JP6528541B2 - 伸縮自在シャフト及びその製造方法 - Google Patents
伸縮自在シャフト及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6528541B2 JP6528541B2 JP2015109981A JP2015109981A JP6528541B2 JP 6528541 B2 JP6528541 B2 JP 6528541B2 JP 2015109981 A JP2015109981 A JP 2015109981A JP 2015109981 A JP2015109981 A JP 2015109981A JP 6528541 B2 JP6528541 B2 JP 6528541B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- male
- axial
- axial direction
- axial end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 8
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 claims description 52
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 39
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 12
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 11
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 11
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 8
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 5
- 239000002994 raw material Substances 0.000 claims description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 10
- 230000008859 change Effects 0.000 description 6
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 6
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 4
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 4
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 4
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 238000007598 dipping method Methods 0.000 description 1
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 1
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 1
- 229920006122 polyamide resin Polymers 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
このうちの雄軸は、雄スプライン部と、小径軸部と、傾斜連続面部とを有している。
このうちの雄スプライン部は、前記雄軸の、軸方向一端部の外周面に形成されている。具体的には、この様な雄スプライン部は、円周方向に交互に形成された軸方向に長い、複数ずつの凹部と凸部とから成る。尚、前記雄軸に関して、軸方向一方側とは、組み付け状態に於いて、前記雌軸側となる側を言う。
前記小径軸部は、前記雄スプライン部よりも軸方向他方側に形成されており、外径寸法がこの雄スプライン部の各凸部の外接円の直径よりも小さい。但し、好ましくは、前記小径軸部の外径を、この雄スプライン部の各凹部の外接円の直径よりも小さくする。
前記傾斜連続面部は、前記小径軸部の軸方向一端縁と、前記雄スプライン部の軸方向他端縁とを連続する状態で形成されている。
前記雌軸は、内周面に雌スプライン部が形成されている。具体的には、この様な雌スプライン部は、円周方向に交互に形成された軸方向に長い、複数ずつの凹部と凸部とから成る。
前記コーティング層は、前記雄スプライン部のうちの少なくとも一部を覆う状態で設けられている。
そして、前記雄スプライン部と前記雌スプライン部とを、前記コーティング層を介してスプライン係合させる事により、前記雄軸と前記雌軸とがトルク伝達可能、且つ、全長を伸縮可能な状態に組み合わされている。
又、前記雄軸が、軸方向一端がこの雄軸の軸方向一端面に開口した状態で形成された中心孔を有している。この様な中心孔は、少なくとも軸方向他端部の内径が軸方向他方に向かうほど小さくなる状態で形成されている。
そして、前記中心孔の奥端縁である軸方向他端縁が、前記傾斜連続面部の軸方向一端縁(雄スプライン部と傾斜連続面部との境界)と軸方向他端縁(傾斜連続面部と小径軸部との境界)との間(傾斜連続面部の軸方向一端縁よりも軸方向他方側、且つ、この傾斜連続面部の軸方向他端縁よりも軸方向一方側)に位置している。
又、前記雄軸が、軸方向一端がこの雄軸の軸方向一端面に開口した状態で形成された中心孔を有している。この中心孔は、軸方向一方側に形成された円筒面部と、軸方向他方側に形成され、内径が、軸方向他方に向かうほど小さくなる円錐面部とから成る。
又、前記円筒面部の軸方向他端縁(円筒面部と円錐面部との境界)が、前記コーティング層の軸方向他端縁と前記傾斜連続面部の軸方向他端縁(傾斜連続面部と小径軸部との境界)との間(コーティング層の軸方向他端縁よりも軸方向他方側、且つ、傾斜連続面部の軸方向他端縁よりも軸方向一方側)に位置している。
この様な構成を採用した場合には、前記円筒面部と前記円錐面部との境界に位置する前記円筒面部の軸方向他端縁を、前記傾斜連続面部の軸方向一端縁よりも軸方向一方側に位置させた構成を採用できる。
更に、上述の様な構成を採用した場合には、前記円錐面部の奥端縁である軸方向他端縁を、前記傾斜連続面部の軸方向一端縁と軸方向他端縁との間(傾斜連続面部の軸方向一端縁よりも軸方向他方側、且つ、傾斜連続面部の軸方向他端縁よりも軸方向一方側)に位置させる構成を採用できる。
又、上述の様な請求項5に記載した発明を実施する場合には、追加的に、請求項6に記載した発明の様に、前記中心孔を、前記シェービング加工のセンタ出し(シェービング加工に用いるシェービングカッターと、雄軸との中心軸同士を一致させる作業)に使用する事ができる。
具体的には、請求項1に記載した伸縮自在シャフトの場合、雄軸の外周面のうち、雄スプライン部の軸方向一端縁から、この雄スプライン部の軸方向他端縁よりも軸方向他方側に位置する部分にまでコーティング層を設けている。又、これと共に、前記雄軸に、軸方向一端が開口し、軸方向他端縁が、傾斜連続面部の軸方向一端縁と軸方向他端縁との間に位置した状態で中心孔を形成している。
上述の様な各構成を採用する事により、請求項1及び請求項2に記載した何れの発明の場合も、前記雄軸のうち、前記コーティング層が形成された部分の径方向の剛性を適度に小さくできる。従って、前記雄軸の雄スプライン部と雌軸の雌スプライン部との係合部の回転方向のがたつきを防止する為に、この係合部に締め代を持たせた場合でも、この締め代に対する摺動抵抗(摺動荷重)の変動が鈍感になり、前記雄軸の、前記雌軸に対する摺動を安定させる事ができる。
又、前記雄軸を構成する小径軸部と前記傾斜連続面部との境界部分の様に、断面形状(外径)の変化が大きくトルク伝達の際に応力集中が発生し易い部分には、前記中心孔が形成されていない。この為、当該部分の強度を十分に確保して、前記雄軸の耐久性の向上を図れる。
又、前記雄スプライン部と前記雌スプライン部との係合部の回転方向のがたつきを防止する為に、この係合部の締め代を大きくした場合でも、この係合部の摺動抵抗を小さく抑える事ができる。
更に、前記中心孔を形成している分だけ、前記雄軸の軽量化を図る事ができる。
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜4により説明する。尚、本例は、本発明を、ステアリング装置を構成する中間シャフトに適用したものである。但し、本発明は、この様な中間シャフト以外にも、各種用途で使用される伸縮自在シャフトの構造に適用する事ができる。又、本例の中間シャフトを組み込んだステアリング装置の構造は、図7に示したステアリング装置と同様の構造を有している。但し、本例の中間シャフトは、図7に示したステアリング装置の構造に限らず、従来から知られている各種ステアリング装置の構造に適用する事ができる。以下、本発明を組み込んだステアリング装置の構造を簡単に説明した後、本例の中間シャフト4aの構造、及びこの中間シャフト4aの製造方法に就いて説明する。
このうちの小径筒部12は円筒状であり、前記アウタチューブ11aのうちの、軸方向中央部から軸方向他端部にかけての部分に設けられている。この様な小径筒部12の外周面は、軸方向の全長に亙り外径寸法が変化しない円筒面状である。又、この小径筒部12の内周面には、円周方向に関して交互に形成された軸方向に長い、複数ずつの凹部と凸部とから成る雌スプライン部16が、全長に亙り形成されている。
前記大径筒部14は円筒状であり、軸方向他端縁が、前記連続部13の軸方向一端縁に連続している。この様な大径筒部14の内径寸法及び外径寸法は、前記小径筒部12の内径寸法及び外径寸法よりも大きい。
本例の場合、前記ヨーク部15を、前記アウタチューブ11aに一体に設ける構造を採用しているが、アウタチューブとヨーク部とを別体に設けて溶接或は嵌合等により結合固定する構造を採用する事もできる。
このうちの予備軸部25は、前記インナシャフト9aの軸方向一端部に設けられている。この様な予備軸部25の外周面は、軸方向一端縁に形成された面取り部を除いて、軸方向の全長に亙り変化しない円筒面状に形成されている。
具体的には、この中心孔34は、円筒面部35と、円錐面部36とから成る。
このうちの円筒面部35は、全長に亙り内径寸法が変化しない円筒面状であり、軸方向に関して、前記インナシャフト9a(予備軸部25)の軸方向一端縁から前記スプライン形成部26の軸方向他端寄り部分にかけての部分に形成されている。即ち、前記円筒面部35の軸方向他端縁(円筒面部35と円錐面部36との境界)は、前記連続部27の軸方向一端縁(雄スプライン部31と連続部27との境界であって、図2に直線Xで示す位置)よりも軸方向一方側に位置している。
このうちの基部38は、中央部に前記結合軸部29を挿通可能な結合孔40が形成されている。又、前記両腕部39、39の軸方向に関して前記基部38と反対側端部寄り部分には、互いの中心軸が同軸となる状態で1対の円孔41、41が形成されている。この様なヨーク37は、前記結合孔40に前記インナシャフト9aの結合軸部29を締り嵌めにより内嵌固定すると共に、溶接する事により、このインナシャフト9aに結合固定されている。
先ず、円杆状(円柱状)の素材(図示省略)の外周面の全長に亙り、転造又はプレス成形により雄スプラインを形成して第一中間素材(図示省略)とする。尚、前記素材の外径寸法は、全長に亙り転造下径(プレス下径)に形成しておく。
尚、前記第二中間素材を造る為の手順として、上述の手順以外に、転造下径(プレス下径)よりも大きい外径を有する円杆状(円柱状)の素材(図示省略)に対して、予め、切削加工を施す事により、この素材の軸方向一端部以外の部分(又は、少なくとも前記雄スプライン部31に相当する部分)の外径を、転造下径(プレス下径)に加工すると共に、同じく軸方向一端部に、前記予備軸部25を形成する手順を採用する事もできる。この手順を採用した場合には、この後に、転造又はプレス成形により前記雄スプライン部31を形成する工程、及び、切削加工により前記連続部27、小径軸部28、及び結合軸部29を形成する工程を行う。これら各工程は、矛盾が生じない範囲で順不同に実施できる。
次に、孔あけ加工により、前記第二中間素材に前記中心孔34を形成して、図3(a)に示す様なインナシャフト9aとする。尚、この中心孔34の形状、寸法は、前述した通りであり、前記孔あけ加工で使用するドリルの先端部により、この中心孔34の円錐面部36が形成される。
この様にして前記粗コーティング層51を形成する作業の際、前記インナシャフト9aの中心孔34の軸方向一端開口部は、前記押え治具49により塞がれている為、この中心孔34の内側に前記合成樹脂50が浸入する事を防止できる。尚、前記インナシャフト9aのうち、この合成樹脂50に浸漬する部分の長さ寸法は、前述した有効スプライン歯型部の軸方向長さとの関係で適宜決定する事ができる。
即ち、本例の場合、前記インナシャフト9aの外周面のうち、軸方向に関して、前記予備軸部25の軸方向一端縁から前記小径軸部28の軸方向一端寄り部分(図2、3にZ1で示す位置)にかけての部分に、滑りやすい(摩擦係数の低い)合成樹脂製のコーティング層48が設けられている。又、これと共に、前記インナシャフト9aに、軸方向一端が開口し、軸方向他端縁(円錐面部36の軸方向他端縁)が、前記連続部27の軸方向一端縁と軸方向他端縁との間に位置した状態で前記中心孔34を形成している。この為、前記インナシャフト9aのうち、前記コーティング層48が形成された部分(スプライン有効歯型部)の径方向の剛性を適度に小さくする事ができる。従って、前記インナシャフト9aの雄スプライン部31と前記アウタチューブ11aの雌スプライン部16との係合部の回転方向のがたつきを防止する為に、この係合部に締め代を持たせた構造を採用した場合でも、この締め代に対する摺動抵抗(摺動荷重)の変動が鈍感になり、前記インナシャフト9aの、前記アウタチューブ11aに対する摺動を安定させる事ができる。
又、前記インナシャフト9aを構成する小径軸部28と前記連続部27(不完全スプライン部33の凸部32の外周面)との境界部分の様に、断面形状(外径)の変化が大きく、トルク伝達の際に応力集中が発生し易い部分には、前記中心孔34が形成されていない。この為、当該部分の強度を十分に確保して、前記インナシャフト9aの耐久性の向上を図れる。
又、前記雄スプライン部31と前記雌スプライン部16との係合部の締め代を大きくした場合でも、この係合部の摺動抵抗を小さく抑える事ができる。
更に、前記中心孔34を形成している分だけ、前記インナシャフト9aの軽量化を図る事ができる。
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図5により説明する。本例の中間シャフトを構成するインナシャフト9bも、前述した実施の形態の第1例のインナシャフトと同様に、軸方向一方側(図5の右側)から順に、予備軸部25、スプライン形成部26と、連続部27と、小径軸部28と、結合軸部29(図1参照)とを備えている。
本例の場合、前記インナシャフト9bを構成する雄スプライン部31のうち、前記コーティング層48aが設けられた部分を、組み付け状態に於いて、アウタチューブ11aの雌スプライン部16とスプライン係合するスプライン有効歯型部としている。従って、組み付け状態に於いて、前記インナシャフト9bを構成する雄スプライン部31のうち、前記コーティング層48aが設けられた部分以外の部分(図5にZ2で示す部分よりも左側部分)は、アウタチューブ11aの雌スプライン部16とスプライン係合しない(隙間を介して対向する)。
具体的には、この中心孔34aは、円筒面部35aと、円錐面部36aとから成る。
このうちの円筒面部35aは、全長に亙り内径寸法が変化しない円筒面状であり、軸方向に関して、前記インナシャフト9bの軸方向一端縁から、前記コーティング層48aの軸方向他端縁と前記連続部27の軸方向一端縁との間に位置する部分にかけて形成されている。即ち、前記円筒面部35aの軸方向他端縁は、前記コーティング層48aの軸方向他端縁よりも軸方向他方側に位置している。
本発明の実施の形態の第3例に就いて、図6により説明する。本例の中間シャフト4bを構成するインナシャフト9cも、前述した実施の形態の第1例のインナシャフト9aと同様に、軸方向一方側(図6の右側)から順に、予備軸部25、スプライン形成部26と、連続部27と、小径軸部28と、結合軸部29とを備えている。
具体的には、この中心孔34bは、全長に亙り軸方向他方に向かうほど内径寸法が小さくなる円錐面状に形成されている。本例の場合、前記中心孔34bの軸方向他端縁を、前記連続部27の軸方向他端縁(図6にYで示す位置)よりも軸方向他方側に位置しない様に規制している。
以上の様な構成を有する本例の場合、前記インナシャフト9cのスプライン形成部26(雄スプライン部31)の径方向の剛性を、軸方向他方側に向かうほど徐々に小さくする事ができる。その他の部分の構成及び作用・効果に就いては、前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
2 ステアリングシャフト
3a、3b、3c、3d 自在継手
4、4a、4b 中間シャフト
5 ステアリングギヤユニット
6 入力軸
7 タイロッド
8 雄スプライン部
9、9a、9b、9c インナシャフト
10 雌スプライン部
11、11a アウタチューブ
12 小径筒部
13 連続部
14 大径筒部
15 ヨーク部
16 雌スプライン部
17 腕部
18 円孔
19 軸受カップ
20 ニードル
21 十字軸
22 軸部
23 ヨーク
24 腕部
25 予備軸部
26 スプライン形成部
27 連続部
28 小径軸部
29 結合軸部
30 凸部
31 雄スプライン部
32 凸部
33 不完全スプライン部
34、34a、34b 中心孔
35、35a 円筒面部
36、36a 円錐面部
37 ヨーク
38 基部
39 腕部
40 結合孔
41 円孔
42 軸受カップ
43 ニードル
44 十字軸
45 軸部
46 ヨーク
47 腕部
48、48a コーティング層
49 押え治具
50 合成樹脂
51 粗コーティング層
Claims (6)
- 軸方向一端部の外周面に形成された雄スプライン部と、この雄スプライン部よりも軸方向他方側に形成されており、外径がこの雄スプライン部の各凸部の外接円の直径よりも小さい小径軸部と、この小径軸部の軸方向一端縁とこの雄スプライン部の軸方向他端縁とを連続する傾斜連続面部とを有する雄軸と、
内周面に雌スプライン部が形成された雌軸と、
前記雄スプライン部のうちの少なくとも一部を覆う状態で設けられたコーティング層とを備えており、
前記雄スプライン部と前記雌スプライン部とを、前記コーティング層を介してスプライン係合させる事により、前記雄軸と前記雌軸とをトルク伝達可能、且つ、全長を伸縮可能な状態に組み合わせられている伸縮自在シャフトであって、
前記コーティング層が、前記雄スプライン部の軸方向一端縁から、この雄スプライン部の軸方向他端縁よりも軸方向他方側に位置する部分にまで設けられており、
前記雄軸が、軸方向一端がこの雄軸の軸方向一端面に開口し、少なくとも軸方向他端部の内径が軸方向他方に向かうほど小さくなる中心孔を有しており、
前記中心孔の奥端縁である軸方向他端縁が、前記傾斜連続面部の軸方向一端縁と軸方向他端縁との間に位置している伸縮自在シャフト。 - 軸方向一端部の外周面に形成された雄スプライン部と、この雄スプライン部よりも軸方向他方側に形成されており、外径がこの雄スプライン部の各凸部の外接円の直径よりも小さい小径軸部と、この小径軸部の軸方向一端縁とこの雄スプライン部の軸方向他端縁とを連続する傾斜連続面部とを有する雄軸と、
内周面に雌スプライン部が形成された雌軸と、
前記雄スプライン部のうちの少なくとも一部を覆う状態で設けられたコーティング層とを備えており、
前記雄スプライン部と前記雌スプライン部とを、前記コーティング層を介してスプライン係合させる事により、前記雄軸と前記雌軸とをトルク伝達可能、且つ、全長を伸縮可能に組み合わせられている伸縮自在シャフトであって、
前記コーティング層が、前記雄スプライン部の軸方向一端縁から、この雄スプライン部の軸方向他端縁よりも軸方向一方側に位置する部分にまで設けられており、
前記雄軸が、軸方向一端がこの雄軸の軸方向一端面に開口し、軸方向一方側に形成された円筒面部と、軸方向他方側に形成され、内径が、軸方向他方に向かうほど小さくなる円錐面部とから成る中心孔を有しており、
前記円筒面部と前記円錐面部との境界に位置する前記円筒面部の軸方向他端縁が、前記コーティング層の軸方向他端縁と前記傾斜連続面部の軸方向他端縁との間に位置している伸縮自在シャフト。 - 前記中心孔が、軸方向一方側に形成された円筒面部と、軸方向他方側に形成され、内径が、軸方向他方に向かうほど小さくなる円錐面部とから成り、
前記円筒面部と前記円錐面部との境界に位置する前記円筒面部の軸方向他端縁が、前記傾斜連続面部の軸方向一端縁よりも軸方向一方側に位置しており、前記円錐面部の奥端縁である軸方向他端縁が、前記傾斜連続面部の軸方向一端縁と軸方向他端縁との間に位置している、請求項1に記載した伸縮自在シャフト。 - 前記傾斜連続面部の母線の、前記雄軸の中心軸に対する傾斜角度が、
前記円錐面部の母線の、この雄軸の中心軸に対する傾斜角度よりも小さい、請求項2〜3のうちの何れか1項に記載した伸縮自在シャフト。 - 請求項1〜4のうちの何れか1項に記載した伸縮自在シャフトの製造方法であって、
円杆状の素材に前記雄スプライン部及び前記中心孔を形成して前記雄軸とした後、
この雄軸の軸方向一端面に押え治具を固定し、この中心孔の軸方向一端開口部を塞いだ状態で、前記雄スプライン部の少なくとも一部を、溶融した合成樹脂の中に浸漬する事により、当該部分に粗コーティング層を形成し、この粗コーティング層にシェービング加工を施す事により、前記コーティング層を形成する伸縮自在シャフトの製造方法。 - 前記中心孔を、前記シェービング加工のセンタ出しに使用する請求項5に記載した伸縮自在シャフトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015109981A JP6528541B2 (ja) | 2015-05-29 | 2015-05-29 | 伸縮自在シャフト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015109981A JP6528541B2 (ja) | 2015-05-29 | 2015-05-29 | 伸縮自在シャフト及びその製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016223519A JP2016223519A (ja) | 2016-12-28 |
JP2016223519A5 JP2016223519A5 (ja) | 2018-02-22 |
JP6528541B2 true JP6528541B2 (ja) | 2019-06-12 |
Family
ID=57746546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015109981A Active JP6528541B2 (ja) | 2015-05-29 | 2015-05-29 | 伸縮自在シャフト及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6528541B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2531165Y2 (ja) * | 1991-08-22 | 1997-04-02 | 株式会社松井製作所 | 軸継手 |
JPH0659630U (ja) * | 1993-01-29 | 1994-08-19 | 光洋精工株式会社 | ドライブシャフト |
JP3851101B2 (ja) * | 2001-03-08 | 2006-11-29 | 株式会社ジェイテクト | スプライン加工方法 |
JP2003306152A (ja) * | 2002-04-11 | 2003-10-28 | Nsk Ltd | 車両ステアリング用中間シャフト |
WO2013080715A1 (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-06 | 日本精工株式会社 | 伸縮軸 |
JP2013117268A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Nsk Ltd | 伸縮軸 |
-
2015
- 2015-05-29 JP JP2015109981A patent/JP6528541B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016223519A (ja) | 2016-12-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6597010B2 (ja) | 伸縮自在シャフトの製造方法 | |
JP6354761B2 (ja) | 自在継手用ヨーク付トルク伝達軸 | |
JP5915772B2 (ja) | 伸縮軸用インナーシャフトおよびその製造方法 | |
US20030202846A1 (en) | Splined member for use in a slip joint and method of manufacturing the same | |
US9005038B2 (en) | Rotation transmitting apparatus, vehicle steering system, and intermediate shaft | |
JP6481797B2 (ja) | 伸縮シャフト | |
JP6528541B2 (ja) | 伸縮自在シャフト及びその製造方法 | |
CN107690367A (zh) | 具有摩擦焊接至传动轴管的轭的传动轴总成 | |
JP6601004B2 (ja) | 伸縮自在シャフトの製造方法 | |
JP6512129B2 (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JP2017003055A5 (ja) | ||
JP2016223519A5 (ja) | ||
JP6690289B2 (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JP6657896B2 (ja) | 伸縮自在シャフト用雄軸の製造方法 | |
JP2017106565A (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JP2017172613A (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JP6798122B2 (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JP6746988B2 (ja) | 伸縮自在シャフトの製造方法 | |
KR101559672B1 (ko) | 랙 피니언 방식 조향장치 | |
JP2017166542A (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JP7234686B2 (ja) | アウタシャフト及びその製造方法 | |
JP5936860B2 (ja) | ロアーシャフト及びステアリングシャフト | |
KR100746661B1 (ko) | 유격 보상장치를 구비한 슬립 조인트 | |
JP6528848B2 (ja) | ヨーク一体型シャフト及び伸縮軸 | |
JP2023077974A (ja) | スプラインシャフト及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180110 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180913 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181009 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190416 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190429 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6528541 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |