JP6536216B2 - 従動ホイール - Google Patents

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Description

本発明は、例えばチェーンなどの長尺物と係合するように配置され、長尺物の移動に伴って回転する従動ホイールに関する。
従来、この種の従動ホイールとしては、例えば下水処理場の汚泥掻き寄せ機に備えられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。こうした汚泥掻き寄せ機は、沈殿槽と、当該沈殿槽内の上端部から底部にわたって配置されて固形物を掻き寄せるための掻き寄せ板が間隔を置いて複数取り付けられた無端状のチェーンと、当該チェーンに掛架された駆動スプロケット及び従動スプロケット(従動ホイール)とを備えている。
従動スプロケットは、内筒と、内筒を囲む外筒と、内筒の外周面と外筒の内周面とを連結する複数のスポークとを備えている。外筒の両周縁部には、それぞれフランジ部が設けられている。チェーンは、2つのフランジ部間において外筒の外周面に接触し、移動時に発生する当該外周面との摩擦力によって従動スプロケットを回転させる。
そして、駆動スプロケットが回転駆動されると、チェーンが沈殿槽に貯留された下水の液面から沈殿槽の底部の間を周回するように移動し、従動スプロケットが回転する。これにより、チェーンが円滑に移動され、下水の液面に浮かぶスカムや沈殿槽の底部に貯まった汚泥などが掻き寄せ板によって掻き寄せられる。
特開2014−231883号公報
ところで、上述のような従動スプロケットは、合成樹脂製にすると、チェーンが金属製である場合に耐摩耗性が不足する。このため、従動スプロケットを金属製にすると、耐摩耗性は確保できるものの、外筒、内筒、及びスポークなどの互いに異なる複数の部材を必要とするため、製造に必要な部材の種類数が増加してしまうという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、製造に必要な部材の種類数を低減することができる金属製の従動ホイールを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する従動ホイールは、軸を受ける軸受部と、長尺物と係合するリム部とを有し、前記長尺物の移動に伴って回転する従動ホイールであって、複数の同一の板金部材を接合することによって形成される。
この構成によれば、金属製の従動ホイールは1種類の板金部材を複数接合することによって形成されるので、金属製の従動ホイールの製造に必要な部材の種類数を低減することができる。
上記従動ホイールにおいて、前記各板金部材は、嵌合部を有しており、複数の前記板金部材は、それらの前記嵌合部同士を嵌合させることによって接合されることが好ましい。
この構成によれば、複数の板金部材同士を接合する際に溶接工程が不要となるため、金属製の従動ホイールを効率よく製造することができる。
上記従動ホイールにおいて、前記軸受部と前記リム部とを連結する連結部をさらに備え、前記嵌合部は、前記各板金部材における前記連結部を形成する部分である連結部形成部に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、軸受部及びリム部の機能に影響を与えることなく、各板金部材に嵌合部を設けることができる。
上記従動ホイールにおいて、前記嵌合部は、前記各板金部材を切り起こすことによって形成されることが好ましい。
この構成によれば、板金部材の一部によって嵌合部が形成されるので、部品点数を増やすことなく嵌合部を形成することができる。
上記従動ホイールにおいて、2つの同一の前記板金部材を軸方向に重ね合わせた状態で接合することによって形成され、前記嵌合部は、前記板金部材の周方向に等間隔となるように複数配置されていることが好ましい。
この構成によれば、2つの同一の板金部材同士を、バランスよく安定して接合することができる。
上記従動ホイールにおいて、前記嵌合部同士が嵌合する嵌合方向は、前記板金部材の周方向に沿っており、2つの前記板金部材は、それらの複数の前記嵌合部同士が前記周方向で隣り合うように重ね合わせた状態で相対回転させることによって、それらの複数の前記嵌合部同士が同時に嵌合することが好ましい。
この構成によれば、2つの同一の板金部材における複数の嵌合部同士を、効率よく嵌合させることができる。
本発明によれば、製造に必要な部材の種類数を低減することができる。
一実施形態の汚泥掻き寄せ機の概略構成を示す模式斜視図。 汚泥掻き寄せ機の従動スプロケットの平面図。 図2の3−3線矢視断面図。 従動スプロケットを構成する板金部材の一方側から見たときの斜視図。 従動スプロケットを構成する板金部材の他方側から見たときの斜視図。 2つの板金部材を軸方向に重ね合わせたときの状態を示す平面図。 図6の要部拡大断面図。 2つの板金部材の嵌合舌片部同士を嵌合させて従動スプロケットを形成したときの状態を示す要部拡大断面図。 変更例の板金部材の要部拡大模式図。 変更例の従動スプロケットの要部拡大断面模式図。 変更例の2つの板金部材を軸方向に重ね合わせたときの状態を示す要部拡大断面図。 図11の2つの板金部材の嵌合舌片部同士を嵌合させて従動スプロケットを形成したときの状態を示す要部拡大断面図。
以下、従動ホイールを汚泥掻き寄せ機の従動スプロケットとして用いた一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、汚泥掻き寄せ機11は、下水が貯留される横長の直方体状をなす沈殿槽12を備えている。沈殿槽12の底部における長手方向の一端部には、下水に含まれる汚泥を集積させるための汚泥ピット13が沈殿槽12の短手方向に延びるように凹設されている。
沈殿槽12の長手方向に沿った両側壁14の上部における一端部には、一対の駆動スプロケット15が沈殿槽12の短手方向において互いに対向するように回転可能に設けられている。一対の駆動スプロケット15は、沈殿槽12の短手方向に延びるシャフト16によって連結されている。
一対の駆動スプロケット15のうちの一方には、この一方の駆動スプロケット15を回転駆動するためのモーター(図示略)が連結されている。そして、モーター(図示略)を駆動すると、一方の駆動スプロケット15が回転され、その回転力がシャフト16を介して他方の駆動スプロケット15に伝達される。したがって、一対の駆動スプロケット15は、同期して回転する。
沈殿槽12の両側壁14の上部における長手方向の中央部よりもやや駆動スプロケット15とは反対側寄りの位置及び沈殿槽12の両側壁14の下部における長手方向の両端部には、従動ホイールの一例としての従動スプロケット17がそれぞれ対をなすように軸18を介して回転可能に設けられている。各対の従動スプロケット17は、沈殿槽12の短手方向において互いに対向している。各軸18は沈殿槽12の短手方向に沿って延びており、各対の従動スプロケット17は各軸18を回転中心として回転する。
沈殿槽12の両側壁14に沿ってそれぞれ配置された1つの駆動スプロケット15及び3つの従動スプロケット17には、これらを囲むように長尺物の一例としての無端状のチェーン19がそれぞれ巻き掛けられている。これら2つのチェーン19は、対をなすように配置され、沈殿槽12の短手方向において互いに対向している。2つのチェーン19間には、略矩形状をなす掻き寄せ板20が、チェーン19の延びる方向に沿ってほぼ等間隔となるように、チェーン19全体にわたって複数架設されている。
そして、駆動スプロケット15が正転(図1における反時計方向に回転)されると、2つのチェーン19が同期して周回するように移動するため、このチェーン19の移動に伴って、各従動スプロケット17が回転するとともに各掻き寄せ板20が移動する。これにより、複数の掻き寄せ板20のうち、沈殿槽12の上部に位置する掻き寄せ板20は、沈殿槽12内にて浮上した下水に含まれるスカムを長手方向の他端側(図1における左側、すなわち図1に示した矢印の方向)へ掻き寄せる。
一方、複数の掻き寄せ板20のうち、沈殿槽12の下部に位置する掻き寄せ板20は、沈殿槽12の底部に沈殿した汚泥を長手方向の一端側(図1における右側、すなわち図1に示した白抜き矢印の方向)へ掻き寄せて、汚泥ピット13へと導く。
次に、従動スプロケット17の構成について詳述する。
図2及び図3に示すように、従動スプロケット17は、軸18を受ける軸受部25と、チェーン19が巻き掛けられるリム部26と、軸受部25とリム部26とを連結する連結部27とを有し、チェーン19の移動に伴って軸18とともに一体回転する。従動スプロケット17は、2つの同一の円形状の板金部材31を軸方向Xに重ね合わせた状態で接合することによって形成される。
軸受部25は、軸18が一体回転可能に挿嵌される円筒状をなしており、従動スプロケット17の両側面から軸方向Xに突出している。リム部26は、断面視で略U字状をなしており、巻き掛けられたチェーン19と係合する円環板状の係合部26aと、係合部26aに設けられて係合部26aと係合したチェーン19を軸方向Xの両側からガイドする円環板状の一対のフランジ部26bとを備えている。連結部27は、円環板状をなしており、連結部27の中心部に位置するリム部26と、連結部27の周縁部に位置するリム部26とを連結している。
次に、板金部材31の構成について詳述する。
図3及び図4に示すように、本実施形態における板金部材31は、1枚のステンレス鋼の板材を絞りプレス加工することによって形成される。そして、板金部材31は、軸受部25を形成する部分である円筒状の軸受部形成部32と、リム部26を形成する部分である断面視略L字板状をなす円環状のリム部形成部33と、連結部27を形成する部分である円環板状の連結部形成部34とを備えている。
すなわち、図4及び図5に示すように、板金部材31は、連結部形成部34と、連結部形成部34の中心部における一方側の面に軸方向Xに沿って突設された軸受部形成部32と、連結部形成部34の周縁部における一方側の面に軸方向Xに沿って突設されたリム部形成部33とを備えている。リム部形成部33は、連結部形成部34の周縁部から軸方向Xに沿って延びた後、湾曲して連結部形成部34の径方向の外側に向かって斜めに延びている。
すなわち、リム部形成部33は、軸方向Xに沿って延びる基端側のほぼ半分が基部33aとされ、連結部形成部34の径方向の外側に向かって斜めに延びる先端側のほぼ半分が傾斜部33bとされている。この場合、基部33aと傾斜部33bとのなす角度は、鈍角となるように設定されることが好ましく、本実施形態では100°程度となるように設定されている。なお、図3及び図4に示すように、リム部形成部33の基部33a及び傾斜部33bは、リム部26の係合部26a及びフランジ部26bをそれぞれ形成する。
図4及び図5に示すように、板金部材31の連結部形成部34には、軸受部形成部32を囲むように複数(本実施形態では4つ)の嵌合部の一例としての嵌合舌片部35が形成されている。これら4つの嵌合舌片部35は、板金部材31の周方向に等間隔(本実施形態では90°間隔)となるように配置されている。さらに、これら4つの嵌合舌片部35は、板金部材31の径方向における軸受部形成部32とリム部形成部33との間のほぼ中央部に位置している。
そして、2つの板金部材31は一方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35を他方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35とそれぞれ嵌合させることで接合される。すなわち、2つの板金部材31は、それらの4つずつの嵌合舌片部35同士をそれぞれ嵌合させることによって接合される。そして、これら2つの板金部材31の接合により、従動スプロケット17(図3参照)が形成される。
各嵌合舌片部35は、連結部形成部34の一部を切り起こした後、その切り起こした部分を連結部形成部34に沿って延びるように曲げ加工を行うことによって形成される。各嵌合舌片部35は略四角板状をなしており、連結部形成部34における4つの嵌合舌片部35がそれぞれ切り起こされた部分には各嵌合舌片部35とほぼ同じ略四角形状の貫通孔36が形成される。
各嵌合舌片部35と各貫通孔36とは、ほぼ各嵌合舌片部35の厚さ分だけ軸方向Xにずれた状態で軸方向Xにおいて重なっている。この場合、各嵌合舌片部35は、連結部形成部34における軸受部形成部32が突出する側の面とは反対側の面よりも軸方向Xにおける軸受部形成部32側とは反対側に突出している。
図5及び図7に示すように、各嵌合舌片部35は、板金部材31の径方向の両側が周方向に沿う円弧状をなし、且つ板金部材31の周方向の両側が板金部材31の半径に沿う直線状をなしている。そして、各嵌合舌片部35は、板金部材31の周方向の一端側(図5では反時計方向側)でのみ連結部形成部34と繋がっている。
各嵌合舌片部35は、板金部材31の周方向の基端に連結部形成部34に対して斜めに屈曲された基端側屈曲部35aを有し、且つ板金部材31の周方向の先端に連結部形成部34に対して斜めに屈曲された先端側屈曲部35bを有している。各嵌合舌片部35における基端側屈曲部35a及び先端側屈曲部35bは、軸方向Xにおける軸受部形成部32側とは反対側に屈曲され、互いに平行になっている。
次に、従動スプロケット17を組み立てる際の作用について説明する。
さて、図6及び図7に示すように、従動スプロケット17を組み立てる場合には、まず、2つの板金部材31を、それらの4つずつの嵌合舌片部35同士が板金部材31の周方向でそれぞれ隣り合うように軸方向Xに重ね合わせた状態にする。このとき、一方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35の先端側屈曲部35bと、他方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35の先端側屈曲部35bとがそれぞれ板金部材31の周方向において対向する。
続いて、2つの板金部材31を、それらの中心を回転中心としてそれらの対応する4つずつの嵌合舌片部35同士がそれぞれ近づくように相対回転させる。すると、一方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35の先端側屈曲部35bと、他方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35の先端側屈曲部35bとがそれぞれ同時に接触する。
引き続き、2つの板金部材31を相対回転させると、一方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35の先端側屈曲部35bが他方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35を一方の板金部材31の4つの貫通孔36に導く。これと同時に、他方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35の先端側屈曲部35bが一方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35を他方の板金部材31の4つの貫通孔36に導く。
引き続き、2つの板金部材31を相対回転させると、一方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35及び他方の板金部材31の4つの嵌合舌片部35がそれぞれ弾性変形しながら、それらの内面同士がそれぞれ摺動し合う。引き続き、2つの板金部材31を相対回転させると、図8に示すように、2つの板金部材31の4つずつの嵌合舌片部35が互いに相手側の4つの貫通孔36にそれぞれ収容されて、各嵌合舌片部35が自らの弾性復元力により弾性変形していた状態から弾性変形する前の元の状態に戻る。
このとき、2つの板金部材31のそれぞれの4つの嵌合舌片部35の先端側屈曲部35bは、互いに相手側の4つの嵌合舌片部35の基端側屈曲部35aにそれぞれ当接し、且つ2つの板金部材31の連結部形成部34同士が接触する。これにより、2つの板金部材31の4つずつの嵌合舌片部35同士が同時に嵌合することで、2つの板金部材31が接合されて、従動スプロケット17の組み立て作業が完了する。
なお、2つの板金部材31を相対回転させることで、これらの4つずつの嵌合舌片部35同士が同時に嵌合するため、これらの嵌合舌片部35同士がそれぞれ嵌合する嵌合方向は、板金部材31の周方向に沿った方向であると言える。このように、本実施形態の従動スプロケット17は、工具や治具などを必要とすることなく、手作業でも容易に組み立てることができる。
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)従動スプロケット17は、2つの同一の板金部材31を接合することによって形成される。すなわち、金属製の従動スプロケット17は、1種類の板金部材31を2つ接合することによって形成される。このため、従動スプロケット17の製造に必要な部材の種類数を低減することができる。加えて、従動スプロケット17は、板金部材31を形成するための金型が1つあれば製造できるので、寸法がばらつくことを抑制できる。
(2)従動スプロケット17を構成する2つの板金部材31はそれぞれの嵌合舌片部35を有しており、2つの板金部材31はそれらの4つずつの嵌合舌片部35同士を嵌合させることによって接合される。このため、2つの板金部材31同士を接合する際の溶接工程やボルトとナットによる締結工程が不要となるため、従動スプロケット17を効率よく製造することができる。
(3)従動スプロケット17は軸受部25とリム部26とを連結する連結部27を備え、各嵌合舌片部35は各板金部材31における連結部27を形成する部分である連結部形成部34に設けられている。このため、軸受部25及びリム部26の機能に影響を与えることなく、各板金部材31に各嵌合舌片部35を設けることができる。
(4)従動スプロケット17における各嵌合舌片部35は、板金部材31の連結部形成部34の一部を切り起こすことによって形成される。このため、板金部材31の連結部形成部34の一部によって嵌合舌片部35が形成されるので、部品点数を増やすことなく板金部材31に嵌合舌片部35を形成することができる。
(5)従動スプロケット17を構成する板金部材31の4つの嵌合舌片部35は、板金部材31の周方向に等間隔となるように配置されている。このため、2つの板金部材31同士を、位置決めしながらバランスよく安定して嵌合(接合)することができる。
(6)従動スプロケット17において、嵌合舌片部35同士が嵌合する嵌合方向は、板金部材31の周方向に沿っており、2つの板金部材31は、それらの4つの嵌合舌片部35同士が周方向で隣り合うように重ね合わせた状態で相対回転させることによって、それらの4つずつの嵌合舌片部35同士が同時に嵌合する。このため、2つの板金部材31における4つずつの嵌合舌片部35同士を、効率よく嵌合させることができる。
(7)従動スプロケット17は、ステンレス鋼によって構成されているため、合成樹脂製のものに比べて、酸(酸性の下水など)に対する耐性を高めることができる。
(8)従動スプロケット17の軸受部25は、絞りプレス加工された2つの板金部材31の軸受部形成部32によって形成されているため、軸18を受ける軸受部25の内周面(軸受面)が粗くなっている。このため、軸受部25に対する軸18の摺動が抑制されるので、軸受部25の摩耗を抑制できる。
(変更例)
なお、上記実施形態は次のように変更してもよい。
・図9に示すように、板金部材31は、嵌合舌片部35の代わりに嵌合部の一例としての矩形L字板状の凸部40を周縁全体に等間隔で複数形成するようにしてもよい。この場合、各凸部40は、軸方向Xの一方側に向かってほぼ真っ直ぐに延びた後、板金部材31の径方向の外側に向かって屈曲している。そして、図10に示すように、2つの板金部材31を軸方向Xに重ね合わせつつ、一方の板金部材31の各凸部40間に他方の板金部材31の各凸部40を嵌合させて2つの板金部材31を接合することにより、従動スプロケット17が形成される。この場合、従動スプロケット17における一方の板金部材31の各凸部40と他方の板金部材31の各凸部40との間の領域にチェーン19が巻き掛けられる。したがって、一方の板金部材31の各凸部40と他方の板金部材31の各凸部40とによってリム部26が形成される。
・図11に示すように、板金部材31の各嵌合舌片部35の基端側屈曲部35aと先端側屈曲部35bとの間において、内側が窪むように湾曲されてなる湾曲凹部41を基端側屈曲部35aと隣り合うように形成し、且つ内側に突出するように湾曲されてなる湾曲凸部42を先端側屈曲部35bと隣り合うように形成してもよい。この場合、一の板金部材31の嵌合舌片部35の湾曲凹部41は、他の板金部材31の嵌合舌片部35の湾曲凸部42と嵌合可能に構成される。そして、図11に示すように、2つの板金部材31を、それらの4つずつの嵌合舌片部35同士が板金部材31の周方向でそれぞれ隣り合うように軸方向Xに重ね合わせた状態で相対回転させると、図12に示すように、2つの板金部材31の4つずつの嵌合舌片部35同士がそれぞれ嵌合されて従動スプロケット17が形成される。このとき、一方の板金部材31の各嵌合舌片部35の湾曲凹部41及び湾曲凸部42と、他方の板金部材31の各嵌合舌片部35の湾曲凸部42及び湾曲凹部41とがそれぞれ嵌合する。このため、2つの板金部材31の4つずつの嵌合舌片部35同士の嵌合状態をより一層強固にすることができ、ひいては2つの板金部材31の接合状態をより一層強固にすることができる。
・板金部材31に設ける嵌合舌片部35の数は、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。この場合、板金部材31に設ける嵌合舌片部35の数が1つの場合は、嵌合舌片部35を大きくして中心部付近に配置することが好ましく、板金部材31に設ける嵌合舌片部35の数が2つの場合は、中心部を挟んで対向するように嵌合舌片部35をそれぞれ配置することが好ましい。
・板金部材31の軸受部形成部32の形状は、必ずしも円筒状ある必要はなく、例えば楕円筒状、三角筒状や四角筒状などの多角筒状などであってもよい。
・各嵌合舌片部35は、先端側屈曲部35bを省略してもよい。
・板金部材31の材質は、鉄やアルミニウムであってもよい。
・2つの板金部材31の4つずつの嵌合舌片部35同士が嵌合する嵌合方向は、必ずしも板金部材31の周方向に沿っている必要はない。
・2つの板金部材31の4つずつの嵌合舌片部35同士は、必ずしも同時に嵌合する必要はない。
・従動スプロケット17を構成する板金部材31の4つの嵌合舌片部35は、必ずしも板金部材31の周方向に等間隔となるように配置される必要はない。すなわち、4つの嵌合舌片部35は、板金部材31の周方向にそれぞれ異なる間隔で配置してもよい。
・従動スプロケット17における各嵌合舌片部35は、必ずしも板金部材31の連結部形成部34の一部を切り起こしによって形成する必要はない。すなわち、各嵌合舌片部35を板金部材31とは別部材にし、各嵌合舌片部35を板金部材31に対して溶接やボルトなどによって取り付けるようにしてもよい。
・従動スプロケット17における各嵌合舌片部35は、必ずしも各板金部材31における連結部形成部34に設ける必要はない。
・従動スプロケット17を構成する2つの板金部材31は、必ずしもそれらの嵌合舌片部35同士を嵌合させることによって接合する必要はない。すなわち、2つの板金部材31は、溶接によって接合するようにしてもよいし、ボルトとナットによって接合するようにしてもよい。
・従動スプロケット17は、3つ以上の同一の板金部材を接合することによって形成してもよい。この場合、各板金部材は、例えば従動スプロケット17を扇形状に等分した形状になる。
・従動スプロケット17は、汚泥掻き寄せ機以外の機械や装置に用いてもよい。例えば、従動スプロケット17は、所謂アイドルプーリーとして様々な機械や装置に用いてもよい。
・長尺物は、チェーン19以外に、索、糸、鎖、ベルトなどであってもよい。この場合、長尺物は、必ずしも無端状である必要はない。
17…従動ホイールの一例としての従動スプロケット、18…軸、19…長尺物の一例としてのチェーン、25…軸受部、26…リム部、27…連結部、31…板金部材、34…連結部形成部、35…嵌合部の一例としての嵌合舌片部、40…嵌合部の一例としての凸部、X…軸方向。

Claims (3)

  1. 2つの同一の板金部材を軸方向に重ね合わせた状態で接合することによって形成され、軸を受ける軸受部と、長尺物と係合するリム部と、前記板金部材同士を接合するときに嵌合させる嵌合部とを有し、前記長尺物の移動に伴って回転する従動ホイールであって、
    前記嵌合部は、前記板金部材に対して当該板金部材の周方向の一端側でのみ繋がる形状に前記各板金部材から各々切り起こした部分を前記板金部材における前記軸受部を形成する部分である軸受部形成部が突出する側の面とは反対側の面に沿って延びるように曲げ加工を行うことによって形成される弾性変形可能な嵌合舌片部と、前記各板金部材における前記各嵌合舌片部が切り起こされた部分に前記嵌合舌片部とは前記軸方向において重なる形状で形成される貫通孔と、を含んで構成され、
    前記嵌合舌片部は、前記貫通孔に嵌合した状態において当該貫通孔の周縁に対して前記板金部材の周方向の一端側で係止可能に屈曲した形状の基端側屈曲部を有し、
    2つの前記板金部材は、互いの前記嵌合舌片部同士が前記板金部材の周方向で隣り合うように前記板金部材同士を前記軸方向に重ね合わせた状態で相対回転されることによって、一方の前記板金部材における前記嵌合舌片部及び前記貫通孔と他方の前記板金部材における前記貫通孔及び前記嵌合舌片部とが同時に嵌合することを特徴とする従動ホイール。
  2. 前記軸受部と前記リム部とを連結する連結部をさらに備え、
    前記嵌合部は、前記各板金部材における前記連結部を形成する部分である連結部形成部に設けられていることを特徴とする請求項に記載の従動ホイール。
  3. 記嵌合部は、前記板金部材の周方向に等間隔となるように複数配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の従動ホイール。
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