JP6519704B1 - 洪水防止止水構造 - Google Patents
洪水防止止水構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6519704B1 JP6519704B1 JP2018210665A JP2018210665A JP6519704B1 JP 6519704 B1 JP6519704 B1 JP 6519704B1 JP 2018210665 A JP2018210665 A JP 2018210665A JP 2018210665 A JP2018210665 A JP 2018210665A JP 6519704 B1 JP6519704 B1 JP 6519704B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- water blocking
- blocking panel
- erected
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Abstract
Description
(1−1)第1実施形態に係る洪水防止止水構造の構成
本発明の第1実施形態に係る洪水防止止水構造10は、洪水のおそれがない通常の時期には止水パネル部20を横臥状態にして収納部50に収納しており、洪水の発生が予見される出水期のみに止水パネル部20を立設して、洪水防止止水構造としての供用を行う。以下の説明では、原則として、洪水防止止水構造10が立設状態にあることを念頭に置いて説明する。また、上下について言及している記載は、特段の記載がない限り、洪水防止止水構造10が立設状態にあるものとして上下の方向を判断するものとする。
止水パネル部20は、立て起こす方向およびその反対方向に回動可能で、立設および横臥が可能な部位であり、立設状態において、洪水の水圧を直接的に受け止める部位である。止水パネル部20は、立設状態において支持部材40から支持されることで、立設状態が維持される。また、止水パネル部20は、横臥状態で収納部50に収納される。
支持部材40は、立設状態の止水パネル部20を支持する部材である。
収納部50は、横臥状態の止水パネル部20および支持部材40を収納する部位であり、河川102に沿って地盤100の表面部に設けられている。
回動機構部60は、止水パネル部20を立て起こすように回動させて立設状態にするとともに、止水パネル部20をその反対方向に回動させて横臥状態にすることを可能とする部位である。
図1に示すように、止水パネル部20が立て起こされて立設された状態において、止水パネル22の水域に面する外面22Aの下部と収納部50の凸部54の上面との間を架け渡すように、遮水シート70が外面22Aの下部ならびに凸部54の上面および凸部54の河川側の面に取り付けられていて、河川102の側から見て、止水パネル22と収納部50との間の隙間が、遮水シート70によって塞がれている。このため、止水パネル22と収納部50との間の隙間から、陸側104へと水が浸入することが防止されている。
第1実施形態に係る洪水防止止水構造10を構築する構築方法としては、具体的には例えば、工場においてプレキャストコンクリート部材で収納部50を作製して現場に搬入して設置する方法と、現場でコンクリートを打設して収納部50を構築する方法があり、どちらを採用するかは、現場の状況や求められる工期等に応じて決定すればよい。ここでは、工場においてプレキャストコンクリート部材で収納部50を作製して、現場に搬入して設置する方法について、以下説明する。
本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10においては、止水パネル部20を立て起こす方向およびその反対方向に回動させることが可能で、止水パネル部20を立設させた状態にすることおよび横臥させた状態にすることが可能である。
図8は、本発明の第2実施形態に係る立設状態の洪水防止止水構造80を示す断面図(河川102の岸に沿う方向と直交する平面で切断した断面図で、図9および図10のVIII−VIII線断面図)であり、図9は、図8のIX−IX線断面図であり、図10は、図8のX−X線断面図である。
20、82…止水パネル部
22…止水パネル
22A…外面
22B…内面
24…下端部板状体
24A…下面
26…側端部板状体
26A、30A…側面
26B、84…ボルト
28…上端部板状体
28A…上面
30…中央部板状体
32…中間部板状体
34…U型連結部材
34A…下辺部
34B…割ピン用の貫通孔
36…目地材
40…支持部材
42…支柱部
44…上端連結部
44A…先端連結鋼板
44A1…貫通孔
44B…エンドプレート
46…下端連結部
46A…ダボ
50…収納部
52…板状部
52A…固定鋼板
52B…アンカー
52C…ダボ穴
54、56…凸部
58…溝部
60…回動機構部
62…回動軸
64…回動部位
64A、66A…回動軸貫通孔
66…固定部位
70…遮水シート
100…地盤
102…河川
104…陸側
Claims (13)
- 水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、
立て起こす方向およびその反対方向に回動可能で、立設および横臥が可能な止水パネルと、
立設した前記止水パネルを支持する支持部材と、
前記水域の岸に沿って地盤の表面部に設けられた収納部と、
を有してなり、
前記止水パネルは、立て起こされて立設された状態において、対向する最大面積の面のうちの一方の面が前記水域に面するように配置され、かつ、前記収納部に横臥状態で収納可能であり、
前記収納部は、
前記水域の岸に沿って水平方向に延びる平板状の板状部と、
上方から見て前記水域の岸に沿う方向に対して直交する位置関係に相当して、かつ前記板状部の両端部に、前記水域の岸に沿う方向に延びるように設けられていて、上方に突出する2列の凸部と、
を備えていて、
前記収納部には、前記板状部と前記2列の凸部によって溝部が形成されており、
前記止水パネルおよび前記支持部材は、前記収納部の前記溝部の中に収納可能であることを特徴とする洪水防止止水構造。 - 前記止水パネルは、上方から見て、前記収納部の領域内で立て起こして立設可能であることを特徴とする請求項1に記載の洪水防止止水構造。
- 前記洪水防止止水構造は、さらに、回動機構部を備えており、
前記回動機構部は、回動軸ならびに該回動軸の回りを回動可能な回動部位および該回動軸に対する位置が固定された固定部位を有してなり、
前記回動部位は、前記止水パネルが立設された状態において、前記止水パネルの下端部に取り付けられており、前記固定部位は、前記収納部に固定されており、
前記止水パネルは、前記回動機構部の前記回動軸の回りを回動して、立て起こす方向およびその反対方向に回動できることを特徴とする請求項1または2に記載の洪水防止止水構造。 - 前記支持部材は棒状部材であり、
前記止水パネルが立て起こされて立設された状態において、前記支持部材の一端は前記止水パネルに連結され、前記支持部材の他端は前記収納部に連結され、前記支持部材は、前記止水パネルと前記収納部との間を架け渡す斜材となることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洪水防止止水構造。 - 前記止水パネルが立て起こされて立設された状態において、前記止水パネルの前記水域に面する前記一方の面と前記収納部の少なくとも一部との間に、遮水シートが設けられていて、前記水域の側から見て、前記止水パネルと前記収納部の間の隙間が、前記遮水シートによって塞がれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洪水防止止水構造。
- 前記止水パネルは、立て起こされて立設された状態において、長手方向が前記水域の岸
に沿う方向となるように配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の洪水防止止水構造。 - 前記止水パネルは、立て起こされて立設された状態において、前記水域に面する前記一方の面が、略鉛直面となることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の洪水防止止水構造。
- 前記洪水防止止水構造は、さらに、下端部板状体を備えており、
前記止水パネルが立て起こされて立設された状態において、前記下端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置されるとともに、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面となるように前記止水パネルの下端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の洪水防止止水構造。 - 前記洪水防止止水構造は、さらに、側端部板状体を備えており、
前記止水パネルが立て起こされて立設された状態において、前記側端部板状体は、前記止水パネルの、前記水域の岸に沿う方向の両端部に取り付けられ、前記止水パネルの下端部から上端部にわたって配置され、
前記側端部板状体の対向する最大面積の面は、前記止水パネルと直交し、
前記止水パネルは、前記水域の岸に沿って複数設けられ、
前記止水パネルが立て起こされて立設された状態において、前記水域の岸に沿う方向に隣り合う前記止水パネルに取り付けられた前記側端部板状体のうち、隣接する前記側端部板状体同士の間、および隣接する前記止水パネルの側端同士の間の少なくとも一部に、前記側端部板状体および前記止水パネルの略高さ方向に目地材が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の洪水防止止水構造。 - 隣接する前記側端部板状体同士は、構造的に連結されていることを特徴とする請求項9に記載の洪水防止止水構造。
- 隣接する前記側端部板状体同士は、ボルトによって構造的に連結されていることを特徴とする請求項10に記載の洪水防止止水構造。
- 前記洪水防止止水構造は、さらに、上端部板状体を備えており、
前記止水パネルが立て起こされて立設された状態において、前記上端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置されるとともに、対向する最大面積の面のうちの一方の面が上面となるように前記止水パネルの上端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の洪水防止止水構造。 - 前記止水パネルは、鋼板を有してなることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の洪水防止止水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018210665A JP6519704B1 (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 洪水防止止水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018210665A JP6519704B1 (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 洪水防止止水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6519704B1 true JP6519704B1 (ja) | 2019-05-29 |
JP2020076266A JP2020076266A (ja) | 2020-05-21 |
Family
ID=66655633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018210665A Active JP6519704B1 (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 洪水防止止水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6519704B1 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5199812A (en) * | 1991-09-10 | 1993-04-06 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army | Hydraulic fixed strut game |
JPH0715819U (ja) * | 1993-08-25 | 1995-03-17 | いわきエフアールピー工業有限会社 | 水路用堰構造 |
GB0404954D0 (en) * | 2004-03-04 | 2004-04-07 | Forrest John C M | An aparatus and method for flood defence |
JP2006124910A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-05-18 | Norimasa Ozaki | 津波防波堤 |
JP5845025B2 (ja) * | 2011-08-24 | 2016-01-20 | 日立造船株式会社 | 浮体式フラップゲートの扉体構造 |
JP6151607B2 (ja) * | 2013-08-27 | 2017-06-21 | 株式会社岡村製作所 | 開閉体用ロック装置 |
JP6886173B2 (ja) * | 2016-02-19 | 2021-06-16 | 四国プランニング株式会社 | 止水板および止水装置 |
-
2018
- 2018-11-08 JP JP2018210665A patent/JP6519704B1/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020076266A (ja) | 2020-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5053339B2 (ja) | 締切用止水壁体 | |
JP6166550B2 (ja) | 堤体 | |
KR100698878B1 (ko) | 강관 버팀보의 와이형 연결구조 | |
JP5508917B2 (ja) | 自立式仮締切構造および自立式仮締切工法 | |
JP2023164649A (ja) | ジャケット式構造物およびその構築方法 | |
JP2007217952A (ja) | 杭式桟橋及びその補強工法 | |
JP6519704B1 (ja) | 洪水防止止水構造 | |
CN110735394B (zh) | 索塔结构及其建造方法 | |
KR102162125B1 (ko) | 잔교 시공을 위한 말뚝 및 코핑 결합구조 | |
JP6695514B1 (ja) | 鉄骨架構の基礎構造 | |
KR101886065B1 (ko) | 교량의 교각시공용 강재 가설 물막이 | |
KR102268895B1 (ko) | 회전, 유동 및 전도방지가 가능한 교량 받침구조 및 이를 이용한 라멘교량 | |
JP2571751B2 (ja) | 桟 橋 | |
CA3125245A1 (en) | Floating platform for high-power wind turbines | |
KR102308731B1 (ko) | 기둥 및 코핑과 거더의 결합구조 | |
JP5671263B2 (ja) | 構造体 | |
JP6166547B2 (ja) | 堤体 | |
KR100825416B1 (ko) | 가물막이 | |
JP6512357B1 (ja) | 洪水防止止水構造 | |
CN113047327A (zh) | 一种多联筒矩形拼装井壁结构及其拼装方法 | |
JP6519705B1 (ja) | 洪水防止止水構造 | |
JPH1060866A (ja) | 砂防ダム | |
JP4643471B2 (ja) | 鋼製地中連続壁 | |
JP4634911B2 (ja) | セグメントの連結構造 | |
JP6298688B2 (ja) | 堤体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181204 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20181204 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20181211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190301 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190326 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190408 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6519704 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |