JP6515657B2 - 酸素燃焼ボイラ設備 - Google Patents

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Description

本発明は、酸素燃焼ボイラ設備に関するものである。
近年の石油及び天然ガスの需要の増大に伴う価格高騰等の情勢から、微粉炭焚ボイラを用いた石炭火力発電プラントが重要な役割を占めるようになってきている。従来の微粉炭焚ボイラには、空気を燃焼用ガスとした空気燃焼ボイラが一般に使用されてきた。
石炭燃焼それ自体には、石油・天然ガス燃焼と比較して二酸化炭素(CO)排出量が多いという問題点があるため、石炭火力への依存比率の上昇に伴うCO排出量増大は、地球温暖化防止の観点から、回避しなければならない重要な課題である。
又、空気燃焼ボイラでは、排ガス中に多量の窒素が含まれることになるため、排ガスから窒素及びCOを分離回収する作業が面倒になるという問題がある。
そこで、大気中へのCO排出量を大幅に削減できる手法として、酸素燃焼ボイラが注目され、その開発が進められている。
前記酸素燃焼ボイラでは、排出される排ガスの大半を煙道の中途から抜き出し、この抜き出した排ガスと酸素製造装置で製造した酸素とを混合して酸素濃度を調整した燃焼用ガスを生成し、該燃焼用ガスを前記酸素燃焼ボイラに供給するようにした排ガス再循環方式が採用されている。この排ガス再循環方式の酸素燃焼ボイラによれば、排ガス中に窒素が含まれず、排出される最終的な排ガスのCO濃度が飛躍的に高まり、よって、排ガスからのCOの分離回収作業が容易になる。
このため、前記酸素燃焼ボイラにおいては、排ガスからCOを濃縮する必要がなく、そのまま排ガスを冷却して脱水することでCOを分離することができる。このCOは、圧縮されて液化処理され、パイプラインを通して輸送され地下に貯留されるようになっている。
尚、前述の酸素燃焼ボイラに使用される高純度の酸素を大規模に生産する方法の一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特開平10−218603号公報
しかしながら、前記酸素製造装置での酸素製造工程は、酸素燃焼ボイラ設備においてエネルギー消費が最も高くなる工程であって、火力発電プラント総出力のうちおよそ15%の電力が消費され、効率の面で改善が望まれていた。
又、従来の酸素燃焼ボイラ設備の場合、排ガス処理施設の建設に多大な投資が必要になると共に、その運転費の増加も問題となっていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、酸素燃焼による排ガスを直接利用して酸素と合成ガスを生成し、効率を改善し得る酸素燃焼ボイラ設備を提供しようとするものである。
本発明は、酸素を用いて燃料を燃焼させる酸素燃焼ボイラと、
該酸素燃焼ボイラからの排ガスを原料ガスとして金属酸化物と反応させ、該金属酸化物の酸化反応により一酸化炭素及び水素を含む合成ガスを生成する酸化装置と、
該酸化装置で生成された合成ガスを金属酸化物から分離する分離装置と、
該分離装置で合成ガスが分離された金属酸化物を熱分解して再生させ、該金属酸化物の再生反応により酸素を生成する流動層再生装置と、
該流動層再生装置で再生された金属酸化物を前記酸化装置へ送給する管路と
を備え、
前記酸素燃焼ボイラの燃焼熱により前記流動層再生装置の金属酸化物を熱分解すると共に、前記流動層再生装置で生成した酸素を酸素燃焼ボイラに再循環させるよう構成し
前記酸素燃焼ボイラは微粉炭焚酸素燃焼ボイラであって、該微粉炭焚酸素燃焼ボイラの火炉の内部に前記流動層再生装置を設置したことを特徴とする酸素燃焼ボイラ設備にかかるものである。
又、本発明は、酸素を用いて燃料を燃焼させる酸素燃焼ボイラと、
該酸素燃焼ボイラからの排ガスを原料ガスとして金属酸化物と反応させ、該金属酸化物の酸化反応により一酸化炭素及び水素を含む合成ガスを生成する酸化装置と、
該酸化装置で生成された合成ガスを金属酸化物から分離する分離装置と、
該分離装置で合成ガスが分離された金属酸化物を熱分解して再生させ、該金属酸化物の再生反応により酸素を生成する流動層再生装置と、
該流動層再生装置で再生された金属酸化物を前記酸化装置へ送給する管路と
を備え、
前記酸素燃焼ボイラの燃焼熱により前記流動層再生装置の金属酸化物を熱分解すると共に、前記流動層再生装置で生成した酸素を酸素燃焼ボイラに再循環させるよう構成し、
前記酸素燃焼ボイラは循環流動層酸素燃焼ボイラであって、該循環流動層酸素燃焼ボイラの流動層燃焼炉の内部に前記流動層再生装置を設置したことを特徴とする酸素燃焼ボイラ設備にかかるものである。
前記酸素燃焼ボイラ設備においては、前記酸化装置で生成された合成ガスにより水を加熱して水蒸気を発生させる熱交換器を備え、該熱交換器で発生させた水蒸気を前記酸化装置へ供給するよう構成することが好ましい。
本発明の酸素燃焼ボイラ設備によれば、酸素燃焼による排ガスを直接利用して酸素と合成ガスを生成し、効率を改善し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の酸素燃焼ボイラ設備の実施例を示す全体概要構成図である。 本発明の酸素燃焼ボイラ設備の実施例において、微粉炭焚酸素燃焼ボイラの火炉の内部に流動層再生装置を設置した例を示す図である。 本発明の酸素燃焼ボイラ設備の実施例において、循環流動層酸素燃焼ボイラの流動層燃焼炉の内部に流動層再生装置を設置した例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の酸素燃焼ボイラ設備の実施例である。
本実施例における酸素燃焼ボイラ設備は、酸素燃焼ボイラ1と、酸化装置2と、分離装置3と、流動層再生装置4と、管路5とを備えている。
前記酸素燃焼ボイラ1は、酸素を用いて燃料を燃焼させるようになっている。
前記酸化装置2は、前記酸素燃焼ボイラ1からの排ガスを原料ガスとして金属酸化物と反応させ、該金属酸化物の酸化反応により一酸化炭素及び水素を含む合成ガスを生成するようになっている。尚、前記酸化装置2は、前記排ガスを原料ガスとし且つ金属酸化物の流動用ガスとしても利用するよう底部から導入し、金属酸化物を流動化させつつ吹き上げて酸化反応させるライザーとなっている。又、前記酸化装置2の下部には、金属酸化物を補充する金属酸化物補充管2aと、水蒸気を供給する水蒸気供給管2bとが接続されている。
前記分離装置3は、酸化装置2から合成ガスを含む金属酸化物が移送管6を介して導入され、酸化装置2で生成された合成ガスを金属酸化物から分離するようになっている。本実施例の場合、前記分離装置3は、金属酸化物を遠心分離するサイクロンとしてある。前記分離装置3で前記金属酸化物から分離された合成ガスは、合成ガスライン7に抜き出され、熱交換器8で水に熱を与えて温度低下した状態で下流側へ送給されるようになっている。前記熱交換器8で発生させた水蒸気は、前記水蒸気供給管2bから前記酸化装置2へ補充するようになっている。前記分離装置3の底部にはシールチューブ9を接続し、該シールチューブ9により金属酸化物を流動層再生装置4へ供給するようにしてある。
前記流動層再生装置4は、前記分離装置3で合成ガスが分離された金属酸化物を熱分解して還元することにより再生させ、該金属酸化物の再生反応により酸素を生成するようになっている。そして、前記流動層再生装置4は、前記酸素燃焼ボイラ1の燃焼熱により金属酸化物を熱分解するよう、酸素燃焼ボイラ1の火炉1aの内部に設置されている。又、前記流動層再生装置4の上部には、金属酸化物を補充する金属酸化物補充管4aが接続され、前記流動層再生装置4の底部には、風箱4wが形成されている。
前記管路5は、前記流動層再生装置4で再生された金属酸化物を前記酸化装置2へ送給するよう傾斜配置されている。
前記酸素燃焼ボイラ1から排出される排ガスは、第二過熱器11、第一過熱器10、節炭器13、予熱器14、排ガス脱塵装置15を通過し、更に予熱器14を再度通過して、再循環ライン16により酸素燃焼ボイラ1に供給されるようになっている。前記流動層再生装置4で生成された酸素は、酸素導出ライン17から抜き出されて第三過熱器12を通過し、酸素脱塵装置18で脱塵され、前記排ガス脱塵装置15で脱塵された後の排ガスと混合され、該排ガスと一緒に予熱器14で予熱され、再循環ライン16により酸素燃焼ボイラ1に供給されるようになっている。又、前記排ガス脱塵装置15で脱塵された後の排ガスの一部は、原料ガスライン19により酸化装置2の底部に金属酸化物の酸化反応用の原料ガスを兼ねる流動用ガスとして導入されると共に、流動層用ガスライン20により流動層再生装置4の底部の風箱4wに金属酸化物の流動層用ガスとして導入されるようになっている。
前記酸素燃焼ボイラ1からの排ガスを原料ガスとして金属酸化物と反応させる際の主要な反応は以下の通りである。前記酸化装置2において、下記の式(1)〜式(3)の反応が同時に進むようになっており、又、流動層再生装置4において、下記の式(4)の反応が進むようになっている。
金属酸化物の酸化反応:
Mey−δ+δCO→Me+δCO (放熱)…(1)
Mey−δ+δHO→Me+δH (放熱)…(2)
Mey−δ+δ/2O→Me(放熱)…(3)
金属酸化物の再生(熱分解)反応:
Me→Mey−δ+δ/2O (収熱)…(4)
使用できる金属酸化物は、例えば、Mn、Co、Cu、Ni、Pt、Au、Sn、Ce、Zn、Zr、Rh、Mg、Fe等の酸化物である。この中で、特に、SnO/SnO、ZnO/Zn、Fe/FeO、NiFe3−x/NiFe3−x4−y、MgO/Mg、CeO/CeO2−xといった金属酸化物が好ましい。尚、上記の式(1)〜式(3)の反応と、上記の式(4)の反応をなし得るならば、他の金属酸化物でも良い。
反応温度は金属酸化物の種類によって異なるが、酸化装置2での運転温度はおよそ200〜1000℃、流動層再生装置4での運転温度はおよそ1000〜2400℃である。式(4)の反応に必要な熱量は、式(1)〜(3)による放熱量と、酸素燃焼ボイラ1の燃焼熱によって賄われるようにしてある。
尚、図1には、再循環される排ガスと流動層再生装置4で生成された酸素とによって燃料を燃焼させるバーナ1bを備えた酸素燃焼ボイラ1を示している。
次に、上記実施例の作用を説明する。
酸素燃焼ボイラ設備の運転時、燃料を燃焼させることによって酸素燃焼ボイラ1から排出される排ガスは、第二過熱器11、第一過熱器10、節炭器13、予熱器14を通過し、排ガス脱塵装置15で煤塵が取り除かれる。該排ガス脱塵装置15で煤塵が取り除かれた排ガスは、前記予熱器14を再度通過し、再循環ライン16により酸素燃焼ボイラ1(図1の例ではバーナ1b)に供給される。前記排ガス脱塵装置15で脱塵された後の排ガスの一部は、原料ガスライン19により酸化装置2の底部に金属酸化物の酸化反応用の原料ガスを兼ねる流動用ガスとして導入される。
前記酸化装置2においては、前記酸素燃焼ボイラ1から原料ガスライン19により導入される排ガスが流動用ガスとして金属酸化物を流動化させつつ吹き上げると共に原料ガスとして金属酸化物と反応し、該金属酸化物の酸化反応(式(1)〜式(3)の反応)により一酸化炭素及び水素を含む合成ガスが生成される。前記酸化装置2から合成ガスを含む金属酸化物が移送管6を介して分離装置3へ導入され、該分離装置3により合成ガスは金属酸化物から分離され、熱交換器8において水と熱交換し、該水に熱を与えて温度低下した状態で下流側へ送給される。
前記酸化装置2で酸化反応した金属酸化物は、前記分離装置3により合成ガスが分離された後、シールチューブ9を通って流動層再生装置4へ送られる。該流動層再生装置4の底部の風箱4wには、前記排ガス脱塵装置15で脱塵された後の排ガスの一部が流動層用ガスライン20により金属酸化物の流動層用ガスとして導入されている。これにより、前記流動層再生装置4の内部において前記金属酸化物の流動層が形成され、該金属酸化物は熱分解されて再生され、該金属酸化物の再生反応(式(4)の反応)により酸素が生成される。そして、前記流動層再生装置4で生成された酸素は、酸素導出ライン17から抜き出されて第三過熱器12を通過し、酸素脱塵装置18で脱塵される。該酸素脱塵装置18で脱塵された酸素は、前記排ガス脱塵装置15で脱塵された後の排ガスと混合され、該排ガスと一緒に予熱器14で予熱され、再循環ライン16により酸素燃焼ボイラ1(図1の例ではバーナ1b)に供給される。尚、前記シールチューブ9には分離装置3で分離された金属酸化物が充填されているため、前記流動層再生装置4で生成された酸素が分離装置3側へ漏出する心配はない。
前記流動層再生装置4で再生された金属酸化物は、管路5により前記酸化装置2へ送給され、前記酸化装置2と流動層再生装置4との間で金属酸化物は循環され、該金属酸化物の酸化反応と再生反応が繰り返される。
又、前記酸化装置2には、熱交換器8で発生させた水蒸気が水蒸気供給管2bから供給されるため、式(2)の反応が促進され、結果的に式(4)の反応によって生成される酸素の量を増加させることが可能となる。即ち、流動層再生装置4から酸素導出ライン17と再循環ライン16を経て酸素燃焼ボイラ1へ導かれる酸素だけで該酸素燃焼ボイラ1における燃料の燃焼を行える。
この結果、酸素燃焼ボイラ設備においてエネルギー消費が最も高くなる酸素製造装置で製造される酸素に依存しなくて済み、流動層再生装置4で生成された酸素が酸素燃焼ボイラ1における燃料の燃焼用として使えるようになるため、酸素製造装置の酸素製造工程で消費されるエネルギーを削減し、効率の改善を図ることが可能となる。
又、酸素燃焼ボイラ1から排出される排ガスは酸化装置2及び流動層再生装置4で処理されるため、従来の酸素燃焼ボイラ設備と比べ、排ガス処理施設が不要となり、その建設に多大な投資が必要とならず、運転費の増加も避けられる。
一方、前記酸化装置2において生成される合成ガスは、メタノール、ジメチルエーテル及びフィッシャー・トロプシュ合成油といった様々な化学品の原料として用いることが可能となる。尚、前記酸化装置2において生成された合成ガスは、燃料としても利用できることは言うまでもない。又、空気燃焼ボイラに対し仮に本実施例のような酸化装置2及び流動層再生装置4を設けた場合、空気燃焼では排ガスにNが含まれているため、合成ガスからNを除去する工程が必要となり、合成ガスをそのまま化学品の原料として用いることは困難となる。このため、空気燃焼ボイラでは、本実施例の酸素燃焼ボイラ1に適用したような効果は得られない。
因みに、特許文献1に開示されている酸素製造方法では、原料ガスは空気であり、本実施例のように酸素燃焼による排ガスを直接利用して酸素と合成ガスを生成するものとは根本的に異なっている。
こうして、酸素燃焼による排ガスを直接利用して酸素と合成ガスを生成し、効率を改善し得る。
又、前記酸化装置2で生成された合成ガスにより水を加熱して水蒸気を発生させる熱交換器8を備え、該熱交換器8で発生させた水蒸気を前記酸化装置2へ供給するよう構成したことにより、式(2)の反応を促進し、結果的に式(4)の反応によって生成される酸素の量を増加させ、酸素製造装置を設置せずに、流動層再生装置4から酸素燃焼ボイラ1へ導かれる酸素だけで該酸素燃焼ボイラ1における燃料の燃焼を行うことができる。
図2には、本発明の酸素燃焼ボイラ設備の実施例において、酸素燃焼ボイラ1を微粉炭焚酸素燃焼ボイラ1Aとし、該微粉炭焚酸素燃焼ボイラ1Aの火炉1Aaの内部に流動層再生装置4を設置した例を示している。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。尚、図2には、図1に示す酸化装置2と分離装置3の図示をあえて省略してある。
図2に示す微粉炭焚酸素燃焼ボイラ1Aの場合、バーナ1Abで燃料を燃焼させることによって火炉1Aa内に発生する排ガスは、第二過熱器11、第一過熱器10、節炭器13、予熱器14を通過し、排ガス脱塵装置15で煤塵が取り除かれる。該排ガス脱塵装置15で煤塵が取り除かれた排ガスは、前記予熱器14を再度通過し、再循環ライン16によりバーナ1Abに供給される。前記排ガス脱塵装置15で脱塵された後の排ガスの一部は、原料ガスライン19により酸化装置2(図1参照)の底部に金属酸化物の酸化反応用の原料ガスを兼ねる流動用ガスとして導入されると共に、流動層用ガスライン20により流動層再生装置4の底部の風箱4w(図1参照)に金属酸化物の流動層用ガスとして導入される。
前記流動層再生装置4で生成された酸素は、酸素導出ライン17から抜き出されて第三過熱器12を通過し、酸素脱塵装置18で脱塵される。該酸素脱塵装置18で脱塵された酸素は、前記排ガス脱塵装置15で脱塵された後の排ガスと混合され、該排ガスと一緒に予熱器14で予熱され、再循環ライン16によりバーナ1Abに供給される。
一方、火炉1Aaの炉壁として形成された水管1Acの内部を流通する水は、燃料の燃焼熱によって加熱され、汽水分離ドラム1Adで水蒸気が分離される。該汽水分離ドラム1Adで分離された水蒸気は、蒸気ライン1Aeを流れて第三過熱器12、第一過熱器10、第二過熱器11で過熱され、高温の過熱蒸気となり、発電や熱供給用として利用される。
図2に示す例のように構成すると、酸素燃焼ボイラ1として既設の微粉炭焚酸素燃焼ボイラ1Aを用いた改造のみで酸素燃焼ボイラ設備を構築することができ、該酸素燃焼ボイラ設備は、酸素燃焼による排ガスを直接利用して酸素と合成ガスを生成し、効率を改善し得るものとなり、非常に有効となる。
図3には、本発明の酸素燃焼ボイラ設備の実施例において、酸素燃焼ボイラ1を循環流動層酸素燃焼ボイラ1Bとし、該循環流動層酸素燃焼ボイラ1Bの流動層燃焼炉1Baの内部に流動層再生装置4を設置した例を示している。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。尚、図3には、図1に示す酸化装置2と分離装置3の図示をあえて省略してある。
図3に示す循環流動層酸素燃焼ボイラ1Bの場合、流動層燃焼炉1Baの内部で燃料を燃焼させることによって発生する排ガスは、第二過熱器11を通過し、サイクロン等の分離器21で流動媒体の粉塵が分離除去された後、第一過熱器10、節炭器13、予熱器14を通過し、排ガス脱塵装置15で煤塵が更に取り除かれる。該排ガス脱塵装置15で煤塵が取り除かれた排ガスは、前記予熱器14を再度通過し、再循環ライン16により流動層燃焼炉1Baの底部に形成された風箱1Bfに供給される。前記排ガス脱塵装置15で脱塵された後の排ガスの一部は、原料ガスライン19により酸化装置2(図1参照)の底部に金属酸化物の酸化反応用の原料ガスを兼ねる流動用ガスとして導入されると共に、流動層用ガスライン20により流動層再生装置4の底部の風箱4w(図1参照)に金属酸化物の流動層用ガスとして導入される。尚、前記サイクロン等の分離器21で排ガスから分離除去された流動媒体の粉塵は、Jバルブと称されるシール装置22から連絡管23を介して流動層燃焼炉1Baの底部へ戻される。
前記流動層再生装置4で生成された酸素は、酸素導出ライン17から抜き出されて第三過熱器12を通過し、酸素脱塵装置18で脱塵される。該酸素脱塵装置18で脱塵された酸素は、前記排ガス脱塵装置15で脱塵された後の排ガスと混合され、該排ガスと一緒に予熱器14で予熱され、再循環ライン16により前記風箱1Bfに供給される。
一方、流動層燃焼炉1Baの炉壁として形成された水管1Bcの内部を流通する水は、燃料の燃焼熱によって加熱され、汽水分離ドラム1Bdで水蒸気が分離される。該汽水分離ドラム1Bdで分離された水蒸気は、蒸気ライン1Beを流れて第三過熱器12、第一過熱器10、第二過熱器11で過熱され、高温の過熱蒸気となり、発電や熱供給用として利用される。
図3に示す例のように構成すると、酸素燃焼ボイラ1として既設の循環流動層酸素燃焼ボイラ1Bを用いた改造のみで酸素燃焼ボイラ設備を構築することができ、該酸素燃焼ボイラ設備は、酸素燃焼による排ガスを直接利用して酸素と合成ガスを生成し、効率を改善し得るものとなり、非常に有効となる。
尚、本発明の酸素燃焼ボイラ設備は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 酸素燃焼ボイラ
1a 火炉
1A 微粉炭焚酸素燃焼ボイラ
1Aa 火炉
1B 循環流動層酸素燃焼ボイラ
1Ba 流動層燃焼炉
2 酸化装置
3 分離装置
4 流動層再生装置
5 管路
8 熱交換器

Claims (3)

  1. 酸素を用いて燃料を燃焼させる酸素燃焼ボイラと、
    該酸素燃焼ボイラからの排ガスを原料ガスとして金属酸化物と反応させ、該金属酸化物の酸化反応により一酸化炭素及び水素を含む合成ガスを生成する酸化装置と、
    該酸化装置で生成された合成ガスを金属酸化物から分離する分離装置と、
    該分離装置で合成ガスが分離された金属酸化物を熱分解して再生させ、該金属酸化物の再生反応により酸素を生成する流動層再生装置と、
    該流動層再生装置で再生された金属酸化物を前記酸化装置へ送給する管路と
    を備え、
    前記酸素燃焼ボイラの燃焼熱により前記流動層再生装置の金属酸化物を熱分解すると共に、前記流動層再生装置で生成した酸素を酸素燃焼ボイラに再循環させるよう構成し
    前記酸素燃焼ボイラは微粉炭焚酸素燃焼ボイラであって、該微粉炭焚酸素燃焼ボイラの火炉の内部に前記流動層再生装置を設置したことを特徴とする酸素燃焼ボイラ設備。
  2. 酸素を用いて燃料を燃焼させる酸素燃焼ボイラと、
    該酸素燃焼ボイラからの排ガスを原料ガスとして金属酸化物と反応させ、該金属酸化物の酸化反応により一酸化炭素及び水素を含む合成ガスを生成する酸化装置と、
    該酸化装置で生成された合成ガスを金属酸化物から分離する分離装置と、
    該分離装置で合成ガスが分離された金属酸化物を熱分解して再生させ、該金属酸化物の再生反応により酸素を生成する流動層再生装置と、
    該流動層再生装置で再生された金属酸化物を前記酸化装置へ送給する管路と
    を備え、
    前記酸素燃焼ボイラの燃焼熱により前記流動層再生装置の金属酸化物を熱分解すると共に、前記流動層再生装置で生成した酸素を酸素燃焼ボイラに再循環させるよう構成し、
    前記酸素燃焼ボイラは循環流動層酸素燃焼ボイラであって、該循環流動層酸素燃焼ボイラの流動層燃焼炉の内部に前記流動層再生装置を設置したことを特徴とする酸素燃焼ボイラ設備。
  3. 前記酸化装置で生成された合成ガスにより水を加熱して水蒸気を発生させる熱交換器を備え、該熱交換器で発生させた水蒸気を前記酸化装置へ供給するよう構成した請求項1又は2記載の酸素燃焼ボイラ設備。
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