JP6520485B2 - ガラス物品の製造装置及びその使用方法 - Google Patents
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Description
上記ガラス物品の製造装置は、前記第1ローラー機構の連結部は、前記可変機構として第1可変機構を備えるとともに、前記第2ローラー機構の連結部は、前記可変機構として第2可変機構を備え、前記第1可変機構における前記複数の位置決め部は、前記第2可変機構における前記複数の位置決め部に対して前記回転軸の周方向における間隔の異なる構成を含むことが好ましい。
この構成によれば、上記相対位置を設定した後に、連結部の連結が解除されることを防止することができる。
この構成によれば、変位計測器により計測される変位に基づいて上記相対位置を設定することができる。
図1に示すように、ガラス物品の製造装置11は、ローラー14の変位を計測する変位計測器24を備えている。変位計測器24は、回転軸15が定位置で回転されるように固定されずにガラスリボンGを所定の荷重で押圧するローラー14の変位を計測するように配置される。本実施形態の変位計測器24は、第1ローラー機構12のローラー14の変位を計測するように配置される。変位計測器24は、回転軸15における一端部と他端部との変位を計測するように配置されることが好ましい。これにより、ガラスリボンGの両端部に接触する各ローラー14の変位を間接的に計測することができる。なお、回転軸15の一端側と他端側との各位置の変位は、回転軸15の一端側と他端側とを支持する各支持部22bの変位を計測してもよい。変位計測器24は、接触式の変位計測器24であってもよいし、光学式の変位計測器24であってもよい。また、第1ローラー機構12及び第2ローラー機構13のうち一方のローラー機構の回転軸15が固定されている場合には、変位可能に構成された他方のローラー機構についてのみ変位を計測する態様としてよい。
次に、ガラス物品の製造装置11の主な作用について説明する。
ガラス物品の製造装置11において、第1ローラー機構12における各ローラー14の外周位置と第2ローラー機構13における各ローラー14の外周位置との相対位置を変更するには、例えば、第1ローラー機構12の第1可変機構17が用いられる。第1可変機構17を用いる場合、主可変部19の回転中(駆動源の作動中)に、図2に示すように第1可変機構17の連結の解除と、図3に示すように第1可変機構17の連結とを繰り返す。これにより、第1可変機構17において、主可変部19と副可変部20との周方向の位置関係を変更することができるため、第1ローラー機構12の各ローラー14の外周位置と、第2ローラー機構13の各ローラー14の外周位置との相対位置を変更することができる。第2可変機構18を用いて上記相対位置を変更する場合も、第1可変機構17を用いる場合と同様に行うことができる。
表1には、第1ローラー機構12における一端側のローラー14の変位量と、第1ローラー機構12における他端側のローラー14の変位量とを変位計測器24により間接的に計測した結果を示している。なお、ここでいう変位量は、第1ローラー機構12のローラー14が一周した際のローラー14の径方向における振れ幅であり、この変位量が小さくなるにつれて、第1ローラー機構12のローラー14と第2ローラー機構13のローラー14とからガラスリボンGが受ける圧力の変動は小さくなる。
(1)ガラス物品の製造装置11は、溶融ガラスを流下して成形されるガラスリボンGを挟持するとともに下方に牽引する第1ローラー機構12と第2ローラー機構13とを備えている。第1ローラー機構12及び第2ローラー機構13は、ガラスリボンGに接触する各ローラー14と、各ローラー14を回転させる回転軸15と、回転軸15を駆動する駆動源と、回転軸15と駆動源とを連結する連結部16とを各々に備えている。例えば、第1ローラー機構12の連結部16は、第1ローラー機構12における各ローラー14の外周位置と第2ローラー機構13における各ローラー14の外周位置との相対位置を変更可能な第1可変機構17を備えている。
(3)ガラス物品の製造装置11において、第1ローラー機構12の連結部16は、第1可変機構17を備えるとともに、第2ローラー機構13の連結部16は、第2可変機構18を備えている。第1可変機構17における複数の位置決め部21は、第2可変機構18における複数の位置決め部21に対して回転軸15の周方向における間隔の異なる構成を含む。
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・ガラス物品の製造装置11における変位計測器24を省略し、例えば、ローラー14の変位、回転軸15の変位、ガラスリボンGの状態等を視認した結果に基づいて上記相対位置を設定してもよい。
・ガラス物品の製造装置11において、ロック機構23を省略してもよい。
・ガラス物品の製造装置11の第1ローラー機構12において、進退機構22を第1可変機構17と回転軸15との間に設けているが、駆動源と第1可変機構17との間に進退機構22を設けてもよい。また、第1ローラー機構12において、回転軸15の駆動源とは反対側の端部に進退機構22を設けてもよい。なお、第2ローラー機構13の進退機構22についても取り付け位置を変更することができる。
・ガラス物品の製造装置11において、第1可変機構17及び第2可変機構18は、凹凸部の嵌合により連結されているが、例えば、摩擦力を利用して連結される構成に変更してもよい。
・ガラス物品の製造装置11において、例えば、前記進退機構22を自動制御することで、上記相対位置の変更を自動化してもよい。また、変位計測器24の計測結果に基づいて上記相対位置の設定を行う制御部を設けてもよい。
Claims (7)
- 溶融ガラスを流下して成形されるガラスリボンを挟持するとともに下方に牽引する第1ローラー機構と第2ローラー機構とを備えるガラス物品の製造装置であって、
前記第1ローラー機構及び前記第2ローラー機構は、
前記ガラスリボンに接触するローラーと、
前記ローラーを回転させる回転軸と、
前記回転軸を駆動する駆動源と、
前記回転軸と前記駆動源とを連結する連結部とを各々に備え、
前記第1ローラー機構及び前記第2ローラー機構の少なくとも一方の前記連結部は、
前記駆動源の駆動軸に対して前記回転軸の周方向の位置を変更して、前記第1ローラー機構におけるローラーの外周位置と前記第2ローラー機構におけるローラーの外周位置との相対位置を変更可能な可変機構を備えることを特徴とするガラス物品の製造装置。 - 前記可変機構は、前記駆動源側に設けられた主可変部と、
前記回転軸側に設けられた副可変部とを備え、
前記主可変部及び前記副可変部は、互いに係合及び係合解除可能に構成され、
前記可変機構は、
前記ローラーの周方向における前記主可変部と前記副可変部との係合位置を位置決めする複数の位置決め部をさらに有し、
前記主可変部と前記副可変部との係合位置を変更することにより前記駆動源の駆動軸に対して前記回転軸の周方向の位置を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のガラス物品の製造装置。 - 前記第1ローラー機構の連結部は、前記可変機構として第1可変機構を備えるとともに、
前記第2ローラー機構の連結部は、前記可変機構として第2可変機構を備え、
前記第1可変機構における前記複数の位置決め部は、
前記第2可変機構における前記複数の位置決め部に対して前記回転軸の周方向における間隔の異なる構成を含むことを特徴とする請求項2に記載のガラス物品の製造装置。 - 前記連結部の軸方向に前記主可変部及び前記副可変部のいずれか一方を他方に対して進退する進退機構をさらに備え、
前記進退機構の進出により前記可変機構が連結され、前記進退機構の退避により前記可変機構の連結が解除されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のガラス物品の製造装置。 - 前記進退機構が進出し、前記連結部が連結された状態において前記進退機構をロックするロック機構をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のガラス物品の製造装置。
- 前記ローラーの回転中における前記ローラーの径方向の変位を計測する変位計測器を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガラス物品の製造装置。
- 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガラス物品の製造装置の使用方法において、前記可変機構により前記第1ローラー機構におけるローラーの外周位置と前記第2ローラー機構におけるローラーの外周位置との相対位置を変更することを特徴とするガラス物品の製造装置の使用方法。
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