JP6511914B2 - Led実装モジュール及びled表示装置 - Google Patents
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Description
を備えるLED実装モジュールであって、前記支持基板の他方の表面には、熱伝導率が0.35W/mK以上である熱伝導性粘着フィルムからなる粘着層が形成されていて、
前記粘着層は、前記LED素子の実装領域直下の領域であるLED素子直下領域には形成されておらず、且つ、該LED素子直下領域の外縁近傍の領域には形成されているLED実装モジュール。
(3) 前記熱伝導性粘着フィルムには、複数の切り抜き部及び/又は切り欠き部が形成されており、該複数の切り抜き部及び/又は切り欠き部が、前記LED素子直下領域を包囲する位置に配置されている(1)又は(2)に記載のLED実装モジュール。
図4は、本発明のLED実装モジュール10を用いたLED表示装置100の構成を模式的に示す斜視図である。LED表示装置100は、例えばLED装置の外部筐体である金属シャーシの背面側の金属プレートでもある放熱部5と、放熱部5に粘着層4を介して固定されているLED実装モジュール10と、液晶表示パネル等の表示画面3とを含んで構成される。これらのLED表示装置100を構成する各部材は、上記の外部筐体内において、それぞれ所望の光学性能を発揮しうる適切な位置に配置されてLED表示装置100を構成する。
図1及び図2に示す通り、LED実装モジュール10においては、LED素子用基板1の表面に形成されている金属配線部13上にLED素子2が所定の間隔でマトリックス状に実装されている。LED素子用基板1の金属配線部13とLED素子2との接合については、ハンダ層14を介した接合を行う。このハンダによる接合方法は、大きく分けて、リフロー方式、或いは、レーザー方式の2方式のいずれかによって行うことができる。
LED素子2は、P型半導体とN型半導体が接合されたPN接合部で発光するLEDチップ21を内蔵する発光素子である。図3に示す通り、LED素子2は、通常、カソード(−)側(負極側配線部)の電極にLEDチップ21を接合し、アノード(+)側(正極側配線部)の電極に金線22により導通を確保する態様で実装されることが多い。この場合、LED素子2の実装領域の中でも、特にLEDチップ21が配置されているカソード(−)側(負極側配線部)の周囲における発熱量が相対的に大きくなる。
LED実装モジュール10を構成するLED素子用基板1は、図1から図3に示す通り、支持基板11の一方の表面に、複数のLED素子を実装可能な態様で金属配線部13が形成されている配線基板である。本発明は、支持基板11が、所謂リジットタイプの硬板である配線基板にも適用するこができる。但し、本発明は、支持基板11が可撓性を有する樹脂フィルムである場合に、より以上の好ましい効果を奏するものである。以下、本発明の好ましい実施形態として、LED素子用基板1が、可撓性を有する支持基板11を備えてなるフレキシブル基板タイプの配線基板である場合について説明する。
支持基板11は、可撓性を有する樹脂フィルムであることが好ましく、公知の熱可塑性樹脂を用いて形成することができる。支持基板11の材料として用いる熱可塑性樹脂には耐熱性及び絶縁性が高いものであることが求められる。このような樹脂として、耐熱性と加熱時の寸法安定性、機械的強度、及び耐久性に優れるポリイミド樹脂(PI)や、ポリエチレンナフタレート(PEN)を用いることができる。中でも、アニール処理等の耐熱性向上処理を施すことによって耐熱性と寸法安定性を向上させたポリエチレンナフタレート(PEN)を好ましく用いることもできる。又、難燃性の無機フィラー等の添加によって難燃性を向上させたポリエチレンテレフタレート(PET)も支持基板11の材料樹脂として選択することができる。
LED素子用基板1の表面への金属配線部13の形成は、接着剤層12を介したドライラミネート法によって行われることが好ましい。この接着剤層12を形成する接着剤は、公知の樹脂系接着剤を適宜用いることができる。それらの樹脂接着剤のうち、ウレタン系、ポリカーボネート系、又はエポキシ系の接着剤等を特に好ましく用いることができる。この接着剤層12は、通常、金属配線部13のエッチング処理後に支持基板11上に残存しているものである。
図2及び図3に示す通り、金属配線部13は、LED素子用基板1の一方の表面に金属箔等の導電性基材によって形成される配線パターンである。
絶縁性保護膜15は、熱硬化型インキによって、金属配線部13と支持基板11の表面上の電気的接合が必要となる一部分を除いた他の部分に、主としてLED素子用基板1の耐マイグレーション特性を向上させるために形成される。
反射層16は、主として可視光波長域の光に対する高い反射性を有する反射部材である。そして、反射層16は、LED実装モジュール10の発光能力の向上を目的として、LED素子用基板1の発光面側の最表面に、LED素子実装領域を除く領域を覆って積層されている。
粘着層4は、熱伝導性粘着フィルムにより形成される。粘着層4を形成する熱伝導性粘着フィルムは、上記背面のうちLED素子2の実装されている領域の直下の領域(本明細書においては、この領域のことを「LED素子直下領域(161)」と言うものとする)を除き、且つ、LED素子直下領域161外縁近傍の領域に配置される。より詳しくは、LED素子直下領域161を含まず、その外縁近傍の領域を含み、LED表示装置の製造において、LED実装モジュール10と放熱部5との接続面に求められる所定の粘着強度を確保することが可能となる範囲に配置される。
以下、フレキシブル基板タイプの配線基板であるLED素子用基板1を用いたLED実装モジュール10の製造方法について説明する。LED実装モジュール10は、先ず、従来公知の電子基板の製造方法の一つであるエッチング工程を用いて、LED素子用基板1を製造し、これにLED素子2を実装し、その後に、粘着層4を形成することによって製造することができる。
(エッチング工程)
支持基板11の表面に、金属配線部13の材料とする銅箔等の金属配線部13を積層して材料とする積層体を得る。積層方法としては、金属箔を接着剤によって支持基板11の表面に接着する方法、或いは、支持基板11の表面に直接にメッキ方法や気相製膜法(スパッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着、真空蒸着、化学蒸着等)により金属配線部13を蒸着させる方法を挙げることができる。コストや生産性の面からは、金属箔をウレタン系の接着剤によって支持基板11の表面に接着する方法が有利である。
金属配線部形成後、必要に応じて絶縁性保護膜15を積層する。これらの積層は公知の方法によって行うことができる。採用する材料によりスクリーン印刷等の印刷法或いは、ドライラミネーション、熱ラミネーション法等、各種のラミネート処理方法によることができる。
金属配線部13の形成後、その上に反射層16を直接或いは絶縁性保護膜を介して、更に積層する。この積層は、上記製造方法によって得た反射層用のフィルムを、金属配線部13等及び支持基板11の表面に加熱圧着する熱ラミネーション法により好ましく行うことができる。この熱ラミネーションはLED素子2の実装の前後の段階で、適宜、反射層を金属配線部13等に圧着させるための独立した加熱処理として行ってもよい。ただし、下記に記す通り、LED実装モジュールの製造のプロセス内で、LED素子2の実装のためのハンダ処理時にハンダを溶融するための熱によって、LED素子2の実装のためのハンダ処理と反射層16の金属配線部13等への熱ラミネーション処理を同時に行うこともできる。
(LED素子実装工程)
LED素子用基板1を用いたLED実装モジュール10の製造方法について説明する。金属配線部13へのLED素子2の接合は、ハンダ加工により好ましく行うことができる。このハンダによる接合は、リフロー方式、或いは、レーザー方式によることができる。リフロー方式は、金属配線部13にハンダを介してLED素子2を搭載し、その後、LED素子用基板1をリフロー炉内に搬送して、リフロー炉内で金属配線部13に所定温度の熱風を吹きつけることで、ハンダペーストを融解させ、LED素子2を金属配線部13にハンダ付けする方法である。又、レーザー方式とは、レーザーによってハンダを局所的に加熱して、LED素子2を金属配線部13にハンダ付けする手法である。
(粘着層形成工程)
上記各工程を経て得たLED素子用基板1の背面に、上述の熱伝導性テープ等、適切な切り抜き部41又は切り欠き部41A、41Bを形成した熱伝導性粘着フィルムを、切り抜き部41等がLED素子直下領域161に重なることとなる位置に配置し、LED素子直下領域161以外の貼付領域に適度な押圧をかけることによって粘着による固定を確保する。この段階で熱伝導性粘着フィルムの表面には、粘着層4の表面を保護する剥離層が積層されていることが好ましい。
11 支持基板
12 接着剤層
13 金属配線部
14 ハンダ層
15 絶縁性保護膜
16 反射層
161 LED素子直下領域
2 LED素子
21 LEDチップ
22 金線
3 表示画面
4 粘着層
40 熱伝導性粘着フィルム
40A、40B 熱伝導テープ
41 切り抜き部
41A、41B 切り欠き部
5 放熱部
10 LED実装モジュール
100 LED表示装置
Claims (5)
- 支持基板の一方の表面に複数のLED素子を実装可能に形成されている金属配線部を備えるLED素子用基板と、
前記金属配線部に実装されているLED素子と、
を備えるLED実装モジュールであって、
前記支持基板の他方の表面には、熱伝導率が0.35W/mK以上である熱伝導性粘着フィルムからなる粘着層が形成されていて、
前記粘着層は、前記LED素子の実装領域直下の領域であるLED素子直下領域には形成されておらず、且つ、該LED素子直下領域の外縁近傍の領域には形成されていて、
前記熱伝導性粘着フィルムが、複数の帯状の熱伝導テープの組合せによって構成されており、
それぞれの前記熱伝導テープの側辺に沿って、複数の切り欠き部が形成されており、
該複数の切り欠き部が、前記LED素子直下領域を包囲する位置に配置されている、
LED実装モジュール。 - 前記切り欠き部が、前記熱伝導テープの一方の側辺のみに形成されていて、LED実装領域を構成する正極側配線部と負極側配線部のうち、相対的に発熱量が大きい側の配線部の周囲のみを取り囲む態様で配置されている請求項1に記載のLED実装モジュール。
- 前記熱伝導性粘着フィルムの熱伝導率が、0.85W/mK以上である請求項1又は2に記載のLED実装モジュール。
- 前記支持基板が可撓性を有するフレキシブル基板である請求項1から3のいずれかに記載のLED実装モジュール。
- 請求項1から4のいずれかに記載のLED実装モジュールをバックライト光源とするLED表示装置であって、
前記LED実装モジュールは、前記粘着層を介して、前記LED表示装置の一部である放熱部に固定されているLED表示装置。
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