JP5071713B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウムイオン電池等の二次電池からなる電池パックを使用するコードレス電動工具に関し、特に、電動工具本体のモータを駆動する電池パックの放電時の異常放電を警告するための電池残量警告回路を具備する電動工具に関する。
電動工具においてコードレス電動工具を駆動する駆動電源として、高容量化、軽量化が可能なリチウムイオン二次電池を用いた電池パックが広く使用されている。リチウムイオン二次電池において、過充電または過放電を行うと、電池の劣化または発火の可能性があるので、一般的には電池パック内に専用の保護ICもしくはマイコンを設け、過充電・過放電を監視して所定の充電電圧値以上または所定の放電電圧値以下の場合、上記保護ICもしくはマイコンは、過充電信号または過放電信号の制御信号を充電器回路または負荷回路(電動工具)に出力し、該制御信号に基づき充放電経路を遮断するという二次電池の保護対策が行われている。このような技術は、例えば、特許文献1に開示されている。
また、特許文献2に開示されるように、電動工具に着脱される電池パックの放電限界を警告するために、電池パックの電池電圧が限界値まで放電したら、警告表示する電池残量警告回路が周知である。電池残量警告回路は、一般に、電池パックの放電電圧を検出するために、定電圧電源を得るための安定化電源回路と、比較回路として動作させるオペアンプとの組合せ回路が用いられる。すなわち、安定化電源回路で定電圧化した電圧を直列接続した一対の分圧用抵抗に印加し、それらの分圧用抵抗値による分圧比によって得られた基準電圧をオペアンプの基準入力端子に供給する。一方、電池パックの放電電圧は、電池パックの電池電圧を直列接続した一対の検出用抵抗(分圧用抵抗)に印加し、検出用抵抗値による分圧比によって得られた検出電圧(電池電圧)を上記オペアンプの比較入力端子に供給し、これによって、オペアンプの出力側に電池パックの放電限界電圧を検出するものである。
例えば、特許文献2に開示された技術では、図6に示すように、3端子レギュレータ22と、コンデンサ21および23とからなる安定化電源回路20を使用し、電池パック9の電池電圧を安定な電圧に変換し、電池残量警告回路14および30の電源として供給する。電池パック9の放電電圧の限界値は、電池パック9の電源供給端子9aおよび9b間に接続された分圧用抵抗141および142による検出電圧Vbをオペアンプ(比較回路)150の反転入力端子に入力し、放電限界値に対応する基準電圧Vrbをオペアンプ150の非反転入力端子に入力することによって検出する。この場合、基準電圧Vrbは、上記安定化電源回路20の安定化出力電圧を分圧用抵抗143および144によって分圧した電圧を利用している。
特開2003−164066号公報 特開2005−246563号公報
特に、特許文献2に開示されるように、電動工具本体内に電池残量警告回路14および30を内蔵させて、モータ駆動時の大電流放電に基づく電池パックの放電限界電圧を警告することは、過放電による電池パックの劣化、破損を防止できる点で有利である。
しかし、特許文献2に開示された電池残量警告回路14および30(図6参照)では、オペアンプから成る比較器150の反転入力端子(−)に、分圧抵抗による電池パック9の検出電池電圧Vbを入力し、また、比較器150の非反転入力端子(+)には比較器の基準となる基準電圧値Vrbを発生させるために高精度な安定化電源回路(定電圧回路)または定電圧素子が必要となる。これらの回路構成は、市販の汎用回路部品を用いて組立てることが可能であるが、その回路装置は、部品点数が多くなり、高価で大型になるという問題がある。また、上記した定電圧回路または定電圧素子の出力電圧(基準電圧)および分圧用抵抗の抵抗値のばらつきが比較的大きいので、放電限界電圧の検出精度を高精度化するために、検出用抵抗の調整に可変抵抗等を用いるなどのばらつきに対する調整手段が必要になるという問題もある。
従って、本発明の目的は、上記した問題点を解消し、部品点数が少なく、かつ高精度な放電電圧限界値を検出することが可能な、電池パックの電池残量警告回路を備えた電動工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、電池パックの消費電力を抑制させた電池残量警告回路を有する電動工具を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に従って開示される発明のうち、代表的なものの要約を説明すれば、次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、着脱可能に設けられた電池パックにより駆動されるモータと、該モータの駆動及び停止を操作する電源スイッチと、前記電池パックの電池電圧を検出し、該電池電圧の残量が所定値以下に低下したことを報知する電池残量警告回路と、を具備する電動工具において、前記電池残量警告回路は、前記電池電圧を検出する電池電圧検出部と、前記電池パックの正極および負極間に接続されたスイッチング素子と、前記電池パックの正極側に接続された第1の端子、前記電池パックの負極側に接続された第2の端子および前記電池パックの正極および負極間に接続され前記電池電圧検出部によって検出された電池電圧が印加される第3の端子を有するシャントレギュレータと、を有する。
本発明の他の特徴によれば、前記シャントレギュレータは、内蔵する基準電圧と前記電池電圧検出部の検出電圧とを比較し、該比較動作によって得られる前記第1の端子の信号を、前記スイッチング素子に出力する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記比較動作は、前記電源スイッチがオン状態の場合に行われる。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電池電圧検出部は少なくとも2つの分圧用抵抗を直列接続して成り、前記第3の端子と前記分圧用抵抗の接続点間に第1のコンデンサを接続する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記スイッチング素子の入力端子は抵抗と第2のコンデンサから成る積分回路に接続され、前記第2のコンデンサの両端電圧を前記スイッチング素子の前記入力端子に入力する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1の端子と前記スイッチング素子の入力端子間に、前記第1の端子の電圧を変換する電圧変換素子を設ける。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記スイッチング素子は、前記電池パックの電池電圧が所定の限界値以下に低下したことを表示する表示手段と直列接続される。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電圧変換素子は、順方向電圧をレベルシフト電圧とする発光ダイオードにより構成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記スイッチング素子は電界効果トランジスタにより構成され、前記第2のコンデンサに得られる電圧を前記電界効果トランジスタのゲート制御端子に印加する。
上記本発明によれば、シャントレギュレータを用いて電池電圧の低下を検出する比較回路を構成し、シャントレギュレータに内蔵された高精度な基準電圧源を比較回路の基準電圧として利用したので、部品点数を少なくして高精度な電池残量警告回路を構成することができる。
また、上記本発明によれば、電池電圧と基準電圧の比較を電源スイッチがオンしているときに行うようにしたため、電動工具未使用時の電池の消費電力を抑制することによって過放電を防止することができる。
さらに、上記本発明によれば、シャントレギュレータの第3の端子およびスイッチング素子の入力端子にコンデンサを接続し、抵抗とコンデンサで積分回路を構成したので、例えばモータ起動時に生じる過渡的な電池電圧の低下によるスイッチング素子の誤動作を防止することができる。
さらにまた、上記本発明によれば、シャントレギュレータの第1の端子とスイッチング素子の入力端子間に電圧変換素子を設けたので、この電圧変換素子の設置によって電池電圧が低下していない場合にシャントレギュレータの第1の端子に発生する残電圧を、ロウ(L)レベルの電圧に変換することができる。これによって、電池電圧が低下していない場合におけるスイッチング素子の誤動作を確実に防止できる電池残量警告回路を構成することができる。すなわち、シャントレギュレータの出力段に電圧変換素子を組合せることにより、シャントレギュレータの内蔵回路に必要な動作電圧(残電圧)による後段スイッチング素子の誤動作を確実に防止することができる。
さらにまた、上記本発明によれば、電圧変換素子を汎用の発光ダイオードで構成したため、簡単な構成でスイッチング素子の誤動作を防止することができる。
さらにまた、上記本発明によれば、スイッチング素子と表示手段を直列接続したため、スイッチング素子がオンすれば表示手段もオンするので、簡単な構成で電池残量を表示することができる。
さらにまた、上記本発明によれば、スイッチング素子をFETで構成し、ゲート端子にコンデンサを接続したので、簡単な構成で電池電圧の過渡的な低下によるFETの誤動作を防止することができる。
本発明の上記および他の目的、ならびに上記および他の特徴および利点は、以下の本明細書の記述および添付図面からさらに明らかとなるであろう。
以下、本発明の一実施形態について、図1乃至図5を参照して詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図1は、本発明をドライバドリルに適用した場合の実施形態に係る電動工具の回路図を示し、図5はその構造図を示す。電動工具100は、図5に示されるように、本体101内に実装されるトリガスイッチ回路(モータ駆動回路)4、電池残量警告回路6、および警告表示灯73と、本体101に着脱可能に設けられた電池パック1とを具備する。
電池パック1は、例えば、3個のリチウムイオン二次電池セルを直列接続した公称電圧10.8Vの組電池1aから構成され、正極側端子2および負極側端子3を有する。この電池パック1の充電時の電圧は、例えば、12.0Vである。なお、電池パック1は、リチウムイオン二次電池に限るものではなく、ニカド電池、ニッケル水素電池等の二次電池で構成してもよい。また、二次電池のセル数も単数または4個以上のものを使用することができる。
トリガスイッチ回路(モータ駆動回路)4は、電動工具100の本体101(図5参照)内に形成され、ドライバビット等の先端工具(図示なし)の駆動源となるモータ5をオンまたはオフするために設けられている。図1に示されるように、トリガスイッチ回路4はトリガの引込み操作によってオフからオン(またはオンからオフ)に切換えられるトリガスイッチ(電源スイッチ)4aを有し、また、モータ5の回転方向を正逆転させるために電池パック1からモータ5へ供給する電源の極性を切換えるための回転切換えスイッチ(押しボタンスイッチ)4bを有する。トリガの引込み操作によりトリガスイッチ4aをオンすれば、モータ5が起動し、運転状態となる。逆に、トリガスイッチ4aの引込み操作を開放すれば、トリガスイッチ4aはオフする構造となっている。
電池残量警告回路6は、第1の端子となるカソード端子K、第2の端子となるアノード端子Aおよび第3の端子となるリファレンス端子REを有するシャントレギュレータ64と、シャントレギュレータ64のカソード端子Kの出力電圧によって駆動される出力用スイッチング素子72とを有する。シャントレギュレータ64は、市販されているものを使用する。周知のとおり、シャントレギュレータ64は、半導体集積回路技術により半導体回路基板に形成されたICであり、機能的な等価回路は、図2に示すように、バンドギャップ基準電圧源等から構成された、高精度、低温度係数の基準電圧源64cと、誤差増幅器(コンパレータ)64aと、可変抵抗素子として機能するパストランジスタ64bとから構成される。基準電圧源64cは、通常2.5Vの基準電圧を有する。誤差増幅器64aの動作電圧は、カソード端子Kとアノード端子A間に印加される外部電源によって供給される。
本来、シャントレギュレータ64は、シャント方式の安定化電源として開発されたもので、一般的には、カソード・アノード間導通路に電流制限用抵抗を直列接続した直列回路を安定化すべく電圧源の端子間に接続し、かつカソード端子Kとアノード端子A間に分圧抵抗回路を挿入し、カソード・アノード間電圧の一部をリファレンス端子REに帰還させて、負荷と並列接続した状態で可変抵抗素子と動作させ、カソード端子Kとアノード端子A間に安定化電圧を出力させる安定化電源回路を構成する部品として市販されたものである。本発明では、このような通常の使い方と異なり、基準電圧源64cの基準電圧Vrefを放電電圧の限界値に対応させて電池パックの放電電圧の変化を検出する回路構成としたものである。出力用スイッチング素子72は、本実施形態によれば、入力インピーダンスが非常に大きい絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、「FET」と称する)が採用されている。
図1に示す電池残量警告回路6において、シャントレギュレータ64のリファレンス端子REには電池パック1の電池電圧Vbの分圧電圧Vdが印加される。すなわち、電池パック1の正極側電源供給線路LPと負極側電源供給線路LN間に形成された一対の抵抗60および抵抗61から成る電圧検出部として機能する分圧用直列接続抵抗を有し、電池パック1の電池電圧Vbを該一対の抵抗60および抵抗61の分圧用抵抗によって分圧し、その分圧電圧Vdをシャントレギュレータ64のリファレンス端子REに印加する。抵抗60および抵抗61で分圧された電池電圧Vdは、抵抗60と積分回路を構成するコンデンサ(電解コンデンサ)62を介してリファレンス端子REに印加される。抵抗60とコンデンサ62が形成する積分回路は、モータ5の起動時やモータ5のロック時等に発生する電池電圧の過渡的な電圧低下がリファレンス端子REに印加されないように設けられた回路である。
シャントレギュレータ64のカソード端子Kと電池パック1の正極側電源供給線路LP間には電流制限抵抗63を接続する。この電流制限抵抗63は、シャントレギュレータ64の動作電圧(誤差増幅器64aの動作電圧)を供給するためにも使用されるので、抵抗値の上限値が制限される。例えば、通常のスイッチング素子の負荷抵抗より比較的小さい抵抗値に制限される。例えば、数KΩの値に選択される。
また、シャントレギュレータ64のカソード端子Kと、FET72のゲート端子(制御入力端子)との間には、シャントレギュレータ64の出力抵抗変化に基づくカソード端子Kにおける出力電圧Vkを、ゲート電圧Vgとして出力するために、電圧変換素子として機能するレベルシフト素子(非直線素子)65が接続される。レベルシフト素子65は、例えば、図3の電圧−電流特性に示すように、閾値電圧(立上り電圧)Vthを持つ非直線素子から構成される。本実施形態では、直列接続した2個の発光ダイオード(LED)66の順方向電圧VFをレベルシフト電圧として利用しており、LED66は1つ当たり約1Vの順方向電圧を有するので、2Vのレベルシフト電圧を得ている。このレベルシフト素子65を挿入する理由は次のとおりである。
シャントレギュレータ64は、上述のとおり電流制限抵抗63の抵抗値が比較的低く設定され、抵抗63を介してシャントレギュレータ64に動作電圧が与えられるために、シャントレギュレータ64の出力端子であるカソード端子KがL出力(ロウ出力)であっても、完全にアノード端子の電位に降下せずに、例えば、約2V程度の電圧(残り電圧)VL(図4の(c)参照)が出力される。従って、もしレベルシフト素子65を介さず、直接カソード端子Kの出力電圧VkをFET72のゲート端子に印加すると、出力電圧VkがL出力に係らず、L出力の出力電圧VLはFET72のゲートスレッシュホールド電圧(オン電圧)Vthgより高い電圧となるので、FET72はオンしてしまうという不都合を生ずる。この不都合をなくすために、図4の(d)に示すように、レベルシフト素子65によってカソード端子Kのカソード電圧Vkを2Vレベルシフトさせて、FET72に印加されるゲート電圧Vgをスレッシュホールド電圧Vthg以下のLレベル出力に低下させるものである。
レベルシフト素子65の出力側には、抵抗67と抵抗68からなる分圧抵抗が接続される。これにより、レベルシフト素子65の出力側端子の電圧Vsは、抵抗67と抵抗68によって分圧され、出力用スイッチング素子を構成するFET72のゲート電圧Vgとして印加される。抵抗67にはコンデンサ(電解コンデンサ)70が直列接続されて積分回路を構成し、上述したように、シャントレギュレータ64がトリガスイッチ4aのオン直後の過渡的な低電圧を検出しても、スイッチング素子であるFET72がオンしないように、ゲート電圧Vgの印加をゲートスレッシュホールド電圧Vthg以下に遅延させる機能をもつ。
FET72のドレイン端子と電池パック1の正極側電源供給線路LPの間には、警告表示灯として機能する発光ダイオード(LED)73と、LED73の点灯時の電流制限を行うための抵抗71が直列接続される。LED73は、例えば、赤色点灯の表示素子である。これにより、電池パック1の電池残量(電池電圧)が所定の電圧以下に低下した時のみに、抵抗68(コンデンサ70)に得られるゲート電圧VgがFET72のゲートスレッシュホールド電圧Vthg以上となって、FET72をオンさせる。FET72のオン動作により、抵抗71を介してLED73に電流を供給し、LED73を赤色点灯させて電池残量の警告表示を行う。
次に、上述したトリガスイッチ回路4および電池残量警告回路6の動作について図4に示した動作波形図を参照して説明する。図4の(a)に示すように、時間t1でトリガスイッチ4aがオンされれば、電池残量警告回路6は動作を開始する。電池パック1の電池電圧Vbは、モータ5の起動によって、図4の(a)に示すように、時間t1〜時間t2の過渡的な時間において急激に減少する。しかし、この電池電圧Vbの急激な減少は、上述した抵抗60とコンデンサ62の積分回路により吸収(遅延)されるので、結果的にシャントレギュレータ64のリファレンス端子REに印加される電池電圧Vbを分圧用抵抗60および61で分圧したリファレンス電圧(分圧電圧)Vdは、図4の(b)に示すように、なだらかにわずかに減少するのみで、過渡的な電池電圧Vbの急激な低下を検出しない。
リファレンス端子REに印加されるリファレンス電圧Vdは、シャントレギュレータ64の内部回路に設けられている高精度な基準電圧源64c(図2参照)の基準電圧Vref(例えば、2.5V)と比較される。比較された結果、時間t2〜時間t3において、図4の(b)に示すように、リファレンス端子REに印加されるリファレンス電圧Vdがシャントレギユレータ64の基準電圧Vrefより高い電圧であれば、図4の(c)に示すように、シャントレギュレータ64のカソード端子Kのカソード電圧Vkは、L出力(VL電圧)となる。上述したように、このL出力は比較的高いVL電圧(例えば、2V)となる。そこで、本発明によれば、カソード電圧Vkをレベルシフト素子65によってレベルシフトさせて、図4の(d)に示すように、FET72に印加されるゲート電圧Vgを、ゲートスレッシュホールド電圧Vthg以下と低下させる。これにより、シャントレギュレータ64のカソード電圧VkがL出力(VL電圧)のとき、FET72をオフ状態に維持し、LED73を消灯状態に維持することができる。
次に、電動工具100が長時間使用され、モータ5の運転等により電池パック1の放電が進み、電池電圧Vbの電池残量が低下して、図4の(b)に示す時間t3において、分圧用抵抗60および61によって分圧されたリファレンス電圧Vdがシャントレギュレータ64の基準電圧Vrefより低下すると、シャントレギュレータ64の出力端子であるカソード端子Kはハイインピーダンス状態となる。その結果、図4の(c)に示すように、時間t3において、シャントレギュレータ64のカソード端子Kのカソード電圧VkはH出力(VH電圧)となる。このH出力(VH電圧)は、図4の(d)に示すように、レベルシフト素子65によって2V程度レベルシフトされて抵抗68(コンデンサ70)にゲート電圧Vgとして出力されるが、FET72のゲートスレッシュホールド電圧Vthgより充分高い電圧となるので、FET72をオン状態に動作させることができる。FET72のオン状態への反転により、LED73には電流が供給され、赤色を点灯し、電池残量の警告表示を行う。例えば、上記電池残量警告回路6は、充電時電圧が12Vのリチウムイオン電池パック1を電動工具本体101にセットし、電動工具本体101を長時間運転することによって電池電圧が9V以下に低下したときに警告表示することができる。なお、図4の(d)において、ゲート電圧Vgがゲートスレッシュホールド電圧Vthgに達するまでの時間(=t4−t3)は、上述したように、抵抗67とコンデンサ70の時定数によって設定されている。
以上の実施形態の説明から明らかにされるように、本発明によれば、電池電圧Vbの検出電圧Vdは、シャントレギュレータ64の内部回路の高精度な基準電圧源の基準電圧Vrefと比較するので、一対の分圧用抵抗60および61の抵抗比で一義的に設定できる。従って、検出用抵抗回路に可変抵抗(ポテンショメータ)などの調整手段が不要となり、煩わしい調整作業が不要となる。また、特別な安定化電源回路(定電圧回路)または検出回路が不要となるので、電池残量警告回路6の部品点数を減少させて低価格で製造できる。
さらに、図1の電動工具100の回路図に示すように、電池残量警告回路6は、トリガスイッチ4aを介して電池パック1より電池電圧Vbが供給されるので、電源スイッチとなるトリガスイッチ4aのオン、オフ操作に連動して電池残量警告回路6が動作する構成となっている。つまり、トリガスイッチ4aのオン時に、電池パック1の電池電圧Vbが電池残量警告回路6に供給され、電池残量警告回路6が動作し、逆に、トリガスイッチ4aのオフ時には、電池パック1の電池電圧Vbが電池残量警告回路6に供給されないように構成されている。従って、電動工具100が運転状態でない未使用時には電池パック1から電池残量警告回路6への電流の供給は完全に遮断され、電動工具100の未使用時の消費電力を無くすことができる。これにより、電池パック1の過放電をより完全に防止することができる。本発明は、特に、過放電に対して破損し易いリチウムイオン二次電池の電池パックに適用して有効である。
さらに、上記実施形態の説明から明らかにされるように、本発明によれば次のような効果を得ることができる。
シャントレギュレータを用いて電池電圧の低下を検出する比較回路を構成し、シャントレギュレータに内蔵された高精度な基準電圧源を比較回路の基準電圧として利用したので、部品点数を少なくして高精度な電池残量警告回路を構成することができる。
電池電圧と基準電圧の比較を電源スイッチがオンしているときに行うようにしたため、電動工具未使用時の電池の消費電力を抑制することによって過放電を防止することができる。
シャントレギュレータのリファレンス端子(第3の端子)およびスイッチング素子の入力端子にコンデンサを接続し、抵抗とコンデンサで積分回路を構成したので、例えばモータ起動時に生じる過渡的な電池電圧の低下によるスイッチング素子の誤動作を防止することができる。
シャントレギュレータのカソード端子(第1の端子)とスイッチング素子の入力端子間に電圧変換素子(レベルシフト素子)を設けたので、この電圧変換素子の設置によって電池電圧が低下していない場合にシャントレギュレータの第1の端子に発生する残電圧を、ロウ(L)レベルの電圧に変換することができる。これによって、電池電圧が低下していない場合におけるスイッチング素子の誤動作を確実に防止できる電池残量警告回路を構成することができる。すなわち、シャントレギュレータの出力段に電圧変換素子を組合せることにより、シャントレギュレータの内蔵回路に必要な動作電圧(残電圧)に基づく後段スイッチング素子の誤動作を確実に防止することができる。
さらに、電圧変換素子を汎用の発光ダイオードで構成したため、簡単な構成でスイッチング素子の誤動作を防止することができる。
さらに、スイッチング素子をFETで構成し、ゲート端子にコンデンサを接続したので、簡単な構成で電池電圧の過渡的な低下によるFETの誤動作を防止することができる。
さらにまた、スイッチング素子と表示手段を直列接続したため、スイッチング素子がオンすれば表示手段もオンするので、簡単な構成で電池残量を表示することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記電圧変換素子(レベルシフト素子)65は、LEDの順方向電圧を利用するものに限らず、レベルシフト電圧(図3のVth)を得るために、シリコンダイオードの順方向電圧(Vf)、バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧(Vbe)、ツェナーダイオードのツェナー電圧(Vz)等を利用し、レベルシフト電圧Vthの調整は直列接続する素子数で調整すればよい。なお、レベルシフト電圧の調整は、カソード電圧VkのL出力時の電圧レベルVLに対応して調整すればよい。
また、出力用スイッチング素子72としてFETを使用した場合について述べたが、バイポーラトランジスタを適用してもよい。この場合、バイポーラトランジスタをオンするためのベース電圧(Vbe電圧)は比較的低くなるので、ベース入力端子にレベルシフト素子を接続して見かけ上のオン電圧を高くしてもよい。
本発明の一実施形態に係る電動工具の回路図。 図1に示したシャントレギュレータの機能等価回路図。 図1に示した電圧変換素子の電圧−電流特性図。 図1に示した回路図における各接続部の波形図。 図1に示した回路装置を搭載する電動工具の構造図。 従来技術に係る電動工具の回路図。
符号の説明
1:電池パック 1a:組電池 2:電池パックの正極側端子
3:電池パックの負極側端子 4:トリガスイッチ回路 4a:トリガスイッチ
4b:回転切換えスイッチ(押しボタンスイッチ) 5:モータ
6:電池残量警告回路 60、61:分圧用抵抗 62:コンデンサ
63:電流制限用抵抗 64:シャントレギュレータ 64a:誤差増幅器
64b:パストランジスタ 64c:基準電圧源
65:電圧変換素子(レベルシフト素子) 66:LED 67、68:抵抗
68:コンデンサ 70:コンデンサ 71:抵抗
72:スイッチング素子(FET) 73:LED(警告表示灯)
100:電動工具 101:電動工具本体
A:シャントレギュレータのアノード端子(第2の端子)
K:シャントレギュレータのカソード端子(第1の端子)
RE:シャントレギュレータのリファレンス端子(第3の端子)
LP:正極側電源供給線路 LA:負極側電源供給線路

Claims (9)

  1. 着脱可能に設けられた電池パックにより駆動されるモータと、該モータの駆動および停止を操作する電源スイッチと、前記電池パックの電池電圧を検出し、該電池電圧の残量が所定値以下に低下したことを報知する電池残量警告回路と、を具備する電動工具において、
    前記電池残量警告回路は、前記電池電圧を検出する電池電圧検出部と、前記電池パックの正極および負極間に接続されたスイッチング素子と、前記電池パックの正極側に接続された第1の端子、前記電池パックの負極側に接続された第2の端子、および前記電池パックの正極および負極間に接続され前記電池電圧検出部によって検出された電池電圧が印加される第3の端子を有するシャントレギュレータと、を有することを特徴とする電動工具。
  2. 前記シャントレギュレータは、内蔵する基準電圧と前記電池電圧検出部の検出電圧とを比較し、該比較動作によって得られる前記第1の端子の信号を、前記スイッチング素子に出力することを特徴とする請求項1に記載された電動工具。
  3. 前記比較動作は、前記電源スイッチがオン状態の場合に行われることを特徴とする請求項2に記載された電動工具。
  4. 前記電池電圧検出部は少なくとも2つの分圧用抵抗を直列接続して成り、前記第3の端子と前記分圧用抵抗の接続点間に第1のコンデンサを接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載された電動工具。
  5. 前記スイッチング素子の入力端子は抵抗と第2のコンデンサから成る積分回路に接続され、前記第2のコンデンサの両端電圧を前記スイッチング素子の前記入力端子に入力することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載された電動工具。
  6. 前記第1の端子と前記スイッチング素子の入力端子間に設けられ、前記第1の端子の電圧を変換する電圧変換素子を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載された電動工具。
  7. 前記スイッチング素子は、前記電池パックの電池電圧が所定の限界値以下に低下したことを表示する表示手段と直列接続されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載された電動工具。
  8. 前記電圧変換素子は、順方向電圧をレベルシフト電圧とする発光ダイオードにより構成されていることを特徴とする請求項6に記載された電動工具。
  9. 前記スイッチング素子は電界効果トランジスタにより構成され、前記第2のコンデンサに得られる電圧を前記電界効果トランジスタのゲート制御端子に印加することを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか一つに記載された電動工具。
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