[第一の実施形態]
本発明の第一の実施の形態について説明する。
図1に本実施形態の接続検知装置10および回覧情報管理装置20の構成例を示す。
接続検知装置10は、第一の接続部11、第二の接続部12および接続状況送信部13により構成される。
第一の接続部11は、回覧装置30と接続する部分である。第二の接続部12は、回覧情報管理装置20と接続する部分である。接続状況送信部13は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧装置30との接続が確立した旨の接続状況を回覧情報管理装置20へ送信する部分である。
また、回覧情報管理装置20は、検知装置接続部21、情報管理部22、情報記憶部23および出力部24により構成される。
検知装置接続部21は、少なくとも一つの接続検知装置10と接続する部分である。情報記憶部23は、接続検知装置10と回覧装置30との間の接続状況を記憶する部分である。情報管理部22は、接続検知装置10と回覧装置30との間の接続状況を接続検知装置10から受信したとき、接続状況を情報記憶部23へ記憶させる部分である。出力部24は、問い合わせに応じて接続状況を出力する部分である。
このように接続検知装置10および回覧情報管理装置20を構成することによって、接続検知装置10は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。これにより、回覧情報管理装置20はどの接続検知装置10の近くに回覧装置30が存在するのかを把握することが可能になり、問い合わせに応じて回覧装置30が接続する接続検知装置10の情報を出力することが可能になる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置30が接続する接続検知装置10の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
次に、図2に本実施形態の接続検知装置10の、図3に本実施形態の回覧情報管理装置20の動作の例を示す。
接続検知装置10は、回覧装置30との接続が確立したとき(ステップS101)、回覧装置との接続が確立した旨の接続状況を回覧情報管理装置へ送信する(ステップS102)。また、回覧情報管理装置20は、接続状況を接続検知装置10から受信したとき(ステップS201)、接続情報を情報記憶部23へ記憶させる(ステップS202)。そして、問い合わせに応じて(ステップS203)、接続状況を出力する(ステップS204)。
このように接続検知装置10および回覧情報管理装置20を動作させることによって、回覧板の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、接続検知装置10は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置30が接続する接続検知装置10の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。本実施形態では、第一の実施形態の接続検知装置10および回覧情報管理装置20について、さらに具体的に説明する。
図4に本実施形態の回覧情報管理システムの構成例を示す。図4のシステムは、回覧情報管理装置20、管理サーバ1、親局2、子局101A、子局101B、子局101Cおよび回覧装置30を備える。
回覧装置30は、回覧板の物理媒体に付加して用いる装置である。たとえば、紙を媒体とする回覧板のバインダーやケース等に回覧装置30を付加、あるいは、回覧装置30の各機能を回覧板のバインダーやケース等に埋め込んで回覧装置30を利用する。また、回覧装置30は、IC(Integrated Circuit)チップとしても良いし、小型薄型の情報処理装置(コンピュータ)としても良い。
回覧情報管理装置20は、回覧板に関する情報を管理する装置である。回覧情報管理装置20は、第一の実施形態の回覧情報管理装置20に相当する。
子局101は、各世帯に配布される情報通信装置である。子局101は、第一の実施形態の接続検知装置10に相当する。本実施形態の子局101は、親局2あるいは他の子局101とアドホック接続して、既存の事業者と提携、あるいは、自ら提供するアドホックネットワークを構成する。
管理サーバ1および親局2は、回覧情報管理装置20と各子局101との間の通信を中継する装置である。親局2は、管理サーバ1およびアドホックネットワークを構成する子局101と通信を行う。管理サーバ1は、回覧情報管理装置20との通信、および、親局2および子局101から成るアドホックネットワークの管理等を行う。
次に、図5に回覧装置30の構成例を示す。回覧装置30は、無線通信部31および制御部32により構成される。無線通信部31は、子局101と無線通信を行う部分である。制御部32は、無線通信部31の子局101への接続制御を行う部分である。制御部32は、あらかじめ、接続可能な子局101の情報を持つ。
次に、図1を用いて子局101の構成例について説明する。子局101の構成例は、接続検知装置10の構成例と同様である。子局101は、接続検知装置10は、第一の接続部11、第二の接続部12および接続状況送信部13により構成される。
第一の接続部11は、回覧装置30と接続する部分である。第一の接続部11の通信方式には、回覧装置30が移動可能であるため、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を使用する。本実施形態では、回覧装置30がどの子局101に接続しているかによって回覧装置30が存在する世帯を特定する。そのため、子局101の第一の接続部11が回覧装置30を検知できる範囲は、他の世帯の子局101が回覧装置30を検知できる範囲と重ならないことが望ましい。
第二の接続部12は、アドホックネットワークを構成する他の子局101や親局2および管理サーバ1を介して回覧情報管理装置20と接続する部分である。第二の接続部12の通信方式は、子局101の設置を容易にするため、無線通信とすると良い。他の子局101とアドホックネットワークを構成できるよう、第二の接続部12の通信方式には、無線LAN等の無線通信を使用する。
接続状況送信部13は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧装置30との接続が確立した旨の接続状況を回覧情報管理装置20へ送信する部分である。また、接続状況送信部13は、回覧装置30との接続が切れたとき、回覧装置30との接続が切れた旨の接続状況を回覧情報管理装置20へ送信する。
次に、図1を用いて、回覧情報管理装置20の構成例について説明する。本実施形態の回覧情報管理装置20の構成例は、第一の実施形態の回覧情報管理装置20の構成例と同様である。回覧情報管理装置20は、検知装置接続部21、情報管理部22、情報記憶部23および出力部24により構成される。
検知装置接続部21は、管理サーバ1や親局2を介して、少なくとも一つの子局101と接続する部分である。情報記憶部23は、接続検知装置10に関する情報を記憶する部分である。情報管理部22は、子局101と回覧装置30との間の接続の確立あるいは切断を示す接続状況を子局101から受信したとき、子局101の識別情報と接続状況とを対応付けて情報記憶部23へ記憶させる部分である。出力部24は、問い合わせに応じて、回覧装置30の接続状況を出力する部分である。
このように子局101(接続検知装置10)および回覧情報管理装置20を構成することによって、子局101は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。これにより、回覧情報管理装置20はどの子局101の近くに回覧装置30が存在するのかを把握することが可能になり、問い合わせに応じて回覧装置30が接続する接続検知装置10の情報を出力することが可能になる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置30が接続する子局101の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
次に、図6および図3を用いて、本実施形態の子局101(接続検知装置10)および回覧情報管理装置20の動作例について説明する。
子局101Bが設置された世帯が回覧板を受け取ると、回覧板に付加された回覧装置30が子局101Bの接続可能範囲に入り、子局101Bに接続可能となる。そして、子局101Bは、回覧装置30との接続が確立すると(図6のステップS101)、子局101Bに回覧装置30が接続した旨の接続状況を回覧情報管理装置20へ向けて送信する(ステップS102)。このとき、回覧装置30の通信動作は、接続確立動作だけとし、他の通信動作は不要としてもよい。
回覧情報管理装置20は、子局101Bと回覧装置30との接続が確立した旨の接続状況を受信すると(図3のステップS201)、接続状況を情報記憶部23に記憶させる(ステップS202)。これにより、回覧装置30が子局101Bと接続していることが情報記憶部23に記憶される。この状態で利用者が回覧情報管理装置20に問い合わせを行うと(ステップS203)、回覧情報管理装置20は問い合わせに応じて接続状況を出力する(ステップS204)。このようにして、利用者は子局101Bが設置されている世帯に回覧装置30があることを把握することができる。
回覧装置30が存在する世帯を利用者にわかりやすく提供するためには、回覧装置30と接続中の子局101が設置されている世帯の世帯情報を出力するようにすると良い。世帯情報は、たとえば、世帯を一意に特定する世帯ID(identification)、世帯主名、住所、部屋番号などである。
たとえば、回覧情報管理装置20あるいは管理サーバ1に世帯情報と子局101の識別情報(MAC(Media Access Control)アドレスなど)の対応関係(世帯IDリスト)を記憶させておく。そして、回覧情報管理装置20が、回覧装置30と接続中の子局101の識別情報から世帯情報を特定する方法が考えられる。対応する世帯情報を子局101に記憶させておき、子局101が接続状況とともに世帯情報を送信するようにしても良い。
回覧装置30が移動して子局101Bの接続可能範囲から出ると、回覧装置30と子局101Bとの接続が切れる。子局101Bは、回覧装置30との接続が切れると(図6のステップS103)、回覧装置30との接続が切れた旨の接続状況を回覧情報管理装置20へ送信する(ステップS104)。
回覧情報管理装置20は、子局101Bと回覧装置30との接続が切れた旨の接続状況を受信すると(ステップS201)、接続状況を情報記憶部23に記憶させる(ステップS202)。これにより、回覧装置30と子局101Bとの接続が切れたことが情報記憶部23に記憶される。
回覧装置30が移動して子局101Cの接続可能範囲に入ると、回覧装置30と子局101Cとの接続が確立した旨の接続状況が回覧情報管理装置20へ送信され、回覧情報管理装置20は情報記憶部23に接続状況を記憶させる。
なお、セキュリティを考慮して、回覧装置30が子局101に接続する際、子局101で回覧装置30のMACアドレスや装置IDを確認し、あらかじめ登録されている回覧装置30のみを接続可能としてもよい。
また、子局101は、接続確立直後に接続確立を示す接続状況を送信しても良いし、接続確立の誤検知を防止するために、接続確立から所定時間経過後に接続状況を送信してもよい。また、回覧装置30上にキーを設け、利用者が回覧板を受け取ったときや、回覧の内容を確認したときにキーを押下すると、接続状況を送信するようにしてもよい。また、接続確立時の接続状況は、回覧装置30から送信しても良い。
また、回覧装置30から送信された接続状況を何らかの要因で回覧情報管理装置20が受信できない場合も考えられる。この場合を考慮して、回覧情報管理装置20から子局101へ定期的に接続確認を送信し、子局101あるいは回覧装置30が回覧装置30の接続状況を回覧情報管理装置20へ応答するようにしても良い。子局101と回覧装置30が接続していない場合は、接続している回覧装置30がない旨の接続状況を子局101が応答しても良いし、無応答としても良い。また、この場合の接続確認は、ブロードキャストで送信しても、ユニキャストで送信しても良い。
さらに、接続確立あるいは接続切断の誤検知を防止するために、回覧情報管理装置20が子局101へ定期的に接続確認を送信し、接続確立を示す接続状況を受信後に、接続中を示す応答を一定回数以上受信した場合に接続確立と判断しても良い。また、接続切断を示す接続状況を受信後に、接続切断中を示す応答を一定回数以上受信した場合、あるいは、一定回数以上回覧装置30から応答がない場合に接続切断と判断しても良い。
次に、図7に、子局101と回覧装置30との接続が確立したとき、および、接続が切れたときのシーケンスの例を示す。
回覧装置30が子局101の接続可能範囲に入ったとき、回覧装置30と子局101との接続が確立する(ステップS301)。回覧装置30と子局101との接続が確立すると、子局101は接続が確立した旨の接続状況を回覧情報管理装置20へ送信する(ステップS302)。接続状況を受信した親局2は、接続状況を管理サーバ1へ転送する(ステップS303)。また、接続状況を受信した管理サーバ1は、接続状況を回覧情報管理装置20へ転送する(ステップS304)。接続状況を受信した回覧情報管理装置20は、接続状況と子局101の識別情報を情報記憶部23に記憶させる(ステップS305)。
接続状況には、子局101の識別情報、および、回覧装置30の識別情報を含む。そのため、回覧情報管理装置20では、どの子局101とどの回覧装置30との接続が確立したのかを把握することができる。
そして、回覧装置30が子局101の接続可能範囲から出たとき、回覧装置30と子局101との接続が切れる(ステップS306)。回覧装置30と子局101との接続が切れると、子局101は接続が切れた旨の接続状況を回覧情報管理装置20へ送信する(ステップS307)。接続状況を受信した親局2は、接続状況を管理サーバ1へ転送する(ステップS308)。また、接続状況を受信した管理サーバ1は、接続状況を回覧情報管理装置20へ転送する(ステップS309)。接続状況を受信した回覧情報管理装置20は、接続状況と子局101の識別情報を情報記憶部23に記憶させる(ステップS310)。
なお、ステップS305やステップS310において、接続状況を時刻と共に情報記憶部23に記憶させ、また、過去の接続確立/切断の履歴を残しておくことも可能である。このようにすると、利用者が、回覧板がどの世帯にいつ回覧されたかを把握することが可能になる。また、安否確認において、回覧板が回覧済みの世帯までは無事であると推測することも可能になる。
また、一般に回覧板の最終回覧先(戻り先)は、回覧板の管理者(自治会長や隣保長等)の自宅等である。そのため、回覧装置30と管理者世帯の子局101との接続が確立したとき、情報管理部22が回覧装置30を回覧完了と判断して、回覧完了情報を情報記憶部23に記憶させることも可能である。非回覧中の回覧板が公民館や市役所等で管理されている場合には、管理者世帯の子局101の代わりに、公民館や市役所等に設置された子局101を使用しても良い。
また、回覧装置30は、子局101(接続検知装置10)と無線LANのアドホックモードで接続する代わりに、インフラストラクチャモードで接続しても良い。たとえば、子局101と親局2がアドホックモードで接続し、回覧装置30と子局101がインフラストラクチャモードで接続する場合には、子局101は、動作モードを定期的に切り替えることで、いずれの動作モードも利用可能となる。
このように子局101(接続検知装置10)および回覧情報管理装置20を動作させることによって、子局101は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置30が接続する子局101の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、第一の実施形態と同様に、接続検知装置10は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置30が接続する接続検知装置10の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
[第三の実施形態]
次に、本発明の第三の実施の形態について説明する。本実施形態では、利用者が回覧情報管理装置の情報を参照する方法について説明する。
利用者が回覧情報管理装置の情報を参照する方法には二つの方法が考えられる。一つ目は、回覧情報管理装置をインターネットに接続し、インターネットに接続可能な情報閲覧端末から回覧情報管理装置の情報にアクセスする方法である。二つ目は、接続検知装置に情報閲覧端末を接続可能にし、接続検知装置経由で情報閲覧端末から回覧情報管理装置の情報にアクセスする方法である。
本実施形態では、一つ目の、インターネット経由で回覧情報管理装置の情報にアクセスする方法について説明する。二つ目の接続検知装置経由でアクセスする方法については、第四の実施形態にて説明する。
まず、図8に、本実施形態の回覧情報管理装置50の構成例を示す。回覧情報管理装置50は、検知装置接続部21、情報管理部22、情報記憶部23、出力部54およびインターネット接続部55により構成される。図1の回覧情報管理装置20の構成例に、インターネット接続部55を追加している。検知装置接続部21、情報管理部22および情報記憶部23については回覧情報管理装置20と同様のため、説明を省略する。また、接続検知装置10については図1と同様のため、説明を省略する。
出力部54は、問い合わせに応じて、情報記憶部23の情報を出力する部分である。本実施形態では、出力部54は、インターネット接続部55経由で情報を出力する。インターネット接続部55は、インターネット3に接続する部分である。
情報閲覧端末40は、アプリケーションサービスプロバイダが提供するASP(Application Service Provider)ネットワーク4経由でインターネット3に接続可能な端末である。たとえば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報通信端末がこれに該当する。情報閲覧端末40はインターネット3経由で回覧情報管理装置50にアクセスすることで、情報記憶部23の情報を参照することができる。なお、ASPネットワークは、携帯電話等の移動体通信事業者が提供するネットワークとすることも可能である。
このように接続検知装置10および回覧情報管理装置50を構成することによって、接続検知装置10は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置50へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置50は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置50へ回覧装置30が接続する接続検知装置10の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、回覧情報管理装置50をインターネット3に接続可能にすることにより、利用者は、インターネット3に接続可能な情報閲覧端末40を使用して回覧情報管理装置50の情報にアクセスすることが可能になる。
次に、図3を用いて、回覧情報管理装置50の接続状況出力動作の例について説明する。接続検知装置10の動作、および、回覧情報管理装置50の接続状況記憶動作については、第一、第二の実施形態と同様のため説明を省略する。
回覧情報管理装置50は、インターネット3経由で情報閲覧端末40から問い合わせを受信すると(ステップS203)、問い合わせに応じて接続状況を情報閲覧端末40へ出力する(ステップS204)。
たとえば、回覧装置30の最新位置の問い合わせの場合には、回覧装置30と接続確立中の接続検知装置10の情報を出力する。接続確立中の接続検知装置10がない場合には、最近まで接続確立していた接続検知装置10の情報を出力する。回覧情報管理装置50が接続検知装置10と世帯IDや世帯情報との対応関係を記憶している場合には、接続検知装置10の情報として、世帯IDや世帯情報を出力する。また、たとえば、回覧履歴を閲覧する場合には、過去の接続確立/接続切断の時刻と対応する接続検知装置10の情報を出力する。
このように接続検知装置10および回覧情報管理装置50を動作させることによって、接続検知装置10は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置50へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置50は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置50へ回覧装置30が接続する接続検知装置10の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、回覧情報管理装置50をインターネット3に接続可能にすることにより、利用者は、インターネット3に接続可能な情報閲覧端末40を使用して回覧情報管理装置50の情報にアクセスすることが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第三の実施形態では、第一および第二の実施形態と同様に、接続検知装置10は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置50へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置50は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、回覧情報管理装置50へ回覧装置30が接続する接続検知装置10の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、回覧情報管理装置50をインターネット3に接続可能にすることにより、利用者は、インターネット3に接続可能な情報閲覧端末40を使用して回覧情報管理装置50の情報にアクセスすることが可能になる。
[第四の実施形態]
次に、本発明の第四の実施の形態について説明する。本実施形態では、利用者が回覧情報管理装置の情報を参照する方法のうち、接続検知装置に情報閲覧端末を接続可能にし、接続検知装置経由で情報閲覧端末から回覧情報管理装置の情報にアクセスする方法について説明する。
まず、図9に本実施形態の接続検知装置60の構成例を示す。接続検知装置60は、第一の接続部11、第二の接続部12、接続状況送信部13、第三の接続部64および中継制御部65により構成される。図1の接続検知装置10に対して第三の接続部64および中継制御部65を追加している。第一の接続部11、第二の接続部12および接続状況送信部13については接続検知装置10と同様のため説明を省略する。
第三の接続部64は、情報閲覧端末40と接続する部分である。また、中継制御部65は、回覧情報管理装置20と情報閲覧端末40との間の通信データの中継を制御する部分である。情報閲覧端末40としては、たとえば、スマートフォンやタブレット端末等の情報通信端末を利用可能である。そのため、第三の接続部64の通信方式は情報閲覧端末40で利用可能な通信方式、たとえば、無線LANやBluetooth(登録商標)などを利用可能である。
また、情報閲覧端末40は、壁などに固定して使用される宅内表示装置であっても良い。その場合、第三の接続部64の通信方式は無線ではなく有線の通信方式であっても良い。
情報閲覧端末40については、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報通信端末を利用可能である。たとえば、スマートフォンに、接続検知装置60へ接続して回覧情報管理装置20の情報を参照するための回覧板アプリをインストールすることで、情報閲覧端末40として使用することが可能になる。
また、接続検知装置60と情報閲覧端末40の機能を一体化することも可能である。図10に情報閲覧端末40と接続検知装置60とを一体化した接続検知装置70の構成例を示す。接続検知装置70は第一の接続部11、第二の接続部12、接続状況送信部13および入出力部76により構成される。
入出力部76は、利用者の入力を受け付け、また、情報を出力する部分である。たとえば、タッチパネル、操作キー、キーボード、表示モニタ、LED(Light Emitting Diode)、スピーカ等に相当する。
利用者が回覧情報管理装置20への問い合わせを入力すると、入出力部76は第二の接続部12経由で問い合わせを回覧情報管理装置20へ送信する。そして、回覧情報管理装置20は問い合わせに応じた情報を接続検知装置70へ送信し、入出力部76はその情報を表示する。
このように接続検知装置60および回覧情報管理装置20を構成することによって、接続検知装置60は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置30が接続する接続検知装置60の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、接続検知装置60は、回覧情報管理装置20および情報閲覧端末40と接続し、回覧情報管理装置20と情報閲覧端末40との間の通信を中継する。そのため、利用者は、接続検知装置60に接続可能な情報閲覧端末40を利用して、回覧情報管理装置20の情報にアクセスすることが可能になる。
次に、図3を用いて、本実施形態の接続検知装置60および回覧情報管理装置20の動作例について説明する。回覧装置30との接続の確立/切断時の動作は、第一および第二の実施形態と同様のため、説明を省略する。
まず、利用者が回覧板アプリを起動する等で情報閲覧端末40の使用を開始すると、情報閲覧端末40は、接続検知装置60への接続を行う。たとえば、無線LANをアドホック通信モードで動作させて、接続検知装置60とアドホック通信で接続する。
このとき、セキュリティを考慮して、接続検知装置60は、情報閲覧端末40のMACアドレスやIMEI(International Mobile Equipment Identity)番号を確認し、あらかじめ登録された情報閲覧端末40のみを接続可能としても良い。また、接続検知装置60ではなく、回覧情報管理装置20で接続可否を判定しても良い。また、回覧情報管理装置20への接続時にログイン認証を行っても良い。
情報閲覧端末40が接続検知装置60経由で回覧情報管理装置20に対して問い合わせを行うと(ステップS203)、回覧情報管理装置20は、問い合わせに応じた情報を情報閲覧端末40に対して出力する(ステップS204)。そして、情報閲覧端末40は接続検知装置60経由で必要な情報を受信する。
このように接続検知装置60および回覧情報管理装置20を動作させることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第四の実施形態では、第一から第三の実施形態と同様に、接続検知装置60は、回覧装置30との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置30が接続する接続検知装置60の情報を問い合わせることによって、回覧装置30(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、接続検知装置60は、回覧情報管理装置20および情報閲覧端末40と接続し、回覧情報管理装置20と情報閲覧端末40との間の通信を中継する。そのため、利用者は、接続検知装置60に接続可能な情報閲覧端末40を利用して、回覧情報管理装置20の情報にアクセスすることが可能になる。
また、情報閲覧端末40および情報閲覧端末40と接続可能な接続検知装置60を各世帯に配布することにより、インターネットへの接続回線を持たない世帯であっても、回覧情報管理装置20が管理する情報にアクセスすることが可能になる。
[第五の実施形態]
次に、本発明の第五の実施の形態について説明する。本実施形態は、利用者が回覧板に対する回答や安否情報を、回覧装置30を用いて回覧情報管理装置20に登録することを可能にする形態である。
まず、図11に本実施形態の回覧装置80の構成例を示す。回覧装置80は、無線通信部31、制御部32および入出力部83により構成される。図5の回覧装置30に対して入出力部83を追加している。無線通信部31および制御部32については図5の説明と同様のため説明を省略する。
入出力部83は、利用者からの入力を受け付け、また、情報を出力する部分である。たとえは、タッチパネルや、操作キー、キーボード、表示モニタなどがこれに該当する。本実施形態では利用者は入出力部83経由で回覧板に対する回答や安否情報を入力する。以降、回覧板に対する回答や安否情報のことを回覧回答と呼ぶ。
次に、図12に本実施形態の接続検知装置90の構成例を示す。本実施形態の接続検知装置90は、第一の接続部11、第二の接続部12、接続状況送信部13および回覧情報送受信部97により構成される。図1の接続検知装置10に対して回覧情報送受信部97を追加している。第一の接続部11、第二の接続部12および接続状況送信部13については、第一および第二の実施形態と同様のため、説明を省略する。
回覧情報送受信部97は、回覧装置80と回覧情報管理装置20との間で回覧板に関する情報を送受信する部分である。本実施形態では、回覧装置80に入力された回覧回答を回覧情報管理装置20へ送信する。
回覧情報管理装置20の構成例は図1の回覧情報管理装置20と同様である。本実施形態では、回覧情報管理装置20の情報管理部22は、回覧回答を受信したとき、受信した回覧回答を情報記憶部23に記憶させる。
このように接続検知装置90および回覧情報管理装置20を構成することによって、接続検知装置90は、回覧装置80との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置80が接続する接続検知装置90の情報を問い合わせることによって、回覧装置80(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、本実施形態の回覧装置80は、利用者の回覧回答入力を受け付ける機能を備え、また、接続検知装置90は回覧装置80に入力された回覧回答を回覧情報管理装置20へ送信する回覧情報送受信部97を備える。これにより、利用者は回覧装置80を使用して回覧回答を回覧情報管理装置20に登録することが可能になる。そのため、管理者は、回覧板に対する回答や安否情報の入力状況の確認や回答の集計が容易になる。
次に、図13を用いて、本実施形態の回覧情報管理装置20の回覧回答時の動作例について説明する。回覧装置80と接続検知装置90との間の接続が確立/切断したときの動作は第一および第二の実施形態と同様のため、説明を省略する。
回覧装置80は、回覧情報管理装置20との接続確立後、利用者が回覧回答を入力したとき、その情報を接続検知装置90へ送信する。回覧回答を受信した回覧情報送受信部97は、その情報を回覧情報管理装置20へ送信する。そして、回答や安否情報を受信した回覧情報管理装置20は(ステップS205)、その情報を情報記憶部23に記憶させる(ステップS206)。
このように接続検知装置90および回覧情報管理装置20を動作させることによって、回覧装置80(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第五の実施形態では、第一から第四の実施形態と同様に、接続検知装置90は、回覧装置80との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置80が接続する接続検知装置90の情報を問い合わせることによって、回覧装置80(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、本実施形態の回覧装置80は、利用者の回覧回答入力を受け付ける機能を備え、また、接続検知装置90は回覧装置80に入力された回覧回答を回覧情報管理装置20へ送信する回覧情報送受信部97を備える。これにより、利用者は回覧装置80を使用して回覧回答を回覧情報管理装置20に登録することが可能になる。そのため、管理者は、各世帯を巡回せずに回覧板に対する回答や安否情報を集計することが可能になり、また、入力状況の確認や回答の集計が容易になる。インターネットへの接続回線を持たない世帯であっても、回覧回答を送信することが可能になる。
また、接続検知装置90に第四の実施形態のような情報閲覧端末40を接続可能とする機能を追加することにより、インターネットへの接続回線を持たない世帯であっても、回覧情報管理装置20が管理する情報にアクセスすることが可能になる。
[第六の実施形態]
次に、本発明の第六の実施の形態について説明する。本実施形態は、第一から第五の実施形態に対して、回覧板(回覧装置)の回覧先と回覧順序を回覧装置上に表示させる構成を追加する形態である。
回覧板で回覧される情報には、世帯ごとに必要な情報と不要な情報がある。そのため、本実施形態では、各世帯に必要な情報のみを回覧できるよう、回覧装置上に回覧先と回覧順序を表示させる。また、回覧先と回覧順序を回覧情報管理装置でも管理することで、回覧状況を管理者が把握することを容易にする。
なお、本実施形態では、回覧板の回覧先と回覧順序を回覧装置に表示させる場合について説明するが、回覧先のみを表示させるようにしても良い。
まず、本実施形態の回覧装置100、回覧情報管理装置20および接続検知装置90の構成例について説明する。
図14に、本実施形態の回覧装置100の構成例を示す。図11の回覧装置80にさらに記憶部104を追加している。記憶部104は、回覧情報管理装置20から受信した回覧先や回覧順序を記憶する部分である。本実施形態では、入出力部83に回覧先や回覧順序を表示する。
回覧情報管理装置20の構成例は、図1(あるいは図8の回覧情報管理装置50)と同様である。本実施形態では、情報管理部22は、第一から第五の実施形態の機能に加えて、情報閲覧端末40から受信した回覧先情報(回覧先と回覧順序)を情報記憶部23に記憶させる機能を持つ。また、回覧装置100に対して回覧先情報を送信する。
接続検知装置90の構成例は、図12と同様である。回覧情報送受信部97は、回覧情報管理装置20から受信した回覧先情報を回覧装置100へ送信する。情報閲覧端末40を接続検知装置90経由で回覧情報管理装置20に接続する場合には、接続検知装置90の構成例に、さらに、図9の第三の接続部64と中継制御部65とを備える。
このように回覧情報管理装置20および接続検知装置90を構成することによって、接続検知装置90は、回覧装置100との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置100が接続する接続検知装置90の情報を問い合わせることによって、回覧装置100(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、情報閲覧端末40を用いて設定した回覧先情報を回覧装置100に表示させることによって、各世帯に必要な情報のみを回覧することが可能になる。
次に、図15に本実施形態の回覧情報管理システムにおける、回覧先情報設定動作の例を示す。
非回覧中の回覧装置100は、回覧板の管理者の世帯で管理されているとする。このとき、回覧装置100は管理者世帯の接続検知装置90と接続が確立し、接続検知装置90と回覧情報管理装置20とは通信可能な状態となる(ステップS401)。
なお、非回覧中の回覧板が公民館や市役所等で管理されている場合には、管理者世帯の接続検知装置90は、公民館や市役所等に設置された接続検知装置90としても良い。
接続検知装置90は回覧情報管理装置20に回覧装置100と接続した旨の接続状況を送信する(ステップS402)。そして、回覧情報管理装置20は情報記憶部23に接続状況を記憶させる(ステップS403)。
管理者が回覧先を登録する際には、まず、管理者が情報閲覧端末40と回覧情報管理装置20とを接続する(ステップS404)。情報閲覧端末40と回覧情報管理装置20との接続方法には、第三の実施形態のようにインターネット経由で接続する方法を用いても良いし、第四の実施形態にように接続検知装置経由で接続する方法を用いても良い。
また、セキュリティを考慮して、回覧情報管理装置20に接続する情報閲覧端末40のMACアドレスやIMEI番号を確認し、あらかじめ登録された情報閲覧端末40のみを接続可能としても良い。また、情報閲覧端末40が回覧情報管理装置20へ接続する際にログイン認証を行っても良い。
そして、管理者が情報閲覧端末40を用いて、回覧先と回覧順序を含む回覧先情報を指定する(ステップS405)。回覧先情報で回覧先として指定する世帯は一つでも複数でも良い。また、回覧先情報とともに、管理者の世帯IDを指定する。管理者の世帯IDをあらかじめ情報閲覧端末40に登録しておき、回覧先情報の指定時に回覧先情報とともに管理者の世帯IDを回覧情報管理装置20に送信するようにしても良い。
情報閲覧端末40から回覧先情報を受信したとき、回覧情報管理装置20の情報管理部22は、回覧先情報に回覧情報IDを付与して情報記憶部23に記憶させる(ステップS406)。回覧情報IDは、回覧先情報を識別するためのIDである。他の回覧先情報と区別できるIDであれば、回覧情報IDにはどのようなIDを付与しても良い。
また、情報管理部22では、管理者の世帯IDから、管理者世帯に設置されている接続検知装置90を特定する。たとえば、あらかじめ回覧情報管理装置20に世帯IDと接続検知装置90の識別情報の対応関係である世帯IDリストを格納しておく。そして、情報管理部22は、管理者の世帯IDに対応する接続検知装置90の識別情報を世帯IDリストから取得することで、管理者世帯に設置されている接続検知装置90を特定する。
なお、図4のように、回覧情報管理装置20と接続検知装置90との間に管理サーバ1があるシステム構成の場合には、管理サーバ1で世帯IDリストを管理し、管理サーバ1にて管理者世帯に設置されている接続検知装置90を特定しても良い。
あるいは、情報閲覧端末40が接続検知装置90経由で回覧情報管理装置20に接続している場合には、経由している接続検知装置90を管理者世帯に設置されている接続検知装置90として特定しても良い。
また、情報管理部22では、回覧先情報を設定する回覧装置100を特定する。たとえば、あらかじめ回覧情報管理装置20に回覧板IDと回覧装置100の識別情報との対応関係である回覧板IDリストを格納しておく。そして、ステップS405において管理者が回覧板IDを指定し、情報管理部22は回覧板IDリストを参照し、回覧板IDに対応する回覧装置100の識別情報を特定する。
なお、図4のように、回覧情報管理装置20と接続検知装置90との間に管理サーバ1があるシステム構成の場合には、管理サーバ1で回覧板IDリストを管理し、管理サーバ1にて回覧板IDに対応する回覧装置100を特定しても良い。
あるいは、情報記憶部23に記憶されている接続状況を利用しても良い。たとえば、ステップS403において、管理者世帯の接続検知装置90と接続している回覧装置100の情報が情報記憶部23に記憶されている。そのため、管理者世帯の接続検知装置90と接続している回覧装置100を、回覧先情報を設定する回覧装置100として特定しても良い。また、接続検知装置90と接続する回覧装置100が複数ある場合には、接続検知装置90と接続中の回覧装置100の回覧板IDを情報閲覧端末40に送信して、管理者に選択させるようにしても良い。
あるいは、回覧情報管理装置20で回覧先情報を設定する回覧装置100を特定しなくても、接続検知装置90が自身と接続している回覧装置100へ回覧先情報を転送するようにしても良い。このとき、複数の回覧装置100が接続検知装置90と接続している場合に備えて、回覧装置100の回覧板IDを接続検知装置90へ送信するようにすると良い。
そして、回覧情報管理装置20は、回覧先設定情報を管理者世帯に設置されている接続検知装置90へ送信する(ステップS407)。回覧先設定情報には、回覧情報IDと、回覧先情報とを含む。また、回覧先情報を設定する回覧装置100を情報管理部22で特定した場合には、回覧装置100の識別情報も含む。また、接続検知装置90が、接続検知装置90に接続しているすべての回覧装置100に回覧先情報を送信する場合には、回覧装置100の回覧板IDも含む。
回覧先設定情報を受信した接続検知装置90は、回覧先設定情報で指定された回覧装置100へ回覧先情報を送信する(ステップS408)。回覧情報管理装置20が回覧先情報を設定する回覧装置100を指定していない場合には、接続検知装置90は、接続検知装置90と接続中のすべての回覧装置100へ回覧先情報を送信する。このとき、接続検知装置90が回覧先情報とともに回覧板IDを送信すると、回覧装置100は自身宛ての回覧先情報かどうかを判断して、自身宛てでない場合には回覧先情報を破棄する。
そして、回覧装置100は回覧先情報を記憶し、また、回覧先情報を入出力部83に表示する(ステップS409)。
このようにして、管理者が情報閲覧端末40を用いて指定した回覧先情報を回覧装置100上に表示させることが可能になる。これにより、情報を必要とする世帯だけに回覧板を回覧することが可能になる。また、回覧装置100に表示されている回覧先情報を回覧情報管理装置20でも記憶して管理するため、管理者は回覧先や回覧状況の確認が容易になる。
次に、図16を用いて、次の回覧先が不在だった場合など、回覧順序を変更する際の動作シーケンスの例について説明する。ここでは、次の回覧先が不在だった場合、次の回覧先とさらに次の回覧先の順序を入れ替えて回覧する際の動作シーケンス例について説明する。
回覧装置100は、回覧先として世帯A、世帯B、世帯Cの世帯IDを記憶し、また、回覧順序は、世帯A、世帯B、世帯Cの順であるとする。また、世帯A、世帯B、世帯Cには、それぞれ、接続検知装置90A、接続検知装置90B、接続検知装置90Cが設置されているとする。
まず、世帯Aが回覧装置100を受け取ると、回覧装置100と接続検知装置90Aとの接続が確立する(ステップS501)。回覧装置100は、接続検知装置90Aとの接続が確立すると、回覧装置100が存在する世帯Aの回覧状況を回覧済みとして記憶する。
回覧装置100が存在する世帯の世帯IDの特定方法としては、回覧情報管理装置20へ問い合わせる方法がある。回覧情報管理装置20では、あらかじめ、世帯IDと接続検知装置90の識別情報との対応関係である世帯IDリストを記憶しておく。そして、回覧情報管理装置20では、回覧装置100が接続検知装置90Aに接続していることにより、回覧装置100が世帯Aに存在していることを特定する。あるいは、接続検知装置90に世帯IDを記憶させておき、回覧装置100と接続検知装置90との接続が確立したときに接続検知装置90から回覧装置100へ世帯IDを通知するようにしても良い。
そして、回覧装置100が世帯Aから出ると、接続検知装置90Aと回覧装置100との接続が切れる(ステップS502)。
この状態で、世帯Bが不在等で回覧装置100を受け取れないとき、回覧装置100を世帯Cに先に回覧するとする。このとき、利用者は、回覧装置100上の操作キーを1回押下する(ステップS503)。
この操作キーは、回覧順序を1世帯飛ばすことを意味するキーであり、1回押下するごとに1世帯飛ばすことを意味する。操作キーが複数回押下されたときは、押下回数と同じ世帯数を飛ばした先の世帯を、次の回覧先とする。たとえば、回覧順がABCDで、BCを飛ばすときは、ADBCの順にするものとする。
回覧装置100は、ステップS501において、世帯Aは回覧済みであることを記憶している。そのため、操作キーの押下により、回覧装置100は、次の回覧先である世帯Bと、世帯Bの次の回覧先である世帯Cの順序を入れ替えて表示する(ステップS504)。その結果、表示される回覧順序は世帯A、世帯C、世帯Bとなる。
世帯Cが回覧装置100を受け取ると、接続検知装置90Cと回覧装置100との接続が確立する(ステップS505)。
回覧装置100は、接続検知装置90C経由で回覧情報管理装置20へ回覧順序変更通知を送信する(ステップS506、S507)。回覧順序変更通知には、変更後の回覧先情報を含む。通知する回覧先情報としては、変更分だけを通知しても良いし、変更後のすべての回覧先情報を通知しても良い。
回覧順序変更通知を受信した回覧情報管理装置20は、情報記憶部23の回覧先情報を更新する(ステップS508)。これにより、利用者が回覧装置100を操作することで、回覧装置100および回覧情報管理装置20の回覧先情報を変更することができる。
このように回覧情報管理装置20および接続検知装置90を動作させることによって、回覧装置100(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第六の実施形態では、第一から第五の実施形態と同様に、接続検知装置90は、回覧装置100との接続が確立したとき、回覧情報管理装置20へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置20は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置20へ回覧装置100が接続する接続検知装置90の情報を問い合わせることによって、回覧装置100(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、管理者が情報閲覧端末を使用して登録した回覧先情報を回覧装置に表示させることにより、世帯ごとに必要な情報と不要な情報を区別して回覧することが可能になる。また、回覧装置が記憶している回覧先情報と同じ回覧情報を回覧情報管理装置に記憶させることにより、管理者は正確な回覧情報を把握することが可能になる。
また、回覧装置が回覧先情報を変更して回覧情報管理装置に送信する機能を持つことにより、回覧装置に表示される回覧先情報および回覧情報管理装置が記憶する回覧先情報を変更することが可能になる。
[第七の実施形態]
次に、本発明の第七の実施の形態について説明する。本実施形態は、第一から第六の実施形態に対して、電子的な回覧情報伝達手段を追加する形態である。
紙媒体による回覧板は、多くの人が利用できる情報伝達手段である。しかし、移動が不自由な人や不在が多い世帯にとっては、回覧板の受け渡しが不便である。そのため、本実施形態では、電子的な回覧情報伝達手段を追加することにより、伝達情報や回覧先世帯に応じて紙媒体と電子媒体のいずれか最適な手段を選択して提供することを可能にする。
図17に本実施形態の回覧システムの構成例を示す。
管理者は情報閲覧端末40Aを用いて回覧情報管理装置50に回覧情報を登録する。本実施形態では、情報閲覧端末40Aはインターネット3経由で回覧情報管理装置50と接続する構成とするが、管理者世帯の接続検知装置60を経由して回覧情報管理装置50と接続するように構成しても良い。
また、回覧先世帯は、情報閲覧端末40Bを用いて回覧情報管理装置50の情報を参照する。本実施形態では、情報閲覧端末40Bは回覧先世帯に設置された宅内表示装置であり、情報閲覧端末40Bは接続検知装置60を経由して回覧情報管理装置50と接続することを前提に説明を行う。情報閲覧端末40は、お年寄りにも見やすい大型表示部、および、容易に操作が可能な操作部を備える。また、新しい情報を受信した際に、LED点灯やスピーカ鳴動により利用者に通知することも可能である。
なお、情報閲覧端末40Bは、スマートフォンなどの情報端末であっても良く、情報閲覧端末40Aと同様にインターネット3経由で回覧情報管理装置50と接続しても良い。また、情報閲覧端末40Bと接続検知装置60を一体化しても良い。
回覧情報管理装置50の構成例は、図8と同様である。回覧情報管理装置50の情報管理部22は、インターネット接続部55経由で管理者が回覧情報を登録すると、その回覧情報を情報記憶部23へ記憶させる。また、情報閲覧端末40Bへ回覧情報を送信する。また、回覧情報を確認したことを示す確認情報や回覧回答を受信したときに、確認情報や回覧回答を情報記憶部23に記憶させるようにしても良い。
なお、情報閲覧端末40Bが管理者世帯の接続検知装置60を経由して回覧情報管理装置50と接続する場合は、回覧情報管理装置は、図1の構成(回覧情報管理装置20)であっても良い。
接続検知装置60の構成例は、図9と同様である。中継制御部65は、回覧情報管理装置20から受信した回覧情報を情報閲覧端末40Bへ転送する。また、情報閲覧端末40Bから受信した確認情報や回覧回答を回覧情報管理装置20へ転送するようにしても良い。なお、情報閲覧端末40Bがインターネット3経由で回覧情報管理装置50と接続する場合には、接続検知装置は図1の構成(接続検知装置10)であっても良い。
このように回覧情報管理装置50および接続検知装置60を動作させることによって、回覧装置(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、回覧情報管理装置50が、回覧情報を記憶し情報閲覧端末40Bへ送信する機能を備えることによって、伝達情報や回覧先世帯に応じて紙媒体と電子媒体のいずれか最適な手段を選択して提供することが可能になる。
次に、図18を用いて、本実施形態の回覧情報管理システムの動作例について説明する。
情報閲覧端末40Bは本実施形態では接続検知装置60とともに各世帯に設置された宅内表示装置である。そのため、情報閲覧端末40Bと接続検知装置60は接続が確立した状態である(ステップS601)。
管理者が回覧情報を登録する際、まず、管理者が情報閲覧端末40Aを操作し、情報閲覧端末40Aと回覧情報管理装置50との接続を確立する(ステップS602)。このとき、セキュリティを考慮して、回覧情報管理装置50に接続する情報閲覧端末40AのMACアドレスやIMEI番号を確認し、あらかじめ登録された情報閲覧端末40Aのみを接続可能としても良い。また、情報閲覧端末40Aが回覧情報管理装置50に接続する際にログイン認証を行っても良い。
次に、管理者は、情報閲覧端末40Aを用いて回覧情報管理装置50へ回覧情報を登録する(ステップS603)。
回覧情報管理装置50は、回覧情報を情報記憶部23へ記憶させる(ステップS604)。このとき、回覧情報管理装置50は、新規の回覧情報に対して回覧情報IDを付与する。回覧情報IDは、回覧情報を一意に識別するためのIDである。
また、回覧情報管理装置50は、回覧情報と回覧情報IDとを接続検知装置60へ送信する(ステップS605)。そして、接続検知装置60は自身に接続する情報閲覧端末40Bへ回覧情報と回覧情報IDとを送信する(ステップS606)。
情報閲覧端末40Bは、回覧情報を受信すると、スピーカ鳴動やLED点灯等によって、利用者へ回覧情報があることを通知し、また、表示部に回覧情報を表示する。
各世帯の利用者は、回覧情報を確認すると、情報閲覧端末40Bの確認キーを押下する等によって、確認操作を行う(ステップS607)。
利用者が確認操作を行うと、情報閲覧端末40Bは回覧情報を確認した旨を示す確認情報を接続検知装置60へ送信する(ステップS608)。このとき、確認情報とともに、確認した回覧情報の回覧情報IDを送信する。また、情報閲覧端末40Bの識別情報も送信しても良い。
接続検知装置60は、確認情報を受信すると、回覧情報管理装置50へ確認情報を送信する(ステップS609)。このとき、確認情報とともに、回覧情報IDと、接続検知装置60の識別情報を送信する。また、情報閲覧端末40Bの識別情報も送信しても良い。
確認情報を受信した回覧情報管理装置50は、接続検知装置60の識別情報と世帯IDとを対応付けた世帯IDリストを参照し、確認情報を送信した接続検知装置60に対応する世帯IDを特定する。あるいは、接続検知装置60にあらかじめ世帯IDを記憶させておき、確認情報とともに世帯IDを接続検知装置60から回覧情報管理装置50へ送信しても良い。また、情報閲覧端末40Bがインターネット3を経由して回覧情報管理装置50に確認情報を送信する場合には、あらかじめ世帯IDを情報閲覧端末40Bに記憶させておき、確認情報とともに世帯IDを回覧情報管理装置50へ送信すると良い。
そして、回覧情報管理装置50は、どの世帯IDが確認済みとなったかの確認状況を情報記憶部23へ記憶させる(ステップS610)。
管理者が、情報閲覧端末40Aを用いて回覧情報管理装置50に確認状況の問い合わせを行ったとき(ステップS611)、回覧情報管理装置50は情報閲覧端末40Aへ確認状況を送信する(ステップS612)。そして、情報閲覧端末40Aは確認状況を表示する(ステップS613)。
なお、大型表示や簡易的なユーザインターフェースを必要としない利用者は、情報閲覧端末40Bとして、宅内表示装置ではく、回覧板アプリをインストールしたスマートフォン等を使用することも可能である。
また、回覧情報に回答が必要な場合(安否確認、出欠確認、注文数量回答、等)を行う場合)には、利用者が情報閲覧端末40Bを操作することによって、回覧回答を確認情報と同様に回覧情報管理装置50へ送信することも可能である。また、情報閲覧端末40Bのどの操作キーを回答入力に使用させるかの情報を管理者が回覧情報管理装置50に登録し、回覧情報として、回覧情報管理装置50から情報閲覧端末40Bに送信するようにしても良い。
また、利用者が情報閲覧端末40Bを用いて回覧情報管理装置50へ回覧情報を問い合わせたときに、回覧情報管理装置50から情報閲覧端末40Bへ回覧情報を送信しても良い。また、このとき、利用者が確認できる情報をログインアカウントにより制限しても良い。たとえば、集計結果の参照は管理者権限があるアカウント(たとえば、自治会長・班長・隣保長)とする等である。
また、回覧情報管理装置50が定期的に安否確認用の回覧情報を接続検知装置60へ送信し、回覧先の利用者が確認操作を行うことで安否確認を定期的に行うようにしても良い。
また、ステップS603において、回覧先の世帯も登録できるようにしても良い。たとえば、管理者は、年齢、家族構成、地域等を指定して、回覧情報の回覧先の世帯を限定する。ここで回覧先の世帯として指定する世帯は一つでも複数でもよい。回覧先世帯の限定は、たとえば、以下のように実現できる。
回覧先の世帯が登録されたとき、ステップS604において、回覧情報管理装置50は、回覧情報と回覧情報IDとともに、指定された回覧先の世帯IDを情報記憶部23へ記憶させる。また、回覧情報管理装置50は、世帯IDと接続検知装置60の識別情報との対応関係を示す世帯IDリストを参照して、回覧先の世帯IDに対応する接続検知装置60の識別情報を特定する。なお、回覧情報管理装置50と接続検知装置60とが管理サーバ1を経由して通信を行う場合には、管理サーバ1に世帯IDリストを記憶させ、管理サーバ1にて世帯IDに対応する接続検知装置60を特定しても良い。
次に、ステップS605で、回覧情報管理装置50は回覧先の世帯IDから特定された接続検知装置60へ回覧情報を送信する。あるいは、ステップS604において、世帯IDと情報閲覧端末40Bの識別情報との対応関係を参照して、世帯IDに対応する情報閲覧端末40Bを特定し、情報閲覧端末40Bが接続している接続検知装置60へ回覧情報を送信するようにしても良い。
このように回覧情報管理装置50および接続検知装置60を動作させることによって、回覧装置(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、回覧情報管理装置50が、回覧情報を記憶し情報閲覧端末40Bへ送信する機能を備えることによって、伝達情報や回覧先世帯に応じて紙媒体と電子媒体のいずれか最適な手段を選択して提供することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第七の実施形態では、第一から第六の実施形態と同様に、接続検知装置60は、回覧装置との接続が確立したとき、回覧情報管理装置50へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置50は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、回覧情報管理装置50へ回覧装置が接続する接続検知装置60の情報を問い合わせることによって、回覧装置(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、回覧情報管理装置50が、回覧情報を記憶し情報閲覧端末40Bへ送信する機能を備えることによって、伝達情報や回覧先世帯に応じて紙媒体と電子媒体のいずれか最適な手段を選択して提供することが可能になる。
また、情報閲覧端末40Bと接続可能な接続検知装置60を各世帯に配布することによって、インターネットへの接続回線を持たない世帯であっても、回覧情報を受信や、回覧回答の送信や、回覧情報の登録を行うことが可能になる。
また、利用者に情報閲覧端末40Bを用いて回覧回答を入力させることにより、管理者は、回覧回答の確認や集計を容易に行うことが可能になる。
[第八の実施形態]
次に、本発明の第七の実施の形態について説明する。本実施形態は、接続検知装置として、各世帯に設置されている無線LANのアクセスポイントを利用する形態である。
接続検知装置として無線LANのアクセスポイントを使用する場合、回覧装置や情報閲覧端末は、無線LANのインフラストラクチャモードで接続検知装置と接続する。
また、各世帯が設置した無線LANアクセスポイントを接続検知装置として使用するため、接続検知装置としての利用開始前に世帯IDと接続検知装置との対応関係を回覧情報管理装置に記憶させておくことができない。(接続検知装置を配布する場合は、配布前に世帯IDと接続検知装置との対応関係を回覧情報管理装置に記憶させておくことができる。)
そのため、たとえば、使用開始前に、世帯IDと世帯の位置情報を回覧情報管理装置に記憶させておく。そして、回覧装置は、接続検知装置との接続が確立したとき、自身の位置情報を取得して接続検知装置経由で回覧情報管理装置へ送信する。回覧情報管理装置では、回覧装置から送信された位置情報と世帯IDと位置情報との対応関係とから回覧装置が存在する世帯IDを特定する。回覧情報管理装置は、位置情報を転送した接続検知装置の識別情報と特定した世帯IDとを対応付けて情報記憶部23に記憶させ、以降は世帯IDと接続検知装置の識別情報との対応関係を使用して世帯IDを特定しても良い。
図19に本実施形態の回覧装置110の構成例を示す。回覧装置110は、無線通信部31、制御部32および測位部115により構成される。測位部115は自身の位置を測定する部分である。たとえば、GPS(Global Positioning System)機能により位置を測定する。制御部32では、接続検知装置との接続が確立したとき、測位部115が測定した位置情報を無線通信部31経由で接続検知装置へ送信する。
また、回覧情報管理装置の構成例は、図1あるいは図8と同様である。情報管理部22において、上述の世帯IDの特定を行う。
また、接続検知装置の構成例は、図1、図9あるいは図12と同様である。本実施形態の場合、第一の接続部11の通信方式は無線LANである。接続検知装置が図9の構成例の場合、第三の接続部64の通信方式も無線LANである。第二の接続部12は有線LANでインターネットに接続し、インターネット経由で回覧情報管理装置に接続する。接続状況送信部13は、回覧装置110との接続が確立したとき、回覧装置110が回覧情報管理装置20に向けて送信した接続状況(位置情報を含む)を転送する。
このように接続検知装置および回覧情報管理装置を構成することによって、接続検知装置は、回覧装置110との接続が確立したとき、回覧情報管理装置へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置は、回覧装置110の位置情報から回覧装置110が存在する世帯を特定し、情報記憶部23に記憶させる。これにより、回覧情報管理装置は、問い合わせに応じて回覧装置110が存在する世帯の情報を出力することが可能になる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置へ回覧装置110が存在する世帯の情報を問い合わせることによって、回覧装置110(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、各世帯で設置した無線LANアクセスポイントを接続検知装置として使用することが可能になる。
次に、図20に本実施形態の回覧装置110、接続検知装置および回覧情報管理装置の動作例を示す。
回覧装置110と接続検知装置の接続が確立すると(ステップS701)、回覧装置110は、接続が確立した旨を示し、また、位置情報を含む接続状況を回覧情報管理装置20へ送信する(ステップS702、S703)。接続状況を受信した回覧情報管理装置は、位置情報から回覧装置110が存在する世帯(世帯ID)を特定し、情報記憶部23に記憶させる(ステップS704)。
回覧装置110と接続検知装置との接続が切断したとき、回覧装置110から接続が切れた旨の通知を送信しても接続検知装置に届かない状態となる。そのため、回覧装置110と接続検知装置との接続を確認するために、たとえば、回覧情報管理装置から回覧装置110へ定期的に接続確認を送信する(ステップS705、S706)。回覧装置110と接続検知装置の接続が継続していれば、回覧装置110は接続している旨の接続状況を回覧情報管理装置へ送信する(ステップS707、S708)。回覧装置110と接続検知装置との接続が切れると(ステップS709)、回覧情報管理装置が接続確認を送信しても(ステップS710)接続確認が回覧装置110へ届かなくなる(ステップS711)。接続確認を送信して所定時間経過しても接続状況を受信できなくなったとき、回覧情報管理装置は回覧装置110と接続検知装置との接続が切れたと判断して、その旨を情報記憶部23に記憶させる(ステップS712)。
このように接続検知装置および回覧情報管理装置を動作させることによって、利用者は、回覧装置110(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第八の実施形態では、接続検知装置は、回覧装置110との接続が確立したとき、回覧情報管理装置へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置は、回覧装置110の位置情報から回覧装置110が存在する世帯を特定し、情報記憶部23に記憶させる。これにより、回覧情報管理装置は、問い合わせに応じて回覧装置110が存在する世帯の情報を出力することが可能になる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置へ回覧装置110が存在する世帯の情報を問い合わせることによって、回覧装置110(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、各世帯で設置した無線LANアクセスポイントを接続検知装置として使用することが可能になる。
[第九の実施形態]
次に、本発明の第九の実施の形態について説明する。本実施形態は、接続検知装置として、Bluetooth(登録商標)機器を利用する形態である。Bluetoothは無線LANに比べて電波の送信範囲が狭いため、マンションなどのように、各世帯が密集している場合に利用できる。
たとえば、図4のように親局2と子局101を使用する場合、親局2と子局101との接続にBluetoothのピコネットを使用する。親局2にはピコネットのマスター機器を、各子局101にはスレーブ機器を使用する。各スレーブ機器はマスター機器とBluetoothで接続する。マスター機器は有線LANやLTE(Long Term Evolution)等の通信手段により、ASPネットワーク4や携帯電話等の移動体通信事業者のネットワークを経由して回覧情報管理装置と通信する。このマスター機器を中心として、各世帯にピコネットのスレーブ機器を設置する。
子局101(接続検知装置)と回覧装置、あるいは、子局101(接続検知装置)と情報閲覧端末40との接続には、Bluetoothを使用しても、無線LANを使用しても良い。
接続検知装置(スレーブ機器)の識別情報と世帯IDとの対応関係は、接続検知装置を各世帯に配布する前に、回覧情報管理装置に記憶させておくことが可能である。そのため、位置情報を使用しなくても、回覧装置と接続する接続検知装置かの識別情報から回覧装置の存在する世帯を特定可能である。
接続方法以外の構成例および動作例は第一から第六の実施形態と同様とすることが可能なため、説明を省略する。
なお、Bluetoothの代わりに、PHS(Personal Handy-phone System)のトランシーバーモードを利用することも可能である。
以上で説明したように、本発明の第九の実施形態では、第一から第七の実施形態と同様に、接続検知装置は、回覧装置との接続が確立したとき、回覧情報管理装置へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置は接続状況を情報記憶部23に記憶させる。そのため、回覧情報管理装置へ回覧装置が接続する接続検知装置の情報を問い合わせることによって、回覧装置(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
[第十の実施形態]
次に、本発明の第十の実施の形態について説明する。本実施形態は、移動体通信事業者が提供するLTEや3G(3rd Generation)等のネットワークを利用する形態である。
本実施形態では、接続検知装置として移動体通信ネットワークの基地局を利用する。回覧装置は、移動体通信ネットワークおよびインターネット3を経由して回覧情報管理装置と通信する。
本実施形態では、基地局(接続検知装置)のカバー範囲が広いため、一つの接続検知装置に対して複数の世帯が対応する可能性がある。したがって、回覧装置の位置を接続検知装置の識別情報により特定することができない。そのため、あらかじめ回覧情報管理装置に位置情報と世帯IDとの対応関係を記憶させておき、回覧装置110から送信された位置情報により回覧装置110が存在する世帯(世帯ID)を特定する。
回覧装置110の構成例は、図19と同様である。
接続検知装置の構成例は、図1、図9あるいは図12と同様である。第一の接続部11は、移動体通信による通信を行い、第二の接続部12はインターネット3と接続する。図9の構成例の場合、第三の接続部64は移動体通信による通信を行う。接続状況送信部13は、回覧装置110から接続状況を受信し、回覧情報管理装置へ送信する。
回覧情報管理装置の構成例は、図1あるいは図8と同様である。情報管理部22において、回覧装置110の位置情報から、回覧装置110が存在する世帯の世帯IDを特定する。
本実施形態の回覧装置110、接続検知装置および回覧情報管理装置の動作例については、第八の実施形態と同様のため、説明を省略する。
以上で説明したように、本発明の第十の実施形態では、第八の実施形態と同様に、接続検知装置は、回覧装置110との接続が確立したとき、回覧情報管理装置へ接続が確立した旨の接続状況を送信する。そして、接続状況を受信した回覧情報管理装置は、回覧装置110の位置情報から回覧装置110が存在する世帯を特定し、情報記憶部23に記憶させる。これにより、回覧情報管理装置は、問い合わせに応じて回覧装置110が存在する世帯の情報を出力することが可能になる。そのため、利用者は、回覧情報管理装置へ回覧装置110が存在する世帯の情報を問い合わせることによって、回覧装置110(回覧板)の回覧状況を容易に把握することが可能になる。
また、回覧装置110が位置情報を取得する機能を備え、回覧情報管理装置が位置情報から世帯を特定することによって、接続検知装置として移動体通信ネットワークの基地局を利用することが可能になる。
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における回覧情報管理装置等を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。回覧情報管理装置等は、接続検知装置(10、60、70、90)、回覧情報管理装置(20、50)あるいは回覧装置(30、80、100、110)を指す。なお、回覧情報管理装置等は、物理的または機能的に少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現してもよい。また、回覧情報管理装置等は、専用の装置として実現してもよい。また、回覧情報管理装置等の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現しても良い。
図21は、本発明の各実施形態の回覧情報管理装置等を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置120は、通信インタフェース121、入出力インタフェース122、演算装置123、記憶装置124および不揮発性記憶装置125およびドライブ装置126を備える。
通信インタフェース121は、各実施形態の回覧情報管理装置等が、有線あるいは/および無線で外部装置と通信するための通信手段である。なお、回覧情報管理装置等を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース121経由で相互に通信可能なように接続しても良い。
入出力インタフェース122は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
演算装置123は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。演算装置123は、たとえば、不揮発性記憶装置125に記憶された各種プログラムを記憶装置124に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
記憶装置124は、演算装置123から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置124は、揮発性のメモリ装置であっても良い。
不揮発性記憶装置125は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記録することが可能である。
ドライブ装置126は、たとえば、後述する記録媒体127に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。
記録媒体127は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
本発明の各実施形態は、たとえば、図21に例示した情報処理装置120により回覧情報管理装置等を構成し、この回覧情報管理装置等に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
この場合、回覧情報管理装置等に対して供給したプログラムを、演算装置123が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、回覧情報管理装置等のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置120で構成することも可能である。
さらに、上記プログラムを記録媒体127に記録しておき、回覧情報管理装置等の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置125に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して回覧情報管理装置等内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
少なくとも一つの接続検知装置と接続する検知装置接続部と、
前記接続検知装置と回覧装置との間の接続状況を記憶する情報記憶部と、
前記接続検知装置と前記回覧装置との間の前記接続状況を前記接続検知装置から受信したとき、前記接続状況を前記情報記憶部へ記憶させる情報管理部と、
問い合わせに応じて前記接続状況を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする回覧情報管理装置。
(付記2)
前記情報記憶部は、さらに、前記接続検知装置に対応する世帯情報を記憶し、
前記出力部は、前記問い合わせに応じて前記世帯情報を出力する
ことを特徴とする付記1に記載の回覧情報管理装置。
(付記3)
前記情報管理部は、前記接続検知装置と前記回覧装置との前記接続状況を確認する接続確認を前記接続検知装置へ定期的に送信し、受信した前記接続状況を前記情報記憶部へ記憶させる
ことを特徴とする付記1あるいは付記2に記載の回覧情報管理装置。
(付記4)
インターネットと接続するインターネット接続部をさらに備え、
前記出力部は、前記インターネット接続部経由で前記接続状況を出力する
ことを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載の回覧情報管理装置。
(付記5)
前記情報管理部は、回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を受信したとき、前記回覧回答をさらに前記情報記憶部に記憶させ、
前記出力部は、前記問い合わせに応じて前記回覧回答を出力する
ことを特徴とする付記1から付記4のいずれかに記載の回覧情報管理装置。
(付記6)
前記情報管理部は、前記回覧装置の回覧先世帯を示す回覧先情報を受信したとき、前記回覧先情報をさらに前記情報記憶部に記憶させ、前記回覧装置へ前記回覧先情報を送信する
ことを特徴とする付記1から付記5のいずれかに記載の回覧情報管理装置。
(付記7)
前記情報管理部は、前記回覧装置から前記回覧先情報の変更通知を受信したとき、前記情報記憶部の前記回覧先情報を変更する
ことを特徴とする付記6に記載の回覧情報管理装置。
(付記8)
前記情報管理部は、回覧情報を受信したとき、前記回覧情報をさらに前記情報記憶部に記憶させ、回覧対象の情報閲覧端末へ前記回覧情報を送信する
ことを特徴とする付記1から付記7のいずれかに記載の回覧情報管理装置。
(付記9)
前記情報記憶部は、さらに、各世帯の世帯情報に対応する位置情報を記憶し、
前記情報管理部は、前記回覧装置から前記位置情報を受信したとき、前記位置情報に対応する前記世帯情報を特定し、
前記出力部は、前記問い合わせに応じて前記世帯情報を出力する
ことを特徴とする付記1から付記8のいずれかに記載の回覧情報管理装置。
(付記10)
回覧装置と接続する第一の接続部と、
回覧情報管理装置と接続する第二の接続部と、
前記回覧装置との前記接続が確立したとき、前記回覧装置との前記接続が確立した旨の接続状況を前記回覧情報管理装置へ送信する接続状況送信部と
を備えることを特徴とする接続検知装置。
(付記11)
前記接続状況送信部は、前記回覧装置との前記接続が切れたとき、前記回覧装置との前記接続が切れた旨の前記接続状況を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする付記10に記載の接続検知装置。
(付記12)
回覧板に関する情報を前記回覧情報管理装置と送受信する回覧情報送受信部
をさらに備えることを特徴とする付記10あるいは付記11に記載の接続検知装置。
(付記13)
前記回覧情報送受信部は、前記回覧情報管理装置と前記回覧装置との間で前記回覧装置の回覧先世帯を示す回覧先情報を送受信する
ことを特徴とする付記12に記載の接続検知装置。
(付記14)
前記回覧情報送受信部は、前記回覧装置から回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を受信し、前記回覧回答を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする付記12あるいは付記13に記載の接続検知装置。
(付記15)
情報閲覧端末と接続する第三の接続部と、
前記情報閲覧端末と前記回覧情報管理装置との間の通信を中継する中継制御部と
をさらに備える
ことを特徴とする付記10から付記14のいずれかに記載の接続検知装置。
(付記16)
前記回覧情報管理装置から回覧情報を受信し、前記情報閲覧端末へ送信する回覧情報送受信部
をさらに備えることを特徴とする付記15に記載の接続検知装置。
(付記17)
前記回覧情報管理装置から回覧情報を受信して出力する入出力部
をさらに備えることを特徴とする付記10から付記16のいずれかに記載の接続検知装置。
(付記18)
前記入出力部は、回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする付記17に記載の接続検知装置。
(付記19)
物理媒体の回覧板とともに使用され、
接続検知装置と無線通信を行う無線通信部と、
前記接続検知装置との接続制御を行う制御部と
を備えることを特徴とする回覧装置。
(付記20)
前記制御部は、前記接続検知装置との接続が確立したとき、前記接続検知装置との接続が確立した旨の接続状況を前記接続検知装置へ送信する
ことを特徴とする付記19に記載の回覧装置。
(付記21)
自身の位置を測定する測位部
をさらに備え、
前記制御部は、前記接続状況とともに前記位置の情報を送信する
ことを特徴とする付記19あるいは付記20に記載の回覧装置。
(付記22)
前記制御部は、前記接続検知装置との接続状況を確認する接続確認を受信したとき、前記接続検知装置との接続が確立中である旨の前記接続状況を送信する
ことを特徴とする付記19から付記21のいずれかに記載の回覧装置。
(付記23)
回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を受け付ける入出力部
をさらに備えることを特徴とする付記19から付記22のいずれかに記載の回覧装置。
(付記24)
前記回覧装置の回覧先世帯を示す回覧先情報を記憶する記憶部と、
前記回覧先情報を表示する入出力部と
をさらに備え、
前記制御部は、前記接続検知装置から前記回覧先情報を受信したとき、前記回覧先情報を前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする付記19から付記23のいずれかに記載の回覧装置。
(付記25)
前記入出力部は、前記回覧先情報の変更操作を受け付け、
前記制御部は、前記変更操作を受け付けたとき、前記記憶部の前記回覧先情報を変更し、前記接続検知装置へ前記変更を行った旨の変更通知を送信する
ことを特徴とする付記24に記載の回覧装置。
(付記26)
付記1から付記9のいずれかに記載の回覧情報管理装置と、
前記接続検知装置と、
前記回覧装置と
を備えることを特徴とする回覧情報管理システム。
(付記27)
付記10から付記18のいずれかに記載の接続検知装置と、
前記回覧情報管理装置と、
前記回覧装置と
を備えることを特徴とする回覧情報管理システム。
(付記28)
少なくとも一つの接続検知装置と接続し、
前記接続検知装置と回覧装置との間の接続状況を前記接続検知装置から受信したとき、前記接続状況を記憶する情報記憶部へ前記接続状況を記憶させ、
問い合わせに応じて前記接続状況を出力する
ことを特徴とする回覧情報管理方法。
(付記29)
前記問い合わせに応じて前記接続検知装置に対応する世帯情報を出力する
ことを特徴とする付記28に記載の回覧情報管理方法。
(付記30)
前記接続検知装置と前記回覧装置との前記接続状況を確認する接続確認を前記接続検知装置へ定期的に送信し、受信した前記接続状況を前記情報記憶部へ記憶させる
ことを特徴とする付記28あるいは付記29に記載の回覧情報管理方法。
(付記31)
インターネットと接続し、
前記インターネット経由で前記接続状況を出力する
ことを特徴とする付記28から付記30のいずれかに記載の回覧情報管理方法。
(付記32)
回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を受信したとき、前記回覧回答をさらに前記情報記憶部に記憶させ、
前記問い合わせに応じて前記回覧回答を出力する
ことを特徴とする付記28から付記31のいずれかに記載の回覧情報管理方法。
(付記33)
前記回覧装置の回覧先世帯を示す回覧先情報を受信したとき、前記回覧先情報をさらに前記情報記憶部に記憶させ、前記回覧装置へ前記回覧先情報を送信する
ことを特徴とする付記28から付記32のいずれかに記載の回覧情報管理方法。
(付記34)
前記回覧装置から前記回覧先情報の変更通知を受信したとき、前記情報記憶部の前記回覧先情報を変更する
ことを特徴とする付記33に記載の回覧情報管理方法。
(付記35)
回覧情報を受信したとき、前記回覧情報をさらに前記情報記憶部に記憶させ、回覧対象の情報閲覧端末へ前記回覧情報を送信する
ことを特徴とする付記28から付記34のいずれかに記載の回覧情報管理方法。
(付記36)
前記情報記憶部は、さらに、各世帯の世帯情報に対応する位置情報を記憶し、
前記回覧情報管理方法は、前記回覧装置から前記位置情報を受信したとき、前記位置情報に対応する前記世帯情報を特定し、
前記問い合わせに応じて前記世帯情報を出力する
ことを特徴とする付記28から付記35のいずれかに記載の回覧情報管理方法。
(付記37)
回覧装置と接続し、
回覧情報管理装置と接続し、
前記回覧装置との前記接続が確立したとき、前記回覧装置との前記接続が確立した旨の接続状況を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする接続検知方法。
(付記38)
前記回覧装置との前記接続が切れたとき、前記回覧装置との前記接続が切れた旨の前記接続状況を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする付記37に記載の接続検知方法。
(付記39)
回覧板に関する情報を前記回覧情報管理装置と送受信する
ことを特徴とする付記37あるいは付記38に記載の接続検知方法。
(付記40)
前記回覧情報管理装置と前記回覧装置との間で前記回覧装置の回覧先世帯を示す回覧先情報を送受信する
ことを特徴とする付記39に記載の接続検知方法。
(付記41)
前記回覧装置から回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を受信し、前記回覧回答を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする付記39あるいは付記40に記載の接続検知方法。
(付記42)
情報閲覧端末と接続し、
前記情報閲覧端末と前記回覧情報管理装置との間の通信を中継する
ことを特徴とする付記37から付記41のいずれかに記載の接続検知方法。
(付記43)
前記回覧情報管理装置から回覧情報を受信し、前記情報閲覧端末へ送信する
ことを特徴とする付記42に記載の接続検知方法。
(付記44)
前記回覧情報管理装置から回覧情報を受信して出力する
ことを特徴とする付記37から付記43のいずれかに記載の接続検知方法。
(付記45)
回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする付記44に記載の接続検知方法。
(付記46)
物理媒体の回覧板とともに使用され、
接続検知装置と無線通信を行い、
前記接続検知装置との接続制御を行う
ことを特徴とする回覧装置制御方法。
(付記47)
前記接続検知装置との接続が確立したとき、前記接続検知装置との接続が確立した旨の接続状況を前記接続検知装置へ送信する
ことを特徴とする付記46に記載の回覧装置制御方法。
(付記48)
自身の位置を測定し、
前記接続状況とともに前記位置の情報を送信する
ことを特徴とする付記46あるいは付記47に記載の回覧装置制御方法。
(付記49)
前記接続検知装置との接続状況を確認する接続確認を受信したとき、前記接続検知装置との接続が確立中である旨の前記接続状況を送信する
ことを特徴とする付記46から付記48のいずれかに記載の回覧装置制御方法。
(付記50)
回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を受け付ける
ことを特徴とする付記46から付記49のいずれかに記載の回覧装置制御方法。
(付記51)
前記回覧装置の回覧先世帯を示す回覧先情報を記憶し、
前記回覧先情報を表示し、
前記接続検知装置から前記回覧先情報を受信したとき、前記回覧先情報を前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする付記46から付記50のいずれかに記載の回覧装置制御方法。
(付記52)
前記回覧先情報の変更操作を受け付け、
前記変更操作を受け付けたとき、前記記憶部の前記回覧先情報を変更し、前記接続検知装置へ前記変更を行った旨の変更通知を送信する
ことを特徴とする付記51に記載の回覧装置制御方法。
(付記53)
コンピュータに、
少なくとも一つの接続検知装置と接続する検知装置接続機能と、
前記接続検知装置と回覧装置との間の接続状況を前記接続検知装置から受信したとき、前記接続状況を記憶する前記情報記憶部へ前記接続状況を記憶させる情報管理機能と、
問い合わせに応じて前記接続状況を出力する出力機能と、
を実現させることを特徴とする回覧情報管理プログラム。
(付記54)
前記出力機能は、前記問い合わせに応じて前記接続検知装置に対応する世帯情報を出力する
ことを特徴とする付記53に記載の回覧情報管理プログラム。
(付記55)
前記情報管理機能は、前記接続検知装置と前記回覧装置との前記接続状況を確認する接続確認を前記接続検知装置へ定期的に送信し、受信した前記接続状況を前記情報記憶部へ記憶させる
ことを特徴とする付記53あるいは付記54に記載の回覧情報管理プログラム。
(付記56)
コンピュータに、
インターネットと接続するインターネット接続機能
をさらに実現させ、
前記出力機能は、前記インターネット経由で前記接続状況を出力する
ことを特徴とする付記53から付記55のいずれかに記載の回覧情報管理プログラム。
(付記57)
前記情報管理機能は、回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を受信したとき、前記回覧回答をさらに前記情報記憶部に記憶させ、
前記出力機能は、前記問い合わせに応じて前記回覧回答を出力する
ことを特徴とする付記53から付記56のいずれかに記載の回覧情報管理プログラム。
(付記58)
前記情報管理機能は、前記回覧装置の回覧先世帯を示す回覧先情報を受信したとき、前記回覧先情報をさらに前記情報記憶部に記憶させ、前記回覧装置へ前記回覧先情報を送信する
ことを特徴とする付記53から付記57のいずれかに記載の回覧情報管理プログラム。
(付記59)
前記情報管理機能は、前記回覧装置から前記回覧先情報の変更通知を受信したとき、前記情報記憶部の前記回覧先情報を変更する
ことを特徴とする付記58に記載の回覧情報管理プログラム。
(付記60)
前記情報管理機能は、回覧情報を受信したとき、前記回覧情報をさらに前記情報記憶部に記憶させ、回覧対象の情報閲覧端末へ前記回覧情報を送信する
ことを特徴とする付記53から付記59のいずれかに記載の回覧情報管理プログラム。
(付記61)
前記情報記憶部は、さらに、各世帯の世帯情報に対応する位置情報を記憶し、
前記情報管理機能は、前記回覧装置から前記位置情報を受信したとき、前記位置情報に対応する前記世帯情報を特定し、
前記出力機能は、前記問い合わせに応じて前記世帯情報を出力する
ことを特徴とする付記53から付記60のいずれかに記載の回覧情報管理プログラム。
(付記62)
コンピュータに、
回覧装置と接続する第一の接続機能と、
回覧情報管理装置と接続する第二の接続機能と、
前記回覧装置との前記接続が確立したとき、前記回覧装置との前記接続が確立した旨の接続状況を前記回覧情報管理装置へ送信する接続状況送信機能と
を実現させることを特徴とする接続検知プログラム。
(付記63)
前記接続状況送信機能は、前記回覧装置との前記接続が切れたとき、前記回覧装置との前記接続が切れた旨の前記接続状況を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする付記62に記載の接続検知プログラム。
(付記64)
コンピュータに、
回覧板に関する情報を前記回覧情報管理装置と送受信する回覧情報送受信機能
をさらに実現させることを特徴とする付記62あるいは付記63に記載の接続検知プログラム。
(付記65)
前記回覧情報送受信機能は、前記回覧情報管理装置と前記回覧装置との間で前記回覧装置の回覧先世帯を示す回覧先情報を送受信する
ことを特徴とする付記64に記載の接続検知プログラム。
(付記66)
前記回覧情報送受信機能は、前記回覧装置から回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を受信し、前記回覧回答を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする付記64あるいは付記65に記載の接続検知プログラム。
(付記67)
コンピュータに、
情報閲覧端末と接続する第三の接続機能と、
前記情報閲覧端末と前記回覧情報管理装置との間の通信を中継する中継制御機能と
をさらに実現させることを特徴とする付記62から付記66のいずれかに記載の接続検知プログラム。
(付記68)
コンピュータに、
前記回覧情報管理装置から回覧情報を受信し、前記情報閲覧端末へ送信する回覧情報送受信機能
をさらに実現させることを特徴とする付記67に記載の接続検知プログラム。
(付記69)
コンピュータに、
前記回覧情報管理装置から回覧情報を受信して出力する入出力機能
をさらに実現させることを特徴とする付記62から付記68のいずれかに記載の接続検知プログラム。
(付記70)
前記入出力機能は、回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を前記回覧情報管理装置へ送信する
ことを特徴とする付記69に記載の接続検知プログラム。
(付記71)
物理媒体の回覧板とともに使用されるコンピュータに、
接続検知装置と無線通信を行う無線通信機能と、
前記接続検知装置との接続制御を行う制御機能と
を実現させることを特徴とする回覧装置プログラム。
(付記72)
前記制御機能は、前記接続検知装置との接続が確立したとき、前記接続検知装置との接続が確立した旨の接続状況を前記接続検知装置へ送信する
ことを特徴とする付記71に記載の回覧装置プログラム。
(付記73)
コンピュータに、
自身の位置を測定する測位機能
をさらに実現させ、
前記制御機能は、前記接続状況とともに前記位置の情報を送信する
ことを特徴とする付記71あるいは付記72に記載の回覧装置プログラム。
(付記74)
前記制御機能は、前記接続検知装置との接続状況を確認する接続確認を受信したとき、前記接続検知装置との接続が確立中である旨の前記接続状況を送信する
ことを特徴とする付記71から付記73のいずれかに記載の回覧装置プログラム。
(付記75)
コンピュータに、
回覧板に対する回答や安否情報である回覧回答を受け付ける入出力機能
をさらに実現させることを特徴とする付記71から付記74のいずれかに記載の回覧装置プログラム。
(付記76)
コンピュータに、
前記回覧装置の回覧先世帯を示す回覧先情報を表示する入出力機能
をさらに実現させ、
前記制御機能は、前記接続検知装置から前記回覧先情報を受信したとき、前記回覧先情報を、前記回覧先情報を記憶する記憶部に記憶させる
ことを特徴とする付記71から付記75のいずれかに記載の回覧装置プログラム。
(付記77)
前記入出力機能は、前記回覧先情報の変更操作を受け付け、
前記制御機能は、前記変更操作を受け付けたとき、前記記憶部の前記回覧先情報を変更し、前記接続検知装置へ前記変更を行った旨の変更通知を送信する
ことを特徴とする付記76に記載の回覧装置プログラム。