JP5613194B2 - 状態遷移タイマ設定システム、移動通信システム及び状態遷移タイマ設定方法 - Google Patents

状態遷移タイマ設定システム、移動通信システム及び状態遷移タイマ設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動機の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間に関する状態遷移タイマを設定する状態遷移タイマ設定システム、移動通信システム及び状態遷移タイマ設定方法に関するものである。
非特許文献1の15.6節では、携帯電話などの移動機の消費電力を低減することを目的とした機能であるFast Dormancyについて解説されている。
Harri Holma、Antti Toskala著 「WCDMA for UMTS: HSPA Evolution and LTE」Wiley出版 2010年9月22日
Fast Dormancyが適用された移動機は、データ通信が終了してからある一定時間のタイマ(Fast Dormancy起動タイマ。以降「FD起動タイマ」と呼ぶ)が経過した場合、移動機の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移する。図1は、移動機における状態やリソース使用量の時系列上の遷移を示した図である。図1において、時刻T1は移動機におけるデータ通信が終了した時点を示し、時刻T2はFD起動タイマが満了する時点を示し、時刻T1と時刻T2との間の時間TAはFD起動タイマの期間を示す。
図1(a)に示す通り、移動機は当初は通信状態にあり、時刻T2に通信状態からアイドル状態へ遷移する。また、図1(a)と同じ時系列上での移動機の無線リソースの使用量又は消費電力の遷移を示した図1(b)に示す通り、アイドル状態へ遷移した移動機の無線リソース使用量又は消費電力は、通信状態の移動機の無線リソース使用量又は消費電力に比べて小さくなる。
つまり、FD起動タイマを短い時間に設定した場合、移動機はデータ通信が終了してからすぐにアイドル状態へ遷移するため、移動機の無線リソース使用量又は消費電力を低減することができる。しかしながら、移動機において、アイドル状態へ遷移後に新規又は再送によるデータ通信の再開が必要になった際、移動機をアイドル状態から通信状態に遷移する必要があり、当該遷移に伴うデータ通信の遅延時間が発生する。
一方、FD起動タイマを長い時間に設定した場合、移動機はデータ通信が終了してからしばらく通信状態を保つ。例えば図1における時刻T1から時刻T2の間で新規又は再送によるデータ通信の再開が必要になった際、移動機は通信状態を保ったままであるので余分な状態遷移に伴うデータ通信の遅延時間が発生せず、接続時間を短縮することができる。また、その場合、例えば、移動機はTCP(Transmission Control Protocol)再送中のデータを取りこぼすことがない。しかしながら、移動機はデータ通信が終了してからしばらく通信状態を保つため、移動機の無線リソース使用量又は消費電力を大幅に低減できない。
よって、FD起動タイマを設定する場合、上述のトレードオフを考慮したタイマ値を設定する必要がある。なお、従来では、移動機が独自にFD起動タイマを設定していた。
ここで、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のRelease 8において、ネットワーク側から移動機に対して、報知情報にて、無線開放要求(SCRI:Signaling Channel Release Indication)の最短送信間隔(T323タイマ)を指定することが可能となった。これにより、移動機は、ネットワーク側からの指示をもって無線チャネルを開放することができるようになる一方、自律開放は不可能となった。
図2は、移動機における状態やリソース使用量の時系列上の遷移を示した別の図である。図2において、時刻T3は移動機におけるデータ通信の終了に伴い、移動機がネットワーク側にSCRIメッセージを送信し、移動機がアイドル状態に遷移した時点を示す。時刻T4は移動機におけるデータ通信の発生に伴い、移動機が通信状態に遷移した時点を示す。時刻T5はデータ通信が終了した時点を示す。時刻T6はT323タイマが満了すると共に、移動機がネットワーク側にSCRIメッセージを送信し、移動機がアイドル状態に遷移した時点を示す。時刻T3と時刻T6との間の時間TBはT323タイマの期間を示す。T323タイマは、SCRIメッセージの送信を契機に移動機内部で起動し、満了するまで次の無線開放を抑止するタイマである。つまり、図2において、移動機は時刻T5ではSCRIメッセージを送信することができない。図2(b)に示す移動機の無線リソース使用量については、図1の説明と同様に、移動機の状態に応じて変化する。
つまり、T323タイマを短い時間に設定した場合、移動機はデータ通信が終了してからすぐにSCRIメッセージを送信することができるため、すぐにアイドル状態へ遷移することができ、移動機の無線リソース使用量を低減することができる。しかしながら、移動機において、アイドル状態へ遷移後にトラヒックが発生した場合、呼制御のための信号の作成、送信、受信、復号等の処理が必要となり、移動機の呼の処理を行うコアネットワーク装置が形成するコアネットワークのリソースを圧迫する。
例えば、コアネットワーク装置の呼処理量が多く、コアネットワークのリソースを多く使用している状態で、T323タイマを短い時間に設定した場合、コアネットワークのリソースが不足し、当該コアネットワーク配下の全ユーザの呼接続の品質が劣化し、最悪、移動機が接続できなくなる懸念がある。
一方、T323タイマを長い時間に設定した場合、移動機はデータ通信が終了してからしばらく通信状態を保つ。例えば図2における時刻T5から時刻T6の間でトラヒックが発生した場合、移動機は通信状態を保ったままであるので呼制御シーケンスは不要であるため、コアネットワークのリソースの圧迫を防ぐことができる。しかしながら、移動機はデータ通信が終了してからしばらく通信状態を保つため、移動機の無線リソース使用量を大幅に低減できない。
例えば、無線リソースを多く使用している状態で、T323タイマを長い時間に設定した場合、無線リソースが不足し、当該無線制御局又は基地局配下の全ユーザのスループット、誤り率等の無線の特性が劣化する。また、無線リソースの圧迫により無線制御チャネルの接続遅延、品質劣化により呼接続の品質が劣化する。そして、最悪、移動機が接続できなくなる懸念がある。
上述の通り、3GPPのRelease 8において、T323タイマが指定可能となったものの、従来、その効率的な使い方については規定がない。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、移動通信ネットワークのリソース使用量を最適化することで通信品質を向上することができる状態遷移タイマ設定システム、移動通信システム及び状態遷移タイマ設定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の状態遷移タイマ設定システムは、コアネットワークと無線アクセスネットワークとを含む移動通信ネットワークにおいて移動通信を行う移動機の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間に関する状態遷移タイマを決定する状態遷移タイマ設定システムであって、コアネットワークのリソース使用量であるコアリソース使用量を取得するコアリソース使用量取得手段と、無線アクセスネットワークのリソース使用量である無線リソース使用量を取得する無線リソース使用量取得手段と、コアリソース使用量取得手段によって取得されたコアリソース使用量と無線リソース使用量取得手段によって取得された無線リソース使用量とに基づいて、状態遷移タイマを決定するタイマ決定手段と、タイマ決定手段によって決定された状態遷移タイマを移動機に設定するタイマ設定手段と、を備える。
また、本発明の移動通信システムは、コアネットワーク装置と基地局と移動機とを含み、移動機の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間に関する状態遷移タイマを決定する移動通信システムであって、基地局は、コアネットワーク装置が形成するコアネットワークのリソース使用量であるコアリソース使用量を取得するコアリソース使用量取得手段と、基地局が形成する無線アクセスネットワークのリソース使用量である無線リソース使用量を取得する無線リソース使用量取得手段と、コアリソース使用量取得手段によって取得されたコアリソース使用量と無線リソース使用量取得手段によって取得された無線リソース使用量とに基づいて、状態遷移タイマを決定するタイマ決定手段と、タイマ決定手段によって決定された状態遷移タイマを移動機に送信する送信手段と、を備え、移動機は、基地局から状態遷移タイマを受信する受信手段と、受信手段によって受信された状態遷移タイマを自機に設定するタイマ設定手段と、を備える。
また、本発明の状態遷移タイマ設定方法は、コアネットワークと無線アクセスネットワークとを含む移動通信ネットワークにおいて移動通信を行う移動機の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間に関する状態遷移タイマを決定する状態遷移タイマ設定システムにより実行される状態遷移タイマ設定方法であって、状態遷移タイマ設定システムのコアリソース使用量取得手段が、コアネットワークのリソース使用量であるコアリソース使用量を取得するコアリソース使用量取得ステップと、状態遷移タイマ設定システムの無線リソース使用量取得手段が、無線アクセスネットワークのリソース使用量である無線リソース使用量を取得する無線リソース使用量取得ステップと、状態遷移タイマ設定システムのタイマ決定手段が、コアリソース使用量取得ステップにおいて取得されたコアリソース使用量と無線リソース使用量取得ステップにおいて取得された無線リソース使用量とに基づいて、状態遷移タイマを決定するタイマ決定ステップと、状態遷移タイマ設定システムのタイマ設定手段が、タイマ決定ステップにおいて決定された状態遷移タイマを移動機に設定するタイマ設定ステップと、を含む。
このような状態遷移タイマ設定システム、移動通信システム及び状態遷移タイマ設定方法によれば、コアリソース使用量取得手段により取得されたコアリソース使用量と、無線リソース使用量取得手段により取得された無線リソース使用量とに基づいて、タイマ決定手段により状態遷移タイマが決定される。そして、決定された状態遷移タイマが、タイマ設定手段により移動機に設定される。かかる構成を採れば、コアリソース使用量と無線リソース使用量とに応じて、動的に状態遷移タイマを決定し、設定することができる。例えば、コアネットワークのトラヒックが混雑している等、コアリソース使用量が大きい場合は、状態遷移タイマを長く設定し、呼制御シーケンスの発生を抑えることで、コアリソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。また、例えば、無線リソースがひっ迫している等、無線リソース使用量が大きい場合は、状態遷移タイマを短く設定し、データ通信終了後に移動機をすぐにアイドル状態へ遷移させることで、無線リソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。このように、移動通信ネットワークのリソース使用量を最適化することで通信品質を向上することができる。
また、本発明の状態遷移タイマ設定システムは、タイマ決定手段は、コアリソース使用量取得手段によって取得されたコアリソース使用量が所定の閾値より大きい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に決定する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に設定することで、呼制御シーケンスの発生を抑えることができ、その結果、コアリソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。
また、本発明の状態遷移タイマ設定システムは、タイマ決定手段は、コアリソース使用量取得手段によって取得されたコアリソース使用量が所定の閾値より小さい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に決定する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に設定することで、移動機はデータ通信終了後にすぐにアイドル状態へ遷移することができ、その結果、移動機の無線リソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。また、コアリソース使用量には余裕があるので、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に設定することによる呼制御シーケンスの発生に伴うコアリソース使用量の増加に対応することができる。
また、本発明の状態遷移タイマ設定システムは、タイマ決定手段は、無線リソース使用量取得手段によって取得された無線リソース使用量が所定の閾値より大きい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に決定する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に設定することで、移動機はデータ通信終了後にすぐにアイドル状態へ遷移することができ、その結果、移動機の無線リソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。
また、本発明の状態遷移タイマ設定システムは、タイマ決定手段は、無線リソース使用量取得手段によって取得された無線リソース使用量が所定の閾値より小さい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に決定する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に設定することで、呼制御シーケンスの発生を抑えることができ、その結果、コアリソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。また、無線リソース使用量には余裕があるので、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に設定することによる移動機の通信状態の保持に伴う移動機の無線リソース使用量の増加に対応することができる。
また、本発明の状態遷移タイマ設定システムは、状態遷移タイマは、移動機のデータ通信終了時から、移動機が基地局に対してアイドル状態への遷移を要求する遷移要求指示を送信するまでの時間、又は、移動機のデータ通信終了後に移動機が遷移要求指示を送信してから次に移動機が遷移要求指示を送信することが可能な最短送信間隔である、ことが好ましい。このように状態遷移タイマが具体化されることで、移動機の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間をより精密に制御することができるため、移動通信ネットワークのリソース使用量をより効率的に最適化し、通信品質を向上することができる。
本発明によれば、移動通信ネットワークのリソース使用量を最適化することで通信品質を向上することができる。
Fast Dormancyが適用された移動機における状態及びリソース使用量の時系列上の遷移を示した図である。 Fast Dormancyが適用された移動機における状態及びリソース使用量の時系列上の遷移を示した別の図である。 本発明の実施形態に係る移動通信システムの概要図である。 本発明の実施形態に係るコアネットワーク装置、基地局及び移動機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係るコアネットワーク装置及び基地局のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る移動機のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る基地局及び移動機の状態遷移の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る基地局及び移動機の状態遷移の別の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る状態遷移タイマ決定表のテーブル例を示す図である。 本発明の実施形態に係る移動通信システムで実行される状態遷移タイマ設定方法の処理を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る基地局で実行される状態遷移タイマ設定方法の状態遷移タイマの決定処理の詳細を示すシーケンス図である。
以下、図面とともに本発明による状態遷移タイマ設定システム、移動通信システム及び状態遷移タイマ設定方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図3は、本実施形態に係るコアネットワーク装置2、基地局3及び移動機4を含む移動通信システム1の概要図である。図3に示すように、移動通信システム1は、コアネットワーク装置2と基地局3と移動機4とを含んで構成される。図3に示す移動通信システム1に含まれるコアネットワーク装置2、基地局3及び移動機4はそれぞれ1台、2台及び6台であるが、それらに限るものではなく、それぞれ1台以上であればよい。
コアネットワーク装置2と基地局3、及びコアネットワーク装置2と外部ネットワーク5は互いにネットワークで接続されている。また、基地局3と移動機4は互いに移動通信における無線通信を行うことができる。図3に示すように、コアネットワーク装置2はコアネットワーク2Nを形成し、基地局3は無線アクセスネットワーク3Nを形成し、移動通信システム1は移動通信ネットワーク1Nを形成する。そして、移動通信ネットワーク1Nは、コアネットワーク2N及び無線アクセスネットワーク3Nを含む。
移動通信システム1は、具体的には3GPP規格におけるUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)や、EPS(Evolved Packet System)に対応する。コアネットワーク装置2は、具体的には3GPP規格におけるSGSN(Serving GPRS Support Node:アクセス側GPRSノード)、GGSN(Gateway GPRS Support Node:関門GPRSノード)等のパケット交換機能用ノードや、MSC(Mobile Services Switching Center:移動通信交換局)、GMSC(Gateway MSC)等の回線交換機能部や、その他Gateway装置(関門装置)や、HLR(Home Location Register)等の位置情報、加入条件、認証情報等の蓄積サーバや、MME(Mobile Management Entity)、S−GW(Serving Gateway)、P−GW(Packet Data Network Gateway)、PCRF(Policy And Charging Rules Function)等のLTE(Long Term Evolution)関連の交換装置や、UE(User Equipment)とのTCP接続を終端するWEBサーバ等に対応する。
基地局3は、具体的には3GPP規格における基地局であるBTS(Base Transceiver Station)や、無線制御局であるRNC(Radio Network Controller)や、eNodeB(evolved NodeB)等に対応する。なお、基地局3は、基地局及び無線制御局の両方の機能を併せ持つ装置であってもよい。
移動機4は、具体的には3GPP規格におけるUEに対応する。移動機4は、例えば携帯電話やスマートフォンである。携帯電話は、一般的に、メール等の利用がメインであり、トラヒックが小さく、無線リソースの使用量は小さい。一方スマートフォンは、一般的に、大きなトラヒックが発生し、多くの無線リソースを使用する。外部ネットワーク5は、インターネットや加入電話網等のネットワークである。
図4は、本実施形態に係るコアネットワーク装置2、基地局3及び移動機4の構成を示す機能ブロック図である。図4に示す通り、コアネットワーク装置2は、コアリソース使用量測定部21及び送信部22を含んで構成される。また、基地局3は、コアリソース使用量取得部31(コアリソース使用量取得手段)、無線リソース使用量測定部32、無線リソース使用量取得部33(無線リソース使用量取得手段)、タイマ決定部34(タイマ決定手段)及び送信部35(送信手段)を含んで構成される。また、移動機4は、受信部41(受信手段)及びタイマ設定部42(タイマ設定手段)を含んで構成される。なお、コアリソース使用量取得部31、無線リソース使用量取得部33、タイマ決定部34及びタイマ設定部42は、状態遷移タイマ設定システム(不図示)の構成要素でもある。すなわち、状態遷移タイマ設定システムを構成する各機能ブロックの一部は基地局3にあり、一部は移動機4にある。
コアネットワーク装置2、基地局3及び移動機4は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図5は、コアネットワーク装置2又は基地局3のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示されるコアネットワーク装置2又は基地局3は、物理的には、図5に示すように、CPU61、主記憶装置であるRAM62及びROM63、キーボードやディスプレイなどの入出力装置64、通信モジュール65、及び補助記憶装置66などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
図4に示すコアネットワーク装置2又は基地局3の各機能ブロックの機能は、図5に示すCPU61、RAM62等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU61の制御のもとで入出力装置64、通信モジュール65、及び補助記憶装置66を動作させるとともに、RAM62におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図6は、移動機4のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示される移動機4は、物理的には、図6に示すように、CPU71、主記憶装置であるRAM72及びROM73、テンキーやタッチパネルなどの入出力装置74、通信モジュール75、及び補助記憶装置76などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
図4に示す移動機4の各機能ブロックの機能は、図6に示すCPU71、RAM72等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU71の制御のもとで入出力装置74、通信モジュール75、及び補助記憶装置76を動作させるとともに、RAM72におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図4に示すコアネットワーク装置2、基地局3及び移動機4(又は、状態遷移タイマ設定システム)の各機能ブロックを説明する。
コアネットワーク装置2のコアリソース使用量測定部21は、コアネットワーク2Nのリソース使用量であるコアリソース使用量を測定する。コアリソース使用量とは、具体的には、コアネットワーク装置2や、コアネットワーク装置2間をつなぐ伝送路、スイッチ、ルータにおける最大処理能力に対する処理量である。例えば、CPU使用率、メモリ使用率、伝送路やバイパス間の使用率等である。各々の装置の何れか一つ、あるいは各々の装置の平均値又は最大値、あるいは各々に重み係数を乗算し平均化後の値とする。
コアネットワーク装置2の送信部22は、コアリソース使用量測定部21によって測定されたコアリソース使用量を基地局3に送信する。
基地局3のコアリソース使用量取得部31は、コアリソース使用量を取得する。具体的には、コアリソース使用量取得部31は、コアネットワーク装置2から送信されたコアリソース使用量を取得する。コアリソース使用量取得部31は、コアネットワーク装置2以外の装置からコアリソース使用量を取得しても良い。
基地局3の無線リソース使用量測定部32は、無線アクセスネットワーク3Nのリソース使用量である無線リソース使用量を測定する。無線リソース使用量とは、具体的には、基地局3(無線制御局を含む)において測定される最大コード(符号)数に対するコード使用量、移動通信システム1で使用可能な全周波数に対する周波数の使用量、時間使用率、BaseBandカード等の装置の最大処理能力に対する処理量の何れか一つ、あるいは各々の項目の平均値又は最大値、あるいは各々に重み係数を乗算し平均化後の値である。なお、上記の各々の値は一定区間の平均値又は最大値とする。また基地局3内部において、基地局と無線制御局とが分かれている場合は、基地局で測定された無線リソース使用量を無線制御局に送信する。
基地局3の無線リソース使用量取得部33は、無線リソース使用量を取得する。具体的には、無線リソース使用量取得部33は、無線リソース使用量測定部32によって測定された無線リソース使用量を取得する。無線リソース使用量取得部33は、基地局3以外の装置から無線リソース使用量を取得しても良い。
基地局3のタイマ決定部34は、コアリソース使用量取得部31によって取得されたコアリソース使用量と無線リソース使用量取得部33によって取得された無線リソース使用量とに基づいて、状態遷移タイマを決定する。状態遷移タイマとは、移動機4の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間に関するタイマである。
ここで、アイドル状態の具体例について説明する。3GPP規格では、RRC(Radio Resource Control)状態遷移として、RRC接続モード(RRC Connected Mode)及びRRCアイドルモード(RRC Idle Mode)が規定されており、RRC接続モードにおいて更に、CELL_DCH(Dedicated Channel)状態、CELL_FACH(Forward Access Channel)状態、CELL_PCH(Cell Paging Channel)状態及びURA_PCH(URA Paging Channel)状態が規定されている。本実施形態におけるアイドル状態とは、例えば、RRCアイドルモード、CELL_PCH状態及びURA_PCH状態のうち何れか一つ以上の状態である。
続いて、図7を利用して、状態遷移タイマの具体例について説明する。図7は、基地局3及び移動機4の時系列上の状態遷移の例を示す図である。まず、時刻T10に移動機4にて通信データが発生することで、基地局3及び移動機4が通信状態に遷移し、基地局3及び移動機4の間でデータ通信が行われる。そして、時刻T11にデータ通信が終了し、データ通信が終了してからある一定時間のタイマであるFD起動タイマ(矢印Aの期間)が起動し、FD起動タイマが時刻T12に満了する。すると、移動機4は基地局3に対して、時刻T12に無線開放要求であるSCRIメッセージ(遷移要求指示)を送信し、その応答として、基地局3は移動機4に対して、時刻T13にアイドル状態への遷移指示を送信し、移動機4は時刻T14に当該遷移指示を受信する。なお、SCRIについては下記参考文献1の8.1.14節等を参照されたい。
[参考文献1:3GPP TS 25.331 V11.0.0 (2011-12)]
そして、時刻T14に基地局3及び移動機4は通信状態からアイドル状態へ遷移する。次に、時刻T15に移動機4にて再度通信データが発生することで、基地局3及び移動機4が通信状態に遷移し、基地局3及び移動機4の間でデータ通信が行われる。当該データ通信が時刻T16に終了し、時刻T16からFD起動タイマが満了する時点を時刻T17とする。
ここで、移動機4には、基地局3よりSCRIの最短送信間隔であるT323タイマが指定されているものとする。T323タイマとは、3GPPで規定されている、移動機4が送信することを許可されている2つのSCRIメッセージの間隔の最小値である。図7において、時刻T12から時刻T18の期間(矢印B)をT323タイマとすると、移動機4は、時刻T12〜時刻T18の期間はSCRIメッセージを送信することができない。続いて、移動機4は基地局3に対して、時刻T18にSCRIメッセージを送信し、その応答として、基地局3は移動機4に対して、時刻T19にアイドル状態への遷移指示を送信し、移動機4は時刻T20に当該遷移指示を受信する。
状態遷移タイマは、移動機4のデータ通信終了時から、移動機4が基地局3に対してアイドル状態への遷移を要求する遷移要求指示を送信するまでの時間、又は、移動機4のデータ通信終了後に移動機4が遷移要求指示を送信してから次に移動機4が遷移要求指示を送信することが可能な最短送信間隔の何れか一つを含む。つまり、状態遷移タイマは、FD起動タイマ(図7の矢印Aの期間)、又は、T323タイマ(図7の矢印Bの期間)の何れか一つを含む。なお、図1に示す期間TAのように、図7においてデータ通信が終了する時刻T11から移動機4がアイドル状態に遷移する時刻T14までの期間をFD起動タイマとしてもよい。
また、図7において、移動機4は、基地局3からアイドル状態への遷移指示を受信した時刻T14に、通信状態からアイドル状態へ遷移すると説明したが、これに限るものではない。図8は、基地局3及び移動機4の時系列上の状態遷移の別の例を示す図である。図8に示す通り、移動機4はSCRIメッセージを送信する時刻T12に、通信状態からアイドル状態へ遷移してもよい。
図4の説明に戻り、タイマ決定部34は、具体的には、コアリソース使用量取得部31によって取得されたコアリソース使用量が所定の閾値より大きい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に決定する。また、タイマ決定部34は、具体的には、コアリソース使用量取得部31によって取得されたコアリソース使用量が所定の閾値より小さい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に決定してもよい。
また、タイマ決定部34は、具体的には、無線リソース使用量取得部33によって取得された無線リソース使用量が所定の閾値より大きい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に決定してもよい。また、タイマ決定部34は、具体的には、無線リソース使用量取得部33によって取得された無線リソース使用量が所定の閾値より小さい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に決定してもよい。
図9を利用して、タイマ決定部34がコアリソース使用量及び無線リソース使用量に基づいて状態遷移タイマを決定する具体的な処理について説明する。図9は、タイマ決定部34が状態遷移タイマを決定する際に参照する状態遷移タイマ決定表のテーブル例を示す図である。図9に示す通り、状態遷移タイマ決定表では、コアリソース使用量と無線リソース使用量とT323タイマとが関連付いて記憶されている。例えば、図9に示す状態遷移タイマ決定表を利用する場合で、コアリソース使用量が70%以上かつ90%未満であり、無線リソース使用量が50%以上かつ70%未満である場合、タイマ決定部34は、T323タイマを40秒に決定する。また例えば、コアリソース使用量が50%以下であり、無線リソース使用量が90%以上である場合、タイマ決定部34は、T323タイマを2秒に決定する。
図9に示す状態遷移タイマ決定表では、コアネットワーク2Nのリソースが不足すると影響範囲が大きいため、無線アクセスネットワーク3Nのリソースによらず、T323タイマを長く設定している。そして、コアリソース使用量が小さくなるにつれ、無線リソース使用量により、T323タイマをよりきめ細かく設定している。
なお、状態遷移タイマがFD起動タイマである場合、図9に示す状態遷移タイマ決定表と同様に、コアリソース使用量と無線リソース使用量とFD起動タイマとが関連付いて記憶されている状態遷移タイマ決定表を利用して、タイマ決定部34は状態遷移タイマを決定する。
図4の説明に戻り、基地局3の送信部35は、タイマ決定部34によって決定された状態遷移タイマを移動機4に送信する。
移動機4の受信部41は、基地局3から状態遷移タイマを受信する。
移動機4のタイマ設定部42は、基地局3のタイマ決定部34によって決定された状態遷移タイマを移動機4に設定(反映、更新)する。具体的には、タイマ設定部42は、受信部41によって受信された状態遷移タイマを移動機4に設定する。タイマ設定部42によって状態遷移タイマが設定されることで、当該状態遷移タイマが移動機4において有効となる。
次に、図10を用いて、本実施形態に係る移動通信システム1(又は、状態遷移タイマ設定システム)における状態遷移タイマ設定方法の処理について説明する。
図10において、まず、コアネットワーク装置2のコアリソース使用量測定部21により、コアリソース使用量が測定され(ステップS1)、送信部22により、測定されたコアリソース使用量が基地局3に送信される(ステップS2)。
次に、基地局3のコアリソース使用量取得部31により、コアネットワーク装置2から送信されたコアリソース使用量が受信及び取得される(ステップS3、コアリソース使用量取得ステップ)。次に、無線リソース使用量測定部32により、無線リソース使用量が測定され(ステップS4)、無線リソース使用量取得部33により、測定された無線リソース使用量が取得される(ステップS5、無線リソース使用量取得ステップ)。なお、S4及びS5はS3よりも前の段階で処理されてもよい。次に、タイマ決定部34により、S3で取得されたコアリソース使用量とS5で取得された無線リソース使用量とに基づいて、状態遷移タイマが決定される(ステップS6、タイマ決定ステップ)。S6の処理の詳細については後述する。次に、送信部35により、決定された状態遷移タイマが移動機4に送信される(ステップS7)。
次に、移動機4の受信部41により、基地局3から送信された状態遷移タイマが受信される(ステップS8)。次に、タイマ設定部42により、受信された状態遷移タイマが移動機4に設定される(ステップS9、タイマ設定ステップ)。
続いて、図11を利用して、図10のS6における処理の詳細について説明する。
図11において、まず、タイマ決定部34により、S3で取得されたコアリソース使用量が所定の閾値より小さいか否かが判定される(ステップS61)。S61にて小さくないと判定された場合は、タイマ決定部34により、状態遷移タイマが所定の設定時間より長い時間に決定され(ステップS62)、S7に進む。S61にて小さいと判定された場合は、続いて、タイマ決定部34により、S5で取得された無線リソース使用量が所定の閾値より小さいか否かが判定される(ステップS63)。S63にて小さくないと判定された場合は、タイマ決定部34により、状態遷移タイマが所定の設定時間より短い時間に決定され(ステップS64)、S7に進む。S63にて小さいと判定された場合は、タイマ決定部34により、状態遷移タイマが通常値に決定され(ステップS65)、S7に進む。ここで、通常値とは、各オペレータや各ネットワークベンダが決める値であり、例えば30秒である。
次に、本実施形態のように構成された移動通信システム1の作用効果について説明する。
本実施形態の状態遷移タイマ設定システム、移動通信システム1及び状態遷移タイマ設定方法によれば、コアリソース使用量取得部31により取得されたコアリソース使用量と、無線リソース使用量取得部33により取得された無線リソース使用量とに基づいて、タイマ決定部34により状態遷移タイマが決定される。そして、決定された状態遷移タイマが、タイマ設定部42により移動機4に設定される。かかる構成を採れば、コアリソース使用量と無線リソース使用量とに応じて、動的に状態遷移タイマを決定し、設定することができる。例えば、コアネットワーク2Nのトラヒックが混雑している等、コアリソース使用量が大きい場合は、状態遷移タイマを長く設定し、呼制御シーケンスの発生を抑えることで、コアリソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。また、例えば、無線リソースがひっ迫している等、無線リソース使用量が大きい場合は、状態遷移タイマを短く設定し、データ通信終了後に移動機4をすぐにアイドル状態へ遷移させることで、無線リソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。このように、移動通信ネットワーク1Nのリソース使用量を最適化することで通信品質を向上することができる。
また、本実施形態の状態遷移タイマ設定システムによれば、タイマ決定部34は、コアリソース使用量取得部31によって取得されたコアリソース使用量が所定の閾値より大きい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に決定する。かかる構成を採れば、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に設定することで、呼制御シーケンスの発生を抑えることができ、その結果、コアリソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。
また、本実施形態の状態遷移タイマ設定システムによれば、タイマ決定部34は、コアリソース使用量取得部31によって取得されたコアリソース使用量が所定の閾値より小さい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に決定する。かかる構成を採れば、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に設定することで、移動機4はデータ通信終了後にすぐにアイドル状態へ遷移することができ、その結果、移動機4の無線リソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。また、コアリソース使用量には余裕があるので、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に設定することによる呼制御シーケンスの発生に伴うコアリソース使用量の増加に対応することができる。
また、本実施形態の状態遷移タイマ設定システムによれば、タイマ決定部34は、無線リソース使用量取得部33によって取得された無線リソース使用量が所定の閾値より大きい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に決定する。かかる構成を採れば、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に設定することで、移動機4はデータ通信終了後にすぐにアイドル状態へ遷移することができ、その結果、移動機4の無線リソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。
また、本実施形態の状態遷移タイマ設定システムによれば、タイマ決定部34は、無線リソース使用量取得部33によって取得された無線リソース使用量が所定の閾値より小さい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に決定する。かかる構成を採れば、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に設定することで、呼制御シーケンスの発生を抑えることができ、その結果、コアリソース使用量を低減し、通信品質を向上することができる。また、無線リソース使用量には余裕があるので、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に設定することによる移動機4の通信状態の保持に伴う移動機4の無線リソース使用量の増加に対応することができる。
また、本実施形態の状態遷移タイマ設定システムによれば、状態遷移タイマは、移動機4のデータ通信終了時から、移動機4が基地局3に対してアイドル状態への遷移を要求する遷移要求指示を送信するまでの時間、又は、移動機4のデータ通信終了後に移動機4が遷移要求指示を送信してから次に移動機4が遷移要求指示を送信することが可能な最短送信間隔である。このように状態遷移タイマが具体化されることで、移動機4の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間をより精密に制御することができるため、移動通信システム1のリソース使用量をより効率的に最適化し、通信品質を向上することができる。
以上の通り、本実施形態の移動通信システム1によれば、コアネットワーク2Nのトラヒックが混雑している場合、状態遷移タイマを長くすることで、呼の接続/切断の頻度を減らし、コアネットワーク2Nの負荷を低減することができる。一方、無線リソースがひっ迫している場合、状態遷移タイマを短くすることで、すぐに移動機4をアイドル状態に遷移することで、無線リソースを開放し、無線アクセスネットワーク3Nの負荷を低減することができる。そして、移動通信システム1は、コアネットワーク2Nの負荷の低減、及び、無線アクセスネットワーク3Nの負荷の低減を最適に行うことで、通信品質の安定化、接続遅延の短縮、及びスループット向上を図ることができる。また、移動機4についても、データ通信への影響を抑えつつ、移動機4の消費電力を効率的に低減することができる。
1…移動通信システム、2…コアネットワーク装置、2N…コアネットワーク、3…基地局、3N…無線アクセスネットワーク、4…移動機、5…外部ネットワーク、21…コアリソース使用量測定部、22…送信部、31…コアリソース使用量取得部、32…無線リソース使用量測定部、33…無線リソース使用量取得部、34…タイマ決定部、35…送信部、41…受信部、42…タイマ設定部。

Claims (8)

  1. コアネットワークと無線アクセスネットワークとを含む移動通信ネットワークにおいて移動通信を行う移動機の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間に関する状態遷移タイマを決定する状態遷移タイマ設定システムであって、
    前記コアネットワークのリソース使用量であるコアリソース使用量を取得するコアリソース使用量取得手段と、
    前記無線アクセスネットワークのリソース使用量である無線リソース使用量を取得する無線リソース使用量取得手段と、
    前記コアリソース使用量取得手段によって取得されたコアリソース使用量と前記無線リソース使用量取得手段によって取得された無線リソース使用量とに基づいて、状態遷移タイマを決定するタイマ決定手段と、
    前記タイマ決定手段によって決定された状態遷移タイマを前記移動機に設定するタイマ設定手段と、
    を備える状態遷移タイマ設定システム。
  2. 前記タイマ決定手段は、前記コアリソース使用量取得手段によって取得されたコアリソース使用量が所定の閾値より大きい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の状態遷移タイマ設定システム。
  3. 前記タイマ決定手段は、前記コアリソース使用量取得手段によって取得されたコアリソース使用量が所定の閾値より小さい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に決定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態遷移タイマ設定システム。
  4. 前記タイマ決定手段は、前記無線リソース使用量取得手段によって取得された無線リソース使用量が所定の閾値より大きい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より短い時間に決定する、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の状態遷移タイマ設定システム。
  5. 前記タイマ決定手段は、前記無線リソース使用量取得手段によって取得された無線リソース使用量が所定の閾値より小さい場合に、状態遷移タイマを所定の設定時間より長い時間に決定する、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の状態遷移タイマ設定システム。
  6. 前記状態遷移タイマは、前記移動機のデータ通信終了時から、前記移動機が基地局に対してアイドル状態への遷移を要求する遷移要求指示を送信するまでの時間、又は、前記移動機のデータ通信終了後に前記移動機が前記遷移要求指示を送信してから次に前記移動機が前記遷移要求指示を送信することが可能な最短送信間隔である、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の状態遷移タイマ設定システム。
  7. コアネットワーク装置と基地局と移動機とを含み、前記移動機の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間に関する状態遷移タイマを決定する移動通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記コアネットワーク装置が形成するコアネットワークのリソース使用量であるコアリソース使用量を取得するコアリソース使用量取得手段と、
    前記基地局が形成する無線アクセスネットワークのリソース使用量である無線リソース使用量を取得する無線リソース使用量取得手段と、
    前記コアリソース使用量取得手段によって取得されたコアリソース使用量と前記無線リソース使用量取得手段によって取得された無線リソース使用量とに基づいて、状態遷移タイマを決定するタイマ決定手段と、
    前記タイマ決定手段によって決定された状態遷移タイマを前記移動機に送信する送信手段と、
    を備え、
    前記移動機は、
    前記基地局から状態遷移タイマを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された状態遷移タイマを自機に設定するタイマ設定手段と、
    を備える移動通信システム。
  8. コアネットワークと無線アクセスネットワークとを含む移動通信ネットワークにおいて移動通信を行う移動機の状態を通信状態からアイドル状態へ遷移させるまでの時間に関する状態遷移タイマを決定する状態遷移タイマ設定システムにより実行される状態遷移タイマ設定方法であって、
    前記状態遷移タイマ設定システムのコアリソース使用量取得手段が、前記コアネットワークのリソース使用量であるコアリソース使用量を取得するコアリソース使用量取得ステップと、
    前記状態遷移タイマ設定システムの無線リソース使用量取得手段が、前記無線アクセスネットワークのリソース使用量である無線リソース使用量を取得する無線リソース使用量取得ステップと、
    前記状態遷移タイマ設定システムのタイマ決定手段が、前記コアリソース使用量取得ステップにおいて取得されたコアリソース使用量と前記無線リソース使用量取得ステップにおいて取得された無線リソース使用量とに基づいて、状態遷移タイマを決定するタイマ決定ステップと、
    前記状態遷移タイマ設定システムのタイマ設定手段が、前記タイマ決定ステップにおいて決定された状態遷移タイマを前記移動機に設定するタイマ設定ステップと、
    を含む状態遷移タイマ設定方法。
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