JP6511758B2 - フェルール - Google Patents

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Description

本発明は、フェルールに関する。
特許文献1には、端面にレンズを有するフェルール同士が対向することによって、光ファイバ同士を光学的に接続する技術が開示されている。
特開2008−151843号公報
上記のフェルールには、塵や埃といったダストが付着することがある。そのため、フェルールを清掃する必要があるが、ダストを十分に拭き取れないおそれがあった。表面にダストが付着したフェルールによって光ファイバ同士を接続すると、光損失が増大してしまうという問題があった。
本発明は、光損失の増大を抑制できるフェルールを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るフェルールは、互いに接続可能な一対のフェルールを構成する一方のフェルールであって、前端及び後端と、前端と後端とをつなぐ側面と、後端に形成され、光導波路部材を導入する導入部と、側面に形成され、前端側の第1面、及び後端側の第2面を有する開口部と、光導波路部材を保持する保持部と、前端又は第1面に形成され、光導波路部材と光学的に結合されるレンズと、を備え、レンズの表面には、周期的な凹凸が形成されており、凹凸の周期が400nm以下である。
本発明によれば、光損失の増大を抑制できる。
図1は、第1実施形態に係るフェルールを備える光コネクタにおける光接続構造の外観を示す斜視図である。 図2(a)は、フェルールを斜め前方から見た斜視図であり、図2(b)は、フェルールを斜め後方から見た斜視図である。 図3は、YZ平面に沿った光コネクタの側断面を模式的に示す図である。 図4は、凹凸の断面構成を示す図である。 図5は、凹凸の他の形態の断面構成を示す図である。 図6(a)は、前端を示す図であり、図6(b)は、開口部の第1面を示す図である。 図7は、第2実施形態に係るフェルールを備える光コネクタのYZ平面に沿った側断面を模式的に示す図である。 図8は、図7に示すフェルールの分解斜視図である。 図9(a)は、第2部材の正面図、図9(b)は、第2部材の背面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明は、その一側面として、互いに接続可能な一対のフェルールを構成する一方のフェルールであって、前端及び後端と、前端と後端とをつなぐ側面と、後端に形成され、光導波路部材を導入する導入部と、側面に形成され、前端側の第1面、及び後端側の第2面を有する開口部と、光導波路部材を保持する保持部と、前端又は第1面に形成され、光導波路部材と光学的に結合されるレンズと、を備え、レンズの表面には、周期的な凹凸が形成されており、凹凸の周期が400nm以下である。
このフェルールでは、レンズの表面に周期的な凹凸が形成されている。凹凸の周期は、400nm以下である。400nm以下の周期の凹凸(ナノ構造体)は、表面エネルギーを低下させるので、ダストの付着を抑制できる。したがって、光導波路部材を導波する光が入射若しくは出射する領域にダストが堆積することによる光損失の増大を抑制できる。また、光導波路部材を導波する光の波長は、通常、800nm〜1600nm程度である。そのため、凹凸の周期をレンズを透過する光の波長の1/2以下、好ましくは1/4以下にすると、レンズ表面での光の回折による損失を抑制できる。したがって、凹凸の周期を400nm以下とすると、好適に光接続損失の増大を防止できる。
一実施形態においては、前端又は第1面は、複数のレンズが配置された第1領域を有し、第1領域に凹凸が形成されていてもよい。フェルールを樹脂の射出成形で形成する場合、第1領域に凹凸を形成すると、第1領域を一体に形成する金型を用いることができる。その結果、フェルールを容易に製造することが可能となる。
一実施形態においては、前端又は第1面は、第1領域の外周を囲う第2領域を有し、第2領域には凹凸が形成されていなくてもよい。これにより、ダストが第1領域に付着し難い一方で、第2領域には、付着し易い。したがって、第2領域に積極的にダストを付着させることで、第1領域にダストが付着することを効果的に抑制できる。
一実施形態においては、前端には、他方のフェルールとの相対位置を規定する接続部が設けられており、接続部は、周期が400nm以下である周期的な凹凸が形成されていない領域に形成されていてもよい。ダストとしては、フェルールを接続する場合に、接続部が擦れることによって生じる、フェルールの小片が考えられる。そこで、凹凸が形成されていない領域に接続部を形成することにより、ダストは選択的にその領域に付着され、レンズを含む領域への付着は好適に抑制される。
一実施形態においては、レンズが形成されていない前端又は第1面は、レンズと光学的に結合されると共に光導波路部材を導波する光が入射若しくは出射する第3領域を有し、第3領域には、周期が400nm以下である周期的な凹凸が形成されていてもよい。これにより、光導波路部材を導波する光が入射若しくは出射する第3領域にダストが付着することを抑制できる。
一実施形態においては、レンズが形成されていない前端又は第1面は、第3領域の外周を囲う第4領域を有し、第4領域には、周期が400nm以下である周期的な凹凸が形成されていなくてもよい。これにより、ダストが第3領域に付着し難い一方で、第4領域には、付着し易い。したがって、第4領域に積極的にダストを付着させることで、第3領域にダストが付着することを効果的に抑制できる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るフェルールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、理解の容易のため、各図にはXYZ直交座標系が示されている。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るフェルール1を備える光コネクタ10における光接続構造100の外観を示す斜視図である。光接続構造100は、互いに接続される一対の光コネクタ10を備え、一対の光コネクタ10は互いに接続される一対のフェルール1と、光ファイバ束Fと、を備える。各フェルール1は、互いに同一の構成を有する透明な樹脂製の部材である。各フェルール1は、略直方体状の外観を有しており、接続方向(図中のZ方向)に並ぶ前端3a及び後端3bと、接続方向と交差する高さ方向(図中のY方向)に対向する上側面3c及び下側面3dと、を有する。上側面3c及び下側面3dは、前端3aと後端3bとをつなぐように延びている。これらのフェルール1は、互いの前端3a同士を対向させることにより、互いに接続される。また、フェルール1は、導入部5を有する。導入部5は後端3bに形成されており、導入部5には、複数本の光ファイバFaを含む光ファイバ束Fが導入されている。一方のフェルール1に取り付けられた光ファイバFaは、一方及び他方のフェルール1を介して、他方のフェルール1に取り付けられた光ファイバFaと光学的に結合される。なお、以下の説明では、一対のフェルール1のうち一方の構成について主に述べるが、他方のフェルール1の構成も同様である。
フェルール1は、例えば光透過性樹脂で構成される。光透過性樹脂は、例えば、光の透過率が85%以上で且つ屈折率が空気よりも高い(n=1.5〜1.7)ものであることが好ましい。光透過性樹脂としては、例えば、PEI(ポリエーテルイミド)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PES(ポリエーテルサルホン)、COP(シクロオレフィンポリマー)、COC(シクロオレフィンコポリマー)等の非結晶性樹脂を用いることができる。フェルール1は、このような光透過性樹脂を用いて、射出成型によって製造され得る。
図2(a)は、フェルール1を斜め前方から見た斜視図である。図2(b)は、フェルール1を斜め後方から見た斜視図である。図3は、YZ平面に沿った光コネクタ10の側断面を模式的に示す図である。フェルール1は、導入部5と、開口部7と、窓9と、複数の保持孔(保持部)11と、を備えている。
導入部5は、フェルール1の後端3bに開口されている。導入部5には、複数本の光ファイバFaを含む光ファイバ束Fが挿入される。
複数の保持孔11は、導入部5と開口部7との間を貫通するように形成される。そして、接続方向及び高さ方向に交差する幅方向(X方向)に二以上の保持孔11が並んで配置されると共に、Y方向に一段若しくは複数段(本実施形態では2段)にわたって設けられる。複数本の光ファイバFaは、それぞれ対応する保持孔11に挿入されて保持される。複数本の光ファイバFaは、X方向に二以上の光ファイバFaが並んで配置され、Y方向に沿って一段若しくは複数段にわたって設けられる。
図3に示されるように、各保持孔11は、第1保持孔11aと、第2保持孔11bと、をそれぞれ有する。第1保持孔11aは前端3a側に設けられ、第2保持孔11bは後端3b側に設けられている。第1保持孔11aには、光ファイバFaの被覆Fbが除去された部分が保持されている。第2保持孔11bには、光ファイバFaの被覆Fb部分が保持されている。第1保持孔11aの径は、光ファイバFaの外径よりも僅かに大きく設定される。第2保持孔11bの径は、被覆Fbの外径よりも僅かに大きく設定される。
開口部7は、上側面3cから下側面3dに向かって形成された凹部である。開口部7は、前端3a側の第1面7aと、後端3b側の第2面7bと、第1面7a及び第2面7bをつなぐ底面7cと、を有する。第1面7a及び第2面7bは、互いに対向し、Y方向に沿ってそれぞれ延びている。
窓9は、開口部7と後端3bとの間において、上側面3cに開口している。窓9は、前端3a側の第3面9aと、後端3b側の第4面9bと、を有する。第3面9a及び第4面9bは、互いに対向し、Y方向に沿ってそれぞれ延びている。窓9は導入部5と連通しており、保持孔11は、第2面7bと第3面9aとの間を連通している。
前端3aに設けられた凹部14には、複数のレンズ13が形成されている。レンズ13は、保持孔11に対応するようにして、X方向に沿って二以上並んで配置され、Y方向に沿って一段若しくは複数段にわたって設けられている。レンズ13は、複数の光ファイバFaのそれぞれと光学的に結合される。
図2(a)に示されるように、前端3aは、接続面15を有する。接続面15からは、ガイドピン(接続部)16がZ方向に沿って突出している。また、接続面15には、Z方向に延びるガイド孔(接続部)17が設けられている。一対のフェルール1が互いに接続される際、一方のフェルール1のガイドピン16が他方のフェルール1のガイド孔17に挿入される。また、一方のフェルール1の接続面15が他方のフェルール1の接続面15っと対向する。これにより、一対のフェルール1の相対位置が規定される。
レンズ13の表面13aには、図4に示されるように、周期的なナノ構造体である凹凸20が形成されている。図4に示されるように、凹凸20は、凸部20aと、凹部20bと、を有する。凸部20aは、先細りの形状とされている。凹凸20の周期Pは、400nm以下とされている。光ファイバFaが入射若しくは出射する光の波長は、通常、800nm〜1600nm程度であり、凹凸20の周期Pは、光ファイバFaの光の波長の1/2以下〜1/4以下に設定されている。凸部20aの根元部分の直径Oに対する凸部20aの高さH(アスペクト比)は、1程度であることが好ましく、周期Pが400nmである場合には、凸部20aの高さHは300nm〜500nm程度であることが好ましい。
なお、レンズ13の表面13aには、凹凸20に代えて、図5に示されるように、凹凸20Aが形成されていてもよい。凹凸20Aは、凸部20Aaと、凹部20Abと、を有する。凸部20Aaは、段階的に先細りになる形状とされている。凹凸20Aの周期Pは、凹凸20と同様に、400nm以下とされている。凸部20a又は凸部20Aaをレンズ13の表面13aに形成すると、表面13aの平均屈折がレンズ13の光軸Lに沿って徐々に低下する構成となる。その結果、レンズ13の表面13aにおける空気との間の屈折率界面の反射戻り光の発生を防止できる。
図6(a)は、前端3aを示す図である。前端3aは、第1光入出射領域A1と、第1光入出射領域A1の外周を囲う領域A2と、を有する。第1光入出射領域A1は、複数のレンズ13を含むレンズ領域である。一実施例では、第1光入出射領域A1は凹部14の底面14aであり、底面14aの全面が第1光入出射領域A1とされていることが好ましい。また、領域A2はガイドピン16及びガイド孔17を含む領域である。また、第1光入出射領域A1には、凹凸20が形成されており、領域A2には、凹凸20が形成されていない。
図6(b)は、開口部7の第1面7aを示す図である。第1面7aは、第1光入出射領域A1と光学的に結合される第2光入出射領域A3と、第2光入出射領域A3の外周を囲う領域A4と、を有する。本実施形態では、光ファイバFaの端面が第2光入出射領域A3に当接し、光ファイバFaを導波する光が第2光入出射領域A3において入射又は出射する。第1光入出射領域A1と第2光入出射領域A3との間を伝搬する光の光軸L(図3参照)は、Z方向に沿っている。第2光入出射領域A3には、図4に示される凹凸20と同じ構成を有する凹凸21が形成されており、領域A4には、凹凸21が形成されていない。
本実施形態に係るフェルール1は、次のようにして用いられる。まず、窓9に図示しない接着剤が導入されることにより、保持孔11に接着剤が充填される。次に、複数の光ファイバFaが導入部5からそれぞれ対応する保持孔11に挿入され、それらの一端が第1面7aに当接された後、接着剤が硬化される。これにより、光ファイバFaがフェルール1に固定され、光コネクタ10が構成される。光接続構造100を構成する他方の光コネクタ10も同様に構成される。
一対の光コネクタ10が接続される際、一方のフェルール1の接続面15が、他方のフェルール1の接続面15と対向する。このとき、一方のフェルール1のレンズ13と、他方のフェルール1のレンズ13とは、所定の間隔をあけて対向する。
一方の光ファイバFaの一端から出射された光は、第2光入出射領域A3に入射し、第1光入出射領域A1に伝搬する。第1光入出射領域A1に到達した発散光は、レンズ13によりコリメートされて、光コネクタ10から出射される。コリメート光は他方の光コネクタ10の第1光入出射領域A1に入射し、レンズ13によって集光される。集光された光は第2光入出射領域A3に伝搬し、光ファイバFaの一端に結合する。これにより、一対のフェルール1を介して、一対の光ファイバFaが光学的に結合される。
以上の構成を備える本実施形態のフェルール1によって得られる作用効果について説明する。
このフェルール1では、レンズ13の表面13aに周期的な凹凸20が形成されている。凹凸20の周期Pは、400nm以下である。400nm以下の周期Pの凹凸20は、表面エネルギーを低下させるので、ダストの付着を抑制できる。したがって、光ファイバFaを導波する光が入射若しくは出射する領域にダストが堆積することによる光損失の増大を抑制できる。また、光ファイバFaを導波する光の波長は、通常、800nm〜1600nm程度である。そのため、凹凸20の周期Pをレンズ13を透過する光の波長の1/2以下、好ましくは1/4以下にすると、レンズ表面での光の回折による損失を抑制できる。したがって、凹凸20の周期Pを400nm以下とすると、好適に光接続損失の増大を防止できる。
また、前端3aは、複数のレンズ13が配置された第1光入出射領域A1を有し、第1光入出射領域A1に凹凸20が形成されている。フェルール1を樹脂の射出成形で形成する場合、第1光入出射領域A1に凹凸20を形成すると、第1光入出射領域A1を一体に形成する金型を用いることができる。その結果、フェルール1を容易に製造することが可能となる。
また、前端3aは、第1光入出射領域A1の外周を囲う領域A2を有し、領域A2には凹凸20が形成されていない。これにより、ダストが第1光入出射領域A1に付着し難い一方で、領域A2には、付着し易い。したがって、領域A2に積極的にダストを付着させることで、第1光入出射領域A1にダストが付着することを効果的に抑制できる。
また、ガイドピン16及びガイド孔17は、領域A2に形成されている。ダストとしては、フェルール1を接続する場合に、ガイドピン16とガイド孔17内壁が擦れることによって生じる、フェルール1の小片が考えられる。そこで、凹凸20が形成されていない領域A2にガイドピン16及びガイド孔17を形成することにより、ダストは選択的に領域A2に付着され、レンズ13を含む第1光入出射領域A1への付着は好適に抑制される。
また、レンズ13が形成されていない第1面7aは、レンズ13と光学的に結合されると共に光ファイバFaを導波する光が入射若しくは出射する第2光入出射領域A3を有し、第2光入出射領域A3には、凹凸21が形成されている。これにより、ダストが、光ファイバFaを導波する光が入射若しくは出射する第2光入出射領域A3に付着することを抑制できる。
また、レンズ13が形成されていない第1面7aは、第2光入出射領域A3の外周を囲う領域A4を有し、領域A4には、凹凸21が形成されていない。これにより、ダストが第2光入出射領域A3に付着し難い一方で、領域A4には、付着し易い。したがって、領域A4に積極的にダストを付着させることで、第2光入出射領域A3にダストが付着することを効果的に抑制できる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明では、上記実施形態と異なる点について主に説明する。図7は、第2実施形態に係るフェルール1Aを備える光コネクタ10AのYZ平面に沿った側断面を模式的に示す図である。図8は、図7に示すフェルール1Aの分解斜視図である。図7に示されるように、フェルール1Aは、前端3Aa及び後端3bと、導入部5と、開口部7Aと、窓9と、複数の保持孔11と、レンズ13Aと、を備える。フェルール1Aは、第1部材3Aと、第2部材3Bと、によって構成されている点において、第1実施形態と相違する。
第1部材3Aには、導入部5と、窓9と、保持孔11と、が設けられている。また、第1部材3Aの端部には、ファイバ保持面(第2面)30と、当接面32とが形成されている。ファイバ保持面30は、第1保持孔11a(保持孔11)を有する。当接面32は、第2部材3Bに当接する。
当接面32は、図8に示されるように、ファイバ保持面30の左右方向(X方向)両側に設けられた第1接続面32aと、ファイバ保持面30の下方向(Y方向下方)に設けられた第1下端面32bと、を有する。第1下端面32bは、第1接続面32aよりも後端3b側に位置している。第1接続面32aと第1下端面32bとは、段差を形成している。
第1接続面32aには、後述する第2部材3Bのガイドピン45が挿入されるガイド孔34が形成されている。ガイド孔34は、X方向両側の第1接続面32aにそれぞれに形成されている。すなわち、ガイド孔34は、X方向に並んで配列された保持孔11を挟むようにして、X方向両側に形成されている。
次に、第2部材3Bについて説明する。図9(a)は、第2部材3Bの正面図である。図9(b)は、第2部材3Bの背面図である。第2部材3Bは、入射面(第1面)42を含んだ裏面40と、出射面46を含んだ表面44と、を有している。
裏面40は、第1部材3Aの保持孔11に保持された光ファイバFaからの光を受ける入射面42と、第1部材3Aに当接する当接面43と、を有している。入射面42には、光ファイバFaからの光を受けるレンズ13Aが形成されている。レンズ13Aは、保持孔11の数に対応した数だけ設けられており、各保持孔11に保持された光ファイバFaの光軸と略一致する位置に配置されている。レンズ13Aの表面13Aaには、凹凸20が形成されている。
図8に示されるように、当接面43は、入射面42よりも第1部材3A側に突出して設けられている。図9(b)に示されるように、当接面43は、入射面42の左右方向(X方向両側)に設けられた第2接続面43aと、入射面42の下方向(Y方向下方)に設けられた第2下端面43bと、を有する。第2下端面43bは、第2接続面43aよりも第1部材3A側に突出している。第2接続面43aと第2下端面43bとは、連結面43cにより接続されている。
第2接続面43aには、第1部材3Aのガイド孔34に挿入されるガイドピン45が設けられている。ガイドピン45は、X方向両側の第2接続面43aそれぞれに設けられている。
また、裏面40は、第1光入出射領域A5と、第1光入出射領域A5の外周を囲う領域A6と、を有する。第1光入出射領域A5は、複数のレンズ13Aを含むレンズ領域である。また、第1光入出射領域A5には、凹凸20が形成されており、領域A6には、凹凸20が形成されていない。
図9(a)に示されるように、表面44は、光ファイバFaからの光を出射する出射面46と、他の光コネクタ10Aに接続されるガイドピン16及びガイド孔17と、を有している。出射面46は、フェルール1Aの前端3Aaを構成する。出射面46には、光ファイバFaからの光を出射する平坦な面である平坦面47が含まれている。
表面44は、第1光入出射領域A5と光学的に結合される第2光入出射領域A7と、第2光入出射領域A7の外周を囲う領域A8と、を有する。一実施例では、第2光入出射領域A7は平坦面47であり、平坦面47の全面が第2光入出射領域A7とされていることが好ましい。第1光入出射領域A5と第2光入出射領域A7との間を伝搬する光の光軸L(図7参照)は、Z方向に沿っている。領域A8はガイドピン16及びガイド孔17を含む領域である。また、第2光入出射領域A7には、凹凸21が形成されており、領域A8には、凹凸21が形成されていない。
次に、第1部材3Aと第2部材3Bとの接続状態について説明する。第1部材3A及び第2部材3Bが対向した状態において、第1部材3Aのガイド孔34及び第2部材3Bのガイドピン45は、X方向及びY方向の位置が一致している。そして、ガイドピン45がガイド孔34に挿入されることにより、第1部材3Aの当接面32と第2部材3Bの当接面43とが互いに当接する。より詳細には、第1部材3AのX方向両側に設けられた第1接続面32aと、第2部材3BのX方向両側に設けられた第2接続面43aとが当接する。また、第1部材3AのY方向下端に設けられた第1下他面32bと、第2部材3BのY方向下端に設けられた第2下端面43bとが当接する。
上述のように第1部材3Aと第2部材3Bとが接続されると、図7に示されるように、第1部材3A及び第2部材3Bによって、開口部7Aが構成される。開口部7Aは、第1部材3Aのファイバ保持面30と、第2部材3Bの入射面42と、第2部材3Bの連結面43cと、から構成されている。ファイバ保持面30及び入射面42は互いに対向している。
以上の構成を備える本実施形態のフェルール1Aによって得られる作用効果について説明する。フェルール1Aは、フェルール1と同様の作用効果を得ることができる。なお、フェルール1Aでは、第2部材3Bにおける表面44の平坦面47は、平坦な面である。したがって、フェルール1の端面を容易に清掃することができる。
本発明によるフェルールは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。
上記実施形態では、保持孔11が断面円形状の長孔である形態を一例に説明したが、保持部の形状はこれに限定されない。保持部は、例えば、V溝と当該V溝を塞ぐ蓋とで構成されていてもよい。
1,1A…フェルール、3a,3Aa…前端、3b…後端、3c…上側面、5…導入部、7…開口部、7a…第1面、7b…第2面、11…保持孔(保持部)、13,13A…レンズ、13a,13Aa…表面、20,20A,21…凹凸、30…ファイバ保持面(第2面)、42…入射面(第1面)、A1…第1光入出射領域(第1領域)、A2…領域(第2領域)、A3…第2光入出射領域(第3領域)、A4…領域、A5…第1光入出射領域(第1領域)、A6…領域(第2領域)、A7…第2光入出射領域(第3領域)、A8…領域(第4領域)、Fa…光ファイバ(光導波路部材)、P…周期。

Claims (3)

  1. 互いに接続可能な一対のフェルールを構成する一方の前記フェルールであって、
    前端及び後端と、
    前記前端と前記後端とをつなぐ側面と、
    前記後端に形成され、光導波路部材を導入する導入部と、
    前記側面に形成され、前記前端側の第1面、及び前記後端側の第2面を有する開口部と、
    前記光導波路部材を保持する保持部と、
    前記前端又は前記第1面に形成され、前記光導波路部材と光学的に結合されるレンズと、を備え、
    前記前端又は前記第1面は、複数の前記レンズが配置された第1領域と、前記第1領域の外周を囲う第2領域と、を有し、
    前記レンズの表面及び前記第1領域には、周期的な凹凸が形成されており、
    前記凹凸の周期が400nm以下であり、
    前記第2領域には前記凹凸が形成されておらず、
    前記レンズが形成されていない前記前端又は前記第1面は、前記レンズと光学的に結合されると共に前記光導波路部材を導波する光が入射若しくは出射する第3領域を有し、
    前記第3領域には、周期が400nm以下である周期的な凹凸が形成されている、フェルール。
  2. 前記前端には、他方の前記フェルールとの相対位置を規定する接続部が設けられており、
    前記接続部は、周期が400nm以下である周期的な凹凸が形成されていない領域に形成されている、請求項1に記載のフェルール。
  3. 前記レンズが形成されていない前記前端又は前記第1面は、前記第3領域の外周を囲う第4領域を有し、
    前記第4領域には、周期が400nm以下である周期的な凹凸が形成されていない、請求項1又は2に記載のフェルール。
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