JP6539908B2 - 電力制御装置 - Google Patents

電力制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6539908B2
JP6539908B2 JP2015002268A JP2015002268A JP6539908B2 JP 6539908 B2 JP6539908 B2 JP 6539908B2 JP 2015002268 A JP2015002268 A JP 2015002268A JP 2015002268 A JP2015002268 A JP 2015002268A JP 6539908 B2 JP6539908 B2 JP 6539908B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
output
power
signal
output power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015002268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016127557A (ja
Inventor
田口 恵一
恵一 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2015002268A priority Critical patent/JP6539908B2/ja
Publication of JP2016127557A publication Critical patent/JP2016127557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6539908B2 publication Critical patent/JP6539908B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Description

本発明は、制御対象の回路の出力電力を所望の値に制御する際に用いて好適な電力制御装置に関する。
通信装置には、出力段の回路の出力電力レベルを検出し、誤差アンプを用いて基準電圧と比較し、誤差がゼロとなるように出力電力を制御する構成が用いられているものがある。この出力段の回路の出力制御は、APC(Automatic Power Control;自動出力調整)と呼ばれている。また、出力段の回路の出力波形に急峻な変化やうねりが生じるとスプリアスが大きくなり、出力スペクトルが劣化するという課題がある(特許文献1)。
特開2005−244414号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、出力電力の制御においてスプリアスの発生を抑えることができる電力制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、電力制御装置が、所望の回路から出力される信号の出力電力P と、上記出力電力Pを増減する負帰還の下でその出力電力Pが取り得る上限値TH、下限値THに対する相対値である上限値th(<TH)、下限値th(>TH)に応じて、以下の振る舞いをする点に特徴がある電力制御装置。
すなわち、(P>th)または(P<th)の状態では、
上記負帰還を実現する帰還路の時定数を規定の値τに設定し、負帰還に基づいた利得可変信号により利得を制御する。
−その他の状態では、
また、上記負帰還を阻止し、前記出力電力P が上限値th を超える範囲から上限値th 以下に変化した場合、上限値th を超える範囲で最後に出力した前記利得可変信号から所定量減少させた値を継続して出力し、前記出力電力P が下限値th 未満の範囲から下限値th 以上に変化した場合、下限値th 未満の範囲で最後に出力した前記利得可変信号から所定量増加させた値を継続して出力する。

本発明によれば、例えば始動時等における回路の利得の(回路の内部および周辺における温度に応じた)変動を補償するために行われる電力制御の過程で発生するスプリアスの低減が安価に確度高く実現される。
本発明の一実施形態の構成例を示したブロック図である。 図1に示した可変利得電力増幅器2の出力電力Pの時間変化を示す模式図である。 図1に示した電力制御装置1の動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明の他の実施形態の構成例を示した系統図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態の電力制御装置1の構成例を示したブロック図である。図1に示した電力制御装置1は、可変利得電力増幅器2と、P検出部3と、制御部4とを備える。
可変利得電力増幅器2は、制御部4が出力した利得可変信号を利得可変制御端子21に入力し、利得可変信号に応じて利得を可変し、入力端子22から入力した信号の電力を増幅して出力端子23から出力する。
検出部3は、例えばトランスと電流・電圧検出回路等から構成されていて、可変利得電力増幅器2の出力電流と出力電圧とを検出し、検出した電流及び電圧の値に応じたアナログ信号を出力する。あるいは、例えばP検出部3を介して電力増幅器2の出力に接続される負荷が既知である場合には、P検出部3は電流又は電圧の一方を検出して出力するものであってもよい。あるいは、P検出部3は、検出した電流及び電圧の値から可変利得電力増幅器2の出力電力Pの例えば実効値を算出し、算出した結果を出力するものであってもよい。
制御部4は、例えばCPU(中央処理装置)とメモリとA/D(アナログ・ディジタル)変換回路、D/A(ディジタル・アナログ)変換回路等から構成され、CPUで所定のプログラムを実行することで可変利得電力増幅器2の出力電力Pに基づき、可変利得電力増幅器2の利得を可変制御する。制御部4は、可変利得電力増幅器2の出力電力Pの値が予め定めた出力電力の上限値THと出力電力の下限値THとの間の値となるように、P検出部3から入力された信号に応じて可変利得電力増幅器2の利得を制御する。なお、制御部4は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されていてもよい。
次に、図2を参照して制御部4の動作例について説明する。図2は、図1に示した可変利得電力増幅器2の出力電力Pの時間変化を示す模式図である。本実施形態の制御部4は、出力電力の上限値THと出力電力の下限値THとの間の値となるように出力電力Pを制御する際に、出力電力Pを次の3領域に分けて制御を行う。第1領域は、出力電力Pの値が、上限値THより小さい予め定めたしきい値thより大きい値の領域(P>thの領域)である。第2領域は、出力電力Pの値が、しきい値thと、下限値THより大きい予め定めたしきい値thとの間の値の領域(th≧P≧thの領域)である。そして、第3領域は、出力電力Pの値が、しきい値thより小さい値の領域(P<thの領域)である。
出力電力Pの値が第1領域(P>th)の値又は第3の領域(P<th)の値である場合、制御部4は、出力電力Pの検出値を負帰還し、出力電力Pの検出値に基づいて、可変利得電力増幅器2の利得を制御することで、出力電力Pの値を制御する。その際、制御部4は、負帰還の帰還路の時定数を規定の値τに設定する。負帰還の帰還路とは、可変利得電力増幅器2の出力端子23から、可変利得電力増幅器2の利得可変制御端子21までの回路に対応する。例えば、制御部4は、出力電力Pの検出値に基づき可変利得電力増幅器2へ出力する利得可変信号を算出する処理において、次式で示した1次遅れ要素を用いた演算を帰還路に挿入することで、負帰還の帰還路の時定数を規定の値τに設定することができる。
本実施形態の電力制御装置1は、負帰還の帰還路の時定数を規定の値τに設定することで、例えば図2において太線の破線で示したような比較的急峻な出力電力Pの変化を、太線の実線で示したようになめらかな変化とし、これによってスプリアスの発生を抑えるものである。規定の値τは、例えばシミュレーション等の計算結果に基づいてあるいは実験結果に基づいて、負帰還に応じて出力電力Pに付帯し得るスプリアスが許容される限度内に抑えられる値となるように設定する。
Figure 0006539908
ここで、xは現在の入力値、yは現在の出力値、yn−1は前回の出力値である。Aは定数であり、Tはサンプリング周期、Tは一時遅れ要素の時定数である。
入力値xは、例えば、出力電力Pの検出値としたり、あるいは、可変利得電力増幅器2へ出力する利得可変信号としたりすることができる。帰還路における他の遅れ要素等の影響を無視することできるとすると、制御部4は、上式の時定数Tを規定値τに設定し、上式の出力値yを出力電力Pの検出値としたり、可変利得電力増幅器2へ入力する利得可変信号としたりすることで、負帰還の帰還路の時定数を規定の値τに設定することができる。
一方、出力電力Pの値が第2領域(th≧P≧th)の値である場合、制御部4は、出力電力Pの検出値の負帰還を阻止し、出力電力Pの検出値に関わらずに可変利得電力増幅器2の利得を制御する。例えば、制御部4は、出力電力Pが第1領域から第2領域へ変化した場合には、第1領域で最後に出力した利得可変信号を継続して出力する。あるいは、制御部4は、出力電力Pが第1領域から第2領域へ変化した場合、第1領域で最後に出力した利得可変信号から所定量減少させた利得可変信号を継続して出力する。また、制御部4は、出力電力Pが第3領域から第2領域へ変化した場合には、第3領域で最後に出力した利得可変信号を継続して出力する。あるいは、制御部4は、出力電力Pが第3領域から第2領域へ変化した場合、第3領域で最後に出力した利得可変信号から所定量増加させた利得可変信号を継続して出力する。ただし、所定量を増減する例では、利得可変信号を増減の方向と可変利得電力増幅器2の利得の増減の方向とは同一であるとする。
一般に電力増幅器には、動作温度が上昇すると利得が低下する傾向がある。したがって、可変利得電力増幅器2において利得可変信号を一定にした場合、動作温度が上昇傾向にある場合、利得が低下し出力電力が低下する。すると動作温度が低下し、利得が上昇して出力電力が増加する。このような過程を繰り返すことで、周辺温度等が一定の場合、利得は一定の範囲で安定する。一方、電力制御装置1においては、一定の周期で出力電力を変化させた場合、その変化がスプリアス発生の原因となることがある。よって、電力増幅器の利得及び損失と冷却構造とを適切に設計することで、利得を制御しない構成でも出力電力を一定の範囲で制御することが可能である。ただし、例えば始動時等には、利得の変動が大きくなるので、出力電力の要求仕様を満足するには、APCによる出力電力の制御を採用することが望ましい。そこで、電力制御装置1は、負帰還による出力電力の制御を行うことで、回路の利得の(回路の内部および周辺における温度に応じた)変動を補償する。ただし、本実施形態の電力制御装置1では、負帰還による出力電力の制御を第1領域又は第3領域に限定し、中間の第2領域では負帰還を阻止することで、負帰還によって出力電力を制御する範囲を限定し、さらに第1領域及び第3領域では時定数を規定値τに設定することで出力電力の変動を抑えている。これらの構成によって、本実施形態の電力制御装置1では、出力電力の制御においてスプリアスの発生を抑えることができる。
なお、時定数の規定の値τは、第1領域又は第3領域の全域で一定の値としてもよいし、領域内でそれぞれ変化させてもよい。例えば、第1領域又は第3領域において、偏差δ(=P−th)又は偏差δ(=th−P)が小さいほど時定数を大きな値に設定することができる。図2に示した例では、例えば、偏差δ(=P−th)がそれぞれ同一の点A1と点A6、点A2と点A5、及び点A3と点A4とに対して、同一の規定値τをそれぞれ設定することができる。そして、例えば偏差δが比較的大きい点A2〜点A5に対して設定する時定数より大きな時定数を偏差δが小さい点A1と点A6に対して設定することができる。また、例えば、偏差δ(=th−P)がそれぞれ同一の点B1と点B8、点B2と点B7、点B3と点B6、及び点B4と点B5とに対して、同一の規定値τを設定することができる。そして、例えば、偏差δが大きい点B2〜点B7に対して設定する時定数より大きな時定数を偏差δが小さい点B1と点B8に対して設定することができる。
また、例えば、制御部4は、出力電力Pの履歴をとる手段を備え、第1領域の部分(TH≧P>th)又は第3領域の部分(TH≦P<th)(Pの値域)が区分されてなる部分値域の内、履歴上における頻度が高い部分値域ほど、上記時定数を大きな値に設定することができる。図2に、第1領域の部分及び第3領域の部分を、それぞれ4つの部分値域U1〜U4及びL1〜L4に区分した例を示した。この例では、制御部4は、点A1から点A2までの時間T11、点A2から点A3までの時間T12、…、点A5から点A6までの時間T15を計測し、部分値域U1、U2及びU3の時間T11+時間T15、時間T12+時間T14、時間T13を履歴として記憶する。そして、制御部4は、一定期間の履歴に基づいて、部分値域U1〜U4の時間を比較して、頻度が高い部分値域ほど、上記時定数を大きな値に設定する。また、制御部4は、点B1から点B2までの時間T21、点B2から点B3までの時間T22、…、点B7から点B8までの時間T27を計測し、部分値域L1、L2、L3及びL4の時間T21+時間T27、時間T22+時間T26、時間T23+時間T25、及び時間T24を履歴として記憶する。そして、制御部4は、一定期間の履歴に基づいて、部分値域L1〜L4の時間を比較して、頻度が高い部分値域ほど、上記時定数を大きな値に設定する。
また、制御部4は、出力電圧Pの単位時間当たりの変化の大きさ、すなわち、出力電圧Pの微分値に基づいて時定数の規定の値τを設定してもよい。
次に、図3を参照して図1に示した制御部4の動作例について説明する。図3は、制御部4による制御動作の一例を示したフローチャートである。
図3に示した処理は、例えば、可変利得電力増幅器2による電力増幅時に一定の周期(サンプリング周期T)で繰り返し呼び出されて実行される。図3に示した処理が呼び出されると、制御部4はまずP検出部3が出力した信号を入力し、可変利得電力増幅器2の出力電力Pを取得する(ステップS1)。P検出部3が出力した信号が電力を表す信号ではない場合、制御部4は、P検出部3の出力信号に基づき可変利得電力増幅器2の出力電力Pを計算して求める。
次に、制御部4は、出力電力Pの値に基づき次の判定処理を行う(ステップS2)。すなわち、制御部4は、出力電力Pの値が、予め定めたしきい値thより大きいか否かと、予め定めたしきい値thより小さいか否かと、予め定めたしきい値th以下でかつ予め定めたしきい値th以上であるか否かを判定する。
出力電力Pの値がしきい値thより大きいと判定された場合(ステップS2でP>thの場合)、制御部4は、時定数Tを規定値τに設定する(ステップS3)。次に、制御部4は、予め定めた基準値と出力電力Pとの偏差を求め、偏差に応じて可変利得電力増幅器2へ入力する利得可変信号の大きさを調節する(ステップS4)。
一方、出力電力Pの値がしきい値th以下でしきい値th以上であると判定された場合(ステップS2でth≦P≦thの場合)、制御部4は、Pの負帰還を停止する(ステップS5)。
他方、出力電力Pの値がしきい値thより小さいと判定された場合(ステップS2でP<thの場合)、制御部4は、時定数Tを規定値τに設定する(ステップS6)。次に、制御部4は、予め定めた基準値と出力電力Pとの偏差を求め、偏差に応じて可変利得電力増幅器2へ入力する利得可変信号の大きさを調節する(ステップS7)。
制御部4は、ステップS4、ステップS5又はステップS6の処理を実行後、図2を呼び出した処理に復帰する。
なお、ステップS4及びステップS7では、基準値を、それぞれ上限値TH及び下限値THとしたり、あるいは、しきい値th及びthとしたり、あるいは、上限値THとしきい値thの間の値及び下限値THとしきい値thの間の値としたり、あるいは、しきい値thとしきい値thとの中間の値としたりすることができる。
また、図1に示した電力制御装置1は、例えば次のように変形することができる。すなわち、可変利得電力増幅器2を複数段の増幅器から構成し、例えば、初段の増幅器を可変利得型とし、2段目以降の増幅器を固定利得型とすることができる。また、例えば、初段の増幅器を可変利得型とし、初段の増幅器と2段目の増幅器との間に周波数変換回路を設けることができる。すなわち、初段の増幅器を例えば中間周波数帯の増幅器とし、2段目の増幅器を中間周波数より高い高周波数帯の増幅器とすることができる。
次に、図4を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。図4は、本発明の他の実施形態の無線機100の構成例を示した系統図である。図4に示した無線機100は、ソフトウェア制御/変調部10と、信号変換/周波数変換部20と、電力増幅器(パワーアンプ)30と、RF(無線周波数)検波部40と、空中線50とを備える。
ソフトウェア制御/変調部10は、A/D変換器11と、DSPから構成されたプロセッサ12と、FPGAから構成されたプロセッサ13と、CPUから構成されたプロセッサ14とを備える。ソフトウェア制御/変調部10は、例えば音声信号をA/D変換器11に入力してディジタル信号に変換し、プロセッサ12で所定の信号処理を行った後、シリアル信号に変換する。そして、プロセッサ13で所定の変調方式で変調した変調信号に変換する。この例では、同相成分(Iチャネル)のデータと直交成分(Qチャネル)のデータとからなるIQ信号が出力される。なお、プロセッサ14は、プロセッサ12とプロセッサ13とを制御する。
信号変換/周波数変換部20は、FPGAから構成されたプロセッサ21と、D/A変換器22と、APC制御部23と、周波数変換部24と、A/D変換器25とを備える。信号変換/周波数変換部20は、ソフトウェア制御/変調部10から入力したIQ信号を、高周波信号に変換して出力する。その際、信号変換/周波数変換部20は、電力増幅器30の出力電力に応じて負帰還により出力する高周波信号のレベルを制御する。プロセッサ21は、IQ信号に基づいて所定の変調信号を生成して出力するとともに、A/D変換器25の出力に基づきAPC制御部23を制御するための信号を生成して出力する。D/A変換器22は、プロセッサ21が出力したディジタルの変調信号をアナログ信号に変換する。このD/A変換器22の出力信号は中間周波数帯の信号すなわちIF信号である。
APC制御部23は、可変利得増幅器を備え、プロセッサ21から入力された信号に基づき利得を可変しながら、D/A変換器22が出力したIF信号を増幅して出力する。周波数変換部24は、高周波発振器とミキサとを備え、APC制御部23が出力した中間周波数帯の信号の周波数を、無線周波数帯の高周波信号に変換して出力する。A/D変換器25は、RF検波部40が出力したアナログ信号をディジタル信号に変換してプロセッサ21へ出力する。
電力増幅器30は、信号変換/周波数変換部20が出力した高周波信号の電力を増幅して出力する。RF検波部40は、電力増幅器30が出力した高周波信号を入力し、電力の検出に使用するため一部の信号を抽出し、残りの信号を空中線50へ出力する。RF検波部40が検出した信号はA/D変換器25へ入力される。空中線50は、入力されて高周波信号を無線信号に変換して出力する。
以上の構成において、APC制御部23と周波数変換部24と電力増幅器30とが図1の可変利得電力増幅器2に対応する構成である。RF検波部40が図1のP検出部3に対応する構成である。そして、プロセッサ21と、A/D変換器25とが図1の制御部4に対応する構成である。
図4に示す構成において、プロセッサ21は、図2及び図3を参照して説明した図1の制御部4と同様に、出力電力Pの値が第1領域(P>th)の値又は第3の領域(P<th)の値である場合、出力電力Pの検出値を負帰還し、出力電力Pの検出値に基づいて、APC制御部23の利得を制御することで、電力増幅器30の出力電力Pの値を制御する。その際、プロセッサ21は、負帰還の帰還路の時定数を規定の値τに設定する。また、出力電力Pの値が第2領域(th≧P≧th)の値である場合、プロセッサ21は、出力電力Pの検出値の負帰還を阻止し、出力電力Pの検出値に関わらずAPC制御部23の利得を制御する。すなわち、本実施形態の無線機100では、負帰還による出力電力の制御を第1領域又は第3領域で実行し、中間の第2領域では負帰還を阻止することで、負帰還によって出力電力を制御する範囲を限定し、さらに第1領域及び第3領域では時定数を規定値τに設定することで出力電力の変動を抑えている。これらの構成によって、本実施形態の無線機100では、出力電力の制御においてスプリアスの発生を抑えることができ、電波法等の法例や要求されうる規格(ARIB、特定規格等含む)の規格値を満足する事が可能となる。したがって、送信する電波は良質なものが期待でき、データ伝送などのS/N(信号雑音比)も結果的に改善され、高品質な送信出力を得られることができる。また、電波法の規格値を満足する。
なお、本発明の実施の形態は上記のものに限定されない。例えば、本発明の電力制御装置は、無線送信機や電力増幅器に限定されず、所望の回路の出力レベルを所定の値に維持することが要求される多様な電子装置に適用可能である。なお、電力が維持されるべき値およびその範囲、レベルが維持されるべき信号の周波数帯、その信号の生成に適用される変調方式(CW(連続)波/バースト波も不問)、多元接続方式にも限定はない。
また、本実施の形態における無線機100では周波数変換による無線システムでの形態で説明しているが、信号変換/周波数変換をダイレクトで通信周波数をプロセッサ(CPU、DSP、FPGA等含む)等で処理する形態でも適用を可能とする構成要素の全てまたは一部がディジタル信号処理として実現されてもよい。また、構成要素の全てまたは一部がFPGA等のハードウェアにより実現されてもよい。また、このようなディジタル信号処理の主体、機能分散や負荷分散の形態は不問である。また、本発明が適用される装置に備えられたプロセッサやDSPの余剰の処理量が活用されてもよい。また、負帰還は、回路の利得の可変と、回路の入力端に対する直接的な負帰還との何れによって実現されてもよい。
また、本発明の実施形態においてプロセッサによって実行されるプログラムの一部又は全部は、コンピュータ読取可能な記録媒体又は通信回線を介して頒布することができる。
1…電力制御装置 2…可変利得電力増幅器 3…P検出部 4…制御部 100…無線機 21…プロセッサ 3…APC制御部 24…周波数変換部 25…A/D変換器 30…電力増幅器 40…RF検波部 50…空中線

Claims (5)

  1. 所望の回路から出力される信号の出力電力P と、
    上記出力電力Pを増減する負帰還の下でその出力電力Pが取り得る上限値TH、下限値THに対する相対値である上限値th(<TH)、下限値th(>TH)に応じて、
    以下の振る舞いをする点に特徴がある電力制御装置。
    −(P>th)または(P<th)の状態では、
    上記負帰還を実現する帰還路の時定数を規定の値τに設定し、負帰還に基づいた利得可変信号により利得を制御する。
    −その他の状態では、
    上記負帰還を阻止し、前記出力電力P が上限値th を超える範囲から上限値th 以下に変化した場合、上限値th を超える範囲で最後に出力した前記利得可変信号から所定量減少させた値を継続して出力し、前記出力電力P が下限値th 未満の範囲から下限値th 以上に変化した場合、下限値th 未満の範囲で最後に出力した前記利得可変信号から所定量増加させた値を継続して出力する。
  2. 請求項1に記載の電力制御装置において、
    上記規定の値τが、上記負帰還に応じて上記出力電力に付帯し得るスプリアスが許容される限度内に抑えられる値である点に特徴がある電力制御装置。
  3. 請求項2に記載の電力制御装置において、
    偏差δ(=P−th)または偏差δ(=th−P)が小さいほど上記時定数を大きな値に設定する点に特徴がある電力制御装置。
  4. 請求項2に記載の電力制御装置において、
    上記回路の出力信号の電力Pの履歴をとる手段を備え、
    の値域(TH≧P>th)または(TH≦P<th)が区分されてなる部分値域の内、上記履歴上における頻度が高い部分値域ほど、上記時定数を大きな値に設定する点に特徴がある電力制御装置。
  5. 請求項1又は2に記載の電力制御装置において、
    上記規定の値τが、上記出力電力Pの単位時間当たりの変化の大きさに応じて設定される点に特徴がある電力制御装置。
JP2015002268A 2015-01-08 2015-01-08 電力制御装置 Active JP6539908B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002268A JP6539908B2 (ja) 2015-01-08 2015-01-08 電力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002268A JP6539908B2 (ja) 2015-01-08 2015-01-08 電力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016127557A JP2016127557A (ja) 2016-07-11
JP6539908B2 true JP6539908B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=56359866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015002268A Active JP6539908B2 (ja) 2015-01-08 2015-01-08 電力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6539908B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59128806A (ja) * 1983-01-13 1984-07-25 Oki Electric Ind Co Ltd Agc回路
JP3183078B2 (ja) * 1994-02-28 2001-07-03 三菱電機株式会社 制御信号生成回路、これを用いた自動利得制御回路、これを用いた受信機及びこれを用いた通信システム
JPH07263986A (ja) * 1994-03-22 1995-10-13 Fujitsu Ten Ltd 自動利得制御装置
JPH098766A (ja) * 1995-06-19 1997-01-10 Fujitsu Ten Ltd 直交周波数分割多重受信装置
JP2007517348A (ja) * 2003-12-08 2007-06-28 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ディスクから読取られたデータ信号のレベルを制御する方法及びシステム
JP2008311832A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Yamaha Corp 電気音響変換器
JP5228840B2 (ja) * 2008-11-27 2013-07-03 ヤマハ株式会社 増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016127557A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5071370B2 (ja) 歪補償装置及び方法
US20190280665A1 (en) Output power stabilization circuit and high output amplifier device using same
US9450544B2 (en) Pre-distortion method, associated apparatus and non-transitory machine readable medium
JP2007221244A (ja) 歪補償装置及び歪補償方法
US20050117757A1 (en) Sound signal processing device and sound signal processing method
JP4323470B2 (ja) アドレス生成装置およびその方法
JP2008172544A (ja) ダイオードリニアライザを用いた歪補償回路
US9438177B2 (en) Pre-distortion method and associated apparatus and non-transitory machine readable medium
JP5126364B2 (ja) 送信装置および調整値測定方法
JP6539908B2 (ja) 電力制御装置
US9189005B2 (en) Transmission power control circuit and transmission device, transmission power control method, program
JP5499878B2 (ja) 歪補償装置、無線通信装置及び歪補償方法
US8112052B2 (en) Automatic gain control loop with hysteresis switching
JP6179306B2 (ja) 歪補償回路および歪補償方法
JP4100142B2 (ja) 携帯電話端末、携帯電話端末の制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP2017184073A (ja) 電力増幅装置及びその制御方法
US8169260B2 (en) Amplifier circuit utilizing characteristic correction and smooth curvilinear correction
JP2010258578A (ja) 歪み補償装置
EP2660976A1 (en) Minimizing unwanted spectral emission of a wireless communication transmitter
JP7006214B2 (ja) 信号生成装置、及び信号生成方法
JP5179975B2 (ja) 信号処理装置
JP5376017B2 (ja) 検波対数増幅器
JP2018061194A (ja) 送信電力制御回路及び方法
JP2017028535A (ja) 送信回路及び送信回路の制御方法
JP3646932B2 (ja) 通信装置、通信装置の送信電力制御方法、制御プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6539908

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150