JP6520729B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
接続取得部は、予め設定された第1の通信方式によってフレームを送受信可能であり、一又は複数の第1の通信方式よりも単位時間あたりの情報量が多い一又は複数の第2の通信方式でフレームを送受信不可能な装置である低速装置が、通信線に接続されているか否かを示す情報を表す接続情報を取得する。設定部は、接続情報が、低速装置が通信線に接続されていることを表す場合に、当該通信装置がフレームを送受信する際に用いる通信方式を表す利用方式を第1の通信方式に設定し、接続情報が、低速装置が通信線に接続されていないことを表す場合に、利用方式を第2の通信方式に設定する。
[1.構成]
本実施形態の通信システムは、車両に搭載され、共通の通信線に接続された車両制御用のECU等の各種車載機器を通信可能に接続するためのものである。
本実施形態では、ECUには、2種類のECUが存在する。一方は、通信方式としてCANプロトコルのみに従ったフレームを用いた通信を可能とするECU(以下、低速装置という)2である。他方は、通信方式としてCANプロトコル及びCAN−FDプロトコルの何れかを選択し、選択したプロトコルに従ったフレームを用いた通信を可能とするECU(以下、両機能装置という)3である。通信方式とは、例えばCANやCAN−FD等のネットワーク上での通信に関する予め定められた約束事や手順等を表すものであり、通信方式にはプロトコルが含まれる。
例えば、低速制御部22は、CANプロトコルに従ったフレームの送受信を行う。また、低速制御部22は、フレームを送信する際に、該フレームが低速装置2から送信されたものであることを表す情報である低速情報を付加する。低速情報とは、フレームの送信元となる低速装置2が、CANプロトコルに対応して通信可能であり、CAN−FDプロトコルには非対応であることを表す情報である。
また、両機能制御部32は、両機能装置3における全ての構成を作動させるウェイクアップ状態と、少なくともフレームの送信を停止させるスリープ状態のいずれかに、両機能装置3の作動状態を遷移させる。
次に、両機能制御部32におけるCPU321が実行する各種処理について、図4〜6のフローチャートを用いて説明する。以下の説明において主語が省略されている場合、CPU321を主語とする。
はじめに、CPU321が実行するカウント処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。カウント処理は、時間を計測する機能を実現するためのものである。カウント処理は、予め定められた周期であるカウント周期Tc毎に繰り返し実行される。なお、カウント周期Tcの値はメモリ322に予め記録されている。
[2−2.受信時処理]
次に、CPU321が実行する受信時処理について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。受信時処理は、低速装置2からフレームが通信線5上に送信されていない時間をカウンタに計測させるための処理である。受信時処理は、通信線5からフレームを受信する毎に繰り返し実行される。
ID部のLSBの値が0である場合は処理をS230へ移行させ、ID部のLSBの値が1である場合は、本受信時処理を終了する。なお、受信したフレームにおけるID部のLSBの値が1であるということは、受信したフレームが両機能装置3から送信されたものであることを表す。
つまり、受信時処理では、低速装置2から送信されたフレームを取得する毎にカウンタに対してリセット信号を出力するので、カウンタに、低速装置2から最新のフレームが通信線5上に送信されてから現在までの時間を計測させることができる。
次に、CPU321が実行する送信時処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。送信時処理は、受信したフレームに含まれる情報に基づいて、フレームを送信する際の通信方式の設定を切り替えるための処理である。送信時処理は、両機能装置3に電源が投入されている間、繰り返し実行される。
S325では、判断時間を取得する。判断時間とは、低速装置2から送信されたCANプロトコルに対応した最新のフレームが受信されてから現在までの時間をいう。判断時間は、カウント周期Tcとカウンタから取得したカウント値とを乗算することにより取得される。
S340では、設定した利用方式に従ってフレームを送信する。
つまり、送信時処理では、受信したフレームに含まれる情報に基づいて、CANプロトコルでしか通信を行えない低速装置2が通信線5に存在しないことを検出すると通信方式をCAN−FDプロトコルに設定し、低速装置2が通信線5に存在することが検出された場合は直ちに通信方式をCANプロトコルに設定する。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(3a)両機能制御部32は、通信線5を介してフレームの送受信を行う。両機能制御部32は、S325、S330では、予め設定されたCANプロトコルによってフレームを送受信可能であり、CANプロトコルよりも単位時間あたりの情報量が多いCAN−FDプロトコルでフレームを送受信不可能な装置である低速装置2が、通信線5に接続されているか否かを示す情報として、判断時間が時間閾値以上であるか否かを示す情報を取得する。以下、低速装置2が通信線5に接続されているか否かを示す情報を接続情報という。
これによれば、図7に示すように、フレームにおけるID部の値が0であることが取得される毎に、すなわち、通信線5上の低速装置2からフレームが受信される毎に判断時間がリセットされるので、通信線5上に低速装置2から送信されたフレームが出現していない時間を判断時間として計測することができる。
[4.他の実施形態]
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4e)上記実施形態では、判断時間を用いて低速装置2が通信線5に接続されているか否かを判断した(S330)が、これに限定するものではない。例えば、カウント値が予め定められた閾値以上となったか否かということを用いて、低速装置2が通信線5に接続されているか否かを判断してもよい。
なお、この場合、高速装置が備える該高速装置についての制御を行う制御部が特許請求の範囲における通信装置の一例に相当し、低速制御部22及び両機能制御部32が低速装置の一例に相当し、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルが第1の通信方式の一例に相当し、第3の通信プロトコルが第2の通信方式の一例に相当する。
例えば、図14に示すように、第1の両機能装置100及び第2の両機能装置200が通信線5に接続されている場合、第1の両機能装置100及び第2の両機能装置200は、共通して使用できる第1の通信プロトコルでフレームの送受信を行う。
Claims (7)
- 通信線(5)を介してフレームの送受信を行う通信装置(32)であって、
予め設定された一又は複数の第1の通信方式によってフレームを送受信可能であり、前記第1の通信方式よりも単位時間あたりの情報量が多い一又は複数の第2の通信方式でフレームを送受信不可能な装置である低速装置が、前記通信線に接続されているか否かを示す情報を表す接続情報を取得する接続取得部(S325、S330)と、
前記接続情報が、前記低速装置が前記通信線に接続されていることを表す場合に、当該通信装置が前記フレームを送受信する際に用いる通信方式を表す利用方式を前記第1の通信方式に設定し、前記接続情報が、前記低速装置が前記通信線に接続されていないことを表す場合に、前記利用方式を前記第2の通信方式に設定する設定部(S335、S355)
を備える通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置であって、
前記低速装置から送信されたフレームが前記通信線上に出現したことを表す情報である出現情報を繰り返し取得する出現取得部(S210)と、
最新の前記出現情報が取得されてから現在までの時間を表す判断時間が予め定められた時間閾値以上である場合に、前記通信線に前記低速装置が接続されていないと判断する接続判断部(S330)と、
を更に備え、
前記接続取得部は、前記接続判断部による判断結果を前記接続情報として取得する
通信装置。 - 請求項2に記載の通信装置であって、
前記接続判断部は、前記出現情報が取得される毎に、前記通信線に前記低速装置が接続されていると判断する
通信装置。 - 請求項2または請求項3に記載の通信装置であって、
当該通信装置は、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の何れかを選択してフレームを送受信可能な機能である両通信機能を有し、
前記フレームには、該フレームの送信元となる装置が、第1の通信方式で通信を行うことができ前記第2の通信方式で通信を行うことができないことを表す低速情報、並びに前記両通信機能を有することを表す両機能情報、のいずれか一方が含まれ、
前記接続判断部は、前記通信線から前記低速情報が含まれるフレームを受信した場合に前記出現情報を取得したものとし、前記通信線から前記両通信情報が含まれるフレームを受信した場合に前記出現情報を取得していないものとする
通信装置。 - 請求項4に記載の通信装置であって、
フレームの送信指令を受けると、前記両機能情報を含むフレームを生成する生成部(S320)
を更に備える通信装置。 - 請求項5に記載の通信装置であって、
前記生成部は、前記フレームの送信先を特定するためのデータを格納する識別部に前記両機能情報を含むように、該フレームを生成する
通信装置。 - 請求項5に記載の通信装置であって、
前記生成部は、前記フレームにおける送受信するためのデータを格納するデータ部に前記両機能情報を含むように、該フレームを生成する
通信装置。
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