JP2013117268A - 伸縮軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】摺動抵抗を減少させる被覆部を有し、被覆部をシェービング加工して雄スプラインの形状を仕上げ加工する伸縮軸であって、軸方向長さを短縮して重量を軽減した雄スプラインシャフトを有する伸縮軸を提供する。
【解決手段】センター孔71には、センター孔71から半径方向外側に延びる一個の目印(凹部)711が、センター孔71と一体的に形成されている。目印711は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。従って、この目印711を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、雄スプライン51の被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は伸縮軸、特に、回転トルクを伝達可能で軸方向に相対摺動可能な伸縮軸、例えば、中間シャフトやステアリングシャフト等の伸縮軸に関する。
ステアリング装置には、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に相対摺動可能に連結されたスプライン軸等の伸縮軸が、中間シャフトやステアリングシャフト等に組み込まれている。すなわち、中間シャフトは、ステアリングギヤのラック軸に噛合うピニオンシャフトに、自在継手を締結する際に、一旦縮めてからピニオンシャフトに嵌合させて締結するためや、車体フレームとの間の相対変位を吸収するために、伸縮機能が必要である。
また、ステアリングシャフトは、ステアリングホイールの操舵力を車輪に伝達すると共に、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの位置を軸方向に調整する必要があるため、伸縮機能が要求される。
近年、車体全体の剛性と走行安定性が向上したために、ステアリングホイールを操作した時に、伸縮軸の回転方向のガタツキを運転者が感じやすくなった。そこで、回転方向のガタツキと摺動抵抗が小さく、潤滑性と耐久性に優れた伸縮軸が望まれている。
そのために、雄スプラインシャフトの雄スプライン外周に摺動抵抗の小さな樹脂等を被覆した伸縮軸がある。図5は樹脂を被覆した特許文献1の雄スプラインシャフトを示し、図5(b)は雄スプラインシャフトの要部を示す正面図、図5(a)は図5(b)の左側面図である。図5に示すように、特許文献1の雄スプラインシャフト16Aは、中実の雄スプラインシャフト16Aの雄スプライン51に、雌スプラインシャフトの雌スプラインとの間の摺動抵抗を減少させる樹脂製の被覆部61をコーティングし、雌スプラインの歯面と被覆部61が所定の小さな締め代を有するように嵌合している。
このような従来の雄スプラインシャフト16Aでは、図5(b)に示すように、金属製の雄スプライン51を樹脂製の被覆部61から露出して軸方向に長く形成している。この露出した雄スプライン51を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、雄スプライン51の被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工している。しかし、このような従来の雄スプラインシャフト16Aでは、被覆部61よりも雄スプライン51を軸方向に長く形成する必要があるため、雄スプラインシャフト16Aの軸方向長さが長くなるとともに、重量が大きくなる不具合が生じる。
特開2004−217095号公報
本発明は、摺動抵抗を減少させる被覆部を有し、被覆部をシェービング加工して雄スプラインの形状を仕上げ加工する伸縮軸であって、軸方向長さを短縮して重量を軽減した雄スプラインシャフトを有する伸縮軸を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、外周に雄スプラインが形成された雄スプラインシャフト、上記雄スプラインシャフトの雄スプラインに軸方向に相対摺動可能にかつ回転トルクを伝達可能に噛み合う雌スプラインが内周に形成された雌スプラインシャフト、上記雄スプラインシャフトの雄スプラインの歯面に被覆された摺動抵抗を減少させる被覆部、上記雄スプラインの被覆部をシェービング加工して余分な被覆部を削り落とし、雄スプラインの形状を仕上げ加工する伸縮軸であって、上記雄スプラインシャフトの端面に雄スプラインの位相と同一位相位置に、雄スプラインの歯数の約数の目印を加工し、上記目印を基準にして上記雄スプラインシャフトの位相を合わせて雄スプラインの被覆部をシェービング加工することを特徴とする伸縮軸である。
第2番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記目印が、上記雄スプラインシャフトの端面に加工するセンター孔と一体的に形成されていることを特徴とする伸縮軸である。
第3番目の発明は、第2番目の発明の伸縮軸において、上記センター孔が正多角錐に形成されていることを特徴とする伸縮軸である。
第4番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記目印が、上記雄スプラインシャフトの端面に加工するセンター孔の周囲に、センター孔から半径方向外側に離間して形成されていることを特徴とする伸縮軸である。
第5番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記雄スプラインシャフトが中空に形成され、上記目印が、上記雄スプラインシャフトの中空孔の内周面から端面に渡って形成されていることを特徴とする伸縮軸である。
第6番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記雄スプラインシャフトが中空に形成され、上記目印が、上記雄スプラインシャフトの端面に形成されていることを特徴とする伸縮軸である。
第7番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記目印が、上記雄スプラインシャフトの雄スプラインが形成されていない側の端面に形成されていることを特徴とする伸縮軸である。
本発明の伸縮軸では、雄スプラインシャフトの端面に雄スプラインの位相と同一位相位置に、雄スプラインの歯数の約数の目印を加工し、この目印を基準にして雄スプラインシャフトの位相を合わせて雄スプラインの被覆部をシェービング加工している。従って、被覆部から露出して雄スプラインを軸方向に長く形成する必要がなくなるため、雄スプラインシャフトの軸方向長さを短縮でき、雄スプラインシャフトの重量を軽減することが可能となる。
本発明の伸縮軸を有するステアリング装置の全体を示す斜視図である。 図1の中間シャフトの一部を切断した拡大側面図である。 図2の拡大断面図を示し、被覆部をコーティングした伸縮軸を示す拡大断面図である。 本発明の実施例1の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(b)は雄スプラインシャフトの要部を示す正面図、(a)は(b)の左側面図、(c)は(a)のA−A断面図である。 従来の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(b)は雄スプラインシャフトの要部を示す正面図、(a)は(b)の左側面図である。 本発明の実施例2の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)のセンター孔周辺の縦断面図である。 本発明の実施例3の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)のセンター孔周辺の縦断面図である。 本発明の実施例4の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)のセンター孔周辺の縦断面図である。 本発明の実施例5の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)のセンター孔周辺の縦断面図である。 本発明の実施例6の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)の縦断面図である。 本発明の実施例6の変形例1の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)の縦断面図である。 (a)は本発明の実施例6の変形例2の伸縮軸の雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は本発明の実施例6の変形例3の伸縮軸の雄スプラインシャフトの左側面図である。 (a)は本発明の実施例6の変形例4の伸縮軸の雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は本発明の実施例6の変形例5の伸縮軸の雄スプラインシャフトの左側面図である。 本発明の実施例7の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)の縦断面図である。 本発明の実施例8の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)の縦断面図である。 本発明の実施例9の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)の一部を断面した正面図である。 本発明の実施例10の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、(b)は(a)の一部を断面した正面図である。 本発明の実施例11の伸縮軸の雄スプラインシャフトの全体を示す正面図である。
以下、本発明の実施例1から実施例11について説明する。
図1は本発明の伸縮軸を有するステアリング装置の全体を示す斜視図であり、コラムアシスト型ラックピニオン式パワーステアリング装置である。図1に示すコラムアシスト型ラックピニオン式パワーステアリング装置は、ステアリングホイール11の操作力を軽減するために、コラム13に取付けた操舵補助部(電動アシスト機構)20の操舵補助力をステアリングシャフトに付与し、中間シャフト16を介して、ラックピニオン式のステアリングギヤ30のラックを往復移動させ、タイロッド32を介して舵輪を操舵する方式のパワーステアリング装置である。
図2は図1の中間シャフト16の一部を切断した拡大側面図である。図1、図2に示すように、上記操舵補助部20の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手15を介して、中間シャフト16の雌中間シャフト(以下雌スプラインシャフトと呼ぶ)16Bの後端部に連結している。また、この中間シャフト16の雄中間シャフト(以下雄スプラインシャフトと呼ぶ)16Aの前端部に、別の自在継手17を介して、ステアリングギヤ30の入力軸31を連結している。雌スプラインシャフト16Bには雌スプラインが形成され、雄スプラインシャフト16Aには雄スプラインが形成されて、スプライン係合している。
従って、雄スプラインシャフト16Aは雌スプラインシャフト16Bに対して、軸方向に相対摺動可能に、かつ、回転トルクを伝達可能に結合している。図示しないピニオンが、この入力軸31の前端部に形成されている。また、図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド32を移動させて、図示しない車輪を操舵する。本発明の実施例の伸縮軸は、中間シャフト16に適用するのが好ましいが、ステアリング装置の任意の伸縮軸に適用することができる。
図3は図2の拡大断面図を示し、被覆部をコーティングした伸縮軸を示す拡大断面図である。図2、図3に示すように、炭素鋼またはアルミニウム合金で成形された雌スプラインシャフト16Bは中空筒状に形成されており、その内周には、雌スプラインシャフト16Bの軸心から放射状に、複数の軸方向の雌スプライン41が、伸縮範囲(伸縮ストローク)の全長にわたって、等間隔に形成されている。
図3の例は、雄スプラインシャフト16Aの雄スプライン51に、雌スプラインシャフト16Bの雌スプライン41との間の摺動抵抗を減少させる被覆部61をコーティングした伸縮軸の例を示す。すなわち、回転トルクを伝達するための非円形の外周形状として、18個の軸方向の雄スプライン51を有する雄スプラインシャフト16Aには、雄スプライン51の軸方向の全長に、雌スプラインシャフト16Bの軸方向の雌スプライン41との間の摺動抵抗を減少させる被覆部61がコーティングされている。
被覆部61の材質は、ゴム、例えば、天然ゴム、合成ゴム、または、天然ゴムと合成ゴムの混合物のうちの少なくともいずれか一つで構成することが好ましい。すなわち、本発明は、相対的に摺動可能で、回転トルクを伝達可能な任意形状の雄シャフトと雌シャフトで構成される伸縮軸に適用することができる。
図4は本発明の実施例1の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図4(b)は雄スプラインシャフトの要部を示す正面図、図4(a)は図4(b)の左側面図、図4(c)は図4(a)のA−A断面図である。図4に示すように、実施例1の雄スプラインシャフト16Aは中実シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの雄スプライン51の軸方向の全長に、被覆部61を形成する。雄スプラインシャフト16Aの左端面(雄スプライン51が形成されている側の端面)511には、雄スプラインシャフト16Aの中心にセンター孔71が形成されている。
左端面511には、センター孔71から半径方向外側に延びる一個の目印(凹部)711が、センター孔71と一体的に形成されている。目印711は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。従って、この目印711を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、雄スプライン51の被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
その結果、被覆部61よりも雄スプライン51を軸方向に長く形成する必要がなくなるため、雄スプラインシャフト16Aの軸方向長さを短縮でき、雄スプラインシャフト16Aの重量を軽減することが可能となる。また、センター孔71と目印711が一体的に形成されているため、雄スプラインシャフト16Aの中心と雄スプライン51の歯の位相を精度良く位置決めできるため、雄スプライン51のシェービング加工を精度良く行うことができる。
次に本発明の実施例2について説明する。図6は本発明の実施例2の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図6(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図6(b)は図6(a)のセンター孔周辺の縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2は実施例1の変形例であって、図6に示すように、実施例2の雄スプラインシャフト16Aも中実シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの左端面511には、雄スプラインシャフト16Aの中心にセンター孔72が形成されている。
左端面511には、センター孔72から半径方向外側に延びる三個の目印(凹部)721が、等間隔に、センター孔72と一体的に形成されている。目印721は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。すなわち、実施例2は、雄スプライン51の歯数が3の倍数の時に適用する。従って、この目印721を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
その結果、被覆部61よりも雄スプライン51を軸方向に長く形成する必要がなくなるため、雄スプラインシャフト16Aの軸方向長さを短縮でき、雄スプラインシャフト16Aの重量を軽減することが可能となる。また、センター孔72と目印721が一体的に形成されているため、雄スプラインシャフト16Aの中心と雄スプライン51の歯の位相を精度良く位置決めできるため、雄スプライン51のシェービング加工を精度良く行うことができる。
次に本発明の実施例3について説明する。図7は本発明の実施例3の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図7(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図7(b)は図7(a)のセンター孔周辺の縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
図7に示すように、実施例3の雄スプラインシャフト16Aも中実シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの左端面511には、雄スプラインシャフト16Aの中心にセンター孔73が形成されている。
センター孔73は、正四角錐に形成されている。センター孔73の四個の頂点(目印)731は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。すなわち、実施例3は、雄スプライン51の歯数が4の倍数の時に適用する。従って、この頂点(目印)731を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
次に本発明の実施例4について説明する。図8は本発明の実施例4の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図8(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図8(b)は図8(a)のセンター孔周辺の縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例4は実施例3の変形例であって、図8に示すように、実施例4の雄スプラインシャフト16Aも中実シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの左端面511には、雄スプラインシャフト16Aの中心にセンター孔74が形成されている。
センター孔74は、正三角錐に形成されている。センター孔74の三個の頂点(目印)741は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。すなわち、実施例4は、雄スプライン51の歯数が3の倍数の時に適用する。従って、この頂点(目印)741を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。センター孔は、実施例3、実施例4以外の正多角錐に形成してもよい。
次に本発明の実施例5について説明する。図9は本発明の実施例5の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図9(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図9(b)は図9(a)のセンター孔周辺の縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
図9に示すように、実施例5の雄スプラインシャフト16Aも中実シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの左端面511には、雄スプラインシャフト16Aの中心にセンター孔75が形成されている。
センター孔75は、花びら状に形成されている。センター孔75の六個の頂点(目印)751は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。すなわち、実施例5は、雄スプライン51の歯数が6の倍数の時に適用する。従って、この頂点(目印)751を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。センター孔75の花びらの数は、任意の数に形成することができる。
次に本発明の実施例6について説明する。図10は本発明の実施例6の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図10(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図10(b)は図10(a)の縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
図10に示すように、実施例6の雄スプラインシャフト16Aは上記実施例とは異なり、中空シャフトで、中空孔の内周面512から端面511に渡って、一個の目印(凹部)761が形成されている。目印761は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。従って、この目印761を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
次に本発明の実施例6の変形例について説明する。図11は本発明の実施例6の変形例1の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図11(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図11(b)は図11(a)の縦断面図である。図12(a)は本発明の実施例6の変形例2の伸縮軸の雄スプラインシャフトの左側面図、図12(b)は本発明の実施例6の変形例3の伸縮軸の雄スプラインシャフトの左側面図である。図13(a)は本発明の実施例6の変形例4の伸縮軸の雄スプラインシャフトの左側面図、図13(b)は本発明の実施例6の変形例5の伸縮軸の雄スプラインシャフトの左側面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
すなわち、図11に示すように、変形例1の雄スプラインシャフト16Aは、中空孔の内周面512から端面511に渡って、二個の目印(凹部)761、761が等間隔に形成されている。図12(a)に示すように、変形例2の雄スプラインシャフト16Aは、中空孔の内周面512から端面511に渡って、三個の目印(凹部)761〜761が等間隔に形成されている。図12(b)に示すように、変形例3の雄スプラインシャフト16Aは、中空孔の内周面512から端面511に渡って、四個の目印(凹部)761〜761が等間隔に形成されている。
図13(a)に示すように、変形例4の雄スプラインシャフト16Aは、中空孔の内周面512から端面511に渡って、六個の目印(凹部)761〜761が等間隔に形成されている。図13(b)に示すように、変形例5の雄スプラインシャフト16Aは、中空孔の内周面512から端面511に渡って、二個の目印(凹部)761、761が不等間隔に形成されている。変形例5に示すように、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成することが可能であれば、目印761を不等間隔に形成してもよい。
目印761は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。従って、この目印761を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
次に本発明の実施例7について説明する。図14は本発明の実施例7の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図14(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図14(b)は図14(a)の縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
図14に示すように、実施例7の雄スプラインシャフト16Aは中空シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの端面511に、一個の目印(凹部)771が形成されている。目印771は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。従って、この目印771を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
次に本発明の実施例8について説明する。図15は本発明の実施例8の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図15(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図15(b)は図15(a)の縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
図15に示すように、実施例8の雄スプラインシャフト16Aは中空シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの左端面511側には、雄スプラインシャフト16Aの内周面512にセンター孔78が形成されている。左端面511には、センター孔78から半径方向外側に延びる一個の目印(凹部)781が、センター孔78と一体的に形成されている。目印781は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。従って、この目印781を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
次に本発明の実施例9について説明する。図16は本発明の実施例9の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図16(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図16(b)は図16(a)の一部を断面した正面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
図16に示すように、実施例9の雄スプラインシャフト16Aは中実シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの左端面511には、雄スプラインシャフト16Aの中心にセンター孔79が形成されている。
左端面511には、センター孔79の周囲に、センター孔79から半径方向外側に離間して、半径方向外側に延びる一個の目印(凹部)791が形成されている。目印791は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。従って、この目印791を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
次に本発明の実施例10について説明する。図17は本発明の実施例10の伸縮軸の雄スプラインシャフトを示し、図17(a)は雄スプラインシャフトの左側面図、図17(b)は図17(a)の一部を断面した正面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
図17に示すように、実施例10の雄スプラインシャフト16Aは中実シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの左端面511には、雄スプラインシャフト16Aの中心にセンター孔81が形成されている。
左端面511には、センター孔81から半径方向外側に延びる一個の目印(凹部)811が、センター孔81と一体的に形成されている。目印811は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。従って、この目印811を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
次に本発明の実施例11について説明する。図18は本発明の実施例11の伸縮軸の雄スプラインシャフトの全体を示す正面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
図18に示すように、実施例11の雄スプラインシャフト16Aは中実シャフトで、雄スプラインシャフト16Aの右端面(雄スプライン51が形成されていない側の端面)513には、雄スプラインシャフト16Aの中心にセンター孔71が形成されている。
センター孔71は実施例1のセンター孔71と同一形状を有している。すなわち、右端面513には、センター孔71から半径方向外側に延びる一個の目印(凹部)711が、センター孔71と一体的に形成されている。目印711は、雄スプライン51の歯数の約数になっており、雄スプライン51の歯の位相と同一位相位置に形成されている。すなわち、目印711を形成する箇所は、雄スプライン51が形成されている側の端面に限定されるものではない。従って、この目印711を基準にして雄スプラインシャフト16Aの位相を合わせ、被覆部61をシェービング加工して余分な被覆部61を削り落とし、雄スプライン51の形状を仕上げ加工することができる。
上記実施例では、スプラインを有する伸縮軸に適用した例について説明したが、セレーションを有する伸縮軸に適用してもよい。また、上記実施例では、中間シャフト16に本発明を適用した例について説明したが、ステアリングシャフト等、ステアリング装置を構成する任意の伸縮軸に適用することができる。また、上記実施例では、操舵補助部(電動アシスト機構)20を有するステアリング装置に適用した例について説明したが、操舵補助部の無いステアリング装置に適用してもよい。
11 ステアリングホイール
13 コラム
15 自在継手
16 中間シャフト
16A 雄中間シャフト(雄スプラインシャフト)
16B 雌中間シャフト(雌スプラインシャフト)
17 自在継手
20 操舵補助部(電動アシスト機構)
23 出力軸
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
41 雌スプライン
51 雄スプライン
511 左端面(雄スプラインが形成されている側の端面)
512 内周面
513 右端面(雄スプラインが形成されていない側の端面)
61 被覆部
71 センター孔
711 目印
72 センター孔
721 目印
73 センター孔
731 頂点(目印)
74 センター孔
741 頂点(目印)
75 センター孔
751 頂点(目印)
761 目印
771 目印
78 センター孔
781 目印
79 センター孔
791 目印
81 センター孔
811 目印

Claims (7)

  1. 外周に雄スプラインが形成された雄スプラインシャフト、
    上記雄スプラインシャフトの雄スプラインに軸方向に相対摺動可能にかつ回転トルクを伝達可能に噛み合う雌スプラインが内周に形成された雌スプラインシャフト、
    上記雄スプラインシャフトの雄スプラインの歯面に被覆された摺動抵抗を減少させる被覆部、
    上記雄スプラインの被覆部をシェービング加工して余分な被覆部を削り落とし、雄スプラインの形状を仕上げ加工する伸縮軸であって、
    上記雄スプラインシャフトの端面に雄スプラインの位相と同一位相位置に、雄スプラインの歯数の約数の目印を加工し、
    上記目印を基準にして上記雄スプラインシャフトの位相を合わせて雄スプラインの被覆部をシェービング加工すること
    を特徴とする伸縮軸。
  2. 請求項1に記載された伸縮軸において、
    上記目印が、
    上記雄スプラインシャフトの端面に加工するセンター孔と一体的に形成されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  3. 請求項2に記載された伸縮軸において、
    上記センター孔が正多角錐に形成されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  4. 請求項1に記載された伸縮軸において、
    上記目印が、
    上記雄スプラインシャフトの端面に加工するセンター孔の周囲に、センター孔から半径方向外側に離間して形成されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  5. 請求項1に記載された伸縮軸において、
    上記雄スプラインシャフトが中空に形成され、
    上記目印が、
    上記雄スプラインシャフトの中空孔の内周面から端面に渡って形成されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  6. 請求項1に記載された伸縮軸において、
    上記雄スプラインシャフトが中空に形成され、
    上記目印が、
    上記雄スプラインシャフトの端面に形成されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  7. 請求項1に記載された伸縮軸において、
    上記目印が、
    上記雄スプラインシャフトの雄スプラインが形成されていない側の端面に形成されていること
    を特徴とする伸縮軸。
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