JP6535721B2 - 排水構造、ベンチ - Google Patents

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Description

本発明は、地面の水を排水する排水構造、及び、該排水構造を備えるベンチに関する。
従来から、雨水と接する地面には、雨水を集めて所定方向へ排出する排水手段が設置される場合がある。斯かる排水手段としては、雨水の集まる位置に設置される集水桝と、該集水桝に連結されて集水桝から所定方向へ雨水を流通させる配管とを備えるものが知られている。集水桝としては、雨水が流入する内部空間を形成する本体部と、該本体部に取り付けられる蓋体部とを備えるものが知られている(特許文献1,2参照)。本体部は、内部空間を上方へ開放する開口部を備え、該開口部を覆うように蓋体部が取り付けられる。また、蓋体部は、雨水が透過するように構成されると共に、該雨水から固形分を分離するように構成される。そして、斯かる集水桝は、蓋体部が地面に露出した状態で該地中に埋設される。これにより、集水桝の設置箇所へ集まる雨水が集水桝の蓋体部を透過して本体部の開口部から内部空間に流入するように構成される。そして、集水桝に流入した雨水が配管を通って所定方向へ排出されるように構成されている。
実用新案登録第3157353号公報 特開2010−065504号公報
しかしながら、上記のような排水構造では、集水桝の蓋体部で雨水から分離できなかった固形物(落ち葉、石、泥など)は、集水桝の内部空間に流入し、該内部空間に蓄積されることになる。このように、集水桝の内部空間に固形物が蓄積されると、集水桝から配管への水の流れが滞るだけでなく、集水桝の内部空間の容積が小さくなるため、集水桝で貯留できる水量が減少してしまう。このため、集水桝を定期的に洗浄し、本体部から固形物を取り除く必要がある。また、集水桝の蓋体部で雨水から分離された固形物が蓋体部に堆積し、集水桝の内部空間へ雨水の流入するのを妨げる虞がある。
そこで、本発明は、地面の水が流入する集水空間に固形物が堆積してしまうのを抑制することができる排水構造、及び、該排水構造を備えるベンチを提供することを課題とする。
本発明に係る排水構造は、地面の水が流入して収集される集水空間を形成すると共に該集水空間への水の流入を可能にする流入部を備える集水部材と、地面に形成されて集水部材を収容する収容凹部と、集水部材から離れた位置へ向けて集水空間の水を流通させる流路を形成するべく地中に埋設される流路形成部材と、複数の粒状物を用いて形成されて水が透過するように構成された透水部材とを備えており、集水部材は、収容凹部の内側に配置された状態で、流入部が収容凹部の内側に位置するように構成されており、透水部材は、収容凹部の内面と集水部材の流入部との間に配置される。
斯かる構成によれば、透水部材は、収容凹部の内面と集水部材の流入部との間に配置される。これにより、地面から収容凹部に流入する水は、透水部材を透過して流入部から集水空間へ流入することになる。この際、地面から水と共に収容凹部へ流入する固形物は、透水部材によって水から分離される。このため、流入部から集水空間へ固形物が侵入して堆積するのを抑制することができる。
集水部材は、収容凹部の内側に配置された状態で地面よりも上へ突出する上方突出部を備えており、該上方突出部は、集水空間を上方へ向けて開放する上方開口部を備える。
斯かる構成によれば、集水部材は、収容凹部の内側に配置された状態で地面よりも上へ突出する上方突出部を備える。そして、該上方突出部は、集水空間を上方へ向けて開放する上方開口部を備える。これにより、上方開口部が地面よりも上方に位置するため、上方開口部から集水空間(即ち、集水部材の内側)を容易に視認することができる。このため、集水部材の内側の清掃などの作業を容易に行うことができる。
本発明に係る他の排水構造は、地面の水が流入して収集される集水空間を形成すると共に該集水空間への水の流入を可能にする流入部を備える集水部材と、地面に形成されて集水部材を収容する収容凹部と、集水部材から離れた位置へ向けて集水空間の水を流通させる流路を形成するべく地中に埋設される流路形成部材と、複数の粒状物を用いて形成されて水が透過するように構成された透水部材と、複数の粒状物を用いて形成されて水が透過するように構成された透水層を地中に形成する透水層形成部材とを備えており、集水部材は、収容凹部の内側に配置された状態で、流入部が収容凹部の内側に位置するように構成されており、透水部材は、収容凹部の内面と集水部材の流入部との間に配置されており、流路形成部材は、表面から内側へ水が侵入するように構成されており、透水層形成部材の内側に流路形成部材の少なくとも一部が配置される。
斯かる構成によれば、複数の粒状物を用いて形成されて水が透過するように構成された透水層を地中に形成する透水層形成部材を更に備える。また、流路形成部材は、表面から内側へ水が侵入するように構成される。そして、透水層形成部材の内側に流路形成部材が配置される。
これにより、地中に浸透した水の一部を透水層形成部材(即ち、透水層)に保持することができる。具体的には、透水層形成部材は、複数の粒状物を用いて形成されるため、粒状物間に空隙が形成される。これにより、地中に浸透した水の一部が斯かる空隙に貯留されるため、透水層形成部材(即ち、透水層)に水を保持することができる。
また、地中に浸透した水のうち透水層形成部材(即ち、透水層)を透過する水の一部は、流路形成部材(即ち、透水層)の内側に侵入することになる。このため、透水層形成部材(即ち、透水層)を透過する水の一部を流路形成部材によって所定箇所へ流通させることができる。
また、透水層形成部材(即ち、透水層)を透過する水の残部は、透水層形成部材(即ち、透水層)を透過して、透水層形成部材(即ち、透水層)の下方へ排出される。これにより、透水層形成部材に過剰の水が保持されるのを防止することができる。
透水層形成部材は、収容凹部の内側に露出する凹部内配置部を備えており、該凹部内配置部は、透水部材の下方の位置で上下方向において透水部材と重なるように配置されることが好ましい。
斯かる構成によれば、透水層形成部材は、収容凹部の内側に露出する凹部内配置部を備える。また、該凹部内配置部は、透水部材の下方の位置で上下方向において透水部材と重なるように配置される。これにより、透水部材を透過した水の一部は、集水部材の流入部から集水空間へ流入し、透水部材を透過した水の残部は、透水層形成部材の凹部内配置部から透水層形成部材内に浸透する。これにより、収容凹部内においても透水層形成部材(即ち、透水層)から流路形成部材を通した排水と、透水層形成部材(即ち、透水層)から下方への排水とが行われるため、収容凹部内に流入する水の排水をより効率的に行うことができる。
上記何れかの排水構造を備えるベンチであって、収容凹部から上方に離間した位置で収容凹部を覆うように配置される座部材と、該座部材を下方から支える脚部材とを備える。
斯かる構成によれば、収容凹部から上方に離間した位置で収容凹部を覆うように配置される座部材と、該座部材を下方から支える脚部材とを備える。これにより、座部材によって収容凹部内の集水部材や透水部材が視認し難くなる。このため、排水構造が設置される環境の見栄えを向上させることができる。
本発明に係る他の排水構造は、地面に形成されると共に地面の水が流入して収集される集水空間を形成する集水凹部と、該集水凹部から離れた位置へ向けて集水空間の水を流通させる流路を形成するべく地中に埋設される流路形成部材と、複数の粒状物を用いて形成されて水が透過するように構成された透水部材とを備えており、流路形成部材は、集水空間に配置されて集水空間の水を流路形成部材内に導入する収集水導入部を備えており、
透水部材は、収集水導入部よりも上方の位置で集水凹部の内側を埋めるように配置される。
斯かる構成によれば、透水部材は、収集水導入部よりも上方の位置で集水凹部の内側を埋めるように配置される。これにより、地面Xから集水凹部に流入する水は、透水部材を透過することになる。この際、地面から水と共に集水凹部へ流入する固形物は、透水部材によって水から分離される。このため、透水部材を交換することで、集水空間に固形物が侵入して堆積するのを容易に抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、集水空間に固形物が堆積するのを抑制することができる。
本発明に係る排水構造の第一実施形態の概略を示した断面図。 同実施形態に係る排水構造を収容凹部の深さ方向から見た図。 本発明に係るベンチの一実施形態の概略を示した断面図。 本発明に係る排水構造の第二実施形態の概略を示した断面図。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態について、図1〜3を参照しながら説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
本発明に係る排水構造1は、図1に示すように、地面Xの水(具体的には、雨水等)が流入して収集される集水空間Rを形成する集水部材2と、該集水部材2から離れた位置へ向けて集水空間Rの水を流通させる流路を形成する流路形成部材3と、集水空間Rへ流入する水が透過するように構成された透水部材4とを備える。また、本実施形態では、排水構造1は、水を透過する透水層を地中に形成する透水層形成部材5を更に備える。また、排水構造1は、地面Xに形成されて集水部材2を収容する収容凹部6を備える。
集水部材2は、図2に示すように、内側に集水空間Rを形成する筒状本体部2aを備える。また、集水部材2(具体的には、筒状本体部2a)は、集水空間Rへの水の流入を可能にする流入部2bを備える。該流入部2bは、筒状本体部2aを貫通する貫通孔から構成される。本実施形態では、集水部材2は、流入部2bを複数(具体的には、筒状本体部2aの外周に沿って複数)備える。また、集水部材2は、地面Xに形成された収容凹部6の内側に配置される。具体的には、集水部材2は、収容凹部6の内側に流入部2bが位置するように該収容凹部6の内側に収容される。また、集水部材2は、筒状本体部2aの軸線が上下方向となるように配置される。また、集水部材2は、収容凹部6の内側に配置された状態で地面Xよりも上へ突出する上方突出部2cを備える。該上方突出部2cは、集水空間Rを上方へ向けて開放する上方開口部2dを備える。また、集水部材2は、下端部が透水層形成部材5(具体的には、後述する凹部内配置部5c)の内側に配置される。また、集水部材2は、流入部2bよりも下方の位置(具体的には、後述する凹部内配置部5cの内側)で流路形成部材3の一端部と連結される。これにより、集水空間R内の水が流路形成部材3へ流出するように構成される。
流路形成部材3は、集水空間Rに配置されて集水空間Rの水を流路形成部材3内に導入する収集水導入部3aを備える。具体的には、流路形成部材3は、集水部材2と該集水部材2から離れた位置に設置される集水桝等の他の部材(図示せず)との間に延びる流路を形成するものであって、一端部(水の流通方向の上流側に位置する端部)に収集水導入部3aを備え、他端部が集水桝等の他の部材(図示せず)に連結される。また、流路形成部材3は、表面(好ましくは、外周面の略全域)から内側へ水が侵入するように構成される。このような流路形成部材3としては、例えば、S字状又はC字状の断面形状を有する棒状部材が複数本束になって形成されたトレンチ管(具体的には、東邦レオ社製 ネドメトレンチ等)を用いることができる。このような流路形成部材3には、外周面から内部へ連通する(換言すれば、内側と外側とを連通させる)間隙が形成される。これにより、流路形成部材3は、表面(好ましくは、外周面の略全域)から間隙を通って内側へ水が侵入するように構成される。そして、流路形成部材3の内側に侵入した水は、流路形成部材3を構成する各棒状部材の凹状の部分を通って集水桝等の他の部材(図示せず)へ向けて流通する。また、流路形成部材3は、地中に埋設される。また、流路形成部材3は、少なくとも一部(好ましくは、両端部以外の略全域)が透水層形成部材5の内側に配置される。
透水部材4は、収容凹部6の内側に配置される。具体的には、透水部材4は、収容凹部6の内面と集水部材2の流入部2bとの間に(具体的には、流入部2bを覆うように)配置される。本実施形態では、透水部材4は、図2に示すように、集水部材2(具体的には、筒状本体部2a)の周囲を囲むように複数配置される。
透水部材4は、飽和透水係数が1.0×10−5m/s以上であることが好ましく、1.0×10−4m/s以上であることがより好ましい。また、透水部材4は、空隙率が30%以上であることが好ましい。また、透水部材4は、複数の粒状物4aと、該粒状物4aを収容する袋状体(具体的には、水が透過するように構成された袋状体)4bとを備える。粒状物4aとしては、特に限定されるものではなく、例えば、砕石や火山砂利などの建設資材に用いる天然素材、また建設リサイクル材を破砕したもの等を用いることができるが、黒曜石パーライトを用いることが好ましい。黒曜石パーライトは、透水性が非常に高く、空隙率も非常に高いものである。また、黒曜石パーライトは、粒子の表面の凹凸がかみ合うとこで粒子同士が相対的に移動し難くなり、粒子の流出が抑制される。更に、黒曜石パーライトは、所謂、独立気泡体であるため、土壌が詰まりにくい構造になる。上記のような透水部材4としては、例えば、DOパイプ(東邦レオ社製)等を用いることができる。
図1に戻り、透水層形成部材5は、地中に埋設れた状態で収容凹部6の内側に配置される凹部内配置部5cを備える。該凹部内配置部5cは、集水部材2(具体的には、筒状本体部2a)の周囲を囲むように配置される。具体的には、凹部内配置部5cにおいて集水部材2(具体的には、筒状本体部2a)の下端部が透水層形成部材5の内側に配置されることで、集水部材2(具体的には、筒状本体部2a)の周囲に凹部内配置部5cが配置される。また、凹部内配置部5cは、透水部材4の下方の位置で上下方向において透水部材4と重なるように配置される。また、透水層形成部材5の内側には、流路形成部材3の少なくとも一部(好ましくは、両端部以外の略全域)が配置される。
透水層形成部材5は、複数の粒状物5aと、該粒状物5aを収容する袋状体(具体的には、水を透過する袋状体)5bとを備える。透水層形成部材5を構成する粒状物5aとしては、特に限定されるものではなく、例えば、砕石や火山砂利などの建設資材に用いる天然素材、また建設リサイクル材を破砕して粒度を調整したもの等を用いることができる。また、透水層形成部材5は、設計CBR試験(JIS A 1211「CBR試験方法」)の強度が3以上であることが好ましい。また、透水層形成部材5は、飽和透水係数が1.0×10−5m/s以上であることが好ましい。また、透水層形成部材5は、目詰まりしにくい構造であることが好ましく、例えば、空隙率が30%以上であることが好ましい。具体的には、透水層形成部材5としては、例えば、J・ミックス(東邦レオ社製)等を用いることができる。
上記のように構成される排水構造1は、図3に示すように、人が座ることができるベンチ10の一部として用いることができる。具体的には、ベンチ10は、人が座ることができる板状の座部材10aと、該座部材10aを下方から支える脚部材10bとを備える。座部材10aは、収容凹部6から上方に離間した位置に配置されると共に、収容凹部6を覆う(具体的には、座部材10aの下方投影領域に収容凹部6の全体が位置する)ように配置される。これにより、座部材10aの下方(具体的には、下方投影領域)には、集水部材2(具体的には、筒状本体部2a)が位置する。
脚部材10bは、収容凹部6の開口部に沿って(具体的には、開口部の全周に亘って)形成される。また、脚部材10bは、集水部材2(具体的には、筒状本体部2a)の上方突出部2cを囲むように形成される。また、脚部材10bは、複数の棒状部材が格子状に配置されることで形成される。つまり、脚部材10bので囲まれた空間(即ち、集水部材2の上方突出部2cが配置される空間)は、脚部材10bを構成する複数の棒状部材の間から外側へ連通するように構成される。これにより、脚部材10bを構成する複数の棒状部材の間を通って地面Xの水を収容凹部6へ流入させることが可能になる。
また、脚部材10bで囲まれた空間(具体的には、集水部材2の上方突出部2cと脚部材10bとの間の空間)には、砕石等(図示せず)を収容することができる。具体的には、脚部材10bで囲まれた空間(具体的には、集水部材2と脚部材10bとの間の空間)に砕石等を複数収容することで、集水部材2の上方突出部2cをベンチ10の外側から視認できないように構成することができるため、ベンチ10の意匠性を向上させることができる。
以上のように、本願実施形態に係る排水構造、又は、ベンチは、集水空間に固形物が堆積するのを抑制することができる。
即ち、透水部材4は、収容凹部6の内面と集水部材2の流入部2bとの間に配置される。これにより、地面Xから収容凹部6に流入する水は、透水部材4を透過して流入部2bから集水空間Rへ流入することになる。この際、地面Xから水と共に収容凹部6へ流入する固形物は、透水部材4によって水から分離される。このため、流入部2bから集水空間Rへ固形物が侵入して堆積するのを防止することができる。
また、集水部材2は、収容凹部6の内側に配置された状態で地面Xよりも上へ突出する上方突出部2cを備える。そして、該上方突出部2cは、集水空間Rを上方へ向けて開放する上方開口部2dを備える。これにより、上方開口部2dが地面Xよりも上方に位置するため、上方開口部2dから集水空間R(即ち、集水部材2の内側)を容易に視認することができる。このため、集水部材2の内側の清掃などの作業を容易に行うことができる。
また、複数の粒状物5aを用いて形成されて水が透過するように構成された透水層を地中に形成する透水層形成部材5を更に備える。また、流路形成部材3は、表面から内側へ水が侵入するように構成される。そして、透水層形成部材5の内側に流路形成部材3が配置される。
これにより、地中に浸透した水の一部を透水層形成部材5(即ち、透水層)に保持することができる。具体的には、透水層形成部材5は、複数の粒状物5aを用いて形成されるため、粒状物5a間に空隙が形成される。これにより、地中に浸透した水の一部が斯かる空隙に貯留されるため、透水層形成部材5(即ち、透水層)に水を保持することができる。
また、地中に浸透した水のうち透水層形成部材5(即ち、透水層)を透過する水の一部は、流路形成部材3(即ち、透水層)の内側に侵入することになる。このため、透水層形成部材5(即ち、透水層)を透過する水の一部を流路形成部材3によって所定箇所へ流通させることができる。
また、透水層形成部材5(即ち、透水層)を透過する水の残部は、透水層形成部材5(即ち、透水層)を透過して、透水層形成部材5(即ち、透水層)の下方へ排出される。これにより、透水層形成部材5に過剰の水が保持されるのを防止することができる。
また、透水層形成部材5は、収容凹部6の内側に露出する凹部内配置部5cを備える。また、該凹部内配置部5cは、透水部材4の下方の位置で上下方向において透水部材4と重なるように配置される。これにより、透水部材4を透過した水の一部は、集水部材2の流入部2bから集水空間Rへ流入し、透水部材4を透過した水の残部は、透水層形成部材5の凹部内配置部5cから透水層形成部材5内に浸透する。これにより、収容凹部6内においても透水層形成部材5(即ち、透水層)から流路形成部材3を通した排水と、透水層形成部材5(即ち、透水層)から下方への排水とが行われるため、収容凹部6内に流入する水の排水をより効率的に行うことができる。
また、収容凹部6から上方に離間した位置で収容凹部6を覆うように配置される座部材10aと、該座部材10aを下方から支える脚部材10bとを備える。これにより、座部材10aによって収容凹部6内の集水部材2や透水部材4が視認し難くなる。このため、排水構造1が設置される環境の見栄えを向上させることができる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について、図4を用いて説明する。第二実施形態に係る排水構造20は、第一実施形態に係る排水構造1と比較すると、主に、集水部材2を備えていない点で異なる。従って、以下では、第一実施形態と異なる点を中心に説明し、同一の構成に対しては同一の符号を付すこととして説明を省略する。
排水構造20は、地面Xに形成されると共に地面Xの水が流入して収集される集水空間Rを形成する集水凹部60を備える。流路形成部材3は、集水凹部60から離れた位置へ向けて集水空間Rの水を流通させる流路を形成するように構成される。また、流路形成部材3の収集水導入部3aは、集水凹部60の内側に配置されて集水凹部60に流入した水を流路形成部材3内に導入するように構成される。
透水部材4は、収集水導入部3aよりも上方の位置で集水凹部60の内側を埋めるように配置される。具体的には、透水部材4は、集水凹部60の内側において、透水層形成部材5の凹部内配置部5cの上に複数配置される(敷き詰められる)ことで、集水凹部60の内側を埋めるように構成される。
以上のように、本願実施形態に係る排水構造は、集水凹部60内の集水空間Rに固形物が侵入して堆積するのを抑制することができる。
即ち、透水部材4は、収集水導入部3aよりも上方の位置で集水凹部60の内側を埋めるように配置される。これにより、地面Xから集水凹部60に流入する水は、透水部材4を透過することになる。この際、地面Xから水と共に集水凹部60へ流入する固形物は、透水部材4によって水から分離される。このため、透水部材4を交換することで、集水凹部60に固形物が侵入して堆積するのを容易に抑制することができる。また、地面Xから水と共に集水凹部60へ流入する固形物は、透水部材4によって水から分離されるため、集水凹部60内において透水層形成部材5(具体的には、凹部内配置部5c)が目詰まりしてしまうのを抑制することができる。
なお、本発明に係る排水構造、又は、ベンチは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、他の各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、排水構造1は、透水層形成部材5を備えているが、これに限定されるものではなく、例えば、透水層形成部材5を備えない排水構造であってもよい。斯かる場合には、流路形成部材3を流通する水は、集水部材2からのみ供給されるように構成される。
また、上記実施形態では、透水部材4は、集水部材2の流入部2bを覆うように配置されているが、これに限定されるものではなく、例えば、流入部2bから上方に離間した位置に透水部材4が配置されてもよい。斯かる構成によれば、透水部材4を透過した水は、透水部材4から下方へ流れて流入部2bから集水空間Rへ侵入するように構成される。
また、上記実施形態では、集水部材2の流入部2bは、貫通孔から構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、編み目状に形成されてもよく、貫通孔にフィルター材が設置されて形成されてもよい。
また、上記実施形態では、流路形成部材3は、複数の棒状部材が纏まることで形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、一般的な浸透トレンチ管(例えば、複数の粒状物が一体的に成形されて管状に形成されたものや、塩ビ管等の管状物に複数の貫通孔が形成されたもの)であってもよい。
1…排水構造、20…排水構造、2…集水部材、2a…筒状本体部、2b…流入部、2c…上方突出部、2d…上方開口部、3…流路形成部材、3a…収集水導入部、4…透水部材、4a…粒状物、4b…袋状体、5…透水層形成部材、5a…粒状物、5b…袋状体、5c…凹部内配置部、10…ベンチ、10a…座部材、10b…脚部材、R…集水空間、X…地面、X1…収容凹部

Claims (4)

  1. 地面の水が流入して収集される集水空間を形成すると共に該集水空間への水の流入を可能にする流入部を備える集水部材と、地面に形成されて集水部材を収容する収容凹部と、集水部材から離れた位置へ向けて集水空間の水を流通させる流路を形成するべく地中に埋設される流路形成部材と、複数の粒状物を用いて形成されて水が透過するように構成された透水部材とを備えており、
    集水部材は、収容凹部の内側に配置された状態で、地面よりも上へ突出する上方突出部を備えると共に、流入部が収容凹部の内側に位置するように構成されており、
    上方突出部は、集水空間を上方へ向けて開放する上方開口部を備えており、
    透水部材は、収容凹部の内面と集水部材の流入部との間に配置される排水構造。
  2. 地面の水が流入して収集される集水空間を形成すると共に該集水空間への水の流入を可能にする流入部を備える集水部材と、地面に形成されて集水部材を収容する収容凹部と、集水部材から離れた位置へ向けて集水空間の水を流通させる流路を形成するべく地中に埋設される流路形成部材と、複数の粒状物を用いて形成されて水が透過するように構成された透水部材と、複数の粒状物を用いて形成されて水が透過するように構成された透水層を地中に形成する透水層形成部材とを備えており、
    集水部材は、収容凹部の内側に配置された状態で、流入部が収容凹部の内側に位置するように構成されており、
    透水部材は、収容凹部の内面と集水部材の流入部との間に配置されており、
    流路形成部材は、表面から内側へ水が侵入するように構成されており、
    透水層形成部材の内側に流路形成部材の少なくとも一部が配置される排水構造。
  3. 透水層形成部材は、収容凹部の内側に露出する凹部内配置部を備えており、
    該凹部内配置部は、透水部材の下方の位置で上下方向において透水部材と重なるように配置される請求項に記載の排水構造。
  4. 請求項1乃至の何れか一項に記載の排水構造を備えるベンチであって、
    収容凹部から上方に離間した位置で収容凹部を覆うように配置される座部材と、該座部材を下方から支える脚部材とを備えるベンチ。
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