JP6520264B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
前記多色現像装置は、それぞれ異なる色の現像を行う複数の現像カートリッジと、各現像カートリッジがそれぞれ挿入方向に挿入されて所定のセット位置に装着される現像カートリッジ支持手段と、現像カートリッジと現像カートリッジ支持手段とに設けられる誤装着防止手段とを少なくとも備え、誤装着防止手段は、各現像カートリッジの挿入方向後端に設けられた凸部及び凹部のいずれか一方と、カートリッジ支持手段に装着される現像カートリッジの凸部及び凹部のいずれか一方のみが挿入方向に嵌合可能である凸部及び凹部のいずれか他方とからなり、現像カートリッジに設けられた凸部及び凹部のいずれか一方は、異なる色の現像を行う現像カートリッジ毎に位置及び形状の少なくとも一方が異なるように形成されており、しかも、前記多色現像装置はロータリ現像装置として構成されている画像形成装置が知られている(特許文献2)。
区分けされた部位が設けられた装着部を有する筐体と、
前記筐体の装着部の区分けされた部位に対して一定の方向に沿って挿入する及び抜き出すことにより着脱されるとともに当該装着部での位置決め方向に移動させられることにより位置決めされる複数の着脱ユニットと、
前記装着部の区分けされた部位に設けられ、前記複数の着脱ユニットが当該装着部の区分けされた部位に誤装着されることをそれぞれ阻止する複数の嵌合部と、
前記各着脱ユニットにそれぞれ設けられ、当該各着脱ユニットが前記装着部の区分けされた部位に挿入される過程で前記複数の嵌合部のうち合致する1つの嵌合部に嵌め入れられる被嵌合部と
を備え、
前記嵌合部と前記被嵌合部は、前記各着脱ユニットを挿入する及び抜き出すときの方向に沿う当該被嵌合部の移動と前記位置決め方向に沿う当該被嵌合部の当該嵌合部から抜け出す状態になる移動とを可能にする構造で構成されているものである。
区分けされた部位が設けられた装着部を有する筐体と、
前記筐体の装着部の区分けされた部位に対して一定の方向に沿って挿入する及び抜き出すことにより着脱されるとともに当該装着部での位置決め方向に移動させられることにより位置決めされる複数の着脱ユニットと、
前記装着部の区分けされた部位に設けられ、前記複数の着脱ユニットが当該装着部の区分けされた部位に誤装着されることをそれぞれ阻止する複数の嵌合部と、
前記各着脱ユニットにそれぞれ設けられ、当該各着脱ユニットが前記装着部の区分けされた部位に挿入される過程で前記複数の嵌合部のうち合致する1つの嵌合部に嵌め入れられる被嵌合部と
を備え、
前記嵌合部と前記被嵌合部は、前記各着脱ユニットを挿入する及び抜き出すときの方向に沿う当該被嵌合部の移動と前記位置決め方向に沿う当該被嵌合部の移動とを可能にする構造で構成されているとともに、互いに合致するときには、前記着脱ユニットを前記位置決め方向に沿って移動させると前記被嵌合部が前記嵌合部との嵌合状態から解除された状態になるよう構成されているものである。
前記嵌合部は、前記被嵌合部と合致しないときに、前記着脱ユニットの挿入方向への移動をその途中で阻止するよう構成されているものである。
図1から図6は、実施の形態1に係る画像形成装置等を示すものである。
図1はその画像形成装置の外観(外装カバー14を開けた状態の外観)を示し、図2はその画像形成装置の内部の構成を示し、図3はその画像形成装置において現像剤回収容器を取り外して作像装置が露出する状態の一部を示し、図4から図6はその画像形成装置に着脱自在に取り付けられる着脱ユニットを示している。なお、図1等の各図面に符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さ及び奥行の各方向を示す直交座標軸(の方向)である。
実施の形態1に係る画像形成装置1は、現像剤で構成される画像を記録媒体の一例である記録用紙9に形成するものであり、例えば、情報端末機等の外部機器から入力される画像情報を受けて画像の形成を行うプリンタとして構成されている。
このうち、支持ロール32aは駆動ロール兼二次転写バックアップロール、支持ロール32bは清掃バックアップロール、支持ロール32cは張力付与ロール、支持ロール32d,32eは面出しロールとしてそれぞれ構成されている。
この給紙装置40は、筐体10に対して引出し自在に取り付けられ、所望のサイズ、種類等の記録用紙9を積載板42の上に積み重ねた状態で収容する単数又は複数の用紙収容体41と、用紙収容体41から記録用紙9を1枚ずつ送り出す送出装置43を備えている。給紙装置40では、画像形成時になると、所要の記録用紙9を用紙収容体41から送出装置43により1枚ずつ送り出す。給紙装置40から送り出された記録用紙9は、一点鎖線で示す搬送経路に沿って進み、その搬送経路上に配置された搬送時期調整ロール対44により二次転写時期に合わせて中間転写装置30の二次転写位置(二次転写装置35が中間転写ベルト31に接触している部位)に最終的に送り込まれる。
この定着装置45は、その装置の筐体の内部に、所要の方向に回転駆動するとともに加熱手段により加熱されて表面温度が所要の温度に保持されるロール形態、ベルト形態等の加熱回転体46と、この加熱回転体46の回転軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動して回転するロール形態、ベルト形態等の加圧回転体47等を設置して構成されている。
そして、画像形成装置1においては、図3から図9等に示されるように、作像装置2(Y,M,C,K)を構成する構成品の一部である感光ドラム21、帯電装置22、現像装置24(Y,M,C,K)及びドラム清掃装置26が共通の支持フレーム201に支持されて一体化されており、その全体が画像形成装置1の筐体10の一部に設けられる装着部13に対して着脱自在に取り付けられるユニット構造物(着脱ユニット20Y,20M,20C,20K)として構成されている。
また、中間転写装置30は、その中間転写装置30を装着するための空間として筐体10の一部に形成された図示しない装着部に位置決めされた状態で取り付けられている。しかも、中間転写装置30は、二次転写装置35を除いた部分(転写ユニット300:図15)が、筐体10の装着部13の上方に位置する専用の装着部から例えば着脱ユニット20の抜き出し方向D2と同じ方向に引き出され、筐体10の外部に露出した状態にできるよう取り付けられている。
この着脱ユニット20(Y,M,C,K)の装着部13に対する着脱は、概略、次のように行われるよう構成されている。なお、画像形成装置1では、この着脱ユニット20の着脱の際、中間転写装置30を例えば着脱ユニット20(の感光ドラム21)に対して離間させる、接近させる等の変位動作及びそのための変位機構を不要にしている。
このとき着脱ユニット20は、図16等に示されるように、その挿入方向D1の上流側になる端部が中間転写装置30から離間する方向に変位した状態で挿入されて収容されるようになっている。これにより、着脱ユニット20は、感光ドラム21が挿入方向D1の上流側になる端部側において中間転写ベルト31(実際には一次転写装置34の転写ロールに支持されているベルト部分)から下方に離間するようにずれ、ユニット全体として片側が下がって傾いた状態に保たれる。このとき各着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図17等に示されるように、その挿入方向D1の上流側になる端部(側板201Aが位置する方の端部)が、装着部13において画像形成動作が可能な位置から少し下がった状態になる。
このとき着脱ユニット20は、後述する操作レバー(50)を操作することにより、その挿入方向D1の上流側になる端部が中間転写装置30に対して接近する方向に変位させられた状態になる。これにより、着脱ユニット20は、図18等に示されるように、感光ドラム21が挿入方向D1の上流側になる端部側も含めて中間転写ベルト31(実際には一次転写装置34のロールに支持されているベルト部分)に接触した状態に保れる。
この際、その抜き出しに先立って、まず後述する操作レバー(50)を操作することにより、着脱ユニット20の挿入方向D1の上流側になる端部を中間転写装置30から離間する方向に変位させた状態(位置決めが解除された状態)にする。これにより、着脱ユニット20は、前述したように感光ドラム21が挿入方向D1の上流側になる端部側において中間転写ベルト31から下方に離間するようにずれ、ユニット全体として傾いた状態にされる。このとき各着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、装着部13に挿入した段階での状態と同様に、その挿入方向D1の上流側になる端部(201A)が装着部13において正規の位置から少し下方に下げられた状態にされる(図17等)。
着脱ユニット20(Y,M,C,K)はいずれも、図4から図8等に示されるように、感光ドラム21、帯電装置22、現像装置24(Y,M,C,K)及びドラム清掃装置26を支持フレーム201に支持させて一体化した構造物である。
このうち支持フレーム201は、主に2つの側板201A,201Bで構成されており、また必要に応じて側板201A,201Bをつないで支持する図示しない連結部材等で構成されている。
また、この現像ロール241(のスリーブ242)は、図5、図7等に示されるように、着脱ユニット20の挿入方向D1の下流側になる端部に、回転動力を受けるための軸継手としての被駆動側カップリング245が筐体240の端部から突出した状態で取り付けられている。
さらに、現像装置24(Y,M,C,K)は、筐体240の一部と支持フレームの側板201A,201Bとの間に取り付けられるコイルバネ248により矢印H1で示す方向に押された状態になっている。これにより、現像装置24は、現像ロール51のトラッキングロール514が感光ドラム21のフランジ部212,213に接触する状態が補助されている。
また、着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図5〜図6等に示されるように、装着部13に装着して収容されたときに挿入方向D1の下流側になる端部を、中間転写装置30に対して接近及び離間する方向(矢印E1,E2で示す方向)に変位させる操作を行う操作レバー50が設けられている。
また、この操作レバー50は、着脱ユニット20の上記下流側の端部を中間転写装置30に対して接近する方向E1に変位させるよう起こす方向J1に揺動したときに、その下端部になる変位底部53が装着部13の一部(固定面部135)に接触して保持されるように構成されている。
なお操作レバー50は、図示しないコイルばねにより、その倒す方向J2に揺動させられるよう弾性的に押された状態になっている。その図示しないコイルばねは、そのコイル部を軸受け部52に取り付け、その一端部を側板201Aに接触させ、その他端部を本体部51に接触させた状態で取り付けられる。
また、変位底部53は、例えばその側面に形成した案内溝55の上端55aが本体部51の下方部位に設けた突起部51に接触することにより、軸部52から離間する方向K2への移動が規制されるようになっている。また、変位底部53は、例えばその上端の一部(切欠き部)53bが本体部51に設けた停止突出部51dに接触することにより、軸部52に接近する方向K1への移動が規制されるようになっている。
また、着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図5〜図9等に示されるように、現像装置24とドラム清掃装置26の間に、露光装置23を収容して配置するための配置空間部203が設けられている。
配置空間部203は、その全体が着脱ユニット20の挿入し及び抜き出しするときの方向D1,D2にほぼ沿って延びる細長い空間であり、また、着脱ユニット20の挿入方向D1の下流側(奥側)になる端部側が開口し、着脱ユニット20の挿入方向D1の上流側(手前側)になる端部側が閉鎖した空間になっている。
また、着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図5〜図6、図9等に示されるように、その挿入方向D1の下流側(奥側)に位置する側板201Bに取付け固定用の突起部205が設けられている。
突起部205は、側板201Bのうちドラム清掃装置26の下方側になる部位に、着脱ユニット20の挿入方向D1の下流側にむけて突出した状態で設けられている。この突起部205は、装着部13における後述の保持部(15)に形成される取付け孔(17)に嵌め入れられる。これにより、突起部205は、側板201Bの下部を、保持部(15)に取り付けて固定した状態にする。
この位置決め用の接触面部206は、側板201Aの上端部において感光ドラム21の円弧状の外周面とほぼ同じ高さになる位置に、感光ドラム21の外周面の曲率とほぼ同じ曲率の円弧からなる曲面の部位として設けられている。この接触面部206は、上記位置決めの際に、装着部13に配置されている中間転写装置30の後述する支持板(301)に形成された位置決め受け形状部(302)に接触して嵌め合わせられる。これにより、接触面部206は、装着部13に挿入して収容される着脱ユニット20(厳密には挿入方向D1上流側になる端部)における感光ドラム21を、中間転写装置30における中間転写ベルト31との接触位置に対して位置決めするようになっている。
着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図5から図9等に示されるように、現像装置24の筐体240のうち露光装置23が配置収容される上記配置空間部203に面する部位に、露光装置23における後述する第1の案内部(75)が嵌め入れられて案内される第1の被案内部71が設けられている。
第1の被案内部71は、現像装置24の筐体240における挿入方向D1下流側になる端部に、上記配置空間部203内に突出するとともに上下方向に離れて向き合う状態になる2つの対向突出部71a,71bを設け、その2つの対向突出部71a,71bの間に第1の案内部(75)を嵌め入れる被案内用空間71cを存在させた形態からなる部位として形成されている。この第1の被案内部71は、その被案内用空間71cに第1の案内部(75)が嵌め入れられたときのみ案内される。このことから第1の被案内部71は、一時案内部の被一時案内部として使用される。
第2の被案内部73は、ドラム清掃装置26の筐体260又は連結部材の下端部に、上記露光装置23の配置空間部203とは反対側に突出するとともに挿入方向D1に沿って所要の長さ(案内される長さ)Gm2(図25)を有する板状の部位として形成されている。この第2の被案内部73は、装着部13における第2の案内部(77)に嵌め入れられるときに、その案内部(77)と協働して着脱ユニット20の移動を案内するとともに着脱ユニット20を装着部13に支持する。
突出部74は、側板201Aの下部の内面側に、現像装置24の筐体240の下端部又は後述する誤装着防止手段の被嵌合突起(85)と向き合う方向に突出した部位として形成されている。この突出部74は、着脱ユニット20を装着部13に挿入した後に位置合わせする際、装着部13における後述の嵌入部(78)に嵌め入れられて移動することで保持される。これにより、突出部74は、側板201Aの下部を固定する。
着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図6、図7、図9、図12、図21、図22等に示されるように、装着部13における後述の誤装着防止手段としての嵌合溝(81)に合致したときに嵌め合わされる誤装着防止手段としての被嵌合突起85が設けられている。
露光装置23は、図13等に示されるように、発光源231を有する発光構造部230と、発光構造部230を感光体21に対して接近及び離間する方向(矢印M1,M2で示す方向)に移動させるよう支持する支持構造部232とで構成されている。
また、この誘導収容部204に設けられる誘導部28は、誘導収容部204における上記下部内壁面(底面)204bで構成されている。この誘導部28は、被誘導部27における板ばね274によるばね力(F2)を受けることができる形状及び強度からなる部位である。
また、板バネ274は、特にそのS字の下端部が、着脱ユニット20を装着部13に挿入するときに着脱ユニット20の誘導収容部204の内部空間(特に下部内壁面204b)に導入されやすくする昇り勾配の傾斜面からなる導入面部274aと、誘導収容部204内に収容された段階でその誘導収容部204の底面204bに安定して保持される水平面になる設置端部274bとを有する形状に形成されている。
この第1の案内部75は、着脱ユニット20における第1の被案内部71に嵌め入れられると、その着脱ユニット20を挿入方向D1及び抜き出し方向D2に沿ってそれぞれ案内する。ただし、この案内部75は、後述するように第1の被案内部71が嵌め入れられたときだけ案内する一時案内部として機能する。
一方、これらの着脱ユニット20(Y,M,C,K)が着脱自在に装着される筐体10の装着部13は、図15、図20から図22等に示されるように、4つの着脱ユニット20が設置される板状の装着台131と、装着台131のうち着脱ユニット20の挿入方向D1下流側(奥側)になる部位に設置される保持部15と、装着台131のうち着脱ユニット20の挿入方向D1上流側(手前側)になる部位の上方に設置される中間転写装置30の手前側の支持板301等を備えている。
固定面部135は、上面が例えば平面で形成された部位であり、区分けされた部位132(Y,M,C,K)毎に1つずつ設けられている。この固定面部135は、着脱ユニット20の位置決めの際に操作レバー50が操作されたときにその操作レバー50における変位底部53が移動して接触し、その接触した状態にある変位底部53を保持することになる。
嵌入部78は、着脱ユニット20の挿入方向D1上流側になる端部が装着部13において位置決め方向に変位させられるときの方向(中間転写ベルト31に接近する方向E1)に沿って上方側に延びるように切り込まれ、上端が閉じられた切欠き形状からなる部位として形成されている。また、嵌入部78は、上記固定面部135のうち嵌合溝81側寄りの端部に存在する状態で形成されている。この嵌入部78も、区分けされた部位132(Y,M,C,K)毎に1つずつ設けられている。
図25では、その中段の位置に装着部13における区分けされた部位132の1つを示し、その上段の位置に正しく挿入された着脱ユニット20(の挿入完了の位置)をその底面側から見たときの状態で示し、その下段の位置に誤って挿入された着脱ユニット20X(の挿入途上の位置)をその底面側から見たときの状態で示している。
また、装着部13における第2の案内部77A,77Bは、挿入方向D1に沿う上流側の端部及び下流側の端部に分かれて配置された各案内長さGL1,GL2を有するものであって、着脱ユニット20における第2の被案内部73を案内部77Aが先に案内し始め、続いて案内部77Bも加わって案内するものである。一方、第2の案内部77A,77Bは、正しく挿入された着脱ユニット20(図25の上段の位置に示すもの)における第2の被案内部73を共に案内及び支持するよう設定されている。
図26では、図25の場合と同様に、その中段の位置に装着部13における区分けされた部位132の1つを示し、その上段の位置に正しく挿入された着脱ユニット20(の挿入完了の位置)をその底面側から見たときの状態で示し、その下段の位置に誤って挿入された着脱ユニット20X(の挿入途上の位置)をその底面側から見たときの状態で示している。
以下、この着脱ユニット20(Y,M,C,K)の装着部13に対する着脱動作について、詳しく説明する。
はじめに、その装着に際しては、図15等に示されるように、まず各着脱ユニット20(Y,M,C,K)を装着部13の区分けされた部位132(Y,M,C,K)にそれぞれ挿入することから開始される。具体的には、着脱ユニット20は、感光ドラム21の軸部214等が配置されている側板201Bを先頭にした姿勢で、装着部13の該当する部位132に対して挿入方向D1に沿うよう移動させる。ちなみに、この挿入作業を行うときには、操作レバー50は倒された状態(図16、図33等において矢印J2で示す倒す方向に揺動させた状態)にされる。
続いて、着脱ユニット20は、挿入方向D1に沿って更に移動すると、着脱ユニット20の下部側にある第2の被案内部73が装着部13側の手前側にある第2の案内部77Aに嵌め入れられて第2の案内部77Aによる案内も開始される(図29)。
この挿入移動が停止されることにより、画像形成装置1の使用者は、その挿入途上において着脱ユニット20Xが誤装着されているものであることを知らされることになる。
また、この誤装着の着脱ユニット20Xは、装着部13の区分けされた部位132(C)に対して挿入完了位置に近い手前側の位置まで挿入される。しかし、このときの着脱ユニット20Xは、図25や図26に示されるように、その着脱ユニット20X側にある第1の被案内部71、第2の被案内部73、及び第3の被案内部の突出端部246が、装着部13側にある第1の案内部75、第2の案内部77A及び第3の案内部304に案内されて不測の動きが規制された状態になっている。このため、誤装着の着脱ユニット20Xは、その挿入する過程において、感光ドラム21がその下方側において露光装置23に接触することやその上方側において中間転写ベルト31と接触することが確実に防止され、仮にそのような接触が発生した場合における部品の損傷等の不具合を誘発するおそれがない。
次に、装着に際しては、図18、図19、図38から図40等に示されるように、各着脱ユニット20(Y,M,C,K)を装着部13の区分けされた部位132(Y,M,C,K)においてそれぞれ位置決めするための作業が行われる。具体的には、着脱ユニット20は、各着脱ユニット20に備えられた操作レバー50をその倒した状態から起こした状態に操作する作業が行われる。
このため、操作レバー50を起こす方向J1に揺動させたときには、変位底部53が固定面部135に接触して踏ん張った状態になり、てこの原理により軸受け部52を上方に持ち上げる作用が発生する。この結果、着脱ユニット20の側板201が、軸受け部52により揺動軸部210を介して持ち上げられる。またこの際、変位底部53は、コイルばね67のばね力に抗して軸受け部52に接近する方向K1に変位しつつ、その底面が固定面部135に面接触した状態になり、最後に固定面部135において完全に起こされた状態になる。
これにより、着脱ユニット20における感光ドラム21が中間転写ベルト31と接触する状態が安定して保持される。
また、この画像形成装置1においては、着脱ユニット20を装着部13に装着する際に、その着脱ユニット20の装着時における動きに連動して、装着部13に取り付けられている露光装置23が着脱ユニット20における感光ドラム21に接近する状態(位置決めされた状態)になる。
また、露光装置23側にある被誘導部27における接触部材273の上面部が、着脱ユニット20側にある誘導収容部204の上部における接触受け面204aに面接触する(図43)。これにより、感光ドラム21と発光構造部230との間においては、振動が同期されるようになり、発光構造部230の感光ドラム21との焦点距離が変動することが抑制される。
まず、各着脱ユニット20(Y,M,C,K)における操作レバー50を、図16、図42等に示されるように、起こした状態から倒す方向J2に揺動させる。この操作レバー50の倒す方向J2への揺動操作により、変位底部53が装着部13における固定面部135との接触状態から解除されて非接触の状態になり、操作レバー50全体が横倒しの状態になる。
この結果、着脱ユニット20における感光ドラム21は、その抜き出し方向D2の下流側の端部が、中間転写装置30の中間転写ベルト31から離間した状態になる。これによって、着脱ユニット20は、その感光ドラム21全体が中間転写ベルト31から傾いて離間した状態になるので、抜き出し動作が可能な状態になる。
この際、露光装置23の発光構造部230は、その被誘導部27を構成する接触部材273等が着脱ユニット20の誘導収容部204内に収容されて保持されており、感光ドラム21との間隔Sも保持されたままである。
続いて、着脱ユニット20は、装着部13から抜き出し方向D2に沿って引き出される。この抜き出しに際しては、着脱ユニット20における感光ドラム21の軸部214が装着部15における保持部15の保持孔16から抜き出されるとともに、、着脱ユニット20における側板201Bの取付け突起205が保持部15の取付け孔17から抜き出される(図31)。
また、着脱ユニット20側にある第2の被案内部73も装着部13側にある第2の案内部77Bの案内から解放される一方で、もう1つの第2の案内部77Aに嵌め入れられ始める(図25)。これにより、着脱ユニット20は、第2の案内部77Bによる案内も受け始めることになる。
また、この着脱ユニット20を取り出す際、露光装置23の発光構造部230は、その被誘導部27を構成する接触部材273等が着脱ユニット20の誘導収容部204内から抜け出した状態になる。これにより、発光構造部230は、抜き出し方向D2の上流側の端部が誘導収容部204による支持がなくなって自重により下方に自然に下がり、支持構造部232において支点部材239を中心にして感光ドラム21から離間する方向M2に移動するよう揺動することになる。この結果、発光構造部230は最終的に感光ドラム21との間隔が広められた状態になる。
また、装着部13側にある露光装置23(の発光構造部230)については、着脱ユニット20を装着部13から取り外すときの動きに連動して、その着脱ユニット20における感光ドラム21から離間させた状態に切り替えられる。
この着脱ユニット20においては、図45等に示されるように、操作レバー50の一部に清掃具用の開口部55が設けられている。
そして、挿入口29は、着脱ユニット20を装着部13に装着したままの状態で上記清掃を行うために、図46(a)等に示されるように、着脱ユニット20の挿入方向D1上流側の端部になる側板201Aに設けられている。また、挿入口29は、着脱ユニット20の側板201Aのうち露光装置23における光学部材233と着脱ユニット20における感光ドラム21が向き合う部位に対応させた部分に設けられている。
ところが、操作レバー50を倒した状態にしたときには、前述したように露光装置23側の被誘導部27を構成する位置決め用の接触部材273が、着脱ユニット20側の誘導収容部204の接触受け面204aに接触していない不安定な状態になる(図42)。このため、このときの露光装置23の光学部品233についても、不安定な状態になる。しかも、このときの露光装置23の発光構造部230(光学部品233など)は、着脱ユニット20の挿入方向D1の上流側になる端部が下方に下がった状態になり、全体として傾いた状態に置かれる(図42)。
この結果、その状態にある露光装置23の光学部品233を安定して、また均一に清掃することが難しくなる。ちなみに、このような場合において光学部品233を安定させた状態にする対応策も考えられるが、この場合には、その安定させた状態にするための専用の保持機構や構成部品が別途必要になってしまい有効な対応策にならない。
さらに、操作レバー50は、倒した状態にしたときに、その本体部51の開口部55と軸受け部52との間になる部位に、上記挿入口29から排出される(又は落下する)清掃除去物を収容するための収容部58が設けられている。収容部58は、例えば操作レバー50を倒した状態のときに、下方に窪んだ状態になる形状で形成されている(図36、図41)。
なお、誤装着防止手段としての嵌合部81及び被嵌合部85は、誤装着を防止する機能を有し、その嵌合部81と被嵌合部85が、複数の着脱ユニット20の挿入する及び抜き出すときの方向に沿う移動と位置決め方向に沿う移動とを可能にする構造で構成されているものであればよい。このため、その嵌合部及び被嵌合部の形態や形成位置等の種々の条件については、実施の形態1で示した構成例に限定されるものでなく、状況等に応じて変更しても差し支えない。
10…筐体
13…装着部
20Y,20M,20C,20K…着脱ユニット(複数の着脱ユニットの一例)
21…感光ドラム(感光体の一例)
24Y,24M,24C,24K…二成分現像装置(現像装置の一例)
71…第1の被案内部(一時案内部に案内される被案内部の一例)
75…第1の案内部(案内部及び一時案内部を構成する一部例)
77A,77B…第2の案内部(案内部及び一時案内部を構成する一部例)
81Y,81M,81C,81K…嵌合部(複数の嵌合部の一例)
85Y,85M,85C,85K…被嵌合部(複数の被嵌合部の一例)
241…現像ロール
246…突出端部(規制部の一例)
D1…挿入方向(挿入するときの方向)
D2…抜き出す方向(抜き出すときの方向)
E1…中間転写装置に対して接近する方向(位置決め方向の一例)
Claims (6)
- 区分けされた部位が設けられた装着部を有する筐体と、
前記筐体の装着部の区分けされた部位に対して一定の方向に沿って挿入する及び抜き出すことにより着脱されるとともに当該装着部での位置決め方向に移動させられることにより位置決めされる複数の着脱ユニットと、
前記装着部の区分けされた部位に設けられ、前記複数の着脱ユニットが当該装着部の区分けされた部位に誤装着されることをそれぞれ阻止する複数の嵌合部と、
前記各着脱ユニットにそれぞれ設けられ、当該各着脱ユニットが前記装着部の区分けされた部位に挿入される過程で前記複数の嵌合部のうち合致する1つの嵌合部に嵌め入れられる被嵌合部と
を備え、
前記嵌合部と前記被嵌合部は、前記各着脱ユニットを挿入する及び抜き出すときの方向に沿う当該被嵌合部の移動と前記位置決め方向に沿う当該被嵌合部の当該嵌合部から抜け出す状態になる移動とを可能にする構造で構成されている画像形成装置。 - 区分けされた部位が設けられた装着部を有する筐体と、
前記筐体の装着部の区分けされた部位に対して一定の方向に沿って挿入する及び抜き出すことにより着脱されるとともに当該装着部での位置決め方向に移動させられることにより位置決めされる複数の着脱ユニットと、
前記装着部の区分けされた部位に設けられ、前記複数の着脱ユニットが当該装着部の区分けされた部位に誤装着されることをそれぞれ阻止する複数の嵌合部と、
前記各着脱ユニットにそれぞれ設けられ、当該各着脱ユニットが前記装着部の区分けされた部位に挿入される過程で前記複数の嵌合部のうち合致する1つの嵌合部に嵌め入れられる被嵌合部と
を備え、
前記嵌合部と前記被嵌合部は、前記各着脱ユニットを挿入する及び抜き出すときの方向に沿う当該被嵌合部の移動と前記位置決め方向に沿う当該被嵌合部の移動とを可能にする構造で構成されているとともに、互いに合致するときには、前記着脱ユニットを前記位置決め方向に沿って移動させると前記被嵌合部が前記嵌合部との嵌合状態から解除された状態になるよう構成されている画像形成装置。 - 前記装着部には、前記嵌合部と前記被嵌合部とが合致するまで、前記着脱ユニットの前記位置決め方向への移動を阻止する規制部が設けられている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記嵌合部は、前記装着部の区分けされた部位の前記着脱ユニットの挿入方向上流側になる端部に設けられており、
前記被嵌合部は、前記各着脱ユニットの挿入方向上流側になる端部に設けられており、
前記嵌合部は、前記被嵌合部と合致しないときに、前記着脱ユニットの挿入方向への移動をその途中で阻止するよう構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記装着部の区分けされた部位には、前記各着脱ユニットを挿入する及び抜き出すときの動きをそれぞれ案内する案内部が設けられており、
前記案内部として、前記嵌合部と前記被嵌合部とが合致した後に案内を終了する一時案内部が含まれている請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記複数の着脱ユニットは、感光体と、前記感光体に対して現像ロールが接近及び離間する方向に揺動し得る状態で支持された現像装置とを有しており、
前記各着脱ユニットの現像装置に、前記一時案内部に案内される被案内部が設けられている請求項5に記載の画像形成装置。
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