JP6519110B2 - 採光フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、入射された光の進行方向を変化させて出射させる採光フィルムに関する。
屋内の照明の照明強度を弱めて二酸化炭素の排出量の削減と消費電力の低減を図る一環として、窓に入射された外光を屋内の天井方向に偏向させて採光効率を向上させる光制御シート等の採光フィルムが提案されている。
例えば、特許文献1および2には、外光の入射面に沿って複数の反射面を離隔して配置して採光効率の向上を図る光学素子が開示されている。特許文献1および2には、複数の反射面の傾斜角度を変える例も開示されている。
特開2011−227120号公報 特開2012−38626号公報
特許文献1や2のように、複数の反射面を離隔して配置した場合、これら反射面のピッチやサイズを適切に調整しないと、入射光の入射角度によっては、所望の採光効率が得られないおそれがある。入射光が太陽光の場合、季節や時間帯によって、太陽の高度は大きく変わるため、特許文献1や2の採光フィルムでは、所望の採光効率が得られる時間帯や季節が限定されてしまう。なお、採光効率とは、入射光に対する、出射光のうち上方に向かう光量の比とする。
図11(a)は太陽高度が低い例を示し、図11(b)は太陽高度が高い例を示している。太陽高度が低い場合、図11(a)のように反射面50のピッチが広いと、太陽光が反射面50の隙間をすり抜けてしまう。また、太陽高度が高い場合、図11(b)のように反射面50のピッチが狭いと、隣接する2つの反射面50の間で太陽光が反射しあって、最終的に下方に進行してしまい、採光効率が低下してしまうおそれがある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、採光効率を向上させることができる採光フィルムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様では、入射された光の進行方向を変化させて出射させる採光フィルムにおいて、
一方の面に沿って離隔して形成される複数のルーバー部と、
前記複数のルーバー部の周囲に設けられるベース部と、を備え、
前記複数のルーバー部のそれぞれは、当該採光フィルムのフィルム面を天地方向に配置したときに、天側に配置され前記一方の面に交差する方向に伸びる鏡面反射を行う第1面と、地面側に配置され前記一方の面に交差する方向に伸びる第2面と、を有し、
前記第1面の地面側に前記ルーバー部が配置されている、前記一方の面からの距離がもっとも短い前記第1面の端部を前記第1面の一の端部、前記一方の面からの距離がもっとも長い前記第1面の端部を前記第1面の他の端部とし、前記第2面の天側に前記ルーバー部が配置されている、前記一方の面からの距離がもっとも短い前記第2面の端部を前記第2面の一の端部、前記一方の面からの距離がもっとも長い前記第2面の端部を前記第2面の他の端部とするとき、
前記鏡面反射を行う面は、前記ルーバー部と前記ベース部との境界に沿って前記第1面の他の端部および前記第2面の他の端部を含めて湾曲して形成されており、かつ、前記第2面の他の端部から、前記ルーバー部と前記ベース部との境界に沿って、前記第2面の一の端部から前記第2面の他の端部までの間にある前記第2面の一の端部から離隔した箇所、にかけて形成されており、
前記第2面の前記鏡面反射を行う面が形成されていない部分が、前記ルーバー部と前記ベース部との界面である屈折率界面を形成しており、かつ、当該屈折率界面を有する前記ルーバー部内の前記第2面に接する領域は、前記ベース部よりも屈折率が小さい。
前記第2面が前記屈折率界面を有する場合、前記ルーバー部内の前記第2面に接する領域は、前記ベース部よりも屈折率が小さくてもよい。
前記一方の面の法線方向に対して斜め下方に所定のルーバー部に入射された光が、前記屈折率界面で屈折されて、前記所定のルーバー部の地面側に隣接して配置される他のルーバー部の前記反射面で正全反射された後、前記所定のルーバー部の前記屈折率界面で全反射されて、天側に向けて斜め上方に進行するように、前記所定のルーバー部の前記屈折率界面の傾斜角度が調整されてもよい。
前記一方の面の法線方向に対して斜め下方に所定のルーバー部に入射された光が、前記所定のルーバー部の前記屈折率界面で屈折されて、前記所定のルーバー部の地面側に隣接して配置される他のルーバー部の前記反射面で反射されて、前記所定のルーバー部に入射せずに天側に向けて斜め上方に進行するように、前記複数のルーバー部の前記一方の面に交差する方向の長さおよび前記複数のルーバー部の前記一方の面に沿った方向のピッチが調整されてもよい。
前記第1面は、前記一方の面の法線方向に平行に配置される平坦面であってもよい。
前記第1面は、前記一方の面の方向に対する傾斜角度がそれぞれ異なる複数の折れ面部と、前記一方の面の方向に対する傾斜角度が連続的に変化する曲面部と、の少なくとも一方を有していてもよい。
前記第1面における前記一方の面から離れた側の端部は、地面側に湾曲して前記第2面に連なっていてもよい。
前記第2面は、前記第1面に連なる前記鏡面反射面と、この鏡面反射面から前記一方の面側に伸びる前記屈折率界面とを有していてもよい。
前記ベース部は、前記一方の面に沿って離隔して形成される複数の溝を有し、
前記複数のルーバー部は、対応する前記溝内に設けられ、
前記第1面および前記第2面はそれぞれ、対応する前記溝の内壁に接するように配置されてもよい。
前記鏡面反射面は、金属膜または誘電体膜であってもよい。
本発明によれば、採光効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態による採光フィルム1の断面構造を示す図。 ルーバー部11の構造をより詳細に示す断面図。 図2のルーバー部11を有する採光フィルム1に太陽高度が60°の太陽光が入射された場合の光路図。 太陽高度が20°の太陽光が入射された場合の光路図。 図2に示す構造の光制御層3を有する採光フィルム1の採光効率を、一比較例による光制御層3を有する採光フィルム1の採光効率と比較した図。 合わせガラス10の断面構造の一例を示す図。 (a)〜(e)は光制御層3の製造方法を説明する図。 (a)と(b)はルーバー部の変形例を示す図。 本発明の第2の実施形態による採光フィルム1の断面図。 本発明の第3の実施形態による採光フィルム1の断面図。 (a)は太陽高度が低い場合、図11(b)は太陽高度が高い場合の問題点を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物から変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
さらに、本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。一具体例として、「光制御シート」には、「光制御フィルム」や「光制御板」等と呼ばれる部材も含まれる。
また、本明細書において、「シート面(フィルム面、板面、パネル面)」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面のことを指す。さらに、本明細書において、シート状(フィルム状、板状、パネル状)の部材に対して用いる「法線方向」とは、当該部材のシート面への法線方向のことを指す。
図1は本発明の一実施形態による採光フィルム1の断面構造を示す図である。図1の採光フィルム1は、基材層2の上に配置される光制御層3と、光制御層3の上に配置される接着層4と、基材層2の下に配置される保護フィルム5とを備えている。図1の採光フィルム1は、接着層4を介して窓等の採光具6に積層することが可能である。あるいは、本実施形態による採光フィルム1は、窓等の採光具6の内部に一体的に形成されていてもよい。
接着層4を露出したままにすると、意図せぬものに採光フィルム1が接着してしまうため、採光フィルム1を窓等の採光具6に接着する前は、接着層4の上に不図示の剥離フィルムをつけることが多い。剥離フィルムは、採光フィルム1を採光具6に接着する前に剥離される。また、保護フィルム5は、採光フィルム1を採光具6に接着した後に剥離される。以下では、剥離フィルムと保護フィルム5のそれぞれを単に「層」と呼ぶこともある。
図1の光制御層3は、一方の面に沿って離隔して形成される複数のルーバー部11と、複数のルーバー部11の周囲に設けられるベース部12とを有する。図1では、採光フィルム1に外光が入射される側の面を一方の面3aとしている。以下では、一方の面3aをわかりやすく入射面3aと呼ぶ。
複数のルーバー部11のそれぞれは、採光フィルム1のフィルム面を天地方向に配置したときに、天側に配置され入射面3aに交差する方向に伸びる鏡面反射を行う第1面11aと、地面側に配置され入射面に交差する方向に伸びる第2面11bとを有する。
第2面11bは、入射面3aから対向する他方の面側に向かうにつれて天側に近づくように傾斜して配置されている。第2面11bは、ベース部12との屈折率界面と鏡面反射面の少なくとも一方を有する。図1の例では、第2面11bをベース部12との屈折率界面としている。
図1のルーバー部11は、ベース部12の溝13内に、ベース部12とは屈折率の異なる材料を充填したものであり、第2面11bはベース部12との屈折率界面を形成している。また、図1のルーバー部11の第1面11aは、入射面の法線方向に平行な鏡面反射面である。このように、ルーバー部11は、第1面11aのみが鏡面反射面であり、第1面11aより下のルーバー部11の内部領域は、ベース部12とは異なる屈折率を有する。ルーバー部11の屈折率は、ベース部12の屈折率よりも小さく設定されている。よって、ルーバー部11の内部を進行して屈折率界面に到達した光は、屈折率界面でより屈折されてベース部12内を進行することになる。
図2はルーバー部11の構造をより詳細に示す断面図である。図2の例では、ルーバー部11の内部領域の屈折率を1.47とし、ベース部12の屈折率を1.60としている。また、ルーバー部11の屈折率界面の傾斜角度、すなわち入射面の法線方向に対する傾斜角度を21.8°とし、入射面方向に隣接する2つのルーバー部11間のピッチを80μmとしている。また、ルーバー部11の長さ、すなわち入射面の法線方向における長さを、200μmとしている。これらの数値は一例であり、任意に変更してもよい。
図3は図2のルーバー部11を有する採光フィルム1に太陽高度が60°の太陽光が入射された場合の光路図、図4は太陽高度が20°の太陽光が入射された場合の光路図である。図3は夏場の太陽高度からの太陽光の光路を示し、図4は冬場の太陽高度からの太陽光の光路を示しており、これらの図はシミュレーションにより得られたものである。
図3および図4におけるルーバー部11の構造と屈折率は図2と同様である。ルーバー部11の屈折率が1.47であったとすると、太陽高度60°からの太陽光は、以下の(1)式に示すように、θ1=36.1°の角度でルーバー部11内を下向きに進行することになる。なお、θ1は、採光フィルム1のフィルム面を天地方向に配置したときに、光の出射側における一方の面3aの法線方向から地面側の方向への為す角度を正とした角度である。
Figure 0006519110
この光線は、ルーバー部11からベース部12に入るとき屈折され、以下の(2)式に示すように、θ1A=39.0°の角度でベース部内を下向きに進行することになる。このθ1Aは、一方の面3aの法線方向に対する角度である。
Figure 0006519110
屈折率界面における臨界角度θ2は、以下の(3)式に示すように、屈折率界面の法線方向に対して66.8°である。
Figure 0006519110
この臨界角度θ2は、入射面3aの法線方向に対する上向きの角度θ3で表すと、以下の(4)式で表される。
θ3=90°+21.8°−66.8°=46° …(4)
例えば、ルーバー部11の鏡面反射面である第1面11aに、その面方向に対してθ1A=39.0°で下向きに入射された光は、同じ絶対角度39.0°で上向きに反射されるため、θ3より小さい角度となり、屈折率界面で全反射することになる。屈折率界面で全反射された後に上向きに進行する角度θ4は、以下の(5)式で表される。
θ4=−39.0°+2×21.8°=4.6° …(5)
この角度θ4は、第1面11aの面方向に対して反時計回りに正の値であるから、屈折率界面で全反射された光は、水平面に対して緩やかに斜め上方に進行していく。
このように、太陽高度が高い場合には、図3に実線矢印線で示すように、光制御層3への入射光をルーバー部11の第1面11aで反射させた後に、天側に隣接する別のルーバー部11の屈折率界面で全反射させて、斜め上方に光を進行させる必要がある。本実施形態では、図3の矢印線のように入射光を屈折および反射させる条件を条件1としている。光制御層3への入射光の入射面3aの法線方向に対する入射角度が大きい場合に、条件1を満たすようにするにはルーバー部11の屈折率がベース部12の屈折率差より小さいことが必要である。屈折率差がない場合には、図3の破線矢印線のように、ルーバー部11の第1面11aで反射された光が屈折率界面で全反射されずにベース部12内の進行し、第1面11aの裏面側で反射されて、斜め下方に進行し、採光に利用できなくなる。
一方、太陽高度20°からの太陽光は、以下の(6)式に示すように、θ5=13.5°の角度でルーバー部11内を下向きに進行する。
Figure 0006519110
この光線は、ルーバー部からベース部に入るとき屈折されて、以下の(7)式に示すように、θ5A=19.6°の角度でベース部内を下向きに進行することになる。
Figure 0006519110
この角度θ5で第1面11aに入射された光は、同じく19.6°の角度で上向きに反射される。すなわち、屈折率界面の傾斜角度を、21.8°にすれば、鏡面反射面である第1面11aで反射された光は、屈折率界面である第2面11bに当たることなく、屈折率界面と反射面との間を通って、斜め上方に進行していく。
このように、太陽高度が低い場合には、図4に実線矢印線で示すように、光制御層3への入射光を、ルーバー部11の第1面11aで反射させた後に、天側に隣接するルーバー部11の屈折率界面に当たらずに、斜め上方に進行させる必要がある。本実施形態では、図4の矢印線のように入射光を反射させる条件を条件2としている。光制御層3への入射光の入射面3aの法線方向に対する入射角度が小さい場合に、条件2を満たすようにするには、ルーバー部11の屈折率がベース部12の屈折率より小さい必要がある。屈折率差がない場合には、図4の破線矢印線に示すように、第1面11aに当たらずに下方に進行する光の割合が増えるためである。
図5は、図2に示す構造の光制御層3を有する採光フィルム1の採光効率を、一比較例による光制御層3を有する採光フィルム1の採光効率と比較した図である。一比較例による光制御層3は、光制御層3内の屈折率を全域にわたって1.55としている。図5では、採光効率を数値化しており、太陽高度を20°から60°まで10°刻みで変化させたときの採光効率と、各太陽高度での採光効率の平均値とを示している。
図5に示すように、どの太陽高度においても、本実施形態の方が採光効率が向上していることがわかる。
(採光具6の構造)
図1の採光フィルム1は、窓等の採光具6に貼付される場合の他、例えば合わせガラスの間に配置されて封止されることも可能である。図6は合わせガラス10の断面構造の一例を示す図である。図示のように、採光フィルム1の両面には接着層4が配置され、これら接着層4を介してガラス等の透明基材9が両面から接着される。
また、本実施形態による採光フィルム1は、ブラインドの少なくとも一部のスラットの表面に接着層4を介して接着されてもよい。あるいは、各スラットの内部に採光フィルム1を組み込んでもよい。さらに、本実施形態による採光フィルム1は、ロールアップブラインドの表面に接着層4を介して接着されてもよい。
(採光フィルム1の製法)
次に、本実施形態による採光フィルム1の構成材料および製造工程について説明する。ベース部12の材料としては、例えば、光硬化性プレポリマーと、反応性希釈モノマーと、金型離型剤と、光重合開始剤とを混合して均一化したものが用いられる。ベース部12の材料は、紫外線硬化性樹脂を用いる代わりに、熱硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂などの硬化性樹脂を用いてもよい。
ベース部12に、図1に示すような溝13を形成するには、例えば図7(a)に示す金型ロール21が用いられる。金型ロール21の表面は、溝13の形状に合わせてバイトにより切削されて、図7(a)に示すように、各溝13の形状に対応する複数の凸部22が形成される。
凸部22が形成された金型ロール21と不図示のニップロールの間にベース部12の組成物を充填して両ロールにて加圧し、例えば高圧水銀灯により紫外線を照射してベース部12の組成物を硬化させて、図7(b)に示すようにベース部12が形成される。その後、不図示の剥離ローラにより、金型ローラからベース部12を離型し、複数の溝13が形成されたベース部12を含む中間部材を作製する。
次に、例えば斜め蒸着法により、図7(c)に示すようにアルミニウムや銀などの反射率の高い金属材料23を溝13の内部に蒸着させて反射膜を形成する。あるいは、フッ化マグネシウム等の誘電体膜にて反射膜を形成してもよい。次に、図7(d)に示すように、反射膜に接するように溝13の内部にベース部12とは異なる樹脂材料を充填して、ルーバー部11を形成する。このとき、図7(e)に示すように、溝13の開口部に連なるベース部12の表面全体を樹脂材料で覆って、ベース部12の表面よりも内側にルーバー部11を形成してもよい。溝13の内部に充填される樹脂材料は、例えば、光硬化性プレポリマー等の紫外線硬化性樹脂と、反応性希釈モノマーと、光散乱材と、光重合開始剤とを混合して均一化したものが用いられる。紫外線硬化性樹脂の代わりに、熱硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂を用いてもよい。本実施形態では、ベース部12とルーバー部11とで屈折率に違いを持たせている。ルーバー部11に充填材料を充填する場合、ベース部12もルーバー部11も、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂および電子線硬化性樹脂などの硬化性樹脂を材料として形成されるが、硬化性樹脂の材料や、それに含有される添加剤の種類等を変えることで、ベース部12とルーバー部11に屈折率差を持たせることができる。
図7(d)または図7(e)の工程までで、光制御層3が完成する。次に、光制御層3の入射面3a側には接着層4が形成され、他方の面側には基材層2が形成される。
基材層2の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリカーボネート(PC)等の透明のフィルムが用いられる。基材層2の厚みは5〜200μm、好ましくは10〜150μm、より好ましくは50〜100μmである。基材層2の厚みが5μmより薄いと、生産時にしわがよったりして生産性が悪く、逆に、基材層2の厚みが200μmよりも厚いとコストが高くなり、例えばベース部12を硬化させるときに基材層2越しに電離放射線を照射した場合に電離放射線のロスを生じるといった不具合が発生するおそれがある。
接着層4の組成物は、例えば、熱可塑性樹脂であるポリビニルアセタール樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレンアクリル共重合体樹脂、ポリウレタン樹脂及びポリビニルアルコール樹脂等から一種若しくは複数を、可塑剤、酸化防止剤及び紫外線遮蔽剤といった添加剤と共に混合し用いたり、アクリル系樹脂の粘着材と、架橋剤と、希釈剤とを混合して形成されたりする。この接着層4の組成物を、シート若しくはフィルム状にして採光フィルム1と透明基材との間に配置し、圧をかけて空気を押し出した後、加熱することで採光フィルム1と一体化させたり、液状であれば離型フィルムに塗布して乾燥させた後、採光フィルム1に貼付させたりする。
なお、上述した説明では、ルーバー部11の第1面11aを、光制御層3の入射面の法線方向に平行に配置する例を示したが、第1面11aを法線方向に対して傾斜させて配置してもよい。例えば、第1面11aを入射面から斜め上方に配置すれば、入射された光をより上方に反射させることができる。ただし、天側に隣接して配置されたルーバー部11の屈折率界面11bに当たりやすくなるため、屈折率界面11bの傾斜角度との兼ね合いで、第1面11aの傾斜角度を設定するのが望ましい。
また、上述した説明では、ルーバー部11の鏡面反射面である第1面11aが平坦面である例を示したが、第1面11aは、図8(a)に示すように複数の折れ面で形成してもよいし、図8(b)に示すように曲面で形成してもよい。第1面11aを複数の折れ面で形成する場合には、光制御層3の入射面3aに対する傾斜角度を各折れ面ごとに傾斜させればよい。また、第1面11aを曲面で形成する場合には、光制御層3の入射面3aに対する傾斜角度を連続的に傾斜させればよい。また、第1面11aの一部が複数の折れ面で形成され、残りの少なくとも一部が曲面で形成されていてもよい。
図8(a)や図8(b)のように、ルーバー部11の第1面11aを曲面や折れ面で構成すれば、入射光の採光効率を最適化できるような角度に第1面11aを設定できるため、より採光効率を向上できる。
このように、本実施形態では、ルーバー部11の天側を反射面(第1面)11aとし、地面側を斜め上方に延在する屈折率界面(第2面)11bとする。これにより、入射面の法線方向に対する角度が大きい光が光制御層3に入射された場合には、この光を、図3に示すように、ルーバー部11の反射面11aで正反射させた後に、天側に隣接する別のルーバー部11の屈折率界面11bで再び全反射させて斜め上方に進行させることができる。また、入射面3aの法線方向に対する角度が小さい光が光制御層3に入射された場合には、この光を、図4に示すように、ルーバー部11の反射面11aで正反射させた後に、天側に隣接する別のルーバー部11の屈折率界面11bに入射させずに、斜め上方に進行させることができる。
これにより、光制御層3に入射される光の入射角度が大きくても小さくても、入射光を斜め上方に進行させることができ、冬でも夏でも、採光効率を向上できる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、ルーバー部11にベース部12とは異なる屈折率材料を充填して屈折率界面を形成する例を示したが、以下に説明する第2の実施形態は、屈折率界面を持たないことを特徴とする。
図9は本発明の第2の実施形態による採光フィルム1の断面図である。図9の採光フィルム1は、光制御層3内のルーバー部11の構造が第1の実施形態とは異なっている。
図9のルーバー部11は、一部が湾曲した反射面を有する反射部材で構成されている。この反射部材の天側には、第1の実施形態と同様に平坦な反射面14aが設けられている。反射部材の端部側、すなわち光制御層3の入射面3aと反対側に位置する反射部材の端部側には、地面側に湾曲して傾斜した反射面14bが設けられている。本実施形態では、ルーバー部11の天側に設けられる平坦面を平坦反射面部14aと呼び、ルーバー部11の地面側に傾斜して設けられる反射面を傾斜反射面部14bと呼ぶ。
平坦反射面部14aは、第1の実施形態の反射面(第1面)11aと同様の作用を行う。すなわち、図9の矢印線に示すように、低い入射角度からの入射光を平坦反射面部14aで反射させて、天側に隣接して配置されたルーバー部11に入射させずに、斜め上方に進行させて、採光効率の向上を図る。
傾斜反射面部14bは、第1の実施形態の屈折率界面(第2面)11bと同様に、光制御層3の入射面から出射面側にかけて、斜め上方に傾斜して配置されている。
高い入射角度から入射された光は、図9の矢印線y1に示すように、ルーバー部11の平坦反射面部14aで反射された後、天側に隣接して配置された別のルーバー部11の傾斜反射面部14bでさらに反射されて、斜め上方に進行する。
また、低い入射角度から入射された光は、図9の矢印線y2に示すように、ルーバー部11の平坦反射面部14aで反射された後に、天側に隣接して配置された別のルーバー部11に当たらずに、光制御層3を斜め上方に進行する。
図9のルーバー部11を有する光制御層3を製造する際には、第1の実施形態と同様に、ベース部12に溝13を形成した後、例えば斜め蒸着法により、各溝13の内壁の一部に銀やアルミニウム等の金属膜、またはフッ化マグネシウム等の誘電体膜等の反射率の高い材料膜を蒸着で形成し、その後、溝13の隙間を、ベース部12と同じ樹脂材料で充填すればよい。
図9のルーバー部11の天側の平坦反射面部14aの代わりに、図8(a)のような複数の折れ面を形成したり、図8(b)のような曲面を形成してもよい。
第2の実施形態のように、反射部材のみでルーバー部11を形成する場合、光制御層3の内部に屈折率の異なる複数の材料が存在しなくなるため、採光フィルム1のフィルム面を通して反対側を見たときの視認性がよくなる。よって、第2の実施形態によれば、採光フィルム1の視認性を向上できる。
このように、第2の実施形態では、湾曲した反射部材だけでルーバー部11を構成でき、第1の実施形態と同程度の採光効率を得られる。また、ルーバー部11にベース部12と異なる屈折率材料を設けていないため、採光フィルム1のフィルム面から採光フィルム1を通して反対側を見たときの視認性がよくなる。
(第3の実施形態)
以下に説明する第3の実施形態は、第1の実施形態と第2の実施形態の特徴部分を兼ね備えたものである。
図10は本発明の第3の実施形態による採光フィルム1の断面図である。図10の採光フィルム1は、光制御層3内のルーバー部11の構造が第1および第2の実施形態とは異なっている。
図10のルーバー部11は、第2の実施形態と同様に、湾曲した反射部材を有するとともに、第1の実施形態と同様に、屈折率界面を有する。
より詳しくは、図10のルーバー部11は、湾曲した反射部材の内側に充填された樹脂材を有する。この樹脂材は、第1の実施形態のルーバー部11と同様に、ベース部12の樹脂材料とは屈折率が異なるものであり、ベース部12との境界に沿って、屈折率界面を有する。この屈折率界面は、湾曲した反射部材の傾斜反射面部14bと面一になるように、傾斜して配置されている。
第2の実施形態の場合、ルーバー部11の平坦反射面部14aで反射された光の一部は、天側に隣接して配置された別のルーバー部11の傾斜反射面部14bよりも入射面側を通過して、このルーバー部11の平坦反射面部14aの裏面側に入射されてしまい、採光に利用することができない。ところが、第3の実施形態の場合、別のルーバー部11の傾斜反射面部14bよりも入射面側を通過した光は、屈折率界面に入射されて反射されて斜め上方に進行するため、採光に利用することができる。
図10のルーバー部11を有する光制御層3を製造する際には、斜め蒸着法により、反射部材の材料となる金属材料をベース部12の溝13の内壁の一部に蒸着させた後、溝13の隙間にベース部12とは屈折率の異なる樹脂材料を充填すればよい。
このように、第3の実施形態では、ルーバー部11の地面側に、傾斜反射面部14bと屈折率界面とを有するため、第2の実施形態よりも採光効率を向上できる。
上述した第1および第3の実施形態では、一方の面3aに沿って配置される複数のルーバー部11の間に隙間がある例を示したが、図3や図4に示したように、隣接するルーバー部11同士が密着配置されていてもよい。ルーバー部11を密着配置すると、ルーバー部11の隙間をすり抜けて斜め下方に進行する光が生じなくなり、採光効率をより向上できる。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 採光フィルム、2 基材層、3 光制御層、3a 入射面、4 接着層、5 保護フィルム、6 採光具、11 ルーバー部、11a 反射面(第1面)、12b 屈折率界面(第2面)、12 ベース部、13 溝、21 金型ロール、22 凸部

Claims (4)

  1. 入射された光の進行方向を変化させて出射させる採光フィルムにおいて、
    一方の面に沿って離隔して形成される複数のルーバー部と、
    前記複数のルーバー部の周囲に設けられるベース部と、を備え、
    前記複数のルーバー部のそれぞれは、当該採光フィルムのフィルム面を天地方向に配置したときに、天側に配置され前記一方の面に交差する方向に伸びる鏡面反射を行う第1面と、地面側に配置され前記一方の面に交差する方向に伸びる第2面と、を有し、
    前記第1面の地面側に前記ルーバー部が配置されている、前記一方の面からの距離がもっとも短い前記第1面の端部を前記第1面の一の端部、前記一方の面からの距離がもっとも長い前記第1面の端部を前記第1面の他の端部とし、前記第2面の天側に前記ルーバー部が配置されている、前記一方の面からの距離がもっとも短い前記第2面の端部を前記第2面の一の端部、前記一方の面からの距離がもっとも長い前記第2面の端部を前記第2面の他の端部とするとき、
    前記鏡面反射を行う面は、前記ルーバー部と前記ベース部との境界に沿って前記第1面の他の端部および前記第2面の他の端部を含めて湾曲して形成されており、かつ、前記第2面の他の端部から、前記ルーバー部と前記ベース部との境界に沿って、前記第2面の一の端部から前記第2面の他の端部までの間にある前記第2面の一の端部から離隔した箇所、にかけて形成されており、
    前記第2面の前記鏡面反射を行う面が形成されていない部分が、前記ルーバー部と前記ベース部との界面である屈折率界面を形成しており、かつ、当該屈折率界面を有する前記ルーバー部内の前記第2面に接する領域は、前記ベース部よりも屈折率が小さい、採光フィルム。
  2. 前記第1面は、前記一方の面の方向に対する傾斜角度がそれぞれ異なる複数の折れ面部と、前記一方の面の方向に対する傾斜角度が連続的に変化する曲面部と、の少なくとも一方を有する請求項1に記載の採光フィルム。
  3. 前記ベース部は、前記一方の面に沿って離隔して形成される複数の溝を有し、
    前記複数のルーバー部は、対応する前記溝内に設けられ、
    前記第1面および前記第2面はそれぞれ、対応する前記溝の内壁に接するように配置される請求項1または2に記載の採光フィルム。
  4. 前記第1面及び前記鏡面反射を行う面は、金属膜または誘電体膜である請求項1乃至のいずれかに記載の採光フィルム。
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