JP6525671B2 - 2ワイヤ溶接の溶接開始方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させると共に、このアークによって形成された溶融池の後半部にフィラーワイヤを接触させながら送給して行う2ワイヤ溶接の溶接開始方法に関するものである。
消耗電極アークによって形成された溶融池に、フィラーワイヤを接触させながら送給して行う2ワイヤ溶接方法は、消耗電極アークの溶接ワイヤとフィラーワイヤとの2つのワイヤを使用するために高速溶接性及び高溶着性に優れている。特に、2ワイヤ溶接方法によって高速溶接を行うときには、ハンピングビードになるのを防止するために、フィラーワイヤを消耗電極アークよりも後方から溶融池に接触させて送給することが重要である。これは、フィラーワイヤを消耗電極アーク中に送給して溶融すると、溶融池の冷却効果が小さくなり、かつ、フィラーワイヤによって溶融池の後半部の盛り上がりを抑えることもできないためにハンピングビードを抑制する効果はほとんどないからである。これに対して、フィラーワイヤをアーク周縁部の溶融池の後半部に接触させて送給し、溶融池の熱によって溶融するようにすれば溶融池が効率よく冷却され、かつ、フィラーワイヤによって溶融池後半部が抑えられてハンピングビードの形成を抑制することができる。以下の説明においては、消耗電極アークのワイヤを溶接ワイヤと記載し、フィラーワイヤとは区別することにする。消耗電極アークを発生させる溶接法としては、炭酸ガスアーク溶接法、マグ溶接法、ミグ溶接法、パルスマグ溶接法、パルスミグ溶接法、消耗電極交流パルスアーク溶接法等が使用される。
2ワイヤ溶接の溶接開始方法は、以下のように行われるのが一般的であった(たとえば、特許文献1参照)。溶接装置に外部から起動信号が入力されると、溶接ワイヤの送給が開始されると共に、溶接ワイヤと母材との間に溶接電圧が印加される。溶接ワイヤが母材と接触すると、溶接電流が通電して消耗電極アークが発生する。溶接電流が通電を開始すると、溶接トーチは予め教示された溶接線に沿って移動を開始する。また、溶接電流の通電が開始した時点から所定期間だけ遅延した後に、フィラーワイヤの送給が開始される。この所定期間の間に、消耗電極アークによって溶融池が次第に大きくなる。フィラーワイヤが溶融池と接触すると、フィラーワイヤの先端部は溶融池からの熱によって溶融されて、接触状態が維持されて定常溶接状態へと移行する。フィラーワイヤには電流は通電していない。上記の所定期間は、消耗電極アークによって形成される溶融池がフィラーワイヤの挿入位置を含む大きさまで成長し、かつ、溶融池の温度がフィラーワイヤを溶融することができる値に達するまでの期間である。この所定期間は、継手形状、母材の板厚、母材の材質等によって適正値が変化するが、例えば0.4〜1.0秒程度である。
上述した従来技術の溶接開始方法では、溶接ワイヤが母材に接触して溶接電流が通電した時点で消耗電極アークが発生し、その後も消耗電極アークが継続して発生していることを前提としている。このような状態においては、上記の所定期間を溶接条件に応じて適正化することによって、溶融池が適正サイズまで成長したタイミングでフィラーワイヤの送給が開始されることになり、フィラーワイヤは溶融池に接触した状態で安定した溶融状態へと移行する。
しかし、溶接ワイヤが母材に接触して溶接電流が通電しても、短絡状態が長く続き消耗電極アークの発生が遅れる場合がある。また、溶接電流の通電と略同時に消耗電極アークが一旦発生しても、その後に短絡状態となり消耗電極アークが一時的に消弧する場合もある。このように、溶接開始時において定常溶接状態に移行するまでの過渡期間中には、数回消耗電極アークが一時的に消弧状態となる場合が生じる。このような状態となると、上記の所定期間中に溶融池が適正サイズまで成長する前にフィラーワイヤの送給が開始されることになる。この結果、フィラーワイヤが溶融池と接触した状態で安定して溶融することができずに、溶接開始部の溶接品質が悪くなるという問題が発生していた。
特開2013−71145号公報
そこで、本発明では、溶接開始時の過渡期間中に溶接ワイヤと母材との間に短絡が発生しても、フィラーワイヤを安定した溶融状態に移行させることができ、溶接開始部の溶接品質を良好に保つことができる2ワイヤ溶接の溶接開始方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させると共に、このアークによって形成された溶融池の後半部にフィラーワイヤを接触させながら送給して行う2ワイヤ溶接の溶接開始方法において、
溶接を開始する際に、前記溶接ワイヤの送給を開始し、前記溶接ワイヤが前記母材に接触すると溶接電流が通電し、この溶接電流の通電開始時点からの前記母材への入熱量相関値が予め定めた基準値に達した時点で前記フィラーワイヤの送給を開始し、
前記入熱量相関値は、前記アークの発生期間中の前記溶接電流の積分値、又は、前記アークの発生期間中の前記溶接電流と溶接電圧との乗算値の積分値である、
ことを特徴とする2ワイヤ溶接の溶接開始方法である。
本発明によれば、溶接開始時の過渡期間中に溶接ワイヤと母材との間に短絡が発生しても、母材への入熱量が基準値に達して溶融池が適正サイズに成長した時点でフィラーワイヤの送給を開始するので、フィラーワイヤを安定した溶融状態に移行させることができ、溶接開始部の溶接品質を良好に保つことができる。
本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接の溶接開始方法を実施するための溶接装置の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接の溶接開始方法を説明するための図1における各信号のタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
実施の形態1の発明は、溶接を開始する際に、溶接ワイヤの送給を開始し、溶接ワイヤが母材に接触すると溶接電流が通電し、この溶接電流の通電開始時点からの母材への入熱量相関値が基準値に達した時点でフィラーワイヤの送給を開始するものである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接の溶接開始方法を実施するための溶接装置の構成図である。以下、同図を参照して、各構成物について説明する。
本溶接装置は、破線で囲まれた溶接トーチWT、溶接電源PS、ロボット制御装置RC及びロボット(図示は省略)を備えている。
溶接トーチWTは、溶接ワイヤ1aに給電するための給電チップ4a及びフィラーワイヤ1bの送給をガイドするための送給チップ4bを備えている溶接トーチWTの先端からは炭酸ガス、炭酸ガスとアルゴンガスとの混合ガス等のシールドガス(図示は省略)が噴出している。溶接トーチWTは、ロボット(図示は省略)によって保持されて、ロボット制御装置RC内に記憶されている作業プログラムに従って、溶接線に沿って移動される。
溶接ワイヤ1aは、溶接ワイヤ用送給モータWMに結合された溶接ワイヤ用送給ロール5aの回転によって溶接トーチWT内を溶接ワイヤ送給速度Wsで送給されて、母材2との間で消耗電極アーク3aが発生する。
フィラーワイヤ1bは、フィラーワイヤ用送給モータFMに結合されたフィラーワイヤ用送給ロール5bの回転によって溶接トーチWT内をフィラーワイヤ送給速度Fsで送給される。フィラーワイヤ1bには電圧は印加されておらず、電流も通電していない。
溶接ワイヤ1aと母材2との間には溶接電圧Vwwが印加されており、消耗電極アーク3a中を溶接電流Iwwが通電している。同図では、溶接方向は左方向となっている。先行する消耗電極アーク3aによって溶融池2aが形成される。フィラーワイヤ1bは、溶融池2aの後半部に接触した状態で挿入されており、溶融池2aからの熱によって溶融される。フィラーワイヤ1bは、消耗電極アーク3aの外部を送給される。これは、上述したように、フィラーワイヤ1bが消耗電極アーク3aによって直接溶融されることを防止するためである。溶接ワイヤ1aの前進角は、0〜30°程度の範囲であり、同図では面直(0°)の場合である。フィラーワイヤ1bの前進角は、20〜50°の範囲である。すなわち、フィラーワイヤ1bは、斜め前方方向に挿入されることになる。
溶接電流検出回路IDは、溶接電流Iwwを検出して、溶接電流検出信号Idを出力する。溶接電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwwを検出して、溶接電圧検出信号Vdを出力する。
電流通電判別回路CDは、上記の溶接電流検出信号Idの値から溶接電流Iwwが通電していることを判別してHighレベルとなる電流通電判別信号Cdを出力する。
アーク判別回路ADは、上記の溶接電圧検出信号Vdの値からアークが発生していることを判別してHighレベルとなるアーク判別信号Adを出力する。
相関判別回路SDは、上記の溶接電流検出信号Id、上記の溶接電圧検出信号Vd、上記の電流通電判別信号Cd及び上記のアーク判別信号Adを入力として、以下の処理1)〜3)から1つを選択して入熱量相関値を算出し、この入熱量相関値が予め定めた基準値に達した時点でHighレベルとなる相関判別信号Sdを出力する。基準値は、溶融池が適正サイズとなる値に実験によって設定される。
処理1)電流通電判別信号CdがHighレベルになると入熱量相関値を0にリセットし、アーク判別信号AdがHighレベルである時間を積分して入熱量相関値として算出する。
処理2)電流通電判別信号CdがHighレベルになると入熱量相関値を0にリセットし、アーク判別信号AdがHighレベルであるときの溶接電流検出信号Idの値を積分して入熱量相関値として算出する。
処理3)電流通電判別信号CdがHighレベルになると入熱量相関値を0にリセットし、アーク判別信号AdがHighレベルであるときの溶接電流検出信号Idと溶接電圧検出信号Vdの乗算値(電力値)を積分して入熱量相関値として算出する。
溶接電源PSは、後述するロボット制御装置RCからの起動信号On、上記の電流通電判別信号Cd及び上記の相関判別信号Sdを入力として、溶接電圧Vww及び溶接電流Iwwを出力して消耗電極アーク3aを発生させると共に、上記の溶接ワイヤ用送給モータWMに対して溶接ワイヤ送給制御信号Wcを出力し、上記のフィラーワイヤ用送給モータFMに対してフィラーワイヤ送給制御信号Fcを出力する。溶接ワイヤ送給制御信号Wcによって溶接ワイヤ送給速度Wsが制御される。フィラーワイヤ送給制御信号Fcによってフィラーワイヤ送給速度Fsが制御される。溶接電源PSは、定電圧特性を有している。溶接電源PSの動作については、図2で詳述する。
ロボット制御装置RCは、予め教示された作業プログラムに従って溶接トーチWTを溶接開始位置に移動させて停止し、溶接電源PSに対して起動信号Onを出力して溶接を開始し、上記の電流通電判別信号CdがHighレベルになると溶接トーチWTを溶接線に沿って移動させる。
図2は、本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接の溶接開始方法を説明するための上述した図1における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は起動信号Onの時間変化を示し、同図(B)は溶接電圧Vwwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電流Iwwの時間変化を示し、同図(D)は溶接ワイヤ送給速度Wsの時間変化を示し、同図(E)はフィラーワイヤ送給速度Fsの時間変化を示し、同図(F)は電流通電判別信号Cdの時間変化を示し、同図(G)はアーク判別信号Adの時間変化を示し、同図(H)は相関判別信号Sdの時間変化を示す。以下、同図を参照して説明する。
時刻t1において、溶接トーチWTが溶接開始位置に移動して停止すると、同図(A)に示すように、起動信号OnがHighレベルとなり、溶接電源PSが起動される。これに応動して、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwwは最大電圧値の無負荷電圧となり、同図(D)に示すように、溶接ワイヤ送給速度Wsは予め定めた低速のスローダウン速度になり、溶接ワイヤ1aは送給を開始する。同図(C)に示すように、溶接電流Iwwは通電しておらず、同図(E)に示すように、フィラーワイヤ送給速度Fsは0であり、フィラーワイヤ1bの送給は停止している。
時刻t2において、上記のスローダウン送給によって溶接ワイヤ1aが母材2と接触すると、同図(C)に示すように、溶接電流Iwwが通電し、同図(F)に示すように、電流通電判別信号CdはHighレベルとなる。これに応動して、同図(D)に示すように、溶接ワイヤ送給速度Wsは予め定めた定常送給速度に加速し、溶接トーチWTは溶接線に沿って移動を開始する。これ以降の期間において、時刻t2〜t3の期間は短絡期間となり、時刻t3〜t4の期間はアーク期間となり、時刻t4〜t5の期間は短絡期間となり、時刻t5以降の期間はアーク期間となる。すなわち、溶接開始時において2回の短絡が発生した場合である。
時刻t2〜t3の短絡期間中は、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwwは略0Vの短絡電圧値となり、同図(C)に示すように、溶接電流Iwwはアーク期間中よりも大電流値の短絡電流値となる。同図(G)に示すように、アーク判別信号AdはLowレベルのままである。
時刻t3において消耗電極アーク3aが発生し、時刻t3〜t4のアーク期間中は、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwwは数十Vのアーク電圧値となり、同図(C)に示すように、溶接電流Iwwは短絡期間中よりも小電流値のアーク電流値となる。同図(G)に示すように、アーク判別信号AdはHighレベルとなる。
時刻t4において再び短絡が発生し、時刻t4〜t5の短絡期間中は、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwwは略0Vの短絡電圧値となり、同図(C)に示すように、溶接電流Iwwはアーク期間中よりも大電流値の短絡電流値となる。同図(G)に示すように、アーク判別信号AdはLowレベルとなる。
時刻t5において再び消耗電極アーク3aが発生し、時刻t5以降はアーク期間となる。このアーク期間中は、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwwは数十Vのアーク電圧値となり、同図(C)に示すように、溶接電流Iwwは短絡期間中よりも小電流値のアーク電流値となる。同図(G)に示すように、アーク判別信号AdはHighレベルとなる。
図1の相関判別回路SDは、電流通電判別信号CdがHighレベルに変化した時刻t2から、入熱量相関値を算出するための積分(上述した処理1)〜3)のいずれか1つ)を開始する。但し、時刻t2〜t3の短絡期間及び時刻t4〜t5の短絡期間中は、積分を停止し、時刻t3〜t4のアーク期間及び時刻t5以降のアーク期間中は積分を継続する。この結果、時刻t6において入熱量相関値が予め定めた基準値に達すると、同図(H)に示すように、相関判別信号SdはHighレベルに変化する。これに応動して、同図(E)に示すように、フィラーワイヤ送給速度Fsは予め定めた定常送給速度となり、フィラーワイヤ1bの送給が開始される。したがって、時刻t1〜t6の期間が溶接開始時の過渡期間となり。時刻t6以降の期間が定常期間となる。フィラーワイヤ1bの定常送給速度は、溶接ワイヤ1aの定常送給速度の20〜40%程度に設定される。
溶接開始時において、母材への入熱は主にアーク期間中に行われ、短絡期間中には少ししか行われない。このために、従来技術のように、溶接電流が通電を開始してから所定期間が経過した時点で溶融池が適正サイズに成長しているとしてフィラーワイヤの送給を開始すると、所定期間中に短絡が発生した場合には、母材への入熱量が不足することになり、溶融池のサイズが適正サイズに成長する前にフィラーワイヤの送給が開始されることになる。この結果、フィラーワイヤを安定した溶融状態へと移行させることができず、溶接開始時の溶接品質が悪くなっていた。これに対して、本実施の形態では、溶接電流の通電開始時点からの母材への入熱量相関値が予め定めた基準値に達した時点で、溶融池が適正サイズに成長したと判断してフィラーワイヤの送給を開始する。入熱量相関値としては、1)アークの発生期間の時間積分値、2)アークの発生期間中の溶接電流の積分値又は3)アークの発生期間中の溶接電流と溶接電圧との乗算値の積分値である。これにより、溶接開始時の過渡期間中に短絡が発生しても、フィラーワイヤの送給開始が常に母材への入熱量が基準値に達した時点となる。このために、溶融池が適正サイズに成長した時点でフィラーワイヤの送給が開始されることになり、フィラーワイヤは安定した溶融状態となる。
上述した実施の形態1によれば、溶接を開始する際に、溶接ワイヤの送給を開始し、溶接ワイヤが母材に接触すると溶接電流が通電し、この溶接電流の通電開始時点からの母材への入熱量相関値が予め定めた基準値に達した時点でフィラーワイヤの送給を開始する。これにより、本実施の形態では、溶接開始時の過渡期間中に溶接ワイヤと母材との間に短絡が発生しても、母材への入熱量が基準値に達して溶融池が適正サイズに成長した時点でフィラーワイヤの送給を開始するので、フィラーワイヤを安定した溶融状態に移行させることができ、溶接開始部の溶接品質を良好に保つことができる。
1a 溶接ワイヤ
1b フィラーワイヤ
2 母材
2a 溶融池
3a 消耗電極アーク
4a 給電チップ
4b 送給チップ
5a 溶接ワイヤ用送給ロール
5b フィラーワイヤ用送給ロール
AD アーク判別回路
Ad アーク判別信号
CD 電流通電判別回路
Cd 電流通電判別信号
Fc フィラーワイヤ送給制御信号
FM フィラーワイヤ用送給モータ
Fs フィラーワイヤ送給速度
ID 溶接電流検出回路
Id 溶接電流検出信号
Iww 溶接電流
On 起動信号
PS 溶接電源
RC ロボット制御装置
SD 相関判別回路
Sd 相関判別信号
VD 溶接電圧検出回路
Vd 溶接電圧検出信号
Vww 溶接電圧
Wc 溶接ワイヤ送給制御信号
WM 溶接ワイヤ用送給モータ
Ws 溶接ワイヤ送給速度
WT 溶接トーチ

Claims (1)

  1. 溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させると共に、このアークによって形成された溶融池の後半部にフィラーワイヤを接触させながら送給して行う2ワイヤ溶接の溶接開始方法において、
    溶接を開始する際に、前記溶接ワイヤの送給を開始し、前記溶接ワイヤが前記母材に接触すると溶接電流が通電し、この溶接電流の通電開始時点からの前記母材への入熱量相関値が予め定めた基準値に達した時点で前記フィラーワイヤの送給を開始し、
    前記入熱量相関値は、前記アークの発生期間中の前記溶接電流の積分値、又は、前記アークの発生期間中の前記溶接電流と溶接電圧との乗算値の積分値である、
    ことを特徴とする2ワイヤ溶接の溶接開始方法。
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