JP6515915B2 - 車載ネットワークシステム - Google Patents

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Description

本発明は、車載ネットワークシステムに関する。
従来より、2つのプロセッサ(第1/第2プロセッサ)を搭載する複数のノードを含むデータ・パケット処理装置がある。送信ノードは、リアルタイムに送信したいデータがある場合に、テンプレート・パケットを生成し、通信開始前に、高速処理を行うデータを格納するテンプレート・パケットを受信ノードに通知し、送信ノードと受信ノードとの間でテンプレート・パケットを共有する。
受信ノードは、テンプレート・パケットを受信すると、第2プロセッサで処理を行う。これにより、第1プロセッサの処理負荷を軽減している(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−233240号公報
ところで、従来のデータ・パケット処理装置は、テンプレート・パケットという独自のフォーマットを利用しているため、独自のフォーマットに対応した独自の処理が必要になる。独自のフォーマット(データ形式)に対応した独自の処理は、処理時間が長くなるため、高速処理には不向きである。また、これは、独自のフォーマットを用いる場合に限らず、リアルタイムに送信したいデータを区別するために独自のデータを追加する場合においても同様である。
このため、優先的に高速処理を行いたい優先度の高いデータが存在する車載のネットワークには適していない。
そこで、独自のデータ形式や独自のデータを追加することなく、優先度の高いデータを高速で処理することができる、車載ネットワークシステムを提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の車載ネットワークシステムは、
第1制御部と、第2制御部と、前記第1制御部及び前記第2制御部を接続するネットワークとを含む、車載ネットワークシステムであって、
前記第1制御部は、
送信データが第1処理速度よりも速い第2処理速度での高速処理の対象であるかどうかを判定する送信データ判定部と、
前記送信データ判定部によって前記高速処理の対象ではないと判定された送信データの前記ネットワークへの送信処理を前記第1処理速度で行う第1処理部と、
前記送信データ判定部によって前記高速処理の対象であると判定された送信データを第1データ長に分割することによって得る、又は、当該送信データに所定のデータを付け足して前記第1データ長にすることによって得る、前記第1データ長のデータの前記ネットワークへの送信処理を前記第2処理速度で行う第2処理部と
を有し、
前記第2制御部は、
前記ネットワークを介して受信した受信データのデータ長が前記第1データ長であるかどうかを判定する受信データ判定部と、
前記受信データ判定部によって前記第1データ長ではないと判定されると、前記第1処理速度で前記受信データの受信処理を行う第3処理部と、
前記受信データ判定部によって前記第1データ長であると判定されると、前記第2処理速度で前記受信データの受信処理を行う第4処理部と
を有する。
このため、受信データのデータ長が第1データ長であるかどうかを判定することで、高速処理(第2処理速度)用のデータであるかどうかを判定することができる。この判定には、独自のデータ形式又はデータを用いる必要はない。
従って、独自のデータ形式や独自のデータを追加することなく、優先度の高いデータを高速で処理することができる、車載ネットワークシステムを提供することができる。
本発明の他の実施の形態の車載ネットワークシステムでは、
前記第2処理部は、さらに、前記送信データをフレームの先頭から第1データ長に分割する際に、前記フレームの最後尾で前記第1データ長未満のデータが生じると、当該データに所定のデータを付け足して前記第1データ長よりも所定データ長だけ短い第2データ長のデータを生成することによって得る、前記第2データ長のデータを前記第2処理速度で送信し、
前記受信データ判定部は、さらに、前記受信データのデータ長が前記第2データ長であるかどうかを判定し、
前記第4処理部は、前記受信データ判定部によって前記第1データ長であると判定された受信データに続く受信データが前記第2データ長であると判定されると、当該受信データが前記送信データから分割された複数の受信データのうちの最後尾の受信データのデータであると判定する。
このため、第2制御部で受信される受信データのデータ長が第2データ長であるかどうかで最後尾の受信データであるかを判定することができる。受信データは、第1制御部で送信データが分割されたデータが第2制御部で受信されたものである。
従って、独自のデータ形式や独自のデータを追加することなく、優先度の高いデータを高速で処理することができ、最後尾の受信データを判別できる、車載ネットワークシステムを提供することができる。
本発明の他の実施の形態の車載ネットワークシステムでは、
前記第1制御部は、
前記高速処理の対象になる送信データの識別子と前記第1データ長とを紐付けたリストデータをさらに有し、
前記送信データ判定部は、前記リストデータの識別子を用いて前記送信データが前記高速処理の対象であるかどうかを判定し、
前記第2処理部は、前記リストデータの前記第1データ長に基づいて、前記第1データ長のデータの送信処理を行い、
前記第2制御部は、
前記リストデータをさらに有し、
前記受信データ判定部は、前記受信データのデータ長及び識別子が、それぞれ、前記リストデータによって紐付けられた前記第1データ長及び前記識別子と一致するかどうかを判定し、
前記第3処理部は、前記受信データ判定部によって一致しないと判定されると、前記第1処理速度で前記受信データの受信処理を行い、
前記第4処理部は、前記受信データ判定部によって一致すると判定されると、前記第2処理速度で前記受信データの受信処理を行う。
このため、送信側の第1制御部では、高速処理の対象になる送信データを識別子とデータ長とで判別でき、受信側の第2制御部では、受信データが高速処理の対象であるかどうかを識別子とデータ長とで判別することができる。
従って、独自のデータ形式や独自のデータを追加することなく、識別子とデータ長とで高速処理の対象であるかどうかを判別することにより、優先度の高いデータを高速で処理することができる、車載ネットワークシステムを提供することができる。
独自のデータ形式や独自のデータを追加することなく、優先度の高いデータを高速で処理することができる、車載ネットワークシステムを提供することができる。
実施の形態の車載ネットワークシステム100を示す図である。 ECU130の構成を示す図である。 高速フレーム処理部135の構成を示す図である。 リストデータを示す図である。 高速送信処理部135Cが送信データを分割する手法を説明する図である。 分割データを格納する高速用フレームと、最終フレームと、通常速度処理用のデータのフレームのフレーム構造を示す図である。 高速フレーム処理部135が行う送信処理のフローチャートを示す図である。 高速送信処理部135Cが行う送信処理のフローチャートを示す図である。 高速フレーム処理部135が行う受信処理のフローチャートを示す図である。 実施の形態の変形例によるCGW−ECU110Aを示す図である。
以下、本発明の車載ネットワークシステムを適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の車載ネットワークシステム100を示す図である。車載ネットワークシステム100は、優先度の高いデータを高速で処理する。ここで、優先度の高いデータとは、一例として、データ長が比較的長いデータであり、リアルタイム性を必要とするデータである。リアルタイム性を必要とするとは、高速処理を行って、リアルタイムのデータを転送することが求められることをいう。従って、優先度の高いデータは、典型的には、車両の周辺の画像を表すデータである。
車載ネットワークシステム100は、CGW(Central Gateway)−ECU(Electronic Control Unit)110、バス120A、120B、自動運転ECU130A、及び画像認識ECU130Bを含む。自動運転ECU130A及び画像認識ECU130Bは、それぞれ、バス120A及び120Bを介してCGW−ECU110に接続されている。ここで、自動運転ECU130A及び画像認識ECU130Bのうちの一方は第1制御部の一例であり、他方は第2制御部の一例である。バス120A、120Bは、ネットワークの一例である。
車載ネットワークシステム100は、自動運転ECU130A及び画像認識ECU130B以外のECUも含むが、ここでは一例として、自動運転ECU130A及び画像認識ECU130Bを示す。なお、自動運転ECU130A及び画像認識ECU130Bを区別しない場合には、ECU130と称す。
CGW−ECU110、自動運転ECU130A、及び画像認識ECU130Bは、一例として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、クロック生成部、入出力インターフェース、通信インターフェース、送受信部、及び内部バス等を含むコンピュータによって実現される。
車載ネットワークシステム100は、車両に搭載され、自動運転ECU130A及び画像認識ECU130Bの間で通信を行う。なお、以下では、車両とは、特に断らない限り、車載ネットワークシステム100が搭載される車両を指す。
CGW−ECU110は、L7スイッチ、L3スイッチ、及びL2スイッチによるデータ転送処理を行う通常処理部と、メディアアクセスコントローラと、通常処理部よりも高速処理用のフレーム処理を行う高速フレーム処理部と、DMA(Direct Memory Access)とを含む。通常処理部は、いずれのスイッチを使うかを切り替えることができる。また、メディアアクセスコントローラと高速フレーム処理とDMAとについては後述する。なお、このようなCGW−ECU110をハブECUとして捉えることもできる。
ここで、L7スイッチとは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのレイヤ7(アプリケーション層)に相当するアプリケーションレベルのプロトコル(利用規約)情報を調べてパケットの転送処理を行うスイッチのことである。L7スイッチは、ソフトウェア的にスイッチングを行う。
また、L3スイッチとは、OSI参照モデルにおけるレイヤ3(ネットワーク層)においてパケットの送信先アドレスを振り分ける仕組みを持ったスイッチのことであり、ソフトウェア的にスイッチングを行う。L3スイッチでは、転送プロトコルにIP(Internet Protocol)を用いる。なお、L3スイッチは、ハードウェア的にスイッチングを行うものであってもよい。
また、L2スイッチとは、OSI参照モデルにおけるレイヤ2(データリンク層)において、データに宛先情報として含まれるMAC(Media Access Control)アドレスで中継先を判断し、中継動作を行うスイッチのことである。L2スイッチは、ハードウェア的にスイッチングを行う。
バス120A、120Bは、OSI参照モデルにおけるレイヤ2(データリンク層)のデータ形式によるデータ通信を行うバスである。図1には、2本のバス120A、120Bを示すが、実際には、CGW−ECU110には、さらに多くのバスが接続され、各バスに様々なECUが接続される。
自動運転ECU130Aは、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が定めるレベル1以上の自動運転の制御を行うECUである。自動運転ECU130Aは、車両の周辺監視データ(カメラ画像、物標情報、経路情報等)を用いて、車両を走行させるための走行制御データをバス120Aに出力する。また、自動運転ECU130Aは、走行状況を表すデータ(マルチメディアデータ)を車内のディスプレイパネル等に表示する。
また、カメラ画像とは、車両に搭載されるカメラ150A、150B、150Cによって取得される画像である。また、物標情報とは、3次元(3D)の地図に用いる地物や建物等を表す画像等のデータである。また、経路情報とは、地図データにおける自車の位置及び経路を表すデータである。
また、車両を走行させるための走行制御データは、アクセル開度、ブレーキの制動力を制御する制御量、ステアリングの操舵量、ウインカの点灯制御データ、ライト等の点灯制御等であり、例えば、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が定めるレベル1、2、3、又は4のレベルに従って、車両を走行させる際に車載ネットワークシステム100に含まれるECUの制御に必要な制御データである。
なお、ここでは、一例として、自動運転のレベルを米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が定めるレベルで表すが、自動運転のレベル又は自動運転の態様は、他の規格等によって表されるものであってもよい。その場合に、自動運転とは、アクセル操作、ステアリング操作、及びブレーキ操作のうちの少なくとも1つを車両が行うものであればよい。
画像認識ECU130Bは、カメラ150A、150B、150Cによって取得される車両の前方、後方、及び左右側方の画像を表す画像データを画像認識ECU130Bに出力する。画像認識ECU130Bは、カメラ150A、150B、150Cから入力される画像データをバス120Bを介してCGW−ECU110に出力する。GW−ECU110は、画像データを自動運転ECU130Aに中継(転送)する。
カメラ150A、150B、150Cは、車載ネットワークシステム100が搭載される車両の前後左右に設けられている。カメラ150Aは、2つの撮像部150A1、150A2を有するステレオカメラである。カメラ150Aは、車両の前方の立体画像を表す画像データを画像認識ECU130Bに出力する。カメラ150Bは、車両の後方の画像を表す画像データを画像認識ECU130Bに出力する。カメラ150Cは、実際には2つあり、車両の左右側方の画像を表す画像データを画像認識ECU130Bに出力する。
図2は、ECU130の構成を示す図である。図2には、ECU130のハードウェア的な構成と、CPUがプログラムを実行することによって実現される機能ブロックとを示す。
ECU130は、メディアアクセスコントローラ131、DMA132、IP処理部133、TCP/UDPポート134、高速フレーム処理部135、及びアプリケーション処理部136を有する。これらのうち、メディアアクセスコントローラ131とDMA132は、ハードウェアとして実現されるものであり、IP処理部133、TCP(Transmission Control Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)ポート134、高速フレーム処理部135、及びアプリケーション処理部136は、CPUがプログラムを実行することによって実現される機能ブロックである。
メディアアクセスコントローラ131は、OSI参照モデルにおけるレイヤ2(データリンク層)に属する層である。DMA132は、CPUを利用せずに直接的にデータを転送するハードウェア処理部である。DMA132は、OSI参照モデルにおけるレイヤ2(データリンク層)に属する。
IP処理部133は、OSI参照モデルにおけるレイヤ3(ネットワーク層)においてパケットの送信先アドレスを振り分ける処理部である。TCP/UDPポート134は、トランスポート層(レイヤ4)である。
高速フレーム処理部135は、リアルタイムパケット形式の高速用フレームのデータを送受信する。高速フレーム処理部135の詳細については、図3を用いて後述する。なお、高速フレーム処理部135は、OSI参照モデルにおけるレイヤ3(ネットワーク層)に属する。アプリケーション処理部136は、アプリケーション層(レイヤ7)である。
上述のようなECU130は、通常速度処理用のデータと、高速処理用のデータとの送信処理及び受信処理を行う。ECU130のうち、IP処理部133及びTCP/UDPポート134は、通常速度処理用のデータの送信処理を行う第1処理部の一例であるとともに、通常速度処理用のデータの受信処理を行う第3処理部の一例である。ここで、通常速度とは、イーサネット(登録商標)のシグナルリンクパケット形式のデータを送受信する速度である。また、高速処理とは、通常速度よりも高速の処理速度であり、例えばイーサネットのリアルタイムパケット形式のデータを送受信する速度である。
図3は、高速フレーム処理部135の構成を示す図である。高速フレーム処理部135は、主制御部135A、送信データ判定部135B、高速送信処理部135C、受信データ判定部135D、高速受信処理部135Eを有する。これらのうち、送信データ判定部135Bと高速送信処理部135Cは、データ送信側の処理部であり、受信データ判定部135D、高速受信処理部135Eはデータ受信側の処理部である。
主制御部135Aは、高速フレーム処理部135の処理を統括する制御部である。主制御部135Aは、送信データ判定部135B、高速送信処理部135C、受信データ判定部135D、高速受信処理部135Eが行う処理以外の高速フレーム処理部135の処理を行う。
送信データ判定部135Bは、送信データ及び受信データが通常速度処理用のデータと高速処理用のデータとのいずれであるかを判定する。判定には、高速処理用のデータのデータ名、送元MACアドレス、及びデータ長を紐付けたリストデータを用いる。リストデータについては、図4を用いて説明する。
高速送信処理部135Cは、送信データ判定部135Bによって判定される高速処理用のデータの送信処理を行う。高速送信処理部135Cは、第2処理部の一例である。
受信データ判定部135Dは、受信データのデータ長が高速処理用のデータのデータ長であるかどうかを判定する。高速処理用のデータの送元MACアドレスとデータ長とを紐付けたリストデータを用いる。
高速受信処理部135Eは、高速処理用のデータの受信処理を行う。高速受信処理部135Eは、第4処理部の一例である。
図4は、リストデータを示す図である。リストデータは、送信データ判定部135Bが、送信データが通常速度処理用のデータと高速処理用のデータとのいずれであるかを判定する際に参照する。また、リストデータは、受信データ判定部135Dが、受信データが通常速度処理用のデータと高速処理用のデータとのいずれであるかを判定する際に参照する。
リストデータは、高速処理用のデータのデータ名、送元MACアドレス、及びデータ長を紐付けたテーブル形式のデータである。データ名は、高速処理用のデータを表す名称であり、データを識別する識別子の一例である。送元MACアドレスは、高速処理用のデータの送信元(送り元)になる機器やECU等に割り当てられたMACアドレスである。データ長は、高速処理用のデータのデータ長である。
車載ネットワークシステム100は、高速処理用のデータと通常速度処理用のデータとをデータ長で区別する。車載ネットワークシステム100は、高速処理用のデータと通常速度処理用のデータと区別する際に、独自のデータ形式又はデータを用いずに、送信データ又は受信データのデータ長で区別する。
図4に示すように、前カメラ1の画像(カメラ150Aの撮像部150A1による画像)は、送元MACアドレスがAAAA(カメラ150AのMACアドレス)であり、データ長は1500(Byte)である。
前カメラ2の画像(カメラ150Aの撮像部150A2による画像)は、送元MACアドレスがAAAA(カメラ150AのMACアドレス)であり、データ長は1498(Byte)である。
後カメラ1の画像(カメラ150Bによる画像)は、送元MACアドレスがBBBB(カメラ150BのMACアドレス)であり、データ長は1500(Byte)である。側方カメラ1の画像(車両の左側のカメラ150Cによる画像)は、送元MACアドレスがCCCC(車両の左側のカメラ150CのMACアドレス)であり、データ長は1500(Byte)である。側方カメラ2の画像(車両の右側のカメラ150Cによる画像)は、送元MACアドレスがDDDD(車両の右側のカメラ150CのMACアドレス)であり、データ長は1500(Byte)である。
ここでは、高速処理用のデータのデータ長は、1500(Byte)又は1498(Byte)に設定してある。前カメラ2の画像のデータ長を1498(Byte)にしてあるのは、同じ送元MACアドレスの前カメラ1の画像のデータ長(1500(Byte))と区別するためである。
また、画像データは、データ量が大きいため、1500(Byte)又は1498(Byte)以上である場合には、データの先頭から分割する。そして、最後尾のデータであることをデータ長で示すために、1(Byte)少ないデータ長を利用する。すなわち、データ長が1500(Byte)のデータについてはデータ長が1499(Byte)のデータ長を最後尾のデータに利用し、データ長が1498(Byte)のデータについてはデータ長が1497(Byte)のデータ長を最後尾のデータに利用する。このことについては、図5を用いて後述する。
なお、通常速度処理用のデータのデータ長は、高速処理用のデータに用いるデータ長とは異なるデータ長に設定すればよい。ここでは、1497(Byte)、1498(Byte)、1499(Byte)、及び1500(Byte)以外のデータ長に設定すればよい。通常速度処理用のデータは、高速処理用のデータよりも通信速度が遅いため、通常速度処理用のデータのデータ長は、高速処理用のデータのデータ長よりも短いことが好ましい。
図5は、高速送信処理部135Cが送信データを分割する手法を説明する図である。ここでは、一例として、送信データが前カメラ1の画像データであり、データ長が7000(Byte)である場合について説明する。前カメラ1の画像データは、1500(Byte)単位で分割される。このようにデータ長が長いデータは、優先度の高いデータの一例である。
高速送信処理部135Cは、送信データのデータ長が分割単位の1500(Byte)よりも長いので、送信データを複数に分割する。7000(Byte)の送信データを先頭から分割すると、4つの1500(Byte)の分割データと、最後尾の1つの1000(Byte)の分割データとが得られる。
最後尾の分割データについては、データ長によって高速処理用のデータの最後尾の分割データであると認識されるようにするために、図5に示すように、最後尾の1つの1000(Byte)の分割データの末尾にパディングを行い、不要なデータ(例えば、16進法の00h)を499(Byte)分付け足して1499(Byte)のデータ長にする。このようにして、分割単位(ここでは1500(Byte))に対して端数になる最後尾の分割データのデータ長を他の分割データのデータ長よりも1(Byte)短いデータ長に設定する。
図6は、分割データを格納する高速用フレームと、最終フレームと、通常速度処理用のデータのフレームのフレーム構造を示す図である。
図6(A)に示す高速用フレームのフレーム構造は、イーサネットの高速用フレーム(リアルタイムパケット)であり、宛先MACアドレス、送元MACアドレス、データ長、ペイロード、及びFCS(Frame Check Sequence)を有する。宛先MACアドレスは、データの宛先のMACアドレスである。宛先MACアドレス、送元MACアドレス、及びデータ長は、Ethernetヘッダを構成する。
分割データは、ペイロードに格納される。図5に示すように、7000(Byte)の送信データを分割して得られる5つの分割データ(4つの1500(Byte)の分割データと、パディングされた1499(Byte)の最後尾の分割データ)を1つずつペイロードに格納するため、5つの高速用フレームが得られる。データ長は、先頭から4つの高速用フレームでは1500(Byte)と記載され、最後尾の高速用フレームでは1499(Byte)と記載される。
図6(B)に示す最終フレームは、宛先MACアドレス、送元MACアドレス、データ長、PL(Padding Length)値、及びFCSを有する。最終フレームは、最後尾の高速用フレームの後に送信されるフレームであり、最後尾の高速用フレームに含まれるパディングされたデータ長(PL値)が格納されている。PL値は、一例として2(Byte)で表され、この場合に最終フレームのデータ長は、2(Byte)になる。なお、上述のようにPL値が499(Byte)である場合には、例えば、16進法で1F3hと表せばよい。
図6(C)に示す通常速度処理用のデータのフレームは、宛先MACアドレス、送元MACアドレス、データ長、IPヘッダ、UDP/TCPヘッダ、ペイロード、及びFCSを有するシグナリングパケットである。ここで、高速用フレームで利用するデータ長は、1497(Byte)、1498(Byte)、1499(Byte)、及び1500(Byte)であるため、これらの最小値をN(Byte)(N=1497)とすると、IPヘッダ、UDP/TCPヘッダ、及びペイロードのデータ長がN(Byte)未満であればよい。図6(C)に示す通常速度処理用のデータのフレームのデータ長は、N(Byte)未満の値になる。
次に、図7乃至図9を用いて、高速フレーム処理部135が行う送信処理及び受信処理について説明する。ここでは、送信側のECU130と、受信側のECU130とが予め通信を行い、共通の(同一の)リストデータを保持していることとする。
図7は、高速フレーム処理部135が行う送信処理のフローチャートを示す図である。ここでは、一例として、画像認識ECU130Bの高速フレーム処理部135が行う送信処理について説明する。
主制御部135Aは、処理をスタートする(スタート)。主制御部135Aは、例えば、車両のイグニッションスイッチがオンにされたときに、処理をスタートする。
主制御部135Aは、アプリケーション処理部136からデータXの送信要求を受け付ける(ステップS1)。データXは、アプリケーション処理部136が自動運転ECU130Aからバス120A、CGW−ECU110、バス120、メディアアクセスコントローラ131、IP処理部133、及びTCP/UDPポート134を介して入手する送信データであり、データ名はXである。
送信データ判定部135Bは、リストデータ(図4参照)を参照し、データXのデータ名を検索する(ステップS2)。
送信データ判定部135Bは、データXのデータ名が高速処理用のデータとして存在するかどうかを判定する(ステップS3)。
送信データ判定部135BによってデータXのデータ名が存在する(S3:YES)と判定されると、高速送信処理部135Cは、高速用フレーム及び最終フレームを生成する(ステップS4)。なお、ステップS4の処理の詳細については、図8を用いて説明する。
主制御部135Aは、ステップS4で生成された高速用フレーム及び最終フレームをDMA132に書き込む(ステップS5)。この結果、高速用フレーム及び最終フレームは、DMA132によってバス120Bに出力され、CGW−ECU110及びバス120Aを経由して自動運転ECU130Aに転送される。
主制御部135Aは、処理を終了するかどうかを判定する(ステップS6)。主制御部135Aは、例えば、車両のイグニッションスイッチがオフにされたときに、処理を終了すると判定する。
主制御部135Aは、処理を終了する(S6:YES)と判定すると、一連の処理を終了する(エンド)。主制御部135Aは、例えば、車両のイグニッションスイッチがオフにされたときに、処理を終了する。また、主制御部135Aは、処理を終了しない(S6:NO)と判定すると、フローをステップS1にリターンする。
なお、ステップS3において、送信データ判定部135BによってデータXのデータ名が存在しない(S3:NO)と判定された場合には、主制御部135Aは、フローをステップS1にリターンする。次の送信データの処理を行うためである。
図8は、高速送信処理部135Cが行う送信処理のフローチャートを示す図である。図8に示すフローチャートは、ステップS4の詳細な処理を表す。
高速送信処理部135Cは、ステップS4の処理を開始(スタート)すると、データXのデータ長DLXが、リストデータにおいてデータXに紐付けられているデータ長DL1未満(DLX<DL1)であるかどうかを判定する(ステップS41)。
高速送信処理部135Cは、データ長DLXがデータ長DL1未満ではない(S41:NO)と判定すると、データXの先頭からデータ長DL1の分を分割して高速用フレームを生成する(ステップS42)。高速送信処理部135Cは、ステップS42の処理を終えると、フローをステップS41にリターンする。ステップS42の処理が繰り返されれば、複数の高速用フレームが生成される。例えば、データXのデータ長が7000(Byte)でデータ長DL1が1500(Byte)である場合には、4つの高速用フレームが生成される。
高速送信処理部135Cは、ステップS41において、データ長DLXがデータ長DL1未満である(S41:YES)と判定すると、データXの残りのデータにパディングを行い、データ長DL1よりも1(Byte)短いデータ長DL2の高速用フレームを生成する(ステップS43)。
例えば、データ長DL1が1500(Byte)であり、データXの残りのデータのデータ長が1000(Byte)である場合には、499(Byte)分のパディングを行い、データ長DL2の高速用フレームとして1499(Byte)の最後尾の高速用フレームを生成する。
高速送信処理部135Cは、ステップS43でパディングを行ったデータ長をPL値として有する最終フレーム(2(Byte))を生成する(ステップS44)。
以上で高速送信処理部135Cは、ステップS4の処理を終了(エンド)する。なお、ここでは、画像認識ECU130Bの高速フレーム処理部135が行う送信処理について説明したが、自動運転ECU130Aやその他のECUの高速フレーム処理部135が行う送信処理も同様である。
なお、ステップS43において、データXの残りのデータのデータ長が0(Byte)である場合には、パディングを行わなくてよい。この場合には、ステップS44で生成する最終フレームのPL値を0(Byte)にすればよく、最後尾の高速用フレームは、ステップS42で最後に分割されたデータになる。
また、ステップS43において、データXの残りのデータのデータ長が0(Byte)である場合には、ステップS43で1499(Byte)パディングを行って最後尾の高速用フレームを生成してもよい。この場合には、ステップS44で生成する最終フレームのPL値を1499(Byte)にすればよい。
図9は、高速フレーム処理部135が行う受信処理のフローチャートを示す図である。ここでは、一例として、自動運転ECU130Aの高速フレーム処理部135が行う送信処理について説明する。
主制御部135Aは、処理をスタートする(スタート)。主制御部135Aは、例えば、車両のイグニッションスイッチがオンにされたときに、処理をスタートする。
受信データ判定部135Dは、リストデータを参照し、メディアアクセスコントローラ131にあるデータYの送元MACアドレス及びデータ長と照合する(ステップS11)。データYは、例えば、画像認識ECU130Bから、バス120B、CGW−ECU110、及びバス120Aを介して自動運転ECU130Aのメディアアクセスコントローラ131に転送される。
受信データ判定部135Dは、データYの送元MACアドレス及びデータ長に一致する送元MACアドレス及びデータ長がリストデータに存在するかどうかを判定する(ステップS12)。
受信データ判定部135Dは、一致する送元MACアドレス及びデータ長がリストデータに存在する(S12:YES)と判定すると、データYをメディアアクセスコントローラ131から取り込み、データY(最後尾以外の高速用フレーム)のペイロードの部分のデータをアプリケーション処理部136に受け渡す(ステップS13)。
この場合、データYは高速用フレームであるため、アプリケーション処理部136に受け渡してデータXを復元するためである。主制御部135Aは、受信データ判定部135DがステップS13の処理終えると、フローをステップS1にリターンする。
例えば、リストデータに格納されているデータ長が1500(Byte)であり、データYのデータ長が1500(Byte)であり、リストデータに格納されている送元MACアドレスとデータYの送元MACアドレスとが一致すると、受信データ判定部135Dは、データYのペイロードの部分のデータをアプリケーション処理部136に受け渡す。
また、受信データ判定部135Dは、一致する送元MACアドレス及びデータ長がリストデータに格納されていない(S12:NO)と判定すると、前回の処理で高速用フレームを受信したかどうかを判定する(ステップS14)。ステップS15で最後尾の高速用フレームがメディアアクセスコントローラ131に存在するかどうかを判定する前に、前回の処理で高速用フレームを受信しているかどうかを判定することとしたものである。
受信データ判定部135Dは、前回の処理で高速用フレームを受信した(S14:YES)と判定すると、ステップS12において一致すると判定した送元MACアドレスで、ステップS12において一致すると判定したデータ長よりも1(Byte)短いデータ長のデータYがメディアアクセスコントローラ131に存在するかどうかを判定する(ステップS15)。
受信データ判定部135Dは、ステップS15において存在する(S15:YES)と判定すると、データY(最後尾の高速用フレーム)のペイロードの部分のデータをバッファ(RAM)に格納する(ステップS16)。主制御部135Aは、受信データ判定部135DがステップS16の処理終えると、フローをステップS1にリターンする。
例えば、リストデータに格納されているデータ長が1500(Byte)であり、データYのデータ長が1499(Byte)であり、リストデータに格納されている送元MACアドレスとデータYの送元MACアドレスとが一致すると、受信データ判定部135Dは、1499(Byte)のデータYのペイロードの部分のデータをバッファ(RAM)に格納する。アプリケーション処理部136に受け渡さずに、バッファ(RAM)に格納するのは、後の処理でパディングの部分を削除するためである。
受信データ判定部135Dは、ステップS15において存在しない(S15:NO)と判定すると、ステップS12において一致すると判定した送元MACアドレスで、データ長が2(Byte)のデータYがメディアアクセスコントローラ131に存在し、かつ、バッファにペイロードの部分のデータが格納されているかどうかを判定する(ステップS17)。
受信データ判定部135Dは、上述のようなデータYがメディアアクセスコントローラ131に存在し、かつ、バッファにペイロードの部分のデータが格納されている(S17:YES)と判定すると、メディアアクセスコントローラ131に存在するデータ長が2(Byte)のデータYのPL値を読み出し、バッファに格納されているペイロードの部分のデータの末尾からPL値が表すデータ長の部分(パディングされた部分)を削除し、残ったデータをアプリケーション処理部136に受け渡す(ステップS18)。この結果、アプリケーション処理部136は、ステップS13で入手したデータと、ステップS18で入手したデータとを繋ぎ合わせて、データXを得る。
例えば、メディアアクセスコントローラ131に存在するデータ長が2(Byte)のデータYのPL値が499(Byte)である場合には、バッファに格納されているペイロードの部分のデータ(1499(Byte))の末尾から499(Byte)の部分を削除して、残りの1000(Byte)のデータがアプリケーション処理部136に受け渡される。4つの1500(Byte)のデータと、1つの1000(Byte)のデータとを先頭から順番に並べると、7000(Byte)のデータXが得られる。
主制御部135Aは、ステップS18の処理を終えると、処理を終了するかどうかを判定する(ステップS19)。主制御部135Aは、処理を終了しない(S19:NO)と判定すると、フローをステップS1にリターンする。また、主制御部135Aは、処理を終了する(S19:YES)と判定すると、一連の処理を終了する(エンド)。主制御部135Aは、例えば、車両のイグニッションスイッチがオフにされたときに、処理を終了する。
なお、受信データ判定部135Dは、上述のようなデータYがメディアアクセスコントローラ131に存在し、かつ、バッファにペイロードの部分のデータが格納されている状態ではない(S17:NO)と判定すると、データYをIP処理部133に受け渡す(ステップS20)。
この場合には、データYは高速処理用のデータではなく、通常処理用のデータであるため、IP処理部133、及びTCP/UDPポート134を経由して、アプリケーション処理部136によって受け取られる。主制御部135Aは、受信データ判定部135DがステップS20の処理終えると、フローをステップS1にリターンする。
また、受信データ判定部135DがステップS14において前回の処理で高速用フレームを受信していない(S14:NO)と判定すると、主制御部135Aは、フローをステップS17に進行させる。
以上のように、受信データのデータ長が高速処理用の所定のデータ長であるかどうかを判定することで、高速処理を行うかどうか判定することができる。この判定には、独自のデータ形式又はデータを用いる必要はない。
従って、独自のデータ形式や独自のデータを追加することなく、優先度の高いデータを高速で処理することができる、車載ネットワークシステム100を提供することができる。
また、送信データを分割した最後尾のデータにパディングすることにより、最後尾以外のデータよりも1(Byte)少ないデータ長を利用するため、データを受信した受信データ判定部135Dは、データ長に基づいて受信データの最後尾のデータであることを判別できる。
従って、受信データの最後尾のデータを容易に判別でき、優先度の高いデータを高速で処理することができる、車載ネットワークシステム100を提供することができる。
また、送信側のECU130と、受信側のECU130とが共通の(同一の)リストデータを保持し、リストデータには分割データのデータ長と送元MACアドレス(識別子)とが紐付けられているので、送元MACアドレス(識別子)とデータ長とで高速処理の対象であるかどうかを判別することにより、優先度の高いデータを高速で処理することができる、車載ネットワークシステムを提供することができる。また、送元MACアドレス(識別子)とデータ長とを用いることにより、互いに送元MACアドレスが異なるデータ同士のデータ長が同一であっても、データ同士を識別可能である。
なお、以上では、送信データを所定のデータ長(例えば、1500(Byte))の分割データに分割して、所定のデータ長にはパディングをする形態について説明したが、送信データのデータ長が所定のデータ長(例えば、1500(Byte))に満たない場合に、パディングを行って所定のデータ長(例えば、1500(Byte))にしてもよい。
そして、所定のデータ長(例えば、1500(Byte))の受信データを受信したECU130が、所定のデータ長(例えば、1500(Byte))と送元MACアドレスとに基づいて、高速処理用のデータであると判定するようにしてもよい。すなわち、送信データのデータ長が所定のデータ長(例えば、1500(Byte))に満たない場合には、分割処理が行われないことになる。なお、この場合には、1つの送信データの次に、パディングした分のデータ長を表すPL値が記載された最終フレームを送信すればよい。
また、以上では、最後尾の受信データであることを示すデータ長が、最後尾以外の受信データのデータ長よりも1(Byte)短い形態について説明したが、データ長の差は1(Byte)に限られるものではない。
また、以上では、送元MACアドレスとデータ長とがリストデータに格納される送元MACアドレスとデータ長とに一致するかどうかで受信データが高速処理用のデータであるかどうかを判定する形態について説明したが、送元MACアドレスを用いなくてもデータ長だけで判定できる場合には、送元MACアドレスを判定に用いなくてもよい。例えば、1500(Byte)のデータ長にするデータの種類を1種類にしておけば、送元MACアドレスを用いなくてもデータ長だけで高速処理用のデータであるかどうかを判定することができる。
図10は、実施の形態の変形例によるCGW−ECU110Aを示す図である。CGW−ECU110Aは、複数のプロトコルによるデータを中継する、マルチプロトコルゲートウェイ装置である。
CGW−ECU110Aは、メディアアクセスコントローラ131、DMA132、IP処理部133、TCPポート/UDPポート134、高速フレーム処理部135、及びアプリケーション処理部136A、CAN(Controller Area Network)コントローラ141、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)コントローラ142、CAN通信部143、LVDS通信部144を有する。
なお、メディアアクセスコントローラ131〜高速フレーム処理部135は、図2に示すものと同様である。アプリケーション処理部136Aは、図2に示すアプリケーション処理部136に、CANプロトコル、LVDSプロトコル、及びイーサネットプロトコルの間のデータ変換を行う機能を追加したものである。
図10では、CANプロトコルのデータ(メッセージ)の経路を実線で示し、LVDSプロトコルのデータの経路を破線で示し、イーサネットプロトコルのデータの経路を二重線で示す。図10では、CGW−ECU110Aに接続されるバスを省略するが、CGW−ECU110Aの外部に実線、破線、及び二重線で示す経路は、CGW−ECU110Aに接続されるバスを通る経路である。
CANコントローラ141は、CANプロトコルのデータ(メッセージ)をバスから受け取るインターフェイスである。LVDSコントローラ142は、LVDSプロトコルのデータをバスから受け取るインターフェイスである。CANコントローラ141及びLVDSコントローラ142は、メディアアクセスコントローラ131及びDMA132と同様にハードウェアとして構成される。
CAN通信部143及びLVDS通信部144は、IP処理部133〜アプリケーション処理部136CPUと同様にCPUがプログラムを実行することによって得られる機能ブロックである。CAN通信部143及びLVDS通信部144は、OSI参照モデルにおけるレイヤ3(ネットワーク層)に属し、それぞれ、CANデータ及びLVDSデータの転送処理をする。
また、ここでは、一例として、カメラ150A、150B、150CがLVDS形式の画像データを出力することとする。LVDS形式の画像データは、LVDSコントローラ142に取り込まれ、LVDS通信部144を経由してアプリケーション処理部136Aに入り、LVDSプロトコルのデータからイーサネットプロトコルのデータに変換されて、高速フレーム処理部135に取り込まれる。そして、高速フレーム処理部135からDMA132を経由してバスに出力される。
このときに、高速処理の対象になるLVDSプロトコルのデータのデータ名を格納するリストデータを用いれば、高速処理の対象になるLVDSプロトコルのデータをアプリケーション処理部136Aでイーサネットプロトコルのデータに変換してから、さらに所定のデータ長(例えば、1500(Byte))に分割し、高速用フレーム及び最終フレームを生成し、DMA132を経由してバスに出力すればよい。
なお、高速処理の対象になるLVDSプロトコルのデータは、アプリケーション処理部136Aでイーサネットプロトコルのデータに変換してから、IP処理部133及びTCPポート/UDPポート134を経由して、バスに出力すればよい。
なお、CANプロトコルのデータは、データ長が短いことから高速処理の対象にしなくてよい。CANコントローラ141に取り込まれたデータ(メッセージ)は、CAN通信部143を経由してアプリケーション処理部136Aでイーサネットプロトコルのデータに変換され、IP処理部133及びTCPポート/UDPポート134を経由して、バスに出力するようにすればよい。
以上のように、マルチプロトコルタイプのCGW−ECU110Aにおいても、受信データのデータ長が高速処理用の所定のデータ長であるかどうかを判定することで、高速処理を行うかどうか判定することができ、独自のデータ形式や独自のデータを追加することなく、優先度の高いデータを高速で処理することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の車載ネットワークシステムについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 車載ネットワークシステム
110 CGW−ECU
120A、120B バス
130 ECU
130A 自動運転ECU
130B 画像認識ECU
131 メディアアクセスコントローラ
132 DMA
133 IP処理部
134 TCPポート/UDPポート
135 高速フレーム処理部
135A 主制御部
135B 送信データ判定部
135C 高速送信処理部
135D 受信データ判定部
135E 高速受信処理部
136 アプリケーション処理部
150A、150B カメラ

Claims (3)

  1. 第1制御部と、第2制御部と、前記第1制御部及び前記第2制御部を接続するネットワークとを含む、車載ネットワークシステムであって、
    前記第1制御部は、
    送信データが第1処理速度よりも速い第2処理速度での高速処理の対象であるかどうかを判定する送信データ判定部と、
    前記送信データ判定部によって前記高速処理の対象ではないと判定された送信データの前記ネットワークへの送信処理を前記第1処理速度で行う第1処理部と、
    前記送信データ判定部によって前記高速処理の対象であると判定された送信データを第1データ長に分割することによって得る、又は、当該送信データに所定のデータを付け足して前記第1データ長にすることによって得る、前記第1データ長のデータの前記ネットワークへの送信処理を前記第2処理速度で行う第2処理部と
    を有し、
    前記第2制御部は、
    前記ネットワークを介して受信した受信データのデータ長が前記第1データ長であるかどうかを判定する受信データ判定部と、
    前記受信データ判定部によって前記第1データ長ではないと判定されると、前記第1処理速度で前記受信データの受信処理を行う第3処理部と、
    前記受信データ判定部によって前記第1データ長であると判定されると、前記第2処理速度で前記受信データの受信処理を行う第4処理部と
    を有する、車載ネットワークシステム。
  2. 前記第2処理部は、さらに、前記送信データをフレームの先頭から第1データ長に分割する際に、前記フレームの最後尾で前記第1データ長未満のデータが生じると、当該データに所定のデータを付け足して前記第1データ長よりも所定データ長だけ短い第2データ長のデータを生成することによって得る、前記第2データ長のデータを前記第2処理速度で送信し、
    前記受信データ判定部は、さらに、前記受信データのデータ長が前記第2データ長であるかどうかを判定し、
    前記第4処理部は、前記受信データ判定部によって前記第1データ長であると判定された受信データに続く受信データが前記第2データ長であると判定されると、当該受信データが前記送信データから分割された複数の受信データのうちの最後尾の受信データのデータであると判定する、請求項1記載の車載ネットワークシステム。
  3. 前記第1制御部は、
    前記高速処理の対象になる送信データの識別子と前記第1データ長とを表すリストデータをさらに有し、
    前記送信データ判定部は、前記リストデータの識別子を用いて前記送信データが前記高速処理の対象であるかどうかを判定し、
    前記第2処理部は、前記リストデータの前記第1データ長に基づいて、前記第1データ長のデータの送信処理を行い、
    前記第2制御部は、
    前記リストデータをさらに有し、
    前記受信データ判定部は、前記リストデータの前記第1データ長に基づいて、前記受信データのデータ長が前記第1データ長であるかどうかを判定する、請求項1又は2記載の車載ネットワークシステム。
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