JP6537758B2 - 空圧式アクチュエータ及びターボアクチュエータ - Google Patents

空圧式アクチュエータ及びターボアクチュエータ Download PDF

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Description

本発明は、空圧式アクチュエータと、この空圧式アクチュエータを用いたターボアクチュエータとに関する。
従来、自動車用のターボチャージャが開発されている。また、ターボチャージャにおけるウェイストゲートバルブの開度を制御するアクチュエータ、いわゆる「ターボアクチュエータ」が開発されている。ターボアクチュエータには、ダイアフラムを有する空圧式アクチュエータが用いられている。
空圧式アクチュエータには、正圧式と負圧式との2方式がある。正圧式アクチュエータにおいては、ハウジングの内部空間がダイアフラムにより空気室とバネ室とに分割されている。空気などの気体が空気室に流入することにより空気室内の圧力が上昇し、当該気体が空気室から流出することにより空気室内の圧力が低下する。他方、バネ室内には圧縮コイルバネなどのスプリングが設けられている。スプリングの取付長はスプリングの自然長よりも小さい値に設定されており、スプリングは荷重により圧縮された状態にて取り付けられている。空気室内の圧力と圧縮されたスプリングの応力とのバランスに応じてダイアフラムが可撓変形することにより、ロッドが軸方向に沿って直動するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
実開平6−73407号公報
以下、空気室内の圧力に対するロッドの直動位置を示す特性を「圧力−ストローク特性」という。また、空圧式アクチュエータは、同一の直動位置における空気室内の圧力がロッド押出し時とロッド引込み時とで互いに異なるという性質を有しており、この圧力の差分値を「ヒステリシス」という。空圧式アクチュエータは、ロッド押出し時とロッド引込み時との各々において、ロッドを軸とする回転方向に対するスプリングの取付角度(以下「回転角度」という。)に応じて同一の直動位置における空気室内の圧力が変化するという性質を有している。このため、スプリングの回転により圧力−ストローク特性が変化して、ヒステリシスも変化する。
特許文献1のアクチュエータにおいては、ベアリングホルダ(9)に設けられた雄ねじ部(9a)と、ブラケット(1)に設けられた雌ねじ部(1a)及びケース(2)の開口部に設けられた雌ねじ部(2a)とが螺合している。ブラケット(1)及びケース(2)に対するベアリングホルダ(9)のねじ込みにより、スプリング(11)の取付長が調整されて、スプリング(11)の荷重が調整される。
ここで、特許文献1のアクチュエータは、荷重調整時にスプリングリテーナ(10)の回転を抑制する機構を有していない。このため、ベアリングホルダ(9)のねじ込みによりスプリングリテーナ(10)が回転して、スプリング(11)も回転する。スプリング(11)の回転により圧力−ストローク特性及びヒステリシスが変化するため、荷重調整によりアクチュエータの力学的特性を要求仕様に合わせるのが困難であるという問題があった。
また、特許文献1のアクチュエータにおいては、スプリング(11)の荷重調整が完了したとき、止めナット(12)による緩み止めがなされる。このとき、止めナット(12)の回転軸とベアリングホルダ(9)の回転軸とが同軸であるため、いわゆる「共回り」によりベアリングホルダ(9)が回転する。ベアリングホルダ(9)の回転により、荷重調整が完了したときの状態に対してスプリング(11)の取付長が変化する。取付長の変化により荷重が目標値からずれるため、スプリング(11)の荷重を精密に設定することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、荷重調整時におけるスプリングの回転を抑制することを目的とする。
本発明の空圧式アクチュエータは、有底状のハウジング本体と、ハウジング本体の内底面部に形成された多角形状の凹部と、凹部の底面部に形成された多角形状の貫通孔と、を備えるハウジングと、ハウジング内に収容された円筒状のスピンドル本体と、スピンドル本体の外周部に形成された雄螺子部と、スピンドル本体の一端部に突設されており、かつ、貫通孔に通されてハウジング外に突出した円筒状の突出部と、突出部の外周部に沿って環状に配列された複数個の穴部と、を備えるスピンドルと、スピンドル本体の外周部と凹部の内壁部との間に配置されており、かつ、内周部に形成された雌螺子部が雄螺子部と螺合しており、かつ、凹部の形状に対応した形状を有する外周部が凹部の内壁部に当接しているリング状のスプリング台座と、を具備するものである。
本発明によれば、上記のように構成したので、荷重調整時におけるスプリングの回転を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る空圧式アクチュエータの要部を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る空圧式アクチュエータに設けられた荷重調整機構の要部を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る空圧式アクチュエータに設けられた荷重調整機構の要部を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る空圧式アクチュエータに設けられた荷重調整機構の要部を示す平面図である。 圧力−ストローク特性の一例とヒステリシスの一例とを示す説明図である。 スプリングの回転角度に対する空気室内の圧力の一例を示す特性図である。 スプリングの回転角度に対するヒステリシスの一例を示す特性図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空圧式アクチュエータの要部を示す説明図である。図1を参照して、実施の形態1の空圧式アクチュエータ100について、車載用のターボアクチュエータに応用した例を中心に説明する。なお、図1に示す如く、空圧式アクチュエータ100は正圧式である。
図中、1はハウジングである。ハウジング1は、有底状のハウジング本体1aと、ハウジング本体1aの開口部を塞ぐハウジング蓋体1bとにより構成されている。ハウジング本体1aはブラケット2に取り付けられており、ハウジング本体1aとブラケット2間は溶接により固定されている。ハウジング1の内部空間は、ダイアフラム3により空気室1cとバネ室1dとに分割されている。ハウジング蓋体1bに設けられたニップル4により、空気室1cに空気などの気体が流入自在であり、かつ、当該気体が空気室1cから流出自在である。他方、バネ室1dにおいては、ダイアフラム3に沿うようにスプリングホルダ5が設けられている。ダイアフラム3及びスプリングホルダ5の中心部には、ロッド6の根元部が固定されている。
ここで、ハウジング本体1aの底部には、ブッシュ7、スピンドル8、スプリング台座9、ストッパ10及びネジ11を含む荷重調整機構200が設けられている。荷重調整機構200の詳細については、図2〜図4を参照して後述する。
ロッド6は、荷重調整機構200を貫通しており、かつ、ハウジング1外に突出している。ロッド6は、荷重調整機構200内のブッシュ7により直動自在に支持されている。スプリングホルダ5と荷重調整機構200内のスプリング台座9との間には、荷重調整機構200による荷重調整の対象となるスプリング12が設けられている。
スプリング12は、例えば、圧縮コイルバネにより構成されている。スプリング12の取付長、すなわちスプリングホルダ5とスプリング台座9間の間隔は、スプリング12の自然長よりも小さい値に設定されている。このため、スプリング12は、スプリングホルダ5とスプリング台座9間の荷重により圧縮された状態にて取り付けられている。荷重調整機構200は、後述するように、スプリング台座9の昇降によりスプリング12の取付長を調整して、スプリング12の荷重を調整するものである。
空気室1cに空気などの気体が流入することにより、空気室1c内の圧力が上昇する。他方、当該気体が空気室1cから流出することにより、空気室1c内の圧力が低下する。ダイアフラム3は、空気室1c内の圧力と圧縮されたスプリング12の応力とのバランスに応じて可撓変形するようになっている。
ロッド6は、ダイアフラム3の変形により軸方向に沿って直動自在である。図中、2本の矢印A1,A2はロッド6の直動方向を示している。すなわち、一方の矢印A1はロッド6の押出し方向を示しており、他方の矢印A2はロッド6の引込み方向を示している。ロッド6の直動により、ロッド6の先端部に取り付けられた図示しないレバーが回動する。当該レバーの回動により、図示しないターボチャージャに設けられたウェイストゲートバルブの開度が変化するようになっている。
このようにして、空圧式アクチュエータ100の要部が構成されている。
次に、図2〜図4を参照して、荷重調整機構200について説明する。
ハウジング本体1aの内底面部に多角形状の凹部21が形成されており、この凹部21の底面部に多角形状の貫通孔22が形成されている。図2〜図4に示す例において、凹部21の形状は正六角形に設定されている。また、貫通孔22の形状は2個の正六角形による複合正多角形、いわゆる「正12/2角形」に設定されている。
スピンドル8は、ハウジング1内に収容された略円筒状のスピンドル本体31を有している。スピンドル本体31の外周部には、雄螺子部32が形成されている。スピンドル本体31の一端部には、スピンドル本体31よりも細径な略円筒状の突出部33が突設されている。突出部33は、貫通孔22に通されており、かつ、ハウジング1外に突出している。突出部33の外周部に沿って、複数個の穴部34が環状に配列されている。図2〜図4に示す例においては、13個の穴部34が略等ピッチに配列されている。すなわち、穴部34の個数(13個)と貫通孔22の角数(12角)との差分値が1に設定されている。また、突出部33の先端部35は外周部が多角形状であり、図2〜図4に示す例においては正六角形状である。
ブッシュ7は、スピンドル本体31内に収容されている。すなわち、ロッド6はブッシュ7に通されており、かつ、スピンドル8の突出部33に通されている。
スピンドル本体31は、略リング状のスプリング台座9に通されている。スプリング台座9のうちの少なくとも一部は、凹部21内に収容されており、スピンドル本体31の外周部と凹部21の内壁部との間に配置されている。スプリング台座9の内周部には雌螺子部41が形成されており、この雌螺子部41が雄螺子部32と螺合している。また、スプリング台座9の外周部は凹部21の形状に対応した形状を有しており、スプリング台座9の外周部が凹部21の内壁部に当接した状態である。図2〜図4に示す例において、スプリング台座9の外周部の形状は正六角形に設定されている。なお、圧縮されたスプリング12の応力により、スピンドル本体31の一端部は凹部21の底面部に圧接した状態である。
すなわち、ロッド6を軸にスピンドル8を回転させることにより、スピンドル本体31の一端部と凹部21の底面部とが摺動し、かつ、スプリング台座9の外周部と凹部21の内壁部とが摺動しつつ、スプリング台座9がロッド6の軸方向に沿って昇降する。スプリング台座9の昇降により、スプリング12の取付長が調整されて、スプリング12の荷重が調整される。このとき、多角形状のスプリング台座9が多角形状の凹部21に当接した状態であるため、スプリング台座9の回転が抑制される。この結果、荷重調整時におけるスプリング12の回転を抑制することができ、当該回転により圧力−ストローク特性及びヒステリシスが変化するのを防ぐことができる。
スピンドル8の突出部33は、略リング状のストッパ10に通されている。ストッパ10は、貫通孔22に挿入されている。すなわち、ストッパ10のうちの少なくとも一部は、突出部33の外周部と貫通孔22の内壁部との間に配置されている。ストッパ10の外周部は貫通孔22の形状に対応した形状を有しており、ストッパ10の外周部が貫通孔22の内壁部に当接した状態である。図2〜図4に示す例において、ストッパ10の外周部の形状は正六角形に設定されている。また、ストッパ10には、少なくとも1個のネジ穴51が穿たれている。図2〜図4に示す例においては、1個のネジ穴51が穿たれている。
ネジ11は、ネジ穴51を貫通しており、かつ、複数個の穴部34のうちのいずれかに通されている。これにより、スピンドル8の回転止めがなされている。
ここで、ネジ11は、ネジ穴51に対するねじ込み時にネジ11又はネジ穴51のうちの少なくとも一方のネジ山が潰れることによりねじ込み後の抜き取りが困難となる、いわゆる「特殊ネジ」を用いるのが好適である。これにより、ターボチャージャを有する自動車がメーカーから出荷された後、ディーラーのスタッフ又はエンドユーザなどによりスプリング12の荷重が再調整されるのを防ぐことができる。この結果、いわゆる「自動車排出ガス規制」に適合した製品を実現することができる。
このようにして、荷重調整機構200の要部が構成されている。
次に、荷重調整機構200によるスプリング12の荷重調整方法について説明する。以下の作業は、ネジ11がネジ穴51にねじ込まれておらず、かつ、ストッパ10が貫通孔22から抜き取られてロッド6に通された状態にて開始される。
まず、調整者は、汎用又は専用の工具を用いて突出部33の先端部35を握持した状態にて、ロッド6を軸にスピンドル8を回転させる。スピンドル8の回転より、スピンドル本体31の一端部と凹部21の底面部とが摺動し、かつ、スプリング台座9の外周部と凹部21の内壁部とが摺動しつつ、スプリング台座9がロッド6の軸方向に沿って昇降する。スプリング台座9の昇降により、スプリング12の取付長が調整されて、スプリング12の荷重が調整される。
このとき、多角形状のスプリング台座9が多角形状の凹部21に当接した状態であるため、スプリング台座9の回転が抑制される。この結果、スプリング12の回転を抑制することができ、当該回転により圧力−ストローク特性及びヒステリシスが変化するのを防ぐことができる。
次いで、調整者は、ストッパ10を貫通孔22に挿入して、ネジ穴51がいずれかの穴部34と連通した状態であるか否かを確認する。ネジ穴51がいずれの穴部34とも連通していない場合、調整者は、ストッパ10を貫通孔22から抜き取り、ロッド6を軸にストッパ10を所定の角度(図2〜図4に示す例においては30度)だけ回転させる。調整者は、ストッパ10を貫通孔22に再び挿入し、ネジ穴51がいずれかの穴部34と連通した状態であるか否かを確認する。
すなわち、図2〜図4に示す例においては、13個の穴部34が環状に略等ピッチに配列されている。このため、穴部34の配列ピッチは略27.7度である。これに対して、ストッパ10の外周部は正六角形状であり、貫通孔22は2個の正六角形による正12/2角形状である。このため、ストッパ10を貫通孔22に挿入するたびごとに、ストッパ10は30度ずつ回転した状態となる。すなわち、穴部34の配列ピッチ(略27.7度)と、ストッパ10の回転によりネジ穴51が配置されるピッチ(30度)とが互いに異なるため、調整者は、ストッパ10の回転を繰り返すことによりネジ穴51がいずれかの穴部34と連通した状態を発見することができる。また、荷重の調整幅を小さくすることができる。
ネジ穴51といずれかの穴部34とが連通した状態になったとき、調整者は、ネジ11をネジ穴51にねじ込み、ネジ11の先端部を当該穴部34に通す。これにより、スピンドル8の回転止めがなされた状態となり、スプリング12の荷重調整が完了する。
ここで、特許文献1のアクチュエータにおいては、止めナットを用いて緩み止めをするとき、共回りによりベアリングホルダが回転するため、スプリングの取付長が変化する。取付長の変化により荷重が目標値からずれるため、スプリングの荷重を精密に設定することが困難であるという問題があった。
これに対して、実施の形態1の空圧式アクチュエータ100においては、ネジ11の回転軸とスピンドル8の回転軸とが互いに異なり、かつ、スピンドル8とは別部材のストッパ10にネジ11がねじ込まれる。このため、共回りによりスピンドル8が回転するのを防ぐことができる。この結果、回転止めの際にスプリング台座9が昇降することはなく、スプリング12の取付長も変化しないため、スプリング12の荷重が目標値からずれるのを防ぐことができる。よって、スプリング12の荷重を精密に設定することができ、空圧式アクチュエータ100の圧力に関する公差を小さくすることができる。
また、空圧式アクチュエータ100は、ハウジング本体1aの底部に設けられた荷重調整機構200によりスプリング12の荷重を調整する構造であるため、ナットなどを用いた荷重調整用の螺合構造をロッド6に設ける必要がない。このため、ロッド6を軽量にすることができ、直動時に発生するロッド6の振動を低減することができる。また、ロッド6の全長を変化させることなくスプリング12の荷重を調整することができる。
次に、図5〜図7を参照して、荷重調整時におけるスプリング12の回転を抑制したことによる効果について説明する。
図5は、空圧式アクチュエータ100の圧力−ストローク特性の一例とヒステリシスの一例とを示す説明図である。図中、特性線Lは1ストロークにおける空気室1c内の圧力の変化及びロッド6の直動位置の変化を示しており、特性線Lに付加された矢印はこれらの変化の方向を示している。特性線Lのうち、直線状の第1特性線L1はロッド6の押出し時における空気室1c内の圧力の変化及びロッド6の直動位置の変化を示しており、直線状の第2特性線L2はロッド6の引込み時における空気室1c内の圧力の変化及びロッド6の直動位置の変化を示している。
図5に示す如く、空圧式アクチュエータ100は、同一の直動位置Xにおける押出し時の圧力P1と引込み時の圧力P2とが互いに異なる値となる。空圧式アクチュエータ100は、これらの圧力P1,P2の差分値によるヒステリシスΔPを有している。
図6は、スプリング12の回転角度に対する空気室1c内の圧力の一例を示す特性図である。図中、横軸は、ロッド6を軸とする回転方向に対するスプリング12の取付角度であって、スプリングホルダ5及びスプリング台座9に対する相対的なスプリング12の取付角度、すなわちスプリング12の回転角度を示している。縦軸は、ロッド6の押出し時にロッド6が所定の直動位置Xにあるときの空気室1c内の圧力P1、又はロッド6の引込み時にロッド6が所定の直動位置Xにあるときの空気室1c内の圧力P2を示している。
図7は、スプリング12の回転角度に対するヒステリシスの一例を示す特性図である。図中、横軸は、ロッド6を軸とする回転方向に対するスプリング12の取付角度であって、スプリングホルダ5及びスプリング台座9に対する相対的なスプリング12の取付角度、すなわちスプリング12の回転角度を示している。縦軸は、ロッド6が所定の直動位置XにあるときのヒステリシスΔPを示している。
図6に示す如く、ロッド6が所定の直動位置にあるときの空気室1c内の圧力は、スプリング12の回転角度に応じて異なる値となる。したがって、スプリング12の回転角度が変化することにより圧力−ストローク特性が変化して、図7に示す如くヒステリシスも変化する。これに対して、実施の形態1の空圧式アクチュエータ100は、上記のとおり荷重調整時におけるスプリング12の回転を抑制することができる。このため、荷重調整時にスプリング12の回転角度が変化するのを防ぎ、圧力−ストローク特性及びヒステリシスが変化するのを防ぐことができる。
なお、穴部34の個数は13個に限定されるものではなく、貫通孔22の角数は12角に限定されるものではない。穴部34の個数及び貫通孔22の角数の各々は、穴部34の配列ピッチとストッパ10の回転によりネジ穴51が配置されるピッチとを互いに異ならしめることにより、調整者がストッパ10の回転を繰り返すことによりネジ穴51がいずれかの穴部34と連通した状態を発見することができ、かつ、荷重の調整幅を小さくすることができるような値であれば、如何なる値に設定されたものであっても良い。例えば、穴部34の個数を奇数に設定し、かつ、貫通孔22の角数を偶数に設定した場合、又は、穴部34の個数を偶数に設定し、かつ、貫通孔22の角数を偶数に設定した場合などに、当該条件を満たすものとなり得る。
また、凹部21は多角形状であればよく、正六角形状に限定されるものではない。スプリング台座9の外周部は凹部21の形状に対応した形状を有するものであれば良く、正六角形状に限定されるものではない。例えば、スプリング台座9の外周部が正四角形状であり、かつ、凹部21が正四角形状であっても良い。または、例えば、スプリング台座9の外周部が正五角形状であり、かつ、凹部21が正五角形状であっても良い。
また、貫通孔22は多角形状であれば良く、正12/2角形状に限定されるものではない。ストッパ10の外周部は貫通孔22の形状に対応した形状を有するものであれば良く、正六角形状に限定されるものではない。例えば、ストッパ10の外周部が正四角形状であり、かつ、貫通孔22が正四角形状、2個の正四角形による正8/2角形状、又は3個の正四角形による正12/3角形状であっても良い。または、例えば、ストッパ10の外周部が正五角形状であり、かつ、貫通孔22が正五角形状、2個の正五角形による正10/2角形状、又は3個の正五角形による正15/3角形状であっても良い。または、例えば、ストッパ10の外周部が正六角形状であり、かつ、貫通孔22が正六角形状、又は3個の正六角形による正18/3角形状であっても良い。
また、ネジ穴51の個数は1個に限定されるものではなく、ネジ11の本数は1本に限定されるものではない。例えば、ストッパ10に複数個のネジ穴51が穿たれており、これらのネジ穴51のうちのいずれか2個以上のネジ穴51の各々にネジ11がねじ込まれたものであっても良い。ただし、穴部34の個数及び貫通孔22の角数によっては、同時に2個以上のネジ穴51が互いに異なる穴部34と連通した状態となり得ない場合もある。この場合、ネジ穴51の個数を1個にするか、又は複数個のネジ穴51を設けた場合であってもネジ11は1本にするのが好適である。
また、空圧式アクチュエータ100の用途はターボチャージャに限定されるものではなく、車載用のアクチュエータに限定されるものでもない。しかしながら、車載用のアクチュエータ、特にターボアクチュエータにおいては力学的特性に関する要求仕様が厳しく、精密な荷重調整が求められる。このため、実施の形態1の空圧式アクチュエータ100を用いるのに好適である。
また、スピンドル本体31は略円筒状であれば良く、完全な円筒状でなくとも良い。スピンドル8の突出部33は略円筒状であれば良く、完全な円筒状でなくとも良い。本願の請求の範囲に記載された「円筒状」の用語の意義は、完全な円筒状に限定されるものではなく、略円筒状も包含するものである。
また、スプリング台座9は略リング状であれば良く、完全なリング状でなくとも良い。ストッパ10は略リング状であれば良く、完全なリング状でなくとも良い。本願の請求の範囲に記載された「リング状」の用語の意義は、完全なリング状に限定されるものではなく、略リング状も包含するものである。
また、穴部34は略等ピッチに配列されたものであればよく、完全な等ピッチでなくとも良い。本願の請求の範囲に記載された「等ピッチ」の用語の意義は、完全な等ピッチに限定されるものではなく、略等ピッチも包含するものである。
以上のように、実施の形態1の空圧式アクチュエータ100は、有底状のハウジング本体1aと、ハウジング本体1aの内底面部に形成された多角形状の凹部21と、凹部21の底面部に形成された多角形状の貫通孔22と、を備えるハウジング1と、ハウジング1内に収容された円筒状のスピンドル本体31と、スピンドル本体31の外周部に形成された雄螺子部32と、スピンドル本体31の一端部に突設されており、かつ、貫通孔22に通されてハウジング1外に突出した円筒状の突出部33と、突出部33の外周部に沿って環状に配列された複数個の穴部34と、を備えるスピンドル8と、スピンドル本体31の外周部と凹部21の内壁部との間に配置されており、かつ、内周部に形成された雌螺子部41が雄螺子部32と螺合しており、かつ、凹部21の形状に対応した形状を有する外周部が凹部21の内壁部に当接しているリング状のスプリング台座9と、を具備する。これにより、荷重調整時におけるスプリング12の回転を抑制することができる。この結果、当該回転により圧力−ストローク特性及びヒステリシスが変化するのを防ぐことができる。
また、空圧式アクチュエータ100は、突出部33の外周部と貫通孔22の内壁部との間に配置されており、かつ、貫通孔22の形状に対応した形状を有する外周部が貫通孔22の内壁部に当接しており、かつ、少なくとも1個のネジ穴51が穿たれたリング状のストッパ10と、ネジ穴51を貫通して穴部34に通されたネジ11と、を具備する。これにより、スピンドル8の回転止めをするとき、スプリング12の取付長が変化して荷重が目標値からずれるのを防ぐことができる。この結果、スプリング12の荷重を精密に設定することができ、空圧式アクチュエータ100の圧力に関する公差を小さくすることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本発明の空圧式アクチュエータは、例えば、車載用のターボアクチュエータに用いることができる。
1 ハウジング、1a ハウジング本体、1b ハウジング蓋体、1c 空気室、1d バネ室、2 ブラケット、3 ダイアフラム、4 ニップル、5 スプリングホルダ、6 ロッド、7 ブッシュ、8 スピンドル、9 スプリング台座、10 ストッパ、11 ネジ、12 スプリング、21 凹部、22 貫通孔、31 スピンドル本体、32 雄螺子部、33 突出部、34 穴部、35 先端部、41 雌螺子部、51 ネジ穴、100 空圧式アクチュエータ、200 荷重調整機構。

Claims (11)

  1. 有底状のハウジング本体と、前記ハウジング本体の内底面部に形成された多角形状の凹部と、前記凹部の底面部に形成された多角形状の貫通孔と、を備えるハウジングと、
    前記ハウジング内に収容された円筒状のスピンドル本体と、前記スピンドル本体の外周部に形成された雄螺子部と、前記スピンドル本体の一端部に突設されており、かつ、前記貫通孔に通されて前記ハウジング外に突出した円筒状の突出部と、前記突出部の外周部に沿って環状に配列された複数個の穴部と、を備えるスピンドルと、
    前記スピンドル本体の外周部と前記凹部の内壁部との間に配置されており、かつ、内周部に形成された雌螺子部が前記雄螺子部と螺合しており、かつ、前記凹部の形状に対応した形状を有する外周部が前記凹部の内壁部に当接しているリング状のスプリング台座と、
    を具備する空圧式アクチュエータ。
  2. 前記突出部の外周部と前記貫通孔の内壁部との間に配置されており、かつ、前記貫通孔の形状に対応した形状を有する外周部が前記貫通孔の内壁部に当接しており、かつ、少なくとも1個のネジ穴が穿たれたリング状のストッパと、
    前記ネジ穴を貫通して前記穴部に通されたネジと、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の空圧式アクチュエータ。
  3. 前記スピンドル本体内に収容されたブッシュと、
    前記ブッシュ及び前記突出部に通されており、かつ、前記ブッシュにより直動自在に支持されているロッドと、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の空圧式アクチュエータ。
  4. 前記穴部の個数が奇数に設定されており、かつ、前記貫通孔の角数が偶数に設定されていることを特徴とする請求項1記載の空圧式アクチュエータ。
  5. 前記穴部の個数が偶数に設定されており、かつ、前記貫通孔の角数が奇数に設定されていることを特徴とする請求項1記載の空圧式アクチュエータ。
  6. 前記穴部の個数と前記貫通孔の角数との差分値が1に設定されていることを特徴とする請求項1記載の空圧式アクチュエータ。
  7. 前記穴部が等ピッチに配列されていることを特徴とする請求項1記載の空圧式アクチュエータ。
  8. 前記スプリング台座の外周部の形状が正多角形に設定されており、かつ、前記凹部の形状が当該正多角形と同角数の正多角形に設定されていることを特徴とする請求項1記載の空圧式アクチュエータ。
  9. 前記ストッパの外周部の形状が正多角形に設定されており、かつ、前記貫通孔の形状が当該正多角形と同角数の正多角形に設定されていることを特徴とする請求項2記載の空圧式アクチュエータ。
  10. 前記ストッパの外周部の形状が正多角形に設定されており、かつ、前記貫通孔の形状が複数個の当該正多角形による複合正多角形に設定されていることを特徴とする請求項2記載の空圧式アクチュエータ。
  11. 請求項1記載の空圧式アクチュエータを用いたターボアクチュエータ。
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