JP2012225755A - 放射性汚染水処理システムおよび艀型放射性汚染水処理施設ならびに放射性汚染水処理方法および艀上放射性汚染水処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放射性汚染水を処理するシステムであって、少なくとも、放射性汚染水を濾過する装置と、該濾過装置からの処理水を電気透析する装置と、該電気透析装置からの処理水を逆浸透処理する装置と、該逆浸透装置からの処理水をイオン交換膜とイオン交換樹脂を用いて電気脱塩処理する電気再生式脱塩装置を備えた放射性汚染水処理システムおよび艀型放射性汚染水処理施設ならびに放射性汚染水処理方法および艀上放射性汚染水処理方法。
【選択図】図1
Description
また、電気透析装置、逆浸透装置、電気再生式脱塩装置に段階的にかけることで、各装置に必要以上の負荷をかけることなく、かつ効率よくイオン性不純物等を除去することができ、最終的に清浄度の高い脱塩水を得ることが可能なものとなる。放射性イオンも十分に除去可能なものとなる。
限外濾過装置により、濾過装置等で除去しきれなかった濁質をより確実に除去することができるため、逆浸透装置で逆浸透処理が行われるにあたって装置に負荷がかかるのを防ぎ、故障等を防止できる。
これにより、放射性汚染水中の濁質を物理濾過して除去することができる。
これにより、放射性汚染水中のイオン性不純物や有機物等を化学濾過して除去することができる。
このようなものであれば、特には、放射性汚染水中の大量の濁質を容易に除去可能なものとなる。
反応槽で酸化剤により濁質等の塊を形成するとともに、凝集剤に合わせてpH調整剤でpHを調整し、凝集槽において凝集剤でさらに大きな塊を形成することができ、濁質等の沈降性を向上し、一層分離し易くなる。
このようなものであれば、高レベルで放射性汚染されているスラッジを別個に分離回収可能なものとなる。
このようなものであれば、安全性がより高いシステムとすることができる。また、本発明の場合、従来に比べて、交換能力が飽和したカートリッジポリッシャー中のイオン交換樹脂の量を減らすことができ、放射性廃棄物の量を減らすことができる。
このように、陸上に限定されることなく、例えば海洋上の艀で放射性汚染水が処理可能な施設となる。艀型で底が平らであるため、臨海する原子力発電所等に接岸して処理することも容易である。
このようなものであれば、外部電源を要することなく独自に電気エネルギーを供給して放射性汚染水処理システムを稼働させることが可能になる。
このようなものであれば、海洋上を移動可能なものとなるため、放射性汚染水処理システム自体を安全な場所で設置および搭載できるとともに、放射性汚染水の発生現場まで曳航させ、該発生現場で放射性汚染水の処理を行うことが可能なものとなる。また、陸上輸送に比べ、放射性汚染水等の廃棄物の運搬リスクが少ない。
このようにして、逆浸透処理前に濁質をより確実に除去することができるため、負荷なく、効率よく逆浸透処理することができる。
このようにすれば、放射性汚染水中の濁質を物理濾過して除去することができる。
このようにすれば、放射性汚染水中のイオン性不純物や有機物等を化学濾過して除去することができる。
このようなものであれば、特には、放射性汚染水中の大量の濁質を容易に除去することができる。
酸化剤により濁質等の塊を形成するとともに、凝集剤に合わせてpH調整剤でpHを調整し、凝集剤でさらに大きな塊を形成することができ、濁質等の沈降性を向上し、一層分離し易くすることができる
このようにして、高レベルで放射性汚染されているスラッジを別個に分離回収することができる。
また、前記逆浸透処理を施したときに排出するイオン濃縮水を、前記電気透析する処理水に混合することができる。
さらには、前記濾過により分離した濁質、前記限外濾過により分離した濁質、前記脱水によりスラッジと分離した排水のうち少なくともいずれかを、回収後、前記処理する放射性汚染水に混合することができる。
これらのようにすれば、放射性汚染水中の不純物をより一層濃縮して不純物の除去効率を高めることができる。
このようにすれば放射性汚染水中の不純物をさらに除去することができ、安全性がより高くなる。また、本発明の場合、従来に比べて、交換能力が飽和したカートリッジポリッシャー中のイオン交換樹脂の量を減らすことができ、放射性廃棄物の量を減らすことができる。
本発明によって、濁質や放射性イオン等を十分に除去することができ、清浄度の極めて高い脱塩水を得ることができるため、さらに特殊な処理を施す必要もなく外界へ放流することができる。また、冷却水等として再使用することも可能である。
このようにして、電気透析や沈降分離・脱水の処理から派生したイオン濃厚液やスラッジ、また、イオン交換処理後のカートリッジポリッシャー中のイオン交換樹脂を放射性廃棄物として処理することにより自然環境を保つことができる。
このようにすれば、陸上に限定されることなく、例えば海洋上や、接岸させた艀で放射性汚染水を処理することができる。
このようにして、外部電源を要することなく独自に電気エネルギーを供給して放射性汚染水の処理を行うことができる。
このようにすれば、放射性汚染水の発生現場とは離れた安全な場所で上記設備を設置および搭載することができる上に、発生現場で放射性汚染水の処理を行うことができて有用である。
また本発明の艀型放射性汚染水処理施設、艀上放射性汚染水処理方法によれば、移動性が高く、臨海地域や海洋上でも放射性汚染水の処理を行うことができる。
例えば原子力発電所において、原子炉の冷却に用いられる水や、各設備の洗浄等に用いられた水は放射性汚染を受けているため、発電所から排出等する際には、適切な処理を施して清浄化し、放射性汚染のレベルを安全なレベルまで下げる必要がある。
まず、これらの原子力発電所等からの放射性汚染水の処理方法として、従来、イオン交換法などを利用することが考えられている。しかしながら、このイオン交換法では交換能力が飽和したイオン交換樹脂が大量に生じ、再生化するにも、放射性廃棄物として処理するにも手間やコストがかかりすぎてしまう。大量の放射性汚染水を処理するには不適切である。
そこで、電気透析装置の上流に濾過装置、また、電気再生式脱塩装置の上流に逆浸透処理装置を配設することで、電気透析装置や電気再生式脱塩装置の脱塩処理を必要以上の負荷をかけることなく効果的に処理を継続して行うことができる。結果として、濾過に加えて三段階もの脱塩処理を行うことで、放射性汚染水を初めて再利用あるいは放流可能なレベルにまで清浄化できることを見出し、本発明を完成させた。
なお、当然この構成に限定されず、少なくとも、濾過装置5、電気透析装置6、逆浸透装置8、電気再生式脱塩装置9を備えていれば良いが、処理する放射性汚染水の汚染具合によっては、より一層効率よく清浄化するため、必要に応じて他の処理装置をさらに設けることができる。
(反応槽、凝集槽、沈殿槽)
反応槽2、凝集槽3、沈殿槽4の一例を図2(A)に示すが、これに限定されるものではない。
放射性汚染水中に、濁質となる粉塵あるいはそれ以上のサイズの瓦礫等の不純物が含まれていると、下流に備えられている電気透析装置6等で、装置内のイオン交換膜の目詰まりを生じてしまい、処理を効率良く施すことができなくなり、さらには装置の故障の原因にもなり得る。そこで、予め、それらの不純物を取り除くため、放射性汚染水を貯めて不純物を自然沈降させて分離する沈殿槽4を設けておくと良い。沈殿槽4の底は中央に向かって傾斜しており、底に沈降分離して溜まった濃厚なスラリを排出し易くなっている。
この沈殿槽4によって、大量かつ容易にそれらの不純物を分離して除去することができ、また、それらの不純物に付着した放射性核種等も併せて除去することができる。
なお、pH調整剤は、凝集するのに最適なpHに調整するために混合される。例えば、硫酸や苛性ソーダなどが挙げられる。
その他、効率良く沈降分離ができるよう、一般に設けられる各種の手段を設けることができる。
次に濾過装置5について説明する。図3にその一例を示す。
図3に示すように、この例では2つの濾過槽を直列に配設しており、1つ目にアンスラサイト層12aおよび砂層12bからなる複層を有するもの、2つ目に活性炭からなる層13を有するものが配設されている。このような構成とすることで、効率良く処理水の濾過を行うことができる。しかしながら、これに限定されず、その都度必要に応じて濾過装置の構成を決定することができる。
濾過装置5では、沈殿槽4で濁質が沈降分離された上澄みの処理水が送液されてきて濾過処理を施すことができる。あるいは、元々、放射性汚染水に濁質があまり含まれていない汚染水を処理する場合は、沈殿槽4等を介さずに直接濾過装置5で処理にかけることもできる。
次に、電気透析装置6について説明する。図4にその一例を示すが、これに限定されるものではない。
図4に示すように、電気透析装置6は、1対の電極(陽極14、陰極15)が配設されており、それらの間に陽イオン交換膜16および陰イオン交換膜17が交互に配設されている。そして、これらの陽イオン交換膜16および陰イオン交換膜17で仕切られた部屋が脱塩室18および濃縮室19となっている。また、脱塩室18や濃縮室19は濾過装置5側と配管によって接続されており、濾過後の処理水が送液される(入口側)。
一方、反対側の出口側では、脱塩室18は下流の限外濾過装置7へと電気透析後の処理水が送液されるように配管が接続されている。また、濃縮室19には、イオン濃厚液を回収するための配管が接続されている。
濾過装置5からの処理水は、電気透析装置6の脱塩室18および濃縮室19に送液される。送液量の割合は、例えば、脱塩室18へ90〜95%、濃縮室19へ5〜10%とすることができる。
電極間に電圧がかけられており、脱塩室18a中の陽イオン(例としてNa+)は陰極15側に向かい、陽イオン交換膜16を通って隣の濃縮室19へ移動する(なお、陰イオン(例としてCl−)は陽極14側に向かい、陰イオン交換膜17を通って反対側の濃縮室19aへ移動する)。また、脱塩室18b中の陰イオンは陽極14側に向かい、陰イオン交換膜17を通って濃縮室19へ移動する(なお、陽イオンは陰極15側に向かい、陽イオン交換膜16を通って反対側の濃縮室19bへ移動する)。
各濃縮室19、19a、19bへ移動した陽イオンおよび陰イオンは、それぞれ、陰イオン交換膜17、陽イオン交換膜16によって濃縮室19、19a、19bから脱塩室18へは移動できなくなる。
限外濾過装置7について説明する。図5にその一例を示す。
限外濾過装置7は内部の槽中に中空糸膜である限外濾過膜20を備えており、超精密な濾過を施すことが可能である。
この中空糸膜は、例えば直径0.5〜30mm程度の太さで中が空胴の糸状に成型されており、糸の外側から内側へろ過する外圧式と、内側から外側へ濾過する内圧式の2種類があり、どのタイプのものを用いるかは適宜決定することができる。外圧式のものであれば、後述するように、エアバブリング洗浄を行うことができる(図5の例は外圧式である)。この限外濾過膜20に形成された孔径は例えば0.01〜0.001μmである。
次に、逆浸透装置8について説明する。図6にその一例を示す。
逆浸透装置8は、周囲に穴21が形成されたチューブ22が備えられており、限外濾過装置7からの処理水が圧水ポンプ23によって流れ込む間隙24と逆浸透膜25が交互に層状に重なって、チューブ22を巻くようにして配置された構成となっている。この逆浸透膜25に形成されている孔の径は例えば0.5nmのものとすることができ、ほぼ水しか通さない。
なお、図6では、簡単のため、1つの間隙24と1つの逆浸透膜25のみのケースを示している。
上記間隙24に圧水して送液された処理水は、隣接する逆浸透膜25を透過してイオン性不純物等と分離されながら中央に向かい、中央のチューブ22の周囲の穴21からチューブ22内へと流れ込む。そして、該チューブ22内を通して、イオン性不純物等と分離された処理水を得ることができる。一方、チューブ22内へ流れ込まなかった水は、分離されたイオン性不純物とともに、イオン濃縮水として逆浸透装置8から排出される。
例えば、逆浸透装置8へ流れ込む処理水のうち、逆浸透膜25を透過して、チューブ22内から電気再生式脱塩装置9に送液される処理水が7割、透過しなかったイオン濃縮水は3割程度となる。
次に、電気再生式脱塩装置9について説明する。その一例を図7に示すが、これに限定されるものではない。
図7に示すように、電気再生式脱塩装置9は、1対の電極(陽極114、陰極115)が配設されており、それらの間に陽イオン交換膜116および陰イオン交換膜117が配設されている。そして、これらの陽イオン交換膜116および陰イオン交換膜117で仕切られた部屋が脱塩室118であり、その両側が濃縮室119となっている。さらには、脱塩室118内にはイオン交換樹脂26が充填されている。
また、脱塩室118は逆浸透装置8側と配管によって接続されており、逆浸透処理後の処理水が送液されてくる(入口側)。
一方、反対側の出口側では、脱塩室18は下流(放流等)へ送液されるように配管が接続されている。また、濃縮室19には、逆浸透装置8へ向かう配管が接続されており、電気再生式脱塩装置9から排出されるイオン濃縮水は、逆浸透装置8に送液される処理水と混合され、再度逆浸透装置8にかけることが可能である。
逆浸透装置8からの処理水は、電気再生式脱塩装置9の脱塩室118に送液される。イオン交換樹脂26により、処理水中のイオン性不純物はイオン交換される。電極間には電圧がかけられており、例えばイオン交換樹脂26に一旦結合した陽イオン(例としてNa+)は脱塩室118から、陰極115側の濃縮室119へと移動する。このようにして電気脱塩された処理水が得られる。
また、上流において、少なくとも濾過装置5、電気透析装置6、逆浸透装置8が配設されているため、大量の放射性汚染水が適切に処理されており、その結果、処理能力以上の不純物を含んだ処理水が送液されることもなく、イオン交換樹脂26の目詰まりや交換能力の飽和等を確実に防止することができる。
上流の設備に故障等が発生し、不純物除去に不具合が生じた際、それらの不純物を除去すべく、このようなカートリッジポリッシャー27を備えておくことで安全性がより高い放射性汚染水処理システムとなる。
また、従来のようなイオン交換法による単一処理のシステムでは、交換能力が飽和したイオン交換樹脂が大量に生じてしまい、大量の放射性廃棄物が生じてしまう。しかしながら、本発明では特には電気透析装置および電気再生式脱塩装置を備えており、これらの装置で処理後にカートリッジポリッシャー27で処理されるので、交換能力が飽和するのを抑え、放射性廃棄物の量を低減することができる。
ここで分離されるものとしては、主に粉塵や瓦礫等の濁質だが、その他、酸化剤等で析出した放射性イオンなども分離することができる。
これらの工程によって、水分:115、塩:94、濁質:5となる。
この工程によって、水分:107、塩:94、濁質:0.1となる。
この工程によって、水分:126、塩:7、濁質:0.1となる。
この工程によって、水分:129、塩:7、濁質:0となる。
この工程によって、水分:98、塩:0.05、濁質:0となる。
この工程によって、水分:90、塩:0.01、濁質:0となる。
ただし、さらに安全性を高めるため、カートリッジポリッシャー27によって、イオン交換法により不純物をさらに吸着除去することも可能である。従来の処理方法に比べて、放射性廃棄物となる交換能力が飽和したイオン交換樹脂の量を低減することができる。
この工程によって、水分:90、塩:0.0001、濁質:0となる。
また、電気透析装置5での電気透析の際に派生したイオン濃厚液(水分:9、塩:1000、濁質:0.1)は、放射性イオンの濃度が高いため、エバポレーター等により水分を蒸発させて固化した後、放射性廃棄物として処理する。
さらには、イオン交換処理に用いたカートリッジポリッシャー27中のイオン交換樹脂も放射性廃棄物として処理する。
図9に示すように、本発明の艀型放射性汚染水処理施設28は、艀29、つまりは、運河や海洋をタグボート等で曳航可能な平底の船舶(メガフロートと呼ばれることがある)の上に、本発明の放射性汚染水処理システム1を搭載したものである。さらには発電機30が配設されている。外部電源を要することなく放射性汚染水処理システム1を稼働させることができ簡便である。外部電源確保のための他の設備の必要性をなくすことができる。
4…沈殿槽、 5…濾過装置、 6…電気透析装置、 7…限外濾過装置、
8…逆浸透装置、 9…電気再生式脱塩装置、 10…脱水機、 11…洗浄排水槽、
12a…アンスラサイト層、 12b…砂層、 13…活性炭層、
14、114…陽極、 15、115…陰極、 16、116…陽イオン交換膜、
17、117…陰イオン交換膜、 18、18a、18b、118…脱塩室、
19、19a、19b、119…濃縮室、 20…限外濾過膜、
21…穴、 22…チューブ、 23…圧水ポンプ、 24…間隙、
25…逆浸透膜、 26…イオン交換樹脂、 27…カートリッジポリッシャー、
28…艀型放射性汚染水処理施設、 29…艀、 30…発電機。
Claims (30)
- 放射性汚染水を処理するシステムであって、
少なくとも、前記処理する放射性汚染水を濾過する装置と、
該濾過装置からの処理水を電気透析する装置と、
該電気透析装置からの処理水を逆浸透処理する装置と、
該逆浸透装置からの処理水をイオン交換膜とイオン交換樹脂を用いて電気脱塩処理する電気再生式脱塩装置を備えたものであることを特徴とする放射性汚染水処理システム。 - 前記電気透析装置と前記逆浸透装置の間に、限外濾過装置を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の放射性汚染水処理システム。
- 前記濾過装置は、アンスラサイト層および砂層からなる複層を有するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射性汚染水処理システム。
- 前記濾過装置は、活性炭からなる層を有するものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理システム。
- 前記濾過装置の上流に、前記処理する放射性汚染水中の少なくとも濁質を沈降分離するための沈殿槽を備えたものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理システム。
- 前記沈殿槽の上流に、前記処理する放射性汚染水に、酸化剤およびpH調整剤を混合する反応槽と、凝集剤を混合する凝集槽をさらに備えたものであることを特徴とする請求項5に記載の放射性汚染水処理システム。
- 前記沈殿槽は、沈降分離されたスラリを脱水してスラッジと分離する脱水機を備えたものであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の放射性汚染水処理システム。
- 前記電気再生式脱塩装置は、該電気再生式脱塩装置から排出されるイオン濃縮水が、前記逆浸透装置で逆浸透処理する処理水に混合される機構を有するものであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理システム。
- 前記逆浸透装置は、該逆浸透装置から排出されるイオン濃縮水が、前記電気透析装置で電気透析する処理水に混合される機構を有するものであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理システム。
- 前記濾過装置で分離された濁質、前記限外濾過装置で分離された濁質、前記脱水機でスラッジと分離された排水のうち少なくともいずれかが、回収されて前記処理する放射性汚染水に混合される機構を有するものであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理システム。
- 前記電気再生式脱塩装置の下流に、カートリッジポリッシャーを備えたものであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理システム。
- 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理システムが艀に搭載された艀型放射性汚染水処理施設。
- 前記放射性汚染水処理システムを稼働させる発電機を備えたものであることを特徴とする請求項12に記載の艀型放射性汚染水処理施設。
- 前記放射性汚染水処理システムが搭載された艀は曳航可能なものであることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の艀型放射性汚染水処理施設。
- 放射性汚染水を処理する方法であって、
少なくとも、前記処理する放射性汚染水を濾過した後、電気透析し、さらに、逆浸透処理を施してから、イオン交換膜とイオン交換樹脂を用いて電気脱塩処理を施すことにより脱塩水を得ることを特徴とする放射性汚染水処理方法。 - 前記電気透析後、電気透析した処理水を限外濾過にかけてから、前記逆浸透処理を施すことを特徴とする請求項15に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記放射性汚染水を濾過するとき、アンスラサイト層および砂層からなる複層を用いて濾過することを特徴とする請求項15または請求項16に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記放射性汚染水を濾過するとき、活性炭からなる層を用いて濾過することを特徴とする請求項15から請求項17のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記処理する放射性汚染水の中の少なくとも濁質を沈降分離してから前記濾過を行うことを特徴とする請求項15から請求項18のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記沈降分離を行うとき、予め、前記処理する放射性汚染水に、酸化剤およびpH調整剤ならびに凝集剤を混合して前記沈降分離を行うことを特徴とする請求項19に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記沈降分離を行った後、沈降分離したスラリを脱水してスラッジを分離することを特徴とする請求項19または請求項20に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記イオン交換膜とイオン交換樹脂を用いた電気脱塩処理を施したときに排出するイオン濃縮水を、前記逆浸透処理を施す処理水に混合することを特徴とする請求項15から請求項21のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記逆浸透処理を施したときに排出するイオン濃縮水を、前記電気透析する処理水に混合することを特徴とする請求項15から請求項22のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記濾過により分離した濁質、前記限外濾過により分離した濁質、前記脱水によりスラッジと分離した排水のうち少なくともいずれかを、回収後、前記処理する放射性汚染水に混合することを特徴とする請求項15から請求項23のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記イオン交換膜とイオン交換樹脂を用いた電気脱塩処理を施した後、カートリッジポリッシャーを用いてイオン交換処理を施すことを特徴とする請求項15から請求項24のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記イオン交換膜とイオン交換樹脂を用いた電気脱塩処理または前記カートリッジポリッシャーを用いたイオン交換処理を施して得られた脱塩水を外界へ放流することを特徴とする請求項15から請求項25のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理方法。
- 前記電気透析のときに排出するイオン濃厚液、前記脱水により分離したスラッジおよび前記イオン交換処理後のカートリッジポリッシャー中のイオン交換樹脂を、放射性廃棄物として処理することを特徴とする請求項15から請求項26のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理方法。
- 請求項15から請求項27のいずれか一項に記載の放射性汚染水処理方法を艀上で行うことを特徴とする艀上放射性汚染水処理方法。
- 前記放射性汚染水処理方法を、前記艀に備えた発電機を用いて行うことを特徴とする請求項28に記載の艀上放射性汚染水処理方法。
- 前記艀に前記放射性汚染水処理方法を実施可能な設備を搭載し、該艀を放射性汚染水の発生現場まで曳航し、該発生現場において前記放射性汚染水処理方法を実施可能な設備を用いて放射性汚染水を処理することを特徴とする請求項28または請求項29に記載の艀上放射性汚染水処理方法。
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