JP6536239B2 - Te−Ge系スパッタリングターゲット、及び、Te−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法 - Google Patents

Te−Ge系スパッタリングターゲット、及び、Te−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、記録媒体の記録層として機能するTe−Ge系薄膜を成膜する際に用いられるTe−Ge系スパッタリングターゲット、及び、Te−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法に関するものである。
従来、光ディスク等の記録媒体の記録層として、Te−Ge系薄膜が広く使用されている。このようなTe−Ge系薄膜を成膜する際には、例えば特許文献1,2に開示されたスパッタリングターゲットが用いられる。
ここで、特許文献1、2に記載されているように、スパッタ法によってTe−Ge系薄膜を成膜した場合には、成膜されたTe−Ge系薄膜において組成のばらつきが生じるといった問題があった。
そこで、特許文献1においては、Te粉末及びGe粉末を用いて、元素の単相がなくなるまで加圧焼結してスパッタリングターゲット全体を元素の単相がない組織(合金相組織)とすることにより、Te−Ge系薄膜の組成ばらつきの抑制を図っている。
また、特許文献2においては、Te粉末及びGe粉末を用いて焼結し、密度比を60〜95%に調整することで、Te−Ge系薄膜の組成ばらつきの抑制を図っている。
特開平10−081962号公報 特許第2970813号公報
しかしながら、上述の特許文献1及び特許文献2に記載されたTe−Ge系スパッタリングターゲットでは、成膜されたTe−Ge系薄膜において組成のばらつきを十分に抑制することができなかった。
特に、従来のTe−Ge系スパッタリングターゲットを用いてディスクの表面にTe−Ge系薄膜を成膜した場合、ディスクの径方向で組成分布が生じ、ディスクの内周側と外周側とで特性が変化してしまうおそれがあった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、組成のばらつきの少ない高品質なTe−Ge系薄膜を成膜可能なTe−Ge系スパッタリングターゲット、及び、このTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、TeとGeを含むTeGe合金粉末を用いて製造し、全体がTeGe合金相とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットによって、ディスク上にTe−Ge系薄膜を成膜した場合には、図4に示すように、ディスクの内周側でTeの含有量が高く(Geの含有量が低く)、外周側でTeの含有量が低く(Geの含有量が高く)なる傾向にあるとの知見を得た。
一方、Te粉末とGe粉末とを用いて製造し、Te単体相とGe単体相とを主とするTe−Ge系スパッタリングターゲットによって、ディスク上にTe−Ge系薄膜を成膜した場合には、図5に示すように、ディスクの内周側でTeの含有量が低く(Geの含有量が高く)、外周側でTeの含有量が高く(Geの含有量が低く)なる傾向にあるとの知見を得た。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであって、本発明のTe−Ge系スパッタリングターゲットは、Teを30原子%以上70原子%以下含有し、残部がGe及び不可避不純物からなる組成を有し、スパッタ面の組織観察の結果、TeとGeとを含むTeGe合金相と、Te単体相と、Ge単体相と、を有し、前記TeGe合金相の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされていることを特徴としている。
本発明のTe−Ge系スパッタリングターゲットによれば、スパッタ面の組織観察の結果、TeとGeとを含むTeGe合金相と、Te単体相と、Ge単体相と、を有し、前記TeGe合金相の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされているので、TeGe合金相による組成分布とTe単体相及びGe単体相による組成分布とが相殺されることになり、組成ばらつきの少ない高品質なTe−Ge系薄膜を成膜することが可能となる。
また、Teを30原子%以上70原子%以下含有し、残部がGe及び不可避不純物からなる組成を有しているので、記録特性に優れたTe−Ge系薄膜を成膜することが可能となる。さらに、Geの含有量が70原子%以下に規制されることになるため、Te−Ge系スパッタリングターゲットの密度が確保され、スパッタ時の割れやパーティクルの発生を抑制することができる。
ここで、本発明のTe−Ge系スパッタリングターゲットにおいては、さらに、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素を合計で15原子%以下の範囲内で含んでもよい。
この構成のTe−Ge系スパッタリングターゲットによれば、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素を含んでいるので、成膜されたTe−Ge系薄膜の耐久性及び保存性を向上させることができる。また、記録層として使用した場合には、記録感度及び記録密度を向上させることができる。さらに、前記添加元素の含有量の合計が15原子%以下に制限されているので、焼結時における割れの発生を抑制することができる。
本発明のTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法は、Teを30原子%以上70原子%以下含有し、残部がGe及び不可避不純物からなる組成を有するTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法であって、Te粉末と、Ge粉末と、TeとGeとを含むTeGe合金粉末と、を混合する原料粉末混合工程と、混合された原料粉末を焼結する焼結工程と、を有し、前記原料粉末混合工程では、前記TeGe合金粉末の配合比を、5質量%以上80質量%以下の範囲内とすることを特徴としている。
本発明のTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法によれば、Te粉末と、Ge粉末と、TeとGeとを含むTeGe合金粉末と、を混合する原料粉末混合工程を有しているので、Te単体相と、Ge単体相と、TeGe合金相とを有するTe−Ge系スパッタリングターゲットを製造することができる。なお、焼結時にTe粉末とGe粉末の一部が反応してTeGe合金相が形成されることから、TeGe合金粉末の配合比を5質量%以上80質量%以下に規定することにより、前記TeGe合金相の面積率を10%以上90%以下の範囲内とすることができる。
よって、組成のばらつきの少ない高品質なTe−Ge系薄膜を成膜可能なTe−Ge系スパッタリングターゲットを製造することができる。
ここで、本発明のTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法においては、前記原料粉末混合工程では、さらに、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素粉末、及び、前記添加元素を添加した前記TeGe合金粉末のいずれか一方又は両方を用いて、前記添加元素の含有量を合計で15原子%以下の範囲内とする構成としてもよい。
この構成のTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法によれば、前記原料粉末混合工程において、さらにSi,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素粉末、及び、前記添加元素を添加した前記TeGe合金粉末のいずれか一方又は両方を用いているので、前記添加元素を含有したTe−Ge系スパッタリングターゲットを製造することができる。
また、前記添加元素の含有量を合計で15原子%以下の範囲内に制限しているので、焼結工程において割れが発生することを抑制できる。
また、本発明のTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法においては、前記Te粉末のメディアン径(D50)が1μm以上80μm以下の範囲内に設定されていることが好ましい。
この場合、前記Te粉末のメディアン径(D50)が1μm以上とされているので、Te粉末の表面酸化による焼結密度の低下を抑制することができる。また、前記Te粉末のメディアン径(D50)が80μm以下とされているので、スパッタ時の異常放電及びパーティクルの発生を抑制することができ、安定してスパッタを行うことができる。
さらに、本発明のTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法においては、前記Ge粉末のメディアン径(D50)が20μm以上80μm以下の範囲内に設定されていることが好ましい。
この場合、前記Ge粉末のメディアン径(D50)が20μm以上とされているので、Ge粉末の表面酸化による焼結密度の低下を抑制することができる。また、前記Ge粉末のメディアン径(D50)が80μm以下とされているので、スパッタ時の異常放電及びパーティクルの発生を抑制することができ、安定してスパッタを行うことができる。
本発明によれば、組成のばらつきの少ない高品質なTe−Ge系薄膜を成膜可能なTe−Ge系スパッタリングターゲット、及び、このTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットの組織観察結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法を示すフロー図である。 図2に示すTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法において用いられるTeGe合金粉末の製造方法を示すフロー図である。 全体がTeGe合金相とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットによってディスクに成膜した際の組成分布を示す図である。 Te粉末とGe粉末とを用いて製造し、Te単体相とGe単体相からなるTe−Ge系スパッタリングターゲットによってディスクに成膜した際の組成分布を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態であるTe−Ge系スパッタリングターゲット、及び、Te−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法について添付した図面を参照して説明する。
本実施形態に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットは、例えば光ディスク等の記録媒体の記録層として機能するTe−Ge系薄膜を成膜する際に用いられるものである。
本実施形態に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットは、Teを30原子%以上70原子%以下含有し、残部がGe及び不可避不純物からなる組成を有する。
本実施形態では、Te、Geに加えて、さらに、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素を合計で15原子%以下の範囲内で含んでいてもよい。
そして、本実施形態に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットにおいては、図1に示すように、スパッタ面の組織観察の結果、TeとGeとを含むTeGe合金相11と、Te単体相12と、Ge単体相13と、を有し、TeGe合金相11の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされている。本実施形態では、図1に示すように、TeGe合金相11中に、Te単体相12及びGe単体相13が分散した組織とされている。
なお、上述の添加元素を含有する場合には、添加元素相、あるいは、TeGe合金相11、Te単体相12、Ge単体相13に添加元素の一部が含まれた相が形成されることになる。
以下に、上述のように成分組成、及び、ターゲット組織を規定した理由について説明する。
<Te及びGe>
成膜されたTe−Ge系薄膜の記録特性を確保するためには、Teの含有量を70原子%以下の範囲内に設定する必要がある。また、Geの含有量が70原子%を超えるとTe−Ge系スパッタリングターゲットの焼結密度が低くなり、スパッタ時の割れやパーティクルの原因となる。
そこで、本実施形態では、Teの含有量を30原子%以上70原子%以下に規定し、残部をGe及び不可避不純物とした組成とすることで、Geの含有量が70原子%を超えないように設定している。
なお、成膜されたTe−Ge系薄膜の記録特性をさらに向上させるために、TeとGeの原子比Te/Geを0.7≦Te/Ge≦1.5の範囲内に設定することが好ましい。
<Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素>
上述のSi,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biといった元素は、成膜されたTe−Ge系薄膜の耐久性及び保存性を向上させる作用効果を有するとともに、記録層として使用した場合に記録感度及び記録密度を向上させる作用効果を有する元素である。このため、要求特性に応じて適宜添加することが望ましい。ただし、前記添加元素の合計含有量が15原子%を超えると、焼結時に添加元素が化学反応し、焼結体に割れが生じやすくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素の合計含有量を15原子%以下に規定している。
なお、成膜されたTe−Ge系薄膜の耐久性及び保存性、あるいは、記録感度及び記録密度を確実に向上させるためには、前記添加元素の合計含有量を3.0原子%以上とすることが好ましく、5.0原子%以上とすることがさらに好ましい。また、焼結時の割れの発生を確実に抑制するためには、前記添加元素の合計含有量を12.0原子%以下とすることが好ましく、10.0原子%以下とすることがさらに好ましい。
<スパッタ面の組織>
本実施形態のTe−Ge系スパッタリングターゲットのスパッタ面の組織観察において、TeとGeとを含むTeGe合金相11の面積率が10%未満である場合には、Te単体相12及びGe単体相13の面積率が多くなり、ディスクに成膜されたTe−Ge系薄膜において、ディスクの内周側でTeの含有量が低く(Geの含有量が高く)、外周側でTeの含有量が高く(Geの含有量が低く)なるような組成分布となる。一方、TeGe合金相の面積率が90%を超える場合には、ディスク上にTe−Ge系薄膜を成膜した場合には、ディスクの内周側でTeの含有量が高く(Geの含有量が低く)、外周側でTeの含有量が低く(Geの含有量が高く)なるような組成分布となる。
よって、本実施形態では、TeとGeとを含むTeGe合金相11の面積率を10%以上90%以下に規定することにより、成膜されたTe−Ge系薄膜においてGe及びTeの組成分布を相殺し、組成ばらつきを抑制している。
なお、成膜されたTe−Ge系薄膜における組成ばらつきを確実に抑制するためには、TeGe合金相11の面積率の下限を50%以上とすることが好ましく、60%以上とすることがさらに好ましい。また、TeGe合金相11の面積率の上限を80%以下とすることが好ましく、70%以下とすることがさらに好ましい。
次に、本実施形態に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法について、図2及び図3のフロー図を参照して説明する。
本実施形態に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法は、図2に示すように、所定の配合比で配合された原料粉末を混合する原料粉末混合工程S01と、混合された原料粉末を加熱して焼結させる焼結工程S02と、得られた焼結体を加工する加工工程S03と、を備えている。
まず、原料粉末として、Te粉末、Ge粉末、TeGe合金粉末を準備する。
Te粉末は、純度が99.9質量%以上とされ、メディアン径(D50)が1μm以上80μm以下の範囲内とされている。
Ge粉末は、純度が99.9質量%以上とされ、メディアン径(D50)が20μm以上80μm以下の範囲内とされている。
TeGe合金粉末は、製造されるTe−Ge系スパッタリングターゲットに応じた組成とされ、メディアン径(D50)が90μm以下とされている。
<Te粉末>
ここで、Te粉末のメディアン径(D50)が1μm未満の場合には、Te粉末の比表面積が大きくなって酸化膜が形成されやすくなり、焼結密度を十分に向上させることができなくなるおそれがある。一方、Te粉末のメディアン径(D50)が80μmを超える場合には、スパッタ時の異常放電及びパーティクルが発生しやすくなるおそれがある。
よって、本実施形態では、Te粉末のメディアン径(D50)を1μm以上80μm以下の範囲内に設定している。
なお、焼結密度を確実に向上させるためには、Te粉末のメディアン径(D50)の下限を3μm以上とすることが好ましく、5μm以上とすることがさらに好ましい。また、スパッタ時の異常放電及びパーティクルの発生を確実に抑制するためには、Te粉末のメディアン径(D50)の上限を50μm以下とすることが好ましく、40μm以下とすることがさらに好ましい。
<Ge粉末>
同様に、Ge粉末のメディアン径(D50)が20μm未満の場合には、Ge粉末の比表面積が大きくなって酸化膜が形成されやすくなり、焼結密度を十分に向上させることができなくなるおそれがある。一方、Ge粉末のメディアン径(D50)が80μmを超える場合には、スパッタ時の異常放電及びパーティクルが発生しやすくなるおそれがある。
よって、本実施形態では、Ge粉末のメディアン径(D50)を20μm以上80μm以下の範囲内に設定している。
なお、焼結密度を確実に向上させるためには、Ge粉末のメディアン径(D50)の下限を30μm以上とすることが好ましく、40μm以上とすることがさらに好ましい。また、スパッタ時の異常放電及びパーティクルの発生を確実に抑制するためには、Ge粉末のメディアン径(D50)の上限を70μm以下とすることが好ましく、60μm以下とすることがさらに好ましい。
<TeGe合金粉末>
上述のように、TeGe合金粉末は、製造されるTe−Ge系スパッタリングターゲットに応じた組成とされている。このTeGe合金粉末の製造方法について、図3のフロー図を参照して説明する。
まず、Te原料及びGe原料を準備し、これらを所定の組成比となるように秤量する(配合工程S11)。なお、Te原料の純度は、99.99質量%以上とすることが好ましい。また、Ge原料の純度は、99.99質量%以上とすることが好ましい。
次に、秤量されたTe原料及びGe原料を、真空若しくは不活性ガス雰囲気中において溶解温度800℃以上1000℃以下の条件で溶解して鋳造し、TeGe合金インゴットを製出する(溶解鋳造工程S12)。なお、鋳造後はTeGe合金インゴットを自然冷却した。
次に、得られたTeGe合金インゴットを粉砕する(粉砕工程S13)。本実施形態では、振動ミルを用いてTeGe合金インゴットを機械粉砕した。
そして、TeGe合金インゴットの粉砕片を篩分けし、TeGe合金粉末を得る(整粒工程S14)。本実施形態では、篩分けされたTeGe合金粉末のメディアン径(D50)が90μm以下となるように、篩分け条件を設定した。
なお、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素を含有させる場合には、Te粉末、Ge粉末、TeGe合金粉末以外に、これら添加元素粉末を混合してもよい。あるいは、TeGe合金粉末を製造する際に添加元素を添加してもよい。
<原料粉末混合工程S01>
本実施形態に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法においては、上述した原料粉末を、所定の組成比となるように秤量するとともに、これらの原料粉末を混合する。本実施形態においては、秤量された原料粉末をボールミルによって乾式混合した。なお、混合時間を3時間以上12時間以下の範囲内に設定した。
<焼結工程S02>
次に、上述のようにして混合粉砕された原料粉末(混合粉末)をモールドに充填し、真空若しくは不活性ガス雰囲気中で焼結を行う。本実施形態では、焼結温度を250℃以上450℃以下、圧力を300kgf/cm(29.4MPa)以上1000kgf/cm(98MPa)以下の範囲内とされたホットプレス焼結を行った。なお、焼結後は自然冷却した。
<加工工程S03>
焼結工程S02で得られた焼結体に対して切削加工又は研削加工を施すことにより、所定形状のTe−Ge系スパッタリングターゲットに加工する。
以上のような工程により、本実施形態であるTe−Ge系スパッタリングターゲットが製造される。このTe−Ge系スパッタリングターゲットは、Inを含むはんだ材を用いて、Cu又はSUS(ステンレス)又はその他の金属(例えばMo)からなるバッキングプレートにボンディングして使用される。
以上のような構成とされた本実施形態であるTe−Ge系スパッタリングターゲットにおいては、スパッタ面の組織観察において、図1に示すように、TeとGeとを含むTeGe合金相11と、Te単体相12と、Ge単体相13と、が観察され、TeGe合金相11の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされており、Te単体相12及びGe単体相13と、TeGe合金相11とがバランスよく存在している。このため、TeGe合金相11による組成分布とTe単体相12及びGe単体相13による組成分布とが相殺されることになり、組成ばらつきの少ない高品質なTe−Ge系薄膜を成膜することが可能となる。
さらに、本実施形態であるTe−Ge系スパッタリングターゲットにおいては、Teを30原子%以上70原子%以下含有し、残部がGe及び不可避不純物からなる組成を有しているので、記録特性に優れたTe−Ge系薄膜を成膜することが可能となる。また、Geの含有量が70原子%を超えることがなく、Te−Ge系スパッタリングターゲットの密度が確保され、スパッタ時の割れやパーティクルの発生を抑制することができる。
また、本実施形態であるTe−Ge系スパッタリングターゲットにおいて、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素を合計で15原子%以下の範囲内で含んでいる場合には、成膜されたTe−Ge系薄膜の耐久性及び保存性を向上させることができる。また、記録層として使用した場合には、記録感度及び記録密度を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、添加元素の含有量の合計が15原子%以下に制限されているので、焼結時における割れの発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法においては、Te粉末と、Ge粉末と、TeとGeとを含むTeGe合金粉末と、を混合する原料粉末混合工程を有し、TeGe合金粉末の配合比を5質量%以上80質量%以下に規定しているので、Te単体相12と、Ge単体相13と、TeGe合金相11とを有し、TeGe合金相11の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットを製造することができる。
なお、原料粉末混合工程S01において、さらにSi,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素粉末、及び、前記添加元素を添加したTeGe合金粉末のいずれか一方又は両方を用いることにより、前記添加元素を含有したTe−Ge系スパッタリングターゲットを製造することができる。さらに、本実施形態では、前記添加元素の含有量を合計で15原子%以下の範囲内に制限しているので、焼結工程S02において割れが発生することを抑制できる。
また、本実施形態では、Te粉末のメディアン径(D50)が1μm以上80μm以下の範囲内に設定されているので、焼結密度の低下を抑制することができるとともに、スパッタ時の異常放電及びパーティクルの発生を抑制することが可能なTe−Ge系スパッタリングターゲットを製造することができる
同様に、本実施形態では、Ge粉末のメディアン径(D50)が20μm以上80μm以下の範囲内に設定されているので、焼結密度の低下を抑制することができるとともに、スパッタ時の異常放電及びパーティクルの発生を抑制することが可能なTe−Ge系スパッタリングターゲットを製造することができる
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、原料粉末混合工程S01において、ボールミルを用いて原料粉末を混合するものとして説明したが、これに限定されることはなく、他の方法によって原料粉末を混合してもよい。
また、本実施形態では、焼結工程S02において、ホットプレス焼結によって焼結するものとして説明したが、これに限定されることはなく、熱間静水圧プレス等の他の焼結方法を用いてもよい。
以下に、本発明に係るTe−Ge系スパッタリングターゲットの作用効果について確認した確認実験の結果について説明する。
(実施例1)
実施例1として、Teの含有量が60原子%とされ、残部がGe及び不可避不純物とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
純度が99.9質量%以上のTe粉末と、純度が99.9質量%以上Ge粉末とを準備し、これらをTeが60原子%となるように調整して混合し、要素粉末とした。
また、TeGe合金粉末として、Teの含有量が60原子%、残部がGe及び不可避不純物とされた組成とされたものを準備した。
なお、Te粉末のメディアン径、Ge粉末のメディアン径、TeGe合金粉末のメディアン径を表1に示す。なお、Te粉末、Ge粉末、TeGe合金粉末のメディアン径は、レーザー回折散乱法で測定した粒度分布から算出した。
上述の要素粉末(Te粉末及びGe粉末)とTeGe合金粉末とを表1に示す配合比となるように秤量し、ボールミル装置によって乾式混合した。混合時間を3時間とした。
混合された原料粉末をグラファイト製モールドに充填し、圧力:600kgf/cm(58.9MPa)、保持温度:350℃、保持時間:2時間の条件でホットプレス焼結することにより、Te−Ge焼結体を作製した。
そして、得られたTe−Ge焼結体を機械加工して直径:125mm、厚さ:5mmのTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
<ターゲット面の組織観察>
EPMAの元素マッピング(視野面積:672μm×1024μm)において、ピーク強度比を色の濃淡で表し、Te単体相、Ge単体相及びTeGe合金相の面積率を算出した。
<ターゲットの割れの有無>
製造されたTe−Ge系スパッタリングターゲットの外観を目視観察し、割れの有無を評価した。評価結果を表2に示す。
<ターゲットの相対密度>
まず、得られた製造されたTe−Ge系スパッタリングターゲットの密度Dを、実寸した寸法から算出した体積と重量から求めた。
次に、当該組成のTe−Ge系スパッタリングターゲットの理論密度Dは、元素A,B,C,Dによる合金において、
元素Aの含有量をWa(mass%)、密度をDa(g/cm)、
元素Bの含有量をWb(mass%)、密度をDb(g/cm)、
元素Cの含有量をWc(mass%)、密度をDc(g/cm)、
元素Dの含有量をWd(mass%)、密度をDd(g/cm)、
とするとき、以下の式で算出した。
=100/(Wa/Da+Wb/Db+Wc/Dc+Wd/Dd)
そして、得られた理論密度Dと測定された密度Dから、相対密度を求めた。
<Te−Ge系薄膜の成膜>
次に、上述のTe−Ge系スパッタリングターゲットを無酸素銅製のバッキングプレートにはんだ付けし、これをスパッタ装置(ワールドエンジニアリング製)に装着し、以下の条件にてスパッタリング成膜を実施した。
電力:500W
雰囲気:Ar
圧力:0.5Pa
Ar流量:50sccm
基板:無アルカリガラス
膜厚:300nm
<異常放電の発生回数>
上述のスパッタ条件で連続1時間の放電を実施した際のアーク数を装置付属のアークカウントにて計測した。
<Te組成の最大差>
EPMAの定量分析にて最内周から最外周にかけて5mm間隔で値を測定し、その最大差を算出した。
TeGe合金粉末の配合比を100質量%とした試験No.1では、ターゲットの組織観察においてTeGe合金相の面積率が93.5%とされ、Te単体相及びGe単体相が十分に存在していないことから、成膜されたTe−Ge系薄膜におけるTe組成の最大差が大きくなっていることが確認される。
また、要素粉末(Te粉末及びGe粉末)の配合比を100質量%とした試験No.11では、ターゲットの組織観察においてTeGe合金相の面積率が7.8%とされており、TeGe合金相が十分に存在していないことから、成膜されたTe−Ge系薄膜におけるTe組成の最大差が大きくなっていることが確認される。
これに対して、TeGe合金粉末の配合比が5質量%以上80質量%以下の範囲とされた試験No.2〜10では、ターゲットの組織観察においてTeGe合金相の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされており、成膜されたTe−Ge系薄膜におけるTe組成の最大差が小さく、組成のばらつきが抑制されていることが確認される。
なお、Ge粉末のメディアン径(D50)が83μmとされた試験No.3、及び、Te粉末のメディアン径(D50)が81μmとされた試験No.6においては、異常放電の発生回数が増加した。
また、Ge粉末のメディアン径(D50)が17μmとされた試験No.4、及び、Te粉末のメディアン径(D50)が0.6μmとされた試験No.7においては、ターゲットの相対密度が90%未満となっていた。
(実施例2)
実施例2として、Teの含有量が70原子%とされ、残部がGe及び不可避不純物とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
実施例1と同様のTe粉末とGe粉末とをTeが70原子%となるように調整して混合し、要素粉末とした。
また、TeGe合金粉末として、Teの含有量が70原子%、残部がGe及び不可避不純物とされた組成とされたものを準備した。
なお、Te粉末のメディアン径、Ge粉末のメディアン径、TeGe合金粉末のメディアン径を表3に示す。
上述の要素粉末(Te粉末及びGe粉末)とTeGe合金粉末とを表3に示す配合比となるように秤量し、実施例1と同様の方法によって、実施例1と同じサイズのTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
また、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表4に示す。
実施例1と同様に、Teの含有量が70原子%、残部がGe及び不可避不純物とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットにおいても、TeGe合金粉末の配合比を5質量%以上80質量%以下の範囲とすることにより、ターゲットの組織観察においてTeGe合金相の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされており、成膜されたTe−Ge系薄膜におけるTe組成の最大差が小さく、組成のばらつきが抑制されていることが確認された。
(実施例3)
実施例3として、Teの含有量が45原子%とされ、残部がGe及び不可避不純物とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
実施例1と同様のTe粉末とGe粉末とをTeが45原子%となるように調整して混合し、要素粉末とした。
また、TeGe合金粉末として、Teの含有量が45原子%、残部がGe及び不可避不純物とされた組成とされたものを準備した。
なお、Te粉末のメディアン径、Ge粉末のメディアン径、TeGe合金粉末のメディアン径を表5に示す。
上述の要素粉末(Te粉末及びGe粉末)とTeGe合金粉末とを表5に示す配合比となるように秤量し、実施例1と同様の方法によって、実施例1と同じサイズのTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
また、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表6に示す。
実施例1と同様に、Teの含有量が45原子%、残部がGe及び不可避不純物とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットにおいても、TeGe合金粉末の配合比を5質量%以上80質量%以下の範囲とすることにより、ターゲットの組織観察においてTeGe合金相の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされており、成膜されたTe−Ge系薄膜におけるTe組成の最大差が小さく、組成のばらつきが抑制されていることが確認された。
(実施例4)
実施例4として、Teの含有量が30原子%とされ、残部がGe及び不可避不純物とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
実施例1と同様のTe粉末とGe粉末とをTeが30原子%となるように調整して混合し、要素粉末とした。
また、TeGe合金粉末として、Teの含有量が30原子%、残部がGe及び不可避不純物とされた組成とされたものを準備した。
なお、Te粉末のメディアン径、Ge粉末のメディアン径、TeGe合金粉末のメディアン径を表7に示す。
上述の要素粉末(Te粉末及びGe粉末)とTeGe合金粉末とを表7に示す配合比となるように秤量し、実施例1と同様の方法によって、実施例1と同じサイズのTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
また、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表8に示す。
実施例1と同様に、Teの含有量が30原子%、残部がGe及び不可避不純物とされたTe−Ge系スパッタリングターゲットにおいても、TeGe合金粉末の配合比を5質量%以上80質量%以下の範囲とすることにより、ターゲットの組織観察においてTeGe合金相の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされており、成膜されたTe−Ge系薄膜におけるTe組成の最大差が小さく、組成のばらつきが抑制されていることが確認された。
(実施例5)
実施例5として、Te及びGeに加えて、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素を添加したTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
具体的には、Teの含有量が60原子%とされ、前記添加元素の含有量が表9に記載の含有量とされ、残部がGe及び不可避不純物である組成のTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
実施例1と同様のTe粉末とGe粉末とを準備し、これらを表9に示す混合比となるように混合し、要素粉末とした。
また、TeGe合金粉末として、表9に示す組成に調整したものを準備した。なお、このTeGe合金粉末中に上述の添加元素を添加した。
なお、Te粉末のメディアン径、Ge粉末のメディアン径、TeGe合金粉末のメディアン径を表9に示す。
上述の要素粉末(Te粉末及びGe粉末)とTeGe合金粉末とを表9に示す配合比となるように秤量し、実施例1と同様の方法によって、実施例1と同じサイズのTe−Ge系スパッタリングターゲットを作製した。
また、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表10に示す。
添加元素の含有量が15原子%を超える試験No.65、66においては、いずれもターゲットに割れが認められた。焼結時において、添加元素が化学反応したためと推測される。
これに対して、添加元素の含有量が15原子%以下とされた試験No.51〜64においては、ターゲットに割れが確認されなかった。また、成膜されたTe−Ge系薄膜において、組成のばらつきが抑制されていた。
以上の確認実験の結果から、本発明によれば、組成のばらつきの少ない高品質なTe−Ge系薄膜を成膜可能なTe−Ge系スパッタリングターゲットを提供可能であることが確認された。
11 TeGe合金相
12 Te単体相
13 Ge単体相

Claims (6)

  1. Teを30原子%以上70原子%以下含有し、残部がGe及び不可避不純物からなる組成を有し、
    スパッタ面の組織観察の結果、TeとGeとを含むTeGe合金相と、Te単体相と、Ge単体相と、を有し、前記TeGe合金相の面積率が10%以上90%以下の範囲内とされていることを特徴とするTe−Ge系スパッタリングターゲット。
  2. さらに、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素を合計で15原子%以下の範囲内で含むことを特徴とする請求項1に記載のTe−Ge系スパッタリングターゲット。
  3. Teを30原子%以上70原子%以下含有し、残部がGe及び不可避不純物からなる組成を有するTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法であって、
    Te粉末と、Ge粉末と、TeとGeとを含むTeGe合金粉末と、を混合する原料粉末混合工程と、混合された原料粉末を焼結する焼結工程と、を有し、
    前記原料粉末混合工程では、前記TeGe合金粉末の配合比を、5質量%以上80質量%以下の範囲内とすることを特徴とするTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法。
  4. 前記原料粉末混合工程では、さらに、Si,Cu,Zn,Ga,Zr,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Biから選択される1又は2以上の添加元素の粉末、及び、前記添加元素を添加した前記TeGe合金粉末のいずれか一方又は両方を用いて、
    前記添加元素の含有量を合計で15原子%以下の範囲内とすることを特徴とする請求項3に記載のTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法。
  5. 前記Te粉末のメディアン径(D50)が1μm以上80μm以下の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法。
  6. 前記Ge粉末のメディアン径(D50)が20μm以上80μm以下の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のTe−Ge系スパッタリングターゲットの製造方法。
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