以下、図面に基づいて、本願の開示する通信管理装置、通信管理方法及び通信管理プログラムの実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、実施例1のデバイス通信システム1の一例を示す説明図である。図1に示すデバイス通信システム1は、デバイス2と、GW3と、認証装置4とを有する。デバイス2は、例えば、GW3を用いて外部サービスであるインターネット上のサーバ5と通信するガジェットデバイスである。
図2は、デバイス2の一例を示すブロック図である。図2に示すデバイス2は、例えば、BTLE(Bluetooth Low Energy(登録商標))等の無線通信機能を備えたヘッドフォンや腕時計等のガジェットデバイス等の第1の端末である。デバイス2は、NFC(Near Field Communication)タグ11と、無線アンテナ12と、無線IF(Interface)13と、バッテリー14と、MEM(Memory)15と、MPU(Micro Processor Unit)16とを有する。
NFCタグ11は、デバイス2自体を識別するデバイス情報が格納してある。尚、デバイス情報は、例えば、無線通信に使用するMAC(Media Access Control)アドレスやPIN(Personal Identification Number)コード等の宛先情報である。無線IF13は、例えば、GW3との間でBTLE規格の無線通信を司るインタフェースである。バッテリー14は、デバイス2の電力源である。MEM15は、各種情報を記憶する領域である。MPU16は、デバイス2全体を制御する。
図3は、GW3の一例を示すブロック図である。図3に示すGW3は、無線部21と、Wi−Fi(登録商標)無線部22と、BT(Bluetooth(登録商標)) 無線部23と、NFC通信部24と、LCD(Liquid Crystal Display)25と、タッチパネル26とを有する。GW3は、フラッシュROM(Read Only Memory)27と、バッテリー28と、MEM(Memory)29と、GPU(Graphical Processor Unit)30と、APU(Application Processor Unit)31とを有する。GW3は、例えば、スマートフォン等の第2の端末である。尚、GW3は、通信機能を備えたタブレット端末やパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であっても良い。
無線部21は、無線アンテナ21Aを通じて無線通信する通信部である。Wi−Fi無線部22は、Wi−Fiアンテナ22Aを通じてWi−Fi規格の無線通信を実行する通信部である。BT無線部23は、BTアンテナ23Aを通じてBT規格又はBTLE規格の無線通信を実行する通信部である。NFC通信部24は、NFC規格の無線通信を実行する通信部に相当し、例えば、図示せぬNFCタグと、相手先のNFCタグを読み取るNFCリーダとを有する。尚、NFCタグは、例えば、無線通信に使用するMACアドレスやPINコードを格納しているものとする。LCD25は、各種情報を画面表示する出力インタフェースである。タッチパネル26は、各種情報やコマンドを入力する入力インタフェースである。フラッシュROM27は、例えば、認証装置4と無線通信するプログラムや、デバイス2と無線通信するプログラム等が格納されている。
バッテリー28は、GW3全体に電力を供給する電力源である。MEM29は、各種情報を記憶する領域である。GPU30は、LCD25の表示画像を制御する画像制御部である。APU31は、GW3全体を制御する制御部である。APU31は、フラッシュROM27に格納されたプログラムを読み出し、読み出されたプログラムをMEM29上でプロセス機能として実行する。図4は、APU31の機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すAPU31は、取得部31Aと、通信制御部31Bとを有する。取得部31Aは、BTLE通信で認証装置4からデバイス情報等の接続リストを取得する。通信制御部31Bは、BT通信、BTLE通信、無線通信、Wi−Fi通信及びNFC通信を制御する。MEM29は、GW3自体が通信するデバイス2の一覧を示す接続リストを記憶する接続テーブル29Aを有する。尚、接続リストは、デバイス2を識別するデバイス名と、デバイス2を識別するMACアドレスと、デバイス2の機能を識別する機能名とを有する。
図5は、認証装置4の外観構成の一例を示す説明図である。認証装置4は、例えば、デバイス2の通信切断や通信除外等を指示するボタン49を有する携帯可能な通信管理装置である。図6は、認証装置4の一例を示すブロック図である。図6に示す認証装置4は、BTLEアンテナ41と、NFCアンテナ42と、バッテリー43と、制御チップ44とを有する。バッテリー43は、認証装置4全体に電力を供給する電力源である。制御チップ44は、認証装置4全体を制御する部位である。図7は、制御チップ44の一例を示す説明図である。制御チップ44は、BTLE無線部45と、NFCリーダ46と、MEM47と、CPU(Central Processor Unit)48とを有する。BTLE無線部45は、BTLEアンテナ41を通じてGW3との間でBTLE通信する。NFCリーダ46は、デバイス2内のNFCタグ11やGW3内のNFC通信部24との間でNFC通信する。MEM47は、各種情報を記憶する領域である。CPU48は、制御チップ44全体を制御する。
認証装置4は、デバイス通信システム1内の全てのデバイス2を管理し、デバイス通信システム1内のデバイス2毎の接続先であるGW3を識別する接続先情報を管理する。CPU48は、MEM47に格納されたプログラムを読み出し、読み出されたプログラムをMEM47上でプロセス機能として実行する。CPU48は、第1の取得部51と、第2の取得部52と、管理部53と、提供部54とを有する。第1の取得部51は、NFCリーダ46を通じてデバイス通信システム1内の通信対象のデバイス2からデバイス情報を取得する。第1の取得部51は、通信対象のデバイス2からデバイス2自体を識別するBTSSP(Bluetooth Secure Simple Paring Using NFC)タグを取得し、取得したBTSSPタグをデバイス情報として取得する。その結果、認証装置4は、例えば、第1の取得部51で取得した新規のデバイス情報を接続リスト内に追加できる。第2の取得部52は、NFCリーダ46を通じてデバイス2の接続先となるGW3を識別する接続先情報を取得する。尚、接続先情報は、GW3のMACアドレスやPINコード等の宛先情報である。
MEM47は、デバイステーブル61と、接続先テーブル62とを有する。デバイステーブル61は、通信対象のデバイス2の一覧を示す接続リストを記憶する領域である。図8は、接続リストの一例を示す説明図である。図8に示す接続リストは、デバイス2の名称を示すデバイス名61Aと、デバイス2のアドレスを識別するMACアドレス61Bと、デバイス2の機能を示すデバイス機能名61Cとを対応付けて管理している。尚、接続リストには、デバイス2の他に、GW3も含むものとする。CPU48は、接続リストを参照し、例えば、デバイス名“X”が、MACアドレス“00:FF:EE:33:44:55”及びデバイス機能“Gateway”を認識する。
接続先テーブル62は、デバイス2が接続する接続先のGW3を識別する接続先情報を記憶する領域である。管理部53は、通信対象のデバイス2等の接続リストをMEM47内のデバイステーブル61に記憶する。管理部53は、接続先のGW3を識別する接続先情報をMEM47内の接続先テーブル62内に記憶する。提供部54は、デバイス2に対して、デバイス2自体が通信する接続先のGW3を示す接続先情報を提供し、接続先情報をデバイス2に設定する設定部である。
提供部54は、BTLE通信で、GW3を接続先とするデバイス2の接続リストをGW3に提供し、接続リストをGW3に設定する設定部である。尚、CPU48内の第1の取得部51、第2の取得部52、管理部53及び提供部54の機能は、専用のハードウェアで実現することも可能であるし、既存のハードウェアへの追加ソフトウェアとして実現することも可能である。
GW3は、BTLE通信で認証装置4から接続リストを受信した場合、その接続リストをMEM29内の接続テーブル29Aに更新する。GW3は、接続テーブル29A内の接続リストに基づき、デバイス2との間のBT通信を制御する。
図9は、デバイス通信システム1に関わる通信確立処理の動作の一例を示す説明図である。図9の(A)に示す認証装置4は、例えば、追加対象のデバイス2と近接し、NFCリーダ46を通じて追加対象のデバイス2のBTSSPタグをデバイス情報として取得する。尚、認証装置4に対するBTSSPタグの取得指示は、例えば、近接センサ、プッシュボタンやタッチパネル等の指示操作でも可能である。
認証装置4は、図9の(B)に示すように、追加対象のデバイス2のBTSSPタグをデバイス情報として取得し、取得した追加対象のデバイス情報を接続リストに追加する。認証装置4は、図9の(C)に示すように、GW3に対して接続リストを通知する。GW3は、図9の(D)に示すように、認証装置4から接続リストを受信した場合、接続リストに基づき、追加対象のデバイス2との間のBT通信を確立する。その結果、追加対象のデバイス2は、GW3を通じてサーバ5と通信できる。
図10は、通信確立処理に関わるデバイス通信システム1の処理動作の一例を示すシーケンス図である。認証装置4とデバイス2との間の通信はNFC通信、認証装置4とGW3との間の通信はBTLE通信、デバイス2とGW3との間の通信はBT通信とする。
認証装置4内の第2の取得部52は、NFCリーダ46を通じてGW3から接続先情報を取得する(ステップS11)。認証装置4内の管理部53は、取得した接続先情報を接続先テーブル62内に更新する(ステップS12)。尚、接続先情報の取得作業は、接続先のGW3を変更しない限り、1回で良い。認証装置4内の第1の取得部51は、NFCリーダ46を通じて追加対象のデバイス2からBTSSPタグをデバイス情報として取得する(ステップS13)。認証装置4内の管理部53は、取得したデバイス情報を接続リストに追加し、追加された接続リストをデバイステーブル61内に更新する(ステップS14)。尚、接続先情報の取得タイミングは、デバイス2のBTSSPタグ取得前を例示したが、BTSSPタグ取得後でも良い。
認証装置4は、接続先テーブル62内に接続先情報がある場合、若しくはGW3から接続先情報を取得した場合、BTLE通信でアドバタイズ情報を報知する(ステップS15)。その結果、接続先のGW3は、アドバタイズ情報に基づき、追加対象のデバイス2の存在を認識することになる。尚、認証装置4は、接続先テーブル62内に接続先情報がない場合、接続先のGW3から接続先情報を取得するまで、ステップS15以降の処理動作を実行しない。
GW3は、認証装置4からアドバタイズ情報を受信した場合、認証装置4との間のBTLE通信の確立を要求する(ステップS16)。その結果、GW3は、認証装置4との間でBTLE通信を確立する。更に、認証装置4内の提供部54は、デバイステーブル61内から接続リストを読み出し(ステップS17)、通信中の接続先のGW3に対して接続リストを通知する(ステップS18)。接続先のGW3は、受信した接続リストを接続テーブル29A内に更新する(ステップS19)。
接続先のGW3は、接続リストを参照し、接続リスト内の追加対象のデバイス2に対してBT通信の通信ネゴシエーションを開始し(ステップS20)、追加対象のデバイス2との間でBT通信によるデータ通信を確立する(ステップS21)。尚、GW3は、追加対象のデバイス2は勿論のこと、接続リスト内の全デバイス2と通信することになる。
図10に示す認証装置4は、NFCリーダ46を通じて追加対象のデバイス2からデバイス情報を取得し、追加対象のデバイス情報を追加した接続リストを更新し、更新した接続リストを接続先のGW3に設定する。その結果、利用者は、追加対象のデバイス2のデバイス情報を追加した接続リストを接続先のGW3に設定する際の作業負担を軽減できる。
接続先のGW3は、設定された接続リストを参照し、接続リスト内の各デバイス2との間のデータ通信を確立する。その結果、各デバイス2は、GW3を経由してインターネット上のサーバ5と低電力で通信できる。
次に、デバイス2とGW3との間のデータ通信を切断する切断処理について説明する。図11は、切断処理に関わるデバイス通信システム1の処理動作の一例を示すシーケンス図である。図11に示す認証装置4は、デバイス2とGW3との間の通信中に(ステップS31)、ボタン49のボタン操作、例えば、切断指示の操作を検出する(ステップS32)。尚、切断指示の操作は、ボタン49のボタン操作に限定されるものではない。認証装置4内の第1の取得部51は、NFCリーダ46を通じて、切断対象のデバイス2のBTSSPタグをデバイス情報として取得する(ステップS33)。尚、切断対象のデバイス2は、切断指示の操作検出後に、NFCリーダ46を通じて取得したBTSSPタグのデバイス2に相当する。
認証装置4内の管理部53は、切断対象のデバイス2のBTSSPタグを取得した場合、切断対象のデバイス2のデバイス情報を接続リストから削除してデバイステーブル61内の接続リストを更新する(ステップS34)。認証装置4は、接続リストを更新後、BTLE通信によるアドバタイズ情報を報知する(ステップS35)。その結果、接続先の各GW3は、認証装置4からのアドバタイズ情報を受信した場合、切断対象のデバイス2のデバイス情報を削除した接続リストの変更を認識する。
接続先のGW3は、アドバタイズ情報を受信した後、認証装置4との間でBTLE通信の確立を要求する(ステップS36)。GW3は、認証装置4との間でBTLE通信を確立する。認証装置4内の提供部54は、BTLE通信で接続リストを接続先のGW3に通知する(ステップS37)。接続先のGW3は、接続リストを受信した場合、受信した接続リストを接続テーブル29A内に更新する(ステップS38)。そして、接続先のGW3は、更新した接続リストに基づき、切断対象のデバイス2との間で切断ネゴシエーションを開始して切断対象のデバイス2との間のデータ通信を切断する(ステップS39)。
図11に示す認証装置4は、切断操作検出後、NFCリーダ46を通じて切断対象のデバイス2からデバイス情報を取得し、切断対象のデバイス情報を接続リストから削除して更新し、その更新した接続リストを接続先のGW3に設定する。その結果、利用者は、切断対象のデバイス2をNFCリーダ46で指定するため、切断対象のデバイス2を指定する際の作業負担も軽減できる。
GW3は、接続リストを参照し、切断対象のデバイス2との間の通信を切断する。その結果、接続先のGW3は、切断対象のデバイス2との間の通信を切断できる。
次に、デバイス通信システム1内のデバイス2の接続先のGW3を新規のGW3に変更するGW変更処理の動作について説明する。図12は、GW変更処理に関わるデバイス通信システム1全体の処理動作の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、例えば、第1のGW30Aをデバイス2と通信中の接続先のGW3とし、第2のGW30Bを新規のGW3とする。
利用者は、図12の(A)に示すように、認証装置4を新規の第2のGW30Bに近接し、図12の(B)に示すように、認証装置4のNFCリーダ46を通じて第2のGW30B内のNFCタグから接続先情報を取得する。そして、認証装置4は、第2のGW30Bの接続先情報を仮記憶する。認証装置4は、図12の(C)に示すように、第1のGW30Aに対して、接続リストに該当するデバイス2と第1のGW30Aとの間の通信切断を指示する。
第1のGW30Aは、図12の(D)に示すように、認証装置4からの切断指示に応じてデバイス2との間の通信を切断し、切断完了を認証装置4に通知する。認証装置4は、第1のGW30Aからの切断完了を受信した場合、図12の(E)に示すように第1のGW30Aから第2のGW30Bに接続先情報を書き換え更新する。そして、認証装置4は、第2のGW30Bに対して接続リストを通知する。第2のGW30Bは、認証装置4からの接続リストを参照し、図12の(F)に示すように、デバイス2との間のBT通信を確立する。その結果、デバイス2の接続先情報を第1のGW30Aから第2のGW30Bに変更できる。
図13は、GW変更処理に関わるデバイス通信システム1の処理動作の一例を示すシーケンス図である。図13に示す認証装置4内の第2の取得部52は、第1のGW30Aとデバイス2との間の通信中に(ステップS41)、NFCリーダ46を通じて新規の第2のGW30Bの接続先情報を取得する(ステップS42)。尚、認証装置4は、新規の第2のGW30Bの接続先情報を接続先テーブル62内に仮記憶する(ステップS43)。
認証装置4は、新規の第2のGW30Bの接続先情報を仮記憶した場合、BTLE通信でアドバタイズ情報を報知する(ステップS44)。尚、アドバタイズ情報は、接続先のGW3の変更に関する情報である。第1のGW30Aは、アドバタイズ情報を受信し、GW変更を認識する。第1のGW30Aは、アドバタイズ情報を受信した場合、認証装置4との間でBTLE通信の確立を要求する(ステップS45)。第1のGW30Aは、認証装置4との間のBTLE通信を確立する。そして、認証装置4内の提供部54は、第1のGW30Aに全てのデバイス2の切断要求を通知する(ステップS46)。
第1のGW30Aは、切断要求を検出すると、通信中のデバイス2との間でBT通信の切断ネゴシエーションを開始し、デバイス2との間の通信を切断する(ステップS47)。第1のGW30Aは、全てのデバイス2との間の通信を切断した後、接続リストを削除する(ステップS48)。
第1のGW30Aは、接続リストを削除した後、全てのデバイス2との切断完了を示す切断完了通知を認証装置4に通知する(ステップS49)。認証装置4内の管理部53は、第1のGW30Aからの切断完了通知を受信した場合、仮記憶中の第2のGW30Bの接続先情報を接続先テーブル62内に更新する(ステップS50)。
認証装置4は、接続先情報の更新に応じてBTLE通信によるアドバタイズ情報を報知する(ステップS51)。尚、アドバタイズ情報は、接続先情報の更新を周囲のGW3に通知する報知情報である。第2のGW30Bは、接続先情報の更新を認識し、認証装置4との間でBTLE通信の確立を要求する(ステップS52)。第2のGW30Bは、認証装置4との間のBTLE通信を確立する。認証装置4内の提供部54は、接続リストを読み出し(ステップS53)、読み出した接続リストをBTLE通信で第2のGW30Bに通知する(ステップS54)。
第2のGW30B内の管理部53は、認証装置4から受信した接続リストを更新し(ステップS55)、接続リストを参照し、各デバイス2との間のBT通信の通信ネゴシエーシンを開始する(ステップS56)。第2のGW30Bは、BT通信で接続リスト内の各デバイス2との間でデータ通信を確立する(ステップS57)。
図13に示す認証装置4は、第1のGW30Aとデバイス2との間の通信中に、NFCリーダ46を通じて新規の第2のGW30Bの接続先情報を取得すると、第1のGW30Aとデバイス2との間の通信を切断する。そして、認証装置4は、新規の第2のGW30B内に接続リストを設定し、第2のGW30Bが接続リスト内の各デバイス2と通信する。その結果、利用者は、デバイス2の接続先を第1のGW30Aから第2のGW30Bに簡単に変更できる。
実施例1の認証装置4は、デバイス2からデバイス情報を取得し、デバイス情報を追加した接続リストをGW3に設定し、設定された接続リストに基づき、デバイス2とGW3との間の通信を確立させる。その結果、利用者は、GW3に接続リストを設定する際の作業負担を軽減できる。
認証装置4は、デバイス2からNFC通信でデバイス情報を取得する。その結果、利用者は、認証装置4とデバイス2とを近接するだけで簡単にデバイス情報を取得できる。
認証装置4は、デバイス2の接続リストを管理し、接続先のGW3に接続リストを設定する。その結果、GW3に接続するデバイス2が増えた場合でも、利用者は、デバイス2のデバイス情報をGW3に簡単に設定できる。しかも、デバイス2の接続時に利用者がGW3を操作する必要が無く、GW3を鞄の中に収納したままでも、デバイス2の接続先GW3を切替えることも可能である。
しかも、認証装置4は、デバイス2の接続リスト及びGW3の接続先情報を一括管理できる。複数のデバイス2とGW3との間の通信制御が容易となる。
更に、認証装置4は、接続先のGW3の変更対象のデバイス2を新規のGW3に変更する場合、変更対象のデバイス2のデバイス情報を接続リストに追加し、その接続リストを新規のGW3に設定する。その結果、利用者は、変更対象のデバイス2のデバイス情報をGW3に簡単に設定できる。
更に、認証装置4は、接続先のGW3に変更が生じた場合でも、変更した接続先のGW3の接続先情報を接続リスト内の各デバイス2に設定する。その結果、接続先のGW3に変更が生じた場合でも、利用者は、変更した接続先のGW3を示す接続先情報を接続リスト内の各デバイス2に設定できる。
認証装置4に対するデバイス除外の指示は、デバイス接続、またはデバイス切断の操作と区別出来れば良い。デバイスの除外を指示中、もしくは、指示した後に接続中デバイスのBTSSPタグを取得した場合、取得したBTSSPタグのデバイス情報を接続リストから削除する。この際、通信の切断に関する指示は、認証装置4からGW3には送信しないものとする。デバイス2とGW3との間の通信を継続したまま、認証装置4の接続リストからデバイス2を除外できる。
また、認証装置4は、NFCリーダ46を通じて切断対象のデバイス2からデバイス情報を取得した。しかしながら、認証装置4は、デバイステーブル61内の接続リストを表示する表示機能を備え、表示中の接続リストから切断対象のデバイス2のデバイス情報を指定して削除するようにしても良い。また、接続先のGW3は、通信対象の接続リストを保持しているため、接続リストをLCD25に表示し、表示中の接続リストから切断対象のデバイス2のデバイス情報を指定して削除するようにしても良い。
認証装置4は、デバイス2を除外する操作を検出後、NFCリーダ46を通じて除外対象のデバイス2のBTSSPタグをデバイス情報として取得し、接続リストから除外対象のデバイス2のデバイス情報を削除して接続リストを更新する。その結果、認証装置4は、登録済みのデバイス情報から除外対象のデバイス2のデバイス情報を削除できる。尚、認証装置4は、登録済みのデバイス情報から除外対象のデバイス2のデバイス情報をデバイス単位で削除することは勿論のこと、後述するグループ単位で一括に削除するようにしても良い。
尚、上記実施例1では、GW3としてスマートフォンを例示したが、スマートフォンに限定されるものではなく、通信機能を内蔵した通信装置であれば良い。例えば、無線LAN、BT及びBTLEを備えたタブレット端末、パーソナルコンピュータやルータ等であっても良い。また、使用する無線通信技術もBTLE、BTやNFCに限定されるものではなく、例えば、バーコードによる光学読み取り、赤外線、超音波、音声信号、IEEE802.15.4規格、Wi−Fi規格、BT規格等を使用しても良い。
上記実施例1のデバイス通信システム1では、認証装置4がデバイス2の接続リストを接続先のGW3内に設定し、接続先のGW3からデバイス2に通信を指示するようにしたが、デバイス2から接続先のGW3に通信ネゴシエーションを開始しても良い。この場合の実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。
実施例2のデバイス通信システム1Aと実施例1のデバイス通信システム1とが異なるところは、各デバイス2から接続先のGW3に通信等を指示する点にある。尚、実施例1のデバイス通信システム1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
認証装置4Aは、接続先テーブル62内に記憶する接続先情報を接続リスト内の各デバイス2Aに通知する。各デバイス2Aは、接続先情報を受信した場合、接続先情報を記憶する。各デバイス2Aは、接続先情報に基づき、自デバイス2Aの接続先となるGW3Aに対してBTLE通信の通信ネゴシエーションを開始する。
認証装置4A内の第1の取得部51は、切断指示の操作検出後、NFCリーダ46を通じて切断対象のデバイス2Aのデバイス情報を取得する。認証装置4A内の管理部53は、切断対象のデバイス2Aのデバイス情報を接続リストから削除してデバイステーブル61内に更新する。認証装置4Aは、切断対象のデバイス2Aに対して通信切断を指示する。そして、切断対象のデバイス2Aは、認証装置4Aから通信切断の指示を受信した場合、GW3Aに対してBTLE通信の切断ネゴシエーションを開始する。
次に実施例2のデバイス通信システム1Aの動作について説明する。図14は、実施例2のデバイス通信システム1Aの通信確立処理に関わる処理動作の一例を示すシーケンス図である。図14に示す認証装置4A内の第2の取得部52は、NFCリーダ46を通じて接続先のGW3Aから接続先情報を取得する(ステップS61)。認証装置4A内の管理部53は、取得した接続先情報を接続先テーブル62内に更新する(ステップS62)。認証装置4内の第1の取得部51は、NFCリーダ46を通じて追加対象のデバイス2AからのBTSSPタグをデバイス情報として取得する(ステップS63)。
認証装置4Aは、追加対象のデバイス2Aからデバイス情報を受信した場合に、追加対象のデバイス2Aのデバイス情報を追加した接続リストをデバイステーブル61内に更新する(ステップS64)。認証装置4Aは、接続リストを更新した後、接続リストを参照し、接続先のGW3Aを識別する接続先情報を、接続リスト内の各デバイス2Aに通知する(ステップS65)。各デバイス2Aは、接続先情報を参照し、接続先のGW3Aに対して通信ネゴシエーションを開始する(ステップS66)。各デバイス2Aは、接続先のGW3Aとの間でデータ通信を確立し(ステップS67)、図14に示す処理動作を終了する。その結果、デバイス2Aは、接続先のGW3Aを経由して、例えば、サーバ5と通信できる。
図14に示す認証装置4Aは、NFCリーダ46を通じて追加対象のデバイス2Aのデバイス情報を取得し、デバイス情報を含む接続リストを更新する。認証装置4Aは、更新した接続リストを参照し、接続リスト内の各デバイス2Aに対して接続先情報を通知する。各デバイス2Aは、接続先情報に基づき、接続先のGW3Aとの通信ネゴシエーションを開始する。その結果、利用者は、各デバイス2Aに対して接続先情報を設定する作業負担を軽減できる。
図15は、実施例2のデバイス通信システム1Aの切断処理に関わる処理動作の一例を示すシーケンス図である。図15に示す認証装置4A内の第1の取得部51は、デバイス2AとGW3Aとの間の通信中に(ステップS71)、通信切断の指示操作を検出する(ステップS72)。第1の取得部51は、NFCリーダ46を通じて切断対象のデバイス2Aからデバイス情報を取得する(ステップS73)。認証装置4A内の管理部53は、取得した切断対象のデバイス情報を接続リストから削除してデバイステーブル61内の接続リストを更新する(ステップS74)。認証装置4Aは、接続リストを更新した後、切断対象のデバイス2Aに対して通信切断を指示する(ステップS75)。デバイス2Aは、通信切断を受信した場合、接続先のGW3Aとの間で切断ネゴシエーションを開始する(ステップS76)。
図15に示す認証装置4Aは、NFCリーダ46を通じて切断対象のデバイス2Aのデバイス情報を取得し、切断対象のデバイス情報を接続リストから削除して更新する。認証装置4Aは、接続リストを参照し、接続リスト内の各デバイス2Aに対して接続先情報を通知する。切断対象のデバイス2Aは、接続先情報に基づき、接続先のGW3Aとの切断ネゴシエーションを開始してデータ通信を切断する。その結果、利用者は、切断対象のデバイス2Aを指定する際の作業負担を軽減できる。
図16は、実施例2のデバイス通信システム1AのGW変更処理に関わる処理動作の一例を示すシーケンス図である。尚、現在通信中のGW3Aを第1のGW30C、新規のGW3Aを第2のGW30Dとする。図16に示す認証装置4A内の第2の取得部52は、デバイス2Aと第1のGW30Cとの間の通信中に(ステップS81)、NFCリーダ46を通じて新規の第2のGW30Dの情報から新規の接続先情報を取得する(ステップS82)。
認証装置4A内の管理部53は、取得した新規の第2のGW30Dの接続先情報を接続先テーブル62内に更新する(ステップS83)。認証装置4Aは、接続先情報を更新した後、接続リストを参照し、新規の接続先情報を接続リスト内の各デバイス2Aに通知する(ステップS84)。各デバイス2Aは、新規の接続先情報を受信した場合、新規の接続先情報を更新し(ステップS85)、現在通信中の第1のGW30Cとの切断ネゴシエーションを開始する(ステップS86)。その結果、各デバイス2Aは、現在通信中の第1のGW30Cとの間の通信を切断することでサーバ5との間の通信を切断する。
各デバイス2Aは、新規の接続先情報を参照し、第2のGW30Dに対して通信ネゴシエーションを開始し(ステップS87)、第2のGW30Dとの間の通信を確立することでサーバ5との間の通信を開始する。各デバイス2Aは、第2のGW30Dとの間でデータ通信を確立し(ステップS88)、図16に示す処理動作を終了する。その結果、デバイス2Aは、第2のGW30D経由でサーバ5とデータ通信する。
図16に示す認証装置4Aは、デバイス2Aと第1のGW30Cとの通信中に、NFCリーダ46を通じて新規の第2のGW30Dの接続先情報を取得し、第2のGW30Dの接続先情報を各デバイス2Aに通知する。各デバイス2Aは、第1のGW30Cから第2のGW30Dの接続先情報に切替え、第2のGW30Dとの間で通信を開始する。その結果、利用者は、GW3Aを切替える際の作業負担を軽減できる。
実施例2の認証装置4Aは、GW3Aから接続先情報を取得し、接続先情報をデバイス2Aに設定し、設定された接続先情報に基づき、デバイス2AとGW3Aとの間の通信を確立させる。その結果、利用者は、デバイス2Aに接続先情報を設定する際の作業負担を軽減できる。
認証装置4Aは、GW3AからNFC通信で接続先情報を取得する。その結果、利用者は、認証装置4AとGW3Aとを近接するだけで簡単に接続先情報を取得できる。
尚、上記実施例1では、デバイス2と接続先のGW3とを対応付けて管理したが、デバイス2をグループに分類し、グループ単位で接続先のGW3を管理しても良い。この場合の実施の形態につき、実施例3として以下に説明する。
実施例3のデバイス通信システム1Bは、複数のデバイス2Bを複数のグループに分類し、例えば、複数のデバイス2Bの内、第1のデバイス2Bを第1のグループ、第2のデバイス2Bを第2のグループに分類する。尚、実施例1のデバイス通信システム1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図17は、実施例3の認証装置4Bの外観構成の一例を示す説明図である。図17に示す認証装置4Bは、切断や除外を指示するボタン49の他に、デバイス2Bの所属先である第1のグループ又は第2のグループに切替可能に指定するスイッチ49Aを有する。
図18は、実施例3の接続リストの一例を示す説明図である。図18に示す接続リストは、デバイス名61A、MACアドレス61B及びデバイス機能61Cの他に、グループID61Dを対応付けて管理している。グループID61Dは、デバイス2BやGW3Bが所属するグループを識別するIDである。CPU48は、接続リストを参照し、例えば、第1のグループ“1”内にデバイス名“X”のデバイス機能“Gateway”、デバイス名“keyboard Z”のデバイス機能“HID”を認識できる。
図19は、実施例3のデバイス通信システム1Bの通信確立処理に関わる処理動作の一例を示すシーケンス図である。図19に示す認証装置4Bは、スイッチ49Aのグループ指定操作を検出すると(ステップS91)、NFCリーダ46を通じて接続先のGW3Bから接続先情報を取得する(ステップS92)。
認証装置4Bは、指定グループに対応付けて、接続先情報を接続先テーブル62内に更新する(ステップS93)。その結果、認証装置4Bは、指定するグループに対応した接続先のGW3Bを登録できる。更に、認証装置4Bは、指定するグループ内の接続先のデバイス2Bの内、デバイス機能が“Gateway”のデバイス、すなわち接続先のGW3Bをデバイステーブル61内に登録する。
認証装置4B内の第1の取得部51は、NFCリーダ46を通じて追加対象のデバイス2BからBTSSPタグをデバイス情報として取得する(ステップS94)。認証装置4B内の管理部53は、追加対象のデバイス2Bから取得したデバイス情報を、指定したグループに対応する接続リストに追加してデバイステーブル61内に更新する(ステップS95)。その結果、認証装置4Bは、指定するグループ内に追加対象のデバイス情報を追加登録できる。
認証装置4Bは、接続先情報を参照し、BTLE通信でアドバタイズ情報を報知する(ステップS96)。その結果、GW3Bは、アドバタイズ情報を受信した場合、追加対象のデバイス2Bの追加による接続リストの更新を認識できる。接続先のGW3Bは、認証装置4Bに対してBTLE通信の確立を要求する(ステップS97)。接続先のGW3Bは、認証装置4Bとの間でBTLE通信を確立する。認証装置4B内の提供部54は、指定グループに対応した接続先のGW3Bに対して接続リストを通知する(ステップS98)。
接続先のGW3Bは、認証装置4Bからの接続リストを取得し、取得した接続リストを更新し(ステップS99)、更新した接続リストを参照し、接続リスト内の各デバイス2Bとの間で通信ネゴシエーションを開始する(ステップS100)。接続先のGW3Bは、デバイス2Bとの間でデータ通信を確立し(ステップS101)、図19に示す処理動作を終了する。
図19に示す認証装置4Bは、グループ指定後、NFCリーダ46を通じて新規のGW3Bの接続先情報を取得し、指定グループに対応する接続先情報を接続先テーブル62内に更新する。その結果、利用者は、指定グループの接続先情報を設定する作業負担を軽減できる。尚、指定グループ毎の接続先情報が同一であっても良い。
更に、認証装置4Bは、NFCリーダ46を通じて追加対象のデバイス2Bのデバイス情報を取得し、指定グループに対応するデバイス情報の接続リストを更新する。その結果、利用者は、指定グループのデバイス情報を設定する作業負担を軽減できる。
更に、認証装置4Bは、指定グループに対応した接続先情報を参照し、接続先情報のGW3Bに対して指定グループの接続リストを設定する。指定グループの接続先のGW3Bは、指定グループ内の接続リストを参照し、接続リスト内の各デバイス2Bに対して通信ネゴシエーションを開始する。その結果、利用者は、指定グループ内のデバイス2Bをグループ単位で接続先のGW3Bに設定する作業負担を軽減できる。
次に第1のグループ内のデバイス2Bのデバイス情報を第2のグループに変更する場合の動作について説明する。認証装置4Bは、変更先の第2のグループを指定する操作を検出後、NFCリーダ46を通じて変更対象のデバイス2Bからデバイス情報を取得する。認証装置4Bは、変更対象のデバイス2Bのデバイス情報取得後、第2のグループの接続リスト内に変更対象のデバイス2Bのデバイス情報があるか否かを判定する。
認証装置4Bは、第2のグループの接続リスト内に変更対象のデバイス2Bのデバイス情報がない場合、変更対象のデバイス2Bのデバイス情報を第1のグループから削除して接続リストをデバイステーブル61内に更新する。認証装置4Bは、接続リストの変更に応じて、BTLE通信によるアドバタイズ情報を通知する。
第1のグループ内の接続先のGW3Bは、アドバタイズ情報を受信した場合、認証装置4Bとの間でBTLE通信を確立する。そして、認証装置4Bは、BTLE通信で、更新した接続リストを通知する。第1のグループの接続先のGW3Bは、接続リストを受信し、受信した接続リストを参照し、変更対象のデバイス2Bの削除を認識し、変更対象のデバイス2Bとの間の切断ネゴシエーションを開始し、デバイス2Bとの間の通信を切断する。
更に、認証装置4Bは、接続リストの変更を示すアドバタイズ情報を報知する。第2のグループ内の接続先のGW3Bは、BTLE通信による接続リストの変更を示すアドバタイズ情報を受信した場合、接続リストを参照し、変更対象のデバイス2Bの追加を認識する。接続先のGW3Bは、変更対象のデバイス2Bとの間の通信ネゴシエーションを開始し、デバイス2Bとの間のデータ通信を確立する。
認証装置4Bは、変更対象のデバイス2Bのデバイス情報を第1のグループから第2のグループに切替変更する場合、変更先のグループを指定し、NFCリーダ46を通じて変更対象のデバイス2Bのデバイス情報を取得し、接続リストを更新する。認証装置4Bは、更新した接続リストを変更元のグループに対応した接続先のGW3Bに通知する。変更元のグループに対応したGW3Bは、変更対象のデバイス2Bとの間の通信を切断し、変更先のグループに対応したGW3Bは、変更先のグループの接続リストを参照し、変更対象のデバイス2Bとの間の通信を開始する。その結果、利用者は、グループ間でデバイス2Bを移動する場合でも、変更対象のデバイス2Bのデバイス情報を設定する際の作業負担を軽減できる。
認証装置4Bは、対象グループを指定し、切断操作を検出後、NFCリーダ46を通じて切断対象のデバイス2Bからデバイス情報を取得し、接続リストから切断対象のデバイス2Bを削除して接続リストを更新する。更に、認証装置4Bは、接続リスト変更のアドバタイズ情報を報知する。その結果、認証装置4Bは、通信中のグループから切断対象のデバイス2Bを削除できる。尚、認証装置4Bは、登録済みのデバイス2Bから切断対象のデバイス2Bをデバイス単位で通信切断することは勿論のこと、グループ単位で通信切断するようにしても良い。
この場合、認証装置4Bは、切断対象のグループを指定する操作を検出後、切断対象のグループ内の接続リストを削除して接続リストを更新し、接続リスト変更のアドバタイズ情報を報知する。その結果、認証装置4Bは、切断対象グループ内の接続リスト内の全デバイス2Bのデバイス情報を一括で通信切断できる。
認証装置4Bは、接続リストを参照し、第1のグループに対応する接続先のGW3Bに対して、第1のグループに属するデバイス2Bとの間の接続解除を指示する。第1のグループに対応したGW3Bは、接続解除を検出すると、第1のグループに属するデバイス2Bとの間の接続を解除し、デバイス2Bとの間の接続解除完了を認証装置4Bに通知する。
認証装置4Bは、接続解除完了を受信した場合、新規のGW3Bの接続先情報を接続先テーブル62内に更新すると共に、新規のGW3に対して第1のグループの接続リストを通知する。新規のGW3Bは、第1のグループ内の接続リストを参照し、接続リスト内の各デバイス2Bに対して通信ネゴシエーションを開始する。
認証装置4Bは、複数のグループを統合可能とし、例えば、第1のグループに第2のグループを統合する特殊操作を検出後、第2のグループに対応する接続先のGW3Bに対して、第2のグループに関わる接続リスト内の各デバイス2Bとの接続解除を指示する。第2のグループに対応したGW3Bは、第2のグループ内のデバイス2Bとの接続解除の指示を検出すると、デバイス2Bとの接続解除を完了し、接続解除完了を認証装置4Bに通知する。認証装置4Bは、第2のグループの接続解除完了を受信した場合、第2のグループの接続リストを第1のグループの接続リストに追加してデバイステーブル61内に更新登録する。
そして、認証装置4Bは、第1のグループの接続リストを第1のグループに対応した接続先情報のGW3B内に設定する。第1のグループに対応したGW3Bは、第1のグループ内の接続リストを参照し、接続リスト内の各デバイス2Bに対して通信ネゴシエーションを開始する。その結果、認証装置4Bは、簡単な操作で、第1のグループの接続リストに第2のグループ内の接続リストを統合できる。
実施例3の認証装置4Bは、グループ毎に、当該グループに属するデバイス2Bのデバイス情報を追加する接続リスト及び、当該グループに属するGW3Bの接続先情報を管理する。更に、認証装置4Bは、指定するグループに属するGW3Bに、当該グループに属するデバイス2Bの接続リストを設定する。その結果、利用者は、指定グループの接続リストをGW3Bに設定する作業負担を軽減できる。
尚、上記実施例3の認証装置4Bは、複数のデバイス2Bを2個のグループに分類したが、2個に限定されるものではない。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを情報処理装置内のCPUで実行させることによって実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行する情報処理装置の一例を説明する。図20は、通信管理プログラムを実行する情報処理装置の一例を示す説明図である。
図20に示す通信管理プログラムを実行する情報処理装置100は、通信部110と、ROM120と、RAM130と、CPU140とを有する。通信部110、ROM120、RAM130及びCPU140は、バス150を介して接続される。通信部110は、図示せぬ第1の端末、第2の端末と通信する通信インタフェースである。
そして、ROM120には、上記実施例と同様の機能を発揮する通信管理プログラムが予め記憶されている。ROM120は、通信管理プログラムとして取得プログラム120A及び設定プログラム120Bが記憶されている。尚、ROM120ではなく、図示せぬドライブでコンピュータ読取可能な記録媒体に通信管理プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。
そして、CPU140は、取得プログラム120AをROM120から読み出して取得プロセス130AとしてRAM130上で機能する。更に、CPU140は、設定プログラム120BをROM120から読み出して設定プロセス130BとしてRAM130上で機能する。
情報処理装置100内のCPU140は、第1の端末が第2の端末経由で通信網に接続するための通信情報を取得する。CPU140は、通信情報を第1の端末又は第2の端末に設定し、通信情報に基づき、第1の端末と第2の端末との間の通信を確立させる。その結果、利用者は、第1の端末又は第2の端末に通信情報を設定する際の作業負担を軽減できる。
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)第1の端末が第2の端末経由で通信網に接続するための通信情報を取得する取得部と、
前記通信情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に設定し、設定された前記通信情報に基づき、前記第1の端末と前記第2の端末との間の通信を確立させる設定部と
を有することを特徴とする通信管理装置。
(付記2)前記設定部は、
前記通信情報の内、前記第1の端末と通信するための宛先情報を前記第2の端末に設定することを特徴とする付記1に記載の通信管理装置。
(付記3)前記取得部は、
前記第1の端末から当該第1の端末に関わる前記宛先情報を近距離無線通信で取得することを特徴とする付記2に記載の通信管理装置。
(付記4)前記設定部は、
前記通信情報の内、前記第2の端末と通信するための宛先情報を前記第1の端末に設定することを特徴とする付記1に記載の通信管理装置。
(付記5)前記取得部は、
前記第2の端末から当該第2の端末に関わる前記宛先情報を近距離無線通信で取得することを特徴とする付記4に記載の通信管理装置。
(付記6)グループ毎に、当該グループに属する前記第1の端末と通信するための宛先情報及び、当該グループに属する前記第2の端末と通信するための宛先情報を管理する管理部を有し、
前記設定部は、
指定する前記グループに属する前記第2の端末に、当該グループに属する前記第1の端末に関わる前記宛先情報を設定することを特徴とする付記1乃至5の何れか一つに記載の通信管理装置。
(付記7)第1の端末が第2の端末経由で通信網に接続するための通信情報を取得し、
前記通信情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に設定し、設定された前記通信情報に基づき、前記第1の端末と前記第2の端末との間の通信を確立させる
処理を実行することを特徴とする通信管理方法。
(付記8)第1の端末が第2の端末経由で通信網に接続するための通信情報を管理する通信管理装置に、
前記通信情報を取得し、
前記通信情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に設定し、設定された前記通信情報に基づき、前記第1の端末と前記第2の端末との間の通信を確立させる
処理を実行させることを特徴とする通信管理プログラム。
(付記9)第1の端末と、前記第1の端末と通信すると共に、通信網と接続する第2の端末と、前記第1の端末が前記第2の端末経由で前記通信網に接続するための通信情報を管理する通信管理装置とを有する通信管理システムであって、
前記通信管理装置は、
前記通信情報を取得する取得部と、
前記通信情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に設定する設定部とを有し、
前記通信情報を設定した前記第1の端末又は前記第2の端末は、
設定した前記通信情報に基づき、前記第2の端末又は前記第1の端末との間の通信を確立する確立部を
有することを特徴とする通信管理システム。