JP6534520B2 - 試験装置及び試験システム - Google Patents

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Description

本発明は、試験装置及び試験システムに関する。
従来、監視領域において火災の発生を検出した場合に火災信号を出力する感知器と、当該火災信号を受信して監視領域の状態を報知する受信機とを備える防災システムが知られている。この防災システムについては、当該防災システムが正常に動作することを確認するための動作試験が定期的に行われるが、当該動作試験では、少なくとも、例えば、火災信号を出力させる作業を感知器側で行う作業者と、動作試験の試験結果として受信機の状態を受信機側で確認する作業者とを含む複数名の作業者を要するために、当該動作試験を行うのに手間を要していた。
そこで、動作試験を行う場合の手間を軽減するために、例えば一名の作業者によって動作試験を行うことができる防災システムが提案されている(例えば、特許文献1)。この防災システムは、火災信号を出力する感知器と、当該火災信号を受信する受信機とを備えており、この受信機は、動作試験を行う場合に、作業者が携帯している携帯端末との間で無線通信を行うことにより、受信機が受信した火災信号を当該携帯端末に対して送信する通信手段を有している。そして、この防災システムの動作試験を行う場合、作業者は、火災信号を出力するための作業を感知器側で行った後、当該感知器側において、携帯端末を用いて受信機の状態の確認を行っている。
特開2003-109137号公報
しかしながら、特許文献1の防災システムでは、受信機と携帯端末との間で行われる無線通信において、例えば、他の電波と混信したり、監視領域に設けられている壁等の遮蔽物により電波が遮蔽されたりした場合、通信に障害が発生することにより、受信機から携帯端末に対して火災信号を送信することができなくなり、感知器側において受信機の状態を確認するのが困難になることがある。このような場合、感知器側から受信機側に移動して受信機の状態を確認する必要があるので、防災システムにおける動作試験を行うための手間が増大する虞があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、防災システムの試験の作業効率を向上させることができる、試験装置及び試験システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の試験装置は、受信機と監視領域に設けられている感知器とを有する防災システムであり、前記受信機側と前記監視領域側とにおいて電話用通信線を介して通話可能である前記防災システムのための試験装置であって、前記感知器は、前記受信機が通常監視モードか試験モードかに関わらず異常の検出に基づき発報信号を前記受信機に対して送信し、前記受信機は、前記試験モード時にのみ前記発報信号を受信した場合に、前記防災システムの試験の結果を示す第2試験信号を、前記電話用通信線を介して出力し、前記試験装置は、前記電話用通信線を介して前記第2試験信号を受信する通信手段と、前記通信手段が受信した前記第2試験信号に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記試験結果情報を出力する出力手段と、前記試験結果情報を試験の実施時間を示すヘッダ情報と共に記憶する記憶部と前記記憶部から前記試験の実施時間に基づいて前記記憶した試験結果を抽出可能とする試験結果抽出部と、を備える。
また、請求項2に記載の試験装置は、受信機と監視領域に設けられている感知器とを有する防災システムであり、前記受信機側と前記監視領域側とにおいて電話用通信線を介して通話可能である前記防災システムのための試験装置であって、前記受信機は異常の発生を監視する通常監視モードと、前記防災システムの動作試験を行う試験モードと、が切り替え可能であって、前記感知器は、前記受信機が通常監視モードか前記試験モードかに関わらず異常の検出に基づき発報信号を前記受信機に対して送信し、前記受信機は、前記試験モードの場合において前記発報信号を受信した場合にのみ、前記防災システムの試験の結果を示す第2試験信号を、前記電話用通信線を介して出力し、前記試験装置は、前記電話用通信線を介して前記第2試験信号を受信する通信手段と、前記通信手段が受信した前記第2試験信号に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記試験結果情報を出力する出力手段と、を備え、前記通信手段は前記受信機の前記通常監視モードと前記試験モードの切替を行う信号を送信する。
また、請求項3に記載の試験装置は、請求項1又は2に記載の試験装置において、前記試験装置は、前記通常監視モードと前記試験モードの切替のうち、前記通常監視モードから前記試験モードに切替する機能を有さず、前記試験モードから前記通常監視モードに切替する機能のみを有する。
また、請求項に記載の試験装置は、請求項1から3の何れか一項に記載の試験装置において、前記受信機は、前記発報信号を受信した場合に、前記発報信号を待ち受ける第1モードから前記発報信号を受信した第2モードに切り替えられた後、前記第2試験信号を出力し、前記試験装置の前記通信手段は、前記第2試験信号を受信した後、前記受信機を前記第2モードから前記第1モードに切り替えるための切替信号を前記電話用通信線を介して前記受信機に対して送信する。
また、請求項に記載の試験システムは、前記請求項に記載の試験装置と、前記受信機と前記試験装置の受信手段との間での通信を中継するために前記電話用通信線に接続される無線中継手段と、を備え、前記試験装置の前記受信手段は、前記無線中継手段との間で無線通信を行う。
また、請求項に記載の試験システムは、請求項に記載の試験システムにおいて、前記電話用通信線には、前記電話用通信線が敷設される方向にわたって複数の接続手段が設けられており、前記無線中継手段は、前記複数の接続手段に接続される。
請求項1に記載の試験装置によれば、電話用通信線を介して受信した第2試験信号に基づいて、防災システムの結果を示す試験結果情報を確実に出力することができるので、例えば、第1試験信号を出力する作業と試験結果を確認する作業とを、一人の作業者が監視領域側において行うことができ、防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。従って、例えば、監視領域側と受信機側との間において、電波を遮蔽する遮蔽物が設けられている場合においても、当該遮蔽物が設けられている位置に対応する位置では、電話用通信線を介して第2試験信号の通信が行われているので、この場合でも第2試験信号を確実に受信することができ、前述のように防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。また、例えば、監視領域側と受信機側との間においては、電話用通信線を介して第2試験信号の通信が行われるので、他の電波との混信を防止することができ、前述のように防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。
請求項に記載の試験装置によれば、受信機のモードを、発報信号を受信した第2モードから、発報信号を待ち受ける第1モードに、切替信号を用いて切り替えることができるので、受信機のモードを遠隔操作により切り替えることにより防災システムの試験を続けて行うことができ、防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。
請求項に記載の試験システムによれば、試験装置の受信手段が無線中継手段との間で無線通信を行うので、試験装置の携帯性を向上させることができ、防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。
請求項に記載の試験システムによれば、無線中継手段と試験装置との間の無線通信が確実に行われるように、接続手段に無線中継手段を接続することができるので、試験装置が第2試験信号を確実に受信することができ、防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る防災システム及び試験システムを示すブロック図である。 実施の形態に係る機器特定情報を示す図である。 実施の形態に係る受信機による試験処理のフローチャートである。 実施の形態に係る端末装置による試験処理のフローチャートである。 実施の形態に係るシステム全体での試験処理のフローチャートである。
以下に、本発明に係る試験装置及び試験システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、電話用通信線を介して受信機から受信した第2試験信号に基づいて、生成した試験結果情報を出力する試験装置及び試験システムに関するものである。
ここで、「監視領域」は、防災システムによる監視対象となっている領域であり、例えば、建築物の部屋、廊下、階段等を含む概念である。
また、以下の実施の形態においては、本発明をP型の受信機に適用した例を示すが、発報信号を出力した感知器を個別に特定することが可能なR型の受信機に対しても、本発明を同様に適用することができる。
(構成)
まず、本実施の形態に係る防災システム及び試験システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システム及び試験システムを示すブロック図である。
(構成‐防災システム)
まず、防災システム100は、災害を防止するためのシステムである。この防災システム100は、感知器1a〜1c、発信機2a、発信機2b、電話用通信線3a、電話用通信線3b、及び受信機4を備えており、感知器1a〜1c、発信機2a、発信機2b及び受信機4は、通信線5a及び通信線5bを介して相互に通信できるように接続されている。具体的には、感知器1a及び発信機2aと受信機4とは、通信線5aを介して接続されており、感知器1b、感知器1c及び発信機2bと受信機4とは、通信線5bを介して接続されている。
なお、以下では、感知器1a〜1cを区別する必要がない場合には、単に「感知器1」と総称し、発信機2a及び発信機2bを相互に区別する必要がない場合には、単に「発信機2」と総称し、通信線5a及び通信線5bを区別する必要がない場合には、単に「通信線5」と総称し、電話用通信線3a及び電話用通信線3bを区別する必要がない場合には、単に「電話用通信線3」と称することとする。
(構成‐防災システム‐感知器)
まず、感知器1は、監視領域における異常の発生を検出する防災検出手段である。具体的には、この感知器1は、火災やガス漏れ等を検出した場合に発報信号(第1試験信号)を、自己が接続されている通信線5を介して出力する装置であり、例えば、煙感知器、ガス感知器、又は熱感知器等であって、所定の法令に定められている設置基準を満たすように、監視領域内の天井や壁に取り付けられている。なお、本実施の形態では、感知器1aが監視領域のうちの領域Aに設けられており、感知器1b及び感知器1cが監視領域のうちの領域Bに設けられていることとして説明する。
(構成‐防災システム‐発信機)
また、発信機2は、監視領域における異常を発信する発信手段である。具体的には、この発信機2は、後述する異常感知信号を、自己が接続されている通信線5を介して出力する装置であり、所定の法令に定められている設置基準を満たすように、例えば、監視領域内の壁に取り付けられている。なお、本実施の形態では、発信機2aが感知器1aの周辺(つまり、領域A)に設けられており、発信機2bが感知器1b及び感知器1cの周辺(つまり、領域B)に設けられていることとする。
また、発信機2aは、発信ボタン21a及びコネクタ22aを備え、発信機2bは、発信ボタン21b及びコネクタ22bを備える。なお、以下では、発信ボタン21a及び発信ボタン21bを相互に区別する必要がない場合には、単に「発信ボタン21」と総称し、コネクタ22a及びコネクタ22bを相互に区別する必要がない場合には、単に「コネクタ22」と総称することとする。
(構成‐防災システム‐発信機‐発信ボタン)
発信ボタン21は、監視領域における異常を手動で報知するためのボタンである。この発信ボタン21が押下された場合、発信機2は、異常を感知したことを示す異常感知信号を出力する。
(構成‐防災システム‐発信機‐コネクタ)
コネクタ22は、コネクタ22に接続された機器を電話用通信線3に対して電気的に接続するための接続手段であり、電話用通信線3に対して電気的に接続されている。
(構成‐防災システム‐電話用通信線)
電話用通信線3は、主に電話用として用いられる通信線であり、具体的には、監視領域側と後述する受信機4側とにおいて、当該電話用通信線3を介して通話できるように、一端が受信機4に接続されており、更にこの受信機4から監視領域にわたって敷設されている。そして、この電話用通信線3には、機器を接続するための接続手段としてのコネクタ22が、電話用通信線3が敷設される方向にわたって複数設けられている。具体的には、電話用通信線3aにはコネクタ22aが設けられており、電話用通信線3bにはコネクタ22bが設けられている。
(構成‐防災システム‐受信機)
また、受信機4は、各種信号を受信して、受信した信号に応じた処理を行う防災受信手段である。具体的には、この受信機4は、例えば、前述の感知器1が設けられている位置から離れている管理室に設置されており、操作部41、表示部42、音響部43、記憶部44、接続部45、及び制御部46を備える。
(構成‐防災システム‐受信機‐操作部)
受信機4に設けた操作部41は、受信機4に対する各種の操作を行うための操作手段であり、具体的には、切替ボタン411等を備えて構成されている。
(構成‐防災システム‐受信機‐操作部‐切替ボタン)
切替ボタン411は、受信機4の運転モードを、後述する通常監視モード又は試験モードの何れかに切り替えるためのボタンである。ここで、「通常監視モード」とは、監視領域での異常の発生を監視するための受信機4の運転モードであり、受信機4の運転モードがこの通常監視モードに切り替えられている場合、防災システム100の動作試験は行われない。なお、「防災システム100の動作試験」とは、防災システム100が正常に動作するか否かを判定する試験である。また、「試験モード」とは、防災システム100の動作試験を行うための受信機4の運転モードであり、防災システム100の動作試験を行う場合、受信機4の運転モードをこの試験モードに切り替える必要がある。
そして、受信機4の運転モードを試験モードに切り替えた状態で防災システム100の動作試験を行う場合、受信機4の状態は、後述するように、試験モードにおける初期状態又は当該試験モードにおける発報検出状態に適宜切り替えられることになる。ここで、「初期状態」とは、後述する試験処理における受信機4の初めの状態と同様な状態であり、具体的には、感知器1から出力される発報信号を待ち受けるための受信機4の第1モードとしての状態である。また、「発報検出状態」とは、受信機4が発報信号を受信した場合の受信機4の状態であり、具体的には、受信した発報信号に関する情報を報知するための受信機4の第2モードとしての状態である。
(構成‐防災システム‐受信機‐表示部)
受信機4に設けた表示部42は、防災に関する各種情報を表示するための表示手段であり、具体的には、各種情報を表示する表示灯又はディスプレイ等を備えて構成されている。
(構成‐防災システム‐受信機‐音響部)
受信機4に設けた音響部43は、防災に関する各種警報音を出力するための音響手段であり、具体的には、各種警報音を出力するスピーカ等を備えて構成されている。
(構成‐防災システム‐受信機‐記憶部)
受信機4に設けた記憶部44は、受信機4の動作に必要なプログラム及び各種デ−タが記憶されている記憶手段であり、具体的には、後述する機器特定情報が記憶されている。
(構成‐防災システム‐受信機‐記憶部‐機器特定情報)
ここで、図2は、実施の形態に係る機器特定情報を示す図である。機器特定情報は、防災システム100の機器を特定するための情報であり、項目「回線」、「感知器」、「監視領域」、及び「電話用通信線」と、各項目に対応する情報が相互に関連付けられて記憶されている。
項目「回線」に対応して記憶される情報は、受信機4に接続されている通信線を特定する情報である(図2の場合、「通信線5a」、「通信線5b」)。項目「感知器」に対応して記憶される情報は、各通信線に接続されている感知器を特定する情報である(図2の場合、「感知器1a」、「感知器1b、感知器1c」)。項目「監視領域」に対応して記憶される情報は、項目「感知器」で特定されている感知器が設けられている監視領域を示す情報である(図2の場合、「領域A」、「領域B」)。項目「電話用通信線」に対応して記憶される情報は、項目「監視領域」で特定されている監視領域に対応する電話用通信線を示す情報である(図2の場合、「電話用通信線3a」、「電話用通信線3b」)。なお、「項目「監視領域」で特定されている監視領域に対応する電話用通信線」とは、監視領域のうちの各領域内に設けられているコネクタ22が接続されている電話用通信線3のことである。
(構成‐防災システム‐受信機‐接続部)
接続部45は、機器を電話用通信線3に対して電気的に接続するための接続手段であり、具体的には、電話用通信線3に対して電気的に接続されているコネクタである。そして、この接続部45に一方の電話機を接続し、前述の発信機2のコネクタ22に他方の電話機を接続した場合、当該一方の電話機及び他方の電話機は、電話用通信線3を介して通信可能に接続されて、これらの電話機を用いて受信機4側と監視領域側とにおいて通話を行うことが可能になる。
(構成‐防災システム‐受信機‐制御部)
受信機4に設けた制御部46は、受信機4に関する各種の制御を行う制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケ−ションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデ−タを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュ−タである。特に、実施の形態に係る火災検出プログラムは、任意の記録媒体又はネットワ−クを介して制御部46にインスト−ルされることで、制御部46の各部を実質的に構成する(後述する端末装置7の制御部76も同様とする)。
この制御部46は、機能概念的に、監視部461及び試験部462を有する。
(構成‐防災システム‐受信機‐制御部‐監視部)
監視部461は、受信機4の運転モードが通常監視モードに切り替えられている場合に、監視領域での異常の発生を監視するための処理を行う監視手段である。なお、監視部461によって行われる監視領域での異常の発生を監視するための処理としては、公知の処理を用いることができる。
(構成‐防災システム‐受信機‐制御部‐試験部)
試験部462は、受信機4の運転モードが試験モードに切り替えられている場合に、防災システム100の動作試験のための処理を行う試験手段である。なお、試験部462の詳細については、後述する。
(構成‐試験システム)
次に、試験システム600は、防災システム100の動作試験を行うためのシステムであり、無線中継器6、及び端末装置7を備える。
(構成‐試験システム‐無線中継器)
無線中継器6は、受信機4と後述する端末装置7との間の通信を中継する無線中継手段であり、具体的には、前述の電話機の代わりに、発信機2のコネクタ22に接続される例えば無線ルータである。
(構成‐試験システム‐端末装置)
端末装置7は、防災システム100の動作試験を行うための試験端末である。具体的には、端末装置7は、防災システム100の動作試験を行う作業者によって携帯される携帯端末であり、例えば、携帯電話機又はパーソナルコンピュータ等を含む汎用的に用いられる装置、又は、受信機4のための専用装置等によって構成されており、通信部71、操作部72、表示部73、音響部74、記憶部75、及び制御部76を備える。
(構成‐試験システム‐端末装置‐通信部)
通信部71は、無線中継器6との間で無線通信を行うための通信手段であり、具体的には、無線通信を行うためのアンテナ等を備えて構成されている。
(構成‐試験システム‐端末装置‐操作部)
端末装置7に設けた操作部72は、端末装置7に対する各種の操作を行うための操作手段であり、具体的には、操作ボタン又はタッチパネル等を備えて構成されている。
(構成‐試験システム‐端末装置‐表示部)
端末装置7に設けた表示部73は、防災システム100の動作試験に関する各種情報を表示するための表示手段であり、具体的には、各種情報を表示するディスプレイ等を備えて構成されている。
(構成‐試験システム‐端末装置‐音響部)
端末装置7に設けた音響部74は、防災システム100の動作試験に関する各種試験音を出力するための音響手段であり、各種試験音を出力するスピーカ等を備えて構成されている。
(構成‐試験システム‐端末装置‐記憶部)
端末装置7に設けた記憶部75は、端末装置7の動作に必要なプログラム及び各種デ−タが記憶されている記憶手段であり、具体的には、後述する動作試験結果情報が記憶されている。
(構成‐試験システム‐端末装置‐制御部)
端末装置7に設けた制御部76は、端末装置7に関する各種の制御を行う制御手段であり、具体的には、生成部761を有する。
(構成‐試験システム‐端末装置‐制御部‐生成部)
生成部761は、後述する動作試験結果情報を生成する生成手段である。なお、生成部761の詳細については、後述する。
(処理)
次に、このように構成された防災システム100及び試験システム600によって行われる試験処理について説明する。「試験処理」とは、防災システム100の動作試験を行うための処理である。この試験処理は、防災システム100及び試験システム600の電源スイッチをオンした後に、受信機4の運転モードが切替ボタン411を介して試験モードに切り替えられた場合に、起動する。ここでは、受信機4での処理、及び端末装置7での処理について説明した後、システム全体での処理について説明する。
(処理‐受信機での試験処理)
まず、受信機4での試験処理について説明した後、具体例について説明する。
図3は、実施の形態に係る受信機による試験処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。まず、図3のSA1において試験部462は、受信機4の状態を初期状態にする。
次に、SA2において試験部462は、受信機4が後述の発報信号を受信したか否かを監視する。具体的には、通信線5を介して発報信号を受信したか否かを監視する。そして、発報信号を受信した場合(SA2のYES)、SA3に移行する。また、発報信号を受信しなかった場合(SA2のNO)、再度、SA2の処理を行う。
ここで、「発報信号」とは、火災やガス漏れ等を検出したことを示す信号であり、前述したように、感知器1が出力する信号である。この発報信号については、試験処理では、例えば、感知器1の周辺で火災を模擬した環境を作るための試験用治具(不図示)を用いて模擬火災を発生させた場合に、感知器1が出力することとする。
次に、SA3において試験部462は、受信機4の状態を初期状態から発報検出状態に切り替えて、受信した発報信号に関する情報を報知する。具体的には、記憶部44に記憶されている機器特定情報等に基づいて、SA2で受信した発報信号に関連する監視領域を特定し、特定結果が反映させた後述の試験結果信号の生成及び出力を行う。この場合、発報信号を受信したことを示す情報の、表示部42に対する表示も行うこととしてもよい。なお、SA3での処理の詳細については、後述の具体例において説明する。
次に、SA4において試験部462は、受信機4が後述の試験復旧信号を受信したか否かを監視する。具体的には、電話用通信線3を介して試験復旧信号を受信したか否かを監視する。そして、試験復旧信号を受信した場合(SA4のYES)、SA5に移行する。また、試験復旧信号を受信しなかった場合(SA4のNO)、発報検出状態を維持したまま、再度、SA4の処理を行う。
ここで、「試験復旧信号」とは、受信機4を復旧させるための信号であり、具体的には、受信機4の運転モードが試験モードになっている場合において、このモードでの受信機4の状態を発報検出状態から初期状態に切り替えるため切替信号である。
次に、SA5において試験部462は、復旧処理を行った後、再度、SA1の処理を行う。ここで、「復旧処理」とは、受信機4及び感知器1を復旧する処理であり、具体的には後述する。
(処理‐受信機での試験処理‐具体例)
感知器1a〜1c各々が発報信号を出力した場合の、受信機4での試験処理は互いに同様であるので、以下では、図1及び図2を参照しつつ、感知器1aが発報信号を出力した場合の具体例について説明する。
図1の感知器1aが発報信号を出力した場合、図3のSA2において当該発報信号を受信した後、SA3において試験部462は、SA2で受信した発報信号が伝送された通信線を特定し、特定した通信線が図2の機器特定情報で対応付けられている感知器、監視領域、及び電話用通信線を特定した上で、特定結果に基づいて後述の試験結果信号を生成し、生成した試験結果信号を、電話用通信線3を介して出力する。
図3に戻って、SA3において具体的には、試験部462は、SA2で受信したこの発報信号が伝送された通信線として通信線5aを特定し、図2の機器特定情報において「通信線5a」に対応する「感知器1a」を通信線5aに接続されている感知器として特定し、また、「領域A」を感知器1aが設けられている監視領域として特定し、更に、「電話用通信線3a」を領域Aに対応する電話用通信線として特定する。次に、試験部462は、特定した「領域A」を示す発報領域情報と、特定した「感知器1a」を示す発報感知器情報とを含む試験結果信号(以下、「領域A及び感知器1aを示す試験結果信号」とも称する)を生成する。次に、試験部462は、生成した試験結果信号を、前述の特定した電話用通信線3aを介して出力する。
ここで、「試験結果信号」とは、防災システム100の動作試験の結果を示す信号であり、例えば、発報領域情報及び発報感知器情報が含まれている第2試験信号である。「発報領域情報」とは、発報信号を出力した感知器が設けられている監視領域を示す情報である。「発報感知器情報」とは、発報領域情報が示す監視領域に設けられている感知器を示す情報である。
図3に戻って、次に、SA4において試験復旧信号を受信した場合、SA5において試験部462は、復旧処理として、受信機1の状態を初期状態に戻すための処理、及び、感知器1aに対して感知器復旧信号を送信して感知器1aを発報する前の監視状態に戻すための処理を行う。
(処理‐端末装置での試験処理)
次に、端末装置7による試験処理について説明する。
図4は、実施の形態に係る端末装置による試験処理のフローチャートである。まず、図4のSB1において制御部76は、端末装置7の状態を初期状態にする。ここで、端末装置7についての「初期状態」とは、試験処理における端末装置7の初期状態又は当該初期状態に対応するであり、具体的には、電話用通信線3及び無線中継器6を介して受信機4から送信されてくる試験結果信号を待っている状態である。
次に、SB2において制御部76は、通信部71が試験結果信号を受信したか否かを監視する。具体的には、無線中継器6との間における無線通信を介して試験結果信号を受信したか否かを監視する。そして、試験結果信号を受信した場合(SB2のYES)、SB3に移行する。また、試験結果信号を受信しなかった場合(SB2のNO)、再度、SB2の処理を行う。
次に、SB3において生成部761は、SB2で受信した試験結果信号に基づいて、後述の動作試験結果情報を生成する。具体的には、試験結果信号から、発報領域情報と発報感知器情報を取得し、取得したこれらの情報が含まれる動作試験結果情報を生成する。ここで、「動作試験結果情報」とは、防災システム100の動作試験の結果を示す試験結果情報であり、前述したように、例えば、受信機4が送信した試験結果信号に含まれている発報領域情報と発報感知器情報とが含まれている。
次に、SB4において制御部76は、SB3で生成した動作試験結果情報を表示部73に表示した後、当該情報を記憶部75に記憶する。
次に、SB5において制御部76は、試験処理を継続するか否かを判断する。具体的には、操作部72を介して行われる作業者による操作に基づいて前述の判断を行う。そして、試験処理を継続するものと判断した場合(SB5のYES)、SB6に移行する。また、試験処理を継続しないものと判断した場合(SB5のNO)、SB7に移行する。
次に、SB6において制御部76は、試験復旧信号を出力した後、再度、SB1の処理を行う。
一方、SB7において制御部76は、試験復旧信号を出力した後、試験処理を終了する。
(処理‐システム全体での試験処理)
次に、システム全体での試験処理について説明する。図5は、実施の形態に係るシステム全体での試験処理のフローチャートである。なお、図5の各ステップにおいて、図3及び図4の各ステップに対応するものには、説明の便宜上、括弧書にて図3及び図4の各ステップの符号を併せて付す。ここでは、端末装置7を携帯している作業者が、感知器1a〜1cを順次発報させて防災システム100の動作試験を行う場合の試験処理の具体例について、試験処理が起動したところから説明する。
(処理‐システム全体での試験処理‐感知器1aが発報する場合の具体例)
試験処理が起動した場合、図5のSC1において感知器1は監視領域を監視する監視状態になっており、SD1において受信機4は初期状態になり、SE1において端末装置7も初期状態になる。このとき、図1の無線中継器6を、感知器1aの周辺(つまり、領域A)に設けられている発信機2aのコネクタ22aに接続する。
次に、作業者が前述の試験用治具を用いて感知器1aの周辺で模擬火災を発生させた場合、図5のSC2において感知器1aは、発報信号を出力する。
次に、SD2において受信機4は、この発報信号を受信し、受信した発報信号に基づいて、SD3において前述の「領域A及び感知器1aを示す試験結果信号」の生成及び出力等を行うことにより、受信した発報信号に関する情報を報知する。この場合、図1の受信機4から出力された試験結果信号は、電話用通信線3a及び無線中継器6を介して、端末装置7に送信される。
次に、図5のSE2において端末装置7は、無線中継器6との間で無線通信を行うことにより、試験結果信号を受信する。
次に、SE3において端末装置7は、SE2で受信した試験結果信号から、発報領域情報として「領域A」及び発報感知器情報としての「感知器1a」を取得し、取得したこれらの情報が含まれる動作試験結果情報として生成し、生成したこの情報の表示部73への表示と記憶部75への記憶とを、SE4において行う。この場合、作業者は、表示部73に表示されている動作試験結果情報を視認することにより、動作試験の結果を確認することが可能となる。
次に、図4のSB5において作業者が操作部72を介して試験を継続するための操作を行うことにより、端末装置7は、試験処理を継続するものと判断して、図5のSE5において試験復旧信号を出力した後、SE1に移行する。この場合、SE5で出力された試験復旧信号は、図1の無線中継器6及び電話用通信線3aを介して、受信機4に送信される。
次に、図5のSD4において受信機4は、SE5で出力された復旧信号を受信した後、SD5において復旧処理を行った後、SD1に移行する。
次に、SC3において感知器1は、前述のSD5での受信機4による復旧処理によって、復旧した後、SC1に移行する。
(処理‐システム全体での試験処理‐感知器1bが発報する場合の具体例)
次に、図1の無線中継器6を、感知器1bの周辺(つまり、領域B)に設けられている発信機2bのコネクタ22bに接続しなおした上で、感知器1bを発報させた後、感知器1aを発報させる場合と同様な処理を行う。
(処理‐システム全体での試験処理‐感知器1cが発報する場合の具体例)
次に、感知器1cの周辺(つまり、領域B)に設けられている発信機2bのコネクタ22bに無線中継器6が既に接続されているので、このままの接続を維持した状態で、感知器1cを発報させた後、感知器1aを発報させる場合と同様な処理を行う。なお、図5のSE4の後に、試験を終了するための操作を行うことにより、試験処理が終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、電話用通信線3を介して受信した試験結果信号に基づいて、防災システムの結果を示す動作試験結果情報を確実に出力することができるので、例えば、発報信号を出力する作業と試験結果を確認する作業とを、一人の作業者が監視領域側において行うことができ、防災システム100の動作試験の作業効率を向上させることができる。従って、例えば、監視領域側と受信機4側との間において、電波を遮蔽する遮蔽物が設けられている場合においても、当該遮蔽物が設けられている位置に対応する位置では、電話用通信線3を介して試験結果信号の通信が行われているので、この場合でも試験結果信号を確実に受信することができ、前述のように防災システム100の動作試験の作業効率を向上させることができる。また、例えば、監視領域側と受信機4側との間においては、電話用通信線3を介して試験結果信号の通信が行われるので、他の電波との混信を防止することができ、前述のように防災システム100の動作試験の作業効率を向上させることができる。
また、受信機4の状態を、発報信号を受信した発報検出状態から、発報信号を待ち受ける初期状態に、試験復旧信号を用いて切り替えることができるので、受信機4の状態を受信機4に対する遠隔操作により切り替えることにより防災システム100の動作試験を続けて行うことができ、防災システム100の動作試験の作業効率を向上させることができる。
また、端末装置7の通信部71が無線中継器6との間で無線通信を行うので、端末装置7の携帯性を向上させることができ、防災システム100の動作試験の作業効率を向上させることができる。
また、無線中継器6と端末装置7との間の無線通信が確実に行われるように、コネクタ22に無線中継器6を接続することができるので、端末装置7が試験結果信号を確実に受信することができ、防災システム100の動作試験の作業効率を向上させることができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
(電話用通信線について)
上記実施の形態では、図1の電話用通信線3の一端が受信機4に接続されている場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、電話用通信線3が受信機4に対して物理的には接続されておらず、受信機4と電話用通信線3との間に互いに無線通信を行う一対の無線通信手段が設けられており、更に、各無線通信手段に対して受信機4及び電話用通信線3が夫々接続されており、この無線通信手段による無線通信を利用することにより、受信機4は、電話用通信線3を介して通信を行うこととしてもよい。
(受信機と端末装置との通信について)
上記実施の形態では、図1の受信機4と端末装置7とが、無線中継器6を介して通信する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、コネクタ22に対して端末装置7を有線接続し、前述の無線中継器6を介さずに受信機4と端末装置7とが通信することとしてもよい。この場合、受信機4と端末装置7との間において無線通信が行われずに有線にて通信が行われているので、電波の遮蔽物の有無、又は混信する可能性がある他の電波の有無に関わらず、受信機4と端末装置7との間の通信を確実に行うことができ、防災システム100の動作試験の作業効率を確実に向上させることができる。
(コネクタの個数について)
上記実施の形態では、図1の電話用通信線3aに一つのコネクタ22aが設けられており、電話用通信線3bに一つのコネクタ22bが設けられている場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、防災システム100が大規模になった場合、各領域に対して発信機2が複数設けられ、電話用通信線3a及び電話用通信線3b各々に対してコネクタ22が複数設けられることとしてもよい。
(試験結果信号について)
上記実施の形態では、図1の受信機4が、発報信号を受信した場合に電話用通信線3a又は電話用通信線3bに対して試験結果信号を出力することについて説明したが、これに限られるものではない。例えば、発報信号を受信した場合に、受信機4が、受信機4に接続されている電話用通信線全て(つまり、電話用通信線3a及び電話用通信線3b)に対して、試験結果信号を出力することとしてもよい。
(動作試験結果情報について)
上記実施の形態の図4のSB4における動作試験結果情報の記憶については、動作試験終了後において所定の条件に基づいて抽出することができるように、例えば、試験条件、又は試験の実施時間等を示すヘッダ情報が付された状態で記憶されることとしてもよい。更に、受信機4の動作履歴を示す動作履歴情報が受信機4の記憶部44記憶されていることし、端末装置7は、所定の手段を用いて受信機4から動作履歴情報を取得し、この取得した情報と、前述の動作試験結果情報とに基づいて、防災システム100の動作試験の試験結果が含まれている結果レポートを作成することとしてもよい。
(試験音の出力について)
上記実施の形態の図4のSB4における動作試験結果情報の表示及び出力を行う場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、SB3で取得した発報領域情報に応じた試験音を、音響部74が出力することとしてもよい。
(試験復旧信号の出力について)
上記実施の形態では、図4のSB5の後に、SB6又はSB7において試験復旧信号を送信する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、図4のSB2において試験結果信号を受信した後、所定時間経過後にSB5を行わずに自動的に試験復旧信号を出力することとしてもよい。
(受信機の状態の切り替えについて)
上記実施の形態では、図4のSB6で端末装置7が送信する試験復旧信号によって、受信機4の状態が発報検出状態から初期状態に切り替えられる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、端末装置7が試験復旧信号を送信せずに、受信機4の操作部41を介して行われる作業者によるマニュアル操作によって、受信機4の状態が切り替えられることとしてもよい。また、発報検出状態になった後、所定時間後に自動的に、初期状態に切り替わることとしてもよい。
(受信機の運転モードについて)
上記実施の形態では、図1の切替ボタン411を操作することにより受信機4の運転モードが切り替えられる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、操作部72を介して行われる端末装置7の操作により、端末装置7がモード切替信号を出力し、このモード切替信号により受信機4の運転モードが切り替えられることとしてもよい。なお、この場合、試験モードから通常監視モードへの切り替えのみが、モード切替信号によって行われることとしてもよい。また、このモード切替信号については、図4のSB6で送信する試験復旧信号と同様にして受信機4に送信されることとする。
(付記)
付記1の試験装置は、受信機と監視領域に設けられている感知器とを有する防災システムであり、前記受信機側と前記監視領域側とにおいて電話用通信線を介して通話可能である前記防災システムのための試験装置であって、前記感知器は、前記防災システムの試験を行う場合に第1試験信号を前記受信機に対して送信し、前記受信機は、前記第1試験信号を受信した場合に、前記防災システムの試験の結果を示す第2試験信号を、前記電話用通信線を介して出力し、前記試験装置は、前記電話用通信線を介して前記第2試験信号を受信する通信手段と、前記通信手段が受信した前記第2試験信号に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記試験結果情報を出力する出力手段と、を備える。
また、付記2の試験装置は、付記1に記載の試験装置において、前記受信機は、前記第1試験信号を受信した場合に、前記第1試験信号を待ち受ける第1モードから前記第1試験信号を受信した第2モードに切り替えられた後、前記第2試験信号を出力し、前記試験装置の前記通信手段は、前記第2試験信号を受信した後、前記受信機を前記第2モードから前記第1モードに切り替えるための切替信号を前記電話用通信線を介して前記受信機に対して送信する。
また、付記3の試験システムは、前記付記2に記載の試験装置と、前記受信機と前記試験装置の前記受信手段との間での通信を中継するために前記電話用通信線に接続される無線中継手段と、を備え、前記試験装置の前記受信手段は、前記無線中継手段との間で無線通信を行う。
また、付記4の試験システムは、付記3に記載の試験システムにおいて、前記電話用通信線には、前記電話用通信線が敷設される方向にわたって複数の接続手段が設けられており、前記無線中継手段は、前記複数の接続手段に接続される。
(付記の効果)
付記1に記載の試験装置によれば、電話用通信線を介して受信した第2試験信号に基づいて、防災システムの結果を示す試験結果情報を確実に出力することができるので、例えば、第1試験信号を出力する作業と試験結果を確認する作業とを、一人の作業者が監視領域側において行うことができ、防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。従って、例えば、監視領域側と受信機側との間において、電波を遮蔽する遮蔽物が設けられている場合においても、当該遮蔽物が設けられている位置に対応する位置では、電話用通信線を介して第2試験信号の通信が行われているので、この場合でも第2試験信号を確実に受信することができ、前述のように防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。また、例えば、監視領域側と受信機側との間においては、電話用通信線を介して第2試験信号の通信が行われるので、他の電波との混信を防止することができ、前述のように防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。
付記2に記載の試験装置によれば、受信機のモードを、第1試験信号を受信した第2モードから、第1試験信号を待ち受ける第1モードに、切替信号を用いて切り替えることができるので、受信機のモードを遠隔操作により切り替えることにより防災システムの試験を続けて行うことができ、防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。
付記3に記載の試験システムによれば、試験装置の受信手段が無線中継手段との間で無線通信を行うので、試験装置の携帯性を向上させることができ、防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。
付記4に記載の試験システムによれば、無線中継手段と試験装置との間の無線通信が確実に行われるように、接続手段に無線中継手段を接続することができるので、試験装置が第2試験信号を確実に受信することができ、防災システムの試験の作業効率を向上させることができる。
1、1a、1b、1c 感知器
2、2a、2b 発信機
3、3a、3b 電話用通信線
4 受信機
5、5a、5b 通信線
6 無線中継器
7 端末装置
21、21a、21b 発信ボタン
22、22a、22b コネクタ
41、72 操作部
42、73 表示部
43、74 音響部
44、75 記憶部
45 接続部
46、76 制御部
71 通信部
100 防災システム
411 切替ボタン
461 監視部
462 試験部
600 試験システム
761 生成部

Claims (6)

  1. 受信機と監視領域に設けられている感知器とを有する防災システムであり、
    前記受信機側と前記監視領域側とにおいて電話用通信線を介して通話可能である前記防災システムのための試験装置であって、
    前記感知器は、前記受信機が通常監視モードか試験モードかに関わらず異常の検出に基づき発報信号を前記受信機に対して送信し、
    前記受信機は、前記試験モード時にのみ前記発報信号を受信した場合に、前記防災システムの試験の結果を示す第2試験信号を、前記電話用通信線を介して出力し、
    前記試験装置は、
    前記電話用通信線を介して前記第2試験信号を受信する通信手段と、
    前記通信手段が受信した前記第2試験信号に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した前記試験結果情報を出力する出力手段と、
    前記試験結果情報を試験の実施時間を示すヘッダ情報と共に記憶する記憶部と
    前記記憶部から前記試験の実施時間に基づいて前記記憶した試験結果を抽出可能とする試験結果抽出部と、
    を備える試験装置。
  2. 受信機と監視領域に設けられている感知器とを有する防災システムであり、前記受信機側と前記監視領域側とにおいて電話用通信線を介して通話可能である前記防災システムのための試験装置であって、
    前記受信機は異常の発生を監視する通常監視モードと、前記防災システムの動作試験を行う試験モードと、が切り替え可能であって、
    前記感知器は、前記受信機が通常監視モードか前記試験モードかに関わらず異常の検出に基づき発報信号を前記受信機に対して送信し、
    前記受信機は、前記試験モードの場合において前記発報信号を受信した場合にのみ、前記防災システムの試験の結果を示す第2試験信号を、前記電話用通信線を介して出力し、
    前記試験装置は、
    前記電話用通信線を介して前記第2試験信号を受信する通信手段と、
    前記通信手段が受信した前記第2試験信号に基づいて、前記防災システムの試験の結果を示す試験結果情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した前記試験結果情報を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記通信手段は前記受信機の前記通常監視モードと前記試験モードの切替を行う信号を送信する、
    試験装置。
  3. 前記試験装置は、
    前記通常監視モードと前記試験モードの切替のうち、
    前記通常監視モードから前記試験モードに切替する機能を有さず、
    前記試験モードから前記通常監視モードに切替する機能のみを有する、
    請求項1又は2に記載の試験装置。
  4. 前記受信機は、前記発報信号を受信した場合に、前記発報信号を待ち受ける第1モードから前記発報信号を受信した第2モードに切り替えられた後、前記第2試験信号を出力し、
    前記試験装置の前記通信手段は、前記第2試験信号を受信した後、前記受信機を前記第2モードから前記第1モードに切り替えるための切替信号を前記電話用通信線を介して前記受信機に対して送信する
    請求項1から3の何れか一項に記載の試験装置。
  5. 前記請求項に記載の試験装置と、
    前記受信機と前記試験装置の受信手段との間での通信を中継するために前記電話用通信線に接続される無線中継手段と、を備え、
    前記試験装置の前記受信手段は、前記無線中継手段との間で無線通信を行う
    試験システム。
  6. 前記電話用通信線には、前記電話用通信線が敷設される方向にわたって複数の接続手段が設けられており、
    前記無線中継手段は、前記複数の接続手段に接続される
    請求項に記載の試験システム。
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