JP6538046B2 - シグナリングを使用したセル干渉抑圧を可能にするための方法および装置 - Google Patents

シグナリングを使用したセル干渉抑圧を可能にするための方法および装置 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2013年11月8日に出願された「Signaling to Enable Serving Cell Interference Cancellation」と題する米国仮出願第61/902,077号、および2014年9月3日に出願された「Signaling to Enable Serving Cell Interference Suppression」と題する米国非仮出願第14/476,476号の利益を主張する。
[0002]本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、サービングセル干渉抑圧または除去を可能にするためのシグナリングに関する。
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA:time division multiple access)システム、周波数分割多元接続(FDMA:frequency division multiple access)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA:orthogonal frequency division multiple access)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA:single−carrier frequency division multiple access)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA:time division synchronous code division multiple access)システムがある。
[0004]これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを与えるために様々な電気通信規格において採用されている。新生の電気通信規格の一例はロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):Third Generation Partnership Project)によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイル規格の拡張のセットである。LTEは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、およびダウンリンク(DL:downlink)上ではOFDMAを使用し、アップリンク(UL:uplink)上ではSC−FDMAを使用し、多入力多出力(MIMO:multiple−input multiple−output)アンテナ技術を使用して他のオープン規格とより良く統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けるにつれて、LTE技術のさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であるべきである。
[0005]サービングセル送信(serving cell transmission)の抑圧が、サービングセルまたは隣接セルのチャネル推定を改善し得る。このことは、重複するMIMO送信を有する第2の被サービスUEに向けられた受信されたサービングセル信号を抑圧するために、第2の被サービスUEについてのスケジューリング情報を使用することを含み得る。代替的に、このスケジューリング情報は、隣接セルのチャネル推定を改善するために第2の被サービスUEのための受信された重複しないサービングセル信号を抑圧するのを助け得る。
[0006]本開示の一態様では、方法、コンピュータプログラム製品、および装置が提供される。本装置、たとえば、第1の被サービスUEは、本装置をサービスするサービングセルについてのスケジューリング情報を受信する。スケジューリング情報は、サービングセルによってサービスされる少なくとも1つの第2の被サービスUEについてのものである。本装置は信号を受信し、受信された信号は、本装置に向けられた第1の信号と、少なくとも1つの第2の被サービスUEに向けられた第2の信号とを含む。本装置は、隣接セルのチャネル推定の間に第2の信号による干渉を抑圧する。干渉抑圧は、受信されたスケジューリング情報に基づく。
[0007]ネットワークアーキテクチャの一例を示す図。 [0008]アクセスネットワークの一例を示す図。 [0009]LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図。 [0010]LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図。 [0011]ユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図。 [0012]アクセスネットワーク中の発展型ノードBおよびユーザ機器の一例を示す図。 [0013]サービングセルからの信号と隣接セルからの信号とから生じる第1の被サービスUEにおける信号干渉を示す図。 [0014]サービングセルからの信号による第1の被サービスUEにおける干渉の抑圧の例示的な方法を示す図。 [0015]サービングセルからの信号によるUEにおける干渉を抑圧するためのUEにおけるワイヤレス通信の方法のフローチャート。 [0016]図9の方法を実装する例示的な装置中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図。 [0017]図9の方法を実装する処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
[0018]添付の図面に関して以下に示す発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。
[0019]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および方法について、以下の詳細な説明において説明し、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示す。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
[0020]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つ以上のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つ以上のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
[0021]したがって、1つ以上の例示的な実施形態では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つ以上の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的除去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスクROM(CD−ROM)または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。
[0022]図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つ以上のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、事業者のインターネットプロトコル(IP)サービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示していない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示する様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0023]E−UTRANは、発展型ノードB(eNB:evolved Node B)106と、他のeNB108と、マルチキャスト協調エンティティ(MCS:Multicast Coordination Entity)128とを含む。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNB108に接続され得る。MCE128は発展型マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)(eMBMS)のために時間/周波数無線リソースを割り振り、eMBMSのために無線構成(たとえば、変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme))を決定する。MCE128は別個のエンティティ、またはeNB106の一部であり得る。eNB106はまた、基地局、ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
[0024]eNB106はEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、ホーム加入者サーバ(HSS)120と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ124と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)126と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含み得る。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118とBM−SC126とはIPサービス122に接続される。IPサービス122は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)、および/または他のIPサービスを含み得る。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働き得、PLMN内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールし、配信するために使用され得る。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属するeNB(たとえば、106、108)にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することとを担当し得る。
[0025]図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200は、いくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つ以上のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つ以上と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB:home eNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUE206にEPC110へのアクセスポイントを与えるように構成される。アクセスネットワーク200のこの例には集中コントローラはないが、代替構成では集中コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担当する。eNBは、1つ以上の(たとえば、3つの)セル(セクタとも呼ばれる)をサポートし得る。「セル」という用語は、eNBの最小カバレージエリアを指すことができ、および/またはeNBサブシステムサービングは特定のカバレージエリアである。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
[0026]アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者なら以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示する様々な概念は、LTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution−Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、CDMAを採用して移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、ならびに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課された全体的な設計制約に依存することになる。
[0027]eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB204は、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することが可能になる。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグナチャとともに(1つ以上の)UE206に到着し、これにより、(1つ以上の)UE206の各々はそのUE206に宛てられた1つ以上のデータストリームを復元することが可能になる。UL上で、各UE206は、空間的にプリコードされたデータストリームを送信し、これにより、eNB204は、空間的にプリコードされた各データストリームのソースを識別することが可能になる。
[0028]空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり良好でないときは、送信エネルギーを1つ以上の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
[0029]以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様について、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムに関して説明する。OFDMは、OFDMシンボル内のいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間する。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性(orthogonality)」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(たとえば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR:peak−to−average power ratio)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
[0030]図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、各OFDMシンボル中のノーマルサイクリックプレフィックスについて、時間領域中に7個の連続するOFDMシンボルを含んでおり、すなわち84個のリソース要素を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスについて、リソースブロックは、時間領域中に6個の連続するOFDMシンボルを含んでおり、72個のリソース要素を有する。R302、304として示されるリソース要素のいくつかはDL基準信号(DL−RS:DL reference signal)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell−specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS:UE−specific RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上で送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。したがって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
[0031]図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報を送信するためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、データセクション中の連続するサブキャリアのすべてを単一のUEに割り当てることを可能にし得る連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
[0032]UEには、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bが割り当てられ得る。UEには、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
[0033]初期システムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430中でUL同期を達成するためにリソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みを行うことができる。
[0034]図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、レイヤ1と、レイヤ2と、レイヤ3との3つのレイヤとともに示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤを本明細書では物理レイヤ506と呼ぶ。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担当する。
[0035]ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、媒体アクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含むL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
[0036]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するために上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEに対するeNB間のハンドオーバサポートとを与える。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよび再統合と、紛失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による、順が狂った受信を補正するデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル内の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ることを担当する。MACサブレイヤ510はまたHARQ動作を担当する。
[0037]制御プレーンでは、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(たとえば、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
[0038]図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいてヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、UE650へのシグナリングとを担当する。
[0039]送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase−shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase−shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M−phase−shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M−quadrature amplitude modulation))に基づいた信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。次いで、コーディングされた変調されたシンボルは並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いでOFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して互いに合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成する。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、符号化および変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられ得る。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0040]UE650において、各受信機654RXは、そのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信機(RX)プロセッサ656に情報を与える。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ656は、次いで高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号のコンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いでコントローラ/プロセッサ659に与えられる。
[0041]コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連し得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号(decipher)と、ヘッダ復元(decompression)と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表すデータシンク662に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用した誤り検出を担当する。
[0042]ULでは、データソース667は、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667は、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づいた論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、紛失パケットの再送信、およびeNB610へのシグナリングを担当する。
[0043]eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられ得る。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0044]UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明した方法と同様の方法でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上で変調された情報を復元し、RXプロセッサ670に情報を与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
[0045]コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連し得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、制御/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用した誤り検出を担当する。
[0046]干渉抑圧または除去は、リンク/システム性能を改善し得る。干渉は、共通基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS:channel state information reference signal)、復調基準信号(DMRS:demodulation reference signal)、測位基準信号(PRS:positioning reference signal)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)など、基準信号に由来し得る。干渉はまた、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:physical control format indicator channel)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH:physical hybrid−ARQ indicator channel)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)、発展型PDCCH(ePDCCH)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)などの送信など、制御チャネル送信、および/または、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)送信など、データチャネル送信に由来し得る。
[0047]図7は、第1の被サービスUE706と第2の被サービスUE708とをサービスするサービングセル704、および第3の被サービスUE722をサービスする隣接セル702に関与する信号干渉を示す図700である。隣接セル702およびサービングセル704からの信号送信についての例示的なリソース要素図716、718が示されている。隣接セル702についての上側のリソース要素図716は、隣接セルからの基準信号(RS)トーン720と隣接セルからのPDSCHトーン710との相対的な送信を示す。サービングセル704についての下側のリソース要素図718は、サービングセルからの参照信号(RS)トーン720と、第1の被サービスUE706から向けられたサービングセルからのPDSCHトーン712と、第2の被サービスUE708に向けられたサービングセルからのPDSCHトーン714との相対的な送信を示す。リソース要素図中に表されているトーンは、リソースブロック中の1つのリソース要素に対応する。説明しやすいように、リソースブロック全体は図中に示されていない。
[0048]第1の信号干渉シナリオでは、サービングセル704が第1の被サービスUE706をサービスし、隣接セル702が第3の被サービスUE722をサービスする。隣接セル702によって送信され、第3の被サービスUE722から向けられた制御/データ710は、サービングセル704によって送信され、第1の被サービスUEに向けられた制御/データ712と重複または衝突することがある。この場合、第1の被サービスUE706における隣接セル702からの干渉送信710の抑圧が、サービングセル712によって送信された制御/データ712のチャネル推定および復号を改善する。隣接セル702からの送信の抑圧は、たとえば、CRS干渉除去(IC:interference cancellation)、PDSCH IC、制御チャネルICなどを含み得る。)
[0049]ここで、「除去」または「抑圧」は、いくつかの例を挙げれば、除去、緩和、ジョイント検出/復調、反復的除去/検出および復号を含む、任意の干渉処理技法を集合的に表す。除去または抑圧は、ハードまたはソフト除去であり得る。緩和技法は、ハードまたはソフトパンクチャリングを含み得る。ジョイント検出/復調技法は、いくつかの例を挙げれば、最尤(ML:maximum likelihood)復調または低減複雑度ML復調を含み得る。
[0050]別の信号干渉シナリオでは、サービングセル704が、第1の被サービスUE706と第2の被サービスUE708とをサービスする。第2の被サービスUE708に向けられた制御/データ714は、第1の被サービスUE706に向けられた制御/データ712と重複または衝突する。この場合、第2の被サービスUE708に向けられたサービングセル704からの干渉制御/データ送信714の抑圧が、第1の被サービスUE706についてのリンク/システム性能を改善し得る。上記のことは、たとえば、マルチユーザ多入力多出力動作において起こり得る。
[0051]サービングセル704によって送信され、第2の被サービスUE708に向けられた制御/データ714が、サービングセルによって送信され、第1の被サービスUE706に向けられた制御/データ712と重複しない場合でも、第1の被サービスUEについてのリンク/システム性能は、第2の被サービスUE708に向けられたサービングセル704からの制御/データ送信を除去することによって改善され得る。たとえば、上述のように第1の干渉シナリオでは、第1の被サービスUE706が第1の被サービスUEに向けられた制御/データ712の送信を受信するために、隣接セル702に対して干渉抑圧を実行することが望ましいことがある。しかしながら、隣接セル702からの送信に対して干渉抑圧を実行するために、最初に、隣接セルのチャネルが推定される必要がある。隣接セル702のチャネル推定は、隣接セルのRSトーン720に基づく。隣接セル702のRSトーン720が、第2の被サービスUE708に向けられたサービングセル704からの制御/データ送信714によって干渉される場合、隣接セル702のチャネル推定は不正確であり得る。
[0052]図7を参照すると、リソース要素図716、718中のRSトーン720の整合により、隣接セル702のRSトーン720が、第1の被サービスUE706に向けられたサービングセル704からの制御/データトーン712、および第2の被サービスUE708に向けられたサービングセルからの制御/データトーン714と衝突することに留意されたい。したがって、隣接セル702の正確なチャネル推定を取得するために、サービングセル704からの衝突する制御/データトーン712、714は、第1の被サービスUE706において除去されるべきである。隣接セル702の正確なチャネル推定が取得されると、第1の被サービスUE706は、隣接セル送信710の干渉抑圧を実行し得る。
[0053]衝突する制御/データトーン712、714の抑圧に関して、第1の被サービスUE706は、それ自体の制御/データ712についてのスケジューリング情報を知っている。たとえば、スケジューリング情報はPDCCH復号から取得され得る。制御/データ712送信のそれの知識に基づいて、第1の被サービスUE706はこれらの送信を抑圧することができる。第1の被サービスUE706は、しかしながら、第2の被サービスUE708に向けられたサービングセルの制御/データ714送信についてのスケジューリング情報を知らない。その結果、第1の被サービスUEがこれらの送信を抑圧することは困難である。これは、特に、PDSCH送信についての場合である。
[0054]サービングセル704によってサービスされる第2の被サービスUE708に向けられた制御/データの送信についてのスケジューリング情報を含む、サービングセルのスケジューリング情報を与えるための実施形態を本明細書で開示する。これらの実施形態の使用事例は、サービングセル704から第2の被サービスUE708への制御/データ送信714の抑圧を助けるためのものである。制御/データチャネルは、PCFICH、PDCCH、ePDCCHおよびPHICHなどを含み得る。
[0055]第1の実施形態では、第2の被サービスUE708に向けられた送信714のスケジューリング情報は、特殊なPDCCHまたはePDCCHを通して第1の被サービスUE706に搬送され得る。ここで、スケジューリング情報の実際のコンテンツは、PDCCHまたはePDCCHのコンテンツ中で第1の被サービスUEに搬送され得る。この目的で、PDCCHまたはePDCCH中に指示が含められ得、たとえば、PDCCHまたはePDCCH中のスケジューリング情報の包含を示すために、新しいダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)フォーマットおよび/または無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier)値が使用され得る。UEが、この指示をもつPDCCHまたはePDCCHを検出した場合、UEは、ePDCCHまたはPDCCHのコンテンツが、第2の被サービスUEに向けられた送信のスケジューリング情報を与える目的のものであることを知る。
[0056]第2の実施形態では、第2の被サービスUE708に向けられた送信714のスケジューリング情報が、PDSCHによって第1の被サービスUE706に搬送され得る。ここで、スケジューリング情報の実際のコンテンツは、PDSCHのコンテンツ中でUEに搬送され得る。この実施形態は、スケジューリング情報の量が大きいときの特定使用についてのものであり得る。PDSCHをスケジュールするために特殊なPDCCHまたはePDCCHが使用される。たとえば、PDCCHまたはePDCCHは、今度のPDSCHがスケジューリング情報を搬送することをUE706に通知し得る。この目的で、第1の実施形態の場合と同様に、この目的のために、新しいDCIフォーマットが導入され得、および/またはいくつかのRNTI値が予約され得る。PDSCHはブロードキャストされ得る。
[0057]第1および第2の実施形態の場合のようにスケジューリング情報を搬送する複数のPDCCH、ePDCCHおよび/またはPDSCHが、サービングセル704中のeNBによって送信され得る。
[0058]1つのPDSCHが1つ以上のスケジューリング情報を含んでいることがある。たとえば、1つのPDSCHが、サービングセル704中でサービスされる複数のUEのスケジューリング情報を含んでいることがある。別の例では、1つのPDSCHが複数のスケジューリング情報を含んでいることがあり、その各々は、サービングセル中の各UEまたはUEのグループによって使用されるものである。
[0059]第1および第2の実施形態の変形体では、スケジューリング情報が、インスタンスごとに、たとえば、サブフレームごとに搬送され得、そのインスタンスについて有効であり得る。搬送された各スケジューリング情報は、スケジューリング情報が変わらない時間期間の間、有効すなわち「スティッキー(sticky)」であり得る。有効期間は、サブフレームの数として指定され得る。有効期間は、スケジューリング情報の受信の時間に対応する開始時間と、スケジューリング情報の使用を明示的に終了または解放する信号の受信に対応する終了時間とを有し得る。(半永続的スケジューリングと同様に)有効期間は、それが次のスケジューリング情報の受信によって更新されるまで続き得る。これは、主に、オーバーヘッドを節約するものである。これは、第2の被サービスUE PDSCH送信が半永続的スケジューリング(SPS:semi−persistent scheduling)を利用するため、または第2の被サービスUE PDSCH送信はSPSに基づかないが、サービングセルによって使用されるスケジューリングパラメータが、ある時間期間にわたって変化しないためのいずれかであり得る。
[0060]搬送されたスケジューリング情報のある部分が、インスタンスについて有効であり得、スケジューリング情報のある他の部分が、暗黙的に、または各フィールド中の明示的スティッキー/非スティッキータグによってのいずれかでスティッキーにとどまり得る。
[0061]スケジューリング情報の複数のセットが、事前に上位レイヤシグナリングによって(たとえばRRCを介して半静的に)UE706にシグナリングされ得、セットに対するインデックスが、各インスタンス(たとえばサブフレーム)において搬送される。ここで、eNBは、インデックスの形態でスケジューリング情報をUEに送る。UEは、スケジューリング情報へのインデックスのあらかじめ定義されたマッピングに基づいて、インデックスからスケジューリング情報を決定する。下記は、インデックスと、PDSCHについての対応するスケジューリング情報との表の例示的な説明であり、ここで、SFBCは空間周波数ブロックコード(space−frequency block code)であり、LCDDは大遅延巡回遅延ダイバーシティ(large delay cyclic delay diversity)である。
Figure 0006538046
[0062]第1および第2の実施形態では、スケジューリング情報は、限定はしないが、RB割振り、リソース割振りタイプ、ランク指示(RI:rank indication)、プリコーディング行列インジケータ(PMI:precoding matrix indicator)、送信方式、変調およびコーディング方式(MCS)、変調次数(modulation order)、HARQインデックス、冗長バージョン(RV:redundancy version)、新規データインジケータ(NDI:new data indicator)、電力レベル、RSタイプ、送信タイプ(ePDCCHまたはPDSCH)、DMRSスクランブリング、開始シンボルインデックス、仮想セルID、レートマッチング情報を含み得る。
[0063]第1および第2の実施形態では、PDCCH、ePDCCH、またはPDSCHによって搬送されたスケジューリング情報は、部分的情報を含み得る。たとえば、スケジューリング情報は、各物理リソースブロックについてのサービングセルのPDSCH送信、および/または各リソース要素グループについてのサービングセルの制御送信の有/無の指示を含んでいることがある。
[0064]第3の実施形態では、オーバーヘッドを低減するために、PDSCHが、スケジューリング情報の詳細のすべてを搬送する代わりに、サービングセル704の半静的送信特性を搬送し得る。たとえば、スケジューリング情報中で瞬間的トラフィック対パイロット比を搬送する代わりに、eNBは、トラフィック対パイロット比の有効なセットをUEに搬送し得る。UE706は、そのようなPDSCHをスケジュールするための特殊なPDCCHを使用して、そのようなPDSCHを通知され得る。この場合、新しいDCIフォーマットまたは予約済みRNTI値が、第2の実施形態に関して上記で説明したように使用され得る。PDSCHはまた、ブロードキャストされ得る。代替的に、サービングセルの半静的送信特性は、RRCシグナリングを介して、またはSIBx(既存のSIBxまたは新しいSIBxのいずれか)中で搬送され得る。RRCシグナリングまたはSIBがPDSCHによって搬送されることに留意されたい。
[0065]PDSCHによって搬送される送信特性は、限定はしないが、スケジューリングにおける制限、たとえば、使用されるトラフィック対パイロット比(TPR:traffic to pilot ratio)値のセットと、送信方式または変調制限と、リソース割振りタイプ制限と、可能なDCIサイズまたはフォーマットのセットと、可能なRNTIのセットと、使用される仮想セルIDとを含み得る。ここで、サービング基地局は、UEに上記の送信特性のうちの1つ以上についての値のセット/範囲を与える。これは、潜在的な値を制限付きセットに限定することによって、UEによるブラインド検出を改善し得る。
[0066]第4の実施形態では、RNTI値のセットがUEに与えられる。RNTI値は一般に、セル中の第2の被サービスUEに割り当てられるC−RNTI値に対応する。UEにRNTI値を与えることによって、UEは、第2の被サービスUEのPDCCHを復号し、除去し、PDSCHについてのスケジューリング情報を取得することができる。
[0067]サービングセルによってサービスされる第2の被サービスUE708に向けられた制御/データの送信についてのスケジューリング情報が与えられない場合、または、そのようなスケジューリング情報が、介してたとえば第3の実施形態の場合のような送信特性の形態で部分的に与える場合、第1の被サービスUE706は、未知のスケジューリングパラメータを検出するためにブラインド検出技法を採用し得る。これは、しかしながら、不正確な検出による複雑度の増大および性能の潜在的低下という犠牲を払って成立することがある。
[0068]図8は、サービングセル804からの信号による第1の被サービスUE806における干渉の抑圧の例示的な方法を示す図800である。第1の被サービスUE806は、サービングセル804についてのスケジューリング情報816を受信する。スケジューリング情報816は、サービングセル804によってサービスされる少なくとも1つの第2の被サービスUE808についてのものである。第1の被サービスUE806は信号812/814を受信する。受信された信号は、第1の被サービスUE806に向けられた第1の信号812と、少なくとも1つの第2の被サービスUE808に向けられた第2の信号814とを含む。
[0069]第1の被サービスUE806は、隣接セル802のチャネル推定より前にまたはそれの間(チャネル推定中)に第2の信号814による干渉を抑圧する。隣接セル802によって送信された信号810によるUE806における干渉を抑圧するために、隣接セルのチャネル推定が実行される。第2の信号814の干渉抑圧は、受信されたスケジューリング情報816に基づく。第1の被サービスUE806は、サービングセル804から少なくとも1つの第2の被サービスUE808への制御チャネルまたはデータチャネルの送信814を抑圧することによって、干渉を抑圧し得る。制御チャネルは、PCFICH、PDCCH、ePDCCHおよび物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル(PHICH:physical hybrid automatic repeat request indicator channel)のうちの1つ以上を含み得る。
[0070]一構成では、第1の被サービスUE806は、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットをもつPDCCHまたは発展型ePDCCH中でスケジューリング情報を受信する。DCIフォーマットは、第2の信号814の干渉除去を行うための専用のDCIフォーマットであり得る。第1の被サービスUE806は、無線リソース制御(RCC)シグナリングを通して無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のセットを受信し得、ここで、RNTIのセットはユニキャストRNTIのセットからのものである。第1の被サービスUE806は、RNTIのセットのうちのRNTIに基づいてスケジューリング情報を復号し得る。
[0071]別の構成では、スケジューリング情報は、サービングセルから受信されたPDSCHを除去するための情報を含むPDCCHを含む。また別の構成では、スケジューリング情報は、複数のPDSCHを除去するための情報を含むPDCCHを含む。複数のPDSCHはサービングセルからのものであり得る。別の構成では、スケジューリング情報は、サービングセルから受信されるべきPDSCHをスケジュールするための情報を含むPDCCHを含み、PDSCHはスケジューリング情報をさらに含む。
[0072]図9は、サービングセルによってサービスされる第1の被サービスUEのワイヤレス通信の方法のフローチャート900である。ステップ902において、第1の被サービスUEは、サービングセルについてのスケジューリング情報を受信する。スケジューリング情報は、サービングセルによってサービスされる少なくとも1つの第2の被サービスUEについてのものである。スケジューリング情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または発展型PDCCH(ePDCCH)中で受信され得る。PDCCHまたはePDCCHは、第2の信号の干渉除去を行うための専用のDCIフォーマットを使用して受信され得る。スケジューリング情報を受信することは、無線リソース制御(RCC)シグナリングを通して無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のセットを受信することを含み得、RNTIのセットはユニキャストRNTIのセットからのものであり、PDCCHまたはePDCCHは、RNTIのセットのうちのRNTIを使用して受信される。スケジューリング情報は、サービングセルから受信されたPDSCHを除去するための情報、または複数のPDSCHを除去するための情報を含み得る。
[0073]ステップ904において、第1の被サービスUEは信号を受信する。受信された信号は、第1の被サービスUEに向けられた第1の信号と、少なくとも1つの第2の被サービスUEに向けられた第2の信号とを含む。たとえば、第1の信号と第2の信号は、重複しない信号であり得る。別の例では、第1の信号と第2の信号は、MU−MIMO方法を介して送信された重複する信号であり得る。
[0074]ステップ906において、第1の被サービスUEは、チャネル推定プロシージャより前にまたはその間(チャネル推定プロシージャ中)に第2の信号による干渉を抑圧する。第2の信号の干渉抑圧は、受信されたスケジューリング情報に基づく。第2の信号の干渉抑圧は、サービングセルから少なくとも1つの第2の被サービスUEへの制御チャネルまたはデータチャネルの送信を抑圧することを含み得る。制御チャネルは、PCFICH、PDCCH、ePDCCHおよびPHICHのうちの1つ以上を含む。第2の信号の干渉除去または抑圧は、ハード除去、ソフト除去、ハードまたはソフトパンクチャリング、MLなどのジョイント復調または検出、反復的除去、検出、および復号など、干渉の影響を低減/緩和するものである技法を使用して実行され得る。
[0075]チャネル推定プロシージャは、隣接セルから来る干渉送信を抑圧する際に使用される隣接セルのチャネル推定に対応し得る。隣接セルからの送信の干渉除去または抑圧は、干渉の影響を低減/緩和するものである技法を使用して実行され得、ハード除去、ソフト除去、ハードまたはソフトパンクチャリング、MLなどのジョイント復調または検出、反復的除去、検出、および復号などの技法を含む。チャネル推定プロシージャは、サービングセルのチャネル推定に対応し得る。
[0076]一実装形態では、スケジューリング情報を受信するステップは、第2の被サービスUEに向けられたPDSCHについてのスケジューリング情報を含んでいるPDCCHまたはePDCCHを受信することを含み得、ここにおいて、PDSCHは、第2の被サービスUEについてのスケジューリング情報を含んでいる。別の実装形態では、スケジューリング情報を受信するステップは、RNTIのセットを受信することと、RNTIを使用して第2の被サービスUEに向けられたPDCCHまたはePDCCHを復号することと、復号されたPDCCHまたは復号されたePDCCHから第2の被サービスUEについてのスケジューリング情報を取得することとを含み得る。
[0077]図10は、例示的な装置1002中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図1000である。本装置はUE、たとえば、図8に示された第1の被サービスUEであり得る。第1の被サービスUE1002は、受信モジュール1004と、スケジューリング情報モジュール1006と、サービングセル信号モジュール1008と、干渉抑圧モジュール1010とを含む。
[0078]受信モジュール1004は、装置1002と第2の被サービスUE1052とをサービスするサービングセル1050からの信号1020、1022、1024を受信する。受信された信号1020、1022 1024は、スケジューリング情報またはサービングセル信号に関係し得る。サービングセル信号は、第1の被サービスUE1002に向けられた制御/データ信号1020と、第2の被サービスUE1052に向けられた干渉制御/データ信号1022とであり得る。スケジューリング情報信号1024は、第2の被サービスUE1052についてのスケジューリング情報を含み得る。
[0079]スケジューリング情報信号1024は、本装置をサービスするサービングセルについてのスケジューリング情報を受信する、スケジューリング情報モジュール1006に与えられ得る。上述のように、スケジューリング情報は、サービングセル1050によってサービスされる第2の被サービスUE1052についてのものである。受信モジュール1004によって受信されたサービングセル信号1020、1022は、サービングセル信号モジュール1008に与えられる。上述のように、受信された信号は、第1の被サービスUE1002UEに向けられた第1の信号1020と、少なくとも1つの第2の被サービスUE1052に向けられた第2の信号1022とを含む。
[0080]干渉抑圧モジュール1010は、隣接セル(図示せず)のチャネル推定中に第2の信号1022による干渉を除去する。干渉抑圧モジュール1010による干渉抑圧は、受信されたスケジューリング情報1024に基づく。
[0081]本装置は、図9の上述のフローチャート中のアルゴリズムのステップの各々を実行する追加のモジュールを含み得る。したがって、図9の上述のフローチャート中の各ステップは1つのモジュールによって実行され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つ以上を含み得る。それらのモジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つ以上のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[0082]図11は、処理システム1114を採用する装置1002’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図1100である。処理システム1114は、バス1124によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1124は、処理システム1114の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1124は、プロセッサ1104によって表される1つ以上のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールと、モジュール1004、1006、1008、1010と、コンピュータ可読媒体/メモリ1106とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1124はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[0083]処理システム1114はトランシーバ1110に結合され得る。トランシーバ1110は1つ以上のアンテナ1120に結合される。トランシーバ1110は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ1110は、1つ以上のアンテナ1120から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム1114、特に受信モジュール1004に与える。さらに、トランシーバ1110は、処理システム1114から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つ以上のアンテナ1120に適用されるべき信号を生成する。処理システム1114は、コンピュータ可読媒体/メモリ1106に結合されたプロセッサ1104を含む。プロセッサ1104は、コンピュータ可読媒体/メモリ1106に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1104によって実行されたとき、処理システム1114に、特定の装置のための上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ1106はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1104によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール1004、1006、1008および1010のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのモジュールは、プロセッサ1104中で動作するか、コンピュータ可読媒体/メモリ1106中に常駐する/記憶されたソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ1104に結合された1つ以上のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1114は、UE650の構成要素であり得、メモリ660、および/またはTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[0084]一構成では、ワイヤレス通信のための装置1002/1002’は、本装置をサービスするサービングセルについてのスケジューリング情報を受信するための手段を含む。スケジューリング情報は、サービングセルによってサービスされる少なくとも1つの第2の被サービスUEについてのものである。装置1002/1002’はまた、本装置に向けられた第1の信号と、少なくとも1つの第2の被サービスUEに向けられた第2の信号とを含む信号を受信するための手段を含む。装置1002/1002’は、隣接セルのチャネル推定の間に第2の信号による干渉を抑圧するための手段をさらに含み、干渉抑圧は、受信されたスケジューリング情報に基づく。
[0085]上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された、装置1002、および/または装置1002’の処理システム1114の上述のモジュールのうちの1つ以上であり得る。上記で説明したように、処理システム1114は、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成されたTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とであり得る。
[0086]開示したプロセス/フローチャートにおけるステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセス/フローチャート中のステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わされるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[0087]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実行できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の言い回しに矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つ以上の」を意味するものである。「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利なものと解釈すべきではない。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という語は「1つ以上の」を表す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、ならびに「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、Aのうちの複数個、Bのうちの複数個、またはCのうちの複数個を含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ただし、いずれのそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つ以上のメンバーを含み得る。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。さらに、本明細書で開示されたいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
サービングセルによってサービスされる第1の被サービスユーザ機器(UE)のワイヤレス通信の方法であって、
前記サービングセルについてのスケジューリング情報を受信することと、前記スケジューリング情報は、前記サービングセルによってサービスされる少なくとも1つの第2の被サービスUEについてのものであり、
信号を受信することと、前記受信された信号は、前記第1の被サービスUEに向けられた第1の信号と、前記少なくとも1つの第2の被サービスUEに向けられた第2の信号とを備え、
チャネル推定プロシージャより前にまたは当該チャネル推定プロシージャ中に、前記第2の信号による干渉を抑圧することと、前記干渉の抑圧は、前記受信されたスケジューリング情報に基づく、
を備える、方法。
[C2]
前記第2の信号による干渉を抑圧することは、前記サービングセルから前記少なくとも1つの第2の被サービスUEへの制御チャネルまたはデータチャネルの送信を抑圧することを備え、C1の方法。
[C3]
前記制御チャネルは、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、発展型PDCCH(ePDCCH)および物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル(PHICH)のうちの1つ以上を含む、C2の方法。
[C4]
前記チャネル推定プロシージャは、隣接セルのチャネル推定を実行することをさらに備え、
前記方法は、前記チャネル推定に基づいて、前記隣接セルからの干渉送信を除去することをさらに備える、
C1の方法。
[C5]
前記チャネル推定プロシージャは、前記サービングセルまたは隣接セルのうちの1つのためのものである、C1の方法。
[C6]
前記第1の信号と前記第2の信号とは、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)方法を介して送信される重複する信号である、C1の方法。
[C7]
前記スケジューリング情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または発展型PDCCH(ePDCCH)において受信される、C1の方法。
[C8]
前記PDCCHまたは前記ePDCCHは、前記第2の信号の干渉除去を行うための専用のDCIフォーマットを使用して受信される、C7の方法。
[C9]
スケジューリング情報を受信することは、無線リソース制御(RCC)シグナリングを通して無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のセットを受信することを備え、RNTIの前記セットはユニキャストRNTIのセットからのものであり、前記PDCCHまたは前記ePDCCHは、RNTIの前記セットのうちの1つのRNTIを使用して受信される、C7の方法。
[C10]
前記スケジューリング情報は、前記サービングセルから受信されたPDSCHを除去するための情報を含む、C1の方法。
[C11]
前記スケジューリング情報は、複数のPDSCHを除去するための情報を含む、C1の方法。
[C12]
スケジューリング情報を受信することは、前記UEに向けられたPDSCHについてのスケジューリング情報を含むPDCCH/またはePDCCHを受信することを備え、前記PDSCHは、第2の被サービスUEについてのスケジューリング情報を含む、C1の方法。
[C13]
スケジューリング情報を受信することは、
無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のセットを受信することと、
前記RNTIを使用して第2の被サービスUEに向けられたPDCCHまたはePDCCHを復号することと、
前記復号されたPDCCHまたは前記復号されたePDCCHから第2の被サービスUEについての前記スケジューリング情報を取得することと
を備える、C1の方法。
[C14]
ワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記装置をサービスするサービングセルについてのスケジューリング情報を受信することと、前記スケジューリング情報は、前記サービングセルによってサービスされる少なくとも1つの第2の被サービスUEについてのものであり、
信号を受信することと、前記受信された信号は、前記装置に向けられた第1の信号と、前記少なくとも1つの第2の被サービスUEに向けられた第2の信号とを備え、
チャネル推定プロシージャより前にまたは当該チャネル推定プロージャ中に、前記第2の信号による干渉を抑圧することと、前記干渉の抑圧は、前記受信されたスケジューリング情報に基づく、
を行うように構成された、装置。
[C15]
前記第2の信号による干渉を抑圧するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記サービングセルから前記少なくとも1つの第2の被サービスUEへの制御チャネルまたはデータチャネルの送信を抑圧するように構成された、C14の装置。
[C16]
前記制御チャネルは、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、発展型PDCCH(ePDCCH)および物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル(PHICH)のうちの1つ以上を含む、C15の装置。
[C17]
前記チャネル推定プロシージャは、隣接セルのチャネル推定を実行することをさらに備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チャネル推定に基づいて、前記隣接セルからの干渉送信を除去するようにさらに構成された、
C14の装置。
[C18]
前記チャネル推定プロシージャは、前記サービングセルまたは隣接セルのうちの1つのためのものである、C14の装置。
[C19]
前記第1の信号と前記第2の信号とは、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)装置を介して送信される重複する信号である、C14の装置。
[C20]
前記スケジューリング情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または発展型PDCCH(ePDCCH)において受信される、C14の装置。
[C21]
前記PDCCHまたは前記ePDCCHは、前記第2の信号の干渉除去を行うための専用のDCIフォーマットを使用して受信される、C20の装置。
[C22]
前記少なくとも1つのプロセッサは、無線リソース制御(RCC)シグナリングを通して無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のセットように構成されることによって、スケジューリング情報を受信し、RNTIの前記セットはユニキャストRNTIのセットからのものであり、前記PDCCHまたは前記ePDCCHは、RNTIの前記セットのうちの1つのRNTIを使用して受信される、C20の装置。
[C23]
前記スケジューリング情報は、前記サービングセルから受信されたPDSCHを除去するための情報を含む、C14の装置。
[C24]
前記スケジューリング情報は、複数のPDSCHを除去するための情報を含む、C14の装置。
[C25]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEに向けられたPDSCHについてのスケジューリング情報を含むPDCCHまたはePDCCHを受信するように構成されることによって、スケジューリング情報を受信し、前記PDSCHは、第2の被サービスUEについてのスケジューリング情報を含む、C14の装置。
[C26]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のセットを受信することと、
前記RNTIを使用して第2の被サービスUEに向けられたPDCCHまたはePDCCHを復号することと、
前記復号されたPDCCHまたは前記復号されたePDCCHから第2の被サービスUEについての前記スケジューリング情報を取得することと
を行うように構成されることによって、スケジューリング情報を受信する、C14の装置。
[C27]
ワイヤレス通信のための装置であって、
前記装置をサービスするサービングセルについてのスケジューリング情報を受信するための手段と、前記スケジューリング情報は、前記サービングセルによってサービスされる少なくとも1つの第2の被サービスUEについてのものであり、
信号を受信するための手段と、前記受信された信号は、前記装置に向けられた第1の信号と、前記少なくとも1つの第2の被サービスUEに向けられた第2の信号とを備え、チャネル推定プロシージャより前にまたはチャネル推定プロシージャ中に前記第2の信号による干渉を抑圧するための手段と、前記干渉の抑圧は、前記受信されたスケジューリング情報に基づく、
を備える、装置。
[C28]
前記第2の信号による干渉を抑圧するための前記手段は、前記サービングセルから前記少なくとも1つの第2の被サービスUEへの制御チャネルまたはデータチャネルの送信を抑圧するように構成された、C27の装置。
[C29]
前記チャネル推定プロシージャは、隣接セルのチャネル推定を実行することをさらに備え、
前記装置は、前記チャネル推定に基づいて、前記隣接セルからの干渉送信を除去するための手段をさらに備える、
C27の装置。
[C30]
サービングセルによってサービスされる第1の被サービスユーザ機器(UE)のコンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第1の被サービスUEをサービスする前記サービングセルについてのスケジューリング情報を受信することと、前記スケジューリング情報は、前記サービングセルによってサービスされる少なくとも1つの第2の被サービスUEについてのものであり、
信号を受信することと、前記受信された信号は、前記第1の被サービスUEに向けられた第1の信号と、前記少なくとも1つの第2の被サービスUEに向けられた第2の信号とを備え、
チャネル推定プロシージャより前にまたは当該チャネル推定プロシージャ中に前記第2の信号による干渉を抑圧することと、前記干渉の抑圧は、前記受信されたスケジューリング情報に基づく、
を行わせるコードを備える、コンピュータプログラム製品。

Claims (14)

  1. サービングセルによってサービスされる第1の被サービスユーザ機器(UE)のワイヤレス通信の方法であって、
    今度のダウンリンクデータチャネルが少なくとも1つの第2の被サービスUEについてのスケジューリング情報を含むことを知らせる物理ダウンリンク制御チャネルを受信し、
    前記サービングセルによってサービスされる少なくとも1つの第2の被サービスUEについての前記スケジューリング情報を含む前記ダウンリンクデータチャネルを受信することと、
    信号を受信することと、前記受信された信号は、前記第1の被サービスUEに向けられた第1の信号と、前記少なくとも1つの第2の被サービスUEに向けられた第2の信号とを備え、
    チャネル推定プロシージャより前にまたは当該チャネル推定プロシージャ中に、前記第2の信号による干渉を抑圧することと、前記干渉の抑圧は、前記受信されたスケジューリング情報に基づく、
    を備える、方法。
  2. 前記第2の信号による干渉を抑圧することは、前記サービングセルから前記少なくとも1つの第2の被サービスUEへの制御チャネルまたはデータチャネルの送信を抑圧することを備え、請求項1記載の方法。
  3. 前記制御チャネルは、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、発展型PDCCH(ePDCCH)および物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル(PHICH)のうちの1つ以上を含む、請求項2記載の方法。
  4. 前記チャネル推定プロシージャは、隣接セルのチャネル推定を実行することをさらに備え、
    前記方法は、前記チャネル推定に基づいて、前記隣接セルからの干渉送信を除去することをさらに備える、
    請求項1記載の方法。
  5. 前記チャネル推定プロシージャは、前記サービングセルまたは隣接セルのうちの1つのためのものである、請求項1記載の方法。
  6. 前記第1の信号と前記第2の信号とは、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)方法を介して送信される重複する信号である、請求項1記載の方法。
  7. 前記スケジューリング情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または発展型PDCCH(ePDCCH)において受信される、請求項1記載の方法。
  8. 前記PDCCHまたは前記ePDCCHは、前記第2の信号の干渉除去を行うための専用のDCIフォーマットを使用して受信される、請求項7記載の方法。
  9. スケジューリング情報を受信することは、無線リソース制御(RCC)シグナリングを通して無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のセットを受信することを備え、RNTIの前記セットはユニキャストRNTIのセットからのものであり、前記PDCCHまたは前記ePDCCHは、RNTIの前記セットのうちの1つのRNTIを使用して受信される、請求項7記載の方法。
  10. 前記スケジューリング情報は、前記サービングセルから受信されたPDSCHを除去するための情報を含む、請求項1記載の方法。
  11. 前記スケジューリング情報は、複数のPDSCHを除去するための情報を含む、請求項1記載の方法。
  12. スケジューリング情報を受信することは、
    無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のセットを受信することと、
    前記RNTIを使用して第2の被サービスUEに向けられたPDCCHまたはePDCCHを復号することと、
    前記復号されたPDCCHまたは前記復号されたePDCCHから第2の被サービスUEについての前記スケジューリング情報を取得することと
    を備える、請求項1記載の方法。
  13. ワイヤレス通信のための装置であって、請求項1記載の方法を行う手段を具備する装置。
  14. 求項1記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
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