JP6523117B2 - 輸液ポンプ - Google Patents

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本発明は、輸液ポンプに関する。
従来、一般的な輸液療法分野では、輸液バッグ又は輸液ボトルに接続された輸液用チューブセットのチューブ部分(以下、輸液チューブという)を、ポンプ機構の加圧面に設けられた複数のフィンガにより順次押圧することで輸液を行う、蠕動式の輸液ポンプが知られている。
この種の輸液ポンプとしては、輸液ポンプの本体部の加圧面に輸液チューブを押し当てるため、その加圧面を輸液チューブ押さえ部材を有するドアで覆うことが記載されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような従来の輸液ポンプでは、操作者は、輸液チューブの上流側の部分を一方の手で把持するとともに、下流側の部分を他方の手で把持した状態で輸液チューブを所定位置に装着し、その後、開閉レバーを片方の手で操作してドアを閉じる。
特開2012−200422号公報
ところで、輸液チューブは、包装材に畳まれて梱包された状態で滅菌処理されるが、その際に曲り癖がついてしまうことがある。
しかし、特許文献1に記載のような従来の輸液ポンプでは、開閉レバーの操作を行う際には、輸液チューブの上流側及び下流側のいずれかの側を把持していた手を離して、その手で開閉レバーを操作する必要がある。
そのため、従来の輸液ポンプでは、開閉レバーの操作のために輸液チューブから片方の手を離した際に、輸液チューブがその曲り癖によって曲がってしまい、輸液チューブが加圧面から外れた位置に設置されてしまったり、加圧面上に設置されているものの輸液チューブに撓みが生じてしまったりするおそれがあった。
そして、輸液チューブが加圧面から外れた位置に設置されていた場合や輸液チューブに撓みが生じていた場合には、輸液チューブに対して加圧面から適切な加圧が行われず、流量精度の低下や警報の誤動作などの不都合が生じる可能性があった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、輸液チューブを撓みがない適切な状態で所定位置に装着することができる輸液ポンプを提供することを目的とする。
本発明の輸液ポンプは、輸液チューブが装着される輸液ポンプであって、加圧面を有し、装着された輸液チューブをその加圧面で加圧してその輸液チューブ内の液体を送液させるポンプ機構と、加圧面よりも上流側及び下流側に設けられ、輸液チューブが掛合される一対のチューブガイドと、装着された輸液チューブの加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する張力判定機構と、開閉可能であり、閉状態では輸液チューブを加圧面との間に挟み込んで保持するドアと、ドアを閉じるドア開閉機構とを備え、一対のチューブガイドは、掛合された輸液チューブのチューブガイドの間に位置する部分が加圧面内に位置するように配置され、ドア開閉機構は、装着された輸液チューブの加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられていると張力判定機構で判定された場合に、ドアを閉じることを特徴とする。
本発明の輸液ポンプの一対のチューブガイドは、ポンプ機構の加圧面よりも上流側及び下流側に設けられ、掛合された輸液チューブのチューブガイドの間に位置する部分が加圧面内に位置するように配置されている。そのため、係合された輸液チューブに対して長手方向に伸長させるような力(張力)が十分に加えられれば、輸液チューブが、撓みのない状態で加圧面内に位置していると考えることができる。
そして、本発明の輸液ポンプの張力判定機構で輸液チューブに十分な張力(すなわち、予め定められた張力以上の張力)が加えられていると判定された場合には、ドア開閉機構によってドアが自動的に閉じられ、輸液チューブがドアと加圧面との間で保持される。
すなわち、本発明の輸液ポンプでは、チューブガイドに輸液チューブを掛合させた後に輸液チューブに張力を加える(引っ張る等)という容易な操作で、輸液チューブを加圧面内に適切な状態で位置させることができる。また、その状態が検知されると、ドアが自動的に閉じるので、従来の輸液ポンプのように操作者が片方の手を輸液チューブから離してドアを閉じるための操作をする必要がない。そのため、本発明の輸液ポンプによれば、容易に、輸液チューブを所定位置に撓みがない適切な状態で装着することができる。
また、本発明の輸液ポンプにおいては、張力判定機構は、掛合された輸液チューブから作用する荷重に応じて移動する掛合部と、掛合部の位置を検知するための検知部と、装着された輸液チューブの加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する張力判定部とで構成され、張力判定部は、検知部で掛合部が予め定められた位置に移動したことが検知された場合に、輸液チューブに予め定められた張力以上の張力が加えられていると判定するようにしてもよい。
又は、本発明の輸液ポンプにおいては、張力判定機構は、掛合された輸液チューブから作用する荷重を検知する荷重センサと、装着された輸液チューブの加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する張力判定部とで構成され、張力判定部は、荷重センサで予め定められた荷重以上の荷重を検知された場合に、輸液チューブに予め定められた張力以上の張力が加えられていると判定するようにしてもよい。
また、本発明の輸液ポンプにおいては、張力判定機構が荷重センサと張力判定部と備える構成の場合には、荷重センサは、固定部と、一端で固定部に固定され、他端に輸液チューブが掛合される弾性部と、弾性部の他端の位置を検知するための検知部と、検知部で検知された弾性部の他端の位置に基づいて、掛合された輸液チューブから作用する荷重を算出する算出部とで構成され、張力判定部は、算出部が算出した荷重に基づいて、装着された輸液チューブの加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定するようにしてもよい。
さらに、本発明の輸液ポンプにおいては、張力判定機構が荷重センサを備える構成であって、荷重センサが固定部と、一端で固定部に固定され、他端に輸液チューブが掛合される弾性部とを備える構成の場合には、荷重センサは、弾性部の他端に、掛合された輸液チューブが当接するローラを有していることが好ましい。
上記のように、輸液チューブが当接する部分にローラを設ければ、輸液チューブに張力を加えられる際の摩擦による影響を排除できるようになるので、さらに正確に輸液チューブに加えられる張力を算出することができる。
また、本発明の輸液ポンプにおいては、張力判定機構が荷重センサと張力判定部と備える構成の場合には、荷重センサは、チューブガイドの輸液チューブが掛合される側の面に設けられ、掛合された輸液チューブから加えられる圧力を検知する感圧センサと、感圧センサで検知された圧力に基づいて、掛合された輸液チューブから作用する荷重を算出する算出部とで構成され、張力判定部は、算出部が算出した荷重に基づいて、装着された輸液チューブの加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定することが好ましい。
このように、本発明の輸液ポンプがもともと備えているチューブガイドを張力判定機構の一部に利用すれば、張力判定機構を構成するための掛合部材(例えば、上記の掛合部や固定部等)を省略することができるので、構成を簡素化することができる。その結果、部品点数を増加させることがなく、製造コストの増加も抑えることができる。
また、本発明の輸液ポンプにおいては、輸液チューブが加圧面内に設置されているか否かを判定する位置判定機構を備え、ドア開閉機構は、ドアを閉じた際に、輸液チューブが加圧面内に設置されていないと位置判定機構で判定された場合に、ドアを開くことが好ましい。
又は、本発明の輸液ポンプにおいては、輸液チューブが加圧面内に設置されているか否かを判定する位置判定機構と、ドアを閉じた際に、輸液チューブが加圧面内に設置されていないと位置判定機構で判定された場合に、報知を行う報知機構とを備えていることが好ましい。
上記のように、本発明の輸液ポンプは、ポンプ機構の加圧面よりも上流側及び下流側に配置された一対のチューブガイドに輸液チューブを掛合させた後、輸液チューブに加えられている張力に基づいて、装着された輸液チューブの加圧面内に位置する部分に撓みがないかを推定している。すなわち、装着された輸液チューブが加圧面内に位置しているかを推定している。
しかし、例えば、チューブガイドと輸液チューブとの間に異物が挟まっていた場合等、輸液チューブに予め定められた張力以上の張力が加えられている場合でも、装着された輸液チューブが加圧面内に位置していない場合も想定され得る。
そこで、輸液チューブが加圧面内に設置されているか否かを判定する位置判定機構を備える構成とし、輸液チューブが所定位置(加圧面内)に位置していない場合には、ドア開閉機構がドアを開放する又は報知機構が報知を行う構成とすれば、輸液チューブが適切ではない状態で装着されることを、さらに確実に防止することができるようになる。
さらに、本発明の輸液ポンプにおいては、位置判定機構を備える構成の場合には、位置判定機構は、加圧面内又は加圧面よりも上流側又は下流側の加圧面に隣接する位置に設置され輸液チューブ内の気泡の有無を検知して信号を発信する気泡検知器、又は、輸液チューブの閉塞の有無を検知して信号を発信する閉塞検知器と、気泡検知器又は閉塞検知器からの信号に基づいて、輸液チューブが加圧面内に設置されているか否かを判定する位置判定部とで構成されていることが好ましい。
通常、輸液ポンプでは、装着された輸液チューブ内の気泡の有無を検知する気泡検知器や輸液チューブの閉塞の有無を検知する閉塞検知器を備えている。そして、それらの検知器は、輸液チューブが装着されていない場合には、信号を発信しない。そのため、それらの検知器は、輸液チューブの装着を検知するためにも用いることができる。
そこで、もともと輸液ポンプに備えられている気泡検知器や閉塞検知器を利用して位置判定機構を構成すれば、部品点数を増加させることがなく、製造コストの増加も抑えることができる。
また、本発明の輸液ポンプにおいては、ドアの開閉状態を検知するドア開閉度検知機構を備えていることが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る輸液ポンプの外観を示す前方斜視図。 図1の輸液ポンプの内部構造を示す前方斜視図。 図1の輸液ポンプの内部構造を示す後方斜視図。 ドアなどを省略した図1の輸液ポンプの内部構造を示す正面図。 図1の輸液ポンプの張力判定機構を模式的に示す側面図であり、図5Aはチューブ未装着状態、図5Bはチューブ保持状態、図5Cはドア閉め込み状態を示す。 図1の輸液ポンプのドア自動開閉機構及びドア開閉度検知機構を模式的に示す平面図。 図1の輸液ポンプのドア自動開閉機構を模式的に示す側面図であり、図7Aはドアが開状態の場合、図7Bはドアが閉状態の場合を示す。 図1の輸液ポンプのドア開閉度検知機構の検出磁極と磁気センサとの関係を示す説明図であり、図8Aはドアが開かれた開状態、図8Bはドアが開状態から遷移し始めた状態、図8Cはドアが開状態と閉状態との中間にある状態、図8Dはドアが閉状態に遷移し始めた状態、図8Eはドアが閉じられた閉状態を示す。 図1の輸液ポンプの磁気センサの検出状態とドアの開閉度との関係を示すグラフであり、図9Aは状態Cと判定されて所定時間が経過した場合、図9Bは状態Cと判定されて所定時間が経過しなかった場合を示す。 図1の輸液ポンプへの輸液チューブの装着方法を説明するフローチャート。 ドアなどを省略した本発明の第2実施形態に係る輸液ポンプの内部構造の正面図。 図11の輸液ポンプの張力判定機構の一方の荷重センサの構成を拡大して示す正面図。 ドアなどを省略した本発明の第3実施形態に係る輸液ポンプの内部構造の正面図。 図13の輸液ポンプの張力判定機構による張力の算出方法の説明図。
[第1実施形態]
以下、図1〜図10を参照して、本発明の第1実施形態に係る輸液ポンプ1Aについて説明する。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の実施形態に係る輸液ポンプ1Aの概略構成、及び、輸液ポンプ1Aに輸液チューブ10を装着する際の操作について説明する。
図1に示すように、輸液ポンプ1Aは、輸液バッグ又は輸液ボトルに接続された輸液用チューブセットのチューブ部分である輸液チューブ10を保持するとともに、その輸液チューブ10の内部を流れる薬液などの容積制御を行う医療用輸液ポンプである。
輸液ポンプ1Aは、いわゆる横型輸液ポンプであり、輸液チューブ10の輸液ポンプ1Aに保持された部分は、輸液ポンプ1Aの載置面と略平行となる。以下、この載置面と平行な方向を「水平方向」という。
図2に輸液ポンプ1Aの内部構造の前方斜視図を示す。この図2に示すように、輸液ポンプ1Aは、装着された輸液チューブ10内の液体を送液させるポンプ機構20と、ポンプ機構20よりも上流側及び下流側に設けられ、掛合された輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する一対の張力判定機構31と、輸液チューブ10が所定位置に設置されているかを判定する位置判定機構40と、ポンプ機構20との間に輸液チューブ10を挟んで保持する開閉可能なドア50とを備えている。
また、図3に輸液ポンプ1Aの内部構造の後方斜視図を示す。この図3に示すように、輸液ポンプ1Aは、ドア50の開閉を行うドア開閉機構60と、ドア開閉度検知機構70とを備えている。
また、図4に示すように、輸液ポンプ1Aは、ポンプ機構20と張力判定機構31との間に設けられた一対のチューブガイド80を備えている。さらに、輸液ポンプ1Aは、張力判定機構31、位置判定機構40及びドア開閉度検知機構70からの信号に基づいて、ドア開閉機構60を制御する制御部(不図示)を備えている。
上記のように構成された輸液ポンプ1Aに対し輸液チューブ10を装着する場合には、まず、操作者は、チューブガイド80に輸液チューブ10を掛合させる。次に、操作者は、一対の張力判定機構31に輸液チューブ10を掛合させる。次に、操作者は、輸液チューブ10の張力判定機構31よりも上流側の部分を一方の手で把持し、下流側の部分を他方の手で把持して、輸液チューブ10を上方に引っ張る(図4に示す矢印方向に移動させる)。
このとき、輸液チューブ10の一対のチューブガイド80の間に位置する部分には、輸液チューブ10の長手方向に伸長させる力(張力)が加えられることになる。また、このとき、一対の張力判定機構31に(具体的には、張力判定機構31のフック部31bの上側の突起に)、輸液チューブ10から荷重が作用し、フック部31bが移動させられる。
上記の手順で装着が行われると、輸液ポンプ1Aでは、張力判定機構31で輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かが判定される。
その判定の結果、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられていると判定された場合には、制御部によってドア開閉機構60が作動させられてドア50が閉じられ、ドア50とポンプ機構20との間で輸液チューブ10が挟み込まれる。このとき、位置判定機構40で輸液チューブ10が所定位置に設置されていると判定された場合には、ドア50はそのまま閉じた状態となる。
ドア50が閉じられた後、位置判定機構40によって、輸液チューブ10が加圧面21内に位置しているか否かの判定が行われる。これは、チューブガイド80と輸液チューブ10との間に異物が挟まっていた場合等、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられている場合でも、装着された輸液チューブ10が加圧面21上に位置していない場合も想定され得るためである。
そして、位置判定機構40によって、輸液チューブ10が加圧面21上に位置していると判定された場合には、輸液チューブ10の装着操作が完了する。
次に、図2〜図9を参照して、輸液ポンプ1Aの各構成について詳細に説明する。
図4を参照して、ポンプ機構20について説明する。ポンプ機構20は、輸液チューブ10を加圧する加圧面21を有している。
加圧面21には、複数のフィンガ22が、輸液チューブ10の上流側から下流側に対応する水平方向において、互いに隣接して配列されている。ただし、加圧面21の中央部には、後述する位置判定機構40の気泡検知器が配置されており、その部分にはフィンガ22は配列されていない。
複数のフィンガ22は、不図示のカム機構によって、装着された輸液チューブ10を上流側から下流側に向かって順次押圧するように作動する。
ポンプ機構20では、加圧面21の各フィンガ22とドア50(詳細には、ドア50の輸液ポンプ1Aの本体部1a側に設けられた不図示の抑え部材)との間に挟み込んで保持された輸液チューブ10に、フィンガ22によって蠕動運動が付与され、輸液チューブ10内の液体が上流から下流へと送られる。したがって、輸液ポンプ1Aは、いわゆる蠕動式の輸液ポンプとなっている。
図2及び図5を参照して、張力判定機構31について説明する。
図2に示すように、一対の張力判定機構31は、それぞれ、輸液ポンプ1Aの本体部1aの側面に設けられたフックアーム31aと、フックアーム31aのドア50側の端部に設けられたフック部31b(掛合部)と、本体部1aに対してフックアーム31aを回動可能に軸支する軸31cと、フック部31bとは反対側の端部に固定されたマグネット31dと、マグネット31dの下方に配置された磁気センサ31e(検知部)と、フックアーム31aを後述の初期位置に復帰させる方向に付勢する圧縮バネ31fと、磁気センサ31eが検知した磁束密度に基づいて輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する張力判定部(不図示)とを有している。
フック部31b(掛合部)には、輸液チューブ10が掛合される。そのため、フックアーム31aは、掛合した輸液チューブ10の移動に伴って(すなわち、輸液チューブ10から作用する荷重に応じて)、軸31cを中心として回動する(図5参照)。
磁気センサ31eは、アナログタイプのホール素子又はリニアホールICである。磁気センサ31eは、磁束密度を検知することによって、磁気センサ31eからマグネット31dまでの距離を検知する。すなわち、磁気センサ31eは、間接的に、フックアーム31aのマグネット31d側の端部とは反対側の端部に形成されているフック部31bの位置を検知する。
マグネット31dと磁気センサ31eとは、マグネット31dよりもフック部31bが下方となる状態(以下、この状態を「前傾状態」という。図5A参照。)からマグネット31dよりもフック部31bが上方となる状態(以下、この状態を「後傾状態」という。図5C参照。)に遷移するときに、磁気センサ31eが検出する磁束密度が常に線形的に増加する関係となるように、配置されている。
圧縮バネ31fは、軸31cよりもマグネット31d側であって、フックアーム31aの下面側に当接可能な位置に配置されている。そのため、フックアーム31aのフック部31b側の端部を上方に引っ張った場合(後傾状態にしようとした場合)には、圧縮バネ31fは、フックアーム31aの下面に当接し、フックアーム31aに対して初期位置に復帰させる(前傾状態にしようとする)方向の力を付勢する(図5参照)。
上記のように構成された一対の張力判定機構31では、掛合された輸液チューブ10から作用する荷重に応じてフック部31bが移動する。また、輸液チューブ10に加えられる張力に応じて、輸液チューブ10からフック部31bに作用する荷重が増加する。そのため、輸液チューブ10に加えられる張力は、フック部31bの移動量(すなわち、磁気センサ31eが検知した磁束密度)に対応していると考えることができる。
そこで、張力判定機構31では、張力判定部(不図示)において、フック部31bの移動量(すなわち、磁気センサ31eが検知した磁束密度)に基づいて、装着された輸液チューブ10の加圧面21上に位置する部分に加えられている張力を算出するとともに、算出された張力が予め定められた張力以上であるか否かの判定を行っている。
具体的には、図5Aに示すように、フックアーム31aのフック部31bに輸液チューブ10が掛合していない場合や、掛合しているが輸液チューブ10からフック部31bに荷重が作用していない場合には、フックアーム31aが前傾状態(以下、この状態を「状態A」という。)となる。
この状態Aの場合には、輸液チューブ10が装着されていない、又は、輸液チューブ10に張力が加えられていない場合が対応する。このとき、マグネット31dと磁気センサ31eとが離れているので、磁気センサ31eが検出する磁束密度が0になる、又は、極めて低くなる。そのため、状態Aの場合には、張力判定部は、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられていないと判定する。
図5Bに示すように、フックアーム31aのフック部31bに輸液チューブ10を掛合させ、輸液チューブ10をある程度上方に引っ張ると、フックアーム31aが略水平の状態(以下、この状態を「状態B」という。)となる。
この状態Bのとき、マグネット31dと磁気センサ31eとがある程度近接しているので、磁気センサ31eが所定の閾値α未満の磁束密度を検出する。そのため、状態Bの場合には、張力判定部は、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられていないと判定する。
図5Cに示すように、図5Bの状態よりもさらに輸液チューブ10を上方に引っ張ると、フックアーム31aが後傾状態(以下、この状態を「状態C」という。)となる。
この状態Cのとき、マグネット31dと磁気センサ31eとが近接しているので、磁気センサ31eが所定の閾値α以上の磁束密度を検出する。そのため、状態Cの場合には、張力判定部は、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられていると判定する。
ところで、上記のように、フック部31bが形成されているフックアーム31aは、圧縮バネ31fによって、初期位置(図5A参照)に復帰させる方向の力が付勢されている。そのため、磁束密度の所定の閾値αが検出可能な位置までフック部31bを移動させるために必要な荷重(すなわち、輸液チューブ10に加えられる張力)は、圧縮バネ31fのバネ係数によって調整されている。
なお、張力判定機構31は、上記の構成に限定されるものではない。例えば、フック部31bの位置を検知するため(検知部)及び検知対象物として、磁気センサ31e及びマグネット31dではなく、投光部及び受光部を備えた光電センサ及び投光部からの光を受光部に向けて反射する反射板等を用いてもよい。
また、輸液ポンプ1Aでは、ポンプ機構20の加圧面21よりも上流側及び下流側に設けられた一対の張力判定機構31を設けている。しかし、上流側及び下流側のいずれか一方や加圧面21の中央となる位置等に、1つだけ設けてもよい。
図4を参照して、位置判定機構40について説明する。この位置判定は、チューブガイド80と輸液チューブ10との間に異物が挟まっていた場合等、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられている場合でも、装着された輸液チューブ10が加圧面21上に位置していない場合も想定され得るため行われるものである。
位置判定機構40は、ポンプ機構20の加圧面21上であって、加圧面21の水平方向中央部となる位置に配置されている気泡検知器と、不図示の位置判定部とで構成されている。
通常、輸液ポンプには、装着された輸液チューブ内の気泡の有無を検知するために、気泡検知器が搭載されている。そのような気泡検知器は、一般的には、超音波を発生させる圧電スピーカと、検知対象物を通過した超音波を受信するマイクと、受信した超音波の変化に基づいて気泡の有無を判定する気泡判定部とを有している。圧電スピーカ及びマイクは、セラミック発信子等からなる圧電素子で構成されている。
この気泡検知器は、輸液ポンプに輸液チューブが装着されている場合には、検知対象物である輸液チューブ内の気泡を検知し、検知した旨を示す信号を発信する。そのため、輸液チューブ内に気泡が存在する場合には、別途設けられた警告手段によって、操作者に気泡が存在している旨が警告される。
一方、気泡検知器は、輸液チューブが装着されていない場合には、検知対象物である輸液チューブ内の気泡を検知することができないので、検知した旨を示す信号を発信しない。すなわち、気泡検知器が信号を発信していない場合には、輸液チューブが、気泡検知器に検知可能となる位置に設置されていないとみなすことができる。
そこで、本実施形態の輸液ポンプ1Aでは、輸液ポンプであれば通常備えている気泡検知器を、ポンプ機構20の加圧面21の水平方向中央部となる位置に設け、輸液チューブ10が加圧面21上に設置されているか否かを判定する位置判定機構40の一部として流用している。
具体的には、気泡検知器からの信号がある場合には、不図示の位置判定部が、輸液チューブ10が加圧面21上に設置されていると判定する。一方、信号がない場合には、位置判定部が、輸液チューブ10が加圧面21上に設置されていないと判定する。
本実施形態の輸液ポンプ1Aでは、位置判定機構40による判定結果に基づいて、不図示の制御部がドア開閉機構60の動作を制御するとともに、不図示の警告手段(報知機構)が操作者に対する報知を行う。
なお、位置判定機構40は、上記の構成に限定されるものではない。例えば、位置判定機構40の一部として気泡検知器を用いる場合には、気泡検知器として、上記のような超音波を利用するものの他、レーザ、LED光などを利用するものを用いてもよい。
また、位置判定機構40としては、気泡検知器に代わり、輸液チューブ10の閉塞の有無を検出する閉塞検知器を利用したものを用いてもよい。
閉塞検知器としては、例えば、受圧を検出する受圧子と、受圧子を輸液チューブ10に予め定められた圧力で押し付ける圧縮バネなどからなる押付機構と、輸液チューブ10の受圧子が押し付けられる部分の反対側で輸液チューブ10を受ける受け板と、受圧子の検出した値に基づいて輸液チューブ10の閉塞の有無を判定する閉塞判定部とで構成したものを用いてもよい。
また、位置判定機構としては、気泡検知器と閉塞検知器とを併用して構成してもよい。
また、輸液ポンプ1Aでは、構成部品の増加を抑えるために、一般的な輸液ポンプが通常備えている気泡検知器や閉塞検知器を位置判定機構40の一部として用いている。しかし、位置判定機構40を気泡検知器や閉塞検知器とは独立したセンサを用いて構成してもよい。
また、本実施形態では、位置判定機構40を、ポンプ機構20の加圧面21上であって、加圧面21の水平方向中央部となる位置に配置された1つのセンサとしているが、加圧面21よりも上流側及び下流側に配置された一対のセンサとしてもよい。
また、位置判定機構40は省略してもよい。ただし、その場合には、目視によって輸液チューブ10の位置を確認できるようにする等の工夫を行う必要がある。
また、本実施形態では、位置判定機構40をポンプ機構20の加圧面21の水平方向中央部となる位置に配置しているが、加圧面21上(加圧面内)であり、輸液チューブを設置した際に輸液チューブが接触可能な位置であれば異なる位置に配置してもよい。例えば、加圧面21の水平方向中央部よりも上流側又は下流側に偏った位置に配置してもよいし、加圧面21よりも上流側又は下流側であって、加圧面21に隣接する位置に配置してもよい。
図2を参照して、ドア50について説明する。ドア50は、略矩形の板状の部材であり、上方の端部側面に設けられた軸51によって、輸液ポンプ1Aの本体部1aに対して回動可能に軸支されている。そのため、ドア50は、輸液ポンプ1Aの本体部1aに対して開閉可能となっている(図7A及び図7B参照)。
ドア50は、輸液ポンプ1Aの本体部1a側の面に、抑え部材(不図示)を有しており、閉状態(図2及び図7B参照)では、ポンプ機構20の加圧面21の各フィンガ22との間に輸液チューブ10を挟み込んで保持する。
閉状態のとき、ドア50の側方に設けられているロックシャフト52は、輸液チューブ10が掛合されている張力判定機構31のフックアーム31aのフック部31bに掛合し、フック部31bが所定の高さとなるように、フックアーム31aを固定する。これにより、閉状態のとき、輸液チューブ10は、ドア50とポンプ機構20とで挟み込まれるだけではなく、フックアーム31aのフック部31bによっても保持されることになる。
なお、本実施形態のドア50は、上方の端部で軸51に軸支され、輸液チューブ10を装着可能な隙間が生じる程度(図7A参照)に下方の端部が回動可能な構成となっている。この構成を採用することにより、輸液ポンプ1Aでは、本体部1aとドア50との間における、防水性や防塵性を高めている。
しかし、ドア50は、上記の構成に限定されるものではなく、ドアを下方の端部で軸支し、上方の端部を回動させる構成としてもよい。また、ドア開閉機構60を大型のものとしてよい場合には、ドア50が上記実施形態の構成よりも大きく(例えば、図7Aに示す位置よりも)回動するように構成してもよい。このような構成とした場合には、輸液チューブ10の装着時に、輸液チューブ10の状態を容易に目視することができるようになる。
図6及び図7を参照して、ドア開閉機構60について説明する。図6に示すように、ドア開閉機構60は、ドア50の下方の端部側面に、一方の端部が回動可能に固定された伝達アーム61(図7参照)と、伝達アーム61の他方の端部が中心から偏心した位置に回転可能に固定され、中心軸線Oを中心として回転可能なカム62と、カム62に連結された連結シャフト63と、連結シャフト63を介してカム62に回転駆動力を伝達する電動モータ64とを備えている。中心軸線Oは、ドア50を回動可能に軸支している軸51の中心軸線と平行に配置されている。
なお、連結シャフト63は、電動モータ64の出力軸に加えられるドア50の開閉により生じるラジアル方向の負荷を軽減する目的で配置されている。そのため、電動モータ64の出力軸がこのラジアル方向の負荷に十分耐え得るものである場合には、連結シャフト63は、省略してもよい。
このように構成されたドア開閉機構60では、ドア50の開閉速度は一定となっている。
図7Aに示すように、ドア50が開状態では、ドア50の下方の端部は、上方の端部よりも輸液ポンプ1Aの本体部1aから離れた位置となっている。この状態のとき、操作者は、輸液チューブ10を下方から本体部1aとドア50との間に差し込んで装着する作業を行う。
その後、張力判定機構31で輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられていると判定された場合には、制御部によって、電動モータ64が駆動させられる。その結果、電動モータ64から伝達された駆動力でカム62が回転させられ、ドア50が閉じられ、図7Bに示すような、閉状態となる。
具体的には、電動モータ64からの駆動力によって、カム62が所定の回転角度だけ回転し、伝達アーム61のカム62側の端部を閉状態よりもドア50から離れる方向に移動させる。これにより、伝達アーム61のドア50側の端部が輸液ポンプ1Aの本体部1aに近づくように移動し、その端部が固定されているドア50の下方の端部も本体部1aに近づき、閉状態となる。
なお、本発明のドア閉機構は、上記のドア開閉機構60の構成に限定されるものではない。例えば、図5において示した3つの状態ごとに、電動モータ64からカム62に伝達される駆動力を変動させて、開閉速度を変化させるようにしてもよい。
具体的には、ドア開閉機構60を、ドア50を閉じる方向に付勢する付勢部材と、ドア50を開状態で保持するラッチと、そのラッチを保持するソレノイドとを備えた構成とし、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられた場合には、制御部が、ソレノイドによるラッチの保持を解除させ、ドア50がバネの付勢力によって閉じるようにしてもよい。
また、ドア開閉機構60は、ドア50を開く際にも使用し得る機構となっている。これは、制御部が位置判定機構40から輸液チューブ10が所定位置に位置していないと判定した旨の信号を受信した場合等に、自動的にドア50が開くようにするためである。しかし、別途設けた手段によってそのような異常を報知できる場合などには、ドア50を閉じる操作のみを自動で行い、ドア50を開く操作は操作者が手で行う機構としてもよい。
ところで、電動モータ64は機械的な終端がない。そこで、本実施形態の輸液ポンプ1Aでは、ドア開閉度検知機構70によってドア50の開閉状態を検知し、電動モータ64の回転方向と回転停止を制御している。
図6及び図8を参照して、ドア開閉度検知機構70について説明する。図6に示すように、ドア開閉度検知機構70は、ドア開閉機構60のカム62の輸液ポンプ1Aの本体部1a側の面に配置された検出磁極であるマグネットシート71と、マグネットシート71と対向する位置に配置されたセンサ基板72とを有している。センサ基板72には、第1磁気センサ72a及び第2磁気センサ72bが設けられている(図8B参照)。
マグネットシート71は、希土類磁性粉末を樹脂に含有させて形成するとともに表面にN極とS極とが半分ずつ着磁した磁性層と、非磁性体からなる支持層とが積層されてなる2層構造のマグネットシートである。図8に示すように、マグネットシート71は、S極に着磁された領域とN極に着磁された領域とに2分割されている。
第1磁気センサ72a及び第2磁気センサ72bは、交番磁界検出型ホールICである。第1磁気センサ72a及び第2磁気センサ72bは、周方向において、所定の距離を離れた状態で配置されている。
このように構成されたドア開閉度検知機構70では、以下のようにして、ドア50の開閉度を検知する。なお、以下の説明で用いる図8は、ドア開閉機構60のカム62上に配置されたマグネットシート71を、電動モータ64側(図6参照)から見た側面図である。
まず、図8Aに示すように、ドア開閉度検知機構70では、ドア50が開かれた開状態では、第1磁気センサ72a及び第2磁気センサ72bは、いずれもS極を検知する。
次に、図8Bに示すように、ドア50が開状態から遷移し始めた状態では、カム62とともにマグネットシート71が時計回りに回転し、一方の磁気センサ(本実施形態では第1磁気センサ72a)はN極を検知し始めるが、他方の磁気センサ(本実施形態では第2磁気センサ72b)は引き続きS極を検知する。
次に、図8Cに示すように、ドア50が開状態と閉状態との中間にある状態では、カム62とともにマグネットシート71が図8Bの状態よりもさらに時計回りに回転し、第1磁気センサ72aはN極を検知し、第2磁気センサ72bは引き続きS極を検知する。
次に、図8Dに示すように、ドア50が閉状態に遷移し始めた状態では、カム62とともにマグネットシート71が図8Cの状態よりもさらに時計回りに回転し、第1磁気センサ72aは引き続きN極を検知し、第2磁気センサ72bもN極を検知し始める。
最後に、図8Eに示すように、ドア50が閉じられた閉状態では、第1磁気センサ72a及び第2磁気センサ72bは、いずれもN極を検知する。
このように、ドア開閉度検知機構70では、ドア50の開閉状態(開閉度)に応じて、第1磁気センサ72a及び第2磁気センサ72bによって検知される磁極が変化する。輸液ポンプ1Aでは、この検知される磁極の変化を監視することによって、ドア50の開閉状態を把握している。
なお、ドア開閉度検知機構70は、上記の構成に限定されるものではない。例えば、開閉度を検知するためセンサ及び検知対象物として、投光部及び受光部を備えた光電センサ及び投光部からの光を受光部に向けて反射する反射板等を用いてもよい。
図4を参照して、チューブガイド80について説明する。輸液ポンプ1Aの一対のチューブガイド80は、ポンプ機構20の加圧面21よりも上流側及び下流側に設けられ、掛合された輸液チューブ10のチューブガイド80の間に位置する部分が加圧面21上に位置するように配置されている。
具体的には、一対のチューブガイド80は、ポンプ機構20の加圧面21の上流側及び下流側の両端に隣接する位置であって、張力判定機構31のフックアーム31aの状態B(フックアーム31aが輸液ポンプ1Aの載置面と略平行となる状態)における位置よりも下方となる位置に、ドア50側に突出するように設けられている。
図9を参照して、不図示の制御部の行うドア開閉機構60の制御について説明する。なお、図9は、張力判定機構31の磁気センサ31eの検出状態とドア50の開閉度との関係を示すグラフであり、図9A及び図9Bの上側のグラフは、磁気センサ31eが検出する磁束密度を示し、図9A及び図9Bの下側のグラフは、ドア50の開閉度を示すものである。
まず、磁気センサ31eの検出状態を、上記のように、磁気センサ31eが検出する磁束密度が0になる、又は、極めて低くなる状態A(チューブ未装着状態)、磁気センサ31eが所定の閾値α未満の磁束密度を検出する状態B(チューブ保持状態)、磁気センサ31eが所定の閾値α以上の磁束密度を検出する状態C(ドア閉め込み状態)に区分する(図5参照)。
このとき、図9Aに示すように、状態Cとなった場合には、制御部は、輸液チューブ10が正常に装着されていると判断し、ドア50を閉じる。ドア50が正常に閉状態となった場合には、その後、フックアーム31aはドア50のロックシャフト52によって状態Bの状態でロックされる。すなわち、制御部は、ドア50が正常に閉状態となった場合には、状態Bに遷移してもドア50の閉状態が維持されるような制御を行う。
一方、図9Bに示すように、一旦状態Cとなった後、故意に輸液チューブ10が取り外された等の理由によって、ドア50の閉状態への遷移中に状態Cから他の状態に遷移した場合には、制御部は、ドア50を閉状態とするための制御を途中で中断させ、開状態に戻す制御を行う。
輸液ポンプ1Aでは、制御部において上記のような制御を行っているので、輸液チューブ10が不適切な状態で装着されている場合には、ドア50が閉状態なることが防止される。
また、制御部は、ドア50を閉じる動作が完了した後に、位置判定機構40から輸液チューブ10が所定位置に位置していないと判定した旨の信号を受信した場合にも、ドア50を開状態に戻す制御を行う。
なお、輸液ポンプ1Aでは、上記のように、磁気センサ31eの検出状態を3つの状態に区分し、3つの状態(チューブ未装着状態、チューブ保持状態、ドア閉め込み状態)を利用した3値型検出にてチューブ装着を検出しているが、検出精度要求レベルに応じて2つの状態のみ(チューブ未装着状態、ドア閉め込み状態)を利用する2値型検出を採用してもよい
ここで、図10のフローチャートを参照して、輸液ポンプ1Aに輸液チューブ10を装着する際の操作、及び、輸液ポンプ1Aから輸液チューブ10を取り外す際の操作について説明する。
まず、操作者は、不図示の電源スイッチをONにする(STEP1:YES)。
電源スイッチがONにされると、輸液ポンプ1Aは待機状態となる(STEP2)。この待機状態は、輸液チューブ10を装着することが可能な状態であり、ドア50は開状態であり、一対のフックアーム31aは前傾状態(図5A参照)である。
この状態で、まず、操作者は、チューブガイド80に輸液チューブ10を掛合させる。次に、操作者は、輸液チューブ10を一対の張力判定機構31のフックアーム31aのフック部31bに掛合させる。
その後、操作者は、輸液チューブ10の張力判定機構31よりも上流側の部分を一方の手で把持し、下流側の部分を他方の手で把持する。最後に、操作者は、輸液チューブ10の把持した部分を上方に引っ張る。このとき、フック部31bも、輸液チューブ10から作用する荷重によって、上方に向かって移動させられる。
操作者が輸液チューブ10を上方に引っ張ったことによって、上流側のフック部31bが所定の位置を超える位置まで移動させられた場合(STEP3:YES)には、張力判定機構31は、下流側のフック部31bの位置の判定(STEP4)を行う。
一方、上流側のフック部31bが所定の位置を超えない位置までしか移動していない場合(STEP3:NO)には、輸液ポンプ1Aは待機状態(STEP2)となる。
操作者が輸液チューブ10を上方に引っ張ったことによって、次に、下流側のフック部31bが所定の位置を超える位置まで移動させられた場合(STEP4:YES)には、張力判定機構31は、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられていると判定し、制御部にその旨の信号を発信する。
一方、下流側のフック部31bが所定の位置を超えない位置までしか移動していない場合(STEP4:NO)には、輸液ポンプ1Aは待機状態(STEP2)となる。
張力判定機構31からの信号を受信した制御部は、ドア開閉機構60を動作させ、ドア50の閉動作を開始させる(STEP5)。
その後、例えば、故意に輸液チューブ10が取り外された等の理由によって、制御部がドア50の閉動作が正常でないと判定した場合(STEP6:NO)には、制御部は、ドア50の開動作を開始させ(STEP7)、輸液ポンプ1Aは待機状態(STEP2)とされる。
一方、制御部がドア50の閉動作が正常であると判定した場合(STEP6:YES)には、ドア50は閉状態となり(STEP8)、位置判定機構40によって、輸液チューブ10の位置が正常であるか否かの判定が行われる(STEP9)。
位置判定機構40から輸液チューブ10の位置が正常ではないと判定された旨の信号を受信した場合(STEP9:NO)には、制御部は、ドア50の開動作を開始させ(STEP7)、輸液ポンプ1Aは待機状態(STEP2)とされる。
一方、位置判定機構40から輸液チューブ10の位置が正常であると判定された旨の信号を受信した場合(STEP9:YES)には、制御部は、輸液ポンプ1Aに輸液チューブ10を装着する操作が完了した旨を、報知手段等によって、操作者に報知する。
その後、操作者が図示しない取出キーを押下した場合(STEP10:YES)、制御部はドア開閉機構60を作動させドア50を開状態とし(STEP11)、輸液チューブ10の取り外しが可能となる。
上記説明した本実施形態の輸液ポンプ1Aでは、容易な操作で、輸液チューブ10を加圧面21上に適切な状態で位置させることができる。また、その状態が検知されると、ドア50が自動的に閉じるので、従来の輸液ポンプのように操作者が片方の手を輸液チューブから離してドアを閉じるための操作をする必要がない。そのため、本実施形態の輸液ポンプ1Aによれば、容易に、輸液チューブ10を所定位置に撓みがない適切な状態で装着することができる。
[第2実施形態]
以下、図11及び図12を参照して、本発明の第2実施形態に係る輸液ポンプ1Bについて説明する。ただし、本実施形態の輸液ポンプ1Bは、第1実施形態の輸液ポンプ1Aと張力判定機構と輸液チューブの掛合部分の構成のみが異なるものであるので、その構成についてのみ詳細に説明する。
図11に示すように、輸液ポンプ1Bの一対の張力判定機構32は、荷重センサと、装着された輸液チューブ10の加圧面21上に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する張力判定部(不図示)とで構成されている。
荷重センサは、それぞれ、ポンプ機構20よりも上流側及び下流側に設けられた固定部32aと、一端で固定部32aに固定されたバネ32b(弾性部)と、バネ32bの他端の位置に応じて変化する磁束密度を検知するための磁気センサ32cと、バネ32bの他端に設けられ、輸液チューブ10が掛合され当接するローラ32dと、算出部(不図示)とで構成されている。
なお、バネ32bの他端の位置を検知するためのセンサとしては、磁気センサ32cに代わり、光電センサ等の他のセンサを用いてもよい。
また、輸液ポンプ1Bの本体部1aの張力判定機構32よりも上流側及び下流側には、装着された輸液チューブ10を掛合するための掛合溝90が設けられている。
張力判定機構32のローラ32dの移動方向(すなわち、バネ32bが圧縮・伸長する方向)は、チューブガイド80と掛合溝90とを結んだ直線と垂直な方向となっている。
張力判定機構32では、磁気センサ32cがバネ32bの他端の位置に応じた磁束密度を検知する。その後、算出部が、検知された磁束密度に基づいて、掛合された輸液チューブ10から作用する荷重を算出する。さらにその後、張力判定部が、その算出された荷重が予め定められた荷重以上の荷重であるか否かに基づいて、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する。
輸液ポンプ1Bでは、輸液チューブ10を装着する際に、まず、操作者は、輸液チューブ10を、チューブガイド80に掛合させた後、ローラ32dに当接させつつ、掛合溝90に掛合させる。その後、操作者は、輸液チューブ10の張力判定機構32よりも上流側の部分及び下流側の部分を両手で把持し、輸液チューブ10を左右に引っ張る。
この動作によって、輸液チューブ10から、張力判定機構32のローラ32dを押し上げるような荷重が(バネ32bが圧縮される方向に)作用する。その結果、ローラ32dが固定部32a側に押し上げられる。
このとき、図12に示すように、チューブガイド80との掛合溝90とを結んだ直線及び掛合溝90とローラ32dの先端部とを結んだ直線がなす角度をαとし、チューブガイド80との掛合溝90とを結んだ直線及びチューブガイド80とローラ32dの先端部とを結んだ直線がなす角度をβとすると、ローラ32dを押し上げる方向に作用する力F1と輸液チューブ10のローラ32dに当接する部分に加えられる張力F2との関係は、以下の式で表すことができる。
F1=F2sinα+F2sinβ
さらに、張力F2の方向と一対のチューブガイド80の輸液チューブ10に当接する先端部を結んだ直線とのなす角度をθ1とすると、輸液チューブ10のローラ32dに当接する部分に加えられる張力F2と輸液チューブ10の加圧面21上に位置する部分に加えられる張力F3との関係は、以下の式で表すことができる。
F3=F2cosθ1
これらの式より、荷重センサの検知した荷重F1から、輸液チューブ10の加圧面21上に位置する部分に加えられる張力F3を得ることができる。なお、このとき、摩擦による影響は、ローラ32dによって排除される。
上記のような張力判定機構32を用いた本実施形態の輸液ポンプ1Bによっても、第1実施形態の輸液ポンプ1Aと同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
以下、図13及び図14を参照して、本発明の第3実施形態に係る輸液ポンプ1Cについて説明する。ただし、本実施形態の輸液ポンプ1Cは、第1実施形態の輸液ポンプ1Aと張力判定機構と輸液チューブの掛合部分の構成のみが異なるものであるので、その構成についてのみ詳細に説明する。
図13に示すように、輸液ポンプ1Cの一対の張力判定機構33は、一対の荷重センサと、装着された輸液チューブ10の加圧面21上に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する張力判定部(不図示)とで構成されている。
荷重センサは、それぞれ、チューブガイド80の輸液チューブ10が掛合される側の面(下面)に設けられた感圧ゴムセンサと、算出部(不図示)とで構成されている。なお、感圧ゴムセンサに代わり、フォースセンサ、ロードセル等を用いてもよい。
また、本体部1aのチューブガイド80(すなわち、張力判定機構33)よりも上流側及び下流側には、装着された輸液チューブ10を掛合するための掛合溝90が設けられている。
張力判定機構33では、感圧ゴムセンサが、掛合された輸液チューブ10から加えられる圧力を検知する。その後、算出部が、検知された圧力に基づいて、輸液チューブ10から作用する荷重を算出する。さらにその後、張力判定部が、その算出された荷重が予め定められた荷重以上の荷重であるか否かに基づいて、輸液チューブ10に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する。
輸液ポンプ1Cでは、輸液チューブ10を装着する際に、まず、操作者は、輸液チューブ10を、チューブガイド80に掛合させた後、掛合溝90に掛合させる。その後、操作者は、輸液チューブ10のチューブガイド80よりも上流側の部分及び下流側の部分を両手で把持、輸液チューブ10を左右に引っ張る。
この動作によって、輸液チューブ10から、チューブガイド80(すなわち、張力判定機構33)の下面(すなわち、感圧ゴムセンサ)に荷重が作用する。
このとき、図14に示すように、チューブガイド80との掛合溝90とを結んだ直線(すなわち、操作者が輸液チューブ10を引っ張る方向)及び一対のチューブガイド80の輸液チューブ10に当接する先端部を結んだ直線のなす角度をθ2とすると、操作者が輸液チューブを引っ張る力F4と、張力判定機構33の下面に作用する荷重F5と、輸液チューブ10の加圧面21上に位置する部分に加えられる張力F6との関係は、以下の式で表すことができる。
F5=F4cosθ2
F6=F4sinθ2
これらの式より、荷重センサの検知した荷重F5から、輸液チューブ10の加圧面21上に位置する部分に加えられる張力F6を得ることができる。
上記のような張力判定機構33を用いた本実施形態の輸液ポンプ1Cによっても、第1実施形態の輸液ポンプ1Aや第2実施形態の輸液ポンプ1Bと同様の効果を得ることができる。さらに、輸液ポンプ1Cは、張力判定機構33をチューブガイド80と一体化させているので、第1実施形態の輸液ポンプ1Aや第2実施形態の輸液ポンプ1Bよりも、構成を簡素であり、張力判定機構を設けても、部品点数が増加することがなく、製造コストの増加も抑えることができる。
1A,1B,1C…輸液ポンプ、1a…本体部、10…輸液チューブ、20…ポンプ機構、21…加圧面、22…フィンガユニット、31,32,33…張力判定機構、31a…フックアーム(掛合部)、31b…フック部、31c…軸、31d…マグネット、31e…磁気センサ(検知部)、31f…圧縮バネ、32a…固定部、32b…バネ(弾性部)、32c…磁気センサ(検知部)、32d…ローラ、40…位置判定機構、50…ドア、51…軸、52…ロックシャフト、60…ドア開閉機構、61…伝達アーム、62…カム、63…連結シャフト、64…電動モータ、70…ドア開閉度検知機構、71…マグネットシート、72…センサ基板、72a…第1磁気センサ、72b…第2磁気センサ、80…チューブガイド、90…掛合溝、O…中心軸線。

Claims (11)

  1. 輸液チューブが装着される輸液ポンプであって、
    加圧面を有し、装着された前記輸液チューブを該加圧面で加圧して該輸液チューブ内の液体を送液させるポンプ機構と、
    前記加圧面よりも上流側及び下流側に設けられ、前記輸液チューブが掛合される一対のチューブガイドと、
    装着された前記輸液チューブの前記加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する張力判定機構と、
    開閉可能であり、閉状態では前記輸液チューブを前記加圧面との間に挟み込んで保持するドアと、
    前記ドアを閉じるドア開閉機構とを備え、
    一対の前記チューブガイドは、掛合された前記輸液チューブの前記チューブガイドの間に位置する部分が前記加圧面内に位置するように配置され、
    前記ドア開閉機構は、装着された前記輸液チューブの前記加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられていると前記張力判定機構で判定された場合に、前記ドアを閉じることを特徴とする輸液ポンプ。
  2. 請求項1に記載の輸液ポンプであって、
    前記張力判定機構は、掛合された前記輸液チューブから作用する荷重に応じて移動する掛合部と、前記掛合部の位置を検知するための検知部と、装着された前記輸液チューブの前記加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する張力判定部とで構成され、
    前記張力判定部は、前記検知部で前記掛合部が予め定められた位置に移動したことが検知された場合に、前記輸液チューブに前記予め定められた張力以上の張力が加えられていると判定することを特徴とする請求項1に記載の輸液ポンプ。
  3. 請求項1に記載の輸液ポンプであって、
    前記張力判定機構は、掛合された前記輸液チューブから作用する荷重を検知する荷重センサと、装着された前記輸液チューブの前記加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定する張力判定部とで構成され、
    前記張力判定部は、前記荷重センサで予め定められた荷重以上の荷重を検知された場合に、前記輸液チューブに予め定められた張力以上の張力が加えられていると判定することを特徴とする輸液ポンプ。
  4. 請求項3に記載の輸液ポンプであって、
    前記荷重センサは、固定部と、一端で前記固定部に固定され、他端に前記輸液チューブが掛合される弾性部と、前記弾性部の他端の位置を検知するための検知部と、前記検知部で検知された前記弾性部の他端の位置に基づいて、掛合された前記輸液チューブから作用する荷重を算出する算出部とで構成され、
    前記張力判定部は、前記算出部が算出した荷重に基づいて、装着された前記輸液チューブの前記加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定することを特徴とする輸液ポンプ。
  5. 請求項4に記載の輸液ポンプであって、
    前記荷重センサは、前記弾性部の他端に、掛合された前記輸液チューブが当接するローラを有していることを特徴とする輸液ポンプ。
  6. 請求項3に記載の輸液ポンプであって、
    前記荷重センサは、前記チューブガイドの前記輸液チューブが掛合される側の面に設けられ、掛合された前記輸液チューブから加えられる圧力を検知する感圧センサと、前記感圧センサで検知された圧力に基づいて、掛合された前記輸液チューブから作用する荷重を算出する算出部とで構成され、
    前記張力判定部は、前記算出部が算出した荷重に基づいて、装着された前記輸液チューブの前記加圧面内に位置する部分に予め定められた張力以上の張力が加えられているか否かを判定することを特徴とする輸液ポンプ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の輸液ポンプであって、
    前記輸液チューブが前記加圧面内に設置されているか否かを判定する位置判定機構を備え、
    前記ドア開閉機構は、前記ドアを閉じた際に、前記輸液チューブが前記加圧面内に設置されていないと前記位置判定機構で判定された場合に、前記ドアを開くことを特徴とする輸液ポンプ。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の輸液ポンプであって、
    前記輸液チューブが前記加圧面内に設置されているか否かを判定する位置判定機構と、
    前記ドアを閉じた際に、前記輸液チューブが前記加圧面内に設置されていないと前記位置判定機構で判定された場合に、報知を行う報知機構とを備えていることを特徴とする輸液ポンプ。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の輸液ポンプであって、
    前記位置判定機構は、前記加圧面内又は前記加圧面よりも上流側又は下流側の前記加圧面に隣接する位置に設置され前記輸液チューブ内の気泡の有無を検知して信号を発信する気泡検知器と、前記気泡検知器からの信号に基づいて、前記輸液チューブが前記加圧面内に設置されているか否かを判定する位置判定部とで構成されていることを特徴とする輸液ポンプ。
  10. 請求項7又は請求項8に記載の輸液ポンプであって、
    前記位置判定機構は、前記加圧面内又は前記加圧面よりも上流側又は下流側の前記加圧面に隣接する位置に設置され前記輸液チューブの閉塞の有無を検知して信号を発信する閉塞検知器と、前記閉塞検知器からの信号に基づいて、前記輸液チューブが前記加圧面内に設置されているか否かを判定する位置判定部とで構成されていることを特徴とする輸液ポンプ。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の輸液ポンプであって、
    前記ドアの開閉状態を検知するドア開閉度検知機構を備えていることを特徴とする輸液ポンプ。
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