JP6511407B2 - 重合性化合物、重合性組成物、およびフィルム - Google Patents

重合性化合物、重合性組成物、およびフィルム Download PDF

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本発明は、新規な重合性化合物に関する。本発明はまた、新規な重合性化合物を含む重合性組成物および新規な重合性化合物を含む重合性組成物を用いて作製されるフィルムに関する。
液晶性を有する重合性化合物を用いて、位相差膜や反射膜などの様々な光学フィルムの作製が可能である。重合性化合物の複屈折性は得られる光学フィルムの光学的性質に大きく関わる性質の1つである。例えば、高い複屈折性を示す重合性化合物を用いることにより薄い膜厚で所望の位相差を有する位相差膜を得ることができる。
特許文献1には、複屈折性の低い液晶性の重合性液晶化合物として、1,4−フェニレン基および1,4−シクロヘキシレン基から構成されるメソゲン部分の両末端に重合性基を有する置換基を有する棒状液晶化合物が開示されている。
WO2015/147243
本発明は、低複屈折性液晶として利用可能な新規な重合性化合物を提供することを課題とする。本発明はまた、低複屈折性位相差膜、または反射波長域の選択性の高い反射膜等のフィルムを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題の解決のために様々な構造の化合物を検討していたところ、メソゲン部分の側鎖に重合性基を有する新規な化合物が、低複屈折性を示し、また、フィルムの形成に有利な性質を有することを見出した。本発明者らは、この知見に基づきさらに検討を重ね、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の<1>〜<16>を提供するものである。
<1>式I:
で表される重合性化合物であって、
式I中、R1はそれぞれ独立に、炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基、および炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において、いずれか1つ以上の−CH2−が、−O−、−S−、−N(R12)−、または、−C(=O)−で置換された基からなる群から選択される基を示し、
Lはそれぞれ独立に、単結合、−O−、−CH2O−、−OCH2−、−(CH22OC(=O)−、−C(=O)O(CH22−、−NH−、−N(CH3)−、−S−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−OC(=O)O−、−C(=O)N(R12)−、−N(R12)C(=O)−、−C(=O)S−、−SC(=O)−、−CH2C(=O)O−、−OC(=O)CH2−、−CH=CH−C(=O)O−、−OC(=O)−CH=CH−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、―CH2NH−、−NHCH2−、−N(R12)C(=O)O−、および−OC(=O)N(R12)−からなる群から選択される連結基を示し、
nは4〜9の整数を示し、
で表される6員環連結基Aはそれぞれ独立に、以下A−1〜A−5の2価の連結基からなる群より選択されるいずれか1つの連結基を示し、
11は、それぞれ独立に置換基を示し、r11はそれぞれ独立に0〜4の整数を示し、
12は、それぞれ独立に炭素数1〜5のアルキル基を示し、r12は、それぞれ独立に0〜4の整数を示し、
式Iは、R11として置換基−Sp−Qを含む連結基A−1を少なくとも2つ含み、
Spはそれぞれ独立に、単結合、炭素数1から20の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、および炭素数1から20の直鎖もしくは分岐のアルキレン基において1つまたは2つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−N(R12)−、または−C(=O)−で置換された基からなる群から選択される連結基を示し、
Qはそれぞれ独立に重合性基を示し、
少なくともいずれか一方の末端の6員環連結基Aが重合性基を含む置換基を有していない、
上記重合性化合物。
<2>2つの末端の6員環連結基Aがいずれも重合性基を含む置換基を有していない<1>に記載の重合性化合物。
<3>式I−10:
で表される部分構造を含み、式I−10中、
は、連結基A−1、連結基A−2、または連結基A−4を示し、ここで、R11は、炭素数1〜5のアルキル基またはハロゲン原子である
<1>または<1>に記載の重合性化合物。
<4>nが5または7である<1>〜<3>のいずれか一項に記載の重合性化合物。
<5>nが5である<1>〜<3>のいずれか一項に記載の重合性化合物。
<6>Lがそれぞれ独立に、−C(=O)O−、−OC(=O)−または単結合である<1>〜<5>のいずれか一項に記載の重合性化合物。
<7>Qがそれぞれ独立に、式Q−1〜式Q−5で表される基からなる群から選択される重合性基を示す<1>〜<6>のいずれか一項に記載の重合性化合物。
<8>Qがそれぞれ独立に、式Q−1で表される基または式Q−2で表される基である<7>に記載の重合性化合物。
<9>R1がそれぞれ独立に、炭素数1から6の直鎖もしくは分岐のアルキル基である<1>〜<8>のいずれか一項に記載の重合性化合物。
<10>Spがそれぞれ独立に、一方の末端に−O−が結合し、他方の末端に−OC(=O)−または−C(=O)O−が結合した炭素数1から10の直鎖のアルキレン基である<1>〜<9>のいずれか一項に記載の重合性化合物。
<11><1>〜<10>のいずれか一項に記載の重合性化合物を含む重合性組成物。
<12>式Iで表される重合性化合物とともに他の液晶化合物を含む<11>に記載の重合性組成物。
<13>架橋剤を含む<11>または<12>に記載の重合性組成物。
<14>重合開始剤を含有する<11>〜<13>のいずれか一項に記載の重合性組成物。
<15>キラル化合物を含有する<11>〜<14>のいずれか一項に記載の重合性組成物。
<16><11>〜<15>のいずれか1項に記載の重合性組成物の硬化により得られる層を含むフィルム。
本発明により、低複屈折性液晶として利用可能な新規な重合性化合物が提供される。本発明の重合性化合物を含む重合性組成物から、低複屈折性の位相差膜、または反射波長域の選択性の高い反射膜等などのフィルムを提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値とする。
本明細書において、「(メタ)アクリレート」との記載は、「アクリレートおよびメタクリレートのいずれか一方または双方」の意味を表す。
本明細書において、位相差というときは、面内のレターデーションを表し、波長についての言及がないときは、波長550nmにおける面内のレターデーションを表す。
本明細書において、面内のレターデーションはAXOMETRICS社製の偏光位相差解析装置AxoScanを用いて測定したものとする。波長λnmにおける面内のレターデーションはKOBRA 21ADHまたはWR(王子計測機器(株)製)において波長λnmの光をフィルム法線方向に入射させて測定することもできる。
<式Iで表される重合性化合物>
以下、式Iにおける各基について説明する。
1はそれぞれ独立に、炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基、および炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において、いずれか1つ以上の−CH2−が、−O−、−S−、−N(R12)−、または、−C(=O)−で置換された基からなる群から選択される基を示す、上記アルキル基の炭素数は1〜10が好ましく、1〜6がより好ましい。
上記アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、直鎖状または分枝鎖状のヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、またはドデシル基を挙げることができる。
炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において、いずれか1つ以上の−CH2−が、−O−、−S−、−N(R12)−、または、−C(=O)−で置換された基の例としては、炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において1つの−CH2−が、−O−で置換された基、炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において2つまたは3つの隣接しない−CH2−が、−O−で置換された基、炭素数2から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において隣接する2つの−CH2−が、それぞれ−O−および−C(=O)−で置換された基、炭素数3から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において隣接する3つの−CH2−が、それぞれ−O−、−C(=O)−、および−O−にこの順で置換された基(カーボネート基を含む基)、炭素数3から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において隣接する3つの−CH2−が、それぞれ−NH−、−C(=O)−、および−O−にこの順で置換された基(カルバメート基を含む基)などが挙げられる。
炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において、いずれか1つ以上の−CH2−が、−O−、−S−、−N(R11)−、または、−C(=O)−で置換された基の例としては具体的には以下が挙げられる。
本明細書において、化学式中の黒丸は式Iの残りの部分との結合位置を示す。
式Iにおける2つのR1は同一であっても、異なっていてもよく、同一であることが好ましい。
Lはそれぞれ独立に、単結合、−O−、−CH2O−、−OCH2−、−(CH22OC(=O)−、−C(=O)O(CH22−、−NH−、−N(CH3)−、−S−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−OC(=O)O−、−C(=O)N(R12)−、−N(R12)C(=O)−、−C(=O)S−、−SC(=O)−、−CH2C(=O)O−、−OC(=O)CH2−、−CH=CH−C(=O)O−、−OC(=O)−CH=CH−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、―CH2NH−、−NHCH2−、−N(R12)C(=O)O−、および−OC(=O)N(R12)−からなる群から選択される連結基を示す。なお、本明細書において、上記のように2価の連結基が記載されるとき、左側(「−CH2O−」であれば、「C」)の結合が式Iにおいて、より左側(「R1−」側)にあり、右側(「−CH2O−」であれば、「O」)の結合が式Iにおいて、より右側(「−R1」側)にある。
Lはそれぞれ独立に、−C(=O)O−、−OC(=O)−、または単結合であることが好ましい。
式Iにおける2つのLは同一であっても、異なっていてもよい。
1−L−は式Iにおいて、1位および4位で連結する複数の6員環連結基Aの両末端の6員環連結基Aの1位または4位にある。式Iで表される重合性化合物では、このR1−L−が重合性基を含まない。後述するように、式Iで表される重合性化合物は、いずれかの6員環連結基Aの2位、3位、5位、または6位の置換基が重合性基を含む。また、少なくとも1つの末端の6員環連結基Aが重合性基を含む置換基を有していない。
nは4〜9の整数を示す。nは5または7であることが好ましく、nが5であることがより好ましい。
で表される6員環連結基Aはそれぞれ独立に、以下のA−1〜A−5の2価の連結基からなる群より選択されるいずれか1つの連結基を示す。
連結基A−1において、R11は、置換基を示す。
11で示される置換基の例としては、−Sp−Qで示される置換基が含まれる。その他のR11で示される置換基の例としては、アルキル基、およびアルコキシ基、ハロゲン原子からなる群から選択される置換基が挙げられる。
Spはそれぞれ独立に、単結合、炭素数1から20の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、および炭素数1から20の直鎖もしくは分岐のアルキレン基において1つまたは2つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−N(R12)−、または−C(=O)−で置換された基からなる群から選択される連結基を示す。
炭素数1から20の直鎖もしくは分岐のアルキレン基の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、直鎖状または分枝鎖状のヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、またはドデシル基のそれぞれにおいて、任意の水素原子を1つ除いて得られる2価の基などが挙げられる。
Spは、両末端にそれぞれ−O−が結合した炭素数1から10の直鎖のアルキレン基、−OC(=O)−(CH22−、−C(=O)O−(CH22−、−O−(CH22−、−(CH22−OC(=O)−、−(CH22−C(=O)O−および−(CH22−O−からなる群から選択される1つ以上の構造単位を含む連結基であることが好ましい。Spは、単結合、炭素数1から10の直鎖のアルキレン基、一方の末端に−O−が結合した炭素数1から10の直鎖のアルキレン基、または一方の末端に−O−が結合し、他方の末端に−OC(=O)−または−C(=O)O−が結合した炭素数1から10の直鎖のアルキレン基であることも好ましい。
Qはそれぞれ独立に、重合性基を示す。Qは以下の式Q−1〜式Q−5で表される基からなる群から選択されるいずれかの重合性基を示すことが好ましい。
重合性基としては、アクリロイル基(式Q−1)またはメタクリロイル基(式Q−2)が好ましい。
11で示される置換基としてのアルキル基は直鎖状または分枝鎖状のいずれでもよい。アルキル基の炭素数は1〜30が好ましく、1〜10がより好ましく、1〜6が特に好ましい。アルキル基の例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、直鎖状または分枝鎖状のヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、またはドデシル基を挙げることができる。アルキル基に関する上記説明はアルキル基を含むアルコキシ基においても同様である。
11で示される置換基としてのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨウ素原子が挙げられる。これらのうち、フッ素原子、塩素原子、または臭素原子が好ましく、フッ素原子または塩素原子がより好ましい。
r11は0〜4の整数を示す。r11は0〜2であることが好ましく、0または1であることが好ましい。ただし、後述のように、式Iは6員環連結基Aとして、R11として少なくとも1つの−Sp−Qを含み、かつr11が1以上である連結基A−1を少なくとも2つ含むため、式Iにおいては少なくとも2つのr11が1以上である。
式Iは、6員環連結基Aとして、−Sp−Qを有する連結基A−1を少なくとも2つ含む。本発明者らは、1位および4位で連結する複数の6員環連結基を含む化合物を、いずれか2つの6員環連結基それぞれの2位、3位、5位、または6位に重合性基を含む置換基である−Sp−Qが結合した構造とすることによって、その化合物を用いて作製されるフィルムの耐久性が向上することを見出した。式Iに含まれる置換基−Sp−Qを有する連結基A−1は、−Sp−Qを1つ有することが好ましく、置換基として−Sp−Qを1つのみ有することがより好ましい。すなわち、式Iは、以下の連結基を少なくとも2つ含むことが好ましい。
式Iに含まれる−Sp−Qを有する連結基A−1の少なくとも2つは、置換基の構造および置換基数において、お互いに同一であっても、異なっていてもよく、同一であることが好ましい。
式Iは、6員環連結基Aとして、−Sp−Qを有する連結基A−1を2つ含むことが好ましい。
−Sp−Qを有する連結基A−1は、nの値にもよるが、連続する5つの6員環連結基Aに少なくとも2つ含まれていることが好ましく、連続する4つの6員環連結基Aに少なくとも2つ含まれていることがより好ましく、連続する3つの6員環連結基Aに少なくとも2つ含まれていることがさらに好ましい。−Sp−Qを有する連結基A−1は、互いに隣接していてもよいが、2つの−Sp−Qを有する連結基A−1の間には、重合性基を含む置換基を有していない6員環連結基Aを少なくとも1つ含むことが好ましい。
また、式I中の少なくとも2つの−Sp−Qを有する連結基A−1は、末端の2つの6員環連結基Aのうちの1つには該当せず、いずれにも該当しないことが好ましい。
連結基A−2および連結基A−3において、R12は、それぞれ独立に、水素原子、または炭素数1〜5のアルキル基を示す。R12は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、またはエチル基であることが好ましく、水素原子またはメチル基であることがより好ましい。
r12は0〜4の整数を示す。r12は0〜2であることが好ましく、0または1であることが好ましい。
上記の連結基A−4および連結基A−5中の1,4−シクロヘキシレン基はいずれもトランス−1,4−シクロヘキシレン基であることが好ましい。
式I中の複数の6員環連結基Aのうち、末端の2つの6員環連結基A(すなわち、式Iにおいて片側から数えたときの1番目の6員環連結基Aとn番目の6員環連結基A)のうち、少なくとも1つが重合性基を含む置換基を有していない。上述のように2位、3位、5位、または6位に重合性基を含む置換基を有する6員環連結基を、末端以外の6員環連結基として有することによって、その化合物を用いて作製されるフィルムの耐久性がさらに向上する。重合性基の例としては、Qが挙げられ、重合性基を含む置換基の例としては、−Sp−Qが挙げられる。上記の末端の2つの6員環連結基Aがいずれも重合性基を含む置換基を有していないことがより好ましい。
式Iは式I−10:
で表される部分構造を含むことが好ましい。式I−10中、6員環連結基B:
は、連結基A−1、連結基A−2、または連結基A−4を示し、ただし、6員環連結基Bとしての連結基A−1において、R11は、炭素数1〜5のアルキル基またはハロゲン原子を示し、メチル基、フッ素原子、または塩素原子であることが好ましい。さらに6員環連結基Bとしての連結基A−1において、r11は0または1であることが好ましい。
式I−10において、6員環連結基Bは連結基A−2または連結基A−4であることが好ましい。6員環連結基Bが連結基A−2または連結基A−4である式I−10で表される部分構造を有する式Iで示される重合性化合物を用いた場合、類似の構造を有し、−Sp−Qなどの重合性基を含む置換基を棒状構造の両末端に有する重合性化合物を用いた場合と比較して、より耐久性が高いフィルムを作製することができる。
以下に式Iで示される重合性化合物の例を示すが、これらの例に限定されるものではない。以下、各式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示す。
式Iで示される重合性化合物は、公知の方法により製造することが可能であり、例えば以下の方法で製造することができる。
Lが−C(=O)O−の場合には、フェノール(もしくはアルコール)誘導体A−1とカルボン酸誘導体A−2およびA−3を用いてエステル化することで製造できる。
エステル化反応の方法としては、例えば、カルボン酸誘導体A−2、A−3を塩化チオニルやオキザリルクロリドなどによって酸クロリド化する、もしくはメシルクロリドなどと塩基を作用させて混合酸無水物化したのち、フェノール(もしくはアルコール)誘導体A−1を塩基の存在下で作用させる方法が挙げられる。または、A−1とA−2、A−3をカルボジイミドなどの縮合剤を用いて直接エステル化する方法が挙げられる。
式Iで示される重合性化合物は、液晶性を示すと同時に複屈折性が低いため、式Iで示される重合性化合物を利用して位相差フィルムを作製することによって、位相差フィルムの複屈折性を所望の範囲に調整することができる。特に式Iで示される重合性化合物を用いてコレステリック液晶相を形成し、これを固定したフィルムとすることにより、選択反射の波長帯域の狭い反射膜、すなわち、反射波長域の選択性の高い反射膜を得ることができる。
また、式Iで示される重合性化合物は、可視光領域での吸収が極めて小さいことから無色透明であり、液晶相範囲が広い、溶剤に溶解しやすい、重合しやすいなどといった複数の特性を満足する。これに由来して、式Iで示される重合性化合物を含む重合性組成物を用いて作製される硬化膜は、十分な硬度を示し、無色透明であり、耐候性および耐熱性が良好である等、複数の特性を満足し得る。さらに、式Iで表される重合性化合物を含む重合性組成物から形成されるフィルムは上記のように耐久性が高い。従って、上記重合性組成物を利用して形成された硬化膜は、例えば、光学素子の構成要素である位相差板、偏光素子、選択反射膜、カラーフィルタ、反射防止膜、視野角補償膜、ホログラフィー、配向膜等、種々の用途に利用することができる。
<重合性組成物>
重合性組成物において、式Iで示される重合性化合物は1種のみ含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。
式Iで示される重合性化合物(2種以上含まれている場合は、2種以上の合計量)は、重合性組成物の固形分質量に対して、10質量%以上であればよく、好ましくは30〜99.9質量%、より好ましくは50〜99.5質量%、さらに好ましくは70〜99質量%であればよい。但し、この範囲に限定されるものではない。
重合性組成物は、式Iで示される重合性化合物のほか、他の液晶化合物、キラル化合物、重合開始剤、配向制御剤などの他の成分を含んでいてもよい。以下各成分について説明する。
[他の液晶化合物]
重合性組成物は、式Iで示される重合性化合物とともに、他の1種以上の液晶化合物を含有していてもよい。式Iで示される重合性化合物は、他の液晶化合物との相溶性が高いので、他の液晶化合物を混合しても、不透明化等が生じず、透明性の高い膜を形成可能である。他の液晶化合物を併用可能であることから、種々の用途に適する種々の組成の組成物を提供できる。併用可能な他の液晶化合物の例には、棒状ネマチック液晶化合物が挙げられる。棒状ネマチック液晶化合物の例には、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が挙げられる。低分子液晶化合物だけではなく、高分子液晶化合物も用いることができる。
他の液晶化合物は、重合性であっても非重合性であってもよい。重合性基を有しない棒状液晶化合物については、様々な文献(例えば、Y. Goto et.al., Mol. Cryst. Liq. Cryst. 1995, Vol. 260, pp.23-28)に記載がある。
重合性棒状液晶化合物は、重合性基を棒状液晶化合物に導入することで得られる。重合性基の例には、不飽和重合性基、エポキシ基、およびアジリジニル基が含まれ、不飽和重合性基が好ましく、エチレン性不飽和重合性基が特に好ましい。重合性基は種々の方法で、棒状液晶化合物の分子中に導入できる。重合性棒状液晶化合物が有する重合性基の個数は、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜3個である。重合性棒状液晶化合物の例は、Makromol.Chem.,190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許第4683327号明細書、同5622648号明細書、同5770107号明細書、国際公開WO95/22586号公報、同95/24455号公報、同97/00600号公報、同98/23580号公報、同98/52905号公報、特開平1−272551号公報、同6−16616号公報、同7−110469号公報、同11−80081号公報、および特開2001−328973号公報などに記載の化合物が含まれる。2種類以上の重合性棒状液晶化合物を併用してもよい。2種類以上の重合性棒状液晶化合物を併用すると、配向温度を低下させることができる。
他の液晶化合物の添加量については特に制限はなく、重合性組成物の固形分質量に対して、好ましくは0〜70質量%、より好ましくは0〜50質量%、さらに好ましくは0〜30質量%であればよい。但し、この範囲に限定されるものではない。重合性組成物において、式Iで示される重合性化合物と他の液晶化合物との質量比(式Iで示される重合性化合物の質量/他の液晶化合物の質量)は、100/0〜30/70であればよく、100/0〜50/50であることが好ましく、100/0〜70/30であることがより好ましい。この比は用途に応じて好ましい範囲に調整することができる。
[キラル化合物]
重合性組成物はキラル化合物を含んでいてもよい。キラル化合物を利用することにより、コレステリック液晶相を示す組成物として調製することができる。キラル化合物は液晶性であっても、非液晶性であってもよい。キラル化合物は、公知の種々のキラル剤(例えば、液晶デバイスハンドブック、第3章4−3項、TN、STN用カイラル剤、199頁、日本学術振興会第142委員会編、1989に記載)から選択することができる。キラル化合物は、一般に不斉炭素原子を含むが、不斉炭素原子を含まない軸性不斉化合物あるいは面性不斉化合物も用いることができる。軸性不斉化合物または面性不斉化合物の例には、ビナフチル、ヘリセン、パラシクロファンおよびこれらの誘導体が含まれる。キラル化合物(キラル剤)は、重合性基を有していてもよい。キラル化合物が重合性基を有するとともに、併用する棒状液晶化合物も重合性基を有する場合は、重合性キラル化合物と重合性棒状液晶化合物との重合反応により、棒状液晶化合物から誘導される繰り返し単位と、キラル化合物から誘導される繰り返し単位とを有するポリマーを形成することができる。したがって、重合性キラル化合物が有する重合性基は、重合性棒状液晶化合物、特に式Iで示される重合性化合物が有する重合性基と、同種の基であることが好ましい。従って、キラル化合物の重合性基も、不飽和重合性基、エポキシ基またはアジリジニル基であることが好ましく、不飽和重合性基であることがさらに好ましく、エチレン性不飽和重合性基であることが特に好ましい。
重合性組成物中、キラル化合物は、式Iで示される重合性化合物を含む液晶化合物の総モル数に対して、1〜30モル%であることが好ましい。キラル化合物の使用量は、より少ないことが液晶性に影響を及ぼさない傾向があるため好まれる。従って、キラル化合物としては、少量でも所望の螺旋ピッチの捩れ配向を達成可能なように、強い捩り力のある化合物が好ましい。この様な、強い捩れ力を示すキラル剤としては、例えば、特開2003−287623号公報に記載のキラル剤が挙げられる。また、特開2002−302487号公報、特開2002−80478号公報、特開2002−80851号公報、特開2014−034581号公報に記載のキラル剤や、BASF社製のLC−756などが挙げられる。
キラル化合物を含有する態様の重合性組成物をコレステリック液晶相とした後、それを固定して形成された膜は、その螺旋ピッチに応じて、所定の波長の光に対して、選択反射特性を示し、反射膜(例えば、可視光反射膜や赤外線反射膜)として有用である。低い複屈折性を示す式Iで示される重合性化合物を利用することにより、より高い複屈折性の液晶化合物を利用した同一の厚みの膜と比較して、反射波長域が狭くなり、選択性が高くなるという利点がある。
[重合開始剤]
重合性組成物は、重合開始剤を含有していることが好ましい。例えば、紫外線照射により硬化反応を進行させて硬化膜を形成する態様では、使用する重合開始剤は、紫外線照射によって重合反応を開始可能な光重合開始剤であることが好ましい。光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許第2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許第2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許第2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許第3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許第3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許第4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許第4212970号明細書記載)等が挙げられる。
光重合開始剤は、重合性組成物に、重合性組成物の固形分質量に対して、0.1〜20質量%含まれていることが好ましく、1〜8質量%含まれていることがさらに好ましい。
[配向制御剤]
重合性組成物中に、安定的または迅速な液晶相(例えば、コレステリック液晶相)の形成に寄与する配向制御剤を添加してもよい。配向制御剤の例には、含フッ素(メタ)アクリレート系ポリマー、WO2011/162291に記載の一般式(X1)〜(X3)で表される化合物、および特開2013−47204の段落[0020]〜[0031]に記載の化合物が含まれる。これらから選択される2種以上を含有していてもよい。これらの化合物は、層の空気界面において、液晶化合物の分子のチルト角を低減若しくは実質的に水平配向させることができる。尚、本明細書で「水平配向」とは、液晶分子長軸と膜面が平行であることをいうが、厳密に平行であることを要求するものではなく、本明細書では、水平面とのなす傾斜角が20度未満の配向を意味するものとする。液晶化合物が空気界面付近で水平配向する場合、配向欠陥が生じ難いため、可視光領域での透明性が高くなる。一方、液晶化合物の分子が大きなチルト角で配向すると、例えば、コレステリック液晶相とする場合は、その螺旋軸が膜面法線からずれるため、反射率が低下したり、フィンガープリントパターンが発生し、ヘイズの増大や回折性を示したりするため好ましくない。
配向制御剤として利用可能な含フッ素(メタ)アクリレート系ポリマーの例は、特開2007−272185号公報の[0018]〜[0043]等に記載がある。
配向制御剤としては、一種の化合物を単独で用いてもよいし、二種以上の化合物を併用してもよい。
重合性組成物中における、配向制御剤の含有量は、式Iの化合物の質量の0.01〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましく、0.02〜1質量%が特に好ましい。
[架橋剤]
重合性組成物は、硬化後の膜強度向上、耐久性向上のため、任意に架橋剤を含有していてもよい。架橋剤としては、紫外線、熱、湿気等で硬化するものが好適に使用できる。
架橋剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等の多官能アクリレート化合物;グリシジル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物;2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、4,4−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン等のアジリジン化合物;ヘキサメチレンジイソシアネート、ビウレット型イソシアネート等のイソシアネート化合物;オキサゾリン基を側鎖に有するポリオキサゾリン化合物;ビニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラン化合物などが挙げられる。また、架橋剤の反応性に応じて公知の触媒を用いることができ、膜強度および耐久性向上に加えて生産性を向上させることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
架橋剤の含有量は、重合性組成物の固形分質量に対して、3質量%〜20質量%が好ましく、5質量%〜15質量%がより好ましい。架橋剤の含有量が、3質量%以上であると、架橋密度向上の効果がより高く、20質量%以下であると、コレステリック液晶層の安定性がより高い。
[その他の添加剤]
重合性組成物は、1種または2種類以上の、酸化防止剤、紫外線吸収剤、増感剤、安定剤、可塑剤、連鎖移動剤、重合禁止剤、消泡剤、レべリング剤、増粘剤、難燃剤、界面活性物質、分散剤、染料、顔料等の色材、等の他の添加剤を含有していてもよい。
<フィルム>
式Iで示される重合性化合物は、位相差膜、反射フィルム等の種々の光学フィルムの材料として有用であり、式Iで示される重合性化合物を含む重合性組成物を用いて種々の光学フィルムを形成することができる。
[フィルムの製造方法]
光学フィルムの製造方法の一例は、
(i)基板等の表面に、式Iで示される重合性化合物を含む重合性組成物を塗布して、液晶相(コレステリック液晶相等)の状態にすること、
(ii)重合性組成物の硬化反応を進行させ、液晶相を固定して硬化膜を形成すること、
を少なくとも含む製造方法である。
(i)および(ii)の工程を、複数回繰り返して、複数の上記硬化膜が積層されたフィルムを作製することもできる。また、複数の硬化膜同士を接着剤により貼合して、複数の硬化膜が積層されたフィルムを作製することもできる。
(i)工程では、まず、基板またはその上に形成された配向膜の表面に、重合性組成物を塗布する。重合性組成物は、溶媒に材料を溶解および/または分散した、塗布液として調製されることが好ましい。塗布液の調製に使用する溶媒としては、有機溶媒が好ましく用いられる。有機溶媒としては、アミド(例えばN,N−ジメチルホルムアミド);スルホキシド(例えばジメチルスルホキシド);ヘテロ環化合物(例えばピリジン);炭化水素(例えばベンゼン、ヘキサン);アルキルハライド(例えばクロロホルム、ジクロロメタン);エステル(例えば酢酸メチル、酢酸ブチル);ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン);エーテル(例えばテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン);1,4−ブタンジオールジアセテートなどが含まれる。これらの中でも、アルキルハライドおよびケトンが特に好ましい。二種類以上の有機溶媒を併用してもよい。
塗布液の塗布は、ワイヤーバーコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、ダイコーティング法等の種々の方法によって行うことができる。また、インクジェット装置を用いて、組成物をノズルから吐出して、塗膜を形成することもできる。
次に、表面に塗布され、塗膜となった重合性組成物を、コレステリック液晶相等の液晶相の状態にする。重合性組成物が、溶媒を含む塗布液として調製されている態様では、塗膜を乾燥し、溶媒を除去することで、液晶相の状態にすることができる場合がある。また、液晶相への転移温度とするために、所望により、塗膜を加熱してもよい。例えば、一旦等方性相の温度まで加熱し、その後、液晶相転移温度まで冷却する等によって、安定的に液晶相の状態にすることができる。重合性組成物の液晶相転移温度は、製造適性等の面から10〜250℃の範囲内であることが好ましく、10〜150℃の範囲内であることがより好ましい。10℃未満であると液晶相を呈する温度範囲にまで温度を下げるために冷却工程等が必要となることがある。また200℃を超えると、一旦液晶相を呈する温度範囲よりもさらに高温の等方性液体状態にするために高温を要し、熱エネルギーの浪費、基板の変形、変質等からも不利になることがある。
次に、(ii)の工程では、液晶相の状態となった塗膜を硬化させる。硬化は、ラジカル重合法、アニオン重合法、カチオン重合法、配位重合法等、いずれの重合法に従って進行させてもよい。式Iで示される重合性化合物に応じて、適する重合法を選択すればよい。この重合により、式Iで示される重合性化合物から誘導される単位を構成単位中に有する重合体が得られる。
一例では、紫外線を照射して、硬化反応を進行させる。紫外線照射には、紫外線ランプ等の光源が利用される。この工程では、紫外線を照射することによって、組成物の硬化反応が進行し、液晶相(コレステリック液晶相等)が固定されて、硬化膜が形成される。
紫外線の照射エネルギー量については特に制限はないが、一般的には、0.1J/cm2〜0.8J/cm2程度が好ましい。また、塗膜に紫外線を照射する時間については特に制限はないが、硬化膜の充分な強度および生産性の双方の観点から決定すればよい。
硬化反応を促進するため、加熱条件下で紫外線照射を実施してもよい。また、紫外線照射時の温度は、液晶相が乱れないように、液晶相を呈する温度範囲に維持することが好ましい。また、雰囲気の酸素濃度は重合度に関与するため、空気中で所望の重合度に達せず、膜強度が不十分の場合には、窒素置換等の方法により、雰囲気中の酸素濃度を低下させることが好ましい。
上記工程では、液晶相が固定されて、硬化膜が形成される。ここで、液晶相を「固定化した」状態は、液晶相となっている化合物の配向が保持された状態が最も典型的、且つ好ましい態様である。それだけには限定されず、具体的には、通常0℃〜50℃、より過酷な条件下では−30℃〜70℃の温度範囲において、層に流動性が無く、また外場や外力によって配向形態に変化を生じさせることなく、固定化された配向形態を安定に保ち続けることができる状態を意味するものとする。本発明では、紫外線照射によって進行する硬化反応により、液晶相の配向状態を固定することが好ましい。
なお、フィルムにおいては、液晶相の光学的性質が層中において保持されていれば十分であり、最終的に硬化膜中の組成物がもはや液晶性を示す必要はない。例えば、組成物が、硬化反応により高分子量化して、もはや液晶性を失っていてもよい。
上記硬化膜の厚みについては特に制限はない。用途に応じて、または所望とされる光学特性に応じて、好ましい膜厚を決定すればよい。一般的には、厚さは0.05〜50μmが好ましく、1〜35μmがより好ましい。
[基板]
フィルムは、基板を有していてもよい。基板は自己支持性があり、上記硬化膜を支持するものであれば、材料および光学的特性についてなんら限定はない。ガラス板、石英板、およびポリマーフィルム等から選択することができる。用途によっては、紫外光に対する高い透明性を有するものを用いてもよい。可視光に対する透過性が高いポリマーフィルムとしては、液晶表示装置等の表示装置の部材として用いられる種々の光学フィルム用のポリマーフィルムが挙げられる。基板としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステルフィルム;ポリカーボネート(PC)フィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム;ポリイミドフィルム、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム、などが挙げられる。ポリエチレンテレフタレートフィルム、トリアセチルセルロースフィルムが好ましい。
[配向層]
フィルムは、基板と硬化膜との間に、配向層を有していてもよい。配向層は、液晶化合物の配向方向をより精密に規定する機能を有する。配向層は、有機化合物(好ましくはポリマー)のラビング処理、無機化合物の斜方蒸着、マイクログルーブを有する層の形成等の手段で設けることができる。さらには、電場の付与、磁場の付与、或いは光照射により配向機能が生じる配向層も知られている。配向層は、ポリマーの膜の表面に、ラビング処理により形成することが好ましい。
配向層に用いられる材料としては、有機化合物のポリマーが好ましく、それ自体が架橋可能なポリマーか、或いは架橋剤により架橋されるポリマーがよく用いられる。当然、双方の機能を有するポリマーも用いられる。ポリマーの例としては、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、スチレン/マレインイミド共重合体、ポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコール、ポリ(N−メチロ−ルアクリルアミド)、スチレン/ビニルトルエン共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリカーボネート等のポリマーおよびシランカップリング剤等の化合物を挙げることができる。好ましいポリマーの例としては、ポリ(N−メチロ−ルアクリルアミド)、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコール等の水溶性ポリマーが挙げられ、このうち、ゼラチン、ポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコールが好ましく、特にポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコールが好ましい。
[接着層]
複数の硬化膜同士を接着剤により貼合する場合、硬化膜の間には接着層が設けられる。接着層は接着剤から形成されるものであればよい。
接着剤としては硬化方式の観点からホットメルトタイプ、熱硬化タイプ、光硬化タイプ、反応硬化タイプ、硬化の不要な感圧接着タイプがあり、それぞれ素材としてアクリレート系、ウレタン系、ウレタンアクリレート系、エポキシ系、エポキシアクリレート系、ポリオレフィン系、変性オレフィン系、ポリプロピレン系、エチレンビニルアルコール系、塩化ビニル系、クロロプレンゴム系、シアノアクリレート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリスチレン系、ポリビニルブチラール系などの化合物を使用することができる。作業性、生産性の観点から、硬化方式として光硬化タイプが好ましく、光学的な透明性、耐熱性の観点から、素材はアクリレート系、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系などを使用することが好ましい。
接着層の膜厚は0.5〜10μm、好ましくは1〜5μmであればよい。投映像表示用ハーフミラーとして用いられる場合、色ムラ等を軽減するため均一な膜厚で設けられることが好ましい。
[フィルムの用途]
フィルムの一態様は、重合性組成物の、液晶相の配向(例えば、水平配向、垂直配向、ハイブリッド配向等)を固定したフィルムであって、光学異方性を示すフィルムである。フィルムは、液晶表示装置等の光学補償フィルム等として利用される。
光学フィルムの一態様は、重合性組成物のコレステリック液晶相を固定した層を含むフィルムであって、所定の波長域の光に対して選択反射特性を示すフィルムである。コレステリック液晶相では、液晶分子は螺旋状に配列している。コレステリック液晶相を固定した層(以下「コレステリック液晶層」ということがある。)は選択反射波長域において、右円偏光または左円偏光のいずれか一方を選択的に反射させ、他方のセンスの円偏光を透過させる円偏光選択反射層として機能する。コレステリック液晶層を1層または2層以上含むフィルムは、様々な用途に用いることができる。コレステリック液晶層を2層以上含むフィルムにおいて、各コレステリック液晶層が反射する円偏光のセンスは用途に応じて同じでも逆であってもよい。また、各コレステリック液晶層の後述の選択反射の中心波長も用途に応じて同じでも異なっていてもよい。
なお、本明細書において、円偏光につき「センス」というときは、右円偏光であるか、または左円偏光であるかを意味する。円偏光のセンスは、光が手前に向かって進んでくるように眺めた場合に電場ベクトルの先端が時間の増加に従って時計回りに回る場合が右円偏光であり、反時計回りに回る場合が左円偏光であるとして定義される。本明細書においては、コレステリック液晶の螺旋の捩れ方向について「センス」との用語を用いることもある。コレステリック液晶の螺旋の捩れ方向(センス)が右の場合は右円偏光を反射し、かつ左円偏光を透過し、センスが左の場合は左円偏光を反射し、かつ右円偏光を透過する。
例えば可視光波長域(波長400〜750nm)に選択反射特性を示すコレステリック液晶層を含むフィルムは、投映像表示用のスクリーンやハーフミラーとして利用することができる。また、反射帯域を制御することで、カラーフィルタやディスプレイの表示光の色純度を向上させるフィルタ(例えば特開2003−294948号公報参照)として利用することができる。
また、光学フィルムは、光学素子の構成要素である、偏光素子、反射膜、反射防止膜、視野角補償膜、ホログラフィー、配向膜等、種々の用途に利用することができる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
なお、実施例中、HPLCは高速液体クロマトグラフィー、NMRは核磁気共鳴を意味する。
<化合物の合成>
[化合物I−1〜I−4の合成]
2,5−ジヒドロキシ安息香酸(10g)をジメチルアセトアミド(50mL)中で攪拌した。得られた溶液に、トリエチルアミン(9.8mL)とメタンスルホン酸 2−アクリロイルオキシエチル(9.7g)とBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)(0.2g)を加え、内温90℃で3時間攪拌した。30℃まで冷却した後、混合物に水と酢酸エチルを添加した後、水層を除去し、有機層を飽和重曹水と希塩酸、食塩水の順に洗浄した。硫酸マグネシウムで有機層を乾燥し、乾燥剤をろ過した後、BHT(0.1g)を加えて溶媒を減圧留去し、化合物I−1を得た。
メタンスルホン酸 2−アクリロイルオキシエチルの代わりに、それぞれメタンスルホン酸2−メタクリロイルオキシエチル、メタンスルホン酸2−アクリロイルオキシプロピル、メタンスルホン酸4−アクリロイルオキシブチルを用い、化合物I−1と同様の手順で化合物I−2,I−3、I−4を得た。
[化合物II−1〜化合物II−3の合成]
trans−1,4−シクロヘキサジカルボン酸(5.0g)をトルエン(30mL)中で攪拌した。内温75℃まで昇温し、得られた溶液に、塩化チオニル(6.3mL)を滴下し、3時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣をヘキサンで洗浄し、ろ取することで、化合物II−1(4.5g)を得た。
トリホスゲン(12.06g)をTHF(テトラヒドロフラン)(40mL)中0℃で撹拌し、そこにピペラジン(5g)、N,N−ジエチルアニリン(20.5mL)、THF(20mL)を混合した溶液を30分かけて滴下し、混合物を室温で2時間撹拌した。酢酸エチル(60mL)、1N塩酸水(128mL)を0℃で添加した後、水層を除去し、有機層を食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで有機層を乾燥し、乾燥剤をろ過した後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をヘキサンで洗浄してろ過することで化合物II−2を得た。
ピペラジンの代わりに2−メチルピペラジンを用い、化合物II−2と同様の手順で化合物II−3を得た。
[化合物III−1〜化合物III−8の合成]
化合物II−1(2.07g)、化合物I−1(5g)、BHT(0.1g)をトルエン(20mL)中0℃で撹拌し、そこにDMAP(N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、0.12g)を添加し、トリエチルアミン(4.2mL)を滴下した。室温で2時間撹拌した後、メタノール、水、酢酸エチルを添加して水層を除去し、希塩酸、食塩水の順に洗浄した。硫酸マグネシウムで有機層を乾燥し、乾燥剤をろ過した後、BHT(0.1g)を加えて溶媒を減圧留去した。得られた粗体をカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物III−1を得た。
化合物I−1の代わりに、それぞれ化合物I−2,I−3、I−4を用い、化合物III−1と同様の手順で化合物III−2,III−3、III−4を得た。化合物II−1の代わりに化合物II−2を用い、化合物III−1と同様の手順で化合物III−5を得た。化合物I−1の代わりに、それぞれ化合物I−2、I−4を用い、化合物III−5と同様の手順で化合物III−6、III−7を得た。化合物II−1の代わりに化合物II−3を用い、化合物III−1と同様の手順で化合物III−8を得た。
[化合物IV−1〜化合物IV−3の合成]
trans−1,4−シクロヘキサジカルボン酸(26.4g)、メシルクロリド(9.7g)、およびBHT(0.8g)をTHF(220mL)中で攪拌し、内温を25℃以下に保ってトリエチルアミン(9.3g)を滴下した。室温で2時間攪拌した後、N,N−ジメチルアミノピリジン(0.9g)および1−オクタノール(10g)を添加し、内温25℃以下でトリエチルアミン(9.3g)を滴下した。室温で3時間攪拌した後、希塩酸と酢酸エチルを加えて水層を除去し、希塩酸、飽和重曹水、食塩水の順に洗浄した。硫酸マグネシウムで有機層を乾燥し、乾燥剤をろ過した後、溶媒を減圧留去することで、化合物IV−1を得た。
1−オクタノールの代わりに1−ヘプタノール、エチレングリコールモノブチルエーテルを用い、化合物IV−1と同様の手順で化合物IV−2、IV−3を得た。
[化合物1の合成]
trans−4−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸(1.48g)、塩化パラトルエンスルホニル(TsCl、1.71g)およびBHT(0.03g)を、THF(8mL)、1−エチル2−ピロリドン(4mL)中で攪拌した。混合物に、氷冷下1−メチルイミダゾール(1.79mL)を滴下し、室温で1時間攪拌した。化合物III−2(2.0g)を添加し、室温でさらに2時間攪拌した。水(10mL)を加えた後、水層を除去し、メタノールを加え、氷冷下1時間攪拌し、生成した結晶をろ過することで、化合物1(2.0g)を得た。
化合物1 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9−1.0(m,10H),1.2−1.3(m,18H),1.5−1.6(m,4H),1.7(m,4H),1.9(m,4H),2.0(s,6H),2.2(m,4H),2.3(m,4H),2.5−2.7(m,4H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(d,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
[化合物2〜9の合成]
trans−4−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸の代わりに、それぞれ、trans−4−ブチルシクロヘキサンカルボン酸、trans−4−プロピルシクロヘキサンカルボン酸、trans−4−イソプロピルシクロヘキサンカルボン酸、trans−4−エチルシクロヘキサンカルボン酸、trans−4−メチルシクロヘキサンカルボン酸、化合物IV−1、化合物IV−2、化合物IV−3を用いて、化合物1と同様の手順で化合物2〜9を得た。
化合物2 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9−1.1(m,10H),1.2−1.3(m,14H),1.5−1.7(m,8H),1.9(m,4H),2.0(s,6H),2.2(m,4H),2.3(m,4H),2.5−2.7(m,4H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(d,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物3 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9−1.1(m,10H),1.2−1.4(m,10H),1.5−1.7(m,8H),1.9(m,4H),2.0(s,6H),2.2(m,4H),2.3(m,4H),2.5−2.7(m,4H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(d,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物4 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,12H),1.0−1.2(m,6H),1.4−1.7(m,10H),1.9(m,4H),2.0(s,6H),2.2−2.3(m,8H),2.5−2.7(m,4H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(s,dH),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物5 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9‐1.0(m,10H),1.1−1.3(m,6H),1.5−1.7(m,8H),1.9(m,4H),2.0(s,6H),2.2(m,4H),2.3(m,4H),2.5−2.7(m,4H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(d,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物6 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.1(m,4H),1.4(m,2H),1.6(m,4H),1.7(m,4H),1.8(m,4H),2.0(s,6H),2.2(m,4H),2.3(m,4H),2.5−2.7(m,4H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(d,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物7 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.2−1.4(m,20H),1.5−1.8(m,16H),2.0(s,6H),2.1(m,4H),2.2−2.4(m,10H),2.6(m,4H),4.1(t,4H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(d,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物8 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.2−1.4(m,16H),1.5−1.8(m,16H),2.0(s,6H),2.1(m,4H),2.2−2.4(m,10H),2.6(m,4H),4.1(t,4H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(d,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物9 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.4(m,4H),1.5−1.8(m,16H),2.0(s,6H),2.1(m,4H),2.2−2.4(m,10H),2.6(m,4H),3.5(t,4H),3.6(t,4H),4.2(t,4H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(d,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
[化合物10〜12の合成]
化合物III−2の代わりにそれぞれ、化合物III−1、化合物III−3、化合物III−4を用いて、化合物1と同様の手順で化合物10〜12を得た。
化合物10 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.1(m,4H),1.2−1.4(m,18H),1.6(m,4H),1.7(m,4H),1.9(m,4H),2.2(m,4H),2.3(m,4H),2.5−2.7(m,4H),4.5(m,8H),5.9(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物11 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.0(m,4H),1.2−1.4(m,24H),1.6(m,4H),1.7(m,4H),1.9(m,4H),2.2(m,4H),2.3(m,4H),2.5−2.7(m,4H),4.3(m,4H),5.3(m,2H),5.9(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物12 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.0(m,4H),1.2−1.4(m,18H),1.6(m,4H),1.7(m,4H),1.8−1.9(m,12H),2.2(m,4H),2.3(m,4H),2.5−2.7(m,4H),4.2(m,4H),4.3(m,4H),5.8(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
[化合物13〜17、21の合成]
化合物III−2の代わりにそれぞれ、化合物III−6、化合物III−5、化合物III−7、化合物III−8を用いて化合物1と同様の手順で化合物13、14、20、21を得た。
trans−4−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸の代わりに、それぞれ、trans−4−ブチルシクロヘキサンカルボン酸、trans−4−プロピルシクロヘキサンカルボン酸、trans−4−(trans−4‘−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサンカルボン酸を用いて、化合物14と同様の手順で化合物15〜17を得た。
化合物13 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.0(m,4H),1.2−1.4(m,18H),1.6(m,4H),1.9(m,4H),2.0(s,6H),2.2(m,4H),2.5(m,2H),3.6−3.8(m,8H),4.4(m,4H),4.5(m,4H),5.6(d,2H),6.1(d,2H),7.1(d,2H),7.4(dd,2H),7.8(d,2H)
化合物14 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.0(m,4H),1.2−1.4(m,18H),1.6(m,4H),1.9(m,4H),2.2(m,4H),2.5(m,2H),3.6−3.8(m,8H),4.4−4.5(m,8H),5.9(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.4(dd,2H),7.8(d,2H)
化合物15 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.0(m,4H),1.2−1.4(m,14H),1.6(m,4H),1.9(m,4H),2.2(m,4H),2.5(m,2H),3.6−3.8(m,8H),4.4−4.5(m,8H),5.9(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.4(dd,2H),7.8(d,2H)
化合物16 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.0(m,4H),1.2−1.4(m,10H),1.6(m,4H),1.9(m,4H),2.2(m,4H),2.5(m,2H),3.6−3.8(m,8H),4.4−4.5(m,8H),5.9(dd,2H),6.2(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.4(dd,2H),7.8(d,2H)
化合物17 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.8−1.3(m,28H),1.6(m,4H),1.7−1.9(m,12H),2.2(m,4H),2.5(m,2H),3.6−3.8(m,8H),4.4−4.5(m,8H),5.9(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.4(dd,2H),7.8(d,2H)
化合物20 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.0(m,4H),1.2−1.4(m,18H),1.6(m,4H),1.8−1.9(m,12H),2.2(m,4H),2.5(m,2H),3.6−3.8(m,8H),4.2(m,4H),4.3(m,4H),5.8(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.7(d,2H)
化合物21 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(d,6H),1.0(m,4H),1.2−1.4(m,21H),1.6(m,4H),1.9(m,4H),2.2(m,4H),2.5(m,2H),3.1−3.4(m,3H),4.1−4.3(m,3H),4.5(m,9H),5.9(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.3(dd,2H),7.8(d,2H)
[化合物18、19の合成]
メタンスルホニルクロリド(0.42g)、テトラヒドロフラン(1mL)、酢酸エチル(4mL)溶液に、BHT(0.01g)を加え、内温を−5℃まで冷却した。この溶液に、別途調製した4−ペンチル安息香酸(0.69g)とトリエチルアミン(0.39g)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液を、内部温度が0℃以上に上昇しないように滴下した。−5℃で1時間攪拌した後、混合物に、N−メチルイミダゾールを少量加え、化合物III-5(1g)を加え、テトラヒドロフランを3.5mL追加したのち、トリエチルアミン(0.39g)を滴下し、その後、室温で2時間攪拌した。水(4mL)を加えて反応を停止し、溶液に酢酸エチルを加えて水層を除去し、有機層を、希塩酸、食塩水の順に洗浄した。有機層に乾燥剤を加え、その後ろ別したのち、メタノール(15mL)を加えて生じた結晶をろ過することで、化合物18を得た。
化合物18 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):0.9(t,6H),1.3−1.4(m,8H),1.7−1.8(m,4H),2.7(t,4H),3.6−3.8(m,8H),4.2(m,4H),4.4(m,4H),5.8(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.1(d,2H),7.3(d,4H),7.4(dd,2H),7.9(d,2H),8.1(d,4H)

4−ペンチル安息香酸の代わりに4−ブトキシ安息香酸を用いて化合物18と同様の手順で化合物19を得た。
化合物19 1H−NMR(溶媒:CDCl3)δ(ppm):1.0(t,6H),1.6(m,4H),1.8(m,4H),3.6−3.9(m,8H),4.1(t,4H),4.2(m,4H),4.4(m,4H),5.8(dd,2H),6.1(dd,2H),6.4(dd,2H),7.0(d,4H),7.2(d,2H),7.4(dd,2H),7.8(d,2H),8.1(d,4H)
<合成化合物の評価>
得られた化合物を以下の基準で評価した。
[液晶性]
化合物1〜21を加熱または冷却しながら偏光顕微鏡で観察することで相転移温度を計測した。
表1中、Cryは結晶、SmAはスメクチックA相、Neはネマティック相、Isoは等方性相を意味する。例えば、「Cry 126 Ne 155 Iso」は、結晶が126℃で融解してネマティック相となり、155℃で等方性の液体となることを示す。また、表1中括弧は、等方性の液体からネマチック相あるいはスメクチック相に転移する温度を示す。
[複屈折性の測定]
上記で合成した各化合物、及び従来公知の化合物の複屈折性(Δn)を、液晶便覧(液晶便覧編集委員会)のp.202に記載の方法に従って測定した。具体的には、試料をくさび型セルに注入し、これに波長550nmのレーザー光を照射し、透過光の屈折角を測定することにより、各化合物あるいは組成物のΔnを求めた。
<選択反射膜の作製>
(実施例1)
下記の組成の重合性組成物塗布液(1)を調製した。
化合物1 90質量部
化合物 (M−1) 10質量部
空気界面配向剤(1) 0.13質量部
キラル剤 LC-756(BASF社製) 4.4質量部
重合開始剤IRGACURE OXE−01(BASF社製) 0.75質量部
溶媒 クロロホルム 500質量部
次に、洗浄したガラス基板上に日産化学社製ポリイミド配向膜SE−130をスピンコート法により塗布し、乾燥後に250℃で1時間焼成した。これをラビング処理して配向膜付き基板を作製した。作製した配向膜付き基板のラビング処理面に重合性組成物塗布液(1)をスピンコート法により室温で塗布し、90℃で1分の配向熟成を行った後に、窒素ガス雰囲気下70℃で高圧水銀ランプを用いて10秒間光照射して配向を固定し選択反射膜(1)を形成した。この膜を島津社製の分光光度計UV−3100PCで透過スペクトルを測定したところ599nmに中心を持つ選択反射ピークがあり、その半値幅が41nmであった。選択反射波長域の半値幅と選択反射の中心波長の比(Δλ/λ)は0.068であった。
(実施例2)
下記の組成の重合性組成物塗布液(2)を調製した。
化合物2 85質量部
化合物 (M−1) 15質量部
空気界面配向剤(1) 0.13質量部
キラル剤 LC-756(BASF社製) 4.4質量部
重合開始剤IRGACURE OXE−01(BASF社製) 0.75質量部
溶媒 クロロホルム 500質量部

上記の重合性組成物塗布液(1)の代わりに重合性組成物塗布液(2)を用いる以外は、選択反射膜(1)の作製と同様の手順で選択反射膜(2)を作製した。この膜を島津社製の分光光度計UV−3100PCで透過スペクトルを測定したところ541nmに中心を持つ選択反射ピークがあり、その半値幅が36nmであった。選択反射波長域の半値幅と選択反射の中心波長の比(Δλ/λ)は0.067であった。
(実施例3)
下記の組成の重合性組成物塗布液(3)を調製した。
化合物3 85質量部
化合物 (M−1) 15質量部
空気界面配向剤(1) 0.13質量部
キラル剤 LC-756(BASF社製) 4.4質量部
重合開始剤IRGACURE OXE−01(BASF社製) 0.75質量部
溶媒 クロロホルム 500質量部

上記の重合性組成物塗布液(1)の代わりに重合性組成物塗布液(3)を用いる以外は、選択反射膜(1)の作製と同様の手順で選択反射膜(3)を作製した。この膜を島津社製の分光光度計UV−3100PCで透過スペクトルを測定したところ540nmに中心を持つ選択反射ピークがあり、その半値幅が37nmであった。選択反射波長域の半値幅と選択反射の中心波長の比(Δλ/λ)は0.069であった。
(実施例4)
下記の組成の重合性組成物塗布液(4)を調製した。
化合物11 75質量部
化合物 (M−1) 25質量部
空気界面配向剤(1) 0.13質量部
キラル剤 LC-756(BASF社製) 4.4質量部
重合開始剤IRGACURE OXE−01(BASF社製) 0.75質量部
溶媒 クロロホルム 500質量部

上記の重合性組成物塗布液(1)の代わりに重合性組成物塗布液(4)を用いる以外は、選択反射膜(1)の作製と同様の手順で選択反射膜(4)を作製した。この膜を島津社製の分光光度計UV−3100PCで透過スペクトルを測定したところ621nmに中心を持つ選択反射ピークがあり、その半値幅が50nmであった。選択反射波長域の半値幅と選択反射の中心波長の比(Δλ/λ)は0.081であった。
(実施例5)
下記の組成の重合性組成物塗布液(5)を調製した。
化合物13 75質量部
化合物 (M−1) 25質量部
空気界面配向剤(1) 0.13質量部
キラル剤 LC-756(BASF社製) 4.4質量部
重合開始剤IRGACURE OXE−01(BASF社製) 0.75質量部
溶媒 クロロホルム 500質量部

上記の重合性組成物塗布液(1)の代わりに重合性組成物塗布液(5)を用いる以外は、選択反射膜(1)の作製と同様の手順で選択反射膜(5)を作製した。この膜を島津社製の分光光度計UV−3100PCで透過スペクトルを測定したところ550nmに中心を持つ選択反射ピークがあり、その半値幅が44nmであった。選択反射波長域の半値幅と選択反射の中心波長の比(Δλ/λ)は0.08であった。
(実施例6)
下記の組成の重合性組成物塗布液(6)を調製した。
化合物14 80質量部
化合物 (M−1) 20質量部
空気界面配向剤(1) 0.13質量部
キラル剤 LC-756(BASF社製) 4.4質量部
重合開始剤IRGACURE OXE−01(BASF社製) 0.75質量部
溶媒 クロロホルム 500質量部

上記の重合性組成物塗布液(1)の代わりに重合性組成物塗布液(6)を用いる以外は、選択反射膜(1)の作製と同様の手順で選択反射膜(6)を作製した。この膜を島津社製の分光光度計UV−3100PCで透過スペクトルを測定したところ525nmに中心を持つ選択反射ピークがあり、その半値幅が40nmであった。選択反射波長域の半値幅と選択反射の中心波長の比(Δλ/λ)は0.076であった。
(参考例1)
下記の組成の重合性組成物塗布液(7)を調製した。
化合物(M−2) 80質量部
化合物(M−1) 20質量部
キラル剤 LC-756(BASF社製) 4.4質量部
空気界面配向剤(1) 0.13質量部
重合開始剤IRGACURE OXE−01(BASF社製) 0.75質量部
溶媒 クロロホルム 500質量部
上記の重合性組成物塗布液(1)の代わりに重合性組成物塗布液(7)を用いる以外は、選択反射膜(1)の作製と同様の手順で選択反射膜(7)を作製した。
<選択反射膜の湿熱経時試験>
選択反射膜(1)〜(7)を85℃85%に設定した恒温恒湿器に入れ、260時間後の透過スペクトルを測定した。経時試験前の選択反射の中心波長と、260時間後の選択反射の中心波長を比較し、その波長シフト量を表3に示す。波長シフト量が小さいほど、耐久性が高いことを示す。
表3に示す結果から、本発明の化合物を用いて作製された選択反射膜は耐久性が高いことが分かる。高い耐久性は使用した化合物の相転移温度にかかわらず得ることができた。

Claims (14)

  1. 式I:
    で表される重合性化合物であって、
    式I中、R1はそれぞれ独立に、炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基、および炭素数1から12の直鎖もしくは分岐のアルキル基において、いずれか1つ以上の−CH2−が、−O−、−S−、−N(R12)−、または、−C(=O)−で置換された基からなる群から選択される基を示し、
    Lはそれぞれ独立に、単結合、−O−、−CH2O−、−OCH2−、−(CH22OC(=O)−、−C(=O)O(CH22−、−NH−、−N(CH3)−、−S−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−OC(=O)O−、−C(=O)N(R12)−、−N(R12)C(=O)−、−C(=O)S−、−SC(=O)−、−CH2C(=O)O−、−OC(=O)CH2−、−CH=CH−C(=O)O−、−OC(=O)−CH=CH−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、―CH2NH−、−NHCH2−、−N(R12)C(=O)O−、および−OC(=O)N(R12)−からなる群から選択される連結基を示し、
    nは4〜9の整数を示し、
    で表される6員環連結基Aはそれぞれ独立に、以下A−1〜A−5の2価の連結基からなる群より選択されるいずれか1つの連結基を示し、
    11は、それぞれ独立に−Sp−Q、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、およびハロゲン原子からなる群から選択される置換基を示し、r11はそれぞれ独立に0〜4の整数を示し、
    12は、それぞれ独立に炭素数1〜5のアルキル基を示し、r12は、それぞれ独立に0〜4の整数を示し、
    式Iは、R11として−Sp−Qを含む連結基A−1を少なくとも2つ含み、
    Spはそれぞれ独立に、単結合、炭素数1から20の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、および炭素数1から20の直鎖もしくは分岐のアルキレン基において1つまたは2つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−N(R12)−、または−C(=O)−で置換された基からなる群から選択される連結基を示し、
    Qはそれぞれ独立に式Q−1で表される基または式Q−2で表される基
    を示し、
    少なくともいずれか一方の末端の6員環連結基Aが−Sp−Qを有する連結基A−1ではない
    前記重合性化合物。
  2. 2つの末端の6員環連結基Aがいずれも−Sp−Qを有する連結基A−1ではない請求項1に記載の重合性化合物。
  3. 式I−10:
    で表される部分構造を含み、式I−10中、
    は、連結基A−1、連結基A−2、または連結基A−4を示し、ここで、R11は、炭素数1〜5のアルキル基またはハロゲン原子である請求項1または2に記載の重合性化合物。
  4. nが5または7である請求項1〜3のいずれか一項に記載の重合性化合物。
  5. nが5である請求項1〜3のいずれか一項に記載の重合性化合物。
  6. Lがそれぞれ独立に、−C(=O)O−、−OC(=O)−または単結合である請求項1〜5のいずれか一項に記載の重合性化合物。
  7. 1がそれぞれ独立に、炭素数1から6の直鎖もしくは分岐のアルキル基である請求項1〜6のいずれか一項に記載の重合性化合物。
  8. Spがそれぞれ独立に、一方の末端に−O−が結合し、他方の末端に−OC(=O)−または−C(=O)O−が結合した炭素数1から10の直鎖のアルキレン基である請求項1〜7のいずれか一項に記載の重合性化合物。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の重合性化合物を含む重合性組成物。
  10. 式Iで表される重合性化合物とともに他の液晶化合物を含む請求項9に記載の重合性組成物。
  11. 架橋剤を含む請求項9または10に記載の重合性組成物。
  12. 重合開始剤を含有する請求項9〜11のいずれか一項に記載の重合性組成物。
  13. キラル化合物を含有する請求項9〜12のいずれか一項に記載の重合性組成物。
  14. 請求項9〜13のいずれか1項に記載の重合性組成物の硬化により得られる層を含むフィルム。
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