JP6534253B2 - 液体検知器、圧縮機及び空気調和機 - Google Patents

液体検知器、圧縮機及び空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、空気調和機に用いられる圧縮機の潤滑油の液面高さの検知などに用いられる静電容量式の液体検知器、この液体検知器を有する圧縮機、及び、この圧縮機を備える空気調和機に関する。
空気調和機は、室外熱交換器及び室内熱交換器と、これらの間に設けられた膨張弁と圧縮機とを備えている。空気調和機の冷凍サイクルでは、一例として、室外熱交換器を通過した液状の冷媒が、膨張弁でガス状になることにより温度が低下して冷気となり室内熱交換器に導かれる。そして、室内熱交換器により室内の空気に熱(低温)を移したガス状の冷媒は、圧縮機で圧縮されて高温・高圧状態となり、室外熱交換器により室外の空気に熱(高温)を移すことにより再び液状になる。
このような空気調和機に用いられる圧縮機として、ロータリー方式やスクロール方式などを採用したものがある。例えば、特許文献1に開示されたロータリー方式の圧縮機は、作動室が形成されたシリンダと当該作動室に収容された環状ピストンとを有する圧縮部がタンク状の圧縮機筐体内に配設されており、この環状ピストンが外周面の一部を作動室の周壁面に当接しながら回転されることにより、作動室内に導入された冷媒の圧縮が行われる。
特許文献1に開示された圧縮機では、シリンダやピストンなどの摺動部品の潤滑及び微小隙間のシール(封止)などのために圧縮機筐体内に潤滑油が収容されている。そして、この潤滑油が何らかの原因により所定量より少なくなると圧縮機の動作に支障をきたすため、潤滑油の量を監視する必要がある。このような潤滑油の量の監視に用いることができるセンサが、例えば、特許文献2に開示されている。
図18に示すように、特許文献2に開示されたセンサ(図中、符号901で示す)は、基板体902に取り付けられた一対の導電ピン904の端部に、互いに間隔をあけて平行に配置された一対の帯状の電極板905が取り付けられている。そして、一対の電極板905の間の潤滑油の有無により導電ピン904間の静電容量が変化するので、このセンサ901を圧縮機筐体内の適切な高さ位置に設けることで、潤滑油の量が所定量以上あるか否かを検知することができる。
特開2012−207585号公報 特開2013−92491号公報
しかしながら、上述したセンサ901は、圧縮機筐体における鉛直方向に沿う側壁部に取り付けられるものであるところ、一対の電極板905が圧縮機筐体の内側に向かって水平方向に延在して配置されるので、例えば、(1)一対の電極板905が当該側壁部から圧縮機筐体内側に大きく突出して配置され、当該圧縮機筐体内の圧縮部等との干渉を回避するための比較的大きな取付スペースを要する、(2)導電ピン904を基板体902に取り付ける部分に集中する荷重が大きくなり、当該部分の破損のおそれがある、というような問題があった。
そこで、本発明は、取付スペースが小さく、破損による故障を抑制できる静電容量式の液体検知器、この液体検知器を有する圧縮機、及び、この圧縮機を備えた空気調和機を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、容器に収容された液体の検知に用いられる静電容量式の液体検知器であって、前記容器の側壁部に設けられた貫通穴を塞ぐように当該側壁部に取り付けられるベースと、前記容器内に少なくとも一部が配置されるように前記ベースに取り付けられた複数の導電端子と、前記複数の導電端子のうちの対応する導電端子の前記一部に対してそれぞれ固定され、前記ベースから離れる方向に互いに間隔をあけて平行に重ねて並設された複数の電極板と、を有し、前記電極板は、前記導電端子の一部の先端に固定されるとともに、当該導電端子が突出していないことを特徴とする液体検知器である。
請求項に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記複数の電極板が、3枚以上であることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載された発明において、前記複数の電極板のそれぞれが、前記容器内において鉛直方向に沿って配置されかつ上方から見たときに前記側壁部に沿って配置されていることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項に記載された発明において、前記ベースが、前記貫通穴を塞ぐ際に当該貫通穴を囲むようにして前記側壁部に接する取付面を有し、前記複数の電極板のそれぞれが、前記取付面と平行にされていることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項に記載された発明において、前記貫通穴が、平面視円形に形成され、前記ベースが、前記貫通穴に嵌合可能に形成されていることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載された発明において、前記複数の電極板のそれぞれが、円板状又は正多角形板状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載された発明において、前記複数の電極板のうちの最も前記ベース寄りに配置された電極板が、基準電位に接続されることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項に記載された発明において、前記複数の電極板が、3枚以上設けられ、前記複数の電極板のうちの両端に配置された電極板が、基準電位に接続されることを特徴とするものである。
請求項10に記載された発明は、上記目的を達成するために、筐体と、前記筐体内に設けられた圧縮部と、前記筐体が有する容器に収容された潤滑油を検知する液体検知部とを有する圧縮機であって、前記液体検知部が、請求項1〜のいずれか一項に記載の液体検知器を含んで構成されていることを特徴とする圧縮機である。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、室内熱交換器、室外熱交換器、膨張弁及び圧縮機を含む冷媒回路を備えた空気調和機であって、前記圧縮機が、請求項10に記載の圧縮機で構成されていることを特徴とする空気調和機である。
請求項1、10、1に記載された発明によれば、複数の電極板が、複数の導電端子のうちの対応する導電端子における容器内に位置づけられる一部にそれぞれ取り付けられ、ベースから離れる方向に互いに間隔をあけて平行に重ねて並設されている。このようにしたことから、複数の電極板が容器内側に大きく突出することがなくなり、また、導電端子をベースに取り付ける部分に集中する荷重を小さくすることができる。そのため、取付スペースを小さくできるとともに、破損による故障を抑制できる。
請求項に記載された発明によれば、複数の電極板が3枚以上である。このようにしたことから、複数の電極板が2枚である構成に比べて、互いに向き合う電極板の組をより多くすることができるので、静電容量を比較的容易に増加させることができる。これにより、液体の検出精度を効果的に向上させることができる。
請求項に記載された発明によれば、複数の電極板のそれぞれが、容器内において鉛直方向に沿って配置されかつ上方から見たときに容器の側壁部に沿って配置されている。このようにしたことから、複数の電極板間の液体のきれ(液体の残りにくさ)を向上させることができ、検出精度を向上できる。
請求項に記載された発明によれば、ベースが、貫通穴を塞ぐ際に当該貫通穴を囲むようにして側壁部に接する取付面を有し、複数の電極板のそれぞれが、この取付面と平行にされている。このようにしたことから、ベースを容器に取り付けたときの取付角度(容器の貫通穴の貫通方向を回転軸とする回転角度)にばらつきがあった場合でも、複数の電極板が確実に鉛直方向に沿って配置される。そのため、複数の電極板間の液体のきれ(液体の残りにくさ)に差が生じることによる検出精度のばらつきを抑制することができる。
請求項に記載された発明によれば、貫通穴が、平面視円形に形成され、ベースが、貫通穴に嵌合可能に形成されている。このようにしたことから、貫通穴が平面視円形のため、複数の電極板が鉛直方向に沿ったままベースを任意の取付角度で取り付けることができる。そのため、複数の電極板間の液体のきれに差が生じることによる検出精度のばらつきを抑制することができる。
請求項に記載された発明によれば、前記複数の電極板のそれぞれが、円板状又は正多角形板状に形成されている。このようにしたことから、例えば、複数の電極板が帯板状に形成されている構成では、ベースを容器に取り付けたときの取付角度(容器の貫通穴の貫通方向を回転軸とする回転角度)にばらつきがあると、液体が複数の電極板に接する高さにもばらつきが生じるので、検出精度にもばらつきが生ずるおそれがあるが、複数の電極板が円板状又は正多角形板状に形成されていることで、液体が複数の電極板に接する高さを取付角度によらず概ね一定にすることができ、検出精度のばらつきを抑制することができる。
請求項に記載された発明によれば、複数の電極板のうちの最もベース寄りに配置された電極板が、基準電位に接続される。このようにしたことから、複数の電極板のうち最もベース寄りに配置された電極板が、例えば、電源電位や接地(グラウンド)電位などの基準電位に接続されることで、ベースとの間の浮遊容量(寄生容量)などの影響を抑制することができ、検出精度を向上させることができる。
請求項に記載された発明によれば、複数の電極板が、3枚以上設けられ、複数の電極板のうちの両端に配置された電極板が、基準電位に接続される。このようにしたことから、複数の電極板のうち両端に配置された電極板が、例えば、電源電位や接地(グラウンド)電位などの基準電位に接続されることで、外部ノイズや近接構造物との間の浮遊容量(寄生容量)などの影響を抑制することができ、検出精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る検知素子部を有する液体検知ユニットの正面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 図1の液体検知ユニットが有する検知素子部の背面図である。 図1の液体検知ユニットが有する検知制御部の正面図である。 図1の液体検知ユニットが有する検知素子部の電気回路の概略を示す図である。 図1の液体検知ユニットの電気回路の概略を示す図である。 図1の液体検知ユニットが有する検知素子部の第1の変形例の構成を示す断面図である。 図7の検知素子部の電気回路の概略を示す図である。 図1の液体検知ユニットが有する検知素子部の第2の変形例の構成を示す断面図である。 図9の検知素子部の背面図である。 図9の検知素子部の電気回路の概略を示す図である。 図1の液体検知ユニットが有する検知素子部の第3の変形例の構成を示す断面図である。 図12の検知素子部の正面図である。 図1の液体検知ユニットが有する検知素子部の第4の変形例の構成を示す断面図である。 図14の検知素子部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る圧縮機の断面図である。 本発明の一実施形態に係る空気調和機の概略構成を示す図である。 従来の液面センサの斜視図である。
(液体検知器の実施形態)
以下に、本発明の一実施形態に係る液体検知器を有する液体検知ユニットについて、図1〜図6を参照して説明する。この液体検知ユニットは、静電容量式であり、例えば、後述する圧縮機の筐体の側壁部に取り付けられて、当該筐体に収容された潤滑油の液面高さや、潤滑油への不純物の混入程度などの検知に用いられる。
図1は、本発明の一実施形態に係る検知素子部を有する液体検知ユニットの正面図である。図2は、図1のX−X線に沿う断面図である。図3は、図1の液体検知ユニットが有する検知素子部の背面図である。図4は、図1の液体検知ユニットが有する検知制御部の正面図である。図5は、図1の液体検知ユニットが有する検知素子部の電気回路の概略を示す図である。図6は、図1の液体検知ユニットの電気回路の概略を示す図である。
この液体検知ユニット(図中、符号1で示す)は、図1〜図4に示すように、液体検知器としての検知素子部10と、検知制御部50(図2)とを有している。検知素子部10と検知制御部50とは、一対のコネクタとして互いに嵌合可能に構成されている。
検知素子部10は、ベース20と、複数の導電端子30と、一対の電極板40と、を有している。
ベース20は、例えば、ステンレス鋼などの金属を材料として構成されており、ベース本体部21と、円筒部22と、フランジ部23と、を一体に有しており、さらに、後述する複数の導電端子30を固定するハーメチックガラス24を有している。
ベース本体部21は、円板状に形成されている。円筒部22は、ベース本体部21と同軸となるようにベース本体部21の一方の面21aに突出して設けられている。ベース本体部21における円筒部22の内側の箇所には、一方の面21aと他方の面21bとを貫通する複数の貫通穴21cが形成されている。フランジ部23は、ベース本体部21の半径方向に突出するように、当該ベース本体部21の周面21dの全体にわたって設けられている。フランジ部23におけるベース本体部21の他方の面21bと同一方向を向く取付面23aは、環状の平面であって、後述する圧縮機101の筐体102に取り付ける際に、当該筐体102の側壁部103に設けられた貫通穴103aを囲み当該側壁部103の外面に全体が密に接するように配置される。ハーメチックガラス24は、複数の貫通穴21c内に固着されている。
複数の導電端子30は、例えば、ニッケル合金などの導電性の金属を材料とし構成されており、それぞれが真っ直ぐに伸びる棒状に形成されている。導電端子30は、これ以外にも板状などでもよく、その形状は任意である。複数の導電端子30のそれぞれは、対応する上記貫通穴21cに挿通されており、ハーメチックガラス24によりベース本体部21と電気的に絶縁された状態で当該ベース本体部21に固定して取り付けられている。なお、導電端子30をベース本体部21に固定するために、ハーメチックガラス24に代えて別の絶縁材を用いてもよい。複数の導電端子30は、それぞれの一部31がベース本体部21の他方の面21bから垂直に突出して配置され、他の一部32が一方の面21aから垂直に突出して配置されている。各導電端子30の他の一部32は、後述する検知制御部50との嵌合時にオス端子として検知制御部50のメス端子と接触される。
本実施形態において、導電端子30を6本有し、2種類の長さのものを含んでいる。具体的には、複数の導電端子のうち3本が長く形成され(図中、符号30Lで示す)、これら3本より残りの3本が短く形成されている(図中、符号30Sで示す)。3本の導電端子30Lと残りの3本の導電端子30Sとは、正面方向から見て、正六角形の各頂点となるように周方向に交互に配置されている。複数の導電端子30(30L、30S)は、それぞれの他の一部32の長さが同一となるように、ベース本体部21に固定されており、これにより、3本の導電端子30Lの一部31と、残りの3本の導電端子30Sの一部31は、互いの長さが異なるようにされている。
一対の電極板40は、例えば、ステンレス鋼などの導電性の金属を材料として構成されており、それぞれが同一の平らな円板状に形成されている。一対の電極板40のうちの一方の電極板40Lは、上述した3本の導電端子30Lのそれぞれの一部31の先端に固定して取り付けられており、他方の電極板40Sは、残りの3本の導電端子30Sのそれぞれの一部31の先端に固定して取り付けられている。他方の電極板40Sにおける3本の導電端子30Lに対応する箇所には、これら3本の導電端子30Lを挿通する貫通穴40aが設けられている。各貫通穴40aは、導電端子30Lと電極板40Sとが接触しない大きさに形成されている。各貫通穴40aは、導電端子30Lを挿通した状態で絶縁材で塞がれていてもよい。各電極板40は、例えば、溶接やろう付けなどによって各導電端子30に取り付けられている。このように、長さの異なる導電端子30Lの一部31及び導電端子30Sの一部のそれぞれの先端に、一方の電極板40L及び他方の電極板40Sが取り付けられることにより、これら電極板40L、40Sは、互いに間隔をあけて平行に配置され、つまり、複数の電極板40は、ベース20から離れる方向に互いに間隔をあけて平行に重ねて並設されている。また、電極板40L、40Sは、フランジ部23の取付面23aとも平行に配置される(即ち、平行にされている)。
検知制御部50は、ハウジング60と、ケース70と、制御基板80と、を有している。
ハウジング60は、例えば、合成樹脂を材料として構成されており、ハウジング本体部61と、円柱部62と、基板収容部63と、を一体に有しており、さらに、シール部材64を有している。
ハウジング本体部61は、円板状に形成されている。円柱部62は、ハウジング本体部61と同軸となるようにハウジング本体部61の一方の面61aに突出して設けられている。円柱部62は、嵌合時に検知素子部10の円筒部22内に収容されるように、その外径が円筒部22の内径と略同一にされ、その高さが円筒部22の深さと略同一にされている。円柱部62には、その端面62aにおける複数の導電端子30に対応する箇所に開口し、メス端子(図示なし)を収容する端子孔62bが形成されている。基板収容部63は、ハウジング本体部61の他方の面61bに四角筒状に突出して設けられている。基板収容部63は、例えば、円筒形状など、その内側に後述する制御基板80を収容できるものであれば、その形状は任意である。
シール部材64は、例えばゴムなどの弾性材料を用いて環状に形成され、ハウジング本体部61の一方の面61aに円筒部22を囲むように一部を露出して埋め込まれている。このシール部材64は、嵌合時に検知素子部10の円筒部22の端面22aによって押しつぶされて、検知素子部10と検知制御部50との間をシール(封止)する。
ケース70は、例えば、合成樹脂を材料として構成されており、円筒状の周壁部71と、周壁部71の一端を塞ぐ底壁部72と、を一体に有している。
周壁部71は、嵌合時に検知素子部10の円筒部22を収容するように、その内径が円筒部22の外径と略同一にされている。また、周壁部71の内周面には、嵌合時に円筒部22の外周面に形成された係止受孔(図示なし)に係止する係止爪(図示なし)が突出して形成されている。底壁部72には、基板収容部63を嵌め込み可能なように当該基板収容部63の平面視形状と略同一形状(本実施形態においては、四角形状)に形成された嵌込孔72aが形成されている。
制御基板80は、静電容量を検知する検知回路を構成する各種電子部品がプリント基板に実装されてなる電子基板である。制御基板80は、基板収容部63内に収容固定されており、リード線85を通じて上位の制御装置(図示なし)と接続されている。制御基板80は、端子孔62bに収容されたメス端子(図示なし)と接続されており、このメス端子が導電端子30の他の一部32(即ち、オス端子)と接触した状態において、一対の電極板40間の静電容量を検知して、当該静電容量に応じた検知信号をリード線85を通じて出力するように構成されている。制御基板80では、例えば、時定数や共振回路における共振周波数などに基づいて静電容量を検知し、静電容量の大きさに応じて変化する電圧信号(検知信号)を出力する。
検知素子部10と検知制御部50とは、図2に示す状態からさらに互いを近づけて嵌合させることにより、検知素子部10の導電端子30(オス端子)と検知制御部50のハウジング60内のメス端子とが接触して電気的に接続され、一対の電極板40間の液体状態に応じて変化する静電容量に応じた検知信号を出力する液体検知ユニット1を構成する。ここで、「液体状態」とは、液体の有無の他、例えば、液体に混入している不純物の割合なども含む。
図5に示すように、検知素子部10は、一対の電極板40間に電荷を蓄えるキャパシタとみなすことができる。そして、図6に示すように、液体検知ユニット1は、この一対の電極板40間の静電容量を検知して、検知した静電容量に応じた検知信号を出力する。この検知信号に基づいて、検知素子部10が取り付けられた高さにおける液体の有無、即ち、液面高さを検出することができる。また、検知信号が示す静電容量の値によって液体に混入している不純物の割合を検出することもできる。
次に、上述した液体検知ユニット1における作用について説明する。
液体検知ユニット1の検知素子部10は、例えば、図16に示すように、後述する圧縮機101の容器としての筐体102における鉛直方向に沿う側壁部103に取り付けられる。具体的には、筐体102の側壁部103には、検知素子部10のベース本体部21の外径より大きく、フランジ部23の外径より小さい円形状の貫通穴103aが形成されており、この貫通穴103aから複数の導電端子30の一部31及び一対の電極板40を筐体102内に挿入して、フランジ部23の取付面23a全体を側壁部103の外面に当接させる。そして、フランジ部23を側壁部103に溶接して貫通穴103aを塞いだのち、検知素子部10に検知制御部50を嵌合させる。なお、本実施形態では、フランジ部23の取付面23a全体を側壁部103の外面に当接させる構成であったが、これ以外にも、フランジ部23の取付面23aと反対側の面を取付面として、当該取付面全体を側壁部103の内面に当接させる構成としてもよい。
このとき、検知素子部10の一対の電極板40は、ベース20から離れる方向に互いに間隔をあけて重ねて並設されており、筐体102内において鉛直方向に沿って配置され、かつ、上方から見たときに側壁部103に沿って配置される。そのため、例えば、図18に示す従来の構成のように電極板905が帯板状で筐体内側に向かって延在する構成に比べて、一対の電極板40が筐体102内側に大きく突出することがなく、また、各導電端子30におけるハーメチックガラス24で支持されている部分に集中する荷重が小さくなる。なお、上方から見たときに側壁部103が例えば円弧状などの直線状以外の形状であった場合は、一対の電極板40は、概ねその延在方向に沿って配置されればよい。
また、一対の電極板40とフランジ部23の取付面23aとが互いに平行に配置されている。そのため、ベース20がその軸を中心とする回転方向にずれて側壁部103に取り付けられた場合、即ち、ベース20の取付角度にずれがある場合でも、取付面23aが鉛直方向に沿う側壁部103と平行に配置されるため、一対の電極板40についても鉛直方向に沿って配置される。
また、一対の電極板40が、円板状に形成されている。そのため、例えば、一対の電極板40が仮に帯板状に形成されている構成の場合では、ベース20がその軸を中心とする回転方向にずれて側壁部103に取り付けられると、即ち、ベース20の取付角度にずれがあると、ずれの程度によって筐体102内の液体に接する高さが異なってしまうが、円板状に形成されていることで、取り付けに回転方向のずれがあっても、液体に接する高さが一定となる。
以上より、本実施形態によれば、一対の電極板40が、複数の導電端子30のうちの対応する導電端子30の一部31にそれぞれ取り付けられ、ベース20から離れる方向に互いに間隔をあけて重ねて並設され、さらに、一対の電極板40のそれぞれが、筐体102内において鉛直方向に沿って配置されかつ上方から見たときに筐体102の側壁部103に沿って配置されている。このようにしたことから、一対の電極板40が筐体102内側に大きく突出することがなくなり、また、導電端子30をベース20に取り付ける部分、即ち、ハーメチックガラス24で指示されている部分に集中する荷重を小さくすることができる。そのため、取付スペースを小さくできるとともに、破損による故障を抑制できる。
また、一対の電極板40のそれぞれが、フランジ部23の取付面23aと平行にされている。このようにしたことから、ベース20を筐体102に取り付けたときの取付角度にばらつき(ずれ)があった場合でも、一対の電極板40が確実に鉛直方向に沿って配置される。そのため、一対の電極板40間の液体のきれ(液体の残りにくさ)に差が生じることによる検出精度のばらつきを抑制することができる。
また、一対の電極板40のそれぞれが、円板状に形成されている。このようにしたことから、例えば、一対の電極板40が帯板状に形成されている構成では、ベース20を筐体102に取り付けたときの取付角度にばらつき(ずれ)があると、液体が一対の電極板40に接する高さにもばらつきが生じるので、検出精度にもばらつきが生ずるおそれがあるが、一対の電極板40が円板状に形成されていることで、液体が一対の電極板40に接する高さを取付角度によらず一定にすることができ、検出精度のばらつきを抑制することができる。
上述した実施形態では、一対(2枚)の電極板40を有する構成であったが、これに限定するものではない。例えば、図7に示すように、4枚の電極板40を有する構成の検知素子部10Aとしてもよい。この検知素子部10Aでは、3本の導電端子30Lに2枚の電極板40L1、40L2が取り付けられ、残りの3本の導電端子30Sに2枚の電極板40S1、40S2が取り付けられている。図8に、検知素子部10Aの電気回路の概略を示す。
または、例えば、図9、図10に示すように、3枚の電極板40を有する構成の検知素子部10Bとしてもよい。この検知素子部10Bは、導電端子30を9本有し、3種類の長さのものを含んでいる。即ち、複数の導電端子のうち3本が長く形成され(図中、符号30Lで示す)、これら3本より他の3本が短く形成され(図中、符号30Mで示す)、残りの3本がさらに短く形成されている(図中、符号30Sで示す)。各導電端子30L、30M、30Sは、正面方向から見て、正九角形の各頂点となるように周方向に順に配置されている。複数の導電端子30(30L、30M、30S)は、それぞれの他の一部32の長さが同一となるように、ベース本体部21に固定されており、これにより、各導電端子30L、30M、30Sの一部31は、互いの長さが異なるようにされている。3枚の電極板40のうちの1つの電極板40Lは、上述した3本の導電端子30Lのそれぞれの一部31の先端に固定して取り付けられており、他の1つの電極板40Mは、他の3本の導電端子30Mのそれぞれの一部31の先端に固定して取り付けられており、残りの1つの電極板40Sは、残りの3本の導電端子30Sのそれぞれの一部31の先端に固定して取り付けられている。これにより、電極板40Lと電極板40Mとの間、及び、電極板40Mと電極板40Sとの間に間隔が設けられるとともに、互いに平行に配置される。図11に、検知素子部10Bの電気回路の概略を示す。
これら検知素子部10A、10Bのように3枚以上の電極板40を有する構成とすることで、電極板40が2枚である構成に比べて、互いに向き合う電極板40の組をより多くすることができるので、静電容量を比較的容易に増加させることができる。これにより、液体の検出精度を効果的に向上させることができる。
また、上述した実施形態では、各電極板40が円板状に形成された構成であったが、これに限定されるものではなく、電極板40は、それら形状や大きさなどについて任意である。但し、液体が複数の電極板40に接する高さのばらつきを抑制する、即ち、検出精度のばらつきを抑制する観点から、電極板40は、円板状又は正三角形板状、正方形板状、正六角形板状若しくは正八角形板状などの正多角形板状に形成されていることが好ましい。
また、上述した実施形態では、ベース20のフランジ部23の取付面23aを、圧縮機101の側壁部103の外面に当接した状態で溶接する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、フランジ部23を省略し、ベース20のベース本体部21における他方の面21bの周縁部分を全周にわたって圧縮機101の側壁部103の外面に当接した状態で溶接する構成や、または、側壁部103とベース20とをネジ構造で固定するとともにフレアシール構造で封止するなど、本発明の目的に反しない限り、側壁部103の貫通穴103aを塞ぐように当該側壁部103にベース20を固定して取り付ける構造であれば、取付構造は任意である。
また、上述した実施形態では、導電端子30が水平に配置されかつ鉛直方向に沿うようにこれら導電端子30に直交して電極板40が取り付けられた構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、鉛直方向と平行でない側壁部に取り付けられた場合においても、複数の電極板40が鉛直方向に沿うように、導電端子30の形状や、導電端子30と電極板40とがなす角度を適宜設定した構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、各電極板40のそれぞれについて3本の導電端子30で支持する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、図12、図13に示すように、各電極板40を1本の導電端子30で支持する構成の検知素子部10Cとしてもよい。この検知素子部10Cは、2本の導電端子30が、ベース本体部21に固定して取り付けられている。これら導電端子30の一部31は、互いに間隔をあけて水平(図中左右方向)に配置される。複数の電極板40のそれぞれは鉛直方向に沿って配置される。複数の電極板40のうちの一群の電極板40(40L)が、2本の導電端子30の間に水平方向に互いに間隔をあけて重ねて並設され、それらの周縁の一箇所が一方の導電端子30(30L)の一部31に固定して取り付けられている。また、複数の電極板40のうちの他の一群の電極板40(40S)が、2本の導電端子30の間に水平方向に互いに間隔をあけて重ねて並設され、それらの周縁の一箇所が他方の導電端子30(30S)の一部31に固定して取り付けられている。そして、一群の電極板40Lと、他の一群の電極板40Sとが、互いに噛み合うように、交互に間隔をあけて配置されている。検知素子部10Cの電気回路の概略は、図5に示すものと同様である。このようにすることで、導電端子30の本数を削減してより簡易な構成とすることができる。ただし、電極板40を複数の導電端子30で支持する構成の方が、導電端子30をベース20に取り付ける部分にかかる荷重を分散させることができるので、耐久性などの点では有利である。
また、上述した実施形態において、検知素子部10は、2枚の電極板40L、40Sのうちの最もベース20寄りの電極板40Sを、電源電位や接地電位などの基準電位に接続する構成とすることが望ましい。即ち、検知素子部10を検知制御部50に接続したときに、各導電端子30Sが検知制御部50内の基準電位に接続されるように構成する。このようにすることで、ベース20寄りの電極板40Sとベース20との間に生じる浮遊容量(寄生容量)などの影響を抑制することができ、検出精度を向上させることができる。電極板40を3枚以上備えた構成でも同様である。
また、3枚以上の複数の電極板40を有する構成においては、両端に配置された電極板40を、例えば、電源電位や接地電位などの基準電位に接続することが望ましい。例えば、図12に示す構成において、導電端子30Sを接地電位に接続する。このようにすることで、外部ノイズや、圧縮機101の筐体102又はベース20などの近接構造物との間に生じる浮遊容量(寄生容量)などの影響を抑制することができ、検出精度をさらに向上させることができる。
また、上述した実施形態では、複数の電極板40のそれぞれが独立して設けられた構成であったがこれに限定されるものではない。例えば、図14、図15に示すように、一部の電極板40が筒状構造物である円筒電極体400に含まれる構成を有する検知素子部10Dとしてもよい。この検知素子部10Dの有する円筒電極体400は、円筒状の周壁部41と周壁部の両端を塞ぐ電極板40(40L、40K)とを一体に有している。円筒電極体400内には、他の電極板40(40S)が収容されている。各電極板40は、互いに間隔をあけて平行に重ねて並設されている。他の電極板40Sに接続された導電端子30(30S)は、電極板40Lに設けられた貫通穴40aに挿通されている。円筒電極体400の電極板40Lと他の電極板40Sとが、本発明の電極板に相当する。電極板40Kは、他の電極板40Sは電極板40Lとの間に電極を蓄え、さらに周壁部41を介して電極板40Lと接続された電極板40Kとの間にも電荷を蓄えることができる。このような構成においても、上述した実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、上述した実施形態では、ベース20のフランジ部23の取付面23a全体を側壁部103の外面における貫通穴103aの周縁に当接させるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、圧縮機101の側壁部103の貫通穴103aが平面視円形に形成され、この貫通穴103aにベース20が嵌合する構成としてもよい。具体的には、例えば、ベース20の円筒部22の外周面についてその径が端面22aに向かうにしたがって徐々に小さくなるテーパ形状に形成されており、当該外周面における端面22a側端部の径が貫通穴103aの径より小さく、かつ、反対側の端部の径が貫通穴103aの径より大きく形成されている。そして、筐体102の内側から貫通穴103aに円筒部22を挿入することで、円筒部22の外周面における貫通穴103aと同径の箇所において当該円筒部22と貫通穴103aとが嵌合する。このとき、貫通穴103aが平面視円形であり、当該貫通穴103aと嵌合する円筒部22についても断面外形が円形であるため、ベース20を任意の取付角度(貫通穴103aの貫通方向を回転軸とする回転角度)で取り付けることができる。このようにすることで、貫通穴103aが平面視円形のため、複数の電極板40が鉛直方向に沿ったままベース20を任意の取付角度で取り付けることができる。そのため、複数の電極板40間の液体のきれに差が生じることによる検出精度のばらつきを抑制することができる。
また、上述した実施形態では、複数の電極板40がベース20に固定された導電端子30に固定して取り付けられ、これら電極板40とフランジ部23の取付面23aとが、互いに位置関係が固定された状態で平行に配置されているものであったが、これに限定されず、これらが平行にされていればよい。例えば、複数の電極板40のそれぞれが一縁部を1本の導電端子30で支持されるとともに、電極板40と導電端子30との間にヒンジ構造を採用するなどして揺動可能に取り付けてもよい。このようにすることで、電極板40が導電端子30にぶら下がり、重力により鉛直方向に沿って互いに平行に配置され、取付面23aとも平行に配置される(即ち、平行にされる)。
また、上述した実施形態では、検知素子部10と検知制御部50とが別体であり、これらが一対のコネクタとして嵌合可能に構成されていたが、これに限定されるものではなく、検知素子部10と検知制御部50とを一体として構成した液体検知ユニットであってもよい。この構成において、液体検知ユニットが液体検知器に相当する。
(圧縮機の実施形態)
以下に、本発明の一実施形態に係る圧縮機について、図16を参照して説明する。図16は、本発明の一実施形態に係る圧縮機の断面図である。この圧縮機は、例えば、空気調和機の冷媒回路に設けられて、冷媒回路内の冷媒の循環等のために用いられる。
圧縮機101は、ロータリー方式を採用しており、筐体102内に、モータ固定子111及びモータ回転子112を有するモータ部110と、シリンダ121及びシリンダ121に形成された作動室122に収容された環状ピストン125を有する圧縮部120と、が配設されている。モータ回転子112と環状ピストン125とは、クランク軸130によって連結されている。また、筐体102内に、圧縮部120等の潤滑等のための潤滑油Kが収容されている。筐体102(具体的には、筐体102の下部)は、容器に相当する。
圧縮機101は、モータ部110によってクランク軸130が回転されると、環状ピストン125が、その外周面の一部を作動室122の周壁面に接しながら回転される。環状ピストン125の回転に応じて、吸入管141から吸入マフラ142、導入管143を通じて、作動室122内に冷媒が導入される。そして、この冷媒が作動室122内において環状ピストン125によって圧縮されて、吐出マフラ144、筐体102、吐出管145を通じて圧縮機101外部に導出される。
また、圧縮機101は、液体検知部として上述した液体検知ユニット1を有している。液体検知ユニット1の検知素子部10は、筐体102における鉛直方向に沿う側壁部103の下部に取り付けられている。具体的には、検知素子部10は、側壁部103に設けられた貫通穴103aに複数の導電端子30の一部31及び一対の電極板40が挿入されるとともに、ベース20のフランジ部23の取付面23a全体が貫通穴103aの周囲において側壁部103の外面に接した状態で、当該フランジ部23が溶接により固定されている。検知素子部10のベース20は、貫通穴103aを封止して塞いでいる。
検知素子部10の一対の電極板40は、筐体102内において鉛直方向に沿って互いに平行に配置されかつ側壁部103に沿って配置されている。検知素子部10は、潤滑油Kが適量となる正常状態において一対の電極板40の全体が液面下に沈み、潤滑油Kが不足している異常状態において一対の電極板40の一部又は全体が液面上に露出するように配置されている。
以上より本実施形態によれば、上述した液体検知ユニット1を有しているので、検知素子部10の取付スペースを小さくできるとともに、破損による故障を抑制でき、そのため、小型で故障の少ないものとすることができる。
上述した実施形態では、ロータリー方式を採用した構成であったが、これに限定されるものではなく、例えば、スクロール方式など他の方式を採用した構成のものであってもよい。
(空気調和機の実施形態)
以下に、本発明の一実施形態に係る空気調和機について、図17を参照して説明する。図17は、本発明の一実施形態に係る空気調和機の概略構成を示す図である。この空気調和機は、例えば、家屋や商業施設などに設けられるエアコン等として用いられる。
空気調和機201は、室内熱交換器211と、室外熱交換器212と、膨張弁213と、上述した圧縮機101と、流路切換弁215とを含む冷媒回路210を備えている。
空気調和機201の冷凍サイクルの流路は流路切換弁215により「冷房モード」および「暖房モード」の2通りの流路に切換えられる。冷房モードでは、図17に実線の矢印で示すように、圧縮機101で圧縮された冷媒は流路切換弁215から室外熱交換器212に流入され、膨張弁213に流入される。そして、この膨張弁213で冷媒が膨張され、室内熱交換器211に流入される。この室内熱交換器211に流入された冷媒は、流路切換弁215を介して圧縮機101に流入される。一方、暖房モードでは、図17に破線の矢印で示すように、圧縮機101で圧縮された冷媒は流路切換弁215から室内熱交換器211に流入され、膨張弁213に流入される。そして、この膨張弁213で冷媒が膨張され、室外熱交換器212、流路切換弁215、圧縮機101の順に循環される。
冷房モードでは、室外熱交換器212が凝縮器として機能し、室内熱交換器211が蒸発器として機能し、室内の冷房がなされる。また、暖房モードでは、室外熱交換器212が蒸発器として機能し、室内熱交換器211が凝縮器として機能し、室内の暖房がなされる。空気調和機201において、流路切換弁215を省略して、冷房モード又は暖房モードの一方のみを備えた構成としてもよい。
以上より、本実施形態によれば、上述した液体検知ユニット1を有する圧縮機101を備えているので、小型で故障の少ない空気調和機201とすることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の液体検知器、圧縮機及び空気調和機の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 液体検知ユニット
10、10A、10B、10C、10D 検知素子部(液体検知器)
20 ベース
23a 取付面
24 ハーメチックガラス
30 導電端子
31 導電端子の一部
32 導電端子の他の一部
40 電極板
50 検知制御部
101 圧縮機
102 筐体(容器)
103 側壁部
103a 貫通穴
201 空気調和機
210 冷媒回路
211 室内熱交換器
212 室外熱交換器
213 膨張弁
215 流路切換弁
K 潤滑油

Claims (11)

  1. 容器に収容された液体の検知に用いられる静電容量式の液体検知器であって、
    前記容器の側壁部に設けられた貫通穴を塞ぐように当該側壁部に取り付けられるベースと、
    前記容器内に少なくとも一部が配置されるように前記ベースに取り付けられた複数の導電端子と、
    前記複数の導電端子のうちの対応する導電端子の前記一部に対してそれぞれ固定され、前記ベースから離れる方向に互いに間隔をあけて平行に重ねて並設された複数の電極板と、を有し
    前記電極板は、前記導電端子の一部の先端に固定されるとともに、当該導電端子が突出していないことを特徴とする液体検知器。
  2. 容器に収容された液体の検知に用いられる静電容量式の液体検知器であって、
    前記容器の側壁部に設けられた貫通穴を塞ぐように当該側壁部に取り付けられるベースと、
    前記容器内に少なくとも一部が配置されるように前記ベースに取り付けられた複数の導電端子と、
    前記複数の導電端子のうちの対応する導電端子の前記一部に対してそれぞれ固定され、前記ベースから離れる方向に互いに間隔をあけて平行に重ねて並設された複数の電極板と、を有し
    前記複数の電極板は、第1の電極板群と第2の電極板群とによって構成され、
    前記第1の電極板群および前記第2の電極板群は、互いに噛み合うようにそれぞれの電極板が交互に配置されるとともに、各々が固定される前記導電端子同士の対向方向と直交する方向から見た際に、相手方の前記導電端子にまで到達していないことを特徴とする液体検知器。
  3. 前記複数の電極板が、3枚以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体検知器。
  4. 前記複数の電極板のそれぞれが、前記容器内において鉛直方向に沿って配置されかつ上方から見たときに前記側壁部に沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液体検知器。
  5. 前記ベースが、前記貫通穴を塞ぐ際に当該貫通穴を囲むようにして前記側壁部に接する取付面を有し、
    前記複数の電極板のそれぞれが、前記取付面と平行にされていることを特徴とする請求項に記載の液体検知器。
  6. 前記貫通穴が、平面視円形に形成され、
    前記ベースが、前記貫通穴に嵌合可能に形成されていることを特徴とする請求項に記載の液体検知器。
  7. 前記複数の電極板のそれぞれが、円板状又は正多角形板状に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の液体検知器。
  8. 前記複数の電極板のうちの最も前記ベース寄りに配置された電極板が、基準電位に接続されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の液体検知器。
  9. 前記複数の電極板が、3枚以上設けられ、
    前記複数の電極板のうちの両端に配置された電極板が、基準電位に接続されることを特徴とする請求項に記載の液体検知器。
  10. 筐体と、前記筐体内に設けられた圧縮部と、前記筐体が有する容器に収容された潤滑油を検知する液体検知部とを有する圧縮機であって、
    前記液体検知部が、請求項1〜のいずれか一項に記載の液体検知器を含んで構成されていることを特徴とする圧縮機。
  11. 室内熱交換器、室外熱交換器、膨張弁及び圧縮機を含む冷媒回路を備えた空気調和機であって、前記圧縮機が、請求項10に記載の圧縮機で構成されていることを特徴とする空気調和機。
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