JP6532624B1 - 魚捕獲器、および、魚捕獲器を用いた漁獲方法 - Google Patents
魚捕獲器、および、魚捕獲器を用いた漁獲方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6532624B1 JP6532624B1 JP2019046533A JP2019046533A JP6532624B1 JP 6532624 B1 JP6532624 B1 JP 6532624B1 JP 2019046533 A JP2019046533 A JP 2019046533A JP 2019046533 A JP2019046533 A JP 2019046533A JP 6532624 B1 JP6532624 B1 JP 6532624B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fish
- side frame
- frame portion
- shellfish
- bait
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Abstract
Description
一方、各側枠部を起立させたときは、後述する接続構造と相俟って、底面構成体と共に有底箱状を構成するため、起立位置において各側枠部の上端(側枠部の周枠部に接続されている端部とは逆側の端部)が水面上に出る場合には、内部に進入した魚介類を閉じ込めることができる。
ここで、「略囲繞」とは、隙間無く完全に囲繞する場合に加え、漁獲対象となる魚介類が逃げ出さない程度の隙間を有する場合も含む趣旨である。
該配置工程から所定時間経過後に、前記側枠部の前記周枠部と逆側の端部が水中に位置している状態から水面上に出るように前記側枠部を回動して起立させる起立工程と、
該起立工程で起立させた隣接する側枠部同士を接続して、前記誘引餌を略囲繞する囲繞工程と、を備える。
なお、底網部が周枠部の枠内に覆設されていることにより、漁獲対象となる魚介類が水底方向から逃げることを抑止することができる。
例えば、配置工程では水没しない態様で水底に魚捕獲器を配置し、その後の水位変化(例えば、潮の満ち引き)により魚捕獲器が水没した後、誘引餌に魚介類が集まった時点で側枠部を起立させても良い。一方で、例えば、配置工程において水没する態様で水底に魚捕獲器を配置し、誘引餌に魚介類が集まった時点で側枠部を起立させても良い。
なお、側網部が側枠部の枠内に覆設されていることにより、漁獲対象となる魚介類が逃げることを抑止することができる。
具体的には、魚介類を水中から引き上げる作業が不要となり、水位の低下により逃げることができなくなって底網部の上に位置する魚介類を回収するのみで良く、捕獲の効率性を高めることができる。
図1を参照して、本発明の魚捕獲器1(第1実施形態)について説明する。魚捕獲器1は、底面構成体2と、側面構成体3とを備えており、各部については以下詳述する。
底面構成体2は、周枠部21と、底網部22と、餌保持部23を有する。周枠部21は、所定の大きさに形成されている。底網部22は、周枠部21の枠内に覆設されている。餌保持部23は、底網部22に配置されて魚介類の誘引餌を保持可能な構造になっている。
側面構成体3は、複数の側枠部31と、側網部32と、接続構造34を有する。なお、側面構成体3は、底面構成体2が矩形で四辺を有するため、これに対応する数(4つ)の側枠部31を有する構造になっている。
側網部32は、側枠部31の枠内に覆設されている。
接続構造34は、起立位置において餌保持部23を略囲繞すべく隣接する側枠部31同士を接続する。
詳しくは、各側枠部31は、横架枠の両端2箇所と中間に2箇所から、縦枠4本が同方向に平行して設けられた櫛形の主枠部311と、主枠部311の同一面側に略等間隔で3本が固着された副枠部312により構成されている。各側枠部31は、主枠部311下辺となる横架枠を底面構成体2の周枠部21に沿わせ、結合リング(符号省略)によって、側枠部31が回動可能に結合されている。
また、本実施形態において、各側枠部31は、起立位置において、底面構成体2と側枠部31が略90°の角度をなす構造となっている。
そして、本実施形態において、各側枠部31は、起立位置における上端位置が設置水域Wの水面WS上に出る高さに設けられている。
図1、図2(特に図2)を参照して、魚捕獲器1の作用効果について説明する。
底面構成体2は、水域Wへの設置時において魚捕獲器1の底面を構成する。
また、周枠部21は、所定の大きさに形成されていることにより、周枠部21で囲まれた内側の領域を魚捕獲器1が区画する範囲に設定し、この範囲での漁が可能となる。
そして、餌保持部23は、魚介類の誘引餌を保持可能であることにより、水の流れで誘引餌が底網部22の端等に移動したり、魚介類が誘引餌を捕獲可能な範囲外へ持ち去ったりすることを抑止することができる。
特に、本実施形態では、餌保持部23が底網部22の略中央領域に設けられているため、魚介類を底網部22の中央領域におびき寄せることができる。これにより、魚介類が側面構成体3を起立させる気配に気がついたとしても、逃げ去るタイミングが遅れ、捕獲の効率性を高めることが期待できる。
一方、各側枠部31を起立させたときは、後述する接続構造34と相俟って、底面構成体2と共に有底箱状を構成するため、起立位置において各側枠部31の上端(側枠部31の周枠部22に接続されている端部とは逆側の端部)が水面WS上に出る場合には、内部に進入した魚介類を閉じ込めることができる。
図3を参照する。魚捕獲器1aは、同図に示す魚捕獲器1の変形例である。側面構成体3aは、複数の側枠部31aと、側網部32と、引き上げ機構33を有し、図面に基づいて相違点について説明する。なお、後述する相違点を除き、各部における構造および作用効果は、魚捕獲器1と概ね同じであるため、その説明を省略する。
図5を参照して、側面構成体の他の実施形態(第2実施形態)を説明する。同図に示す側面構成体3bは、魚捕獲器1における側面構成体3の他の態様(第2実施形態)であり、接続構造34bを有している。
図5、図6、図7を参照して、底面構成体の他の実施形態(第3実施形態)を説明する。同図に示す底面構成体2bは、魚捕獲器1における底面構成体2の他の態様(第3実施形態)であり、底網部22aを有している。
図5、図7を参照する。同図に示す側面構成体3bは、魚捕獲器1における側面構成体3の変形例であり、引き上げ機構33に変えて、フロート4を有している。フロート4は、各側枠部31bの起立位置における上端位置に4つ取り付けられ、側枠部31bが設置水域の水面WSまで浮上可能な浮力を付与するものである。
つまり、作業者が魚捕獲器の設置水域に到着し、接続構造34で隣接する側枠部31bの間を閉じるまでの間にも、魚介類が逃げ出しにくい構造になっている。
図8を参照して、本発明の魚捕獲器を用いた漁獲方法について説明する。
底網部22が枠内に覆設された周枠部21を含む底面構成体2と、側網部32が枠内に覆設されると共に、周枠部21に回動可能な態様で接続された複数の側枠部31を含む側面構成体3とを有する魚捕獲器1を、底網部22に魚介類の誘引餌を取り付けた状態で、設置水域Wに配置する(配置工程S1)。
なお、底網部22が周枠部21の枠内に覆設されていることにより、漁獲対象となる魚介類が水底方向から逃げることを抑止することができる。
前述の配置工程S1から所定時間経過後に、側枠部31の周枠部21と逆側の端部が水中に位置している状態から水面WS上に出るように側枠部31を回動して起立させる(起立工程S2)。
例えば、配置工程S1では水没しない態様で水底に魚捕獲器1を配置し、その後の水位変化(例えば、潮の満ち引き)により魚捕獲器1が水没した後、誘引餌に魚介類が集まった時点で側枠部を起立させても良い(図7参照)。
一方で、例えば、配置工程において水没する態様で水底に魚捕獲器1を配置し、誘引餌に魚介類が集まった時点で側枠部を起立させても良い(図2、図4参照)。
前述の起立工程2で起立させた隣接する側枠部31同士を接続して、誘引餌を略囲繞する(囲繞工程S3)。囲繞工程S3によって、起立前に底面構成体の上方に進入した魚介類を閉じ込めることができる。
ここで、魚捕獲器1を配置した設置水域Wの水位WSが、底面構成体2と同程度、若しくは、それ以下となった後に、側枠部31を回動して倒置する(倒置工程S4)。倒置工程S4により、捕獲した魚介類の引き上げ作業が極めて容易になる(例えば、図7参照)。
具体的には、魚介類を水中から引き上げる作業が不要となり、水位WSの低下により逃げることができなくなって底網部22の上に位置する魚介類を回収するのみで良く、捕獲の効率性を高めることができる。
更に、図5、図6、図7に示すように、底網部22bが周枠部21bに着脱可能に覆設されている場合、前述の倒置工程S4の後に、底網部22bの上に位置する魚介類を回収する際に、底網部22bを取り外すと、底網部22bと共に魚介類を回収することができ、更なる捕獲の効率性を高めることができる。
2、2b 底面構成体
21、21b 周枠部
22、22b 底網部
23 餌保持部
3、3a、3b 側面構成体
31、31a、31b 側枠部
311 主枠部
312 副枠部
32 側網部
33 引き上げ機構
331 フロート
332 紐状体
34、34b 接続構造
340 挿入口
341 接続具
342 接続具受け部
343 接続紐
344 挿入口
W 水域
WS 水位(水面)
S1 第1ステップ
S2 第2ステップ
S3 第3ステップ
S4 第4ステップ
Claims (10)
- 所定の周枠部と、該周枠部の枠内に覆設された底網部と、該底網部に配置されて魚介類の誘引餌を保持可能な餌保持部とを有する底面構成体と、
所定の倒置位置と、該倒置位置よりもその上端が上方に位置する起立位置との間で回動可能な態様で前記周枠部に接続された複数の側枠部と、該各側枠部の枠内に覆設された側網部と、前記起立位置において前記餌保持部を略囲繞すべく隣接する前記側枠部同士を接続する接続構造とを有する側面構成体とを備える
魚捕獲器。 - 前記倒置位置は、前記底面構成体と前記側枠部が略180°の角度をなす
請求項1に記載の魚捕獲器。 - 前記起立位置は、前記底面構成体と前記側枠部が略90°の角度をなす
請求項1に記載の魚捕獲器。 - 前記接続構造が、前記起立位置で上方に向けて開口する前記側枠部に形成された挿入口と、隣接する複数の前記側枠部のそれぞれに設けられた前記挿入口に挿入可能な接続具とを有する
請求項1、請求項2または請求項3に記載の魚捕獲器。 - 前記餌保持部が、前記底網部の略中央領域に設けられている
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の魚捕獲器。 - 前記底網部が、前記周枠部に着脱可能に覆設されている
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の魚捕獲器。 - 前記各側枠部が、フロートと、該フロートと前記側枠部を接続する所定の長さの紐状体の組み合わせからなる引き上げ機構を有する
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の魚捕獲器。 - 所定の底網部が枠内に覆設された周枠部を含む底面構成体と、所定の側網部が枠内に覆設されると共に、前記周枠部に回動可能な態様で接続された複数の側枠部を含む側面構成体とを有する魚捕獲器を、前記底網部に魚介類の誘引餌を取り付けた状態で、設置水域に配置する配置工程と、
該配置工程から所定時間経過後に、前記側枠部の前記周枠部と逆側の端部が水中に位置している状態から水面上に出るように前記側枠部を回動して起立させる起立工程と、
該起立工程で起立させた隣接する側枠部同士を接続して、前記誘引餌を略囲繞する囲繞工程と、を備える
魚捕獲器を用いた漁獲方法。 - 前記魚捕獲器を配置した設置水域の水位が、前記底面構成体と同程度、若しくは、それ以下となった後に、前記側枠部を回動して倒置する倒置工程を備える
請求項8に記載の魚捕獲器を用いた漁獲方法。 - 前記倒置工程の後に、前記底網部を取り外して、同底網部の上に位置する魚介類を回収する回収工程を備える
請求項9に記載の魚捕獲器を用いた漁獲方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019046533A JP6532624B1 (ja) | 2019-03-13 | 2019-03-13 | 魚捕獲器、および、魚捕獲器を用いた漁獲方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019046533A JP6532624B1 (ja) | 2019-03-13 | 2019-03-13 | 魚捕獲器、および、魚捕獲器を用いた漁獲方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6532624B1 true JP6532624B1 (ja) | 2019-06-19 |
JP2020145971A JP2020145971A (ja) | 2020-09-17 |
Family
ID=66934321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019046533A Expired - Fee Related JP6532624B1 (ja) | 2019-03-13 | 2019-03-13 | 魚捕獲器、および、魚捕獲器を用いた漁獲方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6532624B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113455473A (zh) * | 2021-06-10 | 2021-10-01 | 永靖县发祥渔业有限责任公司 | 一种鱼塘抬网瞬间起捕装置 |
-
2019
- 2019-03-13 JP JP2019046533A patent/JP6532624B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113455473A (zh) * | 2021-06-10 | 2021-10-01 | 永靖县发祥渔业有限责任公司 | 一种鱼塘抬网瞬间起捕装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020145971A (ja) | 2020-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Samoilys et al. | Artisanal fishing gears of the Kenyan coast | |
CN108901965A (zh) | 一种大型网箱养殖鱼类分级采捕装置及其大型网箱和方法 | |
KR101728120B1 (ko) | 해파리 포획장치 | |
Devi et al. | Traditional fishing methods in Central valley region of Manipur, India | |
JP2007037472A (ja) | 海藻類及び魚介類の定量的計数を目的とした採集方法とこの採集方法に用いる採集網 | |
JP6532624B1 (ja) | 魚捕獲器、および、魚捕獲器を用いた漁獲方法 | |
CN212573920U (zh) | 一种用于湿地潮沟鱼类浮游生物采样的拖网 | |
CN103004665A (zh) | 一种规模化外海深水海域大黄鱼养殖方法 | |
CN106818655A (zh) | 一种小型建网渔具 | |
NZ547424A (en) | A trap for marine life | |
JP7058424B2 (ja) | 水生動物脱出装置および定置網 | |
CN109006613B (zh) | 鱼类全生活史型海洋牧场 | |
KR200419022Y1 (ko) | 참게 포획기구 | |
Boopendranath | Basic principles of fishing gear design and classification | |
JP4672810B1 (ja) | 海洋生物捕獲篭 | |
KR200448365Y1 (ko) | 어구 | |
KR200322508Y1 (ko) | 인공 어초 | |
KR101315043B1 (ko) | 가두리망 매듭구 | |
KR100941149B1 (ko) | 물놀이용 물고기 잡이 장치 | |
JP2547305B2 (ja) | 魚取り器 | |
KR101064569B1 (ko) | 낚시추 | |
CN206776543U (zh) | 一种黄鳍棘鲷天然鱼苗捕捞装置 | |
CN208273919U (zh) | 一种围栏渔网 | |
KR20090011364U (ko) | 고정식 집어기구 | |
KR20240000526U (ko) | 등부분에 핀 고정구가 설치되는 에기 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190313 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20190313 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20190416 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190424 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190514 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190521 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6532624 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |