JP3921018B2 - 汚水濾過用フィルタ装置及びこれを用いた排水浄化機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚水の浄化に関し、より詳しくは、浄化槽等から排出される汚水の浄化に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
下水道の完備していない地域においては、し尿などは個人等の敷地内の浄化槽で浄化処理される。浄化槽が個別浄化槽からなる場合には、浄化槽で浄化処理された汚水は円形枡で風呂や台所などからの生活雑排水と合流した後、敷地内の排水管を介して道路沿いに設けられたU字溝に送られ、該U字溝から小川や河川等に放流されている。浄化槽が合併浄化槽からなる場合には、し尿など及び生活雑排水の両方が浄化槽で処理された後、同様に、敷地内の排水管を介してU字溝に送られ、該U字溝から小川や河川等に放流されている。
【0003】
このようにして小川や河川などに放流される汚水は、小魚などが生息しがたい程度に汚れており、小川を含む河川や海を汚染している。
【0004】
本発明者は、自然環境の汚染が魚などの生物の生存を脅かし、ひいては人間を含む地球上の全ての生物の生存を脅かすことにつながることに鑑み、このような事態を憂慮し、小川や河川をきれいにするための排水の浄化について種々の検討をしてきた。
【0005】
なお、浄化槽の末端放流水を濾過手段により浄化処理することについては、例えば、登録実用新案第3,053,841号公報に開示されている。しかしながら、この公報に記載の技術は、濾過処理した水を最終的にU字溝に流すのではなくて、地下に浸透させて蒸発させようとするものであって、濾過手段は、比較的大規模に地中に建設されるべきものであり、コスト高にならざるを得ず、実際には使用されにくい。
【0006】
また、生活雑排水などを濾過して河川等の汚染を避けることを目的とした汚水浄化処理装置も、実開平7−9485号公報や実開平7−17311号公報に開示されている。しかしながら、これらの装置も、濾過水を二次用水としてリサイクルしたり地下に浸透させたりすることを目的としたものであって、大型になってコスト高になるのを避け難く、実際には使用されにくいものである。
【0007】
なお、流路の入口にフィルタを取付けること自体は、例えば、特開平8−252586号公報に一応示唆されており、濾材を取外し可能に取付けること自体については、例えば、特開平9−225214号公報に一応開示されている。しかしながら、これらは、配管中に濾材を詰込むことを開示しているにとどまり、本発明のような浄化槽から排出される汚水の濾過には、そのままでは利用し難い。
【0008】
本発明は前記した点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、汚水を濾過して浄化し得るフィルタ装置及び該フィルタ装置を用いた排水浄化機構を現実に使用され得るように比較的低コストで提供し得るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、U字溝につながる排水管は、その上流端すなわち流入口が円形枡のような溜め枡につながっていることに着目し、U字溝に放出される汚水を濾過するためのフィルタをこの溜め枡のところに配設し得ることに想到し、本発明に至った。
【0010】
本発明のフィルタ装置は、前記目的を達成すべく、濾材充填室並びに該濾材充填室につながった汚水流入口及濾過水流出口を備えたフィルタ容器と、濾材充填室に充填された濾材とを有し、浄化槽等から排出される汚水を小魚が生息し得る程度に濾過するフィルタ装置であって、フィルタ容器は、浄化槽等からの汚水が流入する入口側開口を一側に備え該汚水を一時的に溜めるべく地中に埋設された溜め枡内に溜まった汚水が前記汚水流入口から入るように、溜め枡内に収容されるべく構成され、フィルタ容器の前記濾過水流出口が、溜め枡とU字溝とをつなぎ、該フィルタ容器よりも小径の排水管の流入口に取外し可能に接続されるように構成され、前記汚水流入口が、フィルタ容器のうち溜め桝の前記入口側開口に向き上下方向に延びた壁部規定部分に形成された多数の小孔からなり、フィルタ容器の壁部規定部分のうち濾過水流出口とは反対側の壁部規定部分に形成されている。
この明細書において、この段落に記載の条件を満たさないものは、文言上は、特許請求の範囲に記載の発明の範囲外である。
【0011】
本発明のフィルタ装置では、フィルタ容器が溜め枡内に収容されるように構成されているから、新たな設置スペースを確保する必要がなく、既存の配水系に容易に組込まれ得る。また、本発明のフィルタ装置は、フィルタ容器の濾過水流出口が溜め枡とU字溝とをつなぐ排水管の流入口に取外し可能に接続されるように構成されているので、フィルタ容器の濾過水流出口以外の部分に汚水流入口を設けることにより、溜め枡をそのまま汚水流入口に汚水を導入するための溜め部として利用し得、汚水流入口から濾過水流出口までの間のフィルタ装置内の流路にかかる圧力が過度に高くなったり低くなったりするのを避け得る。更に、本発明のフィルタ装置では、溜め枡内にフィルタ容器が配設されているから、溜め枡の蓋を取除くだけで、該フィルタ装置に容易にアクセスし得る。しかも、フィルタ装置は濾過水流出口において排水管の流入口に取外し可能に取付けられているから、フィルタ装置の取外し・交換が容易に行われ得る。従って、特に濾材の濾過能力の経時的な劣化が問題になり易いフィルタ装置において、該フィルタ装置の濾過能力の維持期間を長くすることを目的として大きなコストをかける代わりに、比較的短いサイクル(例えば半年〜1年程度)でフィルタ装置を交換することにより、実際上常に高い濾過能力を保ち得る。浄化槽のメンテナンスは、1年に1〜2回は行われるので、その機会に、フィルタ装置の全体を取り換えればよい。
【0012】
フィルタ容器は、コストを最小限に押さえるべく既存の配管やその端部閉塞用の蓋を利用可能なように、典型的には、例えば円筒形である。但し、所望ならば、断面が楕円形や多角形状の筒状体でも、立方体や直方体などの箱型でもよい。更に、フィルタ容器が、円筒状などの場合、枡内で安定に支持され得るように、フィルタ容器の下部ないし底部を平面状など載置・支持に容易な形状に変えておいてもよい。
【0013】
フィルタ容器の濾材充填室内に濾材を所望の充填密度で充填し得るように、有底の筒又は箱に濾材を入れた後、蓋部を室内の濾材に押し付けて濾材を加圧・充填し蓋部を固定する。
【0014】
濾材としては、単一の種類のものを用いても、複数の種類のものを組合わせてもよい。濾材としては、例えば、種々の粒径の石(典型的には、小玉石と呼ばれる粒径が0.003〜0.02m程度のもの)ないし砂や、活性炭のように吸着用の細孔を多数備えた多孔質の濾材や、棕櫚(シュロ)の毛のような繊維状物などを用い得る。石ないし砂としては、天然のもの(典型的には御影石)でもコンクリートの破片のような人工的なものでもよく、多孔質の濾材としては、活性炭や多孔質セラミック材料などでもよく、繊維状物としては、天然のものでも人工繊維ないしファイバでもよく、繊維ないしファイバは不織状態のものでも紐状やネット状や布状に編んだり織ったりしたものでもよい。
【0015】
複数種類の濾材ないし濾材素体を組合わせる場合、混合状態で組合わせてもよいけれども、好ましくは、複数層に分割して積層する。その場合、積層した各層の間に、金属や樹脂製の網ないしネットや多数の孔ないし開口が明いた板で隣接層間を仕切って区分しても、積層体の界面自体により隣接層が区分されるようにしてもよい。なお、汚水流入口や濾過水流出口が比較的大きい開口を備える場合、濾材充填室のうち該流入口や流出口につながる部分にも、同様な仕切り部材が配設される。
【0016】
濾材充填室内の濾材ないし濾過材のできる限り多くの部分を濾過に有効に活用すべく、濾材充填室の大半が溜め枡に溜まった汚水の液位よりも下方に位置するように、濾過水流出口は、典型的には、フィルタ容器ないし濾材充填室の上部、好ましくはフィルタ容器の上端近傍に設けられる。一方、濾過水流出口は、溜め枡の側壁のうち上端よりも下に位置するところ(側壁の内側もしくは外側又は丁度側壁内)で開口しほぼ水平にU字溝に向かって延びた排水管の流入口に接続される必要があるから、フィルタ容器部内の濾材充填室ないしフィルタ充填室の体積をできる限り大きく取るためには、典型的には、フィルタ装置の本体部の側壁に設けられる。但し、所望ならば、濾過水流出口を、フィルタ容器の頂壁ないし上側の壁部に形成しておいてもよい。
【0017】
典型的には、フィルタ容器の濾過水流出口と排水管の流入口とをつなぐ接続管が、更に設けられる。勿論、所望ならば、接続管を、フィルタ装置の濾過水流出口を形成する出口部と一体的に形成しておいてもよい。この接続管は、フィルタ容器の濾材充填室のうちできる限り多くの部分が汚水中に浸漬され得るように、フィルタ装置の濾材流出口に接続される上流端部の方が、排水管の流入口に接続される下流端部よりも低いところに位置するように、下流に向かって傾斜しているか、それとも水平方向の設置スペースを最小限にすべく、なめらかに折れ曲がっている。すなわち、接続管は、典型的には、上流端部及び下流端部において夫々水平に延び、上流及び下流端部をつなぐ中間部において、ほぼ鉛直方向ないし上下方向に延びるように中間部の両端で折れ曲がっている。
【0018】
接続管は、全体として一つの管からなっていてもよいけれども、所望ならば、この接続管自体が、複数の管部を順々に液密につなぐことにより形成されていてもよい。その場合、例えば、接続管を上流側接続管部と下流側接続管部との二つの管部とで形成し、下流側接続管部が溜め枡の側壁を液密に貫通するようにすると共に溜め枡の外に突出した下流端に排水管の流入口を接続する。この場合、下流側接続管部は、典型的には、水平に延びた短い管部からなる。この場合、例えば、上流側接続管部を更に二つ以上の接続管部で形成してもよい。
【0019】
排水管の流入口と接続管の最下流側端部との接続は、典型的には、通常の配管接続と同様に、例えば塩化ビニール樹脂などのプラスチック材料よりなる管の嵌合・圧入により行われる。通常、この圧入により液密性が確保される。但し、所望ならば、軸線方向又は径方向にみて、二つの管の間に、ゴム系のシールリングないしパッキンを挟むようにしてもよい。その場合、例えば、更に、ナット状の螺合部材を更に上から螺着して相互の嵌合を強化するようにしてもよい。
【0020】
フィルタ装置の汚水流入口は、典型的には、フィルタ装置の本体部を形成するフィルタ容器の壁部に形成された多数の小さな孔ないし開口からなる。但し、所望ならば、フィルタ容器の汚水流入口を比較的大きい開口にしておいて、該開口を多数の孔の明いた板又はメッシュ状の仕切部材で仕切っておいてもよい。汚水流入口は、該流入口と濾過水流出口との間に十分な濾過経路が形成されるように、また、複数の濾材を積層する場合には該層を順々に通って汚水が流れて濾過され得るように、フィルタ容器の壁部うち、濾過水流出口とは反対側に又は該濾過水流出口からできる限り離れた壁部に形成される。従って、濾過水流出口がフィルタ容器の側壁の一ヶ所に大きな開口の形態で形成されている場合には、入口部はフィルタ容器の反対側の側壁に形成される。但し、汚水流入口は、十分な量の汚水が比較的低速で流入され得るように、汚水流出口よりも広い範囲にわたって形成されていることが好ましく、場合によっては、濾過水流出口から離れたところでフィルタ容器の底壁ないし下側壁部にも汚水流入口を構成する孔が形成されていてもよい。また、溜め枡内に溜まった汚水のうち上澄み液が優先的に導入されるように、濾過水流出口から離れたところでフィルタ容器の頂壁ないし上側壁部にも汚水流入口を構成する孔が形成されていてもよい。汚水流入口にも、該流入口への汚水の導入を案内する導入管部が形成されていてもよい。但し、いずれの場合でも、流入口の導入側開口は溜め枡内において開口し、溜め枡内に溜まった汚水が流入口に流入する。
【0021】
従って、フィルタ装置では、典型的には、例えば、フィルタ容器は円筒状で中心軸線が水平になるように溜め枡内に配設されるべく構成されており、汚水流入口が円筒状のフィルタ容器の一端面の大半の領域に分布するように形成された多数の小孔からなり、濾過水流出口が円筒状容器の他端面において中心軸線に対して上方にずれた位置に形成されている。
【0022】
溜め枡は、典型的には、横断面が円形のいわゆる円形枡からなる。但し、所望ならば、その形状は円形とは異なる任意の形状でよい。
【0023】
従って、以上のようなフィルタ装置を用いた排水浄化機構は、浄化槽等からの排水を一時的に溜め得るように地中に埋設された溜め枡と、該溜め枡からの排水をU字溝に流すべく地下に埋設された排水管と、溜め枡から排水管に入る水を浄化すべく、溜め枡内に配置され排水管の流入口に取外し可能に取り付けられたフィルタ装置とを有する。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
【0025】
【実施例】
図1の(a)には、本発明による好ましい一実施例のフィルタ装置10を溜め枡としての円形枡40内に配置すると共に、フィルタ装置10の出口側を接続管50を介して排水管60に接続した例が示されている。円形枡40の上流側にも同様な上流側円形枡70が設けられ、上流側円形枡70には、個別浄化槽80で浄化処理された汚水W1が汚水配管81を介して流入すると共に、風呂や台所のような水場の生活雑排水W2が汚水配管82を介して流入するように構成されている。汚水W1,W2は、上流側円形枡70で混ざって汚水W3として、上流側円形枡70から汚水配管83を通って流出し、下流端の開口84から円形枡40内に入る。下流側円形枡40には、想像線で示したような生活雑排水の排水管85がつながっていてもよい。なお、上流側円形枡82はなくてもよく、その場合、汚水配管82は、円形枡40につながって、直接円形枡40に入る。最下流の排水管60はU字溝90につながっており、円形枡40から出た水W4は、排水管60を通ってU字溝90に入り、更にU字溝90によって河川など(図示せず)に放流される。ここで、排水管60が最下流に位置するというのは、円形枡40よりも下流側では、浄化槽からの汚水や風呂・台所などの生活排水が、円形枡40以外のところからは排水管60に流入しないことをいう。言い換えれば、排水管60のようにU字溝に排水が流入する排水管が複数本ある場合には、各排水管の上流端の溜め枡のところにフィルタ装置10を取付けることになる。
【0026】
なお、図1の(a)に示した各機器や配管は、実際上すべて、地中に埋設されており、円形枡40,70の蓋(図2の(a)の符号42参照)及び浄化槽80の蓋だけが、地表面に露出している。
【0027】
溜め枡40は、図2の(a)及び(b)に示したような構造を有し、従来一般に円形枡として用いられているものをそのまま用い得る。すなわち、円形枡40は、ほぼ円筒状で、下側ほど少しづつ細くなった円錐台状の枡本体41と、円盤状の蓋42とからなる。枡本体41は、周壁部43と該周壁部43の下端開口を閉じるように該周壁部43に一体的に形成された底壁部44とを有する。周壁部43は、底壁部44と協働して汚水の溜め部ないし室45を形成する周壁本体部46と周壁本体部46の上端に一体的に形成された拡径部47とからなり、周壁本体部46には、上流側の汚水配管83が液密に接続される孔ないし開口部48と、下流側の排水管60への接続管50が液密に嵌挿される孔ないし開口部49とが形成されている。なお、図2の(a)では、枡40内の室45に配置されたフィルタ装置10及び接続管50を明確に示すべく、枡本体41の周壁部43の周壁本体部46及び底壁部44は、想像線で示してある。図2の(b)において、41aは、補強用のリブである(図2の(a)では図示していない)。
【0028】
枡本体41は、例えば、塩化ビニール樹脂のようなプラスチック材料からなり、その径は、例えば、0.3m程度〜1m程度の範囲内のうち所望の適切な大きさ(典型的には0.35m程度又はその2倍程度)で、高さは、例えば、0.3〜0.4m程度から1m程度までの範囲内のうち所望の適切な大きさ(典型的には例えば0.45m程度又はその2倍程度)である。枡本体41の厚さは、0.002〜0.02m程度の範囲内のうち所望の適切な大きさである。但し、これらのサイズは、より大きくても小さくてもよい。
【0029】
図2の(a)に示した例では、入口側の開口ないし流入口48が出口側開口ないし流出口49と実際上同じ高さ位置にあるけれども、より上に位置していてもよい。また、フィルタ装置10が常時汚水に漬かったり汚水が逆流したりする虞がない範囲では、開口48が開口49よりも下に位置していてもよい。また、図2の(a)に示した例では、見易さのために、下流側配管60及び上流側配管83の径はほぼ同程度で、典型的には、例えば、0.1m程度である。但し、下流側配管60は上流側配管83よりも太くてもよい。また、両配管60,83の径は、0.1m程度よりも大きくても、場合によっては、小さくてもよい。
【0030】
枡本体41の周壁部43の上端拡径部47は、蓋42の受部ないし座部になっており、周壁本体部46の上端から径方向外方にほぼ水平に延びた環状蓋受部47aと、蓋受部47aの外周縁から上方に延びたほぼ円筒状の外枠部47bとからなる。但し、拡径部47は、蓋42を取外し可能に安定に載置し得る限り他のどのような形状ないし形態でもよい。
【0031】
蓋42には、該蓋42を持ち上げたり下ろしたりすべく複数本の指先をいれて蓋42を持つための一対の蟻溝状の凹部42a(蓋42を半分程度に破断して示した図2の(a)では一方のみを図示)が形成されている。蓋42は、典型的には、鉄筋の入ったコンクリートからなるけれども、荷重に耐え得る十分な強度を備えた低コストの材料であれば、機械的強度の高いプラスチック材料など他の材料でもよい。
【0032】
フィルタ装置10は、フィルタ容器としての複合容器11と、容器11の濾材充填室12内に充填された濾過構造体13とからなる。容器11は、両端が開口した円筒状の内側の容器本体部14と、内側容器本体部14の両端15,16側が圧入・嵌合された二つの外側容器本体部17,18とからなる。圧入のためには、例えば、一方を固い地面又は台上に載せておいて他方をハンマーなどでたたけばよい。各容器本体部14,17,18は、例えば、塩化ビニール樹脂のようなプラスチック材料からなる。内側容器本体部14としては、例えば、径が0.1〜0.3m程度の範囲のうちの所望の適切な長さ(溜め枡の径が0.35m程度で深さが0.45m程度の場合、例えば0.15m程度)の塩化ビニール樹脂製の配管を、例えば0.1〜0.3m程度の範囲のうちの所望の適切な長さ(溜め枡の径が0.35m程度で深さが0.45m程度の場合、例えば0.2m程度)に切断したものを用い、内側容器本体部14の両端開口を液密に閉じるキャップないし栓となる外側容器本体部17,18としては、内側容器本体部14用の配管の端部を封止する栓用の配管を用いればよい。但し、所望ならば、内側容器本体部14と外側容器本体部17,18のうちのいずれか一方(例えば、上流側本体部17)とは、一体的に成形された有底の円筒状体で代替してもよい。また、図示の例では、内側容器本体部14の長さに比較してキャップないし外側容器本体部17,18の長さが短いけれども、例えば、外側容器本体部17,18の長さの和が、内側容器本体部14の長さと同程度でもよく、また、濾過構造体13の充填を行い得る限り、内側容器本体部14の長さより少し大きくてもよい。
【0033】
上流側の外側容器本体部17は、円筒状周壁部19と該周壁部19の上流端において周壁部19の開口を閉じた円盤状の底壁部20とからなり、底壁部20すなわちフィルタ装置10の上流側端壁部20には、濾過されるべき汚水W3の流入を可能にする多数の孔ないし開口21が形成されている。この場合、多数の孔21が全体として汚水流入口を形成している。図3の(a)及び(c)に示した例では、ほぼ同様なサイズの孔21が円形壁部20のほぼ全体に一様に形成されている。孔21は、サイズ(径)及び形状のうちのいずれか一方又は両方が異なるものを含んでいてもよい。また、孔21は、壁部20の全体に一様に形成される代わりに、下方ほど高密度に形成されていても、上方ほど高密度に形成されていてもよい。また、円筒状周壁部19のうち壁部20の近傍にも孔21が形成されていてもよい。その場合、当然ながら、内側容器本体部14の対応する領域にも孔が形成されて汚水W3の室12内への流入を可能にする。多数の孔21からなる汚水流入口は、配管83の開口84に対面する側にある代わりに、対面しない側にあってもよい。
【0034】
下流側の外側容器本体部18は、円筒状周壁部22と該周壁部22の下流端において周壁部22の開口を閉じた円盤状の底壁部23とからなり、底壁部23すなわちフィルタ装置10の下流側端壁部23には、濾過済の浄化水W4の流出を可能にする濾過水流出口を規定する出口部24が形成されている。すなわち、下流側円形端壁部23には、その中心軸線Aから離れたところに中心軸線Cを有する円形孔25が形成され、該円形孔25に円筒状の短い管26が液密に圧入・嵌合され、所望ならば更に接着されて、出口部24を形成している。下流側の外側容器本体部18には、室12内に充填した濾材構造体13を軸線方向Aに押圧するように内側容器本体部14の端部が圧入・嵌合されている。すなわち、内側容器本体部14の下流側端部16を下流側の外側容器本体部18に圧入して、室12内の濾材構造体13を押圧状態に保持している。従って、内側容器本体14の端部16と外側容器本体18の壁部23との間には、軸線方向に平行にみてある長さの間隙27が残っている。この間隙27の大きさは可変であり、濾材充填量は所望に応じてある程度調整可能である。なお、間隙27に対応する領域に濾材を入れるためには、例えば、下流端16が上方に位置するように内側容器本体部14と上流側容器本体部18との圧入組立体を立てておくと共に内側容器本体部14の外径よりも内径が少し大きく分解可能な円筒状の枠を端部16の周りに且つ端部16よりも突出するように嵌めた状態で濾材を入れ、下流側外側容器本体部17を圧入・嵌合させつつ筒状枠を押し下げ、所定の嵌合状態に達した後、円筒状枠を径方向に割るように分解すればよい。
【0035】
濾材充填室ないし濾材収容室12内の濾過構造体ないし濾過材構造体ないし濾材構造体13は、この例では、5層の濾過層ないし濾過材層ないし濾材層28,29,30,31,32からなり、各濾過層28,28,30,31,32の間には、網目状ないしメッシュ状の仕切部材33,34,35,36が配設され、更に、最終濾過層32の下流側にも網目状ないしメッシュ状の仕切部材37が配設されている。なお、流路抵抗を下げるべく、最終の仕切部材37を比較的剛性の高い板状に形成してすると共に該仕切部材37と下流側端壁23との間にスペーサを入れて、仕切部材37と下流側端壁23との間に流出路を形成し、濾材構造体13内では、水が実際上ほぼ軸線方向に流れ得るようにしてもよい。
【0036】
濾過材層28及び濾過材層32は、例えば小玉石と呼ばれる粒径が0.003〜0.005m程度から0.02m程度の範囲の小石からなり、夫々、汚水W3又は部分的に浄化された濾過水中の比較的大きな固形物を取除く。なお、小石としては、より粒径が大きいもの又はより粒径が小さいものが混ざっていてもより均一な粒径のもののみからなっていてもよい。天然の石としては例えば御影石(花崗岩)が用いられる。また、天然の小石の代わりに、同程度の大きさのコンクリートの破片や人工のセラミックやプラスチック製の粒状物などを用いてもよい。
【0037】
濾過材層29及び濾過材層31は、例えば、いわゆる棕櫚の毛すなわち棕櫚の木の幹表面の毛状の表皮部からなり、夫々、汚水又は部分的に浄化された濾過水中の微細な固形物を取り除く。棕櫚の毛は、図3の(a)に示したように拡げて敷き詰めても、紐や縄のように又はメッシュ状に編んだものを敷き詰めてもよい。なお、棕櫚の毛の変わりに、他の天然又は人工の繊維状ないしファイバ状のものを用いてもよい。
【0038】
濾過材層30は、例えば、木炭からなり、微細な異物や水中に溶解している各種の化学物質などを細孔内に吸着して除去する。木炭としては、例えば備長炭として知られる炭のように緻密なものが用いられる。但し、その代わりに、より粗い炭でもよい。また、木炭の代わりに、活性炭でも、他の多孔質の材料、例えば多孔質アルミナの如き多孔質セラミック材料でもよい。
【0039】
なお、濾過材層28〜32の層の数は、より多くても少なくてもよく、汚水W3の種類に応じて変えてもよい。
【0040】
仕切部材33,34,35,36は、隣接する濾過材層の濾過材ないし濾材が混ざり合うのを防ぐと共に、軸線Aに沿った方向に押圧充填する際、力が均等にかかるのを助ける。また、最下流側の仕切部材37は、小玉石層32の小玉石が出口管部24の開口からこぼれ落ちるのを防ぐ。仕切部材としては、濾過水W4の通過を許容しつつこれらの役割を果たし得るように小さな孔があいている限り、網目状ないしメッシュ状の代わりに他の形態でもよい。仕切部材は、網のように編んであってもなくてもよい。材料としては、ステンレス鋼のような金属でもプラスチックなど他の材料でもよい。仕切部材33から37までの全てが同様なものからなっていても、役割の差異に応じて異なっていてもよい。なお、図3の(a)及び(b)では、見易さのために、仕切部材を厚く且つ太く誇張して示してあるけれども、より薄く且つ細くてよい。また、棕櫚の毛の層29,31は濾過材の混合を抑制し得るから、例えば、棕櫚の毛の層29,31と木炭層30との間の仕切部材はなくてもよい。なお、棕櫚の毛の層29,31や仕切部材34,35は、比較的脆い木炭層30に局所的に過大な荷重ないし応力がかかるのを抑制する。
【0041】
濾過材構造体13では、汚水W3中の固形物を取り除くと共に異臭源や色付き水の元になる化学物質などを取り除いて、濾過済浄化水W4として、流出させる。この濾過に際して、流出水W4を、小さな淡水魚が生息可能な程度に汚水W3を浄化する。すなわち、フィルタ装置10では、汚水W3をいわゆる飲料用などの上水として再生するのではないだけでなく、中水としてリサイクルすることも意図していない。従って、濾過構造体13に過度の負担をかけないから、円形枡40内に収容される程度の流れ断面積のものでも濾過速度ないし水の流量又は流速を実際上低下させることがない。また、濾過材構造体13は、小魚が生息可能な程度には、濾過を行うので、長期間使用するとその濾過能力は徐々に低下せざるを得ない。従って、濾過材構造体13を含むフィルタ装置10の全体を1年に1〜2回、すなわち半年〜1年に一回取り換える。浄化槽80は、年に1〜2回は、メンテナンスを要するので、このメンテナンスの際に同時にフィルタ装置10を取換えるようにしておけば、フィルタ装置10のために特別な管理は、要しない。特殊な状況下での使用が重なるなどしてフィルタ装置10の濾過材構造体13が取替予定時期よりも早く目詰まりした場合には、円形枡40の蓋42のところから汚水W3が溢れようとするから、劣化に気づくのも容易である。
【0042】
フィルタ装置10は、円形枡40内の室45を溜め部として有効活用すべく、容器ないし装置本体11が円形枡40の室45内で上部に位置するように、円形枡40の室45内で底壁44上に配設された台38上に載置される。台38は、枡40に固定されていてもその代わりに底壁44上に単に載置されていてもよい。台38は、枡40の室45の容積を過度に低下させないような構造であることが好ましい。但し、枡40が十分に大きい場合には、台38の構造の複雑さの故に台38の凹部に異物が堆積する虞を最小限にすべく、台38の外表面が単純な形状であることが好ましい。この例では、台38は、例えば、大きな孔の明いた一般的なブロック状支持構造体からなる。但し、台38は、フィルタ装置10の本体11の円筒状周面と相補的形状の部分円筒状の、例えば半円筒状の凹部を頂面に備える等によりフィルタ装置10の本体ないしフィルタ容器11を安定に支持するように構成されていてもよい。その場合、部分円筒状周面の複数箇所(少なくとも三箇所)に対応する位置に支持部を備えたような構造であってもよい。例えば、太鼓などの支持体のように、棒材をX状に組んだものを二つ以上組合わせたものでもよい。
【0043】
また、図示の例では、本体11が円筒状からなるので、座りが悪いけれども、場合によっては、本体11の下部を平面状に切断し該切断面に沿って平板を液密に固着して安定な底部を形成しても、本体11の底部に少なくとも3本の脚部を形成して該脚部を枡40の底壁45上に載置するようにしてもよい。更に、本体11として、枡40の底壁45又は所望形状の支持台38上に安定に載置され易い形状のものを用いてもよい。
【0044】
フィルタ装置10の出口部24の流出口と排水管60の流入口61とを接続する接続管50は、図1の(b)並びに図2の(a)及び(b)に示したように、上流側接続管51と、中間接続管52と、下流側接続管53とからなる。
【0045】
上流側接続管51は、中空円錐台状の中央部51aと、該中央部51aの上流端51bから一体的に軸線方向に上流側に延びた上流側拡径端部51cと、中央部51aの下流端51dから一体的に軸線方向に下流側に延びた下流側拡径端部51eとを有し、上流側拡径端部51cに出口部24の管26を圧入・嵌挿して液密に且つ取外し可能に嵌合している。このとき、典型的には、管26の下流端26aが上流側拡径端部51cの下流端にある端壁51fに実際上当接する。
【0046】
中間接続管52は、ほぼS字状ないしS字型に曲がっており、鉛直方向ないし上下方向に延びた円筒状の中央部52aと、該円筒状中央部52aの下端からなめらかに90度だけ湾曲した湾曲部52cを介して上流側に水平に延びた円筒状の上流側端部52dと、円筒状中央部52aの上端からなめらかに90度だけ湾曲した湾曲部52fを介して下流側に水平に延びた円筒状の下流側拡径端部52gとを有し、中間接続管52の上流側円筒状端部52dは、上流側接続管51の下流側拡径端部51eに圧入・嵌挿されて液密に且つ取外し可能に嵌合されている。このとき、典型的には、中間接続管52の上流側円筒状端部52dの上流端が上流側接続管51の下流側拡径端部51eの上流端にある端壁51gに実際上当接する。
【0047】
下流側接続管53は、円筒状の管からなり、円形枡40の本体41の周壁部43の本体部46に形成された出口側開口部49に嵌合された環状シール部材54に、軸線方向の中央部53aで液密に嵌合されている。環状シール部材ないしパッキン54は、天然又は人工のゴム等からなり、軸線に沿った断面がU字状でUの凹部54aに枡40の周壁部43の本体部46の開口49の周縁の壁部46aが嵌め込まれている。下流側接続管53の円筒状の上流側端部53bは、中間接続管52の下流側拡径端部51eに圧入・嵌挿されて液密に且つ取外し可能に嵌合されている。このとき、典型的には、下流側接続管53の上流端部53bの上流端が中間接続管52の下流側拡径端部52gの上流端にある端壁52hに実際上当接する。
【0048】
下流側接続管53の下流側端部53cは、排水管60の上流側開口部61に圧入・嵌挿されて液密に且つ取外し可能に嵌合されている。このとき、典型的には、排水管60の上流側開口部61の上流端62が円形枡40の開口部49のシール部材54の下流側端面54bに実際上当接する。
【0049】
出口管24、三つの接続管部51,52,53及び排水管60は、隣接する部分が相互に液密に且つ取外し可能に嵌合される限り、どちらが半径方向内側に位置するように嵌合されてもよい。なお、フィルタ装置10が円形枡40に対して取外し可能であるように嵌合箇所のうちの少なくとも一箇所が取外し可能であれば、他の箇所は、取外し不能に接着剤などで固着されていてもよい。また、図示の例においては、接続管50が三つの部分51,52,53からなるけれども、例えば接続管部51,52が一体的に形成ないし成形されていても、接続管部52,53が一体的に形成ないし成形されていても、三つの接続管部51,52,53が一体的に形成ないし成形されていてもよい。更に、中間接続管部52は、実際上一平面内でS字状に曲がっているけれども、上流側及び下流側の端部52d、52gがねじれの位置にあってもよく、また場合によっては、湾曲部での曲折が90度以上であったり90度以下であってもよい。その場合、中央管部52aは鉛直方向に延びる代わりに、鉛直方向に対して傾斜していてもよい。接続管50の接続管部51,52,53は、典型的には塩化ビニール樹脂のようなプラスチック材料からなるけれども、少なくとも一部が、可撓性のチューブからなっていてもよい。なお、接続機構55は、接続管50に加えてシール部材54を含む。
【0050】
以上の如く構成されたフィルタ装置10を含む排水浄化機構は、接続機構55を介して排水管60及び円形枡40に固定されるから、接続機構55を介して円形枡40内に配設するだけで、円形溜め枡40の室45内の汚水の液位が排水管60の下縁Lを超えると汚水W3を小魚が生息し得る程度に濾過・浄化した水W4として排水管60に流出させ得る。従って、排水管60からU字溝90を通って排水W4が放流される河川の生態環境を大幅に改善し得る。
【0051】
また、フィルタ装置10は、接続機構50で取外し可能であるから、浄化槽80の定期的なメンテナンスに合わせてフィルタ装置10を取り換えるようにすれば、実際上いつでも、濾過水W4の水質を所望のレベルに確保し得る。
【0052】
なお、排水管60は、図2の(a)において想像線60aで示したように、フィルタ装置10よりも下方にあってもよい。その場合、接続管は、図2の(a)において部分的に想像線50aで示したように、実線50で示した状態と鏡映対称な状態に曲折して出口部24につながる。この場合、出口部は、符号24aで示したようにフィルタ装置10の下流側端壁23の下端近傍にあってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例のフィルタ装置を説明するためのもので、(a)は好ましい一実施例のフィルタ装置を用いた排水浄化機構の全体の説明図で地中ないし地下にある部分を全て実線で示したもの、(b)は(a)のうちフィルタ装置と排水管とをつなぐ接続管の詳細な一例の一部破断側面説明図。
【図2】図1のフィルタ装置を円形枡内に載置された状態で示したもので、(a)は一部破断斜視説明図(排水管を接続した状態)、(b)は(a)の上面説明図(排水管を接続していない状態)。
【図3】図1のフィルタ装置の詳細に示したもので、(a)は軸線に沿った断面説明図、(b)は下流端側から見た端面説明図、(c)は上流端側から見た端面説明図。
【符号の説明】
10 フィルタ装置
11 容器(フィルタ装置本体)
12 濾材充填室
13 濾過機構(濾材積層体)
14 内側本体部
17 上流側外側本体部
18 下流側外側本体部
20 上流側端壁
21 孔(汚水流入口)
23 下流側端壁
24 出口部
26 濾過水流出口形成用の管
27 充填用間隙
28,32 小玉石の層(濾材)
29,31 棕櫚の毛の層(濾材)
30 木炭の層(濾材)
33,34,35,36,37 メッシュ状仕切部材
38 載置台
40 円形枡
41 枡本体
42 蓋
43 周壁部
44 底壁部
45 枡内の室
48 枡への汚水の流入口(入口開口)
49 枡からの濾過水の流出口(出口開口)
50,50a 接続管
51,52,53 接続管部
54 環状シール部材
55 接続機構
60,60a 排水管
61 入口開口部
70 円形枡
80 浄化槽
81,82,83,85 汚水配管
90 U字溝
A,C 中心軸線
W1 汚水
W2 生活雑排水
W3 汚水
W4 濾過済浄化水(濾過水)

Claims (4)

  1. 濾材充填室並びに該濾材充填室につながった汚水流入口及び濾過水流出口を備えたフィルタ容器と、濾材充填室に充填された濾材とを有し、浄化槽等から排出される汚水を小魚が生息し得る程度に濾過するフィルタ装置であって、
    フィルタ容器は、浄化槽等からの汚水が流入する入口側開口を一側に備え該汚水を一時的に溜めるべく地中に埋設された溜め枡内に溜まった汚水が前記汚水流入口から入るように、溜め枡内に収容されるべく構成され、
    フィルタ容器の前記濾過水流出口が、溜め枡とU字溝とをつなぎ該フィルタ容器よりも小径の排水管の流入口に取外し可能に接続されるように構成され
    前記汚水流入口が、フィルタ容器のうち溜め桝の前記入口側開口に向き上下方向に延びた壁部規定部分に形成された多数の小孔からなり、フィルタ容器の壁部規定部分のうち濾過水流出口とは反対側の壁部規定部分に形成されているフィルタ装置。
  2. 濾過水流出口がフィルタ容器の上部に形成されている請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. フィルタ容器は円筒状で中心軸線が水平になるように溜め枡内に配設されるべく構成されており、汚水流入口が円筒状のフィルタ容器の一端面の大半の領域に分布するように形成された多数の小孔からなり、濾過水流出口が円筒状容器の他端面において中心軸線に対して上方にずれた位置に形成されている請求項1又は2に記載のフィルタ装置。
  4. 浄化槽等からの水を一時的に溜め得るように地中に埋設された溜め枡と、該溜め枡からの排水をU字溝に流すべく地下に埋設された排水管と、溜め枡から排水管に入る水を小魚が生息し得る程度に浄化すべく、溜め枡内に配置され排水管の流入口に取外し可能に取り付けられた請求項1からまでのいずれか一つの項に記載のフィルタ装置とを有する排水浄化機構。
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