JP6536891B2 - アダプタ及び電動工具 - Google Patents
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Description
この種のアダプタでは、電動工具本体と電池パックとの間の電流経路にスイッチング素子を設け、電池パックから供給される電池電圧を、上記スイッチング素子のオン・オフ動作により降圧又は昇圧して、電動工具本体への供給電力を調整している。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、安全性を向上させることが可能なアダプタ及び電動工具を提供することにある。
図1及び図2に示すように、本実施形態の電動工具10は、電動工具本体11と、電池パック12と、電動工具本体11と電池パック12との間に設けられるアダプタ13とを有している。
電圧変換回路50は、上記スイッチング素子51と、スイッチング素子51をオン・オフ制御する制御回路52と、出力側端子43,44間に設けられた平滑用のコンデンサ53とを備えている。
故障検出回路60は、スイッチング素子51のドレイン端子(つまり、負荷側の端子)の端子電圧であるドレイン電圧Vdに基づいて、スイッチング素子51の短絡故障を検出する。この故障検出回路60は、ドレイン電圧Vdを直流化(直流電圧化)する直流化回路61と、基準電圧Vrを生成する基準電圧生成回路62と、直流化された電圧Vaと基準電圧Vrとを比較する比較回路63とを備えている。
ここで、電動工具本体11にアダプタ13を介して電池パック12が装着された状態で、トリガスイッチ25がオンされている場合のドレイン電圧Vd及び電圧Vaについて説明する。
電動工具本体11のトリガスイッチ25が引き込まれると、電池パック12から電力供給が開始されて、制御回路52は、スイッチング素子51を所定のデューティ比でオン・オフさせて降圧を開始させる。このとき、制御回路52は、入力電圧Vinが電動工具本体11の定格電圧よりも高いと判定したときに、制御信号S2を故障検出回路60に出力する。この制御信号S2に応答して、故障検出回路60は故障検出動作を開始する。すなわち、故障検出回路60は、スイッチング素子51のドレイン電圧Vdを積分して生成した電圧Vaと基準電圧Vrとを比較し、スイッチング素子51に短絡故障が発生しているか否かを検出する。このとき、短絡故障が発生していない場合には、電圧Vaが基準電圧Vrよりも高くなり、故障検出回路60は、第2レベルの故障検出信号ESを出力する。この第2レベルの故障検出信号ESに応答して、報知回路70内の発光ダイオード71が消灯し、スイッチング素子80がオンする。
次に、本実施形態の効果を記載する。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、スイッチング素子51の短絡故障を検出したときに、発光ダイオード71を点灯するようにしたが、発光ダイオード71を点滅させてもよい。
・上記実施形態では、スイッチング素子51の一例としてNチャネル型のMOSFETを開示したが、Pチャネル型のMOSFETやバイポーラトランジスタを用いてもよい。
・上記実施形態のスイッチング素子80を、スイッチング素子51と出力側端子44との間に、スイッチング素子51と直列に接続するようにしてもよい。
・アダプタ13を電動工具本体11に内蔵してもよい。すなわち、アダプタ13を構成する回路(電源回路45、電圧変換回路50、故障検出回路60等)を電動工具本体11に内蔵してもよい。
次に、上記実施形態及び変形例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(付記1)電池パックと電気的に接続される入力側端子と、負荷と電気的に接続される出力側端子と、前記入力側端子と前記出力側端子との間に接続された第1スイッチング素子を有し、前記第1スイッチング素子のオン・オフ動作により、前記電池パックから出力される電圧を電圧変換する電圧変換回路と、前記第1スイッチング素子の前記負荷側の端子における端子電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子の短絡故障を検出して故障検出信号を生成する故障検出回路と、を備えていることを特徴とするアダプタ。
(付記4)付記1〜3のいずれか一項に記載のアダプタにおいて、前記故障検出回路は、前記端子電圧を直流化する直流化回路と、前記直流化された電圧と基準電圧との比較結果に基づいて前記故障検出信号を生成する比較回路と、を備えていることを特徴とするアダプタ。
Claims (5)
- 電池パックと電気的に接続される入力側端子と、
負荷と電気的に接続される出力側端子と、
前記入力側端子と前記出力側端子との間に接続された第1スイッチング素子を有し、前記第1スイッチング素子のオン・オフ動作により、前記電池パックから出力される電圧を電圧変換する電圧変換回路と、
前記第1スイッチング素子の前記負荷側の端子における端子電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子の短絡故障を検出して故障検出信号を生成する故障検出回路と、
前記電池パックから出力される電圧が前記負荷の定格電圧よりも高い場合に、前記故障検出回路を動作させる制御信号を生成する制御回路と、を備えていることを特徴とするアダプタ。 - 請求項1に記載のアダプタにおいて、
前記入力側端子と前記出力側端子との間において前記第1スイッチング素子と直列に接続され、前記故障検出信号に応じてオフする第2スイッチング素子を備えていることを特徴とするアダプタ。 - 請求項1又は2に記載のアダプタにおいて、
前記故障検出信号に基づいて、前記短絡故障の発生を報知する報知回路を備えていることを特徴とするアダプタ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のアダプタにおいて、
前記故障検出回路は、
前記端子電圧を直流化する直流化回路と、
前記直流化された電圧と基準電圧との比較結果に基づいて前記故障検出信号を生成する比較回路と、を備えていることを特徴とするアダプタ。 - 前記電池パックと、
前記負荷を有する電動工具本体と、
前記電池パックと前記電動工具本体との間に設けられた、請求項1〜4のいずれか一項に記載のアダプタと、を備えていることを特徴とする電動工具。
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JP2015154075A JP6536891B2 (ja) | 2015-08-04 | 2015-08-04 | アダプタ及び電動工具 |
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