JP6515755B2 - ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

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本発明は、ワイヤハーネスに関し、特に電線から放射されるノイズを低減するための電磁波吸収部品を備えたワイヤハーネスに関する。
従来、例えばインバータと電動モータとの間を接続するためのワイヤハーネスとして、電線から放射されるノイズを低減するための電磁波吸収部品を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のワイヤハーネスは、3本の電線と、これら3本の電線を覆う編組シールドと、3本の電線から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品と、3本の電線の長手方向への電磁波吸収部品の移動を規制する移動規制部材としての樹脂テープとを備えている。電磁波吸収部品には、3本の電線及び編組シールドを挿通させる貫通孔が中心部に形成されている。樹脂テープは、貫通孔から露出した編組シールド及び電磁波吸収部品の外周に巻き回され、3本の電線の長手方向における電磁波吸収部品の位置を固定している。
特開2014−130708号公報
電磁波吸収部品の貫通孔は、ワイヤハーネスの組み立て時に3本の電線及び編組シールドを円滑に挿通させることができるよう、その内径が3本の電線及び編組シールドを束ねた導電路の太さに対して十分に大きく形成されている。このため、電磁波吸収部品は導電路に対してガタがあり、樹脂テープを巻き付ける際にその姿勢が安定せず、電磁波吸収部品の位置を樹脂テープによって固定する際の作業性が悪いという課題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の電線を有する導電路に対して筒状の電磁波吸収部品を固定する際の作業性を向上させることができるワイヤハーネス及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、束ねられた複数の電線を有する導電路と、前記導電路の長手方向の一部の領域を覆い、前記長手方向に収縮可能な弾性及び可撓性を有する管状の収容部材と、前記収容部材に覆われていない部分の前記導電路を挿通させる挿通孔が形成され、前記複数の電線から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品と、前記電磁波吸収部品が前記収容部材の前記長手方向の端部によって位置決めされた状態で、前記電磁波吸収部品を前記収容部材に対して固定する位置固定部材と、を備えたワイヤハーネスを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、束ねられた複数の電線を有する導電路と、前記導電路の長手方向の一部の領域を覆い、前記長手方向に収縮可能な弾性及び可撓性を有する管状の収容部材と、前記収容部材に覆われていない部分の前記導電路を挿通させる挿通孔が形成され、前記複数の電線から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品と、前記電磁波吸収部品を前記収容部材に対して固定する位置固定部材とを備えたワイヤハーネスの製造方法であって、前記電磁波吸収部品が前記収容部材の端部によって位置決めされた状態を維持して、前記電磁波吸収部品を前記収容部材に固定するワイヤハーネスの製造方法を提供する。
本発明に係るワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法によれば、複数の電線を有する導電路に対して筒状の電磁波吸収部品を固定する際の作業性を向上させることができる。
(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスならびに電動モータ及びインバータを示す概略図である。(b)は、ワイヤハーネスの編組シールドの一部を拡大して示す(a)のA部拡大図である。(c)は、ワイヤハーネスの粘着テープの端部を示す拡大図である。 ワイヤハーネスの第1電線保持部を示す外観図である。 ワイヤハーネスの一部を長手方向に沿って切断した断面図である。 電磁波吸収部品の分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネスの一部を長手方向に沿って切断した断面図である。
[第1の実施の形態]
本実施の第1の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1、ならびにワイヤハーネス1によって接続される電動モータ91及びインバータ92を示す概略図である。図1(b)は、ワイヤハーネス1の編組シールド20の一部を拡大して示す図1(a)のA部拡大図である。図1(c)は、ワイヤハーネス1の粘着テープ5の端部を示す拡大図である。図2は、ワイヤハーネス1の第1電線保持部11を示す外観図である。図3は、ワイヤハーネス1の一部を長手方向に沿って切断した断面図である。図4は、電磁波吸収部品4の分解斜視図である。
ワイヤハーネス1は、走行用の駆動源として電動モータを有する車両に搭載され、この車両を駆動する駆動力を発生する駆動源としての電動モータ91に、インバータ92から出力されるPWM(Pulse Width Modulation)制御された駆動電流を供給する。この駆動電流には、パワートランジスタ等のスイッチング素子のスイッチングによる高調波成分が含まれる。
ワイヤハーネス1は、編組シールド20、及び複数(3本)の電線(第1乃至第3の電線21〜23)を有する導電路2を備えている。第1乃至第3の電線21〜23は、編組シールド20に一括して覆われ、束ねられている。ワイヤハーネス1には、一端部に電動モータ91の筐体に固定される第1電線保持部11が設けられ、他端部にインバータ92の筐体に固定される第2電線保持部12が設けられている。
第1乃至第3の電線21〜23は、銅等の良導電性の金属からなる芯線を絶縁体で被覆した絶縁電線であり、U相,V相,及びW相の三相交流電流を電動モータ91に供給する。編組シールド20は、図1(b)に示すように、例えば錫メッキ銅線からなる素線200が格子状に編み合わされている。
また、ワイヤハーネス1は、導電路2の長手方向の一部の領域を覆う収容部材としてのコルゲートチューブ3と、第1乃至第3の電線21〜23から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品4と、電磁波吸収部品4をコルゲートチューブ3に対して固定する位置固定部材としての粘着テープ5と、電磁波吸収部品4の外周に設けられた被取付体としての車体の取付部8に電磁波吸収部品4を固定するための被取付体固定部材としてのブラケット60と、ブラケット60を電磁波吸収部品4に締結する締結部材61とを備えている。ブラケット60には、複数のボルト挿通孔600が形成され、このボルト挿通孔600を挿通するボルトによってブラケット60が車体の取付部8に取り付けられる。
コルゲートチューブ3は、樹脂からなる絶縁性材料からなり、導電路2の長手方向に伸縮可能な弾性及び可撓性を有する管状である。コルゲートチューブ3は、伸縮性及び可撓性を高めるために、大径部31と小径部32とが交互に形成された蛇腹構造を有している。本実施の形態では、コルゲートチューブ3が電磁波吸収部品4と第1電線保持部11との間に配置されているが、コルゲートチューブ3を電磁波吸収部品4と第2電線保持部12との間に配置してもよい。
電磁波吸収部品4には、図3に示すように、コルゲートチューブ3に覆われていない部分の導電路2を挿通させる挿通孔40が形成されている。電磁波吸収部品4は、導電路2の長手方向の中央部よりもノイズ発生源であるインバータ92に近い位置に配置されることが望ましい。電磁波吸収部品4をインバータ92に近い位置に配置することにより、第1乃至第3の電線21〜23から放射される電磁波を効率的に吸収することが可能となる。また、電磁波吸収部品4をインバータ92に近い位置に配置した場合、コルゲートチューブ3は、電磁波吸収部品4と第1電線保持部11との間に配置されることが望ましい。これにより、導電路2を比較的長い範囲に亘ってコルゲートチューブ3によって泥水や小石等の異物から保護することが可能となる。
第1乃至第3の電線21〜23は、一端が電動モータ91に接続され、他端がインバータ92に接続されている。より詳細には、電動モータ91の筐体に固定された第1電線保持部11から突出した第1乃至第3の電線21〜23の一端部が電動モータ91の図略の端子台に接続され、インバータ92の筐体に固定される第2電線保持部12から突出した第1乃至第3の電線21〜23の他端部がインバータ92の図略の端子台に接続されている。
図2に示すように、第1電線保持部11は、導電性の金属からなるシールドシェル110、シールドシェル110に一部が収容され、第1乃至第3の電線21〜23を保持する樹脂からなる樹脂ハウジング111、樹脂ハウジング111に連結され、樹脂ハウジング111に保持された環状のシール部材112、編組シールド20をシールドシェル110との間に挟む環状部材113、及び帯状の締付部材114を有して構成されている。第1乃至第3の電線21〜23のそれぞれの端部には、接続端子210,220,230が例えば圧着により接続されている。
樹脂ハウジング111は、一部がシールドシェル110に収容されている。シールドシェル110には、電動モータ91の筐体に固定されるフランジ部110aが設けられている。編組シールド20は、その一端部が締付部材114の締付力によってシールドシェル110と環状部材113との間に挟まれ、シールドシェル110を介して電動モータ91の筐体に電気的に接続される。環状部材113は、例えばアセテートクロステープからなり、編組シールド20の外周に複数回にわたって環状に巻き回されている。締付部材114は、例えばステンレス等の金属からなるバンドである。
第1乃至第3の電線21〜23は、一列に並んで樹脂ハウジング111に保持される。このため、第1乃至第3の電線21〜23を覆う編組シールド20は、コルゲートチューブ3から露出した樹脂ハウジング111側の端部で拡がっている。このように、編組シールド20が樹脂ハウジング111側で拡がることにより、コルゲートチューブ3は、第1電線保持部11側への移動が規制されている。なお、コルゲートチューブ3の第1電線保持部11側の端部を、例えば粘着テープによって編組シールド20に対して固定してもよい。
なお、図示は省略しているが、第2電線保持部12も、第1電線保持部11と同様に構成されている。編組シールド20の他端部は、インバータ92の筐体に電気的に接続されている。
図3及び図4に示すように、電磁波吸収部品4は、第1磁性体コア41、第2磁性体コア42、第1ゴム部材43、及び第2ゴム部材44を備えている。電磁波吸収部品4の挿通孔40は、第1磁性体コア41の中心部に形成された貫通孔410、第2磁性体コア42の中心部に形成された貫通孔420、及び第1ゴム部材43の中心部に形成された貫通孔430の結合により形成されている。
第1磁性体コア41及び第2磁性体コア42としては、フェライトコア、アモルファスコア、あるいはパーマロイコア等の高透磁率の環状のコア部材を用いることができる。本実施の形態では、第1磁性体コア41及び第2磁性体コア42が軟磁性を示すソフトフェライト(例えば、マンガン亜鉛フェライト、ニッケル亜鉛フェライト、銅亜鉛フェライト等)からなる。なお、その他に、第1磁性体コア41及び第2磁性体コア42として、六方晶フェライト(ハードフェライト)やガーネットフェライト、あるいはコバルトフェライトを用いることも可能である。
第1磁性体コア41と第2磁性体コア42とは、導電路2の長手方向(第1乃至第3の電線21〜23の軸方向)に沿って並列している。第1磁性体コア41は、環状の一部材として形成されていてもよく、例えば断面半円状の一対の部材の組み合わせにより環状に形成されていてもよい。第2磁性体コア42についても同様である。
第1磁性体コア41及び第2磁性体コア42は、第1乃至第3の電線21〜23から放射される電磁波(電磁ノイズ)を吸収し、この電磁波のエネルギーを振動等の力学的エネルギーや熱エネルギーに変換する。これにより、ワイヤハーネス1から放射される電磁波が周辺に配置された制御装置等に及ぼす悪影響が低減される。
第1ゴム部材43は、第1磁性体コア41と第2磁性体コア42との間に挟持された環板状の部材であり、第1磁性体コア41及び第2磁性体コア42の電磁波の吸収に伴う振動や車両の振動による摩耗を抑制している。第2ゴム部材44は、その内周面を第1磁性体コア41及び第2磁性体コア42の外周面に対向させて第1磁性体コア41及び第2磁性体コア42の外周側に配置された筒状の部材である。
第1ゴム部材43及び第2ゴム部材44は、例えば接着により第1磁性体コア41及び第2磁性体コア42に一体化されている。電磁波吸収部品4の外径は、例えば40〜70mmである。
本実施の形態では、電磁波吸収部品4の挿通孔40に第1乃至第3の電線21〜23及び編組シールド20が挿通されている。挿通孔40の内径は、第1乃至第3の電線21〜23及び編組シールド20をきつく束ねた場合の導電路2の太さよりも大きく形成されている。これにより、ワイヤハーネス1を組み立てる際に、電磁波吸収部品4を導電路2の長手方向に沿って容易に移動させることが可能である。第1乃至第3の電線21〜23は、同一の外径を有し、この外径は、例えば挿通孔40の内径の10〜40%(10%以上40%以下)である。また、挿通孔40の内径は、コルゲートチューブ3の大径部31の外径よりも小さく形成されている。
なお、編組シールド20を、電磁波吸収部品4の外周を覆うように配置してもよい。この場合には、編組シールド20の幅を拡げて設けた拡幅部に電磁波吸収部品4が収容され、挿通孔40の内径は、第1乃至第3の電線21〜23をきつく束ねた場合の導電路2の太さよりも大きく形成される。
粘着テープ5は、図1(c)に示すように、塩化ビニル等の樹脂からなる帯状の基材50の一方の面に粘着層51が形成されている。なお、図1(c)では、説明の明確化のため、粘着テープ5の厚みを誇張して図示している。
粘着テープ5は、図3に示すように、電磁波吸収部品4の外周、及び電磁波吸収部品4の軸方向の端部の近傍におけるコルゲートチューブ3及び編組シールド20の外周に、粘着層51を内側として巻き回されている。より詳細には、電磁波吸収部品4の第1電線保持部11側では、粘着テープ5がコルゲートチューブ3の外周に巻き回され、電磁波吸収部品4の第2電線保持部12側では、粘着テープ5が編組シールド20の外周に巻き回されている。
これにより、電磁波吸収部品4は、コルゲートチューブ3及び編組シールド20との導電路2の長手方向の相対位置が、粘着テープ5によって固定されている。また、電磁波吸収部品4は、コルゲートチューブ3及び編組シールド20が導電路2の長手方向に伸縮(収縮又は伸長)可能な範囲で、第1乃至第3の電線21〜23に対して移動可能である。
電磁波吸収部品4は、コルゲートチューブ3の長手方向の端部によって、導電路2の長手方向に位置決めされている。換言すれば、粘着テープ5は、電磁波吸収部品4が導電路2の長手方向におけるコルゲートチューブ3の端部によって位置決めされた状態で、電磁波吸収部品4をコルゲートチューブ3及び編組シールド20に対して固定している。
本実施の形態では、電磁波吸収部品4が、導電路2の長手方向におけるコルゲートチューブ3の端面3aに突き当てられて位置決めされている。コルゲートチューブ3の端面3aは、コルゲートチューブ3の長手方向に対して垂直な面であり、第1磁性体コア41における貫通孔410の開口端面である側面41aに当接している。
(ワイヤハーネス1の製造方法)
次に、ワイヤハーネス1の製造方法について説明する。なお、電磁波吸収部品4は、第1磁性体コア41、第2磁性体コア42、第1ゴム部材43、及び第2ゴム部材44が予め組み立てられているものとする。
ワイヤハーネス1の製造時には、以下の手順で組み立てが行われる。まず、芯線を絶縁体で被覆してなる絶縁電線を所定の長さに切断して第1乃至第3の電線21〜23とし、これら第1乃至第3の電線21〜23を束ねて編組シールド20に挿通させ、導電路2とする。
次に、導電路2を電磁波吸収部品4の挿通孔40に挿通させると共にコルゲートチューブ3を導電路2の一部にかぶせ、その後に第1電線保持部11及び第2電線保持部12を組み立てる。そして、第1乃至第3の電線21〜23のそれぞれの端部に接続端子210,220,230を圧着する。なお、コルゲートチューブ3がその長手方向に延びるスリットによって周方向の1箇所で分断され、断面C字状に形成されている場合には、第1電線保持部11及び第2電線保持部12を組み立てた後にコルゲートチューブ3を導電路2の一部にかぶせてもよい。
次に、コルゲートチューブ3の端面3aに第1磁性体コア41の側面41aに突き合わせて電磁波吸収部品4を位置決めする。そして、電磁波吸収部品4がコルゲートチューブ3の端部によって位置決めされた状態を維持して電磁波吸収部品4の外周及び両端部に粘着テープ5を巻き回し、電磁波吸収部品4をコルゲートチューブ3及び編組シールド20に対して固定する。以上により、ワイヤハーネス1の組み立てが完了する。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)電磁波吸収部品4は、コルゲートチューブ3の端部によって位置決めされた状態で、粘着テープ5によってコルゲートチューブ3に固定されるので、粘着テープ5を巻き付ける際の電磁波吸収部品4の姿勢が安定し、ワイヤハーネス1の組み立て時の作業性が向上する。また、電磁波吸収部品4をコルゲートチューブ3の端部から離れた位置に固定する場合に比較して、電磁波吸収部品4を導電路2の長手方向の所定の位置に容易かつ精度よく位置決めすることが可能となる。
(2)電磁波吸収部品4は、コルゲートチューブ3の端面3aに突き当てられて位置決めされるので、その位置合わせが容易である。
(3)電磁波吸収部品4をコルゲートチューブ3に対して固定する位置固定部材として粘着テープ5を用いたので、部品のコストを抑制することができる。
(4)電磁波吸収部品4は、導電路2の長手方向におけるコルゲートチューブ3及び編組シールド20との相対位置が粘着テープ5によって固定されるので、例えば電磁波吸収部品4がコルゲートチューブ3に対してのみ固定された場合に比較して、電磁波吸収部品4を強固に固定することができる。
(5)電磁波吸収部品4は、コルゲートチューブ3及び編組シールド20が導電路2の長手方向に伸縮可能な範囲で第1乃至第3の電線21〜23に対して移動可能であるので、例えばブラケット60が固定される車体の取付部8の位置がずれていた場合でも、コルゲートチューブ3及び編組シールド20を収縮又は伸長させて、ブラケット60を車体に取り付けることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネス1Aについて、図5を参照して説明する。
図5は、ワイヤハーネス1Aの一部を長手方向に沿って切断した断面図である。図5において、第1の実施の形態について説明したものと共通する部材等については、図1乃至図4に用いたものと同一の符号を付して重複した説明を省略する。
第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1では、電磁波吸収部品4が、導電路2の長手方向におけるコルゲートチューブ3の端面3aに突き当てられて位置決めされる場合について説明したが、本実施の形態に係るワイヤハーネス1Aは、導電路2の長手方向におけるコルゲートチューブ3の長手方向の端部と電磁波吸収部品4との間に介在する介在物を備え、電磁波吸収部品4が、介在物に突き当てられて位置決めされている。
本実施の形態では、この介在物が、コルゲートチューブ3の電磁波吸収部品4側の端部を編組シールド20に固定する粘着テープ7である。粘着テープ7としては、電磁波吸収部品4を固定するための粘着テープ5と同じものを用いることができる。粘着テープ5は、コルゲートチューブ3の電磁波吸収部品4側の端部の外周と、コルゲートチューブ3から第2電線保持部12側に露出した編組シールド20の外周との間に亘って、粘着層を内側にして巻き回されている。コルゲートチューブ3及び編組シールド20の外周に巻き回された粘着テープ7のうち、編組シールド20の外周に巻き回された部分は、電磁波吸収部品4の挿通孔40に収容される。
コルゲートチューブ3の外径は、コルゲートチューブ3から露出した編組シールド20の外径よりも大きいので、粘着テープ7には、コルゲートチューブ3の端面3aに対応する部分に、段差部70が形成される。電磁波吸収部品4は、この段差部70に突き当てられることで、コルゲートチューブ3の長手方向の端部によって導電路2の長手方向に位置決めされている。
電磁波吸収部品4を固定する粘着テープ5は、電磁波吸収部品4の第1磁性体コア41における側面41aが粘着テープ7の段差部70に突き当てられた状態を維持して、電磁波吸収部品4の外周及び両端部に巻き回される。粘着テープ5は、電磁波吸収部品4の第1電線保持部11側では、介在物としての粘着テープ7の外周に巻き回され、電磁波吸収部品4の第2電線保持部12側では、編組シールド20に接して巻き回されている。これにより、電磁波吸収部品4は、コルゲートチューブ3及び編組シールド20との導電路2の長手方向の相対位置が、粘着テープ5によって固定されている。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態について説明した(1)及び(3)乃至(5)の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。また、電磁波吸収部品4は、導電路2の長手方向におけるコルゲートチューブ3の長手方向の端部と電磁波吸収部品4との間に介在する粘着テープ7に突き当てられて位置決めされるので、その位置合わせが容易である。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]束ねられた複数の電線(21〜23)を有する導電路(2)と、前記導電路(2)の長手方向の一部の領域を覆い、前記長手方向に収縮可能な弾性及び可撓性を有する管状の収容部材(コルゲートチューブ3)と、前記収容部材(3)に覆われていない部分の前記導電路(2)を挿通させる挿通孔(40)が形成され、前記複数の電線(21〜23)から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品(4)と、前記電磁波吸収部品(4)が前記収容部材(3)の前記長手方向の端部によって位置決めされた状態で、前記電磁波吸収部品(4)を前記収容部材(3)に対して固定する位置固定部材(粘着テープ5)と、を備えたワイヤハーネス(1,1A)。
[2]電磁波吸収部品(4)は、前記収容部材(3)の前記長手方向の端面に突き当てられて位置決めされている、前記[1]に記載のワイヤハーネス(1)。
[3]前記収容部材(3)の前記長手方向の端部と前記電磁波吸収部品(4)との間に介在する介在物(粘着テープ7)をさらに備え、前記電磁波吸収部品(4)は、前記介在物(7)に突き当てられて位置決めされている、前記[1]に記載のワイヤハーネス(1A)。
[4]前記位置固定部材(5)は、粘着層(51)を有する粘着テープ(5)であり、前記電磁波吸収部品(4)及び前記収容部材(3)の外周に前記粘着層(51)を内側にして巻き回されている、前記[2]又は[3]に記載のワイヤハーネス(1,1A)。
[5]前記導電路(2)は、前記複数の電線(21〜23)を覆う編組シールド(20)を有し、前記電磁波吸収部品(4)は、前記収容部材(3)及び前記編組シールド(20)との前記長手方向の相対位置が前記位置固定部材(5)によって固定された、前記[1]乃至[4]の何れかに記載のワイヤハーネス(1,1A)。
[6]前記電磁波吸収部品(4)の外周には、被取付体の取付部(8)に前記電磁波吸収部品(4)を固定するための被取付体固定部材(ブラケット60)が設けられている、前記[1]乃至[5]の何れかに記載のワイヤハーネス(1,1A)。
[7]束ねられた複数の電線(21〜23)を有する導電路(2)と、前記導電路(2)の長手方向の一部の領域を覆い、前記長手方向に収縮可能な弾性及び可撓性を有する管状の収容部材(コルゲートチューブ3)と、前記収容部材(3)に覆われていない部分の前記導電路(2)を挿通させる挿通孔(40)が形成され、前記複数の電線(21〜23)から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品(4)と、前記電磁波吸収部品(4)を前記収容部材(3)に対して固定する位置固定部材(5)と、を備えたワイヤハーネス(1,1A)の製造方法であって、前記電磁波吸収部品(4)が前記収容部材(3)の端部によって位置決めされた状態を維持して、前記電磁波吸収部品(4)を前記収容部材(3)に固定するワイヤハーネス(1,1A)の製造方法。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1,1A…ワイヤハーネス
2…導電路
20…編組シールド
21〜23…第1乃至第2の電線
3…コルゲートチューブ(収容部材)
4…電磁波吸収部品
40…挿通孔
5…粘着テープ(位置固定部材)
60…ブラケット(被取付体固定部材)
8…取付体

Claims (6)

  1. 束ねられた複数の電線を有する導電路と、
    前記導電路の長手方向の一部の領域を覆い、前記長手方向に収縮可能な弾性及び可撓性を有する管状の収容部材と、
    前記収容部材に覆われていない部分の前記導電路を挿通させる挿通孔が形成され、前記複数の電線から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品と、
    前記電磁波吸収部品が前記収容部材の前記長手方向の端部によって位置決めされた状態で、前記電磁波吸収部品を前記収容部材に対して固定する位置固定部材と、
    を備え、
    前記電磁波吸収部品は、前記収容部材の前記長手方向の端面に突き当てられて位置決めされている
    ワイヤハーネス。
  2. 束ねられた複数の電線を有する導電路と、
    前記導電路の長手方向の一部の領域を覆い、前記長手方向に収縮可能な弾性及び可撓性を有する管状の収容部材と、
    前記収容部材に覆われていない部分の前記導電路を挿通させる挿通孔が形成され、前記複数の電線から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品と、
    前記電磁波吸収部品が前記収容部材の前記長手方向の端部によって位置決めされた状態で、前記電磁波吸収部品を前記収容部材に対して固定する位置固定部材と、
    前記収容部材の前記長手方向の端部と前記電磁波吸収部品との間に介在する介在物と、
    備え、
    前記電磁波吸収部品は、前記介在物に突き当てられて位置決めされている、
    イヤハーネス。
  3. 前記位置固定部材は、粘着層を有する粘着テープであり、前記電磁波吸収部品及び前記収容部材の外周に前記粘着層を内側にして巻き回されている、
    請求項又はに記載のワイヤハーネス。
  4. 前記導電路は、前記複数の電線を覆う編組シールドを有し、
    前記電磁波吸収部品は、前記収容部材及び前記編組シールドとの前記長手方向の相対位置が前記位置固定部材によって固定された、
    請求項1乃至の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
  5. 束ねられた複数の電線を有する導電路と、
    前記導電路の長手方向の一部の領域を覆い、前記長手方向に収縮可能な弾性及び可撓性を有する管状の収容部材と、
    前記収容部材に覆われていない部分の前記導電路を挿通させる挿通孔が形成され、前記複数の電線から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品と、
    前記電磁波吸収部品が前記収容部材の前記長手方向の端部によって位置決めされた状態で、前記電磁波吸収部品を前記収容部材に対して固定する位置固定部材と、
    を備え、
    前記電磁波吸収部品の外周には、被取付体の取付部に前記電磁波吸収部品を固定するための被取付体固定部材が設けられている、
    イヤハーネス。
  6. 束ねられた複数の電線を有する導電路と、
    前記導電路の長手方向の一部の領域を覆い、前記長手方向に収縮可能な弾性及び可撓性を有する管状の収容部材と、
    前記収容部材に覆われていない部分の前記導電路を挿通させる挿通孔が形成され、前記複数の電線から放射される電磁波を吸収する筒状の電磁波吸収部品と、
    前記電磁波吸収部品を前記収容部材に対して固定する位置固定部材とを備えたワイヤハーネスの製造方法であって、
    前記電磁波吸収部品が前記収容部材の端部によって位置決めされた状態を維持して、前記電磁波吸収部品を前記収容部材に固定し、
    前記電磁波吸収部品は、前記収容部材の前記長手方向の端面に突き当てられて位置決めされている
    ワイヤハーネスの製造方法。
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