JP6532704B2 - コアセンサおよび測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、全体として環状をなす磁気コアにボビンを介在させて形成された巻線を有するコアセンサ、およびこのコアセンサを備えている測定装置に関するものである。
この種のコアセンサとして、本願出願人は、下記の特許文献1に開示されている電流計(クランプ式電流計)に使用されるコアセンサを既に提案している。このコアセンサは、一対で使用されるものであり、略円弧状を呈して対となって対向配置される各磁気コアにボビンを介在させて各別に巻線を形成して構成されている。また、各コアセンサには、各別にコアカバーが覆設される。この場合、コアカバーのそれぞれは、コアセンサを収納して相互を対面合致させるべく二つ割りされた一対のカバー部で形成されている。また、一方のカバー部にあって他方のカバー部と対向する内側面には、巻線から引き出された始端部と終端部とに各別にリード線を連結して形成される各連結部を個別に差し込んで収納する計2個の保持筒部が突設されている。
この電流計では、コアセンサの各連結部は、対応するコアカバー(具体的には、コアカバーを構成するカバー部)の保持筒部内に各別に収納保持されて、周辺部位から隔離されるため、相互が短絡するような不測の事態の発生を未然に防止することが可能になっていると共に、各リード線側に引張力などのような負荷が仮にかかったとしても、保持筒部内から強制的に抜脱させられるということを確実に防止することが可能になっている。また、各連結部自体の位置を固定する作業も、保持筒部内に連結部を単に差し込めばよいので、簡素化できて、作業効率を高めることが可能になっている。
特開2001−228175号公報(第2−3頁、第1−2図)
ところが、従来のコアセンサには、以下の改善すべき課題が存在している。すなわち、この種のコアセンサでは、巻線が形成された磁気コアをカバー部に装着する際に、一般的に、まず、磁気コアに装着されたボビンに巻線機などを使用して巻線を形成する工程を実行し、次いで、巻線の始端部と終端部とにリード線をそれぞれ連結(例えばハンダ付け)する工程を実行し、続いて、巻線にリード線が連結された磁気コアをカバー部に装着する工程とを実行する。
しかしながら、従来のコアセンサでは、上記した3つの工程の内の最後の工程、すなわち、巻線に各リード線が連結された磁気コアをカバー部に装着する工程において、巻線の始端部と一方のリード線との1つの連結部、および巻線の終端部と他方のリード線とのもう1つの連結部を、一方のカバー部の内側面に突設された2個の保持筒部に差し込んで収納する作業を実行することになる。このため、従来のコアセンサでは、巻線の始端部と終端部とにリード線をそれぞれ連結する工程の実行後、巻線に各リード線が連結された磁気コアをカバー部に装着する工程の実行前までの間において、例えば、巻線にリード線が連結された磁気コアを搬送する際に、各リード線側に引張力などのような負荷がかかったときに、巻線がほどけるといった不具合が発生するおそれがあるという改善すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を改善すべくなされたものであり、組み立ての際に、磁気コアにボビンを介在させて形成された巻線がほどけるといった不具合の発生を低減し得るコアセンサ、およびこのコアセンサを備えた測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のコアセンサは、全体として環状に形成される磁気コア、当該磁気コアに外嵌されたボビン、当該ボビンを介在させた状態で前記磁気コアに形成された巻線、および当該巻線から引き出された始端部と終端部とにそれぞれ連結されたリード線を備えたコアセンサであって、前記ボビンは、前記磁気コアの周方向に沿って、前記巻線が形成される巻線形成領域と、前記始端部および前記終端部を固定する固定領域とを備え、前記ボビンの前記固定領域には、当該固定領域における表面に立設されると共に、前記始端部が連結された一方の前記リード線の先端部および前記終端部が連結された他方の前記リード線の先端部を互いに離間させる離間壁と、前記一方のリード線の前記先端部および前記他方のリード線の前記先端部を個別に保持する一対の保持部とが形成され、前記保持部、および前記ボビンの前記固定領域における前記表面のいずれか一方に、前記保持部から引き出された前記リード線を引っ掛けて折曲させるための引っ掛け部が形成されている。
また、請求項2記載のコアセンサは、請求項1記載のコアセンサにおいて、前記一対の保持部のうちの一方の保持部は、前記一方のリード線の前記先端部に向く前記離間壁の一の壁面から延出して当該先端部を前記固定領域における前記表面との間で保持する一の凸状体を備えると共に、前記一対の保持部のうちの他方の保持部は、前記他方のリード線の前記先端部に向く前記離間壁の他の壁面から延出して当該先端部を前記固定領域における前記表面との間で保持する他の凸状体を備えている。
また、請求項3記載のコアセンサは、請求項1または2記載のコアセンサにおいて、前記保持部から引き出された前記リード線は、前記引っ掛け部に引っ掛けられて、クランク状またはL字状に折曲された状態で引き出されている。
また、請求項4記載の測定装置は、請求項1から3のいずれかに記載のコアセンサを備えて、前記環状の磁気コア内に挿通された測定対象に流れる測定電流の電流値に応じた振幅の電気信号を前記一方のリード線および前記他方のリード線間から出力する。
請求項1記載のコアセンサおよび請求項4記載の測定装置によれば、磁気コアに外嵌されたボビンの巻線形成領域に形成された巻線から引き出された始端部および終端部に連結される各リード線の先端部を互いに離間させる離間壁と、各先端部を個別に保持するための一対の保持部がボビンの固定領域に形成されているため、巻線形成領域に巻線を形成し、かつ巻線の始端部および終端部にリード線を連結した状態において、テープで止めたり、コアカバー(カバー部)の穴に差し込んで止めたりするのに比べて、各リード線の先端部同士の絶縁を簡単かつ確実に行うことができる。また、固定領域に形成された一対の保持部を使用して各リード線の先端部を保持することにより、このような保持部の無い構成と比べて、コアセンサの製造後であって、コアセンサをコアカバーに装着する工程の実行前までの間に、各リード線に引張力などのような負荷がかかったとしても、巻線がほどけるといった不具合の発生を大幅に低減することができる。
また、このコアセンサおよびこの測定装置によれば、保持部、およびボビンの固定領域における表面のいずれか一方に引っ掛け部が形成されているため、先端部が保持部で保持されたリード線を引っ掛け部に引っ掛けて折曲させた状態(リード線と引っ掛け部の各表面間に摩擦力が作用している状態)で保持部から引き出す(例えば、請求項3記載のコアセンサのように、クランク状またはL字状に折曲された状態で引き出す)ことにより、コアカバー(カバー部)の穴に差し込むだけの構成と比べて、リード線により大きな引張力などのような負荷がかかったとしても、巻線がほどけたり、断線したりといった不具合の発生を確実に防止することができる。また、各リード線の先端部をテープで止めたり、コアカバー(カバー部)の穴に差し込んで止めたりするのに比べて、各リード線の先端部を保持する際の手間(工数)を格段に少なくすることができる。
また、請求項2記載のコアセンサおよび請求項4記載の測定装置では、各保持部は、各リード線の先端部を互いに離間させる離間壁におけるこの各先端部に向く各壁面から延出して、この先端部を固定領域における表面との間で保持する凸状体を備えている。したがって、このコアセンサおよび測定装置によれば、芯線に始端部が連結された一方のリード線の先端部を対応する固定領域の表面と凸状体との間の隙間に押し込むという簡易な作業でこの一方のリード線の先端部を一方の保持部に確実に保持させることができる。また、芯線に終端部が連結された他方のリード線の先端部を対応する固定領域の表面と凸状体との間の隙間に押し込むという簡易な作業で他方のリード線の先端部を他方の保持部に保持させることができる。このため、テープで止めたり、コアカバー(カバー部)の穴に差し込んで止めたりするのに比べて、各リード線の先端部を保持する際の手間(工数)を格段に少なくすることができる。
電流計1のコアカバー4,5内の内部構成を説明するための説明図である。 図1のコアセンサ2,3の構成を説明するための分解斜視図である。 巻線13およびリード線14,15を設ける前のコアセンサ2,3の斜視図である。 コアセンサ2,3のボビン12における固定領域AR2を図3中の矢印A方向から見た要部拡大図である。 コアセンサ2,3のボビン12における固定領域AR2を図3中の矢印B方向から見た要部拡大図である。 コアセンサ2,3のボビン12における固定領域AR2を図3中の矢印C方向から見た要部拡大図である。 巻線13およびリード線14,15を設けた状態のコアセンサ2,3の斜視図である。 他の保持部33A,34Aの構造を説明するための要部拡大図である。
以下、コアセンサおよび測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、測定装置の一例として、電流計を例に挙げて説明する。
まず、電流計1の構成について、図1を参照して説明する。
電流計1は、一例として、図1に示すように、一対のコアセンサ2,3、および各コアセンサ2,3を個別にそれぞれ収容するコアカバー4,5を備え、コアカバー4,5が回動軸Lを中心として回動自在に連結されることで、収容されている各コアセンサ2,3が開閉自在に形成されたクランプ式電流計として構成されている。
各コアセンサ2,3は、一例として、磁気コア11、ボビン12、巻線13およびリード線14,15をそれぞれ備えて、同一に構成されている。この場合、磁気コア11は、図2に示すように、一例として磁性材料を用いて平面視略円弧状に形成された複数の平板が積層されて構成されている。なお、磁気コア11は、このような複数の磁性体が積層される構成に代えて、1つの磁性体で構成されるものでもよい。
ボビン12は、一例として、図2に示すように、各々が電気的絶縁性を有する合成樹脂材料を用いて形成された内周側ボビン21、外周側ボビン22、一の側面側ボビン23および他の側面側ボビン24を備え、図1,3,7に示すように、磁気コア11の両端部を除く部位を覆う状態で磁気コア11に外嵌される。
この場合、図2に示すように、内周側ボビン21は、磁気コア11の内周面側に装着され、外周側ボビン22は、磁気コア11の外周面側に装着される。この構成により、磁気コア11は、その両端部を除く部位が内周側ボビン21および外周側ボビン22で覆われる(内周側ボビン21および外周側ボビン22で構成される内側ボビンが、磁気コア11の両端部を除く部位に外嵌される)。
また、本例では、一の側面側ボビン23は、内周側ボビン21および外周側ボビン22が装着された状態の磁気コア11の一方の側面側(図2中では上側面側)に装着され、他の側面側ボビン24は、内周側ボビン21および外周側ボビン22が装着された状態の磁気コア11の他方の側面側(図2中では下側面側)に装着される。この構成により、磁気コア11は、内周側ボビン21および外周側ボビン22で覆われている部位が一の側面側ボビン23および他の側面側ボビン24で覆われる(一の側面側ボビン23および他の側面側ボビン24で構成される外側ボビンが、上記した内側ボビンの上から磁気コア11の両端部を除く部位にさらに外嵌される)。
なお、本例では、上記したように、ボビン12を4つのボビン21,22,23,24で構成して、磁気コア11の両端部を除く部位を2重に覆う構成を採用しているが、例えば、内周側ボビン21および外周側ボビン22の2つ、または一の側面側ボビン23および他の側面側ボビン24の2つでボビン12を構成して、磁気コア11の両端部を除く部位を1重に覆う構成を採用することもできる。
また、図1〜図3,図7に示すように、ボビン12の外周面(本例では、一の側面側ボビン23および他の側面側ボビン24で構成される外側ボビンの外周面)には、一対のフランジ31,32が磁気コア11の周方向に沿って離間して立設されている。また、図1〜図7に示すように、ボビン12の外周面における一対のフランジ31,32のうちの回動軸L寄りのフランジ32とボビン12の回動軸L寄りの先端部との間の領域には、一対の保持部33,34が形成されている。
このボビン12の外周面における一対のフランジ31,32で挟まれた領域AR1(図1参照)は、巻線13が形成される巻線形成領域(以下、巻線形成領域AR1ともいう)を構成する。また、ボビン12の外周面における一対の保持部33,34が形成されている領域AR2(図1参照)は、隣接する巻線形成領域AR1に形成された巻線13から後述するようにして引き出された巻線13の始端部13aおよび終端部13bが固定される固定領域(以下、固定領域AR2ともいう)を構成する。
この固定領域AR2の構成について具体的に説明すると、本例では一例として、図2,3,4,6に示すように、ボビン12の外周面における固定領域AR2の一部を構成する一の側面側ボビン23の表面(具体的には、一の側面側ボビン23における磁気コア11の外周面を覆う部位の表面)に一方の保持部33が形成され、ボビン12の外周面における固定領域AR2の残りの一部を構成する他の側面側ボビン24の表面(具体的には、他の側面側ボビン24における磁気コア11の外周面を覆う部位の表面)に他方の保持部34が形成されている。
この一方の保持部33は、一の側面側ボビン23における固定領域AR2の表面に磁気コア11の周方向に沿って一定の高さh(図5,6参照)でほぼ直角に立設された離間壁41、および離間壁41の一の壁面としての壁面(本例ではこの壁面の上縁)から離間壁41の側方(他の側面側ボビン24側とは逆の方向であって、リード線14の後述する先端部が配置される部位側)に向けて、離間壁41とほぼ直角な状態で延出する一の凸状体としての凸状体(形状としては、円柱体または角柱体でもよいし、後述するように離間壁41の上縁に沿って延びる壁状体であってもよい。本例では一例として、壁状体)42を備えている。この凸状体42は、離間壁41の上縁のほぼ全域に亘る長さで、かつ図4,6に示すように一定の幅(離間壁41の上縁からの延出長)Wで形成されている。また、離間壁41の高さhは、被覆電線で構成されるリード線14,15の被覆を含めた全体の直径よりも若干低く形成されている。また、凸状体42の幅Wは、このリード線14,15の被覆を含めた全体の半径よりも長く形成されている。
以上の構成により、被覆が除去されて露出させられたリード線14の芯線に後述するようにして巻線13の始端部13aがハンダ付けなどによって連結されたリード線14の先端部が、図4において白抜きの矢印で示す方向から一の側面側ボビン23の表面と凸状体42の内面との間の隙間G(図5,6参照)に押し込まれて、図1,7に示すように離間壁41の壁面(リード線14の先端部に向く壁面)に押し当てられた際には、保持部33は、このリード線14の先端部を、離間壁41によってリード線15の後述する先端部から離間させると共に位置決めし、かつ一の側面側ボビン23における固定領域AR2の表面と凸状体42との間で挟み込むことで保持(挟持)し、これによってリード線14の先端部を固定領域AR2に固定することが可能になっている。
また、保持部33は、図1〜6に示すように、凸状体42における離間壁41の長さ方向に沿った2つの端部(図4,5中での上端部および下端部)のうちの巻線形成領域AR1側とは逆の端部(図4,5での下端部)の外面から巻線形成領域AR1と離間する方向に、磁気コア11の周方向に沿って延設された延出部43と、この延出部43の先端から他の側面側ボビン24に向けて磁気コア11の厚み方向(図3での下方向、図4での左右方向)に沿って延設された引っ掛け部44とをさらに備えている。
以上の構成により、先端部が一の側面側ボビン23における固定領域AR2の表面と凸状体42との間で保持されたリード線14における凸状体42の巻線形成領域AR1側とは逆の端部から延出する部位を、図4において太線で示す矢印のように、まず、延出部43の下側を通して他の側面側ボビン24側に引き出し、次いで、引っ掛け部44の上側を通して巻線形成領域AR1側とは逆の方向に引き出す。これにより、リード線14を引っ掛け部44に引っ掛けた状態(リード線14と引っ掛け部44の各表面間に摩擦力が作用している状態)で保持部33から引き出すことが可能になっている。
また、他方の保持部34は、図4に示すように、磁気コア11をその厚み方向に沿って2つに分割する仮想平面PL1を基準として、保持部34とほぼ面対称となる構造を有している。具体的には、保持部34は、他の側面側ボビン24における固定領域AR2の表面に磁気コア11の周方向に沿って一定の高さh(図5,6参照)でほぼ直角に立設された離間壁41、および離間壁41の他の壁面としての壁面(本例ではこの壁面の上縁)から離間壁41の側方(一の側面側ボビン23側とは逆の方向であって、リード線15の後述する先端部が配置される部位側)に向けて、離間壁41とほぼ直角な状態で延出する他の凸状体としての凸状体42を備えている。この凸状体42は、離間壁41の上縁のほぼ全域に亘る長さで、かつ図4,6に示すように一定の幅(離間壁41の上縁からの延出長)Wで形成されている。また、離間壁41の高さh、および凸状体42の幅Wは、保持部33と同等に形成されている。
以上の構成により、被覆が除去されて露出させられたリード線15の芯線に後述するようにして巻線13の終端部13bがハンダ付けなどによって連結されたリード線15の先端部が、図4において白抜きの矢印で示す方向から他の側面側ボビン24の表面と凸状体42の内面との間の隙間G(図6参照)に押し込まれて、図1に示すように離間壁41の壁面(リード線15の先端部に向く壁面)に押し当てられた際には、保持部34は、このリード線15の先端部を離間壁41によってリード線14の先端部から離間させると共に位置決めし、かつ他の側面側ボビン24における固定領域AR2の表面と凸状体42との間で挟み込むことで保持(挟持)し、これによってリード線15の先端部を固定領域AR2に固定することが可能になっている。
また、保持部34は、図1〜6に示すように、凸状体42における離間壁41の長さ方向に沿った2つの端部(図4,5中での上端部および下端部)のうちの巻線形成領域AR1側とは逆の端部(図4,5での下端部)の外面から巻線形成領域AR1と離間する方向に、磁気コア11の周方向に沿って延設された延出部43と、この延出部43の先端から一の側面側ボビン23に向けて磁気コア11の厚み方向に沿って延設された引っ掛け部44とをさらに備えている。
以上の構成により、先端部が一の側面側ボビン23における固定領域AR2の表面と凸状体42との間で保持されたリード線15における凸状体42の巻線形成領域AR1側とは逆の端部から延出する部位を、図4において太線で示す矢印のように、まず、延出部43の下側を通して一の側面側ボビン23側に引き出し、次いで、引っ掛け部44の上側を通して巻線形成領域AR1側とは逆の方向に引き出す。これにより、リード線15を引っ掛け部44に引っ掛けた状態(リード線15と引っ掛け部44の各表面間に摩擦力が作用している状態)で保持部34から引き出すことが可能になっている。
次いで、電流計1の製造手順について説明する。
まず、各コアセンサ2,3を製造する。具体的には、磁性材料を用いて平面視略円弧状に形成された複数の平板を積層することによって磁気コア11を2つ作製する。次いで、各磁気コア11に、図2に示すように、内周側ボビン21および外周側ボビン22を装着し、さらに一の側面側ボビン23および他の側面側ボビン24を装着する。これにより、図3に示すように、各磁気コア11における両端部を除く部位にボビン12が外嵌される。
続いて、ボビン12の固定領域AR2に始端部13aおよび終端部13bが位置するようにして、ボビン12の巻線形成領域AR1に巻線13を形成する(すなわち、ボビン12を介在させた状態で磁気コア11に巻線13を形成する)。次いで、図4に示すように、リード線14の芯線に始端部13aを連結すると共に、リード線15の芯線に終端部13bを連結する。
続いて、図4に示すように、芯線に始端部13aが連結されたリード線14の先端部を一の側面側ボビン23の表面(固定領域AR2の表面)と保持部33の凸状体42における内面(固定領域AR2の表面との対向面)との間の隙間G(図6参照)に、被覆が離間壁41と接触するまで押し込む。これにより、リード線14の先端部は、保持部33の離間壁41に沿わせられることによって固定領域AR2の所定の位置に位置決めされると共に、一の側面側ボビン23の表面と保持部33の凸状体42との間で保持されて固定領域AR2に固定される。
また、芯線に終端部13bが連結されたリード線15の先端部を他の側面側ボビン24の表面(固定領域AR2の表面)と保持部34の凸状体42における内面(固定領域AR2の表面との対向面)との間の隙間G(図6参照)に、被覆が離間壁41と接触するまで押し込む。これにより、リード線14の先端部は、保持部34の離間壁41に沿わせられることによって固定領域AR2の所定の位置に位置決めされると共に、他の側面側ボビン24の表面と保持部34の凸状体42との間で保持されて固定領域AR2に固定される。これにより、リード線14,15は、各保持部33,34により、磁気コア11の厚み方向に沿って互いに離間した状態で、かつ各保持部33,34の離間壁41および凸状体42によって電気的に分離された状態(絶縁された状態)で固定領域AR2に固定される。
最後に、リード線14における凸状体42の巻線形成領域AR1側とは逆の端部から延出する部位を、図4において太線で示す矢印のように、まず、保持部33の延出部43の下側を通して他の側面側ボビン24側に引き出し、次いで、保持部33の引っ掛け部44の上側を通して巻線形成領域AR1側とは逆の方向に引き出す。つまり、リード線14を引っ掛け部44に引っ掛けてクランク状に折曲した状態で保持部33から引き出す。また、リード線15における凸状体42の巻線形成領域AR1側とは逆の端部から延出する部位を、図4において太線で示す矢印のように、まず、保持部34の延出部43の下側を通して他の側面側ボビン24側に引き出し、次いで、保持部34の引っ掛け部44の上側を通して巻線形成領域AR1側とは逆の方向に引き出す。つまり、リード線15を引っ掛け部44に引っ掛けてクランク状に折曲した状態で保持部34から引き出す。これにより、コアセンサ2,3の製造が完了する。
このようにして、このコアセンサ2,3および電流計1では、磁気コア11に外嵌されたボビン12に巻線13を形成し、かつ巻線13の始端部13aおよび終端部13bにリード線14,15を連結した状態において、テープ(絶縁テープなど)を使用することなく、リード線14,15を各保持部33,34の凸状体42によってボビン12に直ちに固定することができる。このため、このコアセンサ2,3および電流計1では、巻線13の始端部13aおよび終端部13bにリード線14,15を連結する工程の実行後(コアセンサ2,3の製造後)であって、コアセンサ2,3をコアカバー4,5に装着する工程の実行前までの間に、リード線14,15に引張力などのような負荷がかかったとしても、巻線13がほどけるといった不具合の発生を低減することが可能になっている。
さらに、このコアセンサ2,3および電流計1では、リード線14については保持部33の引っ掛け部44に引っ掛けた状態で保持部33から引き出し、またリード線15については保持部34の引っ掛け部44に引っ掛けた状態で保持部34から引き出す構成のため、リード線14,15により大きな引張力などのような負荷がかかったとしても、巻線13がほどけるといった不具合の発生を確実に防止することが可能になっている。
次いで、図1に示すように、製造したコアセンサ2,3をコアカバー4,5内にそれぞれ収容すると共に、各コアセンサ2,3からそれぞれ引き出されたリード線14,15を、例えば、コアカバー4,5のうちの少なくとも一方に配設された不図示の回路基板に接続する。これにより、電流計1の製造が完了する。
このようにして製造された電流計1は、環状の磁気コア11内に挿通された不図示の測定対象(例えば電線)に流れる測定電流を検出して、その電流値に応じた振幅の電気信号(電圧信号や電流信号)を一対のリード線14,15間から出力する。したがって、この電流計1を使用することで、この電気信号に基づいて測定電流の電流値を測定することが可能となっている。
このように、このコアセンサ2,3および電流計1によれば、磁気コア11に外嵌されたボビン12の巻線形成領域AR1に形成された巻線13から引き出された始端部13aおよび終端部13bに連結されるリード線14,15の先端部を互いに離間させる離間壁41と、これらの先端部を保持するための保持部33,34がボビン12の固定領域AR2に形成されているため、巻線形成領域AR1に巻線13を形成し、かつ巻線13の始端部13aおよび終端部13bにリード線14,15を連結した状態において、テープで止めたり、コアカバー(カバー部)の穴に差し込んで止めたりするのに比べて、リード線14,15の各先端部の絶縁を離間壁41で簡単かつ確実に行うことができる。また、固定領域AR2に形成された各保持部33,34を使用して各リード線14,15の先端部を保持することにより、この各先端部をボビン12の固定領域AR2に直ちに固定して、コアセンサ2,3の製造を完了させることができる。したがって、このコアセンサ2,3および電流計1によれば、このような保持部の無い構成と比べて、コアセンサ2,3の製造後であって、コアセンサ2,3をコアカバー4,5に装着する工程の実行前までの間に、リード線14,15に引張力などのような負荷がかかったとしても、巻線13がほどけるといった不具合の発生を大幅に低減することができる。
また、このコアセンサ2,3および電流計1では、各保持部33,34は、リード線14,15の先端部を沿わせて位置決めすると共に互いに離間させる離間壁41における各先端部に向く各壁面から対応するリード線14,15の先端部が配置される部位側に延出する凸状体42を備えている。したがって、このコアセンサ2,3および電流計1によれば、芯線に始端部13aが連結されたリード線14の先端部を一の側面側ボビン23の表面(固定領域AR2の表面)と保持部33の凸状体42(一の凸状体)との間の隙間Gに押し込む(例えば、被覆が離間壁41と接触するまで押し込む)という簡易な作業でリード線14の先端部を保持部33に確実に保持させることができる。また、芯線に終端部13bが連結されたリード線15の先端部を他の側面側ボビン24の表面(固定領域AR2の表面)と保持部34の凸状体42(他の凸状体)との間の隙間Gに押し込む(例えば、被覆が離間壁41と接触するまで押し込む)という簡易な作業でリード線15の先端部を保持部34に保持させることができる。このため、テープで止めたり、コアカバー(カバー部)の穴に差し込んで止めたりするのに比べて、各リード線14,15の先端部を保持する際の手間(工数)を格段に少なくすることができる。
また、このコアセンサ2,3および電流計1によれば、各保持部33,34に引っ掛け部44が形成されているため、リード線14,15を対応する引っ掛け部44に引っ掛けた状態(リード線14,15と対応する引っ掛け部44の各表面間に摩擦力が作用している状態)で各保持部33,34から引き出すことにより、コアカバー(カバー部)の穴に差し込むだけの構成と比べて、リード線14,15により大きな引張力などのような負荷がかかったとしても、巻線13がほどけたり、断線したりといった不具合の発生を確実に防止することができる。また、各リード線14,15の先端部をテープで止めたり、コアカバー(カバー部)の穴に差し込んで止めたりするのに比べて、各リード線14,15の先端部を保持する際の手間(工数)を格段に少なくすることができる。
なお、上記の電流計1では、図7に示すように、ボビン12の固定領域AR2における磁気コア11の外周面を覆う部位に保持部33,34を形成する構成を採用しているが、固定領域AR2における磁気コア11の2つの側面のうちのいずれか一方を覆う部位に保持部33,34を共に形成したり、固定領域AR2における磁気コア11の2つの側面を覆う部位に保持部33,34を分けて形成したり、固定領域AR2における磁気コア11の内周面を覆う部位に保持部33,34を共に形成したりする構成を採用することもできる。また、固定領域AR2における磁気コア11の外周面を覆う部位、内周面を覆う部位、および各側面を覆う部位のうちのいずれか2箇所に保持部33,34を分けて形成する構成を採用することもできる。
以下、一例として、ボビン12の固定領域AR2における磁気コア11の内周面を覆う部位に保持部33A,34Aを共に形成する構成について図8を参照して説明する。なお、保持部33A,34Aの構造、および保持部33A,34Aの固定領域AR2における形成位置が主として相違するだけで、他の構成については上記した図1〜図7に示すボビン12の構成とほぼ同じため、同じ構成については同じ符号を付して重複する説明を省略し、相違する構成についてのみ説明する。
図8に示すように、ボビン12の外周面における固定領域AR2の一部を構成する一の側面側ボビン23の表面(具体的には、一の側面側ボビン23における磁気コア11の内周面を覆う部位の表面)に一方の保持部33Aが形成され、ボビン12の外周面における固定領域AR2の残りの一部を構成する他の側面側ボビン24の表面(具体的には、他の側面側ボビン24における磁気コア11の内周面を覆う部位の表面)に他方の保持部34Aが形成されている。
この一方の保持部33Aは、一の側面側ボビン23における固定領域AR2の表面に磁気コア11の周方向に沿って一定の高さで立設された離間壁41、および離間壁41における一の壁面の上縁から離間壁41の側方(他の側面側ボビン24側とは逆の方向であって、不図示のリード線14の先端部が配置される部位側)に向けて、離間壁41とほぼ直角な状態で延出する一の凸状体42を備えている。この凸状体42は、離間壁41の上縁のほぼ全域に亘る長さで、かつ一定の幅(離間壁41の上縁からの延出長)で形成されている。
以上の構成により、保持部33Aは、巻線13の始端部13a(不図示)がハンダ付けなどによって連結されたリード線14の先端部(不図示)を離間壁41に沿わせて位置決めすると共に、一の側面側ボビン23における固定領域AR2の表面と凸状体42との間で保持して固定することが可能になっている。
また、図8に示すように、ボビン12の外周面における固定領域AR2の一部を構成する一の側面側ボビン23の表面(一の側面側ボビン23における磁気コア11の内周面を覆う部位の表面)には、引っ掛け部44Aが保持部33Aと並んで、かつ不図示のリード線14を通すだけの間隔を開けて形成されている。引っ掛け部44Aは、一の側面側ボビン23のこの表面(つまり、固定領域AR2の表面)から起立すると共に上端側が他の側面側ボビン24側に向けて折曲するフック状に形成されている。
また、図8に示すように、一の側面側ボビン23における磁気コア11の一方の側面を覆う部位の表面には、ボビン12の内周側から外周側に至る一対のガイド壁45が形成されている。本例では、一対のガイド壁45は、互いに平行に形成されると共に、それぞれの対向面間の距離がリード線14の直径とほぼ同じに規定されている。また、各対向面には、同図に示すように突起46が形成されている。これにより、一対のガイド壁45は、相互間にリード線14が押し込まれた際には、各突起46がリード線の被覆を噛むことによってリード線を保持(固定)することが可能になっている。
以上の構成により、図8において太線で示す矢印のように、まず、リード線14の先端部を一の側面側ボビン23における固定領域AR2の表面と凸状体42との間の隙間Gに押し込んで固定する。次いで、リード線14の凸状体42の巻線形成領域AR1側とは逆の端部から延出する部位を、保持部33Aと引っ掛け部44Aとの間の隙間を通した後に引っ掛け部44Aに引っ掛け、続いて磁気コア11の側面側に引き出して一対のガイド壁45間に押し込む。これにより、リード線14を引っ掛け部44Aに引っ掛けてL字状に折曲した状態で、リード線14をボビン12の内周側に位置する保持部33Aからボビン12の外周側に引き出すことが可能になっている。
一方、他方の保持部34Aは、他の側面側ボビン24における固定領域AR2の表面に磁気コア11の周方向に沿って一定の高さで立設された離間壁41、および離間壁41における他の壁面の上縁から離間壁41の側方(一の側面側ボビン23側とは逆の方向であって、リード線15の先端部が配置される部位側)に向けて、離間壁41とほぼ直角な状態で延出する他の凸状体42を備えている。この凸状体42は、離間壁41の上縁のほぼ全域に亘る長さで、かつ一定の幅(離間壁41の上縁からの延出長)で形成されている。
以上の構成により、保持部34Aは、巻線13の終端部13b(不図示)がハンダ付けなどによって連結された他のリード線15の先端部(不図示)を離間壁41に沿わせて位置決めすると共に、他の側面側ボビン24における固定領域AR2の表面と凸状体42との間で保持して固定することが可能になっている。
また、図8に示すように、ボビン12の外周面における固定領域AR2の一部を構成する他の側面側ボビン24の表面(他の側面側ボビン24における磁気コア11の内周面を覆う部位の表面)には、引っ掛け部44Aが保持部34Aと並んで、かつリード線15を通すだけの間隔を開けて形成されている。引っ掛け部44Aは、他の側面側ボビン24のこの表面(つまり、固定領域AR2の表面)から起立すると共に上端側が一の側面側ボビン23側に向けて折曲するフック状に形成されている。
また、図8に示すように、他の側面側ボビン24における磁気コア11の他の側面を覆う部位の表面には、ボビン12の内周側から外周側に至る一対のガイド壁45が形成されている。この一対のガイド壁45は、一の側面側ボビン23に形成されている一対のガイド壁45と同一に構成されている。
以上の構成により、図8において太線で示す矢印のように、まず、リード線15の先端部を他の側面側ボビン24における固定領域AR2の表面と凸状体42との間の隙間Gに押し込んで固定する。次いで、リード線15の凸状体42の巻線形成領域AR1側とは逆の端部から延出する部位を、保持部34Aと引っ掛け部44Aとの間の隙間を通した後に引っ掛け部44Aに引っ掛け、続いて磁気コア11の他方の側面側に引き出して一対のガイド壁45間に押し込む。これにより、リード線15を引っ掛け部44Aに引っ掛けてL字状に折曲した状態で、リード線15をボビン12の内周側に位置する保持部34Aからボビン12の外周側に引き出すことが可能になっている。
したがって、この保持部33A,34Aを備えた電流計1によっても、保持部33,34を備えた構成と同様にして、リード線14,15の各先端部の絶縁を離間壁41で簡単かつ確実に行うことができると共に、コアセンサ2,3の製造後であって、コアセンサ2,3をコアカバー4,5に装着する工程の実行前までの間に、リード線14,15に引張力などのような負荷がかかったとしても、巻線13がほどけるといった不具合の発生を大幅に低減することができる。
また、この電流計1によれば、各保持部33A,34Aが離間壁41および凸状体42を備えているため、芯線に始端部13aが連結されたリード線14の先端部、および芯線に終端部13bが連結されたリード線15の先端部を、対応する側面側ボビン23,24の表面と対応する保持部33A,34Aの凸状体42における内面との間の隙間Gに押し込むという簡易な作業で、リード線14,15の各先端部を対応する保持部33A,34Aに確実に保持させることができる。このため、テープで止めたり、コアカバー(カバー部)の穴に差し込んで止めたりするのに比べて、各リード線14,15の先端部を保持する際の手間(工数)を格段に少なくすることができる。
また、この電流計1によれば、引っ掛け部44Aを備えているため、リード線14,15を対応する引っ掛け部44Aに引っ掛けた状態で各保持部33A,34Aから引き出すことにより、コアカバー(カバー部)の穴に差し込むだけの構成と比べて、リード線14,15により大きな引張力などのような負荷がかかったとしても、巻線13がほどけたり、断線したりといった不具合の発生を確実に防止することができる。また、各リード線14,15の先端部をテープで止めたり、コアカバー(カバー部)の穴に差し込んで止めたりするのに比べて、各リード線14,15の先端部を保持する際の手間(工数)を格段に少なくすることができる。
また、上記の例では、各保持部33,34,33A,34Aは、共に、固定領域AR2の表面からほぼ直角に立設された離間壁41、および離間壁41の上縁から側方に向けてほぼ直角に延出する凸状体42を備えて、断面形状が逆L字状に形成されているが、この構成に限定されるものではない。図示はしないが、例えば、離間壁41および凸状体42の全体の断面形状をC字状に形成する構成など、種々の構成を採用することができる。また、保持部33,34,33A,34Aによって保持された状態において、各リード線14,15の先端部の固定が十分なときには、引っ掛け部44,44Aを設けない構成を採用してもよいのは勿論である。
また、上記の例では、離間壁41が保持部33および保持部34のそれぞれに含まれる構成を採用しているが、図示はしないが、離間壁41が保持部33および保持部34とは別体に形成される構成を採用することもできる。また、上記の例では、一の側面側ボビン23に離間壁41を含む保持部33を形成すると共に、他の側面側ボビン24に別の離間壁41を含む保持部34を形成する構成を採用しているが、図示はしないが、一の側面側ボビン23および他の側面側ボビン24のいずれか一方に保持部33および保持部34を形成する構成を採用することもできる。また、この構成を採用したときには、保持部33および保持部34とで1つの離間壁41を共有する構成(つまり、離間壁41を1つにする構成)にすることができる。
また、測定装置の一例として、測定対象に流れる測定電流を測定する電流測定機能のみを有する電流計1を例に挙げて説明したが、電流計1と同じ電流測定機能と共に他の物理量を測定する機能を備えた測定装置もこの測定装置に含まれるのは勿論である。例えば、電流計1と同じ電流測定機能と共に他の物理量としての電圧を測定する電圧測定機能を有して、測定した電流と電圧とに基づいて電力を測定する電力計もこの測定装置に含まれる。また、電流計1と同じ電流測定機能と共に他の物理量としての電圧を測定する電圧測定機能を有して、測定した電流と電圧とに基づいて抵抗を測定する抵抗計もこの測定装置に含まれる。
1 電流計
2,3 コアセンサ
11 磁気コア
12 ボビン
13 巻線
13a 始端部
13b 終端部
14,15 リード線
33,34,33A,34A 保持部
41 離間壁
42 凸状体
44,44A 引っ掛け部
AR1 巻線形成領域
AR2 固定領域

Claims (4)

  1. 全体として環状に形成される磁気コア、当該磁気コアに外嵌されたボビン、当該ボビンを介在させた状態で前記磁気コアに形成された巻線、および当該巻線から引き出された始端部と終端部とにそれぞれ連結されたリード線を備えたコアセンサであって、
    前記ボビンは、前記磁気コアの周方向に沿って、前記巻線が形成される巻線形成領域と、前記始端部および前記終端部を固定する固定領域とを備え、
    前記ボビンの前記固定領域には、当該固定領域における表面に立設されると共に、前記始端部が連結された一方の前記リード線の先端部および前記終端部が連結された他方の前記リード線の先端部を互いに離間させる離間壁と、前記一方のリード線の前記先端部および前記他方のリード線の前記先端部を個別に保持する一対の保持部とが形成され
    前記保持部、および前記ボビンの前記固定領域における前記表面のいずれか一方に、前記保持部から引き出された前記リード線を引っ掛けて折曲させるための引っ掛け部が形成されているコアセンサ。
  2. 前記一対の保持部のうちの一方の保持部は、前記一方のリード線の前記先端部に向く前記離間壁の一の壁面から延出して当該先端部を前記固定領域における前記表面との間で保持する一の凸状体を備えると共に、前記一対の保持部のうちの他方の保持部は、前記他方のリード線の前記先端部に向く前記離間壁の他の壁面から延出して当該先端部を前記固定領域における前記表面との間で保持する他の凸状体を備えている請求項1記載のコアセンサ。
  3. 前記保持部から引き出された前記リード線は、前記引っ掛け部に引っ掛けられて、クランク状またはL字状に折曲された状態で引き出されている請求項1または2記載のコアセンサ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のコアセンサを備えて、前記環状の磁気コア内に挿通された測定対象に流れる測定電流の電流値に応じた振幅の電気信号を前記一方のリード線および前記他方のリード線間から出力する測定装置。
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