JP6520318B2 - 作業車両用の安全装置及び作業車両の監視方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1のように画像データ処理を行う場合、画像処理用のカメラの設置が必要となり、使用場所に制限が課されることがある。また、赤外線通信を行う場合、作業車両と作業者の間に障害物があると、作業者を検知できないことがある。
しかしながら、超音波センサや赤外線レーザのみによる検知であるため、人と物の判別ができず、過剰に作動して、作業能率が低下するおそれがある。
しかしながら、RFIDのみによる検知であるため、監視範囲を細かく設定できず、過剰に作動して、作業能率が低下するおそれがある。
しかしながら、超音波の送受信のみによる検知であるため、監視範囲を細かく設定できず、過剰に作動して、作業能率が低下するおそれがある。
また、本発明の作業車両用の安全装置の他の特徴とするところは、前記監視領域設定手段は、前記作業車両の車速に応じて前記監視領域を可変とする点にある。例えば車速に応じた制動距離と空走距離から算出した停止距離に基づいて、前記監視領域を可変とする。
また、本発明の作業車両用の安全装置の他の特徴とするところは、前記検知装置はレーザスキャナである点にある。
また、本発明の作業車両用の安全装置の他の特徴とするところは、前記アクション実行手段は、前記監視領域に侵入物が存在する状態で、前記RFIDリーダがRFIDタグの接近を検知したときに、警報を発する点にある。
また、本発明の作業車両用の安全装置の他の特徴とするところは、前記RFIDリーダの複数の電波受信アンテナを有し、前記作業車両の進行方向に応じて使用する電波受信アンテナを切り替える点にある。
また、本発明の作業車両用の安全装置の他の特徴とするところは、RFIDタグからの信号を受信するアンテナとして複数の指向性アンテナを設置し、車両の進行方向に応じて使用するアンテナを切り替えることで、タグの接近を検知する方向を可変とする点にある。
また、本発明の作業車両用の安全装置の他の特徴とするところは、前記アクション実行手段は、前記監視領域に侵入物が存在する状態で、前記RFIDリーダがRFIDタグの接近を検知したときに、前記作業車両を制動する点にある。
本発明の作業車両の監視方法は、作業車両の周辺に侵入物(人も含む)が存在するか否かを検知する検知装置と、前記作業車両にRFIDタグが接近したことを検知するRFIDリーダとを用いて作業車両を監視する作業車両の監視方法であって、前記検知装置による検知可能範囲内で監視領域を設定するステップと、前記監視領域に侵入物が存在するか否かを検知するステップと、前記監視領域に侵入物が存在することを検知した場合、前記RFIDリーダがRFIDタグの接近を検知するか否かを判定するステップと、前記RFIDリーダがRFIDタグの接近を検知した場合、所定のアクションを実行するステップとを有し、前記監視領域を設定するステップでは、前記作業車両の走行軌跡を予測し、予測された走行軌跡が直進方向である場合、前記作業車両の進行方向に、車幅と同程度の幅を有する矩形状の前記監視領域を設定し、予測された走行軌跡が旋回方向である場合、前記作業車両の旋回方向に合わせて前記監視領域を湾曲させた形状に設定することを特徴とする。
図1は、実施形態に係る作業車両用の安全装置及び作業車両の監視方法を利用するフォークリフト1を模式的に示す平面図である。なお、図1には、以下に説明するレーザスキャナ2、RFIDリーダ3、警報装置5及び指向性アンテナ7を図示するが、図1以外ではその図示を省略する。
11は監視領域設定部であり、フォークリフト1の周辺に監視領域201を設定する。既述したように、フォークリフト1の進行方向に監視領域201を設定し、フォークリフト1の車速に応じて監視領域201を可変とする。
12は侵入物検知部であり、監視領域設定部11で設定した監視領域201に侵入物が存在するか否かを検知する。
13はRFIDタグ検知部であり、RFIDタグ4の接近を検知する、すなわちRFIDリーダ3による検知範囲301にRFIDタグ4が存在するか否か、換言すればRFIDタグ4を装着した作業者や他の作業車両が存在するか否かを検知する。
14はアクション実行部であり、監視領域201に侵入物が存在する状態で、RFIDリーダ3がRFIDタグ4の接近を検知したときに、警報装置5に警報を発するよう指示する。
ステップS101で、監視領域設定部11は、フォークリフト1の周辺に監視領域201を設定する。
ステップS102で、侵入物検知部12は、ステップS101において設定した監視領域201に侵入物が存在するか否かを検知する。侵入物が存在することを検知した場合、ステップS103に進み、侵入物が存在することを検知しない場合、本処理を抜ける。
ステップS103で、RFIDタグ検知部13は、RFIDリーダ3がRFIDタグ4の接近を検知するか否かを判定する。RFIDタグ4の接近を検知した場合、ステップS104に進み、RFIDタグ4の接近を検知しない場合、本処理を抜ける。
ステップS104で、アクション実行部14は、警報装置5に警報を発するよう指示する。
図5に示すように、例えばRFIDタグ4を装着した作業者Pが、RFIDリーダ3による検知範囲301であって、監視領域201に侵入した場合、警報装置5は警報を発する。すなわち、作業者Pがフォークリフト1の近くであって進行方向に侵入した場合である。この場合は、フォークリフト1と作業者Pが接触する蓋然性が高く、本発明を適用することにより警報を発して注意を促すことができる。
他の方式として、フォークリフト1の動きに合わせて、進行方向だけに検知可能範囲202を設定するように、検知可能範囲202を逐次変更する方式も考えられる。すなわち、検知可能範囲202=監視領域201とする方式である。しかしながら、フォークリフト1は前後進や旋回を頻繁に繰り返すことから、フォークリフト1の動きに合わせて検知可能範囲202を逐次変更する方式では追従性に劣るという課題がある。
それに対して、予め定められた検知可能範囲202内で監視領域201を設定する方式とすることで、追従性を高めるとともに、例えば上述したように旋回時に監視領域201を湾曲させた形状に容易に設定することが可能になる。
上記実施形態では、所定のアクションとして警報を発する例を説明したが、それに限定されるものではない。例えば警報に替えて、或いは警報に加えて、監視領域201に侵入物が存在する状態で、RFIDリーダ3がRFIDタグ4の接近を検知したときに、制動装置によりフォークリフト1を自動制動する構成としてもよい。
また、本発明でいう検知装置としてレーザスキャナ2を用いたが、侵入物の位置座標を高精度で検出できるものであれば、それに限定されるものではない。例えば超音波を送信してそれを検出する装置を用いるようにしてもよい。
Claims (7)
- 作業車両用の安全装置であって、
前記作業車両の周辺に侵入物(人も含む)が存在するか否かを検知する検知装置と、
前記作業車両にRFIDタグが接近したことを検知するRFIDリーダと、
前記検知装置による検知可能範囲内で監視領域を設定する監視領域設定手段と、
前記監視領域に侵入物が存在する状態で、前記RFIDリーダがRFIDタグの接近を検知したときに、所定のアクションを実行するアクション実行手段とを備え、
前記監視領域設定手段は、前記作業車両の走行軌跡を予測し、
予測された走行軌跡が直進方向である場合、前記作業車両の進行方向に、車幅と同程度の幅を有する矩形状の前記監視領域を設定し、
予測された走行軌跡が旋回方向である場合、前記作業車両の旋回方向に合わせて前記監視領域を湾曲させた形状に設定することを特徴とする作業車両用の安全装置。 - 前記監視領域設定手段は、前記作業車両の車速に応じて前記監視領域を可変とすることを特徴とする請求項1に記載の作業車両用の安全装置。
- 前記検知装置はレーザスキャナであることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車両用の安全装置。
- 前記RFIDリーダの複数の電波受信アンテナを有し、前記作業車両の進行方向に応じて使用する電波受信アンテナを切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業車両用の安全装置。
- 前記アクション実行手段は、前記監視領域に侵入物が存在する状態で、前記RFIDリーダがRFIDタグの接近を検知したときに、警報を発することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の作業車両用の安全装置。
- 前記アクション実行手段は、前記監視領域に侵入物が存在する状態で、前記RFIDリーダがRFIDタグの接近を検知したときに、前記作業車両を制動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の作業車両用の安全装置。
- 作業車両の周辺に侵入物(人も含む)が存在するか否かを検知する検知装置と、前記作業車両にRFIDタグが接近したことを検知するRFIDリーダとを用いて作業車両を監視する作業車両の監視方法であって、
前記検知装置による検知可能範囲内で監視領域を設定するステップと、
前記監視領域に侵入物が存在するか否かを検知するステップと、
前記監視領域に侵入物が存在することを検知した場合、前記RFIDリーダがRFIDタグの接近を検知するか否かを判定するステップと、
前記RFIDリーダがRFIDタグの接近を検知した場合、所定のアクションを実行するステップとを有し、
前記監視領域を設定するステップでは、前記作業車両の走行軌跡を予測し、
予測された走行軌跡が直進方向である場合、前記作業車両の進行方向に、車幅と同程度の幅を有する矩形状の前記監視領域を設定し、
予測された走行軌跡が旋回方向である場合、前記作業車両の旋回方向に合わせて前記監視領域を湾曲させた形状に設定することを特徴とする作業車両の監視方法。
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