JP6532774B2 - 通気経路開閉構造 - Google Patents
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Description
特許文献1に示されたように、建物の外周に沿って基礎と建物との間に基礎内側の空気を換気するために換気台輪(以下、基礎パッキン)が配置されている。この基礎パッキンには、床下空間と外側とを繋ぐ通気口が複数設けられている。
また、この基礎パッキンから雨水などが浸入しないように基礎パッキンの外側に水切り部材が設けられている。
また、水切り部材から基礎パッキンまでの空間に水の浸入を防ぐものが何も設けられていないため、浸入した水がそのまま基礎パッキンの通気口から床下空間へと、さらに浸入してしまう。
また、吸水性体積膨張材8が吸水して膨張した場合に閉塞されて通気が遮断可能な空間Sが形成されているので、仮に吸水性体積膨張材8が吸水可能な水量を超えて、これ以上吸水も膨張もできない状況になったとしても、吸水性体積膨張材8自体が空間Sを閉塞して通気を遮断することができる。
このため、水が水切り部材6の裏面側に大量に浸入したとしても、通気孔31へと水が浸入することを防ぐことができる。
以上のように、水切り部材6の裏面側に水が浸入しても基礎パッキン3まで水が浸入することなく、床下空間Uに浸水させないことができる。
さらに、水切り部材6の裏面の通気経路VRの一部には小区画Cが設けられ、小区画Cの内部に吸水性体積膨張材8が設置されているので、膨張することで小区画Cの内部に充満した状態となり、より確実に空間Sを閉塞して通気を遮断して水の浸入を防ぐことができる。そして、小区画Cには立ち上がり面112,131cが設けられ、吸水性体積膨張材8が立ち上がり面112,131cよりも基礎パッキン3側に設けられているので、立ち上がり面112,131bが水の浸入をまず防ぐことができ、立ち上がり面112,131cで防ぎ切れなかった水の浸入を吸水性体積膨張材8が防ぐことができる。このため、より確実に水の浸入を防ぐことができる。
また、吸水性体積膨張材8が吸水して膨張した場合に閉塞されて通気が遮断可能な空間Sが形成されているので、仮に吸水性体積膨張材8が吸水可能な水量を超えて、これ以上吸水も膨張もできない状況になったとしても、吸水性体積膨張材8自体が空間Sを閉塞して通気を遮断することができる。
このため、水が水切り部材6の裏面側に大量に浸入したとしても、通気孔31へと水が浸入することを防ぐことができる。
以上のように、水切り部材6の裏面側に水が浸入しても基礎パッキン3まで水が浸入することなく、床下空間Uに浸水させないことができる。
さらに、水切り部材6には、通気経路VRを閉塞する閉塞板72が設けられ、閉塞板72は、吸水性膨張材8が膨張することで通気経路VRを閉塞し、乾燥とともに体積が収縮すると通気経路VRを通気可能に開放するので、吸水性体積膨張材8により空間Sを閉塞するよりも止水性が高く、確実に空間Sを閉塞することができる。
このため、空間Sのわずかな隙間からさえも水の浸入を許すことなくより確実に水の浸入を防ぐことができる。例えば、洪水など建物が浸水してしまうような場合においても、床下空間Uへの水の浸入をより確実に防ぐことができる。
このため、水切り部材6の裏面側に水が浸入するような場合には、吸水性体積膨張材8が膨張して基礎パッキン3の通気孔31へと水が浸入しないように空間Sを閉塞して通気を遮断することができる。
また、水切り部材6の裏面側に水が浸入しない場合には、吸水性体積膨張材8が乾燥とともに体積が収縮して空間Sを通気可能に開放することができる。
つまり、天候条件により、適宜空間Sを開放または遮断することができる。
そして、このような建物10に対して通気経路開閉構造1が適用されている。
通気経路開閉構造1は、この水切り部材6に取り付けられる閉塞部7と、この閉塞部7と水切り部材6との間に設けられる吸水性体積膨張材8と、この吸水性体積膨張材8が膨張した場合に閉塞部7と当接する立ち上がり面9と、を備えている。
また、通気経路開閉構造1には、屋外Oから水切り部材6の裏面空間と基礎パッキン3の通気孔を介して床下空間Uまで通じる通気経路VRが形成されている。この通気経路VRには、水切り部材6の裏面側から基礎パッキン3の外側までの空間Sが形成されている。この空間Sには、水切り部材6の内部となる小区画Cが形成されている。
基礎パッキン3は、長尺な矩形板状のものであり、建物10に延設される方向に複数設けられた通気孔31が建物10の外側から内側へ貫通するようにして形成されている。
この通気孔31はその両端開口部が先端(建物10の外側と内側)に向かうにしたがって漸次拡径するように形成されており、開口部分の有効換気面積が基礎パッキン3の長さ4mあたり300cm2以上ある。これによって、必要十分な換気量を確保することができるようになっている。
なお、複数の通気孔31のうちの一部は隣り合う貫通口32の間を貫通しており、残りは貫通口32に連通しており、貫通口32を通して換気ができるようになっている。
また、基礎パッキン3には、これを基礎2に固定する釘を挿通するための釘孔33が複数設けられている。この釘孔33は隣り合う貫通口32の間に形成されている。
また、水切り部材6は、外壁仕上げ材5の下方に設けられており、延出部62と鉛直部63とが基礎2と建物躯体4との間を上方と側方からカバーするので、例えば、外壁仕上げ材5に吹き付けられた雨水が外壁仕上げ材5を伝って下へと流れ落ちる際、延出部62と鉛直部63とを伝って地面へと雨水が流れることとなっている。また、基礎パッキン3に吹き付けられるはずの雨水は鉛直部63によって遮られるので、水切り部材6の裏側へと水が浸入しにくくなっている。
また、閉塞部7は、取付板71の下端が鉛直部63の下端と略同じ位置になるように設けられ、この下端にヒンジ73が設けられ、このヒンジ73に閉塞板72の一端が取り付けられており、閉塞板72の他端は何れにも固定されない自由端となっている。また、この閉塞板72には、複数の通水穴72aが形成されている。
また、吸水性体積膨張材8は、吸水性ポリマー82を内包する袋81の複数個所に容量を増減するためのガゼット83が設けられており、このガゼット83の設けられる位置や大きさなどにより吸水性ポリマー82が膨潤した際にガゼット83が広がって略直方体形状や略三角柱状になるように設計されている。
また、吸水性ポリマー82は、徐放性を有しており、水を吸収した後、大気へと水分を徐放するため、雨が止んだ後、数日のうちに膨潤する前の状態に戻る。
このため、吸水性体積膨張材8が吸水して体積が膨張したり、その後乾燥とともに収縮したりすることにより、他端が自由端となっている閉塞板72がヒンジ73を回転軸として回動するようになっている。
また、吸水性ポリマー82としては、ポリアクリル酸塩系、ポリスルホン酸塩系、無水マレイン酸塩系、ポリアクリルアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリエチレンオキシド系、ポリアスパラギン酸塩系、ポリグルタミン酸塩系、ポリアルギン酸塩系、デンプン系、セルロース系などを用いることができる。
また、板受面93は、閉塞板72を受ける際、全面が閉塞板72に当接するように角度が設定されている。すなわち、第1実施形態では、板受面93が突出部92から約90°折れ曲がるとしたが、板受面93の延長線上にヒンジ73が位置するように板受面93の角度を調整すればよく、90°に限定されるものではない。
また、閉塞板72と板受面93との止水性を高めるために、閉塞板72と板受面93との当接面の両方またはいずれか一方にブチルテープを貼り付ける構成としてもよい。
このとき、遮られた水は閉塞板72に設けられた通水穴72aを通過して裏側に配置された吸水性体積膨張材8に吸収されることとなる。
そして、吸水性体積膨張材8が吸水するとともに膨張し、閉塞板72が立ち上がり面9へと次第に近づき、最終的には閉塞板72が板受面93に当接することとなる。
こうして、水が浸入するおそれがある際に小区画Cにおいて突出部92と閉塞板72とが通気経路VRを遮断することとなる。
その後、水の浸入が無くなった際に吸水性体積膨張材8が乾燥とともに収縮して閉塞板72が板受面93と次第に離間していくことで、通気経路VRが再び通気可能に開放されることとなる。
また、吸水性体積膨張材8が吸水して膨張した場合に閉塞されて通気が遮断可能な空間Sが形成されているので、仮に吸水性体積膨張材8が吸水可能な水量を超えて、これ以上吸水も膨張もできない状況になったとしても、吸水性体積膨張材8自体が空間Sを閉塞して通気を遮断することができる。
このため、水が水切り部材6の裏面側に大量に浸入したとしても、通気孔31へと水が浸入することを防ぐことができる。
以上のように、水切り部材6の裏面側に水が浸入しても基礎パッキン3まで水が浸入することなく、床下空間Uに浸水させないことができる。
こうすることで、吸水して膨張した場合、水切り部材6の内部の空間Sを切れ目なく閉塞することができる。
このため、空間Sのわずかな隙間からさえも水の浸入を許すことなくより確実に水の浸入を防ぐことができる。例えば、洪水など建物10が浸水してしまうような場合においても、床下空間Uへの水の浸入をより確実に防ぐことができる。
こうすることで、膨張した吸水性体積膨張材8が乾燥収縮して空間Sを通気可能に開放することができる。
このため、水切り部材6の裏面側に水が浸入するような場合には、吸水性体積膨張材8が膨張して基礎パッキン3の通気孔31へと水が浸入しないように空間Sを閉塞して通気を遮断することができる。
また、水切り部材6の裏面側に水が浸入しない場合には、吸水性体積膨張材8が乾燥とともに体積が収縮して空間Sを通気可能に開放することができる。
つまり、天候条件により、適宜空間Sを開放または遮断することができる。
こうすることで、吸水性体積膨張材8が膨張することで小区画Cの内部に充満した状態となり、より確実に空間Sを閉塞して通気を遮断して水の浸入を防ぐことができる。
こうすることで、吸水性体積膨張材8により空間Sを閉塞するよりも止水性が高く確実に空間Sを閉塞することができる。
こうすることで、雨が降ると吸水性体積膨張材8が膨潤して閉塞板72が板受面93と当接して空間Sの通気を遮断するが、雨が止むと数日のうちに乾燥とともに収縮して閉塞板72が板受面93と離間して空間Sを通気可能に開放し、床下空間Uとの通気を再開させることができる。
つまり、雨などの防水および止水を優先したい場合には、吸水性体積膨張材8が膨潤して防水および止水効果を発揮し、晴天時など換気を優先したい場合には、吸水性体積膨張材8が収縮して換気効果を発揮するスイッチング機能を持たせることができる。
よって、天候に合わせて空間Sのシャッターを開閉するような手動作業が不要であり、天候に合わせて自動で空間Sの通気を開閉することができる。
こうすることで、汎用性の高い素材を吸水性ポリマー82として用いることができ、設計変更なども容易に行うことができ、当該発明を安価に実施することができる。
こうすることで、空間Sに浸入する水を効率よく閉塞板72の裏側にある吸水性体積膨張材8に吸水させることができる。
このため、空間Sに水が浸入し始めるとすぐに吸水性体積膨張材8を膨張させることができ、いち早く閉塞板72を板受面93に当接させて空間Sの通気を遮断することができる。
こうすることで、閉塞板72が突出部92の先端と当接して空間Sの通気を遮断する場合に比べて良好に遮断することができる。また、板受面93の全面が閉塞板72に当接するため、より確実に空間の通気を遮断することができる。
こうすることで、基礎2の外周面と水切り部材6の鉛直部63との距離寸法よりも突出部92の先端から鉛直部63までの距離寸法の方が短くなり、空間Sへの水の浸入を抑えることができる。
また、突出部92に下方から吹き付ける水を閉塞板72の通水穴72aへと跳ね返すことができ、より一層、効率よく吸水性体積膨張材8を膨張させることができ、迅速に空間Sの通気を遮断することができる。
また、通気経路開閉構造1は、基礎パッキン3と水切り部材6との間に設けられる貯留槽11と、この貯留槽11内に設けられる吸水性体積膨張材8と、貯留槽11の上方に水切り部材6から垂下して設けられる下垂部12と、を備えている。
また、底111は、基礎2から突出するが、水切り部材6の鉛直部63と隙間Nを空けて突出しており、この突出した箇所には吸水性体積膨張材8へと水を通過させる通水穴111aが複数設けられている。
また、立ち上がり112には、下部に水を排出可能な排水口112aが延設方向に沿って複数設けられている。
また、底111の一部が基礎2から突出しているため、基礎2と鉛直部63との隙間Nが小さくなり、底111の下面が基礎2の近傍に返しのような水平面を設けることとなる。また、立ち上がり112が設けられているので、隙間Nから雨水が浸入しても立ち上がり112に遮られるようになっている。
このため、たとえ立ち上がり112を越えて浸入したとしても、越えた先に貯留槽11が形成されているので、そこに水が貯留されるようになっている。
つまり、立ち上がり112,113と下垂部12との寸法を合わせると、基礎2と建物躯体4との間の寸法と同一もしくは長くなるように形成されている。
すなわち、鉛直部63と立ち上がり112との間から水が浸入した場合、貯留槽11の上を飛び越える水は下垂部12に当たって、下の貯留槽11へと落下するようになっている。
このため、吸水性体積膨張材8が膨潤すると吸水性体積膨張材8より奥(建物10の内側)に水が浸入する経路がなくなる。
すなわち、吸水性体積膨張材8が吸水量を超えたとしても、その段階で吸水性体積膨張材8が水を堰き止める土嚢のような役割を果たすようになっている。
また、下垂部12により下方へと落下する水は吸水性体積膨張材8よりも外側に落下するため、吸水性体積膨張材8より内側へは浸入しない。
また、吸水性体積膨張材8が膨潤した後、貯留槽11で吸水性体積膨張材8に堰き止められた水は立ち上がり112に設けられた排水口112aから排水されることとなる。
その後、雨が止めば、吸水性体積膨張材8は、吸水した水を大気へと徐放するので、乾燥とともに次第に収縮して下垂部12と離間するようになり、再び空間Sが通気可能となる。
(11)第2実施形態では、下垂部12が水切り部材6の延出部62から貯留槽11の上方、吸水性体積膨張材8の延設方向における中心線に沿って延設されているものとした。
こうすることで、吸水性体積膨張材8が吸水して膨張した際、下垂部12の下端が袋81の延設方向のおける中心線に沿って押圧することとなる。
このため、吸水性体積膨張材8と下垂部12とを確実に密着させることができ、空間Sの通気を確実に遮断することができる。
こうすることで、立ち上がり62より内側への浸水を防ぐことができ、さらに、立ち上がり112よりも内側に吸水性体積膨張材8があるので、吸水性体積膨張材8より内側への水の浸入を良好に防ぐことができる。
こうすることで、吸水性体積膨張材8の上方に隙間N1がある場合でも、吸水性体積膨張材8の上方に下垂部12が設けられることで、例えば、吸水性体積膨張材8の上方を水が飛び越えて浸入してしまうことを防ぐことができる。
また、下垂部12により止められた水が下垂部12を伝って下方へと流れ落ちた際、吸水性体積膨張材8が下垂部12の下方にあるので、吸水性体積膨張材8により即座に吸水することができる。
こうすることで、浸入した水を貯留槽11に収容し、収容した水を吸水性体積膨張材8で吸収することができる。
こうすることで、吸水性体積膨張材8が膨潤して底111と下垂部12との間を塞ぎ、貯留槽11に堰き止められた水を排水口112aから排水することができる。
こうすることで、吸水性体積膨張材8を貯留槽11の好適な位置に位置決め固定することができ、吸水性体積膨張材8が膨潤した際、確実に底111と下垂部12との間を塞ぐことができ、貯留槽11内で水を確実に堰き止めることができる。
こうすることで、隙間Nの幅が狭くなるだけでなく、基礎2の外周面近傍に水平面を構築することができる。
このため、例えば、水平面がない場合は基礎2の外周面に打ち付けられた雨粒が跳ね返ると、そのまま隙間Nに浸入してしまうが、水平面が設けられているので跳ね返った雨粒は水平面に阻害されるため、隙間Nへの浸入を低減することができる。
こうすることで、底111の下面に当たる水が通水穴111aを通過して、底111の上面に接着されている吸水性体積膨張材8に吸水されることとなる。
このため、吸水性体積膨張材8は、効率よく水を吸収することができ、空間Sに水が浸入する要因が生じた際、いち早く膨張して空間Sの通気を遮断することができる。
また、通気経路開閉構造1は、水切り部材6の内部に設けられる吸水性体積膨張材8と、水切り部材6の延出部62の内側から鉛直下方に垂下する下垂部12と、この下垂部12の下方に設けられる遮断部13と、を備えている。
収容部131は、建物10の外周に沿って延設される断面略L字状の金属部材であり、基礎2の上面に取り付けられる取付板131aと、この取付板131aの先端から鉛直上方に立ち上がる立ち上がり面131bと、を備えている。
取付板131aには、立ち上がり面131bの近傍において吸水性体積膨張材8が接着されている。この吸水性体積膨張材8が配置される箇所には、吸水性体積膨張材8へと水を受けさせるための通水穴131cが複数設けられている。
固定板132aは、ヒンジ132cが下垂部12の略真下に配置されるように取り付けられている。そして、遮断板132bは、収容部131側の面に吸水性体積膨張材8が接着されており、吸水性体積膨張材8が膨張するとともに押し上げられ、ヒンジ132cを軸に回動することで下垂部12に当接するようになっている。
また、遮断板132bと下垂部12との止水性を高めるために、遮断板132bと下垂部12との当接面の両方またはいずれか一方にブチルテープを貼り付ける構成としてもよい。
(19)第3実施形態では、ヒンジ132cを軸に回動可能な遮断板132bが吸水性体積膨張材8と接着されており、吸水性体積膨張材8が膨張または収縮するとともに遮断板132bが回動し、この回動が下垂部12により制限されるものとした。
こうすることで、回動した遮断板132bが下垂部12に当接して空間Sの通気を遮断することができる。
こうすることで、例えば、洪水のような大量の水が床下空間Uへと浸入しようとするような場合でも、吸水性体積膨張材8が遮断板131bを下垂部12に押圧する方向と同一方向から水圧がかかるため、一たび遮断板131bが下垂部12と当接して空間Sの通気を遮断してしまえば、大量の水が押し寄せたとしても空間Sの遮断が解除されるおそれがなく、確実に空間Sの通気を遮断することができる。
第1実施形態から第3実施形態では、吸水性体積膨張材8に接着面を設けるとしたが、これに限らず、例えば、接着面ではなく、釘やビスなどで位置決め固定してもよい。
また、第2実施形態では、水切り部材6および貯留槽11を金属部材としたが、これに限らず、例えば、樹脂素材カーボンファイバーなどを用いてもよい。
こうすることで、簡易な構成により床下空間Uへの水の浸入を防ぐことができる。
2 基礎
3 基礎パッキン
4 建物躯体
5 外壁仕上げ材
6 水切り部材
7 閉塞部
8 吸水性体積膨張材
9 立ち上がり面
10 建物
11 貯留槽
12 下垂部
13 遮断部
31 通気孔
32 貫通口
33 釘孔
61 固定部
62 延出部
63 鉛直部
71 取付板
72 閉塞板
72a 通水穴
73 ヒンジ
81 袋
82 吸水性ポリマー
83 ガゼット
91 固定部
92 突出部
93 板受面
111 底
111a 通水穴
112 立ち上がり面
112a 排水口
131 収容部
131a 取付板
131b 立ち上がり面
131b 遮断板
131c 通水穴
132 遮断部材
132a 固定板
132b 遮断板
132c ヒンジ
C 小区画
N 隙間
O 屋外
S 空間
U 床下空間
VR 通気経路
Claims (4)
- 基礎と建物躯体との間に設けられた通気孔付きの基礎パッキンを介して床下空間と屋外との間に形成される通気経路の開閉構造において、
前記建物躯体の表面に取り付けられた外壁仕上げ材の下方に水切り部材が設けられ、
前記水切り部材は、前記基礎パッキンの屋外側に、前記基礎パッキンから間隔を空けて配置され、
前記基礎パッキンの前方側となる前記水切り部材の裏面空間には、吸水性体積膨張材が設置され、この吸水性体積膨張材が膨張した場合に前記通気経路を閉塞可能とし、膨張しない場合に前記通気経路を開放可能とする空間が形成されており、
前記水切り部材の裏面の前記通気経路の一部には小区画が設けられ、当該小区画には立ち上がり面が設けられ、
前記小区画の内部に前記吸水性体積膨張材が設置され、当該吸水性体積膨張材が前記立ち上がり面よりも前記基礎パッキン側に設けられていることを特徴とする通気経路開閉構造。 - 基礎と建物躯体との間に設けられた通気孔付きの基礎パッキンを介して床下空間と屋外との間に形成される通気経路の開閉構造において、
前記建物躯体の表面に取り付けられた外壁仕上げ材の下方に水切り部材が設けられ、
前記水切り部材は、前記基礎パッキンの屋外側に、前記基礎パッキンから間隔を空けて配置され、
前記基礎パッキンの前方側となる前記水切り部材の裏面空間には、吸水性体積膨張材が設置され、この吸水性体積膨張材が膨張した場合に前記通気経路を閉塞可能とし、膨張しない場合に前記通気経路を開放可能とする空間が形成されており、
前記水切り部材には、前記通気経路を閉塞する閉塞板が設けられ、
前記閉塞板は、前記吸水性膨張材が膨張することで前記通気経路を閉塞し、乾燥とともに体積が収縮すると前記通気経路を通気可能に開放することを特徴とする通気経路開閉構造。 - 請求項1または2に記載の通気経路開閉構造において、
前記吸水性体積膨張材は、前記水切り部材の延設方向に沿って切れ目なく配置される長尺の部材であり、浸水により吸水して前記空間内で膨張することを特徴とする通気経路開閉構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の通気経路開閉構造において、
前記吸水性体積膨張材は、前記空間のうち、吸水して膨張した後に乾燥とともに体積が収縮するのに伴って前記通気経路を開放可能にできる位置に取り付けられていることを特徴とする通気経路開閉構造。
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