以下、図面を参照して本通信システム,管理装置,制御装置及びプログラムに係る実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(実施形態及び各変形例を組み合わせる等)して実施することができる。又、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
(A)第1実施形態
(a)構成
図1は第1実施形態の一例としてのストレージ装置1におけるケーブル接続構成を例示する図である。
この図1に示す例においては、ストレージ装置1は、サービスプロセッサ(Service Processor:以下SVCと記す)3,ミッドプレーン5,複数(図1には2つを図示)のコントローラモジュール(Controller Module:以下CMと記す)2及び4つのフロントエンドルータ(Front-End Router:以下FRTと記す)4−1〜4−4を備える。
以下、このようなストレージ装置1において複数のCM2とFRT4−1〜4−4との間をPCIeの通信ケーブル8によって接続する例について示す。
ミッドプレーン5は、装置間のデータ通信を行なう回路基板装置であり、図示しない複数のコネクタを備え、これらのコネクタに接続された機器間でバス通信を行なう。
図1に示す例においては、ミッドプレーン5に、SVC3と4つのFRT4−1〜4−4が接続されている。
FRT4−1〜4−4は、複数のCM2間の通信(CM−CM間通信)を実現する通信装置である。FRT4−1〜4−4は互いに同様の構成を有している。
なお、以下、FRT4−1をFRT#0という場合がある。同様に、FRT4−1,FRT4−2,FRT4−3を、それぞれFRT#1,FRT#2,FRT#3という場合がある。
以下、FRTを示す符号としては、複数のFRTのうち1つを特定する必要があるときには符号4−1〜4−4を用いるが、任意のFRTを指すときには符号4を用いる。
また、以下、CMを示す符号としては、複数のCMのうち1つを特定する必要があるときには符号2−1,2−2を用いるが、任意のCMを指すときには符号2を用いる。
FRT4は、PCIeスイッチ(PCIe SW)42及び複数(例えば24個)のコネクタ(第1コネクタ)41を備える。なお、図1中においては、便宜上、各FRT4における一部のコネクタ41のみを図示している。
コネクタ41には、PCIe通信ケーブル(以下、単に通信ケーブルという)8の一端に取り付けられたコネクタ(図示省略)が脱着可能に実装される。例えば、通信ケーブル8のコネクタがオスコネクタである場合には、コネクタ41はメスコネクタである。
また、通信ケーブル8の他端に取り付けられたコネクタ(図示省略)は、後述するCM2−1,2−2のコネクタ21に実装される。
以下、コネクタ41やコネクタ21に通信ケーブル8のコネクタが取り付けられることを実装(マウント)といい、コネクタ41やコネクタ21に通信ケーブル8のコネクタが取り付けられていないことを非実装(アンマウント)という。
そして、通信ケーブル8のコネクタがFRT4のコネクタ41もしくはCM2のコネクタ21に物理的に挿入された状態を実装状態もしくはマウント状態という。また、通信ケーブル8のコネクタをFRT4のコネクタ41もしくはCM2のコネクタ21に挿入し電気的に通信可能な状態を接続状態という。
各FRT4は、全てのCM2と通信ケーブル8によって接続される。すなわち、各CM2は、全てのFRT4とそれぞれ通信ケーブル8を介して接続される。
通信ケーブル8の両端のコネクタには、それぞれ同一のシリアルナンバー(S/N)が識別情報として格納されたROM(Read Only Memory)が搭載されている。FRT4やCM2は、このROMからシリアルナンバーを読み出して確認することができる。
FRT4は図示しないPLD(Programmable Logic Device)を備える。このPLDは、各コネクタ41のそれぞれについて通信ケーブル8が実装(マウント)されているか否かを確認し、各コネクタ41のそれぞれについて、通信ケーブル8が実装されているか否かの情報をレジスタ等の図示しない記憶領域に格納する。
PCIeスイッチ42は、データの通信経路を切り替える回路装置であり、コネクタ41に入力されたデータを、そのデータの送信先(通信相手)に応じて他のコネクタ41等から出力させる。
また、各FRT4は、データバス9及びミッドプレーン5を介して、SVC3と接続されている。以下、これらのデータバス9及びミッドプレーン5によって各FRT4とSVC3とを接続するデータ通信路を第1データバス90という場合がある。
SVC3は、本ストレージ装置1における各種監視を行なう監視装置であり、例えば、SVC3は、各CM2と通信してエラーステート情報を収集しエラーログを蓄積する。
SVC3は、CM2とFRT4との通信を管理する管理装置としても機能し、後述の如くCM2と協働して、CM2とFRT4との間の通信ケーブル8による接続の正誤を判断するケーブル接続正誤判断機能を実現する。
SVC3は、図1に示すように、監視デバイス30と複数(図1に示す例では2つを図示)のコネクタ(oCN)31を備える。コネクタ31には、監視用インタフェースケーブル70の一端のコネクタ(図示省略)が着脱可能に実装される。監視用インタフェースケーブル70の他端のコネクタ(図示省略)は、CM2に備えられたコネクタ(oCN)24に実装され、これにより、SVC3は監視用インタフェースケーブル70を介して各CM2と通信可能に接続され、これらのCM2を監視する。
図1に示す例においては、便宜上、2つのCM2及び2つのコネクタ31を図示しているが、3つ以上(例えば24個)のCM2及びコネクタ31を備えてもよく、種々変形して実施することができる。
図2はSVC3とCM2との接続構成を例示する図である。この図2に示す例においては、SVC3に24個のコネクタ31が備えられ、各コネクタ31にそれぞれ監視用インタフェースケーブル70を介してCM2が接続されている。
監視デバイス30は、MPU(Micro-Processing Unit)32,FPGA(Field Programmable Gate Array)33及びメモリ34を備える。
FPGA33は回路構成を書き換え可能な集積回路であり、このFPGA33に備えられた複数(例えば24個)のポート(Port)に、それぞれ1つのコネクタ31が接続される。以下、便宜上、SVC3においてコネクタ31とポートとが同義であるものとする。
メモリ34は、ROM及びRAM(Random Access Memory)を含む記憶メモリである。メモリ34のROMには、SVC3の監視機能やケーブル接続正誤判断機能を実現するためのソフトウェアプログラムやこのプログラム用のデータ類が書き込まれている。メモリ34上のソフトウェアプログラムは、MPU32に適宜読み込まれて実行される。又、メモリ34のRAMは、一次記憶メモリあるいはワーキングメモリとして利用される
MPU32は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ34に格納されたOS(Operating System)やプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
図3は第1実施形態の一例としてのストレージ装置1におけるSVC3の機能構成を示す図である。
MPU32は、図3に示すように、CM番号付与部321,コネクタ確認部322,コネクタ状態通知部323及び起動制御部326としての機能を備える。
MPU32は、メモリ34等に格納されたプログラムを実行することにより、これらのCM番号付与部321,コネクタ確認部322,コネクタ状態通知部323及び起動制御部326として機能する。
CM番号付与部321は、SVC3に接続されたCM2に対して、そのCM2を特定する装置識別情報を設定するものであり、装置識別情報設定部として機能する。
装置識別情報は、SVC3の監視デバイス30に備えられたFPGA33の各ポートを特定するポート番号n(nは0以上の自然数)に応じて設定される。本実施形態においては、装置識別情報として、例えば、ポート番号nと同じ整数n(nは0以上の自然数)が用いられる。以下、CM番号付与部321が設定する装置識別情報を、CM番号という場合がある。
後述するCM2のCM番号認識部221から、監視用インタフェースケーブル70を介してSVC3に対してCM番号照会が入力される。
例えば、各コネクタ31(ポート)について、接続するCM2を予め仕様として決定し、これらの対応関係をCM番号照会情報としてメモリ34等に格納しておく。
CM2からCM番号照会の信号がコネクタ31(ポート)に入力されると、CM番号付与部321は、このCM番号照会の送信元であるCM2が接続されたFPGA33のポート番号を特定し、このポート番号に基づいてCM番号照会情報を参照することで、割り込み信号として入力されたCM番号照会の送信元のCM2を特定する。
そして、CM番号付与部321は、CM番号照会の送信元のCM2に対して、コネクタ31,監視用インタフェースケーブル70及びコネクタ24を介して、特定したCM番号を応答(通知)する(CM番号通知)。
コネクタ確認部322は、FRT4のそれぞれについて、各コネクタ41における通信ケーブル8との接続に関する情報を採取する。具体的には、コネクタ確認部322は、第1データバス90を介して、各FRT4から、各FRT4のコネクタ41のそれぞれについて、実装の有無とシリアルナンバー(S/N)との2つの情報収集を行なう。
実装の有無は、コネクタ41に通信ケーブル8が実装されているか否かを示す。具体的には、実装の有無は、“マウント”もしくは“アンマウント”のいずれかを示す情報である。以下、実装の有無のことをマウント状態もしくは実装状態という場合がある。また、コネクタ41における通信ケーブル8のマウント状態を示す情報のことを、マウント状態情報または実装状態情報という場合がある。
例えば、FRT4のコネクタ41に通信ケーブル8のコネクタを取り付けると、マウント状態であることを示す信号がSVC3の監視デバイス30のFPGA33に入力され、そのレジスタにフラグが設定される。
本ストレージ装置1の起動時や稼働開始時等に、監視デバイス30に備えられた図示しないPLDがFPGA33のフラグの値を読み取ることでFRT4のコネクタ41毎のマウント状態を採取する。コネクタ確認部322は、PLDによって採取されたこのマウント状態を読み出すことでマウント状態情報を採取する。
シリアルナンバーはコネクタ41に実装されている通信ケーブル8のROMに登録されているシリアルナンバーである。
コネクタ確認部322は、第1データバス90を介してFRT4のコネクタ41から、コネクタ41に実装されている通信ケーブル8のシリアルナンバーを読み出す。
なお、シリアルナンバーの採取方法は適宜変更して実施してもよい。例えば、FRT4に備えられたPLDがこのシリアルナンバーを採取し、図示しないレジスタ等の記憶領域に格納しておき、コネクタ確認部322は、この記憶領域に格納された情報を読み出すことでシリアルナンバーを採取してもよい。
コネクタ確認部322によって採取された上記マウント状態情報及びシリアルナンバーは、通信ケーブル8のマウント先のコネクタ41を特定するための情報に関係付けて、メモリ34の所定の領域にFRTコネクタ情報341として格納される。
図4は第1実施形態の一例としてのストレージ装置1におけるFRTコネクタ情報341を例示する図である。なお、この図4に示す例においては、FRTコネクタ情報341を便宜上、テーブル状にして示している。
図4に示すFRTコネクタ情報341は、項目としてFRT No.,ポートNo.,マウント状態及びシリアルナンバー(S/N)を備え、これらの情報を相互に関連付けて構成している。
FRT No.は、FRT4を特定するための識別情報であり、例えば、“FRT0”,“FRT1”, “FRT2”,“FRT3”は、それぞれFRT#0,FRT#1,FRT#2,FRT#3を示す。
ポートNo.は、FRT4におけるコネクタ41(ポート)を特定するための識別情報で
あり、例えば、“Port0”,“Port1”,“Port2”は、それぞれFRT4に備えられたPort0,Port1,Port2にそれぞれ接続されたコネクタ41に対応する。
マウント状態及びシリアルナンバー(S/N)は、コネクタ確認部322によって採取された情報である。
従って、例えば、図4に例示するテーブルの先頭に示すエントリにおいては、FRT#0のPort0のコネクタ41には、シリアルナンバーが“1234567890”の通信ケーブル8が実装(マウント)されていることを示す。
このように、コネクタ確認部322は、FRT4のコネクタ41のそれぞれについて、通信ケーブル8の実装状態を示すマウント状態(第1接続状態情報)と、コネクタ41に接続されている通信ケーブル8のシリアルナンバー(第1識別情報)とを採取する第1採取部として機能する。
なお、本ストレージ装置1においては、FRT4のコネクタ41(ポート)に接続されるCM2の各コネクタ21(ポート)は予め装置仕様として規定されている。従って、このFRTコネクタ情報341を参照することで、特定のCM2について、そのCM2のコネクタ21と接続されるべきFRT4のコネクタ41(ポート)のマウント状態及びシリアルナンバーを取得することができる。
コネクタ状態通知部(第1通知部)323は、上述の如くコネクタ確認部322によって採取されたFRTコネクタ情報341(通信ケーブル8のマウント状態及びシリアルナンバー)を、CM2に通知する。
コネクタ状態通知部323は、CM2から、後述の如く、そのCM2のCM番号が設定された、すなわち、CM番号を伴う、ポート状態情報要求を受信すると、受信したCM番号に基づいてFRTコネクタ情報341を参照する。そして、コネクタ状態通知部323は、FRTコネクタ情報341から、受信したCM番号のCM2に対応するポートのマウント状態及びシリアルナンバーを読み出す。以下、FRTコネクタ情報341から読み出された、CM2に対応するポートのマウント状態及びシリアルナンバーをポート状態情報という場合がある。
コネクタ確認部322は、このポート状態情報を、ポート状態情報要求の送信元のCM2に応答する。
なお、FRTコネクタ情報341において、コネクタ41に対応するシリアルナンバーが登録されていない場合には、コネクタ状態通知部323は、未実装を示す情報(所定のコード)を送信元のCM2に応答する。
このように、コネクタ状態通知部323は、コネクタ確認部322によって採取されたマウント状態(第1接続状態情報)及びシリアルナンバー(第1識別情報)を、CM2に通知する通知部として機能する。
起動制御部326は、本ストレージ装置1を起動させる制御を行なうものであり、例えば、本ストレージ装置1に備えられた各部に対する電源投入等の制御を行なう。
また、起動制御部326は、本ストレージ装置1において、所定数以上のCM2の接続正誤判定部223(後述)から接続正常通知を受信した場合に、本ストレージ装置1を起動させる。すなわち、所定数以上のCM2から接続正常通知を受信しない場合には、本ストレージ装置1の起動を抑止する。
CM2は、ストレージ装置1における種々の制御を行なうものであり、図示しないホスト装置からのストレージアクセス要求に従って、図示しないHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置へのアクセス制御等、各種制御を行なう。又、各CM2は互いに同様の構成を有している。
さらにCM2は、前述したSVC3と協働して、FRT4との間の通信ケーブル8による接続の正誤を判断するケーブル接続正誤判断機能を実現する。
図1に例示するCM2は、CPU22,メモリ23,コネクタ24,監視デバイス25及び複数(図1に示す例では4つ)のコネクタ11を備える。
コネクタ21には、通信ケーブル8の一端のコネクタが脱着可能に実装される。例えば、通信ケーブル8のコネクタがオスコネクタである場合には、コネクタ21はメスコネクタである。
また、通信ケーブル8の他端のコネクタは、前述したFRT4のコネクタ41に実装される。各CM2はそれぞれ全てのFRT4と通信ケーブル8によって接続される。
コネクタ24には、監視用インタフェースケーブル70の一端が着脱可能に実装される。監視用インタフェースケーブル70の他端は、SVC3に備えられたコネクタ31に実装され、これにより、CM2は監視用インタフェースケーブル70を介してSVC3と通信可能に接続される。
監視デバイス25は、同一CM2内の各コネクタ21とデータバスを介して接続され、各コネクタ21における通信ケーブル8の接続状態の監視や、接続された通信ケーブル8のROMからシリアルナンバーの読み出しを行なう。
監視デバイス25は、例えばMPUとFPGAとを備え(いずれも図示省略)、CM2において、FPGAにより各コネクタ21における通信ケーブル8のマウント状態を、また、MPUにより通信ケーブル8のシリアルナンバーを、それぞれ採取する。
なお、監視デバイス25の構成はこれに限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。例えば、監視デバイス25としての機能を、CPU22がプログラムを実行することによって実現してもよい。
以下、コネクタ21における通信ケーブル8のマウント状態を示す情報についてもマウント状態情報という場合がある。
監視デバイス25によって取得された、マウント状態情報やシリアルナンバーは、図示しないレジスタ等の記憶領域に格納される。
また、監視デバイス25は、データバスを介してCPU22とも通信可能に接続されている。
メモリ23は、ROM及びRAMを含む記憶メモリである。メモリ23のROMには、CM2の監視機能やケーブル接続正誤判断機能を実現するためのソフトウェアプログラムやこのプログラム用のデータ類が書き込まれている。メモリ23上のソフトウェアプログラムは、CPU22に適宜読み込まれて実行される。又、メモリ23のRAMは、一次記憶メモリあるいはワーキングメモリとして利用される。
また、メモリ23のRAMには、CM情報231及びCMコネクタ情報232が格納される。
図5(a),(b)は第1実施形態の一例としてのストレージ装置1におけるCM情報231を例示する図であり、(a)は情報が格納される前の状態を例示する図、(b)は情報が格納された状態を例示する図である。
CM情報231には、自CM2のCM番号である自CM番号が格納される。自CM番号は、自CM2、すなわち、当該メモリ23が搭載されているCM2を特定する情報であり、前述したSVC3のCM番号付与部321によって通知(応答)されるCM情報である。
図5(a)に示すように、SVC3のCM番号付与部321からCM番号が通知される前においては、CM情報231において自CM番号は“無効”となっている。
そして、SVC3のCM番号付与部321からCM番号が通知されると、図5(b)に示すように、CM情報231において自CM番号に通知された値が登録され、“有効”となる。図5(b)においては、CM番号付与部321から自CM2のCM番号として“1”が通知された例を示している。
CMコネクタ情報232は、CM2に備えられた各コネクタ21に実装された通信ケーブル8に関する情報である。具体的には、CMコネクタ情報232は、FRTコネクタ情報341と同様に、CM2に備えられたコネクタ21のそれぞれについての実装の有無と、シリアルナンバーとの2つの情報を備える。
図6は第1実施形態の一例としてのストレージ装置1におけるCMコネクタ情報232を例示する図である。なお、この図6に示す例においては、CMコネクタ情報232を便宜上、テーブル状にして示している。
図6に示すCMコネクタ情報232は、項目としてポート番号,マウント状態及びシリアルナンバー(S/N)を備え、これらの情報を相互に関連付けて構成している。
ポート番号は、CM2におけるコネクタ21(ポート)を特定するための識別情報であり、例えば、“Port0”,“Port1”,“Port2”,“Port3”は、それぞれCM2に備えられたPort0,Port1,Port2,Port3にそれぞれ接続されたコネクタ21に対応する。
マウント状態及びシリアルナンバー(S/N)は、コネクタ確認部322によって採取された情報である。
従って、例えば、図6に例示するテーブルの先頭に示すエントリにおいては、CM2のPort0のコネクタ21には、シリアルナンバー“1234567890”の通信ケーブル8が実装
(マウント)されていることを示す。
このCMコネクタ情報232は、後述するコネクタ確認部222によって採取され、メモリ23の所定の領域に格納される。
CPU22は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ23に格納されたOSやプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
図7は第1実施形態の一例としてのストレージ装置1におけるCM2の機能構成を示す図である。図7に示すように、MPU32は、CM番号認識部221,コネクタ確認部222及び接続正誤判定部223としての機能を備える。
CPU22は、メモリ23等に格納されたプログラムを実行することにより、これらのCM番号認識部221,コネクタ確認部222及び接続正誤判定部223として機能する。
CM番号認識部221は、SVC3に対してCM番号(装置識別情報)の取得要求(CM番号照会)を送信することで、自CM2、すなわち、当該CM番号認識部221としての機能を実行するCPU22が搭載されているCM2のCM番号の照会(CM番号照会)を依頼する。
CM番号認識部221は、例えば、本ストレージ装置1の起動時や稼働開始時に、監視用インタフェースケーブル70を介してSVC3に対してCM番号照会を依頼する。
また、このCM2からのCM番号照会は、例えば、CM2からコネクタ24,監視用インタフェースケーブル70及びコネクタ31を介してSVC3に割り込み信号を入力することによって行なわれる。
SVC3のCM番号付与部321が、このCM番号照会に応じてCM番号を応答すると、CM番号認識部221は、この応答されたCM番号を受信し、メモリ23の所定の領域にCM情報231として格納する。CM番号認識部221は、受信したCM番号によって自CM2に付与されたCM番号を認識する。
また、CM番号認識部221は、本ストレージ装置1の起動時や稼働開始時に、監視用インタフェースケーブル70を介してSVC3に対して立ち上げ動作の開始を通知する。
コネクタ確認部222は、自CM2に備えられた各コネクタ21に実装された通信ケーブル8の実装に関する情報を採取する。すなわち、コネクタ確認部222は、各コネクタ21のそれぞれについて、マウント状態情報及びシリアルナンバーの収集を行なう。
例えば、コネクタ確認部222は、監視デバイス25によって取得され、レジスタ等に格納されたマウント状態情報及びシリアルナンバーを読み出す。なお、コネクタ確認部222(CPU22)は、例えば、コネクタ21からマウント状態情報やシリアルナンバーを採取してもよく、これらの情報収集は適宜変更して実施してもよい。
コネクタ確認部222によって採取されたマウント状態情報及びシリアルナンバーは、コネクタ21を特定するための情報に関係付けて、メモリ23の所定の領域にCMコネクタ情報232として格納される(図6参照)。
このように、コネクタ確認部222は、CM2に備えられたコネクタ21のそれぞれについて、通信ケーブル8の実装(マウント)状態を示すマウント状態(第2接続状態情報)と、コネクタ21に接続されている通信ケーブル8のシリアルナンバー(第2識別情報)とを採取する第2採取部として機能する。
接続正誤判定部223は、コネクタ21に実装された通信ケーブル8がFRT4のコネクタ41と正しく接続されているか否かを判定する。すなわち、接続正誤判定部223は、CM2に備えられた各コネクタ21とFRT4に備えられた各コネクタ41との間における通信ケーブル8による結線の接続正誤判定を行なう。
具体的には、接続正誤判定部223は、ポート状態情報要求をSVC3に送信し、コネクタ確認部222によって採取した自CM2の各コネクタ21に実装されている各通信ケーブル8のコネクタのマウント状態情報及びシリアルナンバーを取得する。これにより、自CM2に備えられた各コネクタ21と接続されるべき各FRT4のコネクタ41について、通信ケーブル8のマウント状態と、実装されたそれらの通信ケーブル8のシリアルナンバーとを取得するのである。
なお、ポート状態情報要求は、例えば、CM2から監視用インタフェースケーブル70を介して、SVC3に割り込み通知として送信される。
ポート状態情報要求には自CM番号が設定されており、これによりポート状態情報要求を受信したSVC3のコネクタ状態通知部323は、送信元のCM2を特定することができ、この送信元のCM2に対応するマウント状態情報及びシリアルナンバーをFRTコネクタ情報341から読み出すことができる。
SVC3のコネクタ状態通知部323からポート状態情報を受信すると、接続正誤判定部223は、ポート状態情報、すなわち、SVC3において管理されているFRT4で検知されたマウント状態及びシリアルナンバーを、コネクタ確認部222によって採取した自CM2の各コネクタ21に接続されている各通信ケーブル8のコネクタのマウント状態情報及びシリアルナンバーと比較(照会)する。つまり、接続正誤判定部223は、SVC3において管理されているマウント状態及びシリアルナンバーと、CM2において管理されているマウント状態及びシリアルナンバーとが一致するか否かを確認する。
接続正誤判定部223は、この照会の結果、マウント状態及びシリアルナンバーが一致したコネクタ21については正しく接続されている(誤接続なし)と判断し、不一致のコネクタ21については正しく接続されていない(誤接続)と判断する。
このように、接続正誤判定部223は、SVC3から通知されたマウント状態及びシリアルナンバーと、コネクタ確認部322によって採取されたマウント状態及びシリアルナンバーとを照合することで、CM2とFRT4とを接続する各通信ケーブル8の接続正誤を判断する。
なお、誤接続が判定された場合には、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の警告灯を点灯させたり、誤接続がある旨のメッセージを図示しないディスプレイに出力する等の警告処理が行なわれる。システム管理者等は、これらの警告に従い、通信ケーブル8を正しいコネクタ41,21に接続し直す。
また、誤接続なしと判定された場合には、通信ケーブル8が正常に接続されている旨の通知(接続正常通知)がSVC3に対して送信される。
(b)動作
上述の如く構成された第1実施形態の一例としてのストレージ装置1における処理の概要を、図8に示すフローチャート(ステップA1〜A7,B1〜B6)に従って説明する。なお、図8に示すフローチャート中において、ステップA1〜A7はCM2における処理を示し、ステップB1〜B6はSVC3における処理を示す。
本ストレージ装置1に電源が投入されると、CM2とSVC3とにも電力が供給される。
CM2において、CM番号認識部221がSVC3に対して自CM2のCM番号の確認を依頼する(ステップA1)。
具体的には、CM番号認識部221は、コネクタ24,監視用インタフェースケーブル70及びコネクタ31を介してSVC3に対してCM番号照会を送信する。
SVC3において、CM番号付与部321が、CM番号照会の送信元であるCM2が接続されたFPGA33のポート番号に基づいてCM番号を特定し、CM番号照会の送信元のCM2にCM番号を応答する(ステップB1)。なお、このCM番号付与部321の処理の詳細は、図12を用いて後述する。
CM2において、CM番号認識部221が、SVC3から送信されたCM番号を受信し、自身のCM番号を把握する(ステップA2)。受信したCM番号は、メモリ23にCM情報231として格納される。このCM番号認識部221の処理の詳細は、図9を用いて後述する。
CM2において、コネクタ確認部222が、自CM2に備えられた各コネクタ21における通信ケーブル8の実装チェックを行ない、通信ケーブル8との接続に関する情報を採取する(ステップA3)。また、コネクタ確認部222は、各コネクタ21に接続されている通信ケーブル8のシリアルナンバーを確認し、読み出す(ステップA4)。これらの取得した情報は、CMコネクタ情報232としてメモリ23の所定の領域に格納される。このコネクタ確認部222の処理の詳細は、図10を用いて後述する。
また、SVC3においても、コネクタ確認部322が、FRT4のそれぞれについて、各コネクタ41における通信ケーブル8の実装チェックを行ない、通信ケーブル8との接続に関する情報を採取する(ステップB2)。また、コネクタ確認部322は、各コネクタ41に接続されている通信ケーブル8のシリアルナンバーを確認し、読み出す(ステップB3)。これらの取得した情報は、FRTコネクタ情報341としてメモリ34の所定の領域に、例えばテーブルとして格納される(ステップB4)。このコネクタ確認部322の処理の詳細は、図13を用いて後述する。
CM2において、接続正誤判定部223が、SVC3に対して、自CM2のCM番号とともにポート状態情報要求を送信する。これにより、接続正誤判定部223は、SVC3に対して、自CM2に備えられた各コネクタ21と接続されるべき各FRT4のコネクタ41について、通信ケーブル8のマウント状態と、それらの通信ケーブル8のシリアルナンバーとを要求する(ステップA5)。
SVC3において、コネクタ状態通知部323が、受信したCM番号のCM2に対応するポートのマウント状態及びシリアルナンバーを、ポート状態情報要求の送信元のCM2に対して応答する(ステップB5)。なお、FRTコネクタ情報341において、コネクタ41に対応するシリアルナンバーが登録されていない場合には、コネクタ状態通知部323は、未実装を示す情報(所定のコード)を送信元のCM2に応答する。このコネクタ状態通知部323の処理の詳細は、図14を用いて後述する。
CM2において、接続正誤判定部223は、SVC3から通知されたマウント状態及びシリアルナンバーを、コネクタ確認部222によって採取した自CM2の各コネクタ21に接続されている各通信ケーブル8のコネクタのマウント状態情報及びシリアルナンバーと比較する(ステップA6)。
これらのマウント状態及びシリアルナンバーが不一致である場合には(ステップA6の“異なる”ルート参照)、LED点灯のようなアラーム処理が行なわれ、処理が終了する。
また、マウント状態及びシリアルナンバーが一致した場合には(ステップA6の“同じ”ルート参照)、誤接続なしと判定され、SVC3に対して接続正常通知が送信される(ステップA7)。この接続正誤判定部223の処理の詳細は、図11を用いて後述する。
SVC3において、CM2から接続正常通知を受信すると、起動制御部326が本ストレージ装置1の起動指示を発行し(ステップB6)、ストレージ装置1が起動される。この起動制御部326の処理の詳細は、図15を用いて後述する。
次に、第1実施形態の一例としてのストレージ装置1のCM2におけるCM番号認識部221による処理を、図9に示すフローチャート(ステップC1〜C4)に従って説明する。
CM番号認識部221は、SVC3に対して装置立ち上げ開始を通知し(ステップC1)、また、SVC3に自CM2のCM番号の照会を依頼する(ステップC2)。
CM番号認識部221は、SVC3から応答されるCM番号通知を受信し(ステップC3)、受信したCM番号をメモリ23の所定の記憶領域にCM情報231として保存して(ステップC4)、処理を終了する。
次に、第1実施形態の一例としてのストレージ装置1のCM2におけるコネクタ確認部222による処理を、図10に示すフローチャート(ステップE1〜E6)に従って説明する。
CM2において、監視デバイス25のFPGAが各コネクタ21における通信ケーブル8のマウント状態を採取する(ステップE1)。
コネクタ確認部222は、FPGAが採取したマウント状態情報を読み出し、メモリ23にCMコネクタ情報232として格納する。コネクタ確認部222は、読み出したマウント状態を確認する(ステップE2)。また、変数Xに0を設定することで初期化する(X=0)。なお、XはCM2に備えられたコネクタ21の数に対応する変数であり、本実施形態においては、例えば、Xは0≦X≦3の自然数である。
ポートX(PortX)のコネクタ21に通信ケーブル8がマウントしているか否かを確認する(ステップE3)。
確認の結果、ポートX(PortX)のコネクタ21に通信ケーブル8がマウントしていない場合には(ステップE3の“アンマウント”ルート参照)、Xをインクリメント(X=X+1)して(ステップE6)、ステップE3に戻る。
ポートX(PortX)のコネクタ21に通信ケーブル8がマウントしている場合には(ステップE3の“マウント”ルート参照)、コネクタ確認部222は、コネクタ21に接続されている通信ケーブル8のシリアルナンバーを、データバスを介して読み取り、メモリ23にCMコネクタ情報232として格納する(ステップE4)。
その後、Xが3以上であるか否かを確認する(ステップE5)。Xが3以上でない場合には(ステップE5のNOルート参照)、ステップE6に移行する。また、Xが3以上である場合には(ステップE5のYESルート参照)、処理を終了する。
次に、第1実施形態の一例としてのストレージ装置1のCM2における接続正誤判定部223による処理を、図11に示すフローチャート(ステップF1〜F6)に従って説明する。
接続正誤判定部223は、FRT4のコネクタ41に接続された通信ケーブル8のシリアルナンバーのデータを要求するポート状態情報要求を、監視用インタフェースケーブル70を介してSVC3に送信する(ステップF1)。
接続正誤判定部223は、ポート状態情報要求に対する応答(データ返信)がSVC3からあったか否かを確認し(ステップF2)、応答がない場合には(ステップF2のNOルート参照)、ステップF2を繰り返し行なう。
SVC3からポート状態情報要求に対するデータ返信が行なわれると(ステップF2のYESルート参照)、接続正誤判定部223は、SVC3から返信されたマウント状態情報及びシリアルナンバーを、メモリ23に格納されているCMコネクタ情報232と比較(照会)する(ステップF3)。
照合の結果、SVC3から返信されたマウント状態情報及びシリアルナンバーが、コネクタ確認部222によって採取した自CM2の各コネクタ21に接続されている各通信ケーブル8のコネクタのマウント状態情報及びシリアルナンバーと全て一致した場合には(ステップF3の“同じ”ルート参照)、ステップF6に移行する。すなわち、コネクタ確認部222はSVC3に対して正常接続であったことを通知して(接続正常通知)、処理を終了する。
一方、SVC3から返信されたマウント状態情報及びシリアルナンバーと、コネクタ確認部222によって採取した自CM2の各コネクタ21に接続されている各通信ケーブル8のコネクタのマウント状態情報及びシリアルナンバーとに不一致があった場合には(ステップF3の“異なる”ルート参照)、ステップF4に移行する。
すなわち、コネクタ確認部222は、マウント状態情報もしくはシリアルナンバーの少なくとも一方が不一致であったコネクタ21(ポート)について、そのポートを特定する情報と、当該CM2のCM番号とをSVC3に送信する(ステップF4)。
また、コネクタ確認部222は、LED等の警告灯を点灯させたり、誤接続がある旨のメッセージを図示しないディスプレイに出力する等の警告処理を行なうことで、通信ケーブル8の誤接続が生じていることをオペレータ等に通知した後(ステップF5)、処理を終了する。
次に、第1実施形態の一例としてのストレージ装置1のSVC3におけるCM番号付与部321による処理を、図12に示すフローチャート(ステップG1〜G4)に従って説明する。
CM番号付与部321は、CM2から監視用インタフェースケーブル70を介して割り込み通知を受信すると、処理を開始する(ステップG1)。
CM番号付与部321は、入力された割り込み通知の要因を調査し、どのコネクタ31から、すなわち、どのポートに割り込み信号が入力されたかを確認する(ステップG2)。
CM番号付与部321は、割り込み信号が入力されたポートのポート番号に基づいてCM番号照会情報を参照することで、割り込み信号として入力されたCM番号照会の送信元のCM2を特定(決定)する(ステップG3)。
そして、CM番号付与部321は、CM番号照会の送信元のCM2に対して、コネクタ31,監視用インタフェースケーブル70及びコネクタ24を介して、特定したCM番号を送信し(ステップG4)、処理を終了する。
次に、第1実施形態の一例としてのストレージ装置1のSVC3におけるコネクタ確認部322による処理を、図13に示すフローチャート(ステップD1〜D11)に従って説明する。
SVC3の監視デバイス30のFPGA33が起動すると、コネクタ確認部322は、ミッドブレーン5に備えられた図示しないFRTコネクタの実装状態情報を採取する(ステップD1)。すなわち、ミッドプレーン5に各FRT4がマウントされているか否かを確認する。
また、各FRT4のPLDが起動すると、PLDはそれぞれのコネクタ41の実装状態を採取する(ステップD2)。
コネクタ確認部322は、ステップD1においてFPGA33が採取したFRT4のマウント状態情報を読み出し、メモリ34にFRTコネクタ情報341として格納する(ステップD3)。また、変数Yに0を設定することで初期化する(Y=0)。
なお、YはFRT4の数に対応する変数であり、本実施形態においては、例えば、Yは0≦Y≦23の自然数であり、任意のFRT4を表す場合に、FRT#Yとして用いられる値である。本フローチャートにおいてはY=4の場合の例を示すものとする。
コネクタ確認部322は、FRT#Yがミッドプレーン5に実装されているか、すなわち、マウントしているか否かを確認する(ステップD4)。
確認の結果、FRT#Yがマウントしていない場合には(ステップD4のNOルート参照)、Yをインクリメント(Y=Y+1)して(ステップD10)、ステップD4に戻る。
FRT#Yがマウントしている場合には(ステップD4のYESルート参照)、コネクタ確認部322は、ステップD2においてPLDが採取したFRT#Yにおける各コネクタ41のマウント状態情報を読み出す(ステップD5)。読み出した各コネクタ41のマウント状態情報をメモリ34にFRTコネクタ情報341として格納する。また、変数Zに0を設定することで初期化する(Z=0)。
なお、ZはFRT4に備えられたコネクタ41の数に対応する変数であり、本実施形態においては、例えば、Zは0≦Z≦23の自然数である。本フローチャートにおいてはZ=24の場合の例を示すものとする。
コネクタ確認部322は、ポートZ(PortZ)のコネクタ41に通信ケーブル8がマウントしているか否かを確認する(ステップD6)。
確認の結果、ポートZ(PortZ)のコネクタ41に通信ケーブル8がマウントしていない場合には(ステップD6のNOルート参照)、Zをインクリメント(Z=Z+1)して(ステップD11)、ステップD6に戻る。
ポートZ(PortZ)のコネクタ41に通信ケーブル8がマウントしている場合には(ステップD6のYESルート参照)、コネクタ確認部322は、コネクタ41に接続されている通信ケーブル8のシリアルナンバーを、第1データバス90を介して読み取り、メモリ34にFRTコネクタ情報341として格納する(ステップD7)。
その後、Zが24以上であるか否かを確認する(ステップD8)。Zが24未満の場合には(ステップD8のNOルート参照)、ステップD11に移行する。また、Zが24以上である場合には(ステップD8のYESルート参照)、ステップD9に移行する。
すなわち、Yが4以上であるか否かを確認する(ステップD9)。Yが4未満の場合には(ステップD9のNOルート参照)、ステップD10に移行する。また、Yが4以上である場合には(ステップD9のYESルート参照)、処理を終了する。
次に、第1実施形態の一例としてのストレージ装置1のSVC3におけるコネクタ状態通知部323による処理を、図14に示すフローチャート(ステップH1〜H3)に従って説明する。
本処理は、SVC3において、CM2の接続正誤判定部223からポート状態情報要求の割り込み通知を受信することにより開始される(ステップH1)。
コネクタ状態通知部323は、入力された割り込み通知の要因を調査し、どのコネクタ31から、すなわち、どのポートに割り込み信号が入力されたかを確認する(ステップH2)。
コネクタ状態通知部323は、割り込み信号が入力されたポートのポート番号に基づいてCM番号照会情報を参照することで、割り込み信号として入力されたポート状態情報要求の送信元のCM2を特定する。
そして、コネクタ状態通知部323は、FRTコネクタ状態情報341を参照して、ポート状態情報要求の送信元のCM2に対応するポートのFRTコネクタ情報(通信ケーブル8のマウント状態及びシリアルナンバー)を読み出し、ポート状態情報要求の送信元のCM2に送信し(ステップH3)、処理を終了する。
次に、第1実施形態の一例としてのストレージ装置1のSVC3における起動制御部326による処理を、図15に示すフローチャート(ステップJ1〜J5)に従って説明する。
本処理は、SVC3において、CM2の接続正誤判定部223から接続正常通知の割り込み通知を受信することにより開始される(ステップJ1)。
SVC3においては、CM2から接続正常通知を受信すると、メモリ34の所定の記憶領域に、接続正常通知を受信したことを示す情報を格納する(ステップJ2)。
起動制御部326は、メモリ34に格納された情報を参照して、全てのCM2のそれぞれについて接続正常通知が送信されたか否かの確認を行なう。起動制御部326は、本ストレージ装置1が起動するために十分な数のCM2から接続正常通知を受信したかを確認する(ステップJ3)。なお、本ストレージ装置1が起動するために十分なCM2の数は、予め設定され、この数が閾値として用いられる。
本ストレージ装置1が起動するために十分な数のCM2から接続正常通知を受信した場合には(ステップJ3の“装置が起動するために十分な数の接続正常通知”ルート参照)、起動制御部326は本ストレージ制御装置1を起動させる制御を開始する(ステップJ4)。
一方、本ストレージ装置1が起動するために十分な数のCM2から接続正常通知を受信していない場合には(ステップJ3の“装置が起動するために不十分な数の接続正常通知”ルート参照)、起動制御部326は本ストレージ制御装置1の起動を抑止する(ステップJ5)。その後、本処理を終了する。
(c)効果
このように、第1実施形態の一例としてのストレージ装置1においては、接続正誤判定部223が、CM2に備えられた各コネクタ21とFRT4に備えられた各コネクタ41との間における通信ケーブル8による結線の接続正誤判定を行なう。これにより、CM2とFRT4とを通信ケーブル8を用いて正しく接続されているか否かを容易に判断することができる。
接続正誤判定部223は、CM2においてコネクタ確認部222が確認した、CM2における各コネクタ21への通信ケーブル8の実装状態と、SVC3においてコネクタ確認部322が確認した、FRT4における各コネクタ41への通信ケーブル8の実装状態とを比較する。これにより、通信ケーブル8の一方のコネクタのCM2のコネクタ21への実装状態と、他方のコネクタのFRT4のコネクタ41への実装状態との容易に検証することができ、通信ケーブル8の接続の正誤を容易に判断することができる。
CM2のCM番号認識部221とSVC3のCM番号付与部321との間で、監視用インタフェースケーブル70を介してCM番号照会及びCM番号通知を授受する。これにより、CM2とFRT4との間を接続する通信ケーブル8において誤接続が行なわれている場合であっても、CM番号照会及びCM番号通知を確実に行なうことができる。
(B)第2実施形態
例えばストレージ装置1においては、通信ケーブル8を用いたケーブリングを行なってまで装置規模を拡大する以上、使用される通信ケーブル8の本数は増大する傾向にある。また、ケーブリング作業は人手で行なわれる。従って、ストレージ装置1において通信ケーブル8の誤接続の発生は不可避であると言える。
そこで、本第2実施形態のストレージ装置1は、CM2とFRT4との間における通信ケーブル8を用いた結線において誤接続がされている場合に、接続関係を自律的に補正し、CM2とFRT4との間において正しく通信する機能を備える。
(a)構成
図16は第2実施形態の一例としてのストレージ装置1におけるSVC3の機能構成を示す図、図17はそのCM2の機能構成を示す図である。
以下、図中、既述の符号と同一の符号は同様の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
本第2実施形態の一例としてのストレージ装置1においては、SVC3において、MPU32は、図16に示すように、CM番号付与部321,コネクタ確認部322a,コネクタ状態管理部324,接続補正データ作成部325,経路整理部327及び接続補正データ送信部329としての機能を備える。
コネクタ確認部322aは、FRT4のそれぞれについて、各コネクタ41における通信ケーブル8との接続に関する情報を採取する。具体的には、コネクタ確認部322aは、第1データバス90を介して、各FRT4から、各FRT4のコネクタ41のそれぞれについてシリアルナンバーを採取する。なお、このコネクタ確認部322aによるシリアルナンバーの採取は、第1実施形態のコネクタ確認部322と同様の手法で行なわれるので、その詳細な説明は省略する。
コネクタ確認部322aによって採取されたシリアルナンバーは、コネクタ41を特定するための情報に関係付けて、メモリ34の所定の領域にFRTコネクタ情報341aとして格納される。
図18は第2実施形態の一例としてのストレージ装置1におけるFRTコネクタ情報341aを例示する図である。なお、この図18に示す例においては、FRTコネクタ情報341aを便宜上、テーブル状にして示している。
図18に示すFRTコネクタ情報341aは、項目としてFRT No.,コネクタNo及びシリアルナンバー(S/N)を備え、これらの情報を相互に関連付けて構成している。
FRT No.は、FRT4を特定するための識別情報であり、例えば、“0”,“1”,“2”,“3”は、それぞれFRT#0,FRT#1,FRT#2,FRT#3を示す。
コネクタNo.は、FRT4におけるコネクタ41(ポート)を特定するための識別情報であり、例えば、“0”,“1”,“2”,“3”は、それぞれFRT4に備えられたPort0,Port1,Port2,Port3にそれぞれ接続されたコネクタ41を示す。
シリアルナンバーは、コネクタ確認部322によって採取された情報である。なお、本第2実施形態においては、シリアルナンバーを4桁の整数で表している。
従って、例えば、図18に例示するテーブルの先頭に示すエントリにおいては、FRT#0のPort0のコネクタ41には、シリアルナンバー“1234”の通信ケーブル8が実装(マウント)されていることを示す。
このように、コネクタ確認部322aは、FRT4のコネクタ41のそれぞれについて、コネクタ41に実装(接続)されている通信ケーブル8のシリアルナンバー(第1識別情報)を採取する第1採取部として機能する。
コネクタ状態管理部(第1管理部)324は、後述する各CM2のコネクタ状態通知部224から送信された、CM2における各コネクタ21に実装されている通信ケーブル8のシリアルナンバー(第2識別情報)をそれぞれ受信する。そして、コネクタ状態管理部324は、受信したシリアルナンバーを、CM2のコネクタ21を特定するための識別情報と関連付けて、メモリ(第1の記憶装置)34の所定の記憶領域にCMコネクタ情報(第2識別情報)342aとして格納し、管理する。
CMコネクタ情報342aは、CM2に備えられた各コネクタ21における通信ケーブル8に関する情報であり、各CM2のコネクタ状態通知部224によって送信されるCMコネクタ情報232a(図17参照)を集めて構成されている。
CMコネクタ情報232aは、各CM2に備えられたコネクタ21に実装されたそれぞれの通信ケーブル8から読み出されたシリアルナンバーを備える。
図19は第2実施形態の一例としてのストレージ装置1におけるCMコネクタ情報342aを例示する図である。なお、この図19に示す例においては、CMコネクタ情報342aを便宜上、テーブル状にして示している。
図19に示すCMコネクタ情報342aは、項目としてCM番号,コネクタNo.及びシリアルナンバー(S/N)を備え、これらの情報を相互に関連付けて構成している。
CM番号は、各CM2のCM番号であり、例えば、“0”,“1”,“2”,“3”は、それぞれCM#0,#1,#2,#3を示す。なお、図1に示す例においては、CM#2,#3の図示は省略されているが、これらのCM#2,#3もCM#0,#1と同様の構成を有するものとする。
コネクタNo.は、CM2におけるコネクタ21(ポート)を特定するための識別情報であり、例えば、“0”,“1”,“2”,“3”は、それぞれCM2に備えられたPort0,Port1,Port2,Port3にそれぞれ接続されたコネクタ21を示す。
シリアルナンバーは、後述するコネクタ確認部222aによって採取された情報である。
例えば、図19に例示するテーブルの先頭に示すエントリにおいては、CM#0のPort0のコネクタ21には、シリアルナンバー“1234”の通信ケーブル8が接続(マウント)されていることを示す。
このように、コネクタ確認部222a(図17参照)は、CM2のコネクタ21のそれぞれについて、コネクタ21に実装(接続)されている通信ケーブル8のシリアルナンバー(第1識別情報)を採取する第2採取部として機能する。
接続補正データ作成部325は、CM2とFRT4との間における通信ケーブル8による接続を確認して、CM2のコネクタ21に接続された通信ケーブル8がFRT4のコネクタ41と装置仕様に従って正しく接続されているか否かを判定する。
例えば、接続補正データ作成部325は、コネクタ確認部322aによって採取された、各FRT4のコネクタ41についてのシリアルナンバーと、コネクタ状態管理部324によって管理されている、各CM2のコネクタ状態通知部224から送信された各CM2における各コネクタ21についてのシリアルナンバーとを参照する。そして、接続補正データ作成部325は、かかるシリアルナンバーに基づき、CM2における各コネクタ21とFRT4におけるコネクタ41との対応状態を確認する。
そして、接続補正データ作成部325は、CM2における各コネクタ21とFRT4におけるコネクタ41との組み合わせを、予め設定された装置仕様と比較することで、仕様と一致しているか否かを判断する。
接続補正データ作成部325は、CM2におけるコネクタ21とFRT4におけるコネクタ41との組み合わせが装置仕様と一致しない組み合わせについては、誤接続されていると判断する。
図20は第2実施形態の一例としてのストレージ装置1における接続補正データ343を例示する図である。なお、この図20に示す例においては、接続補正データ343をテーブル状にして示している。
この図20に例示する接続補正データ343は、図18に例示したFRTコネクタ状態情報341と、図19に例示したCMコネクタ情報342とに対する接続補正データ343である。
例えば、装置仕様上においては、CM番号“0”のCM2(CM#0)の各コネクタ21は、各FRT4におけるコネクタNo.が“0”のコネクタ41(Port0)と接続されるものとする。同様に、CM番号“1”のCM2(CM#1)の各コネクタ21は、各FRT4におけるコネクタNo.が“1”のコネクタ41(Port1)と、CM番号“2”のCM2(CM#2)の各コネクタ21は、各FRT4におけるコネクタNo.が“2”のコネクタ41(Port2)と接続されるものとする。
例えば、図19に示す例において、CM番号“0”であるCM2(CM#0)のコネクタNo.“0”には、シリアルナンバーが“1234”の通信ケーブル8が実装されている。そして、図18に示す例においては、シリアルナンバーが“1234”の通信ケーブル8は、FRT No.が“0”のFRT4(FRT#0)のコネクタNo.が“0”のコネクタ41に実装されている。従って、シリアルナンバーが“1234”の通信ケーブル8は、装置仕様通りにCM2とFRT4とに接続されていることがわかる。
このように、図19に例示するCMコネクタ情報342においては、CM番号“0”のCM2(CM#0)の各コネクタ21は、図18に示すように、装置仕様に従って、各FRT4のコネクタNo.が“0”のコネクタ41にそれぞれ実装されている。
これに対して、例えば、図19に示す例において、CM番号“1”のCM2(CM#1)のコネクタNo.“0”にはシリアルナンバーが“2234”の通信ケーブル8が実装されている。そして、図18に示す例においては、シリアルナンバーが“2234”の通信ケーブル8は、FRT No.が“0”のFRT4(FRT#0)のコネクタNo.が“3”のコネクタ41に実装されている。
従って、このシリアルナンバーが“2234”の通信ケーブル8は、本来であればFRT No.が“0”のFRT4(FRT#0)のコネクタNo.が“1”のコネクタ41に実装されていなければならないところ、装置仕様とは異なった状態でCM2とFRT4とに接続されていることがわかる。
このように、接続補正データ作成部325は、CM2における各コネクタ21とFRT4におけるコネクタ41との組み合わせが装置仕様と一致しない組み合わせについては、通信ケーブル8が誤接続されていると判断する。
上述した例において、接続補正データ作成部325は、シリアルナンバーが“2234”の通信ケーブル8によって接続された、CM番号“1”のCM2のコネクタNo.“0”とFRT No.が“0”のFRT4のコネクタNo.が“3”のコネクタ41との組み合わせは誤接続であると判定する。
接続補正データ作成部325は、通信ケーブル8が誤接続されていると判断した場合に、その誤接続と判定したCM2のコネクタ21とFRT4のコネクタ41との組み合わせを抽出し、接続補正データ343に登録する。
図20に示す例においては、上述の如く誤接続であると判定された、シリアルナンバーが“2234”の通信ケーブル8によって接続された、CM番号“1”のCM2(CM#1)のコネクタNo.“0”とFRT No.が“0”のFRT4(FRT#0)のコネクタNo.が“3”のコネクタ41との組み合わせが、接続補正データ343に登録されている。
接続補正データ送信部329は、接続補正データ作成部325が作成した接続補正データ343を各CM2に送信する。
経路整理部327は、CM2とFRT4との間における通信ケーブル8による接続を確認し、一のCM2から同一のFRT4に複数の通信ケーブル8が接続されている場合に、1本の通信ケーブル8を残して、他の通信ケーブル8を切り離すことで冗長接続を解消する制御を行なう。
本ストレージ装置1は、装置仕様上、CM2からFRT4へ通信ケーブル8を用いて接続する際に、各CM2を全てのFRT4と1本の通信ケーブル8でそれぞれ接続することで、各CM2においてFRT4の台数分の接続系統を確保する前提となっている。このため、一のCM2から同一のFRT4へ複数の通信ケーブル8で接続(冗長接続)すると、このCM2からはいずれかのFRT4と接続できなくなる。従って、経路整理部327は、CM2から同一FRT4へ冗長接続を検出し、有効な接続を1本に絞り込む機能を有する。
経路整理部327は、CM2とFRT4との間に冗長するケーブル接続(経路)がある場合に、これらの冗長する経路について、一の経路を残して他の経路を無効化する。
具体的には、経路整理部327は、CM2とFRT4との間に冗長する経路がある場合に、使用するポート(コネクタ21)を1つ選択するとともに、他のポートについては、FRT4側のポートの切り離しを行なうことで、経路を無効化する。
経路整理部327は、経路の無効化を行なう際には、例えば、これらの冗長する経路において、装置仕様に合う経路がある場合には、その装置仕様に合う経路を残して、他の経路を無効化する。また、冗長する経路において、装置仕様に合う経路がない場合には、例えば、CM番号やFRT No.,コネクタNo.等のいずれかについて値が小さいものを、使用する経路として優先して残す等、種々変形して実施することができる。
以下に、CM2とFRT4との間に冗長する経路がある場合に、これらの冗長する経路における使用する経路の選択手法を例示する。
(例1)CM#0は、FRT#0と3系統で冗長接続されている。
例えば装置の標準仕様でCM#0がコネクタ#0を使用すると規定されている場合に、経路整理部327は、この装置仕様に適合するコネクタ#0を使用する経路をのみを使用し、他系統のコネクタ#1,#2を切り離す。
すなわち、冗長経路に装置仕様に適合する経路が含まれている場合には、この装置仕様で規定されている経路を使用する。
(例2)CM#1は、FRT#1と1系統でのみ接続されている。
例えば装置の標準標準ではCM#1がコネクタ#1を使用すると規定されている場合であっても、接続系統数が期待通り1(非冗長接続)である場合には、装置仕様とは異なるがコネクタ#0の接続を許容する。また、接続補正データ作成部325が接続補正データ343を作成し、通信制御部226は、この接続補正データ343を用いて接続を行なう。
すなわち、CM2とFRT4とが装置仕様とは異なる経路で接続されているが、これらのCM2とFRT4とが1系統の経路のみで接続されている場合には、装置仕様とは異なる経路であっても、この経路を許容する。
(例3)CM#1が、FRT#2と2系統で接続されている。
例えば装置の標準仕様ではCM#1がコネクタ#1を使用すると規定されている場合には、装置仕様に適合するコネクタ#1の接続を許容し、接続補正データ作成部325が接続補正データ343を作成する。通信制御部226は、この接続補正データ343を用いて接続を行なう。なお、コネクタ#0については、過剰に接続されているため切り離す。
また、2系統以上接続されていて、装置仕様として規定されているコネクタとの接続が無い場合は、例えば、接続されているコネクタのコネクタNo.の値の小さい方を優先して採用する。
例えば、図19に示す例において、CM番号“2”であるCM#2のコネクタNo.“1”のコネクタ21にはシリアルナンバーが“3345”の通信ケーブル8が接続されており、また、CM番号“2”であるCM#2のコネクタNo.“3”のコネクタ21にはシリアルナンバーが“3567”の通信ケーブル8が接続されている。
そして、図18に示す例においては、シリアルナンバーが“3345”の通信ケーブル8は、FRT No.が“1”であるFRT#1のコネクタNo.が“1”のコネクタ41に接続されており、また、シリアルナンバーが“3567”の通信ケーブル8は、FRT No.が“1”であるFRT4#1のコネクタNo.が“2”のコネクタ41に接続されている。
すなわち、CM#2とFRT#1との間は、2本の通信ケーブル8により接続され、冗長する経路構成となっていることがわかる。
経路整理部327は、これらの冗長接続のうち、例えば、装置仕様に適合するCM#2とFRT#1のコネクタNO.“2”のコネクタ41との接続を残し、コネクタNO.“1”のコネクタ41との接続を切り離すことにより無効化する。
また、過剰に接続され、切り離させたFRT4側のポートについては、このポートが切り離されることで、本ストレージ装置1においてアラームが発行され、異常であることが検知される。従って、FRT4側のポートの接続が間違っていることが使用者に通知される。
なお、FRT4側のポートが切り離されたことにより、CM2においては、制御プログラムが、一旦、回線故障扱いを行なう。これにより、CM2とFRT4との間の配線に問題があることをシステム管理者等に認識させることができる。
その後、保守作業者等により通信ケーブル8による配線が適切に修正されると、回線復旧が認識される。
また、CM2において、CPU22は、図17に示すように、CM番号認識部221,コネクタ確認部222a,コネクタ状態通知部224,接続補正データ管理部225及び通信制御部226としての機能を備える。
コネクタ確認部222aは、自CM2に備えられた各コネクタ21における通信ケーブル8との接続に関する情報を採取する。すなわち、コネクタ確認部222aは、各コネクタ21のそれぞれについて、マウントされている通信ケーブル8のシリアルナンバーの採取を行なう。なお、このコネクタ確認部222aによるシリアルナンバーの採取は、第1実施形態のコネクタ確認部222と同様の手法で行なわれるので、その詳細な説明は省略する。
コネクタ確認部222aによって採取されたシリアルナンバーは、コネクタ21を特定するための情報に関係付けて、メモリ23の所定の領域にCMコネクタ情報232aとして格納される(図17参照)。
このように、コネクタ確認部222aは、CM2に備えられたコネクタ21のそれぞれについて、コネクタ21に接続されている通信ケーブル8のシリアルナンバー(第2識別情報)を採取する第2採取部として機能する。
なお、コネクタ確認部222aは、第1実施形態のコネクタ確認部222と同様に、通信ケーブル8の接続状態を示すマウント状態(第2接続状態情報)を採取してもよい。
コネクタ状態通知部224は、コネクタ確認部222aによって採取された情報をSVC3に通知する。コネクタ状態通知部224は、コネクタ確認部222aによって採取された、コネクタ21に実装されている通信ケーブル8のシリアルナンバーを、そのコネクタ21を特定するための情報(例えば、コネクタNo.)に対応付けて、通知データに格納する。
通知データは、例えば、メモリ23における所定の記憶領域に格納され、通信ケーブル8のシリアルナンバーが、その通信ケーブル8が接続されたコネクタ21のコネクタNo.に対応付けて格納される。
そして、コネクタ状態通知部224は、この通知データを監視用インタフェースケーブル70を介して、SVC3に対して送信する。
接続補正データ管理部225は、SVC3の接続補正データ作成部325から送信された接続補正データ343を受信し、メモリ23の所定の記憶領域に接続補正データ233として格納する。また、接続補正データ管理部225は、メモリ23に既に接続補正データ233が格納された状態で、更に、SVC3から接続補正データ343を受信した場合には、メモリ23に先に格納されている接続補正データ233を、新たに受信した接続補正データ343を用いて更新する。
通信制御部226は、CM2から他のCM2に対してデータを送信する制御を行なう。
通信制御部226は、接続補正データ233に登録されたCM2のコネクタ21にデータを送信する場合には、接続補正データ233において、通信先のコネクタ21と組み合わせて登録されている、FRT4のコネクタ41を通信経路として選択してデータの送信を行なう。
従って、通信制御部226、接続補正データ233に登録されたCM2のコネクタ21にデータを送信する場合に、装置仕様により規定されているFRT4のコネクタ41の代わりに、接続補正データ233に登録されているFRT4のコネクタ41を使用するように切り替える経路切替制御を行なう。
これにより、CM2とFRT4との間において通信ケーブル8の誤接続が行なわれている場合でも、データ送信元のCM2から送信先のCM2に対して正しくデータ送信を行なうことができる。
また、通信制御部226は、接続補正データ233に登録されていないCM2のコネクタ21にデータを送信する場合には、装置仕様により予め規定された通信経路(FRT4のコネクタ41)を用いてデータの送信を行なう。
例えば、図19〜図20に示す例において、CM#0の各コネクタ21は、装置仕様通りにFRT#0〜#3におけるコネクタNo.“0”の各コネクタ41に接続されているので、CM#0の各コネクタ21については接続補正データ343(図20参照)に登録されていない。従って、通信制御部226は、CM#0からデータ送信を行なう場合には、装置仕様として規定されたFRT4のコネクタ41を用いる。
一方、CM#1の各コネクタ21に接続されている各通信ケーブル8は、装置仕様とは異なり、FRT#0〜#3におけるコネクタNo.“3”の各コネクタ41に誤接続されている。すなわち、CM2における全ポートが装置仕様とは違うコネクタ41に接続されている。この場合、通信制御部226は、CM#1からの全てのデータ送信において、接続補正データ343を参照して、通信経路として使用するFRT4のコネクタ41を切り替えて(補正して)使用する。
(b)動作
上述の如く構成された第2実施形態の一例としてのストレージ装置1のCM2におけるコネクタ確認部222a及びコネクタ状態通知部224による処理を、図21に示すフローチャート(ステップK1〜K4)に従って説明する。
コネクタ確認部222aは、監視デバイス25のFPGAを介してコネクタ21における通信ケーブル8の実装状態を確認する(ステップK1)。
確認の結果、コネクタ21に通信ケーブル8が実装されている場合には(ステップK1の“実装あり”ルート参照)、コネクタ状態通知部224は、メモリ23における所定の記憶領域に格納されている通知データにコネクタ確認部222によって取得したシリアルナンバーを格納し(ステップK2)、ステップK4に移行する。
また、コネクタ21に通信ケーブル8が実装されていない場合には(ステップK1の“未実装”ルート参照)、コネクタ状態通知部224は、通知データにおける当該コネクタ21のシリアルナンバーをクリアし(ステップK3)、ステップK4に移行する。
コネクタ状態通知部224は、CM2における、通信ケーブル8が実装された全てのコネクタ21のシリアルナンバーが通知データに格納されると、この通知データをSVC3に対して送信し(ステップK4)、処理を終了する。
次に、第2実施形態の一例としてのストレージ装置1のCM2における接続補正データ管理部225による処理を、図22に示すフローチャート(ステップL1〜L2)に従って説明する。
接続補正データ管理部225は、SVC3の接続補正データ送信部329から接続補正データ343が送信されると、この接続補正データ343を受信し(ステップL1)、この受信した接続補正データ343をメモリ23の所定の記憶領域に接続補正データ233として格納し(ステップL2)、処理を終了する。
次に、第2実施形態の一例としてのストレージ装置1のCM2における通信制御部226による処理を、図23に示すフローチャート(ステップM1〜M4)に従って説明する。
通信制御部226は、接続補正データ233を参照して、通信相手のCM2のポート(コネクタ21)が登録されているか否かを確認する(ステップM1)。
通信相手のCM2のコネクタ21が接続補正データ233に登録されていない場合には(ステップM1のNOルート参照)、通信制御部226は、装置仕様で規定されているFRT4のポート(コネクタ41)を通信経路としての設定する(ステップM2)。
一方、通信相手のCM2のコネクタ21が接続補正データ233に登録されている場合には(ステップM1のYESルート参照)、通信制御部226は、接続補正データ343において、通信相手のCM2のコネクタ21に対応して登録されているFRT4のポート(コネクタ41)を通信経路としての設定する(ステップM3)。
その後、通信制御部226は、設定した通信経路にデータを送信し(ステップM4)、処理を終了する。
次に、第2実施形態の一例としてのストレージ装置1のSVC3におけるコネクタ状態管理部324による処理を、図24に示すフローチャート(ステップP1〜P2)に従って説明する。
コネクタ状態管理部324は、各CM2のコネクタ状態通知部224から送信された、CM2における各コネクタ21についてのシリアルナンバーをそれぞれ受信する(ステップP1)。
コネクタ状態管理部324は、受信した各シリアルナンバーを、CMコネクタ情報342aに登録し(ステップP2)、処理を終了する。
次に、第2実施形態の一例としてのストレージ装置1のSVC3における経路整理部327による処理を、図25に示すフローチャート(ステップQ1〜Q7)に従って説明する。
ステップQ1では、本ストレージ装置1中に存在する全てのCM2に対して、ステップQ6までの制御を繰り返し実施するループ処理を開始する。
ステップQ2では、本ストレージ装置1中に存在する全てのFRT4に対して、ステップQ5までの制御を繰り返し実施するループ処理を開始する。
ステップQ3では、経路整理部327は、CM2からFRT4へ接続している通信ケーブル8を検索する。
ステップQ4では、経路整理部327は、CM2とFRT4とを接続しているケーブル数を確認する。すなわち、一のCM2と一のFRT4とが冗長接続されていないかを確認する。
CM2とFRT4とを接続しているケーブル数が2本以上である場合には(ステップQ4の“2本以上”ルート参照)、ステップQ5において、経路整理部327は、使用するケーブル接続を1つ選択するとともに、他の接続については、FRT4側のポートの切り離しを行なう。
一方、CM2とFRT4とを接続しているケーブル数が1本以上である場合には(ステップQ4の“1本”ルート参照)、ステップQ5をスキップする。
その後、制御がステップQ6に進む。ステップQ6では、ステップQ2に対応するループ端処理が実施される。ここで、全FRT4についての処理が完了すると、制御がステップQ7に進む。
ステップQ7では、ステップQ1に対応するループ端処理が実施される。ここで、全CM2についての処理が完了すると、本フローが終了する。
次に、第2実施形態の一例としてのストレージ装置1のSVC3における接続補正データ作成部325による処理を、図26に示すフローチャート(ステップR1〜R7)に従って説明する。
ステップR1では、本ストレージ装置1中に存在する全てのCM2に対して、ステップR6までの制御を繰り返し実施するループ処理を開始する。
ステップR2では、CM2中に存在する全てのコネクタ21(ポート)に対して、ステップR5までの制御を繰り返し実施するループ処理を開始する。
ステップR3では、接続補正データ作成部325は、CM2からFRT4へ接続しているケーブル接続を確認し、ステップR4では、ケーブル接続が装置仕様通りであるか否かを判定する。判定の結果、ケーブル接続が装置仕様と異なる場合には(ステップR4の“仕様と違う接続”ルート参照)、ステップR5において、接続補正データ作成部325は、そのCM2のコネクタ21とFRT4のコネクタ41との組み合わせを抽出し、接続補正データ343に登録する。
一方、ケーブル接続が装置仕様と一致する場合には(ステップR4の“仕様通りの接続”ルート参照)、ステップR5をスキップする。
その後、制御がステップR6に進む。ステップR6では、ステップR2に対応するループ端処理が実施される。ここで、CM2における前ポート(コネクタ21)についての処理が完了すると、制御がステップR7に進む。
ステップR7では、ステップR1に対応するループ端処理が実施される。ここで、全CM2についての処理が完了すると、本フローが終了する。
次に、第2実施形態の一例としてのストレージ装置1のSVC3における接続補正データ送信部329による処理を、図27に示すフローチャート(ステップS1〜S4)に従って説明する。
接続補正データ送信部329は、接続補正データ343の送信対象のCM2を設定する(ステップS1)。本ストレージ装置1においては、全てのCM2が接続補正データ343の送信対象であるので、接続補正データ送信部329は、全CM2の中から接続補正データ343が未送信のCM2を送信対象として順次選択する。
接続補正データ送信部329は、SVC3で更新した接続補正データ343をステップS1において設定したCM2に対して、監視用インタフェースケーブル70を介して送信する(ステップS2)。
その後、接続補正データ送信部329は、次の送信対象CM2を探す(ステップS3)。接続補正データ送信部329は、接続補正データ343が未送信の送信対象CM2があるか否かを確認する(ステップS4)。接続補正データ343が未送信の送信対象CM2がある場合には(ステップS4のYESルート参照)、ステップS1に戻る。また、接続補正データ343が未送信の送信対象CM2がない場合には(ステップS4のNOルート参照)、処理を終了する。
(c)効果
このように、第2実施形態の一例としてのストレージ装置1によれば、CM2とFRT4との通信ケーブル8を用いた接続において装置仕様とは異なる誤接続が行なわれている場合に、接続補正データ作成部325が通信ケーブル8の接続状態に応じた接続補正データ343を作成する。
CM2においては、通信制御部226が、接続補正データ233に登録されたCM2のコネクタ21にデータを送信する場合には、接続補正データ233において、通信先のコネクタ21と組み合わせて登録されている、FRT4のコネクタ41を通信経路として選択してデータの送信を行なう。
これにより、CM2とFRT4との間において通信ケーブル8の誤接続が行なわれている場合であっても、データ送信を実現することができ、本ストレージ装置1を安定して運用することができる。
接続補正データ作成部325が、通信ケーブル8が誤接続されていると判断した場合に、その誤接続と判定したCM2のコネクタ21とFRT4のコネクタ41との組み合わせを抽出し、接続補正データ343に登録する。これにより、通信ケーブル8により実際に接続された経路に合わせが接続補正データ343が作成され、データを確実に送信することができる。
経路整理部327が、一のCM2から同一のFRT4に複数の通信ケーブル8が接続されている場合に、1本の通信ケーブル8を残して、他の通信ケーブル8を切り離すことで冗長接続を解消する。
FRT4側のポートが切り離されたことにより、CM2においては、制御プログラムが、回線故障扱いを行ない、これにより、CM2とFRT4との間の配線に問題があることをシステム管理者等に認識させることができる。
(C)その他
なお、上述した第1実施形態及び第2実施形態にかかるストレージ装置1のSVC3において、CM番号付与部321,コネクタ確認部322,322a,コネクタ状態通知部323,コネクタ状態管理部324,接続補正データ作成部325,起動制御部326,経路整理部327及び接続補正データ送信部329としての機能を実現するためのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
CM番号付与部321,コネクタ確認部322,322a,コネクタ状態通知部323,コネクタ状態管理部324,接続補正データ作成部325,起動制御部326,経路整理部327及び接続補正データ送信部329としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではメモリ34のRAMやROM)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではMPU32)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
また、上述した第1実施形態及び第2実施形態にかかるストレージ装置1のCM2において、CM番号認識部221,コネクタ確認部222,222a,接続正誤判定部223,コネクタ状態通知部224,接続補正データ管理部225及び通信制御部226としての機能を実現するためのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
CM番号認識部221,コネクタ確認部222,222a,接続正誤判定部223,コネクタ状態通知部224,接続補正データ管理部225及び通信制御部226としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではメモリ23のRAMやROM)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU22)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
そして、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
例えば、本ストレージ装置1に備えられるCM2の数やFRT4の数は、上述した各実施形態に限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
また、CM2に備えられるコネクタ21やFRT4に備えられるコネクタ41の数も同様に、上述した各実施形態に限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
さらに、上述した各実施形態においては、通信ケーブル8がPCIeケーブルであり、CM2とFRT4との間でPCIeによる通信を行なう例を示しているが、これに限定されるものではなく、PCIe以外の規格による通信に適用してもよい。
また、上述した各実施形態においては、ストレージ装置1のCM2とFRT4とを結線する通信ケーブル8に関する例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、複数の情報処理装置を相互に接続するコンピュータシステム等に適用してもよく、種々変形して実施することができる。
上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
(D)付記
(付記1)
複数の第1コネクタを有する通信装置と、複数の第2コネクタを有し前記通信装置と複数の通信ケーブルを介して接続される制御装置とを備える通信システムであって、
前記通信装置の前記複数の第1コネクタのそれぞれに実装されている前記通信ケーブルに関する第1識別情報を採取する第1採取部と、
前記制御装置の前記複数の第2コネクタのそれぞれに実装されている前記通信ケーブルに関する第2識別情報を採取する第2採取部と、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを照合することで、前記制御装置と前記通信装置とを接続する各通信ケーブルの接続正誤を判断する接続正誤判定部と
を備えることを特徴とする、通信システム。
(付記2)
前記制御装置を特定する装置識別情報を設定する装置識別情報設定部を備え、
前記制御装置が、前記第2採取部及び前記接続正誤判定部を備えるとともに、
前記通信ケーブルとは異なる通信路を介して、前記装置識別情報設定部から前記装置識別情報を取得する装置識別情報取得部を備え、
前記装置識別情報取得部が取得した前記装置識別情報に基づき、前記第1採取部によって採取された前記第1識別情報のうち、当該制御装置に対応する前記第1識別情報を取得することを特徴とする、付記1記載の通信システム。
(付記3)
複数の第1コネクタを有する通信装置と、複数の第2コネクタを有し前記通信装置と複数の通信ケーブルを介して接続される制御装置とを備える通信システムであって、
前記通信装置の前記複数の第1コネクタに実装されている前記通信ケーブルに関する第1識別情報を採取する第1採取部と、
前記制御装置の前記複数の第2コネクタに実装されている前記通信ケーブルに関する第2識別情報を採取する第2採取部と、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを照合して前記通信ケーブルによる前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続状態を特定し、当該接続状態と、予め規定された仕様情報とを用いて接続補正情報を作成する、接続補正情報作成部と、
前記接続補正情報に基づいて、通信経路を設定してデータ通信を行なう通信制御部と
を備えることを特徴とする、通信システム。
(付記4)
前記制御装置と前記通信装置とが複数の通信ケーブルを介した複数の経路で冗長して接続されている場合に、前記冗長する経路のうち一の経路を残して他の経路を無効化する経路整理部
を備えることを特徴とする、付記3記載の通信システム。
(付記5)
複数の第1コネクタを有する通信装置と、複数の第2コネクタを有し前記通信装置と複数の通信ケーブルを介して接続される制御装置とを備える通信システムにおいて、前記通信装置と前記制御装置との通信を管理する管理装置であって、
前記通信装置の前記複数の第1コネクタに実装されている前記通信ケーブルに関する第1識別情報を採取する第1採取部と、
前記制御装置の前記複数の第2コネクタに実装されている前記通信ケーブルに関する第2識別情報を取得する取得部と、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを照合して前記通信ケーブルよる前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続状態を特定し、当該接続状態と、予め規定された仕様情報とを用いて接続補正情報を作成する、接続補正情報作成部と、
作成した前記接続補正情報を前記制御装置に送信する接続補正情報送信部と
を備えることを特徴とする、管理装置。
(付記6)
前記制御装置と前記通信装置とが複数の通信ケーブルを介した複数の経路で冗長して接続されている場合に、前記冗長する経路のうち一の経路を残して他の経路を無効化する経路整理部
を備えることを特徴とする、付記5記載の管理装置。
(付記7)
複数の第1コネクタを有する通信装置と、複数の第2コネクタを有し前記通信装置と複数の通信ケーブルを介して接続される制御装置とを有する通信システムに備えられ、前記通信装置と前記制御装置との通信を管理する管理装置において、
前記通信装置の前記複数の第1コネクタに実装されている前記通信ケーブルに関する第1識別情報を採取し、
前記制御装置の前記複数の第2コネクタに実装されている前記通信ケーブルに関する第2識別情報を取得し、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを照合して前記通信ケーブルによる前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続状態を特定し、当該接続状態と、予め規定された仕様情報とを用いて接続補正情報を作成し、
作成した前記接続補正情報を前記制御装置に送信する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記8) 前記制御装置と前記通信装置とが複数の通信ケーブルを介した複数の経路で冗長して接続されている場合に、前記冗長する経路のうち一の経路を残して他の経路を無効化する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記7記載のプログラム。
(付記9)
複数の第2コネクタを有し、複数の第1コネクタを有する通信装置と複数の通信ケーブルを介して接続される制御装置であって、
当該制御装置の前記複数の第2コネクタのそれぞれに実装されている前記通信ケーブルに関する第2識別情報を採取し、
前記通信装置の前記複数の第1コネクタのそれぞれに実装されている前記通信ケーブルに関する第1識別情報と前記第2識別情報とを照合することで、前記制御装置と前記通信装置とを接続する各通信ケーブルの接続正誤を判断する
ことを特徴とする、制御装置。
(付記10)
複数の第2コネクタを有し、複数の第1コネクタを有する通信装置と複数の通信ケーブルを介して接続される制御装置において、
当該制御装置の前記複数の第2コネクタのそれぞれに実装されている前記通信ケーブルに関する第2識別情報を採取し、
前記通信装置の前記複数の第1コネクタのそれぞれに実装されている前記通信ケーブルに関する第1識別情報と前記第2識別情報とを照合することで、前記制御装置と前記通信装置とを接続する各通信ケーブルの接続正誤を判断する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、プログラム。