JP6528350B2 - 無線機装置、無線機、通信端末、および通信方法 - Google Patents

無線機装置、無線機、通信端末、および通信方法 Download PDF

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本発明は無線機装置に関したものであり、特には、近距離無線通信機能を有する無線機装置やこの種の無線機装置を構成する無線機や無線ヘッドセット、または通信方法に関する。
従来から、無線機装置として、PTT(Push To Talk)スイッチ付き無線機と、使用者の便宜が図れるPTTスイッチ付きヘッドセットとを備えたものがある。この種の無線機装置においては、上記ヘッドセットを無線化してさらに利便性を高めたい、という要望がある。
このような要望を応えるべく、無線機装置として、ブルーツース(登録商標)通信規格等の近距離無線通信規格に準拠した無線ヘッドセットと無線機とを組み合わせたものが開発されている。
特開2008−141744号公報
無線ヘッドセットを用いて無線機装置でPTT機能を実現するため、無線機と無線ヘッドセットとに、相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信モジュールがそれぞれ組み込まれる。
無線機に組み込まれる近距離無線通信モジュールは、MCU(マイクロコントーラユニット)を備える。MCUは、近距離無線のリンク等を管理するHCIファームウェア層(HCI:ホストコントローラインターフェイスを含む)と、ホストソフトウェア及びこのホストソフトウェア上で動作するアプリケーション層とを含む。
一方、近距離無線通信によるPTT機能を実現するためには、近距離無線通信規格にPTT機能に関する規定があるのが好ましいが、現在の近距離無線通信規格にはそのような規定はない。そのため、近距離無線通信によるPTT機能を実現するための専用の無線シリアル通信コマンド(以下、PTTコマンドと称する)を用意する必要がある。このPTTコマンドは、PTT機能を実現するための独自のコマンドをSPP(Serial Port Profil)を用いることで実現できる。SPPとは、近距離無線通信規格であるブルーツースのプロファイルの一つで、仮想シリアルポートを用いて二台のデバイスを接続するためのものである。SPPを用いて受け取った既存の無線シリアル通信コマンドやPTTコマンドは前記アプリケーション層に実装されるソフトウェアで処理される。ところが、現在の近距離無線通信では、HCIファームウェア層で実行される処理が、アプリケーション層で実行される処理より高い優先順位となっている。
このような優先順位が設定されているため、アプリケーション層で処理されるPTTコマンドの処理に遅れが生じてしまい、このことが近距離無線通信によってPTT機能を実現するうえでの障害となっている。
特に、無線ヘッドセットを用いたPTT処理を近距離無線通信を介して行う場合、無線ヘッドセットと無線機との間では、無線シリアル通信に関するコマンドとともに音声データ通信等も行われる。しかしながら、現在の近距離無線通信では、音声データ通信処理は無線シリアル通信に関するコマンドの処理より優先順位が高い。そのため、無線シリアル通信に関するコマンドの処理に優先して音声データ処理が行われるため、さらに通信の高速化が困難になるという問題がある。
以上説明した無線シリアル通信の遅延は、具体的には、操作者が無線ヘッドセットに向かって発声した音声信号を受信した無線機において、その音声信号の送信処理に遅れが生じてしまい、その結果、無線機が他の無線機に向かって無線送信する音声信号の先頭部分が切除されてしまう、いわゆる頭切れ音声送信を発生させてしまう。
そこで、本発明は、無線機におけるデータの送信処理の遅延を考慮した発声のタイミングを無線ヘッドセットの操作者に報知することで、上述したPTTコマンドの処理の遅れによる不具合を解消することを目的としてなされたものである。
本発明の無線機装置は、他の無線機との間で無線通信を行う無線機と、前記無線機との間で前記無線通信とは異なる近距離無線通信により通信する通信端末とを備える無線機装置であって、
前記無線機と前記通信端末とは、前記近距離無線通信による相互通信を可能とする近距離無線通信モジュールをそれぞれ備え、
通信端末側の前記近距離無線通信モジュールは、少なくとも前記無線機の前記無線通信を送信状態または受信状態に切り換える制御信号と、音声信号とを、前記近距離無線通信により前記無線機に送信し、
無線機側の前記近距離無線通信モジュールは、前記通信端末が送信する前記制御信号を受信して解釈し、解釈した結果を前記無線機の制御部に出力し、
前記通信端末は、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを当該通信端末の操作者に報知する報知手段を備え、
前記無線機の前記制御部は、前記解釈した結果に基づいて前記無線機の前記無線通信が送信状態になると、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを前記無線機側の前記近距離無線通信モジュールを介して前記通信端末に通知し、
前記通信端末の報知手段は、前記制御部からの通知に基づいて、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを前記操作者に通知する。
本発明の無線機は、
他の無線機との間で無線通信を行うとともに、前記無線通信とは異なる近距離無線通信により通信端末との間で通信する無線機であって、
前記通信端末との間で前記近距離無線通信による相互通信を可能とする近距離無線通信モジュールと、制御部とを備え、
前記近距離無線通信モジュールは、前記通信端末が送信する当該無線機の前記無線通信を送信状態または受信状態に切り換える制御信号を受信して解釈し、解釈した結果を前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記無線通信が送信状態になると、前記無線通信が送信状態になったことを前記近距離無線通信モジュールを介して前記通信端末に通知する。
本発明の通信端末は、
他の無線機との間で無線通信を行う無線機との間で、前記無線通信とは異なる近距離無線通信により通信する通信端末であって、
前記近距離無線通信による前記無線機との相互通信を可能とする近距離無線通信モジュールと、報知手段とを備え、
前記近距離無線通信モジュールは、少なくとも前記無線機の前記無線通信を送信状態または受信状態に切り換える制御信号と、音声信号とを、前記近距離無線通信により前記無線機に送信するとともに、前記制御信号を受信した前記無線機が前記近距離無線通信により送信する通知を受信し、
前記通知は、前記制御信号に基づいて前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを通知するものであり、
前記報知手段は、前記通知に基づいて、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを当該通信端末の操作者に報知する。
本発明の通信方法は
他の無線機との間で無線通信を行う無線機が、前記無線通信とは異なる近距離無線通信により通信端末との間で通信する方法であって、
前記通信端末が、少なくとも前記無線機の前記無線通信を送信状態または受信状態に切り換える制御信号と、音声信号とを、前記近距離無線通信により前記無線機に送信する送信ステップと、
前記無線機が、前記通信端末が送信する前記制御信号を受信して解釈し、解釈した結果を、前記無線機の制御部に出力する出力ステップと、
前記通信端末が、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを当該通信端末の操作者に報知する報知ステップと、
前記出力ステップで出力する前記解釈した結果に基づいて前記無線機の無線通信が送信状態になると、前記無線機の無線通信が送信状態になったことを前記通信端末に通知する通知ステップと、
を含み、
前記報知ステップでは、前記通知ステップの通知に基づいて、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを前記操作者に通知する。
これにより、報知手段による報知動作が実施される以前に操作者が送信音声を発声することが防止される。その結果、頭切れ音声送信といった不都合は生じなくなる。
本発明によれば、無線機におけるデータの処理の遅延を考慮した発声のタイミングを通信端末の操作者に報知することで、PTTコマンド処理の遅れに起因して生じる操作上の不具合(送信音声の頭切れ等)が解消された。
本発明の一実施形態にかかる無線機装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の無線機装置の要部の構成を示すブロック図である。
以下に、本発明にかかる無線機を、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説明する。
図1、図2に示したブロック図において、1は無線機であり、2は近距離無線通信を介して無線機1を遠隔操作する機能を有する通信端末の一例である無線ヘッドセットであり、3は無線機1と無線ヘッドセット2とからなる無線機装置である。無線機1は、図示しない他の無線機との間で無線通信する無線通信機能を備えるほかに、無線ヘッドセット2との間でブルーツース通信等の近距離無線通信を行う機能を有する。無線ヘッドセット2は、操作者の頭部に装着されて、無線機1との間で近距離無線通信を介して音声データの送受を行う装置であって、近距離無線通信モジュール2aとPTT(Push To Talk)スイッチ2bとイヤホンまたはヘッドホン2cとマイクロホン2dと近距離無線アンテナ2eと、報知手段2fと、報知ランプ2gを備える。なお、図1においては、イヤホンまたはヘッドホン2cの一例として片耳用ヘッドホンを図示している。
無線機1は、無線ヘッドセット2との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信モジュール4と、無線機全体を制御するとともに本発明における制御部として機能するCPU5と、図示しない他の無線機との間で無線通信を行う無線部6と、無線機1の操作に関する表示並びに無線機操作者による操作入力を受け付ける表示/操作部7と、無線ヘッドセット2との間で近距離無線の送受信を行う近距離無線アンテナ8と、図示しない他の無線機との間で無線の送受信を行う無線アンテナ9とを備える。
近距離無線通信モジュール4は、マイクロコントロ−ルユニット(以下、MCUと称する)10を備える。MCU10は、HCIファームウェア層10aとアプリケーション層10bとを備える。アプリケーション層10bに実装されるソフトウェアはバーチャルマシン(以下、VMと称する)の管理下で動作する。VMは、MCU10上において、HCIファームウェア層10aやアプリケーション層10bの動作をエミュレートするソフトウェアやフレームワークである。HCIファームウェア層10aには、HCI(ホストコントローラインタフェース)のプロトコルで動作するHCIファームウェアが実装されている。HCIファームウェアには、近距離無線通信の通信制御を行うソフトウェアが含まれる。
アプリケーション層10bには、ホストソフトウェアおよびホスト上で動作するアプリケーションが実装されている。アプリケーション層10bに実装されているアプリケーションには、UARTコントローラ13が含まれる。UARTコントローラ13は、近距離無線通信によるPTT機能を実現するための無線シリアル通信コマンド等の送信を行うUARTの制御を行う。
UARTコントローラ13は、MCU10と無線機1のCPU5等との間で送受されるシリアルデータの通信制御を行う。無線機1のCPU5は制御部を構成する。
次に、無線ヘッドセット2を用いた無線機1におけるPTT(Push To Talk)機能の実行処理を説明する。
まず、操作者が無線機1の表示/操作部7等を操作することで、無線ヘッドセット2においてPTTスイッチ2bにおける第1、第2の機能のどちらを実行するかを設定する。ここで、第1の機能とは、無線ヘッドセット2のPTTスイッチ2bの押圧時には無線機1を送信状態にし、PTTスイッチ2bの非押圧時には無線機1を受信状態にする機能(PTT機能)である。第2の機能とは、PTTスイッチ2bの押圧毎には無線機1を送信状態と受信状態とに順次切り換える機能(ワンタッチPTT機能)である。第1の機能および第2の機能のいずれかが設定されると、無線機1から近距離無線通信を用いて無線ヘッドセット2に通知される。
設定された第1、第2の機能は表示/操作部7に表示されており、操作者は機能を目視により確認することが可能となる。また、送信状態であるのかもしくは受信状態であるのかも、表示/操作部7に表示されており、操作者は表示/操作部7を目視することで確認することが可能となる。
以上の初期設定処理を完了すると、操作者は、無線ヘッドセット2を操作者自身の頭部に装着したうえで無線ヘッドセット2のPTTスイッチ2b等を用いて無線機1を近距離無線通信を用いて操作する。
まず、第1の機能状態における送信処理の前段を説明する。この場合、操作者は、表示/操作部7の表示により第1の機能状態であることを確認すると、無線ヘッドセット2のPTTスイッチ2bを押圧操作しかつスイッチ2bの押圧状態を維持しながらマイクロホン2dに向かって発声する。すると、マイクロホン2dで音声から変換された電気信号からなる音声信号が、近距離無線通信モジュール2aにおいて近距離無線信号(音声)に変換されて近距離無線アンテナ2eから無線機1に向けて送信される。近距離無線アンテナ8を介して上記近距離無線信号(音声)を受信したMCU10は、その近距離無線信号(音声)を電気信号(音声)に変換したうえで音声データ処理用のソフトウェア(以下、音声処理ソフトウェアと称する)に送る。
次に、第2の機能状態における送信処理の前段を説明する。この場合、操作者は、表示/操作部7の表示により第2の機能状態であることを確認すると、無線ヘッドセット2のPTTスイッチ2bを1回押圧操作することで、次にPTTスイッチ2bを押圧操作するまでの間、PTTスイッチ2bの非押圧状態を維持しながらマイクロホン2dに向かって送話処理を行う。すると、マイクロホン2dで音声から変換された電気信号からなる音声信号が、近距離無線通信モジュール2aにおいて近距離無線信号(音声)に変換されたうえで、変換後の近距離無線信号(音声)が近距離無線アンテナ2eから無線機1に向けて送信される。
近距離無線アンテナ8を介して上記近距離無線信号(音声)を受信したMCU10は、その近距離無線信号(音声)を音声処理ソフトウェアで処理する。
なお、無線機装置3では操作者は、上述した発声をPTTスイッチ2bの押圧操作と同時に行うことはなく、後述する送信可能報知信号を受けて無線ヘッドセット2の報知手段2fが実施する報知動作を認知したのち行う。これは無線機装置3を操作するうえで重要なポイントである。
次に第1、第2の機能状態における送信処理の後段を説明する。上述した第1、第2の機能状態における送信処理の前段において、無線ヘッドセット2の近距離無線通信モジュール2aは、PTTスイッチ2bの押圧操作状態に応じた制御コマンドを近距離無線信号(データ)として近距離無線アンテナ2eを介して無線機1に送信する。
無線機1側の近距離無線通信モジュール4のMCU10は、近距離無線アンテナ8を介して無線ヘッドセット2からこの近距離無線信号(データ)を受信すると、受信した近距離無線信号(データ)を解釈し、無線機1の制御を行うための制御コマンドである、または、無線アンテナ9から電波として送信するデータ(例えば、音声データ)である、と判別すると、そのデータをUARTコントローラ13に送る。
UARTコントローラ13は、受け取ったデータをUARTを介してCPU5に送る。CPU5は受け取ったデータに基づき、無線機1の制御やデータ処理を行う。
CPU5は、設定された第1の機能/または第2の機能のいずれかに応じ、UARTを介して受け取ったデータがPTTスイッチ2bの押圧/非押圧操作を示すコマンドである場合、当該コマンドに基づいて、PTTスイッチ2bが押圧/または非押圧操作状態のいずれの状態であるのかを検知し、無線部6を送信状態/または受信状態のいずれの状態とするかを判断する。
具体的には、以下の二つの状態である場合、CPU5は、無線機1を送信状態となるよう制御する。
・無線機1の設定が第1の機能であり、かつ現在、PTTスイッチ2bは押圧状態である。
または、
・無線機1の設定が第2の機能であり、かつ最直近にPTTスイッチ2bの押圧操作がない状態、または、無線部6が受信状態においてPTTスイッチ12bが1回押圧操作されたときである。つまり、PTTスイッチ12bの押圧操作が、奇数回なされたときである。
一方、以下の二つの状態である場合、CPU5は、無線機1は受信状態にある、と判断する。
・無線機1の設定が第1の機能状態であり、かつ現在、PTTスイッチ2bは非押圧状態である。
または、
・無線機1の設定が第2の機能状態であり、PTTスイッチ2bの押圧操作が一度もなされていない、または、PTTスイッチ2bの押圧操作が、偶数回されたときである。
第1、第2のパターンの場合、CPU5は、上記条件を参照することで、送信/受信のいずれの状態であるかを判断する。そして、送信状態であると判断した場合、送信処理を実行する。
なお、本発明は無線機1における受信処理に特徴を有していないので、受信処理についてはその説明を省略する。
以上説明した送信処理においては、無線シリアル通信コマンドやPTTコマンドはアプリケーション層10bに実装されるソフトウェアで処理される。ところが、この無線機装置3における近距離無線通信では、HCIファームウェア層10aで実行される処理がアプリケーション層10bで実行される処理より高い優先順位となっており、このような優先順位が設定されているために、アプリケーション層10bで処理されるPTTコマンドの処理に遅れが生じてしまう。
このような処理の遅延が生じると、特に送信処理においては、先頭部分が切除された音声信号が送信されてしまう、いわゆる頭切れ音声送信が生じる可能性がある。本実施の形態の無線機装置3では、このような処理の遅延の影響を次のようにして排除している。
CPU5は、UARTを介して受け取ったデータ(コマンド)に基づいてPTTスイッチ2bが押圧/または非押圧操作状態のいずれの状態であるのかを検知したうえで、設定が第1の機能/または第2の機能のいずれであるのかを確認することで、送信状態/または受信状態のいずれの状態となるよう制御するかを判断する。CPU5がこの判断を下すまでに要する時間、すなわち、操作者が無線ヘッドセット2のPTTスイッチ2bを押圧操作してから、無線機1のCPU5が送信状態/受信状態のいずれの状態となるよう制御するかを判断するまでに要する時間は、比較的長時間となる。これは、MCU10でコマンドを解釈するための処理優先度が低いためである。
そこで、CPU5は、上述した判断により送信状態であると判断すると、すぐさま送信可能報知信号(本発明の通知に相当する)を生成し、生成した送信可能報知信号を近距離無線アンテナ8を介した近距離無線通信で無線ヘッドセット2に送信する。
送信可能報知信号を受信した無線ヘッドセット2の近距離無線通信モジュール2aは、送信可能報知信号を報知手段2fに送る。送信可能報知信号を受けた報知手段2fは、イヤホンまたはヘッドホン2cによる報知音発音や人工音声発声、もしくは報知ランプ2gを点灯する等の報知動作を実施することで、無線機装置3の操作者に音声送信が可能となったことを報知する。報知を受けた操作者は、その時点からマイクロホン2dに向けて通信を希望する音声を発声することで、音声送信を開始する。
これにより、報知手段2fによる報知動作が実施される以前に操作者が送信音声を発声することが抑制される。その結果、頭切れ音声送信といった不都合は生じなくなる。
上述した実施の形態では、CPU5が発した送信可能報知信号を受けた報知手段2fが報知動作を行っている。つまり、報知手段2fの報知動作のトリガとして、CPU5が発した送信可能報知信号が用いられていた。他の実施の形態として、次のようなものがある。すなわち、近距離無線通信モジュール2aが音声送信を指示するデータ(コマンド)を近距離無線通信を介して送信してからCPU5が音声送信状態であることを判断するまでに要する時間長は、前もって予備的な計測等を実施することで、事前に想定することができる。なお、この時間長は操作者が送話を待機しなければならない時間長であるため、以下、送話待機時間長と称する。そこで、報知手段2fは、CPU5が発する送信可能報知信号を報知動作のトリガとして用いることなく、次のようにして報知動作を行う。すなわち、報知手段2fは、送話待機時間長を予め想定して記憶しておく。そのうえで、近距離無線通信モジュール2aは、無線機1に送信を指示するデータを送信すると同時に、送信通知信号を報知手段2fに送る。送信通知信号を受けた報知手段2fは、その信号受信時点からカウントし、上述した送話待機時間長が経過すると、前述した報知動作を実施する。
これにより、無線機1が送信可能であるかを判断する判断処理と、その判断処理に基づいた送信可能報知信号の送信処理とをCPU5が実施する必要がなくなり、その分、構成が簡素になる。
1 無線機
2 無線ヘッドセット
2a 近距離無線通信モジュール
2b PTTスイッチ
2c イヤホンまたはヘッドホン
2d マイクロホン
2e 近距離無線アンテナ
2f 報知手段
3 無線機装置
3a 近距離無線通信モジュール
3b 近距離無線アンテナ
4 近距離無線通信モジュール
5 CPU
6 無線部
7 表示/操作部
8 近距離無線アンテナ
9 無線アンテナ
10 MCU
10a HCIファームウェア層
10b アプリケーション層
13 UARTコントローラ

Claims (4)

  1. 他の無線機との間で無線通信を行う無線機と、前記無線機との間で前記無線通信とは異なる近距離無線通信により通信する通信端末とを備える無線機装置であって、
    前記無線機と前記通信端末とは、前記近距離無線通信による相互通信を可能とする近距離無線通信モジュールをそれぞれ備え
    通信端末側の前記近距離無線通信モジュールは、少なくとも前記無線機の前記無線通信を送信状態または受信状態に切り換える制御信号と、音声信号とを、前記近距離無線通信により前記無線機に送信し、
    無線機側の前記近距離無線通信モジュールは、前記通信端末が送信する前記制御信号を受信して解釈し、解釈した結果を前記無線機の制御部に出力し、
    前記通信端末は、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを当該通信端末の操作者に報知する報知手段を備え、
    前記無線機の前記制御部は、前記解釈した結果に基づいて前記無線機の前記無線通信が送信状態になると、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを前記無線機側の前記近距離無線通信モジュールを介して前記通信端末に通知し、
    前記通信端末の報知手段は、前記制御部からの通知に基づいて、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを前記操作者に通知する、
    ことを特徴とする無線機装置。
  2. 他の無線機との間で無線通信を行うとともに、前記無線通信とは異なる近距離無線通信により通信端末との間で通信する無線機であって、
    前記通信端末との間で前記近距離無線通信による相互通信を可能とする近距離無線通信モジュールと、制御部とを備え、
    前記近距離無線通信モジュールは、前記通信端末が送信する当該無線機の前記無線通信を送信状態または受信状態に切り換える制御信号を受信して解釈し、解釈した結果を前記制御部に出力し、
    前記制御部は、前記制御信号に基づいて前記無線通信が送信状態になると、前記無線通信が送信状態になったことを前記近距離無線通信モジュールを介して前記通信端末に通知する、
    ことを特徴とする無線機。
  3. 他の無線機との間で無線通信を行う無線機との間で、前記無線通信とは異なる近距離無線通信により通信する通信端末であって、
    前記近距離無線通信による前記無線機との相互通信を可能とする近距離無線通信モジュールと、報知手段とを備え、
    前記近距離無線通信モジュールは、少なくとも前記無線機の前記無線通信を送信状態または受信状態に切り換える制御信号と、音声信号とを、前記近距離無線通信により前記無線機に送信するとともに、前記制御信号を受信した前記無線機が前記近距離無線通信により送信する通知を受信し、
    前記通知は、前記制御信号に基づいて前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを通知するものであり、
    前記報知手段は、前記通知に基づいて、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを当該通信端末の操作者に報知する、
    ことを特徴とする通信端末。
  4. 他の無線機との間で無線通信を行う無線機が、前記無線通信とは異なる近距離無線通信により通信端末との間で通信する方法であって、
    前記通信端末が、少なくとも前記無線機の前記無線通信を送信状態または受信状態に切り換える制御信号と、音声信号とを、前記近距離無線通信により前記無線機に送信する送信ステップと、
    前記無線機が、前記通信端末が送信する前記制御信号を受信して解釈し、解釈した結果を、前記無線機の制御部に出力する出力ステップと、
    前記通信端末が、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを当該通信端末の操作者に報知する報知ステップと、
    前記出力ステップで出力する前記解釈した結果に基づいて前記無線機の無線通信が送信状態になると、前記無線機の無線通信が送信状態になったことを前記通信端末に通知する通知ステップと、
    を含み、
    前記報知ステップでは、前記通知ステップの通知に基づいて、前記無線機の前記無線通信が送信状態になったことを前記操作者に通知する、
    ことを特徴とする通信方法。
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