JP6519690B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
遊技球を使用するパチンコ機等の遊技機には、例えば、遊技を統括制御する主制御基板
等の制御基板が、基板ボックスに収容された状態で遊技機の所定箇所に配置されているも
のがある。
この遊技機においては、不正な利益を得ることを目的として、制御基板を不正に取り外
して当該基板内のROM(CPUやROMが1チップ化されている場合は当該チップ)を
交換し遊技内容を変更したり、リード線等により外部から不正な電気信号を制御基板に入
力させたりする等、制御基板に対しての不正行為が数多く行われており、このため、基板
ボックスのなかには、例えば、主制御基板を収容する基板ボックスなど、特殊な封止ピン
などを用いて基板ボックスを封止状態に維持させることで痕跡を残すことなく該基板ボッ
クスを開封できないようにするとともに、検査など正規の開封を行ったあと再び基板ボッ
クスを封止状態とすることができ、かつその検査等による開封の痕跡を残すことができる
ように、複数の封止部とそれに対応する複数の切断部とを備えた封止機構を設けたものも
ある。
上記のような遊技機としては、例えば以下の特許文献1に開示されているようなものが
挙げられる。
特開2004−033603号公報
上記例示したような遊技機においては、基板ボックスの構造について未だ改善の余地が
ある。
本発明は、上記例示した問題点等に鑑みて案出されたものであり、好適な構造の基板ボックスを有する遊技機を提供することを目的とする。
本発明にかかる遊技機は、上記目的を達成するために、
主たる制御を司る主制御基板を収容する主制御基板ボックスと、
前記主制御基板とは別の制御基板を収容する基板ボックスを備え、
該基板ボックスが、前記制御基板の一方面に対向する一方面対向板を有する第1ケースと、前記制御基板の他方面に対向する他方面対向板を有する第2ケースと、を有するとともに、
その第1ケースと第2ケースとが、互いに係合された状態を維持しながら前記制御基板の一方面または他方面に対する平行方向にスライド移動して開位置と閉位置とに変化し得るように構成された遊技機であって、
所定の用途に用いられる部材であって、前記第1ケースの一方面対向板の外面側に取り付けられる付加部材を備え、
前記基板ボックスが、前記付加部材を取り外す操作を行うための取り外し操作機構を備え、
前記付加部材が、前記基板ボックスに取り付けられた状態においてその取り外しを防止する保持状態と取り外しを許容する許容状態とに変化可能な取付構造により前記基板ボックスに取り付けられるようになっており、
前記付加部材は、前記主制御基板と電気的に接続されるハーネスを保持する保持部を具備することを特徴とする。
また、前記遊技機は、パチンコ機であることとしてもよい。
本発明によれば、好適な構造の基板ボックスを有する遊技機が得られる。
本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の右側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の平面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の外枠に対して内枠、前面枠、セット板を夫々開いた状態を示す斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のセット板を開いた背面の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを連結取付台座部材から外した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを連結取付台座部材ごと外した状態の右側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを連結取付台座部材から外し、連結取付台座部材を開放した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースおよび連結取付台座部材をそれぞれ外した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを開放した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを外し、カバー部材を開放した状態の斜視図である。 破断ネジの一例を示す正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケース、連結取付台座部材、カバー部材および球集合板を外して分解した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースおよび連結取付台座部材を外して分解した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の第1基板ケースに連結台座部材を取り付けた状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤から球集合板、開閉機構、連結取付台座部材を取り付けた第1基板ケースを分離した状態の分解斜視図である。 カバー部材の封止構造を示す拡大図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを連結取付台座部材ごと外し、さらにカバー部材ごと球集合板を外した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースおよびカバー部材を取り付けた球集合板を外した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面に、別の実施態様にかかるカバー部材を設け、第1基板ケースおよび連結取付台座部材をそれぞれ外し、カバー部材を開放した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の第2制御基板ボックスを開放した状態を外側から視た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の第2制御基板ボックスを開放した状態を内側から視た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスベース(第2ケース)の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスベース(第2ケース)の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)とボックスベース(第2ケース)とを開位置で重合した状態の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)とボックスベース(第2ケース)とを開位置で重合した状態を背面側から視た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)とボックスベース(第2ケース)とを閉じた状態の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)とボックスベース(第2ケース)とを閉じた状態を背面側から視た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の第2制御基板ボックスを開放した状態をボックスベース(第2ケース)の外側面に正対して視た図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の第2制御基板ボックスを開放した状態をボックスベース(第2ケース)の内側面に正対して視た図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のハーネス封止部材の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のハーネス封止部材の底面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のハーネス封止部材の側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の係止金具の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の拘束部材の一方向から見た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の拘束部材の平面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の拘束部材の一方向から見た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のハーネス封止部材を装着した拘束部材の一方向から見た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のハーネス封止部材を装着した拘束部材の平面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のハーネス封止部材を装着した拘束部材の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のハーネス封止部材の封止の一工程を示す斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のハーネス封止部材の封止の一工程を示す斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のハーネス封止部材の封止の一工程を示す斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)に、ハーネス封止部材を装着した拘束部材が取り付けられた状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)に、ハーネス封止部材を装着した拘束部材が取り付けられ、該ボックスカバーとボックスベース(第2ケース)とを開位置で重合した状態の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)に、ハーネス封止部材を装着した拘束部材が取り付けられ、該ボックスカバーとボックスベース(第2ケース)と閉じた状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)に、ハーネス封止部材を装着した拘束部材が取り付けられ、該ボックスカバーとボックスベース(第2ケース)と閉じた状態の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)に、ハーネス封止部材を装着した拘束部材が取り付けられ、該ボックスカバーとボックスベース(第2ケース)とを開放した状態を該ボックスベースの外側面に正対して視た図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のボックスカバー(第1ケース)に、ハーネス封止部材を装着した拘束部材が取り付けられ、該ボックスカバーとボックスベース(第2ケース)とを開放した状態を外側から視た斜視図である。 図53のA−A線部断面図である。 ボックスカバー(第1ケース)とボックスベース(第2ケース)とが閉位置にある状態(a)および開位置にある状態(b)における、図53のB−B線部断面図である。 ボックスカバー(第1ケース)とボックスベース(第2ケース)とが閉位置にある状態(a)および開位置にある状態(b)における要部正面図である。 バリア部の配置構成の一例を示す模式図である。 周壁部の配置構成の一例を示す断面図である。 付加部材における係止部の他の配置構成の一例を示す断面図である。 ボックスカバー(第1ケース)とボックスベース(第2ケース)との嵌合機構の別の例を示す模式部分断面図である。
本発明に係る遊技機は、手段1として、
制御基板を収容する基板ボックスを備え、
該基板ボックスが、前記制御基板の一方面に対向する一方面対向板を有する第1ケース
と、前記制御基板の他方面に対向する他方面対向板を有する第2ケースと、を有するとと
もに、
その第1ケースと第2ケースとが、互いに係合された状態を維持しながら前記制御基板
の面方向にスライド移動して開位置と閉位置とに変化し得るように構成された遊技機であ
って、
所定の用途に用いられる部材であって、前記第1ケースの一方面対向板の外面側に取り
付けられる付加部材と、
前記基板ボックス内に配置され、前記付加部材を前記基板ボックスに取り付けられた状
態を維持させる保持状態と取り外し可能な解除状態とに変化される取付部と、
前記基板ボックスの外側と前記取付部との間に介在する規制部と、を備え、
前記第2ケースの他方面対向板のうち前記第1ケースと第2ケースとが閉位置にあると
きに前記取付部に対向する部位から前記第1ケースと第2ケースとのスライド移動の最大
距離と同じかまたはこれよりも小さい所定距離だけそのスライド方向に離間した部位に、
操作孔が穿設されるとともに、
前記制御基板は、前記第1ケースと第2ケースとをスライド移動させ前記操作孔と前記
取付部とを対向させたときに前記操作孔と前記取付部との間に位置することとなる部位を
避けて、前記基板ボックスの内部に収容されることにより、
閉位置にある前記第1ケースと第2ケースとを開位置に向けて所定距離スライド移動さ
せた状態で、前記操作孔を通じて前記取付部を操作可能に構成されていることを特徴とす
る。
本発明において、「付加部材」とは、例えば、制御基板と電気的に接続されるハーネス
を拘束するための拘束部材、中継基板を搭載する台座、遊技機または部材の管理番号を表
示したプレート等のように、遊技機から不正に取り外される虞のある任意の部材を指し、
本発明においては基板ボックスに付加されることで遊技機からの不正な取り外しが防止さ
れる所定の部材をいう。
また、「面方向」とは、面に平行な方向のことをさす。
また、「開位置」とは、第1ケースと第2ケースとを、閉位置から基板ボックスを開放
する方向に移動させた場合に、第1ケースと第2ケースとの係合状態が解除される位置の
ことをさす。
また、「閉位置」とは、基板ボックスが制御基板を収容した状態となる位置であって、
第1ケースと第2ケースとを、開位置から基板ボックスを閉じる方向に移動させた場合に
、スライド移動がそれ以上できなくなる位置のことをさす。
上記手段1の構成によれば、付加部材が制御基板を収容する基板ボックスに取り付けら
れ、規制部によって基板ボックス外側からの取り外しが規制されるとともに操作孔は基板
ボックスが閉位置にあるときには取付部に対向しない位置にあるため、付加部材の不正な
取り外しが防止できるとともに、付加部材が取り付けられる部材を新規に用意する必要が
なく、また付加部材の設置スペースを容易に確保することができる。さらに、第1ケース
及び第2ケースを閉位置から開位置に至る前の途中位置までスライドさせるだけで操作孔
から取付部に対して取り外しの操作をすることができるので、基板ボックスをわざわざ開
けることなく付加部材の取り外し操作を容易に行うことができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段2として、手段1の遊技機において、
前記付加部材は、遊技を統括制御する主制御基板と電気的に接続される所定の電気部品
を保持する保持部と、該保持部により前記所定の電気部品が保持された状態から前記付加
部材に痕跡を残すことなく保持状態を解除することができないように規制する封止部と、
を有する電気部品封止ユニットであることを特徴とする。
上記手段2の構成によれば、主制御基板と電気的に接続される所定の電気部品について
、簡単な構造で不正対策を施すことができるとともに、容易に設置スペースを確保するこ
とができ、さらには部品交換等の際の作業性も良好となっている。
また、本発明にかかる遊技機は、手段3として、手段1または手段2の遊技機において

前記制御基板の一方面は、所定の部品が取り付けられている面であることを特徴とする
基板ボックスにおいて、制御基板の両面のうち、所定の部品が取り付けられている面が
向く側は、ハーネス、中継基板等の電気部品が接続されるほうの側であるため、不正行為
の対象となる側であり、またコネクタ、ROM等の部品を直接不正部品に交換するといっ
た不正がなされることもある。上記手段3によれば、この不正行為の対象となる側に付加
部材が取り付けられる構成となり、不正行為が抑止されるとともに、不正行為がなされた
か否かを外側から確認することができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段4として、手段1から手段3のいずれかの遊技機
において、
前記制御基板は、前記第1ケースに対し、前記制御基板に取り付けられている電気部品
であって所定の部品が前記第1ケースにより覆われた状態で、前記取付部に対向する領域
を避けて取り付けられていることを特徴とする。
上記手段4の構成によれば、基板ボックスを開放させたとしても第1ケースにより所定
の部品が覆われた状態となっているため、第1ケースから制御基板を取り外さないと所定
の部品に対する不正行為を行うことができないので、不正行為を抑止することができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段5として、手段1から手段3のいずれかの遊技機
において、
前記制御基板は、前記第2ケースに対し、前記制御基板に取り付けられている電気部品
であって所定の部品が外側に位置した状態で、前記操作孔に対向する領域を避けて取り付
けられていることを特徴とする。
上記手段5の構成によれば、基板ボックスを開放させたときに、制御基板が第2ケース
に取り付けられた状態のままで所定の部品の点検やメンテナンスを行うことができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段6として、手段1から手段5のいずれかの遊技機
において、
遊技機がパチンコ機であることを特徴とする。
パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じ
て有価物体の一例である球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配
設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置
において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙
げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変
入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応
じた有価価値(景品球のみならず、磁気カード書き込まれるデータ等も含む)が付与され
るものが挙げられる。
パチンコ機にあっては、制御基板を収容する基板ボックスを備え、該基板ボックスが、
上記制御基板の一方面に対向する一方面対向板を有する第1ケースと、上記制御基板の他
方面に対向する他方面対向板を有する第2ケースと、を有するとともに、その第1ケース
と第2ケースとが、互いに係合された状態を維持しながら上記制御基板の面方向にスライ
ド移動して開位置と閉位置とに変化し得るように構成された遊技機において、所定の用途
に用いられる部材であって、上記第1ケースの一方面対向板の外面側に取り付けられる付
加部材と、上記基板ボックス内に配置され、上記付加部材を上記基板ボックスに取り付け
られた状態を維持させる保持状態と取り外し可能な解除状態とに変化される取付部と、上
記基板ボックスの外側と上記取付部との間に介在する規制部と、を備え、上記第2ケース
の他方面対向板のうち上記第1ケースと第2ケースとが閉位置にあるときに上記取付部に
対向する部位から上記第1ケースと第2ケースとのスライド移動の最大距離と同じかまた
はこれよりも小さい所定距離だけそのスライド方向に離間した部位に、操作孔が穿設され
るとともに、上記制御基板は、上記第1ケースと第2ケースとをスライド移動させ上記操
作孔と上記取付部とを対向させたときに上記操作孔と上記取付部との間に位置することと
なる部位を避けて、上記基板ボックスの内部に収容されることにより、閉位置にある上記
第1ケースと第2ケースとを開位置に向けて所定距離スライド移動させた状態で、上記操
作孔を通じて前記取付部を操作可能に構成されている構成としたので、遊技機に配設され
た部材であって不正に取り外される虞のある所定の部材について、簡単な構造で不正対策
を施すことができるとともに、容易に設置スペースを確保することができ、さらには作業
性も良好なパチンコ機が得られる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段7として、手段1から手段5のいずれかの遊技機
において、
遊技機がスロット機であることを特徴とする。
スロット機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した
後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)
の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタ
ン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が
停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技
者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。
この場合、有価物体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
スロット機にあっては、制御基板を収容する基板ボックスを備え、該基板ボックスが、
上記制御基板の一方面に対向する一方面対向板を有する第1ケースと、上記制御基板の他
方面に対向する他方面対向板を有する第2ケースと、を有するとともに、その第1ケース
と第2ケースとが、互いに係合された状態を維持しながら上記制御基板の面方向にスライ
ド移動して開位置と閉位置とに変化し得るように構成された遊技機において、所定の用途
に用いられる部材であって、上記第1ケースの一方面対向板の外面側に取り付けられる付
加部材と、上記基板ボックス内に配置され、上記付加部材を上記基板ボックスに取り付け
られた状態を維持させる保持状態と取り外し可能な解除状態とに変化される取付部と、上
記基板ボックスの外側と上記取付部との間に介在する規制部と、を備え、上記第2ケース
の他方面対向板のうち上記第1ケースと第2ケースとが閉位置にあるときに上記取付部に
対向する部位から上記第1ケースと第2ケースとのスライド移動の最大距離と同じかまた
はこれよりも小さい所定距離だけそのスライド方向に離間した部位に、操作孔が穿設され
るとともに、上記制御基板は、上記第1ケースと第2ケースとをスライド移動させ上記操
作孔と上記取付部とを対向させたときに上記操作孔と上記取付部との間に位置することと
なる部位を避けて、上記基板ボックスの内部に収容されることにより、閉位置にある上記
第1ケースと第2ケースとを開位置に向けて所定距離スライド移動させた状態で、上記操
作孔を通じて前記取付部を操作可能に構成されている構成としたので、遊技機に配設され
た部材であって不正に取り外される虞のある所定の部材について、簡単な構造で不正対策
を施すことができるとともに、容易に設置スペースを確保することができ、さらには作業
性も良好なスロット機が得られる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段8として、手段1から手段5のいずれかの遊技機
において、
遊技機がパチンコ機とスロット機を融合させた遊技機であることを特徴とする。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報か
らなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動
用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止
用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過するこ
とにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報で
あることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生
手段とを備え、有価物体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に
際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出される
ように構成されている遊技機」となる。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機にあっては、制御基板を収容する基板ボッ
クスを備え、該基板ボックスが、上記制御基板の一方面に対向する一方面対向板を有する
第1ケースと、上記制御基板の他方面に対向する他方面対向板を有する第2ケースと、を
有するとともに、その第1ケースと第2ケースとが、互いに係合された状態を維持しなが
ら上記制御基板の面方向にスライド移動して開位置と閉位置とに変化し得るように構成さ
れた遊技機において、所定の用途に用いられる部材であって、上記第1ケースの一方面対
向板の外面側に取り付けられる付加部材と、上記基板ボックス内に配置され、上記付加部
材を上記基板ボックスに取り付けられた状態を維持させる保持状態と取り外し可能な解除
状態とに変化される取付部と、上記基板ボックスの外側と上記取付部との間に介在する規
制部と、を備え、上記第2ケースの他方面対向板のうち上記第1ケースと第2ケースとが
閉位置にあるときに上記取付部に対向する部位から上記第1ケースと第2ケースとのスラ
イド移動の最大距離と同じかまたはこれよりも小さい所定距離だけそのスライド方向に離
間した部位に、操作孔が穿設されるとともに、上記制御基板は、上記第1ケースと第2ケ
ースとをスライド移動させ上記操作孔と上記取付部とを対向させたときに上記操作孔と上
記取付部との間に位置することとなる部位を避けて、上記基板ボックスの内部に収容され
ることにより、閉位置にある上記第1ケースと第2ケースとを開位置に向けて所定距離ス
ライド移動させた状態で、上記操作孔を通じて前記取付部を操作可能に構成されている構
成としたので、遊技機に配設された部材であって不正に取り外される虞のある所定の部材
について、簡単な構造で不正対策を施すことができるとともに、容易に設置スペースを確
保することができ、さらには作業性も良好な、パチンコ機とスロット機を融合させた遊技
機が得られる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る遊技機の実施形態について説明する。なお、以下
の実施形態では、便宜上、パチンコ機を挙げて説明するが、本発明は、パチンコ機以外の
弾球遊技機(例えばアレンジボール機や雀球遊技機など)、その他、遊技球を用いる種々
の形態の遊技機に適用することができる。
(パチンコ機の正面構成)
図1は本実施形態のパチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の左側面
図であり、図3は、その平面図である。図4は、外枠11に対して内枠12と前面枠(セ
ット)14と、セット板400を開放した状態を示す斜視図である。(但し、図4では便
宜上、遊技盤30面上の遊技領城内の構成〔釘、センター役物等〕を空白で示しているが
、アウト口36は描いてある)。
図1乃至図4に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する
外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。外
枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具
により各板材が組み付けられている。なお、外枠11は、軽量化を図るために、樹脂やア
ルミニウム等の軽金属により構成されていてもよい。
前記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみて遊技球発射ハンドル18の設
置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、
この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。また
、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリルーブタジエンースチレン)
樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるとい
う利点が発揮される。
下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。この下
皿ユニット13の前面側には、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と
灰皿22と音出力口24(内枠12の左右上端部位置)が設けられている。球受皿として
の下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、後述の上皿19が満タ
ンになった場合等に排出口16より排出される遊技球を停留する役割がある。球抜きレバ
ー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を図1で
左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に停留
された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して遊技者の持球貯留箱(ドル箱)に排出
することができる。
そして、遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出するように配
設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置3
8(図4参照)によって遊技球が遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。遊技
球発射装置38は、遊技球発射ハンドル18と後述するセットハンドルと発射モーターな
どで構成されている。音出力口24は、内枠12の左右上端部位置に設けられたスピーカ
からの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は、図1に示すように、下皿1
5の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(
例えば前方側に向けて前回り)するように支持されている。
なお、下皿ユニット13はその大部分が内枠12と同様、ABS樹脂にて成形されてい
る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。特に、下皿1
5を形成する表面層と下皿15の奥方の前面パネル部分とを難燃性のABS樹脂にて成形
している。このため、この部分は燃えにくくなっている。
また、前面枠14は、図4に示すように、内枠12に対して開閉可能に取り付けられて
おり、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸
心にして前方側に開放できるようになっている。しかも前面枠14は内枠12の外側壁(
リブ)12B内に嵌まり込むようにして取り付けられている。
つまり、この前面枠14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12B内
に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠14との隙間から異
物(針状あるいは薄板状等のものであって、具体的には針金、ピアノ線、セルロイド板等
)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠14は、内
枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高
く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
一方、前面枠14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上
皿19(図1参照)が前面枠14と一体的に設けられている。この上皿19は、遊技球を
一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿であ
る。この上皿19も下皿15と同様、表面層が難燃性のABS樹脂にて成形される構成と
なっている。
図4に示すように、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されてお
り、樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓部孔21が形成されている。そして、樹脂
ベース20の後側には、図4及び図5に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図
5に示すように、遊技盤30は四角形状の合板よりなり、上部一方のコーナーが肩落ちさ
れており(後に述べる)、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態
で取着されている。
従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓部孔21を通じて内枠
12の前面側に露出した状態となっている(図4では遊技盤30のアウト口36が示され
ている)。そして、ここでは、遊技盤30の前記内枠12の外枠11に対する枢着部(パ
チンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にした枢着)に近いコー
ナー(隅)が、図5に示すように、略三角形状に角落ち(切り欠き)720されている。
次に、図5を用いて遊技盤30の構成を説明する。図5は遊技盤30の構成を示す正面
図である。遊技盤30の左右やや下方位置には、2組一対の一般入賞口31、31が階段
状に配置され、中央下方には、始動口33が配置されている。これら一般入賞口31、3
1および始動口33は、遊技領域から裏面へ向けて貫通する開口となっており、これらの
開口に対応して入賞装置が取り付けられている。即ち、此れらに対応した入球検出センサ
が、遊技盤30の背面に設けられており、これらのセンサは、図示しない電気配線を通じ
て後述する主制御基板(主制御装置)に接続されている。
そして、この一般入賞口31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記
各検出センサで検出され、この検出センサの出力に基づいて、上皿19(または下皿15
)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、後
述する抽選が開始されることになる。
尚、上記入賞感知センサにて各々検出された検出結果は、後述する主制御基板に取り込
まれ、該主制御基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払
出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が
実施される。
かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処
理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠
球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞
を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理
装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実
施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
また、遊技盤30の中央には液晶パネルを用いた装飾図柄表示装置42が配置されてお
り、その左右横側部には、スルーゲート34,34が配置されている。これらのスルーゲ
ートは、遊技球の通過によって、後述の始動口33の羽根物を開閉作動させる。その他に
、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31を備えた装飾部材35が設
けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に
入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出
路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を
適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有す
る風車が配設されている。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置38から発射された遊技球を遊技盤30上部へ
案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回
動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内され
るようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素
樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レ
ール51と外レール52とを有する。
なお、レールユニット50はフッ素樹脂を添加して成形されているので、遊技球の摩擦
抵抗を少なくできる。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、
一部(主に左側部)か内レール51に向かい合うようにして外レール52が形成されてい
る。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レ
ール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通
路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわ
ち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図5の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。
これにより、一旦、内レール51および外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上
部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるよ
うになっている。また、外レール52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図5
の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従
って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるよう
になっている。外レール52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく
、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯として
の摺動プレートが取着されている。
また、レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形
成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット
50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、そ
の状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に
対するレールユニット50の締結がなされるようになっている。
内レール51および外レール52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉
鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール51からレール
ユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を
逆流してくるファール球をファール球通路に導くための役目をなす。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されてい
る)等のシール(図5のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており
、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている
。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図7のS1,S2)を貼着する
ことで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レ
ール)により略円形状に区画形成されている。本実施形態では、遊技領域を、パチンコ機
10の正面から見て、内レール51および外レール52によって囲まれる領域のうち、内
外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。 従っ
て、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側
限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊
技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域の下
側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置
は外レール52によって特定される。
前記樹脂ベースにおいて、窓部孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置38
より発射された直後に遊技球を案内するための発射レールが取り付けられている。発射レ
ールは、その後方の金属板を介して樹脂ベースに取付固定されており、所定の発射角度(
打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル1
8の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レールに沿って斜め上方に打ち出さ
れ、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内
されるようになっている。
また、発射レールとレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間があ
り、この隙間より下方にファール球通路が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装
置38から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レー
ル内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路を介して下皿15に排出さ
れる。
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール52に沿って流れ、
外レール52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レー
ル内で暴れ、内レール51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球
は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路に誘導される、これにより
、ファール球の全てがファール球通路に確実に案内されるようになり、ファール球と次に
発射される遊技球との干渉が抑制される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠14側の球出
口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。また、遊
技球発射装置38には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が
発射される。
図4中の符号67は、上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球
が上皿19に排出される。この排出口67には、略水平方向の回転軸を軸心として略水平
状態と略垂直状態とに変位する開閉式のシャッタが取り付けられている、前面枠14を内
枠12から開放した状能(図4の状態)では、バネ等の付勢力によりシャッタが略水平状
態から略垂直状態となり、排出口67から遊技球がこぼれ落ちないようにこの排出口67
を閉鎖する。
また、前面枠14を閉鎖した状態では、当該前面枠14の裏面に設けられた球通路樋6
9(図4参照)によりシャッタが押し開けられて略水平状態になり、排出口67の方へ排
出された遊技球はもれなく球通路樋69を通って上皿19に排出されるようになる。従っ
て、本パチンコ機10においては、前面枠14の開放に際し払出通路内等の遊技球がパチ
ンコ機10外にこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
図4に示すように、内枠12の上側には、前面枠14が内枠12に対して開かれたこと
を検出する前面枠セット開検出スイッチ90が設けられている。前面枠14が開かれると
、前面枠セット開検出スイッチ90からホール内(パチンコ店内)用コンピュータヘ出力
されるようになっている。また、前面枠14が閉じられると、前面枠14の金属製の補強
板が、内枠12の一対の金具に接触するようになっており、前面枠14のアースが確保さ
れている。
ここで、前述した前面枠14について、図1乃至図4を参照しつつより詳細に説明する

前面枠14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形
状の窓部101が形成されている。詳しくは、ベース部材が窓部101を形成する開口を
備えており、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲して細化した
形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。
加えて、前面枠14には、その周囲(例えばコーナー部分)に、演出装置700の一つ
として、各種ランプ等の発光部が設けられている。これら発光部は、大当たり遊技状態時
や羽根開放時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御
され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には
、LED等の発光部を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部1
02の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光部を内蔵した中
央電飾部103が設けられている。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊
技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さ
らに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けら
れている。
その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105
と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ810、813(LED:後に言及)とが
設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面
や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓部107が設けられて
いる。この小窓部107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼
り付けられた証紙などを、小窓部107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ること
ができる。更に、遊技領域内にも、入賞口用等の電飾ランプ、LEDが存在するが、こう
した発光部も演出装置700の一部を構成する。
また、図1に示すように、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、
貸球操作部120には球貸しボタンと、返却ボタンと、度数表示部とが設けられている。
パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣
やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球
の貸出が行われる。球貸しボタンは、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて
貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出
球が上皿19に供給される。返却ボタンは、カードユニットに挿入されたカード等の返却
を求める際に操作される。
そして、度数表示部はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニッ
トを介さずに球貸し装置部から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆ
る現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾
りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ
機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
(パチンコ機の背面構成)
図6及び図7は、パチンコ機10の背面図と、セット板400を一部開いた斜視図であ
る。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10に
はその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下
左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに
、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)等が取り付けられている。
本実施形態では、各種制御基板を3つの制御基板にユニット化し、これら制御基板ユニ
ットを個別に内枠12または遊技盤30の裏面に装着するようにしている。ここでは便宜
上、これらのユニットを「第1制御基板ユニット201」、「第2制御基板ユニット20
2」および「第3制御基板ユニット203」と称することとする。この場合、第1制御基
板ユニット201および第2制御基板ユニット202として、主制御基板と音声ランプ制
御基板とがそれぞれ取付台に搭載してユニット化され、第3制御基板ユニット203とし
て、払出制御基板、発射制御基板および電源基板が、セット板400の第2パーツを構成
する排出通路盤にユニット化されている。
第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202および第3制御基板ユニッ
ト203は、ユニット単位で何ら工具等を用いずに着脱できるよう構成されており、さら
にこれに加え、一部に支軸部を設けて内枠12または遊技盤30の裏面に対して開閉でき
る構成となっている。かかる構成については後に詳述する。これは、各ユニット201、
202、203やその他構成が前後に重ねて配置されても、隠れた構成等を容易に確認す
ることを可能とするための工夫でもある。
図5に示す一般入賞口31、始動口33に入賞した遊技球は何れも前記裏枠セットの回
収通路を介して集合し、さらに排出通路盤の排出通路218を介してパチンコ機10外部
に排出される。なお、アウト口36(図5参照)も同様に排出通路に通じており、何れの
入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出さ
れる。
その他、図6に示すように、内枠12の背面構成において、遊技盤30の右下部には、
後述する払出機構部352より払い出される遊技球を上皿19、下皿15、または排出通
路の何れかに振り分けるための遊技球分配部が設けられている。
第1制御基板ユニット201は、遊技盤30の裏面側に配設され、略L字状をなす取付
台を有し、この取付台に主制御装置261が搭載されている。ここで、主制御装置261
は、主たる遊技の制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応
じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用
いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回
路等を含む主制御基板を具備しており、この主制御基板が透明樹脂材料等よりなる後述の
第1基板ケース201Aに収容された構成とされる。
第2制御基板ユニット202は、取付台座に音声ランプ制御装置が搭載された構成を有
し、装飾図柄表示装置42の裏面側を覆う位置に配置され、遊技盤30に取り付けられて
いる。音声ランプ制御装置は、音声ランプ基板を具備している。
第3制御基板ユニット203は、払出制御装置311、発射制御装置312、電源制御
装置313およびカードユニット接続基板314が含まれる。払出制御装置311、発射
制御装置312および電源制御装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その
他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311に
より、賞品球や貸出球の払出が制御される。
また、発射制御装置312により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い
発射モーターの制御が行われ、電源制御装置313により、各種制御装置等で要する所定
の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の
貸球操作部120(図1参照)および図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊
技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものであ
る。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出さ
れる現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源制御装置313およびカードユニ
ット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ケース315(この内側に位置する
もう一つの基板ケース),316,318にそれぞれ収容された構成とされ、セット板4
00の上部から側部にかけて配置された概略逆L字状をなす払出ユニットならびに下部に
配置された排出通路盤とともに、第3制御基板ユニット203を構成している。
図6に示すように、払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている
。例えば、払出モーター部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ
321が押下されると、払出モーターが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復
帰)が図られるようになっている。また、電源制御装置313にはRAM消去スイッチ3
23が設けられている。
そして、図4に示す通り、前記内枠12の外枠11に対する枢着部725に近い前記遊
技盤30のコーナーが、図5に示すように、略三角形状(遊技盤の中心側は円弧状)に角
落ち720されている。前記枢着部725は、図4に示すように、外枠11に固定のブラ
ケット726(上端部)(下端部は図外)に、内枠12に固定の取り付け金具を枢着する
ことで構成されている。
ここで、上述したエラー状態などの状態報知について図1及び図6に基づいて述べる。
[遊技球の払い出しに関するエラー報知]
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、
図1に示す右コーナーLED810が点灯し、図6に示すモニターLED811が消灯し
、状態表示812が「1」を点滅表示する。
(下受け皿満タン)
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、図6に示すモ
ニターLED811が消灯する。そして、状態表示812が「2」を点滅表示する。
(払出ユニット異常)
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示
すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED811が消灯し、状態表示
812が、「3」を点滅表示する。
[電源に関するエラー報知]
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図6に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒ
ューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしま
った状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
[その他のエラー報知]
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接
続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。
そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、図6に示すモニターLED816及びモ
ニターLED817が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示8
12が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態
表示812が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示
)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED818が消灯する(ただし、発射動作中は
点滅する)。
尚、図6において、819は、遊技機電源コードを示し、820は、電源スイッチを示
し、821は、外部接続アース線を示す。
次に、第1制御基板ユニット201について説明する。第1制御基板ユニット201に
は、主制御装置261が搭載され、該主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊
技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各
種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を
図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を収容してなるものである。
前記第1制御基板ユニット201は、第1制御基板ユニット201A、後述の開閉機構
410および連結取付台座部材430を含み、第1制御基板ユニット201Aは、第1制
御基板ユニット201の主要部をなす部材であり、図8乃至図16に示すように、外側ケ
ース70および内側ケース85を含む。この実施例では、外側ケース70が主制御装置2
61の制御基板80を収容する容積のある方であり、内側ケース85がその蓋体に相当す
る方である。
この第1制御基板ユニット201Aは、前記外側ケース70側に設けられる外側封印部
71と、前記内側ケース85側に設けられる内側封印部86と、その外側封印部71と内
側封印部86とを連結する封印部材87とを有し、その封印部材87によって前記外側封
印部71と内側封印部86とが連結されている場合に前記制御基板80を取り出すときに
は第1制御基板ユニット201Aを破壊するか或いは所定の部位を切断することを必要と
するものである。
前記外側ケース70の外側封印部71と内側ケース85の内側封印部86とは対を成す
もので、この実施例では、個別に使用することのできる4個の封印部(封印、開封の再使
用不可)から構成されており、それぞれを、封印部材87を用いて封印するよう構成され
たものであり、こうした封印構造は、公知に属するものと変わらないものであるから、こ
こでの詳細説明は省略する。
図8は、遊技球が流下する遊技領域を前面側に形成してある遊技盤30の裏面の斜視図
である。図9は、第1制御基板ユニット201Aを開閉機構410から取り外した状態を
示す。
上記開閉機構410は、第3部材としての回動連結のための軸411を備え、一端側、
即ち、コの字形に折り曲げられた一枚の支持板(約2mm厚の鋼板)からなる第1部材と
しての支持体412が、図16に示すようにそのコの字の底板部分で遊技盤30の裏面側
にネジで固定され、他端側は、その軸411を基点にして回動するように枢着された第2
部材としてのブラケット413で構成されている。前記軸411は、リベット構造であり
、その両端部を変形させることよって容易に抜き取り出来ないようにされている。
前記第1部材としての支持体412のコの字の底板部分にはネジ孔が設けられ、図16
に示すように、遊技盤30の裏面と球集合板460(入賞装置に入球した遊技球を受けて
下方へ誘導する排出通路が形成されているもの)との間でネジ固定され、球集合板460
の開口部461(又は切り欠き部)を介して遊技機の裏面側に向かう方向に突出する。そ
して、このブラケット413は、板状体で構成されて第1係合部414(後述の連結取付
台座部材430に対する)に構成され、その第1係合部414には、図17に示す切り欠
き係合部415が形成されている。この切り欠き係合部415は、切り欠き部分の両側の
先端部が互いに対向する方向に鉤状に突出し、全体として概略C字形状となるように形成
されている。
上記構造とすることにより、球集合板460を遊技盤30に取り付けた後は支持体41
2が外側から取り外せない状態となるので、例えば後述する第1制御基板ユニット201
Aを不正に取り外したりすることがより困難となる。
上記球集合板460については、その外周部の複数個所を遊技盤30の裏面に対して固
定するが、そのうちの少なくとも一つが固定解除できないように、破断ネジ等でするか、
ビス留めしたあと、ビス頭部を覆うキャップを取り付けるようにする等して、球集合板4
60が遊技盤30から容易に外されるのを防止する構造としてもよい。
破断ネジは、螺合させて締結(本締め)するのに必要な程度のトルクで回転させて締結
した後、さらに大きい所定の高トルクで回転させると破断する破断部を備えるネジであり
、具体的には例えば図15に示す破断ネジKのように、頭部K10および軸部K20で構
成され、頭部K10が、外側頭部K11および内側頭部K12が軸方向に並置するように
形成された構成を有し、外側頭部K11と内側頭部K12との間に、くびれるようにテー
パ状に細径化した形状を有する破断部K13が設けられたものとなっている。使用時には
、ドライバを外側頭部K11の溝に嵌合し必要なトルクで回転させて軸部K20を締結対
象部材のネジ孔に螺入し本締めした後、外側頭部K11をさらに高トルクで回転させると
破断部K13で破断して外側頭部K11が離脱し、以降はドライバにより破断ネジKを回
転させることができずその取り外しが不可能となる。
上記切り欠き係合部415は、後述の第2係合部433とでもって、第1係合部414
の抜け出し防止の規制機構440を構成する。前記ブラケット413(約2mm厚の鋼板
)には、図17に示すように、前記支持体412に枢支連結される一枚の支持板からなる
支持部413Aが形成されており、その支持部413Aは、ブラケット本体部から直角に
折り曲げられて側面視で門型に形成されている。
尚、前記第1制御基板ユニット201Aは、既述の通り、外側封印部71を備える外側
ケース70と内側封印部86を備える内側ケース85を有し、主に外側ケース70の内部
に遊技を制御する制御基板を収容する構成のものである。
次に、図9乃至図19に基づいて、連結取付台座部材430について述べる。
この連結取付台座部材430は、前記開閉機構410と前記第1制御基板ユニット20
1Aとにそれぞれ連結されるものであり、言わば従来から用いられていた基板ケースを取
り付けるための取付台座に相当するものであって、合成樹脂で成型されており、ここでは
、幅は、前記第1制御基板ユニット201Aの幅と実質的に同じ幅(約150mm)で、
長さが約48mm(第1制御基板ユニット201Aの長手方向に向かう長さ)、厚みが1
3mm、肉厚は、2mmのものであり、第1制御基板ユニット201Aの内側ケース85
の側面に接当する側が開放され、リブが多数設けられ、破断ネジ439を収容する収容部
431が、ここでは3個形成されており、そこに破断ネジ439がそれぞれ1本づつセッ
トされるようになっているが、周壁、リブの端面は同じレベルに形成され、内側ケース8
5の側面に密着接当可能にされており、反対側の側面(遊技盤30側)は、平坦に形成さ
れている。
前記第1制御基板ユニット201Aのうち、前記連結取付台座部材430と連結封止さ
れる部位である第1取付台座封止部450が、その内側ケース85の端部に設けられてお
り、ここでは該第1制御基板ユニット201Aの幅方向に、所定の間隔を隔てて4個突設
されている。この第1取付台座封止部450は、外側ケース70の外側封印部71と内側
ケース85の内側封印部86との位置と平面視で位相がずれるように変位して配置されて
おり
、従って、第1制御基板ユニット201Aを背面から(遊技機の背面から)見たときに、
前記外側封印部71と内側封印部86に重なることなく、視認できる状態にある。 即ち
、前記外側封印部71と内側封印部86の位置する側に前記第1取付台座封止部450が
配置され、且つ、前記第1制御基板ユニット201Aの背面視(正面)において、前記第
1取付台座封止部450が見えるように前記外側および内側封印部71、86と平面位相
をずらせて配置されているのである。
そして、前記連結取付台座部材430には、前記第1制御基板ユニット201Aの前記
第1取付台座封止部450と連結封止される部位である第2取付台座封止部432が、こ
こでは、4個が、前記4個の第1取付台座封止部450と対応する位置に突設されている
。この1個の第2取付台座封止部432の構造は、この連結取付台座部材430の本体に
繋がるリブに、有底のネジ止め凹部を有する突起体が一体成型されており、そのリブの底
面と有底板分の底面は面一で、且つ、前記収容部431のリブ及び周壁のレベルと面一と
されている。
そして、前記第1、及び第2取付台座封止部450、432は、破断ネジを用いて連結
封止される。
前記連結取付台座部材430の内部に、前記開閉機構410の前記第1係合部414と
係合する部位である第2係合部433が設けられる。この第2係合部433は、この実施
例では、後述する第1被覆部材430Aとは別体成型の第2被覆部材430Bに取り付け
られる。勿論、別体の第2被覆部材430Bが存在せず、第2係合部433が連結取付台
座部材430の樹脂成型時に埋め込まれたり、或いは、それ自体の弾性変形を利用して、
連結取付台座部材430に形成された挿入部434の内部に挿入設置されるように構成さ
れてもよいものである。
前記第2係合部433は、ここでは、弾性を備えた一枚の薄い板体(鋼板)を折曲成形
して構成されている。即ち、概略縦長の長方形の板体の一方長辺に沿って延びる帯状部を
直角に折曲し、さらにこの帯状部の両端部を内側方向(板体の他方長辺側方向)へ90度
未満の小角度(例えば20〜60度程度)だけ折曲して弾性係合爪を形成した構成となっ
ている。一方、前記第1係合部414は、金属製の平板状体で構成され、そこに切り欠き
係合部415が形成され、該切り欠き係合突片部415に前記第2係合部433の係合爪
を係合させることによって、抜け出し防止の規制機構440Dが構成されている。そして
、前記開閉機構410の前記第1係合部414を挿入して前記連結台座部材430の内部
の前記第2係合部433に係合させるために前記連結台座部材430に、挿入部434が
形成されている。
このように、前記規制機構440Dは、前記第1係合部414と前記第2係合部433
との係合において、前記開閉機構410の第1係合部414が前記挿入部434に挿入さ
れて前記第2係合部433と係合されたあとにその挿入方向とは逆の抜き出す方向への移
動を規制するものである。
なお図10には、図示を明確化するため、第1係合部414を前記挿入部434に挿入
した状態で、第2部材すなわちブラケット413ごと第1制御基板ユニット201Aが球
集合板460から分離した状態が示されているが、実際のパチンコ機10においては、ブ
ラケット413は第1制御基板ユニット201A側(連結取付台座部材430)よりも先
に、球集合板460側(第1部材すなわち支持体412)に取り付けられた構造となって
いる。
ここで、更に、前記連結取付台座部材430について詳述する。前記第2係合部433
を被覆するべく前記連結取付台座部材430には、第1被覆部材430Aと第2被覆部材
430Bが備えられている。第1被覆部材430Aが前記連結取付台座部材430に一体
形成されたもので、第2被覆部材430Bは、前記連結取付台座部材430に組み合わせ
るよう別体構成とされ、且つ、その少なくとも一方、ここでは第1被覆部材430Aに凹
面が形成され、他方、即ち、第2被覆部材430Bに対向するよう組み合わせることで前
記第1係合部を挿入するための前記挿入部434を形成している。具体的には、前記挿入
部434は、その入口が、入口側から内部に向かって幅狭となるようにテーパ状に形成さ
れ、且つ、挿入方向に沿って複数、ここでは4本の案内リブが形成されている。
そして、この第2被覆部材430Bに、前記第2係合部433が設けられるが、その第
2係合部433の薄板を、第2被覆部材430Bに形成した係止突片430Cに、その入
口の側からスライド挿入して係止させ、且つ、ネジ止めされる。
前記第2被覆部材430Bは、前記第1被覆部材430Aよりも小さく構成され、前記
連結取付台座部材430と前記第1制御基板ユニット201Aとが連結した状態において
は、前記第2被覆部材430Bの取り外し方向側に前記第1制御基板ユニット201Aが
位置された状態となり、前記第1制御基板ユニット201Aと前記第1被覆部材430A
とにより被覆された状態となるように構成されているものである。
また、前記連結取付台座部材430は、前記第1制御基板ユニット201Aよりも小さ
く構成され、前記第1制御基板ユニット201Aのうち、基板裏面側で一端側に寄せて連
結されるように構成されているものである。
更に、上述した通り、前記第1及び第2被覆部材430A、430Bを透明樹脂により
成型し、これらに被覆される第2係合部433を金属製の係合部材により構成してある。
前記第1制御基板ユニット201Aの側面に、係止リブ420、420、420が前記
連結取付台座部材430の略周部に沿って配置されて突出するように備えられ、該係止リ
ブ420、420、420に所定の方向、即ち、第1制御基板ユニット201Aの裏面に
沿って第1、第2取付台座封止部や第1連結部の位置する側から第1制御基板ユニット2
01Aの中央側に向けてスライド移動させることによって、係合するリブ係合部435が
前記連結取付台座部材430の側部に設けられると共にその一つの係止リブ420が、前
記連結取付台座部材430の収容部431の周壁の内側に形成されたリブ係合部436に
係合するように設けられている。
前述の別体構成の前記第2被覆部材430Bの両側部にカム面を備えた係合片430D
、430Dが突設され、前記連結取付台座部材430の内部に前記係合片430D、43
0Dに係合する門型の係合部430E、430Eがそれぞれ設けられ、前記第2被覆部材
430Bを前記連結取付台座部材430に対して押し付けることで前記カム面作用により
前記係合部430D、430Dの素材の弾性変形を利用して門型の係合部430E、43
0Eへの係合が行われるように構成されている。
本実施形態のパチンコ機10においては、遊技機に取り付けられた第1制御基板ユニッ
ト201が遊技盤30の裏面に対して開閉することにより、遊技盤裏面の設置物に対して
の検査、メンテナンスが容易に行い得るのである。
そして、封印部により封印されることにより、制御基板に対して不正な改変を行ったり
、不正品に交換されることを防止でき、また、第1、第2取付台座封止部450、432
により連結封止することによって、第1制御基板ユニット201を不正品に交換されるこ
とを防止できる。
更に、連結取付台座部材430に対して開閉機構410を簡単な操作により装着できる
ので、作業性が向上するのであり、そして、第1係合部414と第2係合部433とを一
度係合させるとその解除が規制機構440Dによって規制され、係合部分は被覆されてい
るので、連結状態の第1制御基板ユニット201Aおよび開閉機構410、即ち第1制御
基板ユニット201ごと不正に持ち去ることを防止できるのである。
次に、第1被覆部材430Aが前記連結取付台座部材430に一体形成されるのに対し
、第2被覆部材430Bが前記連結取付台座部材430に組み合わせるよう別体構成とさ
れることで、第2係合部433を被覆することを行い得ながら、第2係合部433を第2
被覆部材430Bに備えておいて、これを後に組み合わせるという作業で、この、第2係
合部433を前記連結取付台座部材430の内部に備えることができる。
また、前記連結取付台座部材430と前記第1制御基板ユニット201Aとが連結した
状態においては、第2被覆部材430Bが前記第1制御基板ユニット201Aの側に位置
して、前記第1被覆部材430Aとで挟まれた状態となって第2係合部433の被覆が行
われ、その被覆が容易に外れない。
更に、連結取付台座部材430は、前記第1制御基板ユニット201Aよりも小さく構
成され、前記第1制御基板ユニット201Aのうち、基板裏面側で一端側に寄せて連結さ
れる構成であるので、従来のような基板ケースと同等の大型の取付台座を必要とすること
がない状態で、その第1制御基板ユニット201Aの開閉を行い得るのである。
更に、前記第1及び第2被覆部材430A、430Bを透明樹脂により成型し、これら
に被覆される第2係合部433を金属製の係合部材により構成してあることで、第1係合
部414と第2係合部433の係合状態が確実におこなわれているかどうか外部から視認
でき、また、強固な係合がされていることが視認されることで、安易な取り外しが行われ
ないようにすることができる。
また、前記第2係合部433を板金で構成してその一部を変形させることで第1係合部
414に対する係合を行う構成であるので、極めて構造が簡単であり、同時に、係合状態
の解除が容易に行われないものである。
更に、挿入部434の入口をテーパ状として、且つ、案内リブを設けることで、第1係
合部414の挿入を容易にすることができると共に内部への侵入がガイドされてスムース
に行い得るのである。
また、外側ケース70の前記外側封印部71と内側ケース85の内側封印部86の位置
する側に前記第1取付台座封止部450及び第2取付台座封止部432が配置されるもの
の、前記第1、及び第2取付台座封止部450、432が見えるように前記外側および内
側封印部と平面位相をずらせて配置されていることで、前記第1、及び第2取付台座封止
部450、432が前記第1制御基板ユニット201Aの背面視(正面)において、視認
可能となり、前記第1、及び第2取付台座封止部450、432が不正に解除されている
かどうか容易に分かるのである。
また、第1制御基板ユニット201Aの側面に、係止リブ420を突出するように設け
、前記連結取付台座部材430を係止させて位置決めすることができ、その後の前記第1
取付台座封止部450及び第2取付台座封止部432の連結が行い易いのである。
更に、前記第2被覆部材430Bを連結取付台座部材430に取り付けるに、第2被覆
部材430Bのカム面を備えた係合片430Dと、連結取付台座部材430の前記係合片
430Dに係合する係合部430Eの存在によって、第2被覆部材430Bを連結取付台
座部材430に向けて押圧するだけで、素材の弾性変形でもって係合が行われることにな
り、簡単に組み付けができる。
また、連結取付台座部材430に、破断ネジ439を収容する収容部431を設けるこ
とで、第1制御基板ユニット201Aの定期検査等で封止を解いた後に、そこから破断ネ
ジ439をとり出して、再び新たな第1取付台座封止部450と第2取付台座封止部43
2との封止を行うことができる。
(開閉機構の一部変形例)
上記開閉機構410の他端側である第2部材、第1、第2取付台座封止部450,43
2を、破断ネジで連結させてもよい。
また、第1取付台座封止部450に形成された切断部450A(図9他参照)を切断し
て、破断ネジは第2取付台座封止部及び第2部材に残すようにすれば連結封止を解除でき
る。 更に、別の変形例として、第1、第2連結部の両方に切断部を形成し、破断ネジを
第2部材に残すようにしてもよい。
また、この例では、第1係合部414を構成する金属製の平板状体を方形状に打ち抜い
て開口係合部417が形成されており、該開口係合部417に前記第2係合部433の舌
片433dの係合爪を係合させることによって、抜け出し防止の規制機構440Dが構成
されている。
遊技盤30の裏面と第1制御基板ユニット201との間には、カバー部材501が介装
されている。図14及び図16に示すように、遊技盤30の裏面には球集合板460が設
けられ、第1制御基板ユニット201はこの球集合板460に外側から取り付けられる構
成となっているが、該球集合板460と第1制御基板ユニット201との間には、若干の
間隙が形成されている。パチンコ機10の機種によっては、遊技盤30の裏面の設計に応
じて、当該部位の寸法(奥行)が異なる。このため、この寸法の変動に対応できるように
、球集合板460と第1制御基板ユニット201との間には、若干の余裕、すなわち間隙
が形成されているのである。前記カバー部材501は、この球集合板460と第1制御基
板ユニット201との間の間隙を補填するためのものであり、当該間隙にほぼ対応した寸
法を有するものとなっている。
上記カバー部材501を設けた主たる目的は、球集合板460の裏面に設けられた種々
の電気部品、例えば、遊技盤30の表面に設けられた電飾用の基板等の電気部品、配線な
どを保護することになる。即ち、この球集合板460の裏面に露出された状態に配置され
ているものであるから、裏面側からアタック(多の部品の組み付け時、或いは基板ケース
の開閉時)に際して、破損、破断が生じる虞がある。
この他に、球集合板460の裏面中央には、中継基板470、これにつながるコネクタ
、配線が設けられている。ここでは、中継基板470は、表裏2段配置に構成されており
、裏面側(外側)では、第1制御基板ユニット201からの入力を、大入賞口作動のため
の中継とし、また一部の電飾に中継し、また、入球を検知するセンサーの出力を中継して
いる。同様に、内側の中継基板については、電飾等の中継を行う。
また、球集合板460の裏面に露出されている基板としては、大当たりに際して開く大
入賞口装置471(図5参照)のための制御(ソレノイド、センサー)を行う中継基板4
73がある。これらの中継基板470、中継基板473については、この実施例では、前
記カバー部材501の被覆対象外となっている。即ち、これらの中継基板470、中継基
板473を覆いから外すように、即ち、その中継基板470に対しては、このカバー部材
501の一部を凹ませた形状とし、その中継基板473については、中抜き形状(窓)と
して、そのカバー部材501の形状が採られている。
上記カバー部材501は、球集合板460に対向する面が開放された概略横長で中空体
(箱形)に形成され、その上端部にはほぼ矩形状の切欠部511が形成されている。この
切欠部511は、球集合板460と第1制御基板ユニット201とを電気的に接続するス
ペースを確保するためのものである。
上記カバー部材501の内部には、図14に示すように、複数のリブ512が形成され
ている。このリブ512は、カバー部材501の補強の機能だけでなく、該カバー部材5
01の内部に不正基板を設置し得るスペースが形成されないようにするという機能も奏す
るものである。また、このリブ512は、球集合板460側に設けた電気部品等に接当し
ないように区画配置されると共にその高さが部分的に変えられている(リブの外縁面が同
じレベルではない)。
上記カバー部材501は透明樹脂よりなるものであり、これにより、内部での不正行為
の有無等が外側から容易に視認することができ、したがって不正をより効果的に防止し得
るようになっている。
上記カバー部材501の一方端部には、上下1対の板状のブラケット513が突設され
ている。該ブラケット513の先端部には孔または切欠が形成されており、一方、前記球
集合板460における前記開閉機構410形成側端部とは反対側の端部(図14および図
16では右側端部)には、上下1対の軸462がそれぞれ上方に突出するように設けられ
ており、この軸462に前記カバー部材501のブラケット513が挿通されている。こ
れにより、上記カバー部材501は一方端部で軸462を中心として水平面上で回動可能
に軸支され開閉可能となっている。即ち、該カバー部材501の開閉軸線はパチンコ機1
0の背面からみて前記開閉機構410形成側端部の反対側(図14および図16の右側)
で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にしてカバー部材501が後
方側に十分に開放できるようになっている。
前記第1制御基板ユニット201Aは、図13に示すように開閉機構410により該開
閉機構410形成側端部(図13では左側端部)で回動させて一方側へ(図13では左方
に)開放し得るようになっているが、上記のようなカバー部材501の支持構造とするこ
とにより、該カバー部材501は図14に示すように第1制御基板ユニット201Aとは
逆方向に(図14では右方に)開放し得るようになっている。すなわち、該カバー部材5
01と第1制御基板ユニット201Aとが、左右逆方向に開閉し得る構造、さらに具体的
にいえば、左右から折り重ねるようにして閉じ得るとともに、その閉じた状態からそれぞ
れ左右に開放し得る構造となっている。
上記カバー部材501の自由端部側(図9及び図11では左端部側)およびこれに対応
する球集合板460上の位置には、カバー部材501と球集合板460とを封止するため
の封止手段が設けられている。この封止手段は、第1封止部520Aと第2封止部520
Bとを有している。この第1封止部520Aおよび第2封止部520Bについて以下順次
説明する。
図21に示すように、第1封止部520Aは、球集合板460に遊技盤30側から挿通
されてカバー部材501を球集合板460に固定する固定手段であるネジ519と、球集
合板460の遊技盤30側に設けられネジ519が挿通される孔を底板に有する凹部46
5と、カバー部材501に設けられネジ519が挿入され固定される挿入部514と、ネ
ジ519による固定状態を解除するために挿入部514に設けられた切断部514Aとか
ら構成されている。
カバー部材501の自由端において球集合板460に当接する上下2箇所のコーナー部
からは、それぞれ、上下1組の方形状の延出片が、互いに平行となるように、水平に平伏
した状態で、カバー部材501の長さ方向に沿って延出し、上下1組の延出片のうち内側
に位置する延出片の先端部が外方に屈曲して外側の延出片に向かって延び、これら上下の
延出片の先端部分が、カバー部材501の奥行方向に沿って延びる円筒状部を支持するよ
うな形状となるように、カバー部材501のコーナー部が成形されている。上記円筒状部
の内部にはネジ溝が形成されてネジ519が螺入し得るようになっており、この円筒状部
が挿入部514となっている。また、上記上下1組の方形状の延出片は、ネジ519によ
る固定状態を保持するのに十分な強度を有するとともに、ニッパ等の適宜手段により容易
に切断し得る肉厚を有するものとなっており、この延出片が切断部514Aとなっている
一方、球集合板460において上記カバー部材501の上下のコーナー部に対応する位
置にはそれぞれ、凹部465が設けられている。下側の凹部465は、球集合板460の
取付面(遊技盤30側面)から円形の平面形状をなして陥入し、その底板にはネジ挿通孔
が穿設された構成となっている。上側の凹部465は、球集合板460の取付面(遊技盤
30側面)から、下側の一隅を部分円状に角落ちさせた概略方形状の平面形状をなして陥
入し、その底板にはネジ挿通孔が穿設された構成となっている。上下の凹部465のネジ
挿通孔にはそれぞれ、遊技盤30側からネジ519が挿通され、該ネジ519の頭部が凹
部465内に収容されるとともに、軸部が前記カバー部材501の挿入部514に螺合し
、これによりカバー部材501の自由端部が球集合板460に固定されるようになってい
る。
球集合板460が遊技盤30に取り付けられた状態では、球集合板460の凹部465
がネジ519のネジ頭を収容して遊技盤30により閉塞された状態、すなわちネジ519
のネジ頭が球集合板460と遊技盤30との間に挟まれた状態となるため、外部からネジ
519を取り外すことが不可能であり、これにより、カバー部材501と球集合板460
とが封止されるようになっている。一方、たとえば球集合板460の裏側の点検などを目
的としてカバー部材501を開放する場合には、前記切断部514Aを切断することによ
り、カバー部材501と球集合板460との封止状態を外側から(パチンコ機10の背面
側から)、痕跡を残しながら解除することができる。
なお、固定手段として、ネジにかえてナイラッチ等を用いるようにしてもよい。ナイラ
ッチは、頭部から延出する軸部の先端部が径方向に拡張するように成形されたナイロン製
の締結具であり、締結対象の部材に設けた孔部に押し込んで弾性的に係合させることによ
り当該部材を締結するものである。
第2封止部520Bは、カバー部材501に背面側から挿通されてカバー部材501を
球集合板460に固定する破断ネジ522と、カバー部材501に設けられ破断ネジ52
2が挿通される孔を底板に有する破断ネジ挿通部515、516と、球集合板460に設
けられ破断ネジ522が螺入される螺入部463、464と、破断ネジ522による固定
状態を解除するために破断ネジ挿通部515、516に設けられた切断部515A、51
6Aとから構成されている。
カバー部材501の自由端は、高さ方向における中段をなす帯域部分が内側に陥入して
、正面視概略コ字状の形状を有しており、その陥入部分の底板から、高さ方向に長く延び
る概略直方体状の基台部515Bが外側(カバー部材501の自由端側)に突出し、さら
に該基台部515Bの外側端面から、破断ネジ挿通部515が外側に突出した形状となっ
ている。基台部515Bの外側端面の上端部および下端部からは、それぞれ、上下1組の
方形状の延出片が、互いに平行となるように、水平に平伏した状態で、カバー部材501
の長さ方向に沿って延出し、上下の延出片の先端部同士がたがいに近接し合う方向に円弧
状に湾曲するように延びて接合し、正面視半円状の周壁部515Cが形成されている。こ
の周壁部515Cを含む上下の延出片は全体として正面視U字状に形成され、その先端部
分の内側における奥行方向中央付近には、奥行方向に対し垂直となるように、即ち、例え
ば遊技盤30の裏面に対し平行となるように、底壁515Dが設けられ、該底壁515D
にはネジ挿通孔(図示せず)が穿設されている。
上記周壁部515Cを含む上下の延出片および底壁515Dにより、破断ネジ挿通部5
15が構成されている。上記上下の延出片は、前記第1封止部520Aの切断部514A
と同様に、十分な強度を有するとともに容易に切断し得る肉厚を有するものとなっており
、また、前記底壁515Dは上下の延出片の先端部の間の空間のみを閉塞しこれより内側
の脚部(立ち上がり部)の間の空間は閉塞しないように設けられていて、この脚部は奥行
方向に貫通する形状となっている。このように構成されることにより、上記上下の延出片
の脚部が第2封止部520Bの切断部515Aとなっている。
一方、図16に示すように、球集合板460において上記上下の破断ネジ挿通部515
に対応する位置にはそれぞれ、螺入部463が設けられている。上下の螺入部463は、
球集合板460における前記支持体412挿通用の上下の開口部461の間の位置から、
背面側(カバー部材501側)へ延出する円筒状に形成され、その内部にはネジ溝が設け
られて破断ネジ522が螺入され得るようになっている。
図21に示すように、カバー部材501を閉じて球集合板460に当接させた状態では
、破断ネジ挿通部515の周壁部515Cの球集合板460側端縁も球集合板460に当
接し、螺入部463の全体が該周壁部515Cにより包囲されるようになっている。この
状態で、破断ネジ522が破断ネジ挿通部515に背面側(カバー部材501側)から挿
通されて螺入部463に螺入され、これによりカバー部材501が球集合板460に固定
される。破断ネジ522は所定の高トルクで回転させることにより外側頭部522Aと内
側頭部522Bとの間で破断して外側頭部522Aが分離し、内側頭部522Bが破断ネ
ジ挿通部515の内部に収容された状態で残留する。この状態では、ドライバによって破
断ネジ522を回転させることはできず、しかも内側頭部522Bは破断ネジ挿通部51
5の周壁部515Cで包囲されているため、痕跡を残さずに破断ネジ522を取り除くこ
とは不可能である。これにより、カバー部材501と球集合板460とが封止された状態
となる。一方、前記切断部515Aを切断することにより、カバー部材501と球集合板
460との封止状態を痕跡を残しながら解除することができる。
カバー部材501の自由端は、前記したように中段をなす帯域部分が内側に陥入した正
面視概略コ字状の形状を有しているが、その陥入部分を挟む上段および下段の突出部分の
先端面には、それぞれ前記第1封止部520Aが設けられている。さらに、下段の突出部
分の先端面において、第1封止部520Aの上方の位置に、破断ネジ挿通部516が設け
られている。この破断ネジ挿通部516は、前記陥入部分の底板に設けられた破断ネジ挿
通部515とほぼ同様の上下の延出片(周壁部を含む)および底壁を有する構成となって
いる。
また、図16に示すように、球集合板460において上記カバー部材501の下段の突
出部分に設けられた破断ネジ挿通部516に対応する位置には螺入部464が設けられて
おり、この螺入部464は前記螺入部463と同様に、背面側(カバー部材501側)へ
延出する円筒状に形成され、その内部にはネジ溝が設けられて破断ネジ522が螺入され
得るようになっている。本実施形態に示す第2封止部520Bは、カバー部材501の陥
入部分の底板に設けられた上下の破断ネジ挿通部515および突出部分に設けられた破断
ネジ挿通部516と、これら破断ネジ挿通部515、516にそれぞれ対応するように球
集合板460に設けられた螺入部463、464と、破断ネジ挿通部515、516のそ
れぞれに設けられた切断部515A、516Aと、破断ネジ522とで構成され、高さ方
向に並ぶ3点でカバー部材501と球集合板460との封止がなされ得るようになってい
る。
上記カバー部材501の陥入部分の底板に設けられた上下の破断ネジ挿通部515は、
図9および図11に示すように、前記開閉機構410におけるブラケット413の上下の
支持部413Aの間に挟持されるような位置に形成され、これら支持部413Aの間のス
ペースをほぼ閉塞し、第1制御基板ユニット201Aを枢着する軸411であるリベット
の頭部に近接している。
図9乃至図11ならびに図22に示すように、上記カバー部材501の外側面(第1制
御基板ユニット201A側面)における固定端部(図9、図11及び図22では右側端部
)には、先端に係止爪が形成された矩形状の係止片517が後方に(第1制御基板ユニッ
ト201A側に)突出するように配設され、一方、第1制御基板ユニット201Aの内側
ケース85の自由端部には、矩形状の突起部851が側方に(図22では右方に)突出す
るように配設されており、図23に示すように該係止片517が突起部851に弾性的に
係止し得るようになっている。この係止片517は、カバー部材501に一体成型されて
いる。
また、上記カバー部材501の外側面における自由端部には、図11に示すように、矩
形状凹部518が形成されている。この矩形状凹部518は、前記連結取付台座部材43
0の長さ(約48mm)および厚み(約13mm)にそれぞれほぼ等しい長さ(カバー部
材501の長手方向に沿った長さ)および深さを有し、図9に示すように、内部に連結取
付台座部材430をほぼ隙間なく収容することができ、収容状態で該連結取付台座部材4
30の外側面(開放側面)とカバー部材501の外側面とが面一となるようになっている
。これにより、第1制御基板ユニット201Aとの間にできる限り間隙が形成されないよ
うになっている。
また、上記図25に示す例では、カバー部材501内の壁面に、第2封止部520B用
の破断ネジ522を収容する破断ネジ収容部521が、ここでは3個形成されており、そ
こに破断ネジ522がそれぞれ1本づつセットされるようになっている。これにより、カ
バー部材501の封止を解除して開放するごとに、破断ネジを1本ずつ取り出し第2封止
部520Bの3箇所の破断ネジ挿通部515、516に挿通・螺合して次の封止を行うよ
うにすることができ、未使用の破断ネジ522は封止した状態のカバー部材501の内部
に確実に保持しておくことができる。この破断ネジ収容部521は、例えば、1本の破断
ネジのみを収容する構成としてもよく、この場合にも、破断ネジを未使用の段階ではカバ
ー部材の内部に保持しておくことができる。
また、上記パチンコ機10においては、カバー部材501の一方端部およびこれに対応
する球集合板460の位置に、第1および第2封止部520A、520Bで構成される封
止手段を設けた構造としていたが、これと同様のまたは異なる封止手段を他方端部にも設
け、これにより、カバー部材501の両端部を封止した状態で固定する構造とするように
してもよい。この場合、前記カバー部材501の開閉構造(回動可能に軸支した構造)を
設けた端部にさらに封止手段を設けるようにしてもよいが、両端部が封止手段により固定
されるため、開閉構造は省略することができる。
上記パチンコ機10においては、遊技盤30の裏面の球集合板460の裏面を覆うよう
にカバー部材501が設けられていることにより、球集合板460の裏面に配置された中
継基板、配線等の電気部品を保護することができ、他の電気部品の組み付け、或いは外部
からの他物の接触による電気部品の破損、断線が防止できるのである。 即ち、パチンコ
機10の組立てにおいては、例えば、球集合板460に中継基板、LED基板、スイッチ
、配線等の電気部品を取り付け、この球集合板460にカバー部材501を取り付けてこ
れらをユニットとして構成し、このユニットを遊技盤30に取り付け、この後第1制御基
板ユニット201を取り付けるという工程にすると、作業性が良好となるが、このような
場合に、電気部品も少なくとも一部がカバー部材501で覆われるようにすることで、電
気部品がカバー部材501によって保護され、取り付け作業時に電気部品が破損されるこ
とが防止される。
又、遊技盤30の裏面と第1制御基板ユニット201との間の間隙が補填され、これに
よって、不正行為を行い得るようなスペースが形成されないようになっている。
さらに、このカバー部材501が封止手段520により封止した状態で固定されている
ことにより、不正に取り外すことが困難となっており、もしこの封止が不正に破られたと
しても、痕跡が残るため、封止が破られたことが一目瞭然であり、これにより不正行為が
容易に発覚する。
さらに、封止手段が第1封止部520Aと第2封止部520Bとを有し、第1封止部5
20Aが、球集合板460に遊技盤30側から挿通されてカバー部材501を球集合板4
60に固定する固定手段であるネジ519と、球集合板460の遊技盤30側に設けられ
ネジ519が挿通される孔を底板に有する凹部465と、カバー部材501に設けられネ
ジ519が挿入され固定される挿入部514と、ネジ519による固定状態を解除するた
めに挿入部514に設けられた切断部514Aとから構成されているため、球集合板46
0が遊技盤30に取り付けられた状態では外部からネジ519を取り外すことが不可能で
あり、これにより、カバー部材501が封止した状態で固定され、これを痕跡を残すこと
なく不正に取り外そうとすると球集合板460を遊技盤30から取り外すことが必要とな
り、したがって不正行為を行うことが困難となっている。一方、たとえば球集合板460
の裏側の点検などを目的としてカバー部材501を開放する場合に、切断部514Aを切
断することによって痕跡を残しながらカバー部材501の封止状態を解除することができ
る。また、球集合板460が遊技盤30に取り付けられていない状態ではカバー部材50
1を自在に開放し得るため、作業性が良好である。
さらに、第2封止部520Bが、カバー部材501に背面側から挿通されてカバー部材
501を球集合板460に固定する破断ネジ522と、カバー部材501に設けられ破断
ネジ522が挿通される孔を底板に有する破断ネジ挿通部515、516と、球集合板4
60に設けられ破断ネジ522が螺入される螺入部463、464と、破断ネジ522に
よる固定状態を解除するために破断ネジ挿通部515、516に設けられた切断部515
A、516Aとから構成されているため、カバー部材501を破断ネジ522により球集
合板460に外側から固定することができ、これにより、容易にカバー部材501を封止
した状態で固定することができる。このとき、前記球集合板460が遊技盤30に取り付
けられた状態であっても、カバー部材501を破断ネジ522により球集合板460に外
側から封止・固定することができるので、たとえば前記第1封止部520Aによる封止状
態を解除した後に、第2封止部520Bによって再度カバー部材501と球集合板460
とを封止することができる。一方、たとえば球集合板460の裏側の点検などを目的とし
てカバー部材501を開放する場合には、切断部515A、516Aを切断することによ
って痕跡を残しながらカバー部材501の封止状態を解除することができる。
さらに、第1制御基板ユニット201の一方端部が軸411により回動可能に枢着され
、破断ネジ挿通部515が、第1制御基板ユニット201を枢着する軸411に近接して
いることにより、第1制御基板ユニット201を枢着部分から不正に取り外そうとしても
、破断ネジ挿通部515が障害となって枢着部分を取り外すことが困難となっており、ま
たカバー部材501は封止した状態で固定されているため、破断ネジ挿通部515を取り
除こうとしても痕跡を残さずにこれを取り除くことは困難となっている。したがって不正
行為がさらに効果的に防止される。
さらに、カバー部材501の内部に、第2封止部520B用の破断ネジ522を1本ま
たはそれ以上収容する破断ネジ収容部521が配設されていることにより、破断ネジ収容
部521に破断ネジ522を収容しておくようにすれば、カバー部材501の封止を解除
して開放するごとに、破断ネジ522を1本ずつ取り出して次の封止を第2封止部520
Bで行うようにすることができ、未使用の破断ネジ522がある段階ではこれを封止した
状態のカバー部材501の内部に確実に保持しておくことができる。
さらに、カバー部材501のコーナー部に第1封止部520Aが設けられ、コーナー部
以外に第2封止部520Bが設けられていることにより、第1封止部520Aによってカ
バー部材501をコーナー部で容易かつ確実に封止することができるとともに、このカバ
ー部材501の封止を第2封止部520Bによってさらに確実に行うことができる。また
、複数個所に第1および第2封止部が設けられているので、封止および解除を行う行程の
1回につき1箇所ずつで封止および解除を行うようにすれば、封止および解除の行程を複
数回行うことができ、その行程ごとに開封履歴を残すことができる。
さらに、カバー部材501が中空体に成形され、内部がリブ512により多数の室に区
画された構成としたことによって、カバー部材501の内部に不正基板を設置するのに十
分なスペースが形成されておらず、したがって不正行為を効果的に防止することができる
さらに、カバー部材501が、球集合板460に対向する面が開放された構成としたこ
とにより、カバー部材501を閉じた状態では上記開放された面も球集合板460に当接
して閉塞されるため、カバー部材501の内部に不正基板を設置する等の不正行為は困難
となっている。このとき、前記したようにカバー部材501の内部がリブ512により多
数の室に区画されていても、カバー部材501の開放部分が外部に露出しておればそこか
らリブ512を切断して不正行為のためのスペースを確保されるおそれがあるが、上記の
ようにカバー部材501の開放面を球集合板460に対向させることにより、リブ512
を切断することも困難となっている。
さらに、カバー部材501と第1制御基板ユニット201とが、たがいに左右逆方向に
開閉される開閉構造を有する構成としたことにより、カバー部材501および第1制御基
板ユニット201のそれぞれを開放した状態における荷重が左右いずれか一方の端部に集
中せず、左右両端部に分散することとなる。よって、たとえば点検などに際してカバー部
材501および第1制御基板ユニット201を開放する場合等に、これらカバー部材50
1および第1制御基板ユニット201の荷重により球集合板460に変形が生じるといっ
た不具合が防止される。球集合板460に変形が生じると、遊技球の排出に不具合をきた
すおそれがある。
さらに、第1制御基板ユニット201の一方端部が軸411により回動可能に枢着され
、カバー部材501に、第1制御基板ユニット201の他方端部(自由端部)に係止する
係止片が一体成型された構成としたことにより、第1制御基板ユニット201の自由端部
を保持するための部材(例えばナイラッチ等)を別に用意する必要がなく、部品点数を少
なくすることができる。また、カバー部材501が不正に取り外されたとした場合、第1
制御基板ユニット201の自由端部が保持されずに遊離した状態となるため、不正行為が
容易に発覚することとなり、したがって不正を行うことがより困難となる。
また、パチンコ機10の組み立てにおいては、例えば、球集合板460に中継基板、L
ED基板、スイッチ、配線等の電気部品を取り付け、この球集合板460にカバー部材5
01を取り付けてこれらをユニットとして構成し、このユニットを遊技盤30に取り付け
、この後第1制御基板ユニット201を取り付けるという工程にすると作業性が良好とな
るが、このような場合に、電気部品の少なくとも一部がカバー部材501で覆われるよう
にすることで、電気部品がカバー部材501によって保護され、取り付け作業時に電気部
品が破損されることが防止される。
なお、図23には、球集合板460にカバー部材501および第1制御基板ユニット2
01を取り付けた状態が示されており、このように、球集合板460、カバー部材501
および第1制御基板ユニット201を一体とした状態で遊技盤30に取り付けるという工
程も可能であり、パチンコ機10の組み立て方法は特定のものに限定されないが、前記の
ように球集合板460およびカバー部材501をユニットとして遊技盤30に取り付けた
後に第1制御基板ユニット201を取り付けるという工程の作業性がとりわけ良好である
(特徴構成)
図25ないし図58は、従制御基板の一つである音声ランプ制御基板を収容する第2制
御基板ボックス202Aの構成を示す図である。以下、同図に基づき、第2制御基板ボッ
クス202Aの構成を説明する。
第2制御基板ボックス202Aは、取付台に搭載されて前述の第2制御基板ユニット2
02としてユニット化され、前記したようにパチンコ機10の裏面側に配設されている。
第2制御基板ボックス202Aは、音声ランプ制御基板の一方面(本実施形態では表面
)に対向する一方面対向板を有するボックスカバー601と、音声ランプ制御基板の他方
面(本実施形態では裏面)に対向する他方面対向板を有するボックスベース602とから
構成されている。上記音声ランプ制御基板の一方面(表面)は、所定の部品が取り付けら
れている面となっている。上記ボックスカバー601およびボックスベース602は第1
ケースおよび第2ケースに相当するものであるが、ボックスカバー601およびボックス
ベース602のうちいずれを第1ケースとしいずれを第2ケースとするかは任意である。
上記音声ランプ制御基板は、ボックスカバー601に対し、音声ランプ制御基板に取り
付けられている所定の部品がボックスカバー601により覆われた状態で、後述の取付部
すなわち係止爪741Bに対向する領域を避けて取り付けるようにしてもよく、あるいは
、ボックスベース602に対し、音声ランプ制御基板に取り付けられている所定の部品が
外側に位置した状態で、後述の操作孔616に対向する領域を避けて取り付けるようにし
てもよい。
上記ボックスカバー601およびボックスベース602は、それぞれ透明樹脂を概略横
長の長方形状に成形してなり、ボックスカバー601は、やや厚みを有して内部に収容ス
ペースが形成され一方面側が開放されたカバーであって、音声ランプ制御基板の面方向に
拡がる一方面対向板を主要部分として構成されており、一方、ボックスベース602は該
ボックスカバー601の開放側を覆う平板状の部材であって、音声ランプ制御基板の面方
向に拡がる他方面対向板を主要部分として構成されている。ボックスカバー601には、
図27および図28に示すように、一方短縁(図27では左側端縁、図28では右側端縁
)に沿って一端から他端まで等間隔をなして6箇所にステー603がそれぞれ配置され、
該ステー603の先端に支持されるようにして、枢支軸604が該ボックスカバー601
の一方短縁に平行に延びるように形成されている。上記ステー603および枢支軸604
はボックスカバー601と一体的に成形されており、これらステー603および枢支軸6
04とボックスカバー601の一方短縁とにより、これらに周囲を包囲されたスリット6
05が、該ボックスカバー601の一方短縁に沿って等間隔をなして5箇所にそれぞれ形
成されている。ボックスベース602には、図29および図30に示すように、一方短縁
(図29では右側端縁、図30では左側端縁)に沿って、等間隔をなして5箇所に枢着片
606がそれぞれ形成されている。各枢着片606は、上記ボックスカバー601の枢支
軸604の周面に対応する湾曲形状を有し、上記ボックスカバー601のスリット605
の長さよりも小さい幅を有する延出片となっている。この枢着片606は上記スリット6
05に挿入され、一定の角度範囲内で回動可能に枢支軸604に支持されるとともに、ス
リット605内で該スリット605の長さ方向に一定範囲内でスライドし得るように保持
され、これにより、ボックスカバー601とボックスベース602とが、一方短辺部同士
で回動可能かつスライド可能に連結されて開閉し得るように構成されている。
図26に示すように、ボックスベース602において前記枢着片606形成側短縁と反
対側の短縁(図26では右側端縁)には、ボックスカバー601に対向する側(即ち内側
)へ向けて垂直に延出しその先端が下方へ直角に延びて全体として鉤形状をなす係止片6
07が、等間隔に4箇所に形成されている。一方、ボックスカバー601において前記枢
支軸604形成側短縁と反対側の短縁(図26では左側端縁)には、上記ボックスベース
602の各係止片607に対応する係合溝608がそれぞれ形成されている。各係合溝6
08は、係止片607を挿入して下方にスライドさせると該係止片607の先端部に係合
して該係止片607を保持し得る内腔部(図示せず)を有する形状に形成されている。ま
た、ボックスベース602の下端縁には多数(8箇所)の延出片609が、上端縁には延
出片が挿入され嵌合する多数(8箇所)の嵌合部610がそれぞれ形成されるとともに、
ボックスカバー601の下端縁には上記ボックスベース602の延出片609に対応する
多数(8箇所)の嵌合部611が、上端縁には上記ボックスベース602の嵌合部610
に対応する多数(8箇所)の延出片612がそれぞれ形成されており、各延出片609、
612がそれぞれ対応する嵌合部611、610に嵌合することによりボックスカバー6
01とボックスベース602とが周縁部同士で嵌合して閉じた状態に保持されるようにな
っていて、閉じた状態から開く場合にはこの嵌合状態を解除することが必要となる構造と
なっている。
ボックスカバー601の下端縁中央部には、破断ネジ挿通部613が形成され、ボック
スベース602の下端縁中央部には、該破断ネジ挿通部613に対応して螺入部614が
形成されている。この破断ネジ挿通部613および螺入部614は、例えば前述のカバー
部材501および球集合板460にそれぞれ形成された破断ネジ挿通部515および螺入
部463と同様の構成となっており、破断ネジ挿通部613の外側から破断ネジを挿通し
螺入部614に螺入して締結固定されるようになっている。
以下、上記ボックスカバー601およびボックスベース602の閉動作を順次説明する

まず、図25および図26に示すように、ボックスベース602の枢着片606をボッ
クスカバー601のスリット605に挿入し、該スリット605内の上端側に位置させる
。この状態では、ボックスカバー601がボックスベース602に対し所定の差(即ちス
リット605内における枢着片606のスライド可能範囲に相当する距離)で下方にずれ
ているが、ボックスカバー601およびボックスベース602がこのように上下方向すな
わちスライド方向において互いにずれている状態にあるときの相対位置は、ボックスカバ
ー601とボックスベース602とを、後記の閉位置から第2制御基板ボックス202A
を開放する方向に移動させた場合に、ボックスカバー601とボックスベース602との
係合状態が解除される位置となっており、即ちこれが「開位置」となっている。
ついで、ボックスカバー601およびボックスベース602を、開位置のまま枢支軸6
04を中心に回動させて重ね合わせ、ボックスベース602の係止片607をボックスカ
バー601の係合溝608に挿入する。このときの状態を図31および図32に示す。同
図に示すように、この状態では、ボックスカバー601およびボックスベース602は開
位置で重合している。
ついで、ボックスカバー601およびボックスベース602を、互いの上下端同士が揃
う位置までスライドさせ、ボックスベース602の延出片609をボックスカバー601
の嵌合部611に、ボックスカバー601の延出片612をボックスベース602の嵌合
部610にそれぞれ嵌合させる。このときの状態を図33および図34に示す。この状態
では、ボックスカバー601およびボックスベース602は、上記のように延出片609
、612が嵌合部611、610に嵌合するとともに、ボックスベース602の係止片6
07がボックスカバー601の係合溝608内に係合し、これによりボックスカバー60
1およびボックスベース602が閉じた状態に保持される。ボックスカバー601および
ボックスベース602がこのように上下方向すなわちスライド方向においてずれておらず
揃った状態にあるときの相対位置は、第2制御基板ボックス202Aが音声ランプ制御基
板を収容した状態となる位置であって、ボックスカバー601とボックスベース602と
を、開位置から第2制御基板ボックス202Aを閉じる方向に移動させた場合に、スライ
ド移動がそれ以上できなくなる位置となっており、即ちこれが「閉位置」となっている。
ついで、破断ネジ挿通部613の外側から破断ネジを挿通し螺入部614に螺入して本
締めし、頭部を破断させる。これにより、ボックスカバー601およびボックスベース6
02すなわち第2制御基板ボックス202Aが封止され、該第2制御基板ボックス202
Aを開封するには少なくとも一部を破壊または切断することが必要な状態となる。
閉じた状態にある第2制御基板ボックス202Aを開く場合には、例えば破断ネジ挿通
部613をニッパ等で切断して封止状態を解除し、上記の手順とは逆に、ボックスカバー
601およびボックスベース602を閉位置からスライドさせて開位置まで戻し、回動さ
せて開くようにする。
上記のように、ボックスカバー601およびボックスベース602をスライド動作およ
び回動動作の2動作を経て開閉する構造としたことにより、第2制御基板ボックス202
Aがより開きづらく、不正な開放がより確実に防止されるようになっている。特に、回動
動作は前後方向にスペースを必要とするが、第2制御基板ボックス202Aの裏面側には
図6および図7に示すようにカバー300が配置されているので、第2制御基板ボックス
202Aを回動動作によっては開放しづらい構造となっている。また、ボックスカバー6
01およびボックスベース602を基板面に平行な方向にスライドさせる構造とすること
で、これらの周縁の全体同士をより簡易な構造によって確実に嵌合させることができて第
2制御基板ボックス202Aをより容易かつ確実に閉じ得る構造となっている。
また、ボックスカバー601とボックスベース602とが周縁部同士で嵌合して閉じた
状態に保持され、この状態にあるボックスカバー601およびボックスベース602を開
くには嵌合状態を解除する所定動作が必要となる構造となっているので、封止されていな
い段階であってもボックスカバー601とボックスベース602とがある程度は開放し難
くなっており、したがってこの段階でもある程度の不正防止効果が得られる構成となって
いる。
図25に示すように、ボックスカバー601の一方面対向板の外側面において、中央部
より下方の位置には、後述するハーネス封止部材74を取り付けるための取付ベース部9
6が形成されている。また、取付ベース部96の一部には、後述する拘束部材73を通路
部74Dに挿入したときのガイドを成す斜面乃至曲面の案内壁96Aが区画状態で4条並
んで形成されている。取付ベース部96の底部には、ハーネス封止部材74を係合させる
べく左右2箇所に穿孔された係合孔からなる係入部95が設けられている。
拘束部材73は、音声ランプ制御基板を主制御基板に電気的に接続するハーネス72を
保持する保持部であり、ハーネス封止部材74は、該拘束部材73により上記ハーネス7
2が保持された状態から該拘束部材73およびハーネス封止部材74に痕跡を残すことな
く保持状態を解除することができないように規制する封止部であって、該拘束部材73お
よびハーネス封止部材74の両者があわせてハーネス封止ユニットを構成している。即ち
、拘束部材73およびハーネス封止部材74は、ハーネス72を、封止解除痕跡を残すこ
となく解除出来ない封止状態で第2制御基板ボックス202Aに拘束する用途に用いられ
る部材であって、前記ボックスカバー601の一方面対向板の外面側に取り付けられる付
加部材を構成している。
ボックスカバー601には、図25、図27および図28に示すように、取付ベース部
96に隣接して、電気的接続用の開口615が穿設され、該開口615に、第2制御基板
ボックス202A内部の音声ランプ制御基板と外部(前述の第1制御基板ユニット201
A)の主制御基板との間で信号を送受するためのコネクタ接続部(図示せず)が配置され
ており、このコネクタ接続部に接続されたハーネス72が、上記拘束部材73およびハー
ネス封止部材74により封止状態で拘束される。なお、本願出願人は、ハーネス封止部材
および拘束部材の構成について先に特許出願しており(特願2007−129739)、
本願で用いている拘束部材73およびハーネス封止部材74は、この先の出願に開示され
ているものと基本的に同様のものである。
図37乃至図39は、合成樹脂製の可撓性の帯状体からなる拘束部材73を示すもので
、図37はその斜視図、図38は底面図、図39は、その側面図である。拘束部材73は
、合成樹脂製の可撓性の結束バンド73´で構成され、係止部73Cが、ここでは、抜け
止め用のV字形フック94で構成されており、更に、該V字形フック94の基部に設けら
れ、且つ、該V字形フックの自由端側に対向するように延設された締め込み用当り部93
を備えている。因みに、ここでは、拘束部材73は、全長50mm、幅4mm、V字形フ
ック94の高さが4mmのものである。
更に、前記V字形フック94の基部から前記締め込み用当り部93とは反対側に向けて
U字形部89の基部が延設されており、該U字形部89のU字折り返し部89Aが、前記
締め込み用当り部93と所定の間隔を隔てて伸び、その延長上に連結部73Bが形成され
ている。因みに、ここでは、前記U字形部89の基部からU字の曲がり部までは、5mm
とされている。前記連結部73Bには、後述する係止金具75Aの係合爪75Bに対して
前記結束バンド73´の緩み方向においてのみ係合する噛み込み部73Fが所定の長さに
亘って設けられている。この噛み込み部73Fは、前記結束バンド73´の素材が比較的
柔らかいものであれば、単なる平板状態のままでよいが、この実施例のように比較的硬度
のある素材であれば、表面に僅かのギザギザ状態の凹凸を形成することで構成している。
そして、前記係止部73Cに、前記ハーネス封止部材74に係合解除不能に係合する係
合突片、ここでは、前記V字形フック94が備えられ、前記結束バンド73´の他側部に
前記連結部73Bが設けられるのである。
又、前記締め込み用当り部93に対応する前記U字折り返し部89Aに、前記結束バン
ド73´の幅方向に突起板88が夫々突出形成されており、該突起板88の前記連結部7
3B側の端面に接当する当り部84が夫々ハーネス封止部材74に設けられ、ハーネス7
2の締め込み作用において、前記結束バンド73´の引っ張り力を前記当り部84により
受け止めるように構成されている。
加えて、前記結束バンド73´の他側部(自由端)の先端部73Eが、平面視で円弧状
を成すように構成され、且つ、該先端部73Eの近傍位置に把持用凹凸部73Fが形成さ
れている。
図40は、係止金具75Aの斜視図であり、弾性を有する一枚の薄い金属板の板金加工
により構成され、前記結束バンド73´に対する係合のための4枚の係合爪75Bが所定
の間隔で所定の折り曲げ角度でもって形成されている。因みに、ここでは、係止金具75
Aの全長は、30mmで、幅は3mm、前記係合爪75Bの長さは、約2mmである。こ
の係止金具75Aは、ハーネス封止部材74の底面側に形成された窪みに嵌め込まれた係
止状態で設けられている。従って、この係止金具75Aの反対側面は、ボックスカバー6
01の取付ベース部96の上面に位置されることになり、その結果、更に、前記ハーネス
封止部材74の底面と前記取付ベース部96の上面との間で挟持されることになる。
図41乃至図43は、前記ハーネス封止部材74の斜視図である。このハーネス封止部
材74は、前記拘束部材73の係止部73Cを係止する受容部74Cとハーネス72を受
け止める曲面受け部74Aを有し、且つ、4本の可撓性の帯状体の拘束部材73を設置で
きるように、4本の通路部74Dが形成されている。このように、前記ハーネス封止部材
74には、ハーネス72を受け止める曲面受け部74Aが設けられていると共に該曲面受
け部74Aの下端には、前記結束バンド73´を挿通する通路部74Dが形成されている
が、該通路部74Dは、湾曲されて嵌入部92の背面に連通されており、更に、該通路部
74Dに面して前記係止金具75Aが位置され、その通路内に係合爪75Bが突出されて
いる。
そして、前記ハーネス封止部材74には、更に、前記V字形フック94を嵌入させる嵌
入部92と、該嵌入部92の内部に突設された支持突起とが備えられ、前記V字形フック
94の自由端部94Aが変形されながら前記嵌入部92に挿入されると前記支持突起の下
方で復元して前記支持突起の下面に係合し、前記嵌入部92からの抜け出しが阻止される
ように構成され、且つ、拘束部材73の前記締め込み用当り部93が前記支持突起の上面
に接当して、前記拘束部材73の締め付け力を支持するように構成されている。
図44乃至図46は、夫々、前記ハーネス封止部材74に拘束部材73を装着した状態
を示す。そして、図47乃至図49は、封止解除と再封止の部材作用を示し、図47にお
いては、封止解除のために、拘束部材73がそのU字形部89において切断される状態を
示し、図48は、切断後の状態を示し、図49は、次の拘束部材73を用いて、再度封止
を行った状態を示す。図47において、78は、切断刃を示す(U字形部89に切り込ま
れている状態)。図49において、一回目の封止解除が、その拘束部材73のU字形部8
9の残りによって目視できる。尚、図47乃至図49においては、ハーネス封止部材74
が取り付けられるボックスカバー601の取付ベース部96を、簡略化のために模式的に
平板状体として示す。
ハーネス封止部材74には、図43に示すように、2つの嵌合係止部74Bが、左右両
端の下部からそれぞれ下方に延設されている。この嵌合係止部74Bの先端部には、内側
に折り返すようにしてフック状の係止爪741Bが形成されている。ハーネス封止部材7
4は、嵌合係止部74Bをボックスカバー601における取付ベース部96の係入部95
に挿入するようにして取り付けられ、このとき、係止爪741Bが係入部95の周縁に当
接し挟圧されて弾性変形しながら挿入され、係止爪741Bの全体が係入部95を越えて
ボックスカバー601の内側へ入ると、係止爪741Bの弾性変形が原状に復してその自
由端がボックスカバー601の内側面に係合し(図26参照)、これによりハーネス封止
部材74がボックスカバー601の取付ベース部96に固定される。図50乃至図57に
は、拘束部材73を装着したハーネス封止部材74がボックスカバー601の取付ベース
部96に取り付けられている状況を示す。ボックスカバー601の内側から係止爪741
Bを挟圧し弾性変形させると、ボックスカバー601の内側面に対する係合が解除され、
ハーネス封止部材74をボックスカバー601の取付ベース部96から取り外すことがで
きる。
即ち、上記ハーネス封止部材74に形成された嵌合係止部74Bの係止爪741Bは、
第2制御基板ボックス202A内に配置され、付加部材である拘束部材73およびハーネ
ス封止部材74を第2制御基板ボックス202Aに取り付けられた状態を維持させる保持
状態と取り外し可能な解除状態とに変化される取付部となっている。
また、上記ハーネス封止部材74は、図56に示すように、それ自体が、第2制御基
板ボックス202Aの外側と上記係止爪741Bとの間に介在する規制部となっていて、
上記係止爪741Bを外側から覆うように閉塞する部材となっており、これにより、この
位置で外側から第2制御基板ボックス202A内に進入してハーネス封止部材74を不正
に取り外されることが防止されるようになっている。
ハーネス封止部材74には、拘束部材73が4個まで装着されるようになっており、一
度の封止につき1個ずつ拘束部材73が使用され、したがって最大4度までハーネス72
の封止を行うことができる構成となっているが、一度の封止で使用された拘束部材73は
、封止解除した後は図48に示すようにU字形部89において切断された状態でハーネス
封止部材74に残留する。そこで、ハーネス封止部材74を取り外して下面側(嵌合係止
部74B形成側)から使用後の拘束部材73を取り除き、新たな拘束部材73を装着して
再度ボックスカバー601の取付ベース部96に固定するようにすることによって、新た
に4度までハーネス72の封止を行うことができることとなる。
図25、図29および図35に示すように、ボックスベース602の中央部より下方の
位置には、左右2箇所に操作孔616が形成されている。両操作孔616は、ハーネス封
止部材74に形成された嵌合係止部74Bの係止爪741Bが取り付けられる前記ボック
スカバー601の取付ベース部96の左右の係入部95にそれぞれ対応する左右位置に形
成されているが、その上下位置は係入部95よりもやや下方にずれた位置となっている。
即ち、より詳細には、両操作孔616は、ハーネス封止部材74の取付部に対向する部位
からボックスカバー601とボックスベース602とのスライド移動の最大距離以下の所
定距離だけそのスライド方向に離間した部位に穿設されている。各操作孔616は、係入
部95にほぼ相似し、該係入部95より僅かに大きい方形状に形成されている。
図26、図30および図36に示すように、ボックスベース602の内側面には、上記
両操作孔616の直上の位置に、障壁部617がそれぞれ形成されている。この障壁部6
17は、ボックスベース602の内側面から内側へ向けて延出する水平片と、該水平片の
両端から下方に直角に延びる垂下片とから構成され、正面視で「コ」の字を左回りに90
°回転させた形状をなして庇状に内側へ延出する形状に形成されている。左右の両障壁部
617は、ボックスカバー601の裏面側に突出した状態の嵌合係止部74Bの上端およ
び左右両側を覆い得る位置に形成されている。また、両操作孔616および両障壁部61
7を包囲するようにして、方形状のリブ618が形成されている。
図26および図28に示すように、ボックスカバー601の内側面には、取付ベース部
96における左右の係入部95の下端に接するようにして、それぞれ閉塞部619が形成
されている。各閉塞部619は、上記ボックスベース602の左右の操作孔616に対応
する位置に形成され、ボックスカバー601およびボックスベース602を閉じた状態で
ボックスベース602の内側面に達する突出長さを有するとともに、操作孔616を包含
する寸法の方形状の先端面を有する直方体状の突起物となっている。
図57および図58は、ボックスカバー601およびボックスベース602のスライド
動作にともなう各部の位置関係の変移を示す図である。なお同図においては、明確化のた
め、ボックスカバー601の側にあるハーネス封止部材74の嵌合係止部74Bおよび閉
塞部619に限りハッチングを付している(従って同図中のハッチングは断面を表すもの
ではない)。
図57(a)および図58(a)に示すように、ボックスカバー601とボックスベー
ス602とが閉位置にあるとき、ボックスベース602の操作孔616は、ハーネス封止
部材74の嵌合係止部74Bが内側に突出し嵌合係止しているボックスカバー601の取
付ベース部96の係入部95の位置、即ちハーネス封止部材74の取付部の位置より下方
にずれて離隔した位置にある。また、ボックスベース602の障壁部617の下端がボッ
クスカバー601の閉塞部619の上面に接し、該閉塞部619の上面とともに、ハーネ
ス封止部材74の嵌合係止部74Bの周囲に近接するようにして該嵌合係止部74Bを包
囲している。また、閉塞部619は、操作孔616を内側から覆うように位置して該操作
孔616を閉塞している。
ボックスカバー601およびボックスベース602を閉位置から開位置の方向へスライ
ドさせて、図中の矢印A1に示すようにボックスカバー601を相対的に下方に、矢印A
2に示すようにボックスベース602を相対的に上方にずらすようにすると、図57(b
)および図58(b)に示すように、操作孔616が係入部95の位置、即ちハーネス封
止部材74の取付部の位置に対向する位置にくる。また、障壁部617がハーネス封止部
材74の嵌合係止部74Bから上方に離隔する。また、閉塞部619は、操作孔616よ
り下方にずれて離隔し、該操作孔616を開放する。
(作用)
上述の通り、パチンコ機10においては、音声ランプ制御基板を収容する第2制御基板
ボックス202Aを備え、該第2制御基板ボックス202Aが、上記音声ランプ制御基板
の一方面に対向する一方面対向板を有する第1ケースすなわちボックスカバー601と、
上記音声ランプ制御基板の他方面に対向する他方面対向板を有する第2ケースすなわちボ
ックスベース602と、を有するとともに、そのボックスカバー601とボックスベース
602とが、互いに係合された状態を維持しながら上記音声ランプ制御基板の面方向にス
ライド移動して開位置と閉位置とに変化し得るようにした構成において、所定の用途に用
いられる部材であって、上記ボックスカバー601の一方面対向板の外面側に取り付けら
れる付加部材すなわち拘束部材73およびハーネス封止部材74と、上記第2制御基板ボ
ックス202A内に配置され、上記拘束部材73およびハーネス封止部材74を上記第2
制御基板ボックス202Aに取り付けられた状態を維持させる保持状態と取り外し可能な
解除状態とに変化される取付部すなわちハーネス封止部材74に形成された嵌合係止部7
4Bの係止爪741Bと、上記第2制御基板ボックス202Aの外側と上記係止爪741
Bとの間に介在する規制部すなわちハーネス封止部材74と、を備え、上記ボックスベー
ス602の他方面対向板のうち上記ボックスカバー601とボックスベース602とが閉
位置にあるときに上記係止爪741Bに対向する部位から上記ボックスカバー601とボ
ックスベース602とのスライド移動の最大距離と同じかまたはこれよりも小さい所定距
離だけそのスライド方向に離間した部位に、操作孔616が穿設されるとともに、上記音
声ランプ制御基板は、上記ボックスカバー601とボックスベース602とをスライド移
動させ上記操作孔616と上記係止爪741Bとを対向させたときに上記操作孔616と
上記係止爪741Bとの間に位置することとなる部位を避けて、上記第2制御基板ボック
ス202Aの内部に収容されることにより、閉位置にある上記ボックスカバー601とボ
ックスベース602とを開位置に向けて所定距離スライド移動させた状態で、上記操作孔
616を通じて上記係止爪741Bを操作可能に構成されている構成としたので、拘束部
材73およびハーネス封止部材74が音声ランプ制御基板を収容する第2制御基板ボック
ス202Aに取り付けられ、ハーネス封止部材74によって第2制御基板ボックス202
Aの外側からの取り外しが規制されるとともに操作孔616は第2制御基板ボックス20
2Aが閉位置にあるときには係止爪741Bに対向しない位置にあるため、拘束部材73
およびハーネス封止部材74の不正な取り外しが防止できるとともに、拘束部材73およ
びハーネス封止部材74が取り付けられる部材を新規に用意する必要がなく、また拘束部
材73およびハーネス封止部材74の設置スペースを容易に確保することができる。さら
に、ボックスカバー601及びボックスベース602を閉位置から開位置に至る前の途中
位置までスライドさせるだけで操作孔616から係止爪741Bに対して取り外しの操作
をすることができるので、第2制御基板ボックス202Aをわざわざ開けることなく拘束
部材73およびハーネス封止部材74の取り外し操作を容易に行うことができる。
また、付加部材が、遊技を統括制御する主制御基板と電気的に接続される所定の電気部
品すなわちハーネス72を保持する保持部である拘束部材73と、該拘束部材73により
ハーネス72が保持された状態から拘束部材73およびハーネス封止部材74に痕跡を残
すことなく保持状態を解除することができないように規制する封止部であるハーネス封止
部材74と、を有するハーネス封止ユニットとなっているので、主制御基板と電気的に接
続される所定の電気部品すなわちハーネス72について、簡単な構造で不正対策を施すこ
とができるとともに、容易に設置スペースを確保することができ、さらには使用後の拘束
部材73を取り除いて新たな拘束部材73を装着しハーネス封止部材74を再使用可能と
する際の作業性も良好となっている。
また、第2制御基板ボックス202Aにおいて、音声ランプ制御基板の両面のうち、所
定の部品が取り付けられている面が向く側は、ハーネス72、中継基板等の電気部品が接
続されるほうの側であるため、不正行為の対象となる側であり、またコネクタ、ROM等
の部品を直接不正部品に交換するといった不正がなされることもあるが、上記パチンコ機
10においては、音声ランプ制御基板の一方面(表面)が、所定の部品が取り付けられて
いる面となっているので、この不正行為の対象となる側に、付加部材すなわち拘束部材7
3およびハーネス封止部材74が取り付けられた構成となっており、したがって不正行為
が抑制され、また、不正行為がなされたか否かを外側から確認することができるようにな
っている。
また、音声ランプ制御基板が、ボックスカバー601に対し、音声ランプ制御基板に取
り付けられている所定の部品がボックスカバー601により覆われた状態で、取付部すな
わち係止爪741Bに対向する領域を避けて取り付けられている場合、第2制御基板ボッ
クス202Aを開放させたとしてもボックスカバー601により所定の部品が覆われた状
態となっているため、ボックスカバー601から音声ランプ制御基板を取り外さないと所
定の部品に対する不正行為を行うことができないので、不正行為を抑止することができる
また、音声ランプ制御基板が、ボックスベース602に対し、音声ランプ制御基板に取
り付けられている所定の部品が外側に位置した状態で、操作孔616に対向する領域を避
けて取り付けられている場合、第2制御基板ボックス202Aを開放させたときに、音声
ランプ制御基板がボックスベース602に取り付けられた状態のままで所定の部品の点検
やメンテナンスを行うことができる。
また、第2制御基板ボックス202Aが、ボックスカバー601とボックスベース60
2とを閉位置に固定し封止する封止手段として破断ネジ挿通部613および螺入部614
を備える構成としたので、破断ネジを用いて破断ネジ挿通部613および螺入部614で
ボックスカバー601とボックスベース602とを閉位置に固定し封止した状態では、操
作孔616が係止爪741Bから離間した位置にあってハーネス封止部材74の着脱操作
が困難な状態に保持されており、操作孔616を係止爪741Bに対向する位置にもって
きてハーネス封止部材74を着脱するにはボックスカバー601とボックスベース602
との封止状態を破って閉位置から動かすことが必要となる。換言すれば、破断ネジ挿通部
613および螺入部614により第2制御基板ボックス202Aを封止して該第2制御基
板ボックス202Aを不正に開封されることを防止するのにともなって、ハーネス封止部
材74を不正に取り外されることもあわせて防止することができる構成となっている。し
たがって、そのぶん構成が簡略化されコストも低減されている。
また、ハーネス封止部材74が、先端に係止部である係止爪741Bが形成された係止
片すなわち嵌合係止部74Bを有し、前記第2制御基板ボックス202Aのボックスカバ
ー601に穿設された係入部95に外側から嵌合係止部74Bを挿通し、該ボックスカバ
ー601の内側に係止爪741Bを係合させることにより止着される構成となっているの
で、ハーネス封止部材74を第2制御基板ボックス202Aのボックスカバー601に容
易に取り付けることができるとともに、係止爪741Bを弾性変形させて係合を解除する
ことによりハーネス封止部材74を容易に取り外すこともできる。
また、第2制御基板ボックス202Aのボックスベース602に、該ボックスカバー6
01とボックスベース602とが閉位置にあるときにハーネス封止部材74の係止爪74
1Bに近接して該係止爪741Bの弾性変形を困難とする障壁部617が形成されている
ので、ボックスカバー601とボックスベース602とが閉位置にあるときに、例えばボ
ックスカバー601またはボックスベース602の適宜な位置に不正に孔をあけて係止爪
741Bを弾性変形させようとしても、障壁部617により係止爪741Bの弾性変形は
困難となっており、したがってハーネス封止部材74を不正に取り外されることがより確
実に防止される。一方、ボックスカバー601とボックスベース602とを閉位置からス
ライドさせると、障壁部617がこれにともなってハーネス封止部材74の係止爪741
Bから離隔するため、係止爪741Bを弾性変形させて係合を容易に解除することができ
るようになる。
また、第2制御基板ボックス202Aのボックスカバー601に、該ボックスカバー6
01とボックスベース602とが閉位置にあるときに操作孔616を覆うように位置して
該操作孔616を閉塞する閉塞部619が形成されているのでボックスカバー601とボ
ックスベース602とが閉位置にあるときに操作孔616が閉塞部619により閉塞され
ることで、操作孔616を通してハーネス封止部材74を不正に取り外されることがより
確実に防止される。また、ハーネス封止部材74の取付部である係止爪741Bだけでな
く、第2制御基板ボックス202A内部のいかなる部位に対しても進入できなくなるため
、不正行為をさらに効果的に防止することができる。
また、第2制御基板ボックス202Aのボックスカバー601およびボックスベース6
02にそれぞれ形成された閉塞部619および障壁部617が、取付ベース部96の係入
部95の周囲を包囲する周壁部となっているので、例えば第2制御基板ボックス202A
の外周部の隙間やコネクタの開口部である開口615などから不正用の器具を挿入してハ
ーネス封止部材74に対し周囲から着脱操作を行うことが困難となっており、したがって
ハーネス封止部材74を不正に取り外されることがより確実に防止される。
また、上記周壁部が、1対の分割片をなす閉塞部619および障壁部617から構成さ
れ、ボックスカバー601とボックスベース602とが閉位置にあるときに両者が一体と
なって周壁部を構成するようになっていることで、ボックスカバー601とボックスベー
ス602とをスライドさせると閉塞部619および障壁部617が互いに離隔するように
なっている。したがって、周壁部が取付ベース部96の係入部95の周囲を包囲し得るだ
けの必要最小限の寸法に形成されていながら、ボックスカバー601とボックスベース6
02とのスライド動作を妨げることがない。
また、上記周壁部よりも外側の周部に別の周壁部としてリブ618が形成されているの
で、取付ベース部96の係入部95の周囲が2重の周壁部により包囲されており、したが
ってハーネス封止部材74に対し周囲から着脱操作を行うことがさらに困難となっており
、ハーネス封止部材74を不正に取り外されることがより確実に防止される。
また、ハーネス封止部材74には、図41および図42に示すように、嵌合係止部74
Bの成形を行い易くするための開口74Eが穿設されているが、この開口74Eと嵌合係
止部74Bとの間には前述の係止金具75Aが配置されているので、ハーネス封止部材7
4の正面側から開口74Eを通して嵌合係止部74Bを操作することは困難であり、した
がってハーネス封止部材74を不正に取り外し難い構成となっている。
また、主制御基板ボックスである第1制御基板ユニット201Aと従制御基板ボックス
である第2制御基板ボックス202Aとが、パチンコ機10の裏面視において、基板面が
同一方向を向くように上下に併設され、ハーネス封止部材74は第2制御基板ボックス2
02Aの取付ベース部96に取り付けられている。このため、ハーネス封止部材74や拘
束部材73を含む拘束手段により主制御基板の基板面が隠れてしまうこともなく、また、
主制御基板と拘束手段との両方の状態を同時に確認することも容易な構成となっている。
(変更態様)
前記実施形態においては、基板ボックス(第2制御基板ボックス202A)に着脱可能
に取り付けられる付加部材が、ハーネス72を封止状態で第2制御基板ボックス202A
に拘束する部材である拘束部材73およびハーネス封止部材74となっていたが、付加部
材としてはこれ以外にも、例えば中継基板を搭載する台座、遊技機または部材の管理番号
を表示したプレート等のように、基板ボックスに着脱可能に取り付けられる部材であれば
いかなるものであってもよい。上記中継基板を搭載する台座は部品交換を行う際に、遊技
機または部材の管理番号を表示したプレートは当該部材を別の機種に搭載し直したりする
際に、それぞれ取り外されることがある。
また、前記実施形態では、ボックスカバー601に、該ボックスカバー601とボック
スベース602とが閉位置にあるときに操作孔616を覆うように位置して該操作孔61
6を閉塞する閉塞部619が形成されていたが、このように操作孔616を閉塞するのに
かえて、例えば図59に示すように、ボックスカバー620に、該ボックスカバー620
とボックスベース621とが閉位置にあるときに操作孔622と付加部材の取付部623
との間に介在して該操作孔622から付加部材の取付部623への進入路を遮断するバリ
ア部624を形成するようにしても、操作孔622を通して付加部材を不正に取り外され
ることがより確実に防止される。バリア部624は、ボックスカバー620の内側面にお
いて付加部材の取付部623の直下の位置から水平な体勢でボックスベース621に向か
って延出する隔壁状に形成されている。
また、前記実施形態では、閉塞部619および障壁部617が一体となって周壁部を構
成するように、即ち閉塞部619および障壁部617がそれぞれ周壁部の一部としての機
能も奏するものとなっていたが、例えば閉塞部および障壁部から独立して別に周壁部を設
けるようにしてもよく、さらにこの場合、例えば障壁部を壁状ではなく柱状等の形状とし
て、ハーネス封止部材74の係止爪741Bに近接する位置に点状に配置するようにして
も、該係止爪741Bの弾性変形を困難とするように機能させることができる。
また、例えば図60に示すように、第1周壁部625とこれより外側の第2周壁部62
6とを対向配置し、該第1周壁部625および第2周壁部626の少なくとも先端部同士
が互いに入り組む程度まで延出するように形成するようにしてもよい。これによれば、付
加部材627に対し周囲から一直線に延びる進入経路が全く形成されなくなり、したがっ
て付加部材627に対し周囲から不正に着脱操作を行うことをさらに効果的に防止するこ
とができる。
また、前記実施形態では、ハーネス封止部材74の係止部がフック状の係止爪741B
となっていたが、係止部としては、例えば図61に示すように、係止片274の先端部か
ら厚さ方向に膨出する形状に形成された係止部275としてもよい。この例では、前記実
施形態のフック状の係止爪741Bのよう挟圧するように弾性変形させるのではなく、図
61中の矢印A3に示すように係止片274を係止部275形成側とは反対側に湾曲させ
るように弾性変形させることにより係合が解除される構成となっているが、この場合、同
図に示すように係止片274の係止部275形成側とは反対側に障壁部628を配置する
ことで、係止部275の係合解除が困難となって不正な取り外しをより確実に防止するこ
とができる。
また、付加部材の一部をボックスカバー(またはボックスベース)の内側に止着する取
付部としては、前記実施形態におけるように係止爪を係止させて止着するものの他にも、
例えばネジ、ピン等の固定手段により止着するものとしてもよく、この場合でも、操作孔
を通して着脱操作する構造とすることができる。
また、前記実施形態では、ボックスカバー620とボックスベース621とのスライド
範囲が比較的に小さく、閉位置にある状態でも、取付ベース部96の係入部95に取り付
けられたハーネス封止部材74の嵌合係止部74Bに比較的に近接して操作孔616が位
置する構成となっており、このままでは不正な着脱操作を防止する効果が高くないとも考
えられるが、前記実施形態では閉塞部619が配置されていることで不正な着脱操作が確
実に防止される構成となっている。ここで、例えばボックスカバー620とボックスベー
ス621とのスライド範囲をより大きく設定すると、閉塞部619を省略しても、不正な
着脱操作を効果的に防止することができる。ただし、例えば制御基板の点検等の際に、ボ
ックスベースはパチンコ機に取り付けた状態のままボックスカバーだけを取り外したい場
合には、スライド範囲が小さいほうが操作が容易で便利であるため、この観点からは前記
実施形態のように閉塞部619を配置してボックスカバー620とボックスベース621
とのスライド範囲を小さく設定しておくほうが好ましい。
また、前記実施形態では、ボックスカバー601とボックスベース602とが、それぞ
れの上端縁および下端縁に形成された延出片609、612とこれに対応する嵌合部61
1、610とを嵌合することにより周縁部同士で嵌合して閉じた状態に保持される構成と
なっていたが、ボックスカバーとボックスベースとの嵌合機構としては、前記実施形態の
ようなものにかえて、あるいは前記実施形態のようなものに加えて、例えば図62に示す
ような嵌合機構を設けるようにしてもよい。同図に示す例では、ボックスカバー631お
よびボックスベース632のそれぞれの端縁が断面鉤形状をなすように互いに対向する方
向に延出して周壁部631P、632Pが形成され、ボックスベース632の周壁部63
2Pよりやや内周側には該周壁部632Pに平行に嵌合リブ632Rが形成されている。
この構成によれば、ボックスカバー631とボックスベース632とが閉位置にあるとき
に、ボックスベース632の周壁部632Pと嵌合リブ632Rとの間にボックスカバー
631の周壁部631Pを嵌入させることにより、ボックスカバー631とボックスベー
ス632とが互いに嵌合してそのスライド移動が規制され、確実に閉じた状態に保持され
る。ボックスカバー631とボックスベース632とを開く場合には、ボックスベース6
32の周壁部632Pと嵌合リブ632Rとの間からボックスカバー631の周壁部63
1Pを脱離させる必要があるためそれだけ開きづらくなっている。上記のような嵌合リブ
は、ボックスカバーおよびボックスベースのいずれに設けてもよく、また、全周縁に設け
るようにしてもあるいは一または複数の端縁に選択的に設けるようにしてもよく、さらに
は、長く連続するように形成するようにしてもあるいは局所的に短く形成するようにして
もよく、さらにはまた、間隔をおいて複数個所に設けるようにしてもよい。
また、前記実施形態の第2制御基板ボックス202Aにおけるスライド構造、付加部材
およびその取付構造、取付部、操作孔等の構成は、第1制御基板ユニット201A、第3
制御基板ユニット203等の他の基板ボックスにおいても同様に適用することができる。
また、前記実施形態においては、パチンコ機10が例示されていたが、遊技機としては
、パチンコ機以外にも、スロット機、パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機も例示
される。
スロット機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した
後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)
の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタ
ン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が
停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技
者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。
この場合、有価物体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報か
らなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動
用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止
用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過するこ
とにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報で
あることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生
手段とを備え、有価物体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に
際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出される
ように構成されている遊技機」となる。
(発明が解決しようとする課題)
遊技機には、上述の基板ボックス以外にも不正に取り外される虞のある部材が多く配設
されている。特に、主制御基板と電気的に接続されるハーネス、中継基板等の電気部品は
、不正部品への取替えや不正部品の追加といった不正行為の対象となることが考えられる
ため、例えばこの電気部品にも不正対策を施すことが望まれるが、これらに対して遊技機
からの不正な取り外しを防止する為の封止機構を設ける場合には、より大きな設置スペー
スを確保しなければならないし、遊技機側との位置関係も考慮して設置スペースを設定す
る必要も生じる。
本発明は、かかる問題点に鑑みて案出されたものであり、遊技機に配設された部材であ
って不正に取り外される虞のある所定の部材について、簡単な構造で不正対策を施すこと
ができるとともに、容易に設置スペースを確保することができ、さらには作業性も良好な
遊技機を提供することを目的とする。
(発明の効果)
本発明によれば、遊技機に配設された部材であって不正に取り外される虞のある所定の
部材について、簡単な構造で不正対策を施すことができるとともに、容易に設置スペース
を確保することができ、さらには作業性も良好な遊技機が得られる。
本発明は、付加部材が着脱可能に取り付けられ、スライド動作により開閉する構成を有
する基板ボックスを備える遊技機に好適に実施することが可能である。
73:ハーネス封止部材(付加部材)
74:拘束部材(付加部材/規制部)
741B:係止爪(取付部)
601:ボックスカバー(第1ケース/第2ケース)
602:ボックスベース(第2ケース/第1ケース)
616:操作孔

Claims (2)

  1. 主たる制御を司る主制御基板を収容する主制御基板ボックスと、
    前記主制御基板とは別の制御基板を収容する基板ボックスを備え、
    該基板ボックスが、前記制御基板の一方面に対向する一方面対向板を有する第1ケースと、前記制御基板の他方面に対向する他方面対向板を有する第2ケースと、を有するとともに、
    その第1ケースと第2ケースとが、互いに係合された状態を維持しながら前記制御基板の一方面または他方面に対する平行方向にスライド移動して開位置と閉位置とに変化し得るように構成された遊技機であって、
    所定の用途に用いられる部材であって、前記第1ケースの一方面対向板の外面側に取り付けられる付加部材を備え、
    前記基板ボックスが、前記付加部材を取り外す操作を行うための取り外し操作機構を備え、
    前記付加部材が、前記基板ボックスに取り付けられた状態においてその取り外しを防止する保持状態と取り外しを許容する許容状態とに変化可能な取付構造により前記基板ボックスに取り付けられるようになっており、
    前記付加部材は、前記主制御基板と電気的に接続されるハーネスを保持する保持部を具備することを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、パチンコ機であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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