JP6527367B2 - 外装材、パネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造及び建物外部構築物 - Google Patents

外装材、パネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造及び建物外部構築物 Download PDF

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Description

本発明は、屋根パネルなどのパネル材と、このパネル材を貫通して設置される竪樋などの挿通材との取合部を被覆する外装材、パネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造及び建物外部構築物に関する。
住宅や店舗などの建物の多機能化を図り、利便性、快適性を向上させることができるという大きな利点を有することから、サンルームやテラス、バルコニーなどのガーデンルームタイプの建物外部構築物や、カーポート、自転車置き場、オープンテラス、物置、通路等のサイドスルータイプの建物外部構築物を住宅などの建物本体の外部に構築(設置、増築)するケースが増大している。
そして、この種の建物外部構築物Aには、例えば、住宅などの建物本体Tの外壁T1との間に所定の間隔をあけて、且つ外壁T1に沿う方向にも所定の間隔をあけて複数の支柱1を立設するとともに支柱1の上端部に接続して桁梁(梁)2を架設し、これら支柱1と桁梁2で屋根部3を支持して構成したものがある(図1参照)。
また、屋根部3は、建物本体Tの外壁T1に水平に設置される垂木掛け4と、垂木掛け4に後端を接続し、桁梁2や母屋7に支持させて前後方向S1に延設され、且つ外壁T1に沿う横方向S2に所定の間隔をあけて並設される複数の垂木5と、垂木5に支持されて屋根面を形成する屋根パネル6とを備えて構成されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、一般にこの種の建物外部構築物Aの屋根部3(屋根パネル6)は傾斜して形成される。
特開2007−247176号公報 特開2002−227438号公報
一方、建物外部構築物を住宅などの建物本体に隣接して構築する場合など、建物本体に予め設置された雨樋の竪樋が建物外部構築物に干渉する場合がある。そして、通常、既設の雨樋を避けるように建物外部構築物を構築するが、避けることができない場合も多々ある。
このような竪樋8を避けることができない場合には、図16(及び図1)に示すように、建物外部構築物Aの屋根パネル6に貫通孔9を貫通形成し、竪樋8を屋根パネル6に挿通させるようにして建物外部構築物Aを構築している。また、このとき、屋根パネル6の上方側から竪樋8の外面8aと貫通孔9の周端部9aの間の隙間をシーリング処理し、この部分から雨水などが浸入し漏水が発生することがないようにしている。
しかしながら、屋根パネル6と貫通孔9に挿通した竪樋8との取合部10を内側から臨むと、貫通孔9の周端部9aが露出し、見栄えが悪いという問題がある。
また、一般に屋根部3が傾斜しているため、断面円形の竪樋8を挿通するためには屋根パネル6に楕円形の貫通孔9をあける必要が生じる。そして、このような楕円形の貫通孔9はくり抜き精度を確保することが難しく、貫通孔9の周端部9aと竪樋8の外面8aとの間に大きな隙間が生じ、さらに見栄えが悪くなるという問題がある。
また、貫通孔9の周端部9aと竪樋8の外面8aとの間からシーリング材(シーリング部)が見え、このシーリング跡によってさらに見栄えが悪くなることもある。
本発明は、上記事情に鑑み、屋根パネルと竪樋など、パネル材とこのパネル材を貫通して設置する挿通材との取合部の見栄えをよくする外装材、パネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造及び建物外部構築物を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の外装材は、パネル材に貫通形成された貫通孔に挿通材を挿通してなる前記貫通孔と前記挿通材の取合部を被覆するための外装材であって、前記パネル材の一面側に配設される環状のパネル材側被覆部と、前記パネル材側被覆部の内周側に一端を繋げ前記パネル材側被覆部と交差する方向に突設されるとともに前記パネル材側被覆部の内周に沿って延設された環状の挿通材側被覆部とを備えて形成され、前記パネル材側被覆部と前記挿通材側被覆部の孔に前記挿通材を挿通して前記取合部を被覆するように構成されており、略半環状の前記パネル材側被覆部と略半環状の前記挿通材側被覆部からなる一対の外装材片に分割可能に形成され、且つ、前記一対の外装材片を環状に呈するように組み付けつつ前記孔に前記挿通材を挿通させるように配設した状態で、互いに係合させて前記一対の外装材片の端部同士を接続するための係合部及び/又は係合受部が前記各外装材片の前記パネル材側被覆部の端部に設けられ、前記孔の中心軸方向一端側で前記パネル材側被覆部側の一方の開口の面積が前記中心軸方向他側で前記挿通材側被覆部側の他方の開口の面積よりも大きく形成されるとともに、前記他方の開口が前記挿通材の断面視で外周縁によって囲まれた領域の面積と略同等の面積を備えるように形成され、且つ、一方の前記外装材片の前記挿通材側被覆部の内面には、前記パネル材の前記挿通材に対する交差角度に応じ、前記一方の開口側から前記他方の開口側に向かうに従い漸次中心軸線に近づくように傾斜する傾斜面が設けられ、前記挿通材が円柱棒状に形成されており、前記孔の一方の開口が半円同士を所定の長さの直線で結んだ形の長孔状に形成されるとともに、前記直線を備えることによって少なくとも前記一方の外装材片の前記挿通材側被覆部の両端部側に互いに対向する一対の平面部が形成され、且つ、前記一対の平面部の間隔を前記挿通材の外径と略同等にして形成されていることを特徴とする。
この発明においては、外装材がパネル材側被覆部と挿通材側被覆部を備えて環状(略筒状)に形成され、これらパネル材側被覆部と挿通材側被覆部の孔(挿通孔)に挿通材を挿通して所定位置に配置すると、パネル材側被覆部と挿通材側被覆部でパネル材の貫通孔と挿通材の取合部を被覆することができ、この取合部の見栄えをよくすることができる。
この発明においては、略半環状のパネル材側被覆部と略半環状の挿通材側被覆部からなる一対の外装材片に分割可能に形成されているため、一方の外装材片をその略半割の孔に挿通材を嵌め込むように設置し、他方の外装材片をその半割の孔に挿通材を嵌め込むように設置し、これら一方の外装材片と他方の外装材片の端部に設けられた互いの係合部と係合受部を係合させることで、孔に挿通材を挿通した状態で一対の外装材片を一体に接続することができる。
そして、パネル材側被覆部をパネル材の一面に当接させ、挿通材側被覆部を挿通材の外面に固着することによって、容易にパネル材側被覆部と挿通材側被覆部でパネル材の貫通孔と挿通材の取合部を被覆することができ、この取合部の見栄えをよくすることができる。
この発明においては、例えばパネル材が傾斜している場合に、このパネル材の傾斜角度に応じた傾斜角度の傾斜面を一方の外装材片の挿通材側被覆部の内面に形成しておくと、一方の外装材片をその略半割の孔に挿通材を嵌め込むように設置し、他方の外装材片をその半割の孔に挿通材を嵌め込むように設置し、これら一方の外装材片と他方の外装材片の端部に設けられた互いの係合部と係合受部を係合させた状態で、一方の外装材片の挿通材側被覆部の内面の傾斜面が挿通材の外面から離れた状態でこれら一対の外装材片が取り付けられる。
そして、このように一対の外装材片を一体に取り付けた段階で、一方の外装材片の挿通材側被覆部の内面の傾斜面を挿通材の外面に接触させるように外装材を傾動させると、パネル材側被覆部がパネル材の一面に沿うように傾斜する。これにより、パネル材側被覆部を確実にパネル材の一面に沿うように配設できる。よって、パネル材が傾斜している場合であっても、好適にパネル材の貫通孔と挿通材の取合部を被覆することができ、この取合部の見栄えをよくすることができる。
また、外装材の孔の一方の開口が半円同士を所定の長さの直線で結んだ形の長孔状に形成されるとともに、この直線を備えることによって少なくとも一方の外装材片の挿通材側被覆部の両端部側に互いに対向する一対の平面部が形成され、且つ、一対の平面部の間隔を円柱棒状の挿通材の外径と略同等にして形成されている。
これにより、円柱棒状の挿通材に一対の外装材片を取り付けた状態で、一方の外装材片の両端部側に互いに対向して形成された一対の平面部が挿通材の外面に線接触して当接し、挿通材をクランプ保持するような形で一対の外装材片を取り付けることができる。そして、一対の外装材片を一体に取り付け、一方の外装材片の挿通材側被覆部の内面の傾斜面を挿通材の外面に接触させるように外装材を傾動させるまでの間、また必要に応じてそれ以降も、一対の平面部が挿通材に当接して一対の外装材片を保持することができる。よって、外装材の取付時の操作性、作業性をよくすることができる。
さらに、本発明の外装材において、前記係合部は前記外装材片の端部から突出する係合片を備え、前記係合受部は前記外装材片の端部側に形成され、前記係合片を挿通させる係合受孔を備え、且つ、前記係合部及び前記係合受部には、前記係合受孔に前記係合片を挿通し、前記一対の外装材片を環状を呈するように一体に組み付けるとともに、互いに係止し合う係止部と係止受部を備えて形成されていることがより望ましい。
この発明においては、一対の外装材片の端部同士の係合部と係合受部を係合させて取り付けるとともに、各係合部、係合受部に設けられた係止部と係止受部同士も係合し、一対の外装材片の端部同士を係止部と係止受部同士で係止することができる。これにより、一対の外装材片の端部同士を強固に接続することが可能になるとともに、係止部と係止受部の係止状態を解除することで容易に一対の外装材片の接続状態を解除することも可能になる。
さらに、本発明の外装材においては、前記挿通材の大きさに応じた切断指標が設けられており、前記切断指標を指標にして切断することにより前記孔の大きさを前記挿通材の大きさに自在に合わせられるように構成されていることがより望ましい。
例えば挿通材が竪樋の場合、一般に住宅などに直径60mmと75mmの竪樋が多用されている。これに対し、直径60mmに取り付けて好適な状態の外装材を切断指標で切断することにより、下端側の開口部の大きさを大きくすることができ、直径75mmに取り付けて好適な外装材にすることができる。
このように、この発明においては、挿通材の大きさに応じた切断指標が設けられ、この切断指標に応じて切断するだけで挿通材の大きさに容易に対応することが可能になる。
本発明のパネル材と挿通材の取合部の施工方法は、パネル材に貫通孔を貫通形成する貫通孔形成工程と、挿通材を前記貫通孔に挿通する挿通材設置工程と、前記パネル材の一方の面側の前記パネル材と前記挿通材の取合部をシーリング処理して、前記貫通孔の周端部と前記挿通材の外面の間の隙間を閉塞させるシーリング処理工程と、上記のいずれかの外装材を取り付けて、前記パネル材の他方の面側の取合部を被覆する外装材設置工程とを備えていることを特徴とする。
本発明のパネル材と挿通材の取合部構造は、パネル材に貫通形成された貫通孔に挿通材を挿通してなる前記貫通孔と前記挿通材の取合部の構造であって、前記パネル材の他面側の取合部の前記貫通孔の周端部と前記挿通材の外面の間の隙間を閉塞させるシーリング部と、前記パネル材の一面側の取合部を被覆する上記のいずれかの外装材とを備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の建物外部構築物は、複数の支柱と、前記支柱の上端部に接続して架設される梁と、前記支柱及び前記梁に支持され、格子状に組み付けられる母屋及び垂木と、前記垂木に支持されて屋根面を形成するパネル材とを備え、建物本体の外部に設けられる建物外部構築物であって、前記パネル材に貫通形成された貫通孔に挿通材が挿通され、前記貫通孔と前記挿通材の取合部に上記のいずれかの外装材を取り付け、該外装材によって前記取合部を被覆して構成されていることを特徴とする。
これらパネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造、建物外部構築物においては、上記のいずれかに記載の外装材による作用効果を得ることができる。
本発明の外装材、及びパネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造、建物外部構築物においては、略環状の外装材を取り付けることによって、パネル材の貫通孔と、この貫通孔に挿通して設けられる挿通材の取合部を好適に被覆することができ、この取合部の見栄えをよくすることができる。
本発明の第1、第2実施形態に係る建物外部構築物を示す斜視図である。 本発明の第1、第2実施形態に係るパネル材と挿通材の取合部構造を示す下方からの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るパネル材と挿通材の取合部構造を示す下方からの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る外装材を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る外装材の外装材片を示す上方からの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る外装材の外装材片を示す下方からの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る外装材の係合部、係合受部を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るパネル材と挿通材の取合部構造を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る外装材の一方の外装材片を竪樋に取り付けた状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る外装材の一方の外装材片と他方の外装材片の係合部と係合受部を係合させている状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る外装材の一方の外装材片と他方の外装材片を接続した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る外装材の一方の外装材片と他方の外装材片を接続した後、上方にスライド移動している状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るパネル材と挿通材の取合部構造を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る外装材を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る外装材の変更例を示す図である。 従来のパネル材と挿通材の取合部構造を示す下方からの斜視図である。
以下、図1から図12を参照し、本発明の第一実施形態に係る外装材、及びパネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造、建物外部構築物について説明する。
ここで、本実施形態は、オープンテラスなどの建物外部構築物の屋根部を構成する屋根パネルと雨樋の竪樋の取合部に取り付ける外装材、及びこの取合部の構造、施工方法、並びに建物外部構築物に関するものである。
まず、本実施形態の建物外部構築物Aは、例えば、テラスやカーポートなどであり、図1に示すように、住宅や店舗などの建物本体Tの外壁T1との間に所定の間隔をあけて、且つ外壁T1に沿う横方向S2にも所定の間隔をあけて立設される複数の支柱1と、複数の支柱1の上端部に接続して架設される桁梁2と、これら支柱1と桁梁2で支持される屋根部3とを備えて構成されている。
屋根部3は、建物本体Tの外壁T1に水平に設置される垂木掛け4と、垂木掛け4に後端を接続し、桁梁2に支持させて外壁T1から前方に突設されるとともに、外壁T1に沿う横方向S2に所定の間隔をあけて並設される複数の垂木5と、垂木5に支持されて屋根面を形成する屋根パネル(パネル材)6とを備えている。
一方、本実施形態では、図1及び図2に示すように、住宅や店舗などの建物本体Tの外壁T1に取り付けられた雨樋の竪樋(断面円形、円柱棒状の挿通材)8と、新設の建物外部構築物Aの屋根部3とが干渉する。このため、屋根パネル6に貫通孔9をあけ、この貫通孔9に竪樋8を通すようにして建物外部構築物Aを構築する必要がある。
そして、本実施形態の屋根パネル6と竪樋8の取合部10の構造(パネル材と挿通材の取合部構造)Bは、図2及び図3に示すように、屋根パネル6に貫通形成されて竪樋8を挿通する貫通孔9と、貫通孔9に竪樋8を挿通した状態で、屋根パネル6の上方(屋根パネル6の他面、表面側)から貫通孔9の周端部9aと竪樋8の外面8aとの間を塞ぐように施工されるシーリング部11と、屋根パネル6より下方の竪樋8に該竪樋8を囲繞するように取り付けられ、貫通孔9と竪樋8の取合部10を下方(屋根パネル6の一面、裏面側)から被覆する外装材12とを備えて構成されている。
本実施形態の外装材12は、例えば樹脂製、金属製などであり、図3から図6に示すように、屋根パネル6の一面(裏面)に当接する略円環平板状のパネル材側被覆部13と、パネル材側被覆部13の内周側に一端を繋げ下方に突設(パネル材側被覆部13と交差する方向に突設)されるとともにパネル材側被覆部13の内周に沿って延設された略円環状で略円筒状の挿通材側被覆部14とを備えて形成されている。
さらに、本実施形態の外装材12は、略半円環平板状のパネル材側被覆部13と略半円環状で略半円筒状の挿通材側被覆部14からなる一対の外装材片15、16に分割可能に形成されている。また、各外装材片15、16は、両端部15a、16aに、一対の外装材片15、16を環状を呈するように組み付けた状態で互いに係合させて一対の外装材片15、16の端部15a、16a同士を接続するための係合部18及び(又は)係合受部19を設けて形成されている。
また、図3から図7に示すように、この外装材12の係合部18は外装材片15、16の端部15a、16aから突出する係合片20を備え、係合受部19は外装材片15、16の端部15a、16aに形成され、係合片20を挿通して係合させる係合受孔21を備えて構成されている。さらに、係合部18及び係合受部19には、係合受孔21に係合片20を挿通し、一対の外装材片15、16を一体に組み付けるとともに、互いに係止し合う係止部22と係止受部23が設けられている。
なお、これら係合受部19と係合部18は、端部15a、16a同士を着脱可能に係合させて接続することが可能であれば、他の構成であってもよい。
また、図3から図6、図8に示すように、本実施形態の外装材12においては、中心孔(孔、挿通孔)25の中心軸O1方向一端側でパネル材側被覆部13側の一方の開口26の面積が中心軸O1方向他側で挿通材側被覆部14側の他方の開口27の面積よりも大きく形成されている。さらに、他方の開口27が竪樋8の断面視で外周縁(外面8a)によって囲まれた領域の面積と略同等の面積を備えるように形成され、且つ、少なくとも一方の外装材片15の挿通材側被覆部14の内面には、屋根パネル6の傾斜角度(屋根パネル6の竪樋8に対する交差角度)に応じ、一方の開口26側から他方の開口27側に向かうに従い漸次中心軸O1に近づくように傾斜する傾斜面28が設けられている。
そして、本実施形態では、この傾斜面28が竪樋8の外面8aに固着し、外装材12を所定位置で固定するための固定部とされている。
また、図4から図6、図8に示すように、本実施形態の外装材12では、竪樋8が円柱棒状であることに対応し、中心孔25の一方の開口26が半円同士を所定の長さの直線Rで結んだ形の長孔状に形成されている。さらに、前記直線Rを備えることによって少なくとも一方の外装材片15の挿通材側被覆部14の両端部15a側に互いに対向する一対の平面部30が形成されている。また、これら一対の平面部30の間隔を竪樋8の外径と略同等にして形成されている。
そして、上記のように構成した本実施形態の外装材12は、図3及び図8に示すように、パネル材側被覆部13と挿通材側被覆部14の中心孔25に竪樋8を挿通し、パネル材側被覆部13を屋根パネル6の一面に当接させつつ挿通材側被覆部14を竪樋8に固着して配設される。
これにより、外装材12がパネル材側被覆部13と挿通材側被覆部14を備えて環状(略筒状)に形成され、中心孔25に竪樋8を挿通しつつ、パネル材側被覆部13を屋根パネル6の一面(下面)に当接させ、挿通材側被覆部14を竪樋8の外面に固着すると、これらパネル材側被覆部13と挿通材側被覆部14で屋根パネル6の貫通孔9と竪樋8の取合部10を被覆することができ、この取合部10の見栄えをよくすることができる。
また、略半環状のパネル材側被覆部13と略半環状の挿通材側被覆部14からなる一対の外装材片15、16に分割可能に形成されている。このため、図9に示すように、一方の外装材片15(16)をその略半割の中心孔25に竪樋8の半分を嵌め込むように設置し、他方の外装材片16(15)をその半割の中心孔25に竪樋8の逆の半分を嵌め込むように設置し、図10、図11に示すように、これら一方の外装材片15(16)と他方の外装材片16(15)の端部15a、16aに設けられた互いの係合部18と係合受部19を係合させることで、中心孔25に竪樋8を挿通した状態で一対の外装材片15、16を一体に接続することができる。
このとき、係合部18、係合受部19は互いに係合させて一対の外装材片15、16の端部15a、16a同士を接続した状態で外装材12のパネル材側被覆部13の上面と下面が略面一になるように形成されている。
また、図12に示すように外装材12を上方にスライド移動させ、図3に示すようにパネル材側被覆部13を屋根パネル6の一面に当接させ、挿通材側被覆部14を竪樋8の外面8aに固着することによって、容易にパネル材側被覆部13と挿通材側被覆部14で屋根パネル6の貫通孔9と竪樋8の取合部10を被覆することができ、この取合部10の見栄えをよくすることができる。
さらに、一対の外装材片15、16の端部15a、16a同士の係合部18と係合受部19を係合させて取り付けるとともに、各係合部18、係合受部19に設けられた係止部22と係止受部23同士も係合し、一対の外装材片15、16の端部15a、16a同士を係止部22と係止受部23同士で係止することができる。これにより、一対の外装材片15、16の端部15a、16a同士を強固に接続することが可能になる。また、係止部22と係止受部23の係止状態を解除することで容易に一対の外装材片15、16の接続状態を解除することが可能になる。
さらに、図8に示すように、屋根パネル6の傾斜角度に応じた傾斜角度の傾斜面28を少なくとも一方の外装材片15の挿通材側被覆部14の内面に形成しておくと、一方の外装材片15をその略半割の中心孔25に竪樋8を嵌め込むように設置し、他方の外装材片16をその半割の中心孔25に竪樋8を嵌め込むように設置し、これら一方の外装材片15と他方の外装材片16の端部15a、16aに設けられた互いの係合部18と係合受部19を係合させた状態で、一方の外装材片15の挿通材側被覆部14の内面の傾斜面28が竪樋8の外面8aから離れている。
そして、このように一対の外装材片15、16を一体に取り付けた段階で上方の所定位置までスライド移動させ、一方の外装材片15の挿通材側被覆部14の内面の傾斜面28を竪樋8の外面8aに接触させるように外装材12を傾動させると、パネル材側被覆部13が屋根パネル6の一面に沿うように傾斜する。
これにより、パネル材側被覆部13を確実に屋根パネル6の一面にそって配設し、屋根パネル6の一面に面接触させることができる。このため、一方の外装材片15の挿通材側被覆部14の内面の傾斜面(固定部)28を竪樋8の外面8aに接着するなどして固着することで、屋根パネル6が傾斜している場合であっても、好適に屋根パネル6の貫通孔9と竪樋8の取合部10を被覆することができ、この取合部10の見栄えをよくすることができる。
さらに、外装材12の中心孔25の一方の開口26が半円同士を所定の長さの直線Rで結んだ形の長孔状に形成されるとともに、この直線Rを備えることによって少なくとも一方の外装材片15(16)の挿通材側被覆部14の両端部15a(16a)側に互いに対向する一対の平面部30が形成され、且つ、一対の平面部30の間隔を円柱棒状の竪樋8の外径と略同等にして形成されている。
これにより、円柱棒状の竪樋8に一対の外装材片15、16を取り付けた状態で、一方の外装材片15の両端部15a側に互いに対向して形成された一対の平面部30が竪樋8の外面8aに当接(線接触して当接)し、竪樋8をクランプ保持するような形で一対の外装材片15、16を取り付けることができる。
そして、一対の外装材片15、16を一体に取り付け、一方の外装材片15の挿通材側被覆部14の内面の傾斜面28を竪樋8の外面8aに接触させるように外装材12を傾動させて傾斜面(固定部)28を竪樋8の外面8aに固着するまでの間、またはそれ以降も、一対の平面部30が竪樋8に当接して外装材12を保持することができる。よって、外装材12の取付時の操作性、作業性をよくすることができる。
次に、このような外装材12を用いて取合部10を施工する際には(本実施形態のパネル材と挿通材の取合部の施工方法においては)、屋根パネル6に貫通孔9を貫通形成し(貫通孔形成工程)、竪樋8を貫通孔9に挿通して設置する(挿通材設置工程)。また、屋根パネル6と竪樋8の屋根パネル6の他面(上面)側の取合部10をシーリング処理して、貫通孔9の周端部9aと竪樋8の外面8aの間の隙間を閉塞させる(シーリング処理工程)。そして、上記のように構成した外装材12を竪樋8に取り付け、上端が屋根パネル6の一面に当接(または近接)するように上方にスライド移動させて、屋根パネル6と竪樋8の屋根パネル6の一面側の取合部10を被覆する(外装材設置工程)。
これにより、屋根パネル6と竪樋8の取合部10が外装材12で被覆されて隠れ、大幅に見栄えが向上することになる。
なお、貫通孔9は予め貫通形成して設けられていてもよい。
したがって、本実施形態の外装材12、及びパネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造B、建物外部構築物Aにおいては、略環状を呈する外装材12を取り付けることによって屋根パネル6の下面側に露出する屋根パネル6と竪樋8の取合部10を被覆することができ、この取合部10の見栄えをよくすることができる。
また、屋根パネル6に貫通形成した貫通孔9の周端部9aと竪樋8の外面8aの間の隙間が大きくなってしまった場合であっても、外装材12によってこの隙間(取合部10)を確実に被覆することができる。よって、さらに確実に取合部10の見栄えをよくすることができる。
以上、本発明に係る外装材、パネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造、建物外部構築物の第1実施形態について説明したが、本発明は上記の第1実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、パネル材が屋根パネル6、挿通材が竪樋8であるものとして説明を行ったが、パネル材を貫通して挿通材を設置しこれらの取合部10の見栄えを外装材12によってよくすることが可能であれば、あらゆるパネル材と挿通材の取合部10に本発明を適用することが可能である。よって、パネル材、挿通材を本実施形態のように限定する必要はない。
また、挿通材を竪樋8としたため、挿通材がパネル材を上下方向に貫通し、パネル材の下面(一面)側に外装材を取り付けるものとして説明を行ったが、挿通材がパネル材を横方向に貫通する取合部10に対しても勿論本発明に係る外装材12を適用することができる。また、挿通材がホースのようなフレキシブルなものであってもよい。このような場合であっても、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
さらに、挿通材は断面円形に形成されている必要はなく、例えば断面方形状、多角形状などであってもよく、この挿通材の形状に応じて外装材12の形状(特に中心孔25の形状)を調整すれば、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
また、本実施形態では、外装材12の傾斜面28が接着剤などで挿通材の竪樋8に固着する固着部であるものとして説明を行ったが、必ずしも傾斜面28を挿通材8に固着してなくてもよい。そして、固着部として活用しない場合であっても、この傾斜面28を挿通材8の外面8aに沿うように配設する(あるいは接触するように配設する)ことで、パネル材の屋根パネル6の傾斜角度に対応して容易に外装材12を設置でき、確実に取合部10を被覆できるという作用効果を奏功する。
また、本実施形態では、一方の外装材片15の挿通材側被覆部14の内面の傾斜面(固定部)28を竪樋8の外面8aに接着するなどして固着するものとしたが、例えば、挿通材側被覆部14を挿通材(竪樋)8に固着するだけでなく、さらにパネル材側被覆部13を離型紙のついた両面テープなどを用いて屋根パネル(パネル材)6に固定するようにしてもよい。このように複数個所で外装材12を固定することによって、例えばパネル材側被覆部13の固着部分が紫外線の照射、温湿度変化などによって経年劣化するような場合であっても、挿通材側被覆部14が挿通材8に固着されていることで取合部10の被覆状態を長期にわたって好適に保持することができる。
次に、図1、図2、図13、図14を参照し、本発明の第二実施形態に係る外装材、及びパネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造、建物外部構築物について説明する。
ここで、本実施形態は、第一実施形態と同様、オープンテラスなどの建物外部構築物Aの屋根部3を構成する屋根パネル(パネル材)6と雨樋の竪樋(挿通材)8の取合部10に取り付ける外装材、及びこの取合部の構造B、施工方法、並びに建物外部構築物Aに関するものである。
一方、本実施形態では、第一実施形態に対して外装材の構成が異なる。よって、第一実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
はじめに、本実施形態の屋根パネル6と竪樋8の取合部10の構造(パネル材と挿通材の取合部構造)Bは、図13に示すように、屋根パネル6に貫通形成されて竪樋8を挿通する貫通孔9と、貫通孔9に竪樋8を挿通した状態で、屋根パネル6の上方から貫通孔9の周端部9aと竪樋8の外面8aとの間を塞ぐように施工されるシーリング部11と、屋根パネル6より下方の竪樋8に該竪樋8を囲繞するように取り付けられ、貫通孔9と竪樋8の取合部10を下方から被覆する外装材31とを備えて構成されている。
そして、本実施形態の外装材31は、例えば樹脂製、金属製などであり、弾性変形可能に形成されている。また、本実施形態の外装材31は、図13、図14に示すように、略環状(略筒状)を呈するように形成されるとともに、その外面31aが中心軸O1方向上端31bから下端31cに向かうに従い漸次中心軸O1側(内側)に傾斜する錐台状に形成されている。さらに、本実施形態の外装材31は、板状に形成されるとともに、内面31dも外面31aに沿って上端31bから下端31cに向かうに従い漸次中心軸O1側(内側)に傾斜して形成されている。
さらに、本実施形態では、竪樋8が円管状に形成されており、これに応じて外装材31も略円錐台状に形成されている。また、本実施形態では、傾斜した屋根パネル6と竪樋8の取合部10を外装材31で被覆するため、外装材31の上端が屋根パネル6の傾斜に合わせて斜めに傾斜して形成されている。これにより、本実施形態の外装材31は、下端の開口が竪樋8の形状に合わせて円形状に形成され、上端の開口が竪樋8の形状及び屋根パネル6の傾斜に合わせて楕円形状に形成されている。
また、外装材31は、一部が上端31bから下端31cまで切り欠かれて分離されている。これにより、この外装材31は、両端部31e、31fを近接させて環状を呈するように形成されている。また、一端部31e側と他端部31f側を離間させるように力を加えて弾性変形させ、これら両端部31e、31fの間を通じて竪樋8を内部に差し込み、両端部31e、31f側を放して離間状態を解除すると、弾性変形していた状態から元の円錐台状に戻り、竪樋8を囲繞するように配設される。
さらに、外装材31は、下端31c側の内径が竪樋8の外径と略同等の径寸法(下端31c側の開口部が竪樋8と略同等の大きさ)で形成されている。これにより、竪樋8を囲繞するように外装材31を配設すると、下端31c側が竪樋8の外面8aに密着してクランプするように取りつき、外装材31が竪樋8に支持される。
さらに、本実施形態では、図14に示すように、分離した両端部31e、31f側に係合受部32と係合部33がそれぞれ設けられ、これら係合受部32に係合部33を係合させることで両端部31e、31fを接続し、外装材31を円錐台の状態で保持できるように構成されている。
これら係合受部32と係合部33としては、係合孔とこれに係合する係合突起、互いに引っ掛かって係止される係止片などが挙げられる。なお、端部31e、31f同士を着脱可能に係合させて接続することが可能であれば、係合受部32、係合部33はあらゆる構成が採用可能である。
そして、図13、図14に示すように、このような外装材31は、竪樋8を囲繞するように配設し、係合受部32に係合部33を係合させて下端31c側が竪樋8の外面8aをクランプするように取りついた状態で、上端31bが屋根パネル6の下面に当接(または近接)するまで上方にスライド移動させる。これにより、円錐台状の外装材31が屋根パネル6の貫通孔9と竪樋8の取合部10を下方から被覆する。よって、この取合部10が外装材31で被覆され、下方からの見栄えが向上する。
さらに、本実施形態の外装材31は、内面31dに、内面31dから径方向内側に且つ上方に向けて突出する固着部34が設けられている。また、本実施形態では、3つの固着部34が周方向に等間隔で凸設されている。このような固着部34を備えた場合には、円錐台状の外装材31が屋根パネル6の貫通孔9の周端部9aと竪樋8の外面8aの取合部10に下方からシーリング材(接着材)35を塗布し、竪樋8に取り付けた外装材31を上方にスライド移動させるとともに各固着部34をシーリング材35に接触させる。
これにより、シーリング材35が硬化するとともにシーリング材35に固着部34が一体に接着して保持され、外装材31が安定した状態で取合部10を被覆する所定位置に設置される。
なお、固着部34は、シーリング材35に接触する先端に尖部や矢じり部、球形部などを備え、これら尖部、矢じり部、球形部などをシーリング材に食い込ませるように形成されていることが好ましい。この場合には、シーリング材35に固着部34が食い込むことでより確実に外装材31を安定した状態で保持することができる。
また、上方を向く平面を備えて固着部34を形成してもよく、この場合には、屋根パネル6の下面と固着部34の平面の間にシーリング材35を介在させ、平面を屋根パネル6に押し付けることにより、固着部34を硬化したシーリング材35によって接着することができる。これにより、確実に外装材31を安定した状態で保持することができる。
また、本実施形態の外装材31は、竪樋8の大きさに応じた切断指標36が設けられ、切断指標36に応じて切断することによって下端31c側の開口部の大きさが竪樋8の大きさに合うように構成されている。
すなわち、一般に住宅などに設置される竪樋8は、直径60mmと75mmのものが多用されている。これに対し、例えば直径60mmに取り付けて好適な状態の外装材31を切断指標36で切断することにより、下端31c側の開口部の大きさを大きくすることができ、直径75mmに取り付けて好適な外装材31にすることができる。
例えば、略環状を呈する状態で外装材31の外面31aに周方向に繋がる切断指標36の溝部を予め設けておき、直径75mmの竪樋8に外装材31を取り付ける際に、この溝部36にハサミなどを切り込ませて外装材31の下端31c側を切断する。これにより、略環状を呈する状態で下端31c側の開口部の直径が60mm程度となるように形成された外装材31を、下端31c側の開口部の直径が75mm程度となるように容易に調節することができ、切断指標36に応じて切断するだけで竪樋8の大きさに容易に対応することが可能になる。
そして、このような外装材31を用いて取合部10を施工する際には(本実施形態のパネル材と挿通材の取合部の施工方法においては)、屋根パネル6に貫通孔9を貫通形成し(貫通孔形成工程)、竪樋8を貫通孔9に挿通して設置する(挿通材設置工程)。また、屋根パネル6と竪樋8の屋根パネル6の上面側の取合部10をシーリング処理して、貫通孔9の周端部9aと竪樋8の外面8aの間の隙間を閉塞させる(シーリング処理工程)。そして、上記のように構成した外装材31を竪樋8に取り付け、上端31bが屋根パネル6の下面に当接(または近接)するように上方にスライド移動させて、屋根パネル6と竪樋8の屋根パネル6の下面側の取合部10を被覆する(外装材設置工程)。
これにより、屋根パネル6と竪樋8の取合部10が外装材31で被覆されて隠れ、大幅に見栄えが向上することになる。
したがって、本実施形態の外装材31、及びパネル材と挿通材の取合部の施工方法、並びにパネル材と挿通材の取合部構造B、建物外部構築物においては、両端部31e、31fが近接して略環状を呈する外装材31を取り付けることによって屋根パネル6の下面側に露出する屋根パネル6と竪樋8の取合部10を被覆することができ、この取合部10の見栄えをよくすることができる。
また、屋根パネル6に貫通形成した貫通孔9の周端部9aと竪樋8の外面8aの間の隙間が大きくなってしまった場合であっても、外装材31によってこの隙間(取合部10)を確実に被覆することができる。よって、さらに確実に取合部10の見栄えをよくすることができる。
また、外装材31が錐台状に形成されていることにより、外観上、屋根パネル6の下面と竪樋8の外面8aを外装材31の傾斜する外面31aで繋ぐことができ、外装材31を設置した際の納まりをよくすることができるとともに、取合部10の見栄えをさらによくすることができる。
さらに、竪樋8の大きさに応じた切断指標36が設けられ、この切断指標36に応じて切断するだけで竪樋8の大きさに外装材31を容易に対応させることが可能になる。
また、両端部31e、31fに設けられた係合受部32と係合部33を係合させることによって、両端部31e、31fを接続するとともに略環状を呈する状態で外装材31を保持することができる。これにより、屋根パネル6の下面側に露出する取合部10を被覆するように設置した状態を確実に保持でき、長期にわたり安定した状態で取合部10の見栄えをよくすることができる。
さらに、外装材31を取合部10に設置するとともに、取合部10及び/又は屋根パネル6の下面に塗布したシーリング材(接着剤)35に固着部34を接触させて固着させることにより、外装材31を取合部10に固定して保持することができる。これにより、屋根パネル6の下面側に露出する取合部10を被覆するように設置した状態を確実に保持でき、長期にわたり安定した状態で取合部10の見栄えをよくすることができる。
以上、本発明に係る外装材、パネル材と挿通材の取合部の施工方法、パネル材と挿通材の取合部構造、建物外部構築物の第2実施形態について説明したが、第1実施形態の変更例を含め、本発明は上記の第2実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、パネル材が屋根パネル6、挿通材が竪樋8であるものとして説明を行ったが、パネル材を貫通して挿通材を設置しこれらの取合部10の見栄えを外装材31によってよくすることが可能であれば、あらゆるパネル材と挿通材の取合部10に本発明を適用することが可能である。すなわち、パネル材、挿通材を本実施形態のように限定する必要はない。
また、外装材31は、内面31d(や外面31a)が傾斜面として形成されていなくてもよい。例えば図15に示すように、上下方向に沿うように内面31dを形成し、ブロック状に外装材31を形成してもよい。この場合には、上端31bを接着剤でパネル材6や挿通材8に固着させてもよく、さらに両面テープを用いて上端31bを固着させてもよい。
また、図15に示すように、取合部10に好適に保持することが可能であれば、係合部33、係合受部32がなくてもよい。
また、本実施形態では、円管状の竪樋(挿通材)8に外装材31を取り付けるため、外装材31が円錐台状(略円環状)に形成されているものとしたが、勿論、挿通材8が断面四角形状などの多角形状であってもよく、これに応じて外装材31が角環状(角錐台状など)として構成されていてもよい。
さらに、本実施形態では、外装材31に設けられる切断指標36が溝部であるものとしたが、切断位置を特定することが可能であればよく、溝部に限らず、あらゆる手段によって切断指標36を構成してもよい。
また、外装材31は、元々略環状を呈するように形成されていても、両端部31e、31fを接続することによって略環状を呈するように構成されていても構わない。
また、第1実施形態と第2実施形態の外装材の構成を適宜選択的に組み合わせるなどして本発明に係る外装材を実現しても勿論構わない。
1 支柱
2 桁梁
3 屋根部
4 垂木掛け
5 垂木
6 屋根パネル(パネル材)
7 母屋
8 竪樋(挿通材)
8a 外面
9 貫通孔
9a 周端部
10 取合部
11 シーリング材(シーリング部/接着剤)
12 外装材
13 パネル材側被覆部
14 挿通材側被覆部
15 外装材片
15a 端部
16 外装材片
16a 端部
18 係合部
19 係合受部
20 係合片
21 係合受孔
22 係止部
23 係止受部
25 中心孔(孔、挿通孔)
26 一方の開口
27 他方の開口
28 傾斜面(固定部)
30 平面部
31 外装材
31a 外面
31b 上端
31c 下端
31d 内面
31e 端部
31f 端部
32 係合受部
33 係合部
34 固着部
35 シーリング材(接着剤)
36 切断指標
A 建物外部構築物
B パネル材と挿通材の取合部構造
O1 中心軸
R 直線
S1 前後方向
S2 横方向
T 建物本体
T1 外壁

Claims (6)

  1. パネル材に貫通形成された貫通孔に挿通材を挿通してなる前記貫通孔と前記挿通材の取合部を被覆するための外装材であって、
    前記パネル材の一面側に配設される環状のパネル材側被覆部と、前記パネル材側被覆部の内周側に一端を繋げ前記パネル材側被覆部と交差する方向に突設されるとともに前記パネル材側被覆部の内周に沿って延設された環状の挿通材側被覆部とを備えて形成され、
    前記パネル材側被覆部と前記挿通材側被覆部の孔に前記挿通材を挿通して前記取合部を被覆するように構成されており、
    略半環状の前記パネル材側被覆部と略半環状の前記挿通材側被覆部からなる一対の外装材片に分割可能に形成され、
    且つ、前記一対の外装材片を環状に呈するように組み付けつつ前記孔に前記挿通材を挿通させるように配設した状態で、互いに係合させて前記一対の外装材片の端部同士を接続するための係合部及び/又は係合受部が前記各外装材片の前記パネル材側被覆部の端部に設けられ、
    前記孔の中心軸方向一端側で前記パネル材側被覆部側の一方の開口の面積が前記中心軸方向他側で前記挿通材側被覆部側の他方の開口の面積よりも大きく形成されるとともに、
    前記他方の開口が前記挿通材の断面視で外周縁によって囲まれた領域の面積と略同等の面積を備えるように形成され、
    且つ、一方の前記外装材片の前記挿通材側被覆部の内面には、前記パネル材の前記挿通材に対する交差角度に応じ、前記一方の開口側から前記他方の開口側に向かうに従い漸次中心軸線に近づくように傾斜する傾斜面が設けられ、
    前記挿通材が円柱棒状に形成されており、
    前記孔の一方の開口が半円同士を所定の長さの直線で結んだ形の長孔状に形成されるとともに、前記直線を備えることによって少なくとも前記一方の外装材片の前記挿通材側被覆部の両端部側に互いに対向する一対の平面部が形成され、
    且つ、前記一対の平面部の間隔を前記挿通材の外径と略同等にして形成されていることを特徴とする外装材。
  2. 請求項1記載の外装材において、
    前記係合部は前記外装材片の端部から突出する係合片を備え、
    前記係合受部は前記外装材片の端部側に形成され、前記係合片を挿通させる係合受孔を備え、
    且つ、前記係合部及び前記係合受部には、前記係合受孔に前記係合片を挿通し、前記一対の外装材片を環状に呈するように一体に組み付けるとともに、互いに係止し合う係止部と係止受部を備えて形成されている外装材。
  3. 請求項1または請求項に記載の外装材において、
    前記挿通材の大きさに応じた切断指標が設けられており、
    前記切断指標を指標にして切断することにより前記孔の大きさを前記挿通材の大きさに自在に合わせられるように構成されている外装材。
  4. パネル材に貫通形成された貫通孔に挿通材を挿通する挿通材設置工程と、
    前記パネル材の一方の面側の前記パネル材と前記挿通材の取合部をシーリング処理して、前記貫通孔の周端部と前記挿通材の外面の間の隙間を閉塞させるシーリング処理工程と、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の外装材を取り付けて、前記パネル材の他方の面側の取合部を被覆する外装材設置工程とを備えていることを特徴とするパネル材と挿通材の取合部の施工方法。
  5. パネル材に貫通形成された貫通孔に挿通材を挿通してなる前記貫通孔と前記挿通材の取合部の構造であって、
    前記パネル材の他面側の取合部の前記貫通孔の周端部と前記挿通材の外面の間の隙間を閉塞させるシーリング部と、
    前記パネル材の一面側の取合部を被覆する請求項1から請求項のいずれか一項に記載の外装材とを備えて構成されていることを特徴とするパネル材と挿通材の取合部構造。
  6. 複数の支柱と、前記支柱の上端部に接続して架設される梁と、前記支柱及び前記梁に支持され、格子状に組み付けられる母屋及び垂木と、前記垂木に支持されて屋根面を形成するパネル材とを備え、建物本体の外部に設けられる建物外部構築物であって、
    前記パネル材に貫通形成された貫通孔に挿通材が挿通され、
    前記貫通孔と前記挿通材の取合部に請求項1から請求項のいずれか一項に記載の外装材を取り付け、該外装材によって前記取合部を被覆して構成されていることを特徴とする建物外部構築物。
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