JP6519783B2 - 自律分散電圧制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数台の無効電力調整装置を用いてローカル制御及び協調制御を行うことにより、電力系統の電圧を安定化するための自律分散電圧制御システムに関するものである。
電力事業者は、一般需要家の受電端における電圧を適正範囲に維持することが義務付けられており、例えばSVC(Static Var Compensator)を用いて配電系統の電圧を調整することにより、受電端の電圧を調整している。
しかしながら、近年では、太陽光発電装置等の分散型電源の普及により、配電系統の負荷分布が時間経過に伴って大きく変動する傾向にあるため、適正電圧の維持が一層強く求められている。
その対策として、配電系統の各点における電圧、電流の計測情報を、通信ネットワークを介して集中電圧制御装置に集約させて一括把握し、この集中電圧制御装置から各端の電圧制御装置に向けて目標電圧をそれぞれ指令するシステムが開発されている。
この場合、集中電圧制御装置は、配電系統の各端における計測情報を定期的に収集する必要があるが、系統規模が大きくなると、収集するべき計測情報の数も膨大になる。特に、数十秒〜数分単位で電圧が大きく変動するようなケースに対応するためには、光通信などを用いた高速通信ネットワークの構築が必要となる。また、集中電圧制御装置にも高速サーバ等の高価な設備を用いることが求められる。
従って、集中電圧制御装置や高速通信ネットワークを必要とせず、設備投資、運用コストが小さな、自律分散電圧制御システムの実現が求められている。
上記のような観点から、例えば特許文献1には、集中電圧制御装置を用いずに、複数の電圧制御装置の相互間で協調した電圧制御を実現可能とした配電系統電圧制御システムが開示されている。
図8は、特許文献1に記載された配電系統電圧制御システムの概略的な構成図であり、101は配電線、102は自動電圧調整器(SVR:Step Voltage Regulator)、103,104,105,106は協調型電圧制御装置(CVC:Cooperative Voltage Controller)、107,108,109,110は協調型電圧計測装置(CVS:Cooperative Voltage Sensor)、111,112はパワコンディショナ、113は開閉器、114は接続制御装置、115はSVC、116,117は太陽光発電装置、121,122,123,124は負荷、130は通信ネットワークである。
この従来技術において、電圧制御装置103〜106は、接続端の電圧移動平均値が所定の電圧上下限値を逸脱した場合に目標電圧の変更依頼を発行し、また、配電線2上に配置された電圧計測装置107〜110も、接続端の電圧移動平均値が所定の電圧上下限値を逸脱した場合に目標電圧の変更依頼を発行する。これらの変更依頼を、通信ネットワーク130を介してすべての電圧制御装置103〜106の間で受け渡すことにより、各電圧制御装置103〜106が協調して電圧を制御するようになっている。
特許第5389303号公報(段落[0049]〜[0063]、図1,図5,図6等)
特許文献1に記載された従来技術では、複数の電圧制御装置間で電圧に関する情報のみを通信して協調制御を行っているため、他端の電圧制御装置の容量の余力等を適切に判断することができず、その結果、本来不要な協調制御が行われてしまうという問題を生じていた。
また、協調制御のために電圧制御装置の目標電圧を一旦変更した後は、配電系統や他の電圧制御装置の状況に関わらず次の協調制御時までは目標電圧が変更されないため、柔軟性に欠けるおそれがあった。
そこで、本発明の解決課題は、各無効電力調整装置が、他端の無効電力調整装置が計測した電圧実効値、及び、無効電流指令値等の無効電流相当値からなる容量逼迫度合情報を取得することにより、他端の無効電力調整装置の容量逼迫度合を判断し、この容量逼迫度合に応じて協調制御の必要性を判断すると共に、協調制御を行う場合には自端の無効電力調整装置の目標電圧を上下しきい値内で適切に変更し、無効電力調整装置が有する余力を活用して効率的な電圧制御を可能にした自律分散電圧制御システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、電力系統に接続された複数の無効電力調整装置を動作させて各無効電力調整装置の前記電力系統との接続端の電圧を目標電圧に維持するようにした自律分散電圧制御システムにおいて、
各無効電力調整装置は、他の無効電力調整装置の接続端の電圧実効値及び無効電流相当容量逼迫度合情報として通信により取得し、前記容量逼迫度合情報に基づいて協調制御の必要性を判断する判断手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、他端の無効電力調整装置が計測して得た電圧実効値及び無効電流相当値からなる容量逼迫度合情報を活用して協調制御の必要性を判断することができ、自端の無効電力調整装置の目標電圧の変更を伴う不要な協調制御を回避して、電力系統の電圧制御を効率的に行うことができる。 また、協調制御を行う場合には、無効電力調整装置の目標電圧を所定の上下しきい値内で設定することにより、無効電力調整装置の余力を最大限利用した電圧制御が可能になる。
本発明の実施形態を示す配電系統の概略構成図である。 本発明の実施形態において、自端のSVCが協調制御を行っていない場合の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態において、自端のSVCが協調制御を行っている場合の動作を示すフローチャートである。 SVCの目標電圧の変更動作を説明するための概念図であり、(a)は従来技術、(b)は本発明の実施形態を示す。 本発明の実施形態におけるSVCの概略的な構成を示す機能ブロック図である。 図5の目標電圧設定手段の主要部を示すブロック図である。 図6におけるリミッタ15の上下限値を生成するためのブロック図であり、(a)は上限値の生成手段、(b)は下限値の生成手段を示す。 特許文献1に記載された配電系統電圧制御システムの概略的な構成図である。
以下、本発明の実施形態を図に沿って説明する。
図1は、この実施形態の自律分散電圧制御システムが適用される配電系統の概略構成図であり、1は一次側配電線、2はSVR、3は母線、4は二次側配電線である。なお、本実施形態では配電系統を例として説明しているが、この自律分散電圧制御システムは、基幹系統や送電系統など他の電力系統へも適用可能である。
二次側配電線4には、負荷5a,5b及びSVC6a,6bがそれぞれ接続されている。これらのSVC6a,6bは相互に通信を行い、それぞれの接続端において計測した電圧、電流を互いに取得可能に構成されている。なお、通信手段としては、従来の通信(メタル、光)、配電線搬送通信や各種方式の無線通信を用いることができる。この実施形態においては、無効電力調整装置としてSVCを例示しているが、本発明の権利範囲はSVCに限定されるものではない。例えば、無効電力を調整可能な他の装置として、PCS(Power Conditioning System)がある。
SVC6a,6bは、ローカル制御によって配電線4に無効電力を注入することにより自端の電圧をそれぞれ制御可能であり、また、他方のSVCの容量等に応じて自端の電圧を制御する協調制御も可能となっている。
ここで、負荷及びSVCの数は図示例に限定されないことはいうまでもない。
次に、この実施形態の動作を、図2,図3のフローチャートに基づいて説明する。
本実施形態では、各SVCが通信により取得した他端のSVCの電圧実効値、無効電流指令値に基づいて協調制御の要否を判断する。
まず、自端のSVC(例えば、図1のSVC6a)が協調制御を開始する場合の動作を、図2に基づいて説明する。
SVC6aは、他端のSVC6bがその接続端から計測した電圧をもとに演算した電圧実効値、無効電流指令値を通信周期ごとに取得している(ステップS1)。このSVC6aは、他端のSVC6bが計測した電圧の実効値がSVC6bの適正電圧の上下しきい値内か否かを判断し、上下しきい値内であれば、そのままの状態で次の通信周期まで待機する(ステップS2 Yes)。また、他端のSVC6bの電圧実効値が上下しきい値の範囲から逸脱している場合には(ステップS2 No)、他端のSVC6bにより計測した無効電流指令値が一定値以上か否かを判断する(ステップS3)。
なお、この実施形態においては、ステップS3の一例として他端のSVC6bにより計測した電圧をもとにSVC6b内部で演算した無効電流指令値を使って判断しており、かつSVC6aはSVC6bの容量を知っており、SVC6bから取得した無効電流指令値によりSVC6bの容量逼迫度合を判断できるものとしているが、本発明の権利範囲はこれに限定されない。例えば、他端のSVC6bで電圧の他に電流を計測し、計測した電圧・電流により求められる無効電流や無効電力、またSVC6bの容量と無効電流、無効電力により求めたSVC6bの容量逼迫度合などを、ステップS3の判断に使うことができる。
そして、他端のSVC6bの無効電流指令値(容量逼迫度合を知る情報の一種)が一定値未満である場合には、他端のSVC6bにはローカル制御による電圧制御を行う余力があると判断し、そのままの状態で次の通信周期まで待機する(ステップS3 No)。また、他端のSVC6bの無効電流指令値が一定値以上である場合には(ステップS3 Yes)、他端のSVC6bには電圧制御のための余力がないと判断し、協調制御を行うために自端におけるSVC6aの目標電圧を変更する(ステップS4)。
上記のステップS3は、他端のSVC6bの無効電流指令値に基づいてSVC6bの容量逼迫度合を取得するためのものであり、その判断結果に応じて協調制御の必要性を判断することになる。
次に、自端のSVC6aにより協調制御を実行中である時の動作を、図3のフローチャートに基づいて説明する。
前記同様に、図1のSVC6aはある目標電圧のもとで協調制御を実行していると共に、SVC6bが計測した他端の電圧をもとにSVC6b内部で演算した無効電流指令値を通信周期ごとに取得している(ステップS1)。また、SVC6aは、他端のSVC6bの電圧が適正な電圧上下しきい値内か否かを判断し、上下しきい値の範囲を逸脱している場合には(ステップS2 No)、次の通信周期まで協調制御を継続する。
更に、他端のSVC6bの電圧が上下しきい値内である場合には(ステップS2 Yes)、他端のSVC6bの無効電流指令値が一定値以上か否かを判断する(ステップS3)。
そして、他端のSVC6bの無効電流指令値が一定値未満である場合には(ステップS3 No)、他端のSVC6bには電圧制御のための余力が生じて協調制御が不要になったと判断し、協調制御を中止して、自己の目標電圧を変更すると共にローカル制御を行う(ステップS5)。また、他端のSVC6bの無効電流指令値が一定値以上である場合には(ステップS3 Yes)、他端のSVC6bには電圧制御のための余力がないと判断し、次の通信周期まで協調制御を継続する。
図4は、SVCの目標電圧の変更動作を説明するための図((a)は従来技術、(b)は本実施形態)である。
特許文献1に開示された従来技術では、協調制御を行うことになった場合、自端の電圧制御装置の目標電圧上下しきい値を変更し、例えば、自端の目標電圧をローカル制御時の値より低下させている(図4(a))。この場合、配電系統の電圧状態が変化し、協調制御を行わなくても他端のSVCの電圧が適正範囲に収束する可能性が高くなったとしても、自端のSVCは、変更されたままの目標電圧のもとで、他端のSVCに対する協調制御を行うために不要な電圧制御を継続することとなる。
一方、この実施形態によれば、自端のSVCが他端のSVCの電圧実効値、無効電流指令値に基づいて協調制御の必要性を判断しているため、図2,図3から明らかなように、真に必要な場合のみ自端の目標電圧を変更して協調制御を行い、協調制御が不要になった時は直ちにこれを中止して、自端の目標電圧をローカル制御時の値に変更するように動作する(図4(b))。
このため、自端のSVCは、協調制御の必要性に応じて、適切な目標電圧に基づいて電圧制御を実行することが可能となる。
ここで、本実施形態におけるSVCの概略的な構成を、図5の機能ブロック図に基づいて説明する。なお、図5では、一方のSVC6aを例示してあるが、他方のSVC6bも構成は同一である。
以下に説明する各手段は、各SVC6a,SVC6bが備えるソフトウェアまたはハードウェアによって実現されるものである。
図5において、計測手段61はSVC6aの接続端の電圧vを計測している。SVC6aの電圧実効値演算手段65は、電圧vから電圧実効値を演算し、無効電流指令値演算手段66へ送る。通信手段62から受信したSVC6bの電圧実効値、無効電流指令値は判断手段63に送られる。判断手段63では協調制御を行うべきかを判断し、判断結果を目標電圧設定手段64に送る。目標電圧設定手段64は判断結果をもとに目標電圧を演算し、無効電流指令値演算手段66へ目標電圧を送る。無効電流指令値演算手段66では無効電流指令値が演算される。無効電流指令値演算手段66の出力は無効電力注入手段67に送られ、系統に無効電力が注入される。また、通信手段62を介して他端のSVC6bにSVC6aの容量逼迫度合を判断するための無効電流指令値及び電圧実効値を送信する。判断手段63は、主として図2,図3におけるステップS2,S3の判断処理を実行し、その判断結果を目標電圧設定手段64に送出する。目標電圧設定手段64では、協調制御の要否に応じて適切な目標電圧を設定し、その目標電圧(または、目標電圧に応じた無効電流(無効電力)指令値)を、無効電流指令値演算手段66を介して無効電力注入手段67に送出する。
無効電力注入手段67は、SVC6aの接続端の電圧を上記目標電圧に一致させるように、図示されていないコンデンサバンクやリアクトルを用いて配電線4に無効電力Qを注入する。
次に、自端のSVCが協調制御を実行する際に、上記目標電圧設定手段64により目標電圧を設定して無効電流指令値を演算するまでの動作を、図6及び図7のブロック図を参照しつつ説明する。
図6は、目標電圧設定手段64の主要部を示すブロック図である。
この図6において、通信により取得した他端のSVCの電圧実効値は減算手段7,9に入力されている。一方の減算手段7は、他端のSVCの電圧上側しきい値と電圧実効値との偏差を求めてリミッタ8に入力し、リミッタ8は、電圧実効値が電圧上側しきい値を上回る場合にのみ、負の値を加算手段11に出力する。
また、他方の減算手段9は、他端のSVCの電圧下側しきい値と電圧実効値との偏差を求めてリミッタ10に入力し、リミッタ10は、電圧実効値が電圧下側しきい値を下回る場合にのみ、正の値を加算手段11に出力する。
他端のSVCの電圧上側しきい値及び下側しきい値は、各SVCが予め内部に記憶しておくか、他端のSVCから電圧実効値と共に受信すれば良い。
なお、他端のSVCの電圧実効値が電圧上下しきい値内である場合には、リミッタ8,10の出力は何れもゼロになるので、加算手段11を経た後述の内部リミッタ積分手段12の出力(自端のSVCの電圧指令値)はそのままの値が保持される。そのため、協調制御を停止する場合、協調制御停止時リセット手段16により、積分手段12を協調制御なしの状態にリセットする。この状態は、前述した図2のステップS2により「Yes」と判断される場合に相当し、結果的に協調制御は実行されない。
また、内部リミッタ積分手段12の出力をゼロにリセットした場合、電圧指令値がゼロとなるのを防ぐため、リミッタ積分手段12の出力に加算手段17を介し、ベース信号18を加算しておく。
図6に戻って、リミッタ8,10の出力を加算手段11により加算し、更に内部リミッタ積分手段12を用いて積分する。ここで、加算手段11は、実質的にリミッタ8またはリミッタ10の何れか一方の出力をそのまま出力することになる。
そして、内部リミッタ積分手段12の出力を自端のSVCの電圧指令値、すなわち目標電圧として、加算手段17を介して減算手段13に入力する。減算手段13は、目標電圧と自端のSVCの電圧との偏差を求め、この電圧偏差をP(比例)調節手段14に入力する。
P調節手段14は、比例ゲインKを用いて比例調節演算を行い、その出力をリミッタ15に通して自端のSVCの無効電流指令値とする。
上記リミッタ15の上限値U及び下限値Lは、例えば図7に示す手段によって生成することができる。ここで、図7(a)は上限値Uを、図7(b)は下限値Lを、それぞれ生成するためのブロック図であり、上限値U及び下限値Lは、自端のSVCの電圧に応じて変化するようになっている。
すなわち、リミッタ15の上限値Uについては、図7(a)に示すように、自端のSVCの電圧と電圧上側しきい値との偏差を減算手段21により求め、この偏差をPI(比例積分)調節手段22に入力してその出力をリミッタ23に通すことにより生成する。
また、リミッタ15の下限値Lについては、図7(b)に示すように、自端のSVCの電圧と電圧下側しきい値との偏差を減算手段24により求め、この偏差をPI調節手段25に入力してその出力をリミッタ26に通すことにより生成する。
このようにして図5におけるリミッタ15の上限値U及び下限値Lを設定することで、自端のSVCの電圧が上下しきい値内から逸脱するような場合に無効電流指令値を所定範囲の値に抑制し、結果として自端のSVCの電圧を上下しきい値内に収束させることができる。
以上のように、この実施形態に係る自律分散電圧制御システムは、他端のSVCの容量逼迫度合に応じて協調制御の必要性を判断し、自端のSVCの目標電圧を適切に変更しつつ必要な協調制御のみを実行するものであり、各SVCの余力を活用した効率的な電圧制御を行うことが可能である。
1:一次側配電線
2:自動電圧調整器(SVR)
3:母線
4:二次側配電線
5a,5b:負荷
6a,6b:静止型無効電力制御装置(SVC)
7,9,13,21,24:減算手段
8,10,15,23,26:リミッタ
11,17:加算手段
12:内部リミッタ積分手段
14:P(比例)調節手段
16:協調制御停止時リセット手段
18:ベース信号
22,25:PI(比例積分)調節手段
61:計測手段
62:通信手段
63:判断手段
64:目標電圧設定手段
65:電圧実効値演算手段
66:無効電力指令値演算手段
67:無効電力注入手段

Claims (7)

  1. 電力系統に接続された複数の無効電力調整装置を動作させて各無効電力調整装置の前記電力系統との接続端の電圧を目標電圧に維持するようにした自律分散電圧制御システムにおいて、
    各無効電力調整装置は、
    他の無効電力調整装置の接続端の電圧実効値及び無効電流相当容量逼迫度合情報として通信により取得し、前記容量逼迫度合情報に基づいて協調制御の必要性を判断する判断手段を備えたことを特徴とする自律分散電圧制御システム。
  2. 請求項1に記載した自律分散電圧制御システムにおいて、
    前記判断手段は、他の無効電力調整装置の接続端の電圧実効値及び無効電流指令値に基づく当該無効電力調整装置の前記容量逼迫度合情報から、協調制御の必要性を判断することを特徴とする自律分散電圧制御システム。
  3. 請求項1または2に記載した自律分散電圧制御システムにおいて、
    各無効電力調整装置は、前記判断手段により協調制御が必要と判断した時に、自己の接続端の目標電圧を所定値に変更して設定する目標電圧設定手段を備えたことを特徴とする自律分散電圧制御システム。
  4. 請求項3に記載した自律分散電圧制御システムにおいて、
    前記判断手段は、他の無効電力調整装置の接続端の電圧実効値が当該無効電力調整装置の電圧の上下しきい値内になく、かつ、他の無効電力調整装置の接続端の無効電流指令値が一定値以上である時に、協調制御が必要と判断することを特徴とする自律分散電圧制御システム。
  5. 請求項3に記載した自律分散電圧制御システムにおいて、
    前記判断手段は、他の無効電力調整装置の接続端の電圧実効値が当該無効電力調整装置の電圧の上下しきい値内にある時、または、他の無効電力調整装置の接続端の電圧実効値が当該無効電力調整装置の電圧の上下しきい値内になく当該無効電力調整装置の接続端の無効電流指令値が一定値未満である時に、協調制御は不要と判断することを特徴とする自律分散電圧制御システム。
  6. 請求項3に記載した自律分散電圧制御システムにおいて、
    前記目標電圧設定手段は、
    他の無効電力調整装置の接続端の電圧と当該電圧の上側しきい値または下側しきい値との偏差を積分してその積分値から自己の接続端の目標電圧を演算する目標電圧演算手段と、前記目標電圧演算手段により演算した自己の接続端の目標電圧と自己の接続端の電圧計測値との偏差に基づいて無効電流指令値を演算する無効電流指令値演算手段と、を備えたことを特徴とする自律分散電圧制御システム。
  7. 請求項6に記載した自律分散電圧制御システムにおいて、
    協調制御を停止すると判断した場合、前記積分値をリセットするリセット手段を備えたことを特徴とする自律分散電圧制御システム。
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