次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施例は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施例に限られない。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施例>
<通信システム>
図1は、通信システムの一実施例を示す。図1には、通信システムの一実施例として、無線ネットワークプロジェクタシステムが示される。
無線ネットワークプロジェクタシステムは、第1の無線通信装置100と、第2の無線通信装置200と、第3の無線通信装置300により構成される。
第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200は、映像データ、音声データを出力する映像・音声出力端子に接続される。以下、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200は無線送信装置として機能し、それぞれ第1のソース機及び第2のソース機と呼ばれることもある。映像・音声出力端子は、PC(Personal Computer)などの端末装置やメディアプレーヤなどの携帯端末装置が有するものであるのが好ましい。無線ネットワークプロジェクタシステムが、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200と同様の機能を有する無線通信装置を3台以上有していてもよい。
第3の無線通信機器300は、TVやプロジェクタなどの表示装置の映像・音声入力端子に、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200からの映像データ、音声データを入力する。以下、映像データと、音声データを合わせて、映像音声データという。以下、第3の無線通信装置300は無線受信装置として機能し、シンク機と呼ばれることもある。
<第1の無線通信装置100>
第1の無線通信装置100は、映像音声入力処理部102と、装置情報記憶部106と、無線通信情報記憶部108と、無線通信処理部110と、制御部112とを有する。第2の無線通信装置200の構成は、第1の無線通信装置100の構成を適用できる。
映像音声入力処理部102には、第1の無線通信装置100が接続された映像・音声出力端子から、映像音声データが入力される。映像・音声出力端子は、DVI(Digital Visual Interface)やHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)などの規格に準拠したものであるのが好ましい。映像音声入力処理部102は、制御部112へ、映像音声データを入力する。制御部112に入力された映像音声データは、無線通信処理部110へ入力される。
装置情報記憶部106は、無線通信装置固有のIDを記憶する。ここで、無線通信装置固有のIDは、第1のソース機、第2のソース機、及びシンク機のMACアドレスである。無線通信装置固有のIDは、MACアドレスに限らず他の識別子(識別情報)であってもよい。
無線通信情報記憶部108は、無線通信で使用する周波数帯域や、映像音声を送信する帯域の予約情報、ストリームIDなどを記憶する。
制御部112は、映像音声入力処理部102、装置情報記憶部106、及び無線通信情報記憶部108と接続される。制御部112は、映像音声入力処理部102、装置情報記憶部106、無線通信情報記憶部108、及び無線通信処理部110を制御する。制御部112は、CPU(Central Processing Unit)やメモリなどで構成される。
第3の無線通信装置300から送信される制御データ(メッセージ)は、無線通信処理部110によって受信され、制御部112へ入力される。
制御部112は、無線通信処理部110から入力される制御データが、映像音声入力処理部102から入力される映像音声データの送出を開始することを要求するもの(以下、「送出開始要求」という)であるのか、その映像音声データの送出を停止することを要求するもの(以下、「送出停止要求」という)であるのかを判断する。
制御部112は、第3の無線通信装置300へ、無線通信処理部110から入力される制御データ(送出開始要求)に対する応答を送信する制御を実行する。制御データが送出開始要求である場合には、第2の無線通信装置200と第3の無線通信装置300との間で制御データのやり取りが実行され、第2の無線通信装置200からの映像音声データの送信が停止される。具体的には、第3の無線通信装置300から第2の無線通信装置200へ、映像音声データの送信を停止することを示す送出停止要求が送信される。第2の無線通信装置200の制御部212は、第3の無線通信装置300からの送出停止要求に従って、映像音声データの送信を停止する制御を実行する。
制御部112は、無線通信処理部110から第3の無線通信装置300へ、映像音声入力処理部102からの映像音声データを送信する制御を実行する。
制御部112は、第3の無線通信装置300へ、無線通信処理部110から入力される制御データ(送出停止要求)に対する応答を送信する制御を実行し、無線通信処理部110から第3の無線通信装置300へ、映像音声入力処理部102からの映像音声データを送信する制御を停止する。制御データが送出停止要求である場合には、第3の無線通信装置300と第2の無線通信装置200との間で制御データのやり取りが実行され、第2の無線通信装置200から第3の無線通信装置300へ映像音声データの送信が実行される。具体的には、第3の無線通信装置300から第2の無線通信装置200へ、映像音声データの送信を開始することを示す送出開始要求が送信される。第2の無線通信装置200の制御部212は、第3の無線通信装300からの送出開始要求に従って、映像音声データの送信を開始する制御を実行する。
制御部112は、制御部212の機能として説明した機能も有する。
無線通信処理部110は、制御部112と接続される。無線通信処理部110は、映像音声データを無線送信する。無線通信処理部110は、WiMedia(IEEE[The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc] 802.15.3a, ECMA-368)、IEEE 802.11無線LAN、ミリ波による無線PAN(IEEE 802.15.3c等)などの規格に従って無線送信するのが好ましい。
図2は、無線通信処理部110により送信されるフレームの一実施例を示す。図2には、IEEE802.11無線LANのMAC(Medium Access Control)フレーム基本フォーマットを示す。
IEEE802.11無線LANのMACフレーム基本フォーマットは、MACヘッダと、フレーム・ボディと、FCS(Frame Check Sequence)により構成される。
MACヘッダには、フレーム制御用情報、送信側のMACアドレスなどが付帯される。
フレーム・ボディには、送信するデータが付帯される。
FCSには、MACヘッダ、フレーム・ボディについての誤り訂正符号が付帯される。
無線ネットワークプロジェクタシステムの一実施例では、映像音声データを無線伝送する無線通信装置のMACアドレスがMACヘッダに付帯され、映像データや音声のデータはフレーム・ボディに付帯される。
IEEE802.11無線LAN以外の無線通信の規格として、WiMediaやミリ波による無線PAN(IEEE802.15.3c)などを利用した場合でも、フレームの基本フォーマットは大きくは変わらない。
<第3の無線通信装置300>
第3の無線通信装置300は、無線通信処理部302と、装置情報記憶部304と、無線通信情報記憶部306と、映像音声出力処理部308と、制御部310とを有する。
無線通信部としての無線通信処理部302は、第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200からの同期用データ、制御データ、映像音声データを受信する。無線通信処理部302は、WiMedia、IEEE802.11無線LAN、ミリ波による無線PANなどの規格に従って受信するのが好ましい。無線通信処理部302は、制御部310へ、受信した同期用データ、制御データ、映像音声データを入力する。さらに、無線通信処理部302は、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力の強度を検出する電波強度検出部として機能し、制御部310へ入力する。
装置情報記憶部304は、無線通信装置固有のIDを記憶する。ここで、無線通信装置固有のIDは、第1のソース機、第2のソース機、及びシンク機のMACアドレスであるのが好ましい。無線通信装置固有のIDは、MACアドレスに限らず他の識別子であってもよい。
無線通信情報記憶部306は、無線通信で使用する周波数帯域や、映像音声を送信する帯域の予約情報、ストリームIDなどを記憶する。
さらに、無線通信情報記憶部306は、第3の無線通信装置300が、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力と、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200への操作とを紐付けることにより対応付けた操作判断テーブルを記憶する。
図3は、シンク機における受信電波強度としての電磁波の受信電力を説明するための図である。図3において、ソース機は第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200が該当し、シンク機は第3の無線通信装置300が該当する。
時刻T1(t=T1)では、ソース機とシンク機との間を繋ぐ直線上には、例えば電波を吸収しやすい人体などの電磁波吸収体が無い状態であり、この場合、ソース機から送信された電磁波のシンク機における受信電力はI1である。
時刻T2(t=T2)では、ソース機とシンク機との間を繋ぐ直線上に、電磁波吸収体がある状態であり、この場合、ソース機から送信された電磁波のシンク機における受信電力はI2である。
仮に、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200からミリ波を送信する場合、ミリ波等は無線LANで用いられる電磁波よりも高周波の電磁波であるため、無線LANよりも指向性を高めてソース機から送出する必要がある。指向性を高めて送出された電磁波の回折波は、シンク機へ到達してもその受信強度が小さいと想定される。また、ミリ波通信等の指向性が高く、且つ高周波数の電磁波を用いない場合は、電磁波吸収体の位置がソース機のアンテナに近いほど、シンク機における電磁波の受信電力が小さくなる。
図4は、時間とソース機から送信される電磁波のシンク機における受信電力との関係の一例を示す。ソース機とシンク機との間に、電磁波吸収体が時間の経過とともに近づく場合について説明する。図4において、横軸は時間tであり、縦軸はシンク機における受信電力iである。図3に示したように、時刻T1(t=T1)では、ソース機とシンク機との間を繋ぐ直線上に電磁波吸収体が無い状態であり、ソース機から送信された電磁波のシンク機における受信電力はI1である。時刻T2(t=T2)では、ソース機とシンク機との間を繋ぐ直線上に電磁波吸収体がある状態であり、ソース機から送信された電磁波のシンク機における受信電力はI2であり、I1は、I2よりも大きい値である。ここで、時刻T1とT2との間では、ソース機とシンク機との間を繋ぐ直線上に、電磁波吸収体が序々に近づいて(入って)くるため、ソース機から送信された電磁波のシンク機における受信電力は次第に減少すると想定される。
第3の無線通信装置300の一実施例では、受信電力I1と受信電力I2の平均をIm(=(I1+I2)/2)とし、このImよりも受信電力が高い場合にはソース機とシンク機との間に電磁波吸収体がないと判断し、Imよりも受信電力が低い場合にはソース機とシンク機との間に電磁波吸収体があると判断する。Imは一例であり、適宜設定可能である。
さらに、ソース機とシンク機との間に電磁波吸収体がないと判断した場合に「0」を割り当て、ソース機とシンクとの間に電磁波吸収体があると判断した場合に「1」を割り当てて区別し、時刻情報とともに、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200へ通知するようにしてもよい。これにより、電磁波吸収体の有無を確認できる。
また、第3の無線通信装置300にアンテナを複数個設け、各アンテナにおける電磁波の受信強度を多次元の時系列データとして処理することで、複雑な操作を認識したり、電磁波の受信強度に加え、電磁波の送信から受信までに要した時間、パケットエラー率などの様々なデータを用いることでユーザの動作を認識するようにしてもよい。
図5は、シンク機におけるソース機から送信される電磁波の受信強度の変化と、ソース機に対する操作パターンとの対応の一例を示す。通信システムの一実施例では、シンク機におけるソース機から送信される電磁波の受信強度を変化させることにより、ソース機を操作する。シンク機では、ソース機に対して行う操作と、ソース機から送信される電磁波の受信強度とを紐付けることにより対応付ける。つまり、第3の無線通信装置300では、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200に対して行う操作と、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信強度とを紐付けることにより対応付ける。これにより、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信強度に基づいて、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200に対して行う操作を判別できる。
操作パターンAは、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200に対してユーザ操作Aを行う場合に、第3の無線通信装置300において検出される第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信強度の時間変化を示す。
操作パターンBは、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200に対してユーザ操作Bを行う場合に、第3の無線通信装置300において検出される第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信強度の時間変化を示す。
受信電力iがImを下回った時刻を操作パターンを判別する処理を開始する時刻とする。図5では、操作パターンA、及び操作パターンBの両方について、時刻k+1(t=k+1)でシンク機における受信電力iがImを下回っているため、操作パターンを判別する処理を開始する時刻と判断する。操作パターンを判別する処理を開始してから、シンク機における受信電力がImを超えた時刻に基づいて、パターンA及びパターンBのいずれであるかを判別する。さらに、パターンA、及びパターンBと第1の無線通信装置100の識別子、及び第2の無線通信装置200の識別子とが紐付けられることにより対応付けられてもよい。
図6は、操作判断テーブルの一例を示し、操作判断テーブルには、無線通信先を切替えパターンとしての操作パターンA、及び操作パターンBのそれぞれについて、操作パターンを判別する処理を開始した後に、受信電力がImを超えた時刻が紐付けられることにより対応付けられる。つまり、Imを閾値として、受信電力が一定時間閾値以下であった時間に基づいて、操作パターンが判別される。図6において、ユーザ操作が開始された時刻は時刻k+1(t=k+1)である。受信電力がImを超えた時刻が時刻k+2である場合操作パターンAとされ、受信電力がImを超えた時刻が時刻k+4である場合操作パターンBとされる。
映像音声出力処理部308には、第3の無線通信装置300が接続された映像・音声入力端子へ、映像音声データを入力する。映像・音声入力端子は、DVIやHDMIなどの規格に準拠したものであるのが好ましい。映像音声出力処理部308は、映像・音声入力端子へ、制御部310からの映像データ、音声データを入力する。
通信制御部としての制御部310は、無線通信処理部302、装置情報記憶部304、無線通信情報記憶部306、及び映像音声出力処理部308と接続される。制御部310は、無線通信処理部302、装置情報記憶部304、無線通信情報記憶部306、及び映像音声出力処理部308を制御する。制御部310は、CPUやメモリで構成されるのが好ましい。
制御部310は、第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200からの同期用信号により同期処理を行う。
制御部310は、無線通信情報記憶部306に記憶される操作判断テーブルに基づいて、無線通信処理部302から入力される第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力強度の検出結果が、操作パターンAに該当するか操作パターンBに該当するのかを判断する。制御部310は、操作パターンAに該当すると判断した場合、第1の無線通信装置100へ送出開始要求を送信するとともに、第2の無線通信装置200へ送出停止要求を送信する制御を実行する。また、制御部310は、操作パターンBに該当すると判断した場合、第1の無線通信装置100へ送出停止要求を送信するとともに、第2の無線通信装置200へ送出開始要求を送信する制御を実行する。
制御部310は、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200へ送信した制御データに対する応答に基づいて、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200との間で通信制御を実行する。具体的には、制御部310は、第1の無線通信装置100へ送信した送出開始要求に対する応答が入力され、且つ第2の無線通信装置200へ送信した送出停止要求に対する応答が入力された場合、第1の無線通信装置100から送信される映像音声データを映像音声出力処理部308へ入力する制御を実行する。制御部310は、第1の無線通信装置100へ送信した送信停止要求に対する応答が入力され、且つ第2の無線通信装置200へ送信した送出開始要求に対する応答が入力された場合、第2の無線通信装置200から送信される映像音声データを映像音声出力処理部308へ入力する制御を実行する。
映像音声出力処理部308は、第3の無線通信装置300が接続された表示装置(図示なし)の映像・音声入力端子へ、制御部310からの映像音声データを出力する。映像・音声入力端子は、DVIやHDMIなどの規格に準拠したものであるのが好ましい。
映像音声データは、第1の無線通信装置100の映像音声入力処理部102に入力される。映像音声データは、無線通信処理部110及びアンテナを経由して無線伝送される。映像音声データは、第3の無線通信装置300の無線通信処理部302で受信される。映像音声データは、映像音声出力処理部308からモニタや外部プロジェクタ、モニタ等の表示装置の映像・音声入力端子に出力される。
<無線ネットワークプロジェクタシステムにおける送受信処理(その1)>
図7は、無線ネットワークプロジェクタシステムにおける送受信処理の一実施例(その1)を示す。
第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300は、時分割多元接続(TDMA: Time Division Multiple Access)通信方式で、同一周波数帯を時間的に複数に分割して通信を行うのが好ましい。時分割多元接続通信方式は、WiMediaやミリ波通信で使用される。
図7において、横軸は時間である。時分割多元接続通信方式の一実施例では、一定時間を周期として、ネットワークに参加する第1の無線通信装置100−第3の無線通信装置300が同期用データ(ビーコン)を送信する。一定時間は、スーパーフレームと呼ばれてもよい。第1の無線通信装置100−第3の無線通信装置300により同期用データが送信されることにより、ネットワークへの参加やデータ通信の帯域予約交渉処理が行われる。
一定時間では、同期用データ以外に制御用データやアプリケーションに応じたデータの送受信処理が実行される。アプリケーションに応じたデータは、映像データ、音声データである。第1の無線通信装置100−第3の無線通信装置300によりデータ通信の帯域予約交渉処理が行われる際に、どの無線通信装置が、スーパーフレームのどの時間区間で映像データや音声データを送るのかを交渉して決定するのが好ましい。
無線ネットワークプロジェクタシステムにおける送受信処理の一実施例では、スーパーフレームにより表される一定区間内で1回ずつ交互に第1のソース機と第2のソース機から映像音声データを送出できる時間区間が決定される。
図7に示される例では、最初の連続する2つのスーパーフレーム(1)(2)で、シンク機へ、第1のソース機が映像音声データ(映像音声1)を送信する。図7では、実線で示される時間区間ではデータが送信され、破線で示される時間区間ではデータが送信されないことを示す。また、スーパーフレーム(3)で、シンク機へ、第2のソース機が映像音声データ(映像音声2)を送出する。第1のソース機が映像音声データの送信を中止してから第2のソース機から映像音声データが送信されるまでの間で、第1の無線通信装置100−第3の無線通信装置300の間で制御用データの送受信が実行される。
<無線ネットワークプロジェクタシステムにおける送受信処理(その2)>
図8は、無線ネットワークプロジェクタシステムにおける送受信処理の一実施例(その2)を示す。
第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300は、時分割多元接続通信方式で、同一周波数帯を時間的に複数に分割して通信を行うのが好ましい。時分割多元接続通信方式は、WiMediaやミリ波通信で使用される。
図8において、横軸は時間である。時分割多元接続通信方式の一実施例では、一定時間を周期として、ネットワークに参加する第1の無線通信装置100−第3の無線通信装置300が同期用データ(ビーコン)を送信する。一定時間は、スーパーフレームと呼ばれてもよい。第1の無線通信装置100−第3の無線通信装置300により同期用データが送信されることにより、ネットワークへの参加やデータ通信の帯域予約交渉処理が行われる。
一定時間では、同期用データ以外に制御用データやアプリケーションに応じたデータの送受信処理が実行される。アプリケーションに応じたデータは、映像データ、音声データである。第1の無線通信装置100−第3の無線通信装置300によりデータ通信の帯域予約交渉処理が行われる際に、どの無線通信装置が、スーパーフレームのどの時間区間で映像データや音声データを送るのかを交渉して決定するのが好ましい。
無線ネットワークプロジェクタシステムにおける送受信処理の一実施例では、スーパーフレームにより表される一定区間内で、交互に第1のソース機と第2のソース機から映像音声データを送出できる時間区間が複数回設定される。
図8に示される例では、スーパーフレームで、シンク機へ、第1のソース機が映像音声データ(映像音声1)を所定の時間区間を空けて4回送信する。図4では、実線で示される時間区間ではデータが送信され、破線で示される時間区間ではデータが送信されないことを示す。短い時間間隔で、交互に第1のソース機からシンク機へ送信できる時間区間と、第2のソース機からシンク機へ送信できる時間区間とを設定することにより、シンク機から映像・音声入力端子へ、映像音声データが入力される際に、第1のソース機からの映像音声データと第2のソース機からの映像音声データとの間の到達時間の差を短くできる。
<無線ネットワークプロジェクタシステムの動作>
図9は、無線ネットワークプロジェクタシステムの動作の一実施例を示す。
図9に示される例では、第3の無線通信装置300において、操作パターンAに対応するユーザ操作Aを行ったと判断した後に、操作パターンBに対応するユーザ操作Bを行った判断する。
ステップS902では、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200と、第3の無線通信装置300との間で、無線通信のための同期処理、接続処理、及び通信周波数帯域予約処理が実行される。第1の無線通信装置100と、第2の無線通信装置200と、第3の無線通信装置300との間で設定された規格に従って、同期処理、接続処理、及び通信周波数帯域予約処理が実行される。例えば、WiMediaやIEEE802.15.3cなどの規格に従って処理が実行される。
ステップS904では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100、及び第2に無線通信装置200からの電磁波に基づいて、ユーザ操作Aを行ったと判断する。例えば、第3の無線通信装置300の制御部310は、無線通信情報記憶部306に記憶される操作判断テーブルに基づいて、無線通信処理部302から入力される第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力強度が、操作パターンAに該当すると判断する。
ステップS906では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100に、送出開始要求を行う。
ステップS908では、第1の無線通信装置100は、第3の無線通信装置300に、送出開始要求に対する応答を行う。
ステップS910では、第3の無線通信装置300は、第2の無線通信装置200に、送出停止要求を行う。
ステップS912では、第2の無線通信装置200は、第3の無線通信装置300に、送出停止要求に対する応答を行う。
ステップS906において、第3の無線通信装置300から第1の無線通信装置100に送出開始要求が行われることにより、該第3の無線通信装置300と第2の無線通信装置200との間で制御データがやり取りされ、第2の無線通信装置200からの送出が停止される。
図10は、ステップS906、S908、S910、及びS912において送信されるメッセージの一実施例を示す。
図10において、第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300それぞれのMACアドレスを、MACアドレス1、MACアドレス2、及びMACアドレス3という。また、送出開始要求を示す情報、送出停止要求を示す情報、及び応答を示す情報を全て1ビットで表現する。第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300の間で、送信元のMACアドレスと、送信先のMACアドレスと、送出開始要求を示す情報、送出停止要求を示す情報、及び応答を示す情報の何れかの情報とを付帯したメッセージを送受信することで、メッセージの受信側では、メッセージの意味を把握することができる。
ステップS914では、第1の無線通信装置100は、第3の無線通信装置300に、映像音声データの伝送を行う。第1の無線通信装置100は、第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300との間で設定された規格に従って、映像音声データの伝送を行う。例えば、WiMediaやIEEE802.15.3cなどの規格に従って処理が実行される。具体的には、図2を参照して説明したMACフレーム基本フォーマットのフレーム・ボディに、映像音声データが付帯される。WiMediaやIEEE802.15.3c、無線LANなどの無線通信規格では、MACアドレスなどの通信相手を識別するアドレスを使用して通信相手が識別される。
ステップS916では、第2の無線通信装置200は、省電力モードへ移行する。第2の無線通信装置200は、映像音声データを伝送しないので、省電力モードへ移行するのが好ましい。例えば、第2の無線通信装置200は、ハードウェアのクロックをゲーティングするなどして省電力モードへ移行する。つまり、第2の無線通信装置200は、映像音声入力処理部202がハードウェアで構成されている場合には入力されるクロックや電源の供給を停止させる。
ステップS918では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100、及び第2に無線通信装置200からの電磁波に基づいて、ユーザ操作Bを行ったと判断する。例えば、第3の無線通信装置300の制御部310は、無線通信情報記憶部306に記憶される操作判断テーブルに基づいて、無線通信処理部302から入力される第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力強度が、操作パターンBに該当すると判断する。
ステップS920では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100に、送出停止要求を行う。
ステップS922では、第1の無線通信装置100は、第3の無線通信装置300に、送出停止要求に対する応答を行う。
ステップS924では、第1の無線通信装置100は、映像音声データを送出する処理を停止する。
ステップS926では、第3の無線通信装置300は、第2の無線通信装置200に、送出開始要求を行う。第3の無線通信装置300は、同期用データ(ビーコン)を用いることで、省電力モードから動作モードへ復旧する。
ステップS928では、第2の無線通信装置200は、第3の無線通信装置300に、送出開始要求に対する応答を行う。
図11は、ステップS920、922、S924、及びS926において送信されるメッセージの一実施例を示す。
図11において、第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300それぞれのMACアドレスを、MACアドレス1、MACアドレス2、及びMACアドレス3という。また、送出開始要求を示す情報、送出停止要求を示す情報、及び応答を示す情報を全て1ビットで表現する。第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300の間で、送信元のMACアドレスと、送信先のMACアドレスと、送出開始要求を示す情報、送出停止要求を示す情報、停止済通知を示す情報、及び応答を示す情報の何れかの情報とを付帯したメッセージを送受信することで、メッセージの受信側では、メッセージの意味を把握することができる。
ステップS930では、第1の無線通信装置100は、省電力モードへ移行する。第1の無線通信装置100は、映像音声データを伝送しないので、省電力モードへ移行するのが好ましい。例えば、第1の無線通信装置100は、ハードウェアのクロックをゲーティングするなどして省電力モードへ移行する。つまり、第1の無線通信装置100は、映像音声入力処理部102がハードウェアで構成されている場合には入力されるクロックや電源の供給を停止させる。
ステップS932では、第2の無線通信装置200は、第3の無線通信装置300に、映像音声データの伝送を行う。第2の無線通信装置200は、第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300との間で設定された規格に従って、映像音声データの伝送を行う。例えば、WiMediaやIEEE802.15.3cなどの規格に従って処理が実行される。具体的には、図2を参照して説明したMACフレーム基本フォーマットのフレーム・ボディに、映像音声データが付帯される。WiMediaやIEEE802.15.3c、無線LANなどの無線通信規格では、MACアドレスなどの通信相手を識別するアドレスを使用して通信相手が識別される。
図9に示される処理の順序は一例であり、この順序に限られず、異なる順序で動作してもよい。
図12は、第3の無線通信装置300が、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200に対して行われた操作を判定する処理を示す。つまり、図9のステップS904、及びS918の処理に対応する。
ステップS1202では、第3の無線通信装置300の制御部310は、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力iがImよりも大きいか否かを判定する。第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力iがIm以上である場合、ステップS1202へ戻る。
ステップS1204では、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力iがIm未満である場合、第3の無線通信装置300の制御部310は、t=0としてタイマを開始する。
ステップS1206では、第3の無線通信装置300の制御部310は、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力iがIm以上となったか否を判定する。第3の無線通信装置300の制御部310は、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力iがIm以上とならない場合、ステップS1206へ戻る。
ステップS1208では、第3の無線通信装置300の制御部310は、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力iがIm以上となった場合、タイマを停止する。
ステップS1210では、第3の無線通信装置300の制御部310は、タイマの値tが3未満であるか否かを判定する。
ステップS1212では、タイマの値tが3未満である場合、第3の無線通信装置300の制御部310は、ユーザ操作Aと判定する。
ステップS1214では、タイマの値tが3以上である場合、第3の無線通信装置300の制御部310は、ユーザ操作Bと判定する。
図13は、第3の無線通信装置300が、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200に対して行われた操作に応じて、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200に対して行う処理を示す。つまり、図9のステップS906−S912、ステップS920−S922、及びステップS926−S928に対応する。
ステップS1302では、第3の無線通信装置300の制御部310は、ユーザ操作Aが行われたか否かを判定する。
ステップS1304では、第3の無線通信装置300の制御部310は、ユーザ操作Aが行われたと判定した場合、第2の無線通信装置200へ送信停止要求を送信する。
ステップS1306では、第3の無線通信装置300の制御部310は、送信停止要求に対する応答を受信したか否かを判定する。送信停止要求に対する応答を受信しない場合、ステップS1304へ戻り、送信停止要求を再送する。
ステップS1308では、送信停止要求に対する応答を受信した場合、第1の無線通信装置100へ送信開始要求を送信する。
ステップS1310では、第3の無線通信装置300の制御部310は、送信開始要求に対する応答を受信したか否かを判定する。送信開始要求に対する応答を受信しない場合、ステップS1308へ戻り、送信開始要求を再送する。一方、送信開始要求に対する応答を受信した場合、終了する。
ステップS1312では、ステップS1302でユーザ操作Aが行われないと判定した場合、第3の無線通信装置300の制御部310は、ユーザ操作Bが行われたか否かを判定する。ユーザ操作Bが行われていない場合、終了する。
ステップS1314では、第3の無線通信装置300の制御部310は、ユーザ操作Bが行われたと判定した場合、第1の無線通信装置100へ送信停止要求を送信する。
ステップS1316では、第3の無線通信装置300の制御部310は、送信停止要求に対する応答を受信したか否かを判定する。送信停止要求に対する応答を受信しない場合、ステップS1314へ戻り、送信停止要求を再送する。
ステップS1318では、送信停止要求に対する応答を受信した場合、第2の無線通信装置200へ送信開始要求を送信する。
ステップS1320では、第3の無線通信装置300の制御部310は、送信開始要求に対する応答を受信したか否かを判定する。送信開始要求に対する応答を受信しない場合、ステップS1318へ戻り、送信開始要求を再送する。一方、送信開始要求に対する応答を受信した場合、終了する。
無線ネットワークプロジェクタシステムの一実施例によれば、ユーザは、複数の映像・音声出力装置のうち1つの映像・音声出力装置と、映像・音声入力装置との間に手などの電磁波吸収体をかざすことによって、映像・音声入力装置によって受信される、映像・音声出力装置からの電磁波(無線パケット)の受信強度を減衰させることができる。この映像・音声入力装置によって受信される、映像・音声出力装置からの電磁波の受信強度に基づいて、映像・音声出力装置に対して行われた操作を認識し、映像・音声出力装置に対する操作を決定することができる。つまり、1セットのプロジェクタやモニタ・スピーカなどの映像・音声入力装置に対して、複数の映像・音声出力装置のうちの1つをユーザが選択して無線伝送・投影をさせる場合に、投影したい画面を簡単に選択し、また切り替えることができる。このため、映像音声データを出力する映像・音声出力装置を切り替える際に、該映像音声データを出力する映像・音声出力装置の位置まで移動する必要がない。つまり、1台の映像・音声出力装置で、他の映像・音声出力装置との間でデータを切り替えて無線伝送させることができる。
<変形例>
通信システムの一変形例は、図1と略同一である。
図14は、無線ネットワークプロジェクタシステムにおける送受信処理の一実施例(その3)を示す。
図14において、横軸は時間である。時分割多元接続通信方式の一実施例では、一定時間を周期として、ネットワークに参加する第1の無線通信装置100−第3の無線通信装置300が同期用データ(ビーコン)を送信する。一定時間は、スーパーフレームと呼ばれてもよい。第1の無線通信装置100−第3の無線通信装置300により同期用データが送信されることにより、ネットワークへの参加やデータ通信の帯域予約交渉処理が行われる。
無線ネットワークプロジェクタシステムにおける送受信処理の一実施例(その1)(その2)では、第1及び第2の無線通信装置が映像音声データを伝送できる時間区間がスーパーフレーム内で予め設定されている。
無線ネットワークプロジェクタシステムにおける送受信処理の一変形例(その3)では、スーパーフレームにおいて、映像音声データが送信された後に、制御フレームや同期用データを使用して、通信帯域の解除と、通信帯域の予約が実行される。
図14に示される例では、時間区間(1)、(2)、(3)で、通信帯域の解除と、通信帯域の予約の実行が可能である。
例えば、第1の無線通信装置100から第3の無線通信装置300へ、映像音声データの送信の終了後、時間区間(2)では、第1の無線通信装置100と第3の無線通信装置300との間で、制御フレームの送受信が実行され、通信帯域が解除される。また、第1の無線通信装置100と第2の無線通信装置200との間で、制御フレームの送受信が実行され、通信帯域が予約される。スーパーフレーム内で、第3の無線通信装置300と、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200のいずれか一方との間で無線通信が可能となるため、映像音声データを多量に、かつ時間区間を制御しつつ伝送することができる。
<無線ネットワークプロジェクタシステムの動作>
図15は、無線ネットワークプロジェクタシステムの動作の一変形例を示す。
図15に示される例では、第3の無線通信装置300において、操作パターンAに対応するユーザ操作Aを行ったと判断した後に、操作パターンBに対応するユーザ操作Bを行ったと判断する。
ステップS1502では、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200と、第3の無線通信装置300との間で、無線通信のための同期処理、及び接続処理が実行される。第1の無線通信装置100と、第2の無線通信装置200と、第3の無線通信装置300との間で設定された規格に従って、同期処理、及び接続処理が実行される。例えば、WiMediaやIEEE802.15.3cなどの規格に従って処理が実行される。
ステップS1504では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100、及び第2に無線通信装置200からの電磁波に基づいて、ユーザ操作Aを行ったと判断する。例えば、第3の無線通信装置300の制御部310は、無線通信情報記憶部306に記憶される操作判断テーブルに基づいて、無線通信処理部302から入力される第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力強度が、操作パターンAに該当すると判断する。
ステップS1506では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100に、送出開始要求を行う。
ステップS1508では、第1の無線通信装置100は、第3の無線通信装置300に、送出開始要求に対する応答を行う。
ステップS1510では、第3の無線通信装置300は、第2の無線通信装置200に、送出停止要求を行う。
ステップS1512では、第2の無線通信装置200は、第3の無線通信装置300に、送出停止要求に対する応答を行う。
ステップS1514では、第1の無線通信装置100と、第2の無線通信装置200と、第3の無線通信装置300との間で、通信帯域予約処理、通信予約削除処理が実行される。例えば、第1の無線通信装置100と第3の無線通信装置300との間で、通信帯域予約処理が実行される。また、第2の無線通信装置200と第3の無線通信装置300との間で、通信帯域削除処理が実行される。
ステップS1516では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100に、送出開始要求を行う。
ステップS1518では、第1の無線通信装置100は、第3の無線通信装置300に、送出開始要求に対する応答を伝送する。
ステップS1520では、第1の無線通信装置100は、第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300との間で設定された規格に従って、映像音声データの伝送を行う。例えば、WiMediaやIEEE802.15.3cなどの規格に従って処理が実行される。具体的には、図2を参照して説明したMACフレーム基本フォーマットのフレーム・ボディに、映像音声データが付帯される。WiMediaやIEEE802.15.3c、無線LANなどの無線通信規格では、MACアドレスなどの通信相手を識別するアドレスを使用して通信相手が識別される。
ステップS1522では、第2の無線通信装置200は、省電力モードへ移行する。第2の無線通信装置200は、映像音声データを伝送しないので、省電力モードへ移行するのが好ましい。例えば、第2の無線通信装置200は、ハードウェアのクロックをゲーティングするなどして省電力モードへ移行する。つまり、第2の無線通信装置200は、映像音声入力処理部202がハードウェアで構成されている場合には入力されるクロックや電源の供給を停止させる。
ステップS1524では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100、及び第2に無線通信装置200からの電磁波に基づいて、ユーザ操作Bを行ったと判断する。例えば、第3の無線通信装置300の制御部310は、無線通信情報記憶部306に記憶される操作判断テーブルに基づいて、無線通信処理部302から入力される第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力強度が、操作パターンBに該当すると判断する。
ステップS1526では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100に、送出停止済通知を行う。
ステップS1528では、第1の無線通信装置100は、第3の無線通信装置300に、送出停止済通知に対する応答を行う。
ステップS1530では、第1の無線通信装置100は、映像音声データを送出する処理を停止する。
ステップS1532では、第1の無線通信装置100と、第2の無線通信装置200と、第3の無線通信装置300との間で、通信帯域予約処理、通信予約削除処理が実行される。例えば、第1の無線通信装置100と第3の無線通信装置300との間で、通信帯域削除処理が実行される。また、第2の無線通信装置200と第3の無線通信装置300との間で、通信帯域予約処理が実行される。
ステップS1534では、第3の無線通信装置300は、第2の無線通信装置200に、送出開始要求を行う。第3の無線通信装置300は、同期用データ(ビーコン)を用いることで、省電力モードから動作モードへ復旧する。
ステップS1536では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100に、送出開始要求に対する応答を伝送する。
ステップS1538では、第2の無線通信装置200は、第1の無線通信装置100と、第2の無線通信装置200と、第3の無線通信装置300との間で設定された規格に従って、映像音声データの伝送を行う。例えば、WiMediaやIEEE802.15.3cなどの規格に従って処理が実行される。具体的には、図2を参照して説明したMACフレーム基本フォーマットのフレーム・ボディに、映像音声データが付帯される。WiMediaやIEEE802.15.3c、無線LANなどの無線通信規格では、MACアドレスなどの通信相手を識別するアドレスを使用して通信相手が識別される。
ステップS1540では、第1の無線通信装置100は、省電力モードへ移行する。第1の無線通信装置100は、映像音声データを伝送しないので、省電力モードへ移行するのが好ましい。例えば、第1の無線通信装置100は、ハードウェアのクロックをゲーティングするなどして省電力モードへ移行する。つまり、第1の無線通信装置100は、映像音声入力処理部102がハードウェアで構成されている場合には入力されるクロックや電源の供給を停止させる。
図15に示される処理の順序は一例であり、この順序に限られず、異なる順序で動作してもよい。
第1の無線通信装置100と第2の無線通信装置200との間で、映像音声データを送出する装置の切り替えが実行される度に、通信帯域の予約と通信帯域の解除を行うことにより、予め通信帯域が固定される場合と比較して、多くの帯域を使用することができるとともに、映像音声データを入力するタイミング、出力するタイミングを制御できる。
<第2の実施例>
<通信システム>
図16は、通信システムの一実施例を示す。図16には、通信システムの一実施例として、無線ネットワークプロジェクタシステムが示される。
<第1の無線通信装置100>
第1の無線通信装置100は、図1を参照して説明した第1の無線通信装置100に、映像音声圧縮部114と、映像音声記憶部116とを有するようにしたものである。
映像音声圧縮部114は、制御部112と接続される。制御部112から、映像音声データが入力された場合に、該映像音声データを圧縮する。映像音声圧縮部114は、H.264に従って圧縮処理を行うのが好ましい。また、映像音声圧縮部114は、H.265に従って圧縮処理を行うのが好ましい。映像音声圧縮部114は、映像音声記憶部116へ、圧縮した映像音声データを格納する。
制御部112は、必要に応じて、映像音声圧縮部114へ、映像音声入力処理部102からの映像音声データを入力する。制御部112は、映像音声データを圧縮するように設定されている場合に映像音声圧縮部114へ、映像音声入力処理部102からの映像音声データを入力するのが好ましい。また、制御部112は、映像音声記憶部116に格納された圧縮された映像音声データを無線通信処理部110から送信する制御を実行する。
制御部112は、無線通信処理部110から入力される制御データが、映像音声入力処理部102から入力される映像音声データの送出開始要求であるのか、その映像音声データの送出停止要求であるのかを判断する。制御部112は、第3の無線通信装置300へ、無線通信処理部110から入力される送出開始要求に対する応答を送信する制御を実行する。制御データが送出開始要求である場合には、第2の無線通信装置200と第3の無線通信装置300との間で制御データのやり取りが実行され、第2の無線通信装置200からの映像音声データの送信が停止される。具体的には、第3の無線通信装置300から第2の無線通信装置200へ、映像音声データの送信を停止することを示す送出停止要求が送信される。第2の無線通信装置200の制御部212は、第3の無線通信装300からの送出停止要求に従って、映像音声データの送信を停止する制御を実行する。
制御部112は、無線通信処理部110から第3の無線通信装置300へ、映像音声入力処理部102からの映像音声データを送信する制御を実行する。
制御部112は、第3の無線通信装置300へ、無線通信処理部110から入力される送出停止要求に対する応答を送信する制御を実行し、無線通信処理部110から第3の無線通信装置300へ、映像音声入力処理部102からの映像音声データを送信する制御を停止する。制御データが送出停止要求である場合には、第3の無線通信装置300と第2の無線通信装置200との間で制御データのやり取りが実行され、第2の無線通信装置200から第3の無線通信装置300へ映像音声データの送信が実行される。具体的には、第3の無線通信装置300から第2の無線通信装置200へ、映像音声データの送信を開始することを示す送出開始要求が送信される。第2の無線通信装置200の制御部212は、第3の無線通信装300からの送出開始要求に従って、映像音声データの送信を開始する制御を実行する。
制御部112は、制御部212の機能として説明した機能も有する。
映像音声記憶部116は、映像音声圧縮部114と、制御部112と接続される。映像音声記憶部116は、映像音声データを圧縮する際のバッファである。映像音声記憶部116は、映像音声圧縮部114からの圧縮された映像音声データを格納する。
第2の無線通信装置200は、第1の無線通信装置100と略同一であるため、その説明を省略する。
<第3の無線通信装置300>
第3の無線通信装置300は、図1を参照して説明した第3の無線通信装置300に、映像音声伸長部312と、映像音声記憶部314とを有するようにしたものである。
映像音声伸長部312は、制御部310と接続される。制御部310から、圧縮された映像音声データが入力された場合に、該圧縮された映像音声データを伸長する。映像音声伸長部312は、H.264に従って伸長処理を行うのが好ましい。また、映像音声伸長部312は、H.265に従って伸長処理を行うのが好ましい。映像音声伸長部312は、映像音声記憶部314へ、伸長した映像音声データを格納する。
制御部310は、必要に応じて、映像音声伸長部312へ、無線通信処理部302からの圧縮された映像音声データを入力する。また、制御部310は、映像音声記憶部314に格納された伸長された映像音声データを映像音声出力処理部308から出力する制御を実行する。
制御部310は、無線通信情報記憶部306に記憶される操作判断テーブルに基づいて、無線通信処理部302から入力される第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力強度が、操作パターンAに該当するか操作パターンBに該当するのかを判断する。制御部310は、操作パターンAに該当すると判断した場合、第1の無線通信装置100へ送出開始要求を送信するとともに、第2の無線通信装置200へ送出停止要求を送信する制御を実行する。また、制御部310は、操作パターンBに該当すると判断した場合、第1の無線通信装置100へ送出停止要求を送信するとともに、第2の無線通信装置200へ送出開始要求を送信する制御を実行する。
制御部310は、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200へ送信した制御データに対する応答に基づいて、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200との間で通信制御を実行する。具体的には、制御部310は、第1の無線通信装置100へ送信した送出開始要求に対する応答が入力され、且つ第2の無線通信装置200へ送信した送出停止要求に対する応答が入力された場合、第1の無線通信装置100から送信される映像音声データを映像音声出力処理部308へ入力する制御を実行する。制御部310は、第1の無線通信装置100へ送信した送信停止要求に対する応答が入力され、且つ第2の無線通信装置200へ送信した送出開始要求に対する応答が入力された場合、第2の無線通信装置200から送信される映像音声データを映像音声出力処理部308へ入力する制御を実行する。
映像音声記憶部314は、映像音声伸長部312と、制御部310と接続される。映像音声記憶部314は、映像音声データを伸長する際のバッファである。映像音声記憶部314は、映像音声伸長部312からの伸長された映像音声データを格納する。
無線ネットワークプロジェクタシステムの一実施例によれば、第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200では、映像音声データを圧縮することにより、映像音声データの容量を削減することができるため、無線通信処理の際の処理負荷を低減できる。また、映像音声データを圧縮することにより、映像音声データの容量を削減することができるため、通信帯域が狭い場合でも、無線通信における時間的な遅れを短縮できる。
また、制御部310は、映像音声伸長部312へ、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200からの映像音声データを入力する。映像音声伸長部312は、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200からの映像音声データを伸長し、映像音声記憶部314に格納する。映像音声伸長部312は、映像音声記憶部314に、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200からの映像音声データを伸長し、格納する際に間引いて格納するようにしてもよい。制御部310は、映像音声記憶部314に格納された伸長された第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200からの映像音声データを合成して略同時に映像音声出力処理部308に転送する。
第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200からの映像音声データを合成して略同時に映像音声出力処理部308に転送することにより、モニターなどの表示装置へ、第1の無線通信装置100からの映像と、第2の無線通信装置200からの映像を略同時に表示させることができる。
また、第1の無線通信装置100及び第2の無線通信装置200からの映像データが空間的に少し離して撮影された少しの差異があるカメラ映像などであった場合、制御部310は、3D映像を表示できるように合成するようにしてもよい。
<第3の実施例>
<通信システム>
図17は、通信システムの一実施例を示す。図17には、通信システムの一実施例として、無線ネットワークプロジェクタシステムが示される。
<第1の無線通信装置100>
第1の無線通信装置100は、図1を参照して説明した第1の無線通信装置100に、表示部118を有するようにしたものである。
表示部118は、制御部112と接続される。表示部118は、映像音声データを伝送中であるか否かを表示する。具体的には、表示部118は、映像音声データを伝送中である場合には「映像音声伝送中」であることを表示し、映像音声データを伝送中でない場合には「映像音声伝送中」であることを表示しない。
表示部118は、LED(Light Emitting Diode)、LCD(Liquid Crystal Display)、液晶パネルであるのが好ましい。また、タッチパネルにより構成してもよい。
第2の無線通信装置200は、第1の無線通信装置100を適用できる。
<第3の無線通信装置300>
第3の無線通信装置300は、図1を参照して説明した第3の無線通信装置300に、表示部316を有するようにしたものである。
表示部316は、制御部310と接続される。表示部316は、第3の無線通信装置300の処理内容を表示する。具体的には、表示部316は、映像音声出力処理部308から映像音声データを出力中である場合には、映像音声データを出力中であることを表示する。さらに、表示部316は、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200のうち、映像音声データを出力中であるものが存在する場合、その無線通信装置を示す情報を表示する。
表示部316は、LED、LCD、液晶パネルであるのが好ましい。
無線ネットワークプロジェクタシステムの一実施例によれば、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200では、映像音声データを伝送中であるか否かを表示できることにより、ユーザは第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200の動作状況を確認できる。
<無線ネットワークプロジェクタシステムの動作>
図18は、無線ネットワークプロジェクタシステムの動作の一変形例を示す。
図18に示される例では、第1の無線通信装置100において、映像音声データを伝送中であるか否かを表示する処理が示される。第2の無線通信装置200の動作についても図18を適用できる。
ステップS1802では、第1の無線通信装置100の制御部112は、映像音声データを伝送中であるか否かを判定する。
ステップS1804では、ステップS1802で映像音声データを伝送中であると判定した場合、第1の無線通信装置100の表示部118は、映像音声伝送中である旨を表示する。
ステップS1806では、ステップS1802で映像音声データを伝送中でないと判定した場合、第1の無線通信装置100の表示部118は、映像音声伝送中である旨を表示しない。
表示部118に、第3の無線通信装置300へ、映像音声データを伝送中である場合に、その伝送レートなどの通信品質を表示するようにしてもよい。また、表示部118に、第3の無線通信装置300へ、映像音声データを伝送中である場合に、その映像の品質を表示するようにしてもよい。映像の品質として、解像度などの映像に関するパラメータを表示するようにしてもよい。
<第4の実施例>
<通信システム>
図19は、通信システムの一実施例を示す。図19には、通信システムの一実施例として、無線ネットワークプロジェクタシステムが示される。
<第1の無線通信装置100>
第1の無線通信装置100は、図1を参照して説明した第1の無線通信装置100に、データ暗号・復号化部120を有するようにしたものである。
データ暗号・復号化部120は、第3の無線通信装置300と同一のアルゴリズムでマスター鍵を生成する。データ暗号・復号化部120は、マスター鍵と第3の無線通信装置300のMACアドレスから暗号鍵を生成する。データ暗号・復号化部120は、マスター鍵の生成、暗号鍵の生成の際に、無線LANのWPS(Wi-Fi Protected Setup)規格のプッシュボタン方式を利用してもよい。具体的にはソース機とシンク機のボタンをそれぞれ押して暗号化処理の準備をする。データ暗号・復号化部120は、暗号鍵で第3の無線通信装置300へ送信する映像音声データを暗号化する。データ暗号・復号化部120により暗号化されたデータは、無線通信処理部110から、第3の無線通信装置300へ送信される。
<第3の無線通信装置300>
第3の無線通信装置300は、図1を参照して説明した第3の無線通信装置300に、データ暗号・復号化部318を有するようにしたものである。
データ暗号・復号化部318は、第1の無線通信装置100と同一のアルゴリズムでマスター鍵を生成する。データ暗号・復号部318は、マスター鍵と、第3の無線通信装置300のMACアドレスに基づいて、暗号鍵に対する復号鍵を取得する。例えば、データ暗号・復号部318は、鍵発行センタ(図示なし)から復号鍵を取得するようにしてもよい。データ暗号・復号化部318は、復号鍵により第1の無線通信装置100からの暗号化されたデータを復号し、制御部310に入力する。
<無線ネットワークプロジェクタシステムの動作>
図20は、無線ネットワークプロジェクタシステムの動作の一変形例を示す。
図20に示される例では、第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200にユーザ操作Aが行われ、第3の無線通信装置300から、第1の無線通信装置100へ映像音声データを伝送させる指示が実行される。該第1の無線通信装置100から暗号化された映像音声データが送信され、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100からの暗号化された映像音声データを復号する。
ステップS2002では、第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300との間で、無線通信のための同期処理、接続処理、及び通信帯域予約処理が実行される。第1の無線通信装置100、第2の無線通信装置200、及び第3の無線通信装置300との間で設定された規格に従って、同期処理、接続処理、及び通信帯域予約処理が実行される。例えば、WiMediaやIEEE802.15.3cなどの規格に従って処理が実行される。
ステップS2004では、第1の無線通信装置100は、マスター鍵を生成する。
ステップS2006では、第3の無線通信装置300は、マスター鍵を生成する。
ステップS2008では、第1の無線通信装置100と第3の無線通信装置300との間で、暗号鍵の生成、共有が行われる。例えば、第1の無線通信装置100は、マスター鍵と第3の無線通信装置300のMACアドレスとに基づいて、暗号鍵を生成する。第3の無線通信装置300は、マスター鍵と第3の無線通信装置300のMACアドレスに基づいて復号鍵を取得する。
ステップS2010では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100、及び第2に無線通信装置200からの電磁波に基づいて、ユーザ操作Aを行ったと判断する。例えば、第3の無線通信装置300の制御部310は、無線通信情報記憶部306に記憶される操作判断テーブルに基づいて、無線通信処理部302から入力される第1の無線通信装置100、及び第2の無線通信装置200から送信される電磁波の受信電力強度が、操作パターンAに該当すると判断する。
ステップS2012では、第3の無線通信装置300は、第1の無線通信装置100に、送出開始要求を行う。
ステップS2014では、第1の無線通信装置100は、第3の無線通信装置300に、送出開始要求に対する応答を行う。
ステップS2016では、第3の無線通信装置300は、第2の無線通信装置200に、送出停止要求を行う。
ステップS2018では、第2の無線通信装置200は、第3の無線通信装置300に、送出停止要求に対する応答を行う。
ステップS2020では、第2の無線通信装置200は、省電力モードへ移行する。第2の無線通信装置200は、映像音声データを伝送しないので、省電力モードへ移行するのが好ましい。例えば、第2の無線通信装置200は、ハードウェアのクロックをゲーティングするなどして省電力モードへ移行する。つまり、第2の無線通信装置200は、映像音声入力処理部202がハードウェアで構成されている場合には入力されるクロックや電源の供給を停止させる。
ステップS2022では、第1の無線通信装置100は、第1の無線通信装置100と、第2の無線通信装置200と、第3の無線通信装置300との間で設定された規格に従って、映像音声データの伝送を行う。例えば、WiMediaやIEEE802.15.3cなどの規格に従って処理が実行される。具体的には、図2を参照して説明したMACフレーム基本フォーマットのフレーム・ボディに、映像音声データが付帯される。WiMediaやIEEE802.15.3c、無線LANなどの無線通信規格では、MACアドレスなどの通信相手を識別するアドレスを使用して通信相手が識別される。
通信システムの一実施例によれば、映像音声データを暗号化して送信することにより、該映像音声データが無線伝送の際に盗まれる可能性を低減できる。このため、セキュリティの高いシステムを構築できる。
本発明は特定の実施例、変形例を参照しながら説明されてきたが、各実施例、変形例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。