JP6517752B2 - リユース可能な弁当箱 - Google Patents
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Description
有底略箱状の筐体と、該筐体上部の開口面に配置される蓋部と、を備え、前記筐体と蓋部とを密着させることで筐体内部に食品を保持するリユース可能な弁当箱であって、
前記筐体は、前記開口面から該筐体の開口方面に対して略垂直方向に延伸して設けられた張出部を備え、
さらに前記筐体は、筐体最下部に位置する底面の面積よりも筐体上部に位置する開口面の面積が大きい形状であって、
前記底面は、略L字型のL型凸部と略矩形型の矩形型凸部を二組有しており、
前記二組のL型凸部と矩形型凸部は、それぞれが点対称の位置であり、且つ、底面の二組のL型凸部と矩形型凸部を有する面同士を重ねると一方のL型凸部と他方の矩形型凸部が接するとともに、一方の矩形型凸部と他方のL型凸部が接する位置に配置され、
前記張出部は、固定凸部と固定凹部を二組有しており、該二組の固定凸部と固定凹部はそれぞれが点対称の位置に配置され、
前記蓋部は、前記筐体の張出部と同一形状の張出部を備え、
前記筐体の張出部が有する固定凹部に蓋部の張出部が有する固定凸部をはめ込むことで、該筐体に蓋部を固定することを特徴とする。
前記固定凸部と固定凹部は、前記筐体の開口面と蓋部の開口面を重ねると筐体の固定凸部と蓋部の固定凹部が重なる位置に配置されるとともに、筐体の固定凹部と蓋部の固定凸部が重なる位置に配置され、
さらに前記固定凹部と固定凸部は、略湾曲形状であって当該弁当箱の略中央を基準とした円弧上の位置に配置され、
前記筐体および蓋部のそれぞれの張出部は、前記筐体の固定凹部に蓋部の固定凸部が螺嵌されるとともに前記蓋部の固定凹部に筐体の固定凸部が螺嵌されることで、前記筐体と蓋部とが固定されることを特徴とする。
前記張出部は、前記固定凹部と連続して排出口を備えており、該排出口は前記固定凹部とは異なる湾曲角度を有し、
さらに前記排出口は、当該弁当箱を洗浄する際に発生する洗浄水を流すための排出出口を備えることを特徴とする。
前記蓋部は、前記筐体と同一形状であることを特徴とする。
前記固定凹部は、略蟻溝形状であって、
前記固定凸部は、前記固定凹部の長手方向に挿入されることで該固定凹部にぴったりとはめ込まれる前記蟻溝形状と略対応形状であることを特徴とする。
前述したとおり、容器部12と蓋部14のそれぞれの張出部18には凹部と凸部を有しており、該凹部に凸部をはめ込んで容器部12に蓋部14を閉める構造とすることで、弁当箱10への上下方向の振動にも対応できるようにしている。ここで、本実施形態の弁当箱10における張出部18の構造について詳しく説明する。
一般的な弁当箱の場合、回収時には容器のみをまとめてスタッキングし、さらに、蓋のみをまとめてスタッキングすることで運搬時よりも体積を減らして収納性を工夫している。つまり、弁当箱が学校給食などで使用される場合では、各個人から弁当箱の容器と蓋とを分けて一旦集めたうえで、その後にスタッキングするという動作が必要となる。そこで本実施形態の弁当箱10では、容器部12と蓋部14とを同一形状とするとともに、容器部12(または蓋部14)の開口面16の面積を外面20の面積よりも大きくすることで、図16に示すように、容器部12と蓋部14を区別することなく、スタッキングすることが可能となる。つまり、上述のように容器と蓋とを分ける作業は必要なく、例えば、弁当を食べ終わった人は、各個人で容器部12と蓋部14とをスタッキングすることが出来る。そして各個人がスタッキングした容器部12と蓋部14をさらに他の人の容器部12と蓋部14にスタッキングすれば良く、わざわざ容器と蓋を分ける手間を省け、且つ、スタッキングすることで回収時の体積を減らして収納性を向上させることが出来る。なお、開口面16と外面20とを必ず同一形状とする必要はなく、スタッキングが可能であれば異なる形状としても良い。
本実施形態における弁当箱10は、繰り返し使用することから(リユースすることから)、弁当箱を回収してから大量の弁当箱をまとめて洗浄する必要がある。そこで本実施形態では、洗浄性を向上させるために、必要最低限の突起物(張出部18、L型突出部22、矩形型突出部24)以外の突起物は一切備えないシンプルな構造としている。また、弁当箱は角(かど)となる部分があれば面取りがされているのが一般的であるが、弁当箱10においては全ての角(かど)に対して一般的な弁当箱よりも大きく面取りを行うことで、より洗浄性を向上させても良い。このような構成とすることで、洗浄機等で洗浄する際にもよごれが取れやすくなる。また、一般的な弁当箱は容器と蓋の形状が全く異なることから、大量の弁当箱を同時に洗浄する場合は容器形状に適した専用の洗浄装置と、蓋形状に適した専用の洗浄装置とを最低でも2種類用意する必要がある(あるいは、2種類の洗浄モードが必要な場合がある)。そこで本実施形態における弁当箱10では、容器部12と蓋部14とを同一形状とすることで、洗浄装置を複数種類用意する必要がなくなるのである。さらに、一般的には凹部を有する容器類をまとめて洗浄すると、凹部に汚れ、あるいは洗浄水が残ってしまう場合が多い。そこで本実施形態における弁当箱10では、図8および図9に示すように、張出部18の凹部(第1固定凹部30および第2固定凹部32)には凸部が入る穴に加えて、凸部が入る際に影響のない位置に排出口(図9における34および36)を備えている。本実施形態においては、第1固定凹部30および第2固定凹部32に対して略垂直方向に排出口34および排出口36を設けている。このように第1固定凹部30には排出口34を、第2固定凹部32には排出口36を備えることによって、洗浄時の洗浄水や汚れが流れやすくなり、各段に洗浄性を高めることが出来る。また、当然のことならが、図12および図14に示した別形状の凹部に対して排出口を設けても構わない。
上述したように本実施形態に係る弁当箱10における蓋部14は、容器部12と同一形状とすることで、運搬時の振動対応、及び洗浄性向上を実現しているが、例えば容器部12よりも蓋部を浅くする等の他の形状でもこのような効果を実現し得る。そこで、弁当箱10の別形状の蓋について説明する。図18には、本発明に係る実施形態の弁当箱10の蓋部14を浅くした場合の正面から見た概略説明図を示す。同図に示す弁当箱10では、容器部12に比べて蓋部14を浅くした浅蓋部46を備えている。また、容器部12および浅蓋部46の張出部18は同一形状であるため、上述した固定方法と同様に容器部12に浅蓋部46を固定することができる。このような形状とすることで、弁当箱10自体の高さを抑えることが可能となる。また、図19に示すように浅蓋部46をさかさまにして(容器部12と同じように置いて)容器部12のように扱うことで、例えば皿やトレイ等として利用することも出来る。
そして、本実施形態の弁当箱10は、容器部12と浅蓋部46の張出部18(張出部18が有するL型突出部22および矩形型突出部24)を同一形状として、容器と蓋の深さを変えることで、容器部12と浅蓋部46はスタッキング可能であるとともに、容器部12に浅蓋部46をはめ込むことで浅蓋部46を閉める構造であるため、運搬時の振動に対する影響を受けることもない。そして洗浄時においては容器部12と浅蓋部46の形状はほとんど同じであることから、洗浄装置を複数種類用意する必要もなく、リユースに適した弁当箱として利用が可能である。さらに、浅蓋部46は、単独で皿やトレイ等としても使用することができる。
12 容器部
14 蓋部
16 開口面
18 張出部
20 外面
22 L型突出部
22a 第1L型突出部
22b 第2L型突出部
24 矩形型突出部
24a 第1矩形型突出部
24b 第2矩形型突出部
26 第1固定凸部
28 第2固定凸部
30 第1固定凹部
32 第2固定凹部
34 36 排出口
38 40 連続排出口
42 44 排出出口
46 浅蓋部
Claims (4)
- 有底略矩形箱状の筐体と、該筐体上部の開口面に配置される蓋部と、を備え、前記筐体と蓋部とを密着させることで筐体内部に食品を保持するリユース可能な弁当箱であって、
前記筐体は、前記開口面から該筐体の開口方面に対して略垂直方向に延伸して設けられた張出部を備え、
さらに前記筐体は、筐体最下部に位置する底面の面積よりも筐体上部に位置する開口面の面積が大きい形状であって、
前記底面は、略L字型のL型凸部と略矩形型の矩形型凸部を二組有しており、
前記二組のL型凸部と矩形型凸部は、それぞれが点対称の位置であり、且つ、底面の二組のL型凸部と矩形型凸部を有する面同士を重ねると一方のL型凸部と他方の矩形型凸部が接するとともに、一方の矩形型凸部と他方のL型凸部が接する位置に配置され、
前記張出部は、固定凸部と固定凹部を二組有しており、該二組の固定凸部と固定凹部はそれぞれが点対称の位置に配置され、
前記蓋部は、前記筐体の張出部と同一形状の張出部を備え、
前記固定凸部と固定凹部は、前記筐体の開口面と蓋部の開口面を重ねると筐体の固定凸部と蓋部の固定凹部が重なる位置に配置されるとともに、筐体の固定凹部と蓋部の固定凸部が重なる位置に配置され、
さらに前記固定凹部と固定凸部は、略湾曲形状であって当該弁当箱の略中央を基準とした円弧上の位置に配置され、
前記筐体および蓋部のそれぞれの張出部は、前記筐体の固定凹部に蓋部の固定凸部が螺嵌されるとともに前記蓋部の固定凹部に筐体の固定凸部が螺嵌されることで、前記筐体と蓋部とが固定されることを特徴とする弁当箱。 - 請求項1に記載の弁当箱であって、
前記張出部は、前記固定凹部と連続して排出口を備えており、該排出口は前記固定凹部とは異なる湾曲角度を有し、
さらに前記排出口は、当該弁当箱を洗浄する際に発生する洗浄水を流すための排出出口を備えることを特徴とする弁当箱。 - 請求項1または請求項2の何れかに記載の弁当箱であって、
前記蓋部は、前記筐体と同一形状であることを特徴とする弁当箱。 - 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の弁当箱であって、
前記固定凹部は、略蟻溝形状であって、
前記固定凸部は、前記固定凹部の長手方向に挿入されることで該固定凹部にぴったりとはめ込まれる前記蟻溝形状と略対応形状であることを特徴とする弁当箱。
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