JP6524724B2 - 電子装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子装置及びその製造方法に関するものである。
近年では、半導体素子の高集積化や小型化、回路基板上への高密度実装化に伴い、接合部もより微細化が進んでいる。特に、微細な接続端子を多数形成できるフリップチップ接合が主流となってきている。半導体素子と回路基板とをフリップチップ接合するためには、Snを主成分とするハンダを用いている。
特開2014−27122号公報 国際公開第2012/115268号 特開2002−254194号公報
フリップチップ接合された接合部では、電極の構成材料であるCuとハンダの主成分であるSnとの間で化合物を形成する。近年では、パワーデバイスや高性能半導体素子が多くなり、接合部に流れる電流量が増加傾向にある。電流量が増加すると、半導体素子の局所的な発熱により接合部が溶融し、断線してしまう。この断線を防止する対策として、接合部をハンダの構成元素のSnと電極の構成元素のCuとを反応させてCuSn合金化することで対応している。
しかしながら、接合部を構成しているCuSn合金はCu6Sn5の組成であり、Cu6Sn5はハンダよりも抵抗値が高い。そのため、電流量が増加するとジュール発熱が多くなり、局所的に液相に近い温度に達すると、このCu6Sn5は、Cu6Sn5,Cu3Sn,Snの3層に変化する。Snは融点が低いため、生成されたSnが接合部の融点を低下させ、溶断が発生する可能性が高くなる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、電極間の接合部に局所的に電流が集中し接合部が高温になり、相分離して余剰なSnが生成されても、第1部分の元素がSnと新たに融点の高い合金を形成する。これにより、融点の低下が抑制されて接合部の溶断を確実に防止することができる、信頼性の高い接合部を備えた電子装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
電子装置の一態様は、少なくとも一方がCuを主成分とする第1電極と第2電極とが対向し、接合部により接合されてなる電子装置であって、前記接合部は、Cu6Sn5の部分と、Snと反応してCu6Sn5よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体とを含み、前記構造体は粒子であり、前記Cu 6 Sn 5 の部分内に分散されている
電子装置の一態様は、少なくとも一方がCuを主成分とする第1電極と第2電極とが対向し、接合部により接合されてなる電子装置であって、前記接合部は、Cu 6 Sn 5 の部分と、Snと反応してCu 6 Sn 5 よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体とを含み、前記構造体は、前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方の対向面に形成された柱状突起である。
電子装置の製造方法の一態様は、少なくとも一方がCuを主成分とする第1電極と第2電極とを対向させ、接合部により接合する電子装置の製造方法であって、前記接合部を、Cu6Sn5の部分と、Snと反応してCu6Sn5よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体とを含むように形成し、前記構造体は粒子であり、前記接合部を、Snを主成分とするハンダ内に前記構造体を分散させた材料で前記第1電極と前記第2電極とを接合することで形成する
電子装置の製造方法の一態様は、少なくとも一方がCuを主成分とする第1電極と第2電極とを対向させ、接合部により接合する電子装置の製造方法であって、前記接合部を、Cu 6 Sn 5 の部分と、Snと反応してCu 6 Sn 5 よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体とを含むように形成し、前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方の対向面に、突起状の前記第1部分を前記第2部分で被覆してなる柱状突起を形成して、前記構造体とする。
上記の諸態様によれば、電極間の接合部に局所的に電流が集中し接合部が高温になり、相分離して余剰なSnが生成されても、第1部分の元素がSnと新たに融点の高い合金を形成する。これにより、融点の低下が抑制されて接合部の溶断を確実に防止することができる、信頼性の高い接合部を備えた電子装置が実現する。
第1の実施形態により作製された半導体装置の概略構成を示す断面図である。 第1の実施形態による半導体装置の電極接合構造を拡大して示す概略断面図である。 Ag粒子の構成を示す概略断面図である。 電極接合構造における第1及び第2電極のサイズ、接合部の厚み(電極間のギャップ)、粒子の添加量、粒子のAg粒子のサイズ、及び粒子のCu膜の厚みの関係を示す概略断面図である。 第1の実施形態による半導体装置の作用効果を比較例と共に説明するために、接合部を一部拡大して示す概略図である。 第1の実施形態の変形例による半導体装置の電極接合構造を拡大して示す概略断面図である。 第2の実施形態による半導体装置の電極接合構造を拡大して示す概略断面図である。
以下、電子装置の諸実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の諸実施形態では、電子装置として、一対の半導体チップ間をフリップチップ接合してなる半導体装置を例示する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態により作製された半導体装置の概略構成を示す断面図である。
この半導体装置は、第1半導体チップ1と第2半導体チップ2とがフリップチップ接合してなるものである。
第1半導体チップ1は、表面にパッド電極である第1電極11が複数形成されている。第2半導体チップ2は、表面にパッド電極である第2電極12が複数形成されている。第1電極11及び第2電極12は、共に銅(Cu)を主成分とするCu電極である。半導体装置は、第1半導体チップ1と第2半導体チップ2とを表面同士を対向させ、第1電極11と第2電極12とが接合部13により接合されて構成される。以下、この接合方法について、図2を用いて順次説明する。図2では、図1の円C内に示す1つの電極接合構造10を拡大して示している。
例えば、第1半導体チップ1の第1電極11上にSnを主成分とするペースト状のハンダを塗布する。この状態で第1半導体チップ1と第2半導体チップ2とを表面同士を対向させ、第1電極11と第2電極12とを当該ハンダで接続する。第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2を所定温度(ここではハンダの溶融温度)で加熱してハンダを溶融させて接合する。このハンダには、微細な粒子23が分散されている。粒子23は、当該ハンダのSnと反応してCu6Sn5よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体である。第2部分の材料は、後述するように使用時に接合部が局所的に液相に近い温度に達した場合には、溶出する材料である。
粒子23は、具体的には図3に示すように、第1部分として例えば銀(Ag)粒子31を、第2部分として例えばCu膜32で被覆してなる構造体である。Snを主成分とするハンダに粒子23を分散させた状態では、Ag粒子31はCu膜32により当該ハンダから遮断された状態で保持されている。粒子23は、所定の粉末状のAgに対して、Cuを蒸着又はスパッタ等することにより作製される。粒子23の第1部分としては、Agの単体以外に、Fe,Ni,Mg,Mn,Ptから選ばれた1種又はAg,Fe,Ni,Mg,Mn,Ptから選ばれた複数種の材料が好ましい。粒子23の第2部分としては、Cu以外に、所定の有機材料、例えばポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等を材料としても良い。
第1電極11と第2電極12とが上記のハンダで接合されると、第1電極11と第2電極12との間に接合部13が形成される。接合部13では、図2に示すように、第1及び第2電極11,12との界面近傍には、SnとCuとの安定な合金であるCu3Snが形成される。これをCu3Snの部分22とする。上下のCu3Snの部分22間には、CuとSnとの準安定な合金であるCu6Sn5が形成される。これをCu6Sn5の部分21とする。粒子23の第2部分であるCu膜32は、当該ハンダよりも融点が高い。そのため、接合部13を形成する際に当該ハンダが溶融しても、その溶融温度ではCu膜32は溶融することなく、Cu膜32で被覆されたAg粒子31は当該ハンダから遮断された状態で保持される。
電極接合構造10における第1及び第2電極11,12のサイズ、接合部13の厚み(電極間のギャップ)、粒子23の添加量、粒子23のAg粒子31のサイズ、及び粒子23のCu膜32の厚みの関係について、図4を用いて説明する。
第1及び第2電極11,12の電極径φを50μm程度、電極間のギャップを22μm程度とする。粒子23のAg粒子31の半径を1μm程度とし、粒子23をハンダに5%程度添加する。この場合、SuとAgとの合金層を形成するために必要なハンダの体積は、19634.95μm3程度(厚み10μm程度)となる。ハンダをCu6Sn5に合金化させるために必要なCuの体積(第1及び第2電極11,12からのCu拡散量)は、23561.94μm3程度(厚み10μm程度)となる。以上に基づけば、Cu膜32の厚みは2.2μm程度とすれば良い。
この半導体装置を使用した場合に奏する作用効果について、比較例との比較に基づいて説明する。比較例の半導体装置は、接合部を形成する際に、粒子23のような構造体を付加(添加)しないSnを主成分とするハンダを用いたものである。図5は、本実施形態による半導体装置を使用したときの接合部の状態を、比較例との比較に基づいて、一部拡大して示す概略図である。(a)が比較例を、(b)が本実施形態をそれぞれ示す。
比較例では、電極間を流れる電流量が増加するとジュール発熱が多くなり、局所的に液相に近い温度に達すると、接合部のCu6Sn5は、Cu6Sn5,Cu3Sn,Snの3層に変化する。Snは、Cu6Sn5やCu3Snに比べて融点が低い(融点は、Sn:231.93℃程度、Cu6Sn5:415℃程度、Cu3Sn:676℃程度)。そのため、生成されたSnに起因して接合部の融点が低下する。これにより、接合部に溶断が発生する虞がある。
本実施形態では、電極間を流れる電流量が増加し、局所的に液相に近い温度に達すると、接合部13のCu6Sn5は、Cu6Sn5,Cu3Sn,Snの3層に変化する。このとき、接合部13のCu6Sn5内に分散された粒子23では、そのCu膜32が溶出してAg粒子31が露出する。Ag粒子31は上記の3層内に溶出される。このAgがSnと合金化してAg3Snが生成される。Ag3SnはCu6Sn5よりも融点が高く(480℃程度)、接合部13は高融点に維持される。これにより、接合部13の溶断が抑止される。更に、使用により再び局所的にCu6Sn5の液相に近い温度に達した場合でも、既に生成されたAgSnは安定に保持され、接合部13の溶断が抑止される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1及び第2電極11,12間の接合部13に局所的に電流が集中し接合部13が高温になり、Cu6Sn5が相分離して余剰なSnが生成されても、Cu6Sn5内に分散された粒子23のAgがSnと新たに融点の高い合金を形成する。これにより、融点の低下が抑制されて接合部13の溶断を確実に防止することができる、信頼性の高い接合部13を備えた半導体装置が実現する。
−変形例−
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。本例では、第1の実施形態と同様に半導体装置について開示するが、その接合部の構造が異なる点で第1の実施形態と相違する。図6は、第1の実施形態の変形例による半導体装置の電極接合構造10を拡大して示す概略断面図である。
本例では、第1半導体チップ1と第2半導体チップ2とを接合する前に、第1半導体チップ1の第1電極11の表面(第2電極12との対向面)に、複数の柱状突起24を形成する。柱状突起24は、接合に用いるハンダのSnと反応してCu6Sn5よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体である。第2部分の材料は、後述するように使用時に接合部が局所的に液相に近い温度に達した場合には、溶出する材料である。
柱状突起24は、第1部分として例えば銀(Ag)突起41を、第2部分として例えばCu膜42で被覆してなる構造体である。柱状突起24は、第1電極11の表面に、リソグラフィー法及びメッキ法で複数のAg突起41を形成し、Ag突起41の表面を覆うようにメッキ法でCu膜42を形成することにより作製される。柱状突起24の第1部分としては、Agの単体以外に、Fe,Ni,Mg,Mn,Ptから選ばれた1種又はAg,Fe,Ni,Mg,Mn,Ptから選ばれた複数種の材料が好ましい。柱状突起24の第2部分としては、Cu以外に、所定の有機材料、例えばポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等を材料としても良い。
第1電極11と第2電極12とがSnを主成分とするハンダで接合されると、第1電極11と第2電極12との間に接合部14が形成される。接合部14では、図6に示すように、第1及び第2電極11,12との界面近傍には、SnとCuとの安定な合金であるCu3Snが形成される。これをCu3Snの部分22とする。上下のCu3Snの部分22間には、SnとCuとの準安定な合金であるCu6Sn5が形成される。これをCu6Sn5の部分21とする。Cu6Sn5の部分21に柱状突起24が接触するところ、柱状突起24の第2部分であるCu膜42は当該ハンダよりも融点が高い。そのため、接合部14を形成する際に当該ハンダが溶融しても、その溶融温度ではCu膜42は溶融することなく、Cu膜42で被覆されたAg突起41は当該ハンダから遮断された状態で保持される。
本例の半導体装置では、その使用により電極間を流れる電流量が増加し、局所的に液相に近い温度に達すると、接合部14のCu6Sn5は、Cu6Sn5,Cu3Sn,Snの3層に変化する。このとき、接合部14のCu6Sn5内に分散された柱状突起24では、そのCu膜42が溶出してAg突起41が露出する。Ag突起41は上記の3層内に溶出される。このAgがSnと合金化してAg3Snが生成される。Ag3SnはCu6Sn5よりも融点が高く(480℃程度)、接合部14は高融点に維持される。これにより、接合部14の溶断が抑止される。更に、使用により再び局所的にCu6Sn5の液相に近い温度に達した場合でも、既に生成されたAgSnは安定に保持され、接合部14の溶断が抑止される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1及び第2電極11,12間の接合部13に局所的に電流が集中し接合部14が高温になり、Cu6Sn5が相分離して余剰なSnが生成されても、Cu6Sn5内に分散された柱状突起24のAgがSnと新たに融点の高い合金を形成する。これにより、融点の低下が抑制されて接合部14の溶断を確実に防止することができる、信頼性の高い接合部14を備えた半導体装置が実現する。
(第2の実施形態)
次いで、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態と同様に半導体装置について開示するが、その接合部の構造が異なる点で第1の実施形態と相違する。図7は、第2の実施形態による半導体装置の電極接合構造10を拡大して示す概略断面図である。
本実施形態では、第1半導体チップの表面に形成された第1電極11は第1の実施形態と同様にCuを主成分とするCu電極であるが、第2半導体チップの表面に形成された第1電極15はニッケル(Ni)を主成分とするNi電極である。半導体装置は、第1半導体チップと第2半導体チップとを表面同士を対向させ、第1電極11と第2電極15とが接合部16により接合されて構成される。以下、この接合方法について、図7を用いて順次説明する。
例えば、第1半導体チップ1の第1電極11上にSnを主成分とするペースト状のハンダを塗布する。この状態で第1半導体チップ1と第2半導体チップ2とを表面同士を対向させ、第1電極11と第2電極15とを当該ハンダで接続する。第1半導体チップ1及び第2半導体チップ2を所定温度(ここではハンダの溶融温度)で加熱してハンダを溶融させて接合する。このハンダには、第1の実施形態と同様に粒子23が分散されている。Snを主成分とするハンダに粒子23を分散させた状態では、Ag粒子31はCu膜32により当該ハンダから遮断された状態で保持されている。
第1電極11と第2電極15とが上記のハンダで接合されると、第1電極11と第2電極15との間に接合部16が形成される。接合部16では、図7に示すように、第1電極11との界面近傍には、SnとCuとの安定な合金であるCu3Snが形成される。これをCu3Snの部分22とする。第2電極15との界面近傍には、SnとNiとの安定な合金である(CuNi)3Sn4+(CuNi)6Sn5が形成される。これを(CuNi)3Sn4+(CuNi)6Sn5の部分25とする。部分22,25間には、CuとSnとの準安定な合金であるCu6Sn5が形成される。これをCu6Sn5の部分21とする。粒子23の第2部分であるCu膜32は、当該ハンダよりも融点が高い。そのため、接合部16を形成する際に当該ハンダが溶融しても、その溶融温度ではCu膜32は溶融することなく、Cu膜32で被覆されたAg粒子31は当該ハンダから遮断された状態で保持される。
本実施形態の半導体装置では、その使用により電極間を流れる電流量が増加し、局所的に液相に近い温度に達すると、接合部16のCu6Sn5は、Cu6Sn5,Cu3Sn,Snの3層に変化する。このとき、接合部16のCu6Sn5内に分散された粒子23では、そのCu膜32が溶出してAg粒子31が露出する。Ag粒子31は上記の3層内に溶出される。このAgがSnと合金化してAgSnが生成される。AgSnはCu6Sn5よりも融点が高く(480℃程度)、接合部13は高融点に維持される。これにより、接合部16の溶断が抑止される。更に、使用により再び局所的にCu6Sn5の液相に近い温度に達した場合でも、既に生成されたAgSnは安定に保持され、接合部16の溶断が抑止される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1及び第2電極11,15間の接合部16に局所的に電流が集中し接合部16が高温になり、Cu6Sn5が相分離して余剰なSnが生成されても、Cu6Sn5内に分散された粒子23のAgがSnと新たに融点の高い合金を形成する。これにより、融点の低下が抑制されて接合部16の溶断を確実に防止することができる、信頼性の高い接合部16を備えた半導体装置が実現する。
なお、本実施形態でも、第1の実施形態の変形例と同様、ハンダに粒子23を分散する代わりに、第1半導体チップ1の第1電極11の表面(第2電極15との対向面)に、複数の柱状突起を形成するようにしても良い。この柱状突起は、第1部分として例えばAg突起を、第2部分として例えばCu膜で被覆してなる構造体である。
1 第1半導体チップ
2 第2半導体チップ
10 電極接合構造
11 第1電極
12,15 第2電極
13,14,16 接合部
21 Cu6Sn5の部分
22 Cu3Snの部分
23 粒子
24 柱状突起
25 (CuNi)3Sn4+(CuNi)6Sn5の部分
31 Ag粒子
32,42 Cu膜
41 Ag突起

Claims (10)

  1. 少なくとも一方がCuを主成分とする第1電極と第2電極とが対向し、接合部により接合されてなる電子装置であって、
    前記接合部は、
    Cu6Sn5の部分と、
    Snと反応してCu6Sn5よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体と
    を含み、
    前記構造体は粒子であり、前記Cu 6 Sn 5 の部分内に分散されていることを特徴とする電子装置。
  2. 少なくとも一方がCuを主成分とする第1電極と第2電極とが対向し、接合部により接合されてなる電子装置であって、
    前記接合部は、
    Cu6Sn5の部分と、
    Snと反応してCu6Sn5よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体と
    を含み、
    前記構造体は、前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方の対向面に形成された柱状突起であることを特徴とする電子装置。
  3. 前記第1電極がCuを主成分とする電極であり、前記第2電極がNiを主成分とする電極であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置。
  4. 前記構造体の前記第1部分は、Ag,Fe,Ni,Mg,Mn,Ptから選ばれた1種又は複数種の材料からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記構造体の前記第2部分は、Cuを主成分とする材料又は有機材料からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の電子装置。
  6. 少なくとも一方がCuを主成分とする第1電極と第2電極とを対向させ、接合部により接合する電子装置の製造方法であって、
    前記接合部を、
    Cu6Sn5の部分と、
    Snと反応してCu6Sn5よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体と
    を含むように形成し、
    前記構造体は粒子であり、
    前記接合部を、Snを主成分とするハンダ内に前記構造体を分散させた材料で前記第1電極と前記第2電極とを接合することで形成することを特徴とする電子装置の製造方法。
  7. 少なくとも一方がCuを主成分とする第1電極と第2電極とを対向させ、接合部により接合する電子装置の製造方法であって、
    前記接合部を、
    Cu6Sn5の部分と、
    Snと反応してCu6Sn5よりも融点の高い化合物を生成する元素を主成分とする第1部分を第2部分で被覆する構造体と
    を含むように形成し、
    前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方の対向面に、突起状の前記第1部分を前記第2部分で被覆してなる柱状突起を形成して、前記構造体とすることを特徴とする電子装置の製造方法。
  8. 前記第1電極がCuを主成分とする電極であり、前記第2電極がNiを主成分とする電極であることを特徴とする請求項6又は7に記載の電子装置の製造方法。
  9. 前記構造体の前記第1部分は、Ag,Fe,Ni,Mg,Mn,Ptから選ばれた1種又は複数種の材料からなることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法。
  10. 前記構造体の前記第2部分は、Cuを主成分とする材料又は有機材料からなることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法。
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