JP6516684B2 - 医療用保持デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、生体管腔内に挿入される医療用長尺体を保持するための医療用保持デバイスに関する。
従来、血管等の生体器官内にカテーテルを挿入してその先端部を病変部(例えば、狭窄部)まで到達させ、診断又は治療することが広汎に行われている。
カテーテルを経皮的に血管内に挿入する方法としては、シースイントロデューサを用いたセルジンガー法が知られている。このセルジンガー法では、シースイントロデューサの主要部を構成する可撓性のシースチューブを患者に刺入し、血管内に挿入する。そして、この状態のシースチューブ内にカテーテルを挿入することで、カテーテルを血管内に挿入する(例えば、特開平3−168159号公報、特開2002−143318号公報参照)。このようにシースイントロデューサを介してカテーテルを挿入するため、刺入部位の組織の損傷を抑えることができる。
一方、シースイントロデューサとガイディングカテーテルの機能を兼ね備え、シースイントロデューサを使用することなく、カテーテルを血管内に挿入できる「ガイディングシース」も知られている。ガイディングシースによれば、シースイントロデューサを使用しない分、太めの(例えば、8Fの)カテーテルを患者の動脈に挿入できるようになり、あるいは、同サイズのカテーテルを挿入した場合、穿刺部位の損傷を最小限に抑えることができるメリットがある。
ところで、術者は、手術室において、血管造影装置やモニタ類等の配置により、仰臥した患者から見て右側に立ってカテーテル等の医療機器を操作することが一般的である。そのため、術者が利き手ではない方の手でカテーテルを操作しなければならない場合がある。例えば、シースイントロデューサの体内への挿入方向が術者の右側である場合、シースイントロデューサのハブの基端にて開口するカテーテル挿入口は術者の左側を向くことになる。このため、術者の利き手が右手である場合であっても、術者は、カテーテルのシースイントロデューサへの挿入操作及びその後の操作を左手で行わなければならない。また、これとは逆に、左利きの術者が、右手でカテーテルの操作を行わなければならない場合もある。このように利き手ではない方の手で操作する場合には、カテーテルを体内に効率的に挿入することができないおそれがある。
また、術者にとって、患部の透視画像を得るために用いるX線の被曝は極力避けることが望まれるが、カテーテルを用いた手術中、術者の手がX線管球の下に入り込む場合がある。例えば、シースイントロデューサ又はガイディングシースを患者の大腿動脈から挿入して、このシースイントロデューサ又はガイディングシース内にカテーテルを挿入して下肢の病変部の治療を行う際、カテーテルを操作する術者の手が、病変部の上方に配置されたX線管球の下に入り込み、その分、X線の被曝量が多くなる場合がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、どのような立ち位置であっても術者が利き手でカテーテルを操作できるとともに、術者のX線の被曝量を低減できる医療用保持デバイスを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の医療用保持デバイスは、湾曲形状に変形可能であり且つ形状を一時的に維持可能な可変本体部と、前記可変本体部に設けられ、生体管腔内に挿入される医療用長尺体を前記可変本体部に沿って保持可能な保持部と、を備え、前記可変本体部は、直列に連結された複数の連結部材を有し、隣接する前記連結部材同士は、連結角度が可変となっており、且つ前記複数の連結部材の少なくとも1つの連結箇所は、隣接する前記連結部材が軸線回りに相対回転可能であり、前記複数の連結部材は、当該連結部材の軸線方向に延在し前記保持部の一部を構成する内腔、及び前記内腔と前記連結部材の外面とを連通するスリット要素を有する、ことを特徴とする。
上記のように構成された本発明に係る医療用保持デバイスによれば、可変本体部を自由に曲げることができ、しかも曲げた状態の形状を維持できるため、保持部によって保持される医療用長尺体の基端側の位置を調節できる。そのため、どのような立ち位置であっても、保持部によって保持される医療用長尺体に挿入されるカテーテルを利き手で操作することができる。また、この医療用保持デバイスを用いることにより、X線管球下から外れた位置でカテーテルを操作できるため、術者のX線の被曝量を少なくできる。しかも、この医療用保持デバイスを用いることにより、術者の好みで穿刺位置と立ち位置を決めることができる。従って、本発明に係る医療用保持デバイスによれば、カテーテルを利き手で操作して、体内に効率的に挿入することができる。また医療用保持デバイスは、連結部材同士の連結角度を調整することで、可変本体部を好みの湾曲形状に容易に設定することができる。さらに医療用保持デバイスは、一部の連結部材を回転させて、連結部材に設けられるスリット要素の開口方向をずらすことで、医療用長尺体がスリットを介して可変本体部から抜けることを防止することができる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記可変本体部は、少なくとも1つの前記連結部材が着脱可能であることにより、長さが可変となっていてもよい。この構成により、長さの異なる医療用長尺体の使用に柔軟に対応できる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記保持部は、前記複数の連結部材の前記内腔により構成され、前記可変本体部内において前記可変本体部の延在方向の両端で開口し且つ前記両端間に延在する中空部により形成されてもよい。この構成により、医療用長尺体を安定して保持できるため、医療用保持デバイスの操作によって、保持部に保持される医療用長尺体がキンクすることを抑制できる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記可変本体部には、前記保持部と前記可変本体部の外面とを連通し且つ前記複数の連結部材(22、22a)の前記スリット要素(24)により構成されるスリットが前記可変本体部の全長にわたって形成されてもよい。この構成により、スリットを介して医療用長尺体を保持部に簡単に装着することができる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、隣接する前記連結部材は、関節構造を介して連結され、前記関節構造は、互いに隣接する前記連結部材の一方に設けられたオス連結部と、互いに隣接する前記連結部材の他方に設けられたメス連結部とを有し、前記オス連結部の外面と前記メス連結部の内面の一方には、係合突起が設けられ、前記オス連結部の外面と前記メス連結部の内面の他方には、前記係合突起が選択的に係合可能な係合溝が、連結角度の可変方向に沿って複数設けられてもよい。この構成により、いずれかの係合溝に係合突起が係合することで、可変本体部を任意の湾曲形状に維持できる。一方、隣接する連結部材に所定以上の曲げ力がかかると、係合溝と係合突起の係合が解除されて、隣接する別の係合溝に係合突起が係合する。従って、任意の湾曲形状への変形を可能としつつ、変形後の形状を適度の固定力によって維持できる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記保持部は、前記可変本体部内において前記可変本体部の延在方向の両端で開口し且つ前記両端間に延在する中空部により形成され、前記可変本体部には、前記保持部と前記可変本体部の外面とを連通するスリットが前記可変本体部の全長にわたって形成され、前記複数の連結部材の少なくとも1つの連結箇所において、隣接する前記連結部材が軸線回りに相対回転可能であり、前記複数の係合溝からなる係合溝列が、前記オス連結部又は前記メス連結部の周方向に間隔をおいて複数設けられてもよい。この構成により、一部の連結部材を回転させて、連結部材に設けられるスリット要素の開口方向をずらすことで、医療用長尺体がスリットを介して可変本体部から抜けることを防止することができる。また、複数の係合溝からなる係合溝列が周方向に間隔をおいて複数設けられるため、スリット要素の開口方向がずれた状態の可変本体部でも、任意の湾曲形状への変形を可能としつつ、変形後の形状を適度の固定力によって維持できる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記可変本体部は、前記可変本体部の外面に設けられ前記医療用長尺体を受け入れ可能な開口部と、前記開口部と前記保持部とを連通し且つ前記医療用長尺体が通過可能な連通路と、前記開口部と前記保持部との間に設けられた壁部とを有する、ことを特徴とする。
上記のように構成された本発明に係る医療用保持デバイスによれば、開口部と保持部との間に壁部が設けられるため、意図せずに医療用長尺体が可変本体部から抜けることを防止又は抑制することができる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記壁部は、前記連通路を形成する内壁面に向かって凸状に突出し、前記連通路は、前記壁部と、前記連通路を介して前記壁部の反対側に位置する前記内壁面の凹部とにより湾曲していてもよい。この構成により、医療用長尺体が可変本体部から一層抜けにくい。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記連通路は、弧状に湾曲していてもよい。この構成により、医療用長尺体に可変本体部を装着する際には、医療用長尺体が開口部から保持部に向かって連通路内をスムーズに移動できるため、装着が容易である。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記開口部の開口幅は、前記保持部の内径よりも小さくてもよい。この構成により、意図せずに医療用長尺体が可変本体部から抜けにくい構造と、保持部による医療用長尺体の保持力を適度に設定できる構造とを両立することができる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記可変本体部の先端に連結された先端ガイド部材をさらに備え、前記先端ガイド部材は、前記医療用保持デバイスによって前記医療用長尺体が保持された状態で、前記医療用長尺体のうち、前記医療用長尺体の生体への穿刺箇所と前記可変本体部との間の部分を斜めに支持する傾斜支持部を有してもよい。この構成により、医療用長尺体のうち、医療用長尺体の生体への穿刺箇所と前記可変本体部との間の部分が斜めに支持されるため、医療用長尺体の穿刺箇所への挿入角度を適切に維持できる。そのため、生体内に挿入された医療用長尺体と先端ガイド部材との間にできる隙間を少なくでき、医療用長尺体のキンクを防止することができる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記可変本体部の基端に連結され、前記医療用長尺体の基端を構成するハブに接続可能な基端コネクタをさらに備えてもよい。この構成により、可変本体部に保持される医療用長尺体のハブを基端コネクタにより保持できるため、医療用保持デバイスに対する医療用長尺体の装着状態を一層安定化することができる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記可変本体部の先端に連結され、前記医療用長尺体の基端を構成するハブに接続可能な先端コネクタをさらに備えてもよい。例えばシースイントロデューサを介して医療用長尺体としてのカテーテル(ガイディングカテーテル、バルーンカテーテル等)を生体内に挿入する場合に、先端コネクタをシースイントロデューサのハブに接続固定し、シースイントロデューサに挿入されるカテーテルを可変本体部により保持できる。従って、このような場合でも、カテーテルを利き手で操作して、生体内に効率的に挿入することができる。
上記の医療用保持デバイスにおいて、前記可変本体部の横断面の輪郭形状は、五角形以上の多角形であってもよい。この構成により、可変本体部が患者の上で転がりにくくできるとともに、可変本体部の外周部に形成される角が鈍角であるため患者の皮膚に与える刺激を低減することができる。
本発明の医療用保持デバイスによれば、どのような立ち位置であっても術者が利き手でカテーテルを操作できるとともに、術者のX線の被曝量を低減できる。
医療用保持デバイスの斜視図である。 連結部材の斜視図である。 連結部材の図2のIII−III線に沿った縦断面図である。 図4Aは、関節構造(真直ぐの状態)の図1のIVA−IVA線に沿った縦断面図であり、図4Bは、関節構造(曲げた状態)の縦断面図である。 先端ガイド部材の縦断面図である。 基端コネクタの斜視図である。 手術台に仰臥した患者の左脚の大腿部にガイディングシースを挿入した状態を示す説明図である。 図1に示した医療用保持デバイスがガイディングシースに装着されるとともに、U字状に湾曲した当該医療用保持デバイスが装着されたガイディングシース内にカテーテルを挿入している状態を示す説明図である。 図1に示した医療用保持デバイスにガイディングシースが装着されるとともに、S字状に湾曲した当該医療用保持デバイスに装着されたガイディングシース内にカテーテルを挿入している状態を示す説明図である。 図1に示した医療用保持デバイスにガイディングシースが装着されるとともに、術者の左側に向けて患者の大腿動脈に挿入されたガイディングシース内にカテーテルを挿入している状態を示す説明図である。 別の医療用保持デバイスの斜視図である。 手術台に仰臥した患者の左脚の大腿部にシースイントロデューサを挿入した状態を示す説明図である。 シースイントロデューサのハブに図11に示した医療用保持デバイスの先端が接続されるとともに、U字状に湾曲した医療用保持デバイスが装着されたガイディングカテーテル内に別のカテーテルを挿入している状態を示す説明図である。 シースイントロデューサのハブに図11に示した医療用保持デバイスの先端が接続されるとともに、S字状に湾曲した医療用保持デバイスが装着されたガイディングカテーテル内に別のカテーテルを挿入している状態を示す説明図である。 変形例に係る連結部材の斜視図である。 さらに別の医療用保持デバイスの斜視図である。 図17Aは、図16に示す医療用保持デバイスにおける連結部材の一端側からの斜視図であり、図17Bは、連結部材の他端側からの斜視図である。 図16におけるXVIII−XVIII線に沿った横断面図である。 図19Aは、真直ぐの状態の関節構造の図16のXIXA−XIXA線に沿った縦断面図であり、図19Bは、曲げた状態の関節構造の縦断面図である。 さらに別の医療用保持デバイスの斜視図である。
以下、本発明に係る医療用保持デバイスについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、医療用保持デバイス10A(以下、単に「保持デバイス10A」と呼ぶ)の斜視図である。この保持デバイス10Aは、医療用長尺体(例えば、ガイディングシース50)を任意の湾曲状態で保持するために使用される。図1に示すように、保持デバイス10Aは、可変本体部12と、可変本体部12の先端に接続された先端ガイド部材14と、可変本体部12の基端に接続された基端コネクタ16とを備える。
可変本体部12は、S字状その他の湾曲形状に変形可能であり且つ形状を一時的に維持可能に構成される。なお、可変本体部12が変形可能な「S字状」は、互いに逆方向に曲がる2つのカーブが繋がった形状であればよい。従って、各湾曲が大きく反り返った形状に限られず、図10に示すような緩やかな湾曲を呈するものも「S字状」に含まれる。他の湾曲形状としては、例えば、U字状(図8参照)、弧状が挙げられ、あるいはS字状、U字状、弧状のうち2つ以上を組み合わせた形状が挙げられる。ここで、湾曲とは、全体として曲がっている形状を意味するものであり、従って、角部のない1つ以上の弧状部によって構成される形状あるいは弧状部と直線部とによって構成される形状だけでなく、延在方向の途中部分に1つ以上の折れ曲がった箇所がある形状(屈曲形状)も含まれる。
可変本体部12には、血管等の生体管腔内に挿入される医療用長尺体を可変本体部12に沿って保持可能な保持部18が設けられる。保持部18は、可変本体部12内において可変本体部12の延在方向の両端で開口し且つ前記両端間に延在する中空部により形成される。また、可変本体部12には、保持部18と可変本体部12の外面とを連通するスリット20が可変本体部12の全長にわたって形成される。
可変本体部12は、直列に連結された複数の連結部材22を有し、隣接する連結部材22同士の連結角度が可変となっている。図2は、連結部材22の斜視図である。図3は、図2におけるIII−III線に沿った連結部材22の縦断面図である。連結部材22は、中空構造であって、軸方向に貫通した内腔23と、連結部材22の内外を連通するスリット要素24とを有する。内腔23は、上述した保持部18の一部を構成する。スリット要素24は、上述したスリット20の一部を構成するものであって、連結部材22の軸方向に延在する。
また、連結部材22は、胴体部26と、胴体部26の一端(図示例では先端)から軸方向に突出したオス連結部28と、胴体部26の他端(図示例では基端)の内側に設けられたメス連結部30とを有する。上述した内腔23及びスリット要素24は、胴体部26とオス連結部28に貫通形成される。本図示例の胴体部26の横断面における輪郭形状は、略四角形(具体的には、略正方形)であり、各角部は弧状に面取りがなされている。
図4Aは、図1におけるIVA−IVA線に沿った縦断面図である。オス連結部28とメス連結部30は、隣接する連結部材22同士を角度変更可能に連結する関節構造32を構成する。図2に示すように、オス連結部28は、胴体部26に対して縮径して突出する。オス連結部28は、円の一部がスリット要素24によって切り欠かれた形状、すなわち、横断面形状が略C字状を呈する。オス連結部28の外周面28aは球状面に形成されているとともに、この外周面28aには、連結角度の可変方向に沿って複数の係合溝34が設けられる。
連結角度の可変方向に沿って並ぶ複数の係合溝34によって係合溝列35が構成される。オス連結部28には、さらに、係合溝列35が周方向に間隔をおいて複数設けられる。本図示例では、1つのオス連結部28につき、周方向に45°間隔で、合計7つの係合溝列35が設けられる。なお、係合溝列35の間隔角度は、45°に限られず、他の間隔角度、例えば、90°であってもよい。
メス連結部30の内周面30aは球面状に形成されているとともに、この内周面30aには、係合突起38が設けられる。各係合突起38は、オス連結部28に設けられた係合溝列35における複数の係合溝34に選択的に係合可能である。1つのメス連結部30につき、周方向に複数の係合突起38が設けられると、一方の連結部材22のメス連結部30に設けられた1つの係合突起38が、他方の連結部材22のオス連結部28に設けられたスリット要素24に位置する場合でも、他の係合突起38がいずれかの係合溝34に係合することができる。本図示例の場合、1つのメス連結部30につき、周方向に180°間隔で2つの係合突起38が設けられる。なお、1つのメス連結部30につき、周方向に間隔をおいて3つ以上の係合突起38が設けられてもよい。
図4Aでは、隣接する連結部材22は一直線上に並んでいる。このとき、係合溝列35を構成する3つの係合溝34のうち中央の係合溝34に係合突起38が係合する状態で、隣接する連結部材22の一方に設けられたオス連結部28と、他方に設けられたメス連結部30とが係合している。この状態では、隣接する連結部材22に所定以上の曲げ力がかからない限り、係合溝34と係合突起38との係合力、及びオス連結部28の外周面28aとメス連結部30の内周面30aとの摩擦力によって、隣接する連結部材22の連結角度は維持される。
一方、上記係合力及び上記摩擦力を超える曲げ力が連結部材22に作用すると、係合溝34と係合突起38との係合が外れて、一方の連結部材22に対して他方の連結部材22が傾くように回動する。この結果、図4Bのように、同じ係合溝列35における隣接する別の係合溝34に係合突起38が係合し、隣接する連結部材22の連結角度は再び一時的に維持される。このように、隣接する連結部材22は、連結角度の変更が可能である。なお、隣接する連結部材22は、図4Bとは逆方向への連結角度の変更も可能である。
1つの係合溝列35を構成する係合溝34の数は、3つに限られず、4つ以上であってもよく、これにより、調整できる連結角度を増やすことができる。また、この場合、1つの係合溝列35を構成する複数の係合溝34の数が奇数であると、中立位置を基準として互いに反対方向の角度調整範囲を均等にすることができる。なお、隣接する連結部材22がなす連結角度は、連結部材22の内腔23に保持される医療用長尺体がオス連結部28とメス連結部30の間でキンクしないように設定することが好ましい。具体的には、5°〜30°の範囲であることが好ましい。さらに、可変本体部12が適切な連結部材22の個数で複雑な湾曲形状に変形できるという観点から、10°〜20°の範囲であることがより好ましい。
複数の連結部材22の連結箇所(関節構造32)において、隣接する連結部材22は、軸線回りに互いに相対回転可能である。係合溝列35を構成する3つの係合溝34のいずれか1つに係合突起38が係合する状態では、隣接する連結部材22に所定以上の回転力がかからない限り、係合溝34と係合突起38との係合力、及びオス連結部28の外周面28aとメス連結部30の内周面30aとの摩擦力によって、隣接する連結部材22の周方向の相対位置関係は維持される。
一方、上記係合力及び上記摩擦力を超える回転力が連結部材22に作用すると、係合溝34と係合突起38との係合が外れて、一方の連結部材22に対して他方の連結部材22が軸線回りに相対回転する。この結果、別の係合溝列35における係合溝34に係合突起38が係合し、隣接する連結部材22の周方向の相対位置関係は再び一時的に維持される。
連結部材22同士は着脱可能に構成される。具体的には、関節構造32を構成するオス連結部28とメス連結部30とは着脱可能である。隣接する連結部材22に所定以上の引っ張り力がかからない限り、オス連結部28とメス連結部30との係合(嵌合)は維持される。隣接する連結部材22に所定以上の引っ張り力がかかると、オス連結部28又はメス連結部30(あるいは両方)の弾性変形を伴って、オス連結部28とメス連結部30との係合が外れることにより、隣接する連結部材22が分離する。本実施形態の場合、連結部材22にスリット要素24が設けられているため、オス連結部28及びメス連結部30は径方向に適度に弾性変形可能である。
なお、オス連結部28に係合溝34が設けられ、メス連結部30に係合突起38が設けられる上記の構成に代えて、オス連結部28に係合突起38が設けられ、メス連結部30に係合溝34が設けられてもよい。また、連結部材22において、オス連結部28とメス連結部30の配置位置は胴体部26を基準として軸方向に反対側であってもよい。すなわち、オス連結部28が連結部材22の基端側に設けられ、メス連結部30が連結部材22の先端側に設けられてもよい。
図5は、先端ガイド部材14の縦断面図である。先端ガイド部材14は、保持デバイス10Aによって医療用長尺体が保持された状態で、医療用長尺体のうち、医療用長尺体の生体への穿刺箇所と可変本体部12との間の部分を斜めに支持する傾斜支持部40を有する。
先端ガイド部材14は、底壁42と、この底壁42の左右両側から上方に突出する側壁44とを有し、底壁42及び両側壁44によって医療用長尺体を支持する溝状の支持部46(図1も参照)が形成される。底壁42の先端側の上面は、先端方向に向かって下り傾斜となっており、この部分が傾斜支持部40を構成する。傾斜支持部40の傾斜角度θの範囲は、0°<θ<90°であり、好ましくは、例えば0°<θ≦60°である。このようにすることで、医療用長尺体がキンクしにくいように、医療用長尺体の生体内への挿入角度に合わせて傾斜支持部40の傾斜角度を設定することができる。なお、側壁44の先端側の上縁44aは、先端方向に向かって下り傾斜となっており、これにより側壁44は先端側に向かって細くなっている。
先端ガイド部材14の基端には、連結部材22に設けられたメス連結部30と同じ構成のメス連結部30が設けられる。これにより、先端ガイド部材14と連結部材22とが連結した状態で、連結角度が可変となっている。なお、連結部材22において、胴体部26の先端側にメス連結部30が設けられる場合、オス連結部28が先端ガイド部材14の基端に設けられる。
図6は、基端コネクタ16の斜視図である。図1及び図6に示すように、基端コネクタ16は、ガイディングシース50のハブ54に装着可能な装着部60と、装着部60の先端に設けられたオス連結部28とを有する。本図示例の装着部60は、底板61と、この底板61の先端から上方に突出した前板62と、底板61の左右側から上方に突出した側板63とを有する。前板62には、上方に開口し且つ板厚方向に貫通する切欠き62aが形成される。
側板63の長手方向の途中部分の高さは低くなっており、ガイディングシース50のハブ54が装着された際に、ハブ54に設けられたリブ55(図1参照)との干渉を回避するようになっている。装着部60の基端両側(側板63の基端)には、ガイディングシース50のハブ54を側方から支持する一対の支持片64が設けられる。各支持片64には、ハブ54から分岐した分岐チューブ56を挿入可能な切欠き64aが設けられる。
オス連結部28の構成は、連結部材22に設けられたオス連結部28と同じである。なお、連結部材22において、胴体部26の先端側にオス連結部28が設けられる場合、メス連結部30が基端コネクタ16の基端に設けられる。
上述した可変本体部12を構成する連結部材22、先端ガイド部材14及び基端コネクタ16は、例えば、硬質な樹脂等により構成され得る。連結部材22、先端ガイド部材14及び基端コネクタ16の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)が挙げられる。なお、連結部材22、先端ガイド部材14及び基端コネクタ16の構成材料は、同じでもよく、互いに異なっていてもよい。
連結部材22、先端ガイド部材14及び基端コネクタ16は、例えば、射出成形装置、3Dプリンタ等により製造することができる。
保持デバイス10Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、保持デバイス10Aの使用方法との関係で、保持デバイス10Aの作用及び効果について説明する。
図7に示すように、手術室70において、術者72は、手術台71に仰臥した患者76の右側に位置して手術を行うことが一般的である。保持デバイス10Aの使用方法に関する以下の説明では、医療用長尺体としてガイディングシース50を例示するとともに、このガイディングシース50を患者76の左脚78Lの大腿動脈79から挿入して患者76の足先側に位置する病変部80(狭窄部)を治療する例について説明する。なお、手術中、病変部80及びその周囲をX線透視下で観察するため、X線管球75は、患者76の上方から見て図7中の仮想線で示す位置にある。
ガイディングシース50は、中空構造の長尺なシャフト52と、シャフト52の基端に固定されたハブ54とを備える。シャフト52は、可撓性を有する材料により構成され、その内側にはカテーテル82(図8参照)が挿通可能なルーメンが形成される。ハブ54は、硬質な樹脂等で構成された中空状の部材であって、ハブ54の内腔は、シャフト52の内腔と連通する。ハブ54の基端面には、カテーテルのシャフトが挿入可能なカテーテル挿入口54aが開口している。ハブ54の基端側の内腔には、血液等の液体の漏出を防止するための図示しない弁体(逆止弁)が配設される。ハブ54の側部には、可撓性を有する分岐チューブ56が連結される。分岐チューブ56の、ハブ54と連結される側とは反対側の端部には三方活栓58が設けられる。なお、ガイディングシース50のハブ54に弁体が配設されていない場合には、ハブ54の基端側に、弁体を有するコネクタ部材を連結してもよい。
術者72は、手術室70において、手術台71に仰臥した患者76の右側に立ち、図示しないダイレータが挿入されたガイディングシース50を患者76の左脚78Lに穿刺して、大腿動脈79内に挿入する(図7)。このとき、病変部80が大腿動脈79よりも足先側に位置しているので、術者72は、シャフト52右側に向かうように左脚78L内(体内)に穿刺及び挿入する。シャフト52の先端が動脈を確保したら、ガイディングシース50からダイレータを抜去し、ガイドワイヤ59に沿ってガイディングシース50を病変部80近傍まで進める。
術者72が右利きである場合、保持デバイス10Aは、例えば、図8に示すようにガイディングシース50(具体的には、ガイディングシース50のうち体外に露出した部分)に装着するとともにU字状に湾曲させた状態で使用することができる。図8のように使用する場合、まず、保持デバイス10Aをガイディングシース50に装着する。保持デバイス10Aがガイディングシース50に装着された状態では、可変本体部12に設けられた保持部18及び先端ガイド部材14によりガイディングシース50のシャフト52が保持されるとともに、基端コネクタ16によりハブ54が保持及び固定される。
この場合、保持デバイス10Aでは、使用する連結部材22の数を調整することにより、様々な長さのガイディングシース50に対応することができる。具体的には、ガイディングシース50が比較的短い場合には、1つ以上の連結部材22を取り外すことで、保持デバイス10Aの全長を短くすることができる。逆に、ガイディングシース50が比較的長い場合には、1つ以上の連結部材22を付け足すことで、保持デバイス10Aの全長を長くすることができる。
図8において、先端ガイド部材14は、支持部46が上方に開口する状態で患者76上に位置し、シャフト52を支持する。このとき、シャフト52のうち、患者76への穿刺部位と可変本体部12との間の部分は、傾斜支持部40によって斜めに支持される(図5参照)。これにより、シャフト52のキンク(折れ曲がり)を好適に防止することができる。
保持デバイス10Aをガイディングシース50に装着する際、可変本体部12のスリット20を介して保持部18にガイディングシース50のシャフト52を挿入できるようにするため、図1のように、可変本体部12を構成する連結部材22のすべてのスリット要素24の開口方向を揃えておく。保持デバイス10Aのガイディングシース50への装着は、可変本体部12をU字状に湾曲させた状態で行ってもよく、可変本体部12をU字状に湾曲させる前に行ってもよい。すなわち、保持デバイス10Aをガイディングシース50に装着した後に、可変本体部12をU字状に湾曲させてもよい。
保持デバイス10Aをガイディングシース50に装着したら、可変本体部12を構成する複数の連結部材22のうち、少なくとも1つの連結部材22を他の連結部材22に対して軸線回りに回転させることにより、少なくとも1つの連結部材22のスリット要素24を、他の連結部材22のスリット要素24とは異なる方向に向ける。一例として、図8では、連結部材22aのスリット要素24が側方又は下方に向き、連結部材22a以外の連結部材22のスリット要素24が上方に向いている。スリット要素24の向きを異ならせることにより、ガイディングシース50がスリット20を介して可変本体部12から抜けることを防止することができる。
次に、ガイディングシース50のハブ54の基端に設けられたカテーテル挿入口54aを介して、ガイディングシース50内にカテーテル82を挿入していく。この場合、図8のように、術者72は、左手73Lで保持デバイス10Aを把持して固定しながら、利き手である右手73Rでカテーテル82を把持してガイディングシース50に挿入するとともに、その後のカテーテル82の操作(回転操作、押し引き操作)を行うことができる。また、カテーテル82を操作する際、術者72の右手73R及び左手73Lは、X線管球75の下方から外れた位置にあるため、X線の被曝を回避あるいは低減することができる。
その後、術者72は、カテーテル82の先端に設けられたバルーンを病変部80に到達させ、バルーンを拡張させることにより、病変部80の治療を施す。なお、カテーテル82は、バルーンカテーテルに限られない。従って、カテーテル82は、先端にステントを持ち、病変部80でステントを拡張させることにより病変部80を治療するものであってもよい。あるいは、カテーテル82は、診断カテーテルであってもよい。
一方、術者72が左利きである場合、保持デバイス10Aは、例えば、図9に示すようにガイディングシース50(具体的には、ガイディングシース50のうち体外に露出した部分)に装着するとともにS字状に湾曲させた状態で使用することができる。この場合、保持デバイス10Aのガイディングシース50への装着方法は、U字状に湾曲変形させて使用する場合(図8)と同じである。また、保持デバイス10Aのガイディングシース50への装着後に、1つ以上の連結部材22を回転させて、スリット要素24の開口方向を異ならせることも、U字状に湾曲変形させて使用する場合(図8)と同じである。
次に、ガイディングシース50のハブ54の基端に設けられたカテーテル挿入口54aを介して、ガイディングシース50内にカテーテル82を挿入していく。この場合、図9のように、術者72は、右手73Rで保持デバイス10Aを把持して固定しながら、利き手である左手73Lでカテーテル82を把持してガイディングシース50に挿入するとともに、その後のカテーテル82の操作(回転操作、押し引き操作)を行うことができる。また、カテーテル82を操作する際、術者72の右手73R及び左手73Lは、X線管球75の下方から外れた位置にあるため、X線の被曝を回避あるいは低減することができる。
以上説明したように、保持デバイス10Aによれば、可変本体部12を自由に曲げることができ、しかも曲げた状態の形状を維持できるため、どのような立ち位置であっても、保持部18によって保持される医療用長尺体に挿入されるカテーテル82を利き手で操作することができる。例えば、保持デバイス10Aは、湾曲形状に変形可能であり且つ形状を一時的に維持可能な可変本体部と、前記可変本体部に設けられ、生体管腔内に挿入される医療用長尺体を前記可変本体部に沿って保持可能な保持部と、を備え、前記可変本体部は、複数の連結部材を有し、前記連結部材は、それぞれ、角度可変に連結するためにオス連結部とメス連結部を有しており、前記保持部は、隣り合う前記連結部材の前記オス連結部と前記メス連結部を連結した時に連通する通路となる医療デバイスである。また、この保持デバイス10Aを用いることにより、X線管球75の下方から外れた位置でカテーテル82を操作できるため、術者72のX線の被曝量を少なくできる。しかも、この医療用保持デバイス10Aを用いることにより、術者72の好みで穿刺位置と立ち位置を決めることができる。従って、保持デバイス10Aによれば、術者72の立ち位置によらず、カテーテル82を利き手で操作して、生体内に効率的に挿入することができる。手術の現場では、手術台に対してモニタ及び血管造影装置(X線管球)等の機器の手術室内での全体的なレイアウトが決定するため、保持デバイス10Aの形状のみで術者の立ち位置を選択できるのは好ましい。特に、手術室において、天井走行式の血管造影装置やモニタ類、あるいは、Cアーム状の血管造影装置等が使用されている場合には、手術室内の医療機器の配置の変更が難しいためより好ましい。
また、保持デバイス10Aの場合、可変本体部12は、直列に連結された複数の連結部材22を有し、隣接する連結部材22同士の連結角度が可変となっている。この構成により、連結部材22同士の連結角度を調整することで、可変本体部12を好みの湾曲形状に容易に設定することができる。
特に、保持デバイス10Aの場合、可変本体部12は、少なくとも1つの連結部材22が着脱可能であることにより、長さが可変となっている。この構成により、長さの異なる医療用長尺体の使用に柔軟に対応できる。
また、保持デバイス10Aの場合、保持部18は、可変本体部12内において可変本体部12の延在方向の両端で開口し且つ前記両端間に延在する中空部により形成される。この構成により、医療用長尺体を安定して保持できる。
保持デバイス10Aの場合、可変本体部12には、前記保持部18と可変本体部12の外面とを連通するスリット20が可変本体部12の全長にわたって形成される。この構成により、スリット20を介して医療用長尺体を保持部18に簡単に装着することができる。
保持デバイス10Aの場合、複数の連結部材22の少なくとも1つの連結箇所において、隣接する連結部材22が軸線回りに相対回転可能である。この構成により、連結部材22を回転させて、スリット要素24の開口方向をずらすことで、医療用長尺体がスリット20を介して可変本体部12から抜けることを防止することができる。
保持デバイス10Aの場合、オス連結部28の外面とメス連結部30の内面の一方には、係合突起38が設けられ、オス連結部28の外面とメス連結部30の内面の他方には、係合突起38が選択的に係合可能な係合溝34が、連結角度の可変方向に沿って複数設けられる。この構成により、いずれかの係合溝34に係合突起38が係合することで、可変本体部12を任意の湾曲形状に維持できる。一方、隣接する連結部材22に所定以上の曲げ力がかかると、係合溝34と係合突起38の係合が解除されて、隣接する別の係合溝34に係合突起38が係合する。従って、任意の湾曲形状への変形を可能としつつ、変形後の形状を適度の固定力によって維持できる。
保持デバイス10Aの場合、複数の係合溝34からなる係合溝列35が、オス連結部28又はメス連結部30の周方向に間隔をおいて複数設けられる。この構成により、各連結部材22に設けられるスリット要素24の開口方向を異ならせた状態の可変本体部12でも、任意の湾曲形状への変形を可能としつつ、変形後の形状を適度の固定力によって維持できる。
保持デバイス10Aは、傾斜支持部40を有する先端ガイド部材14をさらに備える。この構成により、医療用長尺体のうち、医療用長尺体の生体への穿刺箇所と可変本体部12との間の部分が斜めに支持されるため、医療用長尺体のキンクを効果的に防止することができる。
保持デバイス10Aは、医療用長尺体の基端を構成するハブ54に接続可能な基端コネクタ16をさらに備える。この構成により、可変本体部12に保持される医療用長尺体のハブ54を基端コネクタ16により保持できるため、医療用保持デバイス10Aに対する医療用長尺体の装着状態を一層安定化することができる。
上述した保持デバイス10Aの使用方法では、患者76の大腿動脈79にガイディングシース50を挿入する例を挙げたが、患者76の腕の動脈(橈骨動脈、上腕動脈)にガイディングシース50を挿入する場合にも、任意に湾曲変形可能な保持デバイス10Aを使用することにより、術者72は利き手でカテーテル82を操作することができる。
例えば、右利きの術者72が患者76から見て右側に立ち、患者76の頭側に向けて左腕の動脈にガイディングシース50を挿入する場合には、S字状に湾曲変形させた保持デバイス10Aでガイディングシース50を保持することにより、利き手である右手73Rでカテーテル82を操作することができる。
また、例えば、左利きの術者72が患者76から見て右側に立ち、患者76の頭側に向けて左腕の動脈にガイディングシース50を挿入する場合には、U字状に湾曲変形させた保持デバイス10Aでガイディングシース50を保持することにより、利き手である左手でカテーテル82を操作することができる。
なお、ガイディングシース50等の医療用長尺体の体内への挿入方向が術者の左側である場合でも、患者76の透視画像を得るために用いるX線の被曝量を抑制するという観点では、保持デバイス10Aは好ましい。例えば、図10に示すように、右利きの術者72が患者76から見て右側に立ち、術者72の左側(患者76の頭側)に向けて大腿動脈79からガイディングシース50を挿入する場合には、S字状に湾曲変形させた保持デバイス10Aでガイディングシース50を保持してもよい。これにより、術者72が利き手である右手73Rでカテーテル82を操作することができるとともに、X線の被曝量を回避あるいは低減することができる。
保持デバイス10Aの変形例において、先端ガイド部材14と基端コネクタ16の一方又は両方は省略されてもよい。
図11は、別の医療用保持デバイス10B(以下、単に「保持デバイス10B」と呼ぶ)の斜視図である。なお、保持デバイス10Bにおいて、保持デバイス10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
保持デバイス10Bは、上述した保持デバイス10Aにおける先端ガイド部材14及び基端コネクタ16に代えて、先端コネクタ90及び基端コネクタ92を備える点で、保持デバイス10Aと異なる。
先端コネクタ90は、シースイントロデューサ86の基端に設けられたハブ88(図12参照)に装着可能な装着部94と、装着部94の基端側に一体的に設けられたメス連結部30とを有する。装着部94は、上述した基端コネクタ16(図1参照)の装着部60と基本的には同様の構成であって、シースイントロデューサ86のハブ88に適合するように構成される。なお、連結部材22において、胴体部26の先端側にメス連結部30が設けられる場合、装着部94の基端側にはオス連結部28が設けられる。
基端コネクタ92は、シースイントロデューサ86に挿入されるカテーテル(例えば、ガイディングカテーテル100)の基端に設けられたハブ102(図13参照)に装着可能な装着部96と、装着部96の先端側に一体的に設けられたオス連結部28とを有する。装着部96は、上述した基端コネクタ16(図1参照)の装着部60と基本的には同様の構成であって、カテーテルのハブ102に適合するように構成される。なお、連結部材22において、胴体部26の基端側にオス連結部28が設けられる場合、装着部96の先端側にはメス連結部30が設けられる。
以下、保持デバイス10Bの使用方法との関係で、保持デバイス10Bの作用及び効果について説明する。
保持デバイス10Bの使用方法に関する以下の説明では、図12に示すように、手術台71に仰臥した患者76から見て右側に術者72が立った状態で、シースイントロデューサ86を患者76の左脚78Lの大腿動脈79から挿入して、患者76の足先側に位置する病変部80を治療する例について説明する。なお、手術中、病変部80及びその周囲をX線透視下で観察するため、X線管球75は、患者76の上方から見て図12中の仮想線で示す位置にある。
術者72が右利きである場合、保持デバイス10Bは、例えば、図13に示すようにガイディングカテーテル100(具体的には、ガイディングカテーテル100のうち体外に露出した部分)に装着するとともにU字状に湾曲させた状態で使用することができる。図13のように使用する場合、まず、患者76の大腿動脈79にシースチューブ87が挿入されたシースイントロデューサ86のハブ88に、保持デバイス10Bの先端コネクタ90を装着し、保持デバイス10Bの可変本体部12をU字状に湾曲変形させる。なお、シースイントロデューサ86のハブ88に先端コネクタ90を装着する前に、保持デバイス10Bの可変本体部12をU字状に湾曲変形させておいてもよい。
次に、保持デバイス10Bの可変本体部12の基端側から、可変本体部12に設けられた保持部18にガイディングカテーテル100のシャフト101を挿入していく。このとき、シャフト101は、可変本体部12の湾曲形状に沿って湾曲しながら、可変本体部12内に形成された保持部18によってガイドされ、保持部18内を前進する。そして、シースイントロデューサ86を介して、シャフト101を血管内に挿入し、シャフト101の先端を病変部80近傍に到達させる。次に、ガイディングカテーテル100のハブ102に基端コネクタ92を装着する。なお、ガイディングカテーテル100の長さに応じて可変本体部12を構成する連結部材22の数を増減することにより、保持デバイス10Bの全長を調整することができる。
術者72は、左手で保持デバイス10Bを把持して固定しながら、利き手である右手73Rでガイディングカテーテル100を把持して保持デバイス10B内に挿入するとともに、その後のガイディングカテーテル100の操作(回転操作、押し引き操作)を行うことができる。また、ガイディングカテーテル100を操作する際、術者72の右手73R及び左手73Lは、X線管球75の下方から外れた位置にあるため、術者72にとってはX線の被曝を回避あるいは低減することができる。
次に、ガイディングカテーテル100のハブ102の基端に接続したYコネクタ104を介して、ガイディングカテーテル100内に治療用カテーテル106(例えば、バルーンカテーテル、ステント付きカテーテル等)を挿入していく。その後、術者72は、治療用カテーテル106の先端に設けられた処置部(例えば、バルーン、ステント)を病変部80に到達させ、病変部80の治療を施す。
一方、術者72が左利きである場合、保持デバイス10Bは、例えば、図14に示すようにガイディングカテーテル100(具体的には、ガイディングカテーテル100のうち体外に露出した部分)に装着するとともにS字状に湾曲させた状態で使用することができる。図14のように使用する場合、まず、患者76の大腿動脈79に挿入されたシースイントロデューサ86のハブ88に、保持デバイス10Bの先端コネクタ90を装着し、保持デバイス10Bの可変本体部12をS字状に湾曲変形させる。なお、シースイントロデューサ86のハブ88に先端コネクタ90を装着する前に、保持デバイス10Bの可変本体部12をS字状に湾曲変形させておいてもよい。
次に、保持デバイス10Bの可変本体部12の基端側から、可変本体部12に設けられた保持部18にガイディングカテーテル100のシャフト101を挿入していく。このとき、ガイディングカテーテル100のシャフト101は、可変本体部12の湾曲形状(S字状)に沿って湾曲しながら、保持部18によってガイドされ、保持部18内を前進する。そして、シースイントロデューサ86を介して、シャフト101を血管内に挿入し、シャフト101の先端を病変部80近傍に到達させる。次に、ガイディングカテーテル100のハブ102に基端コネクタ92を装着する。
術者72は、右手73Rで保持デバイス10Bを把持して固定しながら、利き手である左手73Lでガイディングカテーテル100を把持して保持デバイス10B内に挿入するとともに、その後のガイディングカテーテル100の操作(回転操作、押し引き操作)を行うことができる。また、ガイディングカテーテル100を操作する際、術者72の右手73R及び左手73Lは、X線管球75の下方から外れた位置にあるため、術者72にとってはX線の被曝を回避あるいは低減することができる。
以上説明したように、保持デバイス10Aと同様に、保持デバイス10Bによっても、術者72の立ち位置によらず、カテーテルを利き手で操作して、生体内に効率的に挿入することができるとともに、術者72のX線の被曝量を効果的に低減することができる。
また、保持デバイス10Bは、医療用長尺体(ガイディングカテーテル100)の基端を構成するハブ102に接続可能な先端コネクタ90を備える。例えばシースイントロデューサ86を介して医療用長尺体としてのカテーテル(ガイディングカテーテル100、バルーンカテーテル等)を生体内に挿入する場合に、先端コネクタ90をシースイントロデューサ86のハブ88に接続固定し、シースイントロデューサ86に挿入されるカテーテルを可変本体部12により保持できる。従って、このような場合でも、カテーテルを利き手で操作して、体内に効率的に挿入することができる。
その他、保持デバイス10Bにおいて、保持デバイス10Aと共通する各構成部分については、保持デバイス10Aにおける当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上述した保持デバイス10Bの使用方法では、患者76の大腿動脈79にシースイントロデューサ86を挿入する例を挙げたが、患者76の腕の動脈(橈骨動脈、上腕動脈)にシースイントロデューサ86を挿入する場合にも、任意に湾曲変形可能な保持デバイス10Bを使用することにより、術者72は利き手でカテーテルを操作することができる。
保持デバイス10Bの変形例において、先端コネクタ90と基端コネクタ92の一方又は両方は省略されてもよい。
保持デバイス10A、10Bにおいて、横断面における輪郭形状が略四角形に構成された連結部材22に代えて、横断面における輪郭形状が五角形以上の多角形(又は略多角形)に構成された胴体部を有する連結部材を適用してもよい。従って、例えば、連結部材22に代えて、図15に示すような、横断面における輪郭形状が略八角形に構成された胴体部108を有する連結部材110を適用してもよい。あるいは、連結部材22に代えて、横断面における輪郭形状が略六角形に構成された胴体部を有する連結部材を適用してもよい。
このように、五角形以上の多角形(又は略多角形)に構成された連結部材(例えば、連結部材110)を適用することにより、可変本体部12が患者76の上で転がりにくくできるとともに、可変本体部12の外周部に形成される角が鈍角であるため患者76の皮膚に与える刺激を低減することができる。
なお、横断面における輪郭形状が略四角形に構成された胴体部26を有する連結部材22に代えて、横断面における輪郭形状が円形に構成された胴体部を有する連結部材を適用してもよい。
図16は、医療用保持デバイス10C(以下、単に「保持デバイス10C」と呼ぶ)の斜視図である。この保持デバイス10Cは、医療用長尺体(例えば、ガイディングシース50)を任意の湾曲状態で保持するために使用される。図16に示すように、保持デバイス10Cは、可変本体部120と、可変本体部120の先端に接続された先端ガイド部材122と、可変本体部120の基端に接続された基端コネクタ124とを備える。
図1に示す保持デバイス10Aにおける可変本体部12と同様に、可変本体部120は、S字状その他の湾曲形状に変形可能であり且つ形状を一時的に維持可能に構成される。
可変本体部120には、血管等の生体管腔内に挿入される医療用長尺体を可変本体部120に沿って保持可能な保持部126が設けられる。保持部126は、可変本体部120内において可変本体部120の延在方向の両端で開口し且つ前記両端間に延在する中空部により形成される。
可変本体部120は、可変本体部120の外面に設けられ医療用長尺体を受け入れ可能な開口部128と、開口部128と保持部126とを連通し且つ医療用長尺体が通過可能な連通路130(図18参照)と、開口部128と保持部126との間に設けられた壁部132(図18も参照)とを有する。開口部128及び連通路130は、可変本体部120の全長にわたって形成される。
可変本体部120は、直列に連結された複数の連結部材134を有し、隣接する連結部材134同士の連結角度が可変となっている。図17Aは、連結部材134の一端側からの斜視図であり、図17Bは、連結部材134の他端側からの斜視図である。図18は、図16におけるXVIII−XVIII線に沿った連結部材134の縦断面図である。
連結部材134は、中空構造であって、連結部材134内を軸方向に貫通した内腔135と、連結部材134の外面に設けられた開口部要素129と、開口部要素129と内腔135とを連通する連通路要素131と、開口部要素129と内腔135との間に設けられた壁部要素133とを有する。
内腔135は、上述した保持部126の一部を構成するものである。開口部要素129は、上述した開口部128の一部を構成するものである。連通路要素131は、上述した連通路130の一部を構成するものである。壁部要素133は、上述した壁部132の一部を構成するものである。
従って、複数の連結部材134が直列に連結された状態で、複数の内腔135が連なり、複数の開口部要素129が連なり、複数の連通路要素131が連なり、複数の壁部要素133が連なることにより、可変本体部120に沿って延在する保持部126、開口部128、連通路130及び壁部132が構成される。
連結部材134の外周部は、周方向の一部が切り欠かれており、切り欠かれた箇所において、上記開口部要素129が開口している。また、連結部材134の切り欠かれた箇所において、連結部材134の外面から開口部要素129へと達する平坦な面136が設けられる。平坦な面136は、壁部要素133に連なる。
図18に示すように、連通路130(連通路要素131)は、開口部128(開口部要素129)と保持部126(内腔135)との間で曲がっている。図18では、連通路130は、開口部128と保持部126との間で弧状に湾曲している。なお、連通路130は、開口部128と保持部126との間で折れ曲がっていてもよい。壁部132は、連通路130を形成する内壁面に向かって凸状に突出する突起部132aである。連通路130は、このように形成された壁部132と、連通路130を介して壁部132の反対側に位置する内壁面の凹部とにより湾曲している。図18のように連通路130が弧状に湾曲する形状の場合、連通路130は、湾曲形状の内周側の内壁面を形成する内周側壁面130aと、湾曲形状の外周側の内壁面を形成する外周側壁面130bとを有する。壁部132は、連通路130における外周側壁面130bに向かって突出し、壁部132の突出方向の端部に内周側壁面130aが形成されている。具体的には、突起部132aは、開口部128の開口方向とは略逆方向に突出している。図18では、突起部132aは、突出方向の先端に向かって細くなる。
図18のように、開口部128(開口部要素129)の開口幅Hは、保持部126の内径D(内腔135の直径D)よりも小さくなっているとよい。この場合、連通路130は、保持部126側から開口部128側に向かうに従って通路幅が狭くなっているとよい。開口部128の開口幅Hは、保持部126に保持されることが想定される医療用長尺体の外径よりも小さく設定されるとよい。
図17A及び図17Bに示すように、連結部材134は、胴体部138と、胴体部138の一端(図示例では先端)から軸方向に突出したオス連結部140と、胴体部138の他端(図示例では基端)の内側に設けられたメス連結部142とを有する。上述した内腔135、開口部要素129及び連通路要素131は、胴体部138とオス連結部140に貫通形成される。本図示例の胴体部138の横断面における輪郭形状は、略四角形(具体的には、略正方形)であり、各角部は弧状に面取りがなされている。
図19Aは、図16におけるXIXA−XIXA線に沿った縦断面図である。オス連結部140とメス連結部142は、隣接する連結部材134同士を角度変更可能に連結する関節構造137を構成する。
図17A及び図19Aに示すように、オス連結部140は、胴体部138に対して縮径して突出する。オス連結部140は、円の一部が開口部128によって切り欠かれた形状、すなわち、横断面形状が略C字状を呈する。
オス連結部140の外周面140aは係合用の凹凸のない滑らかな球状面に形成されている。すなわち、連結部材22のオス連結部28の外周面28aに設けられた係合溝34は、連結部材134のオス連結部140の外周面140aには設けられていない。図17Bに示すように、メス連結部142の内周面142aは係合用の凹凸のない滑らかな球面状に形成されている。すなわち、連結部材22のメス連結部30の内周面30aに設けられた係合突起38は、連結部材134のメス連結部142の内周面142aには設けられていない。
なお、保持デバイス10Cの連結部材134において、滑らかな球状面を有するオス連結部140に代えて、係合溝34又は係合突起38を有するオス連結部28(図2参照)が設けられてもよい。保持デバイス10Cの連結部材134において、滑らかな球状面を有するメス連結部142に代えて、係合突起38又は係合溝34を有するメス連結部30(図3参照)が設けられてもよい。
図19Aでは、隣接する連結部材134の一方に設けられたオス連結部140と、他方に設けられたメス連結部142とが係合し、隣接する連結部材134は一直線上に並んでいる。この状態では、隣接する連結部材134に所定以上の曲げ力がかからない限り、オス連結部140の外周面140aとメス連結部142の内周面142aとの摩擦力によって、隣接する連結部材134の連結角度は維持される。
一方、上記摩擦力を超える曲げ力が連結部材134に作用すると、一方の連結部材134に対して他方の連結部材134が傾くように回動する。この結果、図19Bのように、隣接する連結部材134の角度が変わり、一方の連結部材134に対して他方の連結部材134が傾斜した状態となる。
複数の連結部材134の連結箇所(関節構造137)において、隣接する連結部材134は、軸線回りに互いに相対回転可能である。隣接する連結部材134のオス連結部140とメス連結部142とが連結した状態では、隣接する連結部材134に所定以上の回転力がかからない限り、オス連結部140の外周面140aとメス連結部142の内周面142aとの摩擦力によって、隣接する連結部材134の周方向の相対位置関係は維持される。一方、上記摩擦力を超える回転力が連結部材134に作用すると、一方の連結部材134に対して他方の連結部材134が軸線回りに相対回転する。
保持デバイス10Aにおける連結部材22と同様に、保持デバイス10Cにおける連結部材134同士も着脱可能に構成される。
図16に示す先端ガイド部材122の基端側部分は、図18に示す連結部材134と同様の断面形状を有しており、先端ガイド部材122の先端側部分は、図1に示した先端ガイド部材14の先端側部分と同様に構成されている。なお、先端ガイド部材14と異なり、先端ガイド部材122には、係合突起38(図5参照)が設けられていない。
図16において、保持デバイス10Cの基端コネクタ124は、図1に示した保持デバイス10Aの基端コネクタ16と略同様に構成されているが、係合溝34(図6参照)が設けられていない点、及び、可変本体部120をガイディングシース50のシャフト52に装着する際に前板62が障壁にならないように前板62の片側が低くなっている点で、基端コネクタ16と異なる。基端コネクタ124のその他の部分の構成は、基端コネクタ16と同じである。
以下、保持デバイス10Cの使用方法との関係で、保持デバイス10Cの作用及び効果について説明する。
保持デバイス10Cの使用方法は、基本的には上述した保持デバイス10Aと同じである。例えば、右利きの術者72が患者76から見て右側に立ち、術者72の右側(患者76の足先側)に向けて大腿動脈79からガイディングシース50を挿入する場合には、図8に示す保持デバイス10Aの使用方法と同様に、U字状に湾曲変形させた保持デバイス10Cでガイディングシース50を保持する。これにより、術者72は、利き手である右手73Rでカテーテルを操作できるとともに、X線の被曝量を回避あるいは低減することができる。
保持デバイス10Cの場合、上述したように、開口部128と保持部126との間には壁部132(図18参照)が設けられる。このため、保持デバイス10Aのようにスリット要素24の開口方向をずらす操作(図8参照)を行わなくても、意図せずにガイディングシース50が可変本体部120から抜けることを防止又は抑制することができる。具体的には、以下の理由による。
保持デバイス10Aの可変本体部12に設けられたスリット20は、保持部18と可変本体部12の外面(連結部材22の外面)とを直線状に連通する通路であるため(図1参照)、意図せずにガイディングシース50が可変本体部12から抜けることを防止するためには、スリット要素24の開口方向をずらすことが必要である。これに対し、保持デバイス10Cの場合、保持部126と開口部128との間には突起部132aからなる壁部132が設けられており、開口部128と保持部126との間で連通路130が曲がっている。この構造により、ガイディングシース50が可変本体部120から抜けるためには、ガイディングシース50は、保持部126から壁部132を乗り越えて、曲がった連通路130を通過して開口部128へと到達する必要がある。結果として、可変本体部120からガイディングシース50が抜けにくくなっている。
保持デバイス10Cの別の使用方法として、例えば、左利きの術者72が患者76から見て右側に立ち、術者72の右側(患者76の足先側)に向けて大腿動脈79からガイディングシース50を挿入する場合には、図9に示す保持デバイス10Aの使用方法と同様に、S字状に湾曲変形させた保持デバイス10Cでガイディングシース50を保持する。これにより、術者72は、利き手である左手73Lでカテーテルを操作できるとともに、X線の被曝量を回避あるいは低減することができる。
保持デバイス10Cのさらに別の使用方法として、例えば、右利きの術者72が患者76から見て右側に立ち、術者72の左側(患者76の頭側)に向けて大腿動脈79からガイディングシース50を挿入する場合には、図10に示す保持デバイス10Aの使用方法と同様に、S字状に湾曲変形させた保持デバイス10Cでガイディングシース50を保持してもよい。
なお、上述した保持デバイス10Cの使用方法では、患者76の大腿動脈79にガイディングシース50を挿入する例を挙げたが、患者76の腕の動脈(橈骨動脈、上腕動脈)にガイディングシース50を挿入する場合にも、U字状やS字状等に任意に湾曲させた保持デバイス10Cを使用することにより、術者72は利き手でカテーテル82を操作することができる。
以上の説明から明らかなように、保持デバイス10A、10Bと同様に、保持デバイス10Cによっても、術者72の立ち位置によらず、カテーテルを利き手で操作して、生体内に効率的に挿入することができるとともに、術者72のX線の被曝量を効果的に低減することができる。
保持デバイス10Cの場合、開口部128と保持部126との間に壁部132が設けられるため、連結部材134の開口部128をずらす操作をしなくても、意図せずに医療用長尺体が可変本体部120から抜けることを防止又は抑制することができる。連通路130は、開口部128と保持部126との間で曲がっているため、医療用長尺体が可変本体部120から一層抜けにくい。特に、連通路130は、弧状に湾曲しているため、医療用長尺体に可変本体部120を装着する際には、医療用長尺体が開口部128から保持部126に向かって連通路130内をスムーズに移動できるため、装着が容易である。また、保持部126の内径と医療用長尺体の外径が近い場合、医療用長尺体は、連結部材134の開口部128をずらず操作より、連通路130の内周と接触し、ねじれが生じる虞がある。しかしながら、開口部128と保持部126との間に壁部132を設けることで、連結部材134の開口部128をずらす操作をしなくてもよく、そのリスク(医療用長尺体のねじれ)を抑制することができる。
また、保持デバイス10Cの連結部材134の場合、上述したように、オス連結部140の外周面140aは、係合用の凹凸がない滑らかな球状面であり、メス連結部142の内周面142aは、係合用の凹凸がない滑らかな球状面であるため、保持デバイス10Aの連結部材22と比較して、製造が容易である。
ところで、保持デバイス10A、10Bの連結部材22の場合、係合溝34に係合突起38が係合している状態から、スリット要素24をずらすために、隣接する一方の連結部材22に対して他方の連結部材22を軸線回りに相対回転させると、周方向に隣接する別の係合溝34に係合突起38が係合する。これにより、隣接する連結部材134の周方向の相対位置関係は再び一時的に維持されるようになっている。一方、保持デバイス10Cの場合、上述したように、連結部材134の開口部128をずらす操作をしなくても、意図せずに医療用長尺体が可変本体部120から抜けることを防止又は抑制することができるため、一方の連結部材134に対して他方の連結部材134を軸線回りに相対回転させる必要がない。このため、連結部材134の連結角度を正確に調整する必要性が低い場合には、連結部材22のような係合溝34及び係合突起38が設けられなくても、特に支障はない。
なお、保持デバイス10Cの変形例において、先端ガイド部材122と基端コネクタ124の一方又は両方は省略されてもよい。
図20は、医療用保持デバイス10D(以下、単に「保持デバイス10D」と呼ぶ)の斜視図である。なお、保持デバイス10Dにおいて、保持デバイス10Cと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
保持デバイス10Dは、上述した保持デバイス10Cにおける先端ガイド部材122及び基端コネクタ124に代えて、先端コネクタ144及び基端コネクタ146を備える点で、保持デバイス10Cと異なる。
先端コネクタ144の基端側部分は、図18に示す連結部材134と同様の断面形状を有しており、先端コネクタ144の先端側部分は、図11に示した先端コネクタ90の先端側部分と同様に構成されている。先端コネクタ90とは異なり、先端コネクタ144には、係合突起38(図5参照)が設けられていない。
保持デバイス10Dの基端コネクタ146は、図11に示した保持デバイス10Bの基端コネクタ92と略同様に構成されているが、係合溝34(図6参照)が設けられていない点、及び前板62の片側が低くなっている点で、基端コネクタ92と異なる。基端コネクタ146のその他の部分の構成は、基端コネクタ92と同じである。
以下、保持デバイス10Dの使用方法との関係で、保持デバイス10Dの作用及び効果について説明する。
保持デバイス10Dの使用方法は、基本的には上述した保持デバイス10Bの使用方法と同じである。例えば、右利きの術者72が患者76から見て右側に立ち、術者72の右側(患者76の足先側)に向けて、シースイントロデューサ86を介して、大腿動脈79からガイディングカテーテル100を挿入する場合には、図13に示す保持デバイス10Bの使用方法と同様に、U字状に湾曲変形させた保持デバイス10Dを使用する。これにより、術者72は、利き手である右手73Rでカテーテルを操作できるとともに、X線の被曝量を回避あるいは低減することができる。
保持デバイス10Dの別の使用方法として、例えば、左利きの術者72が患者76から見て右側に立ち、術者72の右側(患者76の足先側)に向けて、シースイントロデューサ86を介して、大腿動脈79からガイディングカテーテル100を挿入する場合には、図14に示す保持デバイス10Bの使用方法と同様に、S字状に湾曲変形させた保持デバイス10Dを使用する。これにより、術者72は、利き手である左手73Lでカテーテルを操作できるとともに、X線の被曝量を回避あるいは低減することができる。
保持デバイス10Dのさらに別の使用方法として、例えば、右利きの術者72が患者76から見て右側に立ち、術者72の左側(患者76の頭側)に向けて、シースイントロデューサ86を介して、大腿動脈79からガイディングカテーテル100を挿入する場合には、図10に示す保持デバイス10Aと同様に、S字状に湾曲変形させた保持デバイス10Dを使用することにより、利き手である右手73Rでカテーテルを操作できる。
なお、上述した保持デバイス10Dの使用方法では、患者76の大腿動脈79にシースイントロデューサ86を穿刺し、このシースイントロデューサ86を介してガイディングカテーテル100を体内に挿入する例を挙げたが、患者76の腕の動脈(橈骨動脈、上腕動脈)にシースイントロデューサ86を穿刺し、このシースイントロデューサ86を介してガイディングカテーテル100を体内に挿入する場合にも、U字状やS字状等に任意に湾曲させた保持デバイス10Dを使用することにより、術者72は利き手でカテーテルを操作することができる。
以上の説明から明らかなように、保持デバイス10A〜10Cと同様に、保持デバイス10Dによっても、術者72の立ち位置によらず、カテーテルを利き手で操作して、生体内に効率的に挿入することができるとともに、術者72のX線の被曝量を効果的に低減することができる。また、保持デバイス10Cと同様に、保持デバイス10Dによれば、連結部材134の開口部128をずらす操作をしなくても、意図せずに医療用長尺体が可変本体部120から抜けることを防止又は抑制することができる。
保持デバイス10Dの変形例において、先端コネクタ144と基端コネクタ146の一方又は両方は省略されてもよい。
保持デバイス10C、10Dにおいて、横断面における輪郭形状が略四角形に構成された連結部材134に代えて、横断面における輪郭形状が五角形以上の多角形(又は略多角形)に構成された胴体部を有する連結部材を適用してもよい。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。

Claims (14)

  1. 湾曲形状に変形可能であり且つ形状を一時的に維持可能な可変本体部(12、120)と、
    前記可変本体部(12、120)に設けられ、生体管腔内に挿入される医療用長尺体を前記可変本体部(12、120)に沿って保持可能な保持部(18、126)と、を備え
    前記可変本体部(12、120)は、直列に連結された複数の連結部材(22、22a)を有し、
    隣接する前記連結部材(22、22a)同士は、連結角度が可変となっており、
    且つ前記複数の連結部材(22、22a)の少なくとも1つの連結箇所は、隣接する前記連結部材(22、22a)が軸線回りに相対回転可能であり、
    前記複数の連結部材(22、22a)は、当該連結部材(22、22a)の軸線方向に延在し前記保持部(18、126)の一部を構成する内腔(23)、及び前記内腔(23)と前記連結部材(22、22a)の外面とを連通するスリット要素(24)を有する、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)。
  2. 請求項記載の医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)において、
    前記可変本体部(12、120)は、少なくとも1つの前記連結部材(22、22a)が着脱可能であることにより、長さが可変となっている、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)。
  3. 請求項又は記載の医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)において、
    前記保持部(18、126)は、前記複数の連結部材(22、22a)の前記内腔(23)により構成され、前記可変本体部(12、120)内において前記可変本体部(12、120)の延在方向の両端で開口し且つ前記両端間に延在する中空部により形成される、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)。
  4. 請求項記載の医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)において、
    前記可変本体部(12、120)には、前記保持部(18、126)と前記可変本体部(12、120)の外面とを連通し且つ前記複数の連結部材(22、22a)の前記スリット要素(24)により構成されるスリット(20)が前記可変本体部(12、120)の全長にわたって形成される、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)。
  5. 請求項又は記載の医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)において、
    隣接する前記連結部材(22、22a)は、関節構造(32、137)を介して連結され、
    前記関節構造(32、137)は、互いに隣接する前記連結部材(22、22a)の一方に設けられたオス連結部(28、140)と、互いに隣接する前記連結部材(22、22a)の他方に設けられたメス連結部(30、142)とを有し、
    前記オス連結部(28、140)の外面と前記メス連結部(30、142)の内面の一方には、係合突起(38)が設けられ、
    前記オス連結部(28、140)の外面と前記メス連結部(30、142)の内面の他方には、前記係合突起(38)が選択的に係合可能な係合溝(34)が、連結角度の可変方向に沿って複数設けられる、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)。
  6. 請求項記載の医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)において、
    前記保持部(18、126)は、前記可変本体部(12、120)内において前記可変本体部(12、120)の延在方向の両端で開口し且つ前記両端間に延在する中空部により形成され、
    前記可変本体部(12、120)には、前記保持部(18、126)と前記可変本体部(12、120)の外面とを連通するスリット(20)が前記可変本体部(12、120)の全長にわたって形成され、
    前記複数の連結部材(22、22a)の少なくとも1つの連結箇所において、隣接する前記連結部材(22、22a)が軸線回りに相対回転可能であり、
    前記複数の係合溝(34)からなる係合溝(34)列が、前記オス連結部(28、140)又は前記メス連結部(30、142)の周方向に間隔をおいて複数設けられる、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の医療用保持デバイス(10C、10D)において、
    前記可変本体部(12、120)は、前記可変本体部(12、120)の外面に設けられ前記医療用長尺体を受け入れ可能な開口部(128)と、前記開口部(128)と前記保持部(18、126)とを連通し且つ前記医療用長尺体が通過可能な連通路(130)と、前記開口部(128)と前記保持部(18、126)との間に設けられた壁部(132)とを有する、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10C、10D)。
  8. 請求項記載の医療用保持デバイス(10C、10D)において、
    前記壁部(132)は、前記連通路(130)を形成する内壁面に向かって凸状に突出し、
    前記連通路(130)は、前記壁部(132)と、前記連通路(130)を介して前記壁部(132)の反対側に位置する前記内壁面の凹部とにより湾曲している、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10C、10D)。
  9. 請求項又は記載の医療用保持デバイス(10C、10D)において、
    前記連通路(130)は、弧状に湾曲している、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10C、10D)。
  10. 請求項のいずれか1項に記載の医療用保持デバイス(10C、10D)において、
    前記開口部(128)の開口幅(H)は、前記保持部(18、126)の内径(D)よりも小さい、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10C、10D)。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の医療用保持デバイス(10A、10C)において、
    前記可変本体部(12、120)の先端に連結された先端ガイド部材(14、122)をさらに備え、
    前記先端ガイド部材(14、122)は、前記医療用保持デバイス(10A、10C)によって前記医療用長尺体が保持された状態で、前記医療用長尺体のうち、前記医療用長尺体の生体への穿刺箇所と前記可変本体部(12、120)との間の部分を斜めに支持する傾斜支持部(40)を有する、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10A、10C)。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)において、
    前記可変本体部(12、120)の基端に連結され、前記医療用長尺体の基端を構成するハブに接続可能な基端コネクタ(16、92、124、146)をさらに備える、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の医療用保持デバイス(10B、10D)において、
    前記可変本体部(12、120)の先端に連結され、前記医療用長尺体の基端を構成するハブに接続可能な先端コネクタ(90、144)をさらに備える、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10B、10D)。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)において、
    前記可変本体部(12、120)の横断面の輪郭形状は、五角形以上の多角形である、
    ことを特徴とする医療用保持デバイス(10A、10B、10C、10D)。
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