JP6529330B2 - 固体高分子形燃料電池 - Google Patents
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Description
本発明は、固体高分子形燃料電池に関する。
燃料電池は、排出物が水のみであることなどから、クリーンなエネルギーシステムとして注目されている。燃料電池の一つである固体高分子形燃料電池は、低温動作が可能であり、携帯機器、燃料電池自動車等への応用が期待されている。
固体高分子形燃料電池は、通常、複数の単セルが積層されてなるスタック構造を有している。各単セルは、電解質膜、電解質膜の両面に積層された一対の触媒層及び一対のガス拡散層を有する膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、このMEAを挟んで配置された一対のセパレータとで主に構成される。MEAと各セパレータとの間には、燃料ガス(一般的に水素)の流路と酸化ガス(一般的に空気)の流路とがそれぞれ形成されている。
固体高分子形燃料電池においては、以下の反応が生じる。アノード(燃料極)側では、水素分子が水素イオンと電子に分離する。この水素イオンは電解質膜中をカソード(空気極)側に移動する。カソード側では、酸素分子と水素イオンと電子とから水が生成される。このように、電解質膜中を水素イオンが移動するため、電解質膜を適度に湿らせておく必要がある。従来、この電解質膜の保湿のための加湿器が固体高分子形燃料電池には備えられるが、小型化等のためには、加湿器を必要としない燃料電池が望まれている。一方、カソード側では、水が生成され、この水が溜まるとガス流路が詰まって酸素の供給が阻害され、出力の低下が生じる。従って、生成した水を排出させる構造が求められる。このように、固体高分子形燃料電池においては、電解質膜の保湿と、生成した水の排水といった、単セル内部の水分の適切な制御が必要とされる。
このような中、カソード側で生成された水を電解質膜の保湿に利用する技術が提案されている(特許文献1、2参照)。特許文献1の燃料電池は、可動性のリブによりガス流路を変更させるものであるが、実用化のためにはリブを動かす方法にかかる検討が必要とされる。特許文献2の燃料電池は、スタックを回転させる構造であるため、実際の使用においては、回転するスタック全体を覆うフレームやカバー等が必要となると考えられる。また、特許文献2の燃料電池においては、酸化ガスの流路が外周部を入口とし中心軸近傍を出口とする構造に限定される。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、単セル内の適切な水分制御を行うことができる固体高分子形燃料電池を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る固体高分子形燃料電池は、1又は複数の単セルを備え、該単セルが、膜電極接合体(以下、「MEA」ともいう。)と、前記膜電極接合体の一方の面側に配設された板状のアノード側セパレータと、前記膜電極接合体の他方の面側に配設された板状のカソード側セパレータとを備え、前記膜電極接合体と前記アノード側セパレータとの間には燃料ガスが流通し、前記膜電極接合体と前記カソード側セパレータとの間には酸化ガスが流通する固体高分子形燃料電池において、前記単セルは、前記カソード側セパレータと前記膜電極接合体との間に配設される吸水性板材をさらに備え、前記吸水性板材における、流通する前記酸化ガスの上流側に位置する部位と、下流側に位置する部位とが、入れ替わり可能に構成されている。すなわち、流通する酸化ガスに対する吸水性板材中の2つの部位の位置が、上流側と下流側とで入れ替わることができるような構造となっている。なお、吸水性板材は、少なくとも上流側に位置する部位と下流側に位置する部位とが吸水性を有していればよく、吸水性板材全体が一の吸水性材料から一体的に形成されていてもよい。また、上流側に位置する部位と下流側に位置する部位とが分離して存在していてもよい。各部位の外縁は明確に定まっている必要はなく、上流側と下流側とにそれぞれ吸水を行うことができる、大きさを問わない部位が存在すればよい。
本発明に係る固体高分子形燃料電池には、MEAとカソード側セパレータとの間(酸化ガスが流通する空間、カソード側流路)に、吸水性板材が配設されている。この酸化ガスが流通する空間の、特に下流側(出口側)には、生成した水が溜まるが、下流側に位置する吸水性板材の部位がこの水を吸収する。この部位がある程度水を吸収した後、この部位を上流側(入口側)に移動させると、吸水されていた水が気化(放散)し、排出又はMEAの加湿が行われる。なお、下流側にあった部位が上流側に移動したときは、上流側にあった部位が下流側に移動しているので、下流側での吸水及び上流側での気化は連続的に行われる。従って、本発明に係る固体高分子形燃料電池によれば、吸水性板材によって、カソード側流路の下流側で生成した水を吸収することで流路が詰まることを抑制し、かつ上流側で水を放散させることでMEAの加湿を行うことができる。すなわち、単セル内の適切な水分制御を行うことができる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池において、前記吸水性板材が前記膜電極接合体に垂直な回転軸を中心に回転することが好ましい。このように、吸水性板材が回転する構成とすることで、2つの部位の配置換えを効率的に行うことなどができる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池において、前記吸水性板材が半回転毎に間欠的に回転することが好ましい。このようにすることで、出力自体やその安定性等が高まる。この理由は、例えば、カソード側流路にある程度の水が溜まる結果、加湿がされやすくなることなどが挙げられる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池において、複数の前記単セルが積層されたスタック構造を有し、複数の前記吸水性板材が前記回転軸で連結されていることが好ましい。このような構成とすることで、複数の単セルの水分制御を同時に効率的に行うことができる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池において、前記単セルに設けられ、前記吸水性板材を内側に収めるカバー体と、外部から供給された前記酸化ガスを前記カバー体内に吐き出し可能なガス吐出部A、Bを有するガス中継機構とをさらに備え、前記ガス中継機構は、前記酸化ガスを前記ガス吐出部A、Bから交互に吐き出して、前記カバー体内の前記酸化ガスの流れを間欠的に切り替えることが好ましい。このようにすることで、吸水性板材の配置を変える機構を省略することができる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池において、前記ガス中継機構は、前記ガス吐出部A、Bのいずれか一方から前記酸化ガスを吐き出す際、前記カバー体内を流通した前記酸化ガスを、前記ガス吐出部A、Bのいずれか他方から得て外部に送り出すのが好ましい。このようにすることで、酸化ガスを排出する機構を、ガス中継機構とは別に設ける必要がなく、設計の簡素化を図ることができる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池において、前記吸水性板材が一の吸水性材料から一体的に形成されていることが好ましい。前記一の吸水性材料は多孔質性無機材料であることが好ましい。多孔質性無機材料は、水の吸収及び放散能に優れ、また、強度、耐久性等にも優れる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池において、前記多孔質性無機材料が珪藻土であることが好ましい。珪藻土は、高い吸水性及び水放散性を有し、多孔質性無機材料として好適である。
本発明に係る固体高分子形燃料電池は、単セル内の適切な水分制御を行うことができる。本発明に係る固体高分子形燃料電池は、加湿器を用いることなくMEAの加湿を行うことができるため、さらなる小型化が可能となる。
続いて、添付した図面を参照しながら本発明を具体化した実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る固体高分子形燃料電池10は、複数の単セル11が積層されたスタック構造を有する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る固体高分子形燃料電池10は、複数の単セル11が積層されたスタック構造を有する。
単セル11は、多層構造体であり、MEA(膜電極接合体)12、一対の集電板13、アノード側セパレータ14、カソード側セパレータ15及び吸水性板材16を主に備えている。
MEA12は、電解質膜17と、電解質膜17の両面に積層された一対の触媒層18、19と、触媒層18、19にそれぞれ積層されたガス拡散層18a、19aを有する方形の薄膜である。電解質膜17は、例えばスルホン酸基を有するフッ素系樹脂等の固体高分子電解質から形成されている。触媒層18、19は、白金等の触媒を含む触媒膜である。このような膜は、触媒金属を担持させたカーボン粉末と高分子電解質とを含むペーストを、電解質膜17上に塗布することなどにより形成することができる。ガス拡散層18a、19aとしては、カーボンペーパや、カーボンクロスを採用可能である。
一対の集電板13は、MEA12を挟持するように、MEA12の各面にそれぞれ積層されている。集電板13は、導電性材料から形成されており、集電板13としては、金属メッシュ、パンチングメタル等の金属製の多孔質体を用いることができる。
アノード側セパレータ14は、MEA12の一方の面側(ガス拡散層18a側)に集電板13を介して配設されている。アノード側セパレータ14は、方形の板状であり、通気性の無い材料で形成されている。具体的には、緻密質カーボンや金属板等の導電性材料から形成されていてもよいし、樹脂、セラミックス等の非導電性材料から形成されていてもよい。アノード側セパレータ14に導電性材料を用いる場合、集電板として機能させることもできる。燃料ガス(例えば、H2)は、MEA12とアノード側セパレータ14との間を、図1における上側の入口(図示しない)から下側の出口(図示しない)に向かって流通する。アノード側セパレータ14の内側面(MEA12側面)には、燃料ガス(H2)を全面に流通させるための溝22が形成されている。燃料ガス(H2)は、溝22や多孔性の集電板13内を流通する。
カソード側セパレータ15は、MEA12の他方の面側(ガス拡散層19a側)に集電板13及び吸水性板材16を介して配設されている。カソード側セパレータ15は、方形の板状であり、アノード側セパレータ14と同様、通気性の無い材料で形成されている。酸化ガス(例えば、O2)は、MEA12とカソード側セパレータ15との間を、図2(a)、(b)における上側の入口23から下側の出口24に向かって流通する。なお、空気はO2を含んでいることから、入口23から空気を取り込む場合も、結局のところ、酸化ガスであるO2を取り込むことになる。入口23と出口24は、対角位置に設けられている。但し、入口23及び出口24が対向する一辺それぞれ全体に設けられた構造などであってもよい。酸化ガス(O2)は、後述する吸水性板材16の周囲や多孔性の吸水性板材16、集電板13及びガス拡散層19a内を流通する。なお、酸化ガスがO2の場合、空気を流通させることができる。
吸水性板材16は、カソード側セパレータ15とMEA12との間、より具体的にはガス拡散層19a側の集電板13とカソード側セパレータ15との間に配設されている。吸水性板材16は、図2(a)、(b)に示すように円板状であり、中心には回転軸25が設けられている。回転軸25は、MEA12に垂直に設けられている。回転軸25は、図示しないモータ等の動力と連結し、これにより、吸水性板材16は、回転軸25を中心に回転する。なお、モータ等の動力は、間欠的又は連続的な回転の変更、回転数等の制御を行う制御装置等と連結している。また、回転軸25は、MEA12等の他の構成部材を貫通するように設けられており、積層される他の単セル11の回転軸25と連結している。すなわち、各単セル11の吸水性板材16は回転軸25で連結されている。
吸水性板材16には2つの部位26a、26bが存在する。一方の部位26aは、図2(a)の状態において、酸化ガス(O2)の流路における下流側(出口側)に位置している。他方の部位26bは、図2(a)の状態において、酸化ガス(O2)の流路における上流側(入口側)に位置している。2つの部位26a、26bは、回転軸25を中心とした点対称の関係にある。なお、図中に二点鎖線で示した2つの部位26a、26bの範囲(外縁)は便宜的に設けたものであり、この部位26a、26bの外で吸水が起きることを妨げるものではない。また、2つの部位26a、26bとは、一体であるか別体であるかなどは関係なく、上流側と下流側とのそれぞれに吸水できる2つの部位(領域)があればよい。「上流側」と「下流側」とも、相対的な概念であり、入口23及び出口24からの距離などを定めるものではない。
吸水性板材16を回転軸25を中心に180°回転させると、固定されている酸化ガス(O2)の入口23及び出口24に対する2つの部位(吸水部分)26a、26bの位置が順次入れ替わる。すなわち、単セル11において、2つの部位(吸水部分)26a、26bは、酸化ガス(O2)の上流(入口23)側と下流(出口24)側とで入れ替わり(配置交換)可能に構成されている。
2つの部位26a、26bを含む吸水性板材16(回転軸25部分は除いてもよい)は、一の吸水性材料から一体的に形成されている。吸水性板材16が一種類の吸水性材料から一体的に形成されていることで、(1)180°毎の回転制御のずれが生じた場合であっても、下流側での吸水が不都合無く行われる。(2)単一材料で成形されていることで表面の摺動性が高まり、また、亀裂が生じにくく、良好に回転させることができる。(3)その他、吸水能が最大限に高まる、成形が容易となる、生産コストの低減にも繋がるなどといった利点がある。但し、吸水性板材16の2つの部位26a、26b以外の部分は、吸水性材料から形成されていてもよいし、吸水性を有さない材料から形成されていてもよい。吸水性板材16としては、基板を吸水性材料で被覆した構造であってもよい。複数種の吸水性材料又は吸水性材料と非吸水性材料との混合材料から形成されていてもよい。
吸水性材料としては、珪藻土、活性炭、シリカゲル、ゼオライト、多孔質ガラス等の多孔質性無機材料、紙、PVAスポンジ等の多孔質性有機材料、その他の例えば吸水性樹脂等を挙げることができる。これらの中でも、多孔質性の無機材料が好ましく、珪藻土がより好ましい。これらの材料は、水の吸収能及び放散能に優れ、また、強度、耐久性等にも優れる。さらに、硬質な多孔質性無機材料から吸水性板材16(回転軸25部分は除いてもよい)を形成した場合、容易に回転させることができる。なお、珪藻土とは、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物をいう。
吸水性板材16の内側面(MEA12側面)には、酸化ガス(O2)を全面に流通させるための凹部が形成されていてもよい。
カソード側の集電板13とカソード側セパレータ15との間の外縁には、樹脂製のフレーム27(カバー体の一例)が配置されている。このフレーム27は、吸水性板材16の厚さに対応したスペーサとして機能する。集電板13、フレーム27及びカソード側セパレータ15は接着剤等により、ガスシール性が確保されている。なお、他の構造部分の側面のガスシール性も、同様に、図示しないフレームや接着剤等により確保されている。フレーム27は方形状の枠体であり、フレーム27の対角位置に酸化ガスの入口23及び出口24が設けられている。各単セル11には、並列的にポンプから各入口23へ酸化ガス(空気等)が供給される。MEA12とアノード側セパレータ14の間を流通する燃料ガス(H2等)も同様である。
吸水性板材16は、吸水性能を確保するためにある程度のサイズ(面積)を有することが好ましい。例えば、吸水性板材16が吸水性材料から一体的に形成されている場合、回転軸25方向視の面積が、フレーム27の内のり面積の50%以上あることが好ましい。
ついで、固体高分子形燃料電池10の使用方法について説明する。アノード側セパレータ14側の入口から燃料ガス(H2)を供給し、カソード側セパレータ15側の入口23から酸化ガス(O2を含む空気)を供給することで、前述の化学反応により電気が生じる。ここで、カソード側のガス流路(MEA12とカソード側セパレータ15とで挟まれる領域)では、特に下流側(出口24側)に、水Xが生成される。この水Xは、出口24(下流)側に配置された吸水性板材16の部位(吸水部分)26aにより吸収される。この部位26aが、ある程度水Xを吸収した後、吸水性板材16を回転軸25を中心に180°回転させる。これにより、部位26aは上流側(入口23側)に移動する。上流側に移動した部位26aは、水蒸気圧が下流側より低い酸化ガスに吹き付けられる。この結果、吸水されていた水Xが気化(放散)し、排出又はMEA12の加湿が行われる。なお、一方の部位(吸水部分)26aが上流側に移動したときは、他方の部位(吸水部分)26bが下流側に移動しているので、下流側での吸水及び上流側での放散は連続的に行われる。
なお、吸水性板材16は、常時、連続的に回転させておくこともできるが、間欠的に回転させることが好ましい。この間欠的な回転は、例えば4分の1回転毎、半回転毎等で行うことができるが、半回転毎に行うことが好ましい。すなわち、図2(a)と図2(b)の状態を一定時間保って繰り返し移動させることが好ましい。この際、同一方向に回転し続ける必要は無く、往復運動でもよい。このような間欠的な回転を行い、下流側に部位26a(26b)をある程度の時間止めておくことで、発電効率等が高まる。これは、以下の理由によると考えられる。下流側に一方の部位26a(26b)をある程度以上止めておくと、出口24付近に水滴が発生する。この水滴は、物理的にガス流路の出口側の一部を妨げる。このため、生成した水蒸気がそのまま出口24から流れ出ずに、吸水性板材16に吸収されやすくなる。この結果、MEA12の加湿がより効果的に行われることなどが考えられる。なお、下流側に部位26a(26b)を止めておく時間が長すぎると、ガス流路が発生した水滴により完全に詰まるため、適当なタイミングで回転を行う。吸水性板材16の回転(配置交換)の制御は、観測される出力値や、温度などをパラメータに行うことができる。例えば、出力が一定値より下がると、180°の回転を行うように制御することができる。
このように、固体高分子形燃料電池10によれば、吸水性板材16によって、カソード側流路の下流側で生成した水Xを吸収することで流路が詰まることを抑制し、かつ上流側で水Xを放散させることでMEA12の加湿を行うことができる。すなわち、単セル11内の適切な水分制御を行うことができる。
本発明は前記した第1の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲でその構成を変更することもできる。例えば、図3に、本発明の第2の実施の形態に係る固体高分子形燃料電池の吸水性板材30を示す。吸水性板材30は、2つの部位(吸水部分)31a、31bとからなる。各部位31a、31bは、吸水性材料から形成された方形の板状体である。一方の部位(吸水部分)31aは、酸化ガスの流路の上流(入口23)側に配置され、他方の部位(吸水部分)31bは、酸化ガスの流路の下流(出口24)側に配置されている。また、2つの部位31a、31bは、その位置が入れ替わるように構成されている。この配置交換は、図3に示されるような直線的な運動等で行われてもよい。このように、回転以外の運動で、2つの部位31a、31bの配置を変えることもできる。
また、第1、第2の実施の形態においては、吸水性板材の配置を変えることによって、吸水性板材における、流通する酸化ガスの上流側に位置する部位と、下流側に位置する部位を入れ替えたが、これに限定されず、吸水性板材を固定することもできる。以下、吸水性板材を固定する本発明の第3の実施の形態に係る固体高分子形燃料電池について説明する。第3の実施の形態に係る固体高分子形燃料電池は、図4(a)、(b)に示すように、単セル40に、吸水性板材41を内側に収めるフレーム42(カバー体の一例)が設けられ、フレーム42には、酸化ガスをフレーム42内に送るガス中継機構43が連結されている。1つのガス中継機構43を複数の単セル40に連結して、複数の単セル40が1つのガス中継機構43を共有するようにしてもよいし、単セル40ごとにガス中継機構43を設けるようにしてもよい。
ガス中継機構43は、外部から酸化ガス(本実施の形態ではO2)が流入するガス取得部44、フレーム42内の空間に連通したガス出入部45、46(ガス吐出部A、B)、及び、外部に酸化ガスを吐き出すガス排出部47を有している。ガス取得部44は、ガス出入部45、46に、それぞれ管48、49を介して接続され、ガス排出部47は、ガス出入部45、46に、それぞれ管50、51を介して接続されている。
フレーム42は、方形の枠体であり、フレーム42の対角位置に酸化ガスの出入口42a、42bが形成されている。ガス出入部45、46は、出入口42a、42bにそれぞれ連結されている。
吸水性板材41は、出入口42aに対向する(即ち、出入口42aに近い)部位41a及び出入口42bに対向する(即ち、出入口42bに近い)部位41bを有している。吸水性板材を、吸水性材料と非吸水性材料によって形成し、非吸水性材料に金属メッシュやパンチングメタル等を採用して、吸水性板材に集電機能を具備させてもよく、その場合、吸水性板材とは別に、集電板を設ける必要はない。
吸水性板材41は、出入口42aに対向する(即ち、出入口42aに近い)部位41a及び出入口42bに対向する(即ち、出入口42bに近い)部位41bを有している。吸水性板材を、吸水性材料と非吸水性材料によって形成し、非吸水性材料に金属メッシュやパンチングメタル等を採用して、吸水性板材に集電機能を具備させてもよく、その場合、吸水性板材とは別に、集電板を設ける必要はない。
ガス中継機構43は、さらに、酸化ガスが流れる経路を替える三方弁52〜55を備えている。三方弁52は、ガス取得部44に連結され、外部からガス取得部44に供給された酸化ガスの送り先を管48、49の一方から他方に切り替えることができる。三方弁53は、ガス出入部45に連結され、ガス出入部45を管48に連通した状態とガス出入部45を管50に連通した状態とを切り替え可能である。三方弁54は、ガス出入部46に連結され、ガス出入部46を管51に接続した状態とガス出入部46を管49に接続した状態とを切り替えることができる。三方弁55は、ガス排出部47に連結され、ガス排出部47の接続元を、管50、51の一方から他方に切り替えることができる。
本実施の形態では、三方弁52〜55は電磁弁であり、図示しない外部の制御手段からガス中継機構43に対し、間欠的に、三方弁52〜55の状態を切り替えるための第1、第2の指令信号が交互に送られる。
ガス中継機構43は、第1の指令信号が送られることによって、図4(a)に示すように、外部からガス取得部44に送られた酸化ガスを、三方弁52、管48、三方弁53及びガス出入部45を経由して、ガス出入部45からフレーム42内に吐き出すようにすると共に、フレーム42内を流通した酸化ガスを、ガス出入部46から得て、三方弁54、管51及び三方弁55を経由して、ガス排出部47から外部に送り出すようにする。
ガス中継機構43は、第1の指令信号が送られることによって、図4(a)に示すように、外部からガス取得部44に送られた酸化ガスを、三方弁52、管48、三方弁53及びガス出入部45を経由して、ガス出入部45からフレーム42内に吐き出すようにすると共に、フレーム42内を流通した酸化ガスを、ガス出入部46から得て、三方弁54、管51及び三方弁55を経由して、ガス排出部47から外部に送り出すようにする。
この状態においては、酸化ガスが、出入口42aからフレーム42内に流入し、出入口42aから出入口42bに向かって流れて、出入口42bからフレーム42外へ出ることとなる。従って、吸水性板材41は、部位41aが、フレーム42内を流通する酸化ガスの上流側に位置し、部位41bが、フレーム42内を流通する酸化ガスの下流側に位置することとなる。そのため、吸水性板材41においては、主として部位41bに新たに水Xが生じることとなり、部位41aに存在していた水Xは、出入口42aからフレーム42内への酸化ガスの流入によって、蒸発し、出入口42bからガス中継機構43に送られ、外部に排出される。なお、蒸発した水Xを、外部へ排出する代わりに、MEAの加湿に用いるようにしてもよい。
そして、ガス中継機構43は、第2の指令信号が送られることによって、図4(b)に示すように、外部からガス取得部44に送られた酸化ガスを、三方弁52、管49、三方弁54及びガス出入部46を経由して、ガス出入部46からフレーム42内に吐き出すようにすると共に、フレーム42内を流通した酸化ガスを、ガス出入部45から得て、三方弁53、管50及び三方弁55を経由して、ガス排出部47から外部に送り出す状態となる。
この状態においては、酸化ガスが、出入口42bからフレーム42内に流入し、出入口42bから出入口42aに向かって流通して、出入口42aからフレーム42外へ出ることとなる。従って、吸水性板材41は、部位41bが、フレーム42内を流通する酸化ガスの上流側に位置し、部位41aが、フレーム42内を流通する酸化ガスの下流側に位置することとなる。そのため、吸水性板材41においては、主として部位41aに新たに水Xが生じることとなり、部位41bに存在していた水Xは、出入口42bからフレーム42内への酸化ガスの流入によって、蒸発し、出入口42aからガス中継機構43に送られ、外部に排出される。なお、蒸発した水Xを、外部へ排出する代わりに、MEAの加湿に用いるようにしてもよい。
第1、第2の指令信号は間欠的に発信されることから、ガス中継機構43は、酸化ガスをガス出入部45、46から交互に吐き出して、フレーム42内を流通する酸化ガスの上流側と下流側を間欠的に切り替える。これに伴い、吸水性板材41の部位41a、41bそれぞれに含有されていた水Xは、交互に蒸発し、外部に排出される。
本実施の形態においては、ガス中継機構43が、ガス出入部45、46のいずれか一方から酸化ガスを吐き出す際、フレーム42内を流通した酸化ガスを、ガス出入部45、46のいずれか他方から得て外部に送り出すので、フレーム42内の酸化ガスを外部に送り出す機構を、ガス中継機構43とは別に設ける必要はない。なお、フレーム42内の酸化ガスを外部に送り出す機構を、別途設けてもよいのは言うまでもない。
また、吸水性板材を多孔質性の導電性材料から形成してもよい。この場合、吸水性板材が集電板の機能を兼ね備えることができ、カソード側の集電板を省略することができる。このような材料としては、活性炭、その他多孔質金属等を挙げることができる。
固体高分子形燃料電池は、複数の単セルを積層させたスタック構造以外に、例えば単セル単体で構成されるようなものであってもよいし、各単セルの配置方向も特に限定されない。すなわち、単セルは、一般的に各膜が垂直な向きに配置されるが、これに限定されるものではなく、水平、垂直、その他いずれの方向に配置されていてもよい。
吸水性板材の形状としても、円形や方形に限定されるものではない。例えば、吸水性板材が回転軸を中心に回転する場合、回転軸方向視で切り欠きが形成された形状(例えば、星型、X型等)とすることができる。この場合、切り欠きがガス流路となり、酸化ガスの均一的な拡散性を高めることができる。但し、吸水性板材の回転軸方向視の形状は点対称形状であることが好ましい。点対称形状である場合、180°回転させた場合の形状が変わらないため、吸水及び放散の性能が均一化される。吸水性板材を固定する場合も、円形、方形、それ以外の形状とすることができる。
以下、実施例を挙げて、本発明の内容をより具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
いずれも多孔質性の材料である珪藻土、紙及びPVAスポンジの乾燥速度及び吸水性の実験を行った。乾燥速度は、室温25℃の環境下、40℃のヒータの上に試料をおいた。十分に時間をおいた後、試料に0.05mlの水を落とし、乾燥の様子を熱画像装置で観察した。潜熱による温度変化から、乾燥までの時間を推定した。吸水性は、同体積の帯状の試料に0.05mlの水を吸わせ、その吸い上げ高さを測定した。乾燥速度及び吸水性の結果を表1に示す。
いずれも多孔質性の材料である珪藻土、紙及びPVAスポンジの乾燥速度及び吸水性の実験を行った。乾燥速度は、室温25℃の環境下、40℃のヒータの上に試料をおいた。十分に時間をおいた後、試料に0.05mlの水を落とし、乾燥の様子を熱画像装置で観察した。潜熱による温度変化から、乾燥までの時間を推定した。吸水性は、同体積の帯状の試料に0.05mlの水を吸わせ、その吸い上げ高さを測定した。乾燥速度及び吸水性の結果を表1に示す。
表1で示されるように、珪藻土は乾燥速度が速い、すなわち水を放散させる性能に優れ、かつ吸水性にも優れていることがわかる。
次に、以下の実施例2、3で使用する実験装置として、正方形状のMEAを一対の正方形状のパンチングメタル(集電板)、一対の正方形枠状スペーサ(カバー材)及び一対の正方形状のセパレータで順次挟持した。カソード側のセパレータの内側に、枠状スペーサの厚みに対応した円形の吸水性板材を配置した単セル(固体高分子形燃料電池)を組み立てた。吸水性板材は珪藻土で一体的に形成した。吸水性板材の中心には回転軸を設け、カソード側のセパレータの中心部分に孔を形成し、回転軸を貫通させた。単セルは、カソード側を上向きにして水平に配置した。燃料ガス(水素)及び酸化ガス(空気)の各入口出口は、各セパレータの対角位置に設けた。環境温度22℃、加湿を行わず、水素を0.1L/min、空気を0.2L/minで供給して発電実験を行った。
<実施例2>
電流密度(125mA/cm2)の低電流密度での発電を行った。吸水性板材を回転させなかった場合と、回転させた場合との結果(出力値の経時変化)を図5に示す。回転は10分毎に180°回転させることにより行った。無回転の場合は、150分後あたりで出力が大きく変動しているが、これはプラッギングの発生によるものと考えられる。一方、回転させた場合は、プラッギングが生じず、出力の低下が抑えられ、出力が安定していることがわかる。
電流密度(125mA/cm2)の低電流密度での発電を行った。吸水性板材を回転させなかった場合と、回転させた場合との結果(出力値の経時変化)を図5に示す。回転は10分毎に180°回転させることにより行った。無回転の場合は、150分後あたりで出力が大きく変動しているが、これはプラッギングの発生によるものと考えられる。一方、回転させた場合は、プラッギングが生じず、出力の低下が抑えられ、出力が安定していることがわかる。
<実施例3>
電流密度(212.5mA/cm2)の高電流密度での発電を行った。吸水性板材を回転させなかった場合と、回転させた場合との結果(出力値の経時変化)を図6に示す。回転させた場合もさせなかった場合も、時間と共に出力は低下するが、回転させたほうが出力値が高いことがわかる。また、回転させることにより温度上昇が抑えられている。これは、余剰水を入口側で蒸発させることで、加湿が行われ、ドライアウトが抑制されたことによると考えられる。
電流密度(212.5mA/cm2)の高電流密度での発電を行った。吸水性板材を回転させなかった場合と、回転させた場合との結果(出力値の経時変化)を図6に示す。回転させた場合もさせなかった場合も、時間と共に出力は低下するが、回転させたほうが出力値が高いことがわかる。また、回転させることにより温度上昇が抑えられている。これは、余剰水を入口側で蒸発させることで、加湿が行われ、ドライアウトが抑制されたことによると考えられる。
<実施例4>
次に、実施例2、3で用いた実験装置に対し、吸水性板材を固定し、ガス中継機構を追加した実験装置を使用して、発電の出力を計測する実験を行った(実施例4)。実施例4においては、吸水性板材が収容された枠状スペーサ(カバー体)内を流通する酸化ガスの上流側と下流側を10分毎に切り替えた。環境温度、水素供給量、空気供給量等は、実施例2、3の条件と同じである。
電流密度(125mA/cm2)の低電流密度における発電の出力値を、図7に示す。図7に示すグラフから、発電中にプラッギングが生じず、発電は、出力低下が抑制された安定的なものであったことがわかる。
次に、実施例2、3で用いた実験装置に対し、吸水性板材を固定し、ガス中継機構を追加した実験装置を使用して、発電の出力を計測する実験を行った(実施例4)。実施例4においては、吸水性板材が収容された枠状スペーサ(カバー体)内を流通する酸化ガスの上流側と下流側を10分毎に切り替えた。環境温度、水素供給量、空気供給量等は、実施例2、3の条件と同じである。
電流密度(125mA/cm2)の低電流密度における発電の出力値を、図7に示す。図7に示すグラフから、発電中にプラッギングが生じず、発電は、出力低下が抑制された安定的なものであったことがわかる。
10:固体高分子形燃料電池、11:単セル、12:MEA(膜電極接合体)、13:集電板、14:アノード側セパレータ、15:カソード側セパレータ、16:吸水性板材、17:電解質膜、18:触媒層、18a:ガス拡散層、19:触媒層、19a:ガス拡散層、22:溝、23:入口、24:出口、25:回転軸、26a、26b:部位、27:フレーム、30:吸水性板材、31a、31b:部位、40:単セル、41:吸水性板材、41a、41b:部位、42:フレーム、42a、42b:出入口、43:ガス中継機構、44:ガス取得部、45、46:ガス出入部、47:ガス排出部、48〜51:管、52〜55:三方弁、X:水
Claims (9)
- 1又は複数の単セルを備え、
該単セルが、
膜電極接合体と、
前記膜電極接合体の一方の面側に配設された板状のアノード側セパレータと、
前記膜電極接合体の他方の面側に配設された板状のカソード側セパレータとを備え、
前記膜電極接合体と前記アノード側セパレータとの間には燃料ガスが流通し、前記膜電極接合体と前記カソード側セパレータとの間には酸化ガスが流通する固体高分子形燃料電池において、
前記単セルは、前記カソード側セパレータと前記膜電極接合体との間に配設される吸水性板材をさらに備え、
前記吸水性板材における、流通する前記酸化ガスの上流側に位置する部位と、下流側に位置する部位とが、入れ替わり可能に構成されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池。 - 請求項1記載の固体高分子形燃料電池において、前記吸水性板材が前記膜電極接合体に垂直な回転軸を中心に回転することを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- 請求項2記載の固体高分子形燃料電池において、前記吸水性板材が半回転毎に間欠的に回転することを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- 請求項2又は3記載の固体高分子形燃料電池において、複数の前記単セルが積層されたスタック構造を有し、複数の前記吸水性板材が前記回転軸で連結されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- 請求項1記載の固体高分子形燃料電池において、前記単セルに設けられ、前記吸水性板材を内側に収めるカバー体と、外部から供給された前記酸化ガスを前記カバー体内に吐き出し可能なガス吐出部A、Bを有するガス中継機構とをさらに備え、前記ガス中継機構は、前記酸化ガスを前記ガス吐出部A、Bから交互に吐き出して、前記カバー体内を流通する前記酸化ガスの上流側と下流側を間欠的に切り替えることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- 請求項5記載の固体高分子形燃料電池において、前記ガス中継機構は、前記ガス吐出部A、Bのいずれか一方から前記酸化ガスを吐き出す際、前記カバー体内を流通した前記酸化ガスを、前記ガス吐出部A、Bのいずれか他方から得て外部に送り出すことを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体高分子形燃料電池において、前記吸水性板材が一の吸水性材料から一体的に形成されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- 請求項7記載の固体高分子形燃料電池において、前記一の吸水性材料が多孔質性無機材料であることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- 請求項8記載の固体高分子形燃料電池において、前記多孔質性無機材料が珪藻土であることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
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