JP6516614B2 - イルミネーション設計支援システムおよびウェブサーバ - Google Patents

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Description

本発明は、イルミネーションの設計に用いられる設計支援システムおよびウェブサーバに関する。
イルミネーションは、建物や樹木を、たくさんの電球やネオンをともして飾ったものであり、近年、高出力のLED(発光ダイオード)が安価に提供されるようになったことから、イベント等において広く利用されるようになってきている。
上述したイルミネーションには、個人の家屋やマンションのベランダなどで用いられるハウスイルミネーションと、クリスマス販促等の一環として行われる商空間における商業イルミネーションがある。このうち商業イルミネーションは、大掛かりな電気工事や工作物がデザインに組み込まれるため、電気や建築等の多岐に渡る知識や経験が必要とされる。
このような多岐に渡る知識や経験が必要なイルミネーションを比較的簡単に設計するシステムとして、MKイルミネーション社よりクイックフィックスシステム(QuickFix SYSTEM、「QuickFix」は登録商標、以降「QFシステム」という)が提案され、実用化されている(非特許文献1参照)。
QFシステムにおいては、線形、球形、星型等の様々な形状や大きさのアイテムを予め用意すると共に、アイテム毎に使用電力や発熱量等を考慮した容量(単位:QFC(QuickFix Capacity))を設定している。そしてQFシステムにおいては、電力供給用のケーブルに接続されるアイテムの容量の合計が予め定めた限値を超えない限り、アイテムをケーブルに接続することができる。
株式会社タカショーデジテック カタログ(コードNo.PR-181、2014年7月発行)
上述したQFシステムにおいては、ケーブルに、アイテムの容量の合計値(以降、「合計容量」という)が許容値を超えない範囲で、アイテムを相互に接続だけでイルミネーションを設計できるため、電気に関する十分な知識を有するものでなくてもイルミネーションの設計を行うことができる。結果として、設計作業の負担を軽減し、また設計に要する期間を大幅に短縮できる。
しかし、イルミネーションの規模が大型化するにつれて、合計容量の算出にかかる手間と時間が増えるため、更なる改善が要望されていた。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みて成されたもので、イルミネーションの設計に要する時間と労力を大幅に軽減できる設計支援システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかるイルミネーション設計支援システムは、 交流電圧を直流電圧に変換するアダプターケーブルに、あらかじめ用意した複数のアイテムが接続されたイルミネーションの設計を支援するイルミネーション設計支援システムであって、
設計支援用のウェブサイトが開設され、かつ容量を含む前記アイテムに関する情報が格納されたデータベースが接続されたウェブサーバと、
設計者が前記ウェブサイトにアクセスするために使用するユーザ端末と、
前記ウェブサーバおよびユーザ端末を相互通信可能な状態で接続するネットワークと、を備え、
前記ウェブサーバには、イルミネーションを構成する各ラインに接続されたアイテムの合計容量とイルミネーションの全アイテムの合計容量を算出するためのソフトウェアがインストールされており、
前記ウェブサーバは、前記各ラインに接続されたアイテムの合計容量とイルミネーションの全アイテムの合計容量を算出すると共に、それぞれの算出値が許容値未満であるか否かを判定し、当該判定結果を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする。
ここで、前記データベースには、少なくとも前記各アイテムの容量、消費電力、光源の数および購入金額に関する情報が格納されていることが好ましい。
また前記ユーザ端末の要求に応じて前記ウェブサーバから送信された設計データ入力ページは、アイテムを表す商品カードを選択するための選択画面と、選択された商品カードを相互に接続してイルミネーションを設計する設計画面とで構成され、
前記選択画面で選択された商品カードはドラッグアンドドロップ操作によって設計画面に移動され、かつ接続対象の相手側アイテムの商品カードに接近することにより、相互のアイテムが接続されることが好ましい。
また前記ウェブサーバは、前記ユーザ端末からの要求に基づき、前記データベースからイルミネーションを構成するアイテムに関するデータを読み出して見積書を作成し、当該見積書のデータを前記ユーザ端末に送信することが好ましい。
また前記設計データ入力ページに表示されるアイテムの商品カードには、当該アイテムの詳細な情報を表示するウェブサイトにリンクしたボタンが含まれることが好ましい。
本発明にかかるイルミネーション設計支援システムを利用すれば、わずらわしい計算を必要とせず、電気に関する十分な知識を有しないものであっても、イルミネーションの設計を、簡単かつ短時間で行うことができる。
QFシステムに基づいて設計されたイルミネーションの構成例を示す図である。 図1のイルミネーションのライン毎のアイテムの合計容量および全てのアイテムの合計容量を示した図である。 本発明の実施の形態にかかるイルミネーション設計支援システムの基本的な構成を示すブロック図である。 同イルミネーション設計支援システムを用いてイルミネーションの設計を行う際の手順を示すフローチャートである。 設計データ入力ページの画面を示す図(その1)である。 設計データ入力ページの画面を示す図(その2)である。 設計データ入力ページの画面を示す図(その3)である。 設計データ入力ページの画面を示す図(その4)である。 設計データ入力ページの画面を示す図(その5)である。 設計データ入力ページの画面を示す図(その6)である。 設計データ入力ページの画面を示す図(その7)である。 設計データ入力ページの画面を示す図(その8)である。 本発明の実施の形態にかかるイルミネーション設計支援システムにより作成された見積書を示す図である。
以下、本発明の実施の形態にかかるイルミネーション設計支援システムについて、図面を参照しながら説明する。
<QFシステムにおける設計の基本的な考え方>
QFシステムの設計においては、予め用意された、形状や大きさの異なる各種アイテムをコネクターで接続することによってイルミネーションを実現している。
また前述したように、QFシステムにおいては、1本のラインに接続できるアイテムの合計容量および全てのアイテムの合計容量には上限が設けられており、いずれかの合計容量が許容値を超えると、光源の正常な点灯が阻害される。以下、図面を用いてQFシステムにおける設計の基本的な考え方を説明する。
図1に、QFシステムによって設計したイルミネーションの例を示す。左端に、商用電源に接続されるアダプターケーブル11が配置されている。アダプターケーブル11は、商用電源から供給された交流100Vの電流を、イルミネーションの各アイテムを駆動する直流100Vの電流に変換するものである。
アダプターケーブル11の右端に3分岐コネクター12が接続されている。3分岐コネクター12は、アダプターケーブル11から供給された直流電流を3つに分岐させるものである。
3分岐コネクター12で分岐された上段のラインには、3つのストリングライト13が直列に接続されている。ストリングライト13は、1本のケーブルに等間隔に複数のLEDが接続されたアイテムである。
一方、中段のラインには、延長ケーブル14を介してクリスタルタワー15が接続されている。クリスタルタワー15は、複数のLEDをクリスマスツリー状に配列したものである。
更に下段のラインには、2つのバントール16、1つのアイスドロップ17およびメリディア18が、3つの2分岐アダプター19を介して直列に接続されている。バントール16およびアイスドロップ17の各アイテムは、複数のLEDをそれぞれ星型およびツララ状に配列したものである。またメリディア18は3D(3次元)モチーフの一種であり、複数のLEDを球形に配列したものである。
図1において、各アイテムの近傍の四角形の枠内に記載された数字は、それぞれのアイテムの容量である。前述したように、QFシステムにおいては、ライン毎に接続できるアイテムの合計容量、および全てのアイテムの合計容量に上限が設けられている。
図2に、3分岐コネクター12で分岐された各ラインに接続されたアイテムの合計容量を示す。説明の都合上、仮に、1本のラインに接続されるアイテムの合計容量の許容値は30QFC、全てのアイテムの合計容量の許容値は70QFCとする。
図2に示したように、中段と下段のラインに接続されたアイテムの合計容量、および全てのアイテムの合計容量は許容値を超えていないが、上段のラインに接続されたアイテムの容量は許容値を超えている。このような場合、上段のラインの右端に接続されたストリングライト13を取り外すことにより、要件が満たされたイルミネーションを実現できる。
このようにQFシステムにおいては、設計の都度、上述の2つの要件を満たすかどうか計算を行う必要がある。図1に示したイルミネーションは、16のアイテムで構成された規模の極めて小さなものであるため、計算に左程時間がかからない。しかし、実際の設計では数十のラインに数百のアイテムが接続されたものがあるため、計算に多大の時間を要し、設計者にとって負担が大きい。
本発明にかかる設計支援システムを用いれば、大規模なイルミネーションであっても、比較的短時間に設計を終えることができ、設計者の負担も少ない。
<イルミネーション設計支援システムの構成>
次に、図3のブロック図を参照して、本実施の形態にかかるイルミネーション設計支援システム(以降、単に「設計支援システム」という)の構成と各部の機能を説明する。
QFシステムに基づくイルミネーションの設計においては、作製済のアイテムを購入してそれらを接続する方法が採用されており、アイテムを製造・販売するアイテム提供事業者は、形状や大きさの異なる多数のアイテムを作製し、ユーザの要望に応じて提供している。
図3に、本実施の形態にかかるイルミネーション設計支援システムの構成を示す。設計支援システム1は、イルミネーション用アイテムの製造や販売を行う事業者2が所有もしくは管理するウェブサーバ21およびオペレータ端末22、イルミネーションの設計に携わる事業者や個人(以降「設計者」という)が使用する複数のユーザ端末3、ならびにこれらの機器を相互通信可能な状態で接続するインターネット4で構成されている。以下、システムを構成する各部材について説明する。
ウェブサーバ21にはウェブサーバソフトがインストールされ、QFシステムの設計支援を行うウェブサイト21aと、アイテムや付属品のカタログデータを掲載したウェブサイト21bが開設されている。QFシステムの設計に際し、設計者は、ユーザ端末3を用いてウェブサイト21aおよび21bにアクセスする。
図示しないが、ウェブサーバ21は、CPUで構成された処理手段と、ROM、RAM、ハードディスク等で構成された記憶手段を備えている。処理手段は、記憶手段に格納された設計支援用のソフトウェアを実行して、ライン毎および全使用アイテムの容量を算出する。また記憶手段には、ウェブサイト21aの画面を構成するコンテンツデータが格納されている。
ウェブサーバ21には、アイテム提供事業者2が提供するアイテムや周辺部材のカタログデータを格納したデータベース(以降、「DB」という)23が接続されている。またウェブサーバ22には、DB23の書き込みおよび読み出しを制御するデータベースマネジメントシステムソフトが予めインストールされている。
DB23には、アイテムに関する2種類のデータが格納されている。第1のデータは、イルミネーションの設計に用いるデータで、アイテムの商品カードの画像、各アイテムの容量、消費電力、光源であるLEDの球数、購入金額等のデータである。
第2のデータは、各アイテムの詳細なデータであり、カタログ用のウェブサイトで用いられる。設計者がアイテムの詳細なデータを確認したい場合、ユーザ端末3を用いてウェブサイト21bにアクセスして、DB23に格納されたデータを読み出す。
設計者は、ユーザ端末3を用いてウェブサイト21aにアクセスし、後述する設計データ入力ページ(図5参照)を開いて必要なデータを入力する。ウェブサーバ21の処理手段(図示せず)は、設計支援用のソフトウェアを用いてライン毎のアイテムおよび全使用アイテムの合計容量を算出すると共に、算出値が、記憶手段(図示せず)に格納されたライン毎の使用アイテムの許容値および全使用アイテムの許容値未満であるか否かを判定し、算出した合計容量と判定結果をユーザ端末に送信する。送信されたデータは設計データ入力ページに表示される。
また、後述するように、ウェブサーバ21の処理手段(図示せず)は、イルミネーションを構成する全アイテムの使用電力、LEDの球数、時間当りの電気代および購入金額を算出すると共に、算出した値を画面に表示する。
なお、本実施の形態では、ウェブサーバ21として、事業者2が所有または管理するサーバを用いているが、必ずしも事業者が所有・管理するサーバでなくてもよく、クラウドサーバのようなレンタルサーバを使用してもよい。
事業者2がウェブサイト21a、21bの管理のために使用するオペレータ端末22はパーソナルコンピュータ(以降「PC」という)で構成されており、ウェブページ21a、21bを閲覧するためのウェブブラウザソフトがインストールされている。
イルミネーションの設計を行う設計者が使用するユーザ端末3は、オペレータ端末22と同様にPCで構成され、予めウェブブラウザソフトがインストールされている。なお、図では3台のユーザ端末3がインターネット4に接続されているが、台数に制限はない。
<QFシステムにおける設計手順>
次に、図4のフローチャートならびに図5〜図12の画面レイアウト図を参照して、イルミネーションの設計者が、ユーザ端末3からウェブサイト21aにアクセスし、QFシステムに基づいて設計を行う際の手順を説明する。
最初に、設計者は、ユーザ端末3およびインターネット4を介して、事業者2が開設しているウェブサイト21aにアクセスする(ステップS11)。ウェブサーバ21は、これに応答して設計データ入力ページのデータをユーザ端末3に送信する(ステップS21)。
図5に、ウェブサイト21aにおける設計データ入力ページの画面レイアウトを示す。ページの左画面P1はイルミネーションの設計に用いられ、アイテムの接続状態が表示される。一方、右画面P2は、設計者がアイテムを選択する際に用いられる。右画面P2は複数の枠F11〜F15に分割され、アイテムの商品カード等が表示される。また左画面P1の下部には、全アイテムの合計容量等を表示する枠F21〜F27が配置されている。
設計者は、マウス等を用いて設計データ入力ページを開き、右画面P2を用いてアイテムを選択し、選択したアイテムをドラッグアンドドロップ操作により左画面P1に移動させると共に、他のアイテムと接続する。この動作を繰り返すことによってイルミネーションの設計を進める。右画面P2において選択され、左画面P1に配置されたアイテムのデータは、その都度、ウェブサーバ21に送信される(ステップS12)。
右画面P2に配置された枠F11〜F15のうちF11には、機能切替えタブが表示される。枠F11の左側のタブは、このページが設計データ入力ページであることを示している。マウス等を用いて、タブF11の右側のタブをクリックすると、見積書等を表示する画面に切り替わる。
右画面P2の2段目の枠F12には、アダプターケーブル11のアイコンが表示されている。右画面P2の3段目の枠F13は9個のタイルに分割され、それぞれのタイルにアイテムの種類を表した画像が表示されている。設計者が、マウス等を用いていずれかのアイテムを選択すると、図6に示すウィンドウW1が開き、設計者が更にその中から1つのアイテムを選択すると、選択されたアイテムの商品カードが枠F15に表示される。
タイル枠F13の下方の枠F14は、アイテムの品番を入力するために用いられ、設計者がキーボード等を用いてアイテムの品番を入力すると、そのアイテムの商品カードが枠F15に表示される。
<イルミネーションの設計手順>
以下、図5〜図12を用いてイルミネーションの設計手順について説明する。
図5に示すように、イルミネーション設計用の左画面P1の左上には、アダプターケーブル11の商品カードC1が表示される。前述したように、アダプターケーブル11は、商用電源から供給された交流電流を直流電流に変換するもので、各アイテムに直流電流を供給する不可欠の構成部材であるため、左画面P1に当所から表示されている。
なお、アダプターケーブルとしてより容量の大きなケーブルを用いたい場合、マウス等を用いて右画面P2の2段目の枠F12に表示されたアダプターケーブルの画像をクリックすると、図示しない変更ボタンが表示され、更にそのボタンをクリックすると、左画面P1の商品カードC1が、容量の異なるアダプターケーブルの商品カードに置き換わる。
次に、設計者は、アダプターケーブル11に接続するアイテムを選択する。上述したように、マウス等を用いてタイル枠F13から希望するアイテムの画像を選択する。例えばアイテムとして下段中央に表示された3Dモチーフを選択した場合、図6に示すようにウィンドウW1が開いて、形状や大きさの異なる多くの3Dモチーフの画像が表示される。
設計者が、ウィンドウW1に表示されたアイテムの画像から希望する画像(ここではメリディア)を選択すると、図示しない処理手段は、DB23からそのアイテムの商品カード、容量、消費電力、球の数および購入金額のデータを読み出す。
図5に示すように、これらのデータのうちアイテムの商品カードC2のデータが枠F15に表示される。商品カードC2の中央にはアイテムのイメージ画像C21が表示され、カードの上部左側には、そのアイテムの容量が表示され、上部右側には、商品のカタログページにジャンプするためのボタンB1が表示される。
ボタンB1は、アイテムのカタログデータを掲載したウェブサイト21bのページとリンクしており、設計者がマウス等を用いてボタンB1をクリックすると、そのアイテムの詳細データを表示したページが画面に表示される。設計者は、そのページを開くことにより、アイテムの詳細データを確認できるため、設計作業を効率的に進めることができる。
設計者が選択したアイテムをイルミネーションに使用したい場合、図7に破線の矢印で示したように、枠F15に表示された当該アイテムの商品カードC2を、ドラッグアンドドロップ操作により、左画面P1のアダプターケーブルの商品カードC1の右側に移動させると、配線wによって商品カードC1とC2が接続される。
そして、左画面P1の下に配置された枠F21に、商品カードC1、C2に表示されたアダプターケーブルとメリディアを接続したときの合計容量が表示されると共に、商品カードC2の右側に、各ラインに接続可能なアイテムの合計容量の許容値までの残容量(図では90QFS)が表示される。更に、参考として、アダプターケーブルとメリディアを接続したときの配線wの大体の長さ(図では0m)が表示される。
また左画面P1の下の枠F22、F23、F24およびF25には、それぞれ、左画面P1に表示された全てのアイテムの消費電力の合計値、アイテムを構成するLED(球)の総数、アイテムの消費電力に対応した時間当たりの電気代および全てのアイテムの購入金額の合計値が表示される。なお、枠F25の右側のボタンB1は、左画面P1に表示された画像を拡大させたり、縮小させたりするためのボタンである。
設計者は、それぞれの枠に表示された数値を見ながら、イルミネーションの設計を進める。例えば、時間当たりの電気代やアイテムの合計金額が予定の金額を超えるような場合には、アイテムの数を減らしたり、規模の小さいアイテムに変えることによって、電気代や購入金額が予定の金額に収まるようにする。
次に、図8を参照して、分岐コネクター12(図1参照)を用いてラインを分岐させるときの手順を説明する。前述の図5および図6で説明した手順と同様の手順により設計者が3分岐コネクターを選択すると、枠F15に3分岐コネクターの商品カードC3が表示される。そして前述と同様の操作により商品カードC3を左画面P1の商品カードC2の右側に配置すると、商品カードC2とC3が配線wにより接続され、更に、商品カードC3の右側に分岐用の3本の配線wが表示される。
その後、アイテムの選択操作を繰り返すことにより、図9に示すように、3本のラインに複数のアイテムが接続されたイルミネーションを設計する。それぞれのラインの右端の商品カードの右側には、合計容量の許容値まで残りの容量とケーブルの大体の長さが表示されるため、設計者は、各ラインの合計容量が許容値を超えないように、またラインが余り長くならないように留意しながら設計を進めことができる。
例えば、図10に示すように、2段目のラインに接続されたアイテムの合計容量が、許容値である105QFCを超えた場合、ラインの接続されたアイテムの商品カードの色を、他のラインの商品カードの色と変える(例えば赤色)ことによって、容量が許容値を超えたことを設計者に注意喚起し、更にウィンドウW2を開いて注意書きを表示する。
左画面P1に、図10に示すような表示がされた場合、設計者は、中段のラインに接続されているアイテムの数を減らすか、小規模のアイテムに変更することによって、ラインに含まれるアイテムの合計容量が許容値未満になるように設計を変更する。
更に、図11に示すように、イルミネーションを構成する全てのアイテムの合計容量が許容値を超えた場合には、全ての商品カードの色が変わると共に、ウィンドウW3に注意書きが表示される。設計者は、アダプターケーブル11を、より大きな容量のものに変えるか、アイテムの数を減らしたり、規模の小さなアイテムに変えることによって、合計容量が許容値内に収まるように設計を変更する。
図4の説明に戻って、設計者は、左画面P1に表示されたイルミネーションのプランにアイテムを追加する都度、各ラインに接続されたアイテムの合計容量が許容値を超えていなか、また全てのアイテムの合計容量が許容値を超えていないか確認する(ステップS13)。
図10または図11に示すように、1ラインに接続されたアイテムの商品カードまたは全ての商品カードの色が変わった場合(ステップS14でYes)、設計者は、ステップS12に戻り、上述した手順で設計をやり直す。
図12に、このようにして設計されたイルミネーションの例を示す。各ラインに接続されたアイテムの合計容量および全てのアイテムの合計容量は、それぞれ許容値以内に収められており、LED(光源)の正常な発光を確保できる。
設計者は、設計変更を含めた設計の一連の作業を終了した後(ステップS14でNo)、イルミネーションの設計図および見積書を印刷する(ステップS15)。図12の左画面P1に表示された画像を印刷すれば、イルミネーションの設計図、すなわちイルミネーションを構成するアイテムとそれらの接続状態を確認できる。
更に、設計者がマウス等を用いて切替えタブF11の右側のタブをクリックすると、図12に示すように、枠F16が表示される。枠F16には、「見積書制作」用、「プラン保存」用、「プラン読込」用のボタンB2、B3、B4等が表示される。このうち設計者が「見積書制作」のボタンB2をクリックすると、図13に示したような見積書Sが画面に表示される。
見積書Sには、図12に示したイルミネーションを構成する全てのアイテムの品番、品名、数量、単価および合計金額が表示される。設計者が画面に表示された見積書Sを印刷し、アイテムの販売事業者に発注を行えば、イルミネーションの作製に必要な全ての部材を揃えることができる。
以上説明したように、本発明にかかるイルミネーション設計支援システムを用いれば、わずらわしい計算を必要とせず、また規模の大小に関係なく、イルミネーションの設計を、簡単かつ短時間で行うことができる。
なお、本実施の形態においては、QFシステムを前提とした設計支援システムについて説明したが、本発明にかかる設計支援システムは、QFシステムでなくても、同様の考え方に基づいたイルミネーションの設計に対して適用が可能である。
また本実施の形態では、アダプターケーブル11において、100Vの交流電流を100Vの直流電流に変換した後、各アイテムに供給しているが、必ずしも100Vの直流電流に変換する必要はなく、LEDを駆動するのに十分な電圧であれば、それより低い電圧であっても良い。
1 イルミネーション設計支援システム
2 アイテム提供事業者
3 ユーザ端末
4 インターネット
11〜19 各種アイテム
21 ウェブサーバ
21a、21b ウェブサイト
22 オペレータ端末
23 DB
B1〜B5 ボタン
C1〜C3 商品カード
F11〜F15、F21〜F25 枠
P1、P2 設計データ入力ページの画面
S 見積書
W1〜W3 ウィンドウ

Claims (7)

  1. 交流電圧を直流電圧に変換するアダプターケーブルに、あらかじめ用意した複数のアイテムが接続されたイルミネーションの設計を支援するイルミネーション設計支援システムであって、
    設計支援用のウェブサイトが開設され、かつ容量を含む前記アイテムに関する情報が格納されたデータベースが接続されたウェブサーバと、
    設計者が前記ウェブサイトにアクセスするために使用するユーザ端末と、
    前記ウェブサーバおよびユーザ端末を相互通信可能な状態で接続するネットワークと、を備え、
    前記ウェブサーバには、イルミネーションを構成する各ラインに接続されたアイテムの合計容量とイルミネーションの全アイテムの合計容量を算出するためのソフトウェアがインストールされており、
    前記ウェブサーバは、前記各ラインに接続されたアイテムの合計容量とイルミネーションの全アイテムの合計容量を算出すると共に、それぞれの算出値が許容値未満であるか否かを判定し、当該判定結果を前記ユーザ端末に送信することを特徴とするイルミネーション設計支援システム。
  2. 前記データベースには、少なくとも前記各アイテムの容量、消費電力、光源の数および購入金額に関する情報が格納されている、請求項1に記載のイルミネーション設計支援システム。
  3. 前記ユーザ端末の要求に応じて前記ウェブサーバから送信された設計データ入力ページは、アイテムを表す商品カードを選択するための選択画面と、選択された商品カードを相互に接続してイルミネーションを設計する設計画面とで構成され、
    前記選択画面で選択された商品カードはドラッグアンドドロップ操作によって設計画面に移動され、かつ接続対象の相手側アイテムの商品カードに接近することにより、相互のアイテムが接続される、請求項1または2に記載のイルミネーション設計支援システム。
  4. 前記ウェブサーバは、前記ユーザ端末からの要求に基づき、前記データベースからイルミネーションを構成するアイテムに関するデータを読み出して見積書を作成し、当該見積書のデータを前記ユーザ端末に送信する、請求項2または3に記載のイルミネーション設計支援システム。
  5. 前記設計データ入力ページに表示されるアイテムの商品カードには、当該アイテムの詳細な情報を表示するウェブサイトにリンクしたボタンが含まれる、請求項4に記載のイルミネーション設計支援システム。
  6. 交流電圧を直流電圧に変換するアダプターケーブルに、あらかじめ用意した複数のアイテムが接続されたイルミネーションの設計を支援するイルミネーション設計支援システムに使用されるウェブサーバであって、
    容量を含む前記アイテムに関する情報が格納されたデータベースが接続され、かつ設計者がアクセスするために使用するユーザ端末と相互通信可能なネットワークを介して接続され、
    イルミネーションを構成する各ラインに接続されたアイテムの合計容量とイルミネーションの全アイテムの合計容量を算出するためのソフトウェアがインストールされており、
    前記ユーザ端末から送信された前記アイテムに関するデータに基づいて、前記各ラインに接続されたアイテムの合計容量とイルミネーションの全アイテムの合計容量を算出すると共に、それぞれの算出値が許容値未満であるか否かを判定し、当該判定結果を前記ユーザ端末に送信することを特徴とするウェブサーバ。
  7. 前記データベースには、少なくとも前記各アイテムの容量、消費電力、光源の数および購入金額に関する情報が格納されている、請求項6に記載のウェブサーバ。
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