JP6515827B2 - 基板処理方法、記憶媒体及び現像装置 - Google Patents

基板処理方法、記憶媒体及び現像装置 Download PDF

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Description

本発明は、基板の表面にレジストの塗布膜を形成した後、基板の周縁の露光、パターン露光、現像処理を行ってレジストパターンを形成する技術、及びこの技術に用いられる現像装置に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えば半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という。)上にレジスト液を塗布しレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、当該レジスト膜に所定のパターンマスクを用いて露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などが順次行われ、ウエハ上に所定のレジストパターンが形成される。
一方ウエハの全面にレジスト膜を塗布したときに、周縁の領域に形成されたレジストが搬送アームに付着しパーティクルの要因となるおそれがある。そのためウエハの周縁部のレジスト膜を除去する工程を行う場合がある。このようなウエハの周縁部のレジスト膜の除去方法として、例えば特許文献1に記載されているようなウエハの周縁部に溶剤を塗布し、レジスト膜の除去を行うEBR(Edge bead removal)法が知られている。
近年では、ウエハのより広い領域を利用するために、周縁部における除去幅を狭くする要請がある。しかしながらEBR法によりウエハの周縁部の除去を行うときに、ウエハ周縁の狭い領域にのみ溶剤を供給することが難しく、レジスト膜の周縁の状態が悪くなる問題がある。
特開2010−186774号公報
本発明は、このような事情の下になされたものであり、その目的は、ベベル部が形成された基板において、表面全体にレジスト膜を塗布した後、周縁部のレジストの除去幅を狭小化を図ることができる技術を提供することにあり、またベベル部に形成されたレジスト膜を確実に除去することのできる技術を提供することにある。
本発明の基板処理方法は、半導体ウエハである基板の表面に、露光部分が現像液に溶解するレジストを用いてレジストパターンを形成する基板処理方法において、
前記基板のべベル部の周端に至るまでの表面全体にレジスト膜を形成する工程と、
次いで、前記ベベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜が形成された前記基板の当該ベベル部に露光する工程と、
その後、パターンマスクを用いて前記基板の表面をパターン露光する工程と、
前記パターン露光された前記基板に前記現像液を供給する工程と、を含み
前記現像液を供給する工程は、
前記基板を基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記ベベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の工程と、前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の工程と、その後、前記基板に供給された前記現像液を振り切る第3の工程と、を含み、
前記第3の工程を行った後、さらに前記第1の工程を行い、その後前記基板の表面全体にリンス液を供給すると共に当該基板を回転させて当該基板の表面の前記現像液を洗い流す第4の工程を行うことを特徴とする。
また本発明の基板処理方法は、半導体ウエハである基板の表面に、露光部分が現像液に溶解するレジストを用いてレジストパターンを形成する基板処理方法において、
前記基板のべベル部の周端に至るまでの表面全体にレジスト膜を形成する工程と、
次いで、前記ベベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜が形成された前記基板の当該ベベル部に露光する工程と、
その後、パターンマスクを用いて前記基板の表面をパターン露光する工程と、
前記パターン露光された前記基板に前記現像液を供給する工程と、を含み
前記現像液を供給する工程は、
前記基板を基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記べベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の工程と、前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の工程と、を含み、
前記第1の工程における前記現像液の温度は、前記第2の工程における前記現像液の温度よりも高いことを特徴とする。
さらに本発明の基板処理方法は、半導体ウエハである基板の表面に、露光部分が現像液に溶解するレジストを用いてレジストパターンを形成する基板処理方法において、
前記基板のべベル部の周端に至るまでの表面全体にレジスト膜を形成する工程と、
次いで、前記ベベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜が形成された前記基板の当該ベベル部に露光する工程と、
その後、パターンマスクを用いて前記基板の表面をパターン露光する工程と、
前記パターン露光された前記基板に前記現像液を供給する工程と、を含み
前記現像液を供給する工程は、
前記基板を基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記ベベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の工程と、前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の工程と、を含み、
前記第1の工程とともに、前記基板を前記基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の表面側の前記ベベル部に向けて窒素ガスを吐出し、当該ベベル部の表面の前記現像液の濃度を高める工程を含むことを特徴とする。
本発明の記憶媒体は、半導体ウエハである基板の表面に、露光部分が現像液に溶解するレジストを用いてレジスト膜を形成し、露光後の当該基板に対して前記現像液により現像を行ってレジストパターンを形成する基板処置装置に用いられるプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記プログラムは、
前記基板のべベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜を形成する工程と、
次いで、前記ベベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜が形成された前記基板の当該ベベル部に露光する工程と、
その後、パターンマスクを用いて前記基板の表面がパターン露光された当該基板に前記現像液を供給する工程と、を含み
前記現像液を供給する工程は、
前記基板を基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記べベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の工程と、前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の工程と、を含み、前記第1の工程における前記現像液の温度は、前記第2の工程における前記現像液の温度よりも高いことを特徴とする基板処理方法
を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする。
本発明の現像装置は、露光部分が現像液に溶解するレジストがベベル部の周端に至るまで表面全体に塗布され、当該ベベル部の露光と、基板の表面のパターン露光と、が行われた当該基板に前記現像液を供給する現像装置であって、
前記基板を水平に保持する基板保持部と、
前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転機構と、
前記基板の前記ベベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の現像液ノズルと、
前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の現像液ノズルと、
前記基板を前記基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記ベベル部を含む前記周縁部に前記第1の現像液ノズルから前記現像液を供給する第1のステップと、前記基板の表面全体に前記第2の現像液ノズルから前記現像液を供給する第2のステップと、を実行する制御部と、を備え、
前記第1の現像液ノズルから供給する前記現像液を温調する温調機構を備え、前記第1のステップにおいて供給する前記現像液の温度は、前記第2のステップにおいて供給される前記現像液の温度よりも高いことを特徴とする。
また本発明の現像装置は、露光部分が現像液に溶解するレジストがベベル部の周端に至るまで表面全体に塗布され、当該ベベル部の露光と、基板の表面のパターン露光と、が行われた当該基板に前記現像液を供給する現像装置であって、
前記基板を水平に保持する基板保持部と、
前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転機構と、
前記基板の前記ベベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の現像液ノズルと、
前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の現像液ノズルと、
前記基板を前記基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記ベベル部を含む前記周縁部に前記第1の現像液ノズルから前記現像液を供給する第1のステップと、前記基板の表面全体に前記第2の現像液ノズルから前記現像液を供給する第2のステップと、を実行する制御部と、
前記基板の前記ベベル部を含む前記周縁部に窒素ガスを供給するガス供給ノズルと、を備え、
前記第1のステップとともに、前記基板を前記基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記べベル部を含む前記周縁部に前記ガス供給ノズルから前記窒素ガスを供給することを特徴とする。



本発明は、半導体ウエハである基板のべベル部の周端に至るまでの表面全体にレジスト膜を形成し、次いで、基板の周縁部のレジスト膜を溶剤で除去することなく、基板のベベル部に露光を行い、そして基板のべベル部を含む周縁部に現像液を供給している。従って基板上の周縁部のレジスト膜の除去幅の狭少化を図ることができるので、例えば基板の有効領域を広げることができるなどの効果がある。また現像装置において基板の表面に現像液の液溜りがない状態で基板のべベル部を含む周縁部に現像液を供給することにより、ベベル部におけるレジスト膜を確実に除去することができる。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 周縁露光モジュールを示す側面図である。 前記周縁露光モジュールにおける周縁露光処理を示す説明図である。 現像装置の縦断面図である。 前記現像装置の作用を示す説明図である。 前記現像装置の作用を示す説明図である。 前記現像装置の作用を示す説明図である。 前記現像装置の作用を示す説明図である。 前記現像装置の作用を示す説明図である。 前記現像装置の作用を示す説明図である。 前記現像装置の作用を示す説明図である。 前記現像装置の中心側ノズルを示す説明図である。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置は、例えば図1、図2に示すようにキャリアブロックS1と、処理ブロックS2と、インターフェイスブロックS3と、を直線状に接続して構成されている。インターフェイスブロックS3には、更にウエハWに露光処理を行う露光ステーションS4が接続されている。キャリアブロックS1は、基板であるウエハWを複数枚含むキャリアCを装置内に搬入出する役割を有し、キャリアCの載置台111と、開閉部112と、開閉部112を介してキャリアCからウエハWを搬送するための受け渡しアーム113とを備えている。なおウエハWは、表面側及び裏面側の周縁が全周に亘って面取りされてベベル部が形成された直径300mmに形成されている。
図1に示すように処理ブロックS2はウエハWに液処理を行うための第1〜第6の単位ブロックB1〜B6が下から順に積層されて構成され、各単位ブロックB1〜B6は、概ね同じ構成である。図1において各単位ブロックB1〜B6に付したアルファベット文字は、処理種別を表示しており、BCTは反射防止膜形成処理、COTはレジスト膜形成処理、DEVは現像処理を表している。以下単位ブロックB1、B2をBCT層B1、B2、単位ブロックB3、B4をCOT層B3、B4、単位ブロックB5、B6をDEV層B5、B6と示す。
ここでは、ウエハWの現像処理を行う単位ブロックであるDEV層B5について説明する。図2に示すようにDEV層B5は、キャリアブロックS1からインターフェイスブロックS3へ向かう直線状の搬送領域R5を移動するメインアームA5と、を備えている。また搬送領域R5のキャリアブロックS1側には、互いに積層された複数のモジュールにより構成されている棚ユニットU7が設けられている。受け渡しアーム113とメインアームA5との間のウエハWの受け渡しは、棚ユニットU7のモジュールと受け渡しアーム114とを介して行なわれる。DEV層B5をキャリアブロックS1側から見て、搬送領域R5の右側には、塗布ユニットとして、現像装置が設けられており、搬送領域R5の左側には、ウエハWを加熱、冷却するための熱系モジュール7を積層した棚ユニットU1〜U6が設けられている。
その他の単位ブロックは、設けられる塗布ユニットが異なり、BCT層B1、B2には、現像装置に代えて、ウエハWに反射防止膜を塗布する反射防止膜塗布装置が設けられ、COT層B3、B4には、現像装置に代えて、ウエハWにレジスト膜を塗布するレジスト塗布装置が設けられている。またCOT層B3、B4における棚ユニットU6には、熱系モジュール7に代えて、ウエハWの周縁部の露光処理を行う周縁露光モジュールが設けられている。
図3は周縁露光モジュールの概略図である。周縁露光モジュールは、ウエハWを水平に保持する回転台41と、ウエハWの周縁部に例えば紫外線を照射してレジスト膜を露光するための露光部42と、を備えている。回転台41は、回転軸43を介して、移動機構44に接続されている。移動機構44は、回転機構を備え、回転軸43を介して、回転台41を鉛直軸周りに回転させる。また回転台41は、移動機構44により露光部42の露光領域の中心と、回転台41の回転中心とを結ぶ直線に沿って進退自在に構成されている。
そしてウエハWは全面にレジスト膜が塗布された後、周縁露光モジュールに搬送され回転台41に受け渡される。そして回転台41は、ウエハWを保持した後、水平方向に移動して、位置決めを行う。これにより図4に示すようにウエハWは、露光部42からベベル部に向けて紫外線が照射される位置に移動する。その後ウエハWは、周縁部に紫外線を照射された状態で鉛直軸周りに回転される。これにより円形のウエハWの周縁部が一定の幅、例えば0.3mmの幅で露光される。この例では、ベベル部に形成されたレジスト膜のみが露光される。
図2に戻ってインターフェイスブロックS3は、処理ブロックS2と露光ステーションS4との間でウエハWの受け渡しを行うためのものであり複数のモジュールが互いに積層された棚ユニットU8、U9、U10及び搬送アーム115〜117を備えている。
続いて塗布ユニットの構成について、現像装置を例に説明する。図2に示すように現像装置は4つの現像処理部11a、11b、11c、11dを備え、現像処理部11a〜11dは基台10上に横方向に一列に配列されている。各現像処理部11a〜11dは各々同様に構成されており、ここでは現像処理部11aを例に挙げて説明する。
図5に示すように現像処理部11aは、ウエハWの裏面中央部を真空吸着することにより、当該ウエハWを水平に保持する基板保持部であるスピンチャック12aを備えている。このスピンチャック12aは、下方より軸部13aを介して回転機構14aに接続されており、当該回転機構14aにより鉛直軸回りに回転することができる。なおこの例では、ウエハWは、上方から見て時計回りに回転する。
スピンチャック12aの下方側には、軸部13aを隙間を介して取り囲むように円形板15aが設けられる。また円形板15aには周方向等間隔に3か所の貫通孔が形成され、各貫通孔には、昇降ピン18aが設けられている。昇降ピン18aは、昇降機構36aにより昇降するように構成され。昇降ピン18aの昇降により後述する現像装置1の外部のメインアームA5とスピンチャック12aとの間で、ウエハWを受け渡す。
またスピンチャック12aを取り囲むようにカップ体21aが設けられている。カップ体21aは、回転するウエハWより飛散したり、こぼれ落ちた排液を受け止め、当該排液を現像装置外に排出する。カップ体21aは、軸部13aの周囲に断面形状が山型のリング状に設けられた山型ガイド部16aを備え、山型ガイド部16aの外周端から下方に伸びるように環状の垂直壁17aが設けられている。山型ガイド部16aは、ウエハWよりこぼれ落ちた液を、ウエハWの外側下方へとガイドする。
また、山型ガイド部16aの外側を取り囲むように垂直な筒状部25aと、この筒状部25aの上縁から内側上方へ向けて斜めに伸びる上側ガイド部26aとを備えた上側カップ体22aが設けられている。また、筒状部25aの下方側は、山型ガイド部16a及び垂直壁17aの下方に断面が凹型となるリング状の液受け部24aが形成された下側カップ体23aが設けられている。この液受け部24aにおいては、外周側に排液路28aが接続されると共に、排液路28aよりも内周側には、排気管29aが下方から突入する形で設けられている。上側カップ体22aは、昇降機構27aにより昇降自在に構成され、後述する各ノズルが現像処理部11aの上方に移動するときにはノズルの移動を妨げないように図5中鎖線で示す下方位置に下降し、現像液及び洗浄液の振り切りを行うときには、それらの液の飛散を抑えるために図5中実線で示す上方位置に上昇する。
図5に示すように各現像処理部11a〜11dは、ウエハWの周縁に向けて現像液を吐出する第1の現像液ノズルである周縁側ノズル6aを備えている。周縁側ノズル6aは、例えば上側カップ体22aにおける上側ガイド部26aに設けられている。また周縁側ノズル6aは、図6(a)、(b)に示すように先端がウエハWの回転方向に向かって傾斜し、ウエハWの接線方向から現像液を吐出するように構成されており、上側カップ体22aを図中実線で示す上方位置まで上昇させたときに、現像液がウエハWの表面側のベベル部に向かった接線方向から吐出されるように設けられている。図5に戻って周縁側ノズル6aは、現像液供給管61aを介して、現像液供給源62aに接続されている。図中63aは、例えばフィルタ、ポンプなどにより構成された現像液供給部である。
また図2に示すように現像装置は、各々の現像処理部11a〜11dに共通に構成された、ウエハWに現像液を供給するための第2の現像液ノズルである中心側ノズル5を備えている。図5に示すように中心側ノズル5は、現像液供給管51を介して、現像液供給源52に接続されている。また現像液供給管51には、例えばフィルタ、ポンプなどにより構成される現像液供給部53が介設されている。
図2に示すように中心側ノズル5はアーム56の先端に接続されており、アーム56の基端は基台10上に設けられた駆動機構57に接続されている。図中58はガイドレールであり、基台10に現像処理部11a〜11dの配列方向に伸長するように設けられている。駆動機構57は、このガイドレール58に沿って、アーム56及び中心側ノズル5と一体で移動する。また、駆動機構57はアーム56を介して中心側ノズル5を昇降させる図示しない昇降機構を備えている。駆動機構57の動作は、制御部100からの制御信号を受けて制御される。
また各現像処理部11a〜11dは、ウエハWに、例えば純水などのリンス液を供給するリンス液ノズル3aを備えている。図5に示すようにリンス液ノズル3aはリンス液供給路32aを介してリンス液供給源33aに接続されている。図中34aはリンス液供給路32aに介設された流量制御部であり、例えばバルブやマスフローコントローラなどを備えている。
図5に示すようにリンス液ノズル3aは、現像処理部11a〜11dの配列方向に直交するように水平方向に伸びるアーム35aの先端に支持されている。アーム35aの基端は、駆動機構36aに接続されている。リンス液ノズル3aは、駆動機構36aの動作によってスピンチャック12aに載置されたウエハWの上方領域と、現像処理部11aの側方に設けられた図示しないノズルバスとの間を移動する。なお図2における現像処理部11b〜11dにおいて、現像処理部11aにおける各部に対応する部分については、現像処理部11aの説明で用いた数字と同じ数字を用い、かつaの代わりにb、c、dを夫々付して示している。
さらに図5に示すように各現像処理部11a〜11dは、裏面洗浄ノズル19aを備えている。裏面洗浄ノズル19aは、図示しない洗浄液供給部に接続されており、現像処理時に回転するウエハWの裏面に洗浄液、例えば純水を供給して、ウエハWの裏面を洗浄する。
現像装置は、コンピュータからなる制御部100を備えている。制御部100には、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)及びメモリーカードなどの記憶媒体に格納されたプログラムがインストールされる。インストールされたプログラムは、現像装置の各部に制御信号を送信してその動作を制御するように命令(各ステップ)が組み込まれている。なおここでいうプログラムとは処理手順を記述したレシピも含まれる。具体的には、回転機構14a〜14dによるウエハWの回転数の変更、中心側ノズル5、周縁側ノズル6a〜6d、リンス液ノズル3a〜3d、裏面洗浄ノズル19a〜19dの各ノズルの移動及び各ノズルからの処理液の給断などの動作などがプログラムにより制御される。
続いて本発明の実施の形態に係る基板処理装置における、ウエハWの処理について説明すると、まずキャリアCにより搬送されたウエハWは受け渡しアーム113により、処理ブロックS2に搬送され、BCT層B1(B2)→COT層B3(B4)の順に搬送される。そしてウエハWは、COT層B3(B4)におけるレジスト塗布装置にて、表面の全体にレジスト膜が塗布された後、熱系モジュール7にて熱処理が行われる。次いで周縁露光モジュールに搬入される。この実施の形態では、ウエハWの周縁部のレジスト膜を溶剤で除去する処理を行っていないので、レジスト膜は、ウエハWのベベル部の周端まで形成されている。そして図4に示すようにウエハWの周縁から例えば0.3mmの領域に露光部42から紫外線が照射された状態で、ウエハWを回転させる。これによりウエハWの表面のレジスト膜の周縁部が0.3mmの幅で露光される。
その後ウエハWは、インターフェイスブロックS3を介して露光ステーションS4へと搬送される。露光ステーションS4においては、レジスト膜にパターンマスクを用いて、レジストパターンを転写する露光処理が行われる。露光後のウエハWはインターフェイスブロックS3を介してDEV層B5(B6)へと搬送される。
現像装置の作用について図6〜図12を参照して説明する。なお説明の便宜上反射防止膜は省略した。露光ステーションS4より搬出されたウエハWは、インターフェイスブロックS3を介して、DEV層B5のメインアームA5に受け渡される。その後ウエハWはメインアームA5と、例えば現像処理部11aにおける昇降ピン18aと、の協働作用により、スピンチャック12aに載置される。
続いてカップ体21aの排気を開始し、次いでウエハWを100rpmで回転させる。更に上側カップ体22aを上方位置に位置させると共に、図6(a)〜(c)に示すように周縁側ノズル6aからベベル部に向けて現像液を吐出する。図6(b)に示すように周縁側ノズル6aは、ウエハWの回転方向に傾斜し、ウエハWの接線方向から現像液を吐出するように構成されている。これにより図6(c)に示すようにウエハWの周縁部の全周に亘るベベル部の上方に形成されたレジスト膜R(図6(c)のレジスト膜R中の斜線の付した部位)が先行して現像処理される。
その後周縁側ノズル6aから吐出する現像液の供給を停止し、上側カップ体22aを下降させた後、中心側ノズル5が移動し、ウエハWの中心部の上方に位置する。しかる後、図7に示すようにウエハWの回転数を10rpmに減速し、回転速度を維持した状態で、中心側ノズル5からウエハWに向けて現像液Dの吐出を開始する。次いで上側カップ体22aを上方位置に上昇させ、更に図8(a)に示すようにウエハWの回転数を1500rpmまで上昇させると共に、中心側ノズル5を現像液Dを吐出したまま、ウエハWの周縁方向に移動させる。これによりウエハWの表面に供給された現像液DがウエハWの周縁に向けて広がり、ウエハWの表面全体が現像液により濡れた状態になる。
更にウエハWの回転数を維持することにより、余分な現像液DはウエハWから振り切られ、カップ体21aに受け止められて排液される。この時図8(b)に示すように現像液Dは、遠心力によりウエハWのベベル部の位置まで広がるが、水平方向の力がかかるため、ベベル部におけるウエハWの中心側の縁の位置からベベル部を飛び越えて振り切られてしまう。そのためウエハWの表面に形成されたレジスト膜Rにおけるベベル部よりも中心側の斜線を付した領域には、現像液Dが供給されるが、ベベル部に形成されたレジスト膜Rには、現像液Dの供給量は少なくなる。
その後現像液Dの供給を停止し、更に続けてウエハWの回転数を維持することにより、図9に示すようにすべての現像液Dが、ウエハWの表面から振り切られる。レジスト膜Rにおいて露光処理により露光された領域は、レジストに含まれている感光剤から酸が生成している。そして現像液Dが供給されることにより、酸と現像液が反応し、レジスト膜Rが溶解する。この結果溶解したレジスト膜Rは、ウエハWから振り切られる現像液Dと共に振り切られて除去される。
この時ウエハWのベベル部よりも中心側の領域のレジスト膜Rは、中心側ノズル5から供給された現像液Dが十分に供給されているため、露光された領域が溶解して除去される。またウエハWのベベル部の上方のレジスト膜Rは、中心側ノズル5から供給された現像液Dの供給量は少ないが、中心側ノズル5から現像液Dを供給する前に、周縁側ノズル6aから現像液Dを供給している。そのためウエハWのベベル部の上方のレジスト膜Rも十分に現像液Dが供給されており、溶解して除去される。
現像液を振り切った後、ウエハWの回転数を100rpmに降下させる。その後上側カップ体22aを下方位置に下降させ、中心側ノズル5をウエハWの上方から退避させる。次いで上側カップ体22aを上方位置に位置させると共に、周縁側ノズル6aからベベル部に向けて現像液Dを吐出する。これにより図10に示すようにウエハWの周縁部における全周に亘るベベル部の上方に、更に現像液が供給される。このためベベル部のレジスト膜Rが仮に現像されずに残っていた場合にも、現像液Dが確実に供給されて、レジスト膜Rが除去される。
ウエハWの周縁部のレジスト膜Rの除去領域は、図示の例では便宜上ベベル部全体のレジスト膜Rとしているが、ベベル部の一部のレジスト膜R、即ち周端寄りのレジスト膜であってもよく、この場合にはベベル部におけるウエハWの中心寄りのレジスト膜Rは残留することになる。例えばレジスト膜Rの除去幅が0.3mmであるとすれば、ベベル部におけるウエハWの中心寄りのレジスト膜Rは残留する。またウエハWの周縁部のレジスト膜Rの除去領域は、ベベル部の全体とベベル部から少しウエハWの中心に寄った領域までも含んでいてもよい。
プロセスの説明に戻って、その後、周縁側ノズル6aからの現像液Dの吐出を停止すると共に、上側カップ体22aを下降させる。さらにリンス液ノズル3aが移動し、ウエハWの中心部の上方に位置する。そして上側カップ体22aを上昇させた後、図11に示すようにウエハWに向けてリンス液ノズル3a及び裏面洗浄ノズル19aから、例えばリンス液である純水Pを吐出すると共に、ウエハWの回転数を1200rpmに上昇させる。さらに続いてリンス液ノズル3a及び裏面洗浄ノズル19aから、純水Pの供給を停止すると共に、ウエハWの回転数を2000rpmまで上昇させ、15秒間回転数を維持する。
これにより図12に示すようにウエハWの中心に供給された純水PがウエハWの周縁に向けて流れて振り切られる。溶解したレジスト膜Rは、現像液Dを振り切るときにほぼ除去されているが、純水PをウエハWの表面に供給して、振り切ることによりウエハWの表面に残っていた溶解したレジスト膜Rが純水Pに洗浄されて除去される。また裏面側に供給された純水Pも振り切られて除去される。これにより、ウエハWの表面にレジスト膜Rの露光されていない領域が残り、レジストパターンが形成される。
その後上側カップ体22aを下降させ、リンス液ノズル3aを退避させた後、ウエハWは、メインアームA5により現像装置から棚ユニットU7に搬送され、受け渡しアーム113を介してキャリアブロックS1の所定のキャリアへと戻される。
上述の実施の形態は、ウエハWのべベル部の周端に至るまでの表面全体にレジスト膜Rを形成し、次いで、ウエハWの周縁部のレジスト膜Rを溶剤で除去することなく、ウエハWのベベル部に露光を行い、そしてウエハWのべベル部を含む周縁部に現像液Dを供給している。従ってウエハW上の周縁部のレジスト膜Rの除去幅の狭少化を図ることができるので、例えばウエハWの有効領域を広げることができるなどの効果がある。
またウエハWの表面の現像液Dを振り切った後、ウエハWの表面を洗浄する純水Pを供給する前にも、周縁側ノズル6aからウエハWのベベル部に向けて現像液Dを供給しているため、より確実にベベル部上方に形成されたレジスト膜Rを除去することができレジスト膜Rの残渣を抑制することができる。
さらに中心側ノズル5から現像液Dを供給していない状態、かつウエハWの表面の現像液Dを振り切った状態、即ちウエハWに現像液Dの液溜まりがない状態で、ウエハWを回転させながら周縁側ノズル6aからウエハWのベベル部に向けて現像液Dを吐出している。そのためウエハWの中心側に供給され、ウエハWから振り切られる現像液Dと、ベベル部に向けて吐出される現像液Dと、の衝突による液撥ねを防ぐことができる。
また本発明は、ウエハWを静止させた状態で現像液Dを供給しウエハWの表面に液溜まりを形成する現像装置に適用してもよい。例えば図2、図5に示した現像装置において、図13(a)に示すように第2のノズルとなる中心側ノズル51におけるアーム56の伸びる方向にウエハWの径の長さよりも長い範囲にスリット52を設け、当該スリット52から現像液Dを吐出するように構成する。そして図13(b)に示すように中心側ノズル51をスリット52の伸びる方向に対して垂直な方向に水平移動するように構成する。
このような現像装置において、まずウエハWを回転させながら、周縁側ノズル6aから現像液を吐出し、ウエハWの表面側全周に亘るベベル部に現像液Dを供給する。次いでウエハWを静止させ、図13(b)に示すように中心側ノズル51から現像液Dを吐出しながら、中心側ノズル51をウエハWの上方を横断するように移動させる。これによりウエハWの表面全体に現像液が供給され、ウエハWの表面に現像液の液溜まりが形成される。その後ウエハWを回転させて、現像液Dを振り切り、さらにその後ウエハWを回転させながら、周縁側ノズル6aから現像液Dを吐出し、ウエハWの表面側の全周に亘るベベル部に現像液を供給する。
このようにウエハWを静止させて現像液Dを供給する場合においても、ウエハWを回転させて、現像液Dを振り切るときにベベル部を飛び越えて現像液が排液される。そのため現像液の供給量が少なくなり、レジスト膜Rの残渣が残りやすくなる。そのためウエハWを回転させながら、周縁側ノズル6aから現像液Dを吐出し、ウエハWの表面側全周に亘るベベル部に現像液Dを供給することでベベル部においても十分な量の現像液Dを供給することができ、ベベル部におけるレジスト膜Rの残渣を抑制することができる。
さらにウエハWの全周に亘るベベル部に向けて現像液Dを供給するには、ウエハWを回転させながら、周縁側ノズル6aから現像液Dを吐出する必要がある。従ってウエハWの中心側に現像液Dが盛られた状態でウエハWの表面に中心側ノズル51から現像液を供給しようとすると、遠心力により振り切られようとする現像液Dと、周縁側ノズル6aからベベル部に供給する現像液Dとが衝突し液撥ねをするおそれがある。従って静止した状態のウエハWに現像液Dを供給する現像装置においても、中心側ノズル51からウエハWに現像液Dを供給する前、あるいは、中心側ノズル51からウエハWに現像液Dを供給し、ウエハWを回転させて、現像液Dを振り切った後に、周縁側ノズル6aからベベル部に現像液Dを供給する。このような構成とすることで同様の効果を得ることができる。
また周縁側ノズル6aからウエハWのベベル部に向けて現像液Dを吐出を行うのは、中心側ノズル5から現像液Dを供給する前と、ウエハWの表面の現像液Dを振り切った後、ウエハWの表面に溶解したレジスト膜を除去する純水Pを供給する前と、の一方のみであってもよい。
ウエハWの表面に現像液を供給した後、リンス液の供給までの時間が長いとウエハWの表面に液滴の斑点ができやすくなる。そのため中心側ノズル5から現像液Dを供給する前のみに、ウエハWのベベル部に向けて現像液Dを吐出するようにしてもよい。
また周縁側ノズル6aから吐出される現像液Dの温度を中心側ノズル5から吐出される現像液Dの温度よりも高くしてもよい。現像液Dの温度が高いと、現像液Dとレジスト膜との反応が活性化される。従って周縁側ノズル6aから吐出される現像液Dの温度を中心側ノズル5から吐出される現像液Dの温度よりも高くすることで、ベベル部の上方に形成されたレジスト膜Rと現像液Dとの反応が促進され溶解しやすくなるため、より確実にレジスト膜を除去することができる。
また周縁側ノズル6aから吐出される現像液Dの濃度を中心側ノズル5から吐出される現像液Dの濃度よりも高くしてもよい。現像液Dの濃度が高い場合にも現像液Dとレジスト膜Rとの反応が活性化されるため同様の効果を得ることができる。
さらには、周縁側ノズル6aからベベル部に向けて現像液Dを吐出した後、ベベル部上の現像液Dに窒素ガスを吹き付けるようにしてもよい。例えばスピンチャック12aに保持されたウエハWのベベル部に向けて窒素ガスを吐出するガスノズルを設けた構成が挙げられる。そして周縁側ノズル6aからベベル部に向けて現像液を吐出すると共に、ベベル部に向けて窒素ガスを吹き付ければよい。現像液Dに窒素ガスを吹き付けることにより、現像液D中の溶剤が揮発するためその濃度が上昇する。そのため現像液Dとレジスト膜Rとの反応が活性化され、周縁側ノズル6aから吐出される現像液Dの濃度を高くしたときと同様の効果を得ることができる。
5 中心側ノズル
6a〜6d 周縁側ノズル
12a〜d スピンチャック
14a〜d 回転機構
100 制御部
D 現像液
R レジスト膜
P 純水
W ウエハ

Claims (11)

  1. 半導体ウエハである基板の表面に、露光部分が現像液に溶解するレジストを用いてレジストパターンを形成する基板処理方法において、
    前記基板のべベル部の周端に至るまでの表面全体にレジスト膜を形成する工程と、
    次いで、前記ベベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜が形成された前記基板の当該ベベル部に露光する工程と、
    その後、パターンマスクを用いて前記基板の表面をパターン露光する工程と、
    前記パターン露光された前記基板に前記現像液を供給する工程と、を含み
    前記現像液を供給する工程は、
    前記基板を基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記ベベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の工程と、前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の工程と、その後、前記基板に供給された前記現像液を振り切る第3の工程と、を含み、
    前記第3の工程を行った後、さらに前記第1の工程を行い、その後前記基板の表面全体にリンス液を供給すると共に当該基板を回転させて当該基板の表面の前記現像液を洗い流す第4の工程を行うことを特徴とする基板処理方法。
  2. 半導体ウエハである基板の表面に、露光部分が現像液に溶解するレジストを用いてレジストパターンを形成する基板処理方法において、
    前記基板のべベル部の周端に至るまでの表面全体にレジスト膜を形成する工程と、
    次いで、前記ベベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜が形成された前記基板の当該ベベル部に露光する工程と、
    その後、パターンマスクを用いて前記基板の表面をパターン露光する工程と、
    前記パターン露光された前記基板に前記現像液を供給する工程と、を含み
    前記現像液を供給する工程は、
    前記基板を基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記べベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の工程と、前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の工程と、を含み、
    前記第1の工程における前記現像液の温度は、前記第2の工程における前記現像液の温度よりも高いことを特徴とする基板処理方法。
  3. 半導体ウエハである基板の表面に、露光部分が現像液に溶解するレジストを用いてレジストパターンを形成する基板処理方法において、
    前記基板のべベル部の周端に至るまでの表面全体にレジスト膜を形成する工程と、
    次いで、前記ベベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜が形成された前記基板の当該ベベル部に露光する工程と、
    その後、パターンマスクを用いて前記基板の表面をパターン露光する工程と、
    前記パターン露光された前記基板に前記現像液を供給する工程と、を含み
    前記現像液を供給する工程は、
    前記基板を基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記ベベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の工程と、前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の工程と、を含み、
    前記第1の工程とともに、前記基板を前記基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の表面側の前記ベベル部に向けて窒素ガスを吐出し、当該ベベル部の表面の前記現像液の濃度を高める工程を含むことを特徴とする基板処理方法。
  4. 前記第1の工程は、前記基板に前記現像液の液溜りがない状態で行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  5. 前記第1の工程における前記現像液の濃度は、前記第2の工程における前記現像液の濃度よりも高いことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  6. 半導体ウエハである基板の表面に、露光部分が現像液に溶解するレジストを用いてレジスト膜を形成し、露光後の当該基板に対して前記現像液により現像を行ってレジストパターンを形成する基板処置装置に用いられるプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記基板のべベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜を形成する工程と、
    次いで、前記ベベル部の周端に至るまでの表面全体に前記レジスト膜が形成された前記基板の当該ベベル部に露光する工程と、
    その後、パターンマスクを用いて前記基板の表面がパターン露光された当該基板に前記現像液を供給する工程と、を含み
    前記現像液を供給する工程は、
    前記基板を基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記べベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の工程と、前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の工程と、を含み、前記第1の工程における前記現像液の温度は、前記第2の工程における前記現像液の温度よりも高いことを特徴とする基板処理方法
    を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
  7. 前記第1の工程は、前記基板に前記現像液の液溜りがない状態で行われることを特徴とする請求項6に記載の記憶媒体。
  8. 露光部分が現像液に溶解するレジストがベベル部の周端に至るまで表面全体に塗布され、当該ベベル部の露光と、基板の表面のパターン露光と、が行われた当該基板に前記現像液を供給する現像装置であって、
    前記基板を水平に保持する基板保持部と、
    前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転機構と、
    前記基板の前記ベベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の現像液ノズルと、
    前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の現像液ノズルと、
    前記基板を前記基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記ベベル部を含む前記周縁部に前記第1の現像液ノズルから前記現像液を供給する第1のステップと、前記基板の表面全体に前記第2の現像液ノズルから前記現像液を供給する第2のステップと、を実行する制御部と、を備え、
    前記第1の現像液ノズルから供給する前記現像液を温調する温調機構を備え、前記第1のステップにおいて供給する前記現像液の温度は、前記第2のステップにおいて供給される前記現像液の温度よりも高いことを特徴とする現像装置。
  9. 露光部分が現像液に溶解するレジストがベベル部の周端に至るまで表面全体に塗布され、当該ベベル部の露光と、基板の表面のパターン露光と、が行われた当該基板に前記現像液を供給する現像装置であって、
    前記基板を水平に保持する基板保持部と、
    前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転機構と、
    前記基板の前記ベベル部を含む周縁部に前記現像液を供給する第1の現像液ノズルと、
    前記基板の表面全体に前記現像液を供給する第2の現像液ノズルと、
    前記基板を前記基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記ベベル部を含む前記周縁部に前記第1の現像液ノズルから前記現像液を供給する第1のステップと、前記基板の表面全体に前記第2の現像液ノズルから前記現像液を供給する第2のステップと、を実行する制御部と、
    前記基板の前記ベベル部を含む前記周縁部に窒素ガスを供給するガス供給ノズルと、を備え、
    前記第1のステップとともに、前記基板を前記基板保持部に水平に保持して回転させながら、当該基板の前記べベル部を含む前記周縁部に前記ガス供給ノズルから前記窒素ガスを供給することを特徴とする現像装置。
  10. 前記第1のステップは、前記基板に前記現像液の液溜りがない状態で行われることを特徴とする請求項9記載の現像装置。
  11. 前記第1のステップにおいて供給する前記現像液の濃度は、前記第2のステップにおいて供給される前記現像液の濃度よりも高いことを特徴とする請求項9または10に記載の現像装置。
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