JP6527651B1 - 穿孔用具、穿孔方法、及び、当該穿孔用具を用いた支柱設置方法 - Google Patents

穿孔用具、穿孔方法、及び、当該穿孔用具を用いた支柱設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支柱の立設工事等を迅速に行うことが可能な穿孔用具等を提供する。【解決手段】穿孔用具は、支柱等の設置対象部材が固定される躯体部(プラットホーム等)の設置領域内に固定用のコアを穿孔するための穿孔用具であり、昇降自在のドリル部を備える穿孔機が搭載される穿孔機搭載部11と、前記ドリル部を挿入可能な窓枠状に切り欠かれた切欠き部12と、穿孔機搭載部11と切欠き部12との間に設けられ、前記設置領域内の躯体部に連結される棒状のアンカー部材を回転自在に挿入可能な据付用孔13と、を備える穿孔機搭載用プレート1を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、穿孔用具、穿孔方法、及び、当該穿孔用具を用いた支柱設置方法に関し、特に、ベースプレートを備える支柱を設置する際に用いられて好適な穿孔用具、穿孔方法、及び、当該穿孔用具を用いた支柱設置方法に関する。
新幹線等のプラットホームには、線路内への旅客の転落や通行車両との接触等を防止するため、線路に面するように固定柵が構築されているものがある。固定柵を構築するため、線路に面するホーム端には、所定の間隔で支柱が立設されている。
このような支柱(設置対象部材)には、その基端部にベースプレートを備え、ボルト等の固定用金具を用いてベースプレートを躯体部(プラットホーム)に固定することにより、支柱を立設するようにしたものがある。ベースプレートを躯体部に固定するための前工程として、コアドリル(以下「穿孔機」という。)を用いて、支柱の設置領域内に設定された複数の穿孔対象位置のそれぞれに、固定用金具を装着するためのコアが穿孔される。
図11は、昇降自在のドリル部31を備える穿孔機3を用いて、従来の方法により、プラットホーム9の凹部93に固定用のコア95を複数穿設した状態を示す部分断面図である。図11に示すように、プラットホーム9上に支柱を立設する場合には、通行の便宜上、支柱の設置領域内にあるタイル91を切り出す等してベースプレートが収容可能な凹状に窪んだ凹部93を形成し、この凹部93底面上にベースプレートを固設して埋設することにより、支柱の周囲を平坦に形成する場合がある。穿孔機3は昇降(前後進)可能なドリル部31を備えており、ドリル部31の先端が穿孔対象位置の上方に配置されるように穿孔機3を設置した後、ドリル部31を降下(前進)させてスラブ92の穿孔対象位置を削孔し、スラブ92の裏面側に貫通するコア95を順次穿孔する。次いで、穿孔機3を撤去して、ベースプレートを凹部93内に配置し、固定用金具を用いて、プラットホームのスラブ92にベースプレートを固定して支柱を立設する。その後、凹部93内に無収縮モルタル等を充填して硬化させることにより、ホーム面96下にベースプレートを埋設して支柱の周囲を平坦に形成する。
穿孔機3をホーム面96上に据え付けるため、穿孔機装着用のアンカーボルト8をホーム面96上に立設する場合がある。アンカーボルト8を立設するため、タイル91面上にはアンカー孔94が穿孔される。穿孔対象位置はベースプレートに設けられた固定用孔の位置に応じて設定される。ベースプレートに複数の固定用孔が設けられている場合には、各固定用孔に対応するそれぞれの位置にコアを穿孔するため、都度、穿孔機3の据付位置を変える必要がある。従来の方法によると、穿孔機3の据付位置にあわせて、図11に示すように、アンカーボルト8を立設するためのアンカー孔94を複数穿設する必要があった。
ホーム面96上にアンカー孔94が開口したままでは旅客がつまずいて転倒するおそれがあるため、穿孔機3撤去後にアンカー孔94を補修する必要が生じる。この点、アンカーボルトを利用しないで、コアドリルを据え付けるための手段として、特許文献1に開示される技術が知られている。
特開2009−148981号公報
プラットホームのような工事可能時間が限られている場所では、各種工事を迅速に行うことが求められる。この点、特許文献1に開示される技術は、両側面の有るコンクリート部、いわば突出部のあるコンクリート部の上にコアドリルを据え付ける際に用いられることを想定した技術に過ぎず、プラットホームのような平坦な場所に穿孔機を設置する際に適用可能な技術ではなく、また、穿孔対象位置が複数ある場合には、都度、穿孔機の据付位置を変える必要が生じ、煩雑である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、支柱の立設工事等を迅速に行うことが可能な、穿孔用具、穿孔方法、及び、当該穿孔用具を用いた支柱設置方法を提供することを目的とする。
本発明の穿孔用具は、
設置対象部材が固定される躯体部の設置領域内に固定用のコアを穿孔するための穿孔用具において、
昇降自在のドリル部を備える穿孔機が搭載される穿孔機搭載部と、
前記ドリル部を挿入可能な窓枠状に切り欠かれた切欠き部と、
前記穿孔機搭載部と前記切欠き部との間に設けられ、前記設置領域内の躯体部に連結される棒状のアンカー部材を回転自在に挿入可能な据付用孔と、
を備える穿孔機搭載用プレートを有することを特徴とする。
なお、前記削孔用具は、
前記据付用孔が間隔をあけて複数設けられており、
複数の前記据付用孔のうちいずれか1つに前記アンカー部材が挿入されるものであっても良い。
あるいは、前記削孔用具は、
前記穿孔機搭載用プレートに加えて、
前記アンカー部材としての全ネジボルトを有し、
前記穿孔機搭載用プレートの表面には、前記据付用孔に連通するとともに前記全ネジボルトが螺入されるナットが固設されているようにしても良い。
あるいは、前記穿孔用具は、
前記穿孔機搭載部には前記穿孔機が装着される搭載用ボルトが立設されているものであっても良い。
本発明の穿孔方法は、前記穿孔用具を用いた穿孔方法であって、
前記躯体部の前記設置領域内に第1のアンカー孔を形成する工程1と、
棒状のアンカー部材の先端を前記第1のアンカー孔に連結することにより、前記設置領域内に前記アンカー部材を立設する工程2と、
前記アンカー部材に対して前記据付用孔の1つを挿入することにより、前記アンカー部材を回転軸として、前記穿孔機搭載用プレートを前記躯体部に回転自在に取り付ける工程3と、
昇降自在のドリル部を備える穿孔機を、前記穿孔機搭載部に搭載する工程4と、
前記ドリル部を前記躯体部に衝突しない位置まで上昇させた状態で、未穿孔の穿孔対象位置の上方に前記切欠き部が配置される位置まで前記穿孔機搭載用プレートを回転させる工程5と、
前記ドリル部の先端を前記切欠き部内を通過させて、前記穿孔対象位置にコアを穿孔する工程6と、
前記切欠き部を上方に配置可能な穿孔対象位置の全てにコアを穿孔するまで、上記工程5及び工程6を繰り返す工程7と、
を含むことを特徴とする。
なお、前記削孔方法は、
前記据付用孔が間隔をあけて複数設けられており、
前記工程1〜前記工程7を実行した後、未穿孔の穿孔対象位置がある場合には、
前記工程3で挿入した据付用孔とは異なる据付用孔の1つに前記アンカー部材を挿入することにより、前記穿孔機搭載用プレートを前記躯体部に回転自在に取り付け直すステップaと、
未穿孔の穿孔対象位置の上方に前記切欠き部が配置される位置まで前記穿孔機搭載用プレートを回転させるステップbと、
前記ドリル部の先端を前記切欠き部内を通過させて、前記穿孔対象位置にコアを穿孔するステップcと、
を含む工程8を実行するものであっても良い。
すなわち、本発明に係る削孔方法は、
設置対象部材が固定される躯体部の設置領域内に固定用のコアを穿孔するための穿孔用具において、
昇降自在のドリル部を備える穿孔機が搭載される穿孔機搭載部と、
前記ドリル部を挿入可能な窓枠状に切り欠かれた切欠き部と、
前記穿孔機搭載部と前記切欠き部との間に設けられ、前記設置領域内の躯体部に連結される棒状のアンカー部材を回転自在に挿入可能な据付用孔と、
を備える穿孔機搭載用プレートを有する穿孔用具を用いた穿孔方法であって、
前記躯体部の前記設置領域内に第1のアンカー孔を形成する工程1と、
棒状のアンカー部材の先端を前記第1のアンカー孔に連結することにより、前記設置領域内に前記アンカー部材を立設する工程2と、
前記アンカー部材に対して前記据付用孔の1つを挿入することにより、前記アンカー部材を回転軸として、前記穿孔機搭載用プレートを前記躯体部に回転自在に取り付ける工程3と、
昇降自在のドリル部を備える穿孔機を、前記穿孔機搭載部に搭載する工程4と、
前記ドリル部を前記躯体部に衝突しない位置まで上昇させた状態で、未穿孔の穿孔対象位置の上方に前記切欠き部が配置される位置まで前記穿孔機搭載用プレートを回転させる工程5と、
前記ドリル部の先端を前記切欠き部内を通過させて、前記穿孔対象位置にコアを穿孔する工程6と、
前記切欠き部を上方に配置可能な穿孔対象位置の全てにコアを穿孔するまで、上記工程5及び工程6を繰り返す工程7と、
を含み、
前記据付用孔が間隔をあけて複数設けられており、
前記工程1〜前記工程7を実行した後、未穿孔の穿孔対象位置がある場合には、
前記工程3で挿入した据付用孔とは異なる据付用孔の1つに前記アンカー部材を挿入することにより、前記穿孔機搭載用プレートを前記躯体部に回転自在に取り付けるステップaと、
未穿孔の穿孔対象位置の上方に前記切欠き部が配置される位置まで前記穿孔機搭載用プレートを回転させるステップbと、
前記ドリル部の先端を前記切欠き部内を通過させて、前記穿孔対象位置にコアを穿孔するステップcと、
を含む工程8を実行することを特徴とする穿孔方法であっても良い。
あるいは、前記削孔方法は、
前記工程1〜前記工程7を実行した後、未穿孔の穿孔対象位置がある場合には、
前記設置領域内の前記第1のアンカー孔とは異なる位置に第2のアンカー孔を形成するステップと、
前記第1のアンカー孔から取り外した前記アンカー部材の先端を前記第2のアンカー孔に連結することにより、前記設置領域内に前記アンカー部材を立設し直すステップと、
を含む工程を実行した後、
前記工程3〜前記工程7を再度実行するものであっても良い。
本発明の支柱立設方法は、前記穿孔用具を用いて、支柱のベースプレートに設けられた固定用孔に連通するコアを前記設置領域内に設定された複数の穿孔対象位置に穿孔し、前記設置領域に前記支柱を立設する支柱立設方法であって、
前記ベースプレートを配置可能な凹部を前記躯体部に形成する工程Aと、
前記凹部底面にアンカー孔を形成する工程Bと、
棒状のアンカー部材の先端を前記アンカー孔に連結することにより、前記凹部内に前記アンカー部材を立設する工程Cと、
前記アンカー部材に対して前記据付用孔の1つを挿入することにより、前記アンカー部材を回転軸として、前記凹部の全部ないし一部を覆うように、前記穿孔機搭載用プレートを前記躯体部に回転自在に取り付ける工程Dと、
昇降自在のドリル部を備える穿孔機を、前記穿孔機搭載部に搭載する工程Eと、
前記ドリル部を前記躯体部に衝突しない位置まで上昇させた状態で、未穿孔の穿孔対象位置の上方に前記切欠き部が配置される位置まで前記穿孔機搭載用プレートを回転させる工程Fと、
前記ドリル部の先端を前記切欠き部内を通して前記凹部内に降下させて、前記穿孔対象位置にコアを穿孔する工程Gと、
前記穿孔対象位置の全てにコアを穿孔するまで、上記工程F及び工程Gを繰り返す工程Hと、
前記穿孔機、前記穿孔機搭載用プレート及び前記アンカー部材を撤去した後、前記コアのそれぞれに前記固定用孔のそれぞれが連通するように前記ベースプレートを前記凹部底面上に配置する工程Iと、
前記固定用孔及び前記コアに装着される固定用金具を用いて、前記ベースプレートを前記躯体部に対して固定することにより前記支柱を立設する工程Jと、
前記凹部を埋設する工程Kと、
を含むことを特徴とする。
なお、前記支柱立設方法は、
前記ベースプレートが平面視長方形状であり、前記固定用孔が前記ベースプレートの各隅部に設けられている場合には、
前項工程Bにおいて、前記アンカー孔を、それぞれの前記穿孔対象位置までの距離がほぼ等しい前記凹部底面の略中央に形成するものであっても良い。
本発明によれば、支柱の立設工事等を迅速に行うことができる。
一実施の形態である穿孔機搭載用プレートを示す平面図である。 図1に示す穿孔機搭載用プレートのA−A断面図である。 図1に示す穿孔機搭載用プレートを躯体部に取り付けた状態を側面方向から示す部分断面図である。 図3に示す穿孔機搭載用プレートに搭載された穿孔機を用いて、躯体部の穿孔対象位置にコアを穿孔する過程を側面方向から示す部分断面図である。 第1の穿孔対象位置にコアを穿設した状態を示す平面図である。 第2の穿孔対象位置にコアを穿設した状態を示す平面図である。 第3の穿孔対象位置にコアを穿設した状態を示す平面図である。 第4の穿孔対象位置にコアを穿設した状態を示す平面図である。 第1〜第4の穿孔対象位置にコアを穿孔した後、穿孔機及び穿孔用具を撤去した状態を示す平面図である。 設置領域内に設置対象部材である支柱の基端部を固設した状態を側面方向から示す部分断面図である。 穿孔機を用いて、従来の方法により、プラットホームの凹部に固定用のコアを複数穿孔した状態を示す部分断面図である。
以下、本発明を具体的に説明するが、本発明は図示される実施の形態又は実施例に限定されるものではない。
図1は一実施の形態である穿孔機搭載用プレート1を示す平面図であり、図2は図1に示す穿孔機搭載用プレート1のA−A断面図である。本発明に係る穿孔用具は、設置対象部材が固定される躯体部の設置領域内に固定用のコアを穿孔するための穿孔用具であり、昇降自在のドリル部を備える穿孔機が搭載される穿孔機搭載部11と、前記ドリル部を挿入可能な窓枠状に切り欠かれた切欠き部12と、穿孔機搭載部11と切欠き部12との間に設けられ、前記設置領域内の躯体部に連結される棒状のアンカー部材を回転自在に挿入可能な据付用孔13と、を備える穿孔機搭載用プレート1を有する。
本発明を適用することが可能な設置対象部材は、例えば、固定柵を構築するための支柱であるが、これに限られず、床面や壁面、天井面に設置される看板の支柱・ポールや、屋外用スロープの支柱、カーポートの支柱、その他、躯体部に穿設された固定用のコアに固定されることにより設置される各種部材にも適用することができる。また、基端部にベースプレートを備える支柱の場合においては、躯体部の設置領域にはベースプレートの設置領域を含む。
穿孔機搭載用プレート1に搭載される穿孔機は、先端にドリルビットが装着されたドリル部と、ドリル部を昇降自在(前後進自在)に支持するガイド部と、ガイド部を支持し穿孔機搭載部に装着されるベース部とを備えており(図4参照)、ドリル部を降下(前進)させることにより被工作物に円筒状のコアを穿孔することができる。
穿孔機搭載用プレート1は、平面視長方形状の鋼板であり、一方に穿孔機搭載領域としての穿孔機搭載部11を備えており、他方に、平面視四角形の窓枠状に切り抜かれた切欠き部12を備えており、穿孔機搭載部11には切欠き部12の直上にドリル部が配置されるように穿孔機が搭載される。図1に示す穿孔機搭載用プレート1は、縦(短辺)方向寸法220mm、横(長辺)方向寸法500mmにより形成されており、切欠き部12は、縦方向寸法約150mm、横方向寸法約100mmに切り抜かれているが、これらの寸法は、搭載される穿孔機のサイズや、穿孔対象位置等に応じて任意に設定される。好ましくは、切欠き部12は面取り処理が行われ、表面の仕上げとしてメッキ又はさび止め処理が行われる。
窓枠状に切り抜かれた切欠き部12には、切欠き部12を囲うように連続的に縁部121(枠部)が形成されている。これにより、凹状に形成された躯体部の凹部底面を設置領域とする場合であっても、当該設置領域の全部ないし一部を覆うように穿孔機搭載用プレート1を取り付けることができ、躯体部に対する載置(接触)面積が確保されるので、安定して穿孔機を設置することができるとともに、穿孔機作動時の躯体部に対する衝撃力を緩和することができる。なお、本実施の形態における切欠き部12は四角形状に切り抜かれているが、ドリル部を挿入可能な形状であれば円形状やその他の多角形状であっても良い。
穿孔機搭載部11には穿孔機が装着される搭載用ボルト15が立設されており、この搭載用ボルト15に対して穿孔機を装着することにより、穿孔機搭載用プレート1上に穿孔機が着脱可能に搭載される。図11に示す従来例によると、穿孔機3のベース部33を貫通するアンカーボルト8を用いて躯体部に穿孔機3を設置していたが(図11参照)、穿孔機搭載用プレート1上に搭載用ボルト15を設けることにより、アンカー孔を空けずに、穿孔機3を穿孔機搭載用プレート1上に搭載することができる。
穿孔機搭載部11の四隅にある一点鎖線で示す円形111は、穿孔機の高さ調整用ボルト(図示しない)が配置される箇所を示す。また、穿孔機搭載部11の略中央に示す長方形状の一点鎖線部112は、搭載される穿孔機が切欠き部12に接近又は離間する方向に移動調整可能であることを示す。即ち、穿孔機搭載用プレート1には、好ましくは、切欠き部12に接近又は離間する方向に移動調整可能な穿孔機が搭載される。このような搭載機としては、例えば、搭載用ボルト15が挿入される設置用孔としての長穴が設けられており、搭載用ボルト15に螺合する図示しない締結用部材を用いて長穴に対する搭載用ボルト15の締結位置を調整することにより、切欠き部12に対する穿孔機の搭載位置を移動調整可能なものを用いることができる。なお、搭載用ボルト15は穿孔機搭載手段の一例に過ぎず、穿孔機のタイプに応じて任意の搭載手段が選択可能である。
穿孔機搭載部11と切欠き部12との間には、棒状のアンカー部材を回転自在に挿入可能な円形の据付用孔13が設けられている。据付用孔13に挿入される棒状のアンカー部材(後述の全ネジボルト2等)は、据付用孔13の1つに挿入されて、その先端が設置領域内の躯体部に連結される。躯体部に取り付けられた穿孔機搭載用プレート1は、このアンカー部材を回転軸として、穿孔機3を搭載した状態で、正逆自在に回転させることができる。穿孔機搭載用プレート1を回転させることにより、切欠き部12の位置、即ち、ドリル部による穿孔位置を変えることができる。
従来、凹部43に支柱5を立設する際には、反力をとるために、穿孔機3は、凹部93の外側に配置しており(図11参照)、穿孔後には、アンカー孔94の補修、より具体的には、タイル91の補修又は交換を要し、穿孔位置が変わる度に穿孔機3の据付位置を変える場合には、補修が複数箇所に及ぶため、補修作業にコストと時間を要していた。これに対し、穿孔機搭載用プレート1を有する穿孔用具によれば、穿孔機3を搭載した状態で穿孔位置を変えることができるため、穿孔対象位置が複数ある場合であっても、コアの穿孔を迅速に行うことができ、支柱の立設工事等を迅速に行うことができる。また、穿孔機搭載用プレート1を躯体部に取り付けるためのアンカー部材は、設置対象部材が固定される設置領域内の躯体部に連結されるため、連結の際に生じるアンカー孔44を別途補修する必要が無く、支柱の立設工事等を迅速に行うことができる。すなわち、従来の方法によれば、連結の際に生じるアンカー孔94が設置領域の外側に設けられるため(図11参照)、これを別途補修する工程が必要であったが、本願発明によれば、設置対象部材の基端部又は基端部に備え付けられるベースプレートを固定する際に、これらの部材により覆われて隠れるか、又は、これらの部材とともに埋設されるため、アンカー孔を別途補修する工程が必要ない。加えて、切欠き部12は窓枠状に切り欠かれてその縁部121が連続的に形成されており、穿孔機搭載用プレート1が載置される載置面上の広い領域で反力を得ることができるため、穿孔機を作動させたときにタイル等の載置面が傷みにくく、穿孔後の補修が不要であることから、迅速に支柱の立設工事等を終えることができる。
本実施の形態においては、据付用孔13は間隔をあけて複数設けられている。複数の据付用孔13が設けられている場合には、これらの据付用孔13のうちいずれか1つにアンカー部材が挿入される。これらの据付用孔13のいずれか1つにアンカー部材を選択的に挿入することにより、躯体部に対する穿孔機搭載用プレート1の取付位置、即ち、ドリル部による穿孔位置を変えることができるので、穿孔可能範囲が広がる。なお、据付用孔13は、短辺方向に一定の間隔で3か所設けられているが、これに限られず、穿孔機搭載部11と切欠き部12との間の適宜の位置に1つ以上の任意の個数を設けるようにしても良い。
図3は、図1に示す穿孔機搭載用プレートを躯体部に取り付けた状態を側面方向から示す部分断面図である。図3に示すとおり、穿孔用具は、上述の穿孔機搭載用プレート1に加えて、アンカー部材としての全ネジボルト2を有する。穿孔機搭載用プレート1の表面には、据付用孔13に連通するとともに当該全ネジボルト2が螺入されるナット14が固設されている。据付用孔13が複数設けられる場合には、据付用孔13のそれぞれにナット14が溶接により固設される。これにより、設置領域内の躯体部に立設されたアンカー部材としての全ネジボルト2に対して、穿孔機搭載用プレート1の底面側からねじ込むようにして取り付けることができる。加えて、全ネジボルト2をねじ込むことにより、プラットホーム4に対して穿孔機搭載用プレート1を隙間なく取り付けることができる。なお、全ネジボルト2は、アンカー部材の一例に過ぎない。
次に、本発明に係る穿孔用具を用いた穿孔方法、即ち、穿孔機搭載用プレート1を有する穿孔用具を用いた穿孔方法について説明する。本発明に係る第1の態様の穿孔方法は、次の工程1〜工程8を含むものである。
先ず、躯体部の設置領域内に第1のアンカー孔を形成する(工程1)。次に、棒状のアンカー部材の先端を前記第1のアンカー孔に連結することにより、前記設置領域内に前記アンカー部材を立設する(工程2)。次いで、前記アンカー部材に対して前記据付用孔13の1つを挿入することにより、前記アンカー部材を回転軸として、前記穿孔機搭載用プレート1を前記躯体部に回転自在に取り付ける(工程3)。その後、昇降自在のドリル部を備える穿孔機を、前記穿孔機搭載部に搭載し(工程4)、前記ドリル部を前記躯体部に衝突しない位置まで上昇させた状態で、未穿孔の穿孔対象位置の上方に前記切欠き部が配置される位置まで前記穿孔機搭載用プレートを回転させる(工程5)。そして、ドリル部の先端を切欠き部12内を通過させて、穿孔対象位置にコアを穿孔する(工程6)。穿孔対象位置が複数ある場合、切欠き部12を上方に配置可能な穿孔対象位置の全てにコアを穿孔するまで、工程5及び工程6を繰り返す(工程7)。工程5及び後述のステップbにおいては、好ましくは、穿孔対象位置の直上にドリル部の先端が配置される位置まで穿孔機搭載用プレートを回転させるが、プレートの回転のみでは穿孔対象位置の直上にドリル部の先端が配置されない場合には、前述のとおり搭載用ボルト15の締結位置を調整する等して切欠き部12に対する穿孔機の搭載位置を適宜調整するようにしても良い。
第1の態様の穿孔方法によれば、設置対象部材の基端部を固定する躯体部の設置領域内に固定用のコアを迅速に穿孔することができ、支柱の立設工事等を迅速に終えることができる。すなわち、穿孔機を搭載した状態で穿孔位置を変えることができるため、複数の固定用のコアを迅速に穿孔することができる。また、穿孔機を設置するためのアンカー孔が設置対象部材の設置領域内に形成され、穿孔後は設置対象部材の基端部等に覆われて隠れるか、又は、当該基端部とともに埋設等されるため、別途補修する必要が無い。加えて、穿孔機搭載用プレート1によれば、前述のとおり、穿孔機設置面が傷みにくく、穿孔後の補修が不要である。
前記工程1〜前記工程7を実行した後、未穿孔の穿孔対象位置がある場合であって、穿孔機搭載用プレート1には据付用孔13が複数設けられている場合には、本発明に係る第2の態様の穿孔方法を適用することができる。本発明に係る第2の態様の穿孔方法は、工程1〜工程7に加えて、次の工程8を含むものである。
すなわち、穿孔機搭載用プレート1には前記据付用孔が間隔をあけて複数設けられており、前記工程1〜工程7を実行した後、未穿孔の穿孔対象位置がある場合には、(a) 前記工程3で挿入した据付用孔13とは異なる据付用孔13の1つに前記アンカー部材を挿入することにより、前記穿孔機搭載用プレート1を前記躯体部に回転自在に取り付け直すステップaと、(b)未穿孔の穿孔対象位置の上方に前記切欠き部12が配置される位置まで前記穿孔機搭載用プレート1を回転させるステップbと、(c)前記ドリル部の先端を前記切欠き部12内を通過させて、前記穿孔対象位置にコアを穿孔するステップcと、を含む工程8を実行する。
第2の態様の穿孔方法によれば、躯体部に対する穿孔機搭載用プレート1の取付位置、即ち、ドリル部による穿孔可能位置を変えることができる。未穿孔の穿孔対象位置に対応可能な据付用孔13にアンカー部材を挿入し直すことにより、当該穿孔対象位置にコアを穿孔することができる。
あるいは、前記工程1〜工程7を実行した後、未穿孔の穿孔対象位置がある場合には、本発明に係る第3の態様の穿孔方法を適用することもできる。本発明に係る第3の態様の穿孔方法は、工程1〜工程7に加えて、次の工程を含むものである。
すなわち、前記工程1〜前記工程7を実行した後、未穿孔の穿孔対象位置がある場合には、(ア)前記設置領域内の前記第1のアンカー孔とは異なる位置に第2のアンカー孔を形成するステップと、前記第1のアンカー孔から取り外した前記アンカー部材の先端を前記第2のアンカー孔に連結し直すことにより、前記設置領域内に前記アンカー部材を立設するステップと、を含む工程を実行した後、(イ)前記工程3〜前記工程7を再度実行する。
第3の態様の穿孔方法によれば、躯体部に対する穿孔機搭載用プレート1の取付位置、即ち、ドリル部による穿孔可能位置を変えることができる。未穿孔の穿孔対象位置に対応可能な位置に第2のアンカー孔を設けて穿孔機搭載用プレート1を取り付け直すことにより、当該穿孔対象位置にコアを穿孔することができる。いずれのアンカー孔も設置領域内に設けられ、設置対象部材の基端部に覆われて隠れるか、又は、これとともに埋設されるため、別途、アンカー孔の補修をする必要がない。
次に、図1に示す穿孔用具を用いて、支柱5のベースプレート6に設けられた固定用孔61に連通するコア45を、躯体部としてのプラットホーム4端にある設置領域内に設定された複数の穿孔対象位置に穿孔し、前記設置領域に支柱5を立設する支柱立設方法を、図3〜図10を適宜参照しつつ詳細に説明する。本発明に係る支柱立設方法は、後述の工程A〜工程Kを含むものである。なお、支柱5は、図10に示すとおり、プラットホーム4に対して鉛直方向に立設される本体部51と、支柱が設置されるプラットホーム4の設置領域内に固設される基端部52とを有し、支柱5の基端部52には平面視長方形状のベースプレート6が一体として備え付けられており、ベースプレート6の各隅部には計4か所の固定用孔61が設けられている。
図3は図1に示す穿孔用具を躯体部としてのプラットホーム4に取り付けた状態を側面方向から示す部分断面図であり、特に、支柱5が立設されるプラットホーム4の端部近傍を側面方向から示した図である。図4は図3に示す穿孔機搭載用プレート1に搭載された穿孔機3を用いて、プラットホーム4の穿孔対象位置にコア45を穿孔する過程を側面方向から示す部分断面図である。躯体部としてのプラットホーム4は、スラブ42やタイル41、点字ブロック等により構成されており、スラブ42の下方は開放空間となっている。
先ず、ベースプレート6を収容可能な凹部43を、躯体部であるプラットホーム4に形成する(工程A)。凹部43は、タイル41や点字ブロックを切り出す等して、平坦なプラットホーム4を凹状に窪ませることにより形成され、この凹部43の底面に支柱5の設置領域が設定される。
次に、凹部43底面の設置領域内に、棒状のアンカー部材としての全ネジボルト2の先端(下端)が連結されるアンカー孔44を形成する(工程B)。アンカー孔44は、穿孔機搭載用プレート1を回転させたときに後記穿孔対象位置の上方に切欠き部12を配置することができる位置、好ましくは、全ての穿孔対象位置の上方に、順次、切欠き部12(より具体的には、ドリル部31の先端)を配置することができる位置に形成される。例えば、ベースプレート6が平面視長方形状であり、前記固定用孔が前記ベースプレートの各隅部に設けられている場合には、アンカー孔44は、それぞれの穿孔対象位置までの距離がほぼ等しい凹部43底面の略中央に形成することが好ましい(図9参照)。アンカー孔44は、ハンマドリル等を用いて所定の深さに形成された孔に、グリップアンカー等の雌ネジ部材を取り付けることにより形成される。
次に、図3に示すように、全ネジボルト2の先端をアンカー孔44に連結することにより、凹部43内に全ネジボルト2を立設する(工程C)。次いで、全ネジボルト2に対して据付用孔13の1つを挿入することにより、全ネジボルト2を回転軸として、凹部43の全部ないし一部を覆うように、穿孔機搭載用プレート1をプラットホーム4に回転自在に取り付ける(工程D)。本実施の形態においては、全ネジボルト2に対して、穿孔機搭載用プレート1の底面側からナット14にねじ込むようにして取り付ける。全ネジボルト2に対して穿孔機搭載用プレート1に固設されたナット14が螺合することにより、躯体部であるプラットホーム4に対して穿孔機搭載用プレート1を連結することができる。加えて、グリップアンカーが取り付けられたアンカー孔44に全ネジボルト2をねじ込むことにより、プラットホーム4に対して穿孔機搭載用プレート1を隙間なく取り付けることができる。
図4は図3に示す穿孔用具に搭載された穿孔機を用いて、躯体部の穿孔対象位置にコアを穿設する状態を側面方向から示す部分断面図である。穿孔機搭載用プレート1を取り付けた後、図4に示すように、昇降自在のドリル部31を備える穿孔機3を穿孔機搭載部11に搭載する(工程E)。穿孔機3は、先端にドリルビットが装着されたドリル部31と、ドリル部を昇降自在(前後進自在)に支持するガイド部32と、ガイド部を支持し穿孔機搭載部11に装着されるベース部33とを備えており、ドリル部31を降下(前進)させることにより被工作物に円筒状のコアを穿孔することができる。ベース部33には、切欠き部12に接近又は離間する方向に伸びる長穴が設けられており、当該長穴に搭載用ボルト15が挿入した後、搭載用ボルト15に螺合する図示しない締結用部材で締め付けることにより、穿孔機搭載用プレート1面上に穿孔機3が搭載されている。長穴に対する搭載用ボルト15の締結位置を調整することにより、所定の範囲内でドリル部31の位置を調整することができる。
図5は第1の穿孔対象位置にコア45aを穿設した状態を示す平面図であり、説明の便宜上、穿孔機3等は図示省略している。図5に示すように、ドリル部31をプラットホーム4に衝突しない位置まで上昇させた状態で、未穿孔の穿孔対象位置の上方に切欠き部12が配置される位置まで穿孔機搭載用プレート1を回転させ(工程F)、ドリル部31の先端を切欠き部12内を通して凹部43内に降下させて、穿孔対象位置に第1のコア45aを穿孔する(工程G)。なお、それぞれのコア45a〜45dは、スラブ42の裏面側に貫通するように形成される。工程Fにおいては、好ましくは、穿孔対象位置の直上にドリル部31の先端が配置される位置まで穿孔機搭載用プレート1を回転させるが、穿孔機搭載用プレート1の回転のみでは穿孔対象位置の直上にドリル部31の先端が配置されない場合には、前述のとおり搭載用ボルト15の締結位置を調整する等して切欠き部12に対する穿孔機3の搭載位置を適宜調整するようにしても良い。
次に、凹部43内に設定された穿孔対象位置の全てにコア45を穿孔するまで、上記工程F及び工程Gを繰り返す(工程H)。図6は第2の穿孔対象位置にコア45bを穿設した状態を示す平面図であり、図7は第3の穿孔対象位置にコア45cを穿設した状態を示す平面図であり、図8は第4の穿孔対象位置にコア45dを穿設した状態を示す平面図であり、説明の便宜上、各図において穿孔機3等は図示省略している。第1のコア45aを穿孔した後、穿孔機3を搭載したまま穿孔機搭載用プレート1を回転させて、次の穿孔対象位置の上方に切欠き部12を配置して、第2のコア45bを穿孔する(図6参照)。次いで、同様の工程を繰り返すことにより、コア45c、コア45dを順次穿孔する(図7、図8参照)。
仮に、上記工程B〜工程Hのみでは穿孔対象位置の全てにコアを穿孔することができない場合には、前述の第2の態様の穿孔方法、又は、第3の態様の穿孔方法により、所定の穿孔対象位置にコアを穿孔することができる。いずれの態様による場合でも、凹部43外にアンカー孔が形成されないため、支柱立設後に、別途、アンカー孔の補修をする必要がない。
図9は、第1〜第4の穿孔対象位置にコア45a、45b、45c、45dを穿孔した後、穿孔機3及び穿孔用具を撤去した状態を示す平面図である。図9に示すように、アンカー孔44が設置領域(凹部43)内に設けられるため、別途補修する必要が無く、支柱5の立設工事等を迅速に行うことができる。
図10は、設置領域である凹部43内に設置対象部材である支柱5の基端部52を固設した状態を側面方向から示す部分断面図である。穿孔機3及び穿孔用具(穿孔機搭載用プレート1及び全ネジボルト2)を撤去した後、コア45a、45b、45c、45dのそれぞれに固定用孔61のそれぞれが連通するようにベースプレート6を凹部43の底面上に配置する(工程I)。次いで、固定用孔61及びコア45に装着される固定用金具7を用いて、ベースプレート6をプラットホーム4に対して固設することにより、プラットホーム4の設置領域内に支柱5を立設する(工程J)。固定用金具7は、固定用孔61及びコア45に挿入されるボルト71と、ボルト71の各端部に螺合するナット72とにより構成されるが、一例に過ぎない。
最後に、無収縮モルタル等で凹部43を埋設する(工程K)。凹部43を埋設することにより、ベースプレート6と同時にアンカー孔44も埋設されることから、アンカー孔44を別途補修する必要がない。
上述の本発明に係る支柱立設方法によれば、支柱の立設工事を迅速に行うことができる。すなわち、穿孔機3を搭載した状態で穿孔位置を変えることができるため、支柱5の基端部52を躯体部であるプラットホーム4に固定するためのコア45の穿孔を迅速に行うことができ、支柱5の立設工事を迅速に行うことができる。また、穿孔機3を設置するためのアンカー孔44が支柱5の設置領域内である凹部43内に形成され、穿孔後はベースプレート6とともに埋設されるため、別途補修する必要が無く、支柱5の立設工事等を迅速に行うことができる。加えて、穿孔機搭載用プレート1によれば、穿孔機3を作動させたときにタイル41等の載置面が傷みにくく、穿孔後の補修が不要であることから、迅速に支柱5の立設工事を終えることができる。
本発明は、上記実施の形態ないし実施例に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形実施が可能である。上記実施の形態ないし実施例においては、専ら、支柱を立設する際の適用例に基づいて本発明の特徴を説明したが、本発明は、穿孔機を用いてコアを穿孔する場面において、一般的ないし汎用的に適用することができる。本発明は、躯体部に設置される固定式の穿孔機を用いて、アンカー部材の周囲に複数のコアを穿孔する場合に特に有用な技術であるが、これに限られず、設置対象部材が固定される躯体部の設置領域内に固定用のコアを穿孔する場合に汎用的に用いることができる。
本発明は、固定柵を構築するための支柱の立設工事等に適用することができる。本発明は、昇降自在のドリル部を備える各種の穿孔機に適用することができる。
1 穿孔機据付用プレート
11 穿孔機搭載部
12 切欠き部
13 据付用孔
14 ナット
15 搭載用ボルト
2 全ネジボルト(アンカー部材)
3 穿孔機
31 ドリル部
32 ガイド部
33 ベース部
4 プラットホーム(躯体部)
41 タイル
42 スラブ
43 凹部
44 アンカー孔
45 コア
46 ホーム面
5 支柱(設置対象部材)
6 ベースプレート
61 固定用孔
7 固定用金具
8 アンカーボルト
9 プラットホーム
91 タイル
92 スラブ
93 凹部
94 アンカー孔
95 コア
96 ホーム面

Claims (1)

  1. 設置対象部材が固定される躯体部の設置領域内に固定用のコアを穿孔するための穿孔用具において、
    昇降自在のドリル部を備える穿孔機が搭載される穿孔機搭載部と、
    前記ドリル部を挿入可能な窓枠状に切り欠かれた切欠き部と、
    前記穿孔機搭載部と前記切欠き部との間に設けられ、前記設置領域内の躯体部に連結される棒状のアンカー部材を回転自在に挿入可能な据付用孔と、
    を備える穿孔機搭載用プレートを有する穿孔用具を用いた穿孔方法であって、
    前記躯体部の前記設置領域内に第1のアンカー孔を形成する工程1と、
    棒状のアンカー部材の先端を前記第1のアンカー孔に連結することにより、前記設置領域内に前記アンカー部材を立設する工程2と、
    前記アンカー部材に対して前記据付用孔の1つを挿入することにより、前記アンカー部材を回転軸として、前記穿孔機搭載用プレートを前記躯体部に回転自在に取り付ける工程3と、
    昇降自在のドリル部を備える穿孔機を、前記穿孔機搭載部に搭載する工程4と、
    前記ドリル部を前記躯体部に衝突しない位置まで上昇させた状態で、未穿孔の穿孔対象位置の上方に前記切欠き部が配置される位置まで前記穿孔機搭載用プレートを回転させる工程5と、
    前記ドリル部の先端を前記切欠き部内を通過させて、前記穿孔対象位置にコアを穿孔する工程6と、
    前記切欠き部を上方に配置可能な穿孔対象位置の全てにコアを穿孔するまで、上記工程5及び工程6を繰り返す工程7と、
    を含み、
    前記据付用孔が間隔をあけて複数設けられており、
    前記工程1〜前記工程7を実行した後、未穿孔の穿孔対象位置がある場合には、
    前記工程3で挿入した据付用孔とは異なる据付用孔の1つに前記アンカー部材を挿入することにより、前記穿孔機搭載用プレートを前記躯体部に回転自在に取り付けるステップaと、
    未穿孔の穿孔対象位置の上方に前記切欠き部が配置される位置まで前記穿孔機搭載用プレートを回転させるステップbと、
    前記ドリル部の先端を前記切欠き部内を通過させて、前記穿孔対象位置にコアを穿孔するステップcと、
    を含む工程8を実行することを特徴とする穿孔方法
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