JP6538022B2 - マイボーム腺を標的とする組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、涙液の脂質層を改善及び増強し、かつ、ドライアイ、後部眼瞼炎及びマイボーム腺機能不全のうち少なくともいずれかの症状に苦しんでいる患者においてオメガ−3指数を上昇させることにより涙液層破壊時間を増大させるための方法、並びに、より具体的には、マイバム組成物中の、抗炎症剤として作用するオメガ−3の量の増加を促進し、かつ、それぞれ、炎症性物質として作用するオメガ−6の量を減少させることにより、涙液の脂質層を正常化し、かつドライアイ、後部眼瞼炎及びマイボーム腺機能不全のうち少なくともいずれかの症状を効果的に低減又は解消するために、マイボーム腺が炎症を起こしている患者にオメガ−3脂肪酸の補給を施すための方法に関する。
ドライアイとは、眼を潤し眼に栄養分を与える涙液が不十分な状態である。涙液は、眼の表面の健康を維持するため、及び明瞭な視覚をもたらすために必要である。ドライアイの人は、十分な涙液を産生しないか又は涙液の質が低いかのいずれかである。眼瞼が瞬目するごとに、涙液は、潤いを提供し、異物を洗い落とし、眼の表面を平滑かつ清浄に保つために、角膜全体に広げられる。
涙液は、眼瞼内及び眼瞼周辺のいくつかの腺によって産生される。正常な量の涙液産生が減少するか、又は涙液の角膜表面からの蒸発が速すぎる場合、ドライアイの症状が現れる可能性がある。
認識されているとおり、涙液は油、水及び粘液で作られている。構成成分はそれぞれ、眼の表面の保護及び滋養供給において特定の機能を果たす。滑らかな油層は水層の蒸発防止を支援する一方、ムチン層は眼の表面に涙液を均一に広げる際に機能する。この3つの涙液層のいずれかが不全であるために涙液の蒸発が速すぎるか又は涙液が角膜に均一に広がらない場合、結果としてドライアイ又は後部眼瞼炎の症状が生じうる。
眼瞼の縁に沿って、マイボーム腺と呼ばれる一連の小さな脂腺が存在する。マイボーム腺は、涙液の脂質層を作る油性物質であるマイバム(meibum)の供給を生み出して分配する。マイバムの供給は、眼を湿性に保つのを助けるように機能し、かつ涙液層を蒸発から保護するのに役立つ。およそ25個のマイボーム腺が上眼瞼に、25個のマイボーム腺が下眼瞼に存在する。眼が瞬目すると、上眼瞼は下降し、マイボーム腺によって産生された油性物質を圧迫し、この油性物質のシートを上方に引っ張ることにより、すぐ下の涙液層を被覆して蒸発しないように保つ。したがって、マイボーム腺によって作出されるこの油性物質すなわちマイバム(脂質が主成分である)は、健全な眼及び明瞭な視覚にとって重要である。
マイボーム腺炎とは、当分野においてマイボーム腺機能不全とも呼ばれるマイボーム腺の炎症又は機能不全を指す。マイボーム腺の炎症は、オメガ−6必須脂肪酸の組成物が多い結果として、性質が炎症誘発性のマイバムが産生されるために生じる可能性がある。第2に、細菌はマイボーム腺に侵入してそこでコロニーを形成することが見出されている。一旦炎症が起きると、一般に、マイボーム腺は眼を適切に潤すために必要な量及び質の油を程よく産生するのに十分なようには機能しない。
炎症を起こしたマイボーム腺から産生される油の量は減少する傾向があり、また産生される油は練り歯磨きのように組成がより濃化する。これらの油はその特性においても異常になる。水層全体に均一に広がる代わりに、油が合体し、角膜表面上に、水性物が蒸発することのできるエリアと、油が角膜表面自体に付着するその他のエリアとが残る。このことにより、角膜上に水性物が浸透することのできないドライスポットが作られる。そのような状態は一般に異物感を生み、かつこれが根強い場合は、検査では角膜染色として見られる上皮の傷害をもたらしうる。したがって、油の産生の低下は本質的に油性層の質及び量において量的減少をもたらし、よって涙液をより急速に蒸発させる。濃化した油は眼を適切に被覆しないので、マイボーム腺が炎症を起こした人は、不快に感じる場合もあれば、自身の眼に関する問題、例えば、限定するものではないが、(1)乾き;(2)焼けるような痛み;(3)痒み;(4)刺激及び発赤;(5)霧視;並びに(6)異物感のうち少なくともいずれかを感じる場合もある。
この炎症過程はさらに、眼瞼縁全体に広がって眼表面に影響するまでに波及し、結果として重大な眼の不快感をもたらす可能性もある。上眼瞼及び下眼瞼におけるマイボーム腺の炎症はさらに血管新生及び線維増生をもたらし、その結果マイボーム腺開口部の狭窄及びひいては閉鎖を引き起こす可能性がある。蒸発を阻害するマイバム又は脂質を奪われ、涙液層の蒸発は通常増加することになる。同様に、涙液層の不全は一般に眼の刺激をもたらすが、さらには眼の表面の損傷をも引き起こす可能性がある。認識されているとおり、不規則な油のパターンは涙液を乱して大気への水層の露出を増大させかつ水性物の蒸発を増大させる。不運なことに、マイボーム腺のこの炎症状態は慢性であることが見出される場合が多かった。
当業者が検討してきたマイボーム腺炎の治療の一部には、(1)人工涙液の適用;(2)低刺激のベビーシャンプーを用いた患部眼瞼縁の清浄化;及び(3)正常な眼瞼の腺機能を促進する目的で温湿布を5〜10分、1日当たり2〜3回適用すること、が挙げられる。医師はさらに、局所用及び経口用のうち少なくともいずれかの抗生物質、例えばテトラサイクリン、エリスロマイシン、又はドキシサイクリンなどを、腺内に見出される細菌の根絶を支援するため、及びマイボーム腺由来の濃化した脂質分泌物の分解を容易にするために、処方する場合もある。しかしながらこれらの様々な治療は、治療を受けた患者が何らかの顕著な改善に気づくまでに多くの場合数か月を要する可能性がある。
抗生物質の細菌除去又は抗炎症の作用は一時的変化をもたらしたが、既知の治療方法論はいずれも永続的な軽減を患者にもたらしてはいない。マイボーム腺機能不全の有無に関わらず、患者が受けているドライアイ関連の進行中の症状に対してひとつの持続可能な軽減をもたらすことを期待して、涙液層及び眼表面に対するアマニ油と魚油との組み合わせの食事補給の効果を調査する研究が当業者によって行なわれた。ベースラインにおいては、本研究の患者は全員ドライアイ又は後部眼瞼炎の1以上の症状の病歴を有していた。研究の終了時、臨床結果は統計的有意差を達成せず、オメガ−3補給群から収集された試料の脂質組成はプラセボ群から収集されたものに非常に似ていることが分かった。よって、この研究から、ドライアイ又はマイボーム腺炎を治療するためのアマニ油及びオメガ−3脂肪酸の食事補給はマイバムの組成又は水性涙液の蒸発速度に対して有意な効果を示さないという結論が下された。
先述のとおり、ドライアイ、後部眼瞼炎、又はマイボーム腺機能不全の長期的影響を制御又は解決するためには、マイボーム腺により産生される油(マイバム)の特性又は性質を正常化しなければならない。よって、必要とされているのは、マイバム組成物の質を効果的に変化させることにより、ドライアイ、後部眼瞼炎及びマイボーム腺機能不全のうち少なくともいずれかに関連する症状を低減する涙液の脂質層の機能及び組成のうち少なくともいずれかの増強及び改善に直接的相関関係を有するマイバム組成物をもたらす、栄養補給剤又は食事補給剤の組成物及び同組成物を使用する治療方法論である。
本発明は、ドライアイの症状に苦しむ患者にオメガ−3脂肪酸の補給を施す方法であって、オメガ−3脂肪酸の補給は、治療されるマイボーム腺について結果として生じる抗炎症性物質として作用するオメガ−3含量の増加、及び、個別に、結果として生じる炎症性物質として作用するオメガ−6(アラキドン酸)の量の減少を促すのに十分な有効量で提供されることにより、涙液の脂質層の正常化及びこれに伴う関連ドライアイ症状の低減に影響を及ぼす方法を開示する。
加えて、本発明は、後部眼瞼炎の症状に苦しむ患者にオメガ−3脂肪酸の補給を施す方法であって、再エステル化されたトリグリセリドの形態のオメガ−3脂肪酸の補給は、マイバム組成物の質を効果的に変化させる結果として、涙液層破壊時間を改善又は増大させ、涙液浸透圧モル濃度を低減し、かつオメガ−3指数を上昇させ、同時に後部眼瞼炎の関連症状を解消又は低減する治療マイバム組成物をもたらすのに十分な有効な量で提供される方法を開示する。
本発明は、マイボーム腺炎の症状に苦しむ患者にオメガ−3脂肪酸の補給を施す方法であって、再エステル化されたトリグリセリドの形態のオメガ−3脂肪酸の補給は、マイバム組成物の質を効果的に変化させる結果として、涙液層破壊時間を改善又は増大させ、涙液浸透圧モル濃度を低減し、かつオメガ−3指数を上昇させ、同時にマイボーム腺炎の関連症状を解消又は低減するマイバム組成物をもたらすのに十分な有効な量で提供される方法をさらに開示する。
本発明はさらに、体内に見出される脂線によって産生される油の組成を炎症誘発性のオメガ−6から抗炎症性のオメガ−3へと変化させる方法であって、前記方法により、本明細書中に教示されるような1日量のオメガ−3脂肪酸の補給を施すことで、治療された腺の油の産生を正常化する方法を開示する。
加えて、本発明は、マイボーム腺によって産生されるマイバムの組成を炎症誘発性のオメガ−6から抗炎症性のオメガ−3へと改善する方法であって、前記方法により、本明細書中に教示されるような1日量のオメガ−3脂肪酸の補給を施すことで、マイボーム腺の油の産生を正常化する方法を教示する。
先述のとおり、本発明は、ドライアイ、後部眼瞼炎及びマイボーム腺炎のうち少なくともいずれかの症状に苦しむ患者にオメガ−3脂肪酸の補給を施す方法に関する。オメガ−3脂肪酸の補給は、マイボーム腺によって産生される油(マイバム)の組成を炎症誘発性のオメガ−6から抗炎症性のオメガ−3へと変化させるように調合された量で施され、これにより、涙液層破壊時間を改善又は増大させ、涙液浸透圧モル濃度を低減し、かつオメガ−3指数を上昇させることにより、結果として、ドライアイ、後部眼瞼炎又はマイボーム腺炎(マイボーム腺機能不全)の関連症状を解消又は低減するように、マイボーム腺の油の産生が正常化される。
本発明の実施形態において、本発明は、有効な量のオメガ−3脂肪酸を含んでなる栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の投与によりマイボーム腺の炎症又は機能不全に関連したドライアイを治療及び予防する方法を提供する。補給は、約600mg〜約5,000mgを含む1日量を含んでなる、有効な量のオメガ−3脂肪酸を含みうる。有効な量のオメガ−3は、再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなることができる。
有効な量のオメガ−3脂肪酸は有効な量のエイコサペンタエン酸(EPA)を含んでなることができる。本発明の1つの実施形態では、有効な量のEPAの1日量には、600mgを超える量が挙げられる。
本発明のさらに別の実施形態では、有効な量のオメガ−3脂肪酸は有効な量のドコサヘキサエン酸(DHA)を含んでなることができる。有効な量のDHAの1日量には、500mgを超える量が挙げられる。
本発明のある実施形態では、有効な量のオメガ−3脂肪酸は、約2,000mg〜約3,000mgを含む1日量で送達されうる。この有効な量のオメガ−3脂肪酸は、有効な量のエイコサペンタエン酸(EPA)及び有効な量のドコサヘキサエン酸(DHA)を含んでなることができる。同様に、本発明の1つの実施形態では、有効な量のEPAの1日量には約1,600mg〜約2,500mgの量を、有効な量のDHAの1日量には約500mg〜約900mgの量を挙げることができる。
さらなる量のオメガ−3脂肪酸を投与される組成物に含むこともできる。このさらなるオメガ−3脂肪酸は約400mg〜約700mgの1日投与量を含みうる。更に、本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物は、有効な量のビタミンDを(D3として)含みうる。そのような有効な量のビタミンDは、約500IU〜約2,000IUの1日投与量を含んでなることができる。
本明細書中で企図されるように、マイボーム腺のマイバム組成物の質を効果的に変化させるための本発明の食事補給剤又は栄養補給剤の組成物の投与は、ソフトゲル、錠剤、液剤、顆粒剤、微粒剤、散剤、又は有効と考えられる任意の他の送達システムによって送達されうる。
容易に理解されるであろうが、本発明の構成成分は、本明細書中に一般的に説明されるように、種々様々の異なる調合物に改変、配置構成及び設計されることが考えられる。よって、本発明の組成物及びシステム並びに方法の実施形態についての以降のより詳細な説明は、本発明の範囲を限定するようには意図されていない。本発明の範囲は本明細書において主張されるとおりの広さである。
本明細書中で使用されるように、用語「再エステル化されたトリグリセリドの形態のオメガ−3」には、海洋及びその他の供給源に由来するオメガ−3が含まれる。認識されているとおり、魚のオメガ−3はトリグリセリドの形態で存在する。海洋供給源の脂肪酸は、これらの供給源に通常よく見られる水銀及びその他の重金属並びに汚染物質を除去するために、吸収性物質及び分子蒸留の使用による精製を受ける場合がある。この精製工程は一般にエチルエステルの形態のオメガ−3をもたらし、OTCのオメガ−3製品の大部分はそのような形態で販売されている。海洋供給源由来のオメガ−3は、本研究で使用されるように、かつ本発明において企図されるように、オメガ−3にトリグリセリド基を戻す再エステル化のステップを受けた(rTG)。その結果、オメガ−3の再エステル化という上記のさらなるステップは、本研究で例証されるように身体がオメガ−3を吸収する能力を大幅に増大させた。
本明細書中で使用されるように、用語「有効な量」には、涙液の脂質層の改善に直接的相関性を有するマイバム濃度の質を効果的に変化させることが可能であり、同時にドライアイ、後部眼瞼炎及びマイボーム腺炎のうち少なくともいずれかの関連症状を解消又は低減する、オメガ−3脂肪酸の量が含まれる。
本明細書中で使用されるように、用語「ドライアイ、マイボーム腺炎、マイボーム腺機能不全、後部眼瞼炎及び眼瞼炎」は、同義語と見なすべきである。
本発明は、有効な量のオメガ−3脂肪酸を含んでなる栄養補給剤又は食事補給剤の組成物を投与することによりマイボーム腺の炎症又は機能不全に関連したドライアイを治療及び予防する方法を提供する。補給には、約600mg〜約5,000mgを含む1日量を含んでなる有効な量のオメガ−3脂肪酸が含まれうる。この有効な量のオメガ−3脂肪酸は、有効な量のエイコサペンタエン酸(EPA)を含んでなることができる。本発明の1つの実施形態では、有効な量のEPAの1日量には、600mgを超える量が含まれうる。
本発明のさらに別の実施形態では、有効な量のオメガ−3脂肪酸は、有効な量のドコサヘキサエン酸(DHA)を含んでなることができる。有効な量のDHAの1日量には、500mgを超える量が含まれうる。
ある実施形態では、食事補給又は栄養補給は、約2,000mg〜約3,000mgの有効な量を含む1日量を含んでなる有効な量のオメガ−3脂肪酸を含みうる。この有効な量のオメガ−3脂肪酸は、有効な量のエイコサペンタエン酸(EPA)及び有効な量のドコサヘキサエン酸(DHA)から成ることができる。本発明の実施形態では、有効な量のEPAの1日量は約1,600mg〜約2,500mgの量を、また有効な量のDHAの1日量は約500mg〜約900mgの量を含むことができる。
当業者には認識されるように、本発明の食事補給剤又は栄養補給剤の組成物はオメガ−3脂肪酸を含み、前記オメガ−3脂肪酸は、例えば、限定するものではないが、トリグリセリドの形態、再エステル化されたトリグリセリドの濃縮物、エチルエステルの形態、遊離脂肪酸の形態、リン脂質の形態、又は、涙液の脂質層の改善に対して直接的相関性を有するマイボーム腺のマイバム組成物の質を効果的に変化させ、同時にドライアイ若しくはマイボーム腺炎の関連症状を解消若しくは低減するのに十分な任意の他の適切な形態を含んでなることができる。オメガ−3の補給は濃縮された形態であってもよい一方、単位体積の最大100%までがオメガ−3でありうることが、本明細書中で企図されている。本発明のある実施形態では、涙液層破壊時間を改善又は増大させ、涙液浸透圧モル濃度を低減し、かつオメガ−3指数を上昇させるために、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させるための、ドライアイ、後部眼瞼炎、マイボーム腺炎を治療するために投与される食事補給剤又は栄養補給剤のオメガ−3組成物は、再エステル化されたトリグリセリドの形態のオメガ−3脂肪酸を含んでなることができる。
本発明の食事補給剤又は栄養補給剤に含められる有効な量のエイコサペンタエン酸(EPA)及び有効な量のドコサヘキサエン酸(DHA)のうち少なくともいずれかは、既知の供給源、例えば、限定するものではないが、魚類、藻類、イカ、酵母、及び植物などの供給源から得ることができる。さらに認識されるのは、ステアリドン酸はEPA及びDHAの前駆物質であること、並びにステアリドン酸が豊富な製品の摂取は本明細書中に開示示されるような有益性を達成するために使用されうることである。
本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の選択された実施形態においては、有効な量のEPA/DHAは、それぞれ約800mg〜1,250mg及び約250mg〜約450mgの範囲の量を含有している1以上のソフトゲルカプセル剤として投与されうる。投与のためには、本発明のある実施形態では、1日投与量は、それぞれ840mg及び280mgの量を含んでなる有効な量のEPA/DHAを含みうる。
ある実施形態では、この有効な量のEPA/DHAの形態は、3:1のEPA/DHA比を含んでなることができる。一方、選択された実施形態では、各カプセル中のEPA/DHA比は約800mg〜1,250mgのEPA及び約250mg〜450mgのDHAという範囲にあってもよく、これにより2個のカプセルが1日有効量範囲を含んでなることになる。
さらなる量のオメガ−3脂肪酸が、投与される組成物に含められてもよい。このさらなるオメガ−3脂肪酸には、約400mg〜約700mgの1日投与量が挙げられる。
更に、本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物は、有効な量のビタミンDを(D3として)含みうる。そのような有効な量のビタミンDは、約500IU〜約2,000IUの1日投与量を含んでなることができる。
臨床研究は以下のパラメータに基づいて行なわれた。
目的:
ドライアイ及びマイボーム腺機能不全の症状に苦しむ患者に対する、再エステル化されたトリグリセリドの形態のオメガ−3脂肪酸の補給の経口施用の臨床効果を評価すること。
対象者:
年齢は境界も含めて18〜60歳であり、書面のインフォームドコンセントを自由意志で提供し、かつ本研究の診察(visit)スケジュールに応じることが可能であった合計21名の対象者又は参加者が登録された。
診察:
主治医の診察を受ける予定は3回であった。初診には、本研究に組み入れるための初期のベースライン分析が含まれた。2回目の診察には4週間目の追跡調査が含まれ、3回目の診察は8週間目の追跡調査であった。
研究個体群:
参加者の「組み入れ」のための研究プロトコールのパラメータには、以下の条件が含められた。(1)参加者は、インフォームドコンセントに署名する時点で18〜60歳でなければならない;(2)研究の手順、診察スケジュール、及び制約について、理解し、完全に応じる意思及び能力があり、かつ完全に応じる可能性が高くなければならない;並びに(3)ドライアイ、後部眼瞼炎、及びマイボーム腺機能不全のうち少なくともいずれかの症状を有している。
参加者の「除外」のための研究プロトコールのパラメータには、以下の条件が含められた。(1)切痕奇形(notch deformity)、閉瞼不全、眼瞼内反、眼瞼外反、麦粒腫、若しくは霰粒腫のような病態によって引き起こされる、臨床的に顕著な眼瞼の奇形若しくは眼瞼運動障害;(2)後遺症を残しているか若しくはDED以外にも進行中の局所的な眼の治療を必要としている眼疾患の既往、例えば、限定するものではないが、活動性の角膜若しくは結膜の眼感染症及び眼表面の瘢痕化;(3)活動性の眼アレルギー若しくは鼻アレルギー;(4)1回目の診察(Visit 1)から1年以内若しくは本研究の間の任意の時点において実施されたLASIK若しくはPRK手術;(5)1回目、2回目、若しくは3回目の診察から2時間以内の眼科用滴剤の使用;(6)本研究の間の任意の時点における妊娠若しくは授乳;(7)鼻涙排水の異常(病歴から);(8)涙点プラグ留置若しくは涙点焼灼の既往;又は(9)1回目、2回目、若しくは3回目の診察から30日以内の、涙液産生に影響することが知られている慢性全身投薬、例えば、限定するものではないが抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、利尿薬、コルチコステロイド若しくは免疫調節剤の開始若しくは用量変更。
研究の設計:
これは、各診察をおよそ4週間間隔とした3回の診察にわたって、再エステル化されたトリグリセリドの形態で送達されるある量のオメガ−3脂肪酸を用いた栄養療法の治療を受ける、ドライアイの徴候及び症状を有する参加者の単一施設試験である。
ベースライン時の各参加者について以下の臨床試験が実施された。(1)自覚症状をスコア化し、かつ正常な被験者とドライアイ疾患(正常、軽度〜中程度、重度)及び視覚関係の機能への影響を伴った患者とを区別するために、回答用の段階スケールを備えて問われる一連の質問に基づいた調査である、眼表面疾患指数(Ocular Surface Disease Index、OSDI);(2)医師が患者の眼、特に眼瞼、角膜、結膜、強膜及び虹彩を検査することが可能であるように、細いビーム状に光るように集中せしめることが可能な強い光源と組み合わせた低出力の顕微鏡の使用を伴う、細隙灯検査(Slit Lamp Examination);(3)上皮の完全性の評価である、角膜染色(Corneal Staining);(4)瞬目後にドライスポットが角膜表面上に現われるのに必要な時間を決定することにより、涙液層の安定性を判定し、かつ蒸発性ドライアイのチェックを行う方法を伴う、涙液層破壊時間(Tear Break Up Time、TBUT);(5)涙液の浸透溶液の濃度を測定することを伴う、涙液浸透圧モル濃度(Tear Osmolarity)(TearLab(登録商標));(6)マイバム試料についてMaskin(登録商標)プローブを用いてマイボーム腺を探査することにより実施される、HSオメガ−3指数(HS Omega−3 Index)(OmegaQuant(登録商標))を使用するEPA及びDHAの赤血球中飽和度(red blood cell saturation);並びに(7)与えられた補給についての患者の服薬順守を保証するために得られる、血中オメガ−3レベル。
参加者は、各々が420mgのEPA、140mgのDHA、107mgのその他のオメガ−3及び250mgのビタミンD(D3)を含有する4個の667mgカプセル剤に分配された、再エステル化されたトリグリセリドの形態(rTG)の2,668mgの1日投与量を含んでなるオメガ−3脂肪酸の補給を受けた。
参加者について、(1)HSオメガ−3指数(OmegaQuant(登録商標))及びマイバム分析以外のすべてのベースライン試験を用いて4週間目の診察において再評価がなされた。8週間目では、参加者についてベースラインで行なわれたすべての試験を用いて再評価がなされ、加えて、マストローダ・パドル(Mastroda paddle)が使用されて各参加者からマイボーム腺分泌物が収集された。
結果:
ベースライン時に得られたOSDIに基づくと、21名の参加者全員が主要な病訴の低減を報告し、21名の患者のうち14名が完全に無症候になった。
表1に示されるように、参加者の、炎症誘発性エイコサノイド誘導体の直接の前駆物質であるアラキドン酸のレベルは、血中で測定されるように、ベースライン時の12.2%から8週間目における10.3%まで有意に(p<0.00004)減少した。
参加者のEPAのレベルは、表2に示されるように、RBCにおいてベースラインから8週間目で有意に(p<0.00000)増加し(それぞれ、0.8%及び3.2%)、DHAのレベルはRBCにおいてベースラインから8週間目で(それぞれ、3.3%及び4.1%)増加した(p<0.00349)。
ここで表3を参照すると、HSオメガ−3指数スコアが21名の参加者それぞれについて提供されている。
涙液浸透圧モル濃度は、表4に示されるように8週間の試験期間で平均17パーセント(17%)減少した。
表に示されるように、患者間で開始時の浸透圧モル濃度に変動があった。浸透圧モル濃度の検査から2時間以内に局所用滴剤を使用したことにより、涙液に希釈効果があったかもしれないので参加者15の試験は失格となった。
眼瞼縁はマイボーム腺の濃縮症(insipisation)について痕跡〜4の尺度によって類別された。本臨床研究の参加者の結果が表5に示されている。
表に示されるように、何名かの患者は濃縮症(insipisation)を持たなかったが、眼瞼縁は過去の炎症により滑らかではなく不規則であった。
ここで表6を参照すると、8週における涙液層破壊時間(TBUT)の改善は統計的に有意であった(p<0.00027)。
表に示されるように、19名の参加者のうち15名がベースラインからのTBUTの延長を実証した。
表7及び8に示されるように、研究参加者からの初期試料のマイバム分析は、13名の参加者が分析には不十分な量の油しか有していなかったことを明らかにした。読取り可能であった7名の中では、いずれの参加者もマイバム中にオメガ−3脂肪酸を示さなかった。存在する油の10〜15%を細菌成分が構成していた。オレイン酸(18:1 w9c)は34%〜60%を占めていた。
8週間目の試験時期では、21件のうち14件のマイバム試料には分析するのに十分な量があった。14件のマイバム試料すべてにDHA(22:6n‐3)が存在していた。DHAはマイバム組成物のおよそ2%〜3%として存在していた。
角膜染色は、痕跡、1+、2+、3+、及び4+の尺度によって類別された。類別が1つ改善することは臨床的に有意義であると考えられた。21名の患者のうち9名はベースライン時に角膜染色で症状を示さなかったが、症状のあった11名の患者はすべて4週間目の試験において細隙灯検査で著しく改善していた。
本研究の終了時までに、全ての参加者が改善を示した。従って、RBC及びマイバム組成物におけるオメガ−3の増加は、ベースラインからの涙液層破壊時間の改善、涙液浸透圧モル濃度の低減、及びオメガ−3指数の上昇に対して直接的相関性を有していた。本研究はさらに、マイバム自体におけるオメガ−3脂肪酸の新たな存在感を実証した。
さらなる臨床研究は以下のパラメータに基づいて行なわれた。
目的:
ドライアイ及びマイボーム腺機能不全の症状に苦しむ患者のマイバムに対する、再エステル化されたトリグリセリドの形態のオメガ−3脂肪酸の補給の経口施用の臨床効果を評価すること。
対象者/診察/研究の設計:
マイボーム腺機能不全の患者が診療所から選抜され、マイバム試料はベースライン時及び8週間目においてマストローダ・パドルを使用して各参加者から得られた。試料は直ちに凍結され、OmegaQuant(登録商標)システムによって分析されるべく後日ドライアイスで冷却して輸送された。参加者は、各々が420mgのEPA、140mgのDHA、107mgのその他のオメガ−3及び250mgのビタミンD(D3)を含有している4個の667mgカプセル剤に分配された、再エステル化されたトリグリセリドの形態(rTG)の2,668mgの1日投与量を含んでなるオメガ−3脂肪酸の補給を受けた。
結果:
18例の利用可能な参加者試料(3例の試料は異物が混入しているように見えた)のうち、12例はほぼ5倍、より具体的には4.85倍の、抗炎症性の脂肪酸(オメガ−3)のレベルの増大を示した。炎症性脂肪酸(オメガ−6)のレベルは約2分の1に減少した。この第2の研究の結果は、マイバム中のオメガ−3の増加を示す第1の研究の所見を、OmegaQuant(登録商標)システムの使用によって容易になるより正確な分析システムを用いて確認している。
更に、これらの研究の所見は、瞬目するごとに炎症性物質すなわちアラキドン酸(オメガ−6)の浴液が眼表面全体を流れることを示している。ここで、リパーゼ、及びシクロオキシゲナーゼのような他の酵素は、この化学物質を分解して同物質のプロスタグランジン誘導体とする機会を有するが、前記プロスタグランジン誘導体は非常に強力な炎症性物質である。再エステル化されたトリグリセリドの形態のオメガ−3の経口補給を用いた治療がなされると、マイバムは、瞬目するごとの炎症性の浴液から抗炎症性の浴液へと変化する。炎症性成分が約2.5分の1に低減されることは、マイバムによって絶えず浸される組織に対して大きな効果を有することになろうし、抗炎症性成分がほぼ5倍へと増加することは眼表面をさらに安定させることになろう。本発明によって教示されるように、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すということは、本明細書中に開示された投与量で送達される、再エステル化されたトリグリセリドの形態のオメガ−3の補給の作用機構であり、その結果前記補給が、ドライアイ症状の消散、涙液浸透圧モル濃度、涙液層破壊時間、及びオメガの血中飽和度(blood saturation)を改善した。
以下の実施例は、本発明のいくつかの実施形態をさらに詳細に例証する。容易に理解されることであるが、本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物は、本明細書中の実施例において一般的に説明及び例証されるように、様々な調合物及び投与形態に統合されることが考えられる。よって、実施例に表わされるような、本発明の方法、調合物及び組成物の実施形態の、以下のより詳細な説明は、本発明の範囲を主張されたとおりに限定するようには意図されず、単に本発明の企図される様々な実施形態を表しているにすぎない。
実施例I
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
オメガ−3脂肪酸 600mg〜5,000mg
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例Iに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例II
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
オメガ−3脂肪酸 1,000mg〜3,000mg
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例IIに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例III
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
オメガ−3脂肪酸 2,000mg〜3,000mg
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例IIIに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例IV
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
エイコサペンタエン酸(EPA) ≧600mg
ドコサヘキサエン酸(DHA) ≧500mg
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例IVに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例V
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
ドコサヘキサエン酸(DHA) ≧500mg
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例Vに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例VI
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
エイコサペンタエン酸酸(EPA) ≧600mg
ドコサヘキサエン酸酸(DHA) ≧500mg
その他のオメガ−3脂肪酸 400mg〜700mg
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例VIに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例VII
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
エイコサペンタエン酸(EPA) 1,600mg〜2,500mg
ドコサヘキサエン酸(DHA) 500mg〜900mg
その他のオメガ−3脂肪酸 400mg〜700mg
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例VIIに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例VIII
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
エイコサペンタエン酸(EPA) ≧600mg
ドコサヘキサエン酸(DHA) ≧500mg
ビタミンD(D3として) 500IU〜2,000IU
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例VIIIに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例IX
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
エイコサペンタエン酸(EPA) 1,600mg〜2,500mg
ドコサヘキサエン酸(DHA) 500mg〜900mg
ビタミンD(D3として) 500IU〜2,000IU
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例IXに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例X
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
エイコサペンタエン酸(EPA) ≧600mg
ドコサヘキサエン酸(DHA) ≧500mg
その他のオメガ−3脂肪酸 400mg〜700mg
ビタミンD(D3として) 500IU〜2,000IU
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例Xに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例XI
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
エイコサペンタエン酸(EPA) 1,600mg〜2,500mg
ドコサヘキサエン酸(DHA) 500mg〜900mg
その他のオメガ−3脂肪酸 400mg〜700mg
ビタミンD(D3として) 500IU〜2,000のIU
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例XIに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例XII
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
エイコサペンタエン酸(EPA) 1,650mg〜1,750mg
ドコサヘキサエン酸(DHA) 500mg〜600mg
その他のオメガ−3脂肪酸 400mg〜500mg
ビタミンD(D3として) 600IU〜800IU
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例XIIに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
実施例XIII
マイボーム腺のマイバム組成物におけるオメガ−3レベルの増大及びオメガ−6の減少のために投与される本発明の栄養補給剤又は食事補給剤の組成物の実施形態の1日投与量調合物は、
エイコサペンタエン酸(EPA) 1,680mg
ドコサヘキサエン酸(DHA) 560mg
その他のオメガ−3脂肪酸 428mg
ビタミンD(D3として) 334IU
を含んでなるものとして示される。本発明のある実施形態では、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を変化させる方法は、有効な量の実施例XIIIに開示されるようなオメガ−3脂肪酸を含んでなる、それぞれマイバム組成物中のオメガ−3のレベルを増大しかつオメガ−6のレベルを減少させる補給を施すことを含んでなる。従って、炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことが、ドライアイ症状の消散を高め、涙液浸透圧モル濃度を低減し、涙液層破壊時間、及びオメガ−3の血中飽和度を改善又は延長するために、本明細書中に開示された投与量で送達されるオメガ−3の補給の作用機構である。ある実施形態では、オメガ−3脂肪酸はエステル化又は再エステル化されたトリグリセリドの形態を含んでなる。
行われた研究から結論されるように、再エステル化されたトリグリセリドの形態のオメガ−3の補給は、炎症を起こしたマイボーム腺において3段階の影響を有している。第1に、シクロオキシゲナーゼ上の結合部位についてアラキドン酸(オメガ−6)とそれぞれ競合するオメガ−3のレベルが増大せしめられる。第2に、プロスタグランジン合成をもたらすアラキドン酸の量が低減される。オメガ−3に作用する酵素COX1及び2の生成物は、オメガ−6からのプロスタグランジン経路におけるエイコサノイドと競合するエイコサノイドを作出する。第3に、オメガ−3からのレゾルビンの産生は、マイボーム腺内における抗炎症作用のさらに大きな要因を提供しうる。結果的に、炎症性の脂肪酸(オメガ−6)のレベルは約2分の1に減少し、抗炎症性の脂肪酸(オメガ−3)のレベルはほぼ5倍に増大した。
先述のとおり、本発明のある実施形態は、炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム濃度の質を改善する方法を提供し、前記方法は、(1)有効な量のオメガ−3脂肪酸を含んでなる補給を施用するステップと;(2)治療されたマイボーム腺のマイバムの組成物における抗炎症性のオメガ−3のレベルを増大させるステップと;(3)マイバムの前記組成物における炎症性のオメガ−6のレベルを減少させるステップと、を含んでなる。炎症性のマイバムの代わりに抗炎症性のマイバムに眼表面を浸すことにより、ドライアイ、後部眼瞼炎、及びマイボーム腺炎のうち少なくともいずれかの関連症状を解消又は低減すること、涙液浸透圧モル濃度を低減すること、涙液層破壊時間を改善又は延長すること、及びオメガ−3指数を上昇させることのうち少なくともいずれかをなすために本明細書中に開示された投与量で送達されたオメガ−3の補給による作用機構が促進される。
本発明はその基本的機能又は本質的特性から逸脱することなく他の特定形態に具体化されうる。記載された実施形態は、すべての点において単なる例証であって限定的ではないとみなされるものである。例示的実施形態の等価性の意味及び範囲のうちに入る変更形態はすべて、前記例示的実施形態の範囲内に包含されることになる。

Claims (10)

  1. 哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物であって、前記組成物は、
    単一の必須脂肪酸を含む活性成分を含み、前記必須脂肪酸は前記哺乳動物の1日量単位で600mg〜5000mgの有効な量のオメガ−3脂肪酸を含み、前記オメガ−3脂肪酸は600mgを超える量であるとともに再エステル化されたトリグリセリドの形態であるエイコサペンタエン酸(EPA)および500mgを超える量であるとともに再エステル化されたトリグリセリドの形態であるドコサヘキサエン酸(DHA)のうちの少なくとも一方を含み、
    前記組成物はオメガ−6脂肪酸を含んでおらず、
    前記組成物は、前記哺乳動物の治療されるマイボーム腺のマイバムの組成物中の抗炎症性のオメガ−3のレベルを増大させるとともに前記マイバムの組成物中の炎症性のオメガ−6のレベルを減少させるものである、組成物。
  2. 前記有効な量のオメガ−3脂肪酸は、2,000mg〜3,000mgの量を含んでなる、請求項1に記載の哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物。
  3. 前記EPAは1,600mg〜2,500mgの量を含んでなる、請求項1に記載の哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物。
  4. 前記EPAは1,600mg〜1,800mgの量を含んでなる、請求項1に記載の哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物。
  5. 前記有効な量の前記オメガ−3脂肪酸は500mgを超える量のドコサヘキサエン酸(DHA)を含む、請求項1に記載の哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物。
  6. 前記DHAは500mg〜900mgの量を含んでなる、請求項5に記載の哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物。
  7. 前記有効な量のオメガ−3脂肪酸は前記量のEPA及び前記量のDHAを3:1の比で含んでなる、請求項5に記載の哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物。
  8. 前記組成物は前記哺乳動物の涙液の質を改善するものである、請求項1に記載の哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物。
  9. 前記組成物は前記哺乳動物の涙液層破壊時間を改善するものである、請求項1に記載の哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物。
  10. 前記組成物は前記哺乳動物の涙液浸透圧モル濃度を低減するものである、請求項1に記載の哺乳動物の炎症を起こしたか又は機能不全のマイボーム腺のマイバム組成物の質を改善するための組成物。
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