JP6513250B1 - イオン交換装置 - Google Patents

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【課題】カチオン樹脂の酸化劣化が発生し難いイオン交換装置を提供する。【解決手段】アニオン樹脂およびカチオン樹脂を充填した混床式のイオン交換樹脂塔10を備え、イオン交換樹脂塔10の内部において、水平方向に配設した主管21に枝管22を水平方向に接続した中間排水管20を備え、主管21に主管排水孔21aを設けたイオン交換装置。【選択図】図3

Description

本発明は、アニオン樹脂およびカチオン樹脂を充填した混床式のイオン交換樹脂塔を備えたイオン交換装置に関する。
特許文献1には、強酸性カチオン交換樹脂および強塩基性アニオン交換樹脂を混合充填した混床式イオン交換樹脂塔(イオン交換装置)が記載してある。特許文献1では当該混床式イオン交換樹脂塔にシリカ含有水を通水して純水を得る通水工程と、強酸性カチオン交換樹脂および強塩基性アニオン交換樹脂を再生する再生工程が記載してある。
当該再生工程は、以下のようにして行うことが記載してある。まず、混床式イオン交換樹脂塔に逆洗水を上向流で通水した後静沈させることにより、塔内に混合充填されている強酸性カチオン交換樹脂および強塩基性アニオン交換樹脂をこれらの比重差を利用して分離する。分離後は上層に強塩基性アニオン交換樹脂層が形成され、下層に強酸性カチオン交換樹脂層が形成される。
再生工程では、強酸性カチオン交換樹脂、強塩基性アニオン交換樹脂をそれぞれ強酸再生剤、強塩基再生剤で再生する。即ち、再生工程は、強塩基再生剤を上層の強塩基性アニオン交換樹脂層に下向流で通液し、強酸再生剤を下層の強酸性カチオン交換樹脂層に上向流で通液して行っていた。
強酸性カチオン交換樹脂および強塩基性アニオン交換樹脂の境界面には中間排水管が設置してあり、当該中間排水管から再生工程で発生した再生廃液等を混床式イオン交換樹脂塔の外部に排出していた。
特許文献2には、工業用水などの原水より純水を製造するため、イオン交換樹脂を充填した塔を備えた装置(イオン交換装置)に原水を通水し、原水に含まれる種々の成分を除去することが記載してある。
当該イオン交換装置に対し一定時間、原水の通水を継続すると、イオン交換樹脂は原水の処理量が増えるに従ってイオン除去能力を失っていくため、特許文献2には、イオン交換樹脂のイオン除去能力を回復させるために、通常、カチオン交換樹脂は塩酸、アニオン交換樹脂は水酸化ナトリウム水溶液で再生することが記載してある。
特開2002−361247号公報 特開2016−2540号公報
上述したイオン交換装置において、強酸性カチオン交換樹脂および強塩基性アニオン交換樹脂の境界面に設けた中間排水管を、主管に枝管を水平方向に接続した構造とする場合があった。当該枝管には、排出孔(枝管排出孔)が形成してあり、再生工程で発生した再生廃液等は当該枝管排出孔から中間排水管に流入させていた。枝管は、主管に形成した接続部材に接続してあるため、枝管排出孔は、主管からある程度離間した位置に形成されていた。
このような構造を有する中間排水管を備えたイオン交換装置において、再生を繰り返し行ったカチオン樹脂の劣化が発生することがあった。即ち、カチオン樹脂は、特許文献1,2に記載してあるように再生剤である酸(塩酸)によって再生していたが、当該カチオン樹脂の劣化の原因は再生剤である酸による酸化劣化が原因であると考えられた。しかし、再生剤である酸の濃度を下げてもこのようなカチオン樹脂の酸化劣化は発生していた。
また、カチオン樹脂が酸化劣化することにより、カチオン樹脂が砕け、その砕けたカチオン樹脂の一部が流れ出して混床式イオン交換樹脂塔の下流に配設してあるストレーナが詰まる虞があった。
従って、本発明の目的は、カチオン樹脂の酸化劣化が発生し難いイオン交換装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るイオン交換装置の特徴構成は、アニオン樹脂およびカチオン樹脂を充填した混床式のイオン交換樹脂塔を備え、前記イオン交換樹脂塔の内部において、水平方向に配設した主管に枝管を水平方向に接続部材によって接続した中間排水管を備え、前記主管に主管排水孔を設けた点にある。
主管排水孔を形成しない従来のイオン交換装置における中間排水管では、再生工程の際に、上層のアニオン樹脂の層に下向流で通液した強塩基再生剤の再生廃液、および、下層のカチオン樹脂の層に上向流で通液した強酸再生剤の再生廃液は、枝管に形成してある枝管排出孔から中間排水管に流入させていた。当該枝管は、主管に形成した接続部材に接続してあるため、枝管に形成した最も主管の側に位置する枝管排出孔と主管とは、少なくとも接続部材の長さの分だけ離間している。これにより、主管の周縁に存在する強塩基再生剤および強酸再生剤は、枝管排出孔から主管に流入し難い状態となっていた。そのため、強塩基再生剤および強酸再生剤は主管の周縁に滞留し易くなるため、主管の周縁に位置するカチオン樹脂は、強酸再生剤に長時間接触することとなる。このように強酸再生剤に長時間接触したカチオン樹脂は、強酸再生剤によって酸化劣化していたと考えられる。
本構成によれば、水平方向に配設した主管に枝管を水平方向に接続部材によって接続した中間排水管において、主管に主管排水孔を設けてある。これにより、主管の周縁に存在する強塩基再生剤および強酸再生剤は、主管排水孔から主管に流入し易くなっているため、強塩基再生剤および強酸再生剤が主管の周縁に滞留し難くなっている。従って、主管の周縁に位置するカチオン樹脂は、強酸再生剤に長時間接触し難い状態となるため、カチオン樹脂が強酸再生剤によって酸化劣化し難くなる。
本発明に係るイオン交換装置の更なる特徴構成は、前記主管排水孔を水平方向に設けた点にある。
本構成によれば、主管排水孔を水平方向に開口するように設けることで、上層のアニオン樹脂の層に下向流で通液した強塩基再生剤の再生廃液、および、下層のカチオン樹脂の層に上向流で通液した強酸再生剤の再生廃液を効率よく主管に流入させることができる。
本発明に係るイオン交換装置の更なる特徴構成は、前記中間排水管を前記アニオン樹脂および前記カチオン樹脂の境界面に配設した点にある。
本構成によれば、アニオン樹脂およびカチオン樹脂の再生時に中間排水管がアニオン樹脂およびカチオン樹脂の境界面に位置するように中間排水管を配設しているため、上層のアニオン樹脂の層に下向流で通液した強塩基再生剤の再生廃液がカチオン樹脂の層に到達する前に中間排水管に流入させることができ、下層のカチオン樹脂の層に上向流で通液した強酸再生剤の再生廃液がアニオン樹脂の層に到達する前に中間排水管に流入させることができる。
本発明に係るイオン交換装置の更なる特徴構成は、前記枝管に枝管排出孔を水平方向に設けた点にある。
本構成によれば、枝管排出孔を水平方向に開口するように設けることで、上層のアニオン樹脂の層に下向流で通液した強塩基再生剤の再生廃液、および、下層のカチオン樹脂の層に上向流で通液した強酸再生剤の再生廃液を効率よく枝管に流入させることができる。
実施形態に係るイオン交換装置の概略図(純水製造時)である。 実施形態に係るイオン交換装置の概略図(再生工程時)である。 中間排水管の上面視概略図である。 中間排水管の斜視概略図である。 フィルタを巻き付けた中間排水管の斜視概略図である。 実施形態に係るイオン交換装置を使用して純水の製造を開始してから1か月後のカチオン樹脂の写真図である。 従来のイオン交換装置を使用して純水の製造を開始してから1.5か月後のカチオン樹脂の写真図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明のイオン交換装置は、例えば純水装置、発電所の復水脱塩装置、軟水装置、食品製造プロセス、薬品製造プロセスなどにおいて、水中もしくは溶媒中の不純物を除去または分離することを目的として使用される。本実施形態では、前記イオン交換装置を工業用水などの原水より純水を製造する純水製造装置として使用される場合について説明する。
図1〜4に示したように、本発明のイオン交換装置Xは、アニオン樹脂1およびカチオン樹脂2を充填した混床式のイオン交換樹脂塔10を備え、イオン交換樹脂塔10の内部において、水平方向に配設した主管21に枝管22を水平方向に接続した中間排水管20を備え、主管21に主管排水孔21aを設けてある。
イオン交換樹脂塔10は、樹脂収容部11にアニオン樹脂1およびカチオン樹脂2を混合充填した混床式イオン交換樹脂塔とすることができる。即ち、イオン交換樹脂塔10に工業用水などの原水を通水するときには、アニオン樹脂1およびカチオン樹脂2は樹脂収容部11において混合された状態となってイオン交換樹脂塔10の内部に充填してある(図1)。
アニオン樹脂1は、官能基としてアミノ基を導入したイオン交換樹脂でCl-イオン、SO 2-イオンのような陰イオンを交換することができるものであり、公知の強塩基性陰イオン交換樹脂や弱塩基性陰イオン交換樹脂を使用することができる。また、カチオン樹脂2はスルホン酸基(−SOH)を交換基として持つ樹脂でNaイオンやCa2+イオンのような陽イオンを交換することができるものであり、公知の強酸性陽イオン交換樹脂や弱酸性陽イオン交換樹脂を使用することができる。即ち、本実施形態におけるイオン交換装置Xによって原水より純水を製造する場合、カチオン樹脂2によってNaイオンを取り込んでHを放出し、アニオン樹脂1によってCl-イオンを取り込んでOH-を放出し、このように放出されたHおよびOH-は結合して水(純水)となり、イオン交換樹脂塔10から排出される。
アニオン樹脂1およびカチオン樹脂2は、原水の処理量が増えるに従ってイオン除去能力を失っていくため、これらイオン交換樹脂のイオン除去能力を回復させるために、アニオン樹脂1は強塩基再生剤である水酸化ナトリウム水溶液(苛性ソーダ液)、カチオン樹脂2は強酸再生剤である塩酸で再生する。この再生工程は以下のようにして行う。
即ち、まず、イオン交換樹脂塔10に逆洗水を上向流で通水した後、静沈させることにより、イオン交換樹脂塔10内に混合充填されているアニオン樹脂1およびカチオン樹脂2をこれらの比重差を利用して樹脂収容部11にて分離する。分離後は上層にアニオン樹脂1の層が形成され、下層にカチオン樹脂2の層が形成される。次に、水酸化ナトリウム水溶液(苛性ソーダ液)を上層のアニオン樹脂1の層に下向流で通液し、その後、塩酸を下層のカチオン樹脂2の層に上向流で通液することで、これらイオン交換樹脂のイオン除去能力を回復することができる(図2)。水酸化ナトリウムおよび塩酸の通液の順番は適宜決定すればよい。また、水酸化ナトリウムを通液した後に洗浄液を通液してもよく、同様に、塩酸を通液した後に洗浄液を通液してもよい。
アニオン樹脂1およびカチオン樹脂2の境界面には中間排水管20が設置してあり、当該中間排水管20から上記の再生工程で発生した再生廃液等を排出することができる。
具体的には、上層のアニオン樹脂1の層に下向流で通液した強塩基再生剤の再生廃液がカチオン樹脂2の層に到達する前に中間排水管20に流入させることができ、下層のカチオン樹脂2の層に上向流で通液した強酸再生剤の再生廃液がアニオン樹脂1の層に到達する前に中間排水管20に流入させることができる。
中間排水管20は、水平方向に配設した主管21に枝管22を水平方向に接続して構成してある。主管21および枝管22は、SUS316L等のステンレス製とすることができるが、これに限定されるものではない。
主管21には、再生工程で発生した再生廃液等を中間排水管20に流入させる主管排水孔21aが設けてある。主管排水孔21aは水平方向に設けてある。主管排水孔21aの数は特に限定されるものではない。当該主管排水孔21aは、例えば枝管22を接続する接続部材23の間や主管21の端部側に形成することができる。本実施形態では、直径8mmの主管排水孔21aを左右対称となるように片側に4個(合計8個)形成した場合について説明する。
主管排水孔21aを水平方向に開口するように設けることで、上層のアニオン樹脂1の層に下向流で通液した強塩基再生剤(水酸化ナトリウム水溶液)の再生廃液、および、下層のカチオン樹脂2の層に上向流で通液した強酸再生剤(塩酸)の再生廃液を効率よく主管21に流入させることができる。
枝管22には、再生工程で発生した再生廃液等を中間排水管20に流入させる枝管排出孔22aが設けてある。当該枝管排出孔22aは、主管排水孔21aと同様に水平方向に設けるとよい。
枝管排出孔22aを水平方向に開口するように設けることで、上層のアニオン樹脂1の層に下向流で通液した強塩基再生剤の再生廃液、および、下層のカチオン樹脂2の層に上向流で通液した強酸再生剤の再生廃液を効率よく枝管22に流入させることができる。
本実施形態では、長く設定した枝管22には、直径8mmの枝管排出孔22aを左右対称となるように片側に5個(合計10個)形成し、短く設定した枝管22には、直径8mmの枝管排出孔22aを左右対称となるように片側に4個(合計8個)形成した場合について説明する。
枝管22は、主管21に形成した接続部材23に接続するとよい。当該接続部材23は、枝管22を接続できる態様であればその形状は特に限定されるものではない。本実施形態の接続部材23は、主管21と連通して主管21から突出する接続管23aと、当該接続管23aの先端に付設された接続管側フランジ部23bとを備えた態様とした場合について説明する。枝管22には、その一方に枝管側フランジ部22bが付設してあり、当該枝管側フランジ部22bと接続管側フランジ部23bとを接合してボルト30で締結して主管21に接続する。
枝管22の本数は特に限定されるものではない。本実施形態では、左右対称となるように片側に4本(合計8本)の枝管22を接続した場合について説明するが、このような態様に限定されるものではない。枝管22の長さは、イオン交換樹脂塔10の中心付近に接続される枝管22は、イオン交換樹脂塔10の中心から離れた位置に接続される枝管22より長く設定すればよい。
本発明のイオン交換装置Xでは、中間排水管20において、主管21に主管排水孔21aを設けてある。これにより、主管21の周縁に存在する強塩基再生剤および強酸再生剤は、主管排水孔21aから主管21に流入し易くなっているため、強塩基再生剤および強酸再生剤が主管21の周縁に滞留し難くなっている。従って、主管21の周縁に位置するカチオン樹脂2は、強酸再生剤に長時間接触し難い状態となるため、カチオン樹脂2が強酸再生剤によって酸化劣化し難くなる。
また、本構成では、強酸再生剤が主管21の周縁に滞留し難くなっているため、主管21が酸焼けによって劣化するのを未然に防止することができる。
本発明のイオン交換装置Xでは、再生工程で発生した再生廃液は、主管21に形成した主管排水孔21a、および、枝管22に形成した枝管排出孔22aから中間排水管20に流入させて外部に排出することができる。
従来のイオン交換装置において中間排水管20へ流入する再生廃液(強塩基再生剤および強酸再生剤)の量と、本発明のイオン交換装置Xにおいて中間排水管20へ流入する再生廃液の量がほぼ一致するように、主管排水孔21aおよび枝管排出孔22aの孔径や数を設定するとよい。即ち、本発明のイオン交換装置Xにおいては、主管排水孔21aを新たに形成したため、主管排水孔21aを形成した分だけ、枝管排出孔22aのみを形成した場合と比べて枝管排出孔22aの孔径を小さくし(例えば直径15mmから8mm)、かつ数も減少(例えば96個から80個)させるとよい。
主管21において主管排水孔21aが形成してある部位、および、枝管22には、アニオン樹脂1およびカチオン樹脂2が主管排水孔21aや枝管排出孔22aから中間排水管20に流入するのを防止するため、水は透過するがこれら樹脂は透過しないフィルタ24を巻き付けておくとよい(図5)。当該フィルタ24は、例えばサランネット等を使用することができる。
尚、本発明のイオン交換装置Xを使用して、原水から純水を製造するプロセスは以下の通りである。
まず、工業用水などの原水を凝集槽に貯留させる。当該凝集槽には、凝集剤、殺菌剤(次亜塩素酸ソーダ)、pH調整剤(塩酸)を投入し、SS成分(浮遊物質)を凝集させる。次に、凝集槽で処理した処理液を濾過器によって濾過し、濾過液を濾過水槽に貯留させる。濾過水槽に貯留した処理液にチオ硫酸ソーダを投入し、処理液を還元したのち、この処理液をイオン交換装置Xに投入することにより純水を得ることができる。
〔実施例1〕
中間排水管20の主管21に主管排水孔21aおよび枝管22に枝管排出孔22aを設けた本発明のイオン交換装置Xを使用して純水を製造し、イオン交換樹脂のイオン除去能力を回復させるために、適宜、アニオン樹脂1は強塩基再生剤である水酸化ナトリウム水溶液、カチオン樹脂2は強酸再生剤である塩酸で再生する再生工程を行って、これらイオン交換樹脂を繰り返し使用した。最初に純水の製造を開始してから1か月後、および、半年後に、カチオン樹脂2の押し潰し強度平均(g/粒)を測定した。この結果、1か月後の値は377であり、半年後の値は379であった。
主管排水孔21aを形成せず枝管22に枝管排出孔22aを設けた従来のイオン交換装置においても同様に純水製造、および、イオン交換樹脂の再生工程を行い、最初に純水の製造を開始してから1.5か月後、および、半年後に、カチオン樹脂の押し潰し強度平均(g/粒)を求めた。この結果、1.5か月後の値は78.8であり、半年後の値は102であった。
この結果より、本発明のイオン交換装置Xで使用したカチオン樹脂2の押し潰し強度平均値は従来のイオン交換装置で使用したカチオン樹脂の押し潰し強度平均値より3.7〜4.8倍程度高い値が得られたため、カチオン樹脂の酸化劣化が起こり難くなっているものと認められた。
また、本発明のイオン交換装置Xで使用したカチオン樹脂2の外観指数((破砕又はひびのない樹脂の数/樹脂の数)×100)は、1か月後の値は95.8であり、半年後の値は98.8であった。外観指数の管理基準値は96〜99であるため、本発明のイオン交換装置Xで使用したカチオン樹脂2は、管理基準値を満たすため、破砕又はひびが殆ど無いものと認められた。
本発明のイオン交換装置Xにおいて最初に純水の製造を開始してから1か月後のカチオン樹脂2の写真図を図6に示した。この写真図から、本発明のイオン交換装置Xで使用したカチオン樹脂2は破砕又はひびが殆ど無いものと認められた。
また、従来のイオン交換装置において最初に純水の製造を開始してから1.5か月後のカチオン樹脂の写真図を図7に示した。この写真図から、従来のイオン交換装置で使用したカチオン樹脂は、多数のカチオン樹脂において破砕又はひびが発生したものと認められた。
本発明は、アニオン樹脂およびカチオン樹脂を充填した混床式のイオン交換樹脂塔を備えたイオン交換装置に利用できる。
X イオン交換装置
1 アニオン樹脂
2 カチオン樹脂
10 イオン交換樹脂塔
20 中間排水管
21 主管
21a 主管排水孔
22 枝管
22a 枝管排出孔

Claims (4)

  1. アニオン樹脂およびカチオン樹脂を充填した混床式のイオン交換樹脂塔を備え、
    前記イオン交換樹脂塔の内部において、水平方向に配設した主管に枝管を水平方向に接続部材によって接続した中間排水管を備え、
    前記主管に主管排水孔を設けたイオン交換装置。
  2. 前記主管排水孔を水平方向に設けてある請求項1に記載のイオン交換装置。
  3. 前記中間排水管を前記アニオン樹脂および前記カチオン樹脂の境界面に配設した請求項1または2に記載のイオン交換装置。
  4. 前記枝管に枝管排出孔を水平方向に設けてある請求項1〜3の何れか一項に記載のイオン交換装置。
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