JP6531755B2 - ネットワーク制御方法およびシステム - Google Patents

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Description

本発明は複数のノードからなるネットワークを制御する方法および制御システムに関する。
近年、モバイルネットワークにおけるトラヒックの増加に伴い、制御信号パケットの増加が顕著になっており、制御プレーン(C-Plane;以下、Cプレーンという。)の負荷が益々高まる傾向にある。Cプレーンの輻輳はモバイルネットワークをダウンさせる場合があるために、このようなネットワークが使用不可能となるような通信障害を避けるためにもCプレーン負荷の軽減は重要な課題である。
Cプレーン負荷を軽減する方法としては、1)Cプレーンパケットの発生自体の抑制、2)発生したCプレーンパケットのネットワーク側での廃棄、3)集中したCプレーンパケット処理の分散化などが考えられる。
1)Cプレーンパケットの発生自体の抑制
非特許文献1の5.3.5項には、基地局が、端末の不活性状態(User Inactivity)の検知によりS1 Release procedureを起動することが記載されており、これによりCプレーンパケットの発生自体を抑制することが可能となる。
また、特許文献1には、端末の消費電力を抑制する目的で、当該端末が通信を行っていない時間をネットワーク側で計測し、所定時間以上連続して無通信であれば、当該端末をスリープモードに遷移させるシステムが開示されている。さらに、タイムアウト時間を端末の通信頻度に応じて変更する方法も開示されている。このように、端末の無通信時間を計測しタイムアウトすると当該端末がスリープ状態に遷移するようなタイマはインアクティビティタイマ(Inactivity Timer)と呼ばれ、基地局パラメータの一つとして設定される。
2)Cプレーンパケットのネットワーク側での廃棄
非特許文献1の4.3.7.4.1項によれば、MME(Mobile Management Entity;以下、移動管理ノードという。)からトラヒック負荷削減指示を含むOVERLOAD STARTメッセージを受けとると、基地局は通信規制モードに遷移し、要求比率(規制率)に従ってトラヒックを削除する。たとえば、規制率に従って優先度の高い緊急呼および優先呼を受け付け、低優先呼を棄却することで、Cプレーン負荷を軽減することができる。また、特許文献2には、規制率が在圏移動局の数あるいはトラヒック分布などに依存する資源の占有状況に応じて動的に変更される旨の記載がある。
3)Cプレーンパケットの処理分散
非特許文献1の4.3.7.4.1項によれば、過負荷を理由に端末の接続要求を棄却した場合、基地局は当該端末に対して次の接続要求の送信タイミングを制限するタイマ値(バックオフタイマ値)を通知する。また、特許文献3によれば、バックオフタイマ値は、ランダムシードに基づき、前回の接続要求送信時に使用された値以上の値に制限されて決定される。このように、バックオフタイマを用いることで、基地局に集中したCプレーンパケットの処理を時間的に分散させることができる。
特開平11−313370号公報 特開平10−136423号公報 特表2006−505200号公報
3GPP TS 23.401 V12.1.0 (2013-06)
上述した背景技術によれば、インアクティブタイマ値、規制率あるいはバックオフタイマ値などの制御パラメータは、所定値あるいはランダムシードを用いたり、または移動端末の通信頻度あるいはバッテリ残量などの個別の情報を用いたりして決定されている。端末の個別情報を用いることで、個々の移動端末の状況に応じたパラメータ制御が可能となる。
しかしながら、一般に個々の移動端末の状況を常に把握し続ける処理は高負荷である。また、個々の移動端末の状況を考慮するよりもネットワーク全体の状況を考慮する方が輻輳回避に有効な場合がある。上記背景技術では、特にトラヒックの特性に関して、接続頻度(生起率)に関するパラメータ以外が考慮されておらず、ネットワーク全体から得られる情報に基づいた有効なトラヒック軽減制御を行うことができない。
たとえば、ネットワーク機器の不具合を原因としたトラヒックの変化などは個別の端末を観測しても判別困難である。また、通信障害の回避あるいは通信処理サーバの輻輳回避を目的とした通信制御を行う場合、個々の移動端末の状況あるいは在圏移動端末の数を監視しても、複数端末が同じタイミングでパケットを発生する同時接続要求の影響を考慮することは困難である。したがって、トラヒック抑制のためのパラメータを、所定値、ランダム数、端末の個別情報あるいは在圏移動端末の数に依存して設定しても、ネットワーク全体の状況に即した負荷軽減制御を行うことができない。
そこで、本発明の目的は、ネットワーク全体を俯瞰した有効な負荷軽減を達成するネットワーク制御方法およびシステムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、複数のノードを含むネットワークを制御するシステムであって、前記ネットワークからトラヒックデータを収集するトラヒックデータ収集手段と、前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出するトラヒック特徴量抽出手段と、前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定するパラメータ決定手段と、を有し、前記トラヒック特徴量は、前記ネットワークにおける二つ以上のノードでのパケット同時到着率であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、複数のノードを含むネットワークを制御するシステムであって、前記ネットワークからトラヒックデータを収集するトラヒックデータ収集手段と、前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出するトラヒック特徴量抽出手段と、前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定するパラメータ決定手段と、を有し、前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記パラメータ決定手段は前記制御信号処理ノードの制御パラメータを決定することを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、複数のノードを含むネットワークを制御する方法であって、トラヒックデータ収集手段が前記ネットワークからトラヒックデータを収集し、トラヒック特徴量抽出手段が前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出し、パラメータ決定手段が前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定前記トラヒック特徴量は、前記ネットワークにおける二つ以上のノードでのパケット同時到着率であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、複数のノードを含むネットワークを制御する方法であって、トラヒックデータ収集手段が前記ネットワークからトラヒックデータを収集し、トラヒック特徴量抽出手段が前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出し、パラメータ決定手段が前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定し、前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記パラメータ決定手段が前記制御信号処理ノードの制御パラメータを決定することを特徴とする。
本発明によれば、ネットワーク全体のトラヒック特徴量に基づいて通信装置の制御パラメータを決定することで有効なネットワーク負荷軽減を達成することができる。
図1は本発明の第1実施形態によるネットワーク制御システムの機能を説明するための概略的なシステム構成図である。 図2は同時到着率をパラメータとしたCプレーン生起率と平均遅延との関係を示すグラフである。 図3はインアクティビティタイマの動作を説明するためのタイムチャートである。 図4はインアクティビティタイマ値をパラメータとしたUプレーンパケット生起率とCプレーンサービス要求生起率との関係を示すグラフである。 図5は本発明の第2実施形態によるネットワーク制御システムを説明するためのネットワーク構成図である。 図6は第2実施形態における無線基地局の第1例を示すブロック構成図である。 図7は第2実施形態における移動管理ノードの第1例を示すブロック構成図である。 図8は第2実施形態によるネットワーク制御方法の第1例におけるトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズを示すフローチャートである。 図9は第2実施形態によるネットワーク制御方法の第1例におけるトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズを示すシーケンス図である。 図10は第2実施形態における移動管理ノードの第2例を示すブロック構成図である。 図11は第2実施形態によるネットワーク制御方法の第2例におけるトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズを示すフローチャートである。 図12は第2実施形態によるネットワーク制御方法の第2例におけるトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズを示すシーケンス図である。 図13は本発明の第3実施形態によるネットワーク制御システムを説明するためのネットワーク構成図である。 図14は第3実施形態における移動管理ノードの機能的構成を示すブロック図である。 図15は第3実施形態における分析決定装置の機能的構成を示すブロック図である。 図16は第3実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズを示すシーケンス図である。 図17は第3実施形態によるネットワーク制御方法におけるパラメータ制御フェーズを示すシーケンス図である。 図18は本発明の第4実施形態によるネットワーク制御システムを説明するためのネットワーク構成図である。 図19は第4実施形態における無線基地局の機能的構成を示すブロック図である。 図20は第4実施形態における移動管理ノードの機能的構成を示すブロック図である。 図21は第4実施形態における分析決定装置の機能的構成を示すブロック図である。 図22は第4実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズを示すシーケンス図である。 図23は第4実施形態によるネットワーク制御方法におけるパラメータ制御フェーズを示すシーケンス図である。 図24は本発明の第5実施形態によるネットワーク制御システムを説明するためのネットワーク構成図である。 図25は第5実施形態における無線基地局の機能的構成を示すブロック図である。 図26は第5実施形態における分析決定装置の機能的構成を示すブロック図である。 図27は第5実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズを示すシーケンス図である。 図28は第5実施形態によるネットワーク制御方法におけるパラメータ制御フェーズを示すシーケンス図である。 図29は本発明の第6実施形態によるネットワーク制御システムを説明するためのネットワーク構成図である。 図30は第6実施形態における無線基地局の機能的構成を示すブロック図である。 図31は第6実施形態における基地局制御装置の機能的構成を示すブロック図である。 図32は第6実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズを示すフローチャートである。 図33は第6実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズを示すシーケンス図である。 図34は第6実施形態によるネットワーク制御方法におけるパラメータ制御フェーズを示すシーケンス図である。 図35は本発明の第7実施形態によるネットワーク制御システムを説明するためのネットワーク構成図である。 図36は第7実施形態における分析決定装置の機能的構成を示すブロック図である。 図37は第7実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズを示すフローチャートである。 図38は第7実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズを示すシーケンス図である。 図39は第7実施形態によるネットワーク制御方法におけるパラメータ制御フェーズを示すシーケンス図である。 図40は本発明の第8実施形態によるネットワーク制御システムを説明するためのネットワーク構成図である。 図41は第8実施形態における無線基地局の機能的構成を示すブロック図である。 図42は第8実施形態における移動管理ノードの機能的構成を示すブロック図である。 図43は第8実施形態における分析決定装置の機能的構成を示すブロック図である。 図44は第8実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズを示すフローチャートである。 図45は第8実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズを示すシーケンス図である。 図46は第8実施形態によるネットワーク制御方法におけるパラメータ制御フェーズを示すシーケンス図である。 図47は本発明の第9実施形態によるネットワーク制御システムを説明するためのネットワーク構成図である。 図48は第9実施形態における無線基地局の機能的構成を示すブロック図である。 図49は第9実施形態における移動管理ノードの機能的構成を示すブロック図である。 図50は第9実施形態における分析決定装置の機能的構成を示すブロック図である。 図51は第9実施形態における移動端末の機能的構成を示すブロック図である。 図52は第9実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズを示すフローチャートである。 図53は第9実施形態によるネットワーク制御方法におけるトラヒックデータ収集フェーズを示すシーケンス図である。 図54は第9実施形態によるネットワーク制御方法におけるパラメータ制御フェーズを示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
1.第1実施形態
本発明の第1実施形態によれば、ネットワーク全体のトラヒック特徴量に基づいて、ネットワークを構成するノードの制御パラメータを決定する。これにより、ネットワーク全体を俯瞰した有効なネットワーク負荷軽減を達成できる。以下、本実施形態について図面を参照しながら詳述する。
1.1)システム構成
図1に示すように、本発明の第1実施形態によるネットワーク制御システム10は、複数の通信ノード21およびCプレーン処理ノード22を有するネットワーク20の全体を観測し、ネットワーク全体のトラヒックデータに基づいてネットワーク20のノードに設定するパラメータを制御する。ネットワーク20はゲートウェイノード(GW)を介して外部のパケットデータネットワーク30との間でパケット通信可能であるものとする。
ネットワーク制御システム10は、ネットワーク20からトラヒックデータを収集する機能11と、収集したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出する機能12と、抽出したトラヒック特徴量からネットワーク20を構成するノードの制御パラメータを決定する機能13と、を有する。ただし、トラヒックデータ収集機能11、トラヒック特徴量抽出機能12および制御パラメータ決定機能13は、一つの装置に集中させてもよいし、複数の装置に分散させてもよい。たとえば、Cプレーン処理ノード22あるいは別個の分析装置に機能11〜13を設けてもよい。
あるいは、トラヒック特徴量抽出機能12を階層化し、下層のトラヒック特徴量抽出機能をネットワーク20の通信ノード21あるいは通信ノード21の上位制御装置(図示せず。)に設け、それらの収集情報を更に上位の装置(Cプレーン処理ノードあるいは別個の分析装置)でネットワーク全体のトラヒック特徴量としてまとめることもできる。なお、機能11〜13は、それぞれをハードウエア装置で実現してもよいし、記憶装置に格納されたプログラムをコンピュータ上で実行することによりソフトウエアで実現してもよい。
1.2)トラヒック特徴量
トラヒック特徴量は、ネットワーク全体のトラヒックの特性あるいは性質を示す量であり、以下に例示する量の一つあるいは複数の組み合わせからなる。
・接続要求の生起率あるいは到着率(ネットワーク全体の接続頻度)
・複数端末からの同時到着率(複数端末間の同期率、ネットワーク内の同期率、あるいはバースト率ともいう。)
・周期間隔(周期性がある場合)
・位相(たとえば、生起時刻が毎時00分に決まっている場合など)
・位相のズレ(生起時刻が基準となる位相を中心としてある範囲に分布している場合など)
収集したトラヒックデータから上記トラヒック特徴量を抽出すると、抽出された特徴量を利用してノードの制御パラメータを算出する。以下、トラヒック特徴量として同時到着率を用いた場合を一例として説明する。
<同時到着率>
同時到着率は、ネットワーク内で一定時間内に複数端末から発生するパケットが同時到着する度合を表す指標であり、ここではηの文字で表すこととする。同時到着率ηは、発生したパケットの到着時間間隔の平均、分散、変動係数などの統計量を用いて定義することが可能である。あるいは、同時到着率ηを別の側面から見ると、ネットワーク全体のパケットの生起率λに対する同時到着分の生起率λの割合と見なすこともできる。以下では簡単のため、同時到着率ηをネットワーク全体のパケット生起における同時到着分として考慮した時の、独立生起パケットと同時到着(集団到着)パケットが混在する場合を一例として、同時到着率の概念を説明する。
まず、全体のイベント生起率をλ、独立発生分の生起率をλ、同時到着分の生起率をλ、同時到着率をη(0≦η≦1)、パケット発生源である端末の数をN、パケット発生の平均時間間隔をt(秒)とする。
同時到着を、平均t秒ごとにN個のパケットが同時に生起する、あるいはサーバに到着する、ことと定義すれば、同時到着分の生起率λはN/tと記述できる。ここで、tは任意の分布に従い、独立分布(ランダム)でもよいし、固定周期としてもよい。
また、全体の生起率λは独立発生分の生起率λと同時到着分の生起率λとの和:λ=λ+λと考えれば、同時到着率ηは、上述したように全体の生起率λに対する同時到着分の生起率λの割合とみなすことができる。すなわち同時到着率ηは、
η=λ/λ、
全体の生起率λは、
λ=λ+λ=(1−η)λ+ηλ
と表すことができる。
図2に示すように、同時到着率ηに依存して、Cプレーンパケットの生起率λcと平均遅延Eとの間の関係が変化する。ここで、平均遅延EはCプレーン処理ノード22の処理遅延であり、たとえばモバイルネットワークにおけるMME(移動管理ノード)の処理負荷に対応する。
図2において、同時到着率ηが大きくなると、Cプレーンパケットの生起率λcが小さくなっても平均遅延Eが許容レベルDを超えるようになり、逆に同時到着率ηが小さくなると、Cプレーンパケットの生起率λcがある程度大きくなっても平均遅延Eが許容レベルDを下回るようになる。したがって、トラヒック特徴量である同時到着率ηに基づいてインアクティビティタイマ値またはバックオフタイマ値などの通信ノードパラメータを決定することでCプレーン生起率λcを制御し、ネットワーク状況に応じてCプレーン負荷を軽減することができる。
なお、図2に示すようなパラメータη、λc、Eの間の相互関係を利用することで、任意の2つのパラメータから残り一つのパラメータの値を推定することも可能となる。たとえば、Cプレーン処理ノード22のスペックが分かれば、トラヒックの分析だけでCプレーン処理ノード22の処理負荷(ここでは平均遅延Eで評価される)を算出できる。また、Cプレーンパケットの生起率とCプレーン処理ノード22の処理負荷をモニタすることで、同時生起の割合を算出することができる。
1.3)制御パラメータ
既に述べたように、Cプレーン処理負荷を軽減する方法として、Cプレーンパケットの発生自体の抑制、発生したCプレーンパケットのネットワーク側での廃棄、および集中したCプレーンパケット処理の分散化、が知られている。以下、パケットの発生自体を抑制する手段としてのインアックティビティタイマ、パケットをネットワーク側で廃棄する手段としての規制率、パケット処理の分散化手段としてのバックオフタイマについて説明する。
<インアクティビティタイマ>
インアクティビティタイマ値という制御パラメータは、Cプレーンパケットの発生量に大きな影響を与える。以下、図3および図4を参照しながら説明する。
図3に示すように、インアクティビティタイマは、基地局とCONNECTED状態(接続状態)にある端末がIDLE状態(スリープ状態)へ遷移するタイミングを決定する無通信時間を計測するタイマである。すなわち、Uプレーンパケットが最後に発生してからの経過時間がインアクティビティタイマ値(IAT値)に到達すると、リリース要求RRが発生し、無線リソース(無線ベアラ)が解放される。したがって、サービスリクエストSRが生起する時間間隔の逆数をSR発生率とすれば、IAT値を長くすると当該端末が無線リソースを占有する時間(無線ベアラ保持時間)が長くなり、接続状態とスリープ状態間の状態遷移が生じにくくなる。すなわち、一端末あたりのCプレーンパケットの発生量が抑制され、結果として、ネットワーク上のCプレーンパケットの総数も抑制される。逆に、IAT値を短くすると当該端末の無線リソースが早く解放されるので、結果として、Cプレーンパケットの発生総数は増加してしまう。
図4に示すグラフは、インアクティビティタイマ値(IAT値)をパラメータとした場合のSR生起率を示す。ここでは、一端末におけるUプレーンパケットの生起がポアソン過程(指数分布)に従うと仮定し、横軸をUプレーンパケット生起率λu、縦軸をCプレーンのSR生起率λcとする。図4に示すように、インアクティビティタイマ値(IAT値)が長くなるほど、CプレーンのSR生起率λcは小さくなっている。したがって、この関係を用いればIAT値から解析的にCプレーントラヒック量を算出することもできる。
上述したようにIAT値を長くするとSR発生率が抑制されるが、このことは一端末あたりの無線リソース使用時間が長くなるのであるから、それだけ同時接続数が増加するというトレードオフが存在する。したがって、基地局パラメータであるInactivity Timer値をトラヒックの状況に応じて設定することで、Cプレーンパケット処理装置(MME)の負荷と同時接続数とのトレードオフを考慮したネットワーク制御が可能になる。
たとえば、混雑している場合には、装置能力に余裕がないのでCプレーンパケットの発生を抑制してコア装置の負荷軽減を優先し、空いている場合には、装置能力に余裕があるので同時接続数を減少させ、つながりやすさを優先する、というネットワーク状況に即した制御を行うことができる。
<規制率>
Cプレーン負荷が大きくなると、移動管理ノードあるいは基地局が通信規制モードに遷移し、要求された規制率で到着パケットを廃棄することでCプレーン負荷を軽減することができる。その際、端末に対して通信規制をかけることもできる。本実施形態によれば、規制率はトラヒック特徴量に基づいて決定され、トラヒック特徴量により示されるネットワーク状況に応じて、たとえば移動管理ノード、基地局および端末の少なくとも一つに対して通信規制をかけることが可能である。
一般に、通信規制は、ネットワーク全体のパケット到着率(生起率)の大きさによって規制率を調整し、移動管理ノードが端末あるいは基地局に対してかける。ここで、通信規制の適用対象を広げ、たとえば、同時到着率が大きい場合にも、移動管理ノードに通信規制をかける、あるいは端末または基地局レベルで規制をかけることで、移動管理ノードに到着するパケットを減らし負荷の軽減を図ることができる。また、パケットの生起イベントに周期性あるいは位相があるならば、パケット生起が集中しないように端末あるいは基地局に通信規制をかける。このような規制により、たとえば規制率に従って接続要求に対する受理/棄却を行うことで、Cプレーン負荷の軽減や調整を行うことができる。
<バックオフタイマ>
バックオフタイマ値という制御パラメータは、Cプレーンパケットの処理の分散化に大きく寄与する。図2に示すように、同時到着率ηが大きくなると、Cプレーンパケットの生起率λcが小さくなっても平均遅延Eが許容レベルDを超える場合がありえる。従って、特に同時到着率ηが大きい場合、Cプレーンパケットの処理負荷の分散は過負荷状態の解消に効果的である。また、パケットの生起イベントに周期性あるいは位相があれば、パケット生起が集中しないようにバックオフタイマ値を設定することでCプレーンパケットの処理を効果的に分散可能である。
1.4)動作
<トラヒックデータの収集>
ネットワーク20から収集されるトラヒックデータは、Cプレーンの制御信号トラヒックおよびUプレーンのユーザデータトラヒックである。なお、Cプレーントラヒックは、インアクティビティタイマ値が分かれば解析的に求めることもできる。トラヒックデータは、通信ノード21とゲートウェイノードGWあるいはCプレーン処理ノード21との間に設定されたIPトンネルの出入口で取得することができる。
トラヒックデータの収集対象はネットワーク20内の全ての通信ノード21であってもよいが、無作為にサンプルされた一部の通信ノードであってもよいし、作為的に選出される一部の通信ノードであってもよい。また、通信ノードあたりのユーザ数、人口の統計情報などを指標として通信ノードをクラス分けし、クラス間の分布割合に一致するように収集対象を各クラス内からランダムに選択してもよい。
<トラヒック特徴量の抽出>
トラヒック特徴量は、上記ネットワーク20から収集されたトラヒックデータの統計情報である。ネットワーク全体の接続要求生起率、到着率、周期特性、位相あるいは位相ズレの情報は、たとえば、パケット発生源となる端末あるいは端末からのパケットを受信する基地局の統計情報から求めることができる。また同時到着率(複数端末間の同期率、ネットワーク内の同期率、あるいはバースト率)は、上述したように算出可能である。
<制御パラメータの決定>
上述したように、ネットワーク制御システム10は、抽出したトラヒック特徴量からネットワークのノードの制御パラメータを決定する。具体的には、トラヒック特徴量と判定条件とを比較し、その比較結果に応じて制御パラメータを算出する。こうして算出されたパラメータを全てあるいは一部のノードへ適用することでトラヒック状況に応じたネットワーク制御を行うことができる。
たとえば、トラヒック特徴量が所定の閾値を上回るか下回るかによって制御パラメータ値を変更するか否かを判定する。あるいは、閾値に所定の範囲を設定しておき、トラヒック特徴量が判定条件を満たす範囲内であれば、制御パラメータを現在の値に維持し、判定条件を満たさない場合には制御パラメータの値を変更する。トラヒック特徴量がネットワーク全体のパケット生起率、制御パラメータがインアクティビティタイマ値とすれば、生起率が所定の閾値を超えた時にはインアクティビティタイマ値を長くして生起率を抑制し、所定の閾値を下回っているとき、処理能力の余裕があれば、インアクティビティタイマ値を短くする。閾値を二段階に設定することで、制御パラメータ変更タイミングにヒステリシス的な特性を持たせることもできる。また、パラメータ変更判定のタイミングは、所定周期で、あるいは特定の処理要求が通常時に比べて異常に多く発生した場合などを契機として実行することができる。
判定条件の閾値は、たとえばCプレーン処理ノード22の処理能力などの装置スペックを考慮して決定することができる。また、Cプレーンパケット生起に関する平均値からのズレ(分散)の影響を考慮したり、基地局が配備される地域の年齢・性別などのデータからCプレーンパケットの生起率の概略の分布特性を見積もることで閾値に反映させたりしてもよい。
また、制御パラメータの設定粒度としては、全ての通信ノード21で同一の値を設定してもよいし、各通信ノード21の状況に応じて、通信ノードごとに、あるいは複数の通信ノードごとに、異なる値を設定することもできる。たとえば通信ノードが移動端末であれば、インアクティビティタイマは移動端末ごとに管理されるパラメータであるから端末毎に異なる設定とすることも可能である。
1.5)効果
以上述べたように、本発明の第1実施形態によれば、ネットワーク全体のトラヒック特徴量(Cパケット生起率、同時到着率、周期間隔、位相、位相ズレ等)に基づいて、ネットワークの構成要素であるノードの制御パラメータ(インアクティビティタイマ値、規制率、バックオフタイマ値等)を決定することにより、ネットワーク全体を俯瞰した有効なCプレーン負荷軽減を達成できる。たとえば、通信ノードのインアクティビティタイマ値を変更することで、Cプレーンパケットの発生率を抑制してCプレーン処理負荷を軽減することができ、また同時接続数を調整して接続のしやすさを改善することができる。すなわち、Cプレーン処理負荷と同時接続数とのトレードオフを考慮したネットワーク制御が可能となる。さらに、ネットワーク機器の不具合やネットワークの輻輳などの状況変化に対しても通信ノードに対して適切なパラメータ制御を行うことができる。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態では、モバイルネットワークの移動管理ノードに、図1のネットワーク制御システム10のトラヒックデータ収集機能11、トラヒック特徴量抽出機能12および基地局パラメータ決定機能13が設けられ、Cプレーンのトラヒックを制御する。また、ネットワーク20の通信ノード21が無線基地局および移動端末であるものとする。以下、図5〜図12を参照しながら、本実施形態によるモバイルネットワークについて説明する。なお、各機能の表記には、以下の記号を適宜使用するものとする。
UE:User Equipment(移動端末)
eNB:enhanced NodeB(無線基地局)
S-GW:Serving Gateway(サービングゲートウェイ)
P-GW:Packet data network Gateway(PDNゲートウェイ)
MME:Mobility Management Entity(移動管理ノード)
SGSN:Serving General packet radio service Support Node(パケット無線サービスサポートノード)
2.1)システム構成
図5に示すように、外部のパケットデータネットワークに接続するコアネットワーク101と無線アクセスネットワーク102からなるシステムを考える。図5に示す例では、コアネットワーク101における移動管理ノード103は図1におけるCプレーン処理ノード22に対応する。すなわち、移動管理ノード103は、無線アクセスネットワーク102の無線基地局104からCプレーントラヒックデータを収集し、収集したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出し、抽出したトラヒック特徴量から無線基地局104の制御パラメータ(以下、基地局パラメータという。)を決定することで、無線アクセスネットワーク102における複数の無線基地局104を制御する。トラヒックデータは、移動管理ノード103と無線基地局104との間に設定されたIPsecトンネルの出入口、すなわち移動管理ノード103あるいは無線基地局104で取得することができる。ただし、セキュリティの制約上、パケットそのものを取得することは不可能なので,無線基地局104のレベルで特徴量を算出してから送信することが望ましい。
トラヒックデータの収集対象は全ての基地局であってもよいが、無作為にまたは作為的にサンプルされた一部の基地局であってもよい。また、ユーザ属性ごとに端末の利用の仕方が異なる可能性があるので、基地局あたりのユーザ数、人口の統計情報(性別・年代の地域ごとの偏り)などを指標として基地局をクラス分けし、クラス間の分布割合に一致するように収集対象を各クラス内からランダムに選択してもよい。
2.2)第1例
本実施形態によるシステムの第1例では、移動管理ノード103が自ノードのパラメータ(最大パケット処理能力等)を把握する機能を有する。以下、第1例によるシステムのより詳しい構成および機能について図6〜図9を参照しながら説明する。
<システム構成>
図6において、無線基地局104のコア側パケット送受信部110はコアネットワーク101との間でパケットを送受信し、IPsec処理部111はコア側とのIPsecプロトコルを終端する。移動端末UEからのパケットあるいは移動端末UE宛てのパケットは、パケット転送部112および無線アクセス側パケット送受信部113を通して、配下の移動端末UEとの間で送受信される。基地局パラメータ受信部114は、コアネットワーク101から基地局パラメータを受信し、基地局パラメータ反映部115によって設定される。なお、これらの機能的な構成は、無線基地局104のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
図7において、移動管理ノード103の制御パケット送受信部120は配下の無線基地局104と制御パケットを送受信し、IPsec処理部121は基地局側とのIPsecプロトコルを終端する。トラヒックデータ取得部122は管理下の基地局からトラヒックデータを取得し、トラヒックデータ蓄積部123は取得したトラヒックデータを蓄積する。トラヒック特徴量抽出部124は、蓄積したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出する。基地局パラメータ決定部125は、抽出されたトラヒック特徴量と移動管理ノードパラメータ管理部126により管理されるCプレーンパケット処理能力等の移動管理ノードパラメータとを用いて基地局パラメータを決定する。トラヒック特徴量抽出部124および基地局パラメータ決定部125の動作は制御部127により制御される。基地局パラメータ通知部128は、決定された基地局パラメータを、IPsec処理部121および制御パケット送受信部120を通して、管轄する全ての基地局あるいは特定の基地局へ通知する。なお、これらの機能的な構成は、移動管理ノード103のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
<動作>
図8に示すように、本実施形態の第1例の動作はトラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとからなる。以下、図9を参照してトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズについて詳細に説明する。ただし、トラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとは互いに独立に動作可能であり、トラヒックデータを収集しながら、データが蓄積されるごとにパラメータ制御を並行して実行することもできる。特に、トラヒックデータ収集フェーズ終了後からパラメータ制御フェーズに移行する時間を限りなくゼロにすることでリアルタイムな制御が可能になる。
図9に示すトラヒックデータ収集フェーズにおいて、移動管理ノード103は、無線アクセスネットワーク102における無線基地局104から制御パケットを受信したとする(動作S130)。移動管理ノード103のトラヒックデータ取得部122は、複数の無線基地局104からのトラヒックデータを収集し、トラヒックデータ蓄積部123に蓄積する(動作S131)。
図9に示すパラメータ制御フェーズにおいて、無線アクセスネットワーク102を構成する複数の無線基地局104からのトラヒックデータが蓄積された後、任意のタイミングで制御部127はパラメータ制御を開始する(動作S132)。まず、トラヒック特徴量抽出部124は、蓄積されたトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出し(動作S133)、基地局パラメータ決定部125は、移動管理ノードパラメータ管理部126の移動管理ノードパラメータを参照し(動作S134)、基地局パラメータを決定する(動作S135)。たとえば、Cプレーンパケットのネットワーク全体の到着率あるいは同時到着率が移動管理ノード103の処理能力に近づくと、この到着率/同時到着率を低減するように基地局パラメータを決定する。決定された基地局パラメータは、IPsec処理部121および制御パケット送受信部120を通して、管轄する全ての基地局あるいは特定の基地局へ通知される(動作S136)。
無線基地局104において、基地局パラメータ受信部114が基地局パラメータを受信すると、基地局パラメータ反映部115が通知された基地局パラメータを設定する(動作S137)。こうして無線基地局104は通知された基地局パラメータに従って制御される。たとえば、基地局パラメータによりインアクティビティタイマ値が変更されると、変更されたインアクティビティタイマ値に従って無線リソースが解放され、ネットワーク全体あるいは一部でCプレーンパケットの生起率/到着率が調整され、移動管理ノード103の負荷が軽減される。あるいは、基地局パラメータによりバックオフタイマ値が変更されると、変更されたバックオフタイマ値に従って無線基地局104のCプレーンパケットを棄却した場合の次の生起タイミングを調整する。したがって、ネットワーク全体あるいは一部でCプレーンパケットの処理タイミングが分散化し、移動管理ノード103の負荷が軽減される。
2.3)第2例
本実施形態によるシステムの第2例では、移動管理ノード103が自ノードの負荷状況をリアルタイムで監視する機能を有する。以下、第2例によるシステムの具体的構成および機能について図10〜図12を参照しながら説明する。
<システム構成>
無線基地局104の構成は図6に示す第1例と同じであるから、説明は省略する。
図10に示すように、移動管理ノード103は、図7に示す第1例の移動管理ノードパラメータ管理部126を移動管理ノード負荷監視部129に置き換えた以外は同様の構成および機能を有するので、説明は省略する。
<動作>
図11に示すように、本実施形態の第2例の動作はトラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとからなる。以下、図12を参照してトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズについて詳細に説明する。ただし、図9に示す第1例と同じ動作には同じ参照符号を付し、第1例と異なる移動管理ノード負荷状況取得動作S138についてのみ説明する。
移動管理ノード103の移動管理ノード負荷監視部129は、自ノードの負荷状況を監視し、負荷状況を示す情報を保持している。上述したように、動作S130〜S133の後で、基地局パラメータ決定部125は、トラヒック特徴量と共に、移動管理ノード負荷監視部129によりモニタされた移動管理ノード負荷状況を取得し(動作S138)、基地局パラメータを決定する(動作S135)。たとえば、移動管理ノード103の処理能力の上限に近づくと、Cプレーンパケットのネットワーク全体の到着率あるいは同時到着率を低減するように基地局パラメータを決定する。以下の動作S136およびS137は第1例で説明したとおりである。
2.4)効果
以上述べたように、本発明の第2実施形態によれば、無線アクセスネットワーク102のトラヒック特徴量(Cパケット生起率、同時到着率、周期間隔、位相、位相ズレ等)に基づいて、無線基地局104のパラメータ(インアクティビティタイマ値、規制率、バックオフタイマ値等)を決定する。これによりネットワーク全体を俯瞰した有効な移動管理ノード負荷軽減を達成できる。さらに、ネットワーク機器の不具合やネットワークの輻輳などの状況変化に対しても基地局に対して適切なパラメータ制御を行うことができる。
3.第3実施形態
本発明の第3実施形態では、トラヒックデータ収集機能11がモバイルネットワークの移動管理ノードに設けられ、トラヒック特徴量抽出機能12および基地局パラメータ決定機能13が別個の装置(分析決定装置)に設けられる。移動管理ノードが、決定されたパラメータを各無線基地局に設定することでCプレーンのトラヒックを制御する。また、第2実施形態と同様に、ネットワーク20の通信ノード21が無線基地局および移動端末であるものとする。以下、図13〜図17を参照しながら、本実施形態によるモバイルネットワークについて説明する。
3.1)システム構成
図13において、本実施形態によるネットワークの基本的な構成は第2実施形態と同様であり、コアネットワーク101と無線アクセスネットワーク102からなるものとする。ただし、コアネットワーク101には移動管理ノード201とは別個に分析決定装置202が設けられている。移動管理ノード201は、無線アクセスネットワーク102の無線基地局104からCプレーントラヒックデータを収集する機能を有し、分析決定装置202は収集したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出し、抽出したトラヒック特徴量から無線基地局104の基地局パラメータを決定する機能を有する。移動管理ノード201は、分析決定装置202で決定された基地局パラメータを無線アクセスネットワーク102の複数の無線基地局104に設定する。その他の構成および機能、ならびにトラヒックデータの収集対象については第2実施形態と同様であるから、同じ参照符号を付して説明は省略する。また、無線基地局104についても、第2実施形態における図6に示す構成と同様であるから説明は省略する。
図14において、移動管理ノード201の制御パケット送受信部210は配下の無線基地局104と制御パケットを送受信し、IPsec処理部211は基地局側とのIPsecプロトコルを終端する。トラヒックデータ取得部212は管理下の基地局からトラヒックデータを取得し、トラヒックデータ送信部213は取得したトラヒックデータを分析決定装置202へ送信する。基地局パラメータ受信部214が、トラヒックデータ送信部213が送信したトラヒックデータに対応する基地局パラメータを分析決定装置202から受信すると、基地局パラメータ通知部215は基地局パラメータを、IPsec処理部211および制御パケット送受信部210を通して、管轄する全ての基地局あるいは特定の基地局へ通知する。また、負荷情報送受信部216は、分析決定装置202からの要求に従って、移動管理ノード負荷監視部217に保持されている自ノードの負荷状況を示す情報を分析決定装置202へ送信する。なお、これらの機能的な構成は、移動管理ノード201のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
図15において、分析決定装置202のトラヒックデータ受信部220は移動管理ノード201からトラヒックデータを受信し、トラヒックデータ蓄積部221に蓄積する。トラヒック特徴量抽出部222は、蓄積したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出する。基地局パラメータ決定部223は、抽出されたトラヒック特徴量と、移動管理ノード負荷情報送受信部225を通して移動管理ノード201から受信した移動管理ノード負荷情報と、を用いて基地局パラメータを決定する。トラヒック特徴量抽出部222および基地局パラメータ決定部223の動作は制御部225により制御される。基地局パラメータ通知部226は、決定された基地局パラメータを移動管理ノード201へ送信する。なお、これらの機能的な構成は、分析決定装置202のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
3.2)動作
以下、図16および図17を参照してトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズについてそれぞれ詳細に説明する。トラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとは互いに独立に動作可能である。
図16に示すトラヒックデータ収集フェーズにおいて、移動管理ノード201は、無線アクセスネットワーク102における無線基地局104から制御パケットを受信したとする(動作S230)。移動管理ノード201のトラヒックデータ取得部212は、複数の無線基地局104からのトラヒックデータを収集し(動作S231)、トラヒックデータ送信部213を通して分析決定装置202へ送信する(動作S232)。分析決定装置202において、移動管理ノード201からトラヒックデータを受信すると、トラヒックデータ受信部220は受信したトラヒックデータをトラヒックデータ蓄積部221に蓄積する(動作S233)。
図17に示すパラメータ制御フェーズにおいて、トラヒックデータ蓄積部221にトラヒックデータが蓄積された後、任意のタイミングで制御部225はパラメータ制御を開始する(動作S234)。まず、トラヒック特徴量抽出部222が蓄積されたトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出すると(動作S235)、制御部225は基地局パラメータ決定部223を制御して、移動管理ノード負荷情報要求を移動管理ノード負荷情報送受信部224を通して移動管理ノード201へ送信する(動作S236)。
移動管理ノード201の負荷情報送受信部216は、分析決定装置202からの移動管理ノード負荷情報要求を受信すると、移動管理ノード負荷監視部217から自ノードの負荷状況情報を取得し(動作S237)、分析決定装置202へ送信する(動作S238)。
分析決定装置202の基地局パラメータ決定部223は、移動管理ノード負荷情報送受信部224を通して受信した移動管理ノード負荷情報と、トラヒック特徴量抽出部222により抽出されたトラヒック特徴量と、を用いて基地局パラメータを決定する(動作S239)。決定された基地局パラメータは、基地局パラメータ送信部226を通して移動管理ノード201へ送信される(動作S240)。
移動管理ノード201の基地局パラメータ受信部214を通して分析決定装置202から基地局パラメータを受信すると、基地局パラメータ通知部215は基地局パラメータを、IPsec処理部211および制御パケット送受信部210を通して、管轄する全ての基地局あるいは特定の基地局へ通知する(動作S241)。無線基地局104は、受信した基地局パラメータを反映して動作する(動作S242)。
3.3)効果
以上述べたように、本発明の第3実施形態によれば、上述した第2実施形態における移動管理ノードの分析決定機能が外部化されるので、トラヒックデータの分析およびパラメータの決定に関わる計算負荷やトラヒックデータを蓄積するための記憶容量を分散化することができる。これにより、移動管理ノードの処理能力を増強することなく、第2実施形態と同様に、ネットワーク全体を俯瞰した有効な移動管理ノード負荷軽減を達成できる。
4.第4実施形態
本発明の第4実施形態では、トラヒックデータ収集機能11が無線アクセスネットワーク102の無線基地局に設けられ、トラヒック特徴量抽出機能12および基地局パラメータ決定機能13が移動管理ノードとは別個の管理装置に設けられる。さらに、本実施形態によれば、管理装置が各無線基地局からCプレーンおよび/またはUプレーントラヒックデータを直接収集し、また各無線基地局へ基地局パラメータを直接設定することができ、通常の移動管理ノードの変更を抑制可能である。以下、図18〜図23を参照しながら、本実施形態によるモバイルネットワークについて説明する。
4.1)システム構成
図18において、本実施形態によるネットワークは、コアネットワーク101と無線アクセスネットワーク102からなり、無線アクセスネットワーク102の無線基地局301にCプレーンおよびUプレーントラヒックデータを取得する機能が設けられ、コアネットワーク101に移動管理ノード302とは別個に管理装置としての分析決定装置303が設けられている。
分析決定装置303は、無線基地局301で取得されたトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出し、抽出したトラヒック特徴量から無線基地局301の基地局パラメータを決定し、各無線基地局301へ直接設定する機能を有する。分析決定装置303は、たとえばSON(Self-Organizing Network)サーバに実装することもできる。移動管理ノード302は、通常の移動管理機能の他に、後述するように負荷監視情報を分析決定装置303へ通知する機能を有するだけでよい。その他の構成および機能、ならびにトラヒックデータの収集対象については第2および第3実施形態と同様であるから、同じ参照符号を付して説明は省略する。
図19において、無線基地局301のコア側パケット送受信部310はコアネットワーク101との間でパケットを送受信し、IPsec処理部311はコア側とのIPsecプロトコルを終端する。移動端末UEからのパケットあるいは移動端末UE宛てのパケットは、パケット転送部312および無線アクセス側パケット送受信部313を通して、配下の移動端末UEとの間で送受信される。またトラヒックデータ取得部314はパケット転送部312からトラヒックデータを取得し、トラヒックデータ送信部315を通して分析決定装置303へ送信する。基地局パラメータ受信部316は分析決定装置303から基地局パラメータを受信し、基地局パラメータ反映部317が基地局パラメータを設定する。なお、これらの機能的な構成は、無線基地局301のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
図20において、移動管理ノード302は、通常の移動管理機能の他に、負荷情報送受信部320および移動管理ノード負荷監視部321を有する。負荷情報送受信部320は、分析決定装置303からの要求に従って、移動管理ノード負荷監視部321は自ノードの負荷状況を示す情報を取得し分析決定装置303へ送信する。
図21において、分析決定装置303のトラヒックデータ受信部330は無線基地局301からトラヒックデータを受信し、トラヒックデータ蓄積部331に蓄積する。トラヒック特徴量抽出部332は、蓄積したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出する。基地局パラメータ決定部333は、抽出されたトラヒック特徴量と、移動管理ノード負荷情報送受信部334を通して移動管理ノード302から受信した移動管理ノード負荷情報と、を用いて基地局パラメータを決定する。トラヒック特徴量抽出部332および基地局パラメータ決定部333の動作は制御部335により制御される。基地局パラメータ通知部336は、決定された基地局パラメータを無線基地局301へ送信する。
4.2)動作
以下、図22および図23を参照してトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズについてそれぞれ詳細に説明する。トラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとは互いに独立に動作可能である。
図22に示すトラヒックデータ収集フェーズにおいて、無線基地局301はトラヒックデータを取得し(動作S340)、分析決定装置303へ送信したとする(動作S341)。分析決定装置303のトラヒックデータ受信部330は、複数の無線基地局301からのトラヒックデータを収集し、トラヒックデータ蓄積部331に蓄積する(動作S342)。
図23に示すパラメータ制御フェーズにおいて、トラヒックデータ蓄積部331にトラヒックデータが蓄積された後、任意のタイミングで制御部335はパラメータ制御を開始する(動作S343)。まず、トラヒック特徴量抽出部332が蓄積されたトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出すると(動作S344)、制御部335は基地局パラメータ決定部333を制御して、移動管理ノード負荷情報要求を移動管理ノード負荷情報送受信部334を通して移動管理ノード302へ送信する(動作S345)。
移動管理ノード302の負荷情報送受信部320は、分析決定装置303からの移動管理ノード負荷情報要求を受信すると、移動管理ノード負荷監視部321から自ノードの負荷状況情報を取得し(動作S346)、分析決定装置303へ送信する(動作S347)。
分析決定装置303の基地局パラメータ決定部333は、移動管理ノード負荷情報送受信部334を通して受信した移動管理ノード負荷情報と、トラヒック特徴量抽出部332により抽出されたトラヒック特徴量と、を用いて基地局パラメータを決定する(動作S348)。決定された基地局パラメータは、基地局パラメータ送信部336を通して無線基地局301へ送信される(動作S349)。無線基地局301は、受信した基地局パラメータを反映して動作する(動作S350)。
4.3)効果
以上述べたように、本発明の第4実施形態によれば、上述した第3実施形態と同様に、分析決定装置303が外部化され、分析決定装置303が直接無線基地局301へ制御パラメータを設定するので、第2実施形態より更に処理負荷の分散化が可能となる。トラヒックデータの分析およびパラメータの決定に関わる計算負荷やトラヒックデータを蓄積するための記憶容量を分散化することができる。これにより、移動管理ノードの処理能力を増強することなく、第2実施形態と同様に、ネットワーク全体を俯瞰した有効な移動管理ノード負荷軽減を達成できる。さらに、無線基地局301にてトラヒックデータを取得するので、Uプレーントラヒックの情報も取得することができ、制御に利用可能な情報を増やすことができる。
5.第5実施形態
本発明の第5実施形態によれば、トラヒック特徴量抽出機能12を階層化し、複数の基地局から下位のトラヒック特徴量を収集し、ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出する。すなわち、無線基地局にトラヒックデータ収集機能11および下位のトラヒック特徴量抽出機能12aを、管理装置に上位のトラヒック特徴量抽出機能12bおよび基地局パラメータ決定機能13を、それぞれ設ける。無線基地局においてC/Uプレーンのトラヒックデータから局部トラヒック特徴量を抽出し、トラヒックデータではなくトラヒック特徴量を管理装置へ送信する。したがって、管理装置へ送信するトラヒック量の削減が可能になる。以下、図24〜図28を参照しながら、本実施形態によるモバイルネットワークについて説明する。
5.1)システム構成
図24において、本実施形態によるネットワークは、コアネットワーク101と無線アクセスネットワーク102からなる。無線アクセスネットワーク102の無線基地局401には、CプレーンおよびUプレーントラヒックデータを取得する機能と、トラヒックデータから局部トラヒック特徴量を抽出する機能Aと、が設けられる。また、コアネットワーク101には、移動管理ノード302とは別個に管理装置としての分析決定装置402が設けられている。
分析決定装置402は、無線基地局401から受信した局部トラヒック特徴量を収集してネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出する機能Bを有し、さらに、抽出したトラヒック特徴量から無線基地局401の基地局パラメータを決定する機能と、各無線基地局401へ直接設定する機能と、を有する。分析決定装置402は、たとえばSON(Self-Organizing Network)サーバに実装することもできる。移動管理ノード302は、通常の移動管理機能の他に、後述するように負荷監視情報を分析決定装置402へ通知する機能を有するだけでよい。その他の構成および機能、ならびにトラヒックデータの収集対象については第4実施形態と同様であるから、同じ参照符号を付して説明は省略する。
図25において、無線基地局401のコア側パケット送受信部410はコアネットワーク101との間でパケットを送受信し、IPsec処理部411はコア側とのIPsecプロトコルを終端する。移動端末UEからのパケットあるいは移動端末UE宛てのパケットは、パケット転送部412および無線アクセス側パケット送受信部413を通して、配下の移動端末UEとの間で送受信される。またトラヒックデータ取得部414はパケット転送部412からトラヒックデータを取得してトラヒックデータ蓄積部415に蓄積する。トラヒック特徴量抽出部416は、蓄積されたトラヒックデータから局部トラヒック特徴量をトラヒック情報として抽出し、トラヒック情報送信部417を通して分析決定装置402へ送信する。トラヒックデータは、パケットデータそのもの、あるいはパケットのヘッダ情報であり、抽出される特徴量はトラヒックを特徴づけるパラメータ(生起率、同時到着率など)である。基地局パラメータ受信部418は分析決定装置402から基地局パラメータを受信し、基地局パラメータ反映部419が基地局パラメータを設定する。なお、これらの機能的な構成は、無線基地局401のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
移動管理ノード302は、図20に示す移動管理ノードと同じであるから、同一の参照番号を付して説明は省略する。
図26において、分析決定装置402のトラヒック情報受信部420は無線基地局401から局部トラヒック特徴量を受信し、トラヒック情報蓄積部421に蓄積する。トラヒック特徴量抽出部422は、各無線基地局401から受信した局部トラヒック特徴量を用いてネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出する。基地局パラメータ決定部423は、抽出されたトラヒック特徴量と、移動管理ノード負荷情報送受信部425を通して移動管理ノード302から受信した移動管理ノード負荷情報と、を用いて基地局パラメータを決定する。トラヒック特徴量抽出部422および基地局パラメータ決定部423の動作は制御部424により制御される。基地局パラメータ通知部425は、決定された基地局パラメータを無線基地局401へ送信する。
5.2)動作
以下、図27および図28を参照してトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズについてそれぞれ詳細に説明する。トラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとは互いに独立に動作可能である。
図27に示すトラヒックデータ収集フェーズにおいて、無線基地局401のトラヒックデータ取得部414がトラヒックデータを取得してトラヒックデータ蓄積部415に蓄積すると(動作S430、S431)、トラヒック特徴量抽出部416が、蓄積されたトラヒックデータから局部トラヒック特徴量を抽出し(動作S432)、トラヒック情報送信部417を通して分析決定装置402へ送信する(動作S433)。分析決定装置402のトラヒック情報受信部420は、無線アクセスネットワーク102における複数の無線基地局401からトラヒック情報(局部トラヒック特徴量)を受信すると、トラヒック情報蓄積部421に蓄積する(動作S434)。
図28に示すパラメータ制御フェーズにおいて、トラヒック情報蓄積部421に局部トラヒック特徴量が蓄積された後、任意のタイミングで制御部424はパラメータ制御を開始する(動作S435)。まず、トラヒック特徴量抽出部422は、蓄積された局部トラヒック特徴量を用いてネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出すると(動作S436)、制御部424は基地局パラメータ決定部423を制御して、移動管理ノード負荷情報要求を移動管理ノード負荷情報送受信部426を通して移動管理ノード302へ送信する(動作S437)。
移動管理ノード302は、分析決定装置402からの移動管理ノード負荷情報要求を受信すると、自ノードの負荷状況情報を取得し(動作S438)、分析決定装置402へ送信する(動作S439)。
分析決定装置402の基地局パラメータ決定部423は、移動管理ノード負荷情報送受信部426を通して受信した移動管理ノード負荷情報と、トラヒック特徴量抽出部422により抽出されたトラヒック特徴量と、を用いて基地局パラメータを決定する(動作S440)。決定された基地局パラメータは、基地局パラメータ通知部425を通して無線基地局401へ送信される(動作S441)。無線基地局401は、受信した基地局パラメータを反映して動作する(動作S442)。
5.3)効果
以上述べたように、本発明の第5実施形態によれば、トラヒック特徴量の抽出を階層化することで、各無線基地局でC/Uプレーントラヒックから抽出された局部トラヒック特徴量を分析決定装置へ送信し、分析決定装置でネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出することができる。本実施形態は、上述した第4実施形態と同様の効果を有すると共に、無線基地局から分析決定装置へ送信される情報がトラヒックデータではなくトラヒック特徴量であるから、送信される情報量を削減することが可能となる。
6.第6実施形態
本発明の第6実施形態によるネットワークシステムは、複数の無線基地局が上位の基地局制御装置に収容され、更に複数の基地局制御装置が更に上位の分析決定装置により束ねられた階層構造を有する。各無線基地局がトラヒックデータを取得し、各基地局制御装置が複数の無線基地局から収集したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出し、抽出されたトラヒック特徴量から基地局パラメータを決定する。このように複数の無線基地局を束ねる基地局制御装置を配備し、さらに上位の監視制御システムを配備することで、基地局制御装置において、任意の範囲のトラヒック情報を利用したパラメータ制御が可能となる。以下、図29〜図34を参照しながら、本実施形態によるモバイルネットワークについて説明する。
6.1)システム構成
図29において、本実施形態によるネットワークシステムは、コアネットワーク101、無線アクセスネットワーク102aおよび監視制御システム500を有し、コアネットワーク101についてはすでに述べたように移動管理ノード302が設けられている。無線アクセスネットワーク102aは、複数の無線基地局501および複数の基地局制御装置502を有する。複数の無線基地局501は移動管理ノード302により管理される。複数の基地局制御装置502の各々はいくつかの無線基地局501を配下に収容すると共に、上位の監視制御システム500に設けられた分析決定装置503に接続されている。すなわち、無線アクセスネットワーク102aを構成するすべての無線基地局501は基地局制御装置502により束ねられ、さらに複数の基地局制御装置502が分析決定装置503により束ねられた階層構造を有する。
各無線基地局501は、C/Uプレーントラヒックデータを取得するトラヒックデータ取得機能を有し、各基地局制御装置502は無線基地局から収集したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出する機能と、トラヒック特徴量から基地局パラメータを決定する機能とを有する。決定された基地局パラメータは、当該基地局制御装置502の配下の全てのあるいは所定範囲の無線基地局501に設定される。なお、分析決定装置503は、基地局制御装置502で決定された基地局パラメータを収集してネットワーク全体の監視あるいはネットワーク全体のトラヒック特徴量の抽出を実行してもよい。
図30において、無線基地局501のコア側パケット送受信部510はコアネットワーク101との間でパケットを送受信し、IPsec処理部511はコア側とのIPsecプロトコルを終端する。移動端末UEからのパケットあるいは移動端末UE宛てのパケットは、パケット転送部512および無線アクセス側パケット送受信部513を通して、配下の移動端末UEとの間で送受信される。またトラヒックデータ取得部514はパケット転送部512からトラヒックデータを取得し、トラヒックデータ送信部515を通して基地局制御装置502へ送信する。トラヒックデータは、パケットデータそのもの、あるいはパケットのヘッダ情報である。基地局パラメータ受信部516は基地局制御装置502から基地局パラメータを受信し、基地局パラメータ反映部517が基地局パラメータを設定する。なお、これらの機能的な構成は、無線基地局501のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
図31において、基地局制御装置502のトラヒックデータ受信部520は、配下の無線基地局501からトラヒックデータを受信し、トラヒックデータ蓄積部521に蓄積する。トラヒックデータが蓄積されると、制御部527はトラヒック特徴量抽出部522および基地局パラメータ決定部525を制御して基地局パラメータを決定する。すなわち、トラヒック特徴量抽出部522は、蓄積トラヒックデータからトラヒック特徴量をトラヒック情報として抽出する。抽出されるトラヒック特徴量はトラヒックを特徴づけるパラメータ(生起率、同時到着率など)である。基地局パラメータ決定部525は、トラヒック特徴量抽出部522で抽出されたトラヒック特徴量から基地局パラメータを決定する。決定された基地局パラメータは、基地局パラメータ通知部526を通して配下の無線基地局501へ送信される。したがって、当該基地局制御装置502の配下の無線基地局501に対してのみ、当該配下の部分ネットワークに適した基地局パラメータを設定可能である。
また、トラヒック特徴量抽出部522で抽出されたトラヒック特徴量は、トラヒック情報送信部523を通して分析決定装置503へ送信することもできる。分析決定装置503から基地局パラメータを受信した場合、基地局パラメータ受信部524は、受信した基地局パラメータを基地局パラメータ通知部526を通して配下の無線基地局501へ送信する。
6.2)動作
図32に示すように、本実施形態における動作はトラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとからなる。以下、図33および図34を参照してトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズについて詳細に説明する。ただし、トラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとは互いに独立に動作可能であり、トラヒックデータを収集しながら、データが蓄積されるごとにパラメータ制御を並行して実行することもできる。特に、トラヒックデータ収集フェーズ終了後からパラメータ制御フェーズに移行する時間を限りなくゼロにすることでリアルタイムな制御が可能になる。
図33に示すトラヒックデータ収集フェーズにおいて、無線アクセスネットワーク102aにおける無線基地局501がトラヒックデータを取得し(動作S530)、トラヒックデータを上位の基地局制御装置502へ送信する(動作S531)。基地局制御装置502は、配下の無線基地局501からトラヒックデータを受信すると、トラヒック情報蓄積部521に蓄積する(動作S532)。
図34に示すパラメータ制御フェーズにおいて、無線アクセスネットワーク102aを構成する複数の無線基地局501からのトラヒックデータが蓄積された後、任意のタイミングで基地局制御装置502の制御部527はパラメータ制御を開始する(動作S533)。まず、トラヒック特徴量抽出部522は、蓄積されたトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出し(動作S534)、基地局パラメータ決定部525は基地局パラメータを決定する(動作S535)。決定された基地局パラメータは、基地局パラメータ通知部526を通して、管轄する全ての無線基地局あるいは特定の基地局へ通知される(動作S536)。無線基地局501は、基地局パラメータ受信部516が基地局パラメータを受信すると、基地局パラメータ反映部517が通知された基地局パラメータを設定する(動作S537)。
6.3)効果
上述したように、本発明の第6実施形態によれば、複数の無線基地局を束ねる基地局制御装置を配備し、さらに上位の分析決定装置を配備した階層構造において、上述した第5実施形態と同様のパラメータ制御を実行することができる。特に、基地局制御装置においてトラヒック特徴量を抽出し基地局パラメータを決定するので、任意の範囲のトラヒック情報を利用したパラメータ制御が可能となる。
7.第7実施形態
本発明の第7実施形態によるネットワークシステムは、複数の無線基地局が上位の基地局制御装置に収容され、更に複数の基地局制御装置が更に上位の監視制御システムにより束ねられた階層構造を有する。各無線基地局がトラヒックデータを取得し、各基地局制御装置が局部トラヒック特徴量をトラヒック情報として抽出し、監視制御システムがネットワーク全体の特徴量の抽出および基地局パラメータの決定を実行する。このように複数の無線基地局を束ねる基地局制御装置と、複数の基地局制御装置を束ねる監視制御システムとを配備することで、基地局制御装置あるいは監視制御システムにおいて、任意の範囲のトラヒック情報を利用したパラメータ制御が可能となる。以下、図35〜図39を参照しながら、本実施形態によるモバイルネットワークについて説明する。
7.1)システム構成
図35において、本実施形態によるネットワークシステムは、コアネットワーク101、無線アクセスネットワーク102bおよび監視制御システム600を有し、コアネットワーク101についてはすでに述べたように移動管理ノード302が設けられている。無線アクセスネットワーク102bは、複数の無線基地局601および複数の基地局制御装置602を有する。複数の基地局制御装置602の各々はいくつかの無線基地局601を配下に収容すると共に、上位の監視制御システム600に設けられた分析決定装置603に接続されている。すなわち、無線アクセスネットワーク102bを構成するすべての無線基地局601は基地局制御装置602により束ねられ、さらに複数の基地局制御装置602が分析決定装置603により束ねられた階層構造を有する。
各無線基地局601は、C/Uプレーントラヒックデータを取得するトラヒックデータ取得機能を有し、各基地局制御装置602は無線基地局から収集したトラヒックデータから局部トラヒック特徴量を抽出する機能Aを有する。分析決定装置603は、基地局制御装置602から受信した局部トラヒック特徴量を収集してネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出する機能Bを有し、さらに、抽出したトラヒック特徴量から無線基地局601の基地局パラメータを決定する機能を有する。決定された基地局パラメータは、基地局制御装置602を介して、全てのあるいは所定範囲の無線基地局601に設定される。
移動管理ノード302は、図20に示す移動管理ノードと同じであるから、同一の参照番号を付して説明は省略する。また、無線基地局601および基地局制御装置602は、それぞれ図30および図31に記載された構成と同様であるから、同一の参照番号を付して説明は省略する。
図36において、分析決定装置603のトラヒック情報受信部610は基地局制御装置602から局部トラヒック特徴量を受信し、トラヒック情報蓄積部611に蓄積する。トラヒック特徴量抽出部612は、各基地局制御装置602から受信した局部トラヒック特徴量を用いてネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出する。基地局パラメータ決定部613は、抽出されたトラヒック特徴量と、移動管理ノードパラメータ管理部614により管理されるCプレーンパケット処理能力等の移動管理ノードパラメータと、を用いて基地局パラメータを決定する。トラヒック特徴量抽出部612および基地局パラメータ決定部613の動作は制御部615により制御される。基地局パラメータ通知部616は、決定された基地局パラメータを配下の基地局制御装置602へ送信する。なお、移動管理ノードパラメータ管理部614の代わりに、第1実施形態の第2例のように移動管理ノード負荷監視部により監視される移動管理ノードの負荷情報を用いることもできる。
7.2)動作
図37に示すように、本実施形態の動作はトラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとからなる。以下、図38および図39を参照してトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズについて詳細に説明する。ただし、トラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとは互いに独立に動作可能であり、トラヒックデータを収集しながら、データが蓄積されるごとにパラメータ制御を並行して実行することもできる。特に、トラヒックデータ収集フェーズ終了後からパラメータ制御フェーズに移行する時間を限りなくゼロにすることでリアルタイムな制御が可能になる。
図38に示すトラヒックデータ収集フェーズにおいて、無線基地局601のトラヒックデータ取得部514がトラヒックデータを取得し(動作S620)、上位の基地局制御装置602へ送信する(動作S621)。
基地局制御装置602において、配下の無線基地局601から受信したトラヒックデータがトラヒックデータ蓄積部521に蓄積されると(動作S622)、トラヒック特徴量抽出部522が、蓄積されたトラヒックデータから局部トラヒック特徴量をトラヒック情報として抽出し(動作S623)、トラヒック情報送信部523を通して分析決定装置603へ送信する(動作S624)。分析決定装置603のトラヒック情報受信部610は、複数の基地局制御装置602からトラヒック情報(局部トラヒック特徴量)を受信すると、トラヒック情報蓄積部611に蓄積する(動作S625)。
図39に示すパラメータ制御フェーズにおいて、分析決定装置603のトラヒック情報蓄積部611に局部トラヒック特徴量が蓄積されると、制御部615はパラメータ制御を開始する(動作S626)。まず、トラヒック特徴量抽出部612がトラヒック情報蓄積部611に蓄積された局部トラヒック特徴量を用いてネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出すると(動作S627)、制御部615は基地局パラメータ決定部613を制御して、移動管理ノードパラメータ管理部614の移動管理ノードパラメータを参照する(動作S628)。基地局パラメータ決定部613は、移動管理ノードパラメータ管理部614から取得した移動管理ノードパラメータとトラヒック特徴量抽出部612により抽出されたトラヒック特徴量とを用いて基地局パラメータを決定する(動作S629)。基地局パラメータ通知部616は、決定された基地局パラメータを基地局制御装置602へ送信する(動作S630)。
基地局制御装置602において、基地局パラメータ受信部524が基地局パラメータを受信すると、基地局パラメータ通知部526は当該基地局パラメータを配下の無線基地局601へ転送する(動作S631)。無線基地局601の基地局パラメータ受信部516が基地局パラメータを受信すると、無線基地局601は、基地局パラメータ反映部517により基地局パラメータを反映して動作する(動作S632)。
7.3)効果
以上述べたように、本発明の第7実施形態によれば、複数の無線基地局を束ねる基地局制御装置を配備し、さらに上位の分析決定装置を配備した階層構造において、トラヒック特徴量の抽出を階層化することで、上述した第5実施形態と同様に効果を得ることができる。すなわち、基地局制御装置と上位の分析決定装置を連携させたパラメータ制御が可能になるので、任意の範囲のトラヒック情報を利用したパラメータ制御が可能となる。また、基地局制御装置から分析決定装置へ送信される情報がトラヒックデータではなくトラヒック特徴量であるから、送信される情報量を削減することが可能となる。
8.第8実施形態
以上述べた第2〜第7実施形態では、無線アクセスネットワークにおける無線基地局のパラメータをネットワーク状況に応じて制御するものであったが、パラメータの制御対象は基地局に限定されるものではない。基地局だけでなく移動管理ノードあるいは移動端末に保持される制御パラメータをネットワーク状況に応じて制御することもできる。
そこで、本発明の第8実施形態として、第4実施形態のネットワーク構成(図18)に適用した移動管理ノードのパラメータ制御を一例として説明する。ただし、移動管理ノードのパラメータ制御は、その他の実施形態(上述した第2、第3、第5〜第7実施形態)によるネットワークにも適用可能である。
本発明の第8実施形態によるネットワークの基本的構成は第4実施形態によるシステム(図18参照)と同様であるが、移動管理ノード(MME)がパラメータ設定機能を有し、分析決定装置が移動管理ノードパラメータ決定機能を有する点が異なっている。以下、図40〜図46を参照しながら、本実施形態によるモバイルネットワークについて説明する。
8.1)システム構成
図40において、本実施形態によるネットワークは、コアネットワーク101と無線アクセスネットワーク102からなり、無線アクセスネットワーク102の無線基地局701にCプレーンおよびUプレーントラヒックデータを取得する機能が設けられ、コアネットワーク101に移動管理ノード702とは別個に分析決定装置703が設けられている。
分析決定装置703は、無線基地局701で取得されたトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出し、抽出したトラヒック特徴量から移動管理ノード702のパラメータを決定し、移動管理ノード702へ直接設定する機能を有する。分析決定装置703は、たとえばSON(Self-Organizing Network)サーバに実装することもできる。移動管理ノード702は、通常の移動管理機能の他に、後述するように負荷監視情報を分析決定装置703へ通知する機能を有することもできる。その他の構成および機能、ならびにトラヒックデータの収集対象については第2および第3実施形態と同様である。
図41において、無線基地局701のコア側パケット送受信部710はコアネットワーク101との間でパケットを送受信し、IPsec処理部711はコア側とのIPsecプロトコルを終端する。移動端末UEからのパケットあるいは移動端末UE宛てのパケットは、パケット転送部712および無線アクセス側パケット送受信部713を通して、配下の移動端末UEとの間で送受信される。またトラヒックデータ取得部714はパケット転送部712からトラヒックデータを取得し、トラヒックデータ送信部715を通して分析決定装置703へ送信する。なお、これらの機能的な構成は、無線基地局701のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
図42において、移動管理ノード702は、通常の移動管理機能の他に、負荷情報送受信部720および移動管理ノード負荷監視部721を有する。負荷情報送受信部720は、分析決定装置703からの要求に従って、移動管理ノード負荷監視部721にて取得可能な自ノードの負荷状況を示す情報を分析決定装置703へ送信する。移動管理ノードパラメータ受信部722が分析決定装置703から移動管理ノードパラメータを受信すると、移動管理ノードパラメータ反映部723が移動管理ノードパラメータを反映して動作する。
図43において、分析決定装置703のトラヒックデータ受信部730は無線基地局701からトラヒックデータを受信し、トラヒックデータ蓄積部731に蓄積する。トラヒック特徴量抽出部732は、蓄積したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出する。移動管理ノードパラメータ決定部733は、抽出されたトラヒック特徴量と、移動管理ノード負荷情報送受信部734を通して移動管理ノード702から受信した移動管理ノード負荷情報と、を用いて移動管理ノードパラメータを決定する。トラヒック特徴量抽出部732および基地局パラメータ決定部733の動作は制御部735により制御される。基地局パラメータ通知部736は、決定された移動管理ノードパラメータを移動管理ノード702へ送信する。
8.2)動作
図44に示すように、本実施形態の動作はトラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとからなる。以下、図45および図46を参照してトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズについてそれぞれ詳細に説明する。ただし、トラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとは互いに独立に動作可能であり、トラヒックデータを収集しながら、データが蓄積されるごとにパラメータ制御を並行して実行することもできる。
図45に示すトラヒックデータ収集フェーズにおいて、無線基地局701はトラヒックデータを取得し(動作S740)、分析決定装置703へ送信したとする(動作S741)。分析決定装置703のトラヒックデータ受信部730は、複数の無線基地局701からのトラヒックデータを収集し、トラヒックデータ蓄積部731に蓄積する(動作S742)。
図46に示すパラメータ制御フェーズにおいて、トラヒックデータ蓄積部731にトラヒックデータが蓄積された後、任意のタイミングで制御部735はパラメータ制御を開始する(動作S743)。まず、トラヒック特徴量抽出部732が蓄積されたトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出すると(動作S744)、制御部735は移動管理ノードパラメータ決定部733を制御して、移動管理ノード負荷情報要求を移動管理ノード負荷情報送受信部734を通して移動管理ノード702へ送信する(動作S745)。
移動管理ノード702の負荷情報送受信部720は、分析決定装置703からの移動管理ノード負荷情報要求を受信すると、移動管理ノード負荷監視部721から自ノードの負荷状況情報を取得し(動作S746)、分析決定装置703へ送信する(動作S747)。
分析決定装置703の移動管理ノードパラメータ決定部733は、移動管理ノード負荷情報送受信部734を通して受信した移動管理ノード負荷情報と、トラヒック特徴量抽出部732により抽出されたトラヒック特徴量と、を用いて移動管理ノードパラメータを決定する(動作S748)。決定された移動管理ノードパラメータは、移動管理ノードパラメータ送信部736を通して移動管理ノード702へ通知される(動作S749)。移動管理ノード702は、受信した移動管理ノードパラメータを反映して動作する(動作S750)。
8.3)効果
以上述べたように、本発明の第8実施形態によれば、無線アクセスネットワーク102のトラヒック特徴量(Cパケット生起率、同時到着率、周期間隔、位相、位相ズレ等)に基づいて、移動管理ノード702のパラメータ(規制率、バックオフタイマ値等)を決定する。これによりネットワーク全体を俯瞰した有効な移動管理ノード負荷軽減を達成できる。さらに、ネットワーク機器の不具合やネットワークの輻輳などの状況変化に対しても適切なパラメータ制御を行うことができる。
また、上述した第4実施形態と同様に、分析決定装置703が外部化され、分析決定装置703が移動管理ノード702へ制御パラメータを設定するので処理負荷の分散化が可能となる。これにより、移動管理ノードの処理能力を増強することなく、ネットワーク全体を俯瞰した有効な移動管理ノード負荷軽減を達成できる。さらに、無線基地局301にてトラヒックデータを取得するので、Uプレーントラヒックの情報も取得することができ、制御に利用可能な情報を増やすことができる。
9.第9実施形態
以下、本発明の第9実施形態について、第4実施形態のネットワーク構成(図18)に適用した移動端末のパラメータ制御を一例として説明する。ただし、移動端末のパラメータ制御は、その他の実施形態(上述した第2、第3、第5〜第7実施形態)によるネットワークにも適用可能である。
本発明の第9実施形態によるネットワークの基本的構成は第4実施形態によるシステム(図18参照)と同様であるが、移動端末(UE)がパラメータ設定機能を有し、分析決定装置が移動端末パラメータ決定機能を有する点が異なっている。以下、図47〜図54を参照しながら、本実施形態によるモバイルネットワークについて説明する。
9.1)システム構成
図47に示すように、本発明の第9実施形態によるネットワークは、コアネットワーク101と無線アクセスネットワーク102からなり、コアネットワーク101は移動管理ノード802とは別の分析決定装置803を有し、無線アクセスネットワーク102は複数の無線基地局801と各無線基地局に接続する移動端末804とを有する。また、無線基地局801にはCプレーンおよびUプレーントラヒックデータを取得する機能が設けられ、移動端末804にはパラメータ反映機能が設けられている。
分析決定装置803は、無線基地局801で取得されたトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出し、抽出したトラヒック特徴量から移動端末804のパラメータを決定し、決定されたパラメータを移動管理ノード802および無線基地局801を通して移動端末804に設定する機能を有する。分析決定装置803は、たとえばSON(Self-Organizing Network)サーバに実装することもできる。移動管理ノード802は通常の移動管理機能を有する。その他の構成および機能、ならびにトラヒックデータの収集対象については第2および第3実施形態と同様である。
図48において、無線基地局801のコア側パケット送受信部810はコアネットワーク101との間でパケットを送受信し、IPsec処理部811はコア側とのIPsecプロトコルを終端する。移動端末804からのパケットあるいは移動端末UE宛てのパケットは、パケット転送部812および無線アクセス側パケット送受信部813を通して、配下の移動端末804との間で送受信される。またトラヒックデータ取得部814はパケット転送部812からトラヒックデータを取得し、トラヒックデータ送信部815を通して分析決定装置803へ送信する。なお、これらの機能的な構成は、無線基地局801のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
図49において、移動管理ノード802の制御パケット送受信部820は配下の無線基地局801と制御パケットを送受信し、IPsec処理部821は基地局側とのIPsecプロトコルを終端する。端末パラメータ受信部822が端末パラメータを分析決定装置803から受信すると、端末パラメータ通知部823はこの端末パラメータを、IPsec処理部821および制御パケット送受信部820を通して、端末パラメータを設定すべき移動端末が接続している無線基地局801へ通知する。また、負荷情報送受信部824は、分析決定装置803からの要求に従って、移動管理ノード負荷監視部825にて取得可能な自ノードの負荷状況を示す情報を分析決定装置803へ送信する。なお、これらの機能的な構成は、移動管理ノード803のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
図50において、分析決定装置803のトラヒックデータ受信部830は無線基地局801からトラヒックデータを受信し、トラヒックデータ蓄積部831に蓄積する。トラヒック特徴量抽出部832は、蓄積したトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出する。端末パラメータ決定部833は、抽出されたトラヒック特徴量と、移動管理ノード負荷情報送受信部834を通して移動管理ノード802から受信した移動管理ノード負荷情報と、を用いて端末パラメータを決定する。トラヒック特徴量抽出部832および端末パラメータ決定部833の動作は制御部835により制御される。端末パラメータ通知部836は、決定された端末パラメータを移動管理ノード802へ送信する。なお、これらの機能的な構成は、分析決定装置803のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
図51において、本実施形態における移動端末804には無線アクセス側パケット送受信部840および端末パラメータ反映部841が設けられる。ただし、移動端末における通常のデータ処理系および制御系の構成は省略されている。無線アクセス側パケット送受信部840が接続している無線基地局801から端末パラメータを受信すると、端末パラメータ反映部841は制御系に受信した端末パラメータを反映させる。なお、これらの機能的な構成は、移動端末804のプロセッサ(図示せず。)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
9.2)動作
図52に示すように、本実施形態の動作はトラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとからなる。以下、図53および図54を参照してトラヒックデータ収集フェーズおよびパラメータ制御フェーズについてそれぞれ詳細に説明する。ただし、トラヒックデータ収集フェーズとパラメータ制御フェーズとは互いに独立に動作可能であり、トラヒックデータを収集しながら、データが蓄積されるごとにパラメータ制御を並行して実行することもできる。
図53に示すトラヒックデータ収集フェーズにおいて、無線基地局801はトラヒックデータを取得し(動作S850)、分析決定装置803へ送信したとする(動作S851)。分析決定装置803のトラヒックデータ受信部830は、複数の無線基地局801からのトラヒックデータを収集し、トラヒックデータ蓄積部831に蓄積する(動作S852)。
図54に示すパラメータ制御フェーズにおいて、分析決定装置803のトラヒックデータ蓄積部831にトラヒックデータが蓄積された後、任意のタイミングで制御部835は端末パラメータ制御を開始する(動作S853)。まず、トラヒック特徴量抽出部832が蓄積されたトラヒックデータからトラヒック特徴量を抽出すると(動作S854)、制御部835は端末パラメータ決定部833を制御して、移動管理ノード負荷情報要求を移動管理ノード負荷情報送受信部834を通して移動管理ノード802へ送信する(動作S855)。
移動管理ノード802の負荷情報送受信部824は、分析決定装置803からの移動管理ノード負荷情報要求を受信すると、移動管理ノード負荷監視部825から自ノードの負荷状況情報を取得し(動作S856)、分析決定装置803へ送信する(動作S857)。
分析決定装置803の端末パラメータ決定部833は、移動管理ノード負荷情報送受信部834を通して受信した移動管理ノード負荷情報と、トラヒック特徴量抽出部832により抽出されたトラヒック特徴量と、を用いて端末パラメータを決定する(動作S858)。決定された端末パラメータは、端末パラメータ送信部836を通して移動管理ノード802へ通知される(動作S859)。移動管理ノード802の端末パラメータ受信部822が端末パラメータを受信すると、端末パラメータ通知部823は宛先の移動端末801に対して当該端末パラメータを送信する(動作S860)。こうして、端末パラメータを受信した移動端末804は、端末パラメータに従った動作を実行する(動作S861)。
なお、本実施形態では、端末パラメータを分析決定装置803から移動管理ノード802および無線基地局801を通して移動端末804へ通知したが、分析決定装置803から無線基地局801へ直接送信して移動端末804へ通知してもよい。
9.3)効果
以上述べたように、本発明の第9実施形態によれば、無線アクセスネットワーク102のトラヒック特徴量(Cパケット生起率、同時到着率、周期間隔、位相、位相ズレ等)に基づいて移動端末パラメータ(規制率等)を決定し、対象となる移動端末804のパラメータ制御を実行する。これにより、ネットワーク全体を俯瞰し、移動管理ノード負荷軽減に有効な移動端末に対してのみパラメータ制御を実行するので、ネットワークのトラヒック負荷を軽減することができる。
本発明はCプレーン管理ノードを有するモバイルネットワーク一般に適用可能である。
10 ネットワーク制御システム
11 トラヒック情報収集機能
12 トラヒック特徴量抽出機能
13 制御パラメータ決定機能
20 ネットワーク
21 通信ノード
22 Cプレーン処理ノード
30 パケットデータネットワーク
101 コアネットワーク
102、102a、102b 無線アクセスネットワーク
103 移動管理ノード
104 無線基地局
201 移動管理ノード
202 分析決定装置
301 無線基地局
302 移動管理ノード
303 分析決定装置
401 無線基地局
402 分析決定装置
501 無線基地局
502 基地局制御装置
503 分析決定装置
601 無線基地局
602 基地局制御装置
603 分析決定装置
701 無線基地局
702 移動管理ノード
703 分析決定装置
801 無線基地局
802 移動管理ノード
803 分析決定装置

Claims (38)

  1. 複数のノードを含むネットワークを制御するシステムであって、
    前記ネットワークからトラヒックデータを収集するトラヒックデータ収集手段と、
    前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出するトラヒック特徴量抽出手段と、
    前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定するパラメータ決定手段と、
    有し、前記トラヒック特徴量は、前記ネットワークにおける二つ以上のノードでのパケット同時到着率であることを特徴とするネットワーク制御システム。
  2. 複数のノードを含むネットワークを制御するシステムであって、
    前記ネットワークからトラヒックデータを収集するトラヒックデータ収集手段と、
    前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出するトラヒック特徴量抽出手段と、
    前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定するパラメータ決定手段と、
    を有し、前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記パラメータ決定手段は前記制御信号処理ノードの制御パラメータを決定することを特徴とするネットワーク制御システム。
  3. 前記トラヒック特徴量は、前記ネットワーク内でのトラヒックの生起あるいは到着に関する統計量であることを特徴とする請求項1または2に記載のネットワーク制御システム。
  4. 前記パラメータ決定手段は、前記トラヒック特徴量の変化に応じて、パケットの発生自体を抑制する制御パラメータ、発生したパケットを廃棄する制御パラメータ、および集中したパケット処理を分散させる制御パラメータのうち少なくとも一つの制御パラメータの値を変化させることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載のネットワーク制御システム。
  5. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記パラメータ決定手段は前記複数の基地局ノードの少なくとも一部の基地局ノードの制御パラメータを決定することを特徴とする請求項に記載のネットワーク制御システム。
  6. 前記ネットワークは、複数の基地局ノードと、制御信号処理ノードと、各基地局ノードに接続可能な移動端末ノードと、を有し、前記パラメータ決定手段が前記複数の基地局ノードの少なくとも一部の基地局ノードに接続された少なくとも一つの移動端末ノードの制御パラメータを決定することを特徴とする請求項に記載のネットワーク制御システム。
  7. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記トラヒックデータが前記複数の基地局ノードの少なくとも一部の基地局ノードで取得されたトラヒックデータであることを特徴とする請求項1−のいずれか1項に記載のネットワーク制御システム。
  8. 前記少なくとも一部の基地局ノードは、前記ネットワーク全体から無作為に選択されたノードであることを特徴とする請求項に記載のネットワーク制御システム。
  9. 前記少なくとも一部の基地局ノードは、前記ネットワークの全ノードを複数のクラスに分け、各クラスから無作為に選択されたノードからなることを特徴とする請求項に記載のネットワーク制御システム。
  10. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記制御信号処理ノードが前記トラヒックデータ収集手段と、前記トラヒック特徴量抽出手段と、前記パラメータ決定手段とを有することを特徴とする請求項1−のいずれか1項に記載のネットワーク制御システム。
  11. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記制御信号処理ノードが前記トラヒックデータ収集手段を有し、前記制御信号処理ノードに接続された分析決定装置が前記トラヒック特徴量抽出手段および前記パラメータ決定手段を有することを特徴とする請求項1−のいずれか1項に記載のネットワーク制御システム。
  12. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと、制御信号処理ノードと、前記制御信号処理ノードに接続された分析決定装置とを有し、
    前記複数の基地局ノードは前記分析決定装置に直接接続され、
    前記複数の基地局ノードの各々が前記トラヒックデータを取得する手段を有し、前記分析決定装置が前記トラヒックデータ収集手段と、前記トラヒック特徴量抽出手段と、前記パラメータ決定手段とを有することを特徴とする請求項1−のいずれか1項に記載のネットワーク制御システム。
  13. 複数の基地局ノードを含むネットワークを制御するシステムであって、
    前記複数の基地局ノードの各々で取得したトラヒックデータから局部トラヒック特徴量を抽出する第一トラヒック特徴量抽出手段と、
    前記複数の基地局ノードから収集された前記局部トラヒック特徴量から前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出する第二トラヒック特徴量抽出手段と、
    前記トラヒック特徴量に基づいて前記基地局ノードに設定する制御パラメータを決定するパラメータ決定手段と、
    有し、前記トラヒック特徴量は、前記ネットワークにおける二つ以上のノードでのパケット同時到着率であることを特徴とするネットワーク制御システム。
  14. 前記トラヒック特徴量は、前記ネットワーク内でのトラヒックの生起あるいは到着に関する統計量であることを特徴とする請求項13に記載のネットワーク制御システム。
  15. 前記パラメータ決定手段は、前記トラヒック特徴量の変化に応じて、パケットの発生自体を抑制する制御パラメータ、発生したパケットを廃棄する制御パラメータ、および集中したパケット処理を分散させる制御パラメータのうち少なくとも一つの制御パラメータの値を変化させることを特徴とする請求項13または14に記載のネットワーク制御システム。
  16. 前記パラメータ決定手段は前記複数の基地局ノードの少なくとも一部の基地局ノードの制御パラメータを決定することを特徴とする請求項13−15のいずれか1項に記載のネットワーク制御システム。
  17. 前記ネットワークの制御信号を処理する制御信号処理ノードと、前記制御信号処理ノードに接続された分析決定装置と、を更に有し、
    前記複数の基地局ノードの各々が前記第一トラヒック特徴量抽出手段を有し、
    前記分析決定装置が前記第二トラヒック特徴量抽出手段および前記パラメータ決定手段を有することを特徴とする請求項13−16のいずれか1項に記載のネットワーク制御システム。
  18. 複数のノードを含むネットワークを制御する方法であって、
    トラヒックデータ収集手段が前記ネットワークからトラヒックデータを収集し、
    トラヒック特徴量抽出手段が前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出し、
    パラメータ決定手段が前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定
    前記トラヒック特徴量は、前記ネットワークにおける二つ以上のノードでのパケット同時到着率であることを特徴とするネットワーク制御方法。
  19. 複数のノードを含むネットワークを制御する方法であって、
    トラヒックデータ収集手段が前記ネットワークからトラヒックデータを収集し、
    トラヒック特徴量抽出手段が前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出し、
    パラメータ決定手段が前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定し、
    前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記パラメータ決定手段が前記制御信号処理ノードの制御パラメータを決定することを特徴とするネットワーク制御方法。
  20. 前記トラヒック特徴量は、前記ネットワーク内でのトラヒックの生起あるいは到着に関する統計量であることを特徴とする請求項18または19に記載のネットワーク制御方法。
  21. 前記パラメータ決定手段が、前記トラヒック特徴量の変化に応じて、パケットの発生自体を抑制する制御パラメータ、発生したパケットを廃棄する制御パラメータ、および集中したパケット処理を分散させる制御パラメータのうち少なくとも一つの制御パラメータの値を変化させることを特徴とする請求項18−20のいずれか1項に記載のネットワーク制御方法。
  22. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記パラメータ決定手段が前記複数の基地局ノードの少なくとも一部の基地局ノードの制御パラメータを決定することを特徴とする請求項18に記載のネットワーク制御方法。
  23. 前記ネットワークは、複数の基地局ノードと、制御信号処理ノードと、各基地局ノードに接続可能な移動端末ノードと、を有し、前記パラメータ決定手段が前記複数の基地局ノードの少なくとも一部の基地局ノードに接続された少なくとも一つの移動端末ノードの制御パラメータを決定することを特徴とする請求項18に記載のネットワーク制御方法。
  24. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記トラヒックデータが前記複数の基地局ノードの少なくとも一部の基地局ノードで測定されたトラヒックデータであることを特徴とする請求項18−23のいずれか1項に記載のネットワーク制御方法。
  25. 前記少なくとも一部の基地局ノードは、前記ネットワーク全体から無作為に選択されたノードであることを特徴とする請求項24に記載のネットワーク制御方法。
  26. 前記少なくとも一部の基地局ノードは、前記ネットワークの全ノードを複数のクラスに分け、各クラスから無作為に選択されたノードからなることを特徴とする請求項24に記載のネットワーク制御方法。
  27. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記制御信号処理ノードが前記トラヒックデータ収集手段と、前記トラヒック特徴量抽出手段と、前記パラメータ決定手段とを有することを特徴とする請求項18−26のいずれか1項に記載のネットワーク制御方法。
  28. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと制御信号処理ノードとを有し、前記制御信号処理ノードが前記トラヒックデータ収集手段を有し、前記制御信号処理ノードに接続された分析決定装置が前記トラヒック特徴量抽出手段および前記パラメータ決定手段を有することを特徴とする請求項18−26のいずれか1項に記載のネットワーク制御方法。
  29. 前記ネットワークは複数の基地局ノードと、制御信号処理ノードと、前記制御信号処理ノードに接続された分析決定装置とを有し、
    前記複数の基地局ノードは前記分析決定装置に直接接続され、
    前記複数の基地局ノードの各々が前記トラヒックデータを取得する手段を有し、前記分析決定装置が前記トラヒックデータ収集手段と、前記トラヒック特徴量抽出手段と、前記パラメータ決定手段とを有することを特徴とする請求項18−26のいずれか1項に記載のネットワーク制御方法。
  30. 複数の基地局ノードを含むネットワークを制御する方法であって、
    第一トラヒック特徴量抽出手段が前記複数の基地局ノードの各々で取得したトラヒックデータから局部トラヒック特徴量を抽出し、
    第二トラヒック特徴量抽出手段が前記複数の基地局ノードから収集された前記局部トラヒック特徴量から前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出し、
    パラメータ決定手段が前記トラヒック特徴量に基づいて前記基地局ノードに設定する制御パラメータを決定
    前記トラヒック特徴量は、前記ネットワークにおける二つ以上のノードでのパケット同時到着率であることを特徴とするネットワーク制御方法
  31. 前記トラヒック特徴量は、前記ネットワーク内でのトラヒックの生起あるいは到着に関する統計量であることを特徴とする請求項30に記載のネットワーク制御方法。
  32. 前記パラメータ決定手段は、前記トラヒック特徴量の変化に応じて、パケットの発生自体を抑制する制御パラメータ、発生したパケットを廃棄する制御パラメータ、および集中したパケット処理を分散させる制御パラメータのうち少なくとも一つの制御パラメータの値を変化させることを特徴とする請求項30または31に記載のネットワーク制御方法。
  33. 前記パラメータ決定手段は前記複数の基地局ノードの少なくとも一部の基地局ノードの制御パラメータを決定することを特徴とする請求項30−32のいずれか1項に記載のネットワーク制御方法。
  34. 前記ネットワークの制御信号を処理する制御信号処理ノードと、前記制御信号処理ノードに接続された分析決定装置と、を更に有し、
    前記複数の基地局ノードの各々が前記局部トラヒック特徴量を抽出し、
    前記分析決定装置が、前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出し、前記基地局ノードに設定する制御パラメータを決定する、
    ことを特徴とする請求項30−33のいずれか1項に記載のネットワーク制御方法。
  35. 複数の基地局と複数の基地局制御装置とを含むネットワークを制御する方法であって、
    前記複数の基地局の各々がトラヒックデータを取得し、
    前記基地局制御装置が、配下の基地局から収集したトラヒックデータから当該基地局制御装置が管轄するネットワークのトラヒック特徴量を抽出し、前記トラヒック特徴量に基づいて前記配下の基地局に設定する制御パラメータを決定し、
    前記トラヒック特徴量は、前記モバイルネットワークにおける二つ以上の基地局ノードでのパケット同時到着率であることを特徴とするネットワーク制御方法。
  36. 複数の基地局と複数の基地局制御装置とを含むネットワークを制御する方法であって、
    前記複数の基地局の各々がトラヒックデータを取得し、
    前記複数の基地局制御装置の各々が、配下の基地局から収集したトラヒックデータから当該基地局制御装置が管轄するネットワークの局部トラヒック特徴量を抽出し、
    前記複数の基地局制御装置を束ねる分析決定装置が、前記複数の基地局制御装置から収集された前記局部トラヒック特徴量から前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出し、前記トラヒック特徴量に基づいて前記基地局に設定する制御パラメータを決定し、
    前記トラヒック特徴量は、前記モバイルネットワークにおける二つ以上の基地局ノードでのパケット同時到着率であることを特徴とするネットワーク制御方法。
  37. 複数の基地局ノードを含むモバイルネットワークにおける移動管理ノードであって、
    前記モバイルネットワークの基地局ノードからトラヒックデータを収集するトラヒックデータ収集手段と、
    前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出するトラヒック特徴量抽出手段と、
    前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定するパラメータ決定手段と、
    を有し、前記トラヒック特徴量は、前記モバイルネットワークにおける二つ以上の基地局ノードでのパケット同時到着率であることを特徴とする移動管理ノード。
  38. 複数の基地局ノードを含むモバイルネットワークを管理する装置であって、
    前記モバイルネットワークの基地局ノードからトラヒックデータを収集するトラヒックデータ収集手段と、
    前記収集されたトラヒックデータから前記ネットワーク全体のトラヒック特徴量を抽出するトラヒック特徴量抽出手段と、
    前記トラヒック特徴量に基づいて前記ノードに設定する制御パラメータを決定するパラメータ決定手段と、
    を有し、前記トラヒック特徴量は、前記モバイルネットワークにおける二つ以上の基地局ノードでのパケット同時到着率であることを特徴とする管理装置。
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